JPH10160158A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH10160158A
JPH10160158A JP8315935A JP31593596A JPH10160158A JP H10160158 A JPH10160158 A JP H10160158A JP 8315935 A JP8315935 A JP 8315935A JP 31593596 A JP31593596 A JP 31593596A JP H10160158 A JPH10160158 A JP H10160158A
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彪 長井
Takahiro Umeda
孝裕 梅田
Akio Fukuda
明雄 福田
Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
Toshiro Ogino
俊郎 荻野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は燃焼装置に関するものであり、フレ
ームロッド表面にシリコン酸化物が形成されても、燃焼
状態を検知できる手段を提供する。 【解決手段】 本発明の燃焼装置は、燃料を燃焼させる
バーナヘッド2と、火炎7により生成した荷電粒子と接
触するフレームロッド1と、バーナヘッド2とフレーム
ロッド1の間に電圧を印加する電圧印加手段11と、そ
れらの間を流れる電流を検出する電流検出手段19と、
前記荷電粒子の電位を検出する第1電位検出手段20と
および第2電位検出手段21を備え、前記第1電位検出
手段20と第2電位検出手段21は、荷電粒子の異なる
電位を検出し、電流と電位間の一定の相関関係を利用し
て、燃焼状態を検知するので、シリコン酸化物付着の影
響を受けずに動作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料を燃焼させる燃
焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の燃焼装置は、特開平6−1
01834号公報および特開平6−213432号公報
などに記載されているようなものが一般的であった。こ
れらの装置は図18に示されているようにフレームロッ
ド1とバーナヘッド2を用いていた。また、フレームロ
ッド1は図19(a)に示されているように電極の表面
にミゾ1aが形成されていたり、同図(b)に示されて
いるように電極の先端に補助ロッド1bが溶接されてい
るなどの加工が施されていた。燃料は気化筒3において
ヒータ4により気化され、ノズル5から噴出されると同
時に空気と混合され、バーナーヘッド2の内部を通過
し、複数の炎孔6を通過するときに着火し、火炎7を形
成する。フレームロッド1はセラミックからなる絶縁体
8を介し、取り付け金具9により固定台10に取り付け
られ、先端は火炎7に接触するように配置されていた。
さらにフレームロッド1とバーナヘッド2の間には電圧
供給手段11として直流電圧電源および電流検出手段1
2として電流計が接続されていた。また、点火は点火手
段13により行われ、例えば点火ロッド14をセラミッ
クからなる絶縁体15を介し、取り付け金具16により
固定台10に取り付け、交流電圧電源17で高電圧を印
加することにより点火ロッド14の先端とバーナヘッド
2の間に火花放電を発生させ点火するものが一般的であ
った。
【0003】上記構成により、フレームロッド1とバー
ナヘッド2の間に一定の直流電圧を供給したときに流れ
る直流電流を検出し、その電流値から燃焼状態を判断
し、燃焼制御手段18により燃焼を制御できるようにな
っていた。一般に燃焼火炎7中には熱電離により生じた
イオンや電子が多く存在しており、フレームロッド1と
バーナヘッド2の間に電圧を供給したときに電流が流れ
れば着火、流れなければ失火といった火炎7の有無を検
知することができる。また電流は燃焼空気中の酸素濃度
などの燃焼条件に大きく依存し、酸素濃度の低下により
不完全燃焼になると電流は小さくなり、電流が予め設定
したしきい値より小さければ燃焼制御手段18により不
完全燃焼と判断し、安全対策として換気を促すブザーや
ランプといった警報を発したり強制的に燃焼を停止させ
るなどの燃焼制御を行っていた。
【0004】ところで燃焼空気中に整髪料などに含まれ
る有機シリコーンが存在すると、フレームロッド1やバ
ーナヘッド2の表面に絶縁性のシリコン酸化物被膜が形
成され、フレームロッド1とバーナヘッド2の間に流れ
る電流が見掛け上小さくなるため正常燃焼であるにも関
らず異常燃焼と検知する可能性があるが、この燃焼装置
によればフレームロッド1にミゾ1aが形成されていた
り、補助ロッド1bが溶接されていたりなどの加工が施
してあるため有機シリコーンの影響を受けることなく燃
焼状態を検出することができるとしている。図19
(a)のように表面にミゾ1aを設けた場合、ミゾ1a
の内側には飛散しているシリコンが入り込まないのでシ
リコン酸化物被膜が形成されず、電流が減少しないとし
ており、また図19(b)のように先端に補助ロッド1
bが溶接された場合、シリコン酸化物が形成されても、
2種類の金属の熱膨張率が異なるため温度変化によりそ
の表面に亀裂や孔食が生じ、その部分が新たな導通部と
なり、電流は減少しないので安定して燃焼状態を検出す
ることができるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃焼装置は、電流を用いて燃焼状態を検出しており、フ
レームロッド1に加工を施し、耐シリコーン性を向上す
るとしているが、シリコン酸化物被膜の形成による電流
の低下はフレームロッド1ではなく相対的に表面積が大
きいバーナヘッド2に大きく依存しているので、フレー
ムロッド1に加工を施してもシリコン酸化物被膜の形成
により徐々に電流は低下し、シリコン酸化物被膜の付着
量が増加すると正常燃焼であるにもかかわらず、異常燃
焼であるという検知不良を起こし燃焼を強制的に停止さ
せるなどの燃焼制御が誤った動作をしてしまうという課
題を有していた。
【0006】さらに、シリコン酸化物被膜の形成された
フレームロッド1やバーナヘッド2はその都度交換する
必要がありまた経済的でないという課題を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、燃料を燃焼させるバーナヘッドと、火炎に
より生成した荷電粒子と接触するフレームロッドと、前
記バーナヘッドと前記フレームロッドの間に電圧を印加
する電圧印加手段と、前記バーナヘッドと前記フレーム
ロッドの間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前
記荷電粒子の電位を検出する第1電位検出手段とおよび
第2電位検出手段を備え、前記第1電位検出手段と第2
電位検出手段は、前記荷電粒子の異なる電位を検出する
燃焼装置である。フレームロッド表面にシリコン酸化物
の付着の有無にかかわらず、すなわち、電流の大小にか
かわらず、フレームロッドとバーナヘッド間の荷電粒子
の電位分布は正常燃焼であれば電流との間で一定の相関
関係が保たれる。本発明は、従来のように電流のみを用
いるのではなくて、前記の相関関係を用いている。すな
わち、電流以外にも、第1電位検出手段と第2電位検出
手段により、荷電粒子の電位を検出できるので、シリコ
ン酸化物付着の影響を受けることなく着火や失火など燃
焼状態を検知できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、燃料を燃焼させるバー
ナヘッドと、火炎により生成した荷電粒子と接触するフ
レームロッドと、前記バーナヘッドと前記フレームロッ
ドの間に電圧を印加する電圧印加手段と、前記バーナヘ
ッドと前記フレームロッドの間に流れる電流を検出する
電流検出手段と、前記荷電粒子の電位を検出する第1電
位検出手段とおよび第2電位検出手段を備え、前記第1
電位検出手段と第2電位検出手段は、前記荷電粒子の異
なる電位を検出するものである。
【0009】フレームロッド表面へのシリコン酸化物の
付着の有無にかかわらず、すなわち、電流の大小にかか
わらず、フレームロッドとバーナヘッド間の荷電粒子の
電位分布は正常燃焼であれば、電流との間で一定の相関
関係が保たれる。本構成は、第1電位検出手段と第2電
位検出手段により荷電粒子の電位を検出できるので、シ
リコン酸化物付着の影響を受けることなく着火状態や失
火状態などの燃焼状態を検知できる。
【0010】また、内炎と接触するフレームロッドと、
前記内炎と接触して荷電粒子の電位を検出する第1電位
検出手段と、前記内炎と異なる内炎と接触して荷電粒子
の電位を検出する第2電位検出手段を備えたものであ
る。
【0011】形状の小さい内炎が複数形成される燃焼の
場合、内炎形状が小さいので、フレームロッド、第1お
よび第2電位検出手段とも同じ内炎に接触させることが
困難である。このような燃焼の場合でも、複数の小内炎
は電気的に互いに導通しているので、フレームロッドと
第1電位検出手段を同じ内炎に接触させ、異なる内炎に
第2電位検出手段を接触させることにより、小内炎中の
荷電粒子の電位を検出できる。内炎には多くの荷電粒子
が含まれ、そして、フレームロッドは内炎に接触してい
るので、電流を多く流すこともできる。
【0012】また、内炎と接触するフレームロッドと、
