JPH10152865A - バッテリ駆動の作業機械 - Google Patents

バッテリ駆動の作業機械

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JPH10152865A
JPH10152865A JP8312325A JP31232596A JPH10152865A JP H10152865 A JPH10152865 A JP H10152865A JP 8312325 A JP8312325 A JP 8312325A JP 31232596 A JP31232596 A JP 31232596A JP H10152865 A JPH10152865 A JP H10152865A
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JP
Japan
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hydraulic
battery
hydraulic oil
flow rate
motor
Prior art date
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Application number
JP8312325A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kinukawa
秀樹 絹川
Masayuki Komiyama
昌之 小見山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/970,815 priority patent/US5913811A/en
Priority to DE69720375T priority patent/DE69720375T2/de
Priority to EP97309258A priority patent/EP0844337B1/en
Priority to KR1019970062128A priority patent/KR100241095B1/ko
Publication of JPH10152865A publication Critical patent/JPH10152865A/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/18Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging wheels turning round an axis, e.g. bucket-type wheels
    • E02F3/22Component parts
    • E02F3/26Safety or control devices
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2058Electric or electro-mechanical or mechanical control devices of vehicle sub-units
    • E02F9/2062Control of propulsion units
    • E02F9/207Control of propulsion units of the type electric propulsion units, e.g. electric motors or generators

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備コストの増加を抑えた上でバッテリ寿命
の延長に寄与し得るようにする。 【解決手段】 バッテリ2からの電力で駆動する電動機
3と、この電動機3によって駆動される油圧ポンプ4
と、この油圧ポンプ4からの作動油で駆動する複数の油
圧モータ12b等と、各油圧モータ12b等にそれぞれ
対応した作業部材と、各作業部材を運転操作する操作手
段5と、オイルタンク613内の作動油を油圧ポンプ4
の駆動で各油圧モータ12b等に送り込む往路油圧管路
61aと、この往路油圧管路61aの下流端に接続さ
れ、かつ、油圧モータ12b等に送り込まれなかった作
動油を合流させてオイルタンク613に復路油圧基管6
11とが備えられ、復路油圧基管611に作動油の流量
を検出する差圧計65が設けられ、この差圧計65が検
出した流量に反比例する電力を電動機3に供給するよう
に制御する制御手段66が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭載されたバッテ
リからの電力によって各種の作業を行うバッテリ駆動の
作業機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平4−53846号公
報によって開示されているように、搭載されたバッテリ
からの電力を得て所定の土木作業等を行うバッテリ駆動
方式の作業機械が知られている。この作業機械は、バッ
テリからの電力で電動機を駆動し、この電動機の駆動で
油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプの駆動で油圧シリ
ンダを介してブーム、アーム、ショベル等の作業部材を
動作させたり、油圧モータの駆動で作業機械を走行させ
たりするように構成されている。
【0003】このようなバッテリ駆動方式の作業機械
は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機
関を駆動源として用いる内燃機関方式の作業機械よりも
騒音が少く、かつ、排気ガスが排出されないため、建物
が密集した市街地での作業に適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバッ
テリ駆動の作業機械においては、作業中に一つの作業部
材が停止していても他の作業部材が作動している等、複
数ある作業部材の内のいずれかが作動している場合が多
く、これに対応するため油圧ポンプは作業開始から作業
終了までの間、継続して駆動されている。従って、一旦
油圧ポンプが駆動されると、たとえ作業中に作業の都合
で全ての作業部材が停止した状態になっても油圧ポンプ
の駆動は継続されるようになっている。
【0005】しかも、油圧ポンプの吐出量は、通常、一
定に設定され、作業部材の一部のみが作動している場合
や、作業が中断されている場合にも油圧ポンプは稼動し
ているため、バッテリの電力が無駄に消費され、バッテ
リの寿命が縮まるという問題点を有していた。
【0006】このような問題点を解消するために、全て
の操作桿が中立位置に設定された状態で電源スイッチを
切るようにすることが考えられるが、こうするためには
各操作桿に中立位置を検出するセンサを設けなければな
らず、その分設備コストが嵩むという新たな問題点が生
じる。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、設備コストの増加を抑えた
上でバッテリ寿命の延長に寄与し得るバッテリ駆動の作
業機械を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バッテリ駆動の作業機械は、搭載されたバッテリからの
電力を得て駆動する電動機と、この電動機によって駆動
される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される作
動油により駆動する複数のアクチュエータと、各アクチ
ュエータにそれぞれ対応し、かつ、各アクチュエータの
駆動によって所定の作動を行う複数の作業部材と、上記
油圧ポンプから吐出される作動油の流通および遮断の切
り換えを行うことによって上記各アクチュエータを介し
て上記各作業部材を運転操作する操作桿と、上記作動油
を貯留する作動油タンクと、この作動油タンク内の作動
油を上記油圧ポンプの駆動で各アクチュエータに送り込
む送込み管路と、この送込み管路の下流端に接続され、
かつ、アクチュエータに送り込まれなかった作動油を合
流させて作動油タンクに戻す戻し管路とが備えられてな
るバッテリ駆動の作業機械において、上記戻し管路に作
動油の流量を検出する流量計が設けられ、この流量計が
検出した流量に反比例する電力を上記電動機に供給する
ように制御する制御手段が設けられていることを特徴と
するものである。
【0009】このバッテリ駆動の作業機械によれば、作
動しているアクチュエータの基数に応じて作動油タンク
に戻される作動油(余剰作動油)の流量が変化し、しか
も作動基数が多くなるほど余剰作動油の量が少なくなる
ため、この余剰作動油の流量に反比例するように電動機
への電力供給量を制御することにより、アクチュエータ
の作動基数が少ないとき、すなわち余剰作動油が多いと
