JPH10182965A - 難燃性ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリアミド樹脂組成物

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JPH10182965A
JPH10182965A JP8347554A JP34755496A JPH10182965A JP H10182965 A JPH10182965 A JP H10182965A JP 8347554 A JP8347554 A JP 8347554A JP 34755496 A JP34755496 A JP 34755496A JP H10182965 A JPH10182965 A JP H10182965A
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幸治 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性、耐薬品性が優れ、また吸水による寸
法、物性変化の少ない成形品を得ること。 【解決手段】(A)テレフタル酸とヘキサメチレンジア
ミンから誘導される単位30〜95重量%を含み融点が
275℃以上の結晶性部分的芳香族共重合ポリアミド樹
脂25〜65重量%、(B)繊維状強化剤または/およ
び粒子状強化剤15〜70重量%、(C)空気中300
℃×3時間加熱後のホスフィン発生量が1.0mg/g
以下である赤燐0.5〜25重量%および(D)エラス
トマー0〜30重量%を含有することを特徴とする難燃
性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶性部分的芳香
族ポリアミド樹脂に赤燐系難燃剤と繊維状又は粒子状の
強化剤を含有した難燃性ポリアミド樹脂組成物に関する
ものであり、耐熱性、耐薬品性が優れ、また吸水による
寸法、物性変化の少ない成形品を得ることができ、電気
分野、電子分野、機械分野、自動車分野および建築分野
など広範囲に利用することのできるものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリアミド樹脂はその優れた物
理的、化学的性質により、電気、機械、自動車、建築等
広範囲に利用されているが、近年産業界全般にみられる
材料の高機能性追求の中でポリアミド樹脂に対する要求
も一段と厳しくなっているのが現状である。特に電気・
電子部品や自動車部品においては耐熱性と難燃性に対す
る要求が強く、この難燃性についてはUL規格が広く採
用されておりV−0相当であることが必須要件となって
いる。例えば、耐熱性の高融点ポリアミドである芳香族
ポリアミドおよび4,6ナイロンの使用が検討されてお
り、さらに難燃性をもたせるために前記ポリアミドに臭
素化ポリスチレンとアンチモン化合物を配合した樹脂組
成物が知られている。しかしながら、前記難燃性組成物
は、溶融成形時の温度が高いために、難燃剤の分解や劣
化が生じ易く、成形性の悪化および成形品の外観不良を
起こしがちであった。
【0003】そこで、難燃剤として赤燐及び2価域は4
価金属の無機乃至有機化合物を添加する方法がヨーロッ
パ特許出願公開92776号公報より知られている。し
かしながら高融点(275℃以上)のポリアミドをこの
ような方法で難燃化する場合には、赤燐の安定性が不充
分であり、これにより好ましくない構成々分の形成反応
及び分解反応をもたらし、遂には最終製品の機械的特性
に影響を及ぼすという欠点を有している。また、ヨーロ
ッパ特許出願公開141763号公報より難燃化剤とし
て赤燐及びランタニド化合物の組合せを使用することも
公知である。このランタニド化合物は、微量の使用にか
かわらず、製品コストをかなり高め、また高融点ポリア
ミドの場合にはやはり安定性に問題がある。その他に特
開平2−127466号公報や特開平3−197553
号公報にも難燃剤として赤燐を使用し、赤燐安定化のた
めに2又は4価金属の無機化合物、有機のモノ又はジカ
ルボン酸、6〜24個の炭素原子を有する有機カルボン
酸と2〜24個の炭素原子を有するアルコールのエステ
ルあるいは上記酸の金属塩あるいはこれらの混合物で処
理する方法や、赤燐安定化の為、ポリウレタンまたはポ
リエステル−ポリウレタンで処理することが知られてい
るが、これらの方法でも赤燐の安定化に関しては不充分
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は高融
点のポリアミドを難燃化する際に、配合する難燃剤によ
ってポリアミドの安定性に問題をもたらすことなく、さ
らにその成形品に全体的に均斉のとれた諸特性をもたせ
ることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明者は鋭意、研究検討した結果遂に本発明を完成す
るに至った。即ち本発明は(A)テレフタル酸とヘキサ
