JPH101845A - 特殊布帛およびその製造方法 - Google Patents
特殊布帛およびその製造方法Info
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- JPH101845A JPH101845A JP8174314A JP17431496A JPH101845A JP H101845 A JPH101845 A JP H101845A JP 8174314 A JP8174314 A JP 8174314A JP 17431496 A JP17431496 A JP 17431496A JP H101845 A JPH101845 A JP H101845A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】布帛の表面部分だけが柔らかい極細繊維で覆わ
れ、カシミヤ調のタッチでしなやかで優れた風合いがあ
って、深みのある色に染まり、全体として腰や張り感を
表現できる特殊布帛およびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】海成分と島成分からなる海島型繊維で構成
された布帛であって、該布帛の少なくとも一表面はその
表面層内の海成分が除去され島成分からなる極細繊維で
覆われており、該極細繊維は随所で切断されかつその切
断先端部がテーパー形状を呈していることを特徴とする
特殊布帛。
れ、カシミヤ調のタッチでしなやかで優れた風合いがあ
って、深みのある色に染まり、全体として腰や張り感を
表現できる特殊布帛およびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】海成分と島成分からなる海島型繊維で構成
された布帛であって、該布帛の少なくとも一表面はその
表面層内の海成分が除去され島成分からなる極細繊維で
覆われており、該極細繊維は随所で切断されかつその切
断先端部がテーパー形状を呈していることを特徴とする
特殊布帛。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面部分が柔らか
い極細の微細繊維で覆われ、起毛調のタッチでしなやか
で優れたスエード様風合いがあり、深みのある色に染ま
り、全体として腰がある特殊布帛、および、表面がしな
やかで優れた風合いがあって、深みのある色に染まり、
全体として腰があり、実質的に毛羽のない新規な特殊布
帛、並びにその製造方法に関するものである。
い極細の微細繊維で覆われ、起毛調のタッチでしなやか
で優れたスエード様風合いがあり、深みのある色に染ま
り、全体として腰がある特殊布帛、および、表面がしな
やかで優れた風合いがあって、深みのある色に染まり、
全体として腰があり、実質的に毛羽のない新規な特殊布
帛、並びにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の毛羽立てした布帛は、布帛表面が
針布やサンドペ−パー等により起毛処理され、必要に応
じ併せて薬剤処理が施されて製造される。例えば、特開
昭51−84972号公報には、熱可塑性合成繊維から
なる実撚糸条とその実撚糸条とは逆方向に仮撚加工した
糸条とで構成した織物をアルカリ処理した後、その表面
を針布などにより起毛した織物が開示されている。その
熱可塑性合成繊維には、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リオレフィンなどの熱可塑性重合体からなる合成繊維が
含まれている。
針布やサンドペ−パー等により起毛処理され、必要に応
じ併せて薬剤処理が施されて製造される。例えば、特開
昭51−84972号公報には、熱可塑性合成繊維から
なる実撚糸条とその実撚糸条とは逆方向に仮撚加工した
糸条とで構成した織物をアルカリ処理した後、その表面
を針布などにより起毛した織物が開示されている。その
熱可塑性合成繊維には、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リオレフィンなどの熱可塑性重合体からなる合成繊維が
含まれている。
【0003】また、表面が微細繊維で覆われた起毛調布
帛としては、極細繊維を発生する構造、性質をもった繊
維を用いてニードルパンチ不織布を作り、これにポリウ
レタン等の高分子弾性体を含浸した後に極細繊維化し、
更にこれを起毛して得られるスエード調布帛が知られて
いる。しかしながら、これらは厚さを小さくすることに
は限度があり、柔軟性、ドレープ性および皺形態などの
点で、高級衣料用としては必ずしも十分でなく、また製
造工程上からも、厳密な工程管理を要する複雑な製造工
程を経由せざるを得ない。
帛としては、極細繊維を発生する構造、性質をもった繊
維を用いてニードルパンチ不織布を作り、これにポリウ
レタン等の高分子弾性体を含浸した後に極細繊維化し、
更にこれを起毛して得られるスエード調布帛が知られて
いる。しかしながら、これらは厚さを小さくすることに
