JPH1015606A - 連続圧延機のスタンド間板厚推定方法 - Google Patents
連続圧延機のスタンド間板厚推定方法Info
- Publication number
- JPH1015606A JPH1015606A JP8172540A JP17254096A JPH1015606A JP H1015606 A JPH1015606 A JP H1015606A JP 8172540 A JP8172540 A JP 8172540A JP 17254096 A JP17254096 A JP 17254096A JP H1015606 A JPH1015606 A JP H1015606A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stand
- calculated
- measured
- stands
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱間連続圧延機でのミルセットアップ制御に
おいて、スタンド間の板厚推定が容易且つ高精度で行え
るようにする。 【解決手段】 圧延材先端部が最終以外の各スタンド通
過時に実測先進率を求め、最終スタンドでは、スタンド
通過時刻とその後の所定時刻との差から求めた出側圧延
速度と実測ロール周速度とから実測先進率を求め、これ
らの実測先進率と計算で求めた先進率とを比較し、先進
率計算モデルを学習し、圧延材先端部の最終スタンド通
過時に、最終板厚と各スタンドのロール周速度とを同時
実測し、これらと各スタンドの出側張力を加味して算出
した計算先進率とから学習後の先進率計算モデルをもと
に、各スタンド間の板厚を算出する。
おいて、スタンド間の板厚推定が容易且つ高精度で行え
るようにする。 【解決手段】 圧延材先端部が最終以外の各スタンド通
過時に実測先進率を求め、最終スタンドでは、スタンド
通過時刻とその後の所定時刻との差から求めた出側圧延
速度と実測ロール周速度とから実測先進率を求め、これ
らの実測先進率と計算で求めた先進率とを比較し、先進
率計算モデルを学習し、圧延材先端部の最終スタンド通
過時に、最終板厚と各スタンドのロール周速度とを同時
実測し、これらと各スタンドの出側張力を加味して算出
した計算先進率とから学習後の先進率計算モデルをもと
に、各スタンド間の板厚を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続圧延機のミル
セットアップ制御時にスタンド間板厚を高精度で推定で
きるようにする方法に関するものである。
セットアップ制御時にスタンド間板厚を高精度で推定で
きるようにする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のスタンドが並設されて成る熱間連
続圧延機でのミルセットアップ制御は、まず、各スタン
ドごとの出側板厚を決定し、この決定されたパススケジ
ュール板厚にしたがい、次の(1)式によって次材圧延
時における各スタンドの予測圧延荷重Pを計算する。そ
して、各スタンドごとのミル伸び量を考慮しつつ、上記
予測圧延荷重Pに基づいてロール開度を設定するように
している。
続圧延機でのミルセットアップ制御は、まず、各スタン
ドごとの出側板厚を決定し、この決定されたパススケジ
ュール板厚にしたがい、次の(1)式によって次材圧延
時における各スタンドの予測圧延荷重Pを計算する。そ
して、各スタンドごとのミル伸び量を考慮しつつ、上記
予測圧延荷重Pに基づいてロール開度を設定するように
している。
【0003】
【数1】
【0004】ここに、Wは板幅、kは圧延材の変形抵
抗、R1 はロール偏平半径、Hは入側板厚、hは出側板
厚、QP は圧下力関数である。この圧下力関数QP は、
摩擦係数や圧下率等の関数であって、圧延理論から導か
れる。しかし、変形抵抗kや圧下力関数QP に包含され
る摩擦係数は正確に把握することができないので、上記
(1)式を用いた計算のみでは、予測圧延荷重Pを高精
度で求めることはできない。そのため、前材までの圧延
実績データを用いて、(1)式を学習補正させるといっ
たことが行われている。
抗、R1 はロール偏平半径、Hは入側板厚、hは出側板
厚、QP は圧下力関数である。この圧下力関数QP は、
摩擦係数や圧下率等の関数であって、圧延理論から導か
れる。しかし、変形抵抗kや圧下力関数QP に包含され
る摩擦係数は正確に把握することができないので、上記
(1)式を用いた計算のみでは、予測圧延荷重Pを高精
度で求めることはできない。そのため、前材までの圧延