前記内炎と接触して荷電粒子の電位を検出する第1電位
検出手段と、前記内炎と接触して荷電粒子の電位を検出
する第2電位検出手段を備えたものである。
【0013】形状の大きな内炎が複数形成される燃焼の
場合、内炎形状が大きいので、フレームロッド、第1お
よび第2電位検出手段とも同じ内炎に接触させることが
容易である。従って、内炎中の荷電粒子の電位をより容
易に検出できる。
【0014】また、第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)を検出する第1電位差検出手
段を備えたものである。
【0015】電位は、厳密には、無限遠方からその位置
に荷電粒子を運ぶに必要な仕事として定義され、その測
定は難しいが、本構成では、第1電位検出手段と第2電
位検出手段の間の第1電位差(V12)を検出するので、通
常の電圧計を用いて容易に測定できる。この第1電位差
(V12)も、電位と同様、電流の大小にかかわらず、正常
燃焼であれば、電流との間で一定の相関関係が保たれ
る。従って、この第1電位差(V12)を検出することによ
りシリコン酸化物付着の影響を受けることなく容易に着
火状態や失火状態などの燃焼状態を検知できる。
【0016】また、第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)と電流を用いて火炎インピー
ダンス(R12)を演算する第1演算手段と、前記火炎イン
ピーダンス(R12)により燃焼を制御する第1制御手段を
備えたものである。
【0017】この火炎インピーダンス(R12)は、第1電
位検出手段に接触する等電位面と第2電位検出手段に接
触する等電位面の間の火炎インピーダンスで、第1演算
手段により求められる。この火炎インピーダンスは、燃
焼により生成した荷電粒子の密度や易動度に大きく依存
し、電流の大小に依存しないので、燃焼状態を示す本質
的な量であり、この点で、電位差を用いるよりも好まし
い。この火炎インピーダンス(R12)は、上述のように、
電流の大小に依存しないので、シリコン酸化物付着の影
響を受けることなく燃焼状態を検知でき、その火炎イン
ピーダンス(R12)に従って燃焼を制御する第1制御手段
により燃焼停止など適切に燃焼を制御できる。
【0018】また、バーナヘッドと第2電位検出手段の
間の第2電位差(V2b)を検出する第2電位差検出手段を
備えたものである。
【0019】本構成でも、バーナヘッド電位と第2電位
検出手段電位の間の第2電位差(V2b)を検出するので、
通常の電圧計を用いて容易に測定できる。この第2電位
差(V2 b)はバーナヘッドの電位と第2電位検出手段に接
触する等電位面の電位の間の電位差であるので、バーナ
ヘッドにシリコン酸化物が付着したとき、そのシリコン
酸化物部での大きな電位降下も含まれる。従って、この
第2電位差(V2b)を検出することによりバーナヘッドへ
のシリコン酸化物付着を検出できる。
【0020】また、バーナヘッドと第2電位検出手段の
間の第2電位差(V2b)と電流を用いてバーナヘッドと第
2電位検出手段の間の見掛けの火炎インピーダンス
(R2b)を演算する第2演算手段と、前記見掛けの火炎イ
ンピーダンス(R2b)により燃焼を制御する第2制御手段
を備えたものである。
【0021】この見掛けの火炎インピーダンス(R2b)
は、バーナヘッドと第2電位検出手段に接触する等電位
面間のインピーダンスで、第2演算手段により求められ
る。この見掛けの火炎インピーダンス(R2b)は、バーナ
ヘッドにシリコン酸化物が付着したとき、そのシリコン
酸化物部のインピーダンスも含むので、シリコン酸化物
付着を検出できる。従って、その見掛けの火炎インピー
ダンス(R2b)に従って燃焼を制御する第2制御手段によ
り、例えば、一定値以上に見掛けの火炎インピーダンス
(R2b)が大きくなったときに燃焼を停止するなど、適切
に燃焼を制御できる。
【0022】また、フレームロッドと第1電位検出手段
の間の第3電位差(Vf1)を検出する第3電位差検出手段
を備えたものである。
【0023】燃焼器の構成や燃焼量など燃焼条件によっ
ては、フレームロッド表面へのシリコン酸化物の形成量
とバーナヘッド表面へのシリコン酸化物の形成量が異な
る場合がある。シリコン酸化物の形成量が異なると、電
位差への影響も異なる。本構成では、フレームロッドと
第1電位検出手段の間の第3電位差(Vf1)を検出する第
3電位差検出手段を備えている。第3電位差(Vf1)は、
フレームロッド表面でのシリコン酸化物部の電位降下も
含むので、フレームロッド表面へのシリコン酸化物の形
成量が大きいとき、シリコン酸化物付着を容易に検出で
きる。
【0024】また、フレームロッドと第1電位検出手段
の間の第3電位差(Vf1)と電流を用いて見掛けの火炎イ
ンピーダンス(Rf1)を演算する第3演算手段と、前記見
掛けの火炎インピーダンス(Rf1)により燃焼を制御する
第3制御手段を備えたものである。
【0025】この見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)
は、フレームロッドと第1電位検出手段に接触する等電
位面間のインピーダンスで、第3演算手段により求めら
れる。この見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)は、フレ
ームロッドにシリコン酸化物が付着したとき、そのシリ
コン酸化物部のインピーダンスも含むので、シリコン酸
化物付着を検出できる。従って、その見掛けの火炎イン
ピーダンス(Rf1)に従って燃焼を制御する第3制御手段
により、例えば、一定値以上に見掛けの火炎インピーダ
ンス(Rf1)が大きくなったときに燃焼を停止するなど、
適切に燃焼を制御できる。
【0026】また、第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)を検出する第1電位差検出手
段と、バーナヘッドと第2電位検出手段の間の第2電位
差(V 2b)を検出する第2電位差検出手段を備えたもので
ある。
【0027】第1電位差(V12)は、電流の大小にかかわ
らず、正常燃焼であれば、電流との間で一定の相関関係
が保たれる。従って、この第1電位差(V12)を検出する
ことによりシリコン酸化物付着の影響を受けることなく
容易に着火状態や失火状態などの燃焼状態を検知でき
る。また、第2電位差(V2b)はバーナヘッドと第2電位
検出手段電位の間の第2電位差(V2b)であるので、バー
ナヘッドにシリコン酸化物が付着したとき、そのシリコ
ン酸化物部での大きな電位降下も含まれる。従って、こ
の第2電位差(V2b)を検出することによりバーナヘッド
へのシリコン酸化物付着を検出できる。本構成では、第
1電位差(V12)と第2電位差(V2b)の両者を同時に検出で
きるので、第1電位差(V12)によりシリコン酸化物付着
の影響を受けることなく燃焼状態を検知すると同時に、
他方で、第2電位差(V2b)によりバーナヘッドへのシリ
コン酸化物付着を監視することができる。
【0028】また、第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)と電流を用いて火炎インピー
ダンス(R12)を演算する第1演算手段と、前記火炎イン
ピーダンス(R12)により燃焼を制御する第1制御手段
と、バーナヘッドと第2電位検出手段の間の第2電位差
(V2b)と電流を用いてバーナヘッドと第2電位検出手段
の間の見掛けの火炎インピーダンス(R2b)演算する第2
演算手段と、前記見掛けの火炎インピーダンス(R2b)に
より燃焼を制御する第2制御手段を備えたものである。
【0029】第1演算手段により求められた火炎インピ
ーダンス(R12)は、電流の大小に依存しないので、シリ
コン酸化物付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知
でき、その火炎インピーダンス(R12)に従って燃焼を制
御する第1制御手段により燃焼停止など適切に燃焼を制
御できる。また、第2演算手段により求められた見掛け
の火炎インピーダンス(R2b)は、バーナヘッドにシリコ
ン酸化物が付着したとき、シリコン酸化物付着を検出で
き、その見掛けの火炎インピーダンス(R2b)に従って燃
焼を制御する第2制御手段により燃焼停止など適切に燃
焼を制御できる。本構成では、火炎インピーダンス
(R12)と見掛けの火炎インピーダンス(R2b)の両者を同時
に検出できるので、火炎インピーダンス(R12)によりシ
リコン酸化物付着の影響を受けることなく、第1制御手
段を用いて燃焼を制御すると同時に、他方で、見掛けの
火炎インピーダンス(R2b)によりバーナヘッドへのシリ
コン酸化物付着を監視つつ、燃焼を制御できる。
【0030】また、第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)を検出する第1電位差検出手
段と、フレームロッドと第1電位検出手段の間の第3電
位差(Vf1)を検出する第3電位差検出手段を備えたもの
である。
【0031】第1電位差(V12)は、電流の大小にかかわ
らず、正常燃焼であれば、電流との間で一定の相関関係
が保たれる。従って、この第1電位差(V12)を検出する
ことによりシリコン酸化物付着の影響を受けることなく
容易に着火状態や失火状態などの燃焼状態を検知でき
る。また、第3電位差(Vf1)はフレームロッドと第1電
位検出手段電位の間の第3電位差(Vf1)であるので、フ
