JPH10204308A - ポリアゾ化合物、水性インク組成物及び着色体 - Google Patents

ポリアゾ化合物、水性インク組成物及び着色体

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JPH10204308A
JPH10204308A JP2452897A JP2452897A JPH10204308A JP H10204308 A JPH10204308 A JP H10204308A JP 2452897 A JP2452897 A JP 2452897A JP 2452897 A JP2452897 A JP 2452897A JP H10204308 A JPH10204308 A JP H10204308A
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Application number
JP2452897A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ono
博昭 大野
Isao Yamaguchi
山口  勲
Yasuo Shirasaki
康夫 白崎
Takashi Miyazawa
高志 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶解性が高く、長期間保存した場合でも安定で
あり、かつ印字された画像の濃度が高く、しかも耐水
性、耐光性に優れた黒色のインク組成物を提供する。 【解決手段】下記一般式(1)で表される水溶性ポリア
ゾ化合物又はその塩を含有するインク組成物。 【化1】 (式中、Y、Y′は特定のフェニルアゾ基であり、
1 、R2 は水素原子、(C1〜C4)アルキル基、ハ
ロゲンまたは−SO3 Hである。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性ポリアゾ化
合物、その製法および用途に関する。
【0002】
【従来の技術】各種カラー記録法の中で、その代表的方
法の一つであるインクジェットプリンタによる記録方法
は、インクの各種吐出方式が開発されているが、いずれ
もインクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材料
(紙、フィルム、布帛等)に付着させ記録を行うもので
ある。これは、記録ヘッドと被記録材料とが接触しない
為音の発生がなく静かであり、また小型化、高速化、カ
ラー化が容易という特長の為、近年急速に普及しつつあ
り、今後とも大きな伸長が期待されている。この中で、
コンピューターのカラーディスプレー上の画像又は文字
情報をインクジェットプリンタによりカラ−で記録する
には、一般にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の4色のインクによる減法混色で表現される。CRTデ
ィスプレー等のR、G、Bによる加法混色画像を減法混
色画像でできるだけ忠実に再現するには、使用する色素
の色相及びその鮮明性が最重要項目である。又、インク
組成物は長期の保存に対し安定であり、又プリントした
画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性等の堅牢度に
優れている事が求められている。このため、特開昭50
−97629号、特開昭57−92055号、特開昭5
7−115468号、特開昭58−215467号、特
開昭58−215468号、特開昭61−98769
号、特開昭63−278891号、特開平1−1537
75号、特開平2−233782号、特開平4−202
271号、特開平8−170041号、特開平8−29
5807号など、多くの出願が為されているが、市場の
要求を完全に満足するには至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は溶解性が高
く、長期間保存した場合でも安定であり、かつ印字され
た画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性に優れた黒
色の記録液を提供する事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に
至ったものである。即ち本発明は、 (1)下記一般式(1)で表されるポリアゾ化合物また
はその塩
【0005】
【化9】
【0006】(式中、Yは一般式(2)
【0007】
【化10】
【0008】(R3 は、水素原子、(C1〜C4)アル
キル基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Aは(C1
〜C4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコ
キシ−(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CON
2 を表す。pは平均値で1〜4の数であり、rは0ま
たは1であり、tは4−(p+r)である。)で示され
る基であり、Y′は一般式(3)
【0009】
【化11】
【0010】(R4 は水素原子、(C1〜C4)アルキ
ル基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Bは(C1〜
C4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコキ
シアルキル−(C1〜C4)カルボニル基、−CONH
2 を表す。qは平均値で1〜4の数であり、sはそれぞ
れ独立に0または1であり、uは4−(q+s)にて表
される数である。)て示される基であり、R1 、R2
それぞれ独立に水素原子、(C1〜C4)アルキル基、
ハロゲンまたは−SO3 Hである。) (2)塩がリチウム塩、ナトリウム塩または一般式
(4)
【0011】
【化12】
【0012】(式中、R5 ないしR8 はそれぞれ独立に
水素原子、(C1〜C4)アルキル基、ヒドロキシ−
(C1〜C4)アルキル基またはヒドロキシエトキシ−
(C1〜C4)アルキル基である)で示されるアンモニ
ウム塩である(1)のポリアゾ化合物またはその塩 (3)R1 、R2 、R3 、R4 が水素原子である(1)
または(2)に記載のポリアゾ化合物またはその塩 (4)r、sが0であり、R1 、R2 、R3 、R4 が水
素原子である(1)ないし(3)のいずれか1項に記載
のポリアゾ化合物またはその塩 (5)r、sが1であり、R1 、R2 、R3 、R4 が水
素原子であり、A、Bがそれぞれ独立にアセチル基、−
CONH2 である(1)ないし(3)のいずれか1項に
記載のポリアゾ化合物またはその塩 (6)R1 、R2 、R3 、R4 が水素原子であり、そし
て塩はそれぞれ独立にリチウム塩、ナトリウム塩または
(2)記載の一般式(4)で示されるアンモニウム塩で
ある(1)ないし(3)のいずれか1項に記載のポリア
ゾ化合物またはその塩 (7)(1)ないし(6)のいずれか1項に記載のポリ
アゾ化合物又はその塩を製造する方法において、一般式
(5)
【0013】
【化13】
【0014】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞ
れ独立に水素原子、(C1〜C4)アルキル基、ハロゲ
ンまたは−SO3 Hであり、A、Bはそれぞれ独立に
(C1〜C4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)
アルコキシ−(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−
CONH2 を表し、r、sはそれぞれ独立に0または1
である)で示される化合物またはその塩と一般式(6) X−CH2 COOH (6) (式中、Xはハロゲンを意味する)で示される化合物ま
たはその塩とを反応させる事を特徴とする(1)記載の
ポリアゾ化合物またはその塩の製法 (8)(1)ないし(6)のいずれか1項に記載のポリ
アゾ化合物又はその塩を製造する方法において、一般式
(7)
【0015】
【化14】
【0016】(式中、R1 、R2 は(1)ないし(6)
のいずれか1項に記載の意味を有する)で示される化合
物またはその塩をテトラゾ化し、生成物を一般式(8)
【0017】
【化15】
【0018】(R3 は水素原子、(C1〜C4)−アル
キル基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Aは(C1
〜C4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコ
キシ−(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CON
2 を表す。pは平均値で1〜4の数であり、rは0ま
たは1で示され、tは4−(p+r)である。)で示さ
れる化合物、および/または一般式(9)
【0019】
【化16】
【0020】(R4 は水素原子、(C1〜C4)−アル
キル基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Bは(C1
〜C4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコ
キシ−(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CON
2 を表す。qは平均値で1〜4の数であり、sは0ま
たは1で示され、uは4−(q+s)である。)で示さ
