JPH10152595A - 耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物

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JPH10152595A
JPH10152595A JP32595996A JP32595996A JPH10152595A JP H10152595 A JPH10152595 A JP H10152595A JP 32595996 A JP32595996 A JP 32595996A JP 32595996 A JP32595996 A JP 32595996A JP H10152595 A JPH10152595 A JP H10152595A
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JP
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polymer
methacrylic resin
weight
impact
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JP32595996A
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English (en)
Inventor
Koichi Nokura
耕一 野倉
Takao Hoshiba
孝男 干場
Mitsuo Otani
三夫 大谷
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性および加工性に優れた耐衝撃性メタク
リル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 多層構造重合体からなる耐衝撃性メタク
リル樹脂90〜99重量部と、粘度平均分子量300,
000〜3,000,000のメタクリル系乳化重合体
10〜1重量部とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性メタクリ
ル系樹脂組成物に関し、特に射出成形性、シート成形性
・加工性等に優れた耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル樹脂は、無色透明で美しい外
観と優れた耐候性を有し、また成形性が良好なことか
ら、ルーバー、テールランプ、レンズ、テーブルウェア
ー等電気部品、車両部品、光学用途、装飾、雑貨、看板
などに幅広く用いられているが、衝撃に対する強度は必
ずしも充分ではなく、その改良、改質が数多く検討さ
れ、耐衝撃性メタクリル樹脂としても製品化されてい
る。
【0003】しかしながら、これら市販の耐衝撃性メタ
クリル樹脂は目的とする耐衝撃性はそれなりに満足され
るものの、耐衝撃性を付与する多層構造重合体微粒子が
まわりの溶融樹脂相に完全相溶するのではなく粒子形状
で分散し、流動性に影響を有していることから、射出成
形においては成形条件、金型ゲート形状等により成形品
のゲート部にクモリ等の表面欠点が発生したり、またシ
ート成形、フィルム成形あるいはシート加工において板
厚の偏りが生じて均一性が低くかったり、あるいは表面
荒れ等の現象が生じたりすることがあり、満足される製
品が得られにくいのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、多層構造重合体微粒子が存在するがゆえに生ずる上
記欠点を解消し、良好な射出成形品を与え、シート成
形、フィルム成形あるいはシート加工での板厚の偏りが
生じず均一性が高く、表面荒れ等のない良好な製品が得
られる耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、射出成形
性、シート、フィルム成形性・加工性等に優れた耐衝撃
性メタクリル系樹脂に関し鋭意研究した結果、特定の耐
衝撃性メタクリル系樹脂に乳化重合により得られた高重
合度のメタクリル系重合体を添加混合することにより、
上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0006】即ち、上記課題は本発明によれば、下記に
示される耐衝撃性メタクリル系樹脂[1]90〜99重
量部と、メタクリル系重合体[2]10〜1重量部から
なる耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物により達成するこ
