JPH1016281A - 画像転写用静電記録体および画像転写方法 - Google Patents

画像転写用静電記録体および画像転写方法

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JPH1016281A
JPH1016281A JP8177828A JP17782896A JPH1016281A JP H1016281 A JPH1016281 A JP H1016281A JP 8177828 A JP8177828 A JP 8177828A JP 17782896 A JP17782896 A JP 17782896A JP H1016281 A JPH1016281 A JP H1016281A
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JP8177828A
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Inventor
Makoto Aoyanagi
誠 青柳
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、転写に際して被転写体との熱融着
がなく、良好な画像転写が可能な画像転写用静電記録体
および画像転写方法の提供を課題とする。 【解決手段】 本発明の画像転写用静電記録体は、導電
層を有する基体シート上に硬化性樹脂離型層が設けら
れ、更に該離型層上に剥離層が設けられると共に、表面
抵抗値が1×1012Ω〜1×1017Ωであり、また、画
像転写方法は、上記の画像転写用静電記録体上に転写用
画像を形成した後、被転写体と接着剤層を介して熱圧着
し、画像転写用静電記録体上の画像を被転写体上に転写
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布、紙、フィル
ム、皮革等の被転写体への画像転写に使用される画像転
写用静電記録体および画像転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】布地、紙、フィルム、合成皮革等の被転
写体に模様を形成するために、顔料等によって形成され
た画像を転写する方法が広く用いられている。最近で
は、表面に凹凸を有する材料、例えば天然皮革のように
表面に微少な穴が存在する材料に対しても画像を転写し
て模様を形成し多様な要求に応えようとしている。
【0003】例えば、カラー模様の転写法としては、色
に応じた複数個の版を使用して転写する方法があるが、
製版工程に多大な時間と費用を要する。また、図柄に対
しても流行、時期等に応じて各種の要求がされるので、
従来技術ではこれらの要求に即座に応えるには時間的に
問題があった。
【0004】一方、電子写真複写機の如き電子写真法を
用いて光導電体上の画像を所望の材料上に転写すること
も可能であるが、このような転写装置には、例えば転写
コロナ、除電、クリーニングといった複雑な機構が必要
であり、更に、光導電体の形状により被転写体の形状も
制約されるといった問題がある。
【0005】このような問題を解決する方法として、本
発明者等はイオンプリンターを使用して画像転写用静電
記録体上にイオンパターンを形成し、そのイオンパター
ンを着色剤を含有する湿式現像剤で現像して画像転写用
静電記録体を作製した後、該画像転写用静電記録体上の
画像を被転写体に転写する方法を開発し、先に特願平7
−268875号として出願した。この画像転写方法
は、必要な色、図柄等をCRT表示装置等の表示装置で
観察しながら、直接、リアルオンタイムで、階調性のあ
る画像を容易に作製でき、また、画像転写にあたって生
産性に優れると共に、布地、紙、フィルム、合成皮革等
の被転写体への画像転写に適するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、転写に際し
て被転写体との熱融着がなく、良好な画像転写が可能な
画像転写用静電記録体および画像転写方法の提供を課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像転写用静電
記録体は、導電層を有する基体シート上に硬化性樹脂離
型層が設けられ、更に該離型層上に剥離層が設けられる
と共に、表面抵抗値が1×1012Ω〜1×1017Ωであ
ることを特徴とする。
【0008】上記の画像転写用静電記録体が、イオン流
によってイオンパターンを形成し、形成したイオンパタ
ーンを着色剤を含有する湿式現像剤によって現像して捺
染転写用画像が形成されるものであることを特徴とす
る。
【0009】上記の画像転写用静電記録体における硬化
性樹脂が、シリコーン樹脂または活性光線硬化型樹脂で
あることを特徴とする。
【0010】本発明の画像転写方法は、導電層を有する
基体シート上に硬化性樹脂離型層、誘電性剥離層が順次
設けられると共に、表面抵抗値が1×1012Ω〜1×1
17Ωである画像転写用静電記録体上に、転写用画像を
形成した後、被転写体と接着剤層を介して熱圧着し、画
像転写用静電記録体上の画像を被転写体上に転写するこ
とを特徴とする。
【0011】上記の転写用画像が、画像転写用静電記録
体上にイオン流によってイオンパターンを形成し、形成
したイオンパターンを着色剤を含有する湿式現像剤によ
って現像して形成されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の画像転写用静電記録体
を、図を参照して説明する。図1は、画像転写用静電記
録体の一例を説明する図である。図1の画像転写用静電
記録体20は、基体シート21の一方の面には、硬化性
樹脂離型層22、剥離層23が順次積層され、他方の面
には導電層24を有する。
【0013】基体シート21としては、熱転写シートの
基材として一般に使用されている材料を使用することが
できる。具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートなどのポリエステルフイルム、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフ
イルム、ナイロンなどのポリアミドフイルム等の合成樹
脂フイルム、また、紙、合成紙などを用いることができ
る。また、基材シートとしては、これらの材料を複数、
積層したものであっても良く、膜厚は5〜150g/m
2 、好ましくは30〜100g/m2 とするとよい。
【0014】硬化性樹脂離型層22は、転写後における
被転写体との熱融着防止を目的とし、該離型層と後述す
る剥離層との界面での剥離性を改良することを目的とし
て設けられるものであって、熱硬化性樹脂、または活性
光線硬化性樹脂から構成されるとよい。熱硬化性樹脂と
しては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、
アミノアルキッド樹脂、尿素樹脂、キシレン・ホルムア
ルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フラン
樹脂等が例示されるが、好ましくはシリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド樹脂であ
り、さらに好ましくはシリコーン樹脂である。
【0015】熱硬化性樹脂層は、上記樹脂をトルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、プロパノ
ール、ブタノール等のアルコール類等の溶剤、水または
これらの混合溶剤に溶解した後、リバースコーティン
グ、ロールコーティング、グラビアコーティング、キス
コーティング、ブレードコーティング、スムーズコーテ
ィングなどにより塗布した後、加熱し、硬化させて形成
される。
【0016】また、活性光線硬化性樹脂層は、活性光
線、例えば電子線、可視光線、紫外線、赤外線、X線、
レーザー光線等により光重合して硬化する樹脂であっ
て、多官能性アクリレート、多官能性メタクリレート、
ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリ
エステルアクリレート、ポリエステルメタクリレート、
エポキシアクリレート等のモノマー、オリゴマー等を下
記の架橋剤、光開始剤の存在下または不存在下で光重合
させて形成される。
【0017】架橋剤としては、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、メタノール変性メラミン樹脂、尿素樹脂
等のアミノ樹脂、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジ−
t−ブチルペルオキシド等の有機過酸化物、ジエチレン
トリアミン、テトラエチレンペンタミン等の脂肪族ポリ
アミン、芳香族アミン、ジメチルアミノメチルフェノー
ル等の3級アミン、2−メチルイミダゾール、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類が挙げ
られる。また、有機金属化合物、有機シラン、金属石ケ
ンのごとき硬化促進剤も使用される。
【0018】また、光開始剤としては、例えば2−ヒド
ロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー社製
「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、ベンジル
メチルケタール(チバ・ガイギー社製「イルガキュア6
51」)、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェ
ニル〕−2−モルホリノプロパノン−1(チバ・ガイギ
ー社製「イルガキュア907」)、2,4−ジエチルチ
オキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDETX」)
とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬社製
「カヤキュアEPA」)との混合物、イソプロピルチオ
キサントン(ワードブレキンソップ社製「クンタキュア
・ITX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチルとの
混合物等が挙げられるが、液状である2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンがモノマ
ー若しくはオリゴマー等の樹脂形成材料との相溶性の面
で特に好ましい。
【0019】単量体100重量部に対して、架橋剤0重
量部〜20重量部、光開始剤0重量部〜20重量部の組
成物をトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステ
ル類、プロパノール、ブタノール等のアルコール類等の
溶剤、水またはこれらの混合溶剤に溶解した後、リバー
スコーティング、ロールコーティング、グラビアコーテ
ィング、キスコーティング、ブレードコーティング、ス
ムーズコーティングなどにより塗布した後、活性光線を
照射して硬化形成される。
【0020】硬化性樹脂離型層22の膜厚は、硬化後重
量で0.05〜10g/m2 、好ましくは0.2〜5g
/m2 、特に好ましくは0.5〜2g/m2 である。
【0021】剥離層23としては、離型層22に対して
剥離性を有する樹脂層である。剥離層は、被転写体に画
像を転写した際に、離型層から画像と共に剥離して、被
転写体の最外層となる層であるので、柔軟性と耐磨耗性
を有し、更に、転写工程での加熱圧着に耐え得る耐熱性
を有する合成樹脂から構成されるのが好ましい。例え
ば、水溶性ポリビニルアルコール、ゼラチン、エポキシ
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、シ
リコーン樹脂、アクリルポリオール等のアクリル樹脂、
エステル樹脂、ウレタン樹脂およびナイロン等のポリア
ミド樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられるが、静電潜
像を保持する観点から、誘電性剥離材料としては、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル等を主体とする
非水溶性樹脂が好ましい。
【0022】剥離層は、上記樹脂をトルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等
のエステル類、プロパノール、ブタノール等のアルコー
ル類の溶剤に溶解した溶液を、リバースコーティング、
ロールコーティング、グラビアコーティング、キスコー
ティング、ブレードコーティング、スムーズコーティン
グなどにより塗布、乾燥して形成される。
【0023】剥離層の塗布量は、乾燥重量で0.1〜1
0g/m2 、好ましくは0.1〜1.0g/m2 、特に
好ましくは0.2〜0.5g/m2 である。塗布量が1
0g/m2 を超えると被転写体に転写した際にその本来
の表面特性を損うので好ましくない。
【0024】また、剥離層23上にマット化層を設けて
もよい。マット化層は、画像転写用静電記録体の表面層
に凹凸を形成し、スリット現像時にスリットに吸引され
ても、画像転写用静電記録体の動きが妨げられることが
ないようにすることを目的とする。
【0025】マット化層は、無機または有機物の微粒子
をバインダーに分散させた後、塗布形成される。微粒子
としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、タル
ク、カオリナイト、雲母等の無機微粒子、アクリロニト
リルポリマー、アクリル酸エステルのポリマー、ポリス
チレン等の疎水性樹脂のポリマー粒子、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリビニルアル
コール、ゼラチン等の親水性樹脂のポリマー粒子、或い
はこれらの樹脂の微粉砕物、エマルジョン等が挙げられ
る。バインダーとしては、アクリル酸エステル樹脂、メ
タクリル酸エステル樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン
樹脂、スチレン樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂などの合成樹脂、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチン等の親水性樹脂、またフェノール樹脂、フラン樹
脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられ、また、これ
らの樹脂の混合物および共重合物も使用可能である。
【0026】微粒子は、その平均粒径が100nm〜1
0μm、好ましくは500nm〜5μm、さらに好まし
くは700nm〜3μmであり、樹脂100重量部に対
して、1〜500重量部、好ましくは10〜200重量
部の割合で混合するとよく、500重量部よりも多くな
ると、画像カブリ等の問題が発生しやすくなる。
【0027】マット化層の形成は、バインダーおよび微
粒子を有機溶剤に分散して塗布液とし、リバースコーテ
ィング、ロールコーティング、グラビアコーティング、
キスコーティング、ブレードコーティング、スムーズコ
ーティングなどにより塗布し加熱乾燥することによって
行う。
【0028】マット化層の塗布量は、乾燥重量で0.1
〜10g/m2 、好ましくは0.5〜5g/m2 、特に
好ましくは1〜2g/m2 である。塗布量が10g/m
2 を超えると現像後のグラジエーション画像における階
調特性が劣化する傾向にあるので好ましくない。
【0029】また、マット化層と前記剥離層との機能を
一体化し、上記の剥離層、マット化層に代えてマット化
剥離層としてもよい。マット化剥離層は、上述した剥離
層の形成に使用する材料に、上述した微粒子を同様に混
合して剥離層と同様に形成するとよい。マット化剥離層