実績データを用いて、(1)式を学習補正させるといっ
たことが行われている。
【0005】この学習に用いる圧延実績データとして
は、圧延荷重、ロール開度、ロール周速度のほかに、各
スタンドでの入出側板厚が必要である。ところが、熱間
連続圧延機では、最終スタンドの出側を除いて圧延材の
厚さを測定する手段が設置されていないのが普通であ
る。しかも、学習に用いる圧延実績データの採取タイミ
ングは、この圧延実績データが安定している時期である
こと、及び各スタンドでのマスフローが確率している時
期であることが条件とされるから、圧延材先端部が最終
スタンドを通過した時点(以下、「全体通過時」と言
う)で行わなければならない。
は、圧延荷重、ロール開度、ロール周速度のほかに、各
スタンドでの入出側板厚が必要である。ところが、熱間
連続圧延機では、最終スタンドの出側を除いて圧延材の
厚さを測定する手段が設置されていないのが普通であ
る。しかも、学習に用いる圧延実績データの採取タイミ
ングは、この圧延実績データが安定している時期である
こと、及び各スタンドでのマスフローが確率している時
期であることが条件とされるから、圧延材先端部が最終
スタンドを通過した時点(以下、「全体通過時」と言
う)で行わなければならない。
【0006】そこで従来において、全体通過時でのスタ
ンド間板厚、すなわち各スタンドの入出側板厚は、実測
した各スタンドのロール周速度と最終スタンド出側板
厚、及び別途、先進率計算モデルから算出した先進率を
用いて、マスフロー一定則に基づいた次の(2)式で計
算することにより、求めている。
ンド間板厚、すなわち各スタンドの入出側板厚は、実測
した各スタンドのロール周速度と最終スタンド出側板
厚、及び別途、先進率計算モデルから算出した先進率を
用いて、マスフロー一定則に基づいた次の(2)式で計
算することにより、求めている。
【0007】
【数2】
【0008】ここに、VR はロール周速度、fは先進
率、添字はスタンド番号である。先進率fは、各スタン
ド出側における圧延材の速度Vとロール周速度VR とを
用いて、次の(3)式で定義され、圧延理論より(4)
式で求めることができる。
率、添字はスタンド番号である。先進率fは、各スタン
ド出側における圧延材の速度Vとロール周速度VR とを
用いて、次の(3)式で定義され、圧延理論より(4)
式で求めることができる。
【0009】
【数3】
【0010】ここに、φn は中立角である。ところが、
ここにおいて中立角φn は、圧延材とワークロールとの
摩擦係数、及び各スタンドの入出側張力により大きく変
化する。しかも、このうち摩擦係数は、圧延材の鋼種、
圧延温度等によっても変化し、正確に把握することは非
常に困難である。従って、この(4)式から、高精度の
先進率fを得ることは、殆ど不可能に近い。
ここにおいて中立角φn は、圧延材とワークロールとの
摩擦係数、及び各スタンドの入出側張力により大きく変
化する。しかも、このうち摩擦係数は、圧延材の鋼種、
圧延温度等によっても変化し、正確に把握することは非
常に困難である。従って、この(4)式から、高精度の
先進率fを得ることは、殆ど不可能に近い。
【0011】このようなことから、(2)式から求めら
れる各スタンドの入出側板厚には、先進率fに関して大
きな誤差が含まれることになり、この(2)式に基づい
て行う前記(1)式の学習補正もまた、大きな誤差を含
んだものになってしまう。そこで、これを解消するもの
として、全てのスタンド間に速度計を設置して、圧延材
の速度Vを測定し、上記(3)式を用いて先進率fを実
測することが提案されている。圧延材の速度測定方法と
して、特開昭62−197210号公報には、レーザド
プラー方式の速度計を設置する方法が記載されている
(以下、従来第1方法と言う)。また、特開昭56−1
14508号公報には、ルーパロールの回転数から板速
度を測定する方法が記載されている(以下、従来第1方
法と言う)。
れる各スタンドの入出側板厚には、先進率fに関して大
きな誤差が含まれることになり、この(2)式に基づい
て行う前記(1)式の学習補正もまた、大きな誤差を含
んだものになってしまう。そこで、これを解消するもの
として、全てのスタンド間に速度計を設置して、圧延材
の速度Vを測定し、上記(3)式を用いて先進率fを実
測することが提案されている。圧延材の速度測定方法と
して、特開昭62−197210号公報には、レーザド
プラー方式の速度計を設置する方法が記載されている
(以下、従来第1方法と言う)。また、特開昭56−1
14508号公報には、ルーパロールの回転数から板速