きは油圧ポンプからの作動油吐出量が少なくなり、アク
チュエータの少ない作動基数に対応するとともに、アク
チュエータの作動基数の増加に応じて油圧ポンプからの
吐出量が増加し、これによって増加した基数に応じて各
アクチュエータは正常に作動する。
【0010】そして、全ての操作桿が中立位置に設定さ
れた状態、すなわち全てのアクチュエータが作動してい
ない作業中断状態では、余剰作動油の流量は最大になる
ため、電動機への電力供給量は最小になり、これによっ
て作業中断中はバッテリの消耗を最小限に抑えることが
可能になる。
【0011】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記制御手段は、全ての操作桿が中立位置に設定
されたときに得られる流量を上記流量計が検出したとき
に、バッテリからの電動機への電力供給を停止するよう
に制御するものであることを特徴とするものである。
【0012】このバッテリ駆動の作業機械によれば、電
動機が駆動している状態で、全ての操作桿が中立位置に
設定されると、余剰作動油が最大流量になることで制御
手段は全ての作業部材が作業を中止していると判別し、
これによって電動機への電力供給を停止するため、作業
部材が作業していない状態での電力消費がなくなり、そ
の分無駄な電力の消費が抑制されるとともに、バッテリ
の寿命が延長される。
【0013】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記制御手段は、全ての操作桿が中立位置に設定
されたときに得られる流量を上記流量計が検出し、か
つ、その検出状態が予め設定された時間継続されたとき
にバッテリからの電動機への電力供給を停止するように
制御するものであることを特徴とするものである。
【0014】このバッテリ駆動の作業機械によれば、上
記請求項2記載のバッテリ駆動の作業機械の作用に加え
て、余剰作動油の流量のバラツキにより、全ての操作桿
が中立位置に戻されていないにも拘らず、電動機への電
力供給が停止されるという誤制御が防止される。
【0015】本発明の請求項4記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項2または3記載のバッテリ駆動の作業
機械において、上記制御手段は、バッテリからの電動機
への電力供給が停止された状態でスイッチオンすること
により上記電力供給停止が解除されるスイッチ回路を有
していることを特徴とするものである。
【0016】このバッテリ駆動の作業機械によれば、全
ての操作桿が中立位置に戻され、これによって電動機へ
の電力供給が遮断されている状態で、スイッチ回路をス
イッチオンすることによりバッテリからの電力が電動機
に再び供給されるようになり、これによって作業を再ス
タートさせることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る作業機械の
一実施形態を示す側面視の略図である。この図では、作
業機械として小型のショベルカーを示している。ショベ
ルカー1は、オペレータが搭乗して運転操作を行う搭乗
部11と、この搭乗部11の底部に設けられた移動用の
クローラ12と、搭乗部11の前部に屈折自在に設けら
れ、かつ、アクチュエータ14の駆動によって作動する
作業部材13とを備えて形成されている。上記クローラ
12は、それを支持する基台12aの両側部(図1の紙
面に垂直な方向の両側部)に設けられ、上記搭乗部11
はこの基台12aの中心部に立設された垂直軸12c回
りに回動自在に軸支されている。
【0018】上記基台12aには搭乗部11を垂直軸1
2c回りに回動させる方向変更用アクチュエータ11a
が設けられ、このアクチュエータ11aの作動によって
搭乗部11はクローラ12に対して水平方向の向きを変
えることができるようになっている。また、上記クロー
ラ12は、基台12aに設けられた油圧モータ12bに
よって周回駆動し、これによってショベルカー1は前
進、後退および進路変更し得るようになっている。
【0019】上記作業部材13は、搭乗部11の前端部
の水平軸11b回りに回動自在に軸支された基端側アー
ム13aと、この基端側アーム13aの先端部に屈折自
在に連設された先端側アーム13bと、この先端側アー
ム13bの先端部に屈折自在に連設されたショベル13
cとからなっている。また、上記アクチュエータ14
は、基端側アーム13aを水平軸11b回りに回動させ
る基端アクチュエータ14aと、先端側アーム13bを
水平軸11c回りに回動させる中間アクチュエータ14
bと、ショベル13cを水平軸11d回りに回動させる
先端アクチュエータ14cとからなっている。
【0020】一方、搭乗部11内には、バッテリ2が搭
載されているとともに、このバッテリ2からの電力を得
て駆動する電動機3およびこの電動機3によって駆動さ
れる油圧ポンプ4が内装されている。そして、搭乗部1
1および基台12a内には、各アクチュエータ11a,
14および油圧モータ12b(以下油圧モータ12b等
という)に、油圧ポンプ4の駆動によって生じた油圧を
送る循環管路が設けられているとともに、各油圧系統の
作動油の方向の切り換えおよび作動油の停止を行う複数
の切換え弁が設けられている。
【0021】そして、搭乗部11の後部(図1の右方)
にはオペレータが着座してショベルカー1を運転する運
転席15が設けられているとともに、搭乗部11の前部
には運転席15に対向した操作台16が立設され、この
操作台16に油圧モータ12b等に対応した複数の操作
手段5が設けられている。これらの操作手段5を操作す
ることにより、対応した切換え弁を介して対象のアクチ
ュエータ11a,14や油圧モータ12bへの作動油の
供給または供給停止が行われ、これによってアクチュエ
ータ11a,14や油圧モータ12bが駆動したり停止
したりするようになっている。
【0022】図2は、本発明に係る作業機械(ショベル
カー1)の駆動系統の一実施形態を示す系統図である。
この図に示すように、ショベルカー1の駆動系統6は、
油圧系統61と、電気系統62とを備えて形成されてい
る。油圧系統61は、上記油圧ポンプ4と、この油圧ポ
ンプ4と同軸で共回りするパイロットポンプ41と、上
記操作手段5と、方向切換え弁56と、油圧モータ12
b等とを備えて形成されている。油圧ポンプ4はオイル
タンク613から汲み揚げて吐出する作動油によって油
圧モータ12b等を作動させるためのものであり、パイ
ロットポンプ41はオイルタンク613から汲み揚げて
吐出するパイロットオイルによって方向切換え弁56に
切り換え動作を行わせるためのものである。
【0023】上記操作手段5は、油圧モータ12bに対
応した第1操作桿51と、方向変更用アクチュエータ1
1aに対応した第2操作桿52と、基端アクチュエータ
14aに対応した第3操作桿53と、中間アクチュエー
タ14bに対応した第4操作桿54と、先端アクチュエ
ータ14cに対応した第5操作桿55とを備えて形成さ
れている。
【0024】また、上記方向切換え弁56としては、第
1操作桿51に対応した第1切換え弁561と、第2操
作桿52に対応した第2切換え弁562と、第3操作桿
53に対応した第3切換え弁563と、第4操作桿54
に対応した第4切換え弁564と、第5操作桿55に対
応した第5切換え弁565とが設けられている。
【0025】そして、油圧ポンプ4と方向切換え弁56
との間には、往路油圧基管(送込み管路)610および
この往路油圧基管610から分岐して第1〜5切換え弁
561〜565に接続された5本の往路油圧管路(送込
み管路)61aが配管されているとともに、各切換え弁
561〜565と油圧モータ12b等との間をそれぞれ
往復する往復油圧管路61bが設けられている。
【0026】そして、油圧ポンプ4から吐出された作動
油は、切換え弁(切換え弁561〜565のいずれか)
の開通状態で第1油圧管路61aおよび往復油圧管路6
1bを通って流通し、これによって開通している切換え
弁(切換え弁561〜565のいずれか)に対応した油
圧モータ12b、アクチュエータ11a、基端アクチュ
エータ14a、中間アクチュエータ14bおよび先端ア
クチュエータ14cのいずれかが所定の方向に作動し、
切換え弁の閉止状態で作動している油圧モータ12b等
が停止されるようになっている。
【0027】また、各切換え弁561〜565には、油
圧モータ12b等を作動させた後の作動油を、復路油圧
基管611を通してオイルタンク613に戻す複数の復
路油圧管路61cがそれぞれ設けられているとともに、
油圧モータ12bを作動させる用に供されなかった余剰
の作動油を、戻し基管612を通してオイルタンク61
3に戻す複数の戻し管路61dがそれぞれ設けられてい
る。
【0028】上記戻し管路61dには、適所にオリフィ
ス61fが設けられ、このオリフィス61fの前後の圧
力差を測定することにより、戻し基管612を通ってオ
