JPH10173181A - 電子素子 - Google Patents

電子素子

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JPH10173181A
JPH10173181A JP8332493A JP33249396A JPH10173181A JP H10173181 A JPH10173181 A JP H10173181A JP 8332493 A JP8332493 A JP 8332493A JP 33249396 A JP33249396 A JP 33249396A JP H10173181 A JPH10173181 A JP H10173181A
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JP
Japan
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fine particles
dimensional
quantum dot
electronic device
electrons
Prior art date
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JP8332493A
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English (en)
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Ichiro Hase
伊知郎 長谷
Juichi Suzuki
寿一 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/34Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using semiconductor devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C2216/00Indexing scheme relating to G11C16/00 and subgroups, for features not directly covered by these groups
    • G11C2216/02Structural aspects of erasable programmable read-only memories
    • G11C2216/08Nonvolatile memory wherein data storage is accomplished by storing relatively few electrons in the storage layer, i.e. single electron memory

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力で、高速で書き込みおよび読み出
しを行うことができ、複数ビットまたは多値情報の記憶
が可能で、しかも高集積化が可能なメモリ素子を実現す
ることができる電子素子を提供する。 【解決手段】 GaAs層2上にAlGaAs層3を設
け、その中に例えば三段の二次元量子ドットアレイから
なる三次元量子ドットアレイを埋め込む。この三次元量
子ドットアレイの上方にゲート電極6を設け、その両側
にソース電極7およびドレイン電極8を設ける。これら
のソース電極7およびドレイン電極8は合金層9を介し
てGaAs層2と接続する。ゲート電極6に、ソース電
極7に対して正または負の電圧を印加することにより、
三次元量子ドットアレイ中の電子を、ゲート電極6側の
第3段目の二次元量子ドットアレイの量子ドットQD3
またはGaAs層2側の第1段目の二次元量子ドットア
レイの量子ドットQD1中に移動させる。これらの二つ
の状態をビットの“1”および“0”に対応させ、1ビ
ットの情報を記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子素子に関
し、特に、微粒子の三次元的集合体を用いた電子素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高集積の半導体メモリにおいて
は、メモリセルのキャパシタに蓄積された104 個程度
の電子により1ビットの情報を表している。したがっ
て、この半導体メモリに情報を書き込むためには、メモ
リセルのキャパシタに104 個程度の電子を蓄積する必
要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにメモリセルのキャパシタに104 個程度の電子を
蓄積するためには、1電子当たり数eVのエネルギーが
必要であることにより、1ビットの情報を記憶するだけ
でも少なくとも104 eV以上のエネルギーが消費され
てしまう。すなわち、従来の半導体メモリは、消費電力
が高くならざるを得なかった。
【0004】したがって、この発明の目的は、低消費電
力のメモリ素子を実現することができる電子素子を提供
することにある。
【0005】この発明の他の目的は、情報の書き込みお
よび読み出しを高速で行うことができるメモリ素子を実
現することができる電子素子を提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、複数ビットの情報
の記憶が可能なメモリ素子を実現することができる電子
素子を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的は、多値情報の記憶が
可能なメモリ素子を実現することができる電子素子を提
供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、高集積化が可能な
メモリ素子を実現することができる電子素子を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による電子素子は、伝導領域
と、伝導領域に近接して設けられた微粒子の三次元的集
合体とを有し、微粒子の三次元的集合体における電子分
布を制御することにより伝導領域の電気伝導度を制御す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0010】この発明の第1の発明において、電子素子
は、典型的には、微粒子の三次元的集合体に近接して設