度を測定する方法が記載されている(以下、従来第1方
法と言う)。
【0012】更に、これらの他に、最も簡便な方法とし
て、各スタンドのロードオン時刻を検出して、圧延材先
端部が各スタンド間を通過する所要時間を算出し、スタ
ンド間距離をこの通過時間で除するという方法も、広く
知られている(以下、従来第3方法と言う)。
て、各スタンドのロードオン時刻を検出して、圧延材先
端部が各スタンド間を通過する所要時間を算出し、スタ
ンド間距離をこの通過時間で除するという方法も、広く
知られている(以下、従来第3方法と言う)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来第1方法では、レ
ーザドプラー方式の速度計が高価なことから、この方法
の導入には高額な設備投資が必要となる問題があり、ま
た従来第2方法では、ルーパロールと圧延材との間にス
リップが生じることによって、測定値に無視できない誤
差が含まれてしまうという問題があった。
ーザドプラー方式の速度計が高価なことから、この方法
の導入には高額な設備投資が必要となる問題があり、ま
た従来第2方法では、ルーパロールと圧延材との間にス
リップが生じることによって、測定値に無視できない誤
差が含まれてしまうという問題があった。
【0014】一方、従来第3方法では、その測定原理か
ら、圧延材先端部が各スタンドを通過した個々の時点
(以下、「個別通過時」と言う)にしか適用できず、全
体通過時の先進率fを求めることはできない。全体通過
時には入出側張力が作用するのに、個別通過時には出側
張力が作用しないので、これにより、全体通過時と個別
通過時とでは前記した中立角φn が変化するようにな
り、従って当然に、求めようとする先進率fも異なった
ものになる。
ら、圧延材先端部が各スタンドを通過した個々の時点
(以下、「個別通過時」と言う)にしか適用できず、全
体通過時の先進率fを求めることはできない。全体通過
時には入出側張力が作用するのに、個別通過時には出側
張力が作用しないので、これにより、全体通過時と個別
通過時とでは前記した中立角φn が変化するようにな
り、従って当然に、求めようとする先進率fも異なった
ものになる。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、連続圧延機でのミルセットアップ制御を行う
に際し、予測圧延荷重の算出式の学習補正のため、前材
までの圧延時におけるスタンド間板厚を高精度で推定す
ることができるようにした連続圧延機のスタンド間板厚
推定方法を提供することを目的とする。
であって、連続圧延機でのミルセットアップ制御を行う
に際し、予測圧延荷重の算出式の学習補正のため、前材
までの圧延時におけるスタンド間板厚を高精度で推定す
ることができるようにした連続圧延機のスタンド間板厚
推定方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明では、複数のスタンドが並設されて成る連続圧延機で
のスタンド間の板厚推定方法において、圧延材先端部が
最終以外の各スタンドを通過するごとに各スタンドでの
実測先進率を求め、また最終スタンドではスタンド通過
時刻とその後、圧延材先端部が一定距離移動した時刻と
の差から算出した出側圧延材速度と該最終スタンドでの
実測ロール周速度とから実測先進率を求め、これらの実
測先進率と計算によって求めた先進率とを比較して、該
先進率を算出するのに用いた先進率計算モデルの学習を
行うと共に、圧延材先端部が最終スタンドを通過時にス
タンド出側板厚と各スタンドでのロール周速度とを同一
タイミングで実測して、これらの実測値と、各スタンド
の出側張力をも加味して算出した計算先進率とを用い
て、学習後の先進率計算モデルを基に、各スタンド間板
厚を算出することを特徴としている。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明では、複数のスタンドが並設されて成る連続圧延機で
のスタンド間の板厚推定方法において、圧延材先端部が
最終以外の各スタンドを通過するごとに各スタンドでの
実測先進率を求め、また最終スタンドではスタンド通過
時刻とその後、圧延材先端部が一定距離移動した時刻と
の差から算出した出側圧延材速度と該最終スタンドでの
実測ロール周速度とから実測先進率を求め、これらの実
測先進率と計算によって求めた先進率とを比較して、該
先進率を算出するのに用いた先進率計算モデルの学習を
行うと共に、圧延材先端部が最終スタンドを通過時にス
