JPH10168250A - 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法Info
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- JPH10168250A JPH10168250A JP8326956A JP32695696A JPH10168250A JP H10168250 A JPH10168250 A JP H10168250A JP 8326956 A JP8326956 A JP 8326956A JP 32695696 A JP32695696 A JP 32695696A JP H10168250 A JPH10168250 A JP H10168250A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた剛性、耐衝撃性等の諸物性を有し、押
出成形や射出成形等の成形方法が可能な成形加工性を有
する熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 クロス分別クロマトグラフ分析による溶
出量の合計100重量%における、0℃以下 の溶出分
が、10〜60重量%、0〜90℃の溶出分が、10〜
85重量%、90℃以上の溶出分が、5〜50重量%で
あることを特徴とするポリプロピレン系樹脂100重量
部、及び、無機充填剤100〜900重量部からなる予
め混合一体化された樹脂組成物(A)5〜80重量%、
及び、熱可塑性樹脂(B)95〜20重量%からなるこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
出成形や射出成形等の成形方法が可能な成形加工性を有
する熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 クロス分別クロマトグラフ分析による溶
出量の合計100重量%における、0℃以下 の溶出分
が、10〜60重量%、0〜90℃の溶出分が、10〜
85重量%、90℃以上の溶出分が、5〜50重量%で
あることを特徴とするポリプロピレン系樹脂100重量
部、及び、無機充填剤100〜900重量部からなる予
め混合一体化された樹脂組成物(A)5〜80重量%、
及び、熱可塑性樹脂(B)95〜20重量%からなるこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物及びそ
の製造方法に関し、更に詳しくは、経済的に有利なマス
ターバッチを用いて、優れた剛性、耐衝撃性等の諸物性
を与える成形体を提供することが可能な樹脂組成物及び
その製造方法に関する。
の製造方法に関し、更に詳しくは、経済的に有利なマス
ターバッチを用いて、優れた剛性、耐衝撃性等の諸物性
を与える成形体を提供することが可能な樹脂組成物及び
その製造方法に関する。
【従来の技術】従来より、材料コストの低減、剛性や引
張強度等の力学特性の向上、寸法安定性の改善等を目的
として、合成樹脂に各種無機充填剤を添加した樹脂組成
物が、例えば、自動車部品、精密機器部品、電気・電子
部品、メディカル用品等の広範な分野で多く使用されて
いる。
張強度等の力学特性の向上、寸法安定性の改善等を目的
として、合成樹脂に各種無機充填剤を添加した樹脂組成
物が、例えば、自動車部品、精密機器部品、電気・電子
部品、メディカル用品等の広範な分野で多く使用されて
いる。
【0002】上記無機充填剤を添加した樹脂組成物とし
ては、例えば、特開昭58−16848号公報、特開昭
61−276840号公報、特開昭63−57653号
公報には、ポリプロピレン樹脂に無機充填剤、及び、ゴ
ム成分が含有される樹脂組成物が開示されている。
ては、例えば、特開昭58−16848号公報、特開昭
61−276840号公報、特開昭63−57653号
公報には、ポリプロピレン樹脂に無機充填剤、及び、ゴ
ム成分が含有される樹脂組成物が開示されている。
【0003】しかしながら、上記無機充填剤を含有する
樹脂組成物において、無機充填剤の含有量が増大すると
耐衝撃性等の力学特性や、成形加工性が低下し、ゴム成
分の含有量が増大すると剛性が低下するという問題があ
り、諸物性のバランスがとれた樹脂組成物を製造するこ
とは困難であった。
樹脂組成物において、無機充填剤の含有量が増大すると
耐衝撃性等の力学特性や、成形加工性が低下し、ゴム成
分の含有量が増大すると剛性が低下するという問題があ
り、諸物性のバランスがとれた樹脂組成物を製造するこ
とは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑み
なされたものであって、優れた剛性、耐衝撃性等の諸物
性を有し、押出成形や射出成形等の成形方法が可能な成
形加工性を有する熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
を提供することを目的とする。
なされたものであって、優れた剛性、耐衝撃性等の諸物
性を有し、押出成形や射出成形等の成形方法が可能な成
形加工性を有する熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために誠意検討し、クロス分別クロマトグラ
フ分析による溶出量の合計100重量%における、0℃
以下 の溶出分が、10〜60重量%、0〜90℃の溶
出分が、10〜85重量%、90℃以上の溶出分が、5
〜50重量%であるポリプロピレン系樹脂によれば、無
機充填剤が大量に配合されても、良好な成形加工性を保
持可能であり、さらに、上記ポリプロピレン系樹脂及び
無機充填剤からなる予め混合一体化された樹脂組成物
に、ポリオレフィン系樹脂を配合して作製した樹脂組成
物によれば、剛性、耐衝撃性のバランスのとれた成形体
を作製可能であることを見いだし、本発明を完成させた
ものである。
を解決するために誠意検討し、クロス分別クロマトグラ
フ分析による溶出量の合計100重量%における、0℃
以下 の溶出分が、10〜60重量%、0〜90℃の溶
出分が、10〜85重量%、90℃以上の溶出分が、5
〜50重量%であるポリプロピレン系樹脂によれば、無
機充填剤が大量に配合されても、良好な成形加工性を保
