JPH1018026A - 酸化物膜の作製方法 - Google Patents
酸化物膜の作製方法Info
- Publication number
- JPH1018026A JPH1018026A JP17503496A JP17503496A JPH1018026A JP H1018026 A JPH1018026 A JP H1018026A JP 17503496 A JP17503496 A JP 17503496A JP 17503496 A JP17503496 A JP 17503496A JP H1018026 A JPH1018026 A JP H1018026A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxide
- evaporation
- mgo
- oxide film
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 真空蒸着法において、スプラッシュの発生が
抑制された又は発生なしに酸化物膜の高速成膜を可能に
すること。 【解決手段】 酸化物蒸発材料を用いて真空蒸着により
酸化物膜を作製する方法において、該蒸発材料として3
mm以上の粒径を有する酸化物を使用して蒸発を行い、
酸化物膜を蒸着せしめる。
抑制された又は発生なしに酸化物膜の高速成膜を可能に
すること。 【解決手段】 酸化物蒸発材料を用いて真空蒸着により
酸化物膜を作製する方法において、該蒸発材料として3
mm以上の粒径を有する酸化物を使用して蒸発を行い、
酸化物膜を蒸着せしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空蒸着により酸
化物膜を作製する方法に関し、詳細には、所定の寸法を
有する酸化物蒸発材料を用いて、真空蒸着により、スプ
ラッシュの発生が抑制された又は発生なしに誘電体保護
酸化物膜を作製する方法に関する。
化物膜を作製する方法に関し、詳細には、所定の寸法を
有する酸化物蒸発材料を用いて、真空蒸着により、スプ
ラッシュの発生が抑制された又は発生なしに誘電体保護
酸化物膜を作製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MgO膜は長寿命であり且つ放電特性に
優れていることから、AC−型プラズマディスプレイ
(以下、「PDP」と称する)用の誘電体保護膜として
用いられ、かかるMgO膜は、真空蒸着法によって作製
されるのが一般的である。
優れていることから、AC−型プラズマディスプレイ
(以下、「PDP」と称する)用の誘電体保護膜として
用いられ、かかるMgO膜は、真空蒸着法によって作製
されるのが一般的である。
【0003】近年、PDPメーカーでは、優れた放電特
性を示すMgO膜を得るために、MgO膜の作製法とし
て、真空蒸着法を採用し、その量産体制を検討してい
る。かかるMgO膜を作製するための蒸発原料として、
1mm以上且つ3mm未満程度の粒径に破砕したMgO
結晶粒、又は、MgO粉を焼き固めて作製した焼結品等
の蒸発材料を使用することは知られている。
性を示すMgO膜を得るために、MgO膜の作製法とし
て、真空蒸着法を採用し、その量産体制を検討してい
る。かかるMgO膜を作製するための蒸発原料として、
1mm以上且つ3mm未満程度の粒径に破砕したMgO
結晶粒、又は、MgO粉を焼き固めて作製した焼結品等
の蒸発材料を使用することは知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の蒸発材料を電子ビーム蒸発源を使用して
電子銃によって加熱し、MgOの真空蒸着を行う場合
に、電子銃の加熱電力を大きくして、析出速度を大きく
しようとすると、蒸発の過程で、蒸発材料からのスプラ
ッシュが生じ、得られた膜に粒子が付着し、不良品が発
生するため、析出速度を大きくすることができないとい
う欠点があり、その解決が望まれていた。
たような従来の蒸発材料を電子ビーム蒸発源を使用して
電子銃によって加熱し、MgOの真空蒸着を行う場合
に、電子銃の加熱電力を大きくして、析出速度を大きく
しようとすると、蒸発の過程で、蒸発材料からのスプラ
ッシュが生じ、得られた膜に粒子が付着し、不良品が発
