JPH10184843A - 差動装置 - Google Patents

差動装置

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JPH10184843A
JPH10184843A JP34182096A JP34182096A JPH10184843A JP H10184843 A JPH10184843 A JP H10184843A JP 34182096 A JP34182096 A JP 34182096A JP 34182096 A JP34182096 A JP 34182096A JP H10184843 A JPH10184843 A JP H10184843A
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JP
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force
differential
groove
disk plate
differential device
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JP34182096A
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Kenji Mimura
建治 三村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/12Differential gearings without gears having orbital motion
    • F16H48/14Differential gearings without gears having orbital motion with cams
    • F16H48/147Differential gearings without gears having orbital motion with cams with driven cam followers or balls engaging two opposite cams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク感応によって差動を制限する構成にお
いて、差動制限力を増大または低減させることのできる
差動装置を提供する。 【解決手段】 ギヤケース10に入力された駆動力が各
ディスクプレート12に伝達されると、各ディスクプレ
ート12の溝12bには各ボール14との接触面におけ
る反力が作用し、各ディスクプレート12が軸方向外側
に移動しようとしてスラスト力が発生する。これによ
り、各ディスクプレート12の背面側に摩擦力が発生
し、これが抵抗となって各ディスクプレート12の差動
が制限される。その際、各ディスクプレート12には各
スプリングワッシャ15による軸方向内側への予圧が付
与されていることから、その分だけスラスト力が大きく
なり、差動制限力が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の左
右または前後駆動輪の回転差を許容する差動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】従来、自動車の差動装置としては、出力軸
に連結された一対のベベルギヤの間にピニオンギヤを介
在させ、ピニオンギヤのシャフトに外側から回転力が加
わると、差動時にピニオンギヤを自転させて各出力軸の
回転差を許容するようにしたものが一般的である。ま
た、旋回時や摩擦係数の低い路面の走行時に駆動輪の片
方が空転しようとするのを規制する差動制限機能を持っ
た差動装置としては、例えば粘性流体の抵抗を利用した
ビスカス・カップリング等の差動制限機構を別途追加し
たものが知られている。しかしながら、このように差動
制限機構として特別な機構を追加する構造では、装置本
体の大型化及び高コスト化を来すという欠点があった。
そこで、このような構造の差動装置よりも小型で、しか
も特別な機構を追加することなく差動制限効果を達成し
得るものが出願人から既に提案されている(特開平8−
170705号)。
【0003】この差動装置は、外部からの駆動力によっ
て回転するギヤケースと、互いに対向してギヤケースと
同軸状に配置された一対のディスクプレートと、各ディ
スクプレートの対向面間に配置された複数のボールと、
各ボールを保持してギヤケースと一体に回転するセンタ
ープレートとを備え、センタープレートには各ディスク
プレートの径方向に延びる複数の長孔を設けて各長孔に
各ボールを移動自在に収容するとともに、各ディスクプ
レートの対向面には各ボールを転動自在に係合する溝を
設け、ギヤケースの回転力を各ボールと各溝を介して各
ディスクプレートに伝達するとともに、各ボールを各デ
ィスクプレートの溝に沿って転動させながらセンタープ
レートの長孔内を往復移動させることにより各ディスク
プレートの回転差を許容し、各ボールと各溝との間に発
生する軸方向の反力によって各ディスクプレートの差動
を制限するようにしている。従って、この差動装置で
は、ボールと溝との係合により各ディスクプレートの差
