JPH10147554A - 応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物 - Google Patents
応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物Info
- Publication number
- JPH10147554A JPH10147554A JP8320945A JP32094596A JPH10147554A JP H10147554 A JPH10147554 A JP H10147554A JP 8320945 A JP8320945 A JP 8320945A JP 32094596 A JP32094596 A JP 32094596A JP H10147554 A JPH10147554 A JP H10147554A
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- antiferroelectric liquid
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来知られている反強誘電性液晶化合物の主
骨格を修飾することにより、具体的には主骨格のフッ素
修飾場所を適正化することにより、反強誘電性を示すこ
とは当然として、ディスプレイに充分使用できる応答速
度の温度依存性に優れた新規な反強誘電性液晶化合物の
提供。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基であり、R2
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物。
骨格を修飾することにより、具体的には主骨格のフッ素
修飾場所を適正化することにより、反強誘電性を示すこ
とは当然として、ディスプレイに充分使用できる応答速
度の温度依存性に優れた新規な反強誘電性液晶化合物の
提供。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基であり、R2
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室温付近で反強誘
電性を示しかつディスプレイ表示上不可欠な特性である
応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物に
関する。
電性を示しかつディスプレイ表示上不可欠な特性である
応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物に
関する。
【0002】
【従来技術】液晶表示素子は、1)低電圧作動性、2)
低消費電力性、3)薄形表示、4)受光型などの優れた
特徴を有するため、現在まで、TN方式、STN方式、
ゲスト−ホスト(Gest−Host)方式などが開発
され実用化されている。
低消費電力性、3)薄形表示、4)受光型などの優れた
特徴を有するため、現在まで、TN方式、STN方式、
ゲスト−ホスト(Gest−Host)方式などが開発
され実用化されている。
【0003】しかし、現在広く利用されているネマチッ
ク液晶を用いたものは、応答速度が数msec〜数十m
secと遅い欠点があり、応用上種々の制約を受けてい
る。
ク液晶を用いたものは、応答速度が数msec〜数十m
secと遅い欠点があり、応用上種々の制約を受けてい
る。
【0004】これらの問題を解決するため、STN方式
や薄層トランジスタなどを用いたアクティブマトリック
ス方式などが開発されたが、STN型表示素子は、表示
コントラストや視野角などの表示品位は優れたものとな
ったが、セルギャップやチルト角の制御に高い精度を必
要とすることや応答がやや遅いことなどが問題となって
いる。
や薄層トランジスタなどを用いたアクティブマトリック
ス方式などが開発されたが、STN型表示素子は、表示
コントラストや視野角などの表示品位は優れたものとな
ったが、セルギャップやチルト角の制御に高い精度を必
要とすることや応答がやや遅いことなどが問題となって
いる。
【0005】このため、応答性のすぐれた新しい液晶表
示方式の開発が要望されており、光学応答時間がμse
cオーダーと極めて短かい超高速デバイスが可能になる
強誘電性液晶の開発が試みられていた。
示方式の開発が要望されており、光学応答時間がμse
cオーダーと極めて短かい超高速デバイスが可能になる
強誘電性液晶の開発が試みられていた。
【0006】強誘電性液晶は、1975年、Meyer
等によりDOBAMBC(p−デシルオキシベンジリデ
ン−p−アミノ−2−メチルブチルシンナメート)が初
めて合成された(Le Journal de Phy
sique,36巻1975,L−69)。
等によりDOBAMBC(p−デシルオキシベンジリデ
ン−p−アミノ−2−メチルブチルシンナメート)が初
めて合成された(Le Journal de Phy
sique,36巻1975,L−69)。
【0007】さらに、1980年、ClarkとLag
awallによりDOBAMBCのサブマイクロ秒の高
速応答、メモリー特性など表示デバイス上の特性が報告
されて以来、強誘電性液晶が大きな注目を集めるように
なった〔N.A.Clark,etal.,Appl.
Phys.Lett.36.899(1980)〕。
awallによりDOBAMBCのサブマイクロ秒の高
速応答、メモリー特性など表示デバイス上の特性が報告
されて以来、強誘電性液晶が大きな注目を集めるように
なった〔N.A.Clark,etal.,Appl.
Phys.Lett.36.899(1980)〕。
【0008】しかし、彼らの方式には、実用化に向けて
多くの技術的課題があり、特に室温で強誘電性液晶を示
す材料は無く、表示ディスプレーに不可欠な液晶分子の
配列制御に有効かつ実用的な方法も確立されていなかっ
た。
多くの技術的課題があり、特に室温で強誘電性液晶を示
す材料は無く、表示ディスプレーに不可欠な液晶分子の
配列制御に有効かつ実用的な方法も確立されていなかっ
た。
【0009】この報告以来、液晶材料/デバイス両面か
らの様々な試みがなされ、ツイスト二状態間のスイッチ
ングを利用した表示デバイスが試作され、それを用いた
高速電気光学装置も例えば特開昭56−107216号
などで提案されているが、高いコントラストや適正なし
きい値特性は得られていない。
らの様々な試みがなされ、ツイスト二状態間のスイッチ
ングを利用した表示デバイスが試作され、それを用いた
高速電気光学装置も例えば特開昭56−107216号
などで提案されているが、高いコントラストや適正なし
きい値特性は得られていない。
【0010】このような視点から他のスイッチング方式
についても探索され、過渡的な散乱方式が提案された。
その後、1988年に本発明者らによる三安定状態を有
する液晶の三状態スイッチング方式が報告された〔A.