レームロッドにシリコン酸化物が付着したとき、そのシ
リコン酸化物部での大きな電位降下も含まれる。従っ
て、この第3電位差(Vf1)を検出することによりフレー
ムロッドへのシリコン酸化物付着を検出できる。本構成
では、第1電位差(V12)と第3電位差(Vf1)の両者を同時
に検出できるので、第1電位差(V12)によりシリコン酸
化物付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知すると
同時に、他方で、第3電位差(Vf1)によりフレームロッ
ドへのシリコン酸化物付着を監視することができる。
【0032】また、第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)と電流を用いて火炎インピー
ダンス(R12)を演算する第1演算手段と、前記火炎イン
ピーダンス(R12)により燃焼を制御する第1制御手段
と、フレームロッドと第1電位検出手段の間の第3電位
差(Vf1)と電流を用いてフレームロッドと第1電位検出
手段の間の見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)演算する
第3演算手段と、前記見掛けの火炎インピーダンス
(Rf1)により燃焼を制御する第3制御手段を備えたもの
である。
【0033】第1演算手段により求められた火炎インピ
ーダンス(R12)は、電流の大小に依存しないので、シリ
コン酸化物付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知
でき、その火炎インピーダンス(R12)に従って燃焼を制
御する第1制御手段により燃焼停止など適切に燃焼を制
御できる。また、第3演算手段により求められた見掛け
の火炎インピーダンス(Rf1)は、フレームロッドにシリ
コン酸化物が付着したとき、シリコン酸化物付着を検出
でき、その見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)に従って
燃焼を制御する第3制御手段により燃焼停止など適切に
燃焼を制御できる。本構成では、火炎インピーダンス(R
12)と見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)の両者を同時に
検出できるので、火炎インピーダンス(R12)によりシリ
コン酸化物付着の影響を受けることなく、第1制御手段
を用いて燃焼を制御すると同時に、他方で、見掛けの火
炎インピーダンス(Rf1)によりフレームロッドへのシリ
コン酸化物付着を監視つつ、燃焼を制御できる。
【0034】以下、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。なお、従来例と同一部分には同一符号をつけ説明は
省略する。また、気化筒3など本発明の必須要件でない
部分は、図面で省略している。
【0035】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
燃焼装置の構成を示す断面図である。一般的にガス状燃
料に予め理論燃焼空気量以下の二次空気を混合した混合
ガスを複数の炎孔6より噴出させて燃焼させるが、炎孔
6のごく近傍に可燃ガスと予混合された1次空気との燃
焼反応による内炎7aが形成され、さらにこの内炎の外
側に周囲からの2次空気との燃焼反応による外炎7bが
形成される。前記内炎7aは目視で明るく輝いて見え、
外炎7bは透明に近い燃焼炎となり全体の火炎7を形成
している。フレームロッド1の一方の端部は、火炎7に
より生成した荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段1
1を介してバーナヘッド2に接続されている。ここで内
炎7aは、目視で明るく輝いて見え、多くの荷電粒子
(イオンと電子)が含まれているが、内炎7aの近傍お
よび外炎7bにも少ない密度であるにしても荷電粒子は
存在する。荷電粒子が無視できる程度に少ない場合、例
えば、火炎7が存在しないとき、すなわち、燃焼が停止
した状態では、電圧印加手段11により、10〜30V
の電圧をフレームロッド9とバーナヘッド2に印加して
も、殆ど電流は流れない。しかし、正常燃焼状態でフレ
ームロッド1を内炎7aから数mm離れた位置に配置し
ても、上記電圧を印加したとき、数μA以上の電流が流
れる。このことは、内炎7aの近傍にも荷電粒子が存在
することを示す。フレームロッド1とバーナヘッド2間
に流れる電流は、例えば、一定の抵抗値を有する抵抗体
の両端の電圧から求める電流検出手段19により検出さ
れる。もちろん、電流検出手段19は抵抗体の代わりに
電流計を用いてもよい。
【0036】第1電位検出手段20は、フレームロッド
1に近い位置に配置され、その一方の端部は荷電粒子と
接触している。第1電位検出手段20は、フレームロッ
ド1と同様、絶縁体8を介して固定されている。第2電
位検出手段21は、フレームロッド1から遠い位置に配
置され、その一方の端部は荷電粒子と接触している。第
2電位検出手段21も、同様にして、絶縁体8を介して
固定されている。フレームロッド1とバーナヘッド2の
間に電流が流れているとき、両者の間には電位勾配が存
在し、電流は空間的に広がりをもって流れるので、荷電
粒子の等電位面が、電流の流れ方向に対して直交して存
在する。第1電位検出手段20の位置にも、第2電位検
出手段21の位置にも、それぞれに接触する等電位面が
存在する。第1電位検出手段20は、フレームロッド1
に近い位置に配置されているので、電位的にはバーナヘ
ッド2から遠い位置の等電位面に接触する。他方、第2
電位検出手段21は、フレームロッド1から遠い位置に
配置されているので、電位的にはバーナヘッド2に近い
位置の等電位面に接触する。このように第1電位検出手
段20と第2電位検出手段21は、荷電粒子の異なる電
位を検出する。なお、フレームロッド1、第1電位検出
手段20および第2電位検出手段21は、直径1〜2m
mの高耐熱性金属線が多用される。
【0037】荷電粒子と接触するフレームロッド1の一
方の端部表面にのみシリコン酸化物が形成された場合、
このシリコン酸化物は絶縁性であるので、たとえ正常燃
焼状態であっても、電流は明らかに減少する。しかし、
電流は減少しても正常燃焼であれば、フレームロッド1
とバーナヘッド2の間には、その電流値に対応した一定
の電位勾配が存在し、また、等電位面も存在することは
明らかである。すなわち、バーナヘッド2と第1電位検
出手段20に接触する等電位面の間の火炎インピーダン
スをRb1、シリコン酸化物の形成されないときの電流を
Ii、形成されたときの電流をIsiとすると、正常燃焼
であれば、火炎インピーダンス(Rb1)は同じである。従
って、シリコン酸化物の形成されないときの第1電位検
出手段20の電位は(バーナヘッド2の電位+Rb1*I
i)であり、形成されたときの同電位は(バーナヘッド
2の電位+Rb1*Isi)である。火炎インピーダンス
(Rb 1)は正常時の電位と電流Iiから求められるので、
シリコン酸化物形成時の電流Isiの値に応じた電位(バ
ーナヘッド2の電位+Rb1*Isi)が検出されれば、燃
焼状態は正常であることが検出でき、検出された電位が
(バーナヘッド2の電位+Rb1*Isi)と異なる場合、
正常燃焼でないことが検出できる。従って、シリコン酸
化物形成により小さな電流Isiが流れるときでも燃焼状
態を検出できることは明らかである。
【0038】第2電位検出手段21の電位についても、
バーナヘッド2と第2電位検出手段21に接触する等電
位面の間の火炎インピーダンスをRb2とする点を除き、
第1電位検出手段20の電位の場合と全く同じである。
例えば、シリコン酸化物の形成されたときの第2電位検
出手段21の電位は(バーナヘッド2の電位+Rb2*I
si)である。
【0039】シリコン酸化物がバーナヘッド2の表面に
のみ形成された場合もこの状況は、フレームロッド1の
電位を基準にする以外全く同じである。
【0040】シリコン酸化物がフレームロッド1の表面
にもバーナヘッド2の表面にも形成された場合、表面に
形成されたシリコン酸化物に起因する電位降下が生じる
ので、前述した効果は期待できない。しかし、第1電位
検出手段20の電位と第2電位検出手段21の電位の電
位差は、シリコン酸化物の形成されたとき、バーナヘッ
ド2の電位を基準にすると、{(バーナヘッド2の電位+
b1*Isi)−(バーナヘッド2の電位+Rb2*Isi)=
(Rb1−Rb2)*Isi}であるので、同電位差はバーナヘ
ッド2の電位と無関係である。従って、同電位差は、バ
ーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物の形成に無関係
に決まる。他方、Rb1およびRb2は、正常燃焼状態であ
らかじめ求められるので、同電位差がIsiに応じた同電
位であるか、否かにより、燃焼状態を検知できることは
明らかである。このことは、フレームロッド1の電位を
基準にしても全く同じであるので、シリコン酸化物がフ
レームロッド1の表面およびバーナヘッド2の表面にも
形成された場合にも、同電位差を監視することにより、
燃焼状態を検知できる。
【0041】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
構成を示す断面図である。
【0042】フレームロッド1の一方の端部は、内炎7
aに接触し、他端は電圧印加手段11を介してバーナヘ
