JPH10158588A - 硬化性コーティング組成物 - Google Patents

硬化性コーティング組成物

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JPH10158588A
JPH10158588A JP8332892A JP33289296A JPH10158588A JP H10158588 A JPH10158588 A JP H10158588A JP 8332892 A JP8332892 A JP 8332892A JP 33289296 A JP33289296 A JP 33289296A JP H10158588 A JPH10158588 A JP H10158588A
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JP
Japan
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group
pigment
coating composition
component
composition according
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Withdrawn
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JP8332892A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Matsuzoe
信行 松添
Hozumi Endo
穂積 遠藤
Keita Mizutani
啓太 水谷
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Mitsubishi Chemical Corp
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固化しにくく、塗料組成物に使用した際の顔
料分散性、顔料分散安定性、および形成される塗膜の高
硬度発現にすぐれた顔料を簡便な方法によって提供す
る。 【解決手段】 (A)硬化剤を含むフィルム形成性樹脂
組成物と、そして(B)一般式:(R1 n −Si−
(OR2 4-n (式中、R1 はC1-6 アルキル、エポキ
シアルキル、アリールまたはアルケニルであり、R2
1-6 アルキルまたはHであり、nは0,1または2で
ある。)のアルコキシシラン化合物の部分加水分解縮合
物によって処理された顔料と、を含む硬化性コーティン
グ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆処理された顔
料であって、固化しにくく、塗料組成物に使用した際の
顔料分散性、顔料分散安定性、および形成される塗膜の
高硬度発現にすぐれた顔料に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料用顔料は種々のものが使用される。
例えば、着色顔料(無機着色顔料、無機焼成顔料、有機
着色顔料)、体質顔料、防錆顔料、意匠性付与顔料(ア
ルミニウム粉、マイカ系顔料)、艶消し材(シリカ、ア
ルミナ等)、そしてたれ止め材(シリカ等)がある。こ
れらの顔料は、顔料自身の成分の性質により製造から塗
料に使用されるまでの貯蔵および運搬時に固化したり、
塗料に配合する場合に分散不良になったり、顔料分散後
の塗料の貯蔵安定性や色安定性が不良になるなどの問題
点がある。そのために塗料用顔料には、一般的に脂肪酸
や樹脂酸による表面処理が行われている。また、塗料製
造時には顔料分散性や分散後の貯蔵安定性や色安定性を
保つために専用の分散樹脂で顔料分散を行い顔料分散ペ
ーストとして、これにバインダー樹脂を後で添加し、さ
らに必要であれば種々の塗料添加剤を配合することによ
ってエナメル塗料を製造している。一般的にこの場合に
は、顔料表面の酸塩基的性質に従って組み合わせる分散
樹脂の酸塩基的性質を調整したものを配合した上で顔料
分散を行う。また、顔料表面(表面処理された場合を含
む。)の親水性、疎水性の性質も考慮し、分散樹脂とし
て、親水性、疎水性を考慮したものを用いる場合もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】固化しにくく、塗料組
成物に使用した際の顔料分散性、顔料分散安定性、およ
び形成される塗膜の高硬度発現にすぐれた顔料を含んだ
硬化性コーティング組成物を簡便な方法によって提供す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定のシラン
化合物系処理剤によって処理された、通常用いられてい
る顔料を硬化性コーティング組成物又は塗料に配合する
ものである。特定のシラン化合物系処理剤成分は、下記
一般式で表されるアルコキシシランの少なくとも1種の
部分加水分解縮合物である。 (R1 n −Si−(OR2 4-n
【0005】式中、R1 はC1-6 アルキル、エポキシア
ルキル、アリールまたはアルケニルであり、R2 はC
1-6 アルキルであり、nは0,1または2である。
【0006】R1 は、メチル基、エチル基、プロピル基
などのC1-6 のアルキル基;グリシドキシプロピル基、
エポキシシクロヘキシルエチル基などのエポキシアルキ
ル基;フェニル基、ベンジル基などのアリール基;ビニ
ル基、アリル基、アクリロイルオキシプロピル基、メタ
クリロイルオキシプロピル基などのアルケニル基などが
あげられる。この有機基は生成する有機けい素化合物の
部分加水分解縮合物を変成し、例えば主樹脂との相溶性
などを改善したい場合に用いる。通常は、アルキル基で
かまわない。
【0007】R2 は、C1-6 のアルキル基またはHで、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基などである。
【0008】具体的なアルコキシシラン化合物(以下、
「シランモノマー」)の例としては、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシランなどの(4官能)テトラアル
コキシシラン;その他、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラ
ン、プロピルトリエトキシシラン、ベンジルトリメトキ
シシラン、ベンジルトリエトキシシラン、アリルトリメ
トキシシラン、アリルトリエトキシシランなどの3官能
のアルコキシシラン化合物などがあげられる。
【0009】好ましいnの数(すなわち、アルコキシ基
の数)は、n=0の場合(4官能)または、n=1(3
官能)である。n>2の場合、この有機けい素化合物が
加水分解、縮合の場合にアルコキシシリル基が消費さ
れ、有機けい素化合物の部分加水分解縮合物の反応性官
能基(アルコキシシリル基またはシラノール基)の数が
減少し、顔料表面との反応性が低下および顔料表面に付
着した膜の硬化反応性が低下する。n=0の場合、すな
わちテトラアルコキシシランの場合が特に好ましい。
【0010】好ましい置換基R2 の炭素数は、C1 〜C
3 である。すなわち、アルキル基はメチル基、エチル
基、プロピル基である。C1 ,C2 が特に好ましい。炭
素数が大きすぎると、加水分解・縮合反応が遅くなり、
アルコキシシラン化合物の部分加水分解縮合物の生成が
容易にできなくなり顔料表面との反応性が低下する。
【0011】好ましいアルコキシシラン化合物の例は、
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、エチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシランなどで
ある。特に好ましいものは、テトラメトキシシラン、テ
トラエトキシシランである。
【0012】アルコキシシラン化合物の部分加水分解縮
合物は公知の方法で得られる。例えばシランモノマーか
ら部分加水分解縮合物を得るには、必要量の水と触媒を
加え、加水分解・縮合反応によって生じるアルコールを
除去することで得られる。また、オリゴマー(縮合体)
から出発して、さらに高重合度のオリゴマーを合成して
もよい。ここで必要な水の量は、希望する加水分解率か
ら決定される。ここで加水分解率とは、テトラアルコキ