D.L.Chandani,T.Hagiwara,
Y.Suzuki etal.,Japan J.of
Appl.Phys.,27,(5),L729−L7
32(1988)〕。
についても探索され、過渡的な散乱方式が提案された。
その後、1988年に本発明者らによる三安定状態を有
する液晶の三状態スイッチング方式が報告された〔A.
D.L.Chandani,T.Hagiwara,
Y.Suzuki etal.,Japan J.of
Appl.Phys.,27,(5),L729−L7
32(1988)〕。
【0011】前記「三状態を有する」とは、第一の電極
基板と所定の間隙を隔てて配置されている第二の電極基
板の間に強誘電性液晶が挟まれてなる液晶電気光学装置
において、前記第一及び第二の電極基板に電界形成用の
電圧が印加されるよう構成されており、図1Aで示され
る三角波として電圧を印加したとき、図1Dのように前
記強誘電性液晶が、無電界時に分子配向が第一の安定状
態(図1Dの1)を有し、かつ、電界印加時に一方の電
界方向に対し分子配向が前記第一の安定状態とは異なる
第二の安定状態(図1Dの2)を有し、さらに他方の電
界方向に対し前記第一及び第二の安定状態とは異なる第
三の分子配向安定状態(図1Dの3)を有することを意
味する。なお、この三安定状態、すなわち三状態を利用
する液晶電気光学装置については、本出願人は特願昭6
3−70212号として出願し、特開平2−15332
2号として公開されている。
基板と所定の間隙を隔てて配置されている第二の電極基
板の間に強誘電性液晶が挟まれてなる液晶電気光学装置
において、前記第一及び第二の電極基板に電界形成用の
電圧が印加されるよう構成されており、図1Aで示され
る三角波として電圧を印加したとき、図1Dのように前
記強誘電性液晶が、無電界時に分子配向が第一の安定状
態(図1Dの1)を有し、かつ、電界印加時に一方の電
界方向に対し分子配向が前記第一の安定状態とは異なる
第二の安定状態(図1Dの2)を有し、さらに他方の電
界方向に対し前記第一及び第二の安定状態とは異なる第
三の分子配向安定状態(図1Dの3)を有することを意
味する。なお、この三安定状態、すなわち三状態を利用
する液晶電気光学装置については、本出願人は特願昭6
3−70212号として出願し、特開平2−15332
2号として公開されている。
【0012】三安定状態を示す反強誘電性液晶の特徴を
さらに詳しく説明する。クラーク/ラガバァル(Cla
rk−Lagawall)により提案された表面安定化
強誘電性液晶素子では、S*C相において強誘電性液晶分
子が図2(a),(b)のように一方向に均一配向した
2つの安定状態を示し、印加電界の方向により、どちら
か一方の状態に安定化され、電界を切ってもその状態が
保持される。
さらに詳しく説明する。クラーク/ラガバァル(Cla
rk−Lagawall)により提案された表面安定化
強誘電性液晶素子では、S*C相において強誘電性液晶分
子が図2(a),(b)のように一方向に均一配向した
2つの安定状態を示し、印加電界の方向により、どちら
か一方の状態に安定化され、電界を切ってもその状態が
保持される。
【0013】しかしながら実際には、強誘電性液晶分子
の配向状態は、液晶分子のダイレクターが捩れたツイス
ト二状態を示したり、層がくの字に折れ曲ったシエブロ
ン構造を示す。シエブロン層構造では、スイッチング角
が小さくなり低コントラストの原因になるなど、実用化
へ向けて大きな障害になっている。
の配向状態は、液晶分子のダイレクターが捩れたツイス
ト二状態を示したり、層がくの字に折れ曲ったシエブロ
ン構造を示す。シエブロン層構造では、スイッチング角
が小さくなり低コントラストの原因になるなど、実用化
へ向けて大きな障害になっている。
【0014】一方、“反”強誘電性液晶は三安定状態を
示すS*(3)相では、上記液晶電気光学装置において、無
電界時には、図3(a)に示すごとく隣り合う層毎に分
子は逆方向に傾き反平行に配列し、液晶分子の双極子は
お互に打ち消し合っている。したがって、液晶層全体と
して自発分極は打ち消されている。この分子配列を示す
液晶相は、図1Dの1に対応している。
示すS*(3)相では、上記液晶電気光学装置において、無
電界時には、図3(a)に示すごとく隣り合う層毎に分
子は逆方向に傾き反平行に配列し、液晶分子の双極子は
お互に打ち消し合っている。したがって、液晶層全体と
して自発分極は打ち消されている。この分子配列を示す
液晶相は、図1Dの1に対応している。
【0015】さらに、(+)又は(−)のしきい値より
充分大きい電圧を印加すると、図3(b)および(c)
に示す液晶分子が同一方向に傾き、平行に配列する。こ
の状態では、分子の双極子も同一方向に揃うため自発分
極が発生し、強誘電相となる。
充分大きい電圧を印加すると、図3(b)および(c)
に示す液晶分子が同一方向に傾き、平行に配列する。こ
の状態では、分子の双極子も同一方向に揃うため自発分
極が発生し、強誘電相となる。
【0016】すなわち、“反”強誘電性液晶のS*(3)相
においては、無電界時の“反”強誘電相と印加電界の極
性による2つの強誘電相が安定になり、“反”強誘電相
と2つの強誘電相間を直流的しきい値を持って三安定状
態間スイッチングを行うものである。このスイッチング
に伴う液晶分子配列の変化により図4に示すダブル・ヒ
ステリシスを描いて光透過率が変化する。
においては、無電界時の“反”強誘電相と印加電界の極
性による2つの強誘電相が安定になり、“反”強誘電相
と2つの強誘電相間を直流的しきい値を持って三安定状
