JPH10180120A - ハニカム構造体 - Google Patents

ハニカム構造体

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Publication number
JPH10180120A
JPH10180120A JP9048747A JP4874797A JPH10180120A JP H10180120 A JPH10180120 A JP H10180120A JP 9048747 A JP9048747 A JP 9048747A JP 4874797 A JP4874797 A JP 4874797A JP H10180120 A JPH10180120 A JP H10180120A
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JP
Japan
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honeycomb structure
corrugated
corrugated sheet
sheet
axis
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Application number
JP9048747A
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English (en)
Inventor
Masayuki Takei
正幸 竹井
Akio Iwamoto
皓夫 岩本
Hideji Kobayashi
秀次 小林
Takanobu Watanabe
高延 渡辺
Daisuke Fujita
大祐 藤田
Masayoshi Ichiki
正義 市来
Masaki Akiyama
正樹 秋山
Kazuhiro Kondo
一博 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanadevia Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Hitachi Shipbuilding and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒として用いた場合に、触媒物質本来の性
能を十分発揮させることができるハニカム構造体を提供
する。 【解決手段】 ハニカム構造体は、2種類の波板2,3 が
交互に積層されることによって形成されている。ハニカ
ム構造体の長手方向C に対して、一方の波板2 の波付け
軸2aの方向が時計方向に、他方の波板3 の波付け軸3aの
方向が反時計方向にそれぞれずらされている。各波板2,
3 の波付け軸2a,3a の方向とハニカム構造体の長手方向
C とのなす角度θ1 およびθ2 が、共に45°未満、好
ましくは5〜15°とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネルに設置
されるNOx除去装置の吸着剤として利用されたり、排
ガス脱硝装置に充填される脱硝触媒として利用された
り、高温のガスあるいは液を通じることにより顕熱とし
て熱を蓄積するとともに、蓄積された熱により低温のガ
スあるいは液の温度を高める蓄熱材として利用されたり
するハニカム構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に触媒は、粒状物と一体構造物とに
大別される。粒状の触媒では、粒径が大きいと粒子内部
が有効に機能しないという問題があり、粒径を小さくす
ると、圧力損失の増大やダストの目詰りという問題が生
じる。そこで、近年ハニカム型などの一体構造の触媒が
開発され、排煙脱硝触媒で実用化され、その他各種反応
系で適用性が検討されている。
【0003】従来、ハニカム構造体としては、例えば、
押出成形により製作される格子型のものが知られてい
る。しかし、格子型のハニカム構造体は、このように押
出成形品であるため、壁厚さ0.4〜0.5mm以下の
ものは製作が困難である上に、壁厚さが厚いことによる
次のような問題点が生じる。
【0004】(ア)単位体積当たりの幾何表面積が大き
くとれないこと、(イ)空間率が小さくなり、通過流体
