JPH10204235A - ポリイソブチレンエマルジョン - Google Patents

ポリイソブチレンエマルジョン

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JPH10204235A
JPH10204235A JP1274297A JP1274297A JPH10204235A JP H10204235 A JPH10204235 A JP H10204235A JP 1274297 A JP1274297 A JP 1274297A JP 1274297 A JP1274297 A JP 1274297A JP H10204235 A JPH10204235 A JP H10204235A
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JP
Japan
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weight
emulsion
parts
polyisobutylene
average molecular
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Application number
JP1274297A
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English (en)
Inventor
Haruhisa Katase
晴久 片瀬
Sakae Kanai
栄 金井
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性の条件下、あるいは高温の条件下などで
も、長期間に渡って乳化性能が衰えないような、化粧
品、医療用品粘接着剤などの基剤として有用な安定性の
向上したエマルジョンを提供する。 【解決手段】 (A)粘度平均分子量1万〜7万のポリ
イソブチレン100重量部、(B)数平均分子量1,5
00〜8万のポリオキシエチレンオキシプロピレンブロ
ックポリマー1〜30重量部および(C)ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその塩
0.1〜5重量部あるいは更に(D)安定剤0〜2重量
部からなる固形分が1〜75重量%であって残りが水か
らなるエマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリイソブチレンエ
マルジョンに関し、さらに詳しくは粘度平均分子量1
0,000〜70,000のポリイソブチレンを含む水
性エマルジョンであって、エマルジョン型化粧品、エマ
ルジョンを使用する医療用品などの基材として有用なエ
マルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイソブチレンは衛生上安全な化合物
とされ、化粧品、たとえば、ヘアスタイリング剤、ロー
ションクリームのベースポリマーや医療用品、例えば、
ハップ剤の粘着剤ベースポリマーなどに用いられる。こ
のような用途に使用する際、例えば基材にポリイソブチ
レンを塗布する際などはエマルジョンタイプの方が操作
が容易である。そして、より高分子量のポリイソブチレ
ンになるほどエマルジョンタイプの方が扱い易く望まし
い。
【0003】ここで、基材としてのエマルジョンにはさ
らに各種配合剤が配合されて前記のような化粧品、医療
用品などとなるが、このような各種配合剤の配合により
エマルジョンのミセルの集合状態、あるいは乳化剤の乳
化性能に変化をきたし易く、場合によっては相分離を起
こす可能性がある。
【0004】例えば、エマルジョンの用途によっては、
配合剤として防腐剤、抗菌剤、防ばい剤などを添加する
場合があるが、これらの中には酸性下でないとその薬効
が低下するものがある。かかる場合には、PH調整剤と
して塩酸、クエン酸、酢酸などの酸を配合することが行
われている。また、配合する薬品自体が酸性を有するの
で結果としてエマルジョンが酸性を呈する場合がある。
また、化粧品の用途の場合は、弱酸性が好まれるものも
ある。このような酸性物質を初めとする各種配合剤の影
響を排除するには、当然安定なエマルジョンとすること
が肝要であるが、上記のように配合剤には各種の配合剤
があり、その全てを実際に配合して安定性を試験をする
のは容易ではない。
【0005】一方、本発明者らは、ポリイソブチレンエ
マルジョンの粒径が小さいと、特に1μm近くまで小さ
いと、その後に配合される各種配合剤のエマルジョン粒
子に対する影響を排除するのに有効であり、かつ、各種
配合剤を加えて製品とした際にも配合剤の効力がより好
ましく発揮されることが期待できることを見いだした。
【0006】かかる観点から従来技術を見ると、乳化剤
としてショ糖脂肪酸エステルとポリアルキレングリコー
ルモノアルキルエーテルを用いたエマルジョン(特開昭
58−208341号公報)、ショ糖脂肪酸エステルと
ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステルまた
は分岐型ドデシルベンゼンスルフォン酸塩とを用いたエ
マルジョン(特開昭59−122534号公報)など
は、そのエマルジョン粒径が比較的大きいので好ましく
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エマルジョンの粒径を