持可能であり、さらに、上記ポリプロピレン系樹脂及び
無機充填剤からなる予め混合一体化された樹脂組成物
に、ポリオレフィン系樹脂を配合して作製した樹脂組成
物によれば、剛性、耐衝撃性のバランスのとれた成形体
を作製可能であることを見いだし、本発明を完成させた
ものである。
【0006】すなわち、請求項1記載の発明の熱可塑性
樹脂組成物は、クロス分別クロマトグラフ分析による溶
出量の合計100重量%における、0℃以下 の溶出分
が、10〜60重量%、0〜90℃の溶出分が、10〜
85重量%、90℃以上の溶出分が、5〜50重量%で
あることを特徴とするポリプロピレン系樹脂100重量
部、及び、無機充填剤100〜900重量部からなる予
め混合一体化された樹脂組成物(A)5〜80重量%、
及び、熱可塑性樹脂(B)95〜20重量%からなるこ
とを特徴とする。
樹脂組成物は、クロス分別クロマトグラフ分析による溶
出量の合計100重量%における、0℃以下 の溶出分
が、10〜60重量%、0〜90℃の溶出分が、10〜
85重量%、90℃以上の溶出分が、5〜50重量%で
あることを特徴とするポリプロピレン系樹脂100重量
部、及び、無機充填剤100〜900重量部からなる予
め混合一体化された樹脂組成物(A)5〜80重量%、
及び、熱可塑性樹脂(B)95〜20重量%からなるこ
とを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明の熱可塑性樹脂
組成物は、請求項1記載のポリプロピレン系樹脂の示差
走査熱量分析による発熱量が、40J/g以下であるこ
とを特徴とする。
組成物は、請求項1記載のポリプロピレン系樹脂の示差
走査熱量分析による発熱量が、40J/g以下であるこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3記載の発明の熱可塑性樹
脂組成物は、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系
樹脂が、プロピレンと、プロピレン以外のα−オレフィ
ンとの共重合体であり、2段以上の多段重合で重合さ
れ、かつ、第1段階目でポリプロピレンが重合されてな
るものであることを特徴とする。
脂組成物は、請求項1又は2に記載のポリプロピレン系
樹脂が、プロピレンと、プロピレン以外のα−オレフィ
ンとの共重合体であり、2段以上の多段重合で重合さ
れ、かつ、第1段階目でポリプロピレンが重合されてな
るものであることを特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の発明は、上記熱可塑
性樹脂組成物の製造方法であり、請求項1から3のいず
れかに記載のポリプロピレン系樹脂100重量部、及
び、無機充填剤100〜900重量部の樹脂組成物
(A)を予め混合一体化する第1の工程と、樹脂組成物
(A)5〜80重量%、及び、熱可塑性樹脂(B)95
〜20重量%の樹脂組成物を混合一体化する第2の工程
からなることを特徴とする。
性樹脂組成物の製造方法であり、請求項1から3のいず
れかに記載のポリプロピレン系樹脂100重量部、及
び、無機充填剤100〜900重量部の樹脂組成物
(A)を予め混合一体化する第1の工程と、樹脂組成物
(A)5〜80重量%、及び、熱可塑性樹脂(B)95
〜20重量%の樹脂組成物を混合一体化する第2の工程
からなることを特徴とする。
【0010】さらに、請求項5記載の発明は、上記熱可
塑性樹脂組成物の製造方法に使用する樹脂組成物であ
り、請求項1から3のいずれかに記載のポリプロピレン
系樹脂100重量部、及び、無機充填剤100〜900
重量部が混合一体化されてなることを特徴とする。
塑性樹脂組成物の製造方法に使用する樹脂組成物であ
り、請求項1から3のいずれかに記載のポリプロピレン
系樹脂100重量部、及び、無機充填剤100〜900
重量部が混合一体化されてなることを特徴とする。
【0011】本発明の樹脂組成物(A)を構成するポリ
プロピレン系樹脂は、クロス分別クロマトグラフ分析に
よる物性評価値が特定のものに限定される。上記クロス
分別クロマトグラフ分析は、温度上昇溶離分別及び高温
型ゲル透過クロマトグラフィーにより分子量及び分子量
分布を測定する部分からなる。
プロピレン系樹脂は、クロス分別クロマトグラフ分析に
よる物性評価値が特定のものに限定される。上記クロス
分別クロマトグラフ分析は、温度上昇溶離分別及び高温
型ゲル透過クロマトグラフィーにより分子量及び分子量
分布を測定する部分からなる。
【0012】温度上昇溶離分別では、上記ポリプロピレ
ン系樹脂を140℃またはポリプロピレン系樹脂が完全
に溶解する温度のο−ジクロロベンゼンに溶解し、一定
速度で冷却した後、予め用意した不活性担体表面に薄い
ポリマー層を結晶性の高い順及び分子量の大きい順に生
成させ、次いで、温度を連続又は段階状に昇温し、順次
溶出した成分の濃度を検出し、結晶性分布及び組成分布
を測定する。同時に、高温型ゲル透過クロマトグラフィ
ーにより、溶出した各成分の分子量及び分子量分布測定
する。測定には、上記温度上昇溶離分別及び高温型ゲル
透過クロマトグラフィーをシステムに備えているクロス
分別クロマトグラフ装置(三菱化学社製、CFC−T1
50A型)等を用いることができる。
ン系樹脂を140℃またはポリプロピレン系樹脂が完全
に溶解する温度のο−ジクロロベンゼンに溶解し、一定
速度で冷却した後、予め用意した不活性担体表面に薄い
ポリマー層を結晶性の高い順及び分子量の大きい順に生
成させ、次いで、温度を連続又は段階状に昇温し、順次
溶出した成分の濃度を検出し、結晶性分布及び組成分布
を測定する。同時に、高温型ゲル透過クロマトグラフィ
ーにより、溶出した各成分の分子量及び分子量分布測定
する。測定には、上記温度上昇溶離分別及び高温型ゲル
透過クロマトグラフィーをシステムに備えているクロス
分別クロマトグラフ装置(三菱化学社製、CFC−T1
50A型)等を用いることができる。
【0013】上記ポリプロピレン系樹脂は、クロス分別
クロマトグラフ分析による0℃以下の溶出分が10〜6
0重量%であるものに限定される。10重量%未満であ
ると柔軟性に劣り無機充填剤を多量に充填することがで
