JPH10171447A - 鍵駆動装置 - Google Patents

鍵駆動装置

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JPH10171447A
JPH10171447A JP34281696A JP34281696A JPH10171447A JP H10171447 A JPH10171447 A JP H10171447A JP 34281696 A JP34281696 A JP 34281696A JP 34281696 A JP34281696 A JP 34281696A JP H10171447 A JPH10171447 A JP H10171447A
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key
speed
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driving
duty ratio
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JP34281696A
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English (en)
Inventor
Tsunehisa Nogimura
恒久 野木村
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的な衝突音の発生を防止しつつ鍵を駆動
することのできる鍵駆動装置を提供する。 【解決手段】 起動区間T1内では、鍵を駆動するソレ
ノイドに所定の電圧を印加し、鍵を高速で下方に回転駆
動させる。起動区間T2内では、デューティ比t3:t
4でソレノイドに電圧を印加し、したがって、この移動
区間T2内でおいては、起動区間T1よりも遅い中速で
鍵12が下方に回転駆動される。さらに、保持区間T3
においては、デューティ比t3:t4でソレノイドに電
圧を印加し、これにより、鍵は移動区間T2よりも更に
遅い低速で下方に回転駆動される。したがって、鍵が移
動完了位置に到達した際に機械的な衝突音が発生するこ
とがなく、スピーカーから発生している楽音への影響が
生じてしまうこともない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動演奏を行う際
に鍵盤楽器の鍵を駆動する鍵駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鍵盤の各鍵を駆動しつつ自動演奏
を行う所謂自動ピアノが知られている。この自動ピアノ
には、各鍵毎に電磁アクチュエータが配設されており、
この電磁アクチュエータは、各鍵の下部に連係された鉄
心と、励磁されてこの鉄心を軸方向に駆動するソレノイ
ドとからなる。そして、メモリから読み出される押鍵情
報に基づいて電磁アクチュエータに電流を供給し、これ
によりソレノイドを励磁させて鉄心を後退移動させ、鍵
を下方に駆動して発音させる。また、離鍵情報に基づき
電磁アクチュエータへの電流の供給を停止し、ソレノイ
ドを消磁させて鍵を復帰させ、これら押鍵情報に応じた
電流供給と離鍵情報に応じた電流停止とにより、鍵を駆
動しつつ自動演奏を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動ピアノに採用されている鍵駆動装置にあ
っては、単に電流をオン・オフ制御することにより、電
磁アクチュエータの動作を制御するように構成されてい
ることから、電磁アクチュエータのソレノイドは、一定
の吸引力で鉄心を初期位置から移動完了点まで吸引す
る。したがって、鉄心及び鍵はソレノイドの吸引力が強
いまま高速で、移動完了点に到達することとなり、その
結果、鉄心及び鍵が移動完了点に到達した際に、その位
置を規制する規制部材等に衝突して、機械的な衝突音が
発生してしまい、演奏する楽曲への影響が生じてしま
う。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、機械的な衝突音の発生を防止しつ
つ鍵を駆動することのできる鍵駆動装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にあっては、略水平状態に弾持さ
れ、下方へ回動可能な鍵と、駆動信号を供給されて動作
し前記鍵を下方へ駆動する駆動手段と、前記駆動信号を
可変的に制御して、前記駆動手段による前記鍵の駆動速
度を順次低下させる制御手段とを有している。かかる構
成において、制御手段は、駆動手段に供給する駆動信号
を可変的に制御して、駆動手段により鍵の駆動速度を順