けられた制御電極をさらに有し、制御電極に電圧を印加
することにより微粒子の三次元的集合体における電子分
布を制御する。
【0011】この発明の第1の発明において、電子素子
に記憶された情報を読み出すためには、例えば、微粒子
の三次元的集合体における電子分布の差異を伝導領域の
電気伝導度の差異により検出する。
【0012】この発明の第1の発明において、微粒子の
三次元的集合体は、典型的には、伝導領域と微粒子の三
次元的集合体との界面に平行な面内に所定のパターンで
微粒子が二次元的に配列された二次元微粒子アレイを複
数段積層したものからなる。この場合、伝導領域と微粒
子の三次元的集合体との界面に垂直な方向における微粒
子の間隔は、量子力学的トンネリングにより微粒子間を
電子が移動することができる間隔に設定されることもあ
るし、量子力学的トンネリングにより微粒子間を電子が
移動することが困難な間隔に設定されることもある。さ
らに、微粒子の三次元的集合体は、伝導領域と微粒子の
三次元的集合体との界面に垂直な方向に配置された、そ
れぞれ複数の二次元微粒子アレイからなる複数群の微粒
子の三次元的集合体からなり、これらの複数群の微粒子
の三次元的集合体のそれぞれの群の微粒子の三次元的集
合体の、伝導領域と微粒子の三次元的集合体との界面に
垂直な方向における微粒子の間隔は、量子力学的トンネ
リングにより微粒子間を電子が移動することができる間
隔に設定され、かつ、これらの複数群の微粒子の三次元
的集合体の間の、伝導領域と微粒子の三次元的集合体と
の界面に垂直な方向における互いに対向する末端の微粒
子の間隔は、量子力学的トンネリングにより微粒子間を
電子が移動することが困難な間隔に設定されることもあ
る。
【0013】この発明の第2の発明による電子素子は、
伝導領域と、伝導領域に近接して設けられた微粒子の二
次元的集合体とを有し、微粒子に形成された複数の量子
準位の電子による占有状態を制御することにより伝導領
域の電気伝導度を制御するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0014】この発明の第2の発明において、電子素子
は、典型的には、微粒子の二次元的集合体に近接して設
けられた制御電極をさらに有し、制御電極に電圧を印加
することにより複数の量子準位の電子による占有状態を
制御する。
【0015】この発明の第2の発明において、電子素子
に記憶された情報を読み出すためには、例えば、微粒子
の二次元的集合体における複数の量子準位の電子による
占有状態の差異を伝導領域の電気伝導度の差異により検
出する。
【0016】この発明の第2の発明において、微粒子の
二次元的集合体は、複数の量子準位間、具体的には、基
底準位と第1励起準位との間、第1励起準位と第2励起
準位との間などの平均エネルギー間隔がkT(ただし、
kはボルツマン定数、Tは絶対温度で表した動作温度)
よりも大きくなるように設計される。具体的には、この
平均エネルギー間隔は、電子素子を例えば室温で動作さ
せる場合には室温におけるkTの値である26meVよ
りも大きく選ばれるが、電子素子を低温、例えば液体窒
素温度で動作させる場合には10meV以上あればよ
い。
【0017】この発明において、微粒子は、例えば、化
合物半導体や多結晶シリコンなどの半導体または金属か
らなる。
【0018】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明による電子素子によれば、微粒子の三次元的集合体
における電子分布に応じて情報を記憶することができる
とともに、この電子分布の差異を伝導領域の電気伝導度
の差異により検出することができるので、情報の書き込
みおよび読み出しが可能なメモリ素子を実現することが
できる。このメモリ素子は、微粒子の三次元的集合体に
おける電子分布は低い電圧の印加により容易に制御する
ことができるので、低消費電力である。また、この状態
変化は微粒子間での電子の移動により高速で起こさせる
ことができるので、情報の書き込みおよび読み出しを高
速で行うことができる。また、特に、伝導領域と微粒子
の三次元的集合体との界面に垂直な方向における微粒子
の間隔を量子力学的トンネリングにより微粒子間を電子
が移動することが困難な間隔に設定した場合には、それ
ぞれの二次元微粒子アレイの帯電量の面内密度に応じて
1ビットの情報を記憶することにより、全体で複数ビッ
トの情報を記憶することが可能である。さらに、このメ
モリ素子は、1個当たりの占有面積が小さくて済むた
め、高集積化が可能である。
【0019】上述のように構成されたこの発明の第2の
発明による電子素子によれば、微粒子に形成された複数
の量子準位の電子による占有状態に応じて情報を記憶す
ることができるとともに、この占有状態の差異を伝導領
域の電気伝導度の差異により検出することができるの
で、情報の書き込みおよび読み出しが可能なメモリ素子
を実現することができる。この場合、二つ以上の量子準
位を用いることにより、3値以上の多値の情報を記憶す
ることが可能である。また、このメモリ素子は、複数の
量子準位の占有状態は低い電圧の印加により容易に制御
することができるので、低消費電力である。また、この
状態変化は電子の遷移により高速で起こさせることがで
きるので、情報の書き込みおよび読み出しを高速で行う
ことができる。さらに、このメモリ素子は、1個当たり
の占有面積が小さくて済むため、高集積化が可能であ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0021】図1はこの発明の第1の実施形態による電
界効果トランジスタを示す斜視図、図2は図1のII−
II線に沿っての断面図を示す。
【0022】図1および図2に示すように、この第1の
実施形態による電界効果トランジスタにおいては、半絶
縁性GaAs基板1上に、好適には図示省略したバッフ
ァ層を介して、例えばアンドープのGaAs層2、例え
ばアンドープのAlGaAs層3および例えばアンドー
プのGaAsキャップ層4が順次積層されている。ここ
で、GaAs層2は伝導領域、すなわちチャネル層を構
成する。また、GaAsキャップ層4は、AlGaAs
層3の酸化を防止するためのものである。
【0023】AlGaAs層3中には、GaAs層2と
このAlGaAs層3とのヘテロ界面に平行な第1の
面、第2の面および第3の面内に、それぞれ、量子ドッ
トQD1からなる第1段目の二次元量子ドットアレイ、
量子ドットQD2からなる第2段目の二次元量子ドット