イルタンク613に戻される作動油の流量が検出される
ようになっている。
【0029】上記パイロットポンプ41と各操作桿51
〜55との間には、それぞれパイロット管路61eが配
管され、操作された操作桿に対応する切換え弁(切換え
弁561〜565のいずれか)にパイロットポンプ41
から吐出されたパイロットオイルがパイロット管路61
eを介して供給されるようになっている。このパイロッ
トオイルの供給によって操作された操作桿に対応する切
換え弁が動作して油圧モータ12b等のいずれかを作動
させるとともに、操作桿を中立位置に戻すことにより油
圧モータ12b等の作動は停止されるようになってい
る。
【0030】上記電気系統62は、バッテリ2と電動機
3とが直列に接続されたループ回路63と、ループ回路
63の直流パルスを制御する制御回路64とを備えて形
成されている。上記制御回路64には、油圧系統61に
戻される作動油(余剰作動油)のオリフィス61f前後
の圧力差を検出する差圧計65と、この差圧計65の検
出結果を基に電動機3の回転数を制御する制御手段66
と、この制御手段66からの制御信号によって動作する
チョッパ回路67およびスイッチ回路68が設けられて
いる。
【0031】上記差圧計65は、オリフィス61fの上
流側と下流側との間の圧力差を測定するものであり、こ
の測定結果を基に制御手段66からチョッパ回路67に
所定の制御信号が出力される。図3は、上記圧力差と余
剰作動油の流量との関係を例示するグラフである。この
グラフから判る通り、圧力差が大きくなるに従って余剰
作動油の流量も多くなる。従って、上記圧力差を検出す
ることによって余剰作動油が多いか少ないかが判別さ
れ、余剰作動油が少ないときには油圧モータ12b等に
送られて仕事をした作動油の量が多く、逆に余剰作動油
が多いときには油圧モータ12bで仕事をした作動油の
量が少ないことが判る。
【0032】上記ループ回路63には、キースイッチ6
3aが設けられているとともに、トランジスタ63bが
設けられ、そのベースは、チョッパ回路67に接続され
ている。上記キースイッチ63aは、ショベルカー1に
よって作業を開始する前にオンされ、これによってショ
ベルカー1が運転可能状態にされ、作業の継続中はオン
状態が継続され、作業終了時にオフされるものである。
【0033】上記チョッパ回路67は、入力された直流
の電流を一定の周期で断続して出力するものであり、本
実施形態においては、制御手段66からの制御信号に基
づく所定のパルス幅のパルスが出力されるようになって
いる。そして、このパルス幅に応じた電力が電動機3に
供給され、これによって電動機3の回転数が上記パルス
幅に比例したものになる。
【0034】上記スイッチ回路68は、制御手段66か
らの制御信号に応じてループ回路63を開閉するもので
ある。このスイッチ回路68には、運転者が作業中にオ
ン操作を行うプッシュオン式のスタートスイッチ68a
が設けられている。このスタートスイッチ68aは、制
御手段66からの制御信号によってスイッチ回路68が
たとえオフになっているときでも、オン操作を行うこと
によってループ回路63が開通するように回路構成され
ている。
【0035】上記制御手段66は、入力された差圧計6
5からの検出信号を基に、チョッパ回路67に制御信号
を出力し、これによって電動機3にオリフィス61f前
後の圧力差に反比例した回転数で駆動させるようにする
ものである。具体的には、チョッパ回路67からトラン
ジスタ63bに向けて出力されるパルス信号のパルス幅
が、差圧計65が検出したオリフィス61f前後の圧力
差に反比例するように、制御手段66がチョッパ回路6
7に向けて制御信号を出力するようにしてある。
【0036】従って、図4の上記圧力差と電動機3の回
転数との関係を例示するグラフで判るように、上記圧力
差が大きいとき(余剰作動油の流量が大きいとき)、す
なわち油圧ポンプ4から吐出された作動油が油圧モータ
12b等の作動に使用される量が少ないときには電動機
3の回転数は少なくなり、逆に上記圧力差が大きいとき
(余剰作動油の流量が大きいとき)、すなわち油圧ポン
プ4から吐出された作動油が油圧モータ12b等の作動
に使用される量が多いときには電動機3の回転数は多く
なるようにしている。
【0037】そして、スタートスイッチ68aをオンに
して操作手段5を操作し、油圧モータ12b等の作動で
所定の作業を行った後、作業の都合で全ての操作桿51
〜55を中立位置に戻すと、作動油は全ての切換え弁5
61〜565から各往復油圧管路61bに送り出されな
くなり、これによって油圧ポンプ4から吐出された作動
油のすべてが余剰作動油になって戻し基管612を通っ
てオイルタンク613に戻されるが、本発明において
は、このことを差圧計65によって検出し、この検出信
号が制御手段66に入力されると、制御手段66からス
イッチ回路68に向けてスイッチオフの制御信号が出力
され、これによって電動機3への電流の供給を遮断する
ようにしている。
【0038】これによって、作業途中に全ての操作桿5
1〜55が中立位置に戻されると、電動機3への電力供
給停止によって油圧ポンプ4の駆動が中断され、バッテ
リ2の無駄な電力消費が防止されるようにしている。
【0039】以下、このように構成された本発明の作用
について説明する。作業の開始に当っては最初にキース
イッチ63a(図2)がオンされる。これによって制御
手段66は制御を開始し、まず電動機3が最低の回転数
で駆動し得るようにチョッパ回路67に向けて制御信号
が出力される。しかし、この状態ではスイッチ回路68
がオフ状態になっており、バッテリ2からの電力は電動
機3に供給されない。従って、実際に作業を開始するに
当っては、スタートスイッチ68aがプッシュオンされ
る。
【0040】こうすることによってループ回路63に通
電され、電動機3は、チョッパ回路67からの、デュー
ティ比が本制御での最小値になるように設定されたパル
ス信号によって最小限の回転数で回転した状態になる。
以後、操作手段5を操作することによって制御手段66
の制御の基にショベルカー1による作業が実行される。
【0041】そして、電動機3が最低の回転数で駆動
し、かつ、操作手段5が操作されていないときには、油
圧ポンプ4も最低の回転数で駆動し、これによる作動油
の吐出量は最低になっている。しかし操作手段5が操作
されていないため、各切換え弁561〜565に供給さ
れた作動油は、アクチュエータ14、方向変更用アクチ
ュエータ11aおよび油圧モータ12bのすべてに供給
されず、すべてオイルタンク613に戻されるため、オ
リフィス61fを通る作業油の流量は、油圧ポンプ4が
最小の吐出量で駆動しているにも拘らず最大流量(基準
流量)になっている。
【0042】従って、操作桿51〜55がすべて中立位
置に設定されている状態では、図4に示すように余剰作
業油の流量が最大になり、そのことを検出した差圧計6
5からの検出信号によって、制御手段66からチョッパ
回路67にそのことを示す制御信号にが出力され、これ
によるチョッパ回路67からの最小デューティ比になる
ようなパルス信号によってトランジスタ63bがオン・
オフを行い、電動機3は最低の回転数で駆動を継続す
る。
【0043】ついで、例えば第1操作桿51が作動位置
に操作されると、油圧ポンプ4から吐出された作動油は
開通された第1切換え弁561を通って油圧モータ12
bに供給されるため、方向切換え弁56から戻し基管6
12に戻される余剰作動油の量が油圧モータ12bに供
給された量だけ基準流量より少なくなる。
【0044】この少なくなった余剰作動油の流量が差圧
計65によって検出され、この検出信号が制御手段66
に入力され、これによって制御手段66は、デューティ
比が減少流量に比例して大きくなる制御信号をチョッパ
回路67に向けて出力するため、電動機3への電力供給
量がその分だけ増加し、これによって電動機3の回転数
および油圧ポンプ4の吐出量が増加する。
【0045】ついで、例えば油圧モータ12bが作動し
ている状態(すなわち第1操作桿51が作動位置に設定
された状態)で、さらに第2操作桿52が作動位置に操
作されると、油圧ポンプ4からの作動油は油圧モータ1
2bに加えて方向変更用アクチュエータ11aをも作動
させるため余剰作動油はさらに減少し、これによって油
圧ポンプ4の吐出量はさらに多くなり、油圧モータ12
bおよび方向変更用アクチュエータ11aの双方の作動
に適したものになる。
【0046】このように、油圧モータ12b等の作動基
数に応じて油圧ポンプ4の作動油の吐出量が増減され、
これによって常に操作された操作桿51〜55に対応し
た油圧モータ12b等が、すべて正常に作動することに
なるとともに、油圧ポンプ4は常に必要かつ十分な量の
作動油を吐出するため、無駄な電力消費が確実に抑制さ
れ、バッテリ2の寿命を長引かせる上での効果は大き
い。