次低下させることから、鍵が高速で移動完了位置まで駆
動されることがない。
【0006】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記駆動手段は、前記鍵を下方へ駆動した後、前記鍵の上
方への回動復帰を許容し、前記制御手段は、更に前記駆
動手段が前記鍵の上方への回動復帰を許容する際の駆動
信号を可変的に制御して、前記鍵の復帰速度を順次低下
させるように構成されている。したがって、鍵が下方に
駆動されて移動完了位置まで到達した後、略水平状態の
初期位置まで復帰する際の速度も低下し、略水平状態に
付勢されている鍵が高速度で初期位置まで到達すること
に伴う衝突音の発生も防止される。
【0007】また、請求項3記載の発明にあっては、略
水平状態に弾持され、下方へ回動可能な鍵と、この鍵の
下方への回動に伴って順次閉成する第1及び第2の接点
と、駆動信号を供給されて動作し前記鍵を下方へ駆動す
る駆動手段と、前記第1の接点が閉成するまでの区間と
前記第2の接点が閉成するまでの区間とで、異なるデュ
ーティ比で駆動信号を供給し、前記駆動手段による前記
鍵の駆動速度を順次低下させる制御手段とを有してい
る。かかる構成において、制御手段は、第1の接点が閉
成するまでの区間では、あるデューティ比で駆動手段に
駆動信号を供給し、更に第2の接点が閉成するまでの区
間では、これと異なるデューティ比で駆動手段に駆動信
号を供給し、これによって鍵の駆動速度を順次低下させ
ることから、鍵が高速度で移動完了位置まで到達するこ
とははない。
【0008】また、このように各接点が閉成することに
より、異なるデューティ比で駆動信号が供給されること
から、各鍵の下方へのストローク量に組立誤差に起因す
るバラツキがあった場合でも、このストローク量のバラ
ツキに左右されることなく、デューティ比を変化させて
鍵の駆動速度を制御することができる。すなわち、例え
ば鍵の駆動開始時点からの相対時間情報に基づいてデュ
ーティ比が徐々に小さくなるように制御した場合、組立
誤差により各鍵の下方へのストローク量が所定よりも小
さいと、駆動信号のデューティ比が大きい状態で鍵は早
期に移動完了位置に到達する。したがって、鍵が移動完
了位置に到達した際、鍵はデューティ比の大きい駆動信
号を供給されている駆動手段により、高速で移動完了位
置に到達し、衝突音が発生してしまう。しかるに、この
発明にあっては、各接点が閉成した区間でデューティ比
を変化させることから、各鍵にストローク量のバラツキ
があっても、これに左右されることなく各区間でデュー
ティ比を変化させ、鍵が移動完了位置に到達した際の速
度は確実に低速となる。
【0009】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記制御手段は、更に前記第2の接点が閉成した後の区間
において異なるデューティ比で駆動信号を供給し、前記
駆動手段による前記鍵の駆動速度を低下させるように構
成されている。したがって、第2の接点が閉成して鍵が
移動完了位置に到達する直前においても鍵の移動速度が
制御され、これにより、鍵が移動完了位置に到達した際
の衝突音の発生はより確実に防止される。
【0010】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記駆動手段は、前記鍵を下方へ駆動した後、前記鍵の上
方への回動復帰を許容し、前記制御手段は、更に前記鍵
の上方への回動復帰に伴って前記第2の接点が開成する
までの区間と前記第1の接点が開成するまでの区間と
で、異なるデューティ比で駆動信号を供給し、前記鍵の
復帰速度を順次低下させるように構成されている。した
がって、鍵が下方に駆動されて移動完了位置まで到達し
た後、略水平状態の初期位置まで復帰する際の速度も可
変的に制御され、略水平状態に付勢されている鍵が高速
度で初期位置まで到達することに伴う衝突音が発生も防
止されるとともに、各鍵の上方へのストローク量に組立
誤差に起因するバラツキがあった場合でも、このストロ
ーク量のバラツキに左右されることなく、デューティ比
を変化させて鍵の復帰速度を低下させることができる。
【0011】また、請求項6記載の発明にあっては、前
記制御手段は、更に前記第1の接点が開成した後の区間
において異なるデューティ比で駆動信号を供給し、前記
鍵の復帰速度を低下させるように構成されている。した
がって、第1の接点が開成して鍵が初期位置に到達する
直前においても鍵の移動速度が制御され、これにより、
鍵が初期位置に到達した際の衝突音の発生も確実に防止
される。
【0012】加えて、請求項7記載の発明にあっては、
前記制御手段は、順次読み出される演奏情報に含まれて