シシランモノマーを例にとると、以下の式によって計算
される値である。 Si(OR)4 +nH2 O→Si(OR)4 -nn +2
n ROH 加水分解率%=2n/4×100=n/2×100
【0013】理論上部分加水分解縮合物を得るための加
水分解率は、 0%<加水分解率<100% である。100%加水分解物は完全なSiO2 の固体で
あり、加水分解率が70%をこえるものはゼラチン状の
ゲルもしくは固体であり、また加水分解率が65%〜7
0%までのものは粘度が高く、さらに空気中のわずかの
水分と反応してゲル化してしまい、貯蔵安定性が悪いの
で、30〜60%程度の加水分解率が最も好ましい。し
かしながら100%に近い加水分解率でも適当な溶媒の
選択等によっては十分な貯蔵安定性を示す場合があるの
でこの範囲に制限されるものではない。
【0014】加水分解に用いる水は特に制限はないが、
一般に塗膜中にイオンのような不純物が残ると塗膜性能
が低下するので、目的の塗膜によって脱イオン水や、純
水、超純水を用いる。
【0015】アルコキシシラン化合物を加水分解、縮合
して部分加水分解縮合物を得るには、必要に応じて触媒
を使用できる。触媒は塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無
機酸、カルボン酸、スルホン酸等の有機酸、アンモニ
ア、水酸化ナトリウム、アミン等の無機および有機塩基
等がある。また、溶媒としてはアルコール、エーテル、
ケトン等を用いることができる。
【0016】こうして得られたアルコキシシラン化合物
の部分加水分解縮合物はオリゴマーであり、モノマー、
2量体、3量体、それ以上の多量体が混在しているが、
このモノマーが含有していると、この部分加水分解縮合
物そのものの貯蔵安定性が低下したり、これを使用した
塗料の貯蔵安定性が低下することもある。また、それを
使用した塗料の塗膜性能(例えば、耐水性、耐酸性、耐
アルカリ性、耐クラック)が低下することが考えられる
ので好ましくない。好ましくは、モノマー量が1重量%
以下、さらに好ましくは0.3重量%以下になるように
モノマーを除去する。モノマー除去の方法は公知のもの
でよい。
【0017】アルコキシシラン化合物の部分加水分解縮
合物のなかで、テトラメトキシシランの部分加水分解縮
合物が反応性に富んでいるので好ましい。この場合、顔
料処理に用いたとき顔料表面との反応性に富んでいるの
で好ましい。
【0018】テトラメトキシシランの場合、その部分加
水分解縮合物の加水分解率は、好ましくは10〜65
%、さらに好ましくは、30〜60%である。このよう
なテトラメトキシシランの、モノマーを1重量%以下に
除去した部分加水分解縮合物は市販されており、例え
ば、MKシリケートMS51(加水分解率約40%、S
iO2 成分約52%)、同MS56(加水分解率約50
%、SiO2 成分約56%)(いずれも三菱化学(株)
製)である。
【0019】また、テトラエトキシシランからも相当す
る部分加水分解縮合物が同様にして製造される。テトラ
エトキシシラン部分加水分解縮合物には、SiO2 とし
て40%のものがよく使用され、ES−40(コルコー
ト(株))、シリケート40(多摩化学(株))、TE
S40(ヘキスト社)、シルボンド40(ストフファー
社)、エチルシリケート40(ユニオンカーバイド社)
などから市販されている。他のSiO2 含有量のもので
も使用できる。これらの縮合体はオリゴマーであり、モ
ノマー、2量体、3量体、それ以上の多量体が混在して
いる。モノマーなどの低分子量成分が混在しているもの
は、これを使用した塗膜性能(例えば、耐水性、耐酸
性、耐アルカリ性、塗膜クラック)が低下するので好ま
しくはないが、低分子成分の少ないものを選択すること
で使用可能となる。また、オリゴマーをさらに上述の方
法で加水分解・縮合させ、部分加水分解縮合物にして用
いるのがよい。
【0020】通常、テトラエトキシシラン部分加水分解
縮合物は、加水分解率0〜100%である。100%加
水分解品は完全なSiO2 の固体であり、加水分解率が
70%をこえるものはゼラチン状のゲルもしくは固体で
あり、また加水分解率が65%〜70%までのものは粘
度が高く、さらに空気中のわずかな水分と反応してゲル
化してしまい、貯蔵安定性が悪く取り扱いが非常に困難
である。
【0021】このような場合には、加水分解・縮合を行
う媒体(アルコールなどの有機溶媒)を残し、部分加水
分解縮合物を希釈された状態とすることで回避できる。
有機溶媒で希釈したものの加水分解率は、好ましくは2
0〜100%である。20%以下ではモノマーが残存し
やすい。
【0022】アルコキシシランが部分加水分解・縮合し
て粒子を形成し、小角X線散乱法による慣性半径が存在
する状態となったものを顔料表面処理に用いることもで
きる。この場合、アルコキシシラン化合物の部分加水分
解縮合物の慣性半径は100Å(10nm)以下とな
る。通常のテトラエトキシシランの部分加水分解縮合物
などは慣性半径10〜20Åとなる例がある。通常、塗
料で使用される乾式シリカ(フュームドシリカなど)や
湿式シリカ(シリカゾル)の粒径は最も細かいものでも
100Å(10nm)以上であり、この点で、本発明に
使用するアルコキシシラン化合物の部分加水分解縮合物
は全く異なるものである。
【0023】また、上記粒子状のテトラアルコキシシラ
ン部分加水分解縮合物の官能基数は、通常、塗料で使用
される乾式シリカ(フュームドシリカなど)や湿式シリ
カ(シリカゾル)に比べて圧倒的に多く存在する。テト
ラエトキシシラン部分加水分解縮合物の場合、通常、S
i1モル当たり、Si−OH基とSi−OR基を含んで
0.1〜3モル、好ましくは0.5〜2.7モルであ
る。シラノール基とアルコキシ基の量比は用いるモノマ
ーの種類や、加水分解縮合の程度、加水分解縮合工程の
溶媒、縮合後の希釈溶媒によって異なってくる。例え
ば、アルコール系の溶媒を使った場合、もとのアルコー
ル基とアルコール交換する。テトラエトキシシランの部
分加水分解縮合物(IPA溶媒サスペンジョン)につい
て単離物のH−NMR積分比、及びCHN分析で調べた
結果では、加水分解2日後ではSi1モル当たり、Si
−OH基:0.72±0.13モル、Si−O−Et
基:0.64±0.12モル、Si−O−iPr基0.
30±0.06モルである。一方、乾式シリカ(アエロ
ジル200:粒径約100Å、日本アエロジル(株)
製)では、Si1モル当たり、Si−OH基2×10-5
モル、シリカゾル(スノーテックスO:粒径約100
Å;日産化学工業(株)製)では、Si1モル当たり、
Si−OH基4×10-5モルである。このように通常の
シリカとは全く異なる大量の官能基をもっている。この
官能基が顔料表面との反応性を向上する。
【0024】また、この官能基数は経時変化するが、加
水分解後60日室温放置では、Si1モル当たり、それ
ぞれ、SiOH基が0.4モル、SiOEt基0.36
モル、SiOiPr基0.17モルとなり、貯蔵時の化
学的安定性も優れていることが分かる。
【0025】代表的な粒子状のアルコキシシラン部分加
水分解縮合物は反応性超微粒子シリカである。これは、
PCT/JP94/02169(WO95/1734
9)に示されている。
【0026】これは、テトラメトキシシランあるいはそ
の部分加水分解縮合物を出発原料にして、出発原料のす
べてのアルコキシ基を加水分解縮合するのに必要な量、
すなわちアルコキシ基の0.5モル倍以上の水の存在下
に熟成して加水分解、縮合を行うところに特徴がある。
【0027】具体的には用いる水の量は、アルコキシ基
の0.5〜1倍、特に好ましくは0.5〜0.75倍が
よい。水の量があまり多いと液がゲル化しやすく、水が
少なすぎると反応性超微粒シリカの形成が充分でなく、
得られる塗膜の硬度が劣る場合がある。
【0028】熟成して加水分解縮合を進行させる際、必
要に応じて触媒を添加することができる。触媒として
は、例えば、塩酸、酢酸、硫酸、リン酸などの無機酸、
ギ酸、プロピオン酸、シュウ酸、パラトルエンスルホン
酸、安息香酸、フタル酸、マレイン酸などの有機酸、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、
アンモニア等のアルカリ触媒、有機金属、金属アルコキ
シド、例えばジブチルスズジラウリレート、ジブチルス