きず、60重量%以上では柔軟すぎて取り扱いが困難に
なる。また、クロス分別クロマトグラフ分析による90
℃以上の溶出分は5〜50重量%の範囲に限定される。
5重量%未満であると得られる樹脂組成物の耐熱性が著
しく劣るものとなり、50重量%以上では硬くなりすぎ
て無機充填剤を多量に充填することができない。
クロマトグラフ分析による0℃以下の溶出分が10〜6
0重量%であるものに限定される。10重量%未満であ
ると柔軟性に劣り無機充填剤を多量に充填することがで
きず、60重量%以上では柔軟すぎて取り扱いが困難に
なる。また、クロス分別クロマトグラフ分析による90
℃以上の溶出分は5〜50重量%の範囲に限定される。
5重量%未満であると得られる樹脂組成物の耐熱性が著
しく劣るものとなり、50重量%以上では硬くなりすぎ
て無機充填剤を多量に充填することができない。
【0014】また、上記ポリプロピレン系樹脂は、示差
走査熱量分析による発熱量が、40J/g以下であるも
のが好ましい。40J/gを超えると、硬くなりすぎて
無機充填剤を多量に充填するのに適さないものとなる。
走査熱量分析による発熱量が、40J/g以下であるも
のが好ましい。40J/gを超えると、硬くなりすぎて
無機充填剤を多量に充填するのに適さないものとなる。
【0015】上記示差走査熱量分析は、10mg程度の
上記ポリプロピレン系樹脂サンプルを白金パンに入れ、
サンプルを一度溶融させた後、5℃/分の速度で−50
℃まで冷却し、その後5℃/分の速度で昇温しながら測
定する。測定には、示差走査熱量計(セイコー電子社
製、SSC5200型)等を用いることができる。
上記ポリプロピレン系樹脂サンプルを白金パンに入れ、
サンプルを一度溶融させた後、5℃/分の速度で−50
℃まで冷却し、その後5℃/分の速度で昇温しながら測
定する。測定には、示差走査熱量計(セイコー電子社
製、SSC5200型)等を用いることができる。
【0016】上記ポリプロピレン系樹脂は、ホモポリプ
ロピレンあるいはランダムポリプロピレンでもよく、プ
ロピレンと、プロピレン以外のα−オレフィンとを共重
合してなるものでもよい。
ロピレンあるいはランダムポリプロピレンでもよく、プ
ロピレンと、プロピレン以外のα−オレフィンとを共重
合してなるものでもよい。
【0017】上記プロピレン以外のα−オレフィンとし
ては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。ま
た、プロピレン/エチレン、プロピレン/1−ブテン、
及びプロピレン/4−メチル−1−ペンテン等の2元共
重合体のみならず、プロピレン/エチレン/1−ブテ
ン、プロピレン/1−ブテン/4−メチル−1−ペンテ
ン等の3元共重合体でもよく、さらに、これ以上の多元
共重合体でもよい。
ては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。ま
た、プロピレン/エチレン、プロピレン/1−ブテン、
及びプロピレン/4−メチル−1−ペンテン等の2元共
重合体のみならず、プロピレン/エチレン/1−ブテ
ン、プロピレン/1−ブテン/4−メチル−1−ペンテ
ン等の3元共重合体でもよく、さらに、これ以上の多元
共重合体でもよい。
【0018】本発明のポリプロピレン系樹脂において
は、上記プロピレンと、プロピレン以外のα−オレフィ
ンとの共重合体のなかでも、2段以上の多段重合で重合
され、かつ、第1段階目でポリプロピレンが重合されて
なるものがより好ましい。
は、上記プロピレンと、プロピレン以外のα−オレフィ
ンとの共重合体のなかでも、2段以上の多段重合で重合
され、かつ、第1段階目でポリプロピレンが重合されて
なるものがより好ましい。
【0019】上記プロピレン−α−オレフィン共重合体
は、チタン化合物及びアルミニウム化合物の存在下にお
いて、まず、プロピレン樹脂を第1段階目で重合し、次
いで、第1段階目以降において、生成したチタン含有プ
ロピレン樹脂と、上記化合物の存在下でプロピレンとα
−オレフィンを共重合させることを特徴とする。
は、チタン化合物及びアルミニウム化合物の存在下にお
いて、まず、プロピレン樹脂を第1段階目で重合し、次
いで、第1段階目以降において、生成したチタン含有プ
ロピレン樹脂と、上記化合物の存在下でプロピレンとα
−オレフィンを共重合させることを特徴とする。
【0020】上記ポリプロピレン系樹脂の重合方法とし
ては、これまでいくつかの方法が提案されており、例え
ば、特開平4−224809号公報に記載された方法が
ある。上記公報に記載された方法では、チタン化合物と
して例えば三酸化チタンと塩化マグネシウムを共粉砕
し、オルトチタン酸n−ブチル、2−エチル−ヘキサノ
ール、p−トルイル酸エチル、四酸化ケイ素、フタル酸
ジイソブチル等で処理した球状で平均粒径15μmの固
体触媒が使用され、アルミニウム化合物としてはトリエ
チルアルミニウム等のアルキルアルミニウムを用い、さ
らに、重合層において電子供与体として、ジフェニルジ
メトキシシラン等のケイ素化合物を添加したり、ヨウ素
化エチルもさらに添加している。
ては、これまでいくつかの方法が提案されており、例え
ば、特開平4−224809号公報に記載された方法が
ある。上記公報に記載された方法では、チタン化合物と
して例えば三酸化チタンと塩化マグネシウムを共粉砕
し、オルトチタン酸n−ブチル、2−エチル−ヘキサノ
ール、p−トルイル酸エチル、四酸化ケイ素、フタル酸
ジイソブチル等で処理した球状で平均粒径15μmの固
体触媒が使用され、アルミニウム化合物としてはトリエ
チルアルミニウム等のアルキルアルミニウムを用い、さ
らに、重合層において電子供与体として、ジフェニルジ
メトキシシラン等のケイ素化合物を添加したり、ヨウ素
化エチルもさらに添加している。
【0021】この製造方法の最大の特徴は、重合が1回
で終了するのではなく、多段重合であることである。つ
まり、重合時に複数のポリマーを続けて製造することが
可能で、通常のポリマーブレンドとは全く異なる分子レ
ベルでのブレンドタイプの共重合体が生成される。分子
レベルでブレンドされたタイプの樹脂は、結晶部と非晶
部とが微細に分散されており、通常のポリマーブレンド
では達成できないレベルにまで容易に分散可能である。