いる鍵速度情報をデューティ比に変換し、この変換した
デューティ比で前記駆動信号を供給するように構成され
ている。したがって、各鍵は演奏情報に含まれている鍵
速度情報に応じて駆動速度あるいは復帰速度を可変的に
制御される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。この実施の形態は、本発明を電子楽
器に適用したものであり、この電子楽器には、図1に示
す鍵盤1を有している。この鍵盤1にはシャーシ2が設
けられており、このシャーシ2には、略水平状のベース
部3が形成され、このベース部3の一端部には上段部4
を介して起立部5が立設されている。また、ベース部3
の他端部には、下段部6を介して垂下部7が垂設されて
いるとともに、この垂下部7の下端部には前記ベース部
3と平行な支持部8が形成されている。前記段部4上に
はバネ支持フェルト9が配設され、前記垂下部7には開
口10が形成されているとともに、前記支持部8上には
ストッパフェルト11が配設されている。
【0014】前記起立部5の上部には、複数の鍵12の
一端部が上下方向へ回動自在に支持されており、各鍵1
2の一端部と前記バネ支持フェルト9間には鍵スプリン
グ13が弾装されている。鍵12の他端部側には、突片
14と脚15とが垂設されており、脚15の下端部には
前記開口10内に突出するフック部16が形成されてい
る。これにより鍵12は、鍵スプリング13により上方
に付勢されつつ、フック部16が開口10の上縁に当接
することにより、略平行状態に維持されている。
【0015】また、鍵12の下面には一端部側に第1突
起17aが形成されているとともに、この第1突起17
aよりも他端部側に第2突起17bが並設されている。
これら第1及び第2突起17a,17bの直下には、前
記ベース部3上に第1接点18aと第2接点18bとが
配置されている。この第1及び第2接点18a,18b
は、ゴム製であってドーム状のハウジング21と、この
ハウジング21内の上部に配置された接触子(図示せ
ず)とを有し、この接触子がベース部3の下面側に装着
されたプリント基板22に設けられている接触子(図示
せず)と接触することによりオンとなるように構成され
ている。したがって、鍵12が下方に回動すると第1接
点18aが先行してオンとなり、引き続き第2接点18
bが鍵12の回動速度に応じた時間差をもってオンとな
る。また、両接点18a,18bがオンになった後、鍵
12が上方に回動した際には、第2接点18bが先行し
てオフとなり、引き続き第1接点18aが鍵12の回動
速度に応じた時間差をもってオフとなるように構成され
ている。
【0016】前記ベース部3の下面側には 両端部に起
立壁23a,23bを有するブラケット23が取り付け
られており、このブラケット23上には、両端部に起立
片24a,24bを有するホルダ24が固定されてい
る。このホルダ24内には、両起立片24a,24b間
にソレノイド26が配置されており、このソレノイド2
6には鉄心25が軸方向に移動自在に内挿されている。
この鉄心25は、一方の起立片24bと起立壁23bと
を摺動自在に貫通しており、ソレノイド26が励磁され
ることにより後退移動するように構成されている。ま
た、鉄心25の中途部には、前記起立壁23bに当接す
るフランジ25aが形成され、このフランジ25aと前
記一方の起立壁23b間にはリターンスプリング28が
弾装され、これにより鉄心25は突出方向に付勢されて
いる。
【0017】前記下段部6上には、枢支部材29が固定
されており、この枢支部材29にはベルクランク30が
回動自在に支持されている。このベルクランク30の一
端部は鍵12の下面に突設された前記突片14に遊嵌さ
れており、他端部は前記鉄心25の先端面に突設された
ロッド31に連係されている。したがって、ソレノイド
26が励磁されると、リターンスプリング28に抗して
鉄心25が後退し、これに伴いロッド31によりベルク
ランク30が時計方向に回転駆動される。そして、該ベ
ルクランク30により突片14が引き下げられ、鍵スプ
リング13を収縮させつつ鍵12の他端部が下方に回動
して、押鍵状態が形成される。また、ソレノイド26が
消磁されると、リターンスプリング28の付勢力を受け
て鉄心25及びロッド31が前進し、ベルクランク30
が反時計方向に回転する。これにより鍵12は、上方へ
の回動が可能となり、鍵スプリング13の付勢力により
押し上げられて、初期位置に復帰する。
【0018】図2は、本実施の形態にかかる自動ピアノ
の回路構成を示すブロック図であり、操作パネル33に
は、電源スイッチや音色指定スイッチ、自動演奏スター
ト/ストップスイッチ等の種操作スイッチが設けられて
