JPH10176193A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JPH10176193A
JPH10176193A JP34122996A JP34122996A JPH10176193A JP H10176193 A JPH10176193 A JP H10176193A JP 34122996 A JP34122996 A JP 34122996A JP 34122996 A JP34122996 A JP 34122996A JP H10176193 A JPH10176193 A JP H10176193A
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浩史 園原
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Masafumi Masanaka
雅文 正中
Yasuhiro Doi
康裕 土井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄力及び起泡性に優れ、かつカチオン性殺
菌剤を安定に配合でき、高い殺菌効果を有する洗浄剤を
提供する。 【解決手段】 (A)主洗浄基剤としての高級脂肪酸塩
5〜95重量%、(B)カチオン系殺菌剤0.2〜5重
量%及び(C)両イオン性界面活性剤、アミンオキサイ
ド系界面活性剤及びアミドアミノ酸系界面活性剤から選
ばれる1種又は2種以上0.1〜10重量%を含有する
洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤組成物に関
し、さらに詳細には、洗浄力及び起泡性に優れ、しかも
カチオン性殺菌剤を安定に配合することができ、高い殺
菌・抗菌効果を発揮するため、身体に対して痒み防止
性、防臭効果を付与できる特に皮膚用として好適な洗浄
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄剤、特に皮膚用洗浄剤には、
洗浄力及び起泡力に優れることから、アニオン性界面活
性剤として、高級脂肪酸塩を主基剤として用いているも
のが多い。
【0003】一方、殺菌効果を有する洗浄剤が多く検討
されており、殺菌剤としてカチオン性殺菌剤を用いたも
のが知られている。しかしながら、アニオン性界面活性
剤を主基剤として含有する洗浄剤にかかるカチオン性殺
菌剤を配合した場合には、カチオン性殺菌剤とアニオン
性界面活性剤との錯体が形成するため、殺菌効果が十分
に発現されなかったり、アニオン性界面活性剤の起泡性
を損なうなどの問題があった。
【0004】かかる活性低下を防止する方法としては、
カチオン性殺菌剤を高分子非イオン活性剤やpH感応型ポ
リマーでコートする方法、カチオン性殺菌剤を大過剰添
加する方法等が採用されている。ところが、前者のポリ
マーによるコート法ではカチオン性殺菌剤の活性が低下
してしまい、一方過剰量用いる方法は経済的に好ましく
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、洗浄性、起泡性及び泡持続性に優れ、しかもカチオ
ン性殺菌剤を安定に配合でき、高い殺菌効果及び抗菌効
果を得ることにより、痒み防止性、防臭効果をも付与で
きる皮膚用として好適な洗浄剤組成物を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、高級脂肪酸
塩、特定のカチオン性殺菌剤及び両イオン性界面活性
剤、アミンオキサイド系界面活性剤及びアミドアミノ酸
系界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上とを特定量
組み合わせて配合すれば、高洗浄力、高起泡性であり、
しかも十分な殺菌・抗菌性、痒み防止性、防臭効果を付
与できる洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明
を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C); (A)一般式(1) R1-COOM1 (1) 〔式中、R1 は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアル
キル又はアルケニル基を示し、M1 はアルカリ金属原
子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム塩、アルキル
アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示
す〕で表わされる高級脂肪酸塩
5〜95重量%、(B)下記一般式(2)、
(3)、(4)、(5)
【0008】
【化6】
【0009】〔R2 及びR3 は各炭素数6〜14で合計
炭素数16〜26の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基
又は長鎖ヒドロキシアルキル基を示し、互いに同一であ
っても相異なっていてもよい。R4 及びR5 は炭素数1
〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加
モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、互いに
同一であっても相異なっていてもよい。Z1 はハロゲン
原子、アミノ酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しく
は分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を有するリ
ン酸エステル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステ
ル若しくは硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3
以上のスチレンスルホン酸を有するか若しくは置換基と
して炭化水素基を有することがある多環式芳香族化合物
のスルホン化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン
性オリゴマー若しくはポリマーを示す〕
【0010】
【化7】
【0011】〔式中、R6 は炭素数8〜14の炭化水素
基又は
【0012】
【化8】
【0013】で表わされる基を示し、Z1 はハロゲン原
子、アミノ酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは
分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を有するリン
酸エステル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル
若しくは硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3以
上のスチレンスルホン酸を有するか若しくは置換基とし
て炭化水素基を有することがある多環式芳香族化合物の
スルホン化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン性
オリゴマー若しくはポリマーを示す〕
【0014】
【化9】
【0015】〔Z2 はグルコン酸、酢酸又は塩酸を示
す〕
【0016】
【化10】
【0017】〔式中、R7 は炭素数6〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基を示し、Z3 はハロゲン原子、アミ
ノ酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖の
アルキル基若しくはアルケニル基を有するリン酸エステ
ル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル若しくは
硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3以上のスチ
レンスルホン酸を有するか若しくは置換基として炭化水
素基を有することがある多環式芳香族化合物のスルホン
化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン性オリゴマ
ー若しくはポリマーを示す〕で表わされるカチオン性殺
菌剤及びポリヘキサメチレンビグアナイドから選ばれる
1種又は2種以上0.2〜5重量%、
【0018】(C)両イオン性界面活性剤、アミンオキ
サイド系界面活性剤及びアミドアミノ酸系界面活性剤か
ら選ばれる1種又は2種以上0.1〜10重量%、を含
有し、成分(A)高級脂肪酸塩を主洗浄基剤とすること
を特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
高級脂肪酸塩の具体例としては、例えば、カプリル酸、
カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン
酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘ
プタデカン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレイン酸、アラキン酸又は、これ
らの脂肪酸を含むヤシ油脂肪酸や牛脂脂肪酸等の動植物
油脂由来の脂肪酸等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アル
カノールアミン塩等が挙げられる。また、好ましいもの
としては、R1 としては炭素数11〜17の直鎖又は分
岐鎖のアルキル又はアルケニル基が挙げられる。
【0020】また、M1 は、本発明洗浄剤組成物の剤型
に応じて、その種類を適宜変更することが好ましく、具
体的には、例えば、洗浄剤組成物を液状又はペースト状
として用いる場合は、カリウム原子、アンモニウム、ト
リエタノールアミンが好ましく、固形として用いる場合
は、ナトリウム原子であるのが好ましい。
【0021】成分(A)の高級脂肪酸塩は、本発明の洗
浄剤組成物の主洗浄基剤となるものであり、洗浄剤組成
物中に1種又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、全洗浄性界面活性剤中、50重量%以上用いられる
ものである。
【0022】成分(A)高級脂肪酸塩は、本発明洗浄剤
組成物の剤型に応じて適宜配合量を変更することが好ま
しく、具体的には、例えば、洗浄剤組成物を液状とする
場合には5〜50%、特に10〜40%とすることが好
ましく、ペースト状とする場合には10〜80%、特に
15〜40%とすることが好ましく、固形とする場合に
は、通常、全組成中に60〜95%、特に70〜95%
とすることが好ましい。
【0023】本発明で用いられる成分(B)のカチオン
性殺菌剤は、前記一般式(2)で表わされる第4級アン
モニウム塩、一般式(3)で表わされるベンザルコニウ
ム塩、ベンゼトニウム塩、一般式(4)で表わされるク
ロルヘキシジン塩、一般式(5)で表わされるピリジニ
ウム塩及びポリヘキサメチレンビグアナイドから選ばれ
る1種又は2種以上である。
【0024】ここで、ポリヘキサメチレンビグアナイド
とは、CTFAのInternational Cosmetic Ingredient
Dictionary第5版においてPOLYAMINOPROPYL BIGUANIDE
として記載されているものに相当し“Cosmocil”、“Mi
krokill”の商標で知られているものである。また、上
記一般式(2)及び(3)中のZ1 としてはハロゲン原
子が特に好ましい。
【0025】好ましい成分(B)のカチオン性殺菌剤の