生するため、析出速度を大きくすることができないとい
う欠点があり、その解決が望まれていた。
【0005】上記したスプラッシュとは、ここでは以下
のような現象を意味する。通常、電子ビーム加熱により
真空中で金属又は酸化物等を蒸発させる際、蒸発原料
は、その融点を超える程度の温度になると蒸気となり、
均一な原子のオーダー(数Å)で蒸発が始まる。スプラ
ッシュとは、このような蒸発の過程の際に、加熱中の何
らかの原因(例えば、熱衝撃、静電荷チャージアップ等
による材料中に含まれる気泡の爆発)によって、蒸発原
料から、均一な蒸気流に混じって、数μm〜100μm
程度の目に見える大きさの塊状のものが突沸して、飛び
出す現象をいい、微細なデバイスを作る上での問題とな
っている。かかる現象は、通常、酸化物の蒸着中に多く
発生しやすく、MgO等の高融点の酸化物の場合、蒸発
材料中の吸蔵ガス、特に熱伝導が悪いこと、及び電荷の
チャージアップ(静電気)が発生すること等が原因では
ないかと考えられる。
のような現象を意味する。通常、電子ビーム加熱により
真空中で金属又は酸化物等を蒸発させる際、蒸発原料
は、その融点を超える程度の温度になると蒸気となり、
均一な原子のオーダー(数Å)で蒸発が始まる。スプラ
ッシュとは、このような蒸発の過程の際に、加熱中の何
らかの原因(例えば、熱衝撃、静電荷チャージアップ等
による材料中に含まれる気泡の爆発)によって、蒸発原
料から、均一な蒸気流に混じって、数μm〜100μm
程度の目に見える大きさの塊状のものが突沸して、飛び
出す現象をいい、微細なデバイスを作る上での問題とな
っている。かかる現象は、通常、酸化物の蒸着中に多く
発生しやすく、MgO等の高融点の酸化物の場合、蒸発
材料中の吸蔵ガス、特に熱伝導が悪いこと、及び電荷の
チャージアップ(静電気)が発生すること等が原因では
ないかと考えられる。
【0006】そこで、本発明の目的は、かかる従来技術
の欠点を改善して、スプラッシュの発生が抑制された又
は発生なしに酸化物膜の高速成膜を可能にする方法を提
供することにある。
の欠点を改善して、スプラッシュの発生が抑制された又
は発生なしに酸化物膜の高速成膜を可能にする方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、酸化物
蒸発材料を用いて真空蒸着により酸化物膜を作製する方
法において、該蒸発材料として一般に3mm以上の粒径
を有する酸化物を使用して蒸発を行い、酸化物膜を蒸着
せしめる。
蒸発材料を用いて真空蒸着により酸化物膜を作製する方
法において、該蒸発材料として一般に3mm以上の粒径
を有する酸化物を使用して蒸発を行い、酸化物膜を蒸着
せしめる。
【0008】前記蒸発材料は、好ましくは4mm以上、
さらに好ましくは7mm以上の粒径を有する酸化物であ
る。上限値は、特に制限されないが、蒸発源において蒸
発材料を収容する容器、例えば、通常の電子ビーム蒸発
源で用いるハース内に供給され、収納されうる最大寸法
以下のものであればよい。
さらに好ましくは7mm以上の粒径を有する酸化物であ
る。上限値は、特に制限されないが、蒸発源において蒸
発材料を収容する容器、例えば、通常の電子ビーム蒸発
源で用いるハース内に供給され、収納されうる最大寸法
以下のものであればよい。
【0009】前記粒子は、例えば、電融して、結晶成長
させた一つの塊状の酸化物結晶(例えば、MgO結晶)
から、ユンボー等によって不揃いの形状に破砕して得ら
れたものであって、通常表面の凹凸が激しいものであ
る。
させた一つの塊状の酸化物結晶(例えば、MgO結晶)
から、ユンボー等によって不揃いの形状に破砕して得ら
れたものであって、通常表面の凹凸が激しいものであ
る。
【0010】また、酸化物蒸発材料は、ブロック材、例
えば一つの塊状の酸化物結晶(例えば、MgO結晶)か
ら、ダイヤモンドカッター等によって所定の大きさに切
り出したブロック材であって、その表面が比較的平滑な
ものであってもよい。その寸法は特に制限されないが、
蒸発源において蒸発材料を収容する容器内に収納されう
る最大寸法以下の寸法を有する酸化物ブロック材であれ
ばよく、1つでも又は2つ以上を組合せて用いてもよ
い。例えば、通常の電子ビーム蒸発源で用いるハース内
