JPH10173534A - デルタ・シグマ変調回路 - Google Patents
デルタ・シグマ変調回路Info
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- JPH10173534A JPH10173534A JP8330706A JP33070696A JPH10173534A JP H10173534 A JPH10173534 A JP H10173534A JP 8330706 A JP8330706 A JP 8330706A JP 33070696 A JP33070696 A JP 33070696A JP H10173534 A JPH10173534 A JP H10173534A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 S/N比が高く、かつ量子化器の数を増やさ
ない回路規模の小さいA/D変換用のデルタ・シグマ変
調回路を提供する。 【解決手段】 増幅器107でα(>1)倍された帰還
用の遅延器106からの帰還信号FBとアナログ入力信
号αXとの差分を取る第1の減算器100の出力を第1
の積分器101に入力し、減衰器102によって1/α
に減衰された第1の積分器101の出力と遅延器106
の出力の差分を取る第2の減算器103の出力を第2の
積分器104に入力し、第2の積分器104の出力を量
子化器105で量子化し、遅延器106で1サンプル期
間遅延させ、アナログ信号に変換して第1および第2の
減算器100,103に帰還させるとともに、量子化1
05の出力をディジタル出力信号Yとして取り出す。
ない回路規模の小さいA/D変換用のデルタ・シグマ変
調回路を提供する。 【解決手段】 増幅器107でα(>1)倍された帰還
用の遅延器106からの帰還信号FBとアナログ入力信
号αXとの差分を取る第1の減算器100の出力を第1
の積分器101に入力し、減衰器102によって1/α
に減衰された第1の積分器101の出力と遅延器106
の出力の差分を取る第2の減算器103の出力を第2の
積分器104に入力し、第2の積分器104の出力を量
子化器105で量子化し、遅延器106で1サンプル期
間遅延させ、アナログ信号に変換して第1および第2の
減算器100,103に帰還させるとともに、量子化1
05の出力をディジタル出力信号Yとして取り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルAV機
器などに用いられるアナログ/ディジタル変換器におけ
るデルタ・シグマ変調回路に関するものである。
器などに用いられるアナログ/ディジタル変換器におけ
るデルタ・シグマ変調回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデルタ・シグマ変調回路として、
例えば電子通信学会技術研究報告CS83−198、8
3[307](1984−3−23)P.93−100
に記載されたものがある。
例えば電子通信学会技術研究報告CS83−198、8
3[307](1984−3−23)P.93−100
に記載されたものがある。
【0003】図4は従来の2重積分型のデルタ・シグマ
変調回路の構成を示すブロック図である。図4におい
て、400は第1の減算器、401は第1の積分器、4
02は第2の減算器、403は第2の積分器、404は
量子化器、405は遅延器である。
変調回路の構成を示すブロック図である。図4におい
て、400は第1の減算器、401は第1の積分器、4
02は第2の減算器、403は第2の積分器、404は
量子化器、405は遅延器である。
【0004】アナログ入力信号Xは第1の減算器400
により帰還信号FBとの差分を取られ、第1の積分器4
01で積分される。第1の積分器401の出力は第2の
減算器402により帰還信号FBとの差分を取られ、第
2の積分器403で積分される。第2の積分器403の
出力は量子化器404で量子化され、量子化器404か
らのディジタル出力信号Yは遅延器405によりアナロ
グの帰還信号FBに変換され、第1の減算器400と第
2の減算器402に負帰還される。
により帰還信号FBとの差分を取られ、第1の積分器4
01で積分される。第1の積分器401の出力は第2の
減算器402により帰還信号FBとの差分を取られ、第
2の積分器403で積分される。第2の積分器403の
出力は量子化器404で量子化され、量子化器404か
らのディジタル出力信号Yは遅延器405によりアナロ
グの帰還信号FBに変換され、第1の減算器400と第
2の減算器402に負帰還される。
【0005】図4における2重積分型のデルタ・シグマ
変調回路の伝達特性は、Z変換表示を用いて、入力信号
をX(Z)、出力信号をY(Z)、量子化器404で発
生する量子化雑音をQ(Z)とすると、
変調回路の伝達特性は、Z変換表示を用いて、入力信号
をX(Z)、出力信号をY(Z)、量子化器404で発
生する量子化雑音をQ(Z)とすると、
【0006】
【数1】
【0007】となる。ここで、(1−Z-1)-1は積分を
意味し、Z-1は単位遅延(1サンプル遅延)を意味す
る。(数1)を解くと、
意味し、Z-1は単位遅延(1サンプル遅延)を意味す
る。(数1)を解くと、
【0008】
【数2】
【0009】となる。
【0010】(数2)より、出力信号Y(Z)の信号成
分は入力信号X(Z)と一致し、信号帯域内でフラット
な特性が得られる。
分は入力信号X(Z)と一致し、信号帯域内でフラット
な特性が得られる。
【0011】量子化器404の出力は、図示しない後段
に接続されるディジタル低域フィルタにより高域雑音成
分が除去され、アナログ入力信号Xを量子化した信号Y
となる。
に接続されるディジタル低域フィルタにより高域雑音成
分が除去され、アナログ入力信号Xを量子化した信号Y
となる。
【0012】しかし、上記構成の2重積分型のデルタ・
シグマ変調回路では、第1の積分器401の積分電圧は
アナログ入力信号Xの1〜2倍程度必要とされ、第2の
積分器403の積分電圧は2〜4倍程度必要とされる。
そのため、相対的にアナログ入力信号Xの振幅を減少さ
せる必要があるが、それにより内部雑音の影響を受けや
すくなり、回路全体の信号対雑音比(以下S/Nとい
う)特性が劣化するという問題点があった。
シグマ変調回路では、第1の積分器401の積分電圧は
アナログ入力信号Xの1〜2倍程度必要とされ、第2の
積分器403の積分電圧は2〜4倍程度必要とされる。
そのため、相対的にアナログ入力信号Xの振幅を減少さ
せる必要があるが、それにより内部雑音の影響を受けや
すくなり、回路全体の信号対雑音比(以下S/Nとい
う)特性が劣化するという問題点があった。
【0013】前記問題点を解決するため、第2の積分器
の積分電圧を抑圧することでアナログ入力信号の振幅を
拡大し、S/N特性を向上することを可能としたデルタ
・シグマ変調回路が提案されている(例えば、特公平7
−97749号公報参照)。このような2重積分型のデ
ルタ・シグマ変調回路について、以下に説明する。
の積分電圧を抑圧することでアナログ入力信号の振幅を