の圧力損失が大きくなること、(ウ)吸着剤や触媒とし
て有効に機能する部分は、一般に固体表面であり、固体
内部はほとんど機能しないため、内部に担持された活性
金属が無駄となること。
【0005】そこで、格子型よりも上記問題点が改良さ
れたハニカム構造体として、図6(a)に示すように、
断面が正弦波状である波板(11)と平板(13)とが交互に積
層された波板−平板積層型のハニカム構造体、図6
(b)に示すように、1つの波の断面形状が台形である
波板(12)と平板(13)とが交互に積層された波板−平板積
層型のハニカム構造体、図7(a)に示すように、断面
が正弦波状である波板(11)のみを積層した波板−波板積
層型のハニカム構造体、図7(b)に示すように、1つ
の波の断面形状が台形である波板(12)のみを積層した波
板−波板積層型のハニカム構造体などが考えられてい
る。
【0006】ハニカム構造体では、1つのチャンネルで
考えると、チャンネルの断面積が同じであれば、三角、
四角、六角、円の順に相当直径(面積が同じになる円の
直径)が大きくなり、通過流体の圧力損失が小さくなる
から、図6の(a)に対する図7の(a)および図6の
(b)に対する図7の(b)のように、波板−波板積層
型のものは、波板−平板積層型に比べて通過流体の圧力
損失が小さいという利点を有している。
【0007】なお、圧力損失(ΔP)は、流体の粘性係
数(μ)、流体の通過長さ(L)および流体がハニカム
のチャンネルを通過する速度(V)に比例し、通過断面
の相当直径(De )の2乗に反比例する。すなわち、 ΔP=C1・μ・V・L/De 2 (C1は定数) また、相当直径(De )と空間率(ε)および単位体積
当たりの幾何表面積(a)との間には、 De =4ε/a の関係があり、ハニカムのチャンネルを通過する速度
(V)と空塔速度(LV)との間には、 LV=V・ε の関係がある。したがって、 ΔP=C2・μ・a2 ・LV・L/ε3 (C2は定数) となり、圧力損失(ΔP)は、流体の粘性係数(μ)、
流体の通過長さ(L)、空塔速度(LV)および単位体積
当たりの幾何表面積(a)の2乗に比例し、空間率
(ε)の3乗に反比例することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の波板−波板
積層型のハニカム構造体では、下段の波板の山に上段の
波板の谷を重ね合わせて波板を積層していくことになる
が、単位体積当たりの幾何表面積を大きくするために、
ピッチ(波の山と山との間隔あるいは波の谷と谷との間
隔)および高さを小さくすると、下段の波板の谷に上段
の波板の谷が落ち込むという現象が起きやすくなり、こ
のため、このようなハニカム構造体をガス流路に配設す
ると、ハニカムの目が詰まって空間率が小さくなり、通
過流体の圧力損失が大きくなるという問題があった。
【0009】また、上記従来の波板−波板積層型のハニ
カム構造体を例えば脱硝触媒として使用した場合、次の
ような問題がある。ハニカム構造体の流路中のガス流は
層流と考えられ、触媒表面には層流境膜が形成されてい
る。被処理ガス(バルクガス)に含まれるNOxは、拡
散により層流境膜中を触媒表面に向かって移動する。こ
の境膜中の反応物質の拡散移動速度が反応速度と比べ著
しく高くない限り、触媒性能はこの移動速度の影響を受
けて低下する。したがって、従来のハニカム構造体から
なる触媒では、触媒物質本来の性能と比べかなり低い状
態で使用せざるを得ないという問題があった。また、触
媒性能を向上するためには、境膜中の反応物質の拡散移
動速度を高めることが必要であり、そのためには、流路
中のガス線速度を高めればよいが、拡散移動速度を2倍
とするには、ガス線速度を8倍程度にする必要があり、
一方触媒の圧力損失はガス線速度の約3乗に比例するの
で、圧力損失が500倍程度となって実用的でなくなる
という問題が生じる。
【0010】この発明の目的は、複数の波板の積層構成
を変更することにより、従来のハニカム構造体と比べ
て、単位体積当たりの幾何表面積をさらに大きくでき、
しかも流体の混合を良くすることが可能で、かつ製造も
容易にできるハニカム構造体を提供することにある。
【0011】この発明の他の目的は、触媒として用いた
場合に、触媒物質本来の性能を十分発揮させることがで
きるハニカム構造体を提供することにある。
【0012】また、この発明の他の目的は、上記ハニカ
