JPH10147833A - 焼結体の製造方法 - Google Patents
焼結体の製造方法Info
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- JPH10147833A JPH10147833A JP32220096A JP32220096A JPH10147833A JP H10147833 A JPH10147833 A JP H10147833A JP 32220096 A JP32220096 A JP 32220096A JP 32220096 A JP32220096 A JP 32220096A JP H10147833 A JPH10147833 A JP H10147833A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、熱膨張係数が低く、機械的特性に
も優れている焼結体の製造方法を提供することを目的と
するものである。 【解決手段】 Niを33〜40重量%含み、残部が実
質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1
重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加
し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中
で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重量%
または0.3重量%以下含み、かつ相対密度が92%以
上の焼結体を得る焼結体の製造方法とすることによって
目的を達成し得たものである。 【効果】 92%以上の相対密度を有し、熱膨張係数の
低い、良好な各種焼結体製品を極めて容易に製造し得る
ものであって、顕著な効果が認められる。
も優れている焼結体の製造方法を提供することを目的と
するものである。 【解決手段】 Niを33〜40重量%含み、残部が実
質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1
重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加
し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中
で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重量%
または0.3重量%以下含み、かつ相対密度が92%以
上の焼結体を得る焼結体の製造方法とすることによって
目的を達成し得たものである。 【効果】 92%以上の相対密度を有し、熱膨張係数の
低い、良好な各種焼結体製品を極めて容易に製造し得る
ものであって、顕著な効果が認められる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンバー、スーパ
ーアンバーおよびコバール焼結体の製造方法に関するも
のである。
ーアンバーおよびコバール焼結体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】FeにNiを添加して合金とする場合、
Niの添加量を増量して行くと、生成する合金の熱膨張
係数が変化することが認められ、Niの添加量が36.
5重量%となった時点で熱膨張係数がFeの約1/10
程度を示すようになる。しかして、この合金は、実用温
度付近で熱膨脹係数が極めて小さく、したがって、「I
nvarlable」の略でアンバー合金、インバー合
金あるいは不変鋼と呼ばれている。このアンバー合金の
一般的な組成としては、Niを33〜40重量%含み、
残部がFeからなり、各合金組成に調合された原材料を
溶解した後に塑性加工によって得られた素材を基に機械
加工して部品を製造している。
Niの添加量を増量して行くと、生成する合金の熱膨張
係数が変化することが認められ、Niの添加量が36.
5重量%となった時点で熱膨張係数がFeの約1/10
程度を示すようになる。しかして、この合金は、実用温
度付近で熱膨脹係数が極めて小さく、したがって、「I
nvarlable」の略でアンバー合金、インバー合
金あるいは不変鋼と呼ばれている。このアンバー合金の
一般的な組成としては、Niを33〜40重量%含み、
残部がFeからなり、各合金組成に調合された原材料を
溶解した後に塑性加工によって得られた素材を基に機械
加工して部品を製造している。
【0003】前記合金にさらにCoを添加した場合、合
金の熱膨張係数は、より小さくなるもので、この合金
は、スーパーアンバー合金と称されている。このような
スーパーアンバー合金の一般的な組成としては、Niが
30〜33重量%、Coが5〜7重量%、残部がFeか
らなり、各合金組成に調合された原材料を溶解した後
に、塑性加工により得られた素材を基に機械加工して部
品を製造している。
金の熱膨張係数は、より小さくなるもので、この合金
は、スーパーアンバー合金と称されている。このような
スーパーアンバー合金の一般的な組成としては、Niが
30〜33重量%、Coが5〜7重量%、残部がFeか
らなり、各合金組成に調合された原材料を溶解した後
に、塑性加工により得られた素材を基に機械加工して部
品を製造している。
【0004】また、硬質ガラスやセラミックと同程度の
熱膨張係数を有するものとしてコバール合金が知られ、
硬質ガラスやセラミックの封着合金として用いられてい
る。その代表的な組成としては、Niを29重量%、C
oを17重量%、残部がFeおよび不可避不純物からな
るもの(ASTM F15)が知られている。
熱膨張係数を有するものとしてコバール合金が知られ、
硬質ガラスやセラミックの封着合金として用いられてい
る。その代表的な組成としては、Niを29重量%、C
oを17重量%、残部がFeおよび不可避不純物からな
るもの(ASTM F15)が知られている。
【0005】このコバール合金も前記アンバー合金、ス
ーパーアンバー合金と同様に溶解法による方法で製造す
るのが主流となっている。
ーパーアンバー合金と同様に溶解法による方法で製造す
るのが主流となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に、成形加工に際して不要部分が多く発生するものであ
って、高価な素材を用いて部品とする場合には製品の最
終価格を高価なものとする原因となっている。
に、成形加工に際して不要部分が多く発生するものであ
って、高価な素材を用いて部品とする場合には製品の最
終価格を高価なものとする原因となっている。
【0007】これに対して、粉末を成形した後、焼結し
て製品とする粉末冶金法を採用する場合には、使用材料
が製品となる割合は遥かに高くなり、大幅に安価となし
得ることが考えられる。しかしながら、前記合金の製造
に際して、単に通常の粉末冶金法を採用する場合には、
Ni粉末、Ni粉末およびCo粉末の粒子間における拡
散反応が進行しにくく、結果として製品としての十分な
密度を得ることが難しく、密度を高くするには、超微粒
原料を選択し、焼結時間を遥かに長くし、さらに、高価
なHIP処理(熱間静水圧圧縮成形)などを採用しなけ
ればならないという問題が生じた。
て製品とする粉末冶金法を採用する場合には、使用材料
が製品となる割合は遥かに高くなり、大幅に安価となし
得ることが考えられる。しかしながら、前記合金の製造
に際して、単に通常の粉末冶金法を採用する場合には、
Ni粉末、Ni粉末およびCo粉末の粒子間における拡
散反応が進行しにくく、結果として製品としての十分な
密度を得ることが難しく、密度を高くするには、超微粒
原料を選択し、焼結時間を遥かに長くし、さらに、高価
なHIP処理(熱間静水圧圧縮成形)などを採用しなけ
ればならないという問題が生じた。
【0008】したがって本発明は、熱膨張係数が低く、
機械的特性にも優れている焼結体の製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
機械的特性にも優れている焼結体の製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記問題を
解決し前記目的を達成するために研究を重ねた結果、C
を含む金属粉末を添加した特定組成の原料粉末を成形加
工した後、特定量のCと酸素を含有し、特定相対密度に
なるように焼結することによって目的を達し得ることを
見出して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
の第1の実施態様は、Niを33〜40重量%含み、残
部が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を
0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を
