JPH10183060A5 - - Google Patents

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JPH10183060A5
JPH10183060A5 JP1997363886A JP36388697A JPH10183060A5 JP H10183060 A5 JPH10183060 A5 JP H10183060A5 JP 1997363886 A JP1997363886 A JP 1997363886A JP 36388697 A JP36388697 A JP 36388697A JP H10183060 A5 JPH10183060 A5 JP H10183060A5
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【0002】
【従来の技術】
水に分散されたポリウレタンプラスチックは公知であって、たとえばアンゲバンテ・マクロモレキュラレ・ヘミー、第98巻(1981)、第133〜165頁に記載されている。水性ラッカーにおけるポリウレタン結合剤はワッサーラッケ(1992)、ISBN3−8249−0100−5、第46頁に開示されている。
たとえば可撓性、耐磨耗性、引裂強さ、並びに硬度および強靭性のような優秀な諸性質のため、これらポリウレタンプラスチックはラッカー、コーチング、接着剤および結合剤の各部門にて広範囲の用途に使用することができる。
従来技術の水性ポリウレタン分散物は、揮発性有機化合物(VOC)の放出を減少させる厳格な要に主として貢献している。しかしながら、従来技術の水性陰イオン型ポリウレタン分散物は一般にまだ高沸点の極性有機溶剤(たとえばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなど)を含有する。これら高沸点成分の添加は製造方法を簡単にする。陰イオン型ポリウレタンプラスチックが水相まで変換されると、高沸点成分は分散物中に残留する。このことは、これら分散物をラッカー、コーチングもしくは接着剤として使用する場合に望ましい。何故なら、有機極性化合物は可塑剤、均展剤および/または凝集剤として作用すると共に分散物の使用範囲を拡大するからである。
欠点として、これら高沸点成分はラッカー、コーチングもしくは接着剤として使用する期間にわたり各層から蒸発すると共に、有機極性の高沸点成分はラッカー、コーチングおよび接着層の耐水性を減少させる。
助溶剤を含有する分散物を被覆表面の一時的保護のための剥離性コーチングとして使用する場合、有機極性の高沸点溶剤は被覆表面を損傷するので望ましくない。これら高沸点成分は、コーチングをプラスチックに施す場合にも望ましくない。
たとえ自動車の一時的保護に関する剥離性コーチングは公知である。日本国特許出願JP 05/171 068号はポリブチラール樹脂、可塑剤、レシチン、有機溶剤、非昇華性ヒンダードフェノール、沈降防止剤およびUV吸収剤よりなる剥離性コーチングを記載している。US−A 5,330,788号は、フィルム形成性アクリレートポリマーと表面活性化合物とを含有する水性被覆組成物を記載している。
被覆組成物はアルカノールアミンおよび「表面活性剤」、すなわち表面活性物質を含有する。陰イオン型燐酸エステルが「表面活性剤」として添加される。アルカノールアミン、表面活性化合物およびキレート形成剤の水性濃厚物がストリッピング剤として使用される。ストリップされたコーチング廃棄物の行方については情報がない。石チッピングに対し自動車を保護するための自動車被覆法も記載されている。この方法に使用されるコーチングはイソプロパノール、トルエン、酢酸エチルの混液に溶解されたポリウレタンコーチング(詳細には記載されていない)である。損傷するとラッカーは剥離することがあり、自動車部品は被覆溶液にて再被覆される。
被覆物品もしくは未被覆物品を一時的に保護するための従来記載された方法は重大な欠点を伴う。一方においては、被覆表面に対し悪影響を与えうる有機溶剤がラッカー樹脂につき使用される。他方においては、ストリッピング剤が使用され、その或る種のものは強塩基性化合物を含有する。剥離されたラッカーの行方については情報がない。
リサイクル可能な剥離性コーチングについては従来知られていない。たとえば自動車の外部を保護するための水性の剥離性コーチングにつき自動車業の要望をここに挙げることができる。ワックス系の外部保護剤は各国において環境保護の理由からもはや許容しえない。
剥離性コーチングから現在要求される性能は、コーチングが水性系であると共に助溶剤フリーとすべき点である。被覆溶液もしくは分散液は浸漬、ナイフ被覆、流延、刷毛塗りおよび噴霧(エアレスおよび静電)によって塗布できなければならない。