に供給され、収納されうる最大寸法以下の寸法として、
例えば、20×20×20mm〜50×40×40mm
程度の範囲内の酸化物ブロック材が使用されうる。
えば一つの塊状の酸化物結晶(例えば、MgO結晶)か
ら、ダイヤモンドカッター等によって所定の大きさに切
り出したブロック材であって、その表面が比較的平滑な
ものであってもよい。その寸法は特に制限されないが、
蒸発源において蒸発材料を収容する容器内に収納されう
る最大寸法以下の寸法を有する酸化物ブロック材であれ
ばよく、1つでも又は2つ以上を組合せて用いてもよ
い。例えば、通常の電子ビーム蒸発源で用いるハース内
に供給され、収納されうる最大寸法以下の寸法として、
例えば、20×20×20mm〜50×40×40mm
程度の範囲内の酸化物ブロック材が使用されうる。
【0011】前記酸化物は、例えば、MgO、Si
O2、TiO2、ZrO2 又はAl2O3等のような酸化物
である。
O2、TiO2、ZrO2 又はAl2O3等のような酸化物
である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0013】図1に、本発明の方法で使用するための一
例としての電子ビーム蒸発源装置を示す。図1におい
て、1は電子銃、2は電子銃1からの電子ビームの通
路、3は水冷式銅製ハース、4は膜厚モニター、5はシ
ャッター、6は真空糟、7は集束コイル、8は揺動コイ
ル、9は偏向コイル、10は蒸発材料、11はのぞき窓
を示す。蒸発材料10を収納するためのハース3、膜厚
モニター4、シャッター5及び偏向コイル9は、真空糟
6内の所定の位置に配設され、シャッター5及び膜厚モ
ニター4は蒸発材料の収納されたハース3と対向した位
置に設けられている。電子銃1からの出力電子ビーム2
は、真空糟6と電子銃1との間の連結路の周囲に設けら
れた集束コイル7及び揺動コイル8の作用により、湾曲
されてハース3内へその上側から導かれ、かくしてハー
ス内に収容された蒸発材料10の加熱蒸発が行われて、
所定の基板への蒸着が行われるようになっている。
例としての電子ビーム蒸発源装置を示す。図1におい
て、1は電子銃、2は電子銃1からの電子ビームの通
路、3は水冷式銅製ハース、4は膜厚モニター、5はシ
ャッター、6は真空糟、7は集束コイル、8は揺動コイ
ル、9は偏向コイル、10は蒸発材料、11はのぞき窓
を示す。蒸発材料10を収納するためのハース3、膜厚
モニター4、シャッター5及び偏向コイル9は、真空糟
6内の所定の位置に配設され、シャッター5及び膜厚モ
ニター4は蒸発材料の収納されたハース3と対向した位
置に設けられている。電子銃1からの出力電子ビーム2
は、真空糟6と電子銃1との間の連結路の周囲に設けら
れた集束コイル7及び揺動コイル8の作用により、湾曲
されてハース3内へその上側から導かれ、かくしてハー
ス内に収容された蒸発材料10の加熱蒸発が行われて、
所定の基板への蒸着が行われるようになっている。
【0014】(実施例1)図1に示された電子ビーム蒸
発源装置を使用して、以下記載するように、MgO膜を
真空蒸着した。
発源装置を使用して、以下記載するように、MgO膜を
真空蒸着した。
【0015】3〜4mmの粒径を有するMgO蒸発原料
10(供給量:約80cm3(5×4×4cm)、この原
料の密度を3.51g/cm3、カサ密度を0.4とし
て約112gになる)を水冷式銅製ハース3(容量:8
0cm3(5×4×4cm))内へ供給し、真空糟6内
を真空排気系を介して所定の圧力(加熱時圧力:1.3
×10-2Pa)に設定し、次いで電子ビームによってM
gO蒸発材料の所定の面積部分(38cm2)を加熱し
(加熱条件:蒸発面積38cm2の時、約4.0kW
(析出速度4.0nm/s)と約16.0kW(析出速
度30.0nm/s)との間で、析出速度が0.5nm
/s間隔になるように加熱した。この電力と析出速度と
の関係は比例関係にある。)、MgOの蒸発を行い、所
定の基板に蒸着せしめた。この実験の結果、スプラッシ
ュの発生なしにMgOを成膜できた最大析出速度は、
5.0nm/sであった。
10(供給量:約80cm3(5×4×4cm)、この原
料の密度を3.51g/cm3、カサ密度を0.4とし
て約112gになる)を水冷式銅製ハース3(容量:8