添加し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲
気中で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重
量%以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得
るアンバー焼結体の製造方法を特徴とするものであり、
また第2の実施態様は、Niを33〜40重量%含み、
残部が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素
を0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末
を添加し、得られた混合粉末にバインダーを添加して混
練物を調製し、さらに該混練物を射出成形した後、非酸
化性雰囲気中で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を
0.2重量%以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼
結体を得るアンバー焼結体の製造方法を特徴とするもの
である。
解決し前記目的を達成するために研究を重ねた結果、C
を含む金属粉末を添加した特定組成の原料粉末を成形加
工した後、特定量のCと酸素を含有し、特定相対密度に
なるように焼結することによって目的を達し得ることを
見出して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
の第1の実施態様は、Niを33〜40重量%含み、残
部が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を
0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を
添加し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲
気中で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重
量%以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得
るアンバー焼結体の製造方法を特徴とするものであり、
また第2の実施態様は、Niを33〜40重量%含み、
残部が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素
を0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末
を添加し、得られた混合粉末にバインダーを添加して混
練物を調製し、さらに該混練物を射出成形した後、非酸
化性雰囲気中で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を
0.2重量%以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼
結体を得るアンバー焼結体の製造方法を特徴とするもの
である。
【0010】また本発明の第3の実施態様は、Niを3
3〜40重量%、Coを5〜7重量%含み、残部が実質
的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1重
量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加し、
得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中で焼
結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重量%以下
含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得るスーパ
ーアンバー焼結体の製造方法を特徴とするものであり、
さらに第4の実施態様は、Niを33〜40重量%、C
oを5〜7重量%含み、残部が実質的にFeからなり、
不可避不純物として酸素を0.1重量以上%含む原料粉
末に、Cを含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末に
バインダーを添加して混練物を調製し、さらに該混練物
を射出成形した後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを
0.1重量%以下、酸素を0.2重量%以下含み、かつ
相対密度が92%以上の焼結体を得るスーパーアンバー
焼結体の製造方法を特徴とするものである。
3〜40重量%、Coを5〜7重量%含み、残部が実質
的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1重
量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加し、
得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中で焼
結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重量%以下
含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得るスーパ
ーアンバー焼結体の製造方法を特徴とするものであり、
さらに第4の実施態様は、Niを33〜40重量%、C
oを5〜7重量%含み、残部が実質的にFeからなり、
不可避不純物として酸素を0.1重量以上%含む原料粉
末に、Cを含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末に
バインダーを添加して混練物を調製し、さらに該混練物
を射出成形した後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを
0.1重量%以下、酸素を0.2重量%以下含み、かつ
相対密度が92%以上の焼結体を得るスーパーアンバー
焼結体の製造方法を特徴とするものである。
【0011】さらに本発明の第5の実施態様は、Niを
28〜32重量%、Coを15〜18重量含み、残部が
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加
し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中
で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.3重量%
以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得るコ
バール焼結体の製造方法を特徴とするものであり、また
第6の実施態様は、Niを28〜32重量%、Coを1
5〜18重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不
可避不純物として酸素を0.1重量%以上含む原料粉末
に、Cを含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末にバ
インダーを添加して混練物を調製し、さらに該混練物を
射出成形した後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを0.
1重量%以下、酸素を0.3重量%以下含み、かつ相対
密度が92%以上の焼結体を得るコバール焼結体の製造
方法を特徴とするものである。
28〜32重量%、Coを15〜18重量含み、残部が
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加
し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中
で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.3重量%
以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得るコ
バール焼結体の製造方法を特徴とするものであり、また
第6の実施態様は、Niを28〜32重量%、Coを1
5〜18重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不
可避不純物として酸素を0.1重量%以上含む原料粉末
に、Cを含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末にバ
インダーを添加して混練物を調製し、さらに該混練物を
射出成形した後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを0.