ッド2に接続されている。第1電位検出手段20の一方
の端部は、フレームロッド1と接触している同じ内炎7
aと接触する位置に配置されている。第2電位検出手段
21は、フレームロッド1と接触している内炎7aと異
なる内炎7aと接触する位置に配置されている。前述し
たように、内炎7aは、目視で明るく輝いて見え、多く
の荷電粒子(イオンと電子)を含む。従って、電圧印加
手段11により同じ電圧をフレームロッド1とバーナヘ
ッド2間に印加しても、図1構成に比べ図2構成はより
多くの電流を流すことができる。
【0043】各々の内炎7aの大きさや高さは、燃焼量
や炎孔の形状に依存して大きく変わるが、家庭用燃焼器
の場合、直径が3mm以下、高さが1mm以下になると
きもある。このように、内炎7aが小さいために、フレ
ームロッド1、第1電位検出手段20および第2電位検
出手段21の3者とも同じ内炎7aに接触して配置でき
ない場合、図2に示すように、フレームロッド1と第1
電位検出手段20を同じ内炎7aに接触させ、第2電位
検出手段21を異なる内炎7aに接触させる構成が好ま
しい。
【0044】電流はフレームロッド1と接触する内炎7
aを通過して主として流れるが、第2電位検出手段21
と接触する他の内炎7aを通過して流れる電流も微小で
はあるが存在する。内炎7aにも外炎7bにも荷電粒子
は存在し、内炎7aと外炎7bとは電気的に導通してい
るからである。このことは、内炎7a中で第2電位検出
手段21により検出される電位と同じ電位の等電位面
が、他の内炎7aにも存在することを示す。従って、第
2電位検出手段21により検出される等電位面の電位と
電流の関係は、シリコン酸化物形成の有無にかかわらず
図1構成と同じ相互関係が保たれ、内炎7aが小さい場
合でも同等の効果が得られる。
【0045】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
構成を示す断面図である。
【0046】フレームロッド1の一方の端部は、内炎7
aに接触し、他端は電圧印加手段11を介してバーナヘ
ッド2に接続されている。第1電位検出手段20の一方
の端部および第2電位検出手段21の一方の端部は、フ
レームロッド1と接触している同じ内炎7aと接触する
位置に配置されている。
【0047】内炎7aが大きな場合、図3の構成が好ま
しい。フレームロッド1、第1電位検出手段20および
第2電位検出手段21が、燃焼の流れ、荷電粒子の数な
どが均一な場に互いに近い位置で配置されているからで
ある。第1電位検出手段20および第2電位検出手段2
1により検出される等電位面の電位と電流の関係は、シ
リコン酸化物形成の有無にかかわらず図1構成と同じ相
互関係が保たれる。また、フレームロッド1とバーナヘ
ッド2の間に多くの電流が流れるので、荷電粒子の電位
検出は容易になる。また、電流が多くなるほど、フレー
ムロッド1、第1電位検出手段20および第2電位検出
手段21の電気絶縁性も低くてよいという利点もある。
【0048】(実施例4)図4は、本発明の実施例4の
構成を示す断面図である。
【0049】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11を介して
バーナヘッド2に接続されている。第1電位検出手段2
0は、フレームロッド1に近い位置に配置され、その一
方の端部は荷電粒子と接触している。第1電位検出手段
20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8を介して固
定されている。第2電位検出手段21は、フレームロッ
ド1から遠い位置に配置され、その一方の端部は荷電粒
子と接触している。第2電位検出手段21も、同様にし
て、絶縁体8を介して固定されている。第1電位検出手
段20の他端と第2電位検出手段21の他端は第1電位
差検出手段22に接続され、第1電位検出手段20に接
触する等電位面と第2電位検出手段21に接触する等電
位面の間の第1電位差(V12)が検出される。第1電位差
検出手段22として、例えば、電圧計が用いられる。
【0050】これまでは、第1電位検出手段20と第2
電位検出手段21により検出される電位を用いてきた
が、同図に示すように、第1電位差(V12)を第1電位差
検出手段22により検出することが好ましい。この第1
電位差(V12)は、第1電位検出手段20に接触する等電
位面と第2電位検出手段21に接触する等電位面の間の
インピーダンス(R12=Rb1-Rb2)と電流(I)の積に等しい(V
12=R12*I)。従って、正常燃焼であればインピーダンス
(R12)は一定であるので、電流(I)から正常燃焼状態の電
位差が容易に求められるからである。シリコン酸化物
は、フレームロッド1の表面にも、バーナヘッド2の表
面にも形成されるが、どちらにより多く形成されるか
は、燃焼器の構成や燃焼量などより大きく異なる。しか
し、本構成における第1電位差(V12)(=R12*I)は、バー
ナヘッド2の電位やフレームロッド1の電位に無関係で
あるので、シリコン酸化物がバーナヘッド2の表面に形
成されても、フレームロッド1の表面に形成されても、
そのときに流れる電流(Isi)に対応した第1電位差(V12)
(=R12*Isi)が観測される。
【0051】(実施例5)図5は、本発明の実施例5の
構成を示す断面図である。
【0052】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11を介して
バーナヘッド2に接続されている。第1電位検出手段2
0は、フレームロッド1に近い位置に配置され、その一
方の端部は荷電粒子と接触している。第1電位検出手段
20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8を介して固
定されている。第2電位検出手段21は、フレームロッ
ド1から遠い位置に配置され、その一方の端部は荷電粒
子と接触している。第2電位検出手段21も、同様にし
て、絶縁体8を介して固定されている。第1電位検出手
段20の他端と第2電位検出手段21の他端は第1電位
差検出手段22に接続され、第1電位検出手段20に接
触する等電位面と第2電位検出手段21に接触する等電
位面の間の第1電位差(V12)が検出される。第1電位差
(V12)と電流(I)は第1演算手段23に入力され、第1電
位検出手段20に接触する等電位面と第2電位検出手段
21に接触する等電位面の間の火炎インピーダンス
(R12)が演算される。この火炎インピーダンス(R12)に基
づき第1制御手段24が燃焼の停止など燃焼を制御す
る。
【0053】これまでは、第1電位検出手段20と第2
電位検出手段21により検出される電位や第1電位差(V
12)をを用いてきたが、同図に示すように、第1演算手
段23により火炎インピーダンス(R12)を演算により用
いることが好ましい。この火炎インピーダンス(R12)
は、前述したように、第1電位検出手段20に接触する
等電位面と第2電位検出手段21に接触する等電位面の
間の火炎インピーダンスである。正常燃焼であれば火炎
インピーダンス(R12)は一定で、荷電粒子の密度や易動
度により決められる本質的な量であるので、電流(I)に
依存しない。火炎インピーダンス(R12)が一定値以上に
大きくなったとき、第1制御手段24により燃焼停止な
ど燃焼を制御できる。本構成における火炎インピーダン
ス(R12)は、バーナヘッド2の電位やフレームロッド1
の電位に無関係であるので、シリコン酸化物がバーナヘ
ッド2の表面に形成されても、フレームロッド1の表面
に形成されても、そのときの燃焼に対応した火炎インピ
ーダンス(R12)が観測される。
【0054】家庭用石油ファンヒータを用いて、正常灯
油中にシリコーン油を約200ppm(重量濃度)添加
した灯油を燃焼させたときの電流(I)および第1電位差
(V12)の経時変化を図6に示す。
【0055】最初に正常灯油を約5分間燃焼させ、その
後上記シリコーン油を添加した灯油を約6時間連続して
燃焼させ、電流(I)および第1電位差(V12)が時間経過と
共にどのような変化するかを測定した。電圧印加手段1
1として、直流電源(24V)を用いた。
【0056】電流は、初期の正常灯油燃焼中では約80
μAであったが、シリコーン油を添加した灯油燃焼中で
は時間経過と共に急速に減少し、最終的には約30μA
(初期電流値の約40%)にまで減少した。正常灯油燃焼
もシリコーン油を添加した灯油燃焼も、燃焼自身は光学
的にも、電気的にも殆ど正常燃焼であることが別途確認
されている。また、この測定後フレームロッド1の表面
にもバーナヘッド2の表面にもSiと酸素から成る白い
付着物の形成が確認された。これらのことから電流は、
正常燃焼であるにもかかわらず、シリコン酸化物の形成
により減少することは明らかである。
【0057】他方、第1電位差(V12)は、初期の正常灯
油燃焼中では約0.19Vであったが、シリコーン油を
添加した灯油燃焼中では時間経過と共に減少し、最終的
には約0.11V(初期電位差値の約58%)にまで減少
した。火炎インピーダンス(R12=V12/I)は、約2.5kΩ
であるから、電流(I)が30μAに減少したときの第1電
位差(V12)は、0.075Vを示すことが期待される。実
測の最終第1電位差(V12)は、約0.11Vであり、期待
値の約1.47倍であった。この原因の詳細は不明であ
るが、電流(I)−第1電位差(V12)特性における非直線性
などに起因すると考えられる。しかし、電流が約1/2.