アレイおよび量子ドットQD3からなる第3段目の二次
元量子ドットアレイが互いに同一の配列パターンで埋め
込まれている。そして、これらの三段の二次元量子ドッ
トアレイにより三次元量子ドットアレイが構成されてい
る。ここで、量子ドットQD1、量子ドットQD2およ
び量子ドットQD3のそれぞれは、量子井戸部としての
微粒子状のInAs層5が障壁層としてのAlGaAs
層3で取り囲まれたAlGaAs/InAsヘテロ接合
により構成されている。
【0024】この場合、GaAs層2とAlGaAs層
3とのヘテロ界面に垂直な方向における第1段目の量子
ドットQD1、第2段目の量子ドットQD2および第3
段目の量子ドットQD3の相互間の間隔は、それらの間
を量子力学的トンネリングにより電子が移動することが
できるように十分に小さく選ばれ、具体的には、例えば
10nm以下に選ばれる。また、これらの量子ドットQ
D1、量子ドットQD2および量子ドットQD3の大き
さは、この電界効果トランジスタの用途などに応じて選
ばれる。
【0025】AlGaAs層3中に埋め込まれた三次元
量子ドットアレイの上方の部分におけるGaAsキャッ
プ層4上には、例えばAlからなるゲート電極6がこの
GaAsキャップ層4とショットキー接触して設けられ
ている。このGaAsキャップ層4上にはさらに、ゲー
ト電極6を間にはさんで互いに対向するようにして、例
えばAu/AuGe/Niからなるソース電極7および
ドレイン電極8が設けられている。また、これらのソー
ス電極7およびドレイン電極8の下側の部分におけるG
aAsキャップ層4、AlGaAs層3およびGaAs
層2には、これらのソース電極7およびドレイン電極8
を構成する金属との合金層9がそれぞれ設けられてい
る。
【0026】次に、上述のように構成されたこの第1の
実施形態による電界効果トランジスタの動作について説
明する。
【0027】いま、ゲート電極6に、ソース電極7に対
して正の電圧を印加すると、それによって図2中垂直下
向きに発生する電界により、三次元量子ドットアレイ中
の電子が、ゲート電極6寄りの第3段目の二次元量子ド
ットアレイの量子ドットQD3中に移動する。このとき
の様子を図3に示す。図3中、黒丸が電子を示す(以下
同様)。これと逆に、ゲート電極6に、ソース電極7に
対して負の電圧を印加すると、それによって図2中垂直
上向きに発生する電界により、三次元量子ドットアレイ
中の電子が、チャネル層としてのGaAs層2寄りの第
3段目の量子ドットQD1中に移動する。このときの様
子を図4に示す。ここで、第1段目の二次元量子ドット
アレイの量子ドットQD1と第3段目の二次元量子ドッ
トアレイの量子ドットQD3との間での電子の移動は、
第2段目の二次元量子ドットアレイの量子ドットQD2
を経由して行われる。
【0028】このように、ゲート電極6に印加する電圧
により、三次元量子ドットアレイ全体における電子分布
を、GaAs層2寄りの第1段目の二次元量子ドットア
レイまたはゲート電極6寄りの第3段目の二次元量子ド
ットアレイに移動させることができることがわかる。そ
こで、電子がゲート電極6側の第3段目の二次元量子ド
ットアレイの量子ドットQD3中に存在する状態(図
3)および電子がGaAs層2寄りの第1段目の二次元
量子ドットアレイの量子ドットQD1中に存在する状態
(図4)を、例えばそれぞれビットの“1”および
“0”に対応させることにより、1ビットの情報を記憶
することができる。
【0029】このとき、ビットが“1”であるか、
“0”であるかに応じて、チャネル層としてのGaAs
層2における電気伝導度σまたはこの電界効果トランジ
スタのしきい値電圧Vthの値は異なる。具体的には、ビ
ット“1”に対する電気伝導度をσ1、しきい値電圧を
Vth1、ビット“0”に対する電気伝導度をσ0、しき
い値電圧をVth0とした場合、σ1>σ0、Vth1<V
th0が成立する。
【0030】記憶された情報の読み出しは、チャネル層
としてのGaAs層2の電気伝導度σの差またはしきい
値電圧Vthの差を検出することにより行うことができ
る。
【0031】次に、上述のように構成されたこの第1の
実施形態による電界効果トランジスタの製造方法につい
て説明する。
【0032】まず、図5Aに示すように、半絶縁性Ga
As基板1上に、分子線エピタキシー(MBE)法や有
機金属化学気相成長(MOCVD)法などにより、必要
に応じてバッファ層(図示せず)を介して、厚さd1
AlGaAs層3aおよびn1原子層のInAs層を順
次成長させる。n1原子層のInAs層におけるn1を
1よりも大きい値に選んだ場合、このInAs層の成長
においては、AlGaAs層3a上にInAs単原子層
10が成長した後、その上にInAs微粒子11が所定
の二次元配列パターンで自己形成される。例えば、n1
=1.5のときには、1010cm-2オーダーの密度でI
nAs微粒子11が自己形成される。なお、InAs単
原子層10は、下地に対する濡れ層として働く。
【0033】次に、図5Bに示すように、InAs微粒
子11を覆うようにAlGaAs層3bを成長させた
後、さらにその上に、1よりも大きいn2原子層のIn
As層を成長させる。このとき、このInAs層の成長
においては、上述と同様に、AlGaAs層3b上にI
nAs単原子層10を介してInAs微粒子11が自己
形成されるが、この第2段目のInAs微粒子11は、
最初に形成された第1段目のInAs微粒子11の真上
に自己形成されることが知られている(Phys.Rev.Let
t.,76,952(1996))。
【0034】次に、図5Cに示すように、第2段目のI
nAs微粒子11を覆うように再びAlGaAs層3c
を成長させ、さらにその上に、1よりも大きいn3原子
層のInAs層を成長させる。このとき、このInAs
層の成長においては、上述と同様に、AlGaAs層3
c上にInAs単原子層10を介して第3段目のInA
s微粒子11が、第2段目のInAs微粒子11の真上
に自己形成される。この後、第3段目のInAs微粒子
11を覆うように再びAlGaAs層3dを成長させ
る。
【0035】以上により、AlGaAs層3a、3b、
3c、3dの全体の中にInAs微粒子11の三次元的
集合体が埋め込まれた構造が形成される。
【0036】次に、図5Dに示すように、AlGaAs
層3d上にGaAsキャップ層4を成長させる。次に、
真空蒸着法やスパッタリング法などによりGaAsキャ