タンド出側板厚と各スタンドでのロール周速度とを同一
タイミングで実測して、これらの実測値と、各スタンド
の出側張力をも加味して算出した計算先進率とを用い
て、学習後の先進率計算モデルを基に、各スタンド間板
厚を算出することを特徴としている。
【0017】このように、計算によって求めた先進率だ
けに頼らず、実測先進率をも求めて、これにより先進率
の算出に用いた先進率計算モデルを学習させ、また補正
させるようにしているので、全体通過時における、各ス
タンド間の板厚推定精度を、従来に比べて格段に向上さ
せることができる。従って、このスタンド間板厚の推定
精度が向上することに伴い、次材における圧延荷重の予
測精度を著しく向上できることになる。
けに頼らず、実測先進率をも求めて、これにより先進率
の算出に用いた先進率計算モデルを学習させ、また補正
させるようにしているので、全体通過時における、各ス
タンド間の板厚推定精度を、従来に比べて格段に向上さ
せることができる。従って、このスタンド間板厚の推定
精度が向上することに伴い、次材における圧延荷重の予
測精度を著しく向上できることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、1番から7番までのスタ
ンド1〜7が並設されて成る熱間連続圧延機を模式的に
示したもので、各スタンド1〜7には、それぞれ、圧延
荷重を検出するためのロードセル10が設けられてお
り、また各スタンド1〜7のミルモータ12には、パル
スジェネレータ13が接続されている。
施の形態を説明する。図1は、1番から7番までのスタ
ンド1〜7が並設されて成る熱間連続圧延機を模式的に
示したもので、各スタンド1〜7には、それぞれ、圧延
荷重を検出するためのロードセル10が設けられてお
り、また各スタンド1〜7のミルモータ12には、パル
スジェネレータ13が接続されている。
【0019】また、最終となる7番スタンド7の出側に
は、X線板厚計15及びHMD16(「Hot Metal Dete
ctor」の略で、赤外線を感知して位置検出等を行う)が
設けられている。HMD16は、7番スタンド7の出側
に一定距離をおいて配されている。従って、この熱間連
続圧延機では、圧延材20の先端部が各スタンド1〜7
を通過するたびに、各ロードセル10からのロードセル
信号により、各スタンド1〜7の立ち上がり時刻(即
ち、ロードオン時刻)を検出できる。
は、X線板厚計15及びHMD16(「Hot Metal Dete
ctor」の略で、赤外線を感知して位置検出等を行う)が
設けられている。HMD16は、7番スタンド7の出側
に一定距離をおいて配されている。従って、この熱間連
続圧延機では、圧延材20の先端部が各スタンド1〜7
を通過するたびに、各ロードセル10からのロードセル
信号により、各スタンド1〜7の立ち上がり時刻(即
ち、ロードオン時刻)を検出できる。
【0020】また、パルスジェネレータ13の発信する
パルス数を積算すれば、この積算値の比例数として、ワ
ークロールの回転数を知ることができるので、あるロー
ドオン時刻から次のロードオン時刻までの間、即ち、圧
延材20の先端部が隣合うスタンド相互間を通過すると
きのロール回転数を検出することができる。同様に、最
終の7番スタンド7を通過した圧延材20の先端部がH
MD16を通過したときに、このHMD16からの検出
信号により、その通過時刻(即ち、ロードオン時刻の代
用とする時刻)を検出できる。従って、圧延材20の先
端部が7番スタンド7を通過後、一定距離を移動するま
でのパルス積算値(即ち、7番スタンド7におけるワー
クロールの回転数)を検出することもできる。
パルス数を積算すれば、この積算値の比例数として、ワ
ークロールの回転数を知ることができるので、あるロー
ドオン時刻から次のロードオン時刻までの間、即ち、圧
延材20の先端部が隣合うスタンド相互間を通過すると
きのロール回転数を検出することができる。同様に、最
終の7番スタンド7を通過した圧延材20の先端部がH
MD16を通過したときに、このHMD16からの検出
信号により、その通過時刻(即ち、ロードオン時刻の代
用とする時刻)を検出できる。従って、圧延材20の先
端部が7番スタンド7を通過後、一定距離を移動するま
でのパルス積算値(即ち、7番スタンド7におけるワー
クロールの回転数)を検出することもできる。
【0021】このような構成の熱間連続圧延機におい
て、圧延材20を1番スタンド1から7番スタンド7へ
向けて通板させて、本発明に係るスタンド間板厚推定方
法を実施する場合を説明する。まず、iスタンド及びi