7にまで減少していることを考慮すると、第1電位差(V
12)を用いた燃焼状態検知は、従来の電流を用いた検知
に比べ、シリコン酸化物形成に対して明らかに安定であ
る。
【0058】このシリコン酸化物形成にたいする安定性
は、次に示すように、火炎インピーダンス(R12)で評価
すると一層明確である。フレームロッド1とバーナヘッ
ド2間の全インピーダンス(R)は、電流値と直流電源(24
V)から求められ、初期的には約300kΩで、経過時間
の増加と共に増加し、最終的には約800kΩ(初期値の
約2.7倍)になった。しかし、火炎インピーダンス(R12
=V12/I)は、初期的に約2.5kΩであったが、最終的に
も約3.7kΩ(初期値の約1.47倍)に増加しただけで
あった。両者の経過時間に対する変化を図7に示す。経
過時間に対するインピーダンスの増加率(k)をk=(1/Ri)
(△R/△t)で定義する。ただし、Ri:初期抵抗値、△R:
時間△t(約6時間)の間に変化した抵抗値である。同図
から明らかなように、経過時間に対する火炎インピーダ
ンス(R12)の増加率は約6.7%/時間、全インピーダンス
(R)の増加率は約28%/時間であった。このことから第
1電位差(V12)や火炎インピーダンス(R12)を用いた燃焼
状態検知は、従来の電流(I)を用いた検知に比べ、シリ
コン酸化物形成に対して4倍以上安定である。
【0059】(実施例6)図8は、本発明の実施例6の
構成を示す断面図である。
【0060】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11を介して
バーナヘッド2に接続されている。第1電位検出手段2
0は、フレームロッド1に近い位置に配置され、その一
方の端部は荷電粒子と接触している。第1電位検出手段
20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8を介して固
定されている。第2電位検出手段21は、フレームロッ
ド1から遠い位置に配置され、その一方の端部は荷電粒
子と接触している。第2電位検出手段21も、同様にし
て、絶縁体8を介して固定されている。第2電位検出手
段21の他端とバーナヘッド2は第2電位差検出手段2
5に接続され、第2電位検出手段21の電位とバーナヘ
ッド2の電位の第2電位差(V2b)が検出される。
【0061】この第2電位差(V2b)は、第2電位検出手
段21に接触する等電位面とバーナヘッド2の間の電位
差であるので、シリコン酸化物がバーナヘッド2に形成
されたとき、第2電位差(V2b)はシリコン酸化物部での
大きな電位降下も含まれる。このシリコン酸化物部での
電位降下は、同酸化物の付着量が多くなれば、より大き
くなるので、第2電位差(V2b)の検出により、シリコン
酸化物の付着量を検知できる点で本構成は優れている。
【0062】(実施例7)図9は、本発明の実施例7の
構成を示す断面図である。
【0063】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11を介して
バーナヘッド2に接続されている。第1電位検出手段2
0は、フレームロッド1に近い位置に配置され、その一
方の端部は荷電粒子と接触している。第1電位検出手段
20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8を介して固
定されている。第2電位検出手段21は、フレームロッ
ド1から遠い位置に配置され、その一方の端部は荷電粒
子と接触している。第2電位検出手段21も、同様にし
て、絶縁体8を介して固定台10に取り付けられる。第
2電位検出手段21の他端とバーナヘッド2は第2電位
差検出手段25に接続され、第2電位検出手段21の電
位とバーナヘッド2の電位の第2電位差(V2b)が検出さ
れる。
【0064】第2電位差(V2b)と電流(I)は第2演算手段
26に入力され、、第2電位検出手段21に接触する等
電位面とバーナヘッド2の間の見掛けの火炎インピーダ
ンス(R2b)が演算される。この見掛けの火炎インピーダ
ンス(R2b)に基づき第2制御手段27が燃焼の停止など
燃焼を制御する。この見掛けの火炎インピーダンス
(R2b)は、前述したように、第2電位検出手段21に接
触する等電位面とバーナヘッド2の間の火炎インピーダ
ンスである。従って、シリコン酸化物がバーナヘッド2
に形成されたとき、見掛けの火炎インピーダンス(R2b)
はシリコン酸化物部に起因するインピーダンスも含まれ
る。このシリコン酸化物部でのインピーダンスは、同酸
化物の付着量が多くなれば、より大きくなるので、見掛
けの火炎インピーダンス(R2b)の検出により、シリコン
酸化物の付着量を直接的に検知できる点で本構成は優れ
ている。
【0065】図6および図7で測定したときと同じ条件
で、家庭用石油ファンヒータを用いて、正常灯油中にシ
リコーン油を約200ppm(重量濃度)添加した灯油
を燃焼させたときの電流(I)および第2電位差(V2b)の経
時変化を図10に示す。
【0066】最初に正常灯油を約5分間燃焼させ、その
後上記シリコーン油を添加した灯油を約6時間連続して
燃焼させ、電流(I)および第2電位差(V2b)が時間経過と
共にどのような変化するかを測定した。電圧印加手段1
1として、直流電源(24V)を用いた。
【0067】電流は、初期の正常灯油燃焼中では約80
μAであったが、シリコーン油を添加した灯油燃焼中で
は時間経過と共に急速に減少し、最終的には約30μA
(初期電流値の約37%)にまで減少した。この電流(I)
の減少は、シリコン酸化物の形成により減少することは
明らかである。
【0068】他方、第2電位差(V2b)は、初期の正常灯
油燃焼中では約6Vであったが、シリコーン油を添加し
た灯油燃焼中では時間経過と共に増加し、最終的には約
11V(初期電位差値の約1.8倍)にまで増加した。見
掛けの火炎インピーダンス(R2 b=V2b/I)の初期値は、約
75kΩであるから、シリコン酸化物がバーナヘッド2
に付着しなければ、電流(I)が30μAに減少したときの
第2電位差(V2b)は、約2.2Vを示すことが期待され
る。しかし、実測の最終第2電位差(V2b)は、約11Vで
あり、期待値よりも約5倍も高かった。この原因の詳細
は不明であるが、バーナヘッド2の表面にシリコン酸化
物が形成され、このシリコン酸化物部での電位降下も第
2電位差(V2b)に含まれることに起因すると考えられ
る。電流が約1/2.7以下にまで減少を示したのに対し
て、第2電位差(V2b)は期待値に対して約5倍も増加し
たことから、第2電位差(V2b)を用いた燃焼状態検知
は、従来の電流を用いた検知に比べ、シリコン酸化物形
成に対して敏感である。
【0069】このシリコン酸化物形成にたいする感度
は、下記に示すように、火炎インピーダンス(R2b)で評
価すると一層明確である。フレームロッド1とバーナヘ
ッド2間の全インピーダンス(R)は、電流値と直流電源
(24V)から求められ、初期的には約300kΩで、経過
時間の増加と共に増加し、最終的には約800kΩ(初期
値の約2.7倍)になった。しかし、見掛けの火炎インピ
ーダンス(R2b=V2b/I)は、初期的に約75kΩであった
が、最終的に約350kΩ(初期値の約4.7倍)にも増加
した。両者の経過時間に対する変化を図11に示す。経
過時間に対するインピーダンスの増加率(k)を、図7と
同様にして定義する。同図から明らかなように、経過時
間に対する見掛けの火炎インピーダンス(R2b)の増加率
(k)は約60%/時間、全インピーダンス(R)の増加率(k)
は、約28%/時間であり、前者はシリコン酸化物付着に
対して後者よりも2倍以上高感度であった。このことか
ら第2電位差(V2b)や見掛けの火炎インピーダンス(R2b)
を用いた燃焼状態検知は、従来の電流(I)を用いた検知
に比べ、シリコン酸化物形成に対して約2倍以上高感度
である。
【0070】(実施例8)図12は、本発明の実施例8
の構成を示す断面図である。
【0071】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11を介して
バーナヘッド2に接続されている。第1電位検出手段2
0は、フレームロッド1に近い位置に配置され、その一
方の端部は荷電粒子と接触している。第1電位検出手段
20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8を介して固
定台10されている。第2電位検出手段21は、フレー
ムロッド1から遠い位置に配置され、その一方の端部は
荷電粒子と接触している。第2電位検出手段21も、同
様にして、絶縁体8を介して固定されている。第1電位
検出手段20の他端とバーナヘッド2は第3電位差検出
手段28に接続され、第1電位検出手段20の電位とフ
レームロッド1の電位の第3電位差(Vf1)が検出され
る。
【0072】この第3電位差(Vf1)は第1電位検出手段
20に接触する等電位面とフレームロッド1の間の電位
差であるので、シリコン酸化物がフレームロッド1に形
成されたとき、第3電位差(Vf1)はシリコン酸化物部で
の大きな電位降下も含まれる。このシリコン酸化物部で
の電位降下は、同酸化物の付着量が多くなれば、より大
きくなるので、第3電位差(Vf1)の検出により、フレー
ムロッド1表面へのシリコン酸化物の付着量を検知でき
る点で本構成は優れている。
【0073】(実施例9)図13は、本発明の実施例9
の構成を示す断面図である。
【0074】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11を介して
バーナヘッド2に接続されている。第1電位検出手段2