とができる。 耐衝撃性メタクリル樹脂[1]:アルキルアクリレート
を主体とするゴム層とアルキルメタクリレートを主体と
する樹脂層をグラフトしてなる多層構造重合体、および
/または共役ジオレフィンとアルキルアクリレートとを
主体とするゴム層とアルキルメタクリレートを主体とす
る樹脂層をグラフトしてなる多層構造重合体からなる耐
衝撃性メタクリル樹脂。 メタクリル系重合体[2]:アルキル基の炭素数が1〜
4である少なくとも1種のアルキルメタクリレート80
〜100重量%、アルキル基の炭素数が1〜8である少
なくとも1種のアルキルアクリレート0〜20重量%、
およびこれらと共重合可能な他の不飽和単量体0〜10
重量%からなる単量体混合物を乳化重合してなり、粘度
平均分子量が300,000〜3000,000である
メタクリル系重合体。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0008】本発明に用いる耐衝撃性メタクリル樹脂
[1]としては、乳化重合によって得られる、アルキル
アクリレートを主体とするゴム層とアルキルメタクリレ
ートを主体とする樹脂層をグラフトしてなる多層構造重
合体、および/または共役ジオレフィンとアルキルアク
リレートとを主体とするゴム層とアルキルメタクリレー
トを主体とする樹脂層をグラフトしてなる多層構造重合
体からなる耐衝撃性メタクリル樹脂、およびこれらと後
述する硬質メタクリル樹脂とを混合したものが挙げられ
る。より具体的には、例えば次の〜のものが好まし
く使用される。
【0009】特公昭54−18298号公報、特公昭
55−27576号公報、特開昭55−94917号公
報などに代表される、例えばアルキルアクリレート50
〜99.9重量%、他の共重合性モノエチレン性不飽和
単量体0〜49.9重量%、架橋性単量体および/また
はグラフト結合性単量体0.1〜5重量からなるアルキ
ルアクリレートを主体として構成されるゴム層と、例え
ばアルキルメタクリレート70〜100重量%、他の共
重合性モノエチレン性不飽和単量体30〜0重量%から
なるアルキルメタクリレートを主体として構成される樹
脂層をグラフトしてなり、乳化重合によって得られる粒
子径0.2〜0.5μm程度の多層構造重合体、もしく
はこれらと硬質メタクリル樹脂とを溶融混合して得られ
る耐衝撃性メタクリル樹脂。
【0010】特公昭46−18491号公報、特公昭
55−27576号公報などに代表される、例えば共役
ジオレフィンとアルキルアクリレート50〜99.9重
量%、他の共重合性モノエチレン性不飽和単量体0〜4
9.9重量%、架橋性単量体および/またはグラフト結
合性単量体0.1〜5重量からなる共役ジオレフィンと
アルキルアクリレートとを主体として構成されるゴム層
と、例えばアルキルメタクリレート70〜100重量
%、他の共重合性モノエチレン性不飽和単量体30〜0
重量%からなるアルキルメタクリレートを主体とする樹
脂層をグラフトしてなり、乳化重合によって得られる粒
子径0.2〜0.5μm程度の多層構造重合体、もしく
はこれと硬質メタクリル樹脂とを溶融混合して得られる
耐衝撃性メタクリル樹脂。
【0011】上記多層構造重合体またはこれと硬質メ
タクリル樹脂とを溶融混合して得られる耐衝撃性メタク
リル樹脂の組み合わせからなる耐衝撃性メタクリル樹
脂。
【0012】上記多層構造重合体とは、一般にゴム層/
樹脂層、樹脂層/ゴム層/樹脂層、ゴム層/樹脂層/ゴ
ム層/樹脂層などの層構造からなるものをいい、重合体
に占めるゴム層の割合が通常20〜70重量%、好まし
くは30〜60重量%のものである。多層構造重合体の
最外層は、硬質メタクリル樹脂あるいはメタクリル系重
合体[2]との溶融混合性の点などから、アルキルメタ
クリレートを主体とする樹脂層であることが望ましい。
【0013】また、上記硬質メタクリル樹脂としては、
射出成形法あるいは押出成形法などの成形法で通常用い
られる汎用のメタクリル樹脂であれば特に制限なく使用
することができ、メチルメタクリレ−ト単位80〜10
0重量%とアルキル基の炭素数が1〜8であるアルキル
アクリレート単位の少なくとも1種20〜0重量%から
なり、粘度平均分子量が80,000〜200,000
程度のものが好ましく用いられる。硬質メタクリル樹脂
の製造方法としては、特に限定されず、任意の重合方法
が採用できるが、通常乳化重合、懸濁重合などによって
製造される。またその形状は、特に制限なく、例えば乳
化重合で得られる粒子径0.1〜0.5μm程度の微粒
子状、懸濁重合で得られる粒子径100〜800μm程