いる。制御手段としてのCPU32には、操作パネル3
3からのスイッチの操作情報と、鍵位置検出装置34か
らの各鍵12の回動位置情報とが入力される。CPU3
2は、これら入力情報とROM35に格納されているプ
ログラムに基づきRAM36をワークエリアとして使用
しつつ動作し、ソレノイドドライバ37と音源38とを
制御する。波形ROM39には、ピアノ音色やオルガン
音色等の各種の波形が記憶されており、音源38はCP
U32からの指示に従って、予め選択されている音色の
波形を、指定された音高に対応する読み出し速度で波形
ROM39から読み出して楽音信号を生成する。この楽
音信号は、D/A変換器40によりアナログ信号に変換
された後、アンプ41により増幅され、この増幅された
楽音信号によりスピーカー43が駆動されることにより
放音がなされるように構成されている。
【0019】前記鍵位置検出装置34は、図3(A)に
示すように、第1鍵位置検出装置34aと第2鍵位置検
出装置34bとで構成されている。両鍵位置検出装置3
4a,34bは、前記プリント基板22に接続されてお
り、第1鍵位置検出装置34aにあっては第1接点18
aのオン・オフを、第2鍵位置検出装置34bにあって
は第2接点18bのオン・オフを検出し、CPU32に
入力する。また、前記ソレノイドドライバ37は、図3
(B)に示すように、電流・電圧増幅装置37aからな
り、後述するようなデューティ比で、所定電圧の電流を
ソレノイド26に印加する。
【0020】なお、前記ROM35には、プログラムと
共に自動演奏情報が記憶されている。この自動演奏情報
は、次の情報を読み出すまでの時間を示す時間情報と、
この時間情報が示す時間が経過した時点で読み出される
押鍵情報又は離鍵情報とで構成され、時間情報と押鍵情
報又は離鍵情報が交互に記憶されて、1曲の自動演奏情
報が構成されている。また、押鍵情報は音高情報と押鍵
時の鍵速度情報とで構成され、離鍵情報は音高情報と離
鍵時の鍵速度情報とで構成されている。したがって、C
PU32が時間情報が示すタイミングで押鍵情報を読み
出し、音源38に音高情報が示す音高で発音を指示し、
あるいは時間情報が示すタイミングで音源38に音高情
報が示す音高の消音を指示することにより、当該楽曲の
自動演奏が進行することとなる。
【0021】前記押鍵時の鍵速度情報は、図4に示すよ
うに、押鍵情報が読み出されたタイミングから第1接点
18aがオンとなるまでの起動区間T1の速度情報と、
第1接点18aがオンとなった後第2接点18bがオン
となるまでの移動区間T2の速度情報、及び第2接点1
8bがオンとなった後の保持区間T3の速度情報とで構
成され、この保持区間T3は図5に示すように、対応す
る離鍵情報が読み出されるまでの区間である。また、前
記離鍵時の鍵速度情報は、図5に示すように、対応する
離鍵情報が読み出されたタイミングから第2接点18b
がオフとなるまでの解放区間T4の速度情報と、第2接
点18bがオフとなった後第1接点18aがオフとなる
までの制動区間T5の速度情報、及び第2接点18bが
オフとなった後の着床区間T6の速度情報とで構成さ
れ、この着床区間T6は、第1接点18aがオフとなっ
た後所定時間が経過するまでの区間である。
【0022】次に、以上の構成にかかる本実施の形態の
動作をCPU32の処理手順を示した図6のフローチャ
ートに従って説明する。すなわち、CPU32は、操作
パネル33に設けられている自動演奏スタートスイッチ
が操作されると、図4に示すフローチャートに従って動
作を開始し、時間情報処理等の自動演奏処理を実行する
(ステップA1)。この時間情報処理等の自動演奏処理
においては、ROM35から自動演奏情報を順次読み出
し、読み出した情報が前記時間情報であるならばその間
待機し、押鍵情報であるならば音源38に発音指示を行
い、離鍵情報であるならば音源38に消音指示を行う。
したがって、このステップA1の処理が行われることに
より自動演奏が実行され、スピーカー42からは自動演
奏される曲の楽音が発生する。
【0023】また、このステップA1の処理を行ったな
らば、次に読み出すべき押鍵情報又は離鍵情報がある否
かを判別し(ステップA2)、自動演奏が終了し読み出
すべき押鍵情報又は離鍵情報がない場合には、このフロ
ーに従った処理を終了する。しかし、自動演奏開始直後
であれば、読み出すべき押鍵情報又は離鍵情報は当然に
あることからこれを読み出した後、この読み出した情報
が、押鍵情報であるか否かを判別する(ステップA
3)。このステップA3での結果、押鍵情報であった場
合には、該押鍵情報に含まれている鍵速度情報から、起
動区間T1のデューティ比情報に変換する(ステップA
4)。つまり、図4に示した例では、起動区間T1の鍵