1重量%以下、酸素を0.3重量%以下含み、かつ相対
密度が92%以上の焼結体を得るコバール焼結体の製造
方法を特徴とするものである。
【0012】本発明において、非酸化性雰囲気は真空雰
囲気または水素雰囲気であることが好ましく、また原料
粉末は、酸素を0.6重量%以下含むものであることが
好ましいものである。さらに、原料粉末に添加する金属
粉末は、Fe−Cであり、その添加量は5〜50重量%
であり、粒径が3〜20μmであることが好ましいもの
である。
囲気または水素雰囲気であることが好ましく、また原料
粉末は、酸素を0.6重量%以下含むものであることが
好ましいものである。さらに、原料粉末に添加する金属
粉末は、Fe−Cであり、その添加量は5〜50重量%
であり、粒径が3〜20μmであることが好ましいもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアンバー焼結体の製造法
においては、Niを33〜40重量%含み、残部が実質
的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1重
量%以上、特に0.6重量%をわずか超える程度を上限
とすることが好ましい原料粉末に、Cを含む金属粉末を
添加することが必要であり、一方スーパーアンバー焼結
体の製造方法においては、Niを30〜33重量%およ
びCoを5〜7重量%含み、残部が実質的にFeからな
り、不可避不純物として酸素を0.1重量%以上含む原
料粉末に、Cを含む金属粉末を添加することが必要であ
り、またコバール焼結体の製造方法においては、Niを
28〜32重量%およびCoを15〜18重量%含み、
残部が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素
を0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末
を添加することが必要である。
においては、Niを33〜40重量%含み、残部が実質
的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1重
量%以上、特に0.6重量%をわずか超える程度を上限
とすることが好ましい原料粉末に、Cを含む金属粉末を
添加することが必要であり、一方スーパーアンバー焼結
体の製造方法においては、Niを30〜33重量%およ
びCoを5〜7重量%含み、残部が実質的にFeからな
り、不可避不純物として酸素を0.1重量%以上含む原
料粉末に、Cを含む金属粉末を添加することが必要であ
り、またコバール焼結体の製造方法においては、Niを
28〜32重量%およびCoを15〜18重量%含み、
残部が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素
を0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末
を添加することが必要である。
【0014】したがって、前記いずれの焼結体の製造方
法においても、所望の合金組成に原料粉末を調合した
後、Cを含む金属粉末を添加することによって、C成分
を添加することが重要である。前記Cを含む金属粉末を
添加することによって、後工程の非酸化性雰囲気で焼結
する際、Cと原料粉末中の酸素とが反応してCOガスを
生成し放出するので、製造される焼結体中の酸素が除去
されるとともに、焼結が促進され、アンバー、スーパー
アンバー、コバール焼結体の緻密化(相対密度92%以
上)が達成されるものである。
法においても、所望の合金組成に原料粉末を調合した
後、Cを含む金属粉末を添加することによって、C成分
を添加することが重要である。前記Cを含む金属粉末を
添加することによって、後工程の非酸化性雰囲気で焼結
する際、Cと原料粉末中の酸素とが反応してCOガスを
生成し放出するので、製造される焼結体中の酸素が除去
されるとともに、焼結が促進され、アンバー、スーパー
アンバー、コバール焼結体の緻密化(相対密度92%以
上)が達成されるものである。
【0015】添加するC源としては、C粉末を添加する
方法もあるが、C粉末を均一に分散させることが難し
く、不均一の場合には、部分的にCが凝集してしまいC
Oガスの生成反応が抑制される。したがってCOガスの
生成反応を促進させるために、高温で焼結を行ったり、
保持時間を長くする必要があった。そこで、Cを含む金
属粉末、例えばFe−C粉末などを添加することによ
り、均一に分散されてCOガスの生成反応も促進される
ものである。
方法もあるが、C粉末を均一に分散させることが難し
く、不均一の場合には、部分的にCが凝集してしまいC
Oガスの生成反応が抑制される。したがってCOガスの
生成反応を促進させるために、高温で焼結を行ったり、
保持時間を長くする必要があった。そこで、Cを含む金
属粉末、例えばFe−C粉末などを添加することによ
り、均一に分散されてCOガスの生成反応も促進される
ものである。
【0016】Cを含む金属粉末を添加する原料粉末の組
成は、目的とする焼結体がアンバー焼結体、スーパーア
ンバー焼結体あるいはコバール焼結体かによってNi、
またはNi、Coの含有量が前記組成範囲内とすべきで
あるが、これらが前記組成範囲から外れると、製造され
るアンバー、スーパーアンバー焼結体の熱膨張係数が実
用的に膨張しない程度になり難くなるものであり、コバ
ール焼結体においては硬質ガラスやセラミックと同程度
の熱膨脹係数を有しなくなる。また、Cを含む金属粉末
を添加する前記原料粉末中に不可避不純物として含まれ
る酸素の含有量は、前記範囲とすることが必要である。
これは、酸素含有量が0.1重量%未満では、Cを含む
金属粉末による前記焼結体の緻密化作用が十分に発揮し
得ない。さらに、Cを含む金属粉末を添加する前記原料
粉末中に不可避不純物として含まれる酸素の上限量は、
通常0.6重量%であるが、0.6重量%をわずかに超
えてもよいものである。ただし酸素含有量が余り多すぎ
ると添加されるべきCを含む金属粉末の量が多くなり過
ぎて、製造される焼結体のC含有量を制御し難くなり、
焼結後の製品のC含有量が0.1重量%を超えやすくな
るものである。
成は、目的とする焼結体がアンバー焼結体、スーパーア
ンバー焼結体あるいはコバール焼結体かによってNi、
またはNi、Coの含有量が前記組成範囲内とすべきで
あるが、これらが前記組成範囲から外れると、製造され
るアンバー、スーパーアンバー焼結体の熱膨張係数が実
用的に膨張しない程度になり難くなるものであり、コバ
ール焼結体においては硬質ガラスやセラミックと同程度
の熱膨脹係数を有しなくなる。また、Cを含む金属粉末
を添加する前記原料粉末中に不可避不純物として含まれ
る酸素の含有量は、前記範囲とすることが必要である。
これは、酸素含有量が0.1重量%未満では、Cを含む
金属粉末による前記焼結体の緻密化作用が十分に発揮し
得ない。さらに、Cを含む金属粉末を添加する前記原料
粉末中に不可避不純物として含まれる酸素の上限量は、
通常0.6重量%であるが、0.6重量%をわずかに超
