JPH10146485A - ミシンのかま - Google Patents

ミシンのかま

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JPH10146485A
JPH10146485A JP30680096A JP30680096A JPH10146485A JP H10146485 A JPH10146485 A JP H10146485A JP 30680096 A JP30680096 A JP 30680096A JP 30680096 A JP30680096 A JP 30680096A JP H10146485 A JPH10146485 A JP H10146485A
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JP
Japan
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layer
kettle
rail
groove
hook
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JP30680096A
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Inventor
Hiromitsu Shimizu
浩充 清水
Takateru Toshitake
能照 利武
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Hirose Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hirose Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油を供給することなしに外かまが高速回
転することを可能にし、耐久性を向上する。 【解決手段】 外かま1の軌溝2の内周面には、Ni−
Pの無電解めっきによる多孔質である第1層とフッ素樹
脂から成る第2層とによって形成させる被覆層10が形
成される。内かま3の軌条4は液晶ポリマなどの合成樹
脂製とする。これによって軌溝2の内周面は耐摩耗性に
富み、かつ摩擦係数が極めて小さく設けられ、外かま1
の回転駆動に要するトルクを小さくし、また軌条4の外
周面の摩耗を極めて少なくすることができ、潤滑油を供
給することなしに外かま1を高速回転させることがで
き、外かま1および内かま3の耐久性を向上することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンのかまに関
し、さらに詳しくは、潤滑油を供給することなしに外か
まが高速回転することを可能にし、耐久性を向上させる
ことができるミシンのかまに関する。
【0002】
【従来の技術】鋼鉄製外かまの軌溝に鋼鉄製内かまの軌
条が嵌まり込み、内かまが回り止めされた状態で外かま
が回転駆動される全回転かまでは、軌溝と軌条との摩擦
に起因して外かまをむやみに高速度で回転することがで
きず、縫製性能を向上することには限界がある。
【0003】この問題を解決するために、外かまの外表
面全体にテフロン(商品名)を被覆した先行技術がある
(実開昭54−137456および実公昭57−118
075)。この先行技術では、テフロン(商品名)によ
って摩擦係数を減少することができるけれども、外かま
をもっと高速度に回転することが望まれる。また、テフ
ロン(商品名)と外かまとの密着度が悪く、外かまの回
転駆動中にテフロン(商品名)が剥がれ易いという問題
がある。
【0004】この問題を解決するための他の先行技術で
は、外かまの軌溝に潤滑油を連続的に供給する構成とな
っている。このような構成によれば、外かまを高速度に
回転することは可能であるけれども、新たな問題点が生
じる。すなわちこの先行技術では、潤滑油の供給流量が
多すぎると、外かまおよび内かまの表面に潤滑油が流れ
出し、したがって下糸などが潤滑油で汚損する。また潤
滑油の供給流量が不足すると、摩擦熱によって高温度に
なり、焼付きをを起こすという問題点もある。さらにま
たこの先行技術では、潤滑油を供給するための構成が複
雑である。
【0005】さらに他の先行技術として、軌溝および軌
条に硬質クロムめっきを施して耐摩耗性を向上したもの
があるが、摩擦が大きいので高速回転させるために必要
なトルクが大きくなるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、潤滑
油を供給することなしに外かまが高速回転することを可