具体例としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘ
キシジン、酢酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジ
ン等が挙げられ、特に塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウムが好ましい。さらに、一般式(3a)
【0026】
【化11】
【0027】〔式中、R6aは炭素数8〜14の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す〕
【0028】で表わされる塩化ベンザルコニウムが好ま
しい。
【0029】成分(B)のカチオン性殺菌剤は1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができ、殺菌・抗菌
効果及び刺激性の点から全組成中に0.2〜5%、好ま
しくは、0.3〜4%、特に好ましくは、0.5〜2%
配合される。
【0030】本発明で用いられる成分(C)の両イオン
性界面活性剤としては、次の一般式(6)
【0031】
【化12】
【0032】(式中、R8 は炭素数7〜22の直鎖もし
くは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、aは
1〜4の整数を示し、bは0又は1の数を示し、R9
びR10はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基又は-(CH2C
H2O)dH(dは平均で1〜3の数を示す)を示し、R11
-CH2CH(OH)CH2SO3 -、-(CH2)eSO3 -又は-(CH2)fCOO-(e
は2〜5の整数、fは1〜3の整数を示す)を示す)で
表わされるベタイン型両イオン性界面活性剤が挙げられ
る。
【0033】これらのうち、一般式(6a)
【0034】
【化13】
【0035】(式中、R12は炭素数8〜20の直鎖若し
くは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基又はR13C
ONH(CH2)y-(R13は炭素数7〜19の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基を示し、yは1〜5の整数
を示す)で表わされる基を示し、xは1〜5の整数を示
す)で表わされるカルボベタイン型界面活性剤;又は一
般式(6b)又は(6c)
【0036】
【化14】
【0037】(式中、R14は炭素数8〜20の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、xは前記
と同じ意味を示す)で表わされるスルホベタイン型又は
ヒドロキシスルホベタイン型界面活性剤が好ましい。さ
らに一般式(6a)中、R12としては、炭素数8〜16
の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル
基又はR13CONH(CH2)3(R13は炭素数7〜15の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)が好ま
しく、xとしては、1が好ましいものとして挙げられ
る。また、一般式(6b)又は(6c)中、R14として
は、炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は
アルケニル基が好ましく、さらに一般式(6a)中、R
12がR13CONH(CH2)y-(R13は炭素数7〜15の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、yは3を
示す)である脂肪酸アミドプロピルベタインが特に好ま
しい。
【0038】本発明で用いられる成分(C)のアミンオ
キサイド系界面活性剤としては、一般式(7)
【0039】
【化15】
【0040】(式中、R15は炭素数7〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R16及び
17はそれぞれメチル、エチル又はヒドロキシエチル基
を示し、gは0又は1、hは0〜3の整数を示す)で表
わされるものが挙げられるが、このうち次の一般式(7
a)
【0041】
【化16】
【0042】(式中、R15は前記と同じ)で表わされる
ものが好ましい。
【0043】本発明で用いられる成分(C)のアミドア
ミノ酸系界面活性剤としては、次の一般式(8)又は
(9)
【0044】
【化17】
【0045】(式中、R16及びR17はそれぞれ炭素数7
〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基
を示し、s及びtはそれぞれ2〜4の整数を示し、G及
びLはそれぞれ-CH2CH(OH)CH2SO3、-(CH2)uSO3又は-(CH
2)vCOO(uは2〜5の整数、vは1〜3の整数を示す)
を示し、Eは水素原子又は-L-M3 を示し、M2 及びM3
はそれぞれ水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム、有機アンモニウム又はこれらの混合
物を示す)で表わされるものが挙げられる。ここでM2
及びM3 の具体例としては、水素、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、1/2カルシウム、1/2マグネシウ
ム、アンモニウム、モノエタノールアンモニウム、ジエ
タノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、
モノイソプロパノールアンモニウム、ジイソプロパノー
ルアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム等