小さくする方法として、機械を使用し剪断力を大きくす
る方法があるが、かかる方法により粒径を小さくしたと
しても、エマルジョン粒子の表面の乳化剤の濃度が低く
なるため、乳化剤が充分な効果を示さず、そのため結局
は、凝集が起こり結果として粒径が大きくなる。
【0008】また、乳化力の低い乳化剤を多量に使用し
たとしても、乳化剤の自己凝集、自己乳化などにより、
エマルジョン粒子の表面の乳化剤の濃度は高くならず、
結局はエマルジョンの粒径を小さくできない。従って、
乳化剤は適当な量で使用することが必要である。従っ
て、粒径を小さくする際、乳化剤の選択は極めて重要で
ある。
【0009】本発明の目的は、エマルジョンの粒径を小
さくすることができ、しかも、例えば酸性の条件下、あ
るいは高温の条件下などでも、長期間に渡って乳化性能
が衰えないような、化粧品、医療用品などの基剤として
有用なエマルジョンを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の粘度平均分子
量を有するポリイソブチレン、特定の数平均分子量を有
するポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックポリ
マーおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
エステルまたはその塩を特定割合で配合したポリイソブ
チレンエマルジョン、あるいはさらにエマルジョン安定
剤を特定割合で配合したポリイソブチレンエマルジョン
はエマルジョンの粒径が小さく、安定性がよいことを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明の請求項1の発明は、 (A)粘度平均分子量10,000〜70,000のポリイソブチレン 100重量部 (B)数平均分子量1,500〜80,000のポリオキシエチレンオ キシプロピレンブロックポリマー 1〜30重量部 (C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその 塩 0.1〜5重量部 からなる乳化固形分が1〜75重量%であって残りが水
からなるポリイソブチレンエマルジョンである。
【0012】本発明の請求項2の発明は、 (A)粘度平均分子量10,000〜70,000のポリイソブチレン 100重量部 (B)数平均分子量1,500〜80,000のポリオキシエチレンオ キシプロピレンブロックポリマー 1〜30重量部 (C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその 塩 0.1〜5重量部 (D)安定剤 0〜2重量部 からなる乳化固形分が1〜75重量%であって残りが水
からなるポリイソブチレンエマルジョンである。
【0013】また、本発明の請求項3の発明は、 (A)粘度平均分子量10,000〜70,000のポリイソブチレン 100重量部 (B)数平均分子量1,500〜80,000のポリオキシエチレンオ キシプロピレンブロックポリマー 1〜30重量部 (C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその 塩 0.1〜5重量部 (D)安定剤 0.1〜2重量部 からなる乳化固形分が1〜75重量%であって残りが水
からなるポリイソブチレンエマルジョンである。以下に
本発明をさらに説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で使用する(A)成分のポ
リイソブチレンとは、イソブチレンを主として重合され
てなるものであって、ブテンー1などが共重合されてい
ても良く、常温で液体または粘稠半固体状の重合体であ
る。このようなポリイソブチレンは、ヘキサンなどの溶
剤中でイソブチレンを重合するか、またはイソブチレン
を含む石油精製におけるFCC(流動接触分解)からの
C4留分または石油化学におけるナフサクラッカーから
のC4留分などを塩化アルミニウム、弗化ホウ素などの
フリーデルクラフツ触媒で重合して得られるものを用い
ることができる。
【0015】本発明で使用する(A)成分のポリイソブ
チレンは、その粘度平均分子量が10,000〜70,
000の範囲にある。粘度平均分子量が70,000を
超えるとエマルジョンにするのは困難であり、粘度平均
分子量が10,000未満では酸性下の条件や使用する
薬品によってはエマルジョンが不安定になるため好まし
くない。
【0016】本発明で使用する(A)成分のポリイソブ
チレンとして、液状ないし粘稠半固体であり、かつ粘度
平均分子量が上記の範囲で有る限り、常温固体のゴム状
ポリイソブチレンと比較的に低分子量のポリイソブチレ
ンまたはイソブチレンを主とする比較的に低分子量の重
合体であるポリブテンなどとの混合物を利用することも
できる。
【0017】本発明で使用する(B)成分のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとは、
少なくともエチレンオキシド重合体ブロック部分とプロ
ピレンオキシド重合体ブロック部分を1つの分子内に有
するブロック重合体であり、一例を挙げれば下記の一般
式(1)で示される様な重合体が挙げられる。
【0018】
【化1】
【0019】ただし、上記ブロックポリマーの数平均分
子量は1,500〜80,000、好ましくは10,0