メチレンジアミンから誘導される単位30〜95重量%
を含み融点が275℃以上の結晶性部分的芳香族共重合
ポリアミド樹脂25〜65重量%、(B)繊維状強化剤
または/および粒子状強化剤15〜70重量%、(C)
空気中300℃×3hr加熱後のホスフィン発生量が
1.0mg/g以下である赤燐0.5〜25重量%およ
び(D)エラストマー0〜30重量%を含有することを
特徴とする難燃性樹脂組成物である。
【0006】本発明において、融点が275℃以上の結
晶性部分的芳香族共重合ポリアミド樹脂とは、テレフタ
ル酸(T)とヘキサメチレンジアミン(6)の単位(T
6)40〜95重量%を必須成分とし他の共重合成分と
して炭素数4〜12の飽和脂肪族ジカルボン酸、芳香族
ジカルボン酸、炭素数4〜14の飽和脂肪族ジアミン、
芳香族ジアミン、ラクタム類等から得られるポリアミド
であり、具体的には、酸成分としては、アジピン酸
(6)、アゼライン酸(9)、ドデカンジオン酸(1
2)、イソフタル酸(I)、テレフタル酸(T)、ナフ
タレンジカルボン酸(N)等が挙げられ、アミン成分と
しては、ジアミノブタン(4)、ヘキサメチレンジアミ
ン(6)、ノナンジアミン(9)、デカメチレンジアミ
ン(10)、メチルペンタメチレンジアミン(MP
D)、メタキシリレンジアミン(MXD)、パラキシリ
レンジアミン(PXD)等、またラクタム類としては、
ε−カプロラクタム、ω−アミノウンデカン酸、ラウロ
ラクタム等が挙げられる。本発明で使用されるポリアミ
ド樹脂として具体的には、ナイロン6T/6、ナイロン
6T/66、ナイロン6T/6I、ナイロン6T/66
/6I、ナイロン6T/9T/66、ナイロン6T/M
PD−T/66等の共重合ポリアミドが挙げられる。又
上記共重合体、重合体のブレンド物であっても良く、こ
れらに限定されるものではない。なお本発明において
は、上記共重合ポリアミドに含まれるテレフタル酸とヘ
キサメチレンジアミンから誘導される単位は30〜95
重量%、好ましくは40〜85重量%、特に50〜80
重量%が望ましく、30重量%未満では融点が低くなり
耐熱性が劣り、また95重量%を越えると融点が高くな
りすぎて加工時に一部分解が起こり好ましくない。
【0007】本発明による難燃性ポリアミド樹脂組成物
は繊維状または/および粒子状強化剤を15〜70重量
%配合することが必要であり、好ましくは25〜60重
量%である。強化剤量が15重量%未満であれば強化剤
の補強強化が低く、強度、剛性熱変形温度等の機械的、
熱的特性改良効果が少ない。又赤燐添加による難燃化も
難しくなる。反対に強化剤量が70重量%を越えると難
燃性ポリアミド樹脂の生産が難しくなり、樹脂を成形加
工する場合、流動性が著しく低下し成形加工性が悪く、
さらに出来上がった製品の外観も悪くなるので好ましく
ない。本発明で使用される繊維状強化剤として具体的に
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、チタ
ン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカ
ー、繊維状珪酸塩たとえばワラストナイト酸が挙げられ
る。また粒子状強化剤として具体的にはガラスビース、
シリカ、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ワラストナ
イト、カオリン、クレー、酸化マグネシウム、酸化アル
ミナ等が挙げられる。これら強化剤はポリアミド樹脂と
の接着性向上すなわち強度、アイゾット衝撃強度向上の
ためアミノシランカップリング剤、エポキシシランカッ
プリング剤等のシランカップリング剤あるいはチタネー
ト系シランカップリング剤等を使用してもよい。
【0008】本発明による難燃性ポリアミド樹脂組成物
は安定化された赤燐(空気中300℃×3時間加熱後の
ホスフィン発生量が1.0mg/g以下)を0.5〜2
5重量%配合することが必要である。ハロゲン系難燃剤
添加による樹脂の難燃化はハロゲン系難燃剤の添加量を
多くすればするほど比例的に難燃性は向上するが、赤燐
使用の場合は難燃化の最適添加量が有り、最適添加量よ
り多く添加すると難燃性は反対に悪くなり、すなわち良
く燃えるようになる。又赤燐使用による難燃化の場合強
化剤添加量が多くなればなるほど赤燐の添加量は少なく
てすみ、強化剤含有量と最適赤燐添加量は反比例の関係
になる。赤燐使用による難燃化する場合ハロゲン系難燃
剤の約1/2〜1/3の量で難燃化が可能となる。すな
わち赤燐はハロゲン系難燃剤よりも著しく難燃効果に優
れ、しかも少量添加で樹脂を難燃化することが可能なた
め成形品の機械的特性の低下が大幅に防止出来る特長を
有する。又燃焼時ハロゲン系難燃剤使用時黒いススが多
量に発生するが赤燐の場合難燃剤使用による黒いススは
ほとんど発生しない。
【0009】本発明において用いられる赤燐は、空気中
300℃、3時間加熱後のホスフィン発生量が1.0m
g/g以下、好ましくは0.7mg/g以下、特に0.