0は、フレームロッド1に近い位置に配置され、その一
方の端部は荷電粒子と接触している。第1電位検出手段
20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8を介して固
定されている。第2電位検出手段21は、フレームロッ
ド1から遠い位置に配置され、その一方の端部は荷電粒
子と接触している。第2電位検出手段21も、同様にし
て、絶縁体8を介して固定されている。第1電位検出手
段20の他端とフレームロッド1は第3電位差検出段2
8に接続され、第1電位検出手段20の電位とフレーム
ロッド1の電位の第3電位差(Vf1)が検出される。
【0075】第3電位差(Vf1)と電流(I)は第3演算手段
29に入力され、第1電位検出手段20に接触する等電
位面とフレームロッド1の間の見掛けの火炎インピーダ
ンス(Rf1)が演算される。この見掛けの火炎インピーダ
ンス(Rf1)に基づき第3制御手段30が燃焼の停止など
燃焼を制御する。この見掛けの火炎インピーダンス
(Rf1)は、前述したように、第1電位検出手段20に接
触する等電位面とフレームロッド1の間の火炎インピー
ダンスである。従って、シリコン酸化物がフレームロッ
ド1に形成されたとき、見掛けの火炎インピーダンス(R
f1)はシリコン酸化物部に起因する抵抗も含まれる。こ
のシリコン酸化物部でのインピーダンスは、同酸化物の
付着量が多くなれば、より大きくなるので、見掛けの火
炎インピーダンス(Rf1)の検出により、フレームロッド
1表面へのシリコン酸化物の付着量を直接的に検知でき
る点で本構成は優れている。
【0076】図6および図7で測定したときと同じ条件
で、家庭用石油ファンヒータを用いて、正常灯油中にシ
リコーン油を約200ppm(重量濃度)添加した灯油
を燃焼させたときの電流(I)および第3電位差(Vf1)の経
時変化を測定し、図10や図11に示した結果と同様の
結果が得られれた。
【0077】(実施例10)図14は、本発明の実施例
10の構成を示す断面図である。
【0078】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の生成した荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11
を介してバーナヘッド2に接続されている。第1電位検
出手段20は、フレームロッド1に近い位置に配置さ
れ、その一方の端部は荷電粒子と接触している。第1電
位検出手段20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8
を介して固定されている。第2電位検出手段21は、フ
レームロッド1から遠い位置に配置され、その一方の端
部は荷電粒子と接触している。第2電位検出手段21
も、同様にして、絶縁体8を介して固定されている。第
1電位検出手段20の他端と第2電位検出手段21の他
端は第1電位差検出手段22に接続され、第1電位検出
手段20の電位と第2電位検出手段21の電位の第1電
位差(V12)が検出される。第2電位検出手段21の他端
とバーナヘッド2は第2電位差検出手段25に接続さ
れ、第2電位検出手段21の電位とバーナヘッド2の第
2電位差(V2b)が検出される。
【0079】本構成では、第1電位差検出手段22によ
り検出される第1電位差(V12)および第2電位差検出手
段25により検出される第2電位差(V2b)の2個の電位差
が同時に検出される。第1電位差(V12)は、第1電位検
出手段20に接触する等電位面と第2電位検出手段21
に接触する等電位面の間の電位差であるので、バーナヘ
ッド2の表面やフレームロッド1の表面にシリコン酸化
物が形成されても、そのときに流れる電流(I)に応じた
電位差が検出される。他方、第2電位差(V2b)は、第2
電位検出手段21に接触する等電位面とバーナヘッド2
の間の電位差であるので、シリコン酸化物がバーナヘッ
ド2の表面に形成されたとき、第2電位差(V2b)はシリ
コン酸化物部での大きな電位降下も含まれる。このシリ
コン酸化物部での電位降下は、同酸化物の付着量が多く
なれば、より大きくなるので、第2電位差(V2b)の検出
により、バーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物の付
着量を検知できる。
【0080】このように、本構成では、第2電位差
(V2b)によりバーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物
の付着量を監視しつつ、一方で、第1電位差(V12)によ
り燃焼状態を監視できる点で優れている。シリコン酸化
物の付着量が極端に増加して、それに応じて電流(I)が
数μA以下にまで減少すると、電流(I)の検出そのものが
困難になる。このような場合、第1電位差(V12)により
正常燃焼状態と判定されても、第2電位差(V2b)により
検出されたバーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物付
着量が一定量以上になれば、燃焼停止など適切な燃焼制
御ができる。
【0081】(実施例11)図15は、本発明の実施例
11の構成を示す断面図である。
【0082】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
の生成した荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段11
を介してバーナヘッド2に接続されている。第1電位検
出手段20は、フレームロッド1に近い位置に配置さ
れ、その一方の端部は荷電粒子と接触している。第1電
位検出手段20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8
を介して固定されている。第2電位検出手段21は、フ
レームロッド1から遠い位置に配置され、その一方の端
部は荷電粒子と接触している。第2電位検出手段21
も、同様にして、絶縁体8を介して固定されている。
【0083】第1電位検出手段20の他端と第2電位検
出手段21の他端は第1電位差検出手段22に接続さ
れ、第1電位検出手段20の電位と第2電位検出手段2
1の電位の第1電位差(V12)が検出される。第1電位差
(V12)と電流(I)は第1演算手段23に入力され、第1電
位検出手段20に接触する等電位面と第2電位検出手段
21に接触する等電位面の間の火炎インピーダンス
(R12)が演算される。この火炎インピーダンス(R12)に基
づき第1制御手段24が燃焼の停止など燃焼を制御す
る。
【0084】第2電位検出手段21の他端とバーナヘッ
ド2は第2電位差検出手段25に接続され、第2電位検
出手段21の電位とバーナヘッド2の第2電位差(V2b)
が検出される。第2電位差(V2b)と電流(I)は第2演算手
段26に入力され、第2電位検出手段21に接触する等
電位面とバーナヘッド2の間の見掛けの火炎インピーダ
ンス(R2b)が演算される。この見掛けの火炎インピーダ
ンス(R2b)に基づき第2制御手段27が燃焼の停止など
燃焼を制御する。
【0085】本構成では、第1演算手段23により演算
される火炎インピーダンス(R12)および第2演算手段2
6により演算される見掛けの火炎インピーダンス(R2b)
の2個の火炎インピーダンスが同時に検出される。火炎
インピーダンス(R12)は、第1電位検出手段20に接触
する等電位面と第2電位検出手段21に接触する等電位
面の間の火炎インピーダンスであるので、バーナヘッド
2の表面やフレームロッド1の表面にシリコン酸化物が
形成されても、正常燃焼であれば一定の値を示す。他
方、見掛けの火炎インピーダンス(R2b)は、第2電位検
出手段21に接触する等電位面とバーナヘッド2の間の
火炎インピーダンスであるので、シリコン酸化物がバー
ナヘッド2の表面に形成されたとき、見掛けの火炎イン
ピーダンス(R 2b)はシリコン酸化物部での大きなインピ
ーダンスも含まれる。このシリコン酸化物部でのインピ
ーダンスは、同酸化物の付着量が多くなれば、より大き
くなるので、見掛けの火炎インピーダンス(R2b)の検出
により、バーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物の付
着量を検知できる。
【0086】このように、本構成では、見掛けの火炎イ
ンピーダンス(R2b)によりバーナヘッド2の表面へのシ
リコン酸化物の付着量を監視しつつ、一方で、火炎イン
ピーダンス(R12)により燃焼状態を直接的に監視できる
点で優れている。シリコン酸化物の付着量が極端に増加
して、それに応じて電流(I)が数μA以下にまで減少する
と、電流(I)の検出そのものが困難になる。このような
場合、火炎インピーダンス(R12)により正常燃焼状態と
判定されても、見掛けの火炎インピーダンス(R2 b)によ
り検出されたバーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物
付着量が一定量以上になれば、燃焼停止な適切な燃焼制
ができる。
【0087】(実施例12)図16は、本発明の実施例
12の構成を示す断面図である。
【0088】フレームロッド1の一方の端部は、火炎に
より生成した荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段1
1を介してバーナヘッド2に接続されている。第1電位
検出手段20は、フレームロッド1に近い位置に配置さ
れ、その一方の端部は荷電粒子と接触している。第1電
位検出手段20は、フレームロッド1と同様、絶縁体8
を介して固定されている。第2電位検出手段21は、フ
