JPH1016047A - ポリアミドフィルムの製造方法、およびその方法で得られた二軸配向ポリアミドフィルム - Google Patents
ポリアミドフィルムの製造方法、およびその方法で得られた二軸配向ポリアミドフィルムInfo
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- JPH1016047A JPH1016047A JP17530296A JP17530296A JPH1016047A JP H1016047 A JPH1016047 A JP H1016047A JP 17530296 A JP17530296 A JP 17530296A JP 17530296 A JP17530296 A JP 17530296A JP H1016047 A JPH1016047 A JP H1016047A
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Abstract
する場合に問題であった熱水収縮率斜め差を、製造条件
の工夫によって小さくする。 【解決手段】 実質的に無定形、無配向の未延伸フィル
ムを縦延伸し、ついで、テンター式横延伸機で横延伸し
て逐次二軸延伸ポリアミドフィルムを製造するに際し、
2. 7≦(縦延伸倍率)≦3. 0、3. 4≦(横延伸倍
率)≦4. 0、(縦横延伸倍率比)≧1. 3の条件で延
伸を行い、つぎにに熱処理を行い、その後に1. 0≦
(弛緩率)≦4. 0(%)の条件で弛緩処理を行い、こ
の延伸フィルムの両端を前記テンター式横延伸機のクリ
ップから解放して浮上式熱処理装置により、160≦
(再熱処理温度)≦200(℃)、1. 0≦(再熱処理
時間)≦4. 0(s)の条件で再熱処理して横方向に弛
緩させ、つぎに直ちに冷却して巻き取る。
Description
ムの製造方法、およびその方法で得られた二軸配向ポリ
アミドフィルムに関するものである。さらに詳しくは、
未延伸ポリアミドフィルムをまず縦延伸し、ついでテン
ター方式により横延伸して逐次二軸延伸することによる
ポリアミドフィルムの製造方法、およびその方法で得ら
れた二軸配向ポリアミドフィルムに関するものである。
特性、光学的特性、熱的特性、バリアー性をはじめとし
て、耐摩耗性、耐衝撃性、耐ピンホール性などに優れて
いることから、食品その他の包装材料用フィルムとして
広く利用されており、特にレトルト食品用袋(熱水処理
用袋)としての利用は多い。このようなレトルト食品用
袋は、通常、基材フィルムとして二軸配向ポリアミドフ
ィルムを用い、このフィルムにヒートシール性を有する
各種シーラント(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)
をラミネートした後、折り畳んで3辺を熱融着した、い
わゆる3方シール袋の形態を取っている。実使用では、
この袋に食品等を充填した後、高温ボイル処理を施すた
め、熱寸法安定性が要求される。
リアミドフィルム)の縦方向に対して45度の方向と1
35度の方向との熱水収縮率の差(以下、「熱水収縮率
斜め差」と表記する)が大きいと、袋の捻りやカールと
いった現象が発生し、商品の外観を損ねるという問題が
あった。また、このような現象は、縦方向に延伸した
後、横方向へ延伸する、いわゆる逐次二軸延伸法では顕
著に現れ、端にいくほどその影響が大きくなるために、
この逐次二軸延伸法で製造されたポリアミドフィルムは
前記のような用途には用いることができなくなってしま
うのが常識であった。
可塑性樹脂フィルムの熱寸法安定性を改良する方法とし
て、弧状型浮上式熱処理を用いた方法が提案されてお
り、すでに公知である。例えば、特開平4−29293
4号公報には、フィルムを縦方向と横方向に2軸延伸し
た直後に、弧状縦断面を有する熱風吹き出し手段の弧状
面に沿って弧を描くように浮上走行させ、この浮上走行
中に、フィルムの縦方向と横方向に関して実質的に同時
に熱処理を行う方法が開示されている。
理手段により熱寸法安定性は改良されるものの、いかな
る条件で得た延伸フィルムにも適用できるものではな
い。本発明者らの実験によれば、フィルムの縦方向にか
かる張力を制御することが装置の特性上難しいために、
縦方向の弛緩処理が不十分になるのに対して、幅方向