20〜80℃におけるその後の乾燥は均質フィルムを与えなければならない。このフィルムは耐水性、透明、引裂耐性、UV耐性、温度耐性、沈澱(有機もしくは無機物質)に対する耐性としなければならず、さらに支持体に対し付着すると共に剥離により容易に除去できなければならない。コーチングは適する方法により再使用できなければならない。
従来公知の方法、処理およびコーチングはこれら要件の全てを満たすことはできない。したがって、本発明による水性ポリウレタン−ポリ尿素分散物がこれら要件の全てを満たすことは、特にポリウレタンコーチングがたとえばEP−A 634,431号に開示されたような良好な付着特性を有するコーチングおよび多層コーチングの製造に特に適することが知られているため、驚異的であると考えねばならない。US 4,139,674号に記載された側鎖カルボキシル基を有する熱可塑性ポリウレタンは、これらがガラスラミネートの製造にとって理想的であるよう強力にガラスに接着する。
EP−A 427,979号に記載された生成物はたとえば付着性および耐候性のような極めて良好な被覆性を有するが、その親水性の一官能性ポリエーテル鎖の含有量に基づき剥離性コーチングとして使用するには適していない。
EP−A 407,798号は、ポリウレタンの水性分散物の製造方法および任意所望の支持体に対する被覆組成物としての使用を記載している。トリアルキルアンモニウム化合物がこの方法に使用されて、イソシアネート基およびアンモニア反応するのを防止する。この方法は面倒であると共に、未置換のアンモニウムイオンの他に生成物はトリアルキルアンモニウム対イオンをも含有する。
DE−A 4,343,895号は、未中和のカルボキシル基および末端NCO基を有するプレポリマーをアンモニアと反応させ、次いでこれらを水中に分散させることによるポリウレタン分散物の製造方法を記載している。アンモニアは炭酸アンモニウムとして化学結合型で使用される。その実施例には、N−メチルピロリドンを助溶剤として使用することが開示されている。これら生成物は、好ましくはメラミン樹脂と架橋したコーチングを固体表面につき製造すべく使用される。これら生成物は、助溶剤としてのNMPの存在に基づき、およびこれらが架橋剤なしには剥離性フィルムを形成しないため、剥離性コーチングとしては適していない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、耐光性コーチングを作成するのに適すると共にポリウレタン−尿素の助溶剤フリーの水性陰イオン型分散物を有する被覆組成物において、その固形含有物が、少なくとも部分的に塩型で存在している、
(a)(i)20〜60重量%の脂肪族および/または脂環式ジイソシアネート、
(ii)20〜80重量%の500〜10,000の数平均分子量を有するマクロジオ ールおよびその混合物、
(iii)2〜12重量%の2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)アルカンモノカルボン 酸、好ましくは2,2−ジメチルロールプロピオン酸、
(iv)0〜15重量%の62〜400の分子量を有するジオール、および
(v)0〜10重量%の32〜350の分子量を有する連鎖停止剤としての一官能性 アルコール
から作成されたNCOプレポリマーと、
(b)0〜15重量%の60〜300の範囲の分子量を有する連鎖延長剤としてのジアミ ン、
(c)0〜10重量%のモノアミン、アルカノールアミンおよびアンモニアよりなる群か ら選択される連鎖停止剤、
(d)0〜3重量%の水、および
(e)0.1〜10重量%の中和剤
との反応生成物(上記%の合計は100%である)を含有し、ただしプレポリマー(a)のNCO含有量が理論値の65〜85%、好ましくは75〜80%であることを特徴とする被覆組成物に関するものである。
ポリウレタン−尿素分散物の製造方法は公知であって、たとえばD.ジエテリッチ、アンゲバンテ・ヘミー、第82巻、第53頁(1970)に記載されている。溶剤フリーの分散物はたとえばEP−A 735,069号に記載されている。ここに記載された方法はジメチロール酪酸の使用に限定される。その全説明は、ジメチロールプロピオン酸をEP−A 735,069号の方法には使用しえないことを示している。ジメチロール酪酸は工業的に利用しえない。
記載された従来技術の方法を用いれば、溶剤フリーのリサイクル可能な剥離性コーチングに課せられた要件を満たすポリウレタン−尿素分散物を製造することができない。驚くことに、これら目的は公知の各成分を所定量で使用することにより、特に以下説明する製造法を用いることにより達成することができた。
全く驚くことに、プレポリマー段階にて確立されたNCO含有量が理論含有量でなく、寧ろ理論含有量の65〜85%の含有量であれば、ポリウレタン−尿素分散物から常に優秀な耐候性コーチングが得られることが判明した。このことは、本発明によるポリウレタン−尿素が連鎖延長反応から再現性よく得られることを意味する。