4mg/g以下であればどんな赤燐でもよいか、特に特
開昭63−110254号公報に記載の粉砕を必要とし
ない黄燐の転化処理法により直接的に得られる粉砕面の
ない球体様赤燐またはこれを熱硬化性樹脂及び(又は)
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムや水酸化亜鉛
で被覆した赤燐系難燃剤が好ましい。また、その配合量
は、0.5から25重量%、好ましくは1.0〜15重
量%、特に2.0〜10重量%が望ましい。配合量が
0.5%未満では難燃効果が充分でなく、また25重量
%を越えると反対によく燃焼し、さらに機械的特性も低
下するので好ましくない。
【0010】なお前記赤燐を被覆する熱硬化性樹脂とし
ては、フェノール・ホルマリン系、尿素・ホルマリン
系、メラミン・ホルマリン系、フルフリルアルコール・
ホルマリン系、アニリン・ホルマリン系及び多価アルコ
ール・多塩基酸系などから選ばれる。上記樹脂群のう
ち、フルフリルアルコール・ホルマリン系、アニリン・
ホルマリン系及び多価アルコール・多塩基酸系などは大
量の水の存在下では重合反応が進行し難いので樹脂原料
物質の初期縮合物を予め調製しておき、これを赤燐の水
懸濁液に添加することが望ましい。樹脂による被覆処理
条件は用いる熱硬化性樹脂の種類によって幾分変動する
が、水100重量部に対して赤燐10〜100重量部を
含む赤燐の水懸濁液に樹脂の合成原料又は初期縮合物を
赤燐100重量部に対して1〜35重量部添加し、樹脂
の合成原料を用いる場合は40〜100℃で1〜3時
間、予め調製した初期結合物を用いる場合は60〜10
0℃で1〜2時間の撹拌処理を行なう。この際、必要に
応じて重合触媒や、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム又は水酸化チタンのような充填剤を共存させてお
くことができる。充填剤の添加により樹脂被覆の機械的
強度が上昇すると共に赤燐特有の紫紅色に対する隠蔽効
果があり、赤燐系難燃剤の用途の拡大に寄与し得る。充
填剤の添加量は赤燐100重量部につき1〜35重量部
が好ましい。生成物を分離・水洗し、130〜140℃
で乾燥し重合反応を完結させると安定性の極めて良好な
赤燐系難燃剤が得られる。又、熱硬化性樹脂による被覆
に先立ち、赤燐粒子に予め水酸化アルミニウム又は、水
酸化亜鉛を吸着させておくと、赤燐の安定性は更に向上
し、これを用いて難燃化した樹脂組成物においては、長
期間に亙って、赤燐系難燃剤の添加による影響が殆ど現
れない。添加するアルミニウム塩、マグネシウム塩又は
亜鉛塩は赤燐100重量部に対し0.1〜30重量部の
水酸化物を生成するに必要な量が好ましい。
【0011】本発明による難燃性ポリアミド樹脂組成物
は30重量%までの、特に3〜20重量%のエラストマ
ー(耐衝撃性重合体又はゴム弾性体ともいう))を含有
することが好ましい。このエラストマーとして、不飽和