速度情報を該起動区間T1のデューティ比1:0に変換
し、しかる後にタイマー処理(ステップA5)を実行す
る。
【0024】このタイマー処理は、図7に示すフローチ
ャートに従って行われ、変換されたデューティ比情報を
タイマーにセットした後(ステップB1)、タイマーポ
ートを“ON”にする(ステップB2)。このステップ
B2の処理により、CPU32は、第1接点18aがオ
ンとなるまで、このデューティ比情報に従って電圧を印
加すべくソレノイドドライバ37を制御し、よって、図
4に示した例の場合、ソレノイド26には、起動区間T
1内では所定の電圧が印加され続けられる。したがっ
て、この起動区間T1内においては、鉄心25が高速で
後退移動し、鍵12も高速で下方に回転駆動される。
【0025】このステップA5のタイマー処理は、第1
鍵位置が検出されるまで(ステップA6)、つまり第1
接点18aがオンとなるまで継続され、鍵12の下方へ
の回動に伴って第1突起17aが第1接点18aを押圧
し、該第1接点18aがオンとなって第1鍵位置検出装
置34aからオン信号が出力されると、押鍵情報に含ま
れている鍵速度情報から、該起動区間T2のデューティ
比情報に変換する(ステップA7)。すなわち、図4に
示した例では、移動区間T2の鍵速度情報を該移動区間
T2のデューティ比t1:t2(4:1)に変換し、し
かる後に前述したステップA5と同様にタイマー処理
(ステップA8)を実行する。このステップA8の処理
により、CPU32は、第2接点18bがオンとなるま
で、このデューティ比情報に従って電圧を印加すべくソ
レノイドドライバ37を制御し、よって、図4に示した
例の場合、起動区間T2内においてソレノイド26に
は、t1時間の電圧印加とt2時間の印加停止とが繰り
返される。したがって、この移動区間T2内では、鉄心
25が起動区間T1よりも遅い中速で後退移動し、鍵1
2も中速で下方に回転駆動される。
【0026】このステップA8のタイマー処理は、第2
鍵位置が検出されるまで(ステップA9)、つまり第2
接点18bがオンとなるまで継続され、鍵12の下方へ
の回動に伴って第2突起17bが第2接点18bを押圧
し、第2接点18aがオンとなって第2鍵位置検出装置
34bからオン信号が出力されると、押鍵情報に含まれ
ている鍵速度情報から、保持区間T3のデューティ比情
報に変換する(ステップA10)。つまり、図4に示し
た例では、保持区間T3の鍵速度情報を該保持区間T3
のデューティ比t3:t4(1:1)に変換し、しかる
後に前述したステップA5と同様にタイマー処理(ステ
ップA11)を実行する。
【0027】このステップA11の処理により、CPU
32は、離鍵情報が読み出されるまで、このデューティ
比情報に従って電圧を印加すべくソレノイドドライバ3
7を制御し、よって、図4に示した例の場合、保持区間
T3内においてソレノイド26には、t3時間の電圧印
加とt4時間の印加停止とが繰り返される。このため、
この保持区間T2内においては、鉄心25が移動区間T
2よりも更に遅い低速で後退移動し、鍵12も低速で下
方に回転駆動される。したがって、鉄心25がソレノイ
ド26内の位置規制部材に衝突した際、あるいは鍵12
の脚15がストッパフェルト11に衝突した際に機械的
な衝突音が発生することがなく、スピーカー42から発
生している楽音への影響が生じてしまうこともない。
【0028】また、このように各接点18a、18bが
オンとなることにより、異なるデューティ比でソレノイ
ド26に電圧が印加されることから、各鍵12の下方へ
のストローク量に組立誤差に起因するバラツキがあった
場合でも、このストローク量のバラツキに左右されるこ
となく、デューティ比を変化させて鍵12の各区間T
1,T2,T3において駆動速度を制御することができ
る。すなわち、例えば鍵12の駆動開始時点からの相対
時間情報に基づいてデューティ比が徐々に小さくなるよ
うに制御した場合、組立誤差により各鍵12の下方への
ストローク量が所定よりも小さいと、デューティ比が大
きい状態で鍵12が移動完了位置に到達する。したがっ
て、鍵12が移動完了位置に到達した際、鍵12はデュ
ーティ比の大きい電圧を供給されているソレノイド26
により高速で駆動されており、脚15が高速でストッパ
フェルト11に衝突して、衝突音が発生してしまう。し
かるに、この実施の形態にあっては、各接点18a、1
8bがオンとなった区間T1,T2,T3でデューティ
比を変化させることから、各鍵12にストローク量のバ
ラツキがあっても、これに左右されることなく確実に各
区間T1,T2,T3でデューティ比を変化させること
ができ、移動完了位置に到達する際の鍵12の速度を確