0cm3(5×4×4cm))内へ供給し、真空糟6内
を真空排気系を介して所定の圧力(加熱時圧力:1.3
×10-2Pa)に設定し、次いで電子ビームによってM
gO蒸発材料の所定の面積部分(38cm2)を加熱し
(加熱条件:蒸発面積38cm2の時、約4.0kW
(析出速度4.0nm/s)と約16.0kW(析出速
度30.0nm/s)との間で、析出速度が0.5nm
/s間隔になるように加熱した。この電力と析出速度と
の関係は比例関係にある。)、MgOの蒸発を行い、所
定の基板に蒸着せしめた。この実験の結果、スプラッシ
ュの発生なしにMgOを成膜できた最大析出速度は、
5.0nm/sであった。
【0016】(実施例2)実施例1における3〜4mm
の粒径を有するMgO蒸発原料の代わりに、4〜5m
m、7〜8mm、10〜12mm又は14〜15mmの
粒径を有するMgO蒸発原料を用いたこと以外は、実施
例1の方法を繰り返した。その結果、スプラッシュの発
生なしにMgOを成膜できた最大析出速度は、それぞ
れ、9.0nm/s、12.0nm/s、13.5nm
/s及び15.0nm/sであった。
の粒径を有するMgO蒸発原料の代わりに、4〜5m
m、7〜8mm、10〜12mm又は14〜15mmの
粒径を有するMgO蒸発原料を用いたこと以外は、実施
例1の方法を繰り返した。その結果、スプラッシュの発
生なしにMgOを成膜できた最大析出速度は、それぞ
れ、9.0nm/s、12.0nm/s、13.5nm
/s及び15.0nm/sであった。
【0017】(比較例1)実施例1における3〜4mm
の粒径を有するMgO蒸発原料の代わりに、1〜3mm
又は2〜3mmの粒径を有するMgO蒸発原料を用いた
こと以外は、実施例1の方法を繰り返した。その結果、
スプラッシュの発生なしにMgOを成膜できた最大析出
速度は、両方とも、4.2nm/sに過ぎなかった。
の粒径を有するMgO蒸発原料の代わりに、1〜3mm
又は2〜3mmの粒径を有するMgO蒸発原料を用いた
こと以外は、実施例1の方法を繰り返した。その結果、
スプラッシュの発生なしにMgOを成膜できた最大析出
速度は、両方とも、4.2nm/sに過ぎなかった。
【0018】(実施例3)実施例1における3〜4mm
の粒径を有するMgO蒸発原料の代わりに、破砕されて
いない50×40×40mmのブロック状MgO蒸発原
料を用い、実験にあわせて析出速度を増したこと以外
は、実施例1の方法を繰り返した。その結果、スプラッ
シュの発生なしにMgOを成膜できた最大析出速度は3
5.0nm/sであった。
の粒径を有するMgO蒸発原料の代わりに、破砕されて
いない50×40×40mmのブロック状MgO蒸発原
料を用い、実験にあわせて析出速度を増したこと以外
は、実施例1の方法を繰り返した。その結果、スプラッ
シュの発生なしにMgOを成膜できた最大析出速度は3
5.0nm/sであった。
【0019】上記実施例及び比較例で得られた結果を図
2にまとめて示す。図2において、横軸は使用したMg
Oの粒径範囲を示し、縦軸は真空蒸着の際にスプラッシ
ュの発生なしにMgO膜を得ることができる最大析出速
度を示す。これらの結果から明らかなように、MgO析
出速度を従来の場合に比べて高速にするためには、約3
mm以上の粒径を有するMgO粒子を使用すればよく、
従来の場合のほぼ2倍以上にするためには、約4mm以
上の粒径を有するMgOを使用すればよく、また、ほぼ
3倍以上にするためには、約7mm以上の粒径を有する
蒸発原料を使用すればよい。かくして、MgO膜の高速
成膜による量産ラインを考えた場合、できる限り粒径の
大きなMgO粒を揃えた蒸発材料を使用することによっ
て、スプラッシュの発生頻度を抑え又は発生をなくすこ
とができる。
2にまとめて示す。図2において、横軸は使用したMg
Oの粒径範囲を示し、縦軸は真空蒸着の際にスプラッシ
ュの発生なしにMgO膜を得ることができる最大析出速
度を示す。これらの結果から明らかなように、MgO析
出速度を従来の場合に比べて高速にするためには、約3
mm以上の粒径を有するMgO粒子を使用すればよく、
従来の場合のほぼ2倍以上にするためには、約4mm以
上の粒径を有するMgOを使用すればよく、また、ほぼ
3倍以上にするためには、約7mm以上の粒径を有する
