JPH10204227A - 水密組成物および水密絶縁電線 - Google Patents
水密組成物および水密絶縁電線Info
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- JPH10204227A JPH10204227A JP9012955A JP1295597A JPH10204227A JP H10204227 A JPH10204227 A JP H10204227A JP 9012955 A JP9012955 A JP 9012955A JP 1295597 A JP1295597 A JP 1295597A JP H10204227 A JPH10204227 A JP H10204227A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Organic Insulating Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室温において、皮はぎ性が良く、十分な強度
と水密性をもち、100℃程度の高温下でも、十分にそ
れらの効果を保つことができる水密組成物および水密絶
縁電線を提供する。 【解決手段】 超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンプロピレン
ジエンゴムのうち、1種類、または2種類以上100重
量部に対して、親水性を有する吸水膨潤性高分子を1〜
50重量部混合して水密組成物とし、この水密組成物
を、導体4を形成する素線2相互の間隙に充填し、か
つ、この水密組成物からなる水密組成物層6を形成す
る。さらに、この上に絶縁層8を形成して水密絶縁電線
とする。
と水密性をもち、100℃程度の高温下でも、十分にそ
れらの効果を保つことができる水密組成物および水密絶
縁電線を提供する。 【解決手段】 超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンプロピレン
ジエンゴムのうち、1種類、または2種類以上100重
量部に対して、親水性を有する吸水膨潤性高分子を1〜
50重量部混合して水密組成物とし、この水密組成物
を、導体4を形成する素線2相互の間隙に充填し、か
つ、この水密組成物からなる水密組成物層6を形成す
る。さらに、この上に絶縁層8を形成して水密絶縁電線
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外配線用電線内
の導体に対する浸水を防止するための水密組成物およ
び、この水密組成物を用いた水密絶縁電線に関する。
の導体に対する浸水を防止するための水密組成物およ
び、この水密組成物を用いた水密絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁電線は、例えば、複数の素線を撚り
合わせて形成した導体上に絶縁層を設けて形成されてい
る。この導体に対する浸水を防止する為に、以下のよう
な方法が考案されている。すなわち、素線を撚り合わせ
て導体とする際、ジェリー状混和物または硬化性液状ゴ
ムを、これらの素線相互の間隙に充填する方法や、素線
を撚り合わせて導体とした後、粘度の低い組成物を圧入
充填する方法が行われている。また、熱可塑性樹脂(例
えば、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体
等)や、この熱可塑性樹脂に塩化カルシウム等の吸水性
の添加物を配合したものをテープ状または紐状にしたも
のを、素線と共に撚り合わせて、導体としたり、上述の
樹脂や添加物を配合した樹脂を、素線上に押し出し被覆
し、しぼりダイス等で圧縮クリープして、導体内の素線
相互の間隙にこれらの樹脂や組成物を配する方法が行わ
れている。
合わせて形成した導体上に絶縁層を設けて形成されてい
る。この導体に対する浸水を防止する為に、以下のよう
な方法が考案されている。すなわち、素線を撚り合わせ
て導体とする際、ジェリー状混和物または硬化性液状ゴ
ムを、これらの素線相互の間隙に充填する方法や、素線
を撚り合わせて導体とした後、粘度の低い組成物を圧入
充填する方法が行われている。また、熱可塑性樹脂(例
えば、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体
等)や、この熱可塑性樹脂に塩化カルシウム等の吸水性
の添加物を配合したものをテープ状または紐状にしたも
のを、素線と共に撚り合わせて、導体としたり、上述の
樹脂や添加物を配合した樹脂を、素線上に押し出し被覆
し、しぼりダイス等で圧縮クリープして、導体内の素線
相互の間隙にこれらの樹脂や組成物を配する方法が行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ジェリー状混和物または硬化性液状ゴムを充填する方法
においては、前記充填時にこのジェリー状混和物または
硬化性液状ゴムをかなり高温にする必要がある。また、