00〜30,000である。この範囲外では、すなわち
数平均分子量が1,500未満、あるいは80,000
を超えると、充分なエマルジョンの安定性を得ることが
できないので好ましくない。
【0020】本発明で使用する(B)成分のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーは、
(A)成分のポリイソブチレン100重量部に対して1
〜30重量部の範囲で使用する。(B)成分のポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの使
用量が、この範囲外では、すなわち1重量部未満、ある
いは30重量部を超えると、充分なエマルジョンの安定
性を得ることができないので好ましくない。
【0021】本発明で使用する(C)成分のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその塩
は、ラウリルアルコールなどの高級アルコールエチレン
オキサイド付加物のリン酸エステルまたはその塩であ
り、ラウリルアルコールなどの高級アルコールエチレン
オキサイド付加物に無水リン酸、オキシ塩化リンのよう
なリン酸剤を作用させて製造される陰イオンまたは非イ
オン界面活性剤である。エチレンオキサイドの付加モル
数は特に限定されないが、通常、1〜20の範囲が多
い。
【0022】本発明で使用する(C)成分のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその塩
の具体例として、下記一般式(2)、一般式(3)およ
び一般式(4)のいずれかまたはこれらの混合物が、よ
り好ましいものとして例示できる。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】本発明においては、(C)成分のポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその
塩の中でもHLB(Hydrophile Lipop
hile Balance)は14以上のものが好適で
ある。本発明で使用する(C)成分のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその塩は
(A)成分のポリイソブチレン100重量部に対して
0.1〜5重量部の範囲で使用される。この範囲外で
は、すなわち0.1重量部未満、あるいは5重量部を超
えると充分なエマルジョンの安定性を得ることができな
いので好ましくない。
【0027】本発明のポリイソブチレンエマルジョンは
上述の(A)〜(C)成分のみでも充分にエマルジョン
粒径は小となり使用できる。しかしながら、(D)成分
としてエマルジョン安定剤を併用することにより、この
うえさらに酸性の条件下、高温の条件下などでも、長期
間に渡って乳化性能が衰えないエマルジョンが得られ
る。
【0028】本発明で使用する(D)成分の安定剤は、
それ自体では通常乳化性能は発揮しないが、これを加え
ることによりエマルジョンの安定性が増加するものであ
り、具体的には、例えばキサンタンガムなどの多糖類を
挙げることができる。このキサンタンガムとは、キャベ
ツより分離されたXanthomonas Compe
stristにより生産された多糖類の名称であり、食
品添加物、医薬、増粘剤、分散剤、懸濁剤、乳化安定剤
などに使用されている。
【0029】本発明で使用する(D)成分の安定剤、例
えば、キサンタンガムは、(A)成分のポリイソブチレ
ン100重量部に対して0〜2重量部、好ましくは0.
1〜2重量部の範囲で使用される。この範囲外では、す
なわち2重量部を超えると充分なエマルジョンの安定性
を得ることができないので好ましくない。
【0030】本発明のエマルジョンにおいては、水は
(A)成分〜(D)成分および水の合計に対して、乳化
固形分が1〜75重量%であって残りが水となるように
配合する。
【0031】本発明のエマルジョンの製法は従来公知の
製法によって得ることができる。例えば、一例を挙げれ
ば、25〜60℃程度の適当な温度に加熱して、(A)
成分のポリイソブチレンと(B)成分および(C)成分
の2種の乳化剤を混合する。この際、(B)成分および
(C)成分の乳化剤は1種類ずつ別々に配合しても同時
に配合してもよい。その後、攪拌しながら徐々に水を加
えることにより本発明のエマルジョンを得ることができ
る。また、(B)成分あるいは(C)成分の乳化剤を片
方のみ(A)成分のポリイソブチレンに配合した後、水
を加えて乳化し、乳化後に残りの他の乳化剤を配合して
もよい。
【0032】本発明においては(D)成分の安定剤や添
加剤などの配合は乳化前でも、乳化後でもよい。また、
予め水に混合しておいても、乳化の途中に加えてもよ
い。さらに、本発明のエマルジョン製造においては、
(A)成分のポリイソブチレンに(B)成分あるいは
(C)成分の一方の乳化剤を、水の方にもう一方の乳化
剤を配合し混合してもよい。この際は、HLBの低い方
が(A)成分のポリイソブチレン側となるように、そし
てHLBの高い方が水側となるようにするのがよい。
【0033】本発明のエマルジョンの製造においては、
必要により、単なる攪拌機のみならず、プラネット攪拌
機、ユニバーサルタービン混合機、コロイドミル、ホモ
ジナイザーなどを使用することができる。
【0034】本発明のエマルジョンの平均粒径は、小さ
ければ小さい程よいが、通常、おおむね0.05〜1.