実に低速にすることができる。したがって、組立誤差に
より各鍵12の下方へのストローク量にバラツキがあっ
た場合であっても、これに左右されることなく、衝突音
の発生を防止することができる。
【0029】他方、ステップA11のタイマー処理が実
行されている状態において、離鍵情報が読み出される
と、この図6に示すフローに従った処理が繰り返し実行
された際、ステップA3の判別がNOとなって、ステッ
プA12に進む。そして、このステップA12では、離
鍵情報に含まれている鍵速度情報から、解放区間T4の
デューティ比情報に変換する(ステップA12)。つま
り、図5に示した例では、解放区間T4の鍵速度情報を
該解放区間T4のデューティ比0:1に変換し、しかる
後に前述したステップA5と同様にタイマー処理(ステ
ップA13)を実行する。このステップA13の処理に
より、CPU32は、第2接点18bがオフとなるま
で、このデューティ比情報に従って電圧を印加すべくソ
レノイドドライバ37を制御し、図5に示した例の場
合、解放区間T4内においてソレノイド26は消磁され
る。したがって、この解放区間T4内では、リターンス
プリング28のバネ力より鉄心25が高速で前進移動
し、鍵12も高速で上方に回動復帰する。
【0030】このステップA13のタイマー処理は、離
鍵時において第2鍵位置が検出されるまで(ステップA
14)、つまり第2接点18bがオフとなるまで継続さ
れ(ステップA14)、鍵12の上方への回動に伴って
第2突起17bが第2接点18bの押圧を解除し、この
第2接点18bがオフとなって第2鍵位置検出装置34
bからオフ信号が出力されると、離鍵情報に含まれてい
る鍵速度情報から、制動区間T5のデューティ比情報に
変換する(ステップA15)。つまり、図5に示した例
では、制動区間T5の鍵速度情報を該制動区間T5のデ
ューティ比t5:t6(1:4)に変換し、しかる後に
前述したステップA5と同様にタイマー処理(ステップ
A16)を実行する。このステップA16の処理によ
り、CPU32は、第2接点18bがオフとなるまで、
このデューティ比情報に従って電圧を印加すべくソレノ
イドドライバ37を制御し、よって、図5に示した例の
場合、制動区間T5内においてソレノイド26には、t
5時間の電圧印加とt6時間の印加停止とが繰り返され
る。すると、リターンスプリング28のバネ力より前進
移動している鉄心25に、ソレノイド26の磁力による
制動力が作用する。このため、この制動区間T5内で
は、鉄心25が解放区間T4よりも遅い中速で前進移動
し、鍵12も中速で上方に回転復帰する。
【0031】このステップA16のタイマー処理は、離
鍵時において第1鍵位置が検出されるまで(ステップA
17)、つまり第1接点18aがオフとなるまで継続さ
れ、鍵12の上方への回動に伴って更に第1突起17a
が第1接点18aの押圧を解除し、この第1接点18b
もオフとなって第1鍵位置検出装置34aからオフ信号
が出力されると、離鍵情報に含まれている鍵速度情報か
ら、該着床区間T6のデューティ比情報に変換する(ス
テップA18)。つまり、図5に示した例では、着床区
間T6の鍵速度情報を該着床区間T6のデューティ比t
7:t8(1:2)に変換し、しかる後に前述したステ
ップA5と同様にタイマー処理(ステップA19)を実
行する。このステップA19の処理により、CPU32
は、所定時間が経過するまで、このデューティ比情報に
従って電圧を印加すべくソレノイドドライバ37を制御
し、よって、図5に示した例の場合、着床区間T6内に
おいてソレノイド26には、t7時間の電圧印加とt8
時間の印加停止とが繰り返される。すると、リターンス
プリング28のバネ力より前進移動している鉄心25
に、ソレノイド26の磁力による制動力が前記制動区間
T5よりも大きく作用する。このため、この着床区間T
6内においては、鉄心25が制動区間T4よりも更に遅
い低速で前進移動し、鍵12もこの低速で上方に回転復
帰する。したがって、鉄心25が初期位置まで前進し
て、そのフランジ25aがブラケット23の起立壁23
bに接触した際、及び鍵12が初期位置に復帰してフッ
ク部16が開口10の上縁部に接触した際に機械的な衝
突音が発生することがなく、スピーカー42から発生し
ている楽音への影響が生じてしまうこともない。
【0032】また、このように各接点18a、18bが
オフとなることにより、異なるデューティ比でソレノイ
ド26に電圧が印加されることから、各鍵12の上方へ
のストローク量に組立誤差に起因するバラツキがあった
場合でも、このストローク量のバラツキに左右されるこ
となく、デューティ比を変化させて鍵12の各区間T
4,T5,T6において復帰速度を制御することができ