【0047】ついで全ての操作桿51〜55を中立位置
に戻すと、作動油は全ての切換え弁561〜565から
各往復油圧管路61bに送り出されなくなり、これによ
って油圧ポンプ4から吐出された作動油のすべてが余剰
作動油になって戻し基管612を通ってオイルタンク6
13に戻される。
【0048】そして、このことが差圧計65によって検
出され、この検出信号が制御手段66に入力されると、
制御手段66からスイッチ回路68に向けてスイッチオ
フの制御信号が出力され、これによってループ回路63
に電流が流れなくなり、電動機3への電力供給が停止さ
れる。そして、この電力供給停止によって電動機3は停
止され、バッテリ2の無駄な電力消費が阻止される。な
お、操作手段5を再操作するときには、それに先立って
スタートスイッチ68aをプッシュオンすればよい。
【0049】本発明は、以上詳述したように、油圧モー
タ12b等に供給される作動油の流量、すなわち油圧ポ
ンプ4の作動油吐出量を、油圧モータ12b等に供給さ
れなかった余剰作動油の流量で検出するようにし、これ
に基づいて油圧モータ12b等の作動基数に応じた作動
油の吐出量が得られるように電動機3の回転数を制御す
るとともに、全ての操作桿51〜55が中立位置に戻さ
れることによって、すなわち全ての油圧モータ12b等
の作動が停止されることによって、電動機3への電力供
給を停止するようにしているため、従来のような作業期
間中に全ての作業部材が作業を中断した場合であっても
電動機3の駆動による油圧ポンプ4の駆動で作業油を循
環させておくという無駄な電力消費を確実に防止するこ
とができる。従って、バッテリ2の寿命を延長すること
が可能になり、1充電周期内での作業量を増加させる上
で極めて有効である。
【0050】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0051】(1)上記の実施形態においては、ループ
回路63にスイッチ回路68を設け、一旦作動位置に設
定されていた操作桿51〜55の全てが中立位置に戻さ
れことにより、制御手段66からの制御信号によってス
イッチ回路68に電流が流れなくなり、これによってバ
ッテリ2からの電動機3への電力供給が遮断されるよう
にしているが、本発明はスイッチ回路68を設けること
に限定されるものではなく、特に設けなくてもよい。
【0052】そして、スイッチ回路68を設けなかった
場合には、全ての操作桿51〜55が中立位置に戻され
た状態では、油圧ポンプ4から吐出された作動油は油圧
モータ12b等を作動させるためには用いられずに全て
が余剰作動油となってオイルタンク613に返送される
ため、差圧計65によって余剰作動油の流量が最大にな
ったことが検出され、これによる制御手段66の制御に
よって電動機3は最小の回転数に抑えられ、バッテリ2
からの電力の消費を少なくすることができる。また、常
に油圧ポンプ4が駆動しているため、いずれかの操作桿
51〜55を操作して作業を再スタートさせるときに、
一々スタートスイッチ68aをスイッチオンすることな
く操作桿51〜55を操作することによって作業を再開
することが可能になり、作業性を向上させることができ
る。
【0053】(2)上記の実施形態においては、余剰作
動油の流量が予め設定された値以上になると、制御手段
66からスイッチ回路68にスイッチオフの制御信号が
出力されるように構成されているが、こうする代わりに
制御手段66にタイマーを内装し、余剰作動油の流量が
予め設定された値以上になっている時間を計測し、この
時間計測値が所定の時間以上になったときに始めてスイ
ッチ回路68にスイッチオフさせるようにしてもよい。
こうすることで、余剰作動油の流量のバラツキにより、
全ての操作桿51〜55が中立位置に戻されていないに
も拘らず、電動機3への電力供給が停止されるという誤
制御が防止される。
【0054】(3)上記の実施形態においては、各操作
桿51〜55は、それらが作動位置に設定された状態で
の油圧モータ12b等への作動油の供給量は一定に設定
されているが、操作桿51〜55の作業位置での操作量
に応じて切換え弁561〜565の弁開度を変えるよう
にし、これによって操作桿51〜55の操作量に応じた
油圧モータ12b等の作動速度が得られるようにしても
よい。
【0055】(4)上記の実施形態においては、オリフ
ィス61fの前後の圧力差を測定する差圧計65の検出
値を基に余剰作動油の流量を検出するようにしている
が、差圧計65に代えて直接余剰作動油の流量を測定し
得る流量計を採用してもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のバッテリ駆動の
作業機械によれば、電動機の駆動による油圧ポンプの駆
動によって吐出された作動油の内、アクチュエータに供
給されなかった作動油(余剰作動油)を戻し管路を通し
て作動油タンクに戻すようにし、この戻し管路に作動油
の流量を検出する流量計を設け、制御装置はこの流量計
が検出した流量に反比例する電力を上記電動機に供給す
るように制御するように構成したため、作動しているア
クチュエータの基数に応じて作動油タンクに戻される余
剰作動油の流量が変化し、しかも作動基数が多くなるほ
ど余剰作動油の量が少なくなり、この余剰作動油の流量
に反比例するように電動機への電力供給量を制御するこ
とにより、アクチュエータの作動基数が少ないとき、す
なわち余剰作動油が多いときは油圧ポンプからの作動油
吐出量が少なくなり、アクチュエータの少ない作動基数
に対応するとともに、アクチュエータの作動基数の増加
に応じて油圧ポンプからの吐出量が増加し、これによっ
て増加した基数に応じて各アクチュエータを正常に作動
させることができる。
【0057】そして、全ての操作桿が中立位置に設定さ
れた状態、すなわち全てのアクチュエータが作動してい
ない作業中断状態では、余剰作動油の流量は最大になる
ため、電動機への電力供給量は最小になり、これによっ
て作業中断中はバッテリの消耗を最小限に抑えることが
できる。
【0058】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御手段は、全ての操作桿が中立位置
に設定されたときに得られる流量を上記流量計が検出し
たときに、バッテリからの電動機への電力供給を停止す
るように構成したため、電動機が駆動している状態で、
全ての操作桿が中立位置に設定されると、余剰作動油が
最大流量になることで制御手段は全ての作業部材が作業
を中止していると判別して電動機への電力供給が停止さ
れ、作業部材が作業していない状態での電力消費がなく
なり、その分無駄な電力の消費を確実に防止することが
できるとともに、バッテリの寿命を延長させることがで
きる。
【0059】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御手段は、全ての操作桿が中立位置
に設定されたときに得られる流量を上記流量計が検出
し、かつ、その検出状態が予め設定された時間継続され
たときにバッテリからの電動機への電力供給を停止する
ように構成したため、上記請求項2記載のバッテリ駆動
の作業機械の作用に加えて、余剰作動油の流量のバラツ
キにより、全ての操作桿が中立位置に戻されていないに
も拘らず、電動機への電力供給が停止されるという誤制
御を確実に防止することができる。
【0060】本発明の請求項4記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御手段は、バッテリからの電動機へ
の電力供給が停止された状態でスイッチオンすることに
より上記電力供給停止が解除されるスイッチ回路を有し
ているため、全ての操作桿が中立位置に戻され、これに
よって電動機への電力供給が遮断されている状態で、ス
イッチ回路をスイッチオンすることにより、バッテリか
らの電力が電動機に再び供給されるようになり、これに
よって作業をスムーズに再スタートさせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施形態を示す側面
視の略図である。
【図2】本発明に係る作業機械の駆動系統の一実施形態
を示す系統図である。
【図3】圧力差と余剰作動油の流量との関係を例示する
グラフである。
【図4】圧力差と電動機の回転数との関係を例示するグ
ラフである。
【符号の説明】