度のビーズ状、これらを押出しして得られたペレット状
などいずれのものでもよい。通常、これらの中でラテッ
クスブレンドする際には微粒子状で、また溶融ブレンド
する際にはビーズ状またはペレット状で混合に供され
る。
【0014】本発明の耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物
における硬質メタクリル樹脂の混合量としては、上記多
層構造重合体のみからなる耐衝撃性メタクリル樹脂
[1]100重量部に対し、1〜900重量部、好まし
くは100〜600重量部が望ましい。硬質メタクリル
樹脂の混合方法としては、特に制限はなく、例えば上記
耐衝撃性メタクリル樹脂[1]に混合する、耐衝撃性メ
タクリル樹脂[1]、メタクリル系重合体[2]の混合
物に混合する、耐衝撃性メタクリル樹脂[1]および/
又はメタクリル系重合体[2]にその一部を混合した後
に更に残りを混合する、耐衝撃性メタクリル樹脂
[1]、メタクリル系重合体[2]および硬質メタクリ
ル樹脂を一緒に混合するなどの方法が採用できる。
【0015】また、本発明の耐衝撃性メタクリル系樹脂
組成物において他の必須成分であるメタクリル系重合体
[2]は、アルキル基の炭素数が1〜4である少なくと
も1種のアルキルメタクリレート80〜100重量%、
アルキル基の炭素数が1〜8である少なくとも1種のア
ルキルアクリレート0〜20重量%、およびこれらと共
重合可能な他の不飽和単量体0〜10重量%からなる単
量体混合物を乳化重合してなり、粘度平均分子量が30
0,000〜3000,000であるメタクリル系重合
体であることが必要である。メタクリル系重合体[2]
は、詳細は未詳であるが、硬質メタクリル樹脂などの溶
融相をなすマトリックス樹脂との絡まりを生じて流動挙
動を変化させる機能を有するものであり、その添加割合
としては、耐衝撃性メタクリル樹脂[1]90〜99重
量部に対して、10〜1重量部、好ましくは7〜2重量
部である。メタクリル系重合体の添加量が、1重量部未
満では成形性の改良効果はほとんどなく、一方10重量
部を超えると流動性が低下し好ましくない。
【0016】上記メタクリル系重合体[2]に用いるア
ルキルメタクリレートとしては、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレートなどが挙げられ、特にメチ
ルメタクリレートが好ましく用いられる。アルキルアク
リレートとしては、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート等が挙げられ、
またこれらと共重合可能な他の不飽和単量体としては、
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、
それらは単独または2種以上で用いられる。
【0017】上記メタクリル系重合体の粘度平均分子量
は、300,000〜3000,000であり、より好
ましくは500,000〜2000,000である。粘
度平均分子量が300,000未満では、成形性の改良
効果が低いばかりか流動性が向上せず、一方3000,
000を超えてると成形性の改良効果が低下し好ましく
ない。このメタクリル系重合体は、この条件を満足する
範囲において特に制約はなく、例えば単層粒子でもよい
し、組成を変更した2層以上の複層粒子でもよいし、ま
たこれらの粒子の混合物でもあってもよい。このメタク
リル系重合体は、乳化重合により微粒子状で得られる
が、その粒子径は0.03〜1μm、より好ましくは
0.05〜0.5μmであることが望ましく、またメタ
クリル系重合体のTg(ガラス転移温度)は、70〜1
20℃、より好ましくは80〜110℃であることが望
ましい。
【0018】本発明の耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物
としては、上記耐衝撃性メタクリル樹脂[1]、メタク
リル系重合体[2]の重合体ラテックスまたはエマルジ
ョンをそれらの状態のままで均一に混合した後、任意の
方法により凝固分離し乾燥して得られた凝固物、それぞ
れの重合体の重合体ラテックスまたはエマルジョンの凝
固物の混合物、あるいはこれら凝固物と前記硬質メタク
リル系樹脂との混合物もしくは溶融混合物であってもよ
い。こうして得られる耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物
は、凝固物または溶融混合物のほか、ペレット等の形状
で射出成形などに用いられる成形材料として使用された