+1スタンドのロードオン時刻の差から、両スタンド間
を圧延材20の先端部が通過する所要時間ti を算出す
る。そして、この得られた値と、両スタンド間の距離L
i とから、次の(5)式により、両スタンド間を圧延材
20の先端部が移動する速度Vi を求める。なお、上記
したように、最終の7番スタンド7の場合には、上記H
MD16から検出したロードオン時刻の代用時刻で計算
を行う。
て、圧延材20を1番スタンド1から7番スタンド7へ
向けて通板させて、本発明に係るスタンド間板厚推定方
法を実施する場合を説明する。まず、iスタンド及びi
+1スタンドのロードオン時刻の差から、両スタンド間
を圧延材20の先端部が通過する所要時間ti を算出す
る。そして、この得られた値と、両スタンド間の距離L
i とから、次の(5)式により、両スタンド間を圧延材
20の先端部が移動する速度Vi を求める。なお、上記
したように、最終の7番スタンド7の場合には、上記H
MD16から検出したロードオン時刻の代用時刻で計算
を行う。
【0022】
【数4】
【0023】一方、上記所要時間ti 中のパルス積算値
Ni (ロール回転数)と、iスタンドにおけワークロー
ルの直径Di とから、次の(6)式により、iスタンド
のロール周速度VRiを求める。
Ni (ロール回転数)と、iスタンドにおけワークロー
ルの直径Di とから、次の(6)式により、iスタンド
のロール周速度VRiを求める。
【0024】
【数5】
【0025】ここに、nはロール一回転の間のパルス数
である。このようにして圧延材速度Vi とロール周速度
VRiとが得られれば、前記(3)式を用いて、個別通過
時(最終の7番スタンド7を含む)における実測先進率
fi を求めることができる。
である。このようにして圧延材速度Vi とロール周速度
VRiとが得られれば、前記(3)式を用いて、個別通過
時(最終の7番スタンド7を含む)における実測先進率
fi を求めることができる。
【0026】
【数6】
【0027】一方、混合摩擦条件下でのOrowanの圧延理
論式を用い、出側板厚及び圧下率と、先進率との関係
(図2)、摩擦係数及び圧下率と、先進率との関係(図
3)、入側張力と先進率との関係(図4)、出側張力と
先進率との関係(図5)を、それぞれ、オフラインによ
り数値解析する。そして、これらの解析結果から、次の
(7)式で表すような、前記(4)式をベースにした先
進率計算モデルを作成し、これによって先進率fを求め
る。
論式を用い、出側板厚及び圧下率と、先進率との関係
(図2)、摩擦係数及び圧下率と、先進率との関係(図
3)、入側張力と先進率との関係(図4)、出側張力と
先進率との関係(図5)を、それぞれ、オフラインによ
り数値解析する。そして、これらの解析結果から、次の
(7)式で表すような、前記(4)式をベースにした先
進率計算モデルを作成し、これによって先進率fを求め
る。
【0028】
【数7】
【0029】ここに、rは圧下率、μは摩擦係数、σb
は入側張力、σf は出側張力である。(7)式の第一項
(F1 )は、圧下条件に関する項であり、張力には影響
されない。偏平ロール半径R1 は、Hitchcock の式によ
り算出する。また、圧下率rは(8)式で定義され、摩
擦係数μは、別途、圧延実績データをオフラインにて解
析した結果に基づいて作成した(9)式から算出する。
は入側張力、σf は出側張力である。(7)式の第一項
(F1 )は、圧下条件に関する項であり、張力には影響
されない。偏平ロール半径R1 は、Hitchcock の式によ
り算出する。また、圧下率rは(8)式で定義され、摩
擦係数μは、別途、圧延実績データをオフラインにて解
析した結果に基づいて作成した(9)式から算出する。
【0030】
【数8】
【0031】(7)式及び(8)式において、入側板厚
H及び出側板厚hは、個別通過時のロール開度と圧延荷
重から、公知のゲージメータ式により算出する。上記
(9)式におけるθは圧延材温度であって、ロールバイ
ト界面の温度を代表するパラメータとして用いている。
また、この(9)式中の圧下率rは、各スタンドでのワ
ークロールと圧延材との相対的なすべり速度を代表する
パラメータとして用いている。代表化学成分としては、
Si含有量を用いるとよい。
H及び出側板厚hは、個別通過時のロール開度と圧延荷
重から、公知のゲージメータ式により算出する。上記
(9)式におけるθは圧延材温度であって、ロールバイ
ト界面の温度を代表するパラメータとして用いている。
また、この(9)式中の圧下率rは、各スタンドでのワ
ークロールと圧延材との相対的なすべり速度を代表する