態間スイッチングを行うものである。このスイッチング
に伴う液晶分子配列の変化により図4に示すダブル・ヒ
ステリシスを描いて光透過率が変化する。
【0017】このダブル・ヒステリシスに、図4の
(A)に示すようにバイアス電圧を印加して、さらにパ
ルス電圧を重畳することによりメモリー効果を実現でき
る特徴を有する。
(A)に示すようにバイアス電圧を印加して、さらにパ
ルス電圧を重畳することによりメモリー効果を実現でき
る特徴を有する。
【0018】さらに、電界印加により強誘電相は層がス
トレッチされ、ブックシエルフ構造となる。一方、第三
安定状態の“反”強誘電相では類似ブックシエルフ構造
となる。この電界印加による層構造スイッチングが液晶
層に動的シエアーを与えるため駆動中に配向欠陥が改善
され、良好な分子配向が実現できる。
トレッチされ、ブックシエルフ構造となる。一方、第三
安定状態の“反”強誘電相では類似ブックシエルフ構造
となる。この電界印加による層構造スイッチングが液晶
層に動的シエアーを与えるため駆動中に配向欠陥が改善
され、良好な分子配向が実現できる。
【0019】そして、“反”強誘電性液晶では、プラス
側とマイナス側の両方のヒステリシスを交互に使い画像
表示を行なうため、自発分極に基づく内部電界の蓄積に
よる画像の残像現象を防止することができる。
側とマイナス側の両方のヒステリシスを交互に使い画像
表示を行なうため、自発分極に基づく内部電界の蓄積に
よる画像の残像現象を防止することができる。
【0020】以上のように、“反”強誘電性液晶は、
1)高速応答が可能で、2)高いコントラストと広い視
野角および3)良好な配向特性とメモリー効果が実現で
きる、非常に有用な液晶化合物と言える。
1)高速応答が可能で、2)高いコントラストと広い視
野角および3)良好な配向特性とメモリー効果が実現で
きる、非常に有用な液晶化合物と言える。
【0021】“反”強誘電性液晶の三安定状態を示す液
晶相については、1)A.D.L.Chandani
etal.,Japan J.Appl.Phys.,2
8,L−1265(1989)、2)H.Orihar
a etal.,JapanJ.Appl.Phys.,
29,L−333(1990)に報告されており、
“反”強誘電的性質にちなみS*CA相(Antifer
roelectricSmectic C*相)と命名
している。本発明者らは、この液晶相が三安定状態間の
スイッチングを行なうためS*(3)相と定義した。
晶相については、1)A.D.L.Chandani
etal.,Japan J.Appl.Phys.,2
8,L−1265(1989)、2)H.Orihar
a etal.,JapanJ.Appl.Phys.,
29,L−333(1990)に報告されており、
“反”強誘電的性質にちなみS*CA相(Antifer
roelectricSmectic C*相)と命名
している。本発明者らは、この液晶相が三安定状態間の
スイッチングを行なうためS*(3)相と定義した。
【0022】三安定状態を示す“反”強誘電相S*(3)を
相系列に有する液晶化合物は、本発明者の出願した特開
平1−316367号、特開平1−316372号、特
開平1−316339号、特開平2−28128号及び
市橋等の特開平1−213390号公報があり、また三
安定状態を利用した液晶電気光学装置としては本出願人
は特開平2−40625号、特開平2−153322
号、特開平2−173724号において新しい提案を行
っている。
相系列に有する液晶化合物は、本発明者の出願した特開
平1−316367号、特開平1−316372号、特
開平1−316339号、特開平2−28128号及び
市橋等の特開平1−213390号公報があり、また三
安定状態を利用した液晶電気光学装置としては本出願人
は特開平2−40625号、特開平2−153322
号、特開平2−173724号において新しい提案を行
っている。
【0023】“反”強誘電性液晶を液晶ディスプレイへ
応用する場合、1)動作温度範囲、2)応答速度、3)
自発分極、4)ヒステリシス特性等を単一液晶で全て満
足させることは困難であり、通常十数種類の混合液晶と
して調製される。
応用する場合、1)動作温度範囲、2)応答速度、3)
自発分極、4)ヒステリシス特性等を単一液晶で全て満
足させることは困難であり、通常十数種類の混合液晶と
して調製される。
【0024】現在、一般的に反強誘電性液晶材料として
知られている反強誘電性液晶化合物は応答速度の温度依
存性が大きいため、ディスプレイ表示した際に、表示む
ら等の欠点が生じる可能性があることが懸念されてい
る。
知られている反強誘電性液晶化合物は応答速度の温度依
存性が大きいため、ディスプレイ表示した際に、表示む
ら等の欠点が生じる可能性があることが懸念されてい
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
知られている反強誘電性液晶化合物の主骨格を修飾する
ことにより、具体的には主骨格のフッ素修飾場所を適正
化することにより、反強誘電性を示すことは当然とし
て、ディスプレイに充分使用できる応答速度の温度依存
性に優れた新規な反強誘電性液晶化合物を提供すること
である。
知られている反強誘電性液晶化合物の主骨格を修飾する
ことにより、具体的には主骨格のフッ素修飾場所を適正
化することにより、反強誘電性を示すことは当然とし
て、ディスプレイに充分使用できる応答速度の温度依存
性に優れた新規な反強誘電性液晶化合物を提供すること