が挙げられる。このアミドアミノ酸系界面活性剤は、例
えばイミダゾリン誘導体1モルにモノクロル酢酸又はア
クリル酸を1〜2モル反応させて得られる界面活性剤で
あって、かつてはイミダゾリン型両イオン性界面活性剤
あるいはイミダゾリニウムベタイン等と呼ばれていたも
のであり、CTFA Dictionary 第5版において SOD
IUM COCOAMPHOACETATE、SODIUM COCOAMPHOPROPIONATE、
SODIUM COCOAMPHOHYDROXYPROPYLSULFONATE、SODIUM LAU
ROAMPHOACETATE、SODIUM LAUROAMPHOPROPIONATE、DISOD
IUM COCOAMPHODIACETATE として記載されているものに
相当し、“Miranol”の商標で広く知られている。
【0046】成分(C)の両イオン性界面活性剤、アミ
ンオキサイド系界面活性剤及びアミドアミノ酸系界面活
性剤から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤は、洗
浄性、起泡性、殺菌・抗菌効果の観点から全組成中に
0.1〜10%、さらに好ましくは1〜8%、特に好ま
しくは2〜7%配合される。
【0047】また、本発明洗浄剤組成物における(A)
/(C)の重量比は殺菌効果の点から1〜50が好まし
く、1〜20がより好ましく、2〜15がさらに好まし
い。
【0048】本発明では、さらに成分(D)として金属
キレート剤を配合することにより、殺菌・抗菌効果を高
めることができる。かかる成分(D)の金属キレート剤
としては、金属イオンをキレートする能力を有するもの
であれば特に制限されないが、アミノポリカルボン酸系
キレート剤、芳香族及び脂肪族カルボン酸系キレート
剤、アミノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系
キレート剤、イミノジメチルホスホン酸(IDP)、ア
ルキルジホスホン酸(ADPA)、1−ヒドロキシエタ
ン−1,1−ジホスホン酸(DEQUESTTM 201
0)等のホスホン酸系キレート剤、ヒドロキシカルボン
酸系キレート剤、リン酸系キレート剤、高分子電解質
(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤及びジメチル
グリオキシム(DG)が挙げられる。これらのキレート
剤は、それぞれフリーの酸型であっても、ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩の形であっても
よい。さらに、それらは、加水分解可能なそれらのエス
テル誘導体の形であってもよい。
【0049】アミノポリカルボン酸系キレート剤の具体
例としては、 a) 化学式 R18N(Y)2で表わされる化合物、 b) 化学式 N(Y)3で表わされる化合物、 c) 化学式 R18-N(Y)-CH2CH2-N(Y)-R18で表わされる
化合物、 d) 化学式 R18-N(Y)-CH2CH2-N(Y)2 で表わされる化
合物、 e) 化学式 (Y)2N-R19-N(Y)2で表わされる化合物、
及び、 f) e)の化合物に類似する化合物で、Yを4以上含
む化合物、例えば式
【0050】
【化18】
【0051】で表わされる化合物が挙げられる。
【0052】上記式中、Yは-CH2COOH又は-CH2CH2COOH
を示し、R18は水素原子、アルキル基、水酸基、ヒドロ
キシアルキル基等の公知のキレート剤を構成する基を示
し、R19は、アルキレン基、シクロアルキレン基といっ
たこの種の公知のキレート剤を構成する基を示す。
【0053】アミノポリカルボン酸系キレート剤の代表
例としては、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDT
A)、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDT
A)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、イミノジ酢酸(I
DA)、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸
(HIMDA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(D
TPA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジア
ミントリ酢酸(EDTA−OH)及びグリコールエーテ
ルジアミンテトラ酢酸(GEDTA)、並びにこれらの
塩類が挙げられる。
【0054】本発明で使用される芳香族又は脂肪族カル
ボン酸系キレート剤の例としては、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、イタコン
酸、アコニット酸、ピルビン酸、サリチル酸、アセチル
サリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸(ア
ントラニル酸を含む)、フタル酸、トリメリット酸及び
没食子酸、並びにこれらの塩類、メチルエステル類及び
エチルエステル類が挙げられる。また、本発明で使用さ
れるアミノ酸系キレート剤の例としては、グリシン、セ
リン、アラニン、リジン、シスチン、システイン、エチ
オニン、チロシン、メチオニン及びこれらの塩類及び誘
導体が挙げられる。
【0055】さらに、本発明に使用されるエーテルポリ
カルボン酸系キレート剤の例としては、ジグリコール
酸、次式で表わされる化合物、その類似化合物及びその
塩(例えばナトリウム塩)類が挙げられる。
【0056】
【化19】
【0057】本発明で使用されるヒドロキシカルボン酸
系キレート剤の例としては、リンゴ酸、クエン酸、グリ