れる化合物とカップリングさせる事を特徴とする(1)
記載のポリアゾ化合物またはその塩の製法 (9)(1)ないし(6)のいずれか1項に記載のポリ
アゾ化合物またはその塩を含む事を特徴とする水性イン
ク組成物 (10)(1)ないし(6)のいずれか1項に記載のポ
リアゾ化合物もしくはその塩又は前項(9)記載の水性
インク組成物で着色された着色体 (11)着色がプリンタによりなされた(10)の着色
体 に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上記一般式(1)ないし(3)において、R1 、R2
3 、R4 それぞれ独立に水素原子、(C1〜C4)−
アルキル基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、A、B
はそれぞれ独立に(C1〜C4)アルキルカルボニル
基、(C1〜C4)アルコキシ−(C1〜C4)アルキ
ルカルボニル基、−CONH2 を表す。pとqはそれぞ
れ平均値で1〜4の数であり、r、Sはそれぞれ独立に
0または1で示され、tは4−(p+r)、uは4−
(q+s)にて示される数である。
【0022】(C1〜C4)アルキル基としては、例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、n−ブチル基、i−ブチル基、第二ブチル基または
第三ブチル基等があげられる。(C1〜C4)アルキル
カルボニル基としてはアセチル基、プロピオニル基、ブ
チロイル基等があげられ、(C1〜C4)アルコキシア
ルキルカルボニル基としては、例えばメトキシプロピオ
ニル基、エトキシプロピオニル基等があげられ。ハロゲ
ンとしては、例えばフッ素、塩素、臭素または沃素があ
げられるが、塩素および臭素が好ましい。
【0023】塩は、無機または有機の陽イオンの塩であ
る。適当な無機塩は、アルカリ金属塩およびアルカリ土
類金属塩であり、好ましい無機塩は、リチウムおよびナ
トリウムの塩である。また適当な有機塩としては、特に
一般式(4)で示されるアンノニウム塩があげられる。
【0024】上記一般式(4)において、R5 ないしR
8 は互いに独立に水素原子、(C1〜C4)アルキル
基、ヒドロキシ−(C1〜C4)アルキル基またはヒド
ロキシエトキシ−(C1〜C4)アルキル基である。
(C1〜C4)アルキル基としては、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基等が
あげられる。ヒドロキシ−(C1〜C4)アルキル基と
しては、例えばヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル
基、2−ヒドロキシブチル基等があげられる。ヒドロキ
シエトキシ−(C1〜C4)アルキル基としては、例え
ばヒドロキシエトキシメチル基、2−ヒドロキシエトキ
シエチル基、3−ヒドロキシエトキシプロピル基、2−
ヒドロキシエトキシプロピル基、4−ヒドロキシエトキ
シブチル基、3−ヒドロキシエトキシブチル基、2−ヒ
ドロキシエトキシブチル基等があげられる。
【0025】上記一般式(4)で示される化合物の具体
例を(表1)に示す。
【0026】
【表1】 表1 一般式(4) 化合物No. R3 4 5 6 4ー1 H -C2H4OH -C2H4OH -C2H4OH 4-2 CH3 -C2H4OH -C2H4OH -C2H4OH 4-3 H -CH2CH(OH)CH3 -CH2CH(OH)CH3 -CH2CH(OH)CH3 4-4 CH3 -CH2CH(OH)CH3 -CH2CH(OH)CH3 -CH2CH(OH)CH3 4-5 H -C2H4OH H -C2H4OH 4-6 CH3 -C2H4OH H -C2H4OH 4-7 H -CH2CH(OH)CH3 H -CH2CH(OH)CH3 4-8 CH3 -CH2CH(OH)CH3 H -CH2CH(OH)CH3 4-9 CH3 -C2H4OH CH3 -C2H4OH 4-10 CH3 -CH2CH(OH)CH3 CH3 -CH2CH(OH)CH3
【0027】一般式(1)で示される好ましいポリアゾ
化合物はR1 、R2 、R3 、R4 が水素原子であり、
r、sが0である化合物である。
【0028】次に一般式(1)で示される化合物の具体
例を(表2)に示す。
【0029】