(横方向)は事実上フリーであるために十分に弛緩処理
がなされ、このため各方向の弛緩効果が不均一となっ
て、最終的に得られるフィルムの熱水収縮率斜め差の改
善に対しては効果が十分でないことがわかった。
は、フィルムを縦方向と横方向に二軸延伸した直後に、
弧状縦断面を有する吹き出しスチームにより弧状面に沿
って弧を描くように浮上走行させ、この浮上走行中にフ
ィルム縦方向と横方向に関して実質的に同時に再熱処理
を行う方法が開示されている。
寸法変化を生じやすいポリアミドフィルムに適用した場
合には処理中にしわを生じさせやすく、ロールフォーメ
ーションの悪化を誘発し、商品価値をなくしてしまうと
いう問題点がある。
フィルムを逐次二軸延伸法で製造する場合に問題であっ
た熱水収縮率斜め差を、製造条件の工夫によって小さく
することを目的とする。さらに詳しくは、熱寸法安定性
に優れ、かつ、熱水収縮率斜め差が小さく、実用強度を
兼ね備えた二軸配向ポリアミドフィルムを得ることを目
的とする。
に鑑み、逐次延伸法における熱水収縮率斜め差を極小化
することのできる二軸配向ポリアミドフィルムの製造方
法と、熱寸法安定性に優れかつ熱水収縮率斜め差の小さ
いポリアミドフィルムとの開発について鋭意検討した。
その結果、延伸条件、熱処理条件を適切に選択して、特
定の熱水収縮率を有するフィルムとし、さらに連続して
行う再熱処理の条件を適切に選択すれば、熱寸法安定性
のみならず熱水収縮率斜め差をも改善させることがで
き、ひいては製品品質の向上に対して極めて有効である
ことを見い出し、本発明を完成した。
製造方法の要旨は、実質的に無定形、無配向の未延伸フ
ィルムを縦延伸し、ついで、テンター式横延伸機で横延
伸して逐次二軸延伸ポリアミドフィルムを製造するに際
し、下記式(1)〜(3)の条件で延伸を行い、つぎに
熱処理を行い、その後に下記式(4)の条件で弛緩処理
を行い、この延伸フィルムの両端を前記テンター式横延
伸機のクリップから解放して浮上式熱処理装置により下
記式(5)(6)の条件で再熱処理して横方向に弛緩さ
せ、つぎに直ちに冷却して巻き取ることにある。
を行う前の段階において、フィルムの縦方向の熱水収縮
率が2.0%以下、この縦方向と直角な方向の熱水収縮
率が2.9%以下、(縦方向の熱水収縮率)<(縦方向
と直角な方向の熱水収縮率)、かつフィルムの縦方向に
対して45度の方向と135度の方向との熱水収縮率の
差が1.8%を越えるものである。
ミドフィルムであって、フィルムの縦方向の熱水収縮率
が2. 0%以下、この縦方向と直角な方向の熱水収縮率
が1. 0%以下、フィルムの縦方向に対して45度の方
向と135度の方向との熱水収縮率の差が1.8%以
下、かつフィルムの縦方向とその直角方向との破断強度
がともに25kgf/mm2 以上であることを特徴とする二軸
配向ポリアミドフィルムを要旨とする。
本発明におけるポリアミドは、配向結晶性を有するポリ
アミドが主であるが、特に限定されるものではなく、そ
の分子内にアミド結合を有する線状高分子化合物であれ
ばよい。すなわち、前記したポリε−カプラミドをはじ
めとして、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6
6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン61
0)、ポリウンデカミド(ナイロン11)、ポリラウラ
ミド(ナイロン12)、ポリメタキシリレンアジパミド
(MXD6)およびそれらの共重合物が含まれ、コスト
パフォーマンスに優れるナイロン6が特に好ましく用い
られる。
フィルムの性能に悪影響を与えない範囲で、滑剤、帯電
防止剤、ブロッキング防止剤、無機微粒子等各種添加剤
を添加することができる。
のポリアミドフィルム(未延伸フィルム)を得るには、
例えばポリアミドを押出機で加熱溶融してTダイからフ
ィルム状に押出し、これをエアーナイフキャスト法、静
電印加キャスト法等公知のキャスティング法で回転する
冷却ドラム上で冷却固化して急冷製膜する。この未延伸
フィルムが配向していると、後工程で延伸性が低下する
ことがある。
なる加熱ローラ群からなるローラ式縦延伸機で、フィル
ム延伸のための予熱が施された後、この未延伸フィルム
のガラス転移点以上の温度で、加熱された延伸ロール