り、またそのまままたはペレット等の形状で押出機など
によりシート、フィルムなどに加工される。耐衝撃性メ
タクリル系樹脂組成物には、硬質メタクリル樹脂に通常
用いられる紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、染顔料等
を、本発明の目的に支障のない範囲で必要に応じて添加
することができる。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお、実施例における「%」および「部」は「重量%」
および「重量部」を意味し、使用する単量体、重合開始
剤、連鎖移動剤等の略称は下記カッコ内のものを用い
た。
【0020】メチルメタクリレート(MMA)、メチル
アクリレート(MA)、エチルアクリレート(EA)、
n−ブチルアクリレート(BA)、スチレン(ST)、
ブタジエン(BD)、アリルメタクリレート(ALM
A)、1,3-ブチレングリコールジメタクリレート(BG
DMA)、過硫酸カリウム(KPS)、n−オクチルメ
ルカプタン(n−OM)
【0021】実施例中の樹脂組成物等の物性評価および
成型加工性の評価は下記の方法に従い測定した。 (1)粒子径 ラテックスを純水で希釈し0.1〜0.2%濃度とし
て、アルミトレーに1mm厚程度となるように入れ、8
0℃で乾燥し、これを電子顕微鏡で観察し、粒子径を測
定した。 電子顕微鏡:日本電子(株)製 走査型電子顕微鏡 m
odel JSM−6300F (2)分子量 クロロホルムを溶媒として用い、25℃における極限粘
度を測定して算出した。
【0022】(3)ガラス転移温度;Tg Foxの式により求めた。なお、各単量体のTgは、ポ
リマーハンドブック/Wiley interscie
nceの値を使用した。 (4) アイゾット衝撃強度(ノッチあり) ASTM−D256に準拠して測定した。 (5)熱変形温度;HDT ASTM−D648(264psi)に準拠して測定し
た。 (6)全光線透過率、ヘイズ ASTM−D1003(5mm厚)に準拠して測定し
た。
【0023】(7)成形加工性の評価 樹脂組成物の成形性及び加工性は、これをペレット化し
て射出成形機で3mm鏡面平板を成形することにより、
また3本の鏡面ロールを備えた90φシート押出機で3
mm押出板を製造し、次いでこれを加熱後突き上げ加工
することにより評価した。
【0024】(実施例1) (1)多層構造重合体(A−1)ラテックスの製造 還流コンデンサー付き反応槽にイオン交換水150部、
ステアリン酸ナトリウム0.4部、ラウリルザルコシン
酸ナトリウム0.05部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌
しながら80℃に昇温後、MMA24部、EA1部、A
LMA0.05部からなる単量体混合物および1%KP
S水溶液2.5部を仕込んで60分間反応させて重合を
完了した。続いて1%KPS水溶液5部を仕込んだ時点
で、BA41.3部、ST8.7部、ALMA1部から
なる単量体混合物を60分間連続滴下して全量を仕込ん
だ後、60分間保持して重合を完了させた。次いで1%
KPS水溶液を2.5部仕込んだ後、MMA24部、M
A1部、n−OM0.05部からなる単量体混合物を4
0分間かけて全量を連続滴下し、さらに60分間保持し
て重合を完了させ多層構造重合体(A−1)ラテックス
を得た。各層の重合終了後ラテックスをサンプリング
し、電子顕微鏡観察で新しい粒子の生成がなく逐次重合
が行われていることを確認した。得られたラテックスの
粒子径は0.22μmであった。このラテックスの組成
などを、表1の(A−1)に示す。
【0025】(2)硬質メタクリル樹脂(B−1)ラテッ
クスの製造 還流コンデンサー付き反応槽にイオン交換水150部、
ステアリン酸ナトリウム1.2部、ラウリルザルコシン
酸ナトリウム0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌し
ながら75℃に昇温後、MMA47部、MA3部、n−
OM0.13部からなる単量体混合物および1%KPS
水溶液5部を仕込んで60分間反応させて重合を完了し
た。続いて1%KPS水溶液5部を仕込んだ時点で、M
MA47部、MA3部、n−OM0.13部からなる単
量体混合物を60分間連続滴下して全量を仕込んだ後、
60分間保持して重合を完了させた。得られたラテック
スの粒子径は0.12μmであった。このラテックスの
組成などを、表1の(B−1)に示す。