3μm以下、好ましくは、0.1〜1.2μm以下がよ
い。
【0035】これらの平均粒径は、遠心沈降法、光回折
攪拌法、電気抵抗法、光子相関法などによる分析法によ
り測定が可能であるが、光回折攪拌法、電気抵抗法によ
るコールターカウンターにより容易に測定することがで
きる。
【0036】本発明のエマルジョンは、長期に渡って安
定に存在する安定性の向上したエマルジョンであるが、
防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、防ばい剤、PH調整剤などの
添加剤を配合したときに特にその真価を発揮し、これら
の添加剤を配合しても長期間安定性に優れている。
【0037】本発明のエマルジョンを酸性にするために
添加される添加剤またはそれ自身酸性であるために本発
明のエマルジョンに配合される結果、本発明のエマルジ
ョンを酸性とするような添加剤は、「化粧品原料基準第
二版注解(財団法人日本公定書協会編集、株式会社薬事
日報社)」、「日本薬局方解説書(財団法人日本公定書
協会編集、株式会社広川書店)」などに詳しく記載され
ている。
【0038】このような添加剤を具体的に例示すれば、
例えば、クエン酸、無水クエン酸、安息香酸、サリチル
酸、ソルビン酸、デヒドロアセト酸、アスコルビン酸、
アスパラギン酸、イソステアリン酸、イソシロアミノカ
プロン酸、ウンデシレン酸、エリソルビン酸、オレイン
酸、グリチルリチン酸、β−グリチルリチン酸、コハク
酸、酒石酸、ステアリン酸、ソルビン酸、乳酸、パルチ
ミン酸、氷酢酸、ベヘニン酸、ミリスチン酸、無水珪
酸、リン酸、ホウ酸、塩酸などが挙げられる。
【0039】これらの添加剤の添加量はその使用目的や
用途などによって異なり、その機能を発揮するのに充分
な量を使用されるため特に限定されるものではない。し
かしながら、一般的には、エマルジョン組成物全体で
0.01〜5重量%程度、好ましくは、0.05〜1重
量%となるように使用される。これらの添加剤は単独ま
たは適宜に併用して使用することができ、pHが3〜5
の範囲となるようなエマルジョンとして使用されること
が多い。
【0040】本発明のポリイソブチレンエマルジョンを
用いた化粧品の例を挙げれば、例えば、スプレー型整髪
料、ムース型整髪料、クリーム、ローション、シャンプ
ーなどがある。
【0041】上記整髪料には、陽イオンポリマー、揮発
性または不揮発性シリコーン、四塩化シリコーン(例え
ば、商品名:ABILOUAT、[T.H.Goldschmidit社
製])、パーフルオロポリエーテル(例えば、商品名:
FOMBLIN、[Montefluos社製])、タンパク質加
水分解物および四塩化タンパク質加水分解物などの毛髪
コンディショニング剤;抗菌剤;亜鉛ピリジンチオンま
たはOctopiroxのようなフケ防止剤;増泡剤;
真珠光沢剤;香料;染料;着色剤;防腐剤;粘度調節
剤;タンパク質;緩衝剤;ポリオールなどの潤滑剤;テ
ィーツリー、イランイラン、ジャスミン、ローズ、サン
ダルウッドなどのハーブエキス;ミンクオイル;蜜;な
どの成分を配合することができる。
【0042】本発明のエマルジョンを用いて得られた整
髪料は、毛髪にハリ、およびスタイリングのしやすさを
付与するものである。
【0043】上記、クリーム、ローションのごとき化粧
品には、タンパク質、シリコーンオイル、スクアラン、
香料;などを含有させても良い。
【0044】本発明のポリイソブチレンエマルジョンを
用いた医療用品の例を挙げれば、ハップ剤などがある。
上記ハップ剤には、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニ
ルアルコール、メチルセルロースなどの高分子溶液;カ
オリン、ベントナイトの様な吸熱剤;ホウ酸などの殺菌
剤;ロジン、エステルガムなどの粘着付与剤;などを配
合することができる。本発明のエマルジョンを使用する
と、皮膚に対する適度な密着性を有し、ダレが少なく、
水分の蒸散防止および保水性も改善されたハップ剤が得
られる。
【0045】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を詳細