このジェリー状混和物を用いて形成した水密絶縁電線
は、高温下において、ジェリー状混和物が流動してしま
い、安定した水密性が得られなかったり、その皮はぎ性
が悪くなったりするという問題があった。また、上述の
粘度の低い組成物を圧入充填する方法においては、この
組成物が低粘度であることから、皮はぎ性が悪いという
問題があった。
ジェリー状混和物または硬化性液状ゴムを充填する方法
においては、前記充填時にこのジェリー状混和物または
硬化性液状ゴムをかなり高温にする必要がある。また、
このジェリー状混和物を用いて形成した水密絶縁電線
は、高温下において、ジェリー状混和物が流動してしま
い、安定した水密性が得られなかったり、その皮はぎ性
が悪くなったりするという問題があった。また、上述の
粘度の低い組成物を圧入充填する方法においては、この
組成物が低粘度であることから、皮はぎ性が悪いという
問題があった。
【0004】また、上述の熱可塑性樹脂や、この熱可塑
性樹脂に塩化カルシウム等の吸水性の添加物を配合した
組成物を水密組成物とする方法においては、この熱可塑
性樹脂が、上述のジェリー混和物を用いた場合と同様
に、高温下では流動してしまうという問題があった。本
発明は前記事情に鑑みてなされたもので、室温で水密性
が得られ、皮はぎ性が良好であることはもちろん、10
0℃程度の高温下でも安定した水密性が得られ、皮はぎ
性が良好である水密組成物および水密絶縁電線を提供す
ることを目的とする。
性樹脂に塩化カルシウム等の吸水性の添加物を配合した
組成物を水密組成物とする方法においては、この熱可塑
性樹脂が、上述のジェリー混和物を用いた場合と同様
に、高温下では流動してしまうという問題があった。本
発明は前記事情に鑑みてなされたもので、室温で水密性
が得られ、皮はぎ性が良好であることはもちろん、10
0℃程度の高温下でも安定した水密性が得られ、皮はぎ
性が良好である水密組成物および水密絶縁電線を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、超低
密度ポリエチレン(以下VLDPEと記す)、低密度ポ
リエチレン(以下LDPEと記す)、直鎖状低密度ポリ
エチレン(以下LLDPEと記す)、エチレンプロピレ
ンジエンゴム(以下EPDMと記す)のうち、1種、ま
たは2種以上100重量部に対して、親水性を有する吸
水膨潤性高分子を1〜50重量部混合して水密組成物と
し、この水密組成物を、導体を形成する素線相互の間隙
に充填して水密絶縁電線を製造することを、前記課題の
解決手段とした。
密度ポリエチレン(以下VLDPEと記す)、低密度ポ
リエチレン(以下LDPEと記す)、直鎖状低密度ポリ
エチレン(以下LLDPEと記す)、エチレンプロピレ
ンジエンゴム(以下EPDMと記す)のうち、1種、ま
たは2種以上100重量部に対して、親水性を有する吸
水膨潤性高分子を1〜50重量部混合して水密組成物と
し、この水密組成物を、導体を形成する素線相互の間隙
に充填して水密絶縁電線を製造することを、前記課題の
解決手段とした。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における水密組成物は、V
LDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのうち、1
種、または2種以上100重量部に、親水性を有する吸
水膨潤性高分子1〜50重量部、好ましくは10〜30
重量部が混合されて形成されている。この吸水膨潤性高
分子の混合量が、1重量部未満であると、水密性が不十
分であり、50重量部を越えると、この水密組成物の溶
融粘度が高くなり、また、コストも増加するので好まし
くない。
LDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのうち、1
種、または2種以上100重量部に、親水性を有する吸
水膨潤性高分子1〜50重量部、好ましくは10〜30
重量部が混合されて形成されている。この吸水膨潤性高
分子の混合量が、1重量部未満であると、水密性が不十
分であり、50重量部を越えると、この水密組成物の溶
融粘度が高くなり、また、コストも増加するので好まし
くない。
【0007】上述の吸水膨潤性高分子とは、例えば、酢
酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体ケン化物、イソ
ブチレン・マレイン酸共重合体架橋物、ポリエチレンオ
キシド等の親水性を有する高分子を1種または2種以上
混合して用いられる。また、カーボンを0.1〜10重
量部混合してもよい。また、酸化防止剤等の添加剤を加
えることもできる。また、前記酸化防止剤としては、例
えばノクラック300(商品名)等のチオビスフェノー
ル系、イルガノックス1010(商品名)等のヒンダン
トフェノール系等の酸化防止剤を用いることができる。
酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体ケン化物、イソ