【0026】(3)メタクリル系重合体(C−1)ラテッ
クスの製造 還流コンデンサー付き反応槽にイオン交換水150部、
ステアリン酸ナトリウム1.2部、ラウリルザルコシン
酸ナトリウム0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌し
ながら65℃に昇温後、MMA25部および1%KPS
水溶液2部を仕込んで90分間反応させて重合を完了し
た。次いで1%KPS水溶液7.5部を仕込んだ時点
で、MMA75部を100分間連続滴下し、全量を仕込
んだ後90分間保持して重合を完了させた。得られたラ
テックスの粒子径は0.15μmであった。このラテッ
クスの組成などを、表1の(C−1)に示した。
【0027】このようにして得られたそれぞれのラテッ
クスを重合体換算で、多層構造重合体(A−1)60
部、硬質メタクリル樹脂(B−1)35部およびメタク
リル系重合体(C−1)5部をラテックス状態で均一混
合した後、2%硫酸マグネシウム水溶液を添加して塩析
凝固し、水洗・乾燥して重合体粉末を得た。得られた重
合体粉末100部と硬質メタクリル系樹脂であるパラペ
ットEHビーズ[(株)クラレ製:押出成形用グレー
ド、以下(D−1と略称する)]100部を均一混合
し、シート押出機により押出板とし、その諸物性を測定
評価した。その結果を表2に示す。
【0028】(実施例2) (1)多層構造重合体(A−2)ラテックスの製造 還流コンデンサー付き反応槽にイオン交換水150部、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.2部を仕込
み、窒素雰囲気下で撹拌しながら85℃に昇温後、MM
A33部、MA2部、ALMA0.15部からなる単量
体混合物および1%KPS水溶液3.5部を仕込んで6
0分間反応させて重合を完了した。続いて1%KPS水
溶液4.5部を仕込んだ時点で、BA36.5部、ST
8.5部、ALMA1部からなる単量体混合物を60分
間連続滴下して全量を仕込んだ後、60分間保持して重
合を完了させた。次いで1%KPS水溶液2部を仕込ん
だ後、MMA19部、MA1部、n−OM0.05部か
らなる単量体混合物を40分間かけて全量を連続滴下
し、さらに60分間保持して重合を完了させ多層構造重
合体(A−2)ラテックスを得た。各層の重合終了後ラ
テックスをサンプリングし、電子顕微鏡観察で新しい粒
子の生成がなく逐次重合が行われていることを確認し
た。得られたラテックスの粒子径は0.15μmであっ
た。このラテックスの組成などを、表1の(A−2)に
示した。
【0029】(2)硬質メタクリル樹脂(B−2)ラテッ
クスの製造 還流コンデンサー付き反応槽にイオン交換水150部、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.6部を仕込
み、窒素雰囲気下で攪拌しながら80℃に昇温後、MM
A18部、EA2部、n−OM0.05部、および1%
KPS水溶液2部を仕込んで40分間反応させて重合を
完了した。続いて1%KPS水溶液8部を仕込んだ時点
で、MMA72部、EA8部、n−OM0.2部からな
る単量体混合物を90分間連続滴下して全量を仕込んだ
後60分間保持して重合を完了させた。得られたラテッ
クスの粒子径は0.07μmであった。このラテックス
の組成などを、表1の(B−2)に示した。
【0030】(3)メタクリル系重合体(C−2)ラテッ
クスの製造 還流コンデンサー付き反応槽にイオン交換水150部、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.5部を仕込
み、窒素雰囲気下で攪拌しながら75℃に昇温後、MM
A27部、MA3部、n−OM0.006部からなる単
量体混合物、および1%KPS水溶液3部を仕込んで6
0分間反応させて重合を完了した。次いで1%KPS水
溶液7部を仕込んだ時点で、MMA63部、EA7部、
n−OM0.014部からなる単量体混合物を100分
間連続滴下し、全量を仕込んだ後60分間保持して重合
を完了させた。得られたラテックスの粒子径は0.12
μmであった。このラテックスの組成などを、表1の
(C−2)に示した。
【0031】このようにして得られたそれぞれのラテッ
クスを重合体換算で、多層構造重合体(A−2)80
部、硬質メタクリル樹脂(B−2)15部およびメタク
リル系高重合体(C−2)5部をラテックス状態で均一
混合した後、−40℃で3時間掛けて凍結凝固させ、7
5℃の温水中で氷を融解し、次いで脱水・乾燥して重合
体粉末を得た。得られた重合体粉末100部と硬質メタ