蒸発原料を使用すればよい。かくして、MgO膜の高速
成膜による量産ラインを考えた場合、できる限り粒径の
大きなMgO粒を揃えた蒸発材料を使用することによっ
て、スプラッシュの発生頻度を抑え又は発生をなくすこ
とができる。
【0020】また、さらに大きい析出速度を必要とする
場合には、蒸発源において蒸発材料を収容する容器内に
収納されうる最大寸法以下の寸法を有する酸化物ブロッ
ク材、例えば、通常の電子ビーム蒸発源で用いるハース
内に供給され、収納されうる50×40×40mmの酸
化物ブロック材に、直接電子ビームを照射しMgOを蒸
発させて、スプラッシュの発生なしにMgO膜の高速成
膜をすることが可能である。尚、ここで挙げたMgOブ
ロック材の大きさは、上記実施例で使用した水冷式銅製
ハース内に収納することのできる寸法の例として示した
ものであるが、さらに大きな寸法のMgOブロック材、
及び、大容量の電子銃電源を使って電源容量を大きくす
ることで、さらに析出速度の高速化が容易にできる。ま
た、該ハースの容積に応じて、例示した寸法より小さい
寸法のブロック材を使用することもあるし、また、ハー
ス容積よりも小さい寸法のブロック材を使用してもよい
が、その場合2つ以上のブロック材を組み合わせて使用
することができる。
場合には、蒸発源において蒸発材料を収容する容器内に
収納されうる最大寸法以下の寸法を有する酸化物ブロッ
ク材、例えば、通常の電子ビーム蒸発源で用いるハース
内に供給され、収納されうる50×40×40mmの酸
化物ブロック材に、直接電子ビームを照射しMgOを蒸
発させて、スプラッシュの発生なしにMgO膜の高速成
膜をすることが可能である。尚、ここで挙げたMgOブ
ロック材の大きさは、上記実施例で使用した水冷式銅製
ハース内に収納することのできる寸法の例として示した
ものであるが、さらに大きな寸法のMgOブロック材、
及び、大容量の電子銃電源を使って電源容量を大きくす
ることで、さらに析出速度の高速化が容易にできる。ま
た、該ハースの容積に応じて、例示した寸法より小さい
寸法のブロック材を使用することもあるし、また、ハー
ス容積よりも小さい寸法のブロック材を使用してもよい
が、その場合2つ以上のブロック材を組み合わせて使用
することができる。
【0021】さらに、MgO蒸発材料の代わりに、Si
O2、TiO2、ZrO2 又はAl2O3のような酸化物を
用いて、上記実施例1〜3記載の方法を繰り返した場合
も、これら実施例の場合と同じように、スプラッシュの
発生が抑制された又は発生なしに、それぞれの酸化物膜
が高速で析出・蒸着された。
O2、TiO2、ZrO2 又はAl2O3のような酸化物を
用いて、上記実施例1〜3記載の方法を繰り返した場合
も、これら実施例の場合と同じように、スプラッシュの
発生が抑制された又は発生なしに、それぞれの酸化物膜
が高速で析出・蒸着された。
【0022】さらにまた、上記実施例では、電子銃を用
いた真空蒸着法について示したが、この他に、プラズマ
銃を用いた真空蒸着法や、これらの銃を用いた反応性蒸
着、イオンプレーティング等でも、これらの実施例の場
合と同じように、スプラッシュの発生なしに上記酸化物
膜を高速で蒸着・作製することができた。
いた真空蒸着法について示したが、この他に、プラズマ
銃を用いた真空蒸着法や、これらの銃を用いた反応性蒸
着、イオンプレーティング等でも、これらの実施例の場
合と同じように、スプラッシュの発生なしに上記酸化物
膜を高速で蒸着・作製することができた。
【0023】
【発明の効果】本発明の酸化物膜の作製方法によれば、
蒸発材料として、3mm以上の粒径を有する酸化物又は
ブロック状の酸化物を使用するので、スプラッシュの発
生なしに酸化物膜の高速成膜が可能になり、量産ライン
で必要とする酸化物析出速度に応じて蒸発材料の大きさ
を選び、この材料を蒸発させることができるので、スプ
ラッシュの発生に起因する不良品の発生頻度をなくすこ
とが可能となる。
蒸発材料として、3mm以上の粒径を有する酸化物又は
ブロック状の酸化物を使用するので、スプラッシュの発
生なしに酸化物膜の高速成膜が可能になり、量産ライン
で必要とする酸化物析出速度に応じて蒸発材料の大きさ
を選び、この材料を蒸発させることができるので、スプ