の塗布量は、剥離層と同様である。
【0030】また、マット化層を設ける代わりに、基体
シートとして表面に凹凸を有するものを用いるか、ま
た、離型層に微粒子を混合してマット化しても同様の効
果が得られる。また、マット化手段として微粒子を添加
する代わりに、表面に凹凸のある板をマット化を必要と
する層表面に押しつけて凹凸面を形成してもよい。
【0031】上述した凹凸面における凹凸の程度は、現
像器の種類等によって異なるが、表面平滑性がベックマ
ン平滑度で10〜1000秒程度であり、また表面アラ
サRz(10点平均粗さ JIS−B06010)が1
00nm〜10μmとするとよい。
【0032】また、画像転写性を向上させることを目的
に、上述した画像転写用静電記録体の表面に、画像を形
成する前に接着層を予め形成しておいてもよい。但し、
このような接着層は、保管時や画像の形成時等では接着
あるいは粘着特性を示さず、被転写体と熱圧着される際
に始めて接着性或いは粘着性を示すものであることが必
要である。また、接着層は、画像転写用静電記録体の表
面に設ける代わりに、後述する被転写体表面に設けてお
いてもよい。
【0033】接着層としては、例えば、スチレンブタジ
エンゴム等の合成ゴム、アクリル系樹脂、メタクリル系
樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化
ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂等の熱可塑性樹脂を溶剤又は水
に溶解し、塗布形成される。
【0034】接着層の塗布量は、乾燥重量で1〜30g
/m2 、好ましくは2〜15g/m2 、特に好ましくは
2〜10g/m2 である。塗布量が30g/m2 を超え
ると被転写体に転写した際にその本来の表面特性を損う
ので好ましくない。また、接着層の周囲に、接着強度の
大きな接着強化層を形成し、被転写体に転写した後に周
囲から被転写体が剥がれることを防止することができ
る。接着強化層としては、上記した接着層用材料におい
て、特に接着強度に優れたものを用いるとよい。なお、
接着層による画像の変質、劣化等が生じるような場合に
は、接着層を全面に設けないで、画像が形成されない周
囲のみに形成してもよく、これにより接着層による画像
の変質、劣化等を防止することができる。
【0035】また、基材シートの反対面に設けられる導
電層24は、イオン伝導性あるいは電子伝導性のものが
用いられ、例えばボリビニルベンジルトリメチルアンモ
ニウムクロライド等のカチオン性高分子電解質、或いは
アニオン性高分子電解質、また、界面活性剤、金属や金
属酸化物の導電性微粒子を高分子結着剤と混合して基体
シート上に塗布して形成するとよい。また、上記材料を
基体シート上に真空蒸着、スパッタリングにより膜形成
してもよい。導電層の表面抵抗は、1011Ω以下とする
とよい。1011Ωより大きいと剥離放電によってイオン
パターンが乱れたり、或いはカブリ等が発生し、画像の
品質に問題が発生する。なお、基材シート21と導電層
24の組合せの例として、導電性紙上に誘電体層を形成
して作製される静電記録紙を用いてもよい。
【0036】次に、合成樹脂フイルムを基体シートとし
て使用すると、支持性の観点からその膜厚は厚いものと
なるが、イオン像による画像を形成する際には、通常、
誘電体として作用し、基材シートに高い電圧が帯電し、
放電を惹起する。このような放電による障害に対して
は、導電層を基体シートのイオン像を形成する側に配置
するとよい。
【0037】このような画像転写用静電記録体を、図2
に示す。図中、図1と同一符号は同一内容を示す。この
画像転写用静電記録体は、基体シート21、導電層2
4、硬化性樹脂離型層、剥離層を順次設けた構造を有
し、硬化性樹脂離型層、剥離層は、導電層24上に図1
に示したものと同様に、形成するとよい。また、剥離層
以外には、図1に示すものと同様に、マット化層や、マ
ット化剥離層、接着層、接着強化層を設けてもよい。
【0038】また、図2における基体シート21、導電
層24の組合せに代えて、基体シート自体が導電性を有
する、例えば導電性紙を使用してもよい。導電性紙とし
ては、塩化ナトリウム等の無機塩、ポリビニルベンジル
トリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性高分
子電解質、アニオン性高分子電解質、界面活性剤、酸化
亜鉛、あるいは導電化処理をした酸化亜鉛等の金属酸化
物半導体を含浸もしくは塗布し、表面抵抗を105 〜1
11Ωとした紙が挙げられる。このような基体シート自
体が導電性を有する紙としては、静電記録紙を使用する
ことも可能である。
【0039】即ち、本発明の画像転写用静電記録体は、
市販の静電記録紙の誘電層面に、本発明における硬化性
樹脂離型層、剥離層を順次積層して作製してもよい。
【0040】市販の静電記録紙としては、例えば桜井
(株)製の「スレバーS544CO、S536CO、S
636CO、S524CO、S624CO、S644C
O」等が例示される。
【0041】上述した本発明の画像転写用静電記録体に
おける画像形成面は、画像の記録性の観点から、AST
M D257で規定する電気抵抗値で、1×1012Ω〜
1×1017Ω(湿度65%、25℃)のものとされる。
【0042】次に、本発明の画像転写用静電記録体への
画像形成方法について説明する。本発明の画像転写用静
電記録体への記録方法としては、イオン流によってイオ
ンパターンを形成し、形成したイオンパターンを着色剤
を含有する湿式現像剤によって現像して転写用画像を形
成するのが好ましい。
【0043】イオンパターン画像形成装置の一例を図3
に示す。イオンパターン画像形成装置1はイオン流の照
射を行う記録ヘッド2を有しており、誘電体3を介して
積層したライン電極4とフィンガー電極5の間に印加し
た高周波電圧によってフィンガー電極の周辺部に放電を
起こし、正負のイオン6を発生し、フィンガー電極5と
画像転写用静電記録体(記録体)7の間に形成した電界
によってイオン流8が形成されて記録体上にイオンによ
る静電画像を形成するものであり、記録体上に形成した
静電画像からフィンガー電極を孤立させるためにスクリ
ーン電極9に電圧を印加している。
【0044】図4は記録ヘッドの一例を示す斜視図であ
る。ライン電極4、フィンガー電極5、および絶縁体1
0を介してスクリーン電極9が積層されており、スクリ
ーン電極に形成された穴11を通じてイオン流が流れ
る。これは、固体放電型ヘッドを示したものである。ま
た、記録ヘッドにはフィンガー電極にイオン流制御のた
めの電圧を各穴に加えるドライバー回路を内蔵してい
る。このドライバー回路は、各イオン流通過孔にイオン
流通過用電圧パルスを256段階のパルス幅で与えるこ
とができ、これにより各ドット毎に256段階の階調制
御が実現される。
【0045】イオン流による画像の記録は、この他、図
5に示すコロトロン放電型ヘッドを用いることもでき
る。コロトロン放電型ヘッド12は、金属容器13内に
設けた放電用電極14によって、イオンを発生させ、誘
電体15の両面に設けたイオン流調整用電極16によっ
て形成すべき画像に応じて、イオン流8を調整してい
る。
【0046】この記録方式におけるイオン流の制御は、
放電によって生じたイオンを電界の制御によって記録媒
体上に電荷パターンを形成することにより行われている
が、イオン流を制御するための電極板間に印加する電圧
を制御する電圧制御、或いは電極板間に印加する電圧パ
ルスの時間を制御するパルス巾制御をすることで各ドッ
ト毎の階調制御が可能となり、従来の静電プロッター等
の静電的な手段によって画像を形成する方法では得られ
なかった階調画像を形成することが可能となる。したが
って、記録ドットが網点印刷的にドット毎に変調され、
ドット毎の体積階調と面積階調とを同時に制御する階調
濃度制御および階調再現能力がエッジ部等の微妙な再現
を可能とし、実効的な分解能を高めている。これにより
ドットの大きさが数マイクロ秒の短時間に変化できるた