ジカルボン酸又はその無水物を含むオレフィン系重合体
および/またはスチレン系重合体を含有しても良い。な
お前記オレフィン系重合体としては、種々のものが挙げ
られるが、エチレンと炭素数3以上、好ましくは3〜6
のα−オレフィンの共重合体(エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−プロピレン−ジェン三元共重合体、
エチレン−プテン−1共重合体など)、エチレンとビニ
ル化合物との共重合体(エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸(エステル)−α,β不飽和カ
ルボン酸(誘導体)三元共重合体、エチレン−塩化ビニ
ル共重合体など)などが挙げられ、特にエラストマーと
しての性質を示すものが好ましい。また、これらは単
独、あるいは混合物として使用される。
【0012】またスチレン系重合体も、特にエラストマ
ーとしての性質を示すものが好ましく、具体的には、公
知のS(芳香族炭化水素系重合体)−B(共役ジエン系
重合体)−S型の対称ブロック型構造をした、いわゆる
スチレンブロック共重合体が挙げられる。SおよびBは
それぞれ重合体ブロツクを示し、中心ブロックBとし
て、ボリブタジエン、ポリイソプレンなどが挙げられる
が、特にブタジエンが好ましい。また、水素添加によっ
てポリブタジエン中の二重結合の一部を飽和アルキル基
(エチレン鎖)にしたもの(SEBS)が推奨される。
両末端ブロックSは、芳香族炭化水素の重合体ブロック
を示し、好適にはポリスチレンからなる重合体ブロック
が挙げられる。なお芳香族炭化水素系重合体と共役ジエ
ン系重合体の重量比は、10/90〜90/10の範囲
が好ましく、さらに柔軟性と加工性の両立の点から、1
5/85〜85/15の範囲がさらに好ましい。
【0013】前記オレフィン系重合体および/またはス
チレン系重合体は、不飽和ジカルボン酸またはその無水
物で変性されている方が好ましく、不飽和ジカルボン酸
またはその無水物の具体例としては、マレイン酸、イタ
コン酸、クロロマレイン酸、シトラコン酸、ブテニルコ
ハク酸、テトラヒドロフタル酸など、およびこれらの酸
無水物が挙げられる。なかでも好ましいものとして、無
水マレイン酸が挙げられる。また、変性方法としては、
上記不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物の1種また
は2種以上をオレフィン系重合体および/またはスチレ
ン系重合体に、過酸化物の存在下で混合し、たとえば押
出し機、ミキサーなどで100〜250℃、1〜10分
混練し、反応させる。不飽和ジカルボン酸またはその無
水物の量は、オレフィン系重合体および/またはスチレ
ン系重合体100重量部に対して、0.1〜5重量部が
好ましい。また、過酸化物量は、オレフィン系重合体お
よひ/またはスチレン系重合体100重量部に対し0.