拡大し、S/N特性を向上することを可能としたデルタ
・シグマ変調回路が提案されている(例えば、特公平7
−97749号公報参照)。このような2重積分型のデ
ルタ・シグマ変調回路について、以下に説明する。
【0014】図6は第2の積分器の積分電圧を抑圧する
ことでS/N特性を向上させたデルタ・シグマ変調回路
の構成を示すブロック図である。図6において、600
は第1の減算器、601は第1の積分器、602は第1
の遅延器、603は第2の減算器、604は第2の積分
器、605,606はそれぞれ第1、第2の量子化器、
607は加算器、608は増幅器、609は第2の遅延
器である。
ことでS/N特性を向上させたデルタ・シグマ変調回路
の構成を示すブロック図である。図6において、600
は第1の減算器、601は第1の積分器、602は第1
の遅延器、603は第2の減算器、604は第2の積分
器、605,606はそれぞれ第1、第2の量子化器、
607は加算器、608は増幅器、609は第2の遅延
器である。
【0015】第1の減算器600はこの回路のアナログ
入力信号Xと帰還用の第2の遅延器609から出力され
る帰還信号FBとの差分を取り、その差分信号を第1の
積分器601に与える。第1の積分器601から出力さ
れた第1の積分信号は第1の遅延器602に入力すると
同時に、第1の量子化器605にも入力する。第1の量
子化器605に入力された第1の積分信号は、その極性
を判定されて量子化された2値の量子化信号OS11と
なり、加算器607に入力される。一方、前記第1の遅
延器602に入力した第1の積分信号は遅延出力された
後、前記第2の遅延器609からの帰還信号FBととも
に第2の減算器603に入力される。この2つの信号は
第2の減算器603によって差分された信号となり、第
2の積分器604を経て第2の積分信号となる。この第
2の積分信号は第2の量子化器606に入力し、その極
性を判定されて量子化された2値の量子化信号OS12
となり、加算器607に入力される。
入力信号Xと帰還用の第2の遅延器609から出力され
る帰還信号FBとの差分を取り、その差分信号を第1の
積分器601に与える。第1の積分器601から出力さ
れた第1の積分信号は第1の遅延器602に入力すると
同時に、第1の量子化器605にも入力する。第1の量
子化器605に入力された第1の積分信号は、その極性
を判定されて量子化された2値の量子化信号OS11と
なり、加算器607に入力される。一方、前記第1の遅
延器602に入力した第1の積分信号は遅延出力された
後、前記第2の遅延器609からの帰還信号FBととも
に第2の減算器603に入力される。この2つの信号は
第2の減算器603によって差分された信号となり、第
2の積分器604を経て第2の積分信号となる。この第
2の積分信号は第2の量子化器606に入力し、その極
性を判定されて量子化された2値の量子化信号OS12
となり、加算器607に入力される。
【0016】さらに、加算器607は、前記第1の量子
化器605の2値出力量子化信号OS11と前記第2の
量子化器606の2値出力量子化信号OS12との加算
信号を出力する。この加算信号は、補正用の増幅器60
8を通して3値のディジタル出力信号Yとなる。
化器605の2値出力量子化信号OS11と前記第2の
量子化器606の2値出力量子化信号OS12との加算
信号を出力する。この加算信号は、補正用の増幅器60
8を通して3値のディジタル出力信号Yとなる。
【0017】この出力信号Yは帰還用の第2の遅延器6
09に入力されて帰還信号FBを生成し、それが前記第
1および第2の減算器600,603にそれぞれ与えら
れる。
09に入力されて帰還信号FBを生成し、それが前記第
1および第2の減算器600,603にそれぞれ与えら
れる。
【0018】以上の回路構成において、このデルタ・シ
グマ変調回路の伝達特性は、Z変換表示を用いて、入力
信号をX(Z)、出力信号をY(Z)、第1の量子化器
605の出力信号、量子化雑音をそれぞれY1(Z)、
Q1(Z)、第2の量子化器606の出力信号、量子化
雑音をそれぞれY2(Z)、Q2(Z)とすると、
グマ変調回路の伝達特性は、Z変換表示を用いて、入力
信号をX(Z)、出力信号をY(Z)、第1の量子化器
605の出力信号、量子化雑音をそれぞれY1(Z)、
Q1(Z)、第2の量子化器606の出力信号、量子化
雑音をそれぞれY2(Z)、Q2(Z)とすると、
【0019】
【数3】
【0020】
【数4】
【0021】
【数5】
【0022】となる。ここで、
【0023】
【数6】
【0024】とおいて、(数3)〜(数6)を解くと、
【0025】
【数7】
【0026】となる。(数7)は、
【0027】
【数8】
【0028】とおくと、
【0029】
【数9】
【0030】と表せる。ここで、補正用の増幅器608
の利得を例えば、G=0.5とすると、F(Z)は、
の利得を例えば、G=0.5とすると、F(Z)は、
【0031】
【数10】
【0032】となり、(数9)は、
【0033】
【数11】
【0034】となる。
【0035】(数7),(数11)によれば、入力信号
X(Z)が量子化された出力信号Y(Z)に変換される
とき、X(Z)の係数に相当する伝達関数はF(Z)で
あり、X(Z)にF(Z)で示されるフィルタ特性が乗
じられたものがY(Z)になることを示している。前記
(数2)で示した図4のデルタ・シグマ変調回路の場合
の伝達特性ではY(Z)の信号成分はX(Z)と一致し
ているが、(数7)に示した伝達関数では一致していな
い。しかし、(数10)に示した伝達関数F(Z)が所
要の信号帯域内でフラットな特性に近似していれば、Y
(Z)の帯域内信号成分はX(Z)に近似され、Y
(Z)の帯域外雑音成分を、図示しない後段のディジタ
ル低域フィルタで除去して、A/D変換された信号が得
られる。
X(Z)が量子化された出力信号Y(Z)に変換される
とき、X(Z)の係数に相当する伝達関数はF(Z)で
あり、X(Z)にF(Z)で示されるフィルタ特性が乗
じられたものがY(Z)になることを示している。前記
(数2)で示した図4のデルタ・シグマ変調回路の場合
の伝達特性ではY(Z)の信号成分はX(Z)と一致し
ているが、(数7)に示した伝達関数では一致していな
い。しかし、(数10)に示した伝達関数F(Z)が所
要の信号帯域内でフラットな特性に近似していれば、Y
(Z)の帯域内信号成分はX(Z)に近似され、Y
(Z)の帯域外雑音成分を、図示しない後段のディジタ
ル低域フィルタで除去して、A/D変換された信号が得
られる。
【0036】特公平7−97749号公報における計算
機シミュレーションによれば、図4に示される従来のデ
ルタ・シグマ変調回路では、入力レベル−70dB〜−
10dBの範囲において第2の積分信号電圧は入力信号
電圧の3倍程度となり、相対的に入力信号の電圧を内部
動作電圧の1/3程度に制限することになる。したがっ
て、実際的な回路では内部雑音の影響により、S/N特
性を劣化させる要因となる。
機シミュレーションによれば、図4に示される従来のデ
ルタ・シグマ変調回路では、入力レベル−70dB〜−
10dBの範囲において第2の積分信号電圧は入力信号