ム構造体を得るのに好ましいハニカム構造体の製造方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によるハ
ニカム構造体は、複数の波板が積層されることによって
形成されているハニカム構造体において、隣り合う波板
同士でその波付け軸同士が交差するようになされるとと
もに、各波板の波付け軸の方向とハニカム構造体の長手
方向とのなす角度が45°未満とされていることを特徴
とするものである。
【0014】この明細書において、波付け軸とは、波板
の山(または谷)の長手方向を示す軸をいうものとす
る。
【0015】請求項2の発明によるハニカム構造体は、
2種類の波板が交互に積層されることによって形成され
ているハニカム構造体において、ハニカム構造体の長手
方向に対して、一方の波板の波付け軸の方向が時計方向
に、他方の波板の波付け軸の方向が反時計方向にそれぞ
れずらされており、各波板の波付け軸の方向とハニカム
構造体の長手方向とのなす角度が45°未満とされてい
ることを特徴とするものである。
【0016】上記角度は、5〜15°とされていること
が好ましい。
【0017】波板は、ペーパー、マット、クロスなどの
セラミックス繊維プレフォーム体の繊維間マトリックス
に触媒粒子を担持させたものであることが好ましい。
【0018】触媒粒子は、バナジウム酸化物を担持させ
たアナターゼチタニアであることが好ましい。
【0019】請求項6の発明によるハニカム構造体の製
造方法は、所望の形状を得るべく成形された型板に、チ
タニアコロイド水溶液を含浸させた湿潤状態のセラミッ
クスペーパーを押し付け、セラミックスペーパーをこの
状態で乾燥して固化させた後型板から外すことにより波
板を製作し、これらの波板を積層してハニカム構造体を
得ることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。
【0021】この発明のハニカム構造体の第1実施形態
は、図1に示す波板(1)(2)複数枚が交互に重ね合わせら
れて形成される波板−波板積層型のハニカム構造体であ
って、一方(図1の下段)の波板(1) の波付け軸(1a)の
方向は、ハニカム構造体の長手方向(C) と同一であり、
他方(図1の上段)の波板(2) の波付け軸(2a)の方向
は、ハニカム構造体の長手方向(C) に対して、θ1 =約
20°時計方向にずらされている。各波板(1)(2)の1つ
の波の断面形状は、台形とされている。波板(2)の波付
け軸(2a)の方向がハニカム構造体の長手方向(C) に対し
て時計方向にずらされる角度θ1 は、圧力損失と幾何表
面積とのバランスの点から45度未満が好ましい。な
お、各波板の断面は正弦波状であってもよい。
【0022】この発明のハニカム構造体の第2実施形態
は、図2に示す波板(2)(3)複数枚が交互に重ね合わせら
れて形成される波板−波板積層型のハニカム構造体であ
って、一方(図2の下段)の波板(3) の波付け軸(3a)の
方向は、ハニカム構造体の長手方向(C) に対して、θ2
=約20°反時計方向にずらされており、他方(図2の
上段)の波板(2) の波付け軸(2a)の方向は、ハニカム構
造体の長手方向(C) に対して、θ1 =約20°時計方向
にずらされている。各波板(2)(3)の1つの波の断面形状
は、台形とされている。各波板(2)(3)の波付け軸(2a)(3
a)の方向がハニカム構造体の長手方向(C) に対して時計
方向または反時計方向にずらされる角度は、圧力損失と
幾何表面積とのバランスの点から45度未満が好まし
い。この場合、両波板(2)(3)の波付け軸(2a)(3a)同士が
なす交差角度(θ1 +θ2 )は、0度超90度未満の範
囲となる。なお、各波板の断面は正弦波状であってもよ
い。
【0023】従来の波板−波板積層型のハニカム構造体
は、図1の下段に配置されている波板(1) と同一の波板
(12)が積層されたものである(図7(b)参照)。この
従来の波板−波板積層型のハニカム構造体では、図7
(b)に示すように、下段の波板(12)の山(12a) と上段
の波板(12)の谷(12b) とが重なり、ハニカム構造体の長
さが1mあると、山(12a) および谷(12b) の幅が1mm
であっても、0.001m2 の面積が有効表面積から減