ップ層4の全面にソース電極およびドレイン電極形成用
の金属膜として例えばAu/AuGe/Ni膜を形成
し、さらにその上にフォトリソグラフィー法または電子
線リソグラフィー法によりレジストパターンを形成した
後、このレジストパターンをマスクとしてAu/AuG
e/Ni膜をエッチングすることにより、ソース電極7
およびドレイン電極8を形成する。次に、このレジスト
パターンを除去した後、例えば400℃程度の温度でア
ニールを行うことにより、ソース電極7およびドレイン
電極8をそれらの下側の部分のGaAsキャップ層4、
AlGaAs層3a、3b、3c、3d、InAs単原
子層11およびGaAs層2と合金化させることにより
合金層9を形成する。次に、真空蒸着法やスパッタリン
グ法などにより全面にゲート電極形成用の金属膜として
例えばAl膜を形成し、さらにその上にフォトリソグラ
フィー法または電子線リソグラフィー法によりレジスト
パターンを形成した後、このレジストパターンをマスク
としてAl膜をエッチングにより、ゲート電極6を形成
する。
【0037】以上により、図1および図2に示すものと
実質的に同一の構造を有する電界効果トランジスタが製
造される。
【0038】以上のように、この第1の実施形態による
電界効果トランジスタによれば、ゲート電極6に印加す
る電圧により、チャネル層としてのGaAs層3に近接
して設けられた三次元量子ドットアレイにおける電子分
布を制御することができるので、電子がゲート電極6側
の第3段目の二次元量子ドットアレイの量子ドットQD
3中に存在する状態(図3)および電子がGaAs層2
寄りの第1段目の二次元量子ドットアレイの量子ドット
QD1中に存在する状態(図4)をそれぞれビットの
“1”および“0”に対応させることにより1ビットの
情報を記憶することができ、また、GaAs層2の電気
伝導度σの差またはしきい値電圧Vthの差を検出するこ
とにより情報の読み出しを行うことができる。すなわ
ち、この第1の実施形態による電界効果トランジスタ
は、メモリ素子として用いることができる。このメモリ
素子は、ゲート電極6への低い電圧の印加によって、状
態変化、すなわち、三次元量子ドットアレイにおける電
子分布の変化を起こさせることができるため、低消費電
力である。また、この状態変化は、第1段目の二次元量
子ドットアレイの量子ドットQD1と第3段目の二次元
量子ドットアレイの量子ドットQD3との間での電子の
移動によって引き起こすことが可能であるため、このメ
モリ素子は、情報の書き込みおよび読み出しを高速で行
うことができる。さらに、このメモリ素子は1個当たり
の占有面積を小さくすることができるので、高集積化が
容易であり、したがって大容量化が容易である。
【0039】図6は、この発明の第2の実施形態による
電界効果トランジスタを示す。
【0040】図6に示すように、この第2の実施形態に
よる電界効果トランジスタにおいては、AlGaAs層
3中に、GaAs層2とこのAlGaAs層3とのヘテ
ロ界面に平行な第1の面、第2の面、第3の面、第4の
面および第5の面内に、それぞれ、量子ドットQD1か
らなる第1段目の二次元量子ドットアレイ、量子ドット
QD2からなる第2段目の二次元量子ドットアレイ、量
子ドットQD3からなる第3段目の二次元量子ドットア
レイ、量子ドットQD4からなる第4段目の二次元量子
ドットアレイおよび量子ドットQD5からなる第5段目
の二次元量子ドットアレイが互いに同一の配列パターン
で埋め込まれている。そして、これらの五段の二次元量
子ドットアレイにより三次元量子ドットアレイが構成さ
れている。ここで、量子ドットQD1、量子ドットQD
2、量子ドットQD3、量子ドットQD4および量子ド
ットQD5のそれぞれは、量子井戸部としての微粒子状
のInAs層5が障壁層としてのAlGaAs層3で取
り囲まれたAlGaAs/InAsヘテロ接合により構
成されている。また、GaAs層2とAlGaAs層3
とのヘテロ界面に垂直な方向における第1段目の量子ド
ットQD1、第2段目の量子ドットQD2、第3段目の
量子ドットQD3、第4段目の量子ドットQD4、第5
段目の量子ドットQD5および第6段目の量子ドットQ
D6の相互間の間隔は、それらの間を量子力学的トンネ
リングにより電子が移動することができるように十分に
小さく選ばれ、具体的には、例えば10nm以下に選ば
れる。その他の構成は第1の実施形態による電界効果ト
ランジスタと同様であるので、説明を省略する。
【0041】この第2の実施形態による電界効果トラン
ジスタの動作は、ゲート電極6に、ソース電極7に対し
て正の電圧を印加することにより、三次元量子ドットア
レイ中の電子が、ゲート電極6寄りの第5段目の二次元
量子ドットアレイの量子ドットQD5中に移動し(図
6)、これと逆に、ゲート電極6に、ソース電極7に対
して負の電圧を印加することにより、三次元量子ドット
アレイ中の電子が、GaAs層2寄りの第1段目の量子
ドットQD1中に移動し(図7)、これらの二つの状態
を例えばそれぞれビットの“1”および“0”に対応さ
せることにより1ビットの情報を記憶することを除い
て、第1の実施形態による電界効果トランジスタの動作
と同様である。
【0042】この第2の実施形態による電界効果トラン
ジスタの製造方法は、第1の実施形態による電界効果ト
ランジスタの製造方法と同様である。
【0043】この第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な利点を得ることができる。
【0044】図8は、この発明の第3の実施形態による
電界効果トランジスタを示す。
【0045】図8に示すように、この第3の実施形態に
よる電界効果トランジスタにおいては、AlGaAs層
3中に、GaAs層2とこのAlGaAs層3とのヘテ
ロ界面に平行な第1の面、第2の面、第3の面、第4の
面、第5の面および第6の面内に、それぞれ、量子ドッ
トQD1からなる第1段目の二次元量子ドットアレイ、
量子ドットQD2からなる第2段目の二次元量子ドット
アレイ、量子ドットQD3からなる第3段目の二次元量
子ドットアレイ、量子ドットQD4からなる第4段目の
二次元量子ドットアレイ、量子ドットQD5からなる第
5段目の二次元量子ドットアレイおよび量子ドットQD
6からなる第6段目の二次元量子ドットアレイが互いに
同一の配列パターンで埋め込まれている。そして、これ
らの六段の二次元量子ドットアレイにより三次元量子ド
ットアレイが構成されている。ここで、量子ドットQD