パラメータとして用いている。代表化学成分としては、
Si含有量を用いるとよい。
【0032】(7)式の第二項(F2 )は、張力に関す
る項である。入側張力σb には個別通過時の実績値を用
いる。また出側張力σf は、個別通過時であれば零であ
る。変形抵抗kは、別途、熱間多段圧縮試験を行った結
果に基づいて作成した(10)式から算出する。
る項である。入側張力σb には個別通過時の実績値を用
いる。また出側張力σf は、個別通過時であれば零であ
る。変形抵抗kは、別途、熱間多段圧縮試験を行った結
果に基づいて作成した(10)式から算出する。
【0033】
【数9】
【0034】ここに、εは歪、εv は歪速度である。次
に、(7)式につき、学習を行う。上記(7)式におい
て、誤差要因が最も大きいのは摩擦係数μであり、これ
以外のパラメータは、いずれも直接的又は間接的に実測
データから導き出すことができる。従って、学習に際
し、第二項は、そのまま取り込めばよく、第一項のみ
を、比の形で表した(11)式、又はこれと同等視する
ことができる、差の形で表した(12)式に基づいて計
算し、学習係数CFを求める。
に、(7)式につき、学習を行う。上記(7)式におい
て、誤差要因が最も大きいのは摩擦係数μであり、これ
以外のパラメータは、いずれも直接的又は間接的に実測
データから導き出すことができる。従って、学習に際
し、第二項は、そのまま取り込めばよく、第一項のみ
を、比の形で表した(11)式、又はこれと同等視する
ことができる、差の形で表した(12)式に基づいて計
算し、学習係数CFを求める。
【0035】
【数10】
【0036】ここに、fa は実測先進率である。この学
習係数CFは、公知の指数平滑法により、次の(13)
式によって逐次修正してゆく。
習係数CFは、公知の指数平滑法により、次の(13)
式によって逐次修正してゆく。
【0037】
【数11】
【0038】ここに、αは平滑係数、CFj は今回算出
された学習係数、CF0 は前材までの平滑学習係数であ
る。なお、この修正に際しては、鋼種や板厚等のグルー
プ別に行うようにすると、学習精度を一層高められるも
のであり、好適と言える。次に、全体通過時にて、最終
の7番スタンド7における出側板厚hM7をX線板厚計1
5によって実測する。また、これと同一タイミングで、
各スタンドでのロール周速度VRMi を、パルス積算数を
利用する前記方法により、実測する。
された学習係数、CF0 は前材までの平滑学習係数であ
る。なお、この修正に際しては、鋼種や板厚等のグルー
プ別に行うようにすると、学習精度を一層高められるも
のであり、好適と言える。次に、全体通過時にて、最終
の7番スタンド7における出側板厚hM7をX線板厚計1
5によって実測する。また、これと同一タイミングで、
各スタンドでのロール周速度VRMi を、パルス積算数を
利用する前記方法により、実測する。
【0039】更に、全体通過時の圧延実績データを用い
て(7)式から計算先進率fM を算出する。但し、この
全体通過時では、個別通過時の求め方とは、出側張力σ
f が作用していることを考慮しなければならない点で異
なる。この計算先進率fM を(13)式で求めた平滑化
学習係数CFを用いて、次の(14)式によって補正す
る。
て(7)式から計算先進率fM を算出する。但し、この
全体通過時では、個別通過時の求め方とは、出側張力σ
f が作用していることを考慮しなければならない点で異
なる。この計算先進率fM を(13)式で求めた平滑化
学習係数CFを用いて、次の(14)式によって補正す
る。
【0040】
【数12】
【0041】ここに、FM1及びFM2は、全体通過時の圧
延実績データを用いて算出した(7)式の第一項及び第
二項に該当するものとなる。最後に、全体通過時におけ
る個々のスタンド間板厚を、前記(2)式に相当する、
次の(15)式で算出する。
延実績データを用いて算出した(7)式の第一項及び第
二項に該当するものとなる。最後に、全体通過時におけ
る個々のスタンド間板厚を、前記(2)式に相当する、
次の(15)式で算出する。
【0042】
【数13】
【0043】以上のように、本発明に係るスタンド間板
厚推定方法では、計算によって求めた先進率だけに頼ら
ず、実測先進率をも求めて、これにより先進率の算出に
用いた先進率計算モデルを学習させ、また補正させるよ
うにしているので、全体通過時における、各スタンド間
の板厚推定精度を、従来に比べて格段に向上させること
ができる。
厚推定方法では、計算によって求めた先進率だけに頼ら