ブチレン・マレイン酸共重合体架橋物、ポリエチレンオ
キシド等の親水性を有する高分子を1種または2種以上
混合して用いられる。また、カーボンを0.1〜10重
量部混合してもよい。また、酸化防止剤等の添加剤を加
えることもできる。また、前記酸化防止剤としては、例
えばノクラック300(商品名)等のチオビスフェノー
ル系、イルガノックス1010(商品名)等のヒンダン
トフェノール系等の酸化防止剤を用いることができる。
【0008】上述の水密組成物は、例えば、ペレット状
のVLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのう
ち、1種、または2種以上を80〜200℃で撹拌しな
がら溶融し、これに、上述のペレットあるいは粉末状の
吸水膨潤性高分子を1種、または2種以上加えて、80
〜200℃で撹拌しながら混合して製造する。この際、
カーボンや、酸化防止剤等の添加剤を加えることができ
る。また、水密組成物の材料をドライブレンドしておい
たものを、押出機中で混合して押し出して水密組成物と
することもできる。
のVLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのう
ち、1種、または2種以上を80〜200℃で撹拌しな
がら溶融し、これに、上述のペレットあるいは粉末状の
吸水膨潤性高分子を1種、または2種以上加えて、80
〜200℃で撹拌しながら混合して製造する。この際、
カーボンや、酸化防止剤等の添加剤を加えることができ
る。また、水密組成物の材料をドライブレンドしておい
たものを、押出機中で混合して押し出して水密組成物と
することもできる。
【0009】図1は、上述の水密組成物を用いて形成さ
れた水密絶縁電線の一例の断面図である。図中符号2は
素線であり、この素線2が複数撚り合わされて導体4が
形成されている。この導体4を形成する素線2相互の間
隙には水密組成物が充填されており、また、この導体4
上にはこの水密組成物からなる水密組成物層6が形成さ
れている。また、この水密組成物層6上には絶縁層8が
形成され、この水密絶縁電線が形成されている。
れた水密絶縁電線の一例の断面図である。図中符号2は
素線であり、この素線2が複数撚り合わされて導体4が
形成されている。この導体4を形成する素線2相互の間
隙には水密組成物が充填されており、また、この導体4
上にはこの水密組成物からなる水密組成物層6が形成さ
れている。また、この水密組成物層6上には絶縁層8が
形成され、この水密絶縁電線が形成されている。
【0010】上述の導体4の導体面積は60〜250mm
2とされ、絶縁層8の厚さは1〜3mmとされる。そし
て、この水密絶縁電線の外径は10〜30mmとされる。
また、前記導体4を形成する素線2の間隙に充填された
水密組成物の断面積と前記水密組成物層6の断面積の合
計が、この導体4の導体面積に対して、20〜40面積
%となるように充填されている。
2とされ、絶縁層8の厚さは1〜3mmとされる。そし
て、この水密絶縁電線の外径は10〜30mmとされる。
また、前記導体4を形成する素線2の間隙に充填された
水密組成物の断面積と前記水密組成物層6の断面積の合
計が、この導体4の導体面積に対して、20〜40面積
%となるように充填されている。
【0011】前記素線2としては、材質等を特に限定す
ることはなく、外径1.5〜4.0mmである通常の銅
線、銅合線等を用いることができる。この素線2を7〜
43本程度撚り合わせて、導体4とする。絶縁層8は、
一般にポリエチレンやジクルミパーオキサイド(以下D
CPと記す)、2,5−ジメチル ジターシャリーブチ
ルペルオキシヘキサン等の架橋剤によって架橋、または
シランカップリング剤を利用してシラン架橋された架橋
ポリエチレン等によって形成することができる。
ることはなく、外径1.5〜4.0mmである通常の銅
線、銅合線等を用いることができる。この素線2を7〜
43本程度撚り合わせて、導体4とする。絶縁層8は、
一般にポリエチレンやジクルミパーオキサイド(以下D
CPと記す)、2,5−ジメチル ジターシャリーブチ
ルペルオキシヘキサン等の架橋剤によって架橋、または
シランカップリング剤を利用してシラン架橋された架橋
ポリエチレン等によって形成することができる。
【0012】つぎに、上述の水密絶縁電線の製法の例に
ついて説明する。最初に、導体4となる素線2を7〜4
3本程度撚り合わせて、導体4とする。この導体4に、
180〜250℃で溶融した上述の水密組成物を150
〜250kgf/cm2で圧入充填し、この導体4を形成する
素線2の相互の間隙に、この水密組成物を充填するとと
もに、水密組成物層6を形成する。以下、常法により、
この水密組成物層6上に、絶縁層8を形成して水密絶縁
電線とする。
ついて説明する。最初に、導体4となる素線2を7〜4
3本程度撚り合わせて、導体4とする。この導体4に、
180〜250℃で溶融した上述の水密組成物を150