能にし、耐久性を向上することができるミシンのかまを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、外かまの軌溝の内周面に、Ni−Pの無電解めっき
による多孔質である第1層を形成し、さらにその第1層
の表面に、フッ素樹脂から成る第2層を形成し、軌溝に
嵌まり込む内かまの少なくとも外周面は、合成樹脂製で
あることを特徴とするミシンのかまである。本発明に従
えば、外かまの軌溝の内周面に、Ni−Pの無電解めっ
きによる多孔質である第1層を形成し、さらにその第1
層の表面に、フッ素樹脂から成る第2層を形成し、軌溝
に嵌まり込む内かまの少なくとも外周面は、合成樹脂製
である。したがって、外かまの軌溝の内周面は耐摩耗性
に富み、かつ摩擦係数を極めて小さく設けることがで
き、外かまの耐久性を向上させることができる。また、
前記第1層は多孔質であるので、前記第2層が前記第1
層の空隙に侵入して、前記第1層と前記第2層との密着
度を向上することができる。したがって外かまの回転駆
動中に、前記第2層が前記第1層から剥がれにくくする
ことができる。
【0008】請求項2記載の本発明は、外かまの軌溝の
内周面は、合成樹脂製であり、軌溝に嵌まり込む内かま
の外周面に、Ni−Pの無電解めっきによる多孔質であ
る第1層を形成し、さらにその第1層の表面に、フッ素
樹脂から成る第2層を形成したことを特徴とするミシン
のかまである。本発明に従えば、外かまの軌溝の内周面
は合成樹脂製であり、軌溝に嵌まり込む内かまの少なく
とも外周面に、Ni−Pの無電解めっきによる多孔質で
ある第1層を形成し、さらにその第1層の表面に、フッ
素樹脂から成る第2層を形成する。したがって、内かま
の外周面は耐摩耗性に富み、かつ摩擦係数を極めて小さ
く設けることができ、内かまの耐久性を向上させること
ができる。また、前記第1層は多孔質であるので、前記
第2層が前記第1層の空隙に侵入して、前記第1層と前
記第2層との密着度を向上することができる。したがっ
て外かまの回転駆動中に、前記第2層が前記第1層から
剥がれにくくすることができる。
【0009】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の本発明の構成において、前記合成樹脂は、液晶
ポリマまたは芳香族ポリイミド樹脂から成ることを特徴
とする。本発明に従えば、前記合成樹脂は液晶ポリマま
たは芳香族ポリイミド樹脂から成るので、合成樹脂の摩
耗が少なくてすみ、耐摩耗性をより向上することができ
る。したがって、潤滑油を供給することなく外かまを高
速回転させることができ、外かまおよび内かまの耐久性
を向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態のミ
シンのかまである全回転かま5の外かま1の軌溝2と内
かま3の軌条4との付近を示す断面図であり、図2は図
1のセクションIIの拡大断面図であり、図3は本発明
の構成を備えるミシンのかまである全回転かま5の断面
図である。外かま1は、駆動軸5によってたとえば50
00〜9000rpm程度の高速度で回転駆動される。
内かま3は、回り止め部材7によって回転することが阻
止されている。外かま1には剣先8が形成される。内か
ま3には下糸を収納するボビンケース9が収納される。
【0011】軌条4は、リング状の合成樹脂製、たとえ
ば液晶ポリマまたは芳香族ポリイミド樹脂から成り、内
周面に周方向に間隔をあけて複数の突起4aが設けられ
る。内かま3には、周方向に間隔をあけて複数の係止溝
3aが設けられる。複数の突起4aと複数の係止溝3a
とによって、内かま3と軌条4との周方向の相互のずれ
がなくなる。また軌条4は内かま3の外周面に設けられ
る嵌合溝3bに嵌まり込む。これによって、内かま3と
軌条4との内かま3の軸線方向のずれがなくなる。軌溝
2は外かま1に設けられ、軌条4が軌溝2に嵌まり込む
ことによって、内かま3が保持される。ここで外かま1
は鉄または鋼鉄製であり、軌条4を除く内かま3も鉄ま
たは鋼鉄製である。
【0012】外かま1の軌溝2の内周面にわたって大略
的にU字状に形成された被覆層10が形成される。被覆
層10には、Ni−Pの無電解めっきによる多孔質であ
る第1層10が形成され、さらにその第1層10の表面
には、フッ素樹脂から成る第2層11が形成される。フ
ッ素樹脂には、たとえばテフロン(商品名)、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)などが好適に選択され
る。
【0013】この被覆層10を形成するには、次のよう
な処理を行う。 (1)軌溝2の内周面にショットブラストをかけて表面