は限度があり、柔軟性、ドレープ性および皺形態などの
点で、高級衣料用としては必ずしも十分でなく、また製
造工程上からも、厳密な工程管理を要する複雑な製造工
程を経由せざるを得ない。
【0004】さらに、特公昭46−2782号公報や特
公昭54−28500号公報には、海島型繊維で構成さ
れた布帛全体を、海成分を溶解もしくは分解する薬剤に
浸漬し、海成分を除去処理することによって極細繊維で
構成された布帛を得ることが提案されている。しかし、
ここで得られた布帛はその全体が一様に極細化されるの
で、布帛の剛性が減少し移動に対する抵抗が減じて一定
部分に集中してしまい、残部に粗大な空間が生成して組
織密度が低下することがあり、このような密度の低下は
布帛の繊維組織間の目ずれ、タテ、ヨコのバランスが崩
れるなどの原因を惹起することとなる。
公昭54−28500号公報には、海島型繊維で構成さ
れた布帛全体を、海成分を溶解もしくは分解する薬剤に
浸漬し、海成分を除去処理することによって極細繊維で
構成された布帛を得ることが提案されている。しかし、
ここで得られた布帛はその全体が一様に極細化されるの
で、布帛の剛性が減少し移動に対する抵抗が減じて一定
部分に集中してしまい、残部に粗大な空間が生成して組
織密度が低下することがあり、このような密度の低下は
布帛の繊維組織間の目ずれ、タテ、ヨコのバランスが崩
れるなどの原因を惹起することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記に代表される従来
の毛羽立てした起毛調布帛は、その表層部分と内層部分
の構造が実質的に殆ど同じであるため、布帛の表層部分
の感触を柔らかく仕上げようとすれば布帛の腰や張りが
なくなり、逆に布帛の腰や張りを維持しようとすると、
表層部分の感触が固くなるという課題があった。また、
特開昭57−154458号公報に記載の加工方法にお
いても、多量の処理液が布帛内部に浸透し、布帛内層部
における構造変化を十分に防止することは困難であっ
た。特に、薄地の布帛においては、生地が破れるなどの
問題があった。
の毛羽立てした起毛調布帛は、その表層部分と内層部分
の構造が実質的に殆ど同じであるため、布帛の表層部分
の感触を柔らかく仕上げようとすれば布帛の腰や張りが
なくなり、逆に布帛の腰や張りを維持しようとすると、
表層部分の感触が固くなるという課題があった。また、
特開昭57−154458号公報に記載の加工方法にお
いても、多量の処理液が布帛内部に浸透し、布帛内層部
における構造変化を十分に防止することは困難であっ
た。特に、薄地の布帛においては、生地が破れるなどの
問題があった。
【0006】本発明の目的は、布帛の表面部分だけが柔
らかい極細繊維で覆われ、カシミヤ調のタッチで、しな
やかで優れた風合いがあって、深みのある色に染まり、
全体として腰や張り感を表現できる特殊布帛およびその
製造方法を提供することにある。
らかい極細繊維で覆われ、カシミヤ調のタッチで、しな
やかで優れた風合いがあって、深みのある色に染まり、
全体として腰や張り感を表現できる特殊布帛およびその
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するものであって、本発明の特殊布帛は、海成分と島成
分からなる海島型繊維で構成された布帛であって、その
布帛の少なくとも一表面はその表面層(以下、処理層と
いうことがある)内の海成分が除去され島成分からなる
極細繊維で覆われており、その極細繊維は随所で切断さ
れかつ切断先端部がテーパー形状を呈していることを特
徴とするものである。
するものであって、本発明の特殊布帛は、海成分と島成
分からなる海島型繊維で構成された布帛であって、その
布帛の少なくとも一表面はその表面層(以下、処理層と
いうことがある)内の海成分が除去され島成分からなる
極細繊維で覆われており、その極細繊維は随所で切断さ
れかつ切断先端部がテーパー形状を呈していることを特
徴とするものである。
【0008】本発明において処理層とは、所望の風合い
や感触を得るため、海島型繊維に処理液を接触させた表
面部分に位置する層であって、その層の厚さは目的とな
る製品の品質等によって決められる。
や感触を得るため、海島型繊維に処理液を接触させた表
面部分に位置する層であって、その層の厚さは目的とな
る製品の品質等によって決められる。
【0009】本発明の特殊布帛においては、布帛の表面
を覆う極細繊維が、化学的処理により、その布帛を構成
している海島繊維の断面積の1%を越えない小さい断面
積部分をもつことが好ましく、更に前記布帛を構成する
海島型繊維の繊度は1〜10デニール、また前記布帛を
構成する島成分(極細繊維)の繊度は0.005〜0.
9デニールであることが望ましい。
を覆う極細繊維が、化学的処理により、その布帛を構成
している海島繊維の断面積の1%を越えない小さい断面
積部分をもつことが好ましく、更に前記布帛を構成する
海島型繊維の繊度は1〜10デニール、また前記布帛を
構成する島成分(極細繊維)の繊度は0.005〜0.