ズジオクチエート、ジブチルスズジアセテート等の有機
ズズ化合物、アルミニウムトリス(アセチルアセトネー
ト)、チタニウムテトラキス(アセチルアセトネー
ト)、チタニウムビス(ブトキシ)ビス(アセチルアセ
トネート)、チタニウムビス(イソプロポキシ)ビス
(アセチルアセトネート)、ジルコニウムテトラキス
(アセチルアセトネート)、ジルコニウムビス(ブトキ
シ)ビス(アセチルアセトネート)及びジルコニウムビ
ス(イソプロポキシ)ビス(アセチルアセトネート)等
の金属キレート化合物、ホウ素ブトキシド、ホウ酸等の
ホウ素化合物等があるが、液状組成物の貯蔵安定性、顔
料表面との反応性が優れている点からは、酢酸、マレイ
ン酸、金属アルコキシド、ホウ素化合物のうち1種又は
2種以上を用いるのがよい。
【0029】このものは、有機あるいは水溶媒中に反応
性超微粒子シリカがサスペンジョンしている。また、小
角X線散乱測定法で慣性半径を持つ。通常、慣性半径1
0Å以下の超微粒子シリカが確認されており、このもの
が最も好ましい。また、GPC測定では、重量平均分子
量が標準ポリスチレン換算で1000〜3000であ
り、このうち多くは1400〜2000である。例え
ば、ヒドロキシル基のモル数がアルコキシ基のモル数に
対し、0.8倍以上存在し、極めて反応性に富んでい
る。また貯蔵安定性も優れている。このものは単独でも
皮膜形成可能で、反応に富んでいるので、これを用いた
硬化性組成物は、これを硬化するための触媒を用いる必
要はほとんどない。これが「反応性」の由縁である。
【0030】この反応性超微粒子シリカから単独で得ら
れる皮膜は、高硬度、耐熱性、耐汚染性、耐沸騰水性に
特に優れている。
【0031】反応性超微粒子シリカを形成する際の熟成
時、又は生成したアルコキシシラン化合物の部分加水分
解縮合物には希釈剤を添加することができ、目的に応じ
て有機溶剤又は水を用いることができる。
【0032】有機溶媒としては、アルコール類、あるい
はグリコール類、炭化水素類、ケト類、エーテル類など
通常の塗料に用いられるものを使用できる。例えば、ア
ルコールとしては、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、n−ブタノール、i−ブタノール、n
−プロピルアルコール、オクタノール、アセトンアルコ
ールなど;グリコール誘導体としては、エチレングリコ
ール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテートなど;炭化水素類と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ケロシンな
ど;エステル類としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、アセト酢酸エチルなど;ケトン類としては、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、アセチルアセトンなど;エーテル類としては、エチ
ルエーテル、ブチルエーテル、ジオキサン、フラン、テ
トラヒドロフランなどが使用できる。
【0033】これらの溶媒のうち、アルコール類、すな
わちメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノールを使用すると部分加水分解縮合物の貯蔵安定性が
よい。希釈剤の量は、テトラメトキシシラン部分加水分
解縮合物を例にとると、その100重量部に対して50
〜5000重量部、好ましくは100〜1000重量部
のアルコール系溶剤を添加するのが好ましい。50重量
部以下では、生成するシリケート化合物又は塗料の貯蔵
安定性が低下する。量が多すぎると、溶剤を蒸発させる
のに手間がかかる。
【0034】水を用いる場合は加水分解に用いる水を増
量すればよい。また、加水分解生成物に水を添加しても
よい。水の配合量は、テトラメトキシシランモノマーの
場合は、モノマー100重量部に対して、加水分解に用
いる水と合わせて20〜300重量部が適当である。希
釈剤が水の場合には有機溶剤に比べてアルコキシシラン
縮合体のゲル化が起こりやすい。この場合、pHを3以
下、好ましくは1〜2に保つことによりゲル化を抑制で
きる。
【0035】本発明のアルコキシシラン化合物の部分加
水分解縮合物、例えば、通常のテトラアルコキシシラン
部分加水分解縮合物(例えば、MKCシリケートMS5
1やMS56など)などは、硬化性樹脂組成物または塗
料に用いると、用いない場合に比べて硬度が出やすい。
これは、反応性官能基が、顔料処理中や塗膜硬化時に縮
合または塗料用樹脂のヒドロキシル基と反応し、みかけ
の架橋密度が上昇するためと考えられる。
【0036】顔料に対するシラン化合物系処理剤の配合
顔料の表面積、凝集状態でシリケート化合物の適当な種
類および配合量は異なる。凝集もなく、一次顔料粒子の
比表面積が1m2/g以上の場合は反応性超微粒子シリカ
で予め顔料表面を処理するのが好ましい。添加量は顔料
100重量部に対し0.01〜50重量部好ましくは1
〜15重量部である。
【0037】一方、顔料に凝集が見られる場合は、反応
性超微粒子シリカで予め顔料表面を処理すると得られた
表面処理顔料の解砕性が低下するので、反応性超微粒子
シリカ以外のテトラアルコキシシランの部分加水分解縮
合物が適当である。加水分解率40%〜50%が適当
で、特に、加水分解率40%が最適である。この加水分
解縮合物は市販されており、例えばMKCシリケートM
S51(三菱化学株式会社製)が挙げられる。添加量は
顔料100重量部に対し1〜50重量部好ましくは1〜
10重量部である。
【0038】顔料表面処理方法 乾式方法の場合、例えばヘンシェル機のように攪拌羽根
で顔料粉体を攪拌しながらシラン化合物系処理剤を添加
する。添加法は滴下および噴霧のいずれでもよい。噴霧
法は均一に顔料粉体を処理するのに適している。
【0039】例えば、容量500lのヘンシェル機を使
用する場合、顔料粉体を約100kg仕込み、攪拌羽根
回転数200〜500rpmで数分攪拌した後、シラン
化合物系処理剤例えばメチルシリケート(三菱化学株式
会社製、MKCシリケートMS51)を1〜5kg添加
する。数分攪拌した後、一旦攪拌を停止し、ヘンシェル
機の蓋および内壁に付着した顔料粉体とメチルシリケー
トをかき落とす。その後、数十分攪拌し顔料粉体温度が
90°C以上に達した段階で取り出せばよい。
【0040】また噴霧法でも均一に顔料表面が処理され
ていない場合は処理液を予め溶剤で希釈すればよい。溶
剤の種類としてはアルコール溶剤特にメタノールまたは
エタノールが最適である。希釈量はテトラアルコキシシ
ランの部分加水分解縮合物例えばMKCシリケートMS
51の場合、100重量部のMKCシリケートMS51
に対し溶剤は100〜200重量部が最適である。尚、
反応性超微粒子シリカを処理液として用いる場合は、既
に溶剤が添加されているので希釈の必要はほとんどな
い。
【0041】一方、湿式法の場合、用いる溶剤が、シラ
ン化合物系処理剤の溶解性が良好であることが必要であ
る。これらの溶剤として水または有機溶媒が挙げられ
る。有機溶媒としては、アルコール類、あるいはグリコ
ール類、炭化水素類、ケト類、エーテル類など通常の塗
料に用いられるものを使用できる。例えば、アルコール
としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール、n−ブタノール、i−ブタノール、n−プロピ
ルアルコール、オクタノール、アセトンアルコールな
ど;グリコール誘導体としては、エチレングリコール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテートなど;炭化水素類として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、ケロシンなど;エ
ステル類としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、アセト酢酸エチルなど;ケトン類としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ア
セチルアセトンなど;エーテル類としては、エチルエー
テル、ブチルエーテル、ジオキサン、フラン、テトラヒ
ドロフランなどが使用できる。
【0042】顔料に対するシラン化合物系処理剤の添加