ラッシュの発生に起因する不良品の発生頻度をなくすこ
とが可能となる。
【図1】 本発明の方法で用いる電子ビーム蒸発源装置
の概略截断面図
の概略截断面図
【図2】 MgOの粒径と、真空蒸着の際にスプラッシ
ュの発生なしにMgO膜を得ることができる最大析出速
度との関係を示す線図
ュの発生なしにMgO膜を得ることができる最大析出速
度との関係を示す線図
1 電子銃 2 電子ビームの通路 3 水冷式銅製ハース 4 膜厚モニター 5 シャッター 6 真空糟 7 集束コイル 8 揺動コイル 9 偏向コイル 10 蒸発材料 11 のぞき窓
Claims (7)
- 【請求項1】 酸化物蒸発材料を用いて真空蒸着により
酸化物膜を作製する方法において、該蒸発材料として3
mm以上の粒径を有する酸化物を使用して蒸発を行い、
酸化物膜を蒸着せしめることを特徴とする酸化物膜の作
製方法。 - 【請求項2】 前記蒸発材料が4mm以上の粒径を有す
る酸化物であることを特徴とする請求項1記載の作製方
法。 - 【請求項3】 前記蒸発材料が7mm以上の粒径を有す
る酸化物であることを特徴とする請求項1記載の作製方
法。 - 【請求項4】 前記酸化物が、MgO、SiO2、Ti
O2、ZrO2 又はAl2O3であることを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載の作製方法。 - 【請求項5】 酸化物蒸発材料を用いて真空蒸着により
酸化物膜を作製する方法において、該蒸発材料として、
蒸発材料を収容する容器内に収納されうる最大寸法以下
の寸法を有する酸化物ブロック材を少なくとも1つ使用
して蒸発を行い、酸化物を蒸着せしめることを特徴とす
る酸化物膜の作製方法。 - 【請求項6】 前記蒸発原料が、20×20×20mm
〜50×40×40mmの酸化物ブロック材であること
を特徴とする請求項5記載の作製方法。 - 【請求項7】 前記酸化物が、MgO、SiO2、Ti
O2、ZrO2 又はAl2O3であることを特徴とする請
求項5又は6記載の作製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17503496A JPH1018026A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 酸化物膜の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17503496A JPH1018026A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 酸化物膜の作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018026A true JPH1018026A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15989069
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17503496A Pending JPH1018026A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 酸化物膜の作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1018026A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003046249A1 (en) * | 2001-11-30 | 2003-06-05 | Mitsubishi Materials Corporation | MgO VAPOR DEPOSITION MATERIAL AND METHOD FOR PREPARATION THEREOF |