と、フィルム冷却のための冷却ロールとの間で縦延伸さ
れる。このとき本発明では、縦延伸倍率を下記の式
(1)に示す条件にする必要がある。
すなわち2. 7倍より低いと、熱水収縮率は小さくなる
が、実用強度を付与できないため、本発明の目的を達成
できない。また3. 0倍より高いと、高強度を付与でき
るものの、縦方向の熱水収縮率が2. 0%より大きくな
って、これまた本発明の目的を達成することができな
い。また後続の横延伸性を低下させ、連続生産性を悪化
させる。前記に掲げた範囲内の時のみ、強度、延伸性を
損なうことなく、目的とする熱水収縮率が得られる。
フィルムは、テンター式横延伸機に導かれ、クリップに
把持されてフィルム延伸のための予熱が施される。そし
て、その後、70〜100℃の範囲内の適宜の温度で横
延伸するが、本発明においては、倍率条件が下記式
(2)(3)を同時に満たしていることを必要とする。
3. 4倍より低いと、テンターを出た後に上記条件の熱
水収縮率を満たすフィルムを得難く、また後段の再熱処
理によっても熱水収縮率斜め差を改善できないため、好
ましくない。反対に4. 0倍より高いと延伸性が低下
し、破断が生じやすくなるため好ましくない。好ましく
は3. 6〜4. 0倍であり、さらに各方向の物性バラン
ス(強度、伸度など)、延伸性、ならびに端部の未延伸
部残存率低下の観点から、3. 7倍近辺が好適である。
範囲内とし、かつ、縦横延伸倍率比(縦延伸倍率に対す
る横延伸倍率の比率)が上記式(3)の条件を満たすよ
うにしておくことが不可欠であるが、これは、テンター
を出た後のフィルムの熱水収縮率を、縦方向の熱水収縮
率(SMD)と横方向の熱水収縮率(STD)との大小関係
をSMD<STDにならしめるためであり、以下の理由によ
る。すなわち一般には、特にフィルムの中央から端に向
かうにつれて、配向や熱収縮率分布が幅方向に傾いた形
状を取るが、この現象は横延伸倍率を高くすると顕著と
なりやすい。このためにテンターからでたフィルムの熱
水収縮率斜め差は大きいものとなる。しかしながら、後
述するように本発明では、後段の再熱処理工程により主
として横方向に再弛緩せしめることにより、最終的な縦
方向と横方向との熱水収縮率をバランス化させて熱水収
縮率斜め差を極小化させる。Y<1. 3Xの場合は、S
MD≧STDとなって、後段の際熱処理工程で横方向の熱水
収縮率が小さくなりすぎるために、逆に熱水収縮率斜め
差が大きくなる。
215℃、好ましくは210℃近辺の温度で熱処理を施
す。そして、さらに引き続いて190℃〜210℃の温
度で弛緩熱処理を施すが、本発明では下記式(4)の条
件で幅方向に弛緩する必要がある。
熱水収縮率( STD) の関係を上述のようにSMD<STDに
せしめるためであり、弛緩率が1. 0%より低いと、熱
水収縮率はSMD<STDなる関係になるものの、STDが上
述の2. 9%より大きくなり、後段の際熱処理工程で高
温を設定しなければならず、フィルムの平面性が損なわ
れるため好ましくない。逆に、弛緩率が4. 0%より高
い場合は、SMD≧STDとなって、上記の場合と同様に後
段の再熱処理工程でも熱水収縮率斜め差を極小化できな
い。つまり、上記式(4)の範囲に弛緩率を設定したと
きのみ、STD≦2. 9かつSMD<STDなる関係にならし
めることが可能となる。なお、この弛緩率は、式(4)
の範囲内であれば、特に延伸倍率によって限定されるこ
とはないが、寸法安定性を向上させるには高延伸倍率の
場合は高めに設定することが好ましい。
緩率を上述の各式の範囲とすることによって、上記のよ
うに、弛緩処理を行った後かつ再熱処理を行う前の段階
において、SMD<STDかつSTD≦2. 9%となることが
必要である。さらに本発明では、この段階において、S
MD≦2.0%かつ熱水収縮率斜め差が1.8%を越える
ことが必要である。SMDが2.0%よりも大きくなる
と、再熱処理によってもSMDはほとんど変化せず、この
再熱処理によって45度の方向の熱水収縮率と135度
の方向の熱水収縮率とのうちの小さい方の熱水収縮率が
さらに小さくなることによって、熱収分布の形状が斜め
方向にくびれた形状となり、このため熱水収縮率が良化
しないという問題が生じる。またこの段階で熱水収縮率
斜め差が1.8%以下であると、前記と同様の理由で、