で終了するのではなく、多段重合であることである。つ
まり、重合時に複数のポリマーを続けて製造することが
可能で、通常のポリマーブレンドとは全く異なる分子レ
ベルでのブレンドタイプの共重合体が生成される。分子
レベルでブレンドされたタイプの樹脂は、結晶部と非晶
部とが微細に分散されており、通常のポリマーブレンド
では達成できないレベルにまで容易に分散可能である。
【0022】上記多段重合で重合され、かつ、第1段階
目でポリプロピレンが重合されてなるポリプロピレン系
樹脂としては、トクヤマ社製の「PER」やモンテル社
製の「キャタロイ」が挙げられる。
目でポリプロピレンが重合されてなるポリプロピレン系
樹脂としては、トクヤマ社製の「PER」やモンテル社
製の「キャタロイ」が挙げられる。
【0023】上記ポリプロピレン系樹脂のMFR(メル
トフローレイト:試験温度230℃、試験荷重2.16
kgf)は、0.1g/10min未満では、無機充填
剤の分散性が低下し、20g/10minを超えると、
得られる樹脂組成物の伸び特性が低下するので、0.1
〜20g/10minが好ましい。
トフローレイト:試験温度230℃、試験荷重2.16
kgf)は、0.1g/10min未満では、無機充填
剤の分散性が低下し、20g/10minを超えると、
得られる樹脂組成物の伸び特性が低下するので、0.1
〜20g/10minが好ましい。
【0024】上記樹脂組成物(A)を構成する無機充填
剤としては、例えば、タルク、炭酸カルシウム、ガラス
繊維、炭素繊維、硫酸バリウム、マイカ、チタン酸カリ
ウム、硫酸マグネシウム、ワラストナイト、酸化亜鉛、
ホウ酸アルミニウム、フライアッシュ、脱水汚泥、シリ
カ、クレー、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、セピオライト、酸化鉄、カーボンブラッ
ク、各種フェライト等の磁性粉、銅、鉄等の金属粉等が
挙げられる。
剤としては、例えば、タルク、炭酸カルシウム、ガラス
繊維、炭素繊維、硫酸バリウム、マイカ、チタン酸カリ
ウム、硫酸マグネシウム、ワラストナイト、酸化亜鉛、
ホウ酸アルミニウム、フライアッシュ、脱水汚泥、シリ
カ、クレー、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、セピオライト、酸化鉄、カーボンブラッ
ク、各種フェライト等の磁性粉、銅、鉄等の金属粉等が
挙げられる。
【0025】上記樹脂組成物(A)は、上記ポリプロピ
レン系樹脂100重量部に対して、上記無機充填剤10
0〜900重量部から構成される。100重量部未満で
あると、得られる熱可塑性樹脂組成物の剛性、寸法安定
性等の物性の改善効果が不充分であり、900重量部を
超えると得られる樹脂組成物の流動性が低下し、成形性
が不充分となるだけでなく、耐衝撃性、伸び特性が大幅
に低下するので、上記範囲に限定される。
レン系樹脂100重量部に対して、上記無機充填剤10
0〜900重量部から構成される。100重量部未満で
あると、得られる熱可塑性樹脂組成物の剛性、寸法安定
性等の物性の改善効果が不充分であり、900重量部を
超えると得られる樹脂組成物の流動性が低下し、成形性
が不充分となるだけでなく、耐衝撃性、伸び特性が大幅
に低下するので、上記範囲に限定される。
【0026】上記樹脂組成物(A)を混合一体化する第
一の工程は、例えば、一軸押出機、二軸押出機、バンバ
リーミキサー、混練ロール、ブラベンダー、プラストグ
ラフ、ニーダー等の装置等を使用して、上記ポリプロピ
レン系樹脂中に、上記無機充填剤を混合分散させる方法
によって行うことができる。
一の工程は、例えば、一軸押出機、二軸押出機、バンバ
リーミキサー、混練ロール、ブラベンダー、プラストグ
ラフ、ニーダー等の装置等を使用して、上記ポリプロピ
レン系樹脂中に、上記無機充填剤を混合分散させる方法
によって行うことができる。
【0027】上記熱可塑性樹脂(B)としては、ポリオ
レフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエーテル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂等が挙げられる。こ
れらは単独でも2種以上を混合してもよく、これら同士
又は他のモノマーとの共重合体であってもよい。
レフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエーテル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂等が挙げられる。こ
れらは単独でも2種以上を混合してもよく、これら同士
又は他のモノマーとの共重合体であってもよい。
【0028】上記ポリオレフィン系樹脂としては、エチ
レン、プロピレン、ブテン等のモノオレフィンの重合体
及び共重合体を主成分とするものである。具体的には、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンランダム共重合体、ポリブテン−1、ポリ4−
メチル−1−ペンテン等が好適に使用され、特に、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体を用いるのが好まし
い。また、本発明の樹脂組成物(A)に用いられるポリ
プロピレン系樹脂と同様のものを、熱可塑性樹脂(B)
の一部として用いることもできる。
レン、プロピレン、ブテン等のモノオレフィンの重合体
及び共重合体を主成分とするものである。具体的には、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンランダム共重合体、ポリブテン−1、ポリ4−
メチル−1−ペンテン等が好適に使用され、特に、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体を用いるのが好まし
い。また、本発明の樹脂組成物(A)に用いられるポリ
プロピレン系樹脂と同様のものを、熱可塑性樹脂(B)
の一部として用いることもできる。
【0029】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記樹脂