9デニールであることが望ましい。
【0010】本発明の特殊布帛において、極細繊維の形
成や毛羽発生の点で、布帛を構成する繊維や糸条は海島
型繊維からなるもので、本発明で用いられる非処理層
(処理層に対する言葉として使われる)内の海島型繊維
は、したがって前記した1〜10デニールの繊度を保っ
ている。
成や毛羽発生の点で、布帛を構成する繊維や糸条は海島
型繊維からなるもので、本発明で用いられる非処理層
(処理層に対する言葉として使われる)内の海島型繊維
は、したがって前記した1〜10デニールの繊度を保っ
ている。
【0011】本発明の特殊布帛は、海成分と島成分から
なる海島型繊維で構成される布帛の少なくとも一方の表
面に、海成分および島成分を分解しまたは溶解し得る成
分を含有する粘度が200〜1500ポアズの処理液を
付与し、その処理液に接する表面層部分の海成分を除去
すると共に島成分を部分的に分解または溶解することに
よって、長さ方向に断面積を変化させた島成分である極
細繊維を布帛の表面部に露出させることによって製造さ
れる。
なる海島型繊維で構成される布帛の少なくとも一方の表
面に、海成分および島成分を分解しまたは溶解し得る成
分を含有する粘度が200〜1500ポアズの処理液を
付与し、その処理液に接する表面層部分の海成分を除去
すると共に島成分を部分的に分解または溶解することに
よって、長さ方向に断面積を変化させた島成分である極
細繊維を布帛の表面部に露出させることによって製造さ
れる。
【0012】その際、前記海成分の方が島成分より溶解
性もしくは分解性の大きい成分、つまり易溶解性もしく
は易分解性の成分からなることが好ましく、特に海島型
繊維がポリエステル系繊維からなり、かつ、通常のアル
カリ処理による原料加工が施されている布帛であると、
全体として所望の風合いに仕上げやすい。
性もしくは分解性の大きい成分、つまり易溶解性もしく
は易分解性の成分からなることが好ましく、特に海島型
繊維がポリエステル系繊維からなり、かつ、通常のアル
カリ処理による原料加工が施されている布帛であると、
全体として所望の風合いに仕上げやすい。
【0013】本発明の特殊布帛は、このように海島型繊
維を含む布帛の、少なくとも一方の表面に化学的処理が
施される結果、処理層内の繊維は海成分が除去され島成
分が露出および切断され、その切断先端部がテーパー形
状を呈し、極細繊維の露出とカシミヤ調のタッチで、し
なやかで優れた風合いがあって、深みのある色に染ま
り、全体として腰や張り感を表現できる特殊布帛が得ら
れる。
維を含む布帛の、少なくとも一方の表面に化学的処理が
施される結果、処理層内の繊維は海成分が除去され島成
分が露出および切断され、その切断先端部がテーパー形
状を呈し、極細繊維の露出とカシミヤ調のタッチで、し
なやかで優れた風合いがあって、深みのある色に染ま
り、全体として腰や張り感を表現できる特殊布帛が得ら
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の特殊布帛は、海成分と島
成分を有する海島型繊維を含む布帛を原反として使用す
る。海島型繊維を構成する海成分および島成分として
は、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ
アクリロニトリル等のホモポリマーあるいは共重合体が
用いられるが、本発明においては、海成分と島成分は、
後述する化学的処理に使用される処理液に対し、共通に
分解もしくは溶解される組合わせであることが好まし
く、さらに海成分の方が島成分より溶解性もしくは分解
性の大きい成分、すなわち、易溶解性もしくは易分解性
の成分からなることが特に好ましい。
成分を有する海島型繊維を含む布帛を原反として使用す
る。海島型繊維を構成する海成分および島成分として
は、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ
アクリロニトリル等のホモポリマーあるいは共重合体が
用いられるが、本発明においては、海成分と島成分は、
後述する化学的処理に使用される処理液に対し、共通に
分解もしくは溶解される組合わせであることが好まし
く、さらに海成分の方が島成分より溶解性もしくは分解
性の大きい成分、すなわち、易溶解性もしくは易分解性
の成分からなることが特に好ましい。
【0015】このような海成分と島成分の組合わせを、
本発明で好ましく用いられるポリエステル系繊維で例示
すると、島成分がホモポリエステルで、海成分がポリエ
ステル共重合体からなる海島型繊維が挙げられる。ここ
でホモポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等を基本組成とする
ポリエステルが挙げられ、またポリエステル共重合体と
しては、かかる基本組成のポリエステルに他の成分を共
重合させたものであり、共重合する成分としては、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリエチレングリコール等のポリアルキ
レングリコール、1,4−ブタンジオール等のジオール
成分、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸、2,6
−ナフタリンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、ドデカンジオン酸等のジカルボン酸成分、ト
リメリット酸、ピロメリット酸等の多官能ジカルボン酸
成分等が挙げられる。
本発明で好ましく用いられるポリエステル系繊維で例示
すると、島成分がホモポリエステルで、海成分がポリエ
ステル共重合体からなる海島型繊維が挙げられる。ここ
でホモポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等を基本組成とする
ポリエステルが挙げられ、またポリエステル共重合体と
しては、かかる基本組成のポリエステルに他の成分を共
重合させたものであり、共重合する成分としては、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリエチレングリコール等のポリアルキ
レングリコール、1,4−ブタンジオール等のジオール
成分、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸、2,6
−ナフタリンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、ドデカンジオン酸等のジカルボン酸成分、ト
リメリット酸、ピロメリット酸等の多官能ジカルボン酸
成分等が挙げられる。
【0016】これ等の海島型繊維からなる布帛は、織
物、編物、不織布の形態であってもよく、また、他の合
成繊維、半合成繊維、天然繊維などの長繊維や短繊維を
併用することもできる。本発明の効果を十分に引出すた
めには、処理層内において、海島型繊維が少なくとも2
0重量%以上、より好ましくは50重量%以上含まれて
いることが望ましく、さらに、海成分の除去によって、
極細繊維が布帛表面にできるだけ多く存在するように構
成されていることが好ましい。
物、編物、不織布の形態であってもよく、また、他の合
成繊維、半合成繊維、天然繊維などの長繊維や短繊維を
併用することもできる。本発明の効果を十分に引出すた
めには、処理層内において、海島型繊維が少なくとも2
0重量%以上、より好ましくは50重量%以上含まれて
いることが望ましく、さらに、海成分の除去によって、
極細繊維が布帛表面にできるだけ多く存在するように構
成されていることが好ましい。
【0017】海島型繊維としては、繊度は好ましくは1
〜10デニールであり、また、極細繊維の繊度として
は、0.005〜0.9デニールのものが好ましく用い
られ、より好ましくは0.03〜0.5デニールの極細
繊維が好適である。
〜10デニールであり、また、極細繊維の繊度として
は、0.005〜0.9デニールのものが好ましく用い
られ、より好ましくは0.03〜0.5デニールの極細
繊維が好適である。
【0018】本発明において、化学的処理とは、200
〜1500ポアズの高粘度処理液により、原反の表面層
内の海島型繊維を加水分解または溶解する処理液で処理
すること意味し、それによって、海成分が除去され極細
繊維化が起こり、さらに島成分が部分的に溶解もしくは
分解され細化が進行して、先細りした部分において随所
で切断が起こるのであり、その結果、切断先端部分がテ
ーパー形状を呈し極細繊維化または表面毛羽を形成させ
る。このように、処理液で海成分が除去されるときに、
島成分も同時に溶解もしくは分解されることになるが、
海島成分の溶解性や分解性の差異によってその程度が異
なり、島成分の部分的処理により処理液に接したところ
が細化、先細り、そして切断がなされる。
〜1500ポアズの高粘度処理液により、原反の表面層
内の海島型繊維を加水分解または溶解する処理液で処理
すること意味し、それによって、海成分が除去され極細
繊維化が起こり、さらに島成分が部分的に溶解もしくは
分解され細化が進行して、先細りした部分において随所
で切断が起こるのであり、その結果、切断先端部分がテ
ーパー形状を呈し極細繊維化または表面毛羽を形成させ
る。このように、処理液で海成分が除去されるときに、
島成分も同時に溶解もしくは分解されることになるが、
海島成分の溶解性や分解性の差異によってその程度が異
なり、島成分の部分的処理により処理液に接したところ
が細化、先細り、そして切断がなされる。
【0019】このような島成分の部分的処理がなされる
のは、後述するように、好ましくは水分を含む高粘度の
処理液と乾熱処理の組合わせによって達成されるもの
で、水分の凝集差によってミクロ的に溶解または分解が
起こり、部分的に細くなって切断され、その切断両端が
先細りとなる。
のは、後述するように、好ましくは水分を含む高粘度の
処理液と乾熱処理の組合わせによって達成されるもの
で、水分の凝集差によってミクロ的に溶解または分解が
起こり、部分的に細くなって切断され、その切断両端が
先細りとなる。
【0020】本発明において使用される処理液として
は、海成分と島成分を溶解もしくは分解し得る成分を含
むもので、例えば、島成分がポリエチレンテレフタレー
トで海成分がポリエステル共重合体の場合は、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、クロロフェノールなどを含
む水溶液などが挙げられる。処理液の濃度は、水酸化ナ
トリウムの場合で好適には5〜30重量%水溶液として
用いられ、より好ましくは10〜20重量%水溶液であ
る。さらに本発明では、必要に応じて減量促進剤を用い
てもよい。
は、海成分と島成分を溶解もしくは分解し得る成分を含
むもので、例えば、島成分がポリエチレンテレフタレー
トで海成分がポリエステル共重合体の場合は、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、クロロフェノールなどを含
む水溶液などが挙げられる。処理液の濃度は、水酸化ナ
トリウムの場合で好適には5〜30重量%水溶液として
用いられ、より好ましくは10〜20重量%水溶液であ
る。さらに本発明では、必要に応じて減量促進剤を用い
てもよい。
【0021】本発明において、布帛の表面層内に存在す
る海島型繊維を選択的に処理するために、200〜15