め網点グラビア的階調表現が可能となる。これらに加え
てドットが線画のエッジ部においても、履歴の影響なく
シャープな形状を保っていることは、熱履歴の影響によ
り尾引き等の出やすい熱昇華記録方式と比較してもさら
に有利な点である。
【0047】マスクパターンを介さずに静電パターンを
形成させることは、静電プロッター等を使用することに
よっても可能であるが、この場合には、一般には2値画
像となり階調表現が限定されてしまう。また、印字速度
の規制をなくし2値以外の画像処理を行って階調表現し
た場合も疑似階調表現となるためその階調性あるいは解
像性はやはり限定されてしまうという問題がある。
【0048】また、イオン流による画像の記録方法は、
記録ドット毎に階調制御が可能なことに加え、熱昇華記
録方式のようなインクフィルムの大量消費等によるラン
ニングコスト増の心配がないため、フルカラー画像を高
画質かつ低コストで提供できる記録方式であり、また、
コンピュータ等による電子的に処理された画像情報を種
々の基材上に転写して画像を形成することを可能とす
る。
【0049】更に、本発明の画像転写用静電記録体への
記録方法として、イオン流によりイオンパターンを形成
する方法の他に、例えば、電子写真方式を採用してもよ
い。この場合には、記録光(例えばレーザー光)の照射
量を記録光強度、照射時間を制御して各画素毎に静電潜
像のサイズならびに電荷量を制御して記録しても階調表
現が可能である。また、本発明の画像転写用静電記録体
はマルチスタイラスヘッドを用いた静電プロッターによ
る画像の形成方法にも用いることができる。
【0050】次に、本発明の画像転写用静電記録体を作
製するにあたっての現像方法について説明する。現像方
法としては、湿式現像剤を使用して、ローラ現像方式や
スリット現像方式などで行うことができ、また、カラー
現像にあたっては、C、M、YもしくはC、M、Y、B
kの3色または4色用のイオン像の形成および現像を繰
り返し行うことによってカラー画像を形成することがで
きる。
【0051】湿式現像剤は、電気絶縁性液体中に着色
剤、定着用樹脂、電荷制御剤を分散したものであり、必
要に応じて分散安定剤、帯電特性改善用樹脂、色重ね向
上剤等が添加されたものからなる。
【0052】着色剤としては、公知の有機若しくは無機
の顔料、または分散染料、カチオン染料、反応染料等の
各種染料を使用することができる。顔料について説明す
る。ブラック系の顔料としては無機系のカ−ボンブラッ
ク、四三酸化鉄、有機系のシアニンブラックが挙げられ
る。
【0053】イエロー系顔料としては、無機系の黄鉛、
カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタン黄、オーカー
等が挙げられる。また、難溶性金属塩(アゾレーキ)の
アセト酢酸アニリド系モノアゾ顔料としては、ハンザイ
エローG( C.I.No. PigmentYellow 1、以下、同
様)、ハンザイエロー10G( Pigment Yellow 3)、
ハンザイエローRN( Pigment Yellow 65)、ハンザ
ブリリアントイエロー5GX( Pigment Yellow 7
4)、ハンザブリリアントイエロー10GX( Pigment
Yellow 98)、パーマネントイエローFGL( Pigmen
t Yellow 97)、シムラレーキファストイエロー6G
( Pigment Yellow 133)、リオノールイエローK−
2R( Pigment Yellow 169)、またアセト酢酸アニ
リドジスアゾ顔料としては、ジスアゾイエローG( Pig
ment Yellow 12)、ジスアゾイエローGR( Pigment
Yellow 13)、ジスアゾイエロー5G( Pigment Yel
low 14)、ジスアゾイエロー8G( Pigment Yellow
17)、ジスアゾイエローR( Pigment Yellow 5
5)、パーマネントイエローHR( Pigment Yellow 8
3)が挙げられる。
【0054】縮合アゾ顔料としては、クロモフタルイエ
ロー3G( Pigment Yellow 93)、クロモフタルイエ
ロー6G( Pigment Yellow 94)、クロモフタルイエ
ローGR( Pigment Yellow 95)が挙げられる。更
に、ベンズイミダゾロン系モノアゾ顔料としては、ホス
タパームイエローH3G( Pigment Yellow 154)、
ホスタパームイエローH4G( Pigment Yellow 15
1)、ホスタパームイエローH2G( Pigment Yellow
120)、ホスタパームイエローH6G( PigmentYell
ow 175)、ホスタパームイエローHLR( Pigment
Yellow 156)が挙げられる。また、イソインドリノ
ン系顔料としては、イルガジンイエロー3RLTN( P
igment Yellow 110)、イルガジンイエロー2RL
T、イルガジンイエロー2GLT( Pigment Yellow 1
09)、ファストゲンスーパーイエローGROH( Pig
ment Yellow 137)、ファストゲンスーパーイエロー
GRO(Pigment Yellow 110)、サンドリンイエロ
ー6GL( Pigment Yellow 173)が挙げられ、その
他、スレン系顔料であるフラバントロン( Pigment Yel
low 24)、アントラミリミジン( Pigment Yellow 1
08)、フタロイルアミド型アントラキノン( Pigment
Yellow 123)、ヘリオファストイエローE3R( P
igment Yellow 99)、金属錯体顔料であるアゾ系ニッ
ケル錯体顔料( Pigment Green10)、ニトロソ系ニッ
ケル錯体顔料( Pigment Yellow 153)、アゾメチン
系銅錯体顔料( Pigment Yellow 117)、更にキノフ
タロン顔料であるフタルイミドキノフタロン顔料( Pig
ment Yellow 138)等が挙げられる。
【0055】また、マゼンタ系顔料としては無機系のカ
ドミウムレッド、ベンガラ、銀朱、鉛丹、アンチモン朱
が挙げられる。また、アゾ系顔料のアゾレーキ系として
は、ブリリアントカーミン6B( Pigment Red57:
1)、レーキレッド( PigmentRed53:1)、パーマ
ネントレッドF5R( Pigment Red48)、リソールレ
ッド( Pigment Red49)、ペルシアオレンジ( Pigme
nt Orange17)、クロセイオレンジ( Pigment Orange
18)、ヘリオオレンジTD( Pigment Ora nge1
9)、ピグメントスカーレット( Pigment Red60:
1)、ブリリアントスカーレットG( Pigment64:
1)、ヘリオレッドRMT( Pigment Red51)、ボル
ドー10B( Pigment Red63)、ヘリオボルドーBL
( Pigment Red54)が挙げられ、また、不溶性アゾ系
(モノアゾ、ジスアゾ系、縮合アゾ系)としては、パラ
レッド( Pigment Red1)、レーキレッド4R( Pigme
nt Red3)、パーマネントオレンジ( Pigment Orange
5)、パーマネントレッドFR2( Pigment Red2)、
パーマネントレッドFRLL( Pigment Red9)、パー
マネントレッドFGR( Pigment Red112)、ブリリ
アントカーミンBS( Pigment Red114)、パーマネ
ントカーミンFB( Pigment Red5)、P.V.カーミ
ンHR( Pigment Red150)、パーマネントカーミン
FBB( Pigment Red146)、ノバパームレッドF3
RK−F5RK( Pigment Red170)、ノバパームレ
ッドHFG( Pigment Orange38)、ノバパームレッ
ドHF4B(Pigment Red187)、ノバパームオレン
ジHL.HL−70( Pigment Orange36)、P.