後段の再熱処理によって45度の方向の熱水収縮率と1
35度の方向の熱水収縮率とのうちの小さい方の熱水収
縮率が極端に小さくなって、斜め差が良化しないという
問題が生じる。
いったんクリップから解放して、端部の未延伸残部をト
リミングする。そして、その後、連続で浮上式熱処理装
置を通過させて、再熱処理を行う。このとき、処理条件
を 再熱処理温度:T 160≦T≦200(℃) (5) 再熱処理時間:θt 1. 0≦θt ≦4. 0(s) (6) とする必要がある。処理温度が式(5)の範囲より低い
と、熱処理効果はほとんどなく、処理後の熱水収縮率斜
め差は改善されない。また逆に式(5)の範囲よりも高
い場合は、幅方向に過度にフィルムが収縮して平面性が
損なわれるうえに、巻き取り時のしわを解消できず好ま
しくないない。処理時間については、上記式(6)の範
囲内であれば処理温度により選択可能であり、処理温度
が高い場合は短く、低い場合は長く設定するのが好結果
をもたらす。好ましくは、180℃の温度で、2〜3秒
再熱処理する。
向ポリアミドフィルムを、直ちに冷却して巻き取る必要
がある。冷却しない場合、フィルム走行中に発生する張
力や捲取張力によって縦方向にフィルムが延ばされてし
まい、しわを誘発したり、得られたフィルムの縦方向の
熱水収縮率が大きくなってしまったりして本発明の目的
を達成できない。好ましくはガラス転移点温度(Tg )
以下、より好ましくは室温以下に冷却する。このための
冷却手法は、フィルム全幅を冷却しうるものなら特に限
定されず、チルロール、冷風吹出しノズルなど公知の方
法が適用しうる。
ルム導入出部位にはテンションカットできる装置を併設
することが好ましく、この装置としては、例えば、サク
ションロール、Sラップロールなどが挙げられる。
明する。なお、以下の実施例および比較例の評価に用い
た測定方法、ならびに特性値の算出方法は、つぎの通り
である。 ・熱水収縮率 2軸配向ポリアミドフィルムの全幅に対して中央部から
左右に全幅の35%の位置に、油性インクで100mm
間隔の平行線をマークし、これを幅10mmにスリット
した。得られた試料を温度20℃、相対湿度65%の雰
囲気下で2時間調湿し、調湿後のマーク間の寸法(以
後、「処理前の寸法」という)を測定した。これを10
0℃熱水中で5分間ボイル処理し、その後、再度、温度
20℃、相対湿度65%の雰囲気下で2時間調湿後、マ
ーク間の寸法(以後、「処理後の寸法」という)を測定
した。これらの測定値を用い、下式にて熱水収縮率を算
出した。
の各方向の熱水収縮率の差の絶対値を、熱水収縮率斜め
差とした。すなわち、 熱水収縮率斜め差(%)=|45度の方向の熱水収縮率
−135度の方向の熱水収縮率| ・破断強度 2軸配向ポリアミドフィルムを、長さ150mm、幅1
0mmにサンプリングし、温度20℃、相対湿度65%
の雰囲気下で2時間調湿した。そして、島津(株)社製
オートグラフAG−100E型を使用し、温度20℃、
相対湿度65%の条件下で、調湿したフィルムをチャッ
ク間距離100mmで掴み、引っ張り速度500mm/
分で引っ張って破断させ、そのときの強度を測定した。 ・横延伸性 2時間の連続生産を行い、そのときにほとんど破断が生
じないものを○、しばしば破断が生じ、連続生産性に乏
しいものを×と評価した。 実施例1〜6 相対粘度3. 0( 95%濃硫酸中、25℃)のナイロン
6(ユニチカ社製A1030BRF、融点:220℃)
を、260℃で、幅が630mmのTダイよりシート状
に溶融押出し、その後、エアーナイフキャスト法により
15℃の回転ドラムに密着させて急冷し、厚さ150μ
mの実質的に無定形で配向していない未延伸ポリアミド
フィルム(以後、単に「未延伸フィルム」という)を得
た。
る一連の加熱ローラ群からなる縦延伸機に導き、55℃
の温度で表1に示した種々の条件で縦延伸して、一軸延
伸ポリアミドフィルム(以後、単に「縦延伸フィルム」
という)を得た。
横延伸機に導いてクリップに把持させ、60℃でフィル
ム延伸のための予熱を行ったあと、90℃の温度で表1
に示した種々の倍率で横延伸した。その後、同テンター
内で210℃で定幅熱処理を施し、200℃の温度で、
それぞれ表1に示す条件で弛緩することで、中間段階の
二軸配向ポリアミドフィルムを得た。