である。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために、具体的には、従来の反強誘電性液晶
化合物の主骨格をフッ素修飾場所を適正化した反強誘電
性液晶化合物の合成に関して鋭意研究を進めた結果、す
でに特願平7−334122号や特願平8−12656
2号の発明を完成している。本発明者らは、さらに詳細
な分子設計を行い、合成に関して鋭意努力を行った結
果、従来の反強誘電性液晶化合物よりも応答速度の温度
依存性に優れた反強誘電性液晶化合物を見出し、本発明
を完成するに至った。
を達成するために、具体的には、従来の反強誘電性液晶
化合物の主骨格をフッ素修飾場所を適正化した反強誘電
性液晶化合物の合成に関して鋭意研究を進めた結果、す
でに特願平7−334122号や特願平8−12656
2号の発明を完成している。本発明者らは、さらに詳細
な分子設計を行い、合成に関して鋭意努力を行った結
果、従来の反強誘電性液晶化合物よりも応答速度の温度
依存性に優れた反強誘電性液晶化合物を見出し、本発明
を完成するに至った。
【0027】本発明は、下記一般式(1)
【化2】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基であり、R2
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物に関する。
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物に関する。
【0028】とりわけ、前記反強誘電性液晶化合物のな
かでも下記式(A)
かでも下記式(A)
【数2】 τI=log(τ10)/log(τ30) …(A) (式中、τ10;50V印加時10℃の応答速度。τ30;
50V印加時30℃の応答速度である)で表わされるτ
I(応答速度の温度依存性を示す指標)が1.7以下の
反強誘電性液晶化合物が好ましい。
50V印加時30℃の応答速度である)で表わされるτ
I(応答速度の温度依存性を示す指標)が1.7以下の
反強誘電性液晶化合物が好ましい。
【0029】本発明化合物の1例を列挙すると下記表の
とおりである。
とおりである。
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】本発明化合物の合成方法の1例およびその
フローシートを以下に示す。1−ブロモ−3−フルオロ
−4−ヨードベンゼン(I)、1−デシン(II)、ジク
ロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ヨウ
化銅のトリエチルアミン溶液を、80℃で撹拌した。こ
れを室温に冷却し、ジエチルエーテルを加え、セライト
ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、1−ブロモ−4−(1−デシ
ニル)−3−フルオロベンゼン(III)を得た。さらに
これを蒸留精製し、高純度の1−ブロモ−4−(1−デ
シニル)−3−フルオロベンゼン(III)を得た。前記
1−ブロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオロベン
ゼン(III)、5%ロジウム−炭素のエタノール懸濁液
を水素雰囲気下、室温で撹拌した。反応液をセライトろ
過した後、溶媒を減圧除去し、残渣に5%ロジウム−炭
素とエタノールを加え、水素雰囲気下、室温で撹拌し
た。反応液をセライトろ過した後、溶媒を減圧除去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
1−ブロモ−4−デシル−3−フルオロベンゼン(IV)
を得た。1−ブロモ−4−デシル−3−フルオロベンゼ
ン(IV)、マグネシウム、テトラヒドロフラン(TH
F)から調製したグリニャール反応剤(V)を、0℃で
エチルトリクロロシランに加え、室温で撹拌した。減圧
下で溶媒のTHFと未反応のエチルトリクロロシランを
留去し、残渣にヘキサンを加え、グラスフィルターでろ
過した。ろ液を濃縮後、蒸留して、(4−デシル−3−
フルオロフェニル)ジクロロエチルシラン粗生成物(V
I)を得た。
フローシートを以下に示す。1−ブロモ−3−フルオロ
−4−ヨードベンゼン(I)、1−デシン(II)、ジク
ロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ヨウ
化銅のトリエチルアミン溶液を、80℃で撹拌した。こ
れを室温に冷却し、ジエチルエーテルを加え、セライト
ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、1−ブロモ−4−(1−デシ
ニル)−3−フルオロベンゼン(III)を得た。さらに
これを蒸留精製し、高純度の1−ブロモ−4−(1−デ
シニル)−3−フルオロベンゼン(III)を得た。前記
1−ブロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオロベン
ゼン(III)、5%ロジウム−炭素のエタノール懸濁液
を水素雰囲気下、室温で撹拌した。反応液をセライトろ
過した後、溶媒を減圧除去し、残渣に5%ロジウム−炭
素とエタノールを加え、水素雰囲気下、室温で撹拌し
た。反応液をセライトろ過した後、溶媒を減圧除去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
1−ブロモ−4−デシル−3−フルオロベンゼン(IV)
を得た。1−ブロモ−4−デシル−3−フルオロベンゼ