組成物(A)5〜80重量%に対して、上記熱可塑性樹
脂(B)を95〜20重量%となるように混合する。上
記熱可塑性樹脂(B)が20重量%未満では、上記熱可
塑性樹脂組成物の成形性が低下するだけでなく、剛性も
低下する。また、95重量%を超えると上記熱可塑性樹
脂組成物の耐衝撃性が低下するので、上記範囲に限定さ
れる。
組成物(A)5〜80重量%に対して、上記熱可塑性樹
脂(B)を95〜20重量%となるように混合する。上
記熱可塑性樹脂(B)が20重量%未満では、上記熱可
塑性樹脂組成物の成形性が低下するだけでなく、剛性も
低下する。また、95重量%を超えると上記熱可塑性樹
脂組成物の耐衝撃性が低下するので、上記範囲に限定さ
れる。
【0030】上記混合一体化された樹脂組成物(A)及
び熱可塑性樹脂(B)を混合一体化する第二の工程とし
ては、上記第一の工程により混合一体化された樹脂組成
物(A)を、さらに、上記熱可塑性樹脂(B)中に、第
一の工程で例示したものと同様の装置を使用して混合分
散させる方法が挙げられる。
び熱可塑性樹脂(B)を混合一体化する第二の工程とし
ては、上記第一の工程により混合一体化された樹脂組成
物(A)を、さらに、上記熱可塑性樹脂(B)中に、第
一の工程で例示したものと同様の装置を使用して混合分
散させる方法が挙げられる。
【0031】また、上記予め混合一体化された樹脂組成
物(A)と上記熱可塑性樹脂を所定配合量にドライ混合
した混合組成物を射出成形する方法等も挙げられる。
物(A)と上記熱可塑性樹脂を所定配合量にドライ混合
した混合組成物を射出成形する方法等も挙げられる。
【0032】さらに、上記熱可塑性樹脂組成物には、必
要に応じて、酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤、難燃
剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、分散剤等が添加されて
もよく、また、シラン系、チタネート系、アルミネート
系、ジルコアルミニウム系、リン酸系、カルボン酸系、
脂肪酸系等のカップリング剤、油脂、ワックス、界面活
性剤等にて無機充填剤の表面処理が施されてもよい。
要に応じて、酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤、難燃
剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、分散剤等が添加されて
もよく、また、シラン系、チタネート系、アルミネート
系、ジルコアルミニウム系、リン酸系、カルボン酸系、
脂肪酸系等のカップリング剤、油脂、ワックス、界面活
性剤等にて無機充填剤の表面処理が施されてもよい。
【0033】
【作用】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、特定のポリプ
ロピレン系樹脂及び無機充填剤が予め混合一体化された
樹脂組成物に、熱可塑性樹脂を添加してなるものである
ため、熱可塑性樹脂中に特定のポリプロピレン系樹脂が
被覆された形態で無機充填剤が混合微分散しているた
め、押出成形、射出成形等の成形加工に適しており、該
熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体は、剛性、耐衝
撃性のバランス特性に優れ、伸び特性、寸法安定性も良
好である。
ロピレン系樹脂及び無機充填剤が予め混合一体化された
樹脂組成物に、熱可塑性樹脂を添加してなるものである
ため、熱可塑性樹脂中に特定のポリプロピレン系樹脂が
被覆された形態で無機充填剤が混合微分散しているた
め、押出成形、射出成形等の成形加工に適しており、該
熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体は、剛性、耐衝
撃性のバランス特性に優れ、伸び特性、寸法安定性も良
好である。
【0034】また、上記特定のポリプロピレン系樹脂及
び無機充填剤が予め混合一体化された樹脂組成物に、熱
可塑性樹脂を添加して成形加工する方法によれば、単に
これらを一度に混合して樹脂組成物を得るよりも、最終
樹脂組成物のコストダウンを図ることが可能である。上
記特定のポリプロピレン系樹脂及び無機充填剤が予め混
合一体化された樹脂組成物においては、無機充填剤が高
レベルの均一分散状態で存在しており、従来の無機充填
剤含有樹脂組成物に比較して大量の無機充填剤を含有し
たマスターバッチを作製することが可能であるため、よ
り効果的に最終樹脂組成物のコストダウンを行うことが
できる。
び無機充填剤が予め混合一体化された樹脂組成物に、熱
可塑性樹脂を添加して成形加工する方法によれば、単に
これらを一度に混合して樹脂組成物を得るよりも、最終
樹脂組成物のコストダウンを図ることが可能である。上
記特定のポリプロピレン系樹脂及び無機充填剤が予め混
合一体化された樹脂組成物においては、無機充填剤が高
レベルの均一分散状態で存在しており、従来の無機充填
剤含有樹脂組成物に比較して大量の無機充填剤を含有し
たマスターバッチを作製することが可能であるため、よ
り効果的に最終樹脂組成物のコストダウンを行うことが
できる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を掲げて、本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のでない。
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のでない。
【0036】実施例1 ポリプロピレン系樹脂(1):モンテル社製 100重量部 (MFR=0.5g/10min、 クロス分別クロマトグラフ分析による0℃以下の溶出分=49.7%、 0〜90℃の溶出分=32.1%、90℃以上の溶出分=18.2% 示差走査熱量分析による発熱量=22.9J/g) タルク:日本タルク社製 300重量部 (平均粒径:3μm) 上記組成物を、ニーダー混練機を用いて混合した混合物
を単軸押出機にて押し出し、ホットカット装置にて樹脂
組成物(A1)ペレットを作製した。
を単軸押出機にて押し出し、ホットカット装置にて樹脂
組成物(A1)ペレットを作製した。