じられる。これに対して、図1および図2に示したこの
発明によるハニカム構造体では、波板同士(図1では
(1) と(2) で示す波板、図2では(2) と(3) で示す波
板)の波付け軸同士(図1では(1a)と(2a)で示す波付け
軸、図2では(2a)と(3a)で示す波付け軸)がなす角度
(図1ではθ1 で示す角度、図2ではθ1 +θ2 で示す
角度)が大きくなるほど、波板(1)(2)(3)同士の重なり
面積が小さくなる。したがって、単位体積当たりの有効
幾何表面積が大きくなる。また、従来の波板−波板積層
型のハニカム構造体では、あるチャンネルに入ったガス
は、隣のチャンネルに移ることなく、そのチャンネル内
だけを通過することになり、ガスが十分混合されない
が、上記ハニカム構造体では、あるチャンネルに入った
ガスは、隣のチャンネルに自由に移ることが可能とな
り、その結果、ガスの混合が十分に行われるという利点
も有している。
【0024】なお、図1および図2に示した波付け軸(1
a)がハニカム構造体の長手方向(C)と同一の波板(1)
(以下波板1とする)、波付け軸(2a)が時計方向にずら
された波板(2) (以下波板2とする)および波付け軸(3
a)が反時計方向にずらされた波板(3) (以下波板3とす
る)は種々組み合わせて使用することが可能である。そ
の例を図3および図4に示す。
【0025】図3に示すハニカム構造体は、図1と同じ
組み合わせのものであり、波板1と波板2とが上から順
に交互に重ねられた組み合わせ(すなわち波板1−2−
1−2)である。図3のハニカム構造体を基にして、波
板2をすべて波板3に置き換えることにより、波板1と
波板3とを交互に重ね合わせる組み合わせ(すなわち波
板1−3−1−3)が可能であり、また、波板2を1つ
置きに波板3に置き換えて、波板1、波板2、波板1お
よび波板3をこの順で繰り返す組み合わせ(すなわち波
板1−2−1−3)も可能である。
【0026】図4に示すハニカム構造体は、波板2、波
板3および波板1が上から順に重ね合わせられた組み合
わせ(すなわち波板2−3−1−2−3−1)である。
図4のハニカム構造体を基にして、波板2と波板3とが
逆になった組み合わせ(すなわち波板3−2−1−3−
2−1)ももちろん可能である。
【0027】上記ハニカム構造体を触媒として用いる
と、次のようになる。すなわち、図2において、波板2
の溝に沿って流れるガス流は、波板3の溝に沿って流れ
るガス流から絶えず旋回力が与えられ、波板2の溝の中
で旋回しながら流れることになる。同様に、波板3の溝
に沿って流れるガス流も旋回しながら流れる。したがっ
て、両方の溝が交差する部分では、複雑な渦が生じ層流
境膜は極めて薄いものとなる。ハニカム構造体の側壁に
おいては、波板2の溝から波板3の溝へまたは波板3の
溝から波板2の溝へガスが流れ、流路の一部が機能しな
くなることはない。こうして、図2に示した波板2およ
び波板3を順次積層してなるハニカム構造体によると、
比較的低速のガス流速で高い境膜移動速度が得られ、同
時に、波板同士の接合部の面積、すなわち触媒として有
効に機能しない部分の面積が角度がついていない従来の
もの(図6および図7参照)に比べて小さくなり、これ
ら両方の効果により、触媒の有効性能が向上する。
【0028】図5は、上記の波板2および波板3を成形
するための型板(4) を示している。型板(4) は、アルミ
ニウム製で、同図(a)(b)(c)に示すように、全
体として長方形でありかつその長手方向に対して所定角
度(θ)をなす波形の凹凸が設けられている。波板3
は、セラミックペーパーをチタニアコロイド水溶液に浸
漬し、湿潤状態で上記型板(4) にゴムローラーを用いて
貼り付け、この状態で乾燥・固化させ、固化後、型板
(4) から外すことにより得られる。この波板3を裏返し
たものが波板2となる。波板2および波板3を積層する
ことにより、ハニカム構造体が得られる。
【0029】次いで、波板の波付け軸(2a)(3a)の方向と
ハニカム構造体の長手方向(C) とのなす角度θ1 および
θ2 の適値についてのテスト結果について説明する。
【0030】まず、上記の方法により、流路断面100
mm×98mmで長さが300mmのハニカム構造体を得た。
セラミックペーパーは、日本無機製のHMS−25を用
い、チタニアコロイド水溶液は、石原産業製で固形分3