えてもよいものである。ただし酸素含有量が余り多すぎ
ると添加されるべきCを含む金属粉末の量が多くなり過
ぎて、製造される焼結体のC含有量を制御し難くなり、
焼結後の製品のC含有量が0.1重量%を超えやすくな
るものである。
【0017】Cを含む金属粉末を添加する前記原料粉末
の粒径は、平均粒径で3〜50μmが好ましい。これ
は、3μm未満では、本発明にかかる方法において使用
するのに適当な酸素含有量が0.4重量%程度以下の金
属粉末が入手し難いか、入手し得るとしても高価とな
り、一方50μmを超えると、C粉末を添加する前記原
料粉末の焼結性が低下するものであるからである。
の粒径は、平均粒径で3〜50μmが好ましい。これ
は、3μm未満では、本発明にかかる方法において使用
するのに適当な酸素含有量が0.4重量%程度以下の金
属粉末が入手し難いか、入手し得るとしても高価とな
り、一方50μmを超えると、C粉末を添加する前記原
料粉末の焼結性が低下するものであるからである。
【0018】本発明の焼結体の製造法において、原料粉
末に添加するCを含む金属粉末は、通常、添加して得ら
れる混合粉末のC含有量が0.05〜0.4重量%にな
るように添加するが、後工程の焼結でCを0.1重量%
以下、酸素を0.2もしくは0.3重量%以下含む焼結
体が得られるように該C含有量を適宜定めることができ
るものである。
末に添加するCを含む金属粉末は、通常、添加して得ら
れる混合粉末のC含有量が0.05〜0.4重量%にな
るように添加するが、後工程の焼結でCを0.1重量%
以下、酸素を0.2もしくは0.3重量%以下含む焼結
体が得られるように該C含有量を適宜定めることができ
るものである。
【0019】また、本発明においては、Cを含む金属粉
末を添加して混合粉末を得た後は、公知の方法を行う
が、製造する焼結体は、C含有量が0.1重量%以下と
し、また酸素含有量が0.2重量%以下、もしくは0.
3重量%以下とするものであり、これらの範囲外では所
期の効果が得られないものである。さらに相対密度が9
2%以上である必要があるので、そのような焼結体を製
造するのに適当な条件を採用するものである。
末を添加して混合粉末を得た後は、公知の方法を行う
が、製造する焼結体は、C含有量が0.1重量%以下と
し、また酸素含有量が0.2重量%以下、もしくは0.
3重量%以下とするものであり、これらの範囲外では所
期の効果が得られないものである。さらに相対密度が9
2%以上である必要があるので、そのような焼結体を製
造するのに適当な条件を採用するものである。
【0020】本発明における成形法は、プレスによる圧
縮成形、射出成形粉末冶金法などが適用し得るが、射出
成形粉末冶金法では、多量のバインダーを必要とするの
でバインダー除去時に、Cが残留し難いバインダー、例
えばワックスを主体としたバインダーを使用することが
好ましい。さらに焼結は、非酸化性雰囲気である真空雰
囲気または水素雰囲気などのCと酸素とのCO生成反応
が促進される雰囲気が必要である。
縮成形、射出成形粉末冶金法などが適用し得るが、射出
成形粉末冶金法では、多量のバインダーを必要とするの
でバインダー除去時に、Cが残留し難いバインダー、例
えばワックスを主体としたバインダーを使用することが
好ましい。さらに焼結は、非酸化性雰囲気である真空雰
囲気または水素雰囲気などのCと酸素とのCO生成反応
が促進される雰囲気が必要である。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例を述べる。
【0022】実施例1 純Fe粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.35重量
%)とNi粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.25
重量%)とFe−1.0重量%C粉末(平均粒径6μ
m、酸素含有量0.30重量%)を使用して、Niを3
6重量%およびCを0.1重量%含み、残部がFeから
なり、不可避不純物として酸素を0.31重量%含む混
合粉末を得た後、潤滑剤として1.5%のパラフィンワ
ックスを混合して、圧力を1500kgf/cm2とし
て得られた混合粉末を圧縮成形し、得られた圧縮成形体
(直径20mm、厚さ10mm)を真空中1300℃で
1時間焼結してアンバー焼結体を製造した。製造したア
ンバー焼結体について、化学分析によってC含有量およ
び酸素含有量を、比重計によって相対密度を、さらに熱
膨脹計によって室温から100℃までの熱膨張係数を、
並びにTIG溶接によって溶接性をそれぞれ測定した。
これらの結果を表1に示す。なお、溶接性は良好であっ
た。
%)とNi粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.25
重量%)とFe−1.0重量%C粉末(平均粒径6μ
m、酸素含有量0.30重量%)を使用して、Niを3
6重量%およびCを0.1重量%含み、残部がFeから
なり、不可避不純物として酸素を0.31重量%含む混
合粉末を得た後、潤滑剤として1.5%のパラフィンワ
ックスを混合して、圧力を1500kgf/cm2とし
て得られた混合粉末を圧縮成形し、得られた圧縮成形体
(直径20mm、厚さ10mm)を真空中1300℃で
1時間焼結してアンバー焼結体を製造した。製造したア
ンバー焼結体について、化学分析によってC含有量およ
び酸素含有量を、比重計によって相対密度を、さらに熱
膨脹計によって室温から100℃までの熱膨張係数を、
並びにTIG溶接によって溶接性をそれぞれ測定した。
これらの結果を表1に示す。なお、溶接性は良好であっ
た。
【0023】実施例2 Niを34重量%およびCを0.1重量%含み、残部が
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
31重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例1と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
31重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例1と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
【0024】実施例3 Niを39重量%およびCを0.1重量%含み、残部が
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
31重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例1と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
31重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例1と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