05〜1重量部が好ましい。
【0014】さらに本発明で用いられる難燃剤ポリアミ
ド樹脂組成物は、常用の添加剤例えば成形性改良の為に
滑剤、離型剤、熱安定剤、耐候剤、摺動性改良剤等、ま
た赤燐の難燃化助剤、安定剤等を添加しても良い。滑
剤、離型剤としては、カルボン酸の金属塩としてステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン
酸マグネシウム、モンタン酸カルシウム、モンタン酸ナ
トリウム、モンタン酸の高分子物質、ライトアマイド系
としてはエチレンビスステフリルアミド、メチレンビス
ステアリルアミド、ワックス系としてはポリエチレンワ
ックス、ポリエチレンオキシド等が挙げられ。又、結晶
核剤としてはタルク、シリカ、ワラストナイト、クレ
ー、グラファイト等が挙げられる。熱安定剤としてはハ
ロゲン化銅と周期律表の第1族の金属ハロゲン化物例え
ばヨウ化カリウムの組合せ、ヒンダードフェノール類、
ヒンダードアミン類及びそれらと次亜リン酸ソーダ、有
機系リンの組合せ等が挙げられる。耐候剤してはカーボ
ンブラック、ベンゾフェノン系、トリアゾール系、イミ
ダゾール系、オキサゾール系、ヒンダードアミン(HA
LS)等が挙げられる。又摺動性改良剤として高分子ポ
リエチレン、酸変性高分子ポリエチレンフッ素樹脂粉
末、二硫化モリブデンシリコン樹脂及びオイル亜鉛等が
挙げられ、これらは樹脂特性を損なわない範囲、例えば
約0.05〜3重量%添加すれば良い。また赤燐の難燃
化助剤、安定剤として、水酸化マグネシウム等の金属水
酸化物ハイドロタルサイト等を約0.5〜10重量%添
加してもよいが、これらに限定されるものではない。
【0015】本発明における樹脂組成物は、前記各成分
を単軸押出機、2軸押出機、ニーダー、2軸ロール等の
装置を用いて混練することにより製造される。用いられ
る混練機の種類や混練条件についての制限は特にない。
【0016】
【発明の実施の形態】前記方法によって得られた本発明
組成物は種々の成形品に成形することができ、その成形
方法としては、一般に用いられる方法である、たとえば
射出成形方法、押し出し成形方法、ブロウ成形方法など
を採用できる。また成形品として具体的には、電気・電
子分野では、コイルボビン、モータ、変圧器、封止材、
ケース、コネクター、スイッチ、SMT対応部品、基
板、ソケット、プラグ開閉器、端子板、プリンター部品
等、自動車分野では、冷却水系部品、エンジン廻り機構
部品、ランプソケット、コイルボビン、封止材ケース、
燃料噴射ポンプ部品等が挙げられ、その他には、既存の
ナイロン樹脂では高温機械物性、耐薬品性吸水による寸
法、物性変化等で困難な用途が挙げられる。しかしこれ
ら用途に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。なお本発明における物性の評価は以下の方法によ
り測定した。 相対粘度:JIS K6810(硫酸溶液)に準じて測
定した。 融点:DSC(PERKIN−ELMER7型)を用
い、サンプル8〜10mgを昇温速度20℃/minで
測定して得られた融解曲線の最大値を示す温度を(Tm
−1)とする。サンプル8〜10mgを昇温速度20℃
/minで加熱し(Tm−1)+20℃で5分間保持
し、次に、20℃/minの降温速度で30℃まで冷却
し、5分間保持した後、再び昇温速度20℃/minで
加熱し(T−m−1)+20℃まで加熱する。この時の
融解曲線の最大値を示す温度を(Tm)とした。
【0018】 難燃性:UL規格Subject94に準じる。 成形品厚み 1/32′で実施。 生産性:押出加工時 ○印:連続生産が可能 ×印:ノズルより吐出されたストランドがひんぱんに切 れ生産出来ない。 成形品外観:○印 光沢があり表面が平滑である △印 光沢は落ちるが表面はほぼ平滑 ×印 光沢も無く表面全体がザラザラ 曲げ強度:曲げ弾性率:ASTM D−790に準じる
【0019】ホスフィン発生量:窒素気流下で赤燐難燃
剤を所定の温度300℃×3時間加熱し、発生したホス
フィンを含む窒素ガスを捕集する。捕集したガスの容積
及びガス中のホスフィン濃度を測定する。このガス容積
とホスフィン濃度からホスフィン量を算出し、グラム赤
燐当たりに換算して求める。なおホスフィン濃度の測定
は、「北川式ガス検知管法」により測定した。 熱変形温度(18.6kg/cm2 荷重):ASTM
D−648に準じる。 絶縁破壊強度:ASTM D−149に準じる。(成形
品厚み=1mmt) PCT処理後の保持率:所定のテストピースを121℃
×2気圧の熱水に200時間浸漬し、その後テストピー