〜250kgf/cm2で圧入充填し、この導体4を形成する
素線2の相互の間隙に、この水密組成物を充填するとと
もに、水密組成物層6を形成する。以下、常法により、
この水密組成物層6上に、絶縁層8を形成して水密絶縁
電線とする。
【0013】このように、上述の水密絶縁電線の例は、
VLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのうち、
1種、または2種以上に、親水性を有する吸水膨潤性高
分子を混合して形成した、熱安定性と柔軟性と強度とを
兼ね備えた水密組成物を、上述の導体4を形成する素線
2相互の間隙に圧入充填して形成したもので、この水密
組成物中の吸水膨潤性高分子が、この水密絶縁電線に侵
入してくる水を吸収、膨張することにより、それ以上の
水の侵入を防ぐため、高い水密性をもつことができる。
また、室温において、その皮はぎ性が良く、十分な強度
と水密性をもつことはもちろん、100℃程度の高温下
でも、十分にそれらの効果を保つことができる。また、
前記導体4と、この導体4を形成する素線2相互の間隙
に充填された水密組成物と、この導体4上に形成された
水密組成物層6は、形成時に圧力が加えられているの
で、このことからも水の侵入を防ぐ効果をもつ。
VLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのうち、
1種、または2種以上に、親水性を有する吸水膨潤性高
分子を混合して形成した、熱安定性と柔軟性と強度とを
兼ね備えた水密組成物を、上述の導体4を形成する素線
2相互の間隙に圧入充填して形成したもので、この水密
組成物中の吸水膨潤性高分子が、この水密絶縁電線に侵
入してくる水を吸収、膨張することにより、それ以上の
水の侵入を防ぐため、高い水密性をもつことができる。
また、室温において、その皮はぎ性が良く、十分な強度
と水密性をもつことはもちろん、100℃程度の高温下
でも、十分にそれらの効果を保つことができる。また、
前記導体4と、この導体4を形成する素線2相互の間隙
に充填された水密組成物と、この導体4上に形成された
水密組成物層6は、形成時に圧力が加えられているの
で、このことからも水の侵入を防ぐ効果をもつ。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。 (実施例1〜10)図1に示すような構造の水密絶縁電
線を、上述のような方法で作成した。用いた水密組成物
の原料と組成は表1に示した。水密組成物の主成分とし
ては、VLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMの
うち1種を選択し、これを100重量部用いた。この主
成分に、吸水膨潤性高分子と、ヒンダントフェノール系
酸化防止剤0.1重量部と、FEFカーボン(粒径約4
0〜48μm)0.2重量部とを混合して水密組成物と
した。前記吸水膨潤性高分子として、表中に示したA、
B、Cは、A:酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合
体ケン化物(商品名 スミカゲルS(住友化学製))、
B:イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物(商
品名 KIゲル (クラレ製))、C:ポリエチレンオキ
シド(アクアプレン (明成化学製))に対応している。
る。 (実施例1〜10)図1に示すような構造の水密絶縁電
線を、上述のような方法で作成した。用いた水密組成物
の原料と組成は表1に示した。水密組成物の主成分とし
ては、VLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMの
うち1種を選択し、これを100重量部用いた。この主
成分に、吸水膨潤性高分子と、ヒンダントフェノール系
酸化防止剤0.1重量部と、FEFカーボン(粒径約4
0〜48μm)0.2重量部とを混合して水密組成物と
した。前記吸水膨潤性高分子として、表中に示したA、
B、Cは、A:酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合
体ケン化物(商品名 スミカゲルS(住友化学製))、
B:イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物(商
品名 KIゲル (クラレ製))、C:ポリエチレンオキ
シド(アクアプレン (明成化学製))に対応している。
【0015】このとき素線2として、外径3mmの銅線を
19本撚り合わせて導体4とした。また、絶縁層8とな
る架橋ポリエチレンとしてはDCPを1.5重量%添加
したポリエチレンを用いた。この架橋ポリエチレン絶縁
電力ケーブルの導体4の導体面積は150mm2であり、
水密組成物層6と絶縁層8の厚さはそれぞれ0.5mmお
よび2.5mmであった。また、この水密絶縁電線の外径
は21mmであった。また、前記導体4を形成する素線2