【0025】実施例4 Niを36重量%およびCを0.25重量%含み、残部
が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を
0.30重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例1と
同様に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同
様にして諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。
なお、溶接性は良好であった。
が実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を
0.30重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例1と
同様に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同
様にして諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。
なお、溶接性は良好であった。
【0026】実施例5 実施例1と同様にして混合粉末を得た後、この混合粉末
とワックス系バインダーの容量比が60:40になるよ
うにワックス系バインダーを添加して150℃で混練
し、次いでペレット状に造粒した。得られたペレットを
射出成形機を使用して射出成形し、得られた射出成形体
を300℃に2時間保持してワックス系バインダーを除
去した。得られた射出成形体(直径20mm、厚さ10
mm)を真空中1320℃で1時間焼結してアンバー焼
結体を製造した。製造したアンバー焼結体について、実
施例1と同様にして諸試験を行った。得られた結果を表
1に示す。なお、溶接性は良好であった。
とワックス系バインダーの容量比が60:40になるよ
うにワックス系バインダーを添加して150℃で混練
し、次いでペレット状に造粒した。得られたペレットを
射出成形機を使用して射出成形し、得られた射出成形体
を300℃に2時間保持してワックス系バインダーを除
去した。得られた射出成形体(直径20mm、厚さ10
mm)を真空中1320℃で1時間焼結してアンバー焼
結体を製造した。製造したアンバー焼結体について、実
施例1と同様にして諸試験を行った。得られた結果を表
1に示す。なお、溶接性は良好であった。
【0027】比較例1 原料粉末への添加剤としてのFe−1.0重量%C粉末
を添加しなかった以外は、実施例5と同様に処理し、実
施例1と同様にして諸試験を行った。得られた結果を表
1に示す。なお、溶接性は良好であった。
を添加しなかった以外は、実施例5と同様に処理し、実
施例1と同様にして諸試験を行った。得られた結果を表
1に示す。なお、溶接性は良好であった。
【0028】比較例2 Niを32重量%およびCを0.1重量%含み、残部が
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
31重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例5と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
31重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例5と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
【0029】比較例3 Niを41重量%およびCを0.1重量%含み、残部が
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
30重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例5と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
実質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.
30重量%含む混合粉末を得た以外は、実施例5と同様
に処理してアンバー焼結体を製造し、実施例1と同様に
して諸試験を行った。得られた結果を表1に示す。な
お、溶接性は良好であった。
【0030】比較例4 原料粉末への添加剤としてのFe−1.0重量%C粉末
の添加量を多くし、C含有量を0.55重量%とした以
外は、実施例5と同様にして処理し、諸試験を行った。
得られた結果を表1に示す。なお、溶接性は不良であっ
た。
の添加量を多くし、C含有量を0.55重量%とした以
外は、実施例5と同様にして処理し、諸試験を行った。
得られた結果を表1に示す。なお、溶接性は不良であっ
た。
【0031】
【表1】
【0032】これらの結果から、(1)実施例1〜5の
アンバー焼結体は、いずれもC含有量が0.1重量%以
下、酸素含有量が0.2重量%以下であり、相対密度が
92%以上を有し、熱膨張係数が3×10−6以下であ
り、アンバー焼結体が実用的に膨張しない程度に十分低
い。(2)比較例1のアンバー焼結体は、酸素含有量が
0.24重量%と多く、相対密度が85.5%と低いた
めに、機械的強度が溶製材より劣る。(3)比較例2、
3のアンバー焼結体は、Ni含有量が33〜40%の範
囲を外れるために、熱膨張係数が4×10−6/℃と高
く、アンバー焼結体が実用的に膨張しない程度を越えて
いる。(4)比較例4のアンバー焼結体は、C粉末の添
加量が多すぎて、焼結後のC含有量が0.17重量%と
多すぎるために、溶接性が劣るものとなった。などとい
った欠点が認められる。
アンバー焼結体は、いずれもC含有量が0.1重量%以
下、酸素含有量が0.2重量%以下であり、相対密度が
92%以上を有し、熱膨張係数が3×10−6以下であ
り、アンバー焼結体が実用的に膨張しない程度に十分低
い。(2)比較例1のアンバー焼結体は、酸素含有量が
0.24重量%と多く、相対密度が85.5%と低いた
めに、機械的強度が溶製材より劣る。(3)比較例2、
3のアンバー焼結体は、Ni含有量が33〜40%の範
囲を外れるために、熱膨張係数が4×10−6/℃と高
く、アンバー焼結体が実用的に膨張しない程度を越えて
いる。(4)比較例4のアンバー焼結体は、C粉末の添
加量が多すぎて、焼結後のC含有量が0.17重量%と
多すぎるために、溶接性が劣るものとなった。などとい
った欠点が認められる。
【0033】実施例6 純Fe粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.35重量
%)と、Ni粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.2
5重量%)と、Co粉末(平均粒径5μm、酸素含有量
0.35重量%)と、Fe−1.0重量%C粉末(平均
粒径6μm、酸素含有量0.30重量%)とを使用し
て、Niを32重量%、Coが6重量%およびCを0.