動を達成し、その構成における機械的な特性を利用して
差動制限効果を得ることができるため、部品点数が少な
く、小型で組立ても容易であるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
のようにトルク感応によって差動を制限する構成におい
ては、トルクバイアスレシオを越えると差動制限効果が
低下するため、駆動力による負荷が小さい場合、例えば
急な旋回で内側の車輪が浮かび上がったり、片側の車輪
が凍結路面等の摩擦係数の低い路面にあるようなときで
も、十分な差動制限力を発生し得ることが望まれる。ま
た、例えば前輪駆動車においては、旋回中に直進しよう
とする力が大きく働くため、前述とは反対にトルクバイ
アスレシオが低く設定されている方が好都合である。
【0005】本発明は前記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、トルク感応によって差
動を制限する構成において、差動制限力を増大または低
減させることのできる差動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、外部からの駆動力によって
回転する入力側回転体と、互いに対向して入力側回転体
と同軸状に配置された一対の回転体と、各回転体の対向
面間に配置された複数の転動体と、各転動体を保持して
入力側回転体と一体に回転する保持体とを備え、保持体
には各回転体の径方向に延びる複数の長孔を設けて各長
孔に各転動体を移動自在に収容するとともに、各回転体
の対向面のそれぞれには各転動体を転動自在に係合する
溝を設けた差動装置において、前記各回転体をそれぞれ
軸方向内側または外側に所定の圧力で押圧する圧力付与
手段を備えている。これにより、入力側回転体の回転力
が各転動体と各溝を介して各回転体に伝達されるととも
に、各転動体が各回転体の溝に沿って転動しながら保持
体の長孔内を往復移動することにより各回転体の回転差
が許容され、各転動体と各溝との間に発生する軸方向の
反力によって各回転体の差動が制限される。その際、圧
力付与手段による各回転体の軸方向内側または外側への
予圧により、各回転体の回転が規制されて差動制限力が
増大する。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載の差動
装置において、前記各回転体の回転による摩擦抵抗を各
回転体の軸方向への反力に応じて発生させる摩擦抵抗発
生手段を備えている。これにより、請求項1の作用に加
え、各回転体の回転が摩擦抵抗発生手段より規制され、
より大きな差動制限力が発生する。
【0008】また、請求項3では、外部からの駆動力に
よって回転する入力側回転体と、互いに対向して入力側
回転体と同軸状に配置された一対の回転体と、各回転体
の対向面間に配置された複数の転動体と、各転動体を保
持して入力側回転体と一体に回転する保持体とを備え、
保持体には各回転体の径方向に延びる複数の長孔を設け
て各長孔に各転動体を移動自在に収容するとともに、各
回転体の対向面のそれぞれには各転動体を転動自在に係
合する溝を設けた差動装置において、前記各回転体の回
転による摩擦抵抗の発生を規制する摩擦抵抗規制手段を
備えている。これにより、各回転体の回転による摩擦抵
抗の発生が摩擦抵抗規制手段により規制されて差動制限
力が低減する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明の第1の実
施形態を示すもので、本実施形態の差動装置は、ギヤケ
ース10と、ギヤケース10の一端を閉塞するギヤケー
スカバー11と、互いに同軸状に対向して配置された一
対のディスクプレート12と、各ディスクプレート12
の間に配置されたセンタープレート13と、センタープ
レート13に転動自在に保持された多数のボール14
と、各ディスクプレート12の背面側に配置された一対
のスプリングワッシャ15とからなり、ギヤケース1
0、ギヤケースカバー11及びセンタープレート13は
入力側回転体を構成し、各ディスクプレート12は出力
側回転体を構成している。
【0010】ギヤケース10は一端を開口した筒形をな
し、その中央には一方のディスクプレート12を支持す
る軸受け10aが設けられている。ギヤケース10の周
囲にはフランジ10bが設けられ、フランジ10bには
ボルト挿通用の多数の孔10cが設けられている。ま
た、ギヤケース10の内面にはセンタープレート13を
固定するための溝10dが設けられている。
【0011】ギヤケースカバー11は円盤状に形成さ
れ、その中央には他方のディスクプレート12を支持す
る軸受け11aが設けられている。ギヤケースカバー1
1の周囲にはフランジ11bが形成され、フランジ11
bにはボルト挿通用の多数の孔11cが設けられてい
る。即ち、ギヤケースカバー11は各フランジ10b,
11bを締結する図示しないボルトによってギヤケース
10に組付けられるようになっている。
【0012】各ディスクプレート12は互いに対向面を
平坦に形成され、その他端には車輪側のドライブシャフ
ト6を連結するための連結部12aが設けられている。
各ディスクプレート12の対向面には各ボール14が転
動自在に係合する溝12bが設けられ、各溝12bは周