ン(IV)、マグネシウム、テトラヒドロフラン(TH
F)から調製したグリニャール反応剤(V)を、0℃で
エチルトリクロロシランに加え、室温で撹拌した。減圧
下で溶媒のTHFと未反応のエチルトリクロロシランを
留去し、残渣にヘキサンを加え、グラスフィルターでろ
過した。ろ液を濃縮後、蒸留して、(4−デシル−3−
フルオロフェニル)ジクロロエチルシラン粗生成物(V
I)を得た。
【0032】
【化3】
【0033】無水フッ化カリウムのジメチルホルムアミ
ド(DMF)懸濁液に、0℃で、(4−デシル−3−フ
ルオロフェニル)ジクロロエチルシラン粗生成物(VI)
のDMF溶液を加え、60℃で撹拌した。さらに、室温
で、4−ブロモ安息香酸メチル(VII)とジクロロビス
(トリイソプロピルホスフィン)パラジウムを加え、1
20℃で撹拌した。反応液に、飽和食塩水と酢酸エチル
を加え、セライトろ過し、ろ液を抽出、濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、4′
−デシル−3′−フルオロビフェニル−4−カルボン酸
メチル(VIII)を得た。4′−デシル−3′−フルオロ
ビフェニル−4−カルボン酸メチル(VIII)のエタノー
ル溶液に室温で水酸化カリウム水溶液を加え、50℃で
撹拌した。エタノールを減圧留去した後、反応液に2M
塩酸を加え、エーテル抽出後、濃縮した。残渣をヘキサ
ン/エーテル混合溶媒で再結晶し、4′−デシル−3′
−フルオロビフェニル−4−カルボン酸(IX)を得た。
ド(DMF)懸濁液に、0℃で、(4−デシル−3−フ
ルオロフェニル)ジクロロエチルシラン粗生成物(VI)
のDMF溶液を加え、60℃で撹拌した。さらに、室温
で、4−ブロモ安息香酸メチル(VII)とジクロロビス
(トリイソプロピルホスフィン)パラジウムを加え、1
20℃で撹拌した。反応液に、飽和食塩水と酢酸エチル
を加え、セライトろ過し、ろ液を抽出、濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、4′
−デシル−3′−フルオロビフェニル−4−カルボン酸
メチル(VIII)を得た。4′−デシル−3′−フルオロ
ビフェニル−4−カルボン酸メチル(VIII)のエタノー
ル溶液に室温で水酸化カリウム水溶液を加え、50℃で
撹拌した。エタノールを減圧留去した後、反応液に2M
塩酸を加え、エーテル抽出後、濃縮した。残渣をヘキサ
ン/エーテル混合溶媒で再結晶し、4′−デシル−3′
−フルオロビフェニル−4−カルボン酸(IX)を得た。
【0034】
【化4】
【0035】前記の方法で作製した4′−デシル−3′
−フルオロビフェニル−4−カルボン酸(IX)と塩化チ
オニル等の塩素化剤とを反応させることにより、4′−
デシル−3′−フルオロビフェニル−4−カルボン酸ク
ロリドを調製する。これに、従来の方法で調製した1−
(トリフルオロメチル)ペンチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートを塩化メチレンを溶媒とし、トリエチルアミン
(以下TEAと略す)、ジメチルアミノピリジン(以下
DMAPと略す)を触媒として、窒素雰囲気下室温で一
晩以上反応させる。この反応溶液を塩酸溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで脱水し、塩化メチレンを蒸留す
ることにより、粗生成物を得る。この粗生成物をヘキサ
ン/酢酸エチルの混合溶液でシリカゲルを用いて分離精
製し、4−{1−(トリフルオロメチル)ペンチルオキ
シカルボニル}フェニル 4′−デシル−3′−フルオ
ロビフェニル−4−カルボキシレートを得る。これは、
エタノールを用いて更に精製することができる。また、
上記の粗生成物の分離精製、エステル合成および液晶の
再結晶は記載の方法以外にも公知の手法により代替する
ことができる。
−フルオロビフェニル−4−カルボン酸(IX)と塩化チ
オニル等の塩素化剤とを反応させることにより、4′−
デシル−3′−フルオロビフェニル−4−カルボン酸ク
ロリドを調製する。これに、従来の方法で調製した1−
(トリフルオロメチル)ペンチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートを塩化メチレンを溶媒とし、トリエチルアミン
(以下TEAと略す)、ジメチルアミノピリジン(以下
DMAPと略す)を触媒として、窒素雰囲気下室温で一
晩以上反応させる。この反応溶液を塩酸溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで脱水し、塩化メチレンを蒸留す
ることにより、粗生成物を得る。この粗生成物をヘキサ
ン/酢酸エチルの混合溶液でシリカゲルを用いて分離精
製し、4−{1−(トリフルオロメチル)ペンチルオキ
シカルボニル}フェニル 4′−デシル−3′−フルオ
ロビフェニル−4−カルボキシレートを得る。これは、
エタノールを用いて更に精製することができる。また、
上記の粗生成物の分離精製、エステル合成および液晶の
再結晶は記載の方法以外にも公知の手法により代替する
ことができる。
【0036】以下に応答速度の測定方法について記述す
る。上記方法と同様に液晶物性測定セルをホットステー
ジにセットし、これを2枚の偏光板を直交させた光電子
倍増管付き偏光顕微鏡に無電界の状態で暗視野となるよ
うに配置した。セル中の液晶が反強誘電性相であるとき
に、セルに図5に示すような±50Vの矩形波を印加し
たときの光の相対透過率の変化から応答時間τを求める