に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)5リットルのニーダーに粘度平均分子量が
60.000のポリイソブチレン1000g、下記の
(乳化剤1)を70g、下記の(乳化剤2)を10g入
れ、液温40℃に加温し30分間攪拌した。攪拌しなが
ら水を徐々に添加して、エマルジョン(乳液固形分40
重量%)を製造した。さらに、安定剤としてキサンタン
ガム7.5gを配合した。
【0046】(乳化剤1)ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロックポリマー 商品名:エパンU−108 (第一工業製薬) (乳化剤2)ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン
酸塩 商品名:プライサーフA217E (第一工業製薬) (安定剤)キサンタンガム 商品名:エコーガム (大日本製薬) 得られたエマルジョンの粒径を測定した結果を表1に示
す。
【0047】(実施例2)安定剤としてキサンタンガム
を配合した実施例1のエマルジョンに対して、さらに2
gのクエン酸を添加してエマルジョンを製造した。な
お、クエン酸の濃度は0.07重量%である。得られた
エマルジョンの粒径を測定した結果を表1に示す。ま
た、得られたエマルジョンの安定性を下記の安定性試験
法により測定した結果を表2に示す。
【0048】[エマルジョンの安定試験法]調整したエ
マルジョンを室温、45℃、70℃の温度雰囲気下で9
0日以上放置し、相分離などが起きないかなどエマルジ
ョンの状態を目視により観察した。観察した結果を次の
安定性の基準により判定した。 ◎:90日間以上安定、○:30日間以上90日未満安
定、△:10日間以上30日未満安定、□:1〜2日間
以上10日未満安定、×:直ちにまたは1日間以内に相
分離。
【0049】(実施例3)(乳化剤1)を150g、
(乳化剤2)を10gとし、安定剤としてのキサンタン
ガムを配合しない他は実施例1と同様にしてエマルジョ
ン(乳化固形分40重量%)を製造した。得られたエマ
ルジョンに対して、さらに、クエン酸2g(0.068
重量%)を配合して得られたエマルジョンの粒径を測定
した結果を表1に示す。
【0050】(実施例4)(乳化剤1)を70g、(乳
化剤2)を10gとし、安定剤としてのキサンタンガム
を配合しない他は実施例1と同様にしてエマルジョン
(乳化固形分40重量%)を製造した。次いで、得られ
たエマルジョンに対して、クエン酸2g(0.07重量
%)を配合したエマルジョンの粒径を測定した結果を表
1に示す。
【0051】(実施例5)5リットルのニーダーに粘度
平均分子量が60.000のポリイソブチレン1000
g、前記の(乳化剤1)を70g、前記の(乳化剤2)
を10g配合し、加温し40分間攪拌した。攪拌しなが
ら水を徐々に添加して、エマルジョン(乳液固形分50
重量%)を製造した。得られたエマルジョンの粒径を測
定した結果を表1に示す。
【0052】(実施例6)前記(乳化剤1)を水に配合
し、前記(乳化剤2)をポリイソブチレンに配合した
後、両者を混合した他は実施例1と同様にして安定剤の
キサンタンガムを配合したエマルジョンを製造した。得
られたエマルジョンの粒径を測定した結果を表1に示
す。
【0053】(比較例1)実施例1の乳化剤を(乳化剤
1)が70gのみとした他は実施例1と同様にしてエマ
ルジョン(乳化固形分40重量%)を製造した。得られ
たエマルジョンの粒径を測定した結果を表1に示す。
【0054】(比較例2)実施例1の乳化剤を(乳化剤
1)が70gのみとした他は実施例1と同様にしてエマ
ルジョン(乳化固形分40重量%)を製造し、次いでク
エン酸2gを配合した。得られたエマルジョンの粒径を
測定した結果を表1に示す。
【0055】(比較例3)実施例1の乳化剤を(乳化剤
1)が70gのみとした他は実施例1と同様にしてエマ
ルジョン(乳化固形分40重量%)を製造し、次いで、
安定剤としてキサンタンガム6g、クエン酸2g(0.