量は上記乾式法と同じでよい。
【0043】対象となる顔料は、通常塗料用として使用
される種々のものが使用可能である。例えば、着色顔料
(無機着色顔料、無機焼成顔料)、体質顔料、防錆顔
料、意匠性付与顔料(アルミニウム粉、マイカ系顔
料)、艶消し材(シリカ、アルミナ等)、そしてたれ止
め材(シリカ等)がある。このうち、着色顔料として
は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化
珪素、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、硫酸バリウム、黄色酸化鉄、ベンガラ、黒色酸化
鉄、鉄含有酸化チタン、低次酸化チタン、酸化セリウ
ム、酸化コバルト、チタン酸コバルト、チタン酸リチウ
ムコバルト、チタン・酸化チタン焼結体、カーボンブラ
ック等が例示される。
【0044】通常の顔料を予め特定のシリケート化合物
で表面処理することによって、特に高い塗膜硬度が得ら
れるのは表面処理された顔料が塗料中に含まれている特
定のシリケートの核になり、塗装時に架橋反応が一段と
進むことによると考えられる。
【0045】硬化性コーティング組成物に添加するシリ
ケート縮合体 本発明の硬化性コーティング組成物は、一般式:
(R3 m −Si−(OR44-m (式中、R3 はC
1-6 アルキル、エポキシアルキル、アリールまたはアル
ケニルであり、R4 はC1-6 アルキル又はHであり、m
は0、1又は2である。)のアルコキシシラン化合物の
部分加水分解縮合物(以下、「(C)成分」という。)
を後述する(A)成分にさらに含んでよい。
【0046】ここで(C)成分であるアルコキシシラン
化合物の部分加水分解縮合物、例えば、通常のテトラア
ルコキシシラン部分加水分解縮合物(例えば、MKCシ
リケートMS51やMS56など)などは、硬化性樹脂
組成物または塗料に用いると、用いない場合に比べて硬
度が出やすい。これは、反応性官能基が塗膜硬化時に処
理済顔料との反応、縮合または塗料用樹脂と反応し、み
かけの架橋密度が上昇するためと考えられる。
【0047】一方、通常塗料に使用する乾式シリカや湿
式シリカは小さなものでも100Åと大きく、かつSi
1モル当たりの反応性官能基(シラノール基)も少ない
ので、みかけの架橋密度の上昇は望めず、塗膜硬度は出
にくい。そればかりか、表面シラノール基同士の相互作
用や、樹脂のヒドロキシル基との相互作用で、少量の添
加(約1%)でも塗料中で構造粘性を持ち、たれ止めな
どの効果はあるが、本発明のようにそれ以上の濃度、例
えば10重量%も添加すると塗料の流動性がなくなり、
塗装できなくなる。
【0048】(C)成分としては、特に好ましくは前述
した反応性超微粒子シリカを使用することができ、この
場合に単独で得られる皮膜は、高硬度、耐熱性、耐汚染
性、耐沸騰水性に特に優れているが、処理済顔料との反
応性および樹脂との反応性に富み、硬化させたときに
は、塗膜の硬度、耐アルカリ性を向上できる。
【0049】さらに、特に好ましい反応性超微粒子シリ
カを用いると、通常のテトラアルコキシシラン部分加水
分解縮合物とは異なる下記の効果を発揮する。
【0050】粒子性と反応性(自己縮合性)相乗効果 反応性超微粒子シリカは、粒子性を帯び、かつ上記のよ
うに多種多様かつ多くの反応性官能基をもっているた
め、焼き付け時、処理済顔料との反応性および超微粒子
自体の縮合により、非粒子性のテトラアルコキシシラン
部分加水分解縮合物に比べて、膜中で固い凝集体となり
やすいと考えられ、樹脂成分=海/高硬度成分=島のい
わゆる海/島構造を形成しやすいと考えられる。したが
って、塗膜に必要な柔軟性と強度を持ち、塗膜のクラッ
クの抑制能をもちながら、膜硬度が出やすくなる。
【0051】シラン化合物系処理剤で顔料の表面を処理
し、これをフィルム形成性樹脂組成物とシラン系化合物
に添加すると処理済顔料とシラン系化合物との反応、シ
ラン系化合物自身の反応が一段と進み、得られる塗膜の
耐薬品性および極めて高い硬度が発現すると考えられ
る。特に、シラン系化合物に反応性超微粒子シリカを用
いるとその効果が顕著である。
【0052】(C)成分は、(C)成分を除いた(A)
成分の非揮発成分100重量部あたり、非揮発成分で1
〜300重量部、好ましくは10〜200重量部配合す
るのが好ましい。この範囲で塗膜硬度の向上が著しく、
同時に塗料の貯蔵安定性や塗装性が優れている。
【0053】フィルム形成性樹脂組成物 フィルム形成性樹脂組成物は一般的に用いられている樹
脂を使用することができる。好ましくは、得られる塗膜
の耐薬品性をさらに向上するためにはポリオール樹脂系
とイソシアネートとの組み合わせに処理済顔料およびシ
リケート縮合体を配合するのが最適である。なお、硬化
剤にはメラミン樹脂やベンゾグアナミン樹脂を使用して
もよく、特にそれらのアルキルエーテル化物が好まし
い。以下、イソシアネートと組み合わせるポリオール樹
脂系について詳細に述べる。
【0054】ウレタン架橋によって硬化塗膜を形成する
ポリオール樹脂は周知である。これらの典型例は、(変
性)アクリルポリオール樹脂、(変性)ポリエステルポ
リオール樹脂、(変性)フッ素系ポリオール樹脂、(変
性)シリコーンポリオール樹脂である。
【0055】ポリオール樹脂のヒドロキシル価は5〜3
00、数平均分子量は500〜20,000である。好
ましくは、ヒドロキシル価は30〜200、数平均分子
量は1,800〜20,000である。ヒドロキシル価
が5以下であると硬化性反応基量が少なすぎ硬化性が低
下する。多すぎれば、硬化膜に親水性基が残留し塗膜の
耐水性、耐酸性、耐アルカリ性が低下する。分子量が小
さすぎれば膜の強度が低下し、多すぎれば塗料の粘度が
高くなりすぎ塗装性が低下する。
【0056】塗料の目的に応じて、これらの樹脂は他の
セグメントで変成されていてもよい。例えば、アクリル
ポリオールやポリエステルポリオール樹脂は、シリコー
ンなど通常塗料で用いられる他種のセグメントで変成さ
れていてもよい。また、ヒドロキシル基以外の官能基、
例えば、カルボキシル基、アルコキシシリル基などを持
つように変性してもよい。目的とする塗膜の要求に応じ
てこの種の変成は適宜行ってよい。アルコキシシリル基
を持つように変性する場合は、(A)成分のアルコキシ
シリル当量が650以上となるように変性するのが好ま
しい。
【0057】他の物性については、塗料用フィルム形成
樹脂として備えるべき範囲になるように設計する。例え
ば、ガラス転移温度(Tg)は、−20℃〜60℃であ
る。Tgが低いと生成した塗膜が軟弱なものになる。ま
たTgが高すぎると、塗膜が不均一になりやすく、また
生成した塗膜が硬くなりすぎクラックの原因となりやす
い。酸価は30未満であり、これ以上酸価が高いと、組
み合わせる(C)成分中にアルコキシシリル基が残存し
ている場合には、その加水分解、縮合反応の触媒とな
り、塗料の安定性(空気開放下での湿気硬化性、貯蔵安
定性)を損なうので好ましくない。
【0058】以下、それぞれのポリオール樹脂について
詳しく説明する。
【0059】(変性)アクリルポリオール樹脂 アクリルポリオール樹脂は、ヒドロキシル基含有アクリ
ルモノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとを常法に
より共重合することにより得られる。
【0060】ヒドロキシル基含有アクリルモノマーの例
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレートなどのヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート類などである。
【0061】さらに塗膜の物性を目的塗料に合うように
調整するため種々モノマーを用いることができる。例え
ば、塗膜へ柔軟性を与え、PCMとしての加工性を高め
るためには、ソフトセグメントを含んでいるモノマー、
例えば、ε−カプロラクトン変性アクリルモノマーを用
いることができる。これらは市販されており、例えば、
ダイセル化学工業(株)からプラクセル−FAシリー
ズ、プラクセルFMシリーズとして市販されている2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ε−カプロラ