の間隙に充填された水密組成物の断面積と水密組成物層
6の断面積の合計は、この導体4の導体面積に対して、
34面積%であった。
19本撚り合わせて導体4とした。また、絶縁層8とな
る架橋ポリエチレンとしてはDCPを1.5重量%添加
したポリエチレンを用いた。この架橋ポリエチレン絶縁
電力ケーブルの導体4の導体面積は150mm2であり、
水密組成物層6と絶縁層8の厚さはそれぞれ0.5mmお
よび2.5mmであった。また、この水密絶縁電線の外径
は21mmであった。また、前記導体4を形成する素線2
の間隙に充填された水密組成物の断面積と水密組成物層
6の断面積の合計は、この導体4の導体面積に対して、
34面積%であった。
【0016】(比較例1〜3)比較例1〜3において、
実施例1〜10と異なるところは、上述の水密組成物の
主成分にかえて、酢酸ビニル(以下VAと記す)含有量
33%であるエチレン・酢酸ビニル共重合体(以下EV
Aと記す)(比較例1)、または、VA含有量28%で
あるEVA(比較例2)、または、アクリル酸エチル含
有量33%であるエチレン・アクリル酸エチル共重合体
(以下EEAと記す)(比較例3)を用いた点と、これ
に、吸水膨潤性高分子を加えなかった点である。この
際、上述の場合と同様にして、チオビスフェノール系酸
化防止剤0.1重量部と、FEPカーボン0.1重量部
を混合し、水密組成物とした。
実施例1〜10と異なるところは、上述の水密組成物の
主成分にかえて、酢酸ビニル(以下VAと記す)含有量
33%であるエチレン・酢酸ビニル共重合体(以下EV
Aと記す)(比較例1)、または、VA含有量28%で
あるEVA(比較例2)、または、アクリル酸エチル含
有量33%であるエチレン・アクリル酸エチル共重合体
(以下EEAと記す)(比較例3)を用いた点と、これ
に、吸水膨潤性高分子を加えなかった点である。この
際、上述の場合と同様にして、チオビスフェノール系酸
化防止剤0.1重量部と、FEPカーボン0.1重量部
を混合し、水密組成物とした。
【0017】このようにして、実施例、比較例の水密絶
縁電線をそれぞれ複数本作成し、水密性、皮はぎ性につ
いての試験を行い、評価した。また、23℃と55℃に
おける導体の引張り試験を行い、その強度について評価
した。水密性については、0.5kg/cm2のときの浸水長
さを測定した。すなわち、上述の水密絶縁電線の片端5
0mmを水圧が0.5kg/cm2になるようにして水に浸漬
し、23℃下で24時間放置した。そして、この水密絶
縁電線についてその導体4が浸水した部分の長さを測定
した。また、皮はぎ性については上述の水密絶縁電線の
それぞれについて、その片端100mmを口出しした際
の、23℃下における皮はぎ性についてA〜Iの9段階
で評価した。この際、Aは最も良好な皮はぎ性に対する
評価を表し、Iは最も評価が低い場合を表している。
縁電線をそれぞれ複数本作成し、水密性、皮はぎ性につ
いての試験を行い、評価した。また、23℃と55℃に
おける導体の引張り試験を行い、その強度について評価
した。水密性については、0.5kg/cm2のときの浸水長
さを測定した。すなわち、上述の水密絶縁電線の片端5
0mmを水圧が0.5kg/cm2になるようにして水に浸漬
し、23℃下で24時間放置した。そして、この水密絶
縁電線についてその導体4が浸水した部分の長さを測定
した。また、皮はぎ性については上述の水密絶縁電線の
それぞれについて、その片端100mmを口出しした際
の、23℃下における皮はぎ性についてA〜Iの9段階
で評価した。この際、Aは最も良好な皮はぎ性に対する
評価を表し、Iは最も評価が低い場合を表している。
【0018】また、導体の引張り試験においては、片端
を150mmを口出した、長さ3000mmの水密絶縁電線
を試料とした。この試料の口出ししていない方の端を十
分に固定し、23℃または55℃の温度下で60分間放
置した後、前記口出しした導体部分を1000kgfで3
0分間引張って試験を行った。また、試験後の試料の伸
びを測定した。
を150mmを口出した、長さ3000mmの水密絶縁電線
を試料とした。この試料の口出ししていない方の端を十
分に固定し、23℃または55℃の温度下で60分間放
置した後、前記口出しした導体部分を1000kgfで3
0分間引張って試験を行った。また、試験後の試料の伸
びを測定した。
【0019】結果は、上述の用いた水密組成物の原料と
組成とともに、表1、2に示した。表中の値について
は、それぞれ3本の測定結果の範囲を示した。また、上
述の導体の引張り試験については、上段に、試験後に試
料が破壊されていなかった場合には○、試料が破壊され
た場合には×を示した。また、破壊されなかった場合に
は、その下段に試験後の試料の伸びの測定値を示した。
組成とともに、表1、2に示した。表中の値について
は、それぞれ3本の測定結果の範囲を示した。また、上
述の導体の引張り試験については、上段に、試験後に試
料が破壊されていなかった場合には○、試料が破壊され