アミドフィルムの両端をいったんクリップから解放して
端部の未延伸残部をトリミングしたのち、浮上式熱処理
装置にて、180℃の温度で2. 0s間だけ再熱処理
し、表面温度20℃に調整した冷却ロールに接触させる
ことで直ちに冷却して、最終的な二軸配向ポリアミドフ
ィルムを得た。表1に、得られたフィルムの特性値を、
再熱処理製造条件とともに示す。
例1と同様にして、二軸配向ポリアミドフィルムを得
た。 実施例8 再熱処理条件を180℃、1. 2sとする以外は、実施
例1と同様にして、二軸配向ポリアミドフィルムを得
た。 実施例9 再熱処理条件を200℃、1. 0sとする以外は、実施
例1と同様にして、二軸配向ポリアミドフィルムを得
た。
(1)のように縦延伸倍率Xを2. 7≦X≦3. 0と
し、また式(2)のように横延伸倍率:Yを3. 4≦Y
≦4. 0とするとともに、式(3)のように縦横延伸倍
率比をY≧1. 3Xとし、さらに式(4)のように弛緩
率:Zを1. 0≦Z≦4. 0(%)としたため、再熱処
理前に熱水収縮率がSMD<STDとなるようにすることが
できた。
ては、SMDが2.0%以下、STDが2.9%以下、SMD
<STD、かつ熱水収縮率斜め差が1.8%を越えるもの
であったため、再熱処理後に極端に熱収縮することがな
く、熱寸法安定性に優れ、熱水収縮率斜め差が効果的に
低減されたフィルムが得られた。
下、STDが1.0%以下、かつ熱水収縮率斜め差が1.
8%以下であったため、熱寸法安定性がよく、製袋後の
袋ひねりも殆ど生じず、実用に供するものであった。
の破断強度がともに25kgf/mm2 以上であり、実用上に
おいて充分な強度が得られた。フィルムの横延伸性も良
好であり、2時間の連続生産を行ってもほとんど破断が
生じなかった。
明の製造条件によって初めて、操業性の悪化や強度低下
を引き起こすことなく、寸法安定性に優れ、熱水収縮率
斜め差が極小化されたフィルムが得られた。 比較例1〜8 実施例1と同様にして厚さ150μmの未延伸フィルム
を得た。続いて、延伸倍率を前記式(1)〜(3)を満
たさない条件として延伸した。そして、それ以外は実施
例1と同様にして、二軸配向ポリアミドフィルムを得
た。
差は小さいものの、縦延伸倍率が式(1)の範囲未満で
あったため、縦方向の強度が低く、実用に供せないもの
しか得られなかった。
が式(3)の条件を満たしておらず、再熱処理前の熱水
収縮率がSMD>STDとなるために、最終的に得られるフ
ィルムの熱水収縮率斜め差を極小化することができなか
った。さらに比較例5の条件では縦延伸倍率が高く、横
延伸時に切断が多発した。
(2)の範囲を越えていたので、再熱処理後にも横方向
の熱水収縮率STDの大きいものしか得られず、熱寸法安
定性が悪かった。また横延伸時にしばしば破断が生じ、
連続生産性が乏しかった。 比較例9 弛緩率を6. 0%とした以外は実施例1と同様にして二
軸配向ポリアミドフィルムを得た。しかしながら、再熱
処理前の熱水収縮率がSMD>STDなる関係となったた
め、比較例3〜6と同様、熱水収縮率斜め差の大きいも
のしか得られなかった。 比較例10 再熱処理条件を150℃、10sとした以外は実施例1
と同様にして、二軸配向ポリアミドフィルムを得た。し
かしながら、この条件では、再熱処理の温度が低すぎ、
また時間が長すぎたため、再熱処理の前後において熱水
収縮率斜め差に変化がなく、再熱処理効果は発現しなか
った。 比較例11 再熱処理条件を210℃、2. 0sとした以外は実施例
1と同様にして、二軸配向ポリアミドフィルムを得た。
しかしながら、この条件では、再熱処理の温度が高すぎ
たため、横方向に過度にフィルムが収縮し、しわの混入
したものしか得られなかった。また熱水収縮率斜め差も
大きかった。 比較例12 再熱処理時間を0. 5sとたる以外は実施例1と同様に
して、二軸配向ポリアミドフィルムを得た。しかしなが
ら、この条件では、再熱処理の時間が短すぎて処理効果
が現れず、再熱処理の前後で熱水収縮率は変化しなかっ
た。 比較例13 弛緩率を0%とした以外は実施例1と同様にして、二軸
配向ポリアミドフィルムを得た。しかしながら、この条
件では、再熱処理前の横方向の熱水収縮率STDが大きく
なりすぎ、再熱処理によっても横方向の熱水収縮率STD