クトン付加体や、ポリアルキレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートなどを併用して用いることができる。
【0062】ヒドロキシル基含有アクリレートと共重合
可能なモノマーは、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート類;ス
チレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物;ア
クリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル
酸などである。また、エポキシ基を持ったグリシジル
(メタ)アクリレートなども用いることができる。その
他、要すれば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミドなどのアミノ基含有モノ
マーやアクリルアミド類などがある。
【0063】先に述べたように、アクリールポリオール
樹脂はペンダント基としてアルコキシシリルを持つよう
に変性することができる。そのためには、ケイ素へ重合
性不飽和結合を有する基1個と、炭化水素基(典型的に
はメチル)0〜2個と、アルコキシ基(典型的にはメト
キシまたはエトキシ)1〜3個が結合したモノマーを、
先に述べたヒドロキシル基含有アクリルモノマーおよび
他のエチレン性不飽和モノマーと共重合されればよい。
【0064】上で述べたアルコキシシリル基含有モノマ
ーの典型例は以下のものを含む。ビニルメチルジメトキ
シシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−アクリ
ロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタア
クリロイルプロピルメチルジメトキシシラン(KBM5
02)、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン(KBM503)、γ−〔(2−プロペン−2
−イルオキシカルボニル)ベンゾイルオキシ〕プロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン(KBE502)、およ
びγ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラ
ン(KBE503)
【0065】KBM502、KBM503、KBE50
2およびKBE503はいずれも信越化学工業(株)か
ら市販されている。これらアルコキシシリル基含有モノ
マーはアクリルポリオール樹脂が後で述べるアルコキシ
シリル当量を持つように使用するのがよい。
【0066】ここで「アルコキシシリル当量」とは、ア
ルコキシシリル基1個あたりの樹脂分子量を意味する。
本発明で用いることができるアルコキシシリル基含有変
性アクリルポリオール樹脂は、アルコキシシリル当量が
650以上、好ましくは900以上、さらに好ましくは
1500を有する。アルコキシシリル当量がこの値未満
であると、硬化時−Si−O−Si−結合や−Si−O
−C−結合が生成しやすく、塗膜硬度は発現するもの
の、耐酸性、耐アルカリ性に悪影響するので好ましくな
い。またアルコキシシリル基が過剰に存在するので湿気
によりゲル化したり、塗膜になった後のクラック発生な
どの不都合が生じ易い。
【0067】(変性)ポリエステルポリオール樹脂 周知のように、ポリエステル樹脂は多価カルボン酸を主
体とした酸成分と、多価アルコールを主体としたアルコ
ール成分との重縮合物である。
【0068】酸成分としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸またはその無水物、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸およびその無水物;コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボ
ン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪
族ジカルボン酸があげられる。さらに、γ−ブチロラク
トン、ε−カプロラクトンなどのラクトン類;および対
応するヒドロキシカルボン酸や、p−オキシエトキシ安
息香酸などの芳香族オキシモノカルボン酸;トリメリッ
ト酸、トリメジン酸、ピロメリット酸などの3価以上の
多価カルボン酸を小割合で含むことができる。
【0069】アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,5−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールAアルキレンオ
キシド付加物、ビスフェノールSアルキレンオキシド付
加物のほか、1,2−プロパンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,2−ペンタンジオール、2,3−ペンタ
ンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,4−ヘキ
サンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,2−ドデカンジオー
ル、1,2−オクタデカンジオールなどの側鎖を有する
脂肪族グリコールがある。アルコール成分はまた、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ルなどの3価以上の多価アルコールの小割合を含んでも
よい。
【0070】ポリエステルポリオール樹脂は、必要なら
他の成分(シリコーン成分など)を結合させてもよい。
例えば、ヒドロキシアルキル基を持つ(ポリ)シロキサ
ンをアルコール成分として酸成分と通常の縮合反応で、
シリコーン成分を導入できる。このような樹脂は市販も
されており、例えば日立化成工業から、TA22−29
3J(ヒドロキシル価約170、Mn=約2400)と
して入手できる。
【0071】(変性)フッ素系ポリオール樹脂 フッ素系ポリオール樹脂としては、ヒドロキシル基含有
ラジカル重合性不飽和モノマー(a)、フルオロオレフ
ィンモノマー(b)、および必要に応じて他のラジカル
重合性不飽和モノマー(c)とを共重合させて得られる
ものである。
【0072】ヒドロキシル基含有ラジカル重合性不飽和
モノマー(a)の例は、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、ヒドロキシプロピルビニルエーテル、ヒドロキシブ
チルビニルエーテル、ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ルなどのヒドロキシアルキルビニルエーテル;エチレン
グリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコール
モノアリルエーテル、トリエチレングリコールモノアリ
ルエーテルなどのヒドロキシアリルエーテル類などがあ
げられる。
【0073】フルオロオレフィンモノマー(b)の例
は、いわゆる二フッ化オレフィンモノマー、三フッ化オ
レフィンモノマー、四フッ化オレフィンモノマーがあ
り、具体的にはフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三フ
ッ化塩化エチレン、四フッ化エチレンなどがあげられ
る。
【0074】他のラジカル重合性不飽和モノマー(c)
は、要求される塗膜物性に応じて公知のモノマーから適
宜選択できる。例をあげると、エチレン、プロピレン、
イソブチレンのようなα−オレフィン類;エチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、ブチルビニルエ
ーテル、シクロヘキシルビニルエーテルのようなビニル
エーテル類;酢酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニル、イ
ソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニルな
どのビニルエステル類;酢酸イソプロペニル、プロピオ
ン酸イソプロペニルなどの脂肪族イソプロペニルなどの
脂肪酸イソプロペニルエステル類などがあげられる。