方向に連続して形成されている。各溝12bは、図2に
示すようにボール14をディスクプレート12の径方向
内側から外側に向かって移動させる第1の案内区間12
b−1と、ボール14をディスクプレート12の径方向
外側から内側に向かって移動させる第2の案内区間12
b−2とを周方向に連続して有し、一方のディスクプレ
ート12では第1の案内区間12b−1が第2の案内区
間12b−2よりも周方向に長く形成され、他方のディ
スクプレート12では第2の案内区間12b−2が第1
の案内区間12b−1よりも周方向に長く形成されてい
る。即ち、各ディスクプレート12の対向面において
は、ボール14を反転させる位置が図2に示すように各
溝12bの一方(図中外側)が重なり合ったときは、他
方(図中内側)では互いに周方向にずれるようになって
いる。
【0013】センタープレート13は両端面を平坦状に
形成され、その周面に設けた突起13aをギヤケース1
0の内周面に設けた溝10dに嵌合することによってギ
ヤケース10内に固定されている。センタープレート1
3には各ボール14を転動自在に収容する多数の長孔1
3bが周方向に等間隔で設けられ、各長孔13cは径方
向に直線状に延び、それぞれ軸方向に貫通して設けられ
ている。
【0014】各ボール14はセンタープレート13の各
長孔13bに収容され、それぞれ各ディスクプレート1
2の溝12bに係合している。
【0015】各スプリングワッシャ15は周知の皿形バ
ネからなり、各ディスクプレート12をそれぞれ軸方向
内側に押圧する圧力付与手段をなす。
【0016】以上のように構成された差動装置において
は、ギヤケース10のフランジ10bにエンジンからの
駆動力を伝達するリングギヤ(図示省略)が取付けら
れ、装置全体がギヤケース10の軸心回りに回転するよ
うになっている。即ち、ギヤケース10に駆動力が入力
されると、ギヤケース10と一体にセンタープレート1
3が回転し、この回転力は各ボール14を介して各ディ
スクプレート12の溝12bに伝達され、各ディスクプ
レート12に連結されたドライブシャフト(図示せず)
に伝達される。
【0017】ここで、各ディスクプレート12に回転差
が生ずると、各長孔13b内のボール14が各溝12b
に案内されて転動し、それぞれの長孔13bに沿って往
復移動する。即ち、図2において径方向の外側にあった
ボール14は各溝12bの第10の案内区間12b−1
0に沿って径方向の内側に向かって移動し、内側の反転
位置に達した後は、各溝12bの第11の案内区間12
b−11に沿って径方向の外側に向かって移動する。こ
の場合、図2に示すように一つおきに半数ずつのボール
14が各溝12bの外側の反転位置に達するが、各ディ
スクプレート12の対向面では各溝12bの反転位置が
内側または外側の一方で一致したときに他方では互いに
ずれるようになっているので、他のボール14は内側の
反転位置まで達していない。つまり、ボール14が各溝
12bの反転位置に達したときは、ボール14と溝12
bとの間で力を伝達することができないので、全てのボ
ール14が同時に各溝12bの反転位置に達しないよう
にする必要がある。
【0018】また、ギヤケース10に入力された駆動力
が各ディスクプレート12に伝達されると、各ディスク
プレート12の溝12bには各ボール14との接触面に
おける反力が作用し、各ディスクプレート12が軸方向
外側に移動しようとしてスラスト力が発生する。これに
より、各ディスクプレート12の背面側に摩擦力が発生
し、これが抵抗となって各ディスクプレート12の差動
が制限される。その際、各ディスクプレート12には各
スプリングワッシャ15による軸方向内側への予圧が付
与されていることから、その分だけスラスト力が大きく
なり、差動制限力が増大する。
【0019】このように、本実施形態の差動装置によれ
ば、各ディスクプレート12を軸方向内側に押圧するス
プリングワッシャ15によって差動制限力を増大させる
ようにしたので、トルク感応の差動制限機能を有する構
成においても常に十分な差動制限力を発生させることが
できる。
【0020】また、図4に示すように各ディスクプレー
ト12とスプリングワッシャ15との間に摩擦抵抗発生
手段としての多板クラッチ15aを設け、各ディスクプ
レート12に生ずる軸方向外側への反力と各ディスクプ
レート12の回転により多板クラッチ15aに摩擦力を
発生させるようにすれば、より大きな差動制限力を発生
させることができる。この場合、多板クラッチ15a
は、ギヤケース10側とディスクプレート12側とにそ
れぞれ固定された複数のクラッチ板を交互に配置した周
知の機構からなり、スプリングワッシャ15は省略する
ことも可能である。更に、図5に示すように各ディスク
プレート12の対向面側に複数枚重ね合わせたスプリン
グワッシャ15bを設け、スプリングワッシャ15bに
よって各ディスクプレート12をそれぞれ軸方向外側に
押圧し、各ディスクプレート12の背面側に設けたスラ
ストワッシャ15cによって摩擦力を発生させるように
してもよい。また、図6に示すように各ディスクプレー
ト12の背面側に多板クラッチ15dを設け、スプリン
グワッシャ15bによる予圧を多板クラッチ15dに付
与するようにすれば、より大きな差動制限力を発生させ