V.カーミンHF4C( Pigment Red185)、ホスタ
バームブラウンHFR( Pigment Brown25)、バルカ
ンオレンジ( Pigment Orange 16)、ピラゾロンオレ
ンジ( Pigment Orange13)、ピラゾロンレッド( p
igment Red38)が挙げられ、更に、縮合アゾ顔料とし
てクロモフタールオレンジ4R( Pigment Orange3
1)、クロモフタールスカーレットR( Pigment R ed
166)、クロモフタールレッドBR( Pigment Red1
44)が挙げられる。
【0056】また、縮合多環系顔料であるアントラキノ
ン顔料としてピランスロンオレンジ( Pigment Orange
40)、アントアントロンオレンジ( Pigment Orange
168)、ジアントラキノニルレッド( Pigment Red1
77)が挙げられ、チオインジゴ系顔料としてチオイン
ジゴマゼンタ( Pigment Violet38)、チオインジゴ
バイオレット( Pigment Violet36)、チオインジゴ
レッド( Pigment Red88)が挙げられ、ペリノン系顔
料としてペリノンオレンジ( Pigment Orange 43)が
挙げられ、更にペリレン系顔料として、ペリレンレッド
( Pigment Red190)、ペリレンバーミリオン( Pig
ment Red123)、ペリレンマルーン( Pigment Red1
79)、ペリレンスカーレット( Pigment Red14
9)、ペリレンレッド( Pigment Red178)が挙げら
れ、キナクリドン系顔料としてキナクリドンレッド( P
igment Violet19)、キナクリドンマゼンタ( Pigme
nt Red122)、キナクリドンマルーン( Pigment Red
206)、キナクリドンスカーレット( Pigment Red2
07)が挙げられ、その他、縮合多環顔料としてピロコ
リン系顔料、赤色系フルオルビン系顔料、染付けレーキ
系顔料(水溶性染料+沈殿剤→レーキ化固着)が挙げら
れる。
【0057】シアン系顔料としては、無機系の群青、紺
青、コバルトブルー、セルリアンブルー等が挙げられ、
またフタロシアニン系として、ファーストゲンブル−B
B(Pigment Blue 15)、スミトン・シアニン・ブル
ーHB( Pigment Blue 15)、シアニンブルー502
0( Pigment Blue 15:1)、スミカプリント・シア
ニン・ブルーGN−O( Pigment Blue 15)、ファス
ト・スカイブルーA−612( Pigment Blue 17)、
シアニン・グリーンGB( Pigment Green7)、シアニ
ングリーンS537−2Y( Pigment Green36)、ス
ミトン・ファストバイオレットRL( Pigment Violet
23)が挙げられ、また、スレン系顔料であるインダン
トロンブルー(PB−60P,PB−22,PB−2
1,PB−64)、塩基性染料レーキ顔料であるメチル
バイオレット・リン・モリブデン酸レーキ(PV−3)
等が挙げられる。その他、上記顔料の表面に樹脂をコー
ティングしたいわゆる加工顔料と呼ばれる着色剤も同様
に使用することができる。また、顔料に代えて、熱によ
り拡散、溶融、もしくは昇華して画像転写用記録体より
布へ移行する染料でもよく、このような染料としては特
に分散染料が好ましく用いられ、約150〜550程度
の分子量を有するものであり、昇華あるいは溶融温度、
色相、耐光性、樹脂、現像剤中での溶解性などを考慮し
て選択される。
【0058】例えばジアリールメタン系、トリアリール
メタン系、チアゾール系、メチン系、アゾメチン系、キ
サンチン系、オキサジン系、アゾおよびアゾ系誘導体、
アントラキノン誘導体、キノフタロン誘導体、スピロジ
ピラン系、イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、
ローダミンラクタム系の染料が好適に用いられる。
【0059】具体的には、カラーインデックスで示す
C.I.ディスパースイエロー51、3、54、79、
60、23、7、141、 C.I.ディスパースブル
ー24、56、14、301、334、165、19、
72、87、287、154、26、359 C.I.
ディスパースレッド135、146、59、1、73、
60、167 C.I.ディスパースバイオレット4、
13、26、36、56、31 C.I.ソルベントバ
イオレット13 C.I.ソルベントブラック3C.
I.ソルベントグリーン3 C.I.ソルベントイエロ
ー56、14、16、29、105 C.I.ソルベン
トブルー70、35、63、36、50、49、11
1、105、97、11C.I.ソルベントレッド13
5、81、18、25、19、23、24、143、1
46、182などが例示される。
【0060】また、3、3−ジエチルオキサシアニンア
イオダイド、アストラゾンピンクFG(バイエル社製、
C.I.48015)、2,2−カルボシアニン(C.
I.808)、アストラフイロキシンFF(C.I.1
48070)、アストラゾンイエロー7GLL(C.
I.ベーシックイエロー21)、アイゼンカロチンイエ
ロー3GLH(保土谷化学製、C.I.48055)、
アイゼンカロチンレッド6BH(C.I.4802
0)、等のモノメチン系、ジメチン系またはトリメチン
系等のメチン(シアニン)系塩基性染料、オーラミン
(C.I.655)等のごときジフェニルメタン系塩基
性染料、マラカイトグリーン(C.I.42000)、
ブリリアントグリーン(C.I.42040)、マゼン
タ(C.I.42510)、メチルバイオレット(C.
I.42535)、クリスタルバイオレット(C.I.