の汚れ、油膜、スケールなどを除去し、軌溝2の内周面
を梨地状とする。 (2)金属塩としてのNiと可溶性還元剤としての次亜
りん酸塩の共存する溶液に軌溝2を浸漬し、無電解めっ
きを行って軌溝2の内周面にNi−P皮膜の多孔質であ
る第1層11を形成する。 (3)その後軌溝2を400℃で約1時間の熱処理を行
い、前記第1層11の硬度を増大させる。 (4)ついで軌溝2の前記第1層11にフッ素樹脂を含
浸させ、このフッ素樹脂は前記第1層11の微細孔に含
浸して第2層12を形成する。 (5)さらに軌溝2を300〜400℃の温度に加熱処
理する。これによって図2に示すように前記第1層11
に含浸したフッ素樹脂は焼成して平滑面となるととも
に、前記第1層11の硬度は更に増大する。
【0014】このように形成された被覆層10は、硬度
がビッカース硬さHV750〜1000となり、耐摩耗
性に優れている。また、表面滑性がよく、表面は平滑で
滑りやすく、摩擦係数が0.05の面が得られる。さら
に、使用温度も高く、260℃程度まで使用することが
できる。さらに、前記第1層11は多孔質であるので、
前記第2層12が前記第1層11の空隙に侵入して、前
記第1層11と前記第2層12との密着度を向上するこ
とができる。したがって外かま1の回転駆動中に、前記
第2層12が前記第1層11から剥がれにくくすること
ができる。このとき被覆層10の厚さは10〜20μm
程度である。
【0015】前記軌条4に使用される液晶ポリマについ
て詳述する。高分子の主鎖に棒状の剛直成分をもつ前記
液晶ポリマは、剛直鎖成分間の分子間力が大きく、かつ
成形時によく配向して結晶化するので、その耐熱性は極
めて優れており、高速度で回転駆動される外かま3によ
る摩擦で温度が高くなっても、熱変形温度は極めて高い
ので変形することはない。また前記液晶ポリマは、剛直
な分子鎖から成り、成形するときに流動方向に高度に配
向するので高強度、高弾性率であり、また分子鎖は配向
方向に関しては伸びきった状態で配列しているため、引
張力が加わってもそれ以上伸びることはほとんどない優
れたクリープ特性を示す。また線膨張係数は極めて小さ
く、特に流動方向の線膨張係数は1×10-5cm/cm
/℃程度である。このような線膨張係数は他の合成樹脂
より1桁低い値であり、金属と同等の寸法安定性を得る
ことが可能となる。このことから夏と冬などの環境温度
差および湿度差による寸法変化はほとんど零である。ま
た液晶ポリマは耐候性も高いので長い使用が可能とな
る。また液晶ポリマは溶融状態と固化状態の構造が似通
っているため相変化がわずかであり、固化するときの体
積変化も少ない。
【0016】また前記液晶ポリマの非常に興味ある特性
として、振動を減衰する特性がある。一般に振動を減衰
する特性はゴムのような軟らかい材料が優れているが、
液晶ポリマは高弾性率を持ちながら大きな振動減衰特性
を兼ね備えている。耐摩耗性を向上するためには、前記
液晶ポリマに比摩耗量を小さくし、かつ動摩擦係数を小
さくするためにカーボン繊維を30%混合するようにし
てもよい。また前記液晶ポリマは、パラヒドロキシ安息
香酸と2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸との共重合体か
ら成る。その他の材料として2種もしくは3種以上のナ
フタレン基を主鎖結合の一構成成分とし、他の構成成分
との共重合体からなってもよい。前記ナフタレン基は、
1.2位、1.4位、1.5位、1.8位、2.3位、
2.6位、2.7位より選ばれる2以上の置換位置に官
能基を有する化合物であり、官能基はポリエステルおよ
び/またはポリエステルアミドを形成することが可能な
官能基であればよい。すなわち、官能基はヒドロキシ
基、カルボキシル基、アミノ基、エステル基などより選
ばれる。
【0017】また前記ナフタレン基は、ヒドロキシナフ
トエ酸、ジヒドロキシナフタレンおよび/またはナフタ
レンジカルボン酸であってもよい。
【0018】ナフタレン基以外の構成成分は、p位フェ
ニル基、4,4´−ビフェニル基および/または化1の
一般式、すなわち
【0019】
【化1】
【0020】(ただし、Xはアルキレン(炭素数1〜
4)アルキリデン(炭素数1〜4)、−O−、−S−、
−SO−、−SO2 −、−CO−より選ばれる基、R,
R´はヒドロキシ基、カルボキシル基などの反応性基ま
たはそれらのエステルである。)で表される化合物およ
びそれらの置換誘導体より形成される。またポリマの結
合単位はエステルおよび/またはエステルアミドが好ま
しく、それらを形成する官能基はヒドロキシ基、カルボ