ることができる。
【0021】図7は各ディスクプレート12の背面側に
それぞれ摩擦抵抗規制手段としてのベアリング16を設
けたもので、各ベアリング16によって各ディスクプレ
ート12の回転摩擦抵抗を規制するようにしたものであ
る。これにより、差動制限力を低減させることができる
ので、トルクバイアスレシオを低くすることができ、例
えば前輪駆動車において旋回中に直進させようとする力
を抑制することができる。
【0022】図8乃至図10は前記実施形態におけるデ
ィスクプレートの溝の変形例を示すものである。即ち、
同図に示すディスクプレート17の溝17aは、ボール
18をディスクプレート17の径方向内側から外側に向
かって移動させる第1の案内区間17a−1と、ボール
18をディスクプレート17の径方向外側から内側に向
かって移動させる第2の案内区間17a−2と、ボール
18をディスクプレート17の径方向所定範囲内の位置
(この場合は径方向一定位置)に保つ第3の案内区間1
7a−3とを周方向に連続して有し、第1の案内区間1
7a−1及び第2の案内区間17a−2はボール18に
対する接触角の大きさが互いに等しく形成されている。
また、一方のディスクプレート17では第1の案内区間
17a−1内に第3の案内区間17a−3が設けられ、
図示していないが他方のディスクプレートでは第2の案
内区間内に第3の案内区間が設けられている。これによ
り、一対のディスクプレート17を向かい合わせると、
前記実施形態と同様、一方(内側または外側)の反転位
置が互いに重なり合ったときは、他方の反転位置が互い
にずれるようになっている。
【0023】また、溝17aはディスクプレート17の
回転角が90゜でボール18を径方向に一往復させるよ
うに形成されており、これを直線状に展開すると図9の
ようになる。溝17aは径方向の反転位置と、第3の案
内区間17a−3ではボール8と溝17aとの間で力を
伝達しないが、力を伝達している区間ではボール18に
対する接触角の大きさが常に等しいので、発生するスラ
スト力も一定になる。即ち、図10においてa≦a′,
b≧b′,c≦c′,d=d′の条件を満たし、任意の
ボール18が力の伝達されない位置にあるときは他の何
れかのボール18が力の伝達される位置にあるように溝
17aの全体を形成することにより、ディスクプレート
17が如何なる回転角であっても常に一定のスラスト力
を発生させることができる。この場合、第1の案内区間
17a−1におけるディスクプレート17の径方向外側
の接触角及び内側の接触角と、第2の案内区間17a−
2における径方向外側の接触角及び内側の接触角とが互
いに異なるように設定することにより、前記実施形態と
同様、回転力の一方の伝達方向と他方の伝達方向におい
て、それぞれ異なった大きさの差動制限力を発生させる
ことができる。
【0024】図11は前記実施形態におけるディスクプ
レートの溝の他の変形例を示すものである。即ち、同図
に示すセンタープレート20には計7つの長孔20aが
設けられ、各長孔20aには一方のディスクプレート2
1と他方のディスクプレート22との間に配置された計
7個のボール23がそれぞれ収容されている。図中実線
で示す一方のディスクプレート21の溝21aは、ボー
ル23をディスクプレート21の径方向内側から外側に
向かって移動させる第1の案内区間21a−1と、ボー
ル23をディスクプレート21の径方向外側から内側に
向かって移動させる第2の案内区間21a−2とを周方
向に連続して有し、各案内区間21a−1,21a−2
はボール23に対する接触角の大きさが互いに等しくな
っている。即ち、各案内区間21a−1,21a−2は
前記実施形態とは異なり互いに対象形状になっており、
一方のディスクプレート21では第1の案内区間21a
−1と第2の案内区間21a−2の数が計4つずつ形成
されている。また、図中破線で示す他方のディスクプレ
ート22の溝22aは、一方のディスクプレート21と
同様、互いに対象形状の第1の案内区間22a−1と第
2の案内区間22a−2を有し、その数は計3つずつ形
成されている。
【0025】このように、各溝21a,22aの案内区
間の数が異なるとボール23を反転させる位置の数が互
いに異なることから、各ディスクプレート21,22は
互いに異なった回転数で回転し、その回転比は第1また
は第2の案内区間の数の逆数に比例する。即ち、本実施
形態の場合、一方のディスクプレート21と他方のディ
スクプレート22の回転比は4:3となる。従って、本
実施形態の差動装置は各ディスクプレート21,22の
回転比が異なるため、第1及び第2の実施形態のように
左右の駆動輪間に設けられる差動装置ではなく、四輪駆
動車の前後の駆動軸にそれぞれ異なった固定配分比でト
ルクを伝達する場合などに用いられる。
【0026】また、本実施形態では溝21a,22a
を、一方のディスクプレート21における第1の案内区
間21a−1または第2の案内区間21a−2の数と、
他方のディスクプレート22における第1の案内区間2
2a−1または第2の案内区間22a−2の数とを合計
した数がボール23の数と一致するように形成すること
により、回転力の伝達ロスを最小限にすることができ
る。即ち、第1または第2の案内区間の数は一方のディ