1重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不可避不
純物として酸素を0.31重量%含む混合粉末を得た
後、潤滑剤として1.5%のパラフィンワックスを混合
した後、金型に充填し、加圧力を1500kgf/cm
2として圧縮成形した。得られた圧縮成形体(直径20
mm、厚さ10mm)を真空中1320℃で1時間焼結
してスーパーアンバー焼結体を製造した。製造したスー
パーアンバー焼結体について、実施例1と同様にして諸
試験を行った。特に、熱膨張係数は、25〜100℃、
〜200℃、〜300℃、〜400℃、〜500℃のそ
れぞれについても測定した。これらの結果を表2に示
す。原料粉末にC粉末を添加しない比較例に較べて、相
対密度、熱膨張係数ともに大幅に改善されていることが
認められ、溶接性も良好であった。
%)と、Ni粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.2
5重量%)と、Co粉末(平均粒径5μm、酸素含有量
0.35重量%)と、Fe−1.0重量%C粉末(平均
粒径6μm、酸素含有量0.30重量%)とを使用し
て、Niを32重量%、Coが6重量%およびCを0.
1重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不可避不
純物として酸素を0.31重量%含む混合粉末を得た
後、潤滑剤として1.5%のパラフィンワックスを混合
した後、金型に充填し、加圧力を1500kgf/cm
2として圧縮成形した。得られた圧縮成形体(直径20
mm、厚さ10mm)を真空中1320℃で1時間焼結
してスーパーアンバー焼結体を製造した。製造したスー
パーアンバー焼結体について、実施例1と同様にして諸
試験を行った。特に、熱膨張係数は、25〜100℃、
〜200℃、〜300℃、〜400℃、〜500℃のそ
れぞれについても測定した。これらの結果を表2に示
す。原料粉末にC粉末を添加しない比較例に較べて、相
対密度、熱膨張係数ともに大幅に改善されていることが
認められ、溶接性も良好であった。
【0034】実施例7 原料粉末のC含有量を0.25重量%とし、焼結雰囲気
を水素雰囲気とした以外は、実施例1と同様に処理し、
得られた製品について実施例6と同様にして諸試験を行
った。得られた結果を表2に示す。原料粉末にC粉末を
添加しない比較例に較べて、相対密度、熱膨張係数とも
に大幅に改善されていることが認められ、溶接性も良好
であった。
を水素雰囲気とした以外は、実施例1と同様に処理し、
得られた製品について実施例6と同様にして諸試験を行
った。得られた結果を表2に示す。原料粉末にC粉末を
添加しない比較例に較べて、相対密度、熱膨張係数とも
に大幅に改善されていることが認められ、溶接性も良好
であった。
【0035】実施例8 実施例6の原料粉末に対して、ワックス系バインダーを
42容量%添加して、150℃で混練してペレット状に
造粒し、これを射出成形機を使用して射出成形し、さら
にこの成形体を300℃で2時間保持して脱バインダー
処理した。その後、1320℃で1時間焼成処理を施し
た。得られた製品について実施例6と同様にして諸試験
を行った。得られた結果を表2に示す。原料粉末にC粉
末を添加しない比較例に較べて、相対密度、熱膨張係数
ともに大幅に改善されていることが認められ、溶接性も
良好であった。
42容量%添加して、150℃で混練してペレット状に
造粒し、これを射出成形機を使用して射出成形し、さら
にこの成形体を300℃で2時間保持して脱バインダー
処理した。その後、1320℃で1時間焼成処理を施し
た。得られた製品について実施例6と同様にして諸試験
を行った。得られた結果を表2に示す。原料粉末にC粉
末を添加しない比較例に較べて、相対密度、熱膨張係数
ともに大幅に改善されていることが認められ、溶接性も
良好であった。
【0036】比較例5 原料粉末としてFe−1.0重量%C粉末を使用しなか
った以外は、実施例6と同様に処理して、Niが32重
量%、Coが6重量%、残部が実質的にFeからなる混
合粉末を得た。この混合粉末を実施例6と同様に処理し
た。得られた製品について実施例6と同様にして諸試験
を行った。得られた結果を表2に示す。原料粉末にC粉
末を添加した実施例に較べて、相対密度、熱膨張係数と
もに大幅に劣っていることが認められ、溶接性も不良で
あった。
った以外は、実施例6と同様に処理して、Niが32重
量%、Coが6重量%、残部が実質的にFeからなる混
合粉末を得た。この混合粉末を実施例6と同様に処理し
た。得られた製品について実施例6と同様にして諸試験
を行った。得られた結果を表2に示す。原料粉末にC粉
末を添加した実施例に較べて、相対密度、熱膨張係数と
もに大幅に劣っていることが認められ、溶接性も不良で
あった。
【0037】比較例6 原料粉末としてFe−1.0重量%C粉末の混合量を増
加させて、C含有量を0.55重量%とした以外は、実
施例6と同様に処理して、Niが32重量%、Coが6
重量%、残部が実質的にFeからなる混合粉末を得た。
この混合粉末を実施例6と同様に処理した。得られた製
品について実施例6と同様にして諸試験を行った。得ら
れた結果を表2に示す。原料粉末にC粉末を添加した実
施例に較べて、相対密度、熱膨張係数ともに大幅に劣っ
ていることが認められ、溶接性も不良であった。
加させて、C含有量を0.55重量%とした以外は、実
施例6と同様に処理して、Niが32重量%、Coが6
重量%、残部が実質的にFeからなる混合粉末を得た。
この混合粉末を実施例6と同様に処理した。得られた製
品について実施例6と同様にして諸試験を行った。得ら
れた結果を表2に示す。原料粉末にC粉末を添加した実
施例に較べて、相対密度、熱膨張係数ともに大幅に劣っ
ていることが認められ、溶接性も不良であった。
【0038】比較例7 比較例5と同様な組成の合金を従来方法に従って溶解し
た後、塑性加工により焼結体を製造し、得られた素材か
ら切り出した試験片について実施例6と同様にして諸試
験を行った。得られた結果を表2に示す。この結果か
ら、相対密度においては、良好な値を示しているもの
の、熱膨張係数においては、本発明の実施例に劣る値の
溶製材しか得られていないことが認められる。
た後、塑性加工により焼結体を製造し、得られた素材か
ら切り出した試験片について実施例6と同様にして諸試
験を行った。得られた結果を表2に示す。この結果か
ら、相対密度においては、良好な値を示しているもの
の、熱膨張係数においては、本発明の実施例に劣る値の
溶製材しか得られていないことが認められる。
【0039】
【表2】
【0040】実施例9 純Fe粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.35重量