1、量子ドットQD2、量子ドットQD3、量子ドット
QD4、量子ドットQD5および量子ドットQD6のそ
れぞれは、量子井戸部としての微粒子状のInAs層5
が障壁層としてのAlGaAs層3で取り囲まれたAl
GaAs/InAsヘテロ接合により構成されている。
また、この場合、GaAs層2とAlGaAs層3との
ヘテロ界面に垂直な方向における第1段目の量子ドット
QD1、第2段目の量子ドットQD2および第3段目の
量子ドットQD3の相互間の間隔は、それらの間を量子
力学的トンネリングにより電子が移動することができる
ように十分に小さく選ばれ、同様に、第4段目の量子ド
ットQD4、第5段目の量子ドットQD5および第6段
目の量子ドットQD6の相互間の間隔も、それらの間を
量子力学的トンネリングにより電子が移動することがで
きるように十分に小さく選ばれ、具体的には、例えば1
0nm以下に選ばれる。一方、第3段目の量子ドットQ
D3と第4段目の量子ドットQD4との間の間隔は、そ
れらの間を量子力学的トンネリングにより電子が移動す
ることが困難な大きさ、例えば10nm以上に選ばれ
る。その他の構成は第1の実施形態による電界効果トラ
ンジスタと同様であるので、説明を省略する。
【0046】次に、上述のように構成されたこの第3の
実施形態による電界効果トランジスタの動作について説
明する。
【0047】すなわち、この第3の実施形態による電界
効果トランジスタにおいては、ゲート電極6に、ソース
電極7に対して正の電圧を印加することにより、第1段
目の二次元量子ドットアレイ、第2段目の二次元量子ド
ットアレイおよび第3段目の二次元量子ドットアレイか
らなる三次元量子ドットアレイ中の電子が、ゲート電極
6寄りの第3段目の二次元量子ドットアレイの量子ドッ
トQD3中に移動するとともに、第4段目の二次元量子
ドットアレイ、第5段目の二次元量子ドットアレイおよ
び第6段目の二次元量子ドットアレイからなる三次元量
子ドットアレイ中の電子が、ゲート電極6寄りの第6段
目の二次元量子ドットアレイの量子ドットQD6中に移
動する(図8)。また、これと逆に、ゲート電極6に、
ソース電極7に対して負の電圧を印加することにより、
第1段目の二次元量子ドットアレイ、第2段目の二次元
量子ドットアレイおよび第3段目の二次元量子ドットア
レイからなる三次元量子ドットアレイ中の電子が、Ga
As層2寄りの第1段目の二次元量子ドットアレイの量
子ドットQD1中に移動するとともに、第4段目の二次
元量子ドットアレイ、第5段目の二次元量子ドットアレ
イおよび第6段目の二次元量子ドットアレイからなる三
次元量子ドットアレイ中の電子が、GaAs層2寄りの
第4段目の二次元量子ドットアレイの量子ドットQD4
中に移動する(図9)。そして、これらの二つの状態を
例えばそれぞれビットの“1”および“0”に対応させ
ることにより1ビットの情報を記憶する。その他のこと
は、第1の実施形態による電界効果トランジスタの動作
と同様である。
【0048】この第3の実施形態による電界効果トラン
ジスタの製造方法は、第1の実施形態による電界効果ト
ランジスタの製造方法と同様である。
【0049】この第3の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な利点を得ることができる。
【0050】図10は、この発明の第4の実施形態によ
る電界効果トランジスタを示す。
【0051】図10に示すように、この第4の実施形態
による電界効果トランジスタにおいては、AlGaAs
層3中に、GaAs層2とこのAlGaAs層3とのヘ
テロ界面に平行な第1の面および第2の面内に、それぞ
れ、量子ドットQD1からなる第1段目の二次元量子ド
ットアレイおよび量子ドットQD2からなる第2段目の
二次元量子ドットアレイが互いに同一の配列パターンで
埋め込まれている。そして、これらの二段の二次元量子
ドットアレイにより三次元量子ドットアレイが構成され
ている。ここで、量子ドットQD1および量子ドットQ
D2のそれぞれは、量子井戸部としての微粒子状のIn
As層5が障壁層としてのAlGaAs層3で取り囲ま
れたAlGaAs/InAsヘテロ接合により構成され
ている。また、この場合、GaAs層2とAlGaAs
層3とのヘテロ界面に垂直な方向における第1段目の量
子ドットQD1および第2段目の量子ドットQD2の相
互間の間隔は、それらの間を量子力学的トンネリングに
より電子が移動することができない大きさ、例えば10
nm以上に選ばれる。その他の構成は第1の実施形態に
よる電界効果トランジスタと同様であるので、説明を省
略する。
【0052】次に、上述のように構成されたこの第4の
実施形態による電界効果トランジスタの動作について説
明する。
【0053】すなわち、この第4の実施形態による電界
効果トランジスタにおいては、第1段目の二次元量子ド
ットアレイの帯電量の面内密度Qの差、すなわち、Q>
Q1であるか、Q<Q2(ただし、Q1>Q2)である
かを、例えばそれぞれビットの“1”および“0”に対
応させることにより、1ビットの情報を記憶することが
できる。同様に、第2段目の二次元量子ドットアレイの
帯電量の面内密度Qの差、すなわち、Q>Q1である
か、Q<Q2(ただし、Q1>Q2)であるかを、例え
ばそれぞれビットの“1”および“0”に対応させるこ
とにより、1ビットの情報を記憶することができる。す
なわち、第1段目の二次元量子ドットアレイおよび第2
段目の二次元量子ドットアレイのそれぞれに1ビットの
情報を記憶することができ、したがってこれらの二段の
二次元量子ドットアレイからなる三次元量子ドットアレ
イ全体では2ビットの情報を記憶することができる。
【0054】具体的には、例えば、第1段目の二次元量
子ドットアレイおよび第2段目の二次元量子ドットアレ
イがともにQ<Q2である状態(図10)を〈0,0〉
に、第1段目の二次元量子ドットアレイがQ<Q2で第
2段目の二次元量子ドットアレイがQ>Q1である状態
(図11)を〈1,0〉に、第1段目の二次元量子ドッ
トアレイがQ>Q1で第2段目の二次元量子ドットアレ
イがQ<Q2である状態(図12)を〈0,1〉に、第
1段目の二次元量子ドットアレイおよび第2段目の二次
元量子ドットアレイがともにQ>Q1である状態(図1
3)を〈1,1〉に対応させることにより、2ビットの
情報を記憶することができる。
【0055】このとき、記憶されている2ビットの情報
が〈0,0〉、〈1,0〉、〈0,1〉および〈1,
1〉のいずれであるかに応じて、チャネル層としてのG