【0075】また、フッ素系ポリオール樹脂には必要に
応じて、酸価を持たせられる。その方法は、フッ素系ポ
リオール樹脂のヒドロキシル基の1部と、多塩基酸無水
物(例えば、無水コハク酸など)を常法で付加反応させ
ればよい。
【0076】さらに、フッ素系ポリオール樹脂として
は、ヒドロキシル基を持たないフッ素ポリマー、例えば
(b)のみ、または(b)と(c)を共重合させて得ら
れるポリマーに、前述したアクリルポリオール樹脂をブ
レンドしたものも含むこととする。
【0077】ブレンドするアクリルポリオール樹脂は、
上記ヒドロキシル基含有ラジカル重合性不飽和モノマー
(a)および/または、アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルの
ようなヒドロキシル基含有ラジカル重合性不飽和モノマ
ー類;アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステ
ル類;または、アクリル酸、メタクリル酸などのエチレ
ン性不飽和カルボン酸類;スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族モノマー類;ア
クリル酸またはメタクリル酸のアミド化合物およびその
誘導体のようなアミド類;アクリルニトリルやメタクリ
ルニトリルを共重合させて得られるものであってよい。
【0078】フッ素樹脂またはフッ素系ポリオール樹脂
は市販されており、二フッ化型ポリビニリデンフルオリ
ド(PVDF)系、三フッ化型フルオロエチレンビニル
エーテル共重合体(FEVE)系、四フッ化型FEVE
系がある。PVDF系は、例えば、カイナー500とし
てエルフアトケム社から入手できる。このものはヒドロ
キシル基をもたないため、上記ヒドロキシル基含有アク
リルポリオール樹脂をブレンドして用いる。三フッ化型
FEVE系は、例えば、旭硝子(株)のルミフロンシリ
ーズ、大日本インキ化学工業(株)のフルオネートシリ
ーズ、セントラル硝子(株)のセフラルコートシリーズ
などが使用できる。また、四フッ化型FEVE系は、ダ
イキン工業(株)からゼッフルシリーズとして市販され
ているものなどが使用できる。その他、いわゆるフッ化
アクリル樹脂として、東レ(株)から市販されるコータ
ックスも使用可能である。これらのものはそのまま、あ
るいは必要に応じて、ヒドロキシル基含有アクリルポリ
オール樹脂とブレンドし、ヒドロキシル価を調整するこ
とにより用いることができる。
【0079】好ましいフッ素系ポリオール樹脂は、耐久
性の観点から、四フッ化型FEVE系、三フッ化型FE
VE系である。
【0080】(変性)シリコーンポリオール樹脂 ここでいうシリコーンポリオール樹脂とは、分子内に少
なくとも2個のアルコール性水酸基を有するオルガノポ
リシロキサンを指し、変性シリコーンポリオール樹脂と
は、前記オルガノポリシロキサンに他の樹脂をブレンド
またはグラフトしたポリオール樹脂を指す。
【0081】このようなオルガノポリシロキサンは次の
組成式で表すことができる。 (Ra n (Rb m Si(O)(4-n-m)/2 ・・・・・(1)
【0082】ここで、Ra はメチル、C1-20アルコキ
シ、アリール、水素、アリールオキシ、鎖中にエステル
結合、エーテル結合、ウレタン結合もしくは炭素−炭素
不飽和結合を含むC2-100 の一価の有機基であり、Rb
は鎖中にエステル結合、エーテル結合、ウレタン結合も
しくは炭素−炭素不飽和結合を含みかつ末端にアルコー
ル性水酸基を有する一価の有機基であり、m,nは0<
n<4、0<m<4で、かつ2≦n+m≦4の条件を満
たす正の実数を意味する。この組成式(1)にあてはま
るシリコーンポリオール樹脂は、特開平2−61481
に記載されている。その開示を参照としてここに取り入
れる。組成式(1)の樹脂の中でもRa がHOC2 4
OC3 6 −、Rb がメチル、プロピルたまはフェニ
ル、nおよびmは、0<n<2、0<m<2で、かつn
+m<3を満足する正の実数であるものが製造の容易
さ、塗装作業性、硬化性の面から好ましい。とりわけ、
式(2)
【0083】
【化1】
【0084】を有し、Ra がメチルまたはフェニルであ
り、Rb が前記したHOC2 4 OC3 6 −であり、
xは0または1、yは1〜20であり、zは1〜10で
あり、Ra としてフェニルを10〜50モル%含むシリ
コーンポリオールが他の樹脂との相溶性が良いのでさら
に好ましい。
【0085】式(2)に該当する具体的シリコーンポリ
オールの例は、上で引用した特開平2−61481に記
載されている。
【0086】このシリコーンポリオール樹脂は他のポリ
オール樹脂を組み合わせて用いられる。そのような樹脂
は、ヒドロキシル基を含み、ヒドロキシル価が5〜30
0、好ましくは30〜200あればよく、その種類には
特に制限はない。例えば、前記アクリルポリオール樹
脂、前記ポリエステルポリオール樹脂、前記フッ素系ポ
リオール樹脂などが用いられる。また、アルキド樹脂、
アクリル変性アルキド樹脂、アクリル変性ポリエステル
樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから得ら
れるエポキシ樹脂なども使用可能である。シリコーンポ
リオール樹脂は他のポリオール樹脂とブレンドしてもよ
いし、また、全量またはその1部をあらかじめ反応させ
てもよい。その方法は、例えば、ヒドロキシアルキル基
をもつトリシロキサンに不飽和二重結合とヒドロキシル
基以外の官能基を有する化合物、例えば、マレイン酸無
水物のような化合物を反応させて、不飽和二重結合をも
つ成分を組み入れ、この部分とアクリルやビニルモノマ
ーなどの二重結合部分とを付加重合させることにより、
両者を結合させることができる。
【0087】シリコーンポリオールと他のポリオール樹
脂の組み合わせ比は、シリコーンポリオール樹脂3〜7
0重量部に対して、他のポリオール樹脂97〜30重量
部のように広い範囲で可能である。好ましくは、前者5
〜40重量部に対して、後者95〜60重量部である。
シリコーンポリオール樹脂の比率が下限を切ると、シリ
コーンによる特性(例えば、耐候性、耐薬品性など)の
特性が十分発揮されない。また、その比率が上限を越え
ると、樹脂の相溶性が低下する。
【0088】これらの樹脂と組み合わせることにより、
シリコーンポリオール樹脂と他の添加物質との相溶性や
顔料分散(安定)性、目的の塗膜に応じた種々の物性
(例えば、密着性、伸び、硬度など)が調整できる。
【0089】ポリイソシアネート ポリイソシアネートは、加熱焼付けにより硬化させる場
合には、ポリイソシアネート化合物をブロック剤でブロ
ックしたものを用いる。ポリイソシアネート化合物は、
1分子中に少なくと2個のイソシアネート基をもった化
合物である。ポリイソシアネート化合物の例は、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート(TMDI)などの脂肪
族ジイソシアネート類;イソホロンジイソシアネート
(IPDI)などの脂環族ジイソシアネート類;キシリ
レンジイソシアネート(XDI)などの芳香族脂肪族ジ
イソシアネート類;トリレンジイソシアネート(TD
I)、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)などの芳香族ジイソシアネート類;ダイマー酸ジ
イソシアネート(DDI)、水素化されたTDI(HT
DI)、水素化されたXDI(H6XDI)、水素化さ
れたMDI(H12MDI)などの水添ジイソシアネー
ト類;これらジイソシアネート化合物の2量体、3量
体、さらに高分子量のポリイソシアネート類;トリメチ
ロールプロパンなど多価アルコールもしくは水、または
低分子量ポリエステル樹脂との付加物などである。
【0090】ブロック剤としては、公知のものを使用す
ることができ、例えばメチルエチルケトオキシム、アセ
トキシム、シクロヘキサノンオキシム、アセトフェノン
オキシム、ベンゾフェノンオキシムなどのオキシム類;
m−クレゾール、キシレノールなどのフェノール類;メ
タノール、エタノール、ブタノール、2−エチルヘキサ
ノール、シクロヘキサノール、エチレングリコールモノ
エチルエーテルなどのアルコール類;ε−カプロラクタ
ムなどのラクタム類、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エ