%)と、Ni粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.2
5重量%)と、Fe−50重量%Co粉末(平均粒径1
3μm、酸素含有量0.31重量%)と、Fe−1.0
重量%C粉末(平均粒径5μm、酸素含有量0.30重
量%)とを使用して、Niを29重量%、Coが16重
量%およびCを0.1重量%含み、残部が実質的にFe
からなり、不可避不純物として酸素を0.30重量%含
む混合粉末を得た後、潤滑剤として1.5%のパラフィ
ンワックスを混合した後、圧力を1500kgf/cm
2として圧縮成形した。得られた圧縮成形体(直径20
mm、厚さ10mm)を真空中1320℃で2時間焼結
してコバール焼結体を製造した。製造したコバール焼結
体について、実施例1と同様にして諸試験を行った。特
に、熱膨張係数については、25〜300℃、〜400
℃、〜450℃、〜500℃について測定した。これら
の結果を表3に示す。なお、溶接性は良好であった。
%)と、Ni粉末(平均粒径6μm、酸素含有量0.2
5重量%)と、Fe−50重量%Co粉末(平均粒径1
3μm、酸素含有量0.31重量%)と、Fe−1.0
重量%C粉末(平均粒径5μm、酸素含有量0.30重
量%)とを使用して、Niを29重量%、Coが16重
量%およびCを0.1重量%含み、残部が実質的にFe
からなり、不可避不純物として酸素を0.30重量%含
む混合粉末を得た後、潤滑剤として1.5%のパラフィ
ンワックスを混合した後、圧力を1500kgf/cm
2として圧縮成形した。得られた圧縮成形体(直径20
mm、厚さ10mm)を真空中1320℃で2時間焼結
してコバール焼結体を製造した。製造したコバール焼結
体について、実施例1と同様にして諸試験を行った。特
に、熱膨張係数については、25〜300℃、〜400
℃、〜450℃、〜500℃について測定した。これら
の結果を表3に示す。なお、溶接性は良好であった。
【0041】実施例10 Niを29重量%、Coを16重量%およびCを0.2
7重量%を含み、残部が実質的にFeからなり、不可避
不純物として酸素を0.30重量%含む混合粉末を得た
以外は、実施例9と同様に処理し、実施例9と同様にし
て諸試験を行った。得られた結果を表3に示す。なお、
溶接性は良好であった。
7重量%を含み、残部が実質的にFeからなり、不可避
不純物として酸素を0.30重量%含む混合粉末を得た
以外は、実施例9と同様に処理し、実施例9と同様にし
て諸試験を行った。得られた結果を表3に示す。なお、
溶接性は良好であった。
【0042】実施例11 実施例9と同様にして混合粉末を得た後、この混合粉末
とワックス系バインダーの容量比が55:45になるよ
うにワックス系バインダーを添加して150℃で混練
し、次いでペレット状に造粒した。得られたペレットを
射出成形機を使用して射出成形し、得られた射出成形体
を300℃に2時間保持してワックス系バインダーを除
去した。得られた射出成形体(直径20mm、厚さ10
mm)を真空中1320℃で2時間焼結してコバール焼
結体を製造した。製造したコバール焼結体について、実
施例9と同様にして諸試験を行った。得られた結果を表
3に示す。なお、溶接性は良好であった。
とワックス系バインダーの容量比が55:45になるよ
うにワックス系バインダーを添加して150℃で混練
し、次いでペレット状に造粒した。得られたペレットを
射出成形機を使用して射出成形し、得られた射出成形体
を300℃に2時間保持してワックス系バインダーを除
去した。得られた射出成形体(直径20mm、厚さ10
mm)を真空中1320℃で2時間焼結してコバール焼
結体を製造した。製造したコバール焼結体について、実
施例9と同様にして諸試験を行った。得られた結果を表
3に示す。なお、溶接性は良好であった。
【0043】比較例8 原料粉末への添加剤としてのFe−1.0重量%C粉末
を添加しなかった以外は、実施例11と同様に処理し、
同様に諸試験を行った。得られた結果を表3に示す。な
お、溶接性は良好であった。
を添加しなかった以外は、実施例11と同様に処理し、
同様に諸試験を行った。得られた結果を表3に示す。な
お、溶接性は良好であった。
【0044】比較例9 原料粉末への添加剤としてのFe−1.0重量%C粉末
の添加量を多くし、C含有量を0.38重量%とした以
外は、実施例11と同様に処理し、同様に諸試験を行っ
た。得られた結果を表3に示す。なお、溶接性は不良で
あった。
の添加量を多くし、C含有量を0.38重量%とした以
外は、実施例11と同様に処理し、同様に諸試験を行っ
た。得られた結果を表3に示す。なお、溶接性は不良で
あった。
【0045】比較例10 従来のように、コバール合金を溶解鋳造してNiを29
重量%およびCoを16重量%含み、残部がFe及び不
可避不純物からなる鋳塊を得、該鋳塊から直径20m
m、厚さ10mmの溶製材試料を採取し、実施例9と同
様にして諸試験を行った。得られた結果を表3に示す。
なお、溶接性は良好であった。
重量%およびCoを16重量%含み、残部がFe及び不
可避不純物からなる鋳塊を得、該鋳塊から直径20m
m、厚さ10mmの溶製材試料を採取し、実施例9と同
様にして諸試験を行った。得られた結果を表3に示す。
なお、溶接性は良好であった。
【0046】
【表3】
【0047】これらの結果から、(1)実施例9〜11
のコバール焼結体は、いずれも、C含有量が0.1重量
%以下、酸素含有量が0.3重量%以下であり、相対密
度が94%以上を有し、25℃から300℃、400
℃、450℃、500℃までの熱膨張係数が、いずれも
硬質ガラスやセラミックと同程度の熱膨張係数を有する
溶製材の熱膨張係数に非常に近似している。(2)比較
例8のコバール焼結体は、酸素含有量が0.31重量%
と多く、相対密度が85.4%と低いため、機械的特性
が溶製材より劣っている。(3)比較例9のコバール焼
結体は、C粉末の添加量が多すぎてC含有量が0.13
8重量%と多すぎたため、溶接性が劣るものとなった。
などといった欠点が認められた。
のコバール焼結体は、いずれも、C含有量が0.1重量
%以下、酸素含有量が0.3重量%以下であり、相対密
度が94%以上を有し、25℃から300℃、400
℃、450℃、500℃までの熱膨張係数が、いずれも
硬質ガラスやセラミックと同程度の熱膨張係数を有する
溶製材の熱膨張係数に非常に近似している。(2)比較
例8のコバール焼結体は、酸素含有量が0.31重量%
と多く、相対密度が85.4%と低いため、機械的特性
が溶製材より劣っている。(3)比較例9のコバール焼
結体は、C粉末の添加量が多すぎてC含有量が0.13