スクプレート21では4つ、他方のディスクプレート2
2では3つなので、ボール23の数は7個となる。これ
により、各溝21a,22aの反転位置が重なり合った
状態、即ちボール23が駆動力を伝達できない状態は如
何なる回転角においても最大1箇所のみとなり、常に少
なくとも計6個のボール23が各溝21a,22aに回
転力の作用する方向に対して傾斜した角度で接するから
である。尚、第1または第2の案内区間の数が各ディス
クプレートで偶数同士の場合には、反転位置の重なり合
う位置は最大2箇所になる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2の
差動装置によれば、トルク感応によって差動を制限する
構成において差動制限力を増大させることができるの
で、例えば自動車に用いる場合、摩擦係数の低い路面に
おいても差動制限効果を有効に発揮することができ、走
行性能の向上を図ることができる。
【0028】また、請求項3の差動装置によれば、トル
ク感応によって差動を制限する構成において差動制限力
を低減させることができるので、例えば前輪駆動車にお
いて旋回中に直進させようとする力を抑制することがで
き、走行安定性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す差動装置の側面
断面図
【図2】図1のA−A線矢視方向断面図
【図3】差動装置の分解斜視図
【図4】スプリングワッシャによる予圧の作用説明図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す差動装置の概略
【図6】本発明の第3の実施形態を示す差動装置の概略
【図7】本発明の第4の実施形態を示す差動装置の概略
【図8】溝の変形例を示すディスクプレートの正面図
【図9】溝の拡大図
【図10】溝を平面状に展開した説明図
【図11】溝の他の変形例を示すディスクプレートの正
面図
【符号の説明】
10…ギヤケース、12…ディスクプレート、12b…
溝、13…センタープレート、13b…長孔、14…ボ
ール、15…スプリングワッシャ、15a…多板クラッ
チ、15b…スプリングワッシャ、15c…スラストワ
ッシャ、15d…多板クラッチ、16…ベアリング、1
7…ディスクプレート、17a…溝、18…ボール、2
0…センタープレート、20a…長孔、21…ディスク
プレート、21a…溝、23…ボール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの駆動力によって回転する入力
    側回転体と、互いに対向して入力側回転体と同軸状に配
    置された一対の回転体と、各回転体の対向面間に配置さ
    れた複数の転動体と、各転動体を保持して入力側回転体
    と一体に回転する保持体とを備え、保持体には各回転体
    の径方向に延びる複数の長孔を設けて各長孔に各転動体
    を移動自在に収容するとともに、各回転体の対向面のそ
    れぞれには各転動体を転動自在に係合する溝を設けた差
    動装置において、 前記各回転体をそれぞれ軸方向内側または外側に所定の
    圧力で押圧する圧力付与手段を備えたことを特徴とする
    差動装置。
  2. 【請求項2】 前記各回転体の回転による摩擦抵抗を各
    回転体の軸方向への反力に応じて発生させる摩擦抵抗発
    生手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の差動装
    置。
  3. 【請求項3】 外部からの駆動力によって回転する入力
    側回転体と、互いに対向して入力側回転体と同軸状に配
    置された一対の回転体と、各回転体の対向面間に配置さ
    れた複数の転動体と、各転動体を保持して入力側回転体
    と一体に回転する保持体とを備え、保持体には各回転体
    の径方向に延びる複数の長孔を設けて各長孔に各転動体
    を移動自在に収容するとともに、各回転体の対向面のそ
    れぞれには各転動体を転動自在に係合する溝を設けた差
    動装置において、 前記各回転体の回転による摩擦抵抗の発生を規制する摩
    擦抵抗規制手段を備えたことを特徴とする差動装置。
JP34182096A 1996-12-20 1996-12-20 差動装置 Pending JPH10184843A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107701684A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 项惠仲 纵波减速机
RU2733174C1 (ru) * 2019-12-27 2020-09-29 Общество с ограниченной ответственностью «ДАК» Дифференциал с автоматический блокировкой колес транспортного средства
CN112771286A (zh) * 2018-09-28 2021-05-07 Ntn株式会社 动力传递装置

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