電圧の3倍程度となり、相対的に入力信号の電圧を内部
動作電圧の1/3程度に制限することになる。したがっ
て、実際的な回路では内部雑音の影響により、S/N特
性を劣化させる要因となる。
【0037】これに対し、図6に示されるデルタ・シグ
マ変調回路では、第1の量子化器605と第2の量子化
器606との出力を加算、補正して、3値の出力信号Y
による帰還信号FBを生成することにより、内部動作電
圧が入力信号Xの電圧の1倍となるように設定し、相対
的に入力信号Xのレベルを上げることが可能となり、S
/N特性を向上することができる。
マ変調回路では、第1の量子化器605と第2の量子化
器606との出力を加算、補正して、3値の出力信号Y
による帰還信号FBを生成することにより、内部動作電
圧が入力信号Xの電圧の1倍となるように設定し、相対
的に入力信号Xのレベルを上げることが可能となり、S
/N特性を向上することができる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示される従来のデルタ・シグマ変調回路では、実際的な
回路において比較的規模が大きな量子化器の数が2倍と
なってしまうという問題点があった。
示される従来のデルタ・シグマ変調回路では、実際的な
回路において比較的規模が大きな量子化器の数が2倍と
なってしまうという問題点があった。
【0039】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、S/N特性が良好で、しかも量子化器の数を増や
さず、回路規模を増加しないデルタ・シグマ変調回路を
提供することを目的とするものである。
ので、S/N特性が良好で、しかも量子化器の数を増や
さず、回路規模を増加しないデルタ・シグマ変調回路を
提供することを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るデルタ・シグマ変調回路は、帰還用の
遅延器の出力信号を所定の倍率αで増幅する増幅器と、
アナログ入力信号から前記増幅器の出力信号を減算する
第1の減算器と、前記第1の減算器の出力を積分する第
1の積分器と、前記第1の積分器の出力を1/αに減衰
する減衰器と、前記減衰器の出力から前記遅延器の出力
信号を減算する第2の減算器と、前記第2の減算器の出
力を積分する第2の積分器と、前記第2の積分器の出力
を量子化する量子化器と、前記量子化器の出力を1サン
プル期間遅延するとともにアナログ信号に変換する前記
の遅延器とを具備し、前記量子化器からディジタル出力
信号を取り出すように構成してあることを特徴としてい
る。
に、本発明に係るデルタ・シグマ変調回路は、帰還用の
遅延器の出力信号を所定の倍率αで増幅する増幅器と、
アナログ入力信号から前記増幅器の出力信号を減算する
第1の減算器と、前記第1の減算器の出力を積分する第
1の積分器と、前記第1の積分器の出力を1/αに減衰
する減衰器と、前記減衰器の出力から前記遅延器の出力
信号を減算する第2の減算器と、前記第2の減算器の出
力を積分する第2の積分器と、前記第2の積分器の出力
を量子化する量子化器と、前記量子化器の出力を1サン
プル期間遅延するとともにアナログ信号に変換する前記
の遅延器とを具備し、前記量子化器からディジタル出力
信号を取り出すように構成してあることを特徴としてい
る。
【0041】前記の増幅器と第1の減算器と第1の積分
器は、アナログ入力信号の入力端子に接続された抵抗値
がRである第1の抵抗器と、遅延器の反転出力端子に接
続された抵抗値がR/αである第2の抵抗器と、第1の
反転増幅器と、前記第1の反転増幅器の入出力端子間に
接続された容量値Cをもつ第1の容量とからなる第1の
加算積分器として構成でき、前記の減衰器と第2の減算
器と第2の積分器は、前記第1の反転増幅器の出力端子
に接続された抵抗値がα・Rである第3の抵抗器と、前
記遅延器の非反転出力端子に接続された抵抗値がRであ
る第4の抵抗器と、第2の反転増幅器と、前記第2の反
転増幅器の入出力端子間に接続された容量値Cをもつ第
2の容量とからなる第2の加算積分器として構成でき
る。
器は、アナログ入力信号の入力端子に接続された抵抗値
がRである第1の抵抗器と、遅延器の反転出力端子に接
続された抵抗値がR/αである第2の抵抗器と、第1の
反転増幅器と、前記第1の反転増幅器の入出力端子間に
接続された容量値Cをもつ第1の容量とからなる第1の
加算積分器として構成でき、前記の減衰器と第2の減算
器と第2の積分器は、前記第1の反転増幅器の出力端子
に接続された抵抗値がα・Rである第3の抵抗器と、前
記遅延器の非反転出力端子に接続された抵抗値がRであ
る第4の抵抗器と、第2の反転増幅器と、前記第2の反
転増幅器の入出力端子間に接続された容量値Cをもつ第
2の容量とからなる第2の加算積分器として構成でき
る。
【0042】従来のα倍(α>1)の電圧の入力信号か
ら、増幅器によりα倍された遅延器の出力を減じた信号
を第1の積分器に入力することで回路のS/N特性に大
きな影響を与えるデルタ・シグマ変調回路の前段部の内
部信号電圧を上げ、一方、積分電圧が大きくなる後段部
へは、第1の積分器の出力を減衰器により1/α倍して
内部信号電圧を従来と同等とすることでデルタ・シグマ
変調回路の後段部のオーバーフローを防ぐ。
ら、増幅器によりα倍された遅延器の出力を減じた信号
を第1の積分器に入力することで回路のS/N特性に大
きな影響を与えるデルタ・シグマ変調回路の前段部の内
部信号電圧を上げ、一方、積分電圧が大きくなる後段部
へは、第1の積分器の出力を減衰器により1/α倍して
内部信号電圧を従来と同等とすることでデルタ・シグマ
変調回路の後段部のオーバーフローを防ぐ。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明に係る請求項1のデルタ・
シグマ変調回路は、遅延器の出力信号を所定の倍率αで
増幅する増幅器と、アナログ入力信号から前記増幅器の
出力信号を減算する第1の減算器と、前記第1の減算器
の出力を積分する第1の積分器と、前記第1の積分器の
出力を1/αに減衰する減衰器と、前記減衰器の出力か
ら前記遅延器の出力信号を減算する第2の減算器と、前
記第2の減算器の出力を積分する第2の積分器と、前記
第2の積分器の出力を量子化する量子化器と、前記量子
化器の出力を1サンプル期間遅延するとともにアナログ
信号に変換する前記の遅延器とを具備し、前記量子化器
からディジタル出力信号を取り出すように構成してある
ことを特徴としている。
シグマ変調回路は、遅延器の出力信号を所定の倍率αで
増幅する増幅器と、アナログ入力信号から前記増幅器の
出力信号を減算する第1の減算器と、前記第1の減算器
の出力を積分する第1の積分器と、前記第1の積分器の
出力を1/αに減衰する減衰器と、前記減衰器の出力か
ら前記遅延器の出力信号を減算する第2の減算器と、前
記第2の減算器の出力を積分する第2の積分器と、前記
第2の積分器の出力を量子化する量子化器と、前記量子
化器の出力を1サンプル期間遅延するとともにアナログ
信号に変換する前記の遅延器とを具備し、前記量子化器