00ポアズの粘度の処理液が好適に使用される。処理液
が高粘度であるために、本発明では布帛への処理液浸透
深さを容易に調整することができ、処理液の浸透してい
ない非処理層の海島型繊維には本質的には処理液の影響
がないので、繊維のもつ本来の強度等の物性をそのまま
保つことができ、布帛に腰や張りを残すことができる。
る海島型繊維を選択的に処理するために、200〜15
00ポアズの粘度の処理液が好適に使用される。処理液
が高粘度であるために、本発明では布帛への処理液浸透
深さを容易に調整することができ、処理液の浸透してい
ない非処理層の海島型繊維には本質的には処理液の影響
がないので、繊維のもつ本来の強度等の物性をそのまま
保つことができ、布帛に腰や張りを残すことができる。
【0022】本発明において、処理液粘度が200ポア
ズに達しない低粘度の場合は、処理液が布帛内部まで迅
速に浸透して、布帛内層部の海島型繊維は無差別に一様
に処理されてしまう。したがってこの場合、海島繊維は
極細繊維化または分割されて、表面毛羽を形成させるこ
とは可能であるが、布帛全体としては腰や張りがなくな
るので好ましくない。
ズに達しない低粘度の場合は、処理液が布帛内部まで迅
速に浸透して、布帛内層部の海島型繊維は無差別に一様
に処理されてしまう。したがってこの場合、海島繊維は
極細繊維化または分割されて、表面毛羽を形成させるこ
とは可能であるが、布帛全体としては腰や張りがなくな
るので好ましくない。
【0023】このような観点から本発明では、布帛厚さ
において、片面処理の場合は、浸透深さを好ましくは6
0%程度までまたは50%程度までとし、また両面処理
の場合は、好ましくはそれぞれ30%程度までとするこ
とができる。
において、片面処理の場合は、浸透深さを好ましくは6
0%程度までまたは50%程度までとし、また両面処理
の場合は、好ましくはそれぞれ30%程度までとするこ
とができる。
【0024】更に本発明の処理液の粘度の上限は、実用
上布帛に塗布可能な範囲として規定される。なお、本発
明にいう粘度は、温度25℃、湿度60%条件下でB型
粘度計((株)東京計器製作所製)を用いて測定される
値である。
上布帛に塗布可能な範囲として規定される。なお、本発
明にいう粘度は、温度25℃、湿度60%条件下でB型
粘度計((株)東京計器製作所製)を用いて測定される
値である。
【0025】本発明では粘度調整のために、デンプン、
アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リビニルアルコールなどの糊剤を溶解処理液に添加して
用いことができる。糊剤は後処理で除去されることを意
図して、デンプンが好適に使用される。処理液の粘度
は、処理温度、処理層の厚さ、処理液の組成とともに総
合的に決められる。
アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リビニルアルコールなどの糊剤を溶解処理液に添加して
用いことができる。糊剤は後処理で除去されることを意
図して、デンプンが好適に使用される。処理液の粘度
は、処理温度、処理層の厚さ、処理液の組成とともに総
合的に決められる。
【0026】本発明における処理液の付与方法として
は、ナイフコータ、グラビアコーター、リバースロール
コーターなどのコーターを利用する方法、フラットスク
リーン、ロータリースクリーンなどを用いる印刷法など
が挙げられる。処理液が高粘度すぎると、噴霧法を利用
することは難かしいことがある。
は、ナイフコータ、グラビアコーター、リバースロール
コーターなどのコーターを利用する方法、フラットスク
リーン、ロータリースクリーンなどを用いる印刷法など
が挙げられる。処理液が高粘度すぎると、噴霧法を利用
することは難かしいことがある。
【0027】処理液を付与された布帛は、次に加熱処理
される。加熱処理は、乾熱処理が好ましく、好ましくは
110〜170℃、より好ましくは110〜130℃の
乾熱雰囲気中で30〜200秒間加熱する方法、あるい
は、好ましくは98〜150℃、より好ましくは100
〜130℃の飽和水蒸気雰囲気中で30〜200秒間加
熱する方法などを用いることができる。。
される。加熱処理は、乾熱処理が好ましく、好ましくは
110〜170℃、より好ましくは110〜130℃の
乾熱雰囲気中で30〜200秒間加熱する方法、あるい
は、好ましくは98〜150℃、より好ましくは100
〜130℃の飽和水蒸気雰囲気中で30〜200秒間加
熱する方法などを用いることができる。。
【0028】このようにして加熱処理された布帛は、適
宜湯洗い、酸洗い、水洗い、乾燥される。布帛は乾燥後
は必要に応じて、例えば、通常のアルカリ処理または、
エメリー起毛などの起毛処理を追加的に軽く実施しても
よく、それによって極細繊維の切断箇所が増え、布帛に
毛羽をより多く発生させ、風合い調整をすることができ
る。また、仕上げ剤として、ラノリン、天然ワックスな
どを付与すると、ぬめり感をより強調することができ
る。
宜湯洗い、酸洗い、水洗い、乾燥される。布帛は乾燥後
は必要に応じて、例えば、通常のアルカリ処理または、
エメリー起毛などの起毛処理を追加的に軽く実施しても
よく、それによって極細繊維の切断箇所が増え、布帛に
毛羽をより多く発生させ、風合い調整をすることができ
る。また、仕上げ剤として、ラノリン、天然ワックスな
どを付与すると、ぬめり感をより強調することができ
る。
【0029】本発明においては、このように化学的処理
を施した後に、上記のように通常のアルカリ処理を施す
と風合いの面で利点がある。ここに通常のアルカリ処理
とは、ポリエステル繊維またはポリエステル繊維布帛に
対して実施されている、1〜5ポアズ程度の低粘度のア