【表2】 表2 Y Y′ 化合物No. R1 3 A p r t R2 4 B q s u 0001 H H - 1.7 0 2.3 H H - 1.7 0 2.3 0002 H H - 2.5 0 1.5 H H - 2.5 0 1.5 0003 H H COCH3 1.5 1 0.5 H H COCH3 1.5 0 0.5 0004 H H - 3 0 1 H H - 3 0 1 0005 H CH3 - 3 0 1 H CH3 - 3 0 1 0006 H CH3 COCH3 1 1 2 H CH3 - 3 0 1 0007 H CH3 COCH3 1 1 2 H CH3 COCH3 1 1 2 0008 H Cl - 2 0 2 H Cl - 2 0 2 0009 H SO3H - 2 0 2 H SO3H - 2 0 2 0010 Cl CH3 - 3 0 1 Cl CH3 - 3 0 1 0011 Cl CH3 COCH3 1 1 2 Cl CH3 - 3 0 1 0012 Cl CH3 COCH3 1 1 2 Cl CH3 COCH3 1 1 2 0013 Cl Cl - 2 0 2 Cl Cl - 2 0 2
【0030】一般式(1)で示される本発明のポリアゾ
化合物は、例えば上記一般式(5)で示される化合物ま
たはその塩と一般式(6)で示される化合物と反応させ
ることにより得られる。このカルボキシアルキル化反応
は、好ましくは水性媒体中40〜120℃、pH4〜1
2において、特に好ましくは60〜100℃、pH6〜
9において実施される。一般式(6)で示される適当な
化合物は、例えばモノクロロ酢酸、モノブロモ酢酸およ
びそれらの塩であり、モノクロロ酢酸およびモノクロロ
酢酸ナトリウムが好ましい。
【0031】また一般式(7)で示される化合物をテト
ラゾ化し、次いで一般式(8)または(9)
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】(式中、R3 、R4 、A、B、p、q、
r、s、tおよびuは前記の意味を有する)で示される
化合物と、或いは一般式(8)と一般式(9)との混合
物とをカップリングさせることによっても製造できる。
このカップリング反応は好ましくはpH3〜10、特に
好ましくは5〜8において実施される。
【0035】一般式(7)で示される化合物は、一般式
(10)
【0036】
【化19】
【0037】(式中、DはR1 またはR2 である)をジ
アゾ化し、生成物を8−アミノ−1−ハイドロキシ−
3,6−ジスルホン酸(商品名H酸)とカップリングさ
せることにより一般式(11)
【0038】
【化20】
【0039】(式中R1 、R2 は前記の意味を有する)
とした後、引き続きニトロ基を還元する事により製造す
る事ができる。このカップリング反応は、ジアゾニウム
塩をH酸の2倍モル使用し、はじめの1モル分は酸性下
でカップリングを行い、次いで残りの1モル分はアルカ
リ性下でカップリングを行う。酸性カップリングでは、
好ましくはpHを4以下で行い、アルカリカップリング
では、好ましくは7〜10のpH値において実施され
る。一般式(10)で示される適当な化合物は、例えば
2−クロロ−4−ニトロアニリン、2−メチル−4−ニ
トロアニリン、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリ
ン、2−アミノ−5−ニトロアニリンおよび4−ニトロ
アニリンであり、そのうち4−ニトロアニリンが好まし
い。
【0040】一般式(7)で示される化合物は単離せず
に、その製造に引き続いてテトラゾ化およびカップリン
グを実施する事が好ましい。一般式(8)または(9)
で示される化合物は、一般式(12)
【0041】
【化21】
【0042】(式中、Cは前記のR3 、R4 を意味を有
する)で示される化合物を上記一般式(6)で示される
化合物と反応させることにより得る事が出来る。この反
応は、好ましくは水性媒体中で3〜9、特に好ましくは
5〜8のpH値および40〜120℃、特に好ましくは
50〜100℃の温度において実施される。得られる一
般式(8)または一般式(9)で示される化合物は、好
ましくは中間に単離せずに、一般式(7)で示される化
合物との反応に水溶液として使用される。一般式(1
2)で示される化合物は、例えば4−クロロ−1,3−
フェニレンジアミン、4−ブロモ−1,3−フェニレン
ジアミン、4−エチル−1,3−フェニレンジアミン、
4−メチル−1,3−フェニレンジアミン、2,4−ジ
アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4−メトキシ
アセトアニリド、3−アミノアセトアニリド、1,3−
フェニレンジアミン等があげられ、1,3−フェニレン
ジアミンが好ましい。
【0043】一般式(6)、(10)および(12)で
示される化合物は公知であり、市場で容易に入手可能で
ある。カップリング反応後、本発明の一般式(1)で示
されるポリアゾ化合物は、鉱酸の添加により遊離酸の形
で単離することができ、これから水または酸性化した水
による洗浄により無機塩を除去する事が出来る。次に、
この様にして得られる低い塩含有率を有する酸型色素
は、水性媒体中で水酸化物および/または炭酸塩、例え
ばLiOH、Li2 CO3 、NaOH、Na2 CO3