る。すなわち、例えば鍵12の復帰開始時点からの相対
時間情報に基づいてデューティ比が徐々に大きくなるよ
うに制御した場合、組立誤差により各鍵12の上方への
ストローク量が所定よりも小さいと、デューティ比が小
さい状態で鍵12が初期位置に到達する。したがって、
鍵12が初期位置に到達する際、ソレノイド26にはデ
ューティ比の小さい電圧が供給されていることから、鍵
12は充分な制動力が得られず、フック部16が開口1
0の上縁部に高速で衝突して、衝突音が発生してしま
う。しかるに、この実施の形態にあっては、各接点18
a、18bがオフとなった区間T4,T5,T6でデュ
ーティ比を変化させることから、各鍵12にストローク
量のバラツキがあっても、これに左右されることなく確
実に各区間T4,T5,T6でデューティ比を変化させ
ることができ、初期位置に到達する際の鍵12の速度を
確実に低速にすることができる。したがって、組立誤差
により各鍵12の下方へのストローク量にバラツキがあ
った場合であっても、これに左右されることなく、復帰
する際の衝突音の発生を防止することができる。
【0033】また、このステップA19のタイマー処理
を、所定時間行ったならば、タイマーポートを“of
f”にして、タイマー処理を終了する。したがって、こ
の図6に示すフローが繰り返されることにより、鍵12
の下方への回動速度、及び上方への復帰速度が読み出さ
れる鍵速度情報に応じて多様に変化し、これにより恰も
演奏者が実際に鍵盤1で演奏しているが如き形態で、鍵
12を駆動することができる。
【0034】なお、本実施の形態においては、本発明を
電子楽器に適用した場合を示したが、アコースティック
楽器にも適用し得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、鍵を下方
へ駆動する駆動手段に供給する駆動信号を可変的に制御
して、駆動手段による鍵の駆動速度を順次低下させるよ
うにしたことから、鍵が高速で移動完了位置まで駆動さ
れることがなく、鍵が高速で移動完了位置まで到達する
ことに伴う機械的な衝突音の発生を防止することがで
き、演奏する楽曲への影響を解消することができる。ま
た、更に駆動手段が鍵の上方への回動復帰を許容する際
の駆動信号を可変的に制御して、鍵の復帰速度を順次低
下させるようにしたことから、鍵が高速で初期位置まで
回動復帰することがなく、鍵が高速で初期位置に到達す
ることに伴う機械的な衝突音の発生をも防止することが
できる。
【0036】また、鍵の下方への回動に伴って順次閉成
する第1及び第2の接点を設け、前記第1の接点が閉成
するまでの区間と前記第2の接点が閉成するまでの区間
とで、異なるデューティ比で駆動信号を供給し、駆動手
段による鍵の駆動速度を順次低下させるようにしたこと
から、各鍵の下方へのストローク量に組立誤差に起因す
るバラツキがある場合でも、このストローク量のバラツ
キに左右されることなく、デューティ比を変化させて鍵
の駆動速度を制御することができる。よって、各鍵の下
方へのストローク量に組立誤差に起因するバラツキがあ
る場合であっても、鍵が高速で移動完了位置まで到達す
ることに伴う機械的な衝突音の発生を防止することがで
きる。更に、前記第2の接点が閉成した後の区間におい
て異なるデューティ比で駆動信号を供給し、前記駆動手
段による前記鍵の駆動速度を低下させるようにしたこと
から、鍵が移動完了位置に到達した際の衝突音の発生を
一層確実に防止することができる。
【0037】また、鍵の上方への回動復帰に伴って前記
第2接点が開成するまでの区間と前記第1の接点が開成
するまでの区間とで、異なるデューティ比で駆動信号を
供給し、前記鍵の復帰速度を順次低下させるようにした
ことから、各鍵の上方へのストローク量に組立誤差に起
因するバラツキがあった場合でも、このストローク量の
バラツキに左右されることなく、デューティ比を変化さ
せて鍵の復帰速度を低下させて、鍵が初期位置に到達し
た際の衝突音の発生を防止することができる。更に、前
記第1の接点が開成した後の区間において異なるデュー
ティ比で駆動信号を供給し、鍵の復帰速度を低下させる
ようにしたことから、鍵が初期位置に到達した際の衝突
音の発生を一層確実に防止することができる。
【0038】加えて、順次読み出される演奏情報に含ま
れている鍵速度情報をデューティ比に変換し、この変換
したデューティ比で駆動信号を供給するようにしたこと
から、各鍵を演奏情報に含まれている鍵速度情報に応じ
て駆動速度あるいは復帰速度を可変的に制御することが
でき、恰も実際に演奏しているが如くに鍵を駆動するこ
とができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる電子楽器におけ