8重量%と多すぎたため、溶接性が劣るものとなった。
などといった欠点が認められた。
【0048】
【発明の効果】本発明は、Cを含む金属粉末を添加する
ようにしたので、92%以上の相対密度を有し、熱膨張
係数の極めて低い、良好なアンバー、スーパーアンバー
焼結体製品、及び硬質ガラスやセラミックと同程度の熱
膨脹係数を有するコバール焼結体製品を極めて容易に製
造し得るものであって、顕著な効果が認められる。
ようにしたので、92%以上の相対密度を有し、熱膨張
係数の極めて低い、良好なアンバー、スーパーアンバー
焼結体製品、及び硬質ガラスやセラミックと同程度の熱
膨脹係数を有するコバール焼結体製品を極めて容易に製
造し得るものであって、顕著な効果が認められる。
Claims (9)
- 【請求項1】 Niを33〜40重量%含み、残部が実
質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1
重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加
し、得られた混合粉末を成形した後、非酸化性雰囲気中
で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を0.2重量%
以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体を得るこ
とを特徴とする焼結体の製造方法。 - 【請求項2】 Niを33〜40重量%含み、残部が実
質的にFeからなり、不可避不純物として酸素を0.1
重量%以上含む原料粉末に、Cを含む金属粉末を添加
し、得られた混合粉末にバインダーを添加して混練物を
調製し、さらに該混練物を射出成形した後、非酸化性雰
囲気中で焼結し、Cを0.1重量%以下、酸素を〜0.
2重量%以下含み、かつ相対密度が92%以上の焼結体
を得ることを特徴とする焼結体の製造方法。 - 【請求項3】 Niを33〜40重量%、Coを5〜7
重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不可避不純
物として酸素を0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを
含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末を成形した
後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを0.1重量%以
下、酸素を0.2重量%以下含み、かつ相対密度が92
%以上の焼結体を得ることを特徴とする焼結体の製造方
法。 - 【請求項4】 Niを33〜40重量%、Coを5〜7
重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不可避不純
物として酸素を0.1重量%以上含む原料粉末に、Cを
含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末にバインダー
を添加して混練物を調製し、さらに該混練物を射出成形
した後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを0.1重量%
以下、酸素を0.2重量%以下含み、かつ相対密度が9
2%以上の焼結体を得ることを特徴とする焼結体の製造
方法。 - 【請求項5】 Niを28〜32重量%、Coを15〜
18重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不可避
不純物として酸素を0.1重量%以上含む原料粉末に、
Cを含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末を成形し
た後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを0.1重量%以
下、酸素を0.3重量%以下含み、かつ相対密度が92
%以上の焼結体を得ることを特徴とする焼結体の製造方
法。 - 【請求項6】 Niを28〜32重量%、Coを15〜
18重量%含み、残部が実質的にFeからなり、不可避
不純物として酸素を0.1重量%以上含む原料粉末に、
Cを含む金属粉末を添加し、得られた混合粉末にバイン
ダーを添加して混練物を調製し、さらに該混練物を射出
成形した後、非酸化性雰囲気中で焼結し、Cを0.1重
量%以下、酸素を0.3重量%以下含み、かつ相対密度
が92%以上の焼結体を得ることを特徴とする焼結体の
製造方法。 - 【請求項7】 非酸化性雰囲気が真空雰囲気または水素
雰囲気であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
1項に記載の焼結体の製造方法。 - 【請求項8】 原料粉末は、酸素を0.6重量%以下含
むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載
の焼結体の製造方法。 - 【請求項9】 原料粉末に添加する金属粉末は、Fe−
Cであり、その添加量が5〜50重量%であることを特
徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の焼結体の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32220096A JPH10147833A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32220096A JPH10147833A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 焼結体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10147833A true JPH10147833A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18141077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32220096A Pending JPH10147833A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10147833A (ja) |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP32220096A patent/JPH10147833A/ja active Pending
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