キシル基、アミノ基、エステル基などより選ばれ、また
好ましくはテレフタル酸、ハイドロキノン、p−ジアセ
トキシフェニレン、p−ヒドロキシ安息香酸およびそれ
らのエステル類、4,4´−ジヒドロキシビフェニル、
4,4´−ジカルボキシビフェニル、4−ヒドロキシ−
4´−カルボキシビフェニルおよびそれらのエステル
類、化1の一般式のXがメチレン、プロペニルまたは−
SO2−である各ジヒドロキシ体、ジカルボキシル体、
ヒドロキシカルボキシ体およびそれらのエステル類が選
ばれ、さらに好ましくは、テレフタル酸、ヒドロキシ安
息香酸、4,4´−ジヒドロキシビフェニル、4,4´
−ジカルボキシビフェニルおよびそれらのエステル類が
選ばれる。
【0021】また、合成樹脂が芳香族ポリイミド樹脂か
ら成っていても同様の材料特性を有する。
【0022】図4は、本発明の実施の他の形態の全回転
かま20の外かま21の軌溝22と内かま23と軌条2
4との付近の断面図である。本発明の実施の形態におい
て、前述の実施の形態の構成に対応する部分には同一の
参照符を付し、説明を省略する。外かま21の軌溝22
の内周面は、合成樹脂製、たとえば液晶ポリマまたは芳
香族ポリイミド樹脂であり、軌溝22に嵌まり込む内か
ま23の軌条24の外周面には、前記第1層11と前記
第2層12とから成る被覆層25が形成される。
【0023】図5は、図1〜図3に示す本発明の実施の
形態の全回転かま5におけるトルクと外かま1の回転速
度との関係を示す図である。図5のL1は従来の潤滑油
を供給した場合の結果であり、図5のL2は本発明の全
回転かま5を用いたときの結果である。外かま1の回転
速度が4000〜7000rpmであって、工業用ミシ
ンにおいて高速度である運転条件において、本発明の全
回転かま5を用いて無給油で外かま1を回転駆動させる
場合(L2)が、外かま1の回転速度にかかわらず、従
来の給油を行って外かまを回転駆動させる場合(L1)
よりも回転駆動に必要なトルクが常に小さくなることが
判る。図4に示す本発明の他の実施の形態の全回転かま
20においても同様である。
【0024】図6は、図1〜図3に示す本発明の実施の
形態の全回転かま5における摩耗量と経過時間との関係
を示す図である。図6のL3,L4は従来の軌条に何も
被覆されていない場合およびテフロン(商品名)が被覆
されている場合の結果をそれぞれ示し、L5は本発明の
全回転かま5の場合の結果を示す。外かま1の回転速度
が8000rpmである工業用ミシンの運転条件におい
て、たとえば摩耗量が25μmとなる経過時間で比較す
ると、従来の場合L3,L4は約10時間余りで達して
しまうのに対して、本発明の全回転かま5の場合L5は
約100時間で達することが判る。すなわち、従来の場
合と比べて、本発明の全回転かま5の外かま1および内
かま3の耐久性が向上することが判る。図4に示す本発
明の実施の他の形態の全回転かま20においても同様で
ある。
【0025】図5および図6の結果から、外かま1の軌
溝2の内周面に、Ni−Pの無電解めっきによる多孔質
である第1層11を形成し、さらにその第1層11の表
面に、フッ素樹脂から成る第2層12を形成し、軌溝に
嵌まり込む内かま3の軌条4の外周面は、液晶ポリマま
たは芳香族ポリイミド樹脂から成るので、外かま1の軌
溝2の内周面は耐摩耗性に富み、かつ摩擦係数を極めて
小さく設けることができ、回転駆動に必要なトルクを小
さくして、潤滑油を供給することなく外かま1を高速回
転させることができ、外かま1の耐久性を向上すること
ができる。また、長期間にわたって高速で縫製動作を行
っても軌条4の摩耗は極めて少なくてすみ、内かま3の
耐久性を向上することができる。したがって外かま1お
よび内かま3の耐久性を向上することができる。また、
前記第1層11は多孔質であるので、前記第2層12が
前記第1層11の空隙に侵入して、前記第1層11と前
記第2層12との密着度を向上することができる。した
がって外かま1の回転駆動中に、前記第2層12が前記
第1層11から剥がれにくくすることができる。
【0026】また、外かま21の軌溝22の内周面は液
晶ポリマまたは芳香族ポリイミド樹脂から成り、軌溝2
2に嵌まり込む内かま23の軌条24の外周面に、Ni
−Pの無電解めっきによる多孔質である第1層11を形
成し、さらにその第1層11の表面に、フッ素樹脂から
成る第2層12を形成するので、かま23の軌条24の
外周面は耐摩耗性に富み、かつ摩擦係数を極めて小さく
設けることができ、回転駆動に必要なトルクを小さくす
ることができ、潤滑油を供給することなく外かま21を
高速回転させることができ、内かま23の耐久性を向上
することができる。また、長期間にわたって高速で縫製