スを80℃×2日間真空乾燥し吸水した水分を除去す
る。前記PCT処理後曲げ強度や絶縁破壊強度を測定
し、PCT処理前の特性値と比較し保持率を求める。 保持率(%)=(PCT処理後の特性値/PCT処理前
の特性値)×100
【0020】実施例1〜7、比較例1〜6 同方向35φ2軸押出機(東芝(株)製 TEX35)
を使用し、表1に示す各A成分(結晶性部分的芳香族共
重合ポリアミド樹脂)の融点より約10〜15℃高い温
度にてシリンダー温度を設定した。スクリュー回転数は
100rpmに固定し、ホッパー側よりA成分(ポリア
ミド樹脂)、離型剤(モンタン酸カルシウム0.4pH
R)、熱安定剤(ヒンダードアミン系のナウガード44
5 0.4pHR、リン系安定剤であるイルガフォス1
68 0.3pHR)、表2に示すC成分である種々の
赤燐系難燃剤、B成分の粒子状強化剤を所定量計量しタ
ンブラーで均一にそれぞれブレンド後投入した。又赤燐
の押出機スクリュー摩擦熱による発火を防止するため窒
素ガスブロー(4リットル/分)させた。B成分のガラ
ス繊維はサイドフィード部より投入し混練した。押出機
ノズルより吐出したストランドは水冷後カッターにより
カッティング(2.5φ×2.5 )し、テストする為
のペレットを得た。水冷後カッティングした樹脂ペレッ
トは直ちに130℃×3時間熱風乾燥し、ペレット水分
率を0.1%以下にした。種々の樹脂ペレット(難燃性
ポリアミド樹脂)を東芝IS−100型射出成形機の使
用し目的とするテストピースを成形した。 成形条件:シリンダー温度:A成分の融点より10〜1
5℃高い温度に設定。 金型温度:135〜140℃ 得られた各組成物の物性を表3〜5に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】 表2中ノーバエクセルは燐化学工業(株)製の赤燐であ
る。
【0023】
【表3】 表3より明らかなように、強化剤量(ガラス繊維)が1
5重量%未満(比較例1、2)では、機械的熱的特性の
改良効果が少なく、かつ又赤燐添加による難燃効果が不
充分であることが判る。一方強化剤量が15〜70重量
%、特に25〜60重量%の範囲(実施例1、2)であ
れば、機械的、熱的特性も優れ、しかも難燃性も優れて
いる。強化剤量が70重量%を越えると(比較例3)、
難燃性は優れるが生産性、成形品外観、及び機械的特性
(曲げ強度)が低下し好ましくないことが判る。
【0024】
【表4】 本発明組成物である実施例3、4は、空気中300℃×
3時間加熱後のホスフィン発生量が1.0mg/g以下
である安定化された赤燐を使用した場合であり、表4よ
り明らかなように難燃性も良く、PCT処理(121℃
2気圧下熱水300時間処理)後の機械的電気的特性も
優れていることが判る。なお比較例4、5、6はホスフ
ィン発生量が1.0mg/g以上の不安定な赤燐を使用
した場合であり、PCT処理することにより大巾に機械
的電気的特性が低下していることが判る。
【0025】
【表5】 前記表3〜5において、B−1、B−2は以下に示すも
のである。 B−1:ガラス繊維(日本板硝子(株)、銘柄:RES
O3−TP57) B−2:タルク(林化学(株)、銘柄:ミクロンホワイ
ト#5000A)
【0026】
【発明の効果】本発明組成物の効果は前記表3〜5より
明らかであり、優れた耐熱性および難燃性は勿論のこ
と、その機械特性、電気特性が優れているので、電気・
電子分野、自動車分野など各分野に、特に既存のポリア
ミド樹脂では高温、機械物性、耐薬品性、吸水による寸
法、物性変化等で困難な分野にまで、その用途を広げる
ことができ、産業界に寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 7:14 3:32 3:34)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)テレフタル酸とヘキサメチレンジア
    ミンから誘導される単位30〜95重量%を含み融点が
    275℃以上の結晶性部分的芳香族共重合ポリアミド樹
    脂25〜65重量%、 (B)繊維状強化剤または/および粒子状強化剤15〜
    70重量%、 (C)空気中300℃×3時間加熱後のホスフィン発生
    量が1.0mg/g以下である赤燐0.5〜25重量%
    および (D)エラストマー0〜30重量%を含有することを特
    徴とする難燃性樹脂組成物。
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