クリル系樹脂であるパラペットHR−L[(株)クラレ
製:射出成形用グレード、以下(D−2)と略称する]
100部を均一混合してペレット化し、射出成形評価及
び諸物性を評価した。その結果を表2に示す。
【0032】(実施例3〜8)実施例1と同様の方法に
より、層数、組成、粒子径のそれぞれ異なる多層構造重
合体(A−3)〜(A−6)ラテックス、硬質メタクリ
ル樹脂(B−3)ラテックス、およびメタクリル系重合
体(C−3)ラテックスを得た。これら重合体の層数、
組成、粒子径などを表1に示す。ラテックスブレンドで
の各重合体の混合割合、ペレット化、シート化時の硬質
メタクリル系樹脂との混合割合などを表2に示す他は実
施例1と同様にし、得られた射出成形平板、押出板を測
定・評価した。その結果を表2に示した。
【0033】(比較例1〜3)実施例での多層構造重合
体ラテックス、硬質メタクリル樹脂ラテックスおよびメ
タクリル系重合体ラテックスを用いたが、ラテックスブ
レンドでの各重合体の混合割合が本発明の特許請求の範
囲を逸脱した場合は、欠点の発生が認められ満足するも
のは得られなかつた。その結果を表2に示した。
【0034】(比較例4)分子量の小さいメタクリル系
重合体(C−4)ラテックスを実施例と同様の方法によ
り得、これと実施例での多層構造重合体ラテックス、お
よび硬質メタクリル樹脂ラテックスとブレンドしが、欠
点の発生が認められ満足するものは得られなかつた。そ
の結果を表2に示した。
【0035】
【表1】 [表中、横線(−)は同一層を形成するために用いられ
る単量体等を区別するために用い、また斜線(/)は層
が異なることを示すために用いた。]
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の耐衝撃性メタク
リル系樹脂組成物は、上記構成を採用しているので、射
出成形においては成形条件、金型ゲート形状等により成
形品のゲート部にクモリ等の表面欠点のが発生がなく、
またシート成形、フィルム成形あるいはシート加工にお
いては板厚の偏りが少なく均一性が高く、表面荒れ等の
ない良好な製品を提供することができ、各種成形におい
て好適に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示される耐衝撃性メタクリル樹脂
    [1]90〜99重量部と、メタクリル系重合体[2]
    10〜1重量部からなる耐衝撃性メタクリル系樹脂組成
    物。 耐衝撃性メタクリル樹脂[1]:アルキルアクリレート
    を主体とするゴム層とアルキルメタクリレートを主体と
    する樹脂層をグラフトしてなる多層構造重合体、および
    /または共役ジオレフィンとアルキルアクリレートとを
    主体とするゴム層とアルキルメタクリレートを主体とす
    る樹脂層をグラフトしてなる多層構造重合体からなる耐
    衝撃性メタクリル樹脂。 メタクリル系重合体[2]:アルキル基の炭素数が1〜
    4である少なくとも1種のアルキルメタクリレート80
    〜100重量%、アルキル基の炭素数が1〜8である少
    なくとも1種のアルキルアクリレート0〜20重量%、
    およびこれらと共重合可能な他の不飽和単量体0〜10
    重量%からなる単量体混合物を乳化重合してなり、粘度
    平均分子量が300,000〜3000,000である
    メタクリル系重合体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146149A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd シート成形用樹脂組成物およびそのシート成形品
JP2002277601A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Kuraray Co Ltd 透明性、耐候性、柔軟性に優れる、多層構造重合体粒子からなる光学物品
US6773821B2 (en) * 2000-12-20 2004-08-10 Kaneka Corporation Resin composition for capstock
KR100479322B1 (ko) * 2001-11-15 2005-03-30 주식회사 엘지화학 아크릴계 충격보강제의 제조방법 및 이를 포함한열안정성이 향상된 피브이씨 조성물

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