た場合には×を示した。また、破壊されなかった場合に
は、その下段に試験後の試料の伸びの測定値を示した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表1、2の結果より、本発明に係る実施例
2〜10は、比較例1〜3と比較すると、浸水長がはる
かに短く、優れた水密性を有していることがわかる。ま
た、皮はぎ性にも優れていることがわかる。また、導体
の引張り試験においては、23℃、55℃のいずれにお
いても、この試験後に殆ど破壊されておらず、試験後の
試料の伸びも少なく十分な強度をもつことが明かであ
る。また、吸水膨潤性高分子の混合量が少ない実施例1
と比較しても、やはり、水密牲や、55℃における強度
が優れていることがわかる。
2〜10は、比較例1〜3と比較すると、浸水長がはる
かに短く、優れた水密性を有していることがわかる。ま
た、皮はぎ性にも優れていることがわかる。また、導体
の引張り試験においては、23℃、55℃のいずれにお
いても、この試験後に殆ど破壊されておらず、試験後の
試料の伸びも少なく十分な強度をもつことが明かであ
る。また、吸水膨潤性高分子の混合量が少ない実施例1
と比較しても、やはり、水密牲や、55℃における強度
が優れていることがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の水密組成物
は、VLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのう
ち、1種、または2種以上に、親水性を有する吸水膨潤
性高分子を混合して、熱安定性と柔軟性と強度と水密性
とを兼ね備えた水密組成物としたものである。また、本
発明の水密絶縁電線は、上述の水密組成物を用いて形成
されたものであるので、室温において、水密性をもち、
皮はぎ性が良く、十分な強度をもつことはもちろん、1
00℃程度の高温下でも、十分にそれらの効果を保つこ
とができる。
は、VLDPE、LDPE、LLDPE、EPDMのう
ち、1種、または2種以上に、親水性を有する吸水膨潤
性高分子を混合して、熱安定性と柔軟性と強度と水密性
とを兼ね備えた水密組成物としたものである。また、本
発明の水密絶縁電線は、上述の水密組成物を用いて形成
されたものであるので、室温において、水密性をもち、
皮はぎ性が良く、十分な強度をもつことはもちろん、1
00℃程度の高温下でも、十分にそれらの効果を保つこ
とができる。
【図1】本発明の水密絶縁電線の一例を示した断面図で
ある。
ある。
6・・・水密組成物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 淳 三重県鈴鹿市岸岡町1800 株式会社フジク ラ鈴鹿工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 超低密度ポリエチレン、低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンプロピレン
ジエンゴムの1種、または2種以上100重量部に、吸
水膨潤性高分子1〜50重量部を混合してなることを特
徴とする水密組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の水密組成物を、導体を形
成する素線相互の間隙に充填したことを特徴とする水密
絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9012955A JPH10204227A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 水密組成物および水密絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9012955A JPH10204227A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 水密組成物および水密絶縁電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10204227A true JPH10204227A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11819704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9012955A Pending JPH10204227A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 水密組成物および水密絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10204227A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005019392A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-20 | Kurabe Ind Co Ltd | 気密電線と気密電線製造方法 |