075重量%)を配合した。得られたエマルジョンの粒
径を測定した結果を表1に示す。
【0056】(比較例4)実施例1の乳化剤を(乳化剤
1)が150gのみとした他は実施例1と同様にしてエ
マルジョン(乳化固形分40重量%)を製造した。得ら
れたエマルジョンの粒径を測定した結果を表1に示す。
【0057】(比較例5)実施例1の乳化剤を(乳化剤
1)が150gのみとした他は実施例1と同様にしてエ
マルジョン(乳化固形分40重量%)を製造し、次いで
安定剤としてキサンタンガム6g、クエン酸2g(0.
069重量%)を配合した。得られたエマルジョンの粒
径を測定した結果を表1に示す。
【0058】(比較例6)(乳化剤1)を150g、シ
ョ糖脂肪酸エステル30gを配合し、実施例1に準じて
エマルジョン(乳化固形分40重量%)を製造した。次
いで安定剤としてキサンタンガム6g、クエン酸2g
(0.067重量%)を配合した。得られたエマルジョ
ンの粒径を測定した結果を表1に示す。
【0059】(比較例7)(乳化剤2)を10gのみと
し、実施例1に準じてエマルジョン(乳化固形分40重
量%)を製造した。次いで安定剤としてキサンタンガム
6g、クエン酸2g(0.079重量%)を配合した。
得られたエマルジョンの粒径を測定した結果を表1に示
す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】表1から、実施例1〜6の本発明のポリイ
ソブチレンエマルジョンのエマルジョン粒径は1.0〜
1.2μmと小さいことが判る。それに対して、表1か
ら、(乳化剤1)または(乳化剤2)を単独で使用した
比較例1〜7のポリイソブチレンエマルジョンのエマル
ジョン粒径はいずれも1.4〜1.8μmと大きく、各
種配合剤の配合時に安定性が低下することが予想され
る。また、表2から、(乳化剤1)と(乳化剤2)を併
用した上、安定剤としてキサンタンガムを配合し、さら
にクエン酸を配合した実施例2の本発明のポリイソブチ
レンエマルジョンは酸性下、高温でも安定性が増すこと
が判る。
【0063】
【発明の効果】本発明のエマルジョンは、(B)成分や
(C)成分の乳化剤の組み合わせがポリイソブチレンの
乳化力に優れるため、粒径を小さくすることができ、各
種配合剤が配合されてもエマルジョン安定性に優れる。
また、本発明のエマルジョンは、粒径が小さく、配合剤
の分散に優れるため、かかる配合剤の効果も改善される
ことが期待できる。さらに、本発明のエマルジョンは、
室温はもとより高温でも長期間安定に存在し、また酸性
の条件においても安定に存在するので、化粧品、医療用
品などの基剤として好適に使用され得る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)粘度平均分子量10,000〜70,000のポリイソブチレン 100重量部 (B)数平均分子量1,500〜80,000のポリオキシエチレンオ キシプロピレンブロックポリマー 1〜30重量部 (C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその 塩 0.1〜5重量部 からなる乳化固形分が1〜75重量%であって残りが水
    からなるポリイソブチレンエマルジョン。
  2. 【請求項2】 (A)粘度平均分子量10,000〜70,000のポリイソブチレン 100重量部 (B)数平均分子量1,500〜80,000のポリオキシエチレンオ キシプロピレンブロックポリマー 1〜30重量部 (C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその 塩 0.1〜5重量部 (D)安定剤 0〜2重量部 からなる乳化固形分が1〜75重量%であって残りが水
    からなるポリイソブチレンエマルジョン。
  3. 【請求項3】 (A)粘度平均分子量10,000〜70,000のポリイソブチレン 100重量部 (B)数平均分子量1,500〜80,000のポリオキシエチレンオ キシプロピレンブロックポリマー 1〜30重量部 (C)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルまたはその 塩 0.1〜5重量部 (D)安定剤 0.1〜2重量部 からなる乳化固形分が1〜75重量%であって残りが水
    からなるポリイソブチレンエマルジョン。
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