1wt% のものを用いた。これを450℃で3時間焼成
し、冷却後定法によりバナジウム、タングステン酸化物
を担持・焼成してハニカム構造体とした。角度θ1 およ
びθ2 は、共に0°(従来のもの)、5°、15°、3
0°、45°および60°とした。得られたハニカム構
造体の諸元を表1に示す。
【0031】
【表1】 表1から、角度が5〜60°のものは、角度が0°のも
のに比べて比幾何表面積(単位体積当たりの幾何表面
積)が増大していることがわかる。
【0032】次いで、表1に示した各種形状のハニカム
構造体を反応器に充填し、それぞれについて、300
℃、50〜200Nm3 /hの空気にNO、NH3 を各々1
00ppm となるように注入したガスを流通させ、脱硝性
能と圧力損失とを計測した。この結果を用いて、ガス線
速度が3Nm/sでの境膜物質移動係数を求めた。これを番
号S(角度が0°のもの)と比較した結果を表2に示
す。
【0033】ここで、境膜物質移動係数とは、以下の関
係を満たす係数として定義されているものである。触媒
の各位置において、触媒単位面積および単位時間当たり
を考えて、 反応NOx量=NOx移動量=kf ×(CB −CS ) ただし、kf :境膜物質移動係数、CB :バルクガス流
中のNOx濃度、CS:触媒表面上のNOx濃度。
【0034】したがって、触媒性能向上すなわち反応N
Ox量を大きくするには、上記式におけるkf :境膜物
質移動係数が大きいことがポイントとなる。
【0035】
【表2】 表2には、圧力損失(ΔP)に関しての同様な比較も示
している。表2において、境膜物質移動係数(kf )の
増加率が圧力損失(ΔP)の増加率を上回る角度が実用
上好ましい。すなわち、角度が大きくなるにしたがっ
て、境膜物質移動係数および圧力損失共に増加するが、
両者のバランスの点から、角度θ1 およびθ2 が共に0
°より大きくて45°未満が好ましく、角度θ1 および
θ2 が共に5〜15°であることがより好ましい。
【0036】したがって、層流境膜における反応物質の
物質移動速度が触媒性能に及ぼす影響が顕著な高速反応
系において、上記ハニカム構造体を脱硝触媒として用い
ると、触媒性能が向上することがわかる。上記ハニカム
構造体は、脱硝反応のほか、各種酸化反応(燃焼反応も
含む)の触媒として用いることもできる。
【0037】なお、セラミックペーパーに代えて、マッ
ト、クロスなどのセラミックス繊維プレフォーム体を用
いてもよく、これらのセラミックス繊維プレフォーム体
の繊維間マトリックスに、バナジウム酸化物を担持させ
たアナターゼチタニアを担持させることにより、同様の
性能を有するハニカム構造体が得られる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明のハニカム構造体による
と、隣り合う波板同士でその波付け軸同士が交差するよ
うになされるとともに、各波板の波付け軸の方向とハニ
カム構造体の長手方向とのなす角度が45°未満とされ
ているので、すべての波板の波付け軸の方向とハニカム
構造体の長手方向とが同一である従来のハニカム構造体
に比べて、単位体積当たりの幾何表面積が大きくなり、
しかも、流体の混合が十分に行われる。また、下段の波
板の谷が上段の波板の谷に落ち込むことがないため、容
易に製造できる。これにより、固気反応あるいは固液反
応を効率的に行えるハニカム構造体の吸着剤あるいは触
媒を安価に提供できる。また、圧力損失が小さく効率的
に熱交換が行えるハニカム構造体の蓄熱材を安価に供給
できる。
【0039】請求項2の発明のハニカム構造体による
と、波付け軸の方向が時計方向の波板を裏返すことによ
り、波付け軸の方向が反時計方向の波板が得られ、2種
類の波板を実質的に1種類の波板で得ることができるの
で、ハニカム構造体が製造しやすいものとなる。
【0040】各波板の波付け軸の方向とハニカム構造体
の長手方向とのなす角度を5〜15°にすることによ
り、角度が0°であるものを基準として、境膜物質移動
係数の増加率が圧力損失の増加率を上回るので、触媒性
能を向上させることができる。
【0041】請求項6の発明のハニカム構造体の製造方
法によると、裁断によって各波板の波付け軸の方向とハ
ニカム構造体の長手方向とのなす角度を所定角度とする
のではなく、型板から取り外した波板をそのまま積層す
るだけでハニカム構造体が得られるので、ハニカム構造