【0037】得られた樹脂組成物(A1)ペレットとエ
チレン−プロピレンブロック共重合体(トクヤマ社製:
MFR=6.5g/10min)ペレットを26.7/
73.3の配合比でドライ混合した混合物から射出成形
機(日本製鋼所社製:75ton)にて、曲げ試験片、
及び、アイゾット衝撃試験片を作成した。尚、アイゾッ
ト試験片のVノッチは、ノッチングカッターにて切削加
工した。それらの試験片を用いて曲げ試験(JIS K
7203準拠:曲げ速度=2mm/min)、アイゾッ
ト衝撃試験(JIS K7110準拠:試験温度=23
℃)を行った。その結果、曲げ弾性率は24200kg
f/cm2 、アイゾット衝撃値は9.2kgf・cm/
cm2 であった。
チレン−プロピレンブロック共重合体(トクヤマ社製:
MFR=6.5g/10min)ペレットを26.7/
73.3の配合比でドライ混合した混合物から射出成形
機(日本製鋼所社製:75ton)にて、曲げ試験片、
及び、アイゾット衝撃試験片を作成した。尚、アイゾッ
ト試験片のVノッチは、ノッチングカッターにて切削加
工した。それらの試験片を用いて曲げ試験(JIS K
7203準拠:曲げ速度=2mm/min)、アイゾッ
ト衝撃試験(JIS K7110準拠:試験温度=23
℃)を行った。その結果、曲げ弾性率は24200kg
f/cm2 、アイゾット衝撃値は9.2kgf・cm/
cm2 であった。
【0038】実施例2 上記樹脂組成物(A1)ペレットと上記エチレン−プロ
ピレンブロック共重合体ペレットの配合比を40/60
にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。その結
果、曲げ弾性率は27800kgf/cm2 、アイゾッ
ト衝撃値は14.1kgf・cm/cm2 であった。
ピレンブロック共重合体ペレットの配合比を40/60
にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。その結
果、曲げ弾性率は27800kgf/cm2 、アイゾッ
ト衝撃値は14.1kgf・cm/cm2 であった。
【0039】実施例3 上記樹脂組成物(A1)ペレットと上記エチレン−プロ
ピレンブロック共重合体ペレットの配合比を53.3/
46.7にしたこと以外、実施例1と同様に行った。そ
の結果、曲げ弾性率は27200kgf/cm2 、アイ
ゾット衝撃値は22.1kgf・cm/cm2 であっ
た。
ピレンブロック共重合体ペレットの配合比を53.3/
46.7にしたこと以外、実施例1と同様に行った。そ
の結果、曲げ弾性率は27200kgf/cm2 、アイ
ゾット衝撃値は22.1kgf・cm/cm2 であっ
た。
【0040】実施例4 上記樹脂組成物(A1)ペレットと上記エチレン−プロ
ピレンブロック共重合体ペレットを配合比を26.7/
73.3で2軸押出機(池貝社製)にて混練、ペレット
化した樹脂組成物を射出成形したこと以外、実施例1と
同様に行った。その結果、曲げ弾性率は28100kg
f/cm2 、アイゾット衝撃値は11.4kgf・cm
/cm2 であった。
ピレンブロック共重合体ペレットを配合比を26.7/
73.3で2軸押出機(池貝社製)にて混練、ペレット
化した樹脂組成物を射出成形したこと以外、実施例1と
同様に行った。その結果、曲げ弾性率は28100kg
f/cm2 、アイゾット衝撃値は11.4kgf・cm
/cm2 であった。
【0041】実施例5 上記樹脂組成物(A1)ペレットと上記エチレン−プロ
ピレンブロック共重合体ペレットを配合比を40/60
で2軸押出機(池貝社製)にて混練、ペレット化した樹
脂組成物を射出成形したこと以外、実施例1と同様に行
った。その結果、曲げ弾性率は29500kgf/cm
2 、アイゾット衝撃値は17.2kgf・cm/cm2
であった。
ピレンブロック共重合体ペレットを配合比を40/60
で2軸押出機(池貝社製)にて混練、ペレット化した樹
脂組成物を射出成形したこと以外、実施例1と同様に行
った。その結果、曲げ弾性率は29500kgf/cm
2 、アイゾット衝撃値は17.2kgf・cm/cm2
であった。
【0042】実施例6 ポリプロピレン系樹脂(1):モンテル社製 100重量部 タルク:日本タルク社製 400重量部 (平均粒径:3μm) 上記組成物を用いて樹脂組成物(A2)ペレットを作成
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は26600kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は1
0.8kgf・cm/cm2 であった。
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は26600kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は1
0.8kgf・cm/cm2 であった。
【0043】実施例7 ポリプロピレン系樹脂(2):モンテル社製 100重量部 (MFR=0.5g/10min、 クロス分別クロマトグラフ分析による0℃以下の溶出分=43.8%、 0〜90℃の溶出分=29.9%、90℃以上の溶出分=26.3% 示差走査熱量分析による発熱量=29.4J/g) タルク:日本タルク社製 400重量部 (平均粒径:3μm) 上記組成物を用いて樹脂組成物(A3)ペレットを作成
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は23200kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は1
2.3kgf・cm/cm2 であった。
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は23200kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は1
2.3kgf・cm/cm2 であった。
【0044】実施例8 熱可塑性樹脂として高密度ポリエチレン樹脂(三井石油
化学工業社製:密度=0.956g/cm3 、MFR=