42555)、メチルグリーン(C.I.684)、ビ
クトリアルブルーB(C.I.44045)等のトリフ
ェニルメタン系塩基性染料、ピロニンG(C.I.73
9)、ローダミンB(C.I.45170)、ローダミ
ン6G(C.I.45160)等のキサンテン系塩基性
染料、アクリジンイエローG(C.I.785)、レオ
ニンAL(C.I.46075)、ベンゾフラビン
(C.I.791)、アフィン(C.I.46045)
等のアクリジン系塩基性染料、ニュートラルレッド
(C.I.50040)、アストラゾンブルーBGE/
X125%(C.I.51005)、メチレンブルー
(C.I.52015)等のキノンイミン系塩基性染
料、その他第4級アミンをもったアントラキノン系塩基
性染料等の塩基性染料類があげられる。
【0061】これらの染料は、そのままの状態で、或い
はこれらの染料をアルカリ処理した形態で用いることが
でき、またこれらの染料の対イオン交換体あるいはロイ
コ体も用いることができる。常態では無色あるいは淡色
であるロイコ染料等を使用する場合は、静電記録体側に
顕色剤を包含させておけばよい。着色剤の湿式現像剤中
における含有量は、0.1重量%〜5重量%である。
【0062】定着剤としては、後述する電気絶縁性液体
や着色剤、電荷制御剤、分散安定剤等の組み合わせを考
慮した上で選択され、イオンパターンの現像の後、記録
体上に着色剤を定着、保持できるものであれば良い。具
体的には、アクリル系、スチレン系、エチレン系、ビニ
ル系、ゴム系等の樹脂、ゴム、もしくはそれらの共重合
体を単独または混合して使用することができ、被転写体
上に加熱、圧着する際に、黄変あるいは変質が目視によ
って確認されるものでなければ使用することができる。
特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、その
部分ケン化物、カルボキシル化変性物、あるいはアクリ
ル酸、メタクリル酸等のエステル化物等の重合体、共重
合体を使用することができる。定着用樹脂の湿式現像剤
中における含有量は、0.02重量%〜5重量%であ
る。
【0063】電荷制御剤としては、熱転写条件において
分解し人体に害を与えることのない電荷制御剤であれば
使用できる。例えば、ジアルキルスルホコハク酸金属
塩、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフ
テン酸ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸
鉄、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸ク
ロム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オク
チル酸マンガン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジ
ルコニウム、オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸
コバルト、オクチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチ
ル酸マグネシウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カ
ルシウム、ドデシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ド
デシル酸鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケ
ル、ドデシル酸クロム、ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マ
グネシウム等の金属石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸
カルシウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ドデシルベンゼンスルホン酸バリウム等のアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、レシチン、セハリン等の燐脂質、n
−デシルアミン等の有機アミン類等が挙げられる。好ま
しくは、ナフテン酸、オクチル酸の金属塩が挙げられ、
特に好ましくは、ナフテン酸ジルコニウムである。湿式
現像剤中に添加する電荷制御剤の含有量は、添加する材
料等によっても影響を受けるが、湿式現像剤中0.00
1重量%〜2重量%である。
【0064】電気絶縁性液体としては、炭化水素系の高
絶縁性液体が使用でき、例えばn−パラフィン系炭化水
素、iso−パラフィン系炭化水素、またはその混合
物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が挙げられる。特に好
ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であり、例えばエクソン
社製のアイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、ア
イソパーL、アイソパーM、アイソパーV等を使用する
ことが好ましい。これらの液状の脂肪族炭化水素は、電
気絶縁性液体であって1010Ω以上の体積抵抗を有し、
湿式現像剤における電気絶縁性を高めることを目的とし
て使用されるものであり、また、湿式現像剤成分に対す
る溶解力が比較的小さいことが要求され、これにより劣
化が防止される。
【0065】次に、本発明の画像転写用静電記録体を使
用した被転写体への転写方法について説明する。本発明
の画像転写用静電記録体を使用して画像を転写するのに
適した被転写体としては、布、紙、合成樹脂フィルム、
皮革等である。
【0066】転写にあたっては、熱圧着の方法は、熱ロ
ールを使用して行なうとよく、その条件は使用する画像
転写用静電記録体や被転写体の特性に応じて適宜設定す
ることができるが、温度100〜200℃、好ましくは
120〜180℃の範囲で、線圧力は、3〜30kg/
cm、好ましくは5〜15kg/cm、熱ロールの送り
速さは、20m/分以下、好ましくは5〜15m/分と
するとよい。転写温度が100℃より低いと接着層と被
転写体あるいは接着層と画像転写用静電記録体の画像形
成面との接着性が充分に得られず、均質な転写ができな
い。また、200℃を超えると画像転写用静電記録体、
或いは被転写体の変形あるいは変質が起こってしまう。
【0067】また、上述した画像転写用静電記録体にお
いて、最表面層に接着剤層を有する画像転写用静電記録
体の場合には、画像転写用静電記録体と被転写体とをそ
のまま密着させるとよいが、接着剤層を設けていない画
像転写用静電記録体の場合には、被転写体表面に接着剤
層を設けるか、または、画像転写用静電記録体に画像を
形成した後、その画像上に接着剤層を設けてもよく、接
着剤層を設けた後、上記と同様の転写方法により密着さ
せ、画像を被転写体に転写させるとよい。
【0068】被転写体表面に設けられる接着剤層として
は、被転写体へ画像を良好に熱転写させることができる
熱可塑性樹脂であって、イソプレンゴム、イソブチルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリルニト
リルゴム等の合成ゴム、アクリル系樹脂、メタクリル系
樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化
ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂などが例示され、画像転写用静
電記録体に形成された着色画像を破壊しないような有機
溶剤と混合するか、または水系エマルジョンの形で塗
布、形成される。
【0069】接着層の厚さは、乾燥重量で1〜30g/
2 であり、好ましくは3〜15g/m2 である。接着
層の厚さが1g/m2 以下では充分な接着力が得られな
い。30g/m2 を超えると被転写体の本来の表面の特
性が損なわれてしまう。
【0070】密着させ、画像を転写した後には、画像転
写用静電記録体における離型層と剥離層間から剥離し
て、画像を転写した被転写体を得ることができる。本発