コール酸、グルコン酸、ヘプトン酸、酒石酸、乳酸及び
これらの塩類が挙げられる。本発明で使用されるリン酸
系キレート剤の例としては、オルトリン酸、ピロリン
酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙げられる。本発明で
使用される高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系
キレート剤の例としては、アクリル酸重合体、無水マレ
イン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタ
コン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上
からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げら
れる。さらに、本発明では、アスコルビン酸、チオグリ
コール酸、フィチン酸、グリオキシル酸及びグリオキサ
ール酸、並びにそれらの塩類も、キレート剤として好適
に用いることができる。特に好ましいキレート剤として
は、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、コハク
酸、サリチル酸、シュウ酸、乳酸、フマル酸、酒石酸、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びそれ
らの塩が挙げられる。
【0058】成分(D)の金属キレート剤は、全組成中
に0.1〜10%、好ましくは0.2〜5%配合され
る。
【0059】また、本発明の洗浄剤組成物には、通常洗
浄剤に用いられるアニオン性界面活性剤を、本発明の効
果を損なわない範囲で配合することができる。かかるア
ニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、アルキ
ルエーテル硫酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アルキル
スルホン酸塩、スルホコハク酸エステル、α−スルホ脂
肪酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸
モノエステル型界面活性剤、アシル化アミノ酸などが挙
げられる。
【0060】また、本発明で泡立ち、泡の感触の向上を
目的としてさらにアルカノールアミド系界面活性剤を用
いることができる。かかるアルカノールアミド系界面活
性剤としては、次の一般式(10)
【0061】
【化20】
【0062】(式中、R20は炭素数7〜19の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、p及びq
はそれぞれ0〜10の整数を示し、p及びqの少なくと
も一方は1以上である)で表わされるものが好ましく、
このうちR20が炭素数7〜15の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基であり、p+qが1〜5、特に
1又は2であるものがより好ましい。このアルカノール
アミド系界面活性剤は全組成中に好ましくは0.1〜1
0%、さらに好ましくは1〜8%、特に好ましくは2〜
7%配合される。
【0063】また、本発明の洗浄剤組成物には、シリコ
ーン誘導体を0.1〜5%配合することにより、良好な
すべり感やさらさら感を得ることができる。シリコーン
誘導体としては、通常洗浄剤や化粧料に配合されるもの
であれば何ら制限されず、例えばジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性
シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルコキシ変性
シリコーン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコ
ーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
【0064】また、本発明の洗浄剤組成物には、感触向
上剤を0.1〜5%配合することができる。かかる感触
向上剤としてはカチオン性セルロース誘導体、カチオン
性澱粉、カチオン性グアーガム誘導体、ジアリル第4級
アンモニウム塩とアクリルアミドとの共重合物、4級化
ポリビニルピロリドン誘導体及びポリグリコールアミン
縮合物等のカチオン性ポリマーが挙げられる。
【0065】さらに、本発明の洗浄剤組成物には、前記
成分の他に、必要に応じて、通常化粧料、医薬品、食品
等に配合される成分、例えばカチオン性殺菌剤以外の殺
菌剤、グリチルリチン酸、ジヒドロコレステリン、アラ
ントイン等の抗炎症剤、薬効剤、防腐剤;プロピレング
リコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;
染料、顔料などの着色剤;パール化剤、ヒドロキシプロ
ピルキトサン等のキトサン誘導体;各種調合香料;その
他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリ
ーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS
(MICELLE PRESS 1985年)〕に記載されている成分等を、
本発明の効果を損なわない範囲において適宜配合するこ
とができる。
【0066】本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法に従
って製造することができ、ペースト状、ゲル状、液状等
の剤型とすることができる。また、皮膚用、特に手や身
体用洗浄剤として好適なものである。
【0067】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、洗浄力及び起