| JP5078903B2 (ja) * | 2006-10-27 | 2012-11-21 | 株式会社アルバック | プラズマディスプレイパネルの製造方法及び製造装置 |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP17503496A patent/JPH1018026A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003046249A1 (en) * | 2001-11-30 | 2003-06-05 | Mitsubishi Materials Corporation | MgO VAPOR DEPOSITION MATERIAL AND METHOD FOR PREPARATION THEREOF |
| US7138350B2 (en) | 2001-11-30 | 2006-11-21 | Mitsubishi Materials Corporation | MgO vapor deposition material and method for preparation thereof |
| JP5078903B2 (ja) * | 2006-10-27 | 2012-11-21 | 株式会社アルバック | プラズマディスプレイパネルの製造方法及び製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5824197A (en) | Shield for a physical vapor deposition chamber | |
| JPS63230866A (ja) | アノード・カソード間のアーク放電による真空蒸着の方法及び装置 | |
| JPS63502123A (ja) | 窒化ジルコニウム被覆組成物、被覆製品及び製造方法 | |
| JP3314728B2 (ja) | 多結晶MgO蒸着材 | |
| KR20040069178A (ko) | MgO 증착재 및 그의 제조방법 | |
| JP3958871B2 (ja) | ITO膜形成方法およびSiOx膜形成方法 | |
| JPH07157868A (ja) | 抵抗加熱型蒸発源及びそれを用いる薄膜形成方法 | |
| US20220317337A1 (en) | Antireflection structure and manufacturing method thereof | |
| JP4445193B2 (ja) | 蒸着材料 | |
| JP2023107149A (ja) | Iad成膜装置 | |
| JP6482013B1 (ja) | 構造体およびその製造方法 | |
| US3373050A (en) | Deflecting particles in vacuum coating process | |
| Funken et al. | Laser-assisted physical vapour deposition of ceramics | |
| JPH09291358A (ja) | 光学薄膜の製造方法および光学薄膜 | |
| GB2574220A (en) | Thermal and electron-beam PVD deposition of metals | |
| JP2010070857A (ja) | Al基合金スパッタリングターゲットおよびその製造方法 | |
| JP3787430B2 (ja) | スパッタリング装置及びそれを用いた薄膜形成法 | |
| JPH06136520A (ja) | 薄膜の製造方法及び製造装置 | |
| Nenadović et al. | Photodeposition sputtering of titanium and TiN thin films | |
| JP3775851B2 (ja) | 蒸着装置、保護膜製造方法 | |
| JPH083735A (ja) | 薄膜作製方法 | |
| JP2010031384A (ja) | 光学薄膜および光学部品 | |
| JP4061975B2 (ja) | 超微粒子の製造方法 | |
| JPH066785B2 (ja) | 薄膜生成装置 | |
| JP3261864B2 (ja) | 真空蒸着装置および真空蒸着方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051216 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060509 |