ず、実測先進率をも求めて、これにより先進率の算出に
用いた先進率計算モデルを学習させ、また補正させるよ
うにしているので、全体通過時における、各スタンド間
の板厚推定精度を、従来に比べて格段に向上させること
ができる。
【0044】図6は、ミルセットアップ制御に使用され
る圧延荷重予測モデルの精度を、本発明による全体通過
時の各スタンド間板厚を用いた場合と、従来の、計算に
よって求めた先進率だけから算出した全体通過時の各ス
タンド間板厚を用いた場合とで比較して示したものであ
る。この図6からも明らかなように、本発明方法によれ
ば、各スタンド間板厚の推定精度を向上させることによ
り、圧延荷重の予測精度を著しく向上できることがわか
る。
る圧延荷重予測モデルの精度を、本発明による全体通過
時の各スタンド間板厚を用いた場合と、従来の、計算に
よって求めた先進率だけから算出した全体通過時の各ス
タンド間板厚を用いた場合とで比較して示したものであ
る。この図6からも明らかなように、本発明方法によれ
ば、各スタンド間板厚の推定精度を向上させることによ
り、圧延荷重の予測精度を著しく向上できることがわか
る。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明方
法によれば、前材におけるスタンド間板厚の推定精度を
向上させることにより、次材における圧延荷重の予測精
度を著しく向上させることができる。
法によれば、前材におけるスタンド間板厚の推定精度を
向上させることにより、次材における圧延荷重の予測精
度を著しく向上させることができる。
【図1】本発明に係るスタンド間板厚推定方法の実施に
用いる熱間連続圧延機を模式的に示した側面図である。
用いる熱間連続圧延機を模式的に示した側面図である。
【図2】出側板厚及び圧下率と先進率との関係を数値解
析した結果を示すグラフである。
析した結果を示すグラフである。
【図3】摩擦係数及び圧下率と先進率との関係を数値解
析した結果を示すグラフである。
析した結果を示すグラフである。
【図4】入側張力と先進率との関係を数値解析した結果
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図5】出側張力と先進率との関係を数値解析した結果
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図6】圧延荷重の予測精度について本発明と従来とを
比較したグラフである。
比較したグラフである。
1〜7 スタンド 10 ロードセル 12 ミルモータ 13 パルスジェネレータ 16 HMD
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のスタンドが並設されて成る連続圧
延機でのスタンド間の板厚推定方法において、 圧延材先端部が最終以外の各スタンドを通過するごとに
各スタンドでの実測先進率を求め、また最終スタンドで
はスタンド通過時刻とその後、圧延材先端部が一定距離
移動した時刻との差から算出した出側圧延材速度と該最
終スタンドでの実測ロール周速度とから実測先進率を求
め、これらの実測先進率と計算によって求めた先進率と
を比較して、該先進率を算出するのに用いた先進率計算
モデルの学習を行うと共に、 圧延材先端部が最終スタンドを通過時にスタンド出側板
厚と各スタンドでのロール周速度とを同一タイミングで
実測して、これらの実測値と、各スタンドの出側張力を
も加味して算出した計算先進率とを用いて、学習後の先
進率計算モデルを基に、各スタンド間板厚を算出するこ
とを特徴とする連続圧延機のスタンド間板厚推定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8172540A JPH1015606A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 連続圧延機のスタンド間板厚推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8172540A JPH1015606A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 連続圧延機のスタンド間板厚推定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1015606A true JPH1015606A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15943792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8172540A