る鍵盤の側面図である。
【図2】同実施の形態にかかる電子楽器の回路構成図で
ある。
【図3】(A)は鍵位置検出装置の詳細ブロック図、
(B)はソレノイドドライバの詳細ブロック図である。
【図4】押鍵時における各区間と駆動信号との関係を示
すタイムチャートである。
【図5】離鍵時における各区間と駆動信号との関係を示
すタイムチャートである。
【図6】CPUの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】タイマー処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 鍵盤 12 鍵スプリング 18a 第1接点 18b 第2接点 25 鉄心 26 ソレノイド 32 CPU 34 鍵位置検出装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平状態に弾持され、下方へ回動可能
    な鍵と、 駆動信号を供給されて動作し前記鍵を下方へ駆動する駆
    動手段と、 前記駆動信号を可変的に制御して、前記駆動手段による
    前記鍵の駆動速度を順次低下させる制御手段と、 を有することを特徴とする鍵駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記鍵を下方へ駆動し
    た後、前記鍵の上方への回動復帰を許容し、 前記制御手段は、更に前記駆動手段が前記鍵の上方への
    回動復帰を許容する際の駆動信号を可変的に制御して、
    前記鍵の復帰速度を順次低下させることを特徴とする請
    求項1記載の鍵駆動装置。
  3. 【請求項3】 略水平状態に弾持され、下方へ回動可能
    な鍵と、 この鍵の下方への回動に伴って順次閉成する第1及び第
    2の接点と、 駆動信号を供給されて動作し前記鍵を下方へ駆動する駆
    動手段と、 前記第1の接点が閉成するまでの区間と前記第2の接点
    が閉成するまでの区間とで、異なるデューティ比で駆動
    信号を供給し、前記駆動手段による前記鍵の駆動速度を
    順次低下させる制御手段と、 を有することを特徴とする鍵駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、更に前記第2の接点が
    閉成した後の区間において異なるデューティ比で駆動信
    号を供給し、前記駆動手段による前記鍵の駆動速度を低
    下させることを特徴とする請求項3記載の鍵駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記鍵を下方へ駆動し
    た後、前記鍵の上方への回動復帰を許容し、 前記制御手段は、更に前記鍵の上方への回動復帰に伴っ
    て前記第2の接点が開成するまでの区間と前記第1の接
    点が開成するまでの区間とで、異なるデューティ比で駆
    動信号を供給し、前記鍵の復帰速度を順次低下させるこ
    とを特徴とする請求項3記載の鍵駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、更に前記第1の接点が
    開成した後の区間において異なるデューティ比で駆動信
    号を供給し、前記鍵の復帰速度を低下させることを特徴
    とする請求項5記載の鍵駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、順次読み出される演奏
    情報に含まれている鍵速度情報をデューティ比に変換
    し、この変換したデューティ比で前記駆動信号を供給す
    ることを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の鍵
    駆動装置。
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Cited By (4)

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JP2007264556A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Yamaha Corp 鍵駆動装置及び鍵盤楽器
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JP2012042638A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 自動演奏ピアノ鍵盤駆動用カム

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