体の製造がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるハニカム構造体の第1の実施形
態の要部を示す斜視図である。
【図2】この発明によるハニカム構造体の第2の実施形
態の要部を示す斜視図である。
【図3】この発明によるハニカム構造体の波板の組み合
わせの1例を示す分解斜視図である。
【図4】この発明によるハニカム構造体の波板の組み合
わせの他の例を示す分解斜視図である。
【図5】この発明によるハニカム構造体の製造方法に用
いられる型板を示す図であり、(a)は平面図、(b)
は断面図、(c)は拡大断面図である。
【図6】従来のハニカム構造体の1例の要部を示す横断
面図である。
【図7】従来のハニカム構造体の他の例の要部を示す横
断面図である。
【符号の説明】
(1) 波付け軸の方向がハニカム構造体の長手方向と
同一の波板 (1a) 波付け軸 (2) 時計方向にずらされた波板 (2a) 波付け軸 (3) 反時計方向にずらされた波板 (3a) 波付け軸 (4) 型板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 秀次 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 渡辺 高延 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 藤田 大祐 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 市来 正義 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 秋山 正樹 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内 (72)発明者 近藤 一博 大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立 造船株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波板(1)(2)(3) が積層されること
    によって形成されているハニカム構造体において、隣り
    合う波板(1)(2)(3) 同士でその波付け軸(1a)(2a)(3a)同
    士が交差するようになされるとともに、各波板(1)(2)
    (3) の波付け軸(1a)(2a)(3a)の方向とハニカム構造体の
    長手方向(C) とのなす角度が45°未満とされているこ
    とを特徴とするハニカム構造体。
  2. 【請求項2】 2種類の波板(2)(3)が交互に積層される
    ことによって形成されているハニカム構造体において、
    ハニカム構造体の長手方向(C) に対して、一方の波板
    (2) の波付け軸(2a)の方向が時計方向に、他方の波板
    (3) の波付け軸(3a)の方向が反時計方向にそれぞれずら
    されており、各波板(2)(3)の波付け軸(2a)(3a)の方向と
    ハニカム構造体の長手方向(C) とのなす角度が45°未
    満とされていることを特徴とするハニカム構造体。
  3. 【請求項3】 上記角度が、5〜15°とされている請
    求項1または2記載のハニカム構造体。
  4. 【請求項4】 波板(2)(3)が、ペーパー、マット、クロ
    スなどのセラミックス繊維プレフォーム体の繊維間マト
    リックスに触媒粒子を担持させたものである請求項1、
    2または3記載のハニカム構造体。
  5. 【請求項5】 触媒粒子が、バナジウム酸化物を担持さ
    せたアナターゼチタニアである請求項4記載のハニカム
    構造体。
  6. 【請求項6】 所望の形状を得るべく成形された型板
    に、チタニアコロイド水溶液を含浸させた湿潤状態のセ
    ラミックスペーパーを押し付け、セラミックスペーパー
    をこの状態で乾燥して固化させた後型板から外すことに
    より波板を製作し、これらの波板を積層してハニカム構
    造体を得ることを特徴とするハニカム構造体の製造方
    法。
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