Pending JPH1015606A (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 連続圧延機のスタンド間板厚推定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1015606A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013022615A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Kobe Steel Ltd | タンデム圧延機の板厚制御装置及び板厚制御方法 |
| JP2014124666A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Hitachi Ltd | 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP8172540A patent/JPH1015606A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013022615A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Kobe Steel Ltd | タンデム圧延機の板厚制御装置及び板厚制御方法 |
| JP2014124666A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Hitachi Ltd | 圧延制御装置、圧延制御方法および圧延制御プログラム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102172637B (zh) | 基于测厚仪分段监控的高精度自动厚度控制方法及其设备 | |
| US20060207305A1 (en) | Method of setting/controlling wedge in plate material rolling | |
| CN101678418A (zh) | 可逆式轧钢机的板厚控制装置 | |
| JPH08323408A (ja) | タンデム圧延機における異常圧延状態回避方法および装置 | |
| KR100780423B1 (ko) | 열간 사상압연기의 장력연산 제어장치 및 그 제어방법 | |
| JP2968647B2 (ja) | 熱間圧延における板幅制御法 | |
| JP6036857B2 (ja) | 圧延機の制御方法、圧延機の制御装置、及び圧延材の製造方法 | |
| JP2826053B2 (ja) | 圧延反り予測・制御装置 | |
| JP3583835B2 (ja) | 熱間仕上圧延におけるセットアップ方法 | |
| JP3205130B2 (ja) | 熱間圧延における板幅制御方法 | |
| JP2959426B2 (ja) | 伸び率演算方法 | |
| JP3443974B2 (ja) | ロール間隙設定方法 | |
| JP3553552B2 (ja) | 熱間仕上げ圧延機における板幅変形モデルのオンライン同定方法 | |
| JPH0847706A (ja) | 連続圧延機における先進率の推定方法及び学習方法 | |
| JP2000167611A (ja) | 圧延データ収集方法及び装置 | |
| JP3205175B2 (ja) | 熱間圧延における板幅制御方法 | |
| JPH09178460A (ja) | 調質圧延ラインでの鋼帯の伸び率測定方法 | |
| AU2004320913B2 (en) | Method of setting/controlling wedge in plate material rolling | |
| JP6057774B2 (ja) | 圧延機におけるミル伸び式の同定方法 | |
| JPS638846B2 (ja) | ||
| JPH08141613A (ja) | 熱間圧延における板厚制御方法 | |
| JPS6316805A (ja) | 圧延方法 | |
| JPS62197210A (ja) | 連続圧延機制御装置及び方法 | |
| JPH02255207A (ja) | 熱間仕上圧延における圧延ロール表面性状の監視方法 | |
| JPH04351218A (ja) | ホットストリップミル仕上げ圧延機における板厚制御方法 |