動作を行っても軌溝22の内周面の摩耗は極めて少なく
てすみ、外かま21の耐久性を向上することができる。
したがって外かま21および内かま23の耐久性を向上
することができる。また、前記第1層11は多孔質であ
るので、前記第2層12が前記第1層11の空隙に侵入
して、前記第1層11と前記第2層12との密着度を向
上することができる。したがって外かま21の回転駆動
中に、前記第2層12が前記第1層11から剥がれにく
くすることができる。
【0027】図1〜図3に示す本発明の実施の形態にお
いて、軌条4は合成樹脂製であったが、本発明の実施の
さらに他の形態として、軌条4は鉄または鋼鉄製であり、
その外周面に合成樹脂製の嵌合部材を嵌め込むようにし
てもよい。
【0028】
【発明の効果】発明によれば、外かまの軌溝の内周面に
多孔質である第1層とフッ素樹脂から成る第2層とを形
成し、軌溝に嵌まり込む内かまの少なくとも外周面は合
成樹脂製であるので、外かまの軌溝の内周面は耐摩耗性
に富み、かつ摩擦係数を極めて小さく設けることがで
き、外かまの耐久性を向上することができる。また、前
記第1層は多孔質であるので、前記第2層が前記第1層
の空隙に侵入して、前記第1層と前記第2層との密着度
を向上することができる。したがって外かまの回転駆動
中に、前記第2層が前記第1層から剥がれにくくするこ
とができる。
【0029】また本発明によれば、外かまの軌溝の内周
面は合成樹脂製であり、軌溝に嵌まり込む内かまの少な
くとも外周面に多孔質である第1層とフッ素樹脂から成
る第2層とを形成するので、内かまの外周面は耐摩耗性
に富み、摩擦係数を極めて小さく設けることができ、内
かまの耐久性を向上することができる。また、前記第1
層は多孔質であるので、前記第2層が前記第1層の空隙
に侵入して、前記第1層と前記第2層との密着度を向上
することができる。したがって外かまの回転駆動中に、
前記第2層が前記第1層から剥がれにくくすることがで
きる。
【0030】また本発明によれば、前記合成樹脂は液晶
ポリマまたは芳香族ポリイミド樹脂から成るので、長期
間にわたって、高速で縫製動作を行っても合成樹脂の摩
耗は極めて少なくてすみ、外かまの回転駆動に必要なト
ルクを小さくして、潤滑油を供給することなく外かまを
高速回転させることができ、外かまおよび内かまの耐久
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のミシンのかまである全
回転かま5の外かま1の軌溝2と内かま3の軌条4との
付近を示す断面図である。
【図2】図1のセクションIIの拡大断面図である。
【図3】本発明の構成を備えるミシンのかまである全回
転かま5の断面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態の全回転かま20の外
かま21の軌溝22と内かま23と軌条24との付近の
断面図である。
【図5】図1〜図3に示す本発明の実施の形態の全回転
かま5におけるトルクと外かま1の回転速度との関係を
示す図である。
【図6】図1〜図3に示す本発明の実施の形態の全回転
かま5における摩耗量と経過時間との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,21 外かま 2,22 軌溝 3,23 内かま 4,24 軌条 5,20 全回転かま 11 第1層 12 第2層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外かまの軌溝の内周面に、Ni−Pの無
    電解めっきによる多孔質である第1層を形成し、さらに
    その第1層の表面に、フッ素樹脂から成る第2層を形成
    し、 軌溝に嵌まり込む内かまの少なくとも外周面は、合成樹
    脂製であることを特徴とするミシンのかま。
  2. 【請求項2】 外かまの軌溝の内周面は、合成樹脂製で
    あり、 軌溝に嵌まり込む内かまの外周面に、Ni−Pの無電解
    めっきによる多孔質である第1層を形成し、さらにその
    第1層の表面に、フッ素樹脂から成る第2層を形成した
    ことを特徴とするミシンのかま。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂は、液晶ポリマまたは芳香
    族ポリイミド樹脂から成ることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のミシンのかま。
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