ステルなどのジケトン類;チオフェノールなどのメルカ
プタン類などがあげられる。その他、チオ尿素などの尿
素類;イミダゾール類;カルバミン酸類など多数があ
る。
【0091】ブロックイソシアネート化合物は上記イソ
シアネート化合物とブロック剤を常法により、フリーの
イソシアネート基がなくなるまで反応させて得られる。
これらは市販されており、デスモジュールシリーズ(住
友バイエルウレタン(株))バーノックDシリーズ(大
日本インキ化学工業(株))、タケネートBシリーズ
(武田薬品工業(株))、コロネート2500シリーズ
(日本ポリウレタン工業(株))などが入手できる。オ
キシムまたはラクタムでブロックしたイソシアネート硬
化剤が好ましい。
【0092】(b)でブロック剤を用いない場合には、
(A)成分とは別のパッケージにして2液型塗料として
用いられ、主に常乾塗料や強制乾燥型塗料として用いら
れる。
【0093】イソシアネートによる硬化反応には触媒を
使用するのが通常である。触媒の例は、ジブチルスズラ
ウレート、ジブチルスズオクテート、ジブチルスズジア
セテートなどの有機スズ化合物;アルミニウムトリス
(アセチルアセトナート)、チタニウムテトラキス(ア
セチルアセトナート)、チタニウムビス(アセチルアセ
トナート)、チタニウムビス(ブトキシ)ビス(アセチ
ルアセトナート)、チタニウムビス(イソプロポキシ)
ビス(アセチルアセトナート)、ジルコニウムビス(ブ
トキシ)ビス(アセチルアセトナート)、ジルコニウム
ビス(イソプロポキシ)ビス(アセチルアセトナート)
などの金属キレート化合物類があげられる。スズ系の触
媒が一般的である。
【0094】イソシアナートは、フィルム形成性樹脂成
分のヒドロキシル価に対して当量以上のイソシアナート
基を持つように配合するのが基本である。実際には当量
の0.8〜1.5倍の範囲の配合であれば差し支えな
い。好ましくは当量は1.0〜1.2倍である。当量よ
り少なければ硬化性は低下し、軟弱な塗膜しか得られ
ず、硬度のみならず耐薬品性、耐汚染性も低下する。ま
た多すぎても添加しただけの効果が得られないばかり
か、(ブロック)イソシアナート化合物が多量に配合さ
れることにより、主樹脂の物性によって設計された塗膜
物性(強度、硬度、加工性など)が低下し、耐薬品性も
低下する。また塗膜の黄変性や耐候性も低下しやすい。
【0095】触媒成分の添加量は、(ブロック)イソシ
アネート硬化剤成分100重量あたり、通常0.02〜
5重量部、好ましくは0.1〜1重量部である。多く添
加してもそれに見合う触媒効果が見られない。
【0096】塗料化 塗料化は、フィルム形成性樹脂(A)成分を均一に混合
し、それへ本発明による処理がなされた顔料そしてその
他の慣用の添加剤を添加することによって行われる。一
般的には(A)成分へ、(A)成分または専用の顔料分
散用樹脂を使用してつくった顔料分散ペーストを分散
し、最後に残った(B)成分および該当する場合には
(C)成分と、必要に応じ溶剤および他の慣用の添加剤
を加えて一液型塗料とされる。
【0097】二液型塗料の場合も、本発明の顔料の分散
ペーストをつくっておき必要ならば主樹脂ワニスや各種
添加剤を混合したものを主剤液とし、硬化剤や触媒を混
合したものを硬化剤液とし、塗装直前に両者を混合して
塗装する。
【0098】顔料分散には、ローラーミル、ペイントシ
ェーカー、ポットミル、ディスパー、ビーズミルなどの
通常の機械を用いて行う。顔料の配合量は一般的なもの
でよく、例えば塗料固形分100重量部に対して1〜3
00重量部である。配合量は必要とされる色、隠蔽力、
塗膜強度等の種々の条件を考慮して決められる。
【0099】本発明の塗料には、その種々の形態に応じ
て溶剤やその他種々の添加剤(例えば垂れ防止剤、レベ
リング調整剤、紫外線防止剤、消泡剤、表面調整剤、粘
性調整剤、分散剤、ワックス、つや消し剤等)を含んで
よい。
【0100】また本発明顔料の他に、本発明の処理を行
っていない顔料も配合できる。そのようなものとして
は、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、各種焼
成顔料、シアニンブルー、シアニングレーなどの着色顔
料、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウムなどの体質
顔料、アルミニウム粉などの金属粉、シリカ、アルミナ
などのつや消し剤等が挙げられる。
【0101】有機溶剤は、一般に塗料用として用いられ
るものでよく、例えば、トルエン、キシレン、ソルベッ
ソ100、ソルベッソ150などの芳香族炭化水素類;
酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン、イソホロンなどのケトン類;ブタノール、オクタノ
ール、ジアセトンアルコールなどのアルコール類;エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングルコー
ルモノブチルエーテル、エチレングルコールモノメチル
エーテル、ジエチレングルコールモノエチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、エチレングルコールモノエチルエ
ーテルアセテート、エチレングルリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテートなどのグリコール誘導体が使用でき、
溶解性、蒸発速度、安全性などを考慮して選択できる。
【0102】塗装方法 塗装はロールコーター、エアースプレー、エアレススプ
レー、カーテンフローコーターなど一般の塗装方法が可
能である。目的によって使い分ける。焼き付け条件は、
ブロックイソシアナートのブロック剤の解離温度に応じ
て適宜変更するが、通常、温度110°C30分〜24
0℃30秒の範囲で行う。焼付け条件は用いる硬化剤の
反応温度に従って設定する。例えば、ブロックイソシア
ナート硬化剤を用いた場合には、ブロックイソシアナー
トのブロック剤の解離温度に応じて適宜変更する。ま
た、PCMのような30秒から2分程度の短時間での焼
き付けの場合は、到達板温で温度を管理し、190℃〜
230℃にするのが一般的である。常温乾燥塗料の場合
には塗装後1日〜7日間放置して乾燥させることにより
使用が可能になる。また、60°C〜110°Cで数分
〜30分乾燥する条件は強制乾燥と呼ばれるが、この方
法も塗料の配合によっては可能である。
【0103】本発明による塗料は、1コートで基材に直
接塗装できるが、密着性や、耐食性確保のため、プライ
マーを塗装してから塗装するのが好ましい。プライマー
は通常のものでよく、エポキシ樹脂系プライマー、ポリ
ウレタン変性エポキシ樹脂系プライマー、ポリエステル
樹脂系プライマーが用いられる。焼き付け方法は一般に
実施される2コート/2ベークでもよいし、2コート/
1ベークでもよい。
【0104】適用素材 本発明を適用する素材は例えば、炭素鋼、高強度鋼、高
張力鋼等の鋼材、各種金属によるメッキ鋼、ステンレス
鋼等の合金鋼、鋳鉄、亜鉛めっき鋼板、合金化亜鉛めっ
き鋼板、亜鉛/アルミニウムめっき鋼板、アルミニウム
めっき鋼板、アルミニウムまたはアルミニウム合金、銅
又はその合金、チタン又はその合金、冷延鋼板、金属蒸
着物などの板、シート状のものから、前記金属素材の成
形物である。またプラスチックなどの有機素材、FRP
など複合プラスチック材、人造大理石、スレートなどの
無機素材も可能である。これらの素材には直接塗装して
もよいが、表面処理を施してもよい。一般には、金属素
材には、りん酸亜鉛処理、反応型クロメート処理、塗布
型クロメート処理が施される。またクロメートの上の薄
膜型有機複合被覆を施したものも可能である。
【0105】
【実施例】本発明をこれから実施例によって例示して詳
述するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0106】以下の製造例、実施例および比較例におい
て部および%は特別に断らない限り重量基準による。
【0107】製造例1 反応性超微粒子シリカの合成 攪拌機と還流用コンデンサーおよび温度計を付けた50
0mlの四つ口丸底フラスコに、テトラメトキシシラン
234部とメタノール74部を加えて混合した後、0.