泡性に優れ、またカチオン性殺菌剤を安定に配合するこ
とができ、高い殺菌・抗菌効果と広い殺菌・抗菌スペク
トルを発揮するため、身体に対して痒み防止性、防臭効
果を付与できる。
【0068】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の実施例における各成分の配合量は
有効分を基準として示した。
【0069】実施例1〜6及び比較例1〜3 表1に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、そ
の洗浄力、起泡性、デオドラント効果、抗菌活性を評価
した。結果を表1に示す。
【0070】<評価方法> (1)洗浄力 表1記載の各洗浄剤組成物について、男女各5名のパネ
リストに身体を洗浄させ、その際の洗浄力の官能評価を
以下の基準で行った。
【0071】(評価基準) 5:洗浄力が良好と感じた。 4:洗浄力がやや良いと感じた。 3:洗浄力が普通と感じた。 2:洗浄力があまり良くないと感じた。 1:洗浄力が良くないと感じた。
【0072】結果は、パネリスト10名の平均値を、以
下の基準により洗浄力として表した。 ◎:平均値が4.0以上(良好)。 ○:平均値が3.2〜3.9(やや良好)。 △:平均値が2.5〜3.1(普通)。 ×:平均値が2.4以下(不良)。
【0073】(2)起泡性(泡立ち) 表1記載の各洗浄剤組成物について、男女各5名のパネ
リストに身体を洗浄させ、その際の起泡力の官能評価を
以下の基準で行った。
【0074】(評価基準) 4:泡立ちがやや良いと感じた。 3:泡立ちが普通と感じた。 2:泡立ちがあまり良くないと感じた。 1:泡立ちが良くないと感じた。
【0075】結果は、パネリスト10名の平均値を、以
下の基準により泡立ちとして表した。 ◎:平均値が4.0以上(良好)。 ○:平均値が3.2〜3.9(やや良好)。 △:平均値が2.5〜3.1(普通)。 ×:平均値が2.4以下(不良)。
【0076】(3)デオドラント効果(防臭効果) 表1記載の各洗浄剤組成物について、男女各5名のパネ
リストによる使用試験を1日1回2週間行った。デオド
ラント効果は、最終洗浄後、24時間後の体臭を専門評
価者により以下の評価基準で評価した。
【0077】(評価基準) 5:臭いを感じない。 4:わずかに臭いを感じる。 3:臭いを感じる。 2:かなり臭いを感じる。 1:かなり強い臭いを感じる。
【0078】結果はパネリスト10名の平均値を以下の
基準によりデオドラント効果として表した。 ◎:平均値が4.0以上(良好)。 ○:平均値が3.2〜3.9(やや良好)。 △:平均値が2.5〜3.1(普通)。 ×:平均値が2.4以下(不良)。
【0079】(4)抗菌活性 抗菌試験法;被験菌Staphylococcus aureus IFO 12732
(St. aureus)、Escherichia coli IFO 3972(E. col
i)の前培養をSCD培地(日本製薬(株)製)を用
い、35℃にて行った。前培養した菌液を、St. aureus
及びE. coli について、それぞれSCD寒天培地(日本
製薬(株)製)に、塗抹した。表1記載の各洗浄剤組成
物を50μl注入した後、水洗したペーパーディスク
(直径8mm)を菌液を塗抹した寒天培地上に載せ、35
℃で24時間後の阻止円の直径(mm)を測定することで
判定した。
【0080】
【表1】
【0081】実施例7 以下に示す組成の手洗い用洗浄剤を常法により製造し
た。
【表2】 ヤシ油脂肪酸カリウム 16% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3% 塩化ベンザルコニウム*1 1% エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム 1% グリセリン 1% メチルパラベン 0.2% 香料 0.1% 水 バランス 計 100.0%
【0082】得られた洗浄剤は洗浄力、起泡力に優れ、
しかも殺菌効果を有するものであった。
【0083】実施例8 以下に示す組成の全身洗浄剤を常法により製造した。
【表3】 ヤシ油脂肪酸カリウム 30% ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2% ラウリルジメチルアミンオキサイド 0.5% ソディウムココアンフォアセテート 0.5% 塩化ベンザルコニウム*1 1% コハク酸2ナトリウム 0.8% グリセリン 1% ステアリン酸マグネシウム 0.5% パール化剤(エチレングリコールジステアレート) 1% メチルパラベン 0.2% 香料 0.2% 水 バランス 計 100.0%
【0084】得られた洗浄剤は洗浄力、起泡力に優れ、
しかもデオドラント効果を有するものであった。
【0085】実施例9 以下に示す組成の固形身体洗浄剤を常法により製造し
た。
【表4】 石けん素地*2 バランス ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.0% 塩化ベンゼトニウム 0.7% グルコン酸クロルヘキシジン 0.5% エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム 1% 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸液 (60%水溶液) 0.4% ジブチルヒドロキシトルエン 0.1% ステアリン酸マグネシウム 0.5% 安息香酸ナトリウム 0.5% メチルパラベン 0.2% 酸化チタン 0.2% 香料 0.5% 計 100.0%
【0086】*2:牛脂/ヤシ油=80/20(重量)
混合脂肪酸のナトリウム塩、水分13%
【0087】得られた洗浄剤は洗浄力、起泡力に優れ、