9.0g/10min)を用いた。上記樹脂組成物(A
1)と上記高密度ポリエチレンを配合比で26.7/7
3.3で用いたこと以外、実施例1と同様に行った。そ
の結果、曲げ弾性率は20100kgf/cm2 、アイ
ゾット衝撃値は11.0kgf・cm/cm2 であっ
た。
化学工業社製:密度=0.956g/cm3 、MFR=
9.0g/10min)を用いた。上記樹脂組成物(A
1)と上記高密度ポリエチレンを配合比で26.7/7
3.3で用いたこと以外、実施例1と同様に行った。そ
の結果、曲げ弾性率は20100kgf/cm2 、アイ
ゾット衝撃値は11.0kgf・cm/cm2 であっ
た。
【0045】実施例9 熱可塑性樹脂として変性ポリフェニレンエーテル樹脂
(変性PPE、旭化成工業社製:密度=1.06g/c
m3 )を用いた。上記樹脂組成物(A1)と上記変性P
PEを配合比で26.7/73.3で用いたこと以外、
実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は30
200kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は23.5k
gf・cm/cm2 であった。
(変性PPE、旭化成工業社製:密度=1.06g/c
m3 )を用いた。上記樹脂組成物(A1)と上記変性P
PEを配合比で26.7/73.3で用いたこと以外、
実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は30
200kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は23.5k
gf・cm/cm2 であった。
【0046】実施例8 熱可塑性樹脂としてアクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン樹脂(ABS、三菱化学工業社製:密度=1.0
5g/cm3 )を用いた。上記樹脂組成物(A1)と上
記ABSを配合比で26.7/73.3で用いたこと以
外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は
28600kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は16.
1kgf・cm/cm2 であった。
チレン樹脂(ABS、三菱化学工業社製:密度=1.0
5g/cm3 )を用いた。上記樹脂組成物(A1)と上
記ABSを配合比で26.7/73.3で用いたこと以
外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は
28600kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は16.
1kgf・cm/cm2 であった。
【0047】比較例1 上記樹脂組成物(A1)と上記エチレン−プロピレンブ
ロック共重合体の配合比を3/97にしたこと以外、実
施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は149
00kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は6.8kgf
・cm/cm2 であった。
ロック共重合体の配合比を3/97にしたこと以外、実
施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は149
00kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は6.8kgf
・cm/cm2 であった。
【0048】比較例2 上記樹脂組成物(A1)と上記エチレン−プロピレンブ
ロック共重合体の配合比を90/10にしたこと以外、
実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は82
00kgf/cm2 、アイゾット衝撃試験片は破断しな
かった。
ロック共重合体の配合比を90/10にしたこと以外、
実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率は82
00kgf/cm2 、アイゾット衝撃試験片は破断しな
かった。
【0049】比較例3 ポリプロピレン系樹脂(1):モンテル社製 100重量部 (MFR=0.5g/10min、 クロス分別クロマトグラフ分析による0℃以下の溶出分=49.7%、 0〜90℃の溶出分=32.1%、90℃以上の溶出分=18.2% 示差走査熱量分析による発熱量=22.9J/g) タルク 30重量部 上記組成物を用いて樹脂組成物(A4)ペレットを作成
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は14800kgf/cm2 、アイゾット衝撃試験片は
破断しなかった。
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は14800kgf/cm2 、アイゾット衝撃試験片は
破断しなかった。
【0050】比較例4 ポリプロピレン系樹脂(1):モンテル社製 100重量部 タルク 1000重量部 上記組成物を用いてペレットを作製しようと試みたが、
混練が困難でペレット作製は不可能であった。
混練が困難でペレット作製は不可能であった。
【0051】比較例5 高密度ポリエチレン樹脂:三井石油化学工業社製 100重量部 (密度=0.956g/cm3 、MFR=9.0g/10min) タルク 100重量部 上記組成物を用いて樹脂組成物(A5)ペレットを作成
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は15300kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は3.
7kgf・cm/cm2 であった。。
し、樹脂組成物(A1)ペレットの代わりに用いたこと
以外、実施例1と同様に行った。その結果、曲げ弾性率
は15300kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は3.