からディジタル出力信号を取り出すように構成してある
ことを特徴としている。
【0044】従来のα倍(α>1)の電圧の入力信号か
ら、増幅器によりα倍された遅延器の出力を減じた信号
を第1の積分器に入力することで回路のS/N特性に大
きな影響を与えるデルタ・シグマ変調回路の前段部の内
部信号電圧を上げ、一方、積分電圧が大きくなる後段部
へは、第1の積分器の出力を減衰器により1/α倍して
内部信号電圧を従来と同等とすることでデルタ・シグマ
変調回路の後段部のオーバーフローを防ぐという作用を
有する。したがって、S/N特性が良好で、しかも量子
化器の数を増やさず、回路規模を増加しないデルタ・シ
グマ変調回路を提供できる。
ら、増幅器によりα倍された遅延器の出力を減じた信号
を第1の積分器に入力することで回路のS/N特性に大
きな影響を与えるデルタ・シグマ変調回路の前段部の内
部信号電圧を上げ、一方、積分電圧が大きくなる後段部
へは、第1の積分器の出力を減衰器により1/α倍して
内部信号電圧を従来と同等とすることでデルタ・シグマ
変調回路の後段部のオーバーフローを防ぐという作用を
有する。したがって、S/N特性が良好で、しかも量子
化器の数を増やさず、回路規模を増加しないデルタ・シ
グマ変調回路を提供できる。
【0045】本発明に係る請求項2のデルタ・シグマ変
調回路は、上記請求項1において、増幅器と第1の減算
器と第1の積分器は、一方の端子がアナログ入力信号の
入力端子に接続され、抵抗値がRである第1の抵抗器
と、一方の端子が遅延器の反転出力端子に接続され、抵
抗値がR/αである第2の抵抗器と、第1の反転増幅器
と、前記第1の反転増幅器の入出力端子間に接続され、
容量値Cをもつ第1の容量とを具備し、前記第1および
第2の抵抗器のそれぞれ他方の端子が前記第1の反転増
幅器の入力端子に接続された状態の第1の加算積分器と
して構成され、減衰器と第2の減算器と第2の積分器
は、一方の端子が前記第1の反転増幅器の出力端子に接
続され、抵抗値がα・Rである第3の抵抗器と、一方の
端子が前記遅延器の非反転出力端子に接続され、抵抗値
がRである第4の抵抗器と、第2の反転増幅器と、前記
第2の反転増幅器の入出力端子間に接続され、容量値C
をもつ第2の容量とを具備し、前記第3および第4の抵
抗器のそれぞれ他方の端子が前記第2の反転増幅器の入
力端子に接続された状態の第2の加算積分器として構成
されていることを特徴としている。
調回路は、上記請求項1において、増幅器と第1の減算
器と第1の積分器は、一方の端子がアナログ入力信号の
入力端子に接続され、抵抗値がRである第1の抵抗器
と、一方の端子が遅延器の反転出力端子に接続され、抵
抗値がR/αである第2の抵抗器と、第1の反転増幅器
と、前記第1の反転増幅器の入出力端子間に接続され、
容量値Cをもつ第1の容量とを具備し、前記第1および
第2の抵抗器のそれぞれ他方の端子が前記第1の反転増
幅器の入力端子に接続された状態の第1の加算積分器と
して構成され、減衰器と第2の減算器と第2の積分器
は、一方の端子が前記第1の反転増幅器の出力端子に接
続され、抵抗値がα・Rである第3の抵抗器と、一方の
端子が前記遅延器の非反転出力端子に接続され、抵抗値
がRである第4の抵抗器と、第2の反転増幅器と、前記
第2の反転増幅器の入出力端子間に接続され、容量値C
をもつ第2の容量とを具備し、前記第3および第4の抵
抗器のそれぞれ他方の端子が前記第2の反転増幅器の入
力端子に接続された状態の第2の加算積分器として構成
されていることを特徴としている。
【0046】第1の反転増幅器により、従来のα倍の電
圧の入力信号は第1の抵抗器と第1の容量で決定される
積分定数RCで積分されるとともに、遅延器の反転出力
信号は第2の抵抗器と第1の容量で決定される積分定数
RC/αで積分され、両信号の加算信号が反転されて出
力される。第1の積分器の出力は、第3の抵抗器を介し
て第2の反転増幅器に入力され、第2の容量との組み合
わせで決定される積分定数αRCで積分されるととも
に、遅延器の非反転出力が第4の抵抗器を介して積分定
数RCで積分され、両信号の加算出力が反転されて出力
される。積分電圧が大きくなる後段部へは、第1の積分
器の出力を減衰器により1/α倍して内部信号電圧を従
来と同等とすることで後段部のオーバーフローを防ぐと
いう作用を有する。
圧の入力信号は第1の抵抗器と第1の容量で決定される
積分定数RCで積分されるとともに、遅延器の反転出力
信号は第2の抵抗器と第1の容量で決定される積分定数
RC/αで積分され、両信号の加算信号が反転されて出
力される。第1の積分器の出力は、第3の抵抗器を介し
て第2の反転増幅器に入力され、第2の容量との組み合
わせで決定される積分定数αRCで積分されるととも
に、遅延器の非反転出力が第4の抵抗器を介して積分定
数RCで積分され、両信号の加算出力が反転されて出力
される。積分電圧が大きくなる後段部へは、第1の積分
器の出力を減衰器により1/α倍して内部信号電圧を従
来と同等とすることで後段部のオーバーフローを防ぐと
いう作用を有する。
【0047】以下、本発明に係るデルタ・シグマ変調回
路の具体的な実施の形態について、図面に基づいて詳細
に説明する。
路の具体的な実施の形態について、図面に基づいて詳細
に説明する。
【0048】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係るデルタ・シグマ変調回路の構成を示すブロッ
ク図である。図1において、100は第1の減算器、1
01は第1の積分器、102は減衰率1/α(α>1)
の減衰器、103は第2の減算器、104は第2の積分
器、105は量子化器、106は帰還用の遅延器、10
7は増幅率αの帰還用の増幅器である。アナログ入力信
号αXの入力端子は第1の減算器100の(+)入力端
子に接続され、帰還用の増幅器107の出力端子は第1
の減算器100の(−)入力端子に接続されている。第
1の減算器100の出力端子は第1の積分器101の入
力端子に接続され、第1の積分器101の出力端子は減
衰器102の入力端子に接続されている。減衰器102
の出力端子は第2の減算器103の(+)入力端子に接
続され、帰還用の遅延器106の出力端子は帰還用の増
幅器107の入力端子に接続されているとともに第2の
減算器103の(−)入力端子に接続されている。第2
の減算器103の出力端子は第2の積分器104の入力
端子に接続され、第2の積分器104の出力端子は量子
化器105の入力端子に接続されている。量子化器10
5の出力端子はこのデルタ・シグマ変調回路の出力端子
に接続されているとともに帰還用の遅延器106の入力
端子に接続されている。
態1に係るデルタ・シグマ変調回路の構成を示すブロッ
ク図である。図1において、100は第1の減算器、1
01は第1の積分器、102は減衰率1/α(α>1)
の減衰器、103は第2の減算器、104は第2の積分
器、105は量子化器、106は帰還用の遅延器、10
7は増幅率αの帰還用の増幅器である。アナログ入力信
号αXの入力端子は第1の減算器100の(+)入力端
子に接続され、帰還用の増幅器107の出力端子は第1
の減算器100の(−)入力端子に接続されている。第