は大きく、熱水収縮率斜め差が大きくなり、本発明の目
的を達成できなかった。 比較例14 浮上式熱処理装置による再熱処理の後に冷却しない以外
は、実施例1と同様にして、二軸配向ポリアミドフィル
ムを得た。しかしながら、フィルム走行中に発生する張
力や捲取張力によって縦方向にフィルムが伸ばされ、結
果として、縦方向の熱水収縮率SMDが大きくなり、ま
た、熱水収縮率斜め差も大きくなった。また、縦方向に
しわが発生し、外観の悪いものしか得られなかった。
つ、熱水収縮率斜め差を極小化させたフィルムを破断な
く製造することができ、逐次二軸延伸法による二軸配向
ポリアミドフィルムの製造方法として、極めて有効であ
る。また、得られるフィルムは、幅方向にも物性が均一
であるため、これまで制限されていた二軸配向ポリアミ
ドフィルムの利用範囲の拡大がはかれる。
Claims (3)
- 【請求項1】 実質的に無定形、無配向の未延伸フィル
ムを縦延伸し、ついで、テンター式横延伸機で横延伸し
て逐次二軸延伸ポリアミドフィルムを製造するに際し、
下記式(1)〜(3)の条件で延伸を行い、つぎに熱処
理を行い、その後に下記式(4)の条件で弛緩処理を行
い、この延伸フィルムの両端を前記テンター式横延伸機
のクリップから解放して浮上式熱処理装置により下記式
(5)(6)の条件で再熱処理して横方向に弛緩させ、
つぎに直ちに冷却して巻き取ることを特徴とするポリア
ミドフィルムの製造方法。 縦延伸倍率:X 2. 7≦X≦3. 0 (1) 横延伸倍率:Y 3. 4≦Y≦4. 0 (2) 縦横延伸倍率比 Y≧1. 3X (3) 弛緩率:Z 1. 0≦Z≦4. 0(%) (4) 再熱処理温度:T 160≦T≦200(℃) (5) 再熱処理時間:θt 1. 0≦θt ≦4. 0(s) (6) - 【請求項2】 弛緩処理を行った後かつ再熱処理を行う
前の段階において、フィルムの縦方向の熱水収縮率が
2.0%以下、この縦方向と直角な方向の熱水収縮率が
2.9%以下、(縦方向の熱水収縮率)<(縦方向と直
角な方向の熱水収縮率)、かつフィルムの縦方向に対し
て45度の方向と135度の方向との熱水収縮率の差が
1.8%を越えることを特徴とする請求項1記載のポリ
アミドフィルムの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の製造方法で得たポリアミ
ドフィルムであって、フィルムの縦方向の熱水収縮率が
2. 0%以下、この縦方向と直角な方向の熱水収縮率が
1. 0%以下、フィルムの縦方向に対して45度の方向
と135度の方向との熱水収縮率の差が1.8%以下、
かつフィルムの縦方向とその直角方向との破断強度がと
もに25kgf/mm2 以上であることを特徴とする二軸配向
ポリアミドフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17530296A JP3676883B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | ポリアミドフィルムの製造方法、およびその方法で得られた二軸配向ポリアミドフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17530296A JP3676883B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | ポリアミドフィルムの製造方法、およびその方法で得られた二軸配向ポリアミドフィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1016047A true JPH1016047A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3676883B2 JP3676883B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=15993730
Family Applications (1)
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1996
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