成分(a−i)としては脂肪族および/または脂環式ジイソシアネートが好適に使用される。その例はイソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1−メチル−2,4−ジイソシアナト−シクロヘキサンおよび1−メチル−2,6−ジイソシアナトシクロヘキサン(任意所望の混合比)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートおよび/または1,3−シクロヘキサンジイソシアネートを包含する。少量の芳香族ジイソシアネート、たとえば2,4−および2,6−トルエンジイソシアネートまたは2,4’−および4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを使用することもできる。
成分(a−ii)としては500〜10,000の数平均分子量を有するマクロジオールが使用される。これらマクロジオールは好ましくは、ジカルボン酸を必要に応じ公知のエステル化触媒の存在下に好ましくは140〜240℃の温度における溶融もしくは共沸縮合によりジオールと反応させて得られるポリエステルジオールである。
適する酸もしくは酸無水物の例はアジピン酸、コハク酸(無水物)、マレイン酸(無水物)、セバシン酸、アゼライン酸、各種の市販の飽和(水素化)または不飽和型におけるダイマー脂肪酸、フタル酸(無水物)、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸(無水物)、1,4−シクロヘキサジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸(無水物)を包含する。適するジオールは市販のジオール、たとえばエチレングリコール、1,2−および1,3−プロパンジオール、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、またはこれらジオールの混合物を包含する。好適ポリエステルジオールはアジピン酸、ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコールからなる。
ポリカーボネートジオール、ポリカプロラクトンジオール、ヒドロキシポリテトラヒドロフランおよび酸化プロピレンに基づくヒドロキシポリエーテルも適している。
たとえば炭酸誘導体(たとえばジフェニルカーボネートもしくはホスゲン)を上記種類のアルコール(好ましくはジオール)と反応させることにより、適するポリカーボネートジオールが得られる。
末端基分析により決定しうるこれらポリオールの数平均分子量は500〜10,000、好ましくは700〜4000、より好ましくは1000〜2500である。
成分(a−iv)は62〜400の分子量を有する短鎖ジオールから選択される。その例はポリエステルジオールの製造につき上記したものを包含する。1,4−ブタンジオールが特に好適である。
成分(a−v)はメタノール、エタノー、ブタノール、ヘサノール、2−エチルヘキサノール、オクタノールおよびドデカノール、並びに32〜350の分子量を有する任意所望のアルコールから選択される。
少なくとも2個のイソシアネート反応性アミノ基を有する脂肪族および/または脂環式化合物を成分(b)として使用することができる。その例はエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、p−キシリレンジアミン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンおよび4,4’−ジアミノ−3,3−ジメチルジシクロヘキシルメタンを包含する。
実施例1
アジピン酸、並びに1,6−ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(0.65:0.35のモル比)から作成されると共に1700の数平均分子量と2%ヒドロキシル含有量とを有する170g(0.1モル)のポリエステルを反応容器内で120℃および10ミリバールにて30分間にわたり撹拌しながら脱水した。13.4g(0.1モル)のジメチロールプロピオン酸と111g(0.5モル)のイソホロンジイソシアネートとを次いで窒素下に導入した。110℃にて1時間の反応時間の後、混合物を60℃まで冷却し、100gのアセトンに溶解させた。18g(0.2モル)の1,4−ブタンジオールを添加した後、撹拌をNCO含有量が1.60%(理論値:2.04%)になるまで50℃にて22時間続け、次いで混合物を500gのアセトンで希釈した。10.6g(0.062モル)のイソホロンジアミンと1.07g(0.016モル)の25%アンモニア溶液と60gの水とを含有する混合物をNCOプレポリマーに50℃にて添加した。次いで撹拌を50℃にて5時間続けた。この混合物を3.4g(0.05モル)の25%アンモニア溶液で中和し、450gの水で分散させた。アセトンを50℃および150ミリバールにて除去し、39.2%の固形物含有量と263nmの平均粒子寸法とを有する白色分散物を得た。中和の程度は50%であり、塩含有量は固形物1kg当たり0.15モルであった。