aAs層2の電気伝導度σまたはこの電界効果トランジ
スタのしきい値電圧Vthの値は異なる。具体的には、
〈0,0〉、〈1,0〉、〈0,1〉および〈1,1〉
に対する電気伝導度をそれぞれσ3、σ2、σ1、σ
0、しきい値電圧をVth3、Vth2、Vth1、Vth0と
した場合、σ3>σ2>σ1>σ0、Vth3<Vth2<
Vth1<Vth0が成立する。
【0056】記憶された情報の読み出しは、チャネル層
としてのGaAs層2の電気伝導度σの差またはしきい
値電圧Vthの差を検出することにより行うことができ
る。
【0057】ここで、三次元量子ドットアレイの量子ド
ットQD1および量子ドットQD2への電荷の蓄積は、
ゲート電極6に電圧を印加してチャネル層としてのGa
As層2側から量子ドットQD1および量子ドットQD
2に電子を注入することにより行うことができる。
【0058】この第4の実施形態による電界効果トラン
ジスタの製造方法は、第1の実施形態による電界効果ト
ランジスタの製造方法と同様である。
【0059】この第4の実施形態によれば、2ビットの
情報を記憶することができるメモリ素子を実現すること
ができるほか、第1の実施形態と同様な利点を得ること
ができる。
【0060】図14は、この発明の第5の実施形態によ
る電界効果トランジスタを示す。
【0061】図14に示すように、この第5の実施形態
による電界効果トランジスタにおいては、AlGaAs
層3中に、GaAs層2とこのAlGaAs層3とのヘ
テロ界面に平行な一つの面内に、量子ドットQDからな
る一段の二次元量子ドットアレイが所定の配列パターン
で埋め込まれている。ここで、量子ドットQDは、量子
井戸部としての微粒子状のInAs層5が障壁層として
のAlGaAs層3で取り囲まれたAlGaAs/In
Asヘテロ接合により構成されている。その他の構成は
第1の実施形態による電界効果トランジスタと同様であ
るので、説明を省略する。
【0062】この第5の実施形態による電界効果トラン
ジスタにおいては、量子ドットアレイを構成する各量子
ドットQDには、サイズ量子化により、量子準位が形成
される。ここでは、図15に示すように、この量子ドッ
トQDに、基底準位E0および第1励起準位E1が形成
されている場合について考える。なお、図15におい
て、Ec は伝導帯の下端のエネルギーを示す(以下同
様)。
【0063】この場合、基底準位E0および第1励起準
位E1のいずれもが空の状態(図16)、基底準位E0
のみ電子に占有されている状態(図17)、第1励起準
位E1まで電子に占有されている状態(図18)を、そ
れぞれ“0”、“1”および“2”に対応させることに
より、3値の情報を記憶することができる。
【0064】このように量子準位を利用して記憶情報の
多値化を行った場合、量子ドットQDへの蓄積電荷量が
ゲート電極6に印加する電圧(ゲート電圧)に対して離
散的に変化するため、ゲート電圧の印加の結果生じる電
荷蓄積量の変動を少なくすることができる。このため、
所望の蓄積電荷量を得るまでの時間を短縮することがで
き、したがって書き込み時間の短縮化、すなわち書き込
みの高速化を図ることができる。
【0065】この第5の実施形態による電界効果トラン
ジスタの製造方法は、第1の実施形態による電界効果ト
ランジスタの製造方法と同様である。
【0066】この第5の実施形態によれば、3値の情報
を記憶することができるメモリ素子を実現することがで
きるほか、第1の実施形態と同様な種々の利点を得るこ
とができる。
【0067】図19は、この発明の第6の実施形態によ
る電界効果トランジスタを示す。
【0068】図19に示すように、この第6の実施形態
による電界効果トランジスタにおいては、Si基板21
上にSiO2 膜22が設けられている。
【0069】SiO2 膜22中には、Au微粒子23
が、Si基板21とこのSiO2 膜22とのヘテロ界面
に平行な第1の面、第2の面および第3の面内に、それ
ぞれ、Au微粒子23からなる第1段目の二次元Au微
粒子アレイ、第2段目の二次元Au微粒子アレイおよび
第3段目の二次元Au微粒子アレイが互いに同一の配列
パターンで埋め込まれている。そして、これらの三段の
二次元Au微粒子アレイにより三次元Au微粒子アレイ
が構成されている。
【0070】この場合、Si基板21とSiO2 膜22
とのヘテロ界面に垂直な方向における第1段目、第2段
目および第3段目のAu微粒子23の相互間の間隔は、
それらの間を量子力学的トンネリングにより電子が移動
することができるように十分に小さく選ばれ、具体的に
は、例えば10nm以下に選ばれる。また、これらのA
u微粒子23の大きさは、この電界効果トランジスタの
用途などに応じて選ばれる。
【0071】SiO2 膜22の両側の部分には例えばn
+ 型のソース領域24およびドレイン領域25が設けら
れている。これらのソース領域24およびドレイン領域
25の上には、それぞれ、例えばAlからなるソース電
極27およびドレイン電極28がこれらのソース領域2
4およびドレイン領域25とオーミック接触して設けら
れている。さらに、これらのソース領域24およびドレ
イン領域25の間の部分でかつ三次元Au微粒子アレイ
の上方の部分におけるSiO2 膜22上には、例えば不
純物がドープされた多結晶シリコンからなるゲート電極
26が設けられている。
【0072】この第6の実施形態による電界効果トラン
ジスタの動作については、Au微粒子23中に電荷を蓄
積することを除いて、第1の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作と同様である。
【0073】次に、上述のように構成されたこの第6の
実施形態による電界効果トランジスタの製造方法につい
て説明する。
【0074】まず、Si基板21に選択的にn型不純物
をイオン注入することによりn+ 型のソース領域24お
よびドレイン領域25を形成した後、これらのソース領
域24およびドレイン領域25の間の部分におけるSi
基板21を所定深さまでエッチング除去して溝を形成す
る。次に、この溝内におけるSi基板21上に例えば熱
酸化法により薄いSiO2 膜22を形成する。次に、こ
のSiO2 膜22上に真空蒸着法などにより薄いAu膜
を形成した後、アニールを行うことによりこのAu膜を
凝縮させて第1段目の二次元Au微粒子アレイを形成す
る。次に、この第1段目の二次元Au微粒子アレイ上に
例えばCVD法により薄いSiO2 膜22を形成した