1の減算器100の出力端子は第1の積分器101の入
力端子に接続され、第1の積分器101の出力端子は減
衰器102の入力端子に接続されている。減衰器102
の出力端子は第2の減算器103の(+)入力端子に接
続され、帰還用の遅延器106の出力端子は帰還用の増
幅器107の入力端子に接続されているとともに第2の
減算器103の(−)入力端子に接続されている。第2
の減算器103の出力端子は第2の積分器104の入力
端子に接続され、第2の積分器104の出力端子は量子
化器105の入力端子に接続されている。量子化器10
5の出力端子はこのデルタ・シグマ変調回路の出力端子
に接続されているとともに帰還用の遅延器106の入力
端子に接続されている。
【0049】帰還用の増幅器107は遅延器106から
出力される帰還信号FBをα倍に増幅し、その帰還信号
FBをα倍に増幅した信号が第1の減算器100に入力
される。アナログ入力信号αXは、第1の減算器100
により増幅器107からの帰還信号FBをα倍にされた
信号との差分を取られた後、第1の積分器101によっ
て積分される。第1の積分器101の積分出力は、減衰
器102によって1/α倍に減衰された後、第2の減算
器103によって遅延器106からの帰還信号FBとの
差分を取られ、第2の積分器104で積分される。第2
の積分器104の積分出力は量子化器105により量子
化され、ディジタル出力信号Yとして出力されるととも
に、帰還用の遅延器106に入力される。
出力される帰還信号FBをα倍に増幅し、その帰還信号
FBをα倍に増幅した信号が第1の減算器100に入力
される。アナログ入力信号αXは、第1の減算器100
により増幅器107からの帰還信号FBをα倍にされた
信号との差分を取られた後、第1の積分器101によっ
て積分される。第1の積分器101の積分出力は、減衰
器102によって1/α倍に減衰された後、第2の減算
器103によって遅延器106からの帰還信号FBとの
差分を取られ、第2の積分器104で積分される。第2
の積分器104の積分出力は量子化器105により量子
化され、ディジタル出力信号Yとして出力されるととも
に、帰還用の遅延器106に入力される。
【0050】帰還用の遅延器106は、量子化されたデ
ィジタル出力信号Yを1サンプル期間だけ遅延した後、
信号Yの大きさに応じたアナログ信号に変換する機能を
もつ。
ィジタル出力信号Yを1サンプル期間だけ遅延した後、
信号Yの大きさに応じたアナログ信号に変換する機能を
もつ。
【0051】以上の回路構成において、このデルタ・シ
グマ変調回路の伝達特性は、Z変換表示を用いて、入力
信号をαX(Z)、量子化器105の出力信号、量子化
雑音をそれぞれY(Z),Q(Z)とすると、
グマ変調回路の伝達特性は、Z変換表示を用いて、入力
信号をαX(Z)、量子化器105の出力信号、量子化
雑音をそれぞれY(Z),Q(Z)とすると、
【0052】
【数12】
【0053】となる。これを解くと、
【0054】
【数13】
【0055】となり、特性的には、図4に示される従来
のデルタ・シグマ変調回路についての(数2)と同じ特
性となる。
のデルタ・シグマ変調回路についての(数2)と同じ特
性となる。
【0056】しかしながら、実際的な回路で存在する内
部回路雑音を考慮した場合、回路のS/N特性に違いが
ある。内部回路雑音を図1および図4における第1およ
び第2の積分器101,104、401,403に対す
る入力換算雑音として代表させた場合の回路ブロックを
図2および図5に示す。
部回路雑音を考慮した場合、回路のS/N特性に違いが
ある。内部回路雑音を図1および図4における第1およ
び第2の積分器101,104、401,403に対す
る入力換算雑音として代表させた場合の回路ブロックを
図2および図5に示す。
【0057】図2における符号100〜107の構成要
素は図1と同じものであって、200の第1の加算器お
よび201の第2の加算器は内部回路雑音の影響を説明
するために便宜的に図中に付加したものであり、実際の
回路の構成要素ではない。
素は図1と同じものであって、200の第1の加算器お
よび201の第2の加算器は内部回路雑音の影響を説明
するために便宜的に図中に付加したものであり、実際の
回路の構成要素ではない。
【0058】図5においても同様であり、図中の符号4
00〜405の構成要素は図4と同じものであって、5
00の第1の加算器および501の第2の加算器は内部
回路雑音の説明のためのものであり、実際の回路の構成
要素ではない。
00〜405の構成要素は図4と同じものであって、5
00の第1の加算器および501の第2の加算器は内部
回路雑音の説明のためのものであり、実際の回路の構成
要素ではない。
【0059】まず、図5に示す従来のデルタ・シグマ変
調回路の場合について説明する。
調回路の場合について説明する。
【0060】第1の減算器400と第1の積分器401
で構成されるデルタ・シグマ変調回路の前段部502の
内部回路雑音が第1の積分器401の入力等価雑音ε1
として第1の加算器500に加えられ、第2の減算器4
02と第2の積分器403で構成されるデルタ・シグマ
変調回路の後段部503の内部回路雑音が第2の積分器
403の入力等価雑音ε2として第2の加算器501に
加えられる。
で構成されるデルタ・シグマ変調回路の前段部502の
内部回路雑音が第1の積分器401の入力等価雑音ε1
として第1の加算器500に加えられ、第2の減算器4
02と第2の積分器403で構成されるデルタ・シグマ
変調回路の後段部503の内部回路雑音が第2の積分器
403の入力等価雑音ε2として第2の加算器501に
加えられる。
【0061】内部回路雑音を含めた伝達特性をZ変換表
示を用いて表すと、
示を用いて表すと、
【0062】
【数14】
【0063】となる。これを解くと、
【0064】
【数15】
【0065】となる。前段部502の内部回路雑音ε1
成分はそのまま出力に現れる。しかし、後段部503の
内部回路雑音ε2成分には
成分はそのまま出力に現れる。しかし、後段部503の
内部回路雑音ε2成分には
【0066】
【数16】
【0067】なる伝達特性の係数H(Z)がかかる。
【0068】(数16)は微分特性を表しており、低域
の雑音レベルが抑圧されているため、後段部503の内
部回路雑音ε2がS/N特性に与える影響は小さい。
の雑音レベルが抑圧されているため、後段部503の内
部回路雑音ε2がS/N特性に与える影響は小さい。
【0069】例えば、オーバーサンプル比が64の場
合、後段部503の内部回路雑音ε2がデルタ・シグマ
変調回路のS/N特性に与える影響は、前段部502の
内部回路雑音ε1が与える影響に対し約−28dBのレ
ベルでありほとんど無視することができる。これに対し
て、前段部502の内部回路雑音ε1による影響は大き
い。したがって、(数15)は結果的に概略として(数
17)となる。
合、後段部503の内部回路雑音ε2がデルタ・シグマ
変調回路のS/N特性に与える影響は、前段部502の
内部回路雑音ε1が与える影響に対し約−28dBのレ
ベルでありほとんど無視することができる。これに対し