アセトンを50℃および150ミリバールにて除去した後、粗大な分散物が得られて貯蔵に際し沈降した。
試験を反復したが、ただしNCOプレポリマーにつきNCO含有量を1.98%のNCOにすると共に、中和を4.08g(0.06モル)の25%アンモニア溶液で行った。このようにして得られた分散物は微細であって沈降しなかった。
室温および80℃乾燥させたこの分散物から製造されたフィルムは亀裂を示し、均質でなかった。
追加実施例(実施例1および比較例におけると同じ組成)において、2.04%の計算NCO含有量より極く僅か低いNCO値にて再現性はもはや得られないことが判明した。

Claims (5)

  1. 耐光性コーチングを作成するのに適すると共にポリウレタン−尿素の助溶剤フリーの水性陰イオン型分散物からなる被覆組成物において、その固形含有物が、少なくとも部分的に塩型で存在している、
    (a)(i)20〜60重量%の脂肪族および/または脂環式ジイソシアネート、
    (ii)20〜80重量%の500〜10,000の数平均分子量を有するマクロジオ ールおよびその混合物、
    (iii)2〜12重量%の2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)アルカンモノカルボン 酸、好ましくは2,2−ジメチルロールプロピオン酸、
    (iv)0〜15重量%の62〜400の分子量を有するジオール、および
    (v)0〜10重量%の32〜350の分子量を有する連鎖停止剤としての一官能性 アルコール
    から作成されたNCOプレポリマーと、
    (b)0〜15重量%の60〜300の範囲の分子量を有する連鎖延長剤としてのジアミ ン、
    (c)0〜10重量%のモノアミン、アルカノールアミンおよびアンモニアよりなる群か ら選択される連鎖停止剤、
    (d)0〜3重量%の水、および
    (e)0.1〜10重量%の中和剤
    との反応生成物(上記%の合計は100%である)からなり、ただしプレポリマー(a)のNCO含有量は理論値の65〜85%、好ましくは75〜80%であることを特徴とする被覆組成物。
  2. 請求項1の被覆組成物を支持体に施すと共にコーチングを150℃までの温度にて乾燥させることにより作成され耐光性コーチング。
  3. (I)NCOプレポリマー(a)を必要に応じ50〜100℃の沸点範囲を有する不活性 溶剤の存在下に、
    (i)20〜60重量%の脂肪族および/または脂環式ジイソシアネートと、
    (ii)20〜80重量%の500〜10,000の数平均分子量を有するマクロジオ ールおよびその混合物と、
    (iii)2〜12重量%の2,2−ビス−(ヒドロキシメチル)アルカンモノカルボン 酸、好ましくは2,2−ジメチルロールプロピオン酸と、
    (iv)0〜15重量%の62〜400の分子量を有するジオールと、
    (v)0〜10重量%の32〜350の分子量を有する連鎖停止剤としての一官能性 アルコールと
    を50〜150℃の温度にて反応させることにより作成し、
    (II)次いでプレポリマーのNCO基を
    (b)0〜15重量%の60〜300の範囲の分子量を有する連鎖延長剤としてのジ アミン、
    (c)0〜10重量%のモノアミン、アルカノールアミンおよびアンモニアよりなる 群から選択される連鎖停止剤、および
    (d)固形分に対し0〜3重量%の水
    と反応させ[ここで(b)、(c)および(d)は一緒に、または任意所望の順序 で添加される]、
    (III)0.1〜10重量%の中和剤および追加水を添加する
    工程からなり、ただしプレポリマー(a)のNCO含有量が理論値の65〜85%、好ましくは75〜80%であり、反応を行った後に溶剤(好ましくはアセトン)を必要に応じ減圧下で蒸留により除去することを特徴とする請求項1に記載の陰イオン型ポリウレタン分散物の製造方法。
  4. 請求項1に記載の被覆組成物を支持体に施すと共に20〜100℃の温度にてコーチングを硬化させることからなる支持体を一時的に保護するためのリサイクル可能な剥離性コーチング。
  5. (I)剥離されたコーチングを必要に応じ事前の清浄の後に微粉砕し、
    (II)工程(I)の生成物を50〜100℃の沸点範囲を有する不活性溶剤、水および 中和剤に必要に応じ加熱しながら溶解させ、
    (III)有機溶剤を必要に応じ減圧下での蒸留により除去し、
    (IV) 水性分散物として再使用するためリサイクルされた被覆組成物を回収する
    ことを特徴とする請求項4に記載のリサイクルされた剥離コーチングの再使用方法。
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