1 ショベルカー(作業機械) 11a 方向変更用アクチュエータ 12b 油圧モータ 13 作業部材 13a 基端側アーム 13b 先端側アーム 13c ショベル 14 アクチュエータ 14a 基端アクチュエータ 14b 中間アクチュエータ 14c 先端アクチュエータ 2 バッテリ 3 電動機 4 油圧ポンプ 5 操作手段 51〜55 第1〜5操作桿 56 方向切換え弁 561〜565 第1〜5切換え弁 6 駆動系統 61 油圧系統 61a 往路油圧管路 61b 往復油圧管路 61c 復路油圧管路 61d 戻し管路 61e パイロット管路 61f オリフィス 610 往路油圧基管 611 復路油圧基管 612 戻し基管 613 オイルタンク 62 電気系統 63 ループ回路 63a キースイッチ 63b トランジスタ 64 制御回路 65 差圧計 66 制御手段 67 チョッパ回路 68 スイッチ回路 68a スタートスイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 バッテリ駆動の作業機械
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭載されたバッテ
リからの電力によって各種の作業を行うバッテリ駆動の
作業機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平4−53846号公
報によって開示されているように、搭載されたバッテリ
からの電力を得て所定の土木作業等を行うバッテリ駆動
方式の作業機械が知られている。この作業機械は、バッ
テリからの電力で電動機を駆動し、この電動機の駆動で
油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプの駆動で油圧シリ
ンダを介してブーム、アーム、ショベル等の作業部材を
動作させたり、油圧モータの駆動で作業機械を走行させ
たりするように構成されている。
【0003】このようなバッテリ駆動方式の作業機械
は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機
関を駆動源として用いる内燃機関方式の作業機械よりも
騒音が少く、かつ、排気ガスが排出されないため、建物
が密集した市街地での作業に適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のバッ
テリ駆動の作業機械においては、作業中に一つの作業部
材が停止していても他の作業部材が作動している等、複
数ある作業部材の内のいずれかが作動している場合が多
く、これに対応するため油圧ポンプは作業開始から作業
終了までの間、継続して駆動されている。従って、一旦
油圧ポンプが駆動されると、たとえ作業中に作業の都合
で全ての作業部材が停止した状態になっても油圧ポンプ
の駆動は継続されるようになっている。
【0005】しかも、油圧ポンプの吐出量は、通常、一
定に設定され、作業部材の一部のみが作動している場合
や、作業が中断されている場合にも油圧ポンプは稼動し
ているため、バッテリの電力が無駄に消費され、バッテ
リの寿命が縮まるという問題点を有していた。
【0006】このような問題点を解消するために、全て
の操作桿が中立位置に設定された状態で電源スイッチを
切るようにすることが考えられるが、こうするためには
各操作桿に中立位置を検出するセンサを設けなければな
らず、その分設備コストが嵩むという新たな問題点が生
じる。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、設備コストの増加を抑えた
上でバッテリ寿命の延長に寄与し得るバッテリ駆動の作
業機械を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バッテリ駆動の作業機械は、搭載されたバッテリからの
電力を得て駆動する電動機と、この電動機によって駆動
される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される作
動油により駆動する複数のアクチュエータと、各アクチ
ュエータにそれぞれ対応し、かつ、各アクチュエータの
駆動によって所定の作動を行う複数の作業部材と、上記
油圧ポンプから吐出される作動油の流通および遮断の切
り換えを行うことによって上記各アクチュエータを介し
て上記各作業部材を運転操作する操作桿と、上記作動油
を貯留する作動油タンクと、この作動油タンク内の作動
油を上記油圧ポンプの駆動で各アクチュエータに送り込
む送込み管路と、この送込み管路の下流端に接続され、
かつ、アクチュエータに送り込まれなかった作動油を合
流させて作動油タンクに戻す戻し管路とが備えられてな
るバッテリ駆動の作業機械において、上記戻し管路に作
動油の流量を検出する流量検出手段が設けられ、この流
量検出手段が検出した流量に反比例する電力を上記電動
機に供給するように制御する制御手段が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0009】このバッテリ駆動の作業機械によれば、作
動しているアクチュエータの基数に応じて作動油タンク
に戻される作動油(余剰作動油)の流量が変化し、しか
も作動基数が多くなるほど余剰作動油の量が少なくなる
ため、この余剰作動油の流量に反比例するように電動機
への電力供給量を制御することにより、アクチュエータ
の作動基数が少ないとき、すなわち余剰作動油が多いと
きは油圧ポンプからの作動油吐出量が少なくなり、アク
チュエータの少ない作動基数に対応するとともに、アク
チュエータの作動基数の増加に応じて油圧ポンプからの
吐出量が増加し、これによって増加した基数に応じて各
アクチュエータは正常に作動する。
【0010】そして、全ての操作桿が中立位置に設定さ
れた状態、すなわち全てのアクチュエータが作動してい
ない作業中断状態では、余剰作動油の流量は最大になる
ため、電動機への電力供給量は最小になり、これによっ
て作業中断中はバッテリの消耗を最小限に抑えることが
可能になる。
【0011】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記制御手段は、全ての操作桿が中立位置に設定
されたときに得られる流量を上記流量検出手段が検出し
たときに、バッテリからの電動機への電力供給を停止す
るように制御するものであることを特徴とするものであ
る。
【0012】このバッテリ駆動の作業機械によれば、電
動機が駆動している状態で、全ての操作桿が中立位置に
設定されると、余剰作動油が最大流量になることで制御
手段は全ての作業部材が作業を中止していると判別し、
これによって電動機への電力供給を停止するため、作業
部材が作業していない状態での電力消費がなくなり、そ
の分無駄な電力の消費が抑制されるとともに、バッテリ
の寿命が延長される。
【0013】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記制御手段は、全ての操作桿が中立位置に設定
されたときに得られる流量を上記流量検出手段が検出
し、かつ、その検出状態が予め設定された時間継続され
たときにバッテリからの電動機への電力供給を停止する
ように制御するものであることを特徴とするものであ
る。
【0014】このバッテリ駆動の作業機械によれば、上
記請求項2記載のバッテリ駆動の作業機械の作用に加え
て、余剰作動油の流量のバラツキにより、全ての操作桿
が中立位置に戻されていないにも拘らず、電動機への電
力供給が停止されるという誤制御が防止される。
【0015】本発明の請求項4記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項2または3記載のバッテリ駆動の作業
機械において、上記制御手段には、バッテリからの電動
機への電力供給が停止された状態でスイッチオンするこ
とにより上記電力供給停止が解除されるスイッチ回路が
付設されていることを特徴とするものである。
【0016】このバッテリ駆動の作業機械によれば、全
ての操作桿が中立位置に戻され、これによって電動機へ
の電力供給が遮断されている状態で、スイッチ回路をス
イッチオンすることによりバッテリからの電力が電動機
に再び供給されるようになり、これによって作業を再ス
タートさせることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る作業機械の
一実施形態を示す側面視の略図である。この図では、作
業機械として小型のショベルカーを示している。ショベ
ルカー1は、オペレータが搭乗して運転操作を行う搭乗
部11と、この搭乗部11の底部に設けられた移動用の
クローラ12と、搭乗部11の前部に屈折自在に設けら
れ、かつ、アクチュエータ14の駆動によって作動する
作業部材13とを備えて形成されている。上記クローラ
12は、それを支持する基台12aの両側部(図1の紙
面に垂直な方向の両側部)に設けられ、上記搭乗部11
はこの基台12aの中心部に立設された垂直軸12c回
りに回動自在に軸支されている。
【0018】上記基台12aには搭乗部11を垂直軸1
2c回りに回動させる方向変更用アクチュエータ11a
が設けられ、このアクチュエータ11aの作動によって
搭乗部11はクローラ12に対して水平方向の向きを変
えることができるようになっている。また、上記クロー