たはK2 CO3 またはアミンにより中和することにより
対応する塩の溶液とすることができる。好ましいアミン
としては、例えばアンモニア、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル−
N−エタノールアミン、N−メチル−N,N−ジエタノ
ールアミン、2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エチル
アミン、ジ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エチル
アミンおよびトリ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−
エチルアミン等があげられる。
【0044】一般式(1)で示される本発明のポリアゾ
化合物は、水酸基またはアミノ基を有する天然及び合成
繊維材料の染色に適しており、特にこれらの化合物は、
皮革上に濃色を現出する点で優れている。さらにこれら
の化合物は、筆記用インクおよび記録用液の製造に著し
く適している。
【0045】一般式(1)で示される本発明によるポリ
アゾ化合物の前記水溶液は、記録用インク組成物の製造
に直接使用する事が出来る。しかし、まずこれらを乾
燥、例えばスプレー乾燥させて単離し、次にこれらをイ
ンク組成物に加工する事もできる。最終製品の記録用イ
ンク組成物は、一般式(1)に示される本発明のポリア
ゾ化合物を0.1〜20重量%、より好ましくは1〜1
0重量%、更に好ましくは2〜8重量%程度含有する。
本発明のインク組成物には、さらに水溶性有機溶剤0〜
30重量%、インク調製剤0〜5重量%含有していても
良い。
【0046】本発明の水性インク組成物は、前記の一般
式(1)で示される本発明のポリアゾ化合物を水、また
は水性溶媒(水溶性有機溶剤含有水)に溶解したもので
ある。この水性インク組成物をインクジェットプリンタ
用のインクとして使用する場合、本発明のポリアゾ化合
物としては金属陽イオンの塩化物、硫酸塩等の無機物の
含有量が少ないものを用いるのが好ましく、その含有量
の目安は例えば1%以下程度である。無機物の少ない本
発明のポリアゾ化合物を製造するには、例えば逆浸透膜
による方法等の通常の方法で、脱塩処理すればよい。
【0047】水溶性有機溶剤としては、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタ
ノール等のC1〜C4アルカノール、N,N−ジメチル
ホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等のカ
ルボン酸アミド、ε−カプロラクタム、N−メチルピロ
リジン−2−オン等のラクタム、1,3−ジメチルイミ
ダゾリジン−2−オン又は1,3−ジメチルヘキサヒド
ロピリミド−2−オン等の環式尿素、アセトン、メチル
エチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−
4−オン等のケトン又はケトアルコール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等の環状エーテル、エチレングリコ
ール、1,2−又は1,3−プロピレングリコール、
1,2−又は1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘ
キシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、チオジグリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のC2〜C6アルキレン単位を有するモノマ
ー、オリゴマー又はポリアルキレングリコール又はチオ
グリコール、グリセリン、ヘキサン−1.2.6−トリ
オール等のポリオール(トリオール)、エチレングリコ
ールモノメチルエーテルまたはエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テルまたはジエチレングリコールモノエチルエーテルま
たはトリエチレングリコールモノメチルエーテルまたは
トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価ア
ルコールのC1〜C4アルキルエーテル、γーブチロラ
クトンまたはジメチルスルホキシド等があげられる。
【0048】水と混和可能で有利な有機溶媒としては、
N−メチルピロリジン−2−オン、C2〜C6アルキレ
ン単位を有するモノ、ジ又はトリアルキレングリコー
ル、特に、モノ、ジ又はトリエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ジメチルスルホキシド等が挙げら