明においては、画像転写特性が十分で、被転写体の種類
によらず、熱融着を起こさない優れた転写方法となしう
る。また、転写にあたって、熱ロール工程での熱転写で
は、被転写体への画像の接着強度が十分ではない場合に
は、剥離後の被転写体を加熱板を用いて熱プレスして接
着力を高めるとよい。
【0071】また、上記では、画像転写用静電記録体に
記録した画像を、布、紙、合成樹脂フィルム、皮革等の
被転写体に直接転写したが、画像転写用静電記録体に記
録した潜像を静電記録紙等の二次転写体に静電潜像を転
写した後、現像し、目的とする布、紙、合成樹脂フィル
ム、皮革等の被転写体に画像を転写してもよく、また、
画像転写用静電記録体に形成した潜像を現像して得られ
る画像を転写紙等の二次転写体に一旦転写した後、目的
とする布、紙、合成樹脂フィルム、皮革等の被転写体に
画像を転写してもよい。以下、本発明の実施例を示し、
本発明をさらに詳細に説明する。
【0072】
【実施例】
(実施例1) (画像転写用静電記録体の作製)坪量55g/m2 の上
質紙の表面に、四級アンモニウム含有導電性樹脂(三洋
化成社製 ケミスタット6300H)を乾燥後の塗布量
が3g/m2 の塗布量となるようにグラビアコータを使
用し、グラビアリバース法により塗布し、また裏面に
は、乾燥後の塗布量が2g/m2 となるように塗布し、
導電性紙を作製した。
【0073】次いで、得られた導電性紙表面に、下記の
組成の溶液を乾燥重量が1g/m2となるようにミヤバ
ー塗布した後、120℃、10分間加熱して、硬化樹脂
からなる離型層を形成した。
【0074】 ・東芝シリコーンワニス(東芝シリコーン(株)社製、TSR102) ・・・ 100重量部 ・硬化剤(東芝シリコーン(株)社製、CR12) ・・・ 5重量部 更に、得られた離型層上に下記の組成の溶液を乾燥重量
が1g/m2 となるように塗布し、剥離層を形成し、本
発明の画像転写用静電記録体(表面抵抗値1013Ω)を
作製した。
【0075】 ・酢酸セルロース樹脂(ダイセル社製 LAC−30) ・・・ 1重量部 ・メチルエチルケトン ・・・70重量部 ・エチレングリコールモノメチルエーテル ・・・15重量部 ・シクロヘキサノン ・・・14重量部 (画像形成方法及び現像方法)上記で得られた画像転写
用静電記録体に対して、図3に示すイオン流照射記録装
置を使用し、カラー原画を色分解して得られるシアン情
報に基づき、負のイオンパターンを潜像の表面電位が−
40Vとなるように形成した。なお、このイオン流照射
記録装置における記録ヘッドは1728個のイオン流通
過孔を有しており、200DPIの記録密度でA4幅の
記録を可能とするものである。
【0076】イオンパターンを形成した画像転写用静電
記録体を、下記のシアン現像剤を用いてローラー現像器
で現像し、シアン画像を有する画像転写用静電記録体を
得た。
【0077】(シアン現像剤)2−エチルヘキシルメタ
クリレート−アクリル酸共重合樹脂(2−エチルヘキシ
ルメタクリレート/アクリル酸(重量比)=85/1
5、重量平均分子量131,000)を5重量部、Mo
nasutral Blue FGX(C.I.Pig
ment Blue15:4 セネカ製)を5重量部、
ナフテン酸ジルコニウム(日本化学産業製)を5重量部
からなる組成物を、テトラヒドロフラン100g中に投
入した後、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所製
US−300T)を使用して共重合樹脂を溶解させ、室
温で分散させた。次いで、超音波ホモジナイザーの作動
下に、アイソパーG(エクソン社製)300gを投入し
た後、ロータリーエバポレータによってテトラヒドロフ
ランを除去し、固形分1.4%の湿式現像剤とした。
【0078】次いで、このシアン画像を有する画像転写
用静電記録体の画像面に、カラー原画を色分解して得ら
れるマゼンタ情報に基づき、負のイオンパターンを潜像
の表面電位が−40Vとなるように形成した後、下記の
マゼンタ現像剤を用いてローラー現像器で現像し、シア
ン画像とマゼンタ画像を有する画像転写用静電記録体を
得た。
【0079】(マゼンタ現像剤)200ml丸底フラス
コに樹脂として変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(変
性EVA)(武田薬品工業製 デュミラン2270)
2.7gと電荷調整剤ジアルキルスルホコハク酸コバル
ト60mg、さらに溶媒としてテトラヒドロフランを1
50ml添加した。この溶液を樹脂溶解温度60〜80
℃で1時間加熱撹拌した。なお、ジアルキルスルホコハ
ク酸コバルトは、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム
(和光純薬製、Aerosol OT )と硝酸コバルト
を非水溶媒中において反応して製造した。造粒可能な樹
脂は変性EVAが最適で特に接着特性も考慮してデュミ
ラン2270を使用した。なお、デュミランシリーズに
は部分ケン化度を変えたものがあり、いずれも使用可能
である。
【0080】別に200mlビーカに着色剤としてブリ
リアントカーミン6B(スミカプリントカーミン6BF
−1、住化カラー製)1.0gと分散剤としてポリ−1
2−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル(伊藤製油
製、3量体)60mgをテトラヒドロフラン100ml
を溶媒として分散した。分散は卓上型超音波ホモジナイ
ザー(日本精機 UHS−300T)を使用した。この
分散液を先に調整されたフラスコ内に一度に投入した。
混合撹拌を60〜80℃でさらに1時間行い顔料分散液
とした。500mlビーカーに温度10℃に冷却したア
イソパーG(エクソン社製)200mlを用意し、これ
に先に調整した顔料分散液を超音波ホモジナイザーで分
散しながら投入した。これにより樹脂の溶解度を利用し
た造粒を行った。テトラヒドロフランとアイソパーGと
の溶媒置換はデカンテーションまたは遠心分離操作によ
り、完全にアイソパーGに置換して湿式現像剤とした。
この湿式現像剤をさらにアイソパーGを使用して印刷濃
度1%に調整した。
【0081】(被転写体の作製)坪量55g/m2 の上
質紙の表面に、ビニル系樹脂エマルジョン(中央理化工
業社製、リカボンドBE−7)を乾燥後の塗布量が10
g/m2 となるようにミヤバーにて塗布、乾燥して接着
層を形成し、被転写体を作製した。
【0082】(転写方法)上記で得たシアン画像とマゼ
ンタ画像を有する画像転写用静電記録体の画像面と、上
記で得た被転写体の接着層面とを重ね合わせ、熱圧ロー
ラ(160℃、線圧力20kg/cm、送り速さは2m
/分)で加熱圧着した後、被転写体を剥離した。
【0083】剥離に際しては、画像転写用静電記録体に
おける離型層と剥離層間できれいに剥離し、熱融着はな
く、また、画像転写用静電記録体には転写残りは少な
く、転写性に優れるものであった。
【0084】(実施例2)実施例1の画像転写用静電記
録体において、離型層を、 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能85%以上、荒川化学工 業(株)ビームセット700) ・・・ 100重量部 ・光開始剤(メルク社製、ダロキュアー1173)・・・ 3重量部 ・溶剤(メチルエチルケトン) ・・・ 15重量部 の組成物溶液を、乾燥後の塗布量が3g/m2 となるよ
うに塗布した後、集光式80mW紫外線ランプを使用
し、照射量150mJ/cm2 、ベルトスピード6m/
min.で硬化させて形成し、次いで実施例1同様に剥
離層を形成して、画像転写用静電記録体(表面抵抗値1
13Ω)を作製した。
【0085】この画像転写用静電記録体を使用し、実施
例1同様に画像形成した後、実施例1で作製した被転写
体に、実施例1同様に画像を転写した。
【0086】剥離に際しては、画像転写用静電記録体に
おける離型層と剥離層間できれいに剥離し、熱融着はな
く、また、画像転写用静電記録体には転写残りは少な
く、転写性に優れるものであった。
【0087】(実施例3) (画像転写用静電記録体の作製)導電性紙として桜井
(株)製の「スレバーS544CO」を使用し、その表
面に、下記の組成の溶液を乾燥重量が1g/m2 となる