05%塩酸22.2部を加え、内温度65℃、2時間加
水分解縮合反応を行った。次いでコンデンサーを留出管
に取り換え、内温度が130℃になるまで昇温し、メタ
ノールで流出させた。このようにして部分加水分解縮合
物を得た(加水分解率40%)。重合度2〜8のオリゴ
マーが確認され、重量平均分子量は550であった。得
られた部分加水分解縮合物(以下、テトラメトキシシラ
ン・オリゴマーという)中のモノマー量は5%であっ
た。引き続き130℃に加熱したフラスコにテトラメト
キシシラン・オリゴマーを入れ、気化したモノマーを不
活性ガスと共に系外に除外しながら、150℃まで昇温
し、3時間保持した。こうして得られたモノマー除去後
のテトラメトキシシラン・オリゴマー中のモノマー量は
0.2%であった。次に得られたテトラメトキシシラン
・オリゴマー30.77部に脱塩素水6.52部、アル
ミニウム(トリス)アセチルアセトネート0.31部、
溶媒としてエチルカルビトール62.4部を添加した。
水の量はテトラメトキシシラン・オリゴマーを理論上完
全に加水分解縮合可能な量に対して1.13倍である。
室温で1日間放置し無色透明な均一液状の、反応性超微
粒子シリカを含有する液状組成物を得た。
【0108】製造例2 顔料の処理 市販の二酸化チタン顔料(石原産業株式会社製、品名タ
イペークCR−97)1500部をヘンシェル攪拌機
(容量:7l,2200rpm)に投入後、攪拌しなが
らMS51(三菱化学株式会社製、品名MKCシリケー
トMS51、SiO2 含有量52wt%)30部を添加
した。5分間攪拌した後、一旦攪拌を停止しヘンシェル
攪拌機の蓋および容器内壁に付着した顔料およびMS5
1をかきおとし再び25分間攪拌し、粉体を取り出し
た。取り出し時の粉体温度は約95°Cであった。触感
ではダマもなくさらさらした顔料が得られた。
【0109】製造例3 顔料の処理 MS51の添加量を30部から75部に増加させた以外
は製造例2に同じであった。
【0110】製造例4 顔料の処理 MS51の代わりにMS56(三菱化学株式会社製、品
名MKCシリケートMS51 SiO2 含有量57wt
%)を使用した以外は製造例2に同じであった。
【0111】製造例5 顔料の処理 MS56の添加量を30部から75部に増加させた以外
は製造例4に同じであった。
【0112】製造例6 顔料の処理 MS51の代わりに、反応性超微粒子シリカを420部
添加した以外は製造例2に同じであった。
【0113】製造例7 顔料の処理 市販の二酸化チタン顔料(石原産業株式会社製、品名タ
イペークCR−97)1500部の代わりに、市販の二
酸化チタン顔料(テイカ株式会社製、品名JR)150
0部に反応性超微粒子シリカ256部を添加したものを
用いた以外は製造例2に同じであった。
【0114】実施例1〜6および比較例1、2 (1)塗料の原料 a.ポリエステル・ポリオール樹脂 日立化成ポリマー株式会社製、品名TA22−293J 重量平均分子量12400、ヒドロキシル価171、溶
剤ジエチレング リコールモノメチルエーテル、不揮発分50% b.ブロックイソシアネート 住友バイエルウレタン株式会社製、品名BL3175 HMDIのMEKオキシムブロック 溶剤ソルベントナフサ100、不揮発分75% c.有機錫 三共有機株式会社製 ジブチル錫ジラウレート d.希釈溶剤 エチルカルビトール (2)塗料の調製方法 表1〜3に示す配合量で3本ロールを用い3回通しで塗
料を調製した。 (3)塗工方法 ブリキ板JIS G 3303の基材をトルエン溶剤で
洗浄しアセトンで拭き取った。引続きバーコーター(#
50)で塗工した。約1分風乾後電気炉に投入し170
°Cで30分間加熱硬化を行った。 (4)塗膜評価方法 a.塗膜厚さ:段差型厚さ計で測定した。 b.平滑性:目視観察によった。 c.鉛筆硬度:JIS S−6006によった。 d.耐酸性:5%HCl溶液中に20℃で24時間浸漬
後の塗膜を目視観察する。 ◎:変化なし
○:わずかに変化 e.耐アルカリ性:5%NaOH溶液中に20℃で24
時間浸漬後の塗膜を目視観察する。 ◎:変化なし
○:わずかに変化 結果を表1〜3に示す
【0115】
【表1】
【0116】
【表2】
【0117】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 18/62 C08G 18/62 18/80 18/80 (72)発明者 水谷 啓太 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)硬化剤を含むフィルム形成性樹脂組
    成物と、そして(B)一般式:(R1 n −Si−(O
    2 4-n (式中、R1 はC1-6 アルキル、エポキシア
    ルキル、アリールまたはアルケニルであり、R2 はC
    1-6 アルキルまたはHであり、nは0,1または2であ
    る。)のアルコキシシラン化合物の部分加水分解縮合物
    によって処理された顔料と、を含む硬化性コーティング
    組成物。
  2. 【請求項2】(A)成分が、(C)一般式:(R3 m
    −Si−(OR4 4-m (式中、R3 はC1-6 アルキ
    ル、エポキシアルキル、アリールまたはアルケニルであ
    り、R4 はC1-6 アルキル又はHであり、mは0、1又
    は2である。)のアルコキシシラン化合物の部分加水分
    解縮合物を含む、請求項1に記載の硬化性コーティング
    組成物。
  3. 【請求項3】(A)成分が、5乃至300のヒドロキシ
    ル価と500乃至20000の数平均分子量とを有する
    ポリオール樹脂と、ポリイソシアナート化合物、ブロッ
    クポリイソシアナート化合物そしてアミノ樹脂よりなる
    群より選ばれた、該ポリオール樹脂と反応する硬化剤と
    を含むものである、請求項1または2に記載の硬化性コ
    ーティング組成物。
  4. 【請求項4】該ポリオール樹脂が、アクリルポリオール
    樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、フッ素系ポリオー
    ル樹脂そしてシリコーンポリオール樹脂よりなる群より
    選ばれるものである、請求項3に記載の硬化性コーティ
    ング組成物。
  5. 【請求項5】該硬化剤が、ラクタム類、オキシム類そし
    てジケトン類よりなる群より選ばれたものによってブロ
    ックされているポリイソシアナート化合物であり、加熱
    焼付けによって硬化されるものである、請求項3に記載
    の硬化性コーティング組成物。
  6. 【請求項6】R2 がメチル基であり、かつn=0であ
    る、請求項1乃至5のいずれかに記載の硬化性コーティ
    ング組成物。
  7. 【請求項7】(B)成分の調製において、未処理の原料
    顔料100重量部に対して、0.01乃至50重量部の
    該部分加水分解縮合物によって処理されるものである、
    請求項6に記載の硬化性コーティング組成物。
  8. 【請求項8】(C)成分の該加水分解縮合物が、R4
    メチル基でありかつm=0の場合であって、10Å以下
    の慣性半径を有し、官能基Si−OR基に対するSi−
    OH基のモル比(Si−OH基のモル数/Si−OR基
    のモル数)が0.8以上である反応性超微粒子シリカで
    ある、請求項2乃至7のいずれかに記載の硬化性コーテ
    ィング組成物。
  9. 【請求項9】100重量部の(A)成分に対して、10
    乃至200重量部の(B)成分を配合するものである、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の硬化性コーティング
    組成物。
  10. 【請求項10】1乃至300重量部の(C)成分をさら
    に配合するものである、請求項9に記載の硬化性コーテ
    ィング組成物。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれかに記載の
    硬化性コーティング組成物を皮膜形成成分として含んで
    いる硬化性塗料。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の硬化性塗料によって
    形成された塗膜。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の該塗膜を有する物
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169793A (ja) * 1998-12-04 2000-06-20 Bayer Ag ハイブリッド塗料組成物
JP2012214676A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Nisshin Steel Co Ltd 塗装金属板およびその製造方法
JP2014208829A (ja) * 2008-09-10 2014-11-06 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 反応性接着剤を基材に結合させるための改良されたプロセス
WO2024048594A1 (ja) * 2022-08-30 2024-03-07 日信商事株式会社 カラー鋼板の製造方法

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