レームロッド1から遠い位置に配置され、その一方の端
部は荷電粒子と接触している。第2電位検出手段21
も、同様にして、絶縁体8を介して固定されている。第
1電位検出手段20の他端と第2電位検出手段21の他
端は第1電位差検出手段22に接続され、第1電位検出
手段20の電位と第2電位検出手段21の電位の第1電
位差(V12)が検出される。第1電位検出手段20の他端
とフレームロッド1は第3電位差検出段28に接続さ
れ、第1電位検出手段20の電位とフレームロッド1の
第3電位差(Vf1)が検出される。
【0089】本構成では、第1電位差検出手段22によ
り検出される第1電位差(V12)および第3電位差検出段
28により検出される第3電位差(Vf1)の2個の電位差が
同時に検出される。第1電位差(V12)は、第1電位検出
手段20に接触する等電位面と第2電位検出手段21に
接触する等電位面の間の電位差であるので、バーナヘッ
ド2の表面やフレームロッド1の表面にシリコン酸化物
が形成されても、そのときに流れる電流(I)に応じた電
位差が検出される。他方、第3電位差(Vf1)は、第1電
位検出手段20に接触する等電位面とフレームロッド1
の間の電位差であるので、シリコン酸化物がフレームロ
ッド1の表面に形成されたとき、第3電位差(Vf1)はシ
リコン酸化物部での大きな電位降下も含まれる。このシ
リコン酸化物部での電位降下は、同酸化物の付着量が多
くなれば、より大きくなるので、第3電位差(Vf1)の検
出により、フレームロッド1の表面へのシリコン酸化物
の付着量を検知できる。
【0090】このように、本構成では、第3電位差
(Vf1)によりフレームロッド1の表面へのシリコン酸化
物の付着量を監視しつつ、一方で、第1電位差(V12)に
より燃焼状態を監視できる点で優れている。シリコン酸
化物の付着量が極端に増加して、それに応じて電流(I)
が数μA以下にまで減少すると、電流(I)の検出そのもの
が困難になる。このような場合、第1電位差(V12)によ
り正常燃焼状態と判定されても、第3電位差(Vf1)によ
り検出されたバーナヘッド2の表面へのシリコン酸化物
付着量が一定量以上になれば、燃焼停止など適切な燃焼
制御ができる。
【0091】(実施例13)図17は、本発明の実施例
13の構成を示す断面図である。
【0092】フレームロッド1の一方の端部は、火炎7
により生成した荷電粒子と接触し、他端は電圧印加手段
11を介してバーナヘッド2に接続されている。第1電
位検出手段20は、フレームロッド1に近い位置に配置
され、その一方の端部は荷電粒子と接触している。第1
電位検出手段20は、フレームロッド1と同様、絶縁体
8を介して固定されている。第2電位検出手段21は、
フレームロッド1から遠い位置に配置され、その一方の
端部は荷電粒子と接触している。第2電位検出手段21
も、同様にして、絶縁体8を介して固定されている。
【0093】第1電位検出手段20の他端と第2電位検
出手段21の他端は第1電位差検出手段22に接続さ
れ、第1電位検出手段20の電位と第2電位検出手段2
1の電位の第1電位差(V12)が検出される。第1電位差
(V12)と電流(I)は第1演算手段23に入力され、第1電
位検出手段20に接触する等電位面と第2電位検出手段
21に接触する等電位面の間の火炎インピーダンス
(R12)が演算される。この火炎インピーダンス(R12)に基
づき第1制御手段24が燃焼の停止など燃焼を制御す
る。
【0094】第1電位検出手段20の他端とフレームロ
ッド1は第3電位差検出段28に接続され、第1電位検
出手段20の電位とフレームロッド1の第3電位差
(Vf1)が検出される。第3電位差(Vf1)と電流(I)は第3
演算段29に入力され、第1電位検出手段20に接触す
る等電位面とフレームロッド1の間の見掛けの火炎イン
ピーダンス(Rf1)が演算される。この見掛けの火炎イン
ピーダンス(Rf1)に基づき第3制御手段30が燃焼の停
止など燃焼を制御する。
【0095】本構成では、第1演算手段23により演算
される火炎インピーダンス(R12)および第3演算段29
により演算される見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)の2
個の火炎インピーダンスが同時に検出される。火炎イン
ピーダンス(R12)は、第1電位検出手段20に接触する
等電位面と第2電位検出手段21に接触する等電位面の
間の火炎インピーダンスであるので、バーナヘッド2の
表面やフレームロッド1の表面にシリコン酸化物が形成
されても、正常燃焼であれば一定の値を示す。他方、見
掛けの火炎インピーダンス(Rf1)は、第1電位検出手段
20に接触する等電位面とフレームロッド1の間の火炎
インピーダンスであるので、シリコン酸化物がフレーム
ロッド1の表面に形成されたとき、見掛けの火炎インピ
ーダンス(Rf1)はシリコン酸化物部での大きなインピー
ダンスも含まれる。このシリコン酸化物部でのインピー
ダンスは、同酸化物の付着量が多くなれば、より大きく
なるので、見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)の検出に
より、フレームロッド1の表面へのシリコン酸化物の付
着量を検知できる。
【0096】このように、本構成では、見掛けの火炎イ
ンピーダンス(Rf1)によりフレームロッド1の表面への
シリコン酸化物の付着量を監視しつつ、一方で、火炎イ
ンピーダンス(R12)により燃焼状態を直接的に監視でき
る点で優れている。シリコン酸化物の付着量が極端に増
加して、それに応じて電流(I)が数μA以下にまで減少す
ると、電流(I)の検出そのものが困難になる。このよう
な場合、火炎インピーダンス(R12)により正常燃焼状態
と判定されても、見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)に
より検出されたバーナヘッド2の表面へのシリコン酸化
物付着量が一定量以上になれば、燃焼停止など適切な燃
焼制ができる。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明の燃焼装置によれば
次の効果が得られる。
【0098】(1)フレームロッド表面へのシリコン酸
化物の付着の有無にかかわらず、すなわち、電流の大小
にかかわらず、フレームロッドとバーナヘッド間の荷電
粒子の電位分布は正常燃焼であれば、電流との間で一定
の相関関係が保たれる。第1電位検出手段と第2電位検
出手段により荷電粒子の電位を検出できるので、シリコ
ン酸化物付着の影響を受けることなく着火状態や失火状
態などの燃焼状態を検知できる。
【0099】(2)形状の小さい内炎が複数形成される
燃焼の場合、内炎形状が小さいので、フレームロッド、
第1および第2電位検出手段とも同じ内炎に接触させる
ことが困難である。このような燃焼の場合でも、複数の
小内炎は電気的に互いに導通しているので、フレームロ
ッドと第1電位検出手段を同じ内炎に接触させ、異なる
内炎に第2電位検出手段を接触させることにより、小内
炎中の荷電粒子の電位を検出できる。火炎には多くの荷
電粒子が含まれ、そして、フレームロッドは内炎に接触
しているので、電流を多く流すこともできる。
【0100】(3)形状の大きな内炎が複数形成される
燃焼の場合、内炎形状が大きいので、フレームロッド、
第1および第2電位検出手段とも同じ内炎に接触させる
ことにより、内炎中の荷電粒子の電位をより容易に検出
できる。
【0101】(4)第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)も、電位と同様、電流の大小
にかかわらず、正常燃焼であれば、電流との間で一定の
相関関係が保たれる。従って、この第1電位差(V12)を
検出することによりシリコン酸化物付着の影響を受ける
ことなく容易に着火状態や失火状態などの燃焼状態を検
知できる。
【0102】(5)第1電位検出手段と第2電位検出手
段の間の第1電位差(V12)と電流を用いて演算した火炎
インピーダンス(R12)は、燃焼により生成した荷電粒子
の密度や易動度に大きく依存し、電流の大小に依存しな
い。従って、この火炎インピーダンス(R12)は、シリコ
ン酸化物付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知で
き、その火炎インピーダンス(R12)に従って燃焼を制御
する制御手段により燃焼停止など適切に燃焼を制御でき
る。
【0103】(6)また、バーナヘッドと第2電位検出
手段の間の第2電位差(V2b)は、バーナヘッドの電位と
第2電位検出手段に接触する等電位面の電位の間の電位
差であるので、バーナヘッドにシリコン酸化物が付着し
たとき、そのシリコン酸化物部での大きな電位降下も含
まれる。従って、この第2電位差(V2b)を検出すること
によりバーナヘッドへのシリコン酸化物付着を検出でき
る。
【0104】(7)バーナヘッドと第2電位検出手段の
間の第2電位差(V2b)と電流を用いてバーナヘッドと第
2電位検出手段の間の見掛けの火炎インピーダンス
(R2b)が演算される。この見掛けの火炎インピーダンス
(R2b)は、バーナヘッドにシリコン酸化物が付着したと
き、そのシリコン酸化物部のインピーダンスも含むの
で、シリコン酸化物付着を検出し、その見掛けの火炎イ
ンピーダンス(R2b)に従って燃焼を制御する制御手段に
より、例えば、一定値以上に見掛けの火炎インピーダン
ス(R2b)が大きくなったときに燃焼を停止するなど、適
切に燃焼を制御できる。
【0105】(8)フレームロッドと第1電位検出手段
の間の第3電位差(Vf1) フレームロッド表面でのシリコ
ン酸化物部の電位降下も含むので、シリコン酸化物付着