ルカリ液浴による処理を意味し、その処理によって、処
理対象のポリエステル繊維またはポリエステル布帛は、
全体として一様で均一に減量処理される。したがって、
かかる通常のアルカリ処理は、本発明の高粘度処理液に
よる布帛の表面部分に対する選択的処理とは別異の処理
である。この通常のアルカリ処理については、例えば、
染色工業:Vol.29 No.1210〜16頁に詳
しく記載されている。
を施した後に、上記のように通常のアルカリ処理を施す
と風合いの面で利点がある。ここに通常のアルカリ処理
とは、ポリエステル繊維またはポリエステル繊維布帛に
対して実施されている、1〜5ポアズ程度の低粘度のア
ルカリ液浴による処理を意味し、その処理によって、処
理対象のポリエステル繊維またはポリエステル布帛は、
全体として一様で均一に減量処理される。したがって、
かかる通常のアルカリ処理は、本発明の高粘度処理液に
よる布帛の表面部分に対する選択的処理とは別異の処理
である。この通常のアルカリ処理については、例えば、
染色工業:Vol.29 No.1210〜16頁に詳
しく記載されている。
【0030】本発明の特殊布帛は、その表面層内の海成
分が除去され表面が島成分からなる極細繊維で覆われて
いるが、その極細繊維は随所で切断され、しかも切断先
端部がテーパーをもって先細り形状を呈している。そし
て、島成分の繊度は好ましくは0.005〜0.9デニ
ールの範囲にあるが、先細り形状のその切断先端部の断
面積は、布帛を構成している海島繊維断面積の1%を越
えないように十分に細くなっている。
分が除去され表面が島成分からなる極細繊維で覆われて
いるが、その極細繊維は随所で切断され、しかも切断先
端部がテーパーをもって先細り形状を呈している。そし
て、島成分の繊度は好ましくは0.005〜0.9デニ
ールの範囲にあるが、先細り形状のその切断先端部の断
面積は、布帛を構成している海島繊維断面積の1%を越
えないように十分に細くなっている。
【0031】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
る。 [実施例1]たて糸およびよこ糸とも、海成分がポリエ
ステル共重合体(ポリエチレンテレフタレート/ポリエ
チレングリコール)からなり、島成分がポリエチレンテ
レフタレートからなる75デニール×15フィラメント
(島成分70本、単糸繊度0.05デニール)の海島型
繊維糸条を用いて平織物を製織し、これを原反とした。
一方、処理液として、次の表1の組成の高粘度(450
ポアズ)の処理液を調合した。
る。 [実施例1]たて糸およびよこ糸とも、海成分がポリエ
ステル共重合体(ポリエチレンテレフタレート/ポリエ
チレングリコール)からなり、島成分がポリエチレンテ
レフタレートからなる75デニール×15フィラメント
(島成分70本、単糸繊度0.05デニール)の海島型
繊維糸条を用いて平織物を製織し、これを原反とした。
一方、処理液として、次の表1の組成の高粘度(450
ポアズ)の処理液を調合した。
【0032】
【表1】 ★リバースロールコーターを用い、上記のように調合し
た処理液を、原反の片面に0.15mm厚さに均一に付
着させた(処理液の浸透深さ:布帛厚み全体の約20
%)。次にこの布帛に熱風処理装置内で130℃×2分
の乾熱処理を施し、引続いて通常の湯洗、水洗、乾燥を
行ない、その後で布帛を3%OWSの苛性ソーダ液に浸
積し、98℃×10分間の通常アルカリ処理を施して、
本発明の特殊布帛を製造した。
た処理液を、原反の片面に0.15mm厚さに均一に付
着させた(処理液の浸透深さ:布帛厚み全体の約20
%)。次にこの布帛に熱風処理装置内で130℃×2分
の乾熱処理を施し、引続いて通常の湯洗、水洗、乾燥を
行ない、その後で布帛を3%OWSの苛性ソーダ液に浸
積し、98℃×10分間の通常アルカリ処理を施して、
本発明の特殊布帛を製造した。
【0033】このようにして得られた特殊布帛は、表面
部の処理層部分は、柔らかな毛羽感があり、カシミヤ調
のタッチでしなやかな優れた風合いであった。その処理
層部分を顕微鏡で観察すると、図1のように極細繊維が
表面部に露出しその一部が切断されて毛羽状であり、さ
らにその先端がテーパー形状になっていることが観察さ
れた。また、その断面積は海島繊維の断面積の1%より
小さくなっていた(海島繊維5デニールの断面積:40
3μm2 、島繊維0.05デニールの断面積:4μ
m2 )。
部の処理層部分は、柔らかな毛羽感があり、カシミヤ調
のタッチでしなやかな優れた風合いであった。その処理
層部分を顕微鏡で観察すると、図1のように極細繊維が
表面部に露出しその一部が切断されて毛羽状であり、さ
らにその先端がテーパー形状になっていることが観察さ
れた。また、その断面積は海島繊維の断面積の1%より
小さくなっていた(海島繊維5デニールの断面積:40
3μm2 、島繊維0.05デニールの断面積:4μ
m2 )。
【0034】一方、布帛裏面の非処理層部分は、図2の
ように上記のような糸の変化は見られず、元の太さのま
まであった。さらに布帛全体としては、腰や張りのある
布帛が得られた。 [実施例2]たて糸にポリエチレンテレフタレートから
なる75デニール×24フィラメント糸条を用い、よこ
糸に海成分がポリエステル共重合体(5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸を含む)からなり、島成分がポリエチ
レンテレフタレートからなる130デニール×24フィ
ラメント(島成分70本、単糸繊度0.05デニール)
の海島型繊維糸条を用いて変化サテン織物を製織し、原
反とした。一方、次の表2の組成の高粘度(400ポア
ズ)の処理液を調整した。