しかも高いデオドラント効果を有するものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3/48 C11D 3/48 9/50 9/50 (72)発明者 土井 康裕 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C); (A)一般式(1) R1-COOM1 (1) 〔式中、R1 は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、M1 はアルカリ金属原
    子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基、アルキル
    アンモニウム基又はアルカノールアンモニウム基を示
    す〕で表わされる高級脂肪酸塩
    5〜95重量%、(B)下記一般式(2)、
    (3)、(4)、(5) 【化1】 〔R2 及びR3 は各炭素数6〜14で合計炭素数16〜
    26の長鎖アルキル基、長鎖アルケニル基又は長鎖ヒド
    ロキシアルキル基を示し、互いに同一であっても相異な
    っていてもよい。R4 及びR5 は炭素数1〜3のアルキ
    ル基、ヒドロキシアルキル基又は平均付加モル数10以
    下のポリオキシエチレン基を示し、互いに同一であって
    も相異なっていてもよい。Z1 はハロゲン原子、アミノ
    酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖のア
    ルキル基若しくはアルケニル基を有するリン酸エステ
    ル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル若しくは
    硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3以上のスチ
    レンスルホン酸を有するか若しくは置換基として炭化水
    素基を有することがある多環式芳香族化合物のスルホン
    化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン性オリゴマ
    ー若しくはポリマーを示す〕 【化2】 〔式中、R6 は炭素数8〜14の炭化水素基又は 【化3】 で表わされる基を示し、Z1 はハロゲン原子、アミノ
    酸、脂肪酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖のア
    ルキル基若しくはアルケニル基を有するリン酸エステ
    ル、ホスホン酸エステル、スルホン酸エステル若しくは
    硫酸エステルのアニオン残基、又は重合度3以上のスチ
    レンスルホン酸を有するか若しくは置換基として炭化水
    素基を有することがある多環式芳香族化合物のスルホン
    化物のホルマリン縮合物を含有するアニオン性オリゴマ
    ー若しくはポリマーを示す〕 【化4】 〔Z2 はグルコン酸、酢酸又は塩酸を示す〕 【化5】 〔式中、R7 は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル基を示し、Z3 はハロゲン原子、アミノ酸、脂肪
    酸、炭素数1〜30の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基
    若しくはアルケニル基を有するリン酸エステル、ホスホ
    ン酸エステル、スルホン酸エステル若しくは硫酸エステ
    ルのアニオン残基、又は重合度3以上のスチレンスルホ
    ン酸を有するか若しくは置換基として炭化水素基を有す
    ることがある多環式芳香族化合物のスルホン化物のホル
    マリン縮合物を含有するアニオン性オリゴマー若しくは
    ポリマーを示す〕で表わされるカチオン性殺菌剤及びポ
    リヘキサメチレンビグアナイドから選ばれる1種又は2
    種以上0.2〜5重量%、(C)両イオン性界面活性
    剤、アミンオキサイド系界面活性剤及びアミドアミノ酸
    系界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上0.1〜1
    0重量%、を含有し、成分(A)高級脂肪酸塩を主洗浄
    基剤とすることを特徴とする洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)高級脂肪酸塩の含有量が5〜
    50重量%である液体状の請求項1記載の洗浄剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 成分(A)高級脂肪酸塩の含有量が10
    〜80重量%であるペースト状の請求項1記載の洗浄剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 成分(A)高級脂肪酸塩の含有量が60
    〜95重量%である固形の請求項1記載の洗浄剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 (D)金属キレート剤を1種又は2種以
    上含有するものである請求項1〜4のいずれか1項記載
    の洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10273426A (ja) * 1997-01-30 1998-10-13 Sanyo Chem Ind Ltd 毛髪処理剤
JPH10273425A (ja) * 1997-01-30 1998-10-13 Sanyo Chem Ind Ltd 毛髪処理剤
JP2018123210A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 白元アース株式会社 アレルゲン低減抗菌性組成物

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