て、前段部502の内部回路雑音ε1による影響は大き
い。したがって、(数15)は結果的に概略として(数
17)となる。
【0070】
【数17】
【0071】一方、図4に示される従来のデルタ・シグ
マ変調回路について述べたように、第1の積分器401
の積分電圧はアナログ入力信号Xの1〜2倍程度必要と
され、第2の積分器403の積分電圧は2〜4倍程度必
要とされるため、相対的にアナログ入力信号Xの振幅を
減少させていた。そして、その結果として、内部雑音の
影響を受けやすくなり、回路全体のS/N特性が劣化す
るという問題点があった。
マ変調回路について述べたように、第1の積分器401
の積分電圧はアナログ入力信号Xの1〜2倍程度必要と
され、第2の積分器403の積分電圧は2〜4倍程度必
要とされるため、相対的にアナログ入力信号Xの振幅を
減少させていた。そして、その結果として、内部雑音の
影響を受けやすくなり、回路全体のS/N特性が劣化す
るという問題点があった。
【0072】次に、本発明の実施の形態1に係るデルタ
・シグマ変調回路の場合について図2を用いて説明す
る。
・シグマ変調回路の場合について図2を用いて説明す
る。
【0073】図5に示す従来のデルタ・シグマ変調回路
の場合と同様に、第1の減算器100と第1の積分器1
01で構成されるデルタ・シグマ変調回路の前段部20
3の内部回路雑音を第1の積分器101の入力等価雑音
ε1として第1の加算器200に加え、第2の減算器1
03と第2の積分器104で構成されるデルタ・シグマ
変調回路の後段部204の内部回路雑音を第2の積分器
104の入力等価雑音ε2として第2の加算器201に
加える。
の場合と同様に、第1の減算器100と第1の積分器1
01で構成されるデルタ・シグマ変調回路の前段部20
3の内部回路雑音を第1の積分器101の入力等価雑音
ε1として第1の加算器200に加え、第2の減算器1
03と第2の積分器104で構成されるデルタ・シグマ
変調回路の後段部204の内部回路雑音を第2の積分器
104の入力等価雑音ε2として第2の加算器201に
加える。
【0074】ここで、第1の積分器101の積分電圧は
第2の積分器104の積分電圧より小さいため、第1の
積分器101における内部信号レベルに関しては増幅す
ることが可能である。ここでの増幅度をα(>1)とし
たとき、アナログ入力信号の振幅は従来のα倍、すなわ
ちαXの振幅の入力信号を与えることができる。ただ
し、そのままでは第2の積分器104でオーバーフロー
するため、第2の積分器104へ入力する信号レベルは
減衰器102により1/αに減衰しておく。
第2の積分器104の積分電圧より小さいため、第1の
積分器101における内部信号レベルに関しては増幅す
ることが可能である。ここでの増幅度をα(>1)とし
たとき、アナログ入力信号の振幅は従来のα倍、すなわ
ちαXの振幅の入力信号を与えることができる。ただ
し、そのままでは第2の積分器104でオーバーフロー
するため、第2の積分器104へ入力する信号レベルは
減衰器102により1/αに減衰しておく。
【0075】内部回路雑音を含めた伝達特性をZ変換表
示を用いて表すと、
示を用いて表すと、
【0076】
【数18】
【0077】となる。これを解くと、
【0078】
【数19】
【0079】となり、微分項を無視すると、(数19)
は結果的に概略として(数20)となる。
は結果的に概略として(数20)となる。
【0080】
【数20】
【0081】(数17)と(数20)との比較から明ら
かなように、デルタ・シグマ変調回路のS/N特性に大
きく影響を及ぼす前段部203の内部回路雑音ε1によ
る影響が従来に比べ、1/αとなり、S/N特性が大幅
に改善される。
かなように、デルタ・シグマ変調回路のS/N特性に大
きく影響を及ぼす前段部203の内部回路雑音ε1によ
る影響が従来に比べ、1/αとなり、S/N特性が大幅
に改善される。
【0082】一方、図6に示したデルタ・シグマ変調回
路の場合、第2の積分器604の積分電圧は抑圧されて
いるが、第1の積分器601は従来通りであり入力可能
な信号電圧は第1の積分器601側で制限されてしまう
ため、性能的には本実施の形態1と同等程度である。そ
して、図6の場合には高価な量子化器を2つ必要とした
のに対して、本実施の形態1の場合は量子化器は1つで
すみ、コストダウンを図ることができる。すなわち、量
子化器の数を増やさずに回路規模を増加させることな
く、S/N特性を向上させることが可能となる。
路の場合、第2の積分器604の積分電圧は抑圧されて
いるが、第1の積分器601は従来通りであり入力可能
な信号電圧は第1の積分器601側で制限されてしまう
ため、性能的には本実施の形態1と同等程度である。そ
して、図6の場合には高価な量子化器を2つ必要とした
のに対して、本実施の形態1の場合は量子化器は1つで
すみ、コストダウンを図ることができる。すなわち、量
子化器の数を増やさずに回路規模を増加させることな
く、S/N特性を向上させることが可能となる。
【0083】(実施の形態2)次に、以下、本発明の実
施の形態2に係るデルタ・シグマ変調回路について、図
3に基づいて詳細に説明する。
施の形態2に係るデルタ・シグマ変調回路について、図
3に基づいて詳細に説明する。
【0084】図3において、300は第1の抵抗器、3
01は第2の抵抗器、302は第1の容量、303は第
1の反転増幅器、304は第3の抵抗器、305は第4
の抵抗器、306は第2の容量、307は第2の反転増
幅器、308は量子化器、309は遅延器である。第1
の抵抗器300の一端はアナログ入力信号αXの入力端
子に接続され、他端は第1の反転増幅器303の入力端
子に接続されている。第2の抵抗器301は第1の抵抗
器300の抵抗値Rの1/α倍の抵抗値R/αをもち、
その一端は遅延器309の反転出力端子に接続され、他
端は第1の抵抗器300と第1の反転増幅器303との
接続点Aに接続されている。第1の容量302は第1の
反転増幅器303の出力端子と前記接続点Aとの間に接
続されている。前記の第1の抵抗器300と第2の抵抗
器301と第1の反転増幅器303と第1の容量302
によって第1の加算積分器310が構成されている。こ
の第1の加算積分器310は、図1の増幅器107と第
1の減算器100と第1の積分器101と等価なもので
ある。第3の抵抗器304は第1の抵抗器300の抵抗
値Rのα倍の抵抗値α・Rをもち、その一端は第1の反
転増幅器303の出力端子に接続され、他端は第2の反
転増幅器307の入力端子に接続されている。第4の抵
抗器305は第1の抵抗器300の抵抗値Rと同じ抵抗
値Rをもち、その一端は遅延器309の非反転出力端子
に接続され、他端は第3の抵抗器304と第2の反転増
幅器307との接続点Bに接続されている。第2の容量
306は第2の反転増幅器307の出力端子と前記接続
点Bとの間に接続されている。第2の反転増幅器307
の出力端子は量子化器308の入力端子に接続され、量
子化器308の出力端子はこのデルタ・シグマ変調回路
の出力端子に接続されているとともに、遅延器309の
入力端子に接続されている。