ラ12は、基台12aに設けられた油圧モータ12bに
よって周回駆動し、これによってショベルカー1は前
進、後退および進路変更し得るようになっている。
【0019】上記作業部材13は、搭乗部11の前端部
の水平軸11b回りに回動自在に軸支された基端側アー
ム13aと、この基端側アーム13aの先端部に屈折自
在に連設された先端側アーム13bと、この先端側アー
ム13bの先端部に屈折自在に連設されたショベル13
cとからなっている。また、上記アクチュエータ14
は、基端側アーム13aを水平軸11b回りに回動させ
る基端アクチュエータ14aと、先端側アーム13bを
水平軸11c回りに回動させる中間アクチュエータ14
bと、ショベル13cを水平軸11d回りに回動させる
先端アクチュエータ14cとからなっている。
【0020】一方、搭乗部11内には、バッテリ2が搭
載されているとともに、このバッテリ2からの電力を得
て駆動する電動機3およびこの電動機3によって駆動さ
れる油圧ポンプ4が内装されている。そして、搭乗部1
1および基台12a内には、各アクチュエータ11a,
14および油圧モータ12bに、油圧ポンプ4の駆動に
よって生じた油圧を送る循環管路が設けられているとと
もに、各油圧系統の作動油の方向の切り換えおよび作動
油の停止を行う複数の切換え弁が設けられている。
【0021】そして、搭乗部11の後部(図1の右方)
にはオペレータが着座してショベルカー1を運転する運
転席15が設けられているとともに、搭乗部11の前部
には運転席15に対向した操作台16が立設され、この
操作台16に各アクチュエータ14a,14b,14
c,11aおよび油圧モータ12bに対応した複数の操
作手段5が設けられている。これらの操作手段5を操作
することにより、対応した切換え弁を介して対象のアク
チュエータ11a,14や油圧モータ12bへの作動油
の供給または供給停止が行われ、これによってアクチュ
エータ11a,14や油圧モータ12bが駆動したり停
止したりするようになっている。
【0022】図2は、本発明に係る作業機械(ショベル
カー1)の駆動系統の一実施形態を示す系統図である。
この図に示すように、ショベルカー1の駆動系統6は、
油圧系統61と、電気系統62とを備えて形成されてい
る。油圧系統61は、上記油圧ポンプ4と、この油圧ポ
ンプ4と同軸で共回りするパイロットポンプ41と、上
記操作手段5と、方向切換え弁56と、各アクチュエー
タ14a,14b,14c,11aおよび油圧モータ1
2bとを備えて形成されている。油圧ポンプ4はオイル
タンク613から汲み揚げて吐出する作動油によって各
アクチュエータ14a,14b,14c,11aおよび
油圧モータ12bを作動させるためのものであり、パイ
ロットポンプ41はオイルタンク613から汲み揚げて
吐出するパイロットオイルによって方向切換え弁56に
切り換え動作を行わせるためのものである。
【0023】上記操作手段5は、油圧モータ12bに対
応した第1操作桿51と、方向変更用アクチュエータ1
1aに対応した第2操作桿52と、基端アクチュエータ
14aに対応した第3操作桿53と、中間アクチュエー
タ14bに対応した第4操作桿54と、先端アクチュエ
ータ14cに対応した第5操作桿55とを備えて形成さ
れている。
【0024】また、上記方向切換え弁56としては、第
1操作桿51に対応した第1切換え弁561と、第2操
作桿52に対応した第2切換え弁562と、第3操作桿
53に対応した第3切換え弁563と、第4操作桿54
に対応した第4切換え弁564と、第5操作桿55に対
応した第5切換え弁565とが設けられている。
【0025】そして、油圧ポンプ4と方向切換え弁56
との間には、往路油圧基管(送込み管路)610および
この往路油圧基管610から分岐して第1〜5切換え弁
561〜565に接続された5本の往路油圧管路(送込
み管路)61aが配管されているとともに、各切換え弁
561〜565と各アクチュエータ14a,14b,1
4c,11aおよび油圧モータ12bとの間をそれぞれ
往復する往復油圧管路61bが設けられている。
【0026】そして、油圧ポンプ4から吐出された作動
油は、切換え弁(切換え弁561〜565のいずれか)
の開通状態で第1油圧管路61aおよび往復油圧管路6
1bを通って流通し、これによって開通している切換え
弁(切換え弁561〜565のいずれか)に対応した油
圧モータ12b、アクチュエータ11a、基端アクチュ
エータ14a、中間アクチュエータ14bおよび先端ア
クチュエータ14cのいずれかが所定の方向に作動す
る。
【0027】また、各切換え弁561〜565には、各
アクチュエータ14a,14b,14c,11aおよび
油圧モータ12bを作動させた後の作動油を、復路油圧
基管611を通してオイルタンク613に戻す複数の復
路油圧管路61cがそれぞれ設けられているとともに、
油圧モータ12bを作動させる用に供されなかった余剰
の作動油を、戻し基管612を通してオイルタンク61
3に戻す複数の戻し管路61dがそれぞれ設けられてい
る。
【0028】上記戻し基管612には、適所にオリフィ
ス61fが設けられ、このオリフィス61fの前後の圧
力差を測定することにより、戻し基管612を通ってオ
イルタンク613に戻される作動油の流量が検出される
ようになっている。
【0029】上記パイロットポンプ41と各操作桿51
〜55との間には、それぞれパイロット管路61eが配
管され、操作された操作桿に対応する切換え弁(切換え
弁561〜565のいずれか)にパイロットポンプ41
から吐出されたパイロットオイルがパイロット管路61
eを介して供給されるようになっている。このパイロッ
トオイルの供給によって操作された操作桿に対応する切
換え弁が動作して各アクチュエータ14a,14b,1
4c,11aおよび油圧モータ12bのいずれかを作動
させるとともに、操作桿を中立位置に戻すことにより各
アクチュエータ14a,14b,14c,11aおよび
油圧モータ12bの作動は停止されるようになってい
る。
【0030】上記電気系統62は、バッテリ2と電動機
3とが直列に接続されたループ回路63と、ループ回路
63の直流パルスを制御する制御回路64とを備えて形
成されている。上記制御回路64には、油圧系統61に
戻される作動油(余剰作動油)のオリフィス61f前後
の圧力差を検出する差圧計(流量検出手段)65と、こ
の差圧計65の検出結果を基に電動機3の回転数を制御
する制御手段66と、この制御手段66からの制御信号
によって動作するチョッパ回路67およびスイッチ回路
68が設けられている。
【0031】上記差圧計65は、オリフィス61fの上
流側と下流側との間の圧力差を測定するものであり、こ
の測定結果を基に制御手段66からチョッパ回路67に
所定の制御信号が出力される。図3は、上記圧力差と余
剰作動油の流量との関係を例示するグラフである。この
グラフから判る通り、余剰作動油の流量が大きくなるに
従って圧力差が多くなる。従って、上記圧力差を検出す
ることによって余剰作動油が多いか少ないかが判別さ
れ、余剰作動油が少ないときには各アクチュエータ14
a,14b,14c,11aおよび油圧モータ12bに
送られて仕事をした作動油の量が多く、逆に余剰作動油
が多いときには油圧モータ12bで仕事をした作動油の
量が少ないことが判る。
【0032】上記ループ回路63には、キースイッチ6
3aが設けられているとともに、トランジスタ63bが
設けられ、そのベースは、チョッパ回路67に接続され
ている。上記キースイッチ63aは、ショベルカー1に
よって作業を開始する前にオンされ、これによってショ
ベルカー1が運転可能状態にされ、作業の継続中はオン
状態が継続され、作業終了時にオフされるものである。
【0033】上記チョッパ回路67は、入力された直流
の電流を一定の周期で断続して出力するものであり、本
実施形態においては、制御手段66からの制御信号に基
づく所定のパルス幅のパルスが出力されるようになって
いる。そして、このパルス幅に応じた電力が電動機3に
供給され、これによって電動機3の回転数が上記パルス
幅に比例したものになる。
【0034】上記スイッチ回路68は、制御手段66か
らの制御信号に応じてループ回路63を開閉するもので
ある。このスイッチ回路68には、運転者が作業中にオ
ン操作を行うプッシュオン式のスタートスイッチ68a
が設けられている。このスタートスイッチ68aは、制
御手段66からの制御信号によってスイッチ回路68が
たとえオフになっているときでも、オン操作を行うこと
によってループ回路63が開通するように回路構成され
ている。
【0035】上記制御手段66は、入力された差圧計6
5からの検出信号を基に、チョッパ回路67に制御信号
を出力し、これによって電動機3にオリフィス61f前
後の圧力差に反比例した回転数で駆動させるようにする
ものである。具体的には、チョッパ回路67からトラン