7kgf・cm/cm2 であった。。
【0052】比較例6 ポリプロピレン系樹脂(1):モンテル社製 6.7重量部 タルク:日本タルク社製 20重量部 エチレン−プロピレンブロック共重合体:トクヤマ社製 73.3重量部 上記組成物を2軸押出機にて同時に混練して作成した混
合ペレットを使用して、射出成形を行い、実施例1と同
様の評価を行った。なお、上記配合組成は、実施例1の
最終配合比と同じ値である。その結果、曲げ弾性率は2
3900kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は8.2k
gf・cm/cm2 であった。
合ペレットを使用して、射出成形を行い、実施例1と同
様の評価を行った。なお、上記配合組成は、実施例1の
最終配合比と同じ値である。その結果、曲げ弾性率は2
3900kgf/cm2 、アイゾット衝撃値は8.2k
gf・cm/cm2 であった。
【0053】
【表1】
【0054】上記実施例及び比較例の組成、曲げ弾性
率、アイゾット衝撃値を表1に示す。この結果から明ら
かなように、本発明の熱可塑性樹脂組成物は優れた剛性
と耐衝撃性を両立している。また、実施例1と比較例6
は同様の組成を有するにも関わらず、実施例1の方がア
イゾット衝撃値に優れており、本発明の製造方法により
耐衝撃性の改善が可能であることを表している。
率、アイゾット衝撃値を表1に示す。この結果から明ら
かなように、本発明の熱可塑性樹脂組成物は優れた剛性
と耐衝撃性を両立している。また、実施例1と比較例6
は同様の組成を有するにも関わらず、実施例1の方がア
イゾット衝撃値に優れており、本発明の製造方法により
耐衝撃性の改善が可能であることを表している。
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記の
如く構成されているので、熱可塑性樹脂中に、特定のポ
リプロピレン系樹脂により被覆された形態で、無機充填
剤が混合微分散されており、押出成形、射出成形等の成
形が可能で、該熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体
は、剛性、耐衝撃性のバランス特性に優れ、伸び特性、
寸法安定性も良好である。また、特定のポリプロピレン
系樹脂及び無機充填剤が予め混合一体化された樹脂組成
物において、無機充填剤が高レベルの均一分散状態にあ
るため、従来の無機充填剤含有樹脂組成物に比較して大
量の無機充填剤を含有したマスターバッチを作成するこ
とが可能であるため、より効果的に最終樹脂組成物のコ
ストダウンを行うことができる。
如く構成されているので、熱可塑性樹脂中に、特定のポ
リプロピレン系樹脂により被覆された形態で、無機充填
剤が混合微分散されており、押出成形、射出成形等の成
形が可能で、該熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体
は、剛性、耐衝撃性のバランス特性に優れ、伸び特性、
寸法安定性も良好である。また、特定のポリプロピレン
系樹脂及び無機充填剤が予め混合一体化された樹脂組成
物において、無機充填剤が高レベルの均一分散状態にあ
るため、従来の無機充填剤含有樹脂組成物に比較して大
量の無機充填剤を含有したマスターバッチを作成するこ
とが可能であるため、より効果的に最終樹脂組成物のコ
ストダウンを行うことができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 クロス分別クロマトグラフ分析による溶
出量の合計100重量%における、 0℃以下 の溶出分が、10〜60重量%、 0〜90℃の溶出分が、10〜85重量%、 90℃以上の溶出分が、5〜50重量% であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂100重
量部、及び、無機充填剤100〜900重量部からなる
予め混合一体化された樹脂組成物(A)5〜80重量
%、及び、熱可塑性樹脂(B)95〜20重量%からな
ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂の示差走査熱量分
析による発熱量が、40J/g以下であることを特徴と
する請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂が、プロピレン
と、プロピレン以外のα−オレフィンとの共重合体であ
り、2段以上の多段重合で重合され、かつ、第1段階目
でポリプロピレンが重合されてなるものであることを特
徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のポリ
プロピレン系樹脂100重量部、及び、無機充填剤50
〜900重量部からなる樹脂組成物(A)を混合一体化
する第一の工程、該混合一体化された樹脂組成物(A)
5〜80重量%、及び、熱可塑性樹脂(B)95〜20
重量%を混合一体化する第二の工程からなることを特徴
とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載のポリ
プロピレン系樹脂100重量部、及び、無機充填剤10
0〜900重量部が混合一体化されてなる、請求項4記
載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に使用する樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8326956A JPH10168250A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8326956A JPH10168250A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10168250A true JPH10168250A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18193666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8326956A Pending JPH10168250A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10168250A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000239462A (ja) * | 1998-08-25 | 2000-09-05 | Tokuyama Corp | プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および用途 |
| JP2002080661A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-19 | Daicel Chem Ind Ltd | 樹脂組成物 |
| JP2004502613A (ja) * | 2000-07-12 | 2004-01-29 | アルコア クロージャー システムズ インターナショナル インコーポレイテッド | ポリプロピレンまたはポリ(エチレン/プロピレン)及び炭酸カルシウムを含んだ剛性及び耐衝撃性を有する組成物とそれよりなる蓋、ポリプロピレンまたはポリ(エチレン/プロピレン)と組成物及び蓋の剛性及び耐衝撃性を高める方法、及び蓋の耐衝撃性を測定する方法 |
| JP2008121799A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Nitta Ind Corp | 免震構造体 |
| JP2009024034A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 石炭灰充填熱可塑性樹脂組成物、それを用いてなる成形体及び該成形体の製造方法 |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8326956A patent/JPH10168250A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000239462A (ja) * | 1998-08-25 | 2000-09-05 | Tokuyama Corp | プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および用途 |
| JP2004502613A (ja) * | 2000-07-12 | 2004-01-29 | アルコア クロージャー システムズ インターナショナル インコーポレイテッド | ポリプロピレンまたはポリ(エチレン/プロピレン)及び炭酸カルシウムを含んだ剛性及び耐衝撃性を有する組成物とそれよりなる蓋、ポリプロピレンまたはポリ(エチレン/プロピレン)と組成物及び蓋の剛性及び耐衝撃性を高める方法、及び蓋の耐衝撃性を測定する方法 |
| JP2002080661A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-19 | Daicel Chem Ind Ltd | 樹脂組成物 |
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