後、その上に上述と同様にして第2段目の二次元Au微
粒子アレイを形成する。次に、この第2段目の二次元A
u微粒子アレイ上に例えばCVD法により薄いSiO2
膜22を形成した後、その上に上述と同様にして第3段
目の二次元Au微粒子アレイを形成する。次に、この第
3段目の二次元Au微粒子アレイ上に例えばCVD法に
より薄いSiO2 膜22を形成する。このとき、この最
後に形成するSiO2 膜22の上面が、ソース領域24
およびドレイン領域25の上面とほぼ一致するようにす
る。次に、CVD法により全面に多結晶Si膜を形成
し、さらにこの多結晶Si膜に不純物をドープして低抵
抗化した後、この多結晶Si膜をエッチングによりパタ
ーニングしてゲート電極26を形成する。次に、真空蒸
着法やスパッタリング法などにより全面にソース電極お
よびドレイン電極形成用の金属膜、例えばAl膜を形成
した後、このAl膜をエッチングにより所定形状にパタ
ーニングしてソース電極27およびドレイン電極28を
形成する。
【0075】この第6の実施形態によれば、Siによる
電界効果トランジスタ、すなわちSiMOSFETによ
り、第1の実施形態と同様な種々の利点を有するメモリ
素子を実現することができる。
【0076】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0077】例えば、上述の第1の実施形態においては
三段の二次元量子ドットアレイからなる三次元量子ドッ
トアレイを用い、第2の実施形態においては五段の二次
元量子ドットアレイからなる三次元量子ドットアレイを
用いているが、三次元量子ドットアレイを構成する二次
元量子ドットアレイの段数は、これらに限定されず、必
要に応じて決定することができるものである。第3、第
4および第6の実施形態についても同様である。
【0078】さらに、三次元量子ドットアレイを構成す
るそれぞれの二次元量子ドットアレイの量子ドットの配
列パターンは必ずしも相互に同一である必要はなく、必
要に応じて相互にずれた配列パターンであってもよい。
【0079】また、上述の第5の実施形態においては、
量子ドットQDに形成された基底準位E0および第1励
起準位E1を利用して3値の情報を記憶する場合につい
て説明したが、量子ドットQDに基底準位E0および第
1励起準位E1に加えてよりエネルギーの高い励起準位
が形成されるようにし、これらの量子準位を利用するこ
とにより4値以上の多値の情報を記憶することが可能で
ある。
【0080】また、上述の第1〜第5の実施形態におい
ては、量子ドットQD1〜QD6およびQDをAlGa
As/InAsヘテロ接合により構成しているが、これ
らの量子ドットQD1〜QD6およびQDは、必要に応
じて他の化合物半導体ヘテロ接合により構成してもよ
い。また、第6の実施形態において、Au微粒子23の
代わりに例えば多結晶Si微粒子を用いてもよい。
【0081】さらに、例えば、上述の第1の実施形態に
おいて、しきい値電圧Vthの制御のために、ゲート電極
6をリセス構造としてもよい。すなわち、GaAsキャ
ップ層4にリセスエッチングを施して凹部、すなわちリ
セス部を形成し、このリセス部にゲート電極6を形成す
るようにしてもよい。第2〜第5の実施形態についても
同様である。
【0082】また、上述の第4の実施形態においては、
量子ドットQD1およびQD2への電荷の蓄積は電気的
に行っているが、この電荷の蓄積は、光学的な方法、す
なわち光照射で電子・正孔対を生成することにより行う
ことも可能である。この場合には、ゲート電極6の上方
からの光入射を可能にするために、好適には、ゲート電
極6をITOなどの透明電極材料により形成する。この
ように光学的な方法により電荷の蓄積を行うことによ
り、情報の書き込みを光学的に行うことが可能であり、
画像情報の一括入力などが可能となる。
【0083】さらに、上述の第1の実施形態において述
べた製造方法は一例に過ぎず、必要に応じてこれと異な
る製造方法を用いてもよい。第6の実施形態において述
べた製造方法についても同様である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、微粒子の三次元的集合体における電子分布を制御す
ることにより伝導領域の電気伝導度を制御するようにし
ているので、低消費電力で、情報の書き込みおよび読み
出しを高速で行うことができ、複数ビットの情報の記憶
が可能で、しかも高集積化が可能なメモリ素子を実現す
ることができる。
【0085】また、この発明によれば、微粒子に形成さ
れた複数の量子準位の電子による占有状態を制御するこ
とにより伝導領域の電気伝導度を制御するようにしてい
るので、低消費電力で、情報の書き込みおよび読み出し
を高速で行うことができ、多値情報の記憶が可能で、し
かも高集積化が可能なメモリ素子を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による電界効果トラ
ンジスタを示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による電界効果トラ
ンジスタの動作を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による電界効果トラ
ンジスタの動作を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による電界効果トラ
ンジスタの製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第2の実施形態による電界効果トラ
ンジスタを示す断面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による電界効果トラ
ンジスタの動作を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第3の実施形態による電界効果トラ
ンジスタを示す断面図である。
【図9】この発明の第3の実施形態による電界効果トラ
ンジスタの動作を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第4の実施形態による電界効果ト
ランジスタを示す断面図である。
【図11】この発明の第4の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するための断面図である。