ことができる。τは強誘電相の状態(マイナス側の矩形
波電圧終了時)から反強誘電相の状態を経由して次の強
誘電相の状態(プラス側の矩形波電圧印加により相対透
過率が90%に達したとき)になるまでの時間である。
る。上記方法と同様に液晶物性測定セルをホットステー
ジにセットし、これを2枚の偏光板を直交させた光電子
倍増管付き偏光顕微鏡に無電界の状態で暗視野となるよ
うに配置した。セル中の液晶が反強誘電性相であるとき
に、セルに図5に示すような±50Vの矩形波を印加し
たときの光の相対透過率の変化から応答時間τを求める
ことができる。τは強誘電相の状態(マイナス側の矩形
波電圧終了時)から反強誘電相の状態を経由して次の強
誘電相の状態(プラス側の矩形波電圧印加により相対透
過率が90%に達したとき)になるまでの時間である。
【0037】以下に本発明の実施例を示すが、本発明は
これにより限定されるものではない。
これにより限定されるものではない。
【0038】実施例1 4−{1−(トリフルオロメチル)ペンチルオキシカル
ボニル}フェニル4′−デシル−3′−フルオロビフェ
ニル−4−カルボキシレートの合成
ボニル}フェニル4′−デシル−3′−フルオロビフェ
ニル−4−カルボキシレートの合成
【化5】 1−ブロモ−3−フルオロ−4−ヨードベンゼン(4
g,13.3mmol)、1−デシン(1.85g,1
3.4mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(82mg,0.12mmol)、ヨ
ウ化銅(46mg,0.24mmol)のトリエチルア
ミン(70ml)溶液を、80℃で10時間撹拌した。
これを室温に冷却し、ジエチルエーテル(100ml)
を加え、セライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製
し、1−ブロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオロ
ベンゼン(3.9g,収率94%)を得た。さらにこれ
を蒸留して精製し(沸点120℃/0.08Tor
r)、1−ブロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオ
ロベンゼン(3.65g,収率88%)を得た。1−ブ
ロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオロベンゼン
(3.15g,10mmol)、5%ロジウム−炭素
(505mg)のエタノール(80ml)懸濁液を水素
雰囲気下、室温で10時間撹拌した。反応液をセライト
ろ過した後、溶媒を減圧除去し、残渣に5%ロジウム−
炭素(501mg)とエタノール(80ml)を加え、
水素雰囲気下、室温で9時間撹拌した。反応液をセライ
トろ過した後、溶媒を減圧除去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、1−ブ
ロモ−4−デシル−3−フルオロベンゼン(2.96
g,収率93%)を得た。1−ブロモ−4−デシル−3
−フルオロベンゼン(2g,6.3mmol)、マグネ
シウム(193mg,7.9mmol)、テトラヒドロ
フラン(THF)(10ml)から調製したグリニャー
ル反応剤を、0℃でエチルトリクロロシラン(2ml)
に加え、室温で10時間撹拌した。減圧下で溶媒のTH
Fと未反応のエチルトリクロロシランを留去し、残渣に
ヘキサンを加え、グラスフィルターでろ過した。ろ液を
濃縮後、蒸留(140〜150℃/0.1Torr)し
て、(4−デシル−3−フルオロフェニル)ジクロロエ
チルシラン粗生成物(1.6g,約70%)を得た。
g,13.3mmol)、1−デシン(1.85g,1
3.4mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(82mg,0.12mmol)、ヨ
ウ化銅(46mg,0.24mmol)のトリエチルア
ミン(70ml)溶液を、80℃で10時間撹拌した。
これを室温に冷却し、ジエチルエーテル(100ml)
を加え、セライトろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製
し、1−ブロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオロ
ベンゼン(3.9g,収率94%)を得た。さらにこれ
を蒸留して精製し(沸点120℃/0.08Tor
r)、1−ブロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオ
ロベンゼン(3.65g,収率88%)を得た。1−ブ
ロモ−4−(1−デシニル)−3−フルオロベンゼン
(3.15g,10mmol)、5%ロジウム−炭素
(505mg)のエタノール(80ml)懸濁液を水素
雰囲気下、室温で10時間撹拌した。反応液をセライト
ろ過した後、溶媒を減圧除去し、残渣に5%ロジウム−
炭素(501mg)とエタノール(80ml)を加え、
水素雰囲気下、室温で9時間撹拌した。反応液をセライ
トろ過した後、溶媒を減圧除去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、1−ブ
ロモ−4−デシル−3−フルオロベンゼン(2.96
g,収率93%)を得た。1−ブロモ−4−デシル−3
−フルオロベンゼン(2g,6.3mmol)、マグネ
シウム(193mg,7.9mmol)、テトラヒドロ
フラン(THF)(10ml)から調製したグリニャー