01は第2の抵抗器、302は第1の容量、303は第
1の反転増幅器、304は第3の抵抗器、305は第4
の抵抗器、306は第2の容量、307は第2の反転増
幅器、308は量子化器、309は遅延器である。第1
の抵抗器300の一端はアナログ入力信号αXの入力端
子に接続され、他端は第1の反転増幅器303の入力端
子に接続されている。第2の抵抗器301は第1の抵抗
器300の抵抗値Rの1/α倍の抵抗値R/αをもち、
その一端は遅延器309の反転出力端子に接続され、他
端は第1の抵抗器300と第1の反転増幅器303との
接続点Aに接続されている。第1の容量302は第1の
反転増幅器303の出力端子と前記接続点Aとの間に接
続されている。前記の第1の抵抗器300と第2の抵抗
器301と第1の反転増幅器303と第1の容量302
によって第1の加算積分器310が構成されている。こ
の第1の加算積分器310は、図1の増幅器107と第
1の減算器100と第1の積分器101と等価なもので
ある。第3の抵抗器304は第1の抵抗器300の抵抗
値Rのα倍の抵抗値α・Rをもち、その一端は第1の反
転増幅器303の出力端子に接続され、他端は第2の反
転増幅器307の入力端子に接続されている。第4の抵
抗器305は第1の抵抗器300の抵抗値Rと同じ抵抗
値Rをもち、その一端は遅延器309の非反転出力端子
に接続され、他端は第3の抵抗器304と第2の反転増
幅器307との接続点Bに接続されている。第2の容量
306は第2の反転増幅器307の出力端子と前記接続
点Bとの間に接続されている。第2の反転増幅器307
の出力端子は量子化器308の入力端子に接続され、量
子化器308の出力端子はこのデルタ・シグマ変調回路
の出力端子に接続されているとともに、遅延器309の
入力端子に接続されている。
【0085】アナログ入力信号αXは抵抗値Rをもつ第
1の抵抗器300を介して第1の反転増幅器303に入
力される。また第1の反転増幅器303には、遅延器3
09により1サンプル期間遅延され、かつ符号が反転さ
れた量子化器出力信号/FB(この明細書では、表記の
都合上、図面において符号FBの上に付けられた反転を
示すバーに代えて『/』を用いて/FBのように表すこ
ととする)が抵抗値R/αをもつ第2の抵抗器301を
介して入力される。これらの信号は、第1の反転増幅器
303、第1の抵抗器300、第2の抵抗器301およ
び第1の反転増幅器303の入出力間に挿入された容量
値Cをもつ第1の容量302で構成される第1の加算積
分器310で積分される。
1の抵抗器300を介して第1の反転増幅器303に入
力される。また第1の反転増幅器303には、遅延器3
09により1サンプル期間遅延され、かつ符号が反転さ
れた量子化器出力信号/FB(この明細書では、表記の
都合上、図面において符号FBの上に付けられた反転を
示すバーに代えて『/』を用いて/FBのように表すこ
ととする)が抵抗値R/αをもつ第2の抵抗器301を
介して入力される。これらの信号は、第1の反転増幅器
303、第1の抵抗器300、第2の抵抗器301およ
び第1の反転増幅器303の入出力間に挿入された容量
値Cをもつ第1の容量302で構成される第1の加算積
分器310で積分される。
【0086】第1の反転増幅器303の出力は、抵抗値
α・Rをもつ第3の抵抗器304を介して第2の反転増
幅器307に入力される。また第2の反転増幅器307
には、遅延器309により1サンプル期間遅延された量
子化器出力信号FBが抵抗値Rをもつ第4の抵抗器30
5を介して入力される。これらの信号は、第2の反転増
幅器307、第3の抵抗器304、第4の抵抗器305
および第2の反転増幅器307の入出力間に挿入された
容量値Cをもつ第2の容量306で構成される第2の加
算積分器311で積分される。
α・Rをもつ第3の抵抗器304を介して第2の反転増
幅器307に入力される。また第2の反転増幅器307
には、遅延器309により1サンプル期間遅延された量
子化器出力信号FBが抵抗値Rをもつ第4の抵抗器30
5を介して入力される。これらの信号は、第2の反転増
幅器307、第3の抵抗器304、第4の抵抗器305
および第2の反転増幅器307の入出力間に挿入された
容量値Cをもつ第2の容量306で構成される第2の加
算積分器311で積分される。
【0087】第2の反転増幅器307の出力は量子化器
308で量子化され、ディジタル出力信号Yとして取り
出されるとともに、遅延器309によって1サンプル期
間だけ遅延され、アナログ化されて量子化器出力信号F
Bおよび/FBに変換される。
308で量子化され、ディジタル出力信号Yとして取り
出されるとともに、遅延器309によって1サンプル期
間だけ遅延され、アナログ化されて量子化器出力信号F
Bおよび/FBに変換される。
【0088】ここで、抵抗値Rと容量値Cで決定される
時定数R・Cは、デルタ・シグマ変調回路のサンプリン
グ周波数をfsとすると、
時定数R・Cは、デルタ・シグマ変調回路のサンプリン
グ周波数をfsとすると、
【0089】
【数21】
【0090】となるように選ばれる。
【0091】第1の抵抗器300と第2の抵抗器301
との接続点Aは、ここに遅延器309の反転された量子
化器出力信号/FBを入力するので、図1の第1の減算
器100の役割を果たす。アナログ入力信号αXは量子
化器308に対しては2つの反転増幅器303,307
を介して入力されているので、結果的に反転は生じな
い。第3の抵抗器304と第4の抵抗器305との接続
点Bは、ここに遅延器309の反転されない量子化器出
力信号FBを入力しているが、第3の抵抗器304の前
段の第1の反転増幅器303で反転が行われているの
で、図1の第2の減算器103の役割を果たす。
との接続点Aは、ここに遅延器309の反転された量子
化器出力信号/FBを入力するので、図1の第1の減算
器100の役割を果たす。アナログ入力信号αXは量子
化器308に対しては2つの反転増幅器303,307
を介して入力されているので、結果的に反転は生じな
い。第3の抵抗器304と第4の抵抗器305との接続
点Bは、ここに遅延器309の反転されない量子化器出
力信号FBを入力しているが、第3の抵抗器304の前
段の第1の反転増幅器303で反転が行われているの
で、図1の第2の減算器103の役割を果たす。
【0092】第2の抵抗器301の抵抗値R/αは第1
の抵抗器300の抵抗値Rの1/α倍であるので、第1
の抵抗器300側の積分利得を1(基準値)とした場
合、第2の抵抗器301側の積分利得はαとなり、図1
における増幅器107の役割を抵抗器で代用することが
できる。
の抵抗器300の抵抗値Rの1/α倍であるので、第1
の抵抗器300側の積分利得を1(基準値)とした場
合、第2の抵抗器301側の積分利得はαとなり、図1
における増幅器107の役割を抵抗器で代用することが
できる。
【0093】また、第3の抵抗器304の抵抗値α・R
は第1の抵抗器300の抵抗値Rのα倍であるので、第
3の抵抗器304側の積分利得は1/αとなり、図1に
おける減衰器102の役割を抵抗器で代用することがで
きる。
は第1の抵抗器300の抵抗値Rのα倍であるので、第