| JP2005048080A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Fujikura Ltd | 水密樹脂組成物および水密絶縁電線 |
| JP2006032127A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 止水部を有する電線束及びその製造方法 |
| JP2007284688A (ja) * | 2007-06-11 | 2007-11-01 | Fujikura Ltd | 半導電水密組成物 |
| US20220028581A1 (en) * | 2019-01-30 | 2022-01-27 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire, wire harness, and insulated electric wire production method |
| US20220157491A1 (en) * | 2019-01-30 | 2022-05-19 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and wire harness |
| US20220165453A1 (en) * | 2019-01-30 | 2022-05-26 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and wire harness |
| US11887757B2 (en) | 2019-01-30 | 2024-01-30 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and wire harness |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP9012955A patent/JPH10204227A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005019392A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-20 | Kurabe Ind Co Ltd | 気密電線と気密電線製造方法 |
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| US20220165453A1 (en) * | 2019-01-30 | 2022-05-26 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and wire harness |
| US11887759B2 (en) | 2019-01-30 | 2024-01-30 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire with water-stopping agent, wire harness, and insulated electric wire production method |
| US11887757B2 (en) | 2019-01-30 | 2024-01-30 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and wire harness |
| US11887758B2 (en) * | 2019-01-30 | 2024-01-30 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Wire harness and insulated electric wire thereof having water-stopping agent |
| US11908598B2 (en) * | 2019-01-30 | 2024-02-20 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and harness with water-stopping agent and wire harness |
| US12249444B2 (en) | 2019-01-30 | 2025-03-11 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Insulated electric wire and wire harness |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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