ル反応剤を、0℃でエチルトリクロロシラン(2ml)
に加え、室温で10時間撹拌した。減圧下で溶媒のTH
Fと未反応のエチルトリクロロシランを留去し、残渣に
ヘキサンを加え、グラスフィルターでろ過した。ろ液を
濃縮後、蒸留(140〜150℃/0.1Torr)し
て、(4−デシル−3−フルオロフェニル)ジクロロエ
チルシラン粗生成物(1.6g,約70%)を得た。
【0039】無水フッ化カリウム(1.25g,22m
mol)のジメチルホルムアミド(DMF)(5ml)
懸濁液に、0℃で、(4−デシル−3−フルオロフェニ
ル)ジクロロエチルシラン粗生成物(1.6g)のDM
F(3ml)溶液を加え、60℃で2時間撹拌した。さ
らに、室温で、4−ブロモ安息香酸メチル(770m
g,3.6mmol)とジクロロビス(トリイソプロピ
ルホスフィン)パラジウム(44mg,0.06mmo
l)を加え、120℃で17時間撹拌した。反応液に、
飽和食塩水と酢酸エチルを加え、セライトろ過し、ろ液
を酢酸エチルで抽出、濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/
1)で精製し、4′−デシル−3′−フルオロビフェニ
ル−4−カルボン酸メチル(870mg,収率66%)
を得た。4′−デシル−3′−フルオロビフェニル−4
−カルボン酸メチル(1g,2.7mmol)のエタノ
ール(50ml)溶液に室温で水酸化カリウム水溶液
(KOH 1g,H2O 10ml)を加え、50℃で3
0分間撹拌した。エタノール約30mlを減圧留去した
後、反応液に2M塩酸を加え、エーテル抽出後、濃縮し
た。残渣をヘキサン/エーテル(9/1)混合溶媒で再
結晶し、4′−デシル−3′−フルオロビフェニル−4
−カルボン酸(0.9g,94%)を得た。
mol)のジメチルホルムアミド(DMF)(5ml)
懸濁液に、0℃で、(4−デシル−3−フルオロフェニ
ル)ジクロロエチルシラン粗生成物(1.6g)のDM
F(3ml)溶液を加え、60℃で2時間撹拌した。さ
らに、室温で、4−ブロモ安息香酸メチル(770m
g,3.6mmol)とジクロロビス(トリイソプロピ
ルホスフィン)パラジウム(44mg,0.06mmo
l)を加え、120℃で17時間撹拌した。反応液に、
飽和食塩水と酢酸エチルを加え、セライトろ過し、ろ液
を酢酸エチルで抽出、濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=20/
1)で精製し、4′−デシル−3′−フルオロビフェニ
ル−4−カルボン酸メチル(870mg,収率66%)
を得た。4′−デシル−3′−フルオロビフェニル−4
−カルボン酸メチル(1g,2.7mmol)のエタノ
ール(50ml)溶液に室温で水酸化カリウム水溶液
(KOH 1g,H2O 10ml)を加え、50℃で3
0分間撹拌した。エタノール約30mlを減圧留去した
後、反応液に2M塩酸を加え、エーテル抽出後、濃縮し
た。残渣をヘキサン/エーテル(9/1)混合溶媒で再
結晶し、4′−デシル−3′−フルオロビフェニル−4
−カルボン酸(0.9g,94%)を得た。
【0040】1H−NMR(CDCl3)δ 0.88(t,J=6.8Hz,3H),1.22〜
1.42(m,14H),1.64(broad qu
intet,J=7.6Hz,2H),2.68(br
oad t,J=7.7Hz,2H),7.26〜7.
36(m,3H),7.67(d,J=8.5Hz,2
H),8.19(d,J=8.5Hz,2H),12.
0(broad s,1H)
1.42(m,14H),1.64(broad qu
intet,J=7.6Hz,2H),2.68(br
oad t,J=7.7Hz,2H),7.26〜7.
36(m,3H),7.67(d,J=8.5Hz,2
H),8.19(d,J=8.5Hz,2H),12.
0(broad s,1H)
【0041】前記方法で調製した4′−デシル−3′−
フルオロビフェニル−4−カルボン酸と塩化チオニル等
の塩素化剤とを反応させることにより、4′−デシル−
3′−フルオロビフェニル−4−カルボン酸クロリドを
調整する。この4′−デシル−3′−フルオロビフェニ
ル−4−カルボン酸クロリド0.27g(0.7mmo
l)に、従来の方法で調整した1−(トリフルオロ)ペ
ンチル−4−ヒドロキシベンゾエート0.20g(0.
7mmol)を塩化メチレンを溶媒とし、TEA0.0
7g(0.7mmol)、DMAP0.02g(0.2
mmol)を触媒として、窒素雰囲気下室温で一晩以上
反応させる。この反応溶液を塩酸溶液で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで脱水し、塩化メチレンを蒸留すること
により、粗生成物を得る。この粗生成物をヘキサン/酢
酸エチルの20/1(v/v)混合溶液でシリカゲルを
用いて分離精製し、4−{1−(トリフルオロ)ペンチ
ルオキシカルボニル}フェニル 4′−デシル−3′−
フルオロビフェニル−4−カルボキシレート0.40g
(90%)を得る。これは、エタノールを用いて更に精
製することができる。
フルオロビフェニル−4−カルボン酸と塩化チオニル等
の塩素化剤とを反応させることにより、4′−デシル−
3′−フルオロビフェニル−4−カルボン酸クロリドを
調整する。この4′−デシル−3′−フルオロビフェニ
ル−4−カルボン酸クロリド0.27g(0.7mmo
l)に、従来の方法で調整した1−(トリフルオロ)ペ
ンチル−4−ヒドロキシベンゾエート0.20g(0.