ようにミヤバー塗布した後、120℃、10分間加熱し
て、硬化樹脂からなる離型層を形成した。
【0088】 ・東芝シリコーンワニス(東芝シリコーン(株)社製、TSR102) ・・・ 100重量部 ・硬化剤(東芝シリコーン(株)社製、CR15) ・・・ 5重量部 得られた離型層上に下記の組成の溶液を乾燥重量が1g
/m2 となるように塗布し、剥離層を形成し、本発明の
画像転写用静電記録体(表面抵抗値1014Ω)を作製し
た。
【0089】 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製、Br101) ・・・10重量部 ・トルエン ・・・90重量部 この画像転写用静電記録体を使用し、実施例1の現像方
法において現像器をスリット現像器を使用した以外は同
様に画像形成した後、実施例1で作製した被転写体に、
実施例1同様に画像を転写した。実施例1同様の良好な
転写性を示した。
【0090】(実施例4) (画像転写用静電記録体の作製)導電性紙として桜井
(株)製の「スレバーS544CO」を使用し、その表
面に、下記の組成の溶液を乾燥重量が1g/m2 となる
ようにミヤバー塗布した後、120℃、10分間加熱し
て、硬化樹脂からなる離型層を形成した。
【0091】 ・東芝シリコーンワニス(東芝シリコーン(株)社製、TPR6702) ・・・ 8重量部 ・硬化剤(東芝シリコーン(株)社製、CM670)・・・ 0.4重量部 ・トルエン ・・・ 92重量部 得られた離型層上に下記の組成の溶液を乾燥重量が1g
/m2 となるように塗布し、剥離層を形成し、本発明の
画像転写用静電記録体(表面抵抗値1014Ω)を作製し
た。
【0092】 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製、Br101) ・・・10重量部 ・n−プロパノール ・・・90重量部 この画像転写用静電記録体を使用し、実施例1の現像方
法においてスリット現像器を使用した以外は同様に画像
形成した後、実施例1で作製した被転写体に、実施例1
同様に画像を転写した。実施例1同様の良好な転写性を
示した。
【0093】(比較例1)実施例1の画像転写用静電記
録体において、離型層を、 アクリル樹脂(三菱レーヨン社製、Br−101) ・・ 10重量部 溶剤(メチルエチルケトン) ・・ 45重量部 溶剤(トルエン) ・・ 45重量部 の組成物溶液を、乾燥後の塗布量が1g/m2 となるよ
うに塗布し、非硬化型の離型層とした後、実施例1同様
に剥離層を形成して、画像転写用静電記録体(表面抵抗
値1013Ω)を作製した。
【0094】この画像転写用静電記録体を使用し、実施
例1同様に画像形成した後、実施例1で作製した被転写
体に、実施例1同様に画像を転写した。画像転写後、被
転写体を剥離しようとしたが、画像転写用静電記録体と
完全に熱融着しており、転写後の剥離は不可能であっ
た。
【0095】(比較例2)実施例1の画像転写用静電記
録体において、剥離層を設けないで画像転写用静電記録
体(表面抵抗値1014Ω)とした。
【0096】この画像転写用静電記録体を使用し、実施
例1同様に画像形成した後、実施例1で作製した被転写
体に、実施例1同様に画像を転写した。画像転写後、被
転写体を剥離した。画像転写用静電記録体と非転写体と
の熱融着はなかったが、転写残りが非常に多かった。
【0097】(比較例3)比較例1で使用した被転写体
に代えて、被転写体を下記のごとく作製した。
【0098】(被転写体の作製)コート紙の表面に、ビ
ニル系樹脂エマルジョン(中央理化工業社製、リカボン
ドBE−7)を乾燥後の塗布量が10g/m2 となるよ
うにミヤバーにて塗布、乾燥して接着層を形成し、被転
写体を作製した。
【0099】比較例1で使用した画像転写用静電記録体
に、比較例1と同様に画像形成した後、上記の被転写体
に、比較例1同様に画像を転写した。画像転写後、被転
写体を剥離した。画像転写用静電記録体と非転写体との
熱融着はなかったが、転写残りが非常に多かった。
【0100】
【発明の効果】本発明の画像転写用静電記録体及び画像
転写方法は、転写に際して被転写体との熱融着がなく、
良好な画像転写が可能であり、特にその画像をイオン流
によってイオンパターンを形成し、形成したイオンパタ
ーンを着色剤を含有する湿式現像剤によって現像して形
成することにより、コンピュータ等による電子的に処理
された画像情報を種々の基材上に転写して画像を形成す
ることができると共に、時間短縮による生産性の向上も
可能で、かつどのような形状の被転写体へも画像転写が
可能とするものである。
【0101】さらに、画像表現に関しては、グラデーシ
ョン印刷物に対して従来より細かな階調表現が可能であ
り高精細印字物が得られる。さらに図柄等をエンドレス
に長巻き作製可能であり、生産性も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像転写用静電記録体の模式断面図
である。
【図2】 本発明の画像転写用静電記録体の他の例にお
ける模式断面図である。
【図3】 イオン流による画像形成装置の一例を説明す
るための図である。
【図4】 記録ヘッドの一例を示す斜視図である。
【図5】 記録ヘッドの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…記録ヘッド、3…誘電体、4…
ライン電極、5…フィンガー電極、6…イオン、7…記
録媒体、8…イオン流、9…スクリーン電極、10…絶
縁体、11…穴、12…コロトロン放電型ヘッド、13
…金属容器、14…放電用電極、15…誘電体、16…
イオン流調整用電極、20…画像転写用静電記録体、2
1…基体シート、22…硬化性樹脂離型層、23…剥離
層、24…導電層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電層を有する基体シート上に硬化性樹
    脂離型層が設けられ、更に該離型層上に剥離層が設けら
    れると共に、表面抵抗値が1×1012Ω〜1×1017Ω
    であることを特徴とする画像転写用静電記録体。
  2. 【請求項2】 画像転写用静電記録体が、イオン流によ
    ってイオンパターンを形成し、形成したイオンパターン
    を着色剤を含有する湿式現像剤によって現像して転写用
    画像が形成されるものであることを特徴とする請求項1
    記載の画像転写用静電記録体。
  3. 【請求項3】 硬化性樹脂が、シリコーン樹脂または活
    性光線硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1記載
    の画像転写用静電記録体。
  4. 【請求項4】 導電層を有する基体シート上に硬化性樹
    脂離型層、誘電性剥離層が順次設けられると共に、表面
    抵抗値が1×1012Ω〜1×1017Ωである画像転写用
    静電記録体上に転写用画像を形成した後、被転写体と接
    着剤層を介して熱圧着し、画像転写用静電記録体上の画
    像を被転写体上に転写することを特徴とする画像転写方
    法。
  5. 【請求項5】 転写用画像が、画像転写用静電記録体上
    にイオン流によってイオンパターンを形成し、形成した
    イオンパターンを着色剤を含有する湿式現像剤によって
    現像して形成されることを特徴とする請求項4記載の画
    像転写方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016221819A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体
JP2016221818A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016221819A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体
JP2016221818A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 フジコピアン株式会社 熱転写記録媒体

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