ように上記のような糸の変化は見られず、元の太さのま
まであった。さらに布帛全体としては、腰や張りのある
布帛が得られた。 [実施例2]たて糸にポリエチレンテレフタレートから
なる75デニール×24フィラメント糸条を用い、よこ
糸に海成分がポリエステル共重合体(5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸を含む)からなり、島成分がポリエチ
レンテレフタレートからなる130デニール×24フィ
ラメント(島成分70本、単糸繊度0.05デニール)
の海島型繊維糸条を用いて変化サテン織物を製織し、原
反とした。一方、次の表2の組成の高粘度(400ポア
ズ)の処理液を調整した。
【0035】
【表2】 ★リバースロールコーターを用い、上記のように調合し
た処理液を、原反の片面に0.2mm厚さに均一に付着
させた(処理液の浸透深さ:布帛厚み全体の約30
%)。さらにこの布帛に熱風処理装置内で130℃×2
分の乾熱処理を施し、引続いて通常の湯洗、水洗、乾燥
を行ない、その後で布帛を3%OWSの苛性ソーダ液に
浸積して、98℃×10分間の通常アルカリ処理を行な
い、本発明の特殊布帛を製造した。
た処理液を、原反の片面に0.2mm厚さに均一に付着
させた(処理液の浸透深さ:布帛厚み全体の約30
%)。さらにこの布帛に熱風処理装置内で130℃×2
分の乾熱処理を施し、引続いて通常の湯洗、水洗、乾燥
を行ない、その後で布帛を3%OWSの苛性ソーダ液に
浸積して、98℃×10分間の通常アルカリ処理を行な
い、本発明の特殊布帛を製造した。
【0036】得られた特殊布帛は、表面層の処理層部分
は、柔らかな毛羽感があり、カシミヤ調のタッチでしな
やかな優れた風合いであった。表面の処理層部分を顕微
鏡で観察すると、極細繊維が露出していてその一部が切
断され、さらにその先端がテーパー形状になっているこ
とが観察された。また、その断面積は実施例1と同様に
海島繊維の断面積の1%より小さくなっていた。
は、柔らかな毛羽感があり、カシミヤ調のタッチでしな
やかな優れた風合いであった。表面の処理層部分を顕微
鏡で観察すると、極細繊維が露出していてその一部が切
断され、さらにその先端がテーパー形状になっているこ
とが観察された。また、その断面積は実施例1と同様に
海島繊維の断面積の1%より小さくなっていた。
【0037】一方、裏面側の非処理層部分は、上記の糸
の変化は見られず、元の太さのままであった。さらに布
帛全体としては、腰や張りのある布帛が得られた。 [実施例3]現反として、実施例1と同じ平織物を使用
した。一方、次の表3の組成の高粘度(400ポアズ)
の処理液を調整した。
の変化は見られず、元の太さのままであった。さらに布
帛全体としては、腰や張りのある布帛が得られた。 [実施例3]現反として、実施例1と同じ平織物を使用
した。一方、次の表3の組成の高粘度(400ポアズ)
の処理液を調整した。
【0038】
【表3】 ★リバースロールコーターを用い、上記のように調合し
た処理液を、原反の片面に0.2mm厚さに均一に付着
させた(処理液の浸透深さ:布帛厚み全体の約30
%)。さらにこの布帛に熱風処理装置内で130℃×2
分の乾熱処理を施し、引続いて通常の湯洗、水洗、乾燥
を行ない、その後で布帛を3%OWSの苛性ソーダ液に
浸積し、98℃×10分間の通常アルカリ処理を行なっ
た。さらに、エメリー起毛を軽く行ない、本発明の特殊
布帛を製造した。
た処理液を、原反の片面に0.2mm厚さに均一に付着
させた(処理液の浸透深さ:布帛厚み全体の約30
%)。さらにこの布帛に熱風処理装置内で130℃×2
分の乾熱処理を施し、引続いて通常の湯洗、水洗、乾燥
を行ない、その後で布帛を3%OWSの苛性ソーダ液に
浸積し、98℃×10分間の通常アルカリ処理を行なっ
た。さらに、エメリー起毛を軽く行ない、本発明の特殊
布帛を製造した。
【0039】得られた特殊布帛の処理層部分は、柔らか
で、スエード調のタッチがありしなやかな優れた風合い
であった。表面層の処理層部分を顕微鏡で観察すると、
極細繊維が露出し、そのほとんどが切断され短かい毛羽
で、その先端がテーパー形状になっていることが観察さ
れた。また、その断面積は実施例1と同様に海島繊維の
断面積の1%より小さくなっていた。
で、スエード調のタッチがありしなやかな優れた風合い
であった。表面層の処理層部分を顕微鏡で観察すると、
極細繊維が露出し、そのほとんどが切断され短かい毛羽
で、その先端がテーパー形状になっていることが観察さ
れた。また、その断面積は実施例1と同様に海島繊維の
断面積の1%より小さくなっていた。
【0040】一方、裏面の非処理層部分は、上記の糸の
変化は見られず、元の太さのままであった。さらに布帛
全体としては、腰や張りのある布帛が得られた。
変化は見られず、元の太さのままであった。さらに布帛
全体としては、腰や張りのある布帛が得られた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、海成分と島成分からな
る海島型繊維を含む布帛の、少なくとも一方の表面の海
島型繊維の海成分が除去されて布帛表面に極細繊維が露
出し、そしてその極細繊維が随所で切断されて、極細繊
維による表面毛羽が形成されている。また、布帛表面層
が化学的処理が施される結果、布帛表面には極細繊維が
露出し、これが後加工によって切断されて表面毛羽を生
じ、カシミヤやスエード調のタッチで、しなやかで優れ
た風合いがあって、深みのある色に染まり、さらに、化
学的処理を受けていない非処理部分は、糸条の形状、物
性における変化は見られず元の太さのままであることか
ら、全体として腰や張り感がある。
る海島型繊維を含む布帛の、少なくとも一方の表面の海