7mmol)を塩化メチレンを溶媒とし、TEA0.0
7g(0.7mmol)、DMAP0.02g(0.2
mmol)を触媒として、窒素雰囲気下室温で一晩以上
反応させる。この反応溶液を塩酸溶液で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで脱水し、塩化メチレンを蒸留すること
により、粗生成物を得る。この粗生成物をヘキサン/酢
酸エチルの20/1(v/v)混合溶液でシリカゲルを
用いて分離精製し、4−{1−(トリフルオロ)ペンチ
ルオキシカルボニル}フェニル 4′−デシル−3′−
フルオロビフェニル−4−カルボキシレート0.40g
(90%)を得る。これは、エタノールを用いて更に精
製することができる。
【0042】本化合物の1H−NMR(CDCl3中、T
MS基準、δ値ppm)は 8.3〜7.1(m,11H),5.7〜5.5(m,
1H),2.8〜2.6(t,2H),2.1〜0.8
(m,28H)であった。
MS基準、δ値ppm)は 8.3〜7.1(m,11H),5.7〜5.5(m,
1H),2.8〜2.6(t,2H),2.1〜0.8
(m,28H)であった。
【0043】前記化合物をポリイミドを塗布しラビング
処理を施した透明電極付ガラスからなる厚さ2μmのセ
ルに注入し、ホットステージ付偏光顕微鏡観察により測
定された相転移温度を表3に示す。また、30℃、10
℃における応答速度および式(A)で表わされるτIも
表3に示す。
処理を施した透明電極付ガラスからなる厚さ2μmのセ
ルに注入し、ホットステージ付偏光顕微鏡観察により測
定された相転移温度を表3に示す。また、30℃、10
℃における応答速度および式(A)で表わされるτIも
表3に示す。
【0044】比較例1 4−{1−(トリフルオロ)ペンチルオキシカルボニ
ル}フェニル 4′−n−デシルビフェニル−4−カル
ボキシレート
ル}フェニル 4′−n−デシルビフェニル−4−カル
ボキシレート
【化6】 また、上記化合物をポリイミドを塗布しラビング処理を
施した透明電極付ガラスからなる厚さ2μmのセルに注
入し、ホットステージ付偏光顕微鏡観察により測定され
た相転移温度を表3に示す。また、30℃、10℃にお
ける応答速度および式(A)で表わされるτIも表3に
示す。
施した透明電極付ガラスからなる厚さ2μmのセルに注
入し、ホットステージ付偏光顕微鏡観察により測定され
た相転移温度を表3に示す。また、30℃、10℃にお
ける応答速度および式(A)で表わされるτIも表3に
示す。
【0045】
【表3】 *1:昇温時は反強誘電性を示さなかった。
【0046】以下に本発明の実施態様項を列記する。 (1)下記一般式(1)
【化7】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基であり、R2
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物。 (2)下記式(A)
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物。 (2)下記式(A)
【数3】 τI=log(τ10)/log(τ30) …(A) (式中、τ10;50V印加時10℃の応答速度。τ30;
50V印加時30℃の応答速度である)で表わされるτ
I(応答速度の温度依存性を示す指標)が1.7以下で
ある前項(1)記載の反強誘電性液晶化合物。
50V印加時30℃の応答速度である)で表わされるτ
I(応答速度の温度依存性を示す指標)が1.7以下で
ある前項(1)記載の反強誘電性液晶化合物。
【0047】
【効果】従来の反強誘電性液晶化合物の主骨格のフッ素
修飾場所の適性化をしたことにより、室温付近および低
温領域において反強誘電性を示し、高速応答かつ応答速
度の温度依存性の小さな反強誘電性液晶化合物を提供す
ることができた。具体的には、実施例1と比較例1を比
較すると、 1)10℃の応答速度が約39%も高速化した。 2)τIも約6%改善できた。
修飾場所の適性化をしたことにより、室温付近および低
温領域において反強誘電性を示し、高速応答かつ応答速
度の温度依存性の小さな反強誘電性液晶化合物を提供す
ることができた。具体的には、実施例1と比較例1を比
較すると、 1)10℃の応答速度が約39%も高速化した。 2)τIも約6%改善できた。
【図1】(A)は印加される三角波を、(B)は市販の
ネマチック液晶の、(C)は二状態液晶の、(D)は三
安定状態液晶の、それぞれの光学応答特性を示す。
ネマチック液晶の、(C)は二状態液晶の、(D)は三
安定状態液晶の、それぞれの光学応答特性を示す。
【図2】クラーク/ラガバァルにより提案された強誘電
性液晶分子の二つの安定した配向状態を示す。
性液晶分子の二つの安定した配向状態を示す。
【図3】(A)は、本発明の“反”強誘電性液晶分子の
三つの安定した配向状態を示し、(B)は、Aの各
(a)、(b)、(c)に対応した三状態スイッチング
と液晶分子配列の変化を示す。
三つの安定した配向状態を示し、(B)は、Aの各
(a)、(b)、(c)に対応した三状態スイッチング
と液晶分子配列の変化を示す。
【図4】“反”強誘電性液晶分子が印加電圧に対してダ
ブルヒステリシスを描いて光透過率が変化することを示
す印加電圧−光透過率特性図である。
ブルヒステリシスを描いて光透過率が変化することを示
す印加電圧−光透過率特性図である。
【図5】(A)は印加電圧と時間の関係を示し、(B)
はその印加電圧がかかったときの液晶分子の応答状態を
示すグラフである。
はその印加電圧がかかったときの液晶分子の応答状態を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠本 哲生 神奈川県相模原市南台1−9−2−102 (72)発明者 萩原 恵美子 神奈川県相模原市南台1−9−1−302 (72)発明者 檜山 爲次郎 神奈川県相模原市上鶴間4−29−3−101
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数6〜16のアルキル基であり、R2
は炭素数2〜10のアルキル基であり、CfはCH3ま
たはCF3であり、*は光学活性炭素を示す。)で表わ
される反強誘電性液晶化合物。 - 【請求項2】 下記式(A) 【数1】 τI=log(τ10)/log(τ30) …(A) (式中、τ10;50V印加時10℃の応答速度。τ30;
50V印加時30℃の応答速度である)で表わされるτ
I(応答速度の温度依存性を示す指標)が1.7以下で
ある請求項1記載の反強誘電性液晶化合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320945A JPH10147554A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8320945A JPH10147554A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10147554A true JPH10147554A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18127049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8320945A Pending JPH10147554A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 応答速度の温度依存性に優れた反強誘電性液晶化合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10147554A (ja) |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP8320945A patent/JPH10147554A/ja active Pending
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