3の抵抗器304側の積分利得は1/αとなり、図1に
おける減衰器102の役割を抵抗器で代用することがで
きる。
【0094】したがって、図2のデルタ・シグマ変調回
路は図1のデルタ・シグマ変調回路と電気的に等価であ
り、前述同様に、量子化器の数を増やさずに回路規模を
増加させることなく、S/N特性を向上させることが可
能となる。
路は図1のデルタ・シグマ変調回路と電気的に等価であ
り、前述同様に、量子化器の数を増やさずに回路規模を
増加させることなく、S/N特性を向上させることが可
能となる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のデルタ・
シグマ変調回路によれば、量子化器の数を増やさず回路
規模の増加を伴うことなく、回路のS/N特性を向上す
ることができる。
シグマ変調回路によれば、量子化器の数を増やさず回路
規模の増加を伴うことなく、回路のS/N特性を向上す
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態1に係るデルタ・シグマ変
調回路の構成を示すブロック図である。
調回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るデルタ・シグマ変
調回路における内部回路雑音の影響を説明するための擬
似的なブロック図である。
調回路における内部回路雑音の影響を説明するための擬
似的なブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るデルタ・シグマ変
調回路の構成を示すブロック回路図である。
調回路の構成を示すブロック回路図である。
【図4】第1の従来の技術に係るデルタ・シグマ変調回
路の構成を示すブロック図である。
路の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の従来の技術に係るデルタ・シグマ変調回
路における内部回路雑音の影響を説明するための擬似的
なブロック図である。
路における内部回路雑音の影響を説明するための擬似的
なブロック図である。
【図6】第2の従来の技術に係るデルタ・シグマ変調回
路の構成を示すブロック図である。
路の構成を示すブロック図である。
100……第1の減算器 101……第1の積分器 102……減衰器 103……第2の減算器 104……第2の積分器 105……量子化器 106……遅延器 107……増幅器 203……前段部 204……後段部 300……抵抗値Rの第1の抵抗器 301……抵抗値R/αの第2の抵抗器 302……容量値Cの第1の容量 303……第1の反転増幅器 304……抵抗値α・Rの第3の抵抗器 305……抵抗値Rの第4の抵抗器 306……容量値Cの第2の容量 307……第2の反転増幅器 308……量子化器 309……遅延器 310……第1の加算積分器 311……第2の加算積分器 α……増幅率
Claims (2)
- 【請求項1】 帰還用の遅延器の出力信号を所定の倍率
αで増幅する増幅器と、 アナログ入力信号から前記増幅器の出力信号を減算する
第1の減算器と、 前記第1の減算器の出力を積分する第1の積分器と、 前記第1の積分器の出力を1/αに減衰する減衰器と、 前記減衰器の出力から前記遅延器の出力信号を減算する
第2の減算器と、 前記第2の減算器の出力を積分する第2の積分器と、 前記第2の積分器の出力を量子化する量子化器と、 前記量子化器の出力を1サンプル期間遅延するとともに
アナログ信号に変換する前記の遅延器とを具備し、 前記量子化器からディジタル出力信号を取り出すように
構成してあることを特徴とするデルタ・シグマ変調回
路。 - 【請求項2】 増幅器と第1の減算器と第1の積分器
は、 一方の端子がアナログ入力信号の入力端子に接続され、
抵抗値がRである第1の抵抗器と、 一方の端子が遅延器の反転出力端子に接続され、抵抗値
がR/αである第2の抵抗器と、 第1の反転増幅器と、 前記第1の反転増幅器の入出力端子間に接続され、容量
値Cをもつ第1の容量とを具備し、 前記第1および第2の抵抗器のそれぞれ他方の端子が前
記第1の反転増幅器の入力端子に接続された状態の第1
の加算積分器として構成され、 減衰器と第2の減算器と第2の積分器は、 一方の端子が前記第1の反転増幅器の出力端子に接続さ
れ、抵抗値がα・Rである第3の抵抗器と、 一方の端子が前記遅延器の非反転出力端子に接続され、
抵抗値がRである第4の抵抗器と、 第2の反転増幅器と、 前記第2の反転増幅器の入出力端子間に接続され、容量
値Cをもつ第2の容量とを具備し、 前記第3および第4の抵抗器のそれぞれ他方の端子が前
記第2の反転増幅器の入力端子に接続された状態の第2
の加算積分器として構成されていることを特徴とする請
求項1に記載のデルタ・シグマ変調回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8330706A JPH10173534A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | デルタ・シグマ変調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8330706A JPH10173534A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | デルタ・シグマ変調回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10173534A true JPH10173534A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18235659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8330706A Pending JPH10173534A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | デルタ・シグマ変調回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10173534A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010263483A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Sony Corp | Δς変調器 |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP8330706A patent/JPH10173534A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010263483A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Sony Corp | Δς変調器 |
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