を容易に検出できる。
【0106】(9)フレームロッドと第1電位検出手段
の間の第3電位差(Vf1)と電流を用いて見掛けの火炎イ
ンピーダンス(Rf1)が演算される。この見掛けの火炎イ
ンピーダンス(Rf1)は、フレームロッドにシリコン酸化
物が付着したとき、そのシリコン酸化物部のインピーダ
ンスも含むので、シリコン酸化物付着を検出し、制御手
段により、例えば、一定値以上に見掛けの火炎インピー
ダンス(Rf1)が大きくなったときに燃焼を停止するな
ど、適切に燃焼を制御できる。
【0107】(10)第1電位差(V12)と第2電位差(V
2b)の両者を同時に検出することにより、第1電位差(V
12)によりシリコン酸化物付着の影響を受けることなく
燃焼状態を検知すると同時に、他方で、第2電位差
(V2b)によりバーナヘッドへのシリコン酸化物付着を監
視することができる。
【0108】(11)火炎インピーダンス(R12)と見掛
けの火炎インピーダンス(R2b)の両者を同時に検出する
ことにより、火炎インピーダンス(R12)によりシリコン
酸化物付着の影響を受けることなく、制御手段を用いて
燃焼を制御すると同時に、他方で、見掛けの火炎インピ
ーダンス(R2b)によりバーナヘッドへのシリコン酸化物
付着を監視つつ、燃焼を制御できる。
【0109】(12)第1電位差(V12)と第3電位差(V
f1)の両者を同時に検出することにより、第1電位差(V
12)によりシリコン酸化物付着の影響を受けることなく
燃焼状態を検知すると同時に、他方で、第3電位差
(Vf1)によりフレームロッドへのシリコン酸化物付着を
監視することができる。
【0110】(13)火炎インピーダンス(R12)と見掛
けの火炎インピーダンス(Rf1)の両者を同時に検出する
ことにより、火炎インピーダンス(R12)によりシリコン
酸化物付着の影響を受けることなく、制御手段を用いて
燃焼を制御すると同時に、他方で、見掛けの火炎インピ
ーダンス(Rf1)によりフレームロッドへのシリコン酸化
物付着を監視つつ、燃焼を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の燃焼装置の要部断面図
【図2】本発明の実施例2の燃焼装置の要部断面図
【図3】本発明の実施例3の燃焼装置の要部断面図
【図4】本発明の実施例4の燃焼装置の要部断面図
【図5】本発明の実施例5の燃焼装置の要部断面図
【図6】シリコーン油を添加した灯油燃焼火炎中におけ
る実施例5の特性図
【図7】シリコーン油を添加した灯油燃焼火炎中におけ
る実施例5の特性図
【図8】本発明の実施例6の燃焼装置の要部断面図
【図9】本発明の実施例7の燃焼装置の要部断面図
【図10】シリコーン油を添加した灯油燃焼火炎中にお
ける実施例7の特性図
【図11】シリコーン油を添加した灯油燃焼火炎中にお
ける実施例7の特性図
【図12】本発明の実施例8の燃焼装置の要部断面図
【図13】本発明の実施例9の燃焼装置の要部断面図
【図14】本発明の実施例10の燃焼装置の要部断面図
【図15】本発明の実施例11の燃焼装置の要部断面図
【図16】本発明の実施例12の燃焼装置の要部断面図
【図17】本発明の実施例13の燃焼装置の要部断面図
【図18】従来の燃焼装置の全体構成を示す断面図
【図19】(a)従来の燃焼装置の要部構成図 (b)従来の燃焼装置の要部構成図
【符号の説明】
1 フレームロッド 2 バーナヘッド 7 火炎 7a 内炎 7b 外炎 11 電圧印加手段 12 電流検出手段 20 第1電位検出手段 21 第2電位検出手段 22 第1電位差検出手段 23 第1演算手段 24 第1制御手段 25 第2電位差検出手段 26 第2演算手段 27 第2制御手段 28 第3電位差検出手段 29 第3演算手段 30 第3制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 邦弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荻野 俊郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を燃焼させるバーナヘッドと、火炎に
    より生成した荷電粒子と接触するフレームロッドと、前
    記バーナヘッドと前記フレームロッドの間に電圧を印加
    する電圧印加手段と、前記バーナヘッドと前記フレーム
    ロッドの間に流れる電流を検出する電流検出手段と、前
    記荷電粒子の電位を検出する第1電位検出手段および第
    2電位検出手段を備え、前記第1電位検出手段と第2電
    位検出手段は、前記荷電粒子の異なる電位を検出する燃
    焼装置。
  2. 【請求項2】内炎と接触するフレームロッドと、前記内
    炎と接触して荷電粒子の電位を検出する第1電位検出手
    段と、前記内炎と異なる内炎と接触して荷電粒子の電位
    を検出する第2電位検出手段を備えた請求項1記載の燃
    焼装置。
  3. 【請求項3】内炎と接触するフレームロッドと、前記内
    炎と接触して荷電粒子の電位を検出する第1電位検出手
    段と、前記内炎と接触して荷電粒子の電位を検出する第
    2電位検出手段を備えた請求項1記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】第1電位検出手段と第2電位検出手段の間
    の第1電位差(V12)を検出する第1電位差検出手段を備
    えた請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃焼装
    置。
  5. 【請求項5】第1電位検出手段と第2電位検出手段の間
    の第1電位差(V12)と電流を用いて火炎インピーダンスR
    12を演算する第1演算手段と、前記火炎インピーダンス
    R12により燃焼を制御する第1制御手段を備えた請求項
    4記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】バーナヘッドと第2電位検出手段の間の第
    2電位差(V2b)を検出する第2電位差検出手段を備えた
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】バーナヘッドと第2電位検出手段の間の第
    2電位差(V2b)と電流を用いてバーナヘッドと第2電位
    検出手段の間の見掛けの火炎インピーダンス(R 2b)を演
    算する第2演算手段と、前記見掛けの火炎インピーダン
    ス(R2b)により燃焼を制御する第2制御手段を備えた請
    求項6記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】フレームロッドと第1電位検出手段の間の
    第3電位差(Vf1)を検出する第3電位差検出手段を備え
    た請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  9. 【請求項9】フレームロッドと第1電位検出手段の間の
    第3電位差(Vf1)と電流を用いて見掛けの火炎インピー
    ダンス(Rf1)を演算する第3演算手段と、前記見掛けの
    火炎インピーダンス(Rf1)により燃焼を制御する第3制
    御手段を備えた請求項8記載の燃焼装置。
  10. 【請求項10】第1電位検出手段と第2電位検出手段の
    間の第1電位差(V12)を検出する第1電位差検出手段
    と、バーナヘッドと第2電位検出手段の間の第2電位差
    (V2b)を検出する第2電位差検出手段を備えた請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  11. 【請求項11】第1電位検出手段と第2電位検出手段の
    間の第1電位差(V12)と電流を用いて火炎インピーダン
    スR12を演算する第1演算手段と、前記火炎インピーダ
    ンスR12により燃焼を制御する第1制御手段と、バーナ
    ヘッドと第2電位検出手段の間の第2電位差(V2b)と電
    流を用いてバーナヘッドと第2電位検出手段の間の見掛
    けの火炎インピーダンス(R2b)演算する第2演算手段
    と、前記見掛けの火炎インピーダンス(R2b)により燃焼
    を制御する第2制御手段を備えた請求項10記載の燃焼
    装置。
  12. 【請求項12】第1電位検出手段と第2電位検出手段の
    間の第1電位差(V12)を検出する第1電位差検出手段
    と、フレームロッドと第1電位検出手段の間の第3電位
    差(Vf1)を検出する第3電位差検出手段を備えた請求項
    1ないし3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  13. 【請求項13】第1電位検出手段と第2電位検出手段の
    間の第1電位差(V12)と電流を用いて火炎インピーダン
    スR12を演算する第1演算手段と、前記火炎インピーダ
    ンスR12により燃焼を制御する第1制御手段と、フレー
    ムロッドと第1電位検出手段の間の第3電位差(Vf1)と
    電流を用いてフレームロッドと第1電位検出手段の間の
    見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)演算する第3演算手
    段と、前記見掛けの火炎インピーダンス(Rf1)により燃
    焼を制御する第3制御手段を備えた請求項12記載の燃
    焼装置。
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