ジスタ63bに向けて出力されるパルス信号のパルス幅
が、差圧計65が検出したオリフィス61f前後の圧力
差に反比例するように、制御手段66がチョッパ回路6
7に向けて制御信号を出力するようにしてある。
【0036】従って、図4の上記圧力差と電動機3の回
転数との関係を例示するグラフで判るように、上記圧力
差が大きいとき(余剰作動油の流量が大きいとき)、す
なわち油圧ポンプ4から吐出された作動油が各アクチュ
エータ14a,14b,14c,11aおよび油圧モー
タ12bの作動に使用される量が少ないときには電動機
3の回転数は少なくなり、逆に上記圧力差が小さいとき
(余剰作動油の流量が大きいとき)、すなわち油圧ポン
プ4から吐出された作動油が各アクチュエータ14a,
14b,14c,11aおよび油圧モータ12bの作動
に使用される量が多いときには電動機3の回転数は多く
なるようにしている。
【0037】そして、スタートスイッチ68aをオンに
して操作手段5を操作し、各アクチュエータ14a,1
4b,14c,11aおよび油圧モータ12bの作動で
所定の作業を行った後、作業の都合で全ての操作桿51
〜55を中立位置に戻すと、作動油は全ての切換え弁5
61〜565から各往復油圧管路61bに送り出されな
くなり、これによって油圧ポンプ4から吐出された作動
油のすべてが余剰作動油になって戻し基管612を通っ
てオイルタンク613に戻されるが、本発明において
は、このことを差圧計65によって検出し、この検出信
号が制御手段66に入力されると、制御手段66からス
イッチ回路68に向けてスイッチオフの制御信号が出力
され、これによって電動機3への電流の供給を遮断する
ようにしている。
【0038】これによって、作業途中に全ての操作桿5
1〜55が中立位置に戻されると、電動機3への電力供
給停止によって油圧ポンプ4の駆動が中断され、バッテ
リ2の無駄な電力消費が防止されるようにしている。
【0039】以下、このように構成された本発明の作用
について説明する。作業の開始に当っては最初にキース
イッチ63a(図2)がオンされ、まず電動機3が最低
の回転数で駆動し得るようにチョッパ回路67に向けて
制御信号が出力される。しかし、この状態ではスイッチ
回路68がオフ状態になっており、バッテリ2からの電
力は電動機3に供給されない。従って、実際に作業を開
始するに当っては、スタートスイッチ68aがプッシュ
オンされる。
【0040】こうすることによってループ回路63に通
電され、電動機3は、チョッパ回路67からの、デュー
ティ比が本制御での最小値になるように設定されたパル
ス信号によって最小限の回転数で回転した状態になる。
以後、操作手段5を操作することによって制御手段66
の制御の基にショベルカー1による作業が実行される。
【0041】そして、電動機3が最低の回転数で駆動
し、かつ、操作手段5が操作されていないときには、油
圧ポンプ4も最低の回転数で駆動し、これによる作動油
の吐出量は最低になっている。しかし操作手段5が操作
されていないため、各切換え弁561〜565に供給さ
れた作動油は、アクチュエータ14、方向変更用アクチ
ュエータ11aおよび油圧モータ12bのすべてに供給
されず、すべてオイルタンク613に戻されるため、オ
リフィス61fを通る作業油の流量は、油圧ポンプ4が
最小の吐出量で駆動しているにも拘らず最大流量(基準
流量)になっている。
【0042】従って、操作桿51〜55がすべて中立位
置に設定されている状態では、余剰作業油の流量が最大
になり、そのことを検出した差圧計65からの検出信号
によって、制御手段66からチョッパ回路67にそのこ
とを示す制御信号にが出力され、これによるチョッパ回
路67からの最小デューティ比になるようなパルス信号
によってトランジスタ63bがオン・オフを行い、電動
機3は最低の回転数で駆動を継続する。
【0043】ついで、例えば第1操作桿51が作動位置
に操作されると、油圧ポンプ4から吐出された作動油は
開通された第1切換え弁561を通って油圧モータ12
bに供給されるため、方向切換え弁56から戻し基管6
12に戻される余剰作動油の量が油圧モータ12bに供
給された量だけ基準流量より少なくなる。
【0044】この少なくなった余剰作動油の流量が差圧
計65によって検出され、この検出信号が制御手段66
に入力され、これによって制御手段66は、デューティ
比が減少流量に比例して大きくなる制御信号をチョッパ
回路67に向けて出力するため、電動機3への電力供給
量がその分だけ増加し、これによって電動機3の回転数
および油圧ポンプ4の吐出量が増加する。
【0045】ついで、例えば油圧モータ12bが作動し
ている状態(すなわち第1操作桿51が作動位置に設定
された状態)で、さらに第2操作桿52が作動位置に操
作されると、油圧ポンプ4からの作動油は油圧モータ1
2bに加えて方向変更用アクチュエータ11aをも作動
させるため余剰作動油はさらに減少し、これによって油
圧ポンプ4の吐出量はさらに多くなり、油圧モータ12
bおよび方向変更用アクチュエータ11aの双方の作動
に適したものになる。
【0046】このように、各アクチュエータ14a,1
4b,14c,11aおよび油圧モータ12bの作動基
数に応じて油圧ポンプ4の作動油の吐出量が増減されて
無駄がなくなり、バッテリ2の寿命を長引かせる上での
効果は大きい。
【0047】ついで全ての操作桿51〜55を中立位置
に戻すと、作動油は全ての切換え弁561〜565から
各往復油圧管路61bに送り出されなくなり、これによ
って油圧ポンプ4から吐出された作動油のすべてが余剰
作動油になって戻し基管612を通ってオイルタンク6
13に戻される。
【0048】そして、このことが差圧計65によって検
出され、この検出信号が制御手段66に入力されると、
制御手段66からスイッチ回路68に向けてスイッチオ
フの制御信号が出力され、これによってループ回路63
に電流が流れなくなり、電動機3への電力供給が停止さ
れる。そして、この電力供給停止によって電動機3は停
止され、バッテリ2の無駄な電力消費が阻止される。な
お、操作手段5を再操作するときには、それに先立って
スタートスイッチ68aをプッシュオンすればよい。
【0049】本発明は、以上詳述したように、各アクチ
ュエータ14a,14b,14c,11aおよび油圧モ
ータ12bに供給される作動油の流量、すなわち油圧ポ
ンプ4の作動油吐出量を、各アクチュエータ14a,1
4b,14c,11aおよび油圧モータ12bに供給さ
れなかった余剰作動油の流量で検出するようにし、これ
に基づいて各アクチュエータ14a,14b,14c,
11aおよび油圧モータ12bの作動基数に応じた作動
油の吐出量が得られるように電動機3の回転数を制御す
るとともに、全ての操作桿51〜55が中立位置に戻さ
れることによって、すなわち全ての各アクチュエータ1
4a,14b,14c,11aおよび油圧モータ12b
の作動が停止されることによって、電動機3への電力供
給を停止するようにしているため、従来のような作業期
間中に全ての作業部材が作業を中断した場合であっても
電動機3の駆動による油圧ポンプ4の駆動で作業油を循
環させておくという無駄な電力消費を確実に防止するこ
とができる。従って、バッテリ2の寿命を延長すること
が可能になり、1充電周期内での作業量を増加させる上
で極めて有効である。
【0050】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0051】(1)上記の実施形態においては、ループ
回路63にスイッチ回路68を設け、一旦作動位置に設
定されていた操作桿51〜55の全てが中立位置に戻さ
れることにより、制御手段66からの制御信号によって
スイッチ回路68に電流が流れなくなり、これによって
バッテリ2からの電動機3への電力供給が遮断されるよ
うにしているが、本発明はスイッチ回路68を設けるこ
とに限定されるものではなく、特に設けなくてもよい。
【0052】そして、スイッチ回路68を設けなかった
場合には、全ての操作桿51〜55が中立位置に戻され
た状態では、油圧ポンプ4から吐出された作動油は各ア
クチュエータ14a,14b,14c,11aおよび油
圧モータ12bを作動させるためには用いられずに全て
が余剰作動油となってオイルタンク613に返送される
ため、差圧計65によって余剰作動油の流量が最大にな
ったことが検出され、これによる制御手段66の制御に
よって電動機3は最小の回転数に抑えられ、バッテリ2
からの電力の消費を少なくすることができる。 また、
常に油圧ポンプ4が駆動しているため、いずれかの操作
桿51〜55を操作して作業を再スタートさせるとき
に、一々スタートスイッチ68aをスイッチオンするこ
となく操作桿51〜55を操作することによって作業を
再開することが可能になり、作業性を向上させることが
できる。
【0053】(2)上記の実施形態においては、余剰作