【図12】この発明の第4の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するための断面図である。
【図13】この発明の第4の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するための断面図である。
【図14】この発明の第5の実施形態による電界効果ト
ランジスタを示す断面図である。
【図15】この発明の第5の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するためのエネルギーバンド図
である。
【図16】この発明の第5の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するためのエネルギーバンド図
である。
【図17】この発明の第5の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するためのエネルギーバンド図
である。
【図18】この発明の第5の実施形態による電界効果ト
ランジスタの動作を説明するためのエネルギーバンド図
である。
【図19】この発明の第6の実施形態による電界効果ト
ランジスタを示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・半絶縁性GaAs基板、2・・・GaAs層、
3・・・AlGaAs層、5・・・InAs層、6、2
6・・・ゲート電極、7、27・・・ソース電極、8、
28・・・ドレイン電極、QD1〜QD6、QD・・・
量子ドット、21・・・Si基板、22・・・SiO2
膜、23・・・Au微粒子、24・・・ソース領域、2
5・・・ドレイン領域

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝導領域と、 上記伝導領域に近接して設けられた微粒子の三次元的集
    合体とを有し、 上記微粒子の三次元的集合体における電子分布を制御す
    ることにより上記伝導領域の電気伝導度を制御するよう
    にしたことを特徴とする電子素子。
  2. 【請求項2】 上記微粒子の三次元的集合体に近接して
    設けられた制御電極をさらに有し、上記制御電極に電圧
    を印加することにより上記微粒子の三次元的集合体にお
    ける電子分布を制御するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の電子素子。
  3. 【請求項3】 上記微粒子の三次元的集合体における電
    子分布の差異を上記伝導領域の電気伝導度の差異により
    検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電
    子素子。
  4. 【請求項4】 上記微粒子の三次元的集合体は、上記伝
    導領域と上記微粒子の三次元的集合体との界面に平行な
    面内に所定のパターンで微粒子が二次元的に配列された
    二次元微粒子アレイを複数段積層したものからなること
    を特徴とする請求項1記載の電子素子。
  5. 【請求項5】 上記伝導領域と上記微粒子の三次元的集
    合体との界面に垂直な方向における上記微粒子の間隔
    は、量子力学的トンネリングにより上記微粒子間を電子
    が移動することができる間隔に設定されていることを特
    徴とする請求項4記載の電子素子。
  6. 【請求項6】 上記伝導領域と上記微粒子の三次元的集
    合体との界面に垂直な方向における上記微粒子の間隔
    は、量子力学的トンネリングにより上記微粒子間を電子
    が移動することが困難な間隔に設定されていることを特
    徴とする請求項4記載の電子素子。
  7. 【請求項7】 上記微粒子の三次元的集合体は、上記伝
    導領域と上記微粒子の三次元的集合体との界面に垂直な
    方向に配置された、それぞれ複数の上記二次元微粒子ア
    レイからなる複数群の微粒子の三次元的集合体からな
    り、これらの複数群の微粒子の三次元的集合体のそれぞ
    れの群の微粒子の三次元的集合体の、上記伝導領域と上
    記微粒子の三次元的集合体との界面に垂直な方向におけ
    る上記微粒子の間隔は、量子力学的トンネリングにより
    上記微粒子間を電子が移動することができる間隔に設定
    され、かつ、これらの複数群の微粒子の三次元的集合体
    の間の、上記伝導領域と上記微粒子の三次元的集合体と
    の界面に垂直な方向における互いに対向する末端の上記
    微粒子の間隔は、量子力学的トンネリングにより上記微
    粒子間を電子が移動することが困難な間隔に設定されて
    いることを特徴とする請求項4記載の電子素子。
  8. 【請求項8】 上記微粒子は半導体からなることを特徴
    とする請求項1記載の電子素子。
  9. 【請求項9】 上記微粒子は金属からなることを特徴と
    する請求項1記載の電子素子。
  10. 【請求項10】 伝導領域と、 上記伝導領域に近接して設けられた微粒子の二次元的集
    合体とを有し、 上記微粒子に形成された複数の量子準位の電子による占
    有状態を制御することにより上記伝導領域の電気伝導度
    を制御するようにしたことを特徴とする電子素子。
  11. 【請求項11】 上記微粒子の二次元的集合体に近接し
    て設けられた制御電極をさらに有し、上記制御電極に電
    圧を印加することにより上記複数の量子準位の電子によ
    る占有状態を制御するようにしたことを特徴とする請求
    項10記載の電子素子。
  12. 【請求項12】 上記微粒子の二次元的集合体における
    上記複数の量子準位の電子による占有状態の差異を上記
    伝導領域の電気伝導度の差異により検出するようにした
    ことを特徴とする請求項10記載の電子素子。
  13. 【請求項13】 上記複数の量子準位間の平均エネルギ
    ー間隔はkT(ただし、kはボルツマン定数、Tは絶対
    温度で表した動作温度)よりも大きいことを特徴とする
    請求項10記載の電子素子。
  14. 【請求項14】 上記微粒子は半導体からなることを特
    徴とする請求項10記載の電子素子。
  15. 【請求項15】 上記微粒子は金属からなることを特徴
    とする請求項10記載の電子素子。
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