島型繊維の海成分が除去されて布帛表面に極細繊維が露
出し、そしてその極細繊維が随所で切断されて、極細繊
維による表面毛羽が形成されている。また、布帛表面層
が化学的処理が施される結果、布帛表面には極細繊維が
露出し、これが後加工によって切断されて表面毛羽を生
じ、カシミヤやスエード調のタッチで、しなやかで優れ
た風合いがあって、深みのある色に染まり、さらに、化
学的処理を受けていない非処理部分は、糸条の形状、物
性における変化は見られず元の太さのままであることか
ら、全体として腰や張り感がある。
【0042】また、極細繊維の先端部分はテーパーをも
って先細り形状を呈しており、羽毛のようなタッチが得
られる。
って先細り形状を呈しており、羽毛のようなタッチが得
られる。
【図1】実施例1で得られた本発明にかかる特殊布帛の
表面の繊維の形状の一例を拡大して示す走査型電子顕微
鏡による顕微鏡写真である。
表面の繊維の形状の一例を拡大して示す走査型電子顕微
鏡による顕微鏡写真である。
【図2】図1に示した特殊布帛の裏面の繊維の形状を拡
大して示す走査型電子顕微鏡による顕微鏡写真である。
大して示す走査型電子顕微鏡による顕微鏡写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/38 D06M 5/02 B
Claims (8)
- 【請求項1】海成分と島成分からなる海島型繊維で構成
された布帛であって、該布帛の少なくとも一表面はその
表面層内の海成分が除去され島成分からなる極細繊維で
覆われており、該極細繊維は随所で切断されかつその切
断先端部がテーパー形状を呈していることを特徴とする
特殊布帛。 - 【請求項2】前記布帛の表面を覆う極細繊維は、化学的
処理により、該布帛を構成している該海島繊維の断面積
の1%を越えない小さい断面積部分をもつことを特徴と
する請求項1記載の特殊布帛。 - 【請求項3】前記布帛を構成する該海島型繊維の繊度が
1〜10デニールの範囲であることを特徴とする請求項
1または請求項2記載の特殊布帛。 - 【請求項4】前記布帛を構成する該極細繊維の繊度が
0.005〜0.9デニールの範囲であることを特徴と
する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の特殊布帛。 - 【請求項5】前記布帛が海島型のポリエステル系繊維か
らなり、該ポリエステル系繊維が一様にアルカリ処理さ
れていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
かに記載の特殊布帛。 - 【請求項6】海成分と島成分からなる海島型繊維で構成
される布帛の少なくとも一方の表面に、海成分および島
成分を分解しまたは溶解し得る成分を含有する粘度が2
00〜1500ポアズの処理液を付与し、該処理液に接
する表面層部分の海成分を除去すると共に島成分を部分
的に分解または溶解することによって、長さ方向に断面
積を変化させた島成分である極細繊維を該布帛の表面部
に露出させることを特徴とする特殊布帛の製造方法。 - 【請求項7】前記海成分の方が該島成分より溶解性もし
くは分解性の大きい成分からなることを特徴とする請求
項6記載の特殊布帛の製造方法。 - 【請求項8】前記布帛が海島型のポリエステル系繊維か
らなり、該ポリエステル系繊維が一様にアルカリ処理さ
れていることを特徴とする、請求項6または請求項7記
載の特殊布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8174314A JPH101845A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 特殊布帛およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8174314A JPH101845A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 特殊布帛およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH101845A true JPH101845A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15976493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8174314A Pending JPH101845A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 特殊布帛およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH101845A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100496041B1 (ko) * | 1998-09-22 | 2005-10-26 | 주식회사 휴비스 | 표면효과가 우수한 스웨드조 직물의 제조방법 |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP8174314A patent/JPH101845A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100496041B1 (ko) * | 1998-09-22 | 2005-10-26 | 주식회사 휴비스 | 표면효과가 우수한 스웨드조 직물의 제조방법 |
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