動油の流量が予め設定された値以上になると、制御手段
66からスイッチ回路68にスイッチオフの制御信号が
直ぐに出力されるように構成されているが、こうする代
わりに制御手段66にタイマーを内装し、余剰作動油の
流量が予め設定された値以上になっている時間を計測
し、この時間計測値が所定の時間以上になったときに始
めてスイッチ回路68にスイッチオフさせるようにして
もよい。こうすることで、余剰作動油の流量のバラツキ
により、全ての操作桿51〜55が中立位置に戻されて
いないにも拘らず、電動機3への電力供給が停止される
という誤制御が防止される。
【0054】(3)上記の実施形態において、各操作桿
51〜55が作動位置に設定された状態での各アクチュ
エータ14a,14b,14c,11aおよび油圧モー
タ12bへの作動油の供給量は一定に設定してもよい
が、操作桿51〜55の作業位置での操作量に応じて切
換え弁561〜565の弁開度を変えるようにし、これ
によって操作桿51〜55の操作量に応じた各アクチュ
エータ14a,14b,14c,11aおよび油圧モー
タ12bの作動速度が得られるようにしてもよい。
【0055】(4)上記の実施形態においては、流量検
出手段として差圧計65を用いているが、差圧計65に
代えて直接余剰作動油の流量を測定し得る流量計を採用
してもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のバッテリ駆動の
作業機械によれば、電動機の駆動による油圧ポンプの駆
動によって吐出された作動油の内、アクチュエータに供
給されなかった作動油(余剰作動油)を戻し管路を通し
て作動油タンクに戻すようにし、この戻し管路に作動油
の流量を検出する流量検出手段を設け、制御装置はこの
流量検出手段が検出した流量に反比例する電力を上記電
動機に供給するように制御するように構成したため、作
動しているアクチュエータの基数に応じて作動油タンク
に戻される余剰作動油の流量が変化し、しかも作動基数
が多くなるほど余剰作動油の量が少なくなり、この余剰
作動油の流量に反比例するように電動機への電力供給量
を制御することにより、アクチュエータの作動基数が少
ないとき、すなわち余剰作動油が多いときは油圧ポンプ
からの作動油吐出量が少なくなり、アクチュエータの少
ない作動基数に対応するとともに、アクチュエータの作
動基数の増加に応じて油圧ポンプからの吐出量が増加
し、これによって増加した基数に応じて各アクチュエー
タを正常に作動させることができる。
【0057】そして、全ての操作桿が中立位置に設定さ
れた状態、すなわち全てのアクチュエータが作動してい
ない作業中断状態では、余剰作動油の流量は最大になる
ため、電動機への電力供給量は最小になり、これによっ
て作業中断中はバッテリの消耗を最小限に抑えることが
できる。
【0058】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御手段は、全ての操作桿が中立位置
に設定されたときに得られる流量を上記流量検出手段が
検出したときに、バッテリからの電動機への電力供給を
停止するように構成したため、電動機が駆動している状
態で、全ての操作桿が中立位置に設定されると、余剰作
動油が最大流量になることで制御手段は全ての作業部材
が作業を中止していると判別して電動機への電力供給が
停止され、作業部材が作業していない状態での電力消費
がなくなり、その分無駄な電力の消費を確実に防止する
ことができるとともに、バッテリの寿命を延長させるこ
とができる。
【0059】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御手段は、全ての操作桿が中立位置
に設定されたときに得られる流量を上記流量検出手段が
検出し、かつ、その検出状態が予め設定された時間継続
されたときにバッテリからの電動機への電力供給を停止
するように構成したため、上記請求項2記載のバッテリ
駆動の作業機械の作用に加えて、余剰作動油の流量のバ
ラツキにより、全ての操作桿が中立位置に戻されていな
いにも拘らず、電動機への電力供給が停止されるという
誤制御を確実に防止することができる。
【0060】本発明の請求項4記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御手段は、バッテリからの電動機へ
の電力供給が停止された状態でスイッチオンすることに
より上記電力供給停止が解除されるスイッチ回路を有し
ているため、全ての操作桿が中立位置に戻され、これに
よって電動機への電力供給が遮断されている状態で、ス
イッチ回路をスイッチオンすることにより、バッテリか
らの電力が電動機に再び供給されるようになり、これに
よって作業をスムーズに再スタートさせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施形態を示す側面
視の略図である。
【図2】本発明に係る作業機械の駆動系統の一実施形態
を示す系統図である。
【図3】圧力差と余剰作動油の流量との関係を例示する
グラフである。
【図4】圧力差と電動機の回転数との関係を例示するグ
ラフである。
【符号の説明】 1 ショベルカー(作業機械) 11a 方向変更用アクチュエータ 12b 油圧モータ 13 作業部材 13a 基端側アーム 13b 先端側アーム 13c ショベル 14 アクチュエータ 14a 基端アクチュエータ 14b 中間アクチュエータ 14c 先端アクチュエータ 2 バッテリ 3 電動機 4 油圧ポンプ 5 操作手段 51〜55 第1〜5操作桿 56 方向切換え弁 561〜565 第1〜5切換え弁 6 駆動系統 61 油圧系統 61a 往路油圧管路 61b 往復油圧管路 61c 復路油圧管路 61d 戻し管路 61e パイロット管路 61f オリフィス 610 往路油圧基管 611 復路油圧基管 612 戻し基管 613 オイルタンク 62 電気系統 63 ループ回路 63a キースイッチ 63b トランジスタ 64 制御回路 65 差圧計(流量検出手段) 66 制御手段 67 チョッパ回路 68 スイッチ回路 68a スタートスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載されたバッテリからの電力を得て駆
    動する電動機と、この電動機によって駆動される油圧ポ
    ンプと、この油圧ポンプから吐出される作動油により駆
    動する複数のアクチュエータと、各アクチュエータにそ
    れぞれ対応し、かつ、各アクチュエータの駆動によって
    所定の作動を行う複数の作業部材と、上記油圧ポンプか
    ら吐出される作動油の流通および遮断の切り換えを行う
    ことによって上記各アクチュエータを介して上記各作業
    部材を運転操作する操作桿と、上記作動油を貯留する作
    動油タンクと、この作動油タンク内の作動油を上記油圧
    ポンプの駆動で各アクチュエータに送り込む送込み管路
    と、この送込み管路の下流端に接続され、かつ、アクチ
    ュエータに送り込まれなかった作動油を合流させて作動
    油タンクに戻す戻し管路とが備えられてなるバッテリ駆
    動の作業機械において、上記戻し管路に作動油の流量を
    検出する流量計が設けられ、この流量計が検出した流量
    に反比例する電力を上記電動機に供給するように制御す
    る制御手段が設けられていることを特徴とするバッテリ
    駆動の作業機械。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、全ての操作桿が中立位
    置に設定されたときに得られる流量を上記流量計が検出
    したときに、バッテリからの電動機への電力供給を停止
    するように制御するものであることを特徴とする請求項
    1記載のバッテリ駆動の作業機械。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、全ての操作桿が中立位
    置に設定されたときに得られる流量を上記流量計が検出
    し、かつ、その検出状態が予め設定された時間継続され
    たときにバッテリからの電動機への電力供給を停止する
    ように制御するものであることを特徴とする請求項1記
    載のバッテリ駆動の作業機械。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のバッテリ駆動の
    作業機械において、上記制御手段は、バッテリからの電
    動機への電力供給が停止された状態でスイッチオンする
    ことにより上記電力供給停止が解除されるスイッチ回路
    を有していることを特徴とするバッテリ駆動の作業機
    械。
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