れ、特に、N−メチルピロリジン−2−オン、ジエチレ
ングリコール、ジメチルスルホキシドの使用が好まし
い。
【0049】インク調製剤としては、例えば防腐防黴
剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水溶性紫外線
吸収剤、水溶性高分子化合物、染料溶解剤、界面活性剤
などがあげられる。防腐防黴剤としては、例えば無水酢
酸ソーダ、ソルビン酸ソーダ、2−ピリジンチオール−
1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペン
タクロロフェノールナトリウム等があげられる。pH調
整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさず
に、インクのpHを8.0〜11.0の範囲に制御でき
るものであれば任意の物質を使用することができる。そ
の例として、例えばジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミンなどのアルカノールアミン、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
の水酸化物、水酸化アンモニウム、あるいは炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属
の炭酸塩などが挙げられる。キレート試薬としては、例
えばエチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢
酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢
酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウ
ム、ウラシル二酢酸ナトリウムなどがあげられる。防錆
剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオグルコール酸アンモニウム、ジイソプロピルア
ンモニウムナイトライト、四硝酸ペンタエリスリトー
ル、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライトなどが
あげられる。水溶性高分子化合物としては、ポリビニル
アルコール、セルロース誘導体、ポリアミン、ポリイミ
ン等があげられる。
【0050】本発明の着色体は前記の本発明の化合物又
はこれを含有する水性インク組成物で着色されたもので
ある。着色されるべきものとしては、特に制限は無く、
例えば紙、繊維や布(ナイロン製、羊毛等)、皮革、カ
ラーフィルター用基材等があげられる。着色法として
は、例えば浸染法、捺染法、スクリーン印刷等の印刷
法、インクジェットプリンタによる方法等があげられる
が、インクジェットプリンタによる方法が好ましい。
【0051】一般式(1)で示される1種以上の化合物
を含有する記録用液は、印捺、複写、マーキング、筆
記、製図、スタンピング、または記録法、特にインクジ
ェット印捺法における使用に適する。この場合著しい高
濃度が得られ又、水、日光、および摩擦に対する良好な
耐性を有する高品質の黒色印捺物が得られる。本発明の
一般式(1)で示されるポリアゾ化合物は、特に弱酸性
紙において一層高い水溶性および一層良好な耐水性を有
するが、特にポリアミン、ポリイミンを併用することに
より耐水性は更に向上する。またこれら染料は毒性の点
でも有利である。
【0052】本発明の水性インク組成物の貯蔵中沈澱の
分離が生ぜず、さらに本発明の水性インク組成物をイン
クジェット印捺において使用する場合噴射器の閉塞が生
じない。本発明の水性インク組成物をインクジェット印
捺機において比較的長い時間一定の再循環下または断続
的にインクジェット印捺機を中間的遮断下で使用する場
合、本発明の水性インク組成物の物理的性質の変化も生
じない。
【0053】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に具体的に説
明する。尚、本文中部及び%とあるのは、特別の記載の
ない限り重量基準である。
【0054】実施例1 a)N−カルボキシメチル置換−m−フェニレンジアミ
ン及びその塩の製造 m−フェニレンジアミン(以下MPDA)10.8部と
所定量のモノクロル酢酸ナトリウムを水100ml中に
導入し、窒素雰囲気下で混合物を60℃に加熱した。次
いで同温度にて4時間反応させることによりカルボキシ
メチル化は完了した。反応中は10%炭酸ナトリウム水
溶液にてpHを7〜8に保つ。得られる溶液中における
MPDAのカルボキシメチル化率を高速液体クロマトグ
ラフィーにより測定し、表3の結果を得た。
【0055】
【表3】 表3 モノクロル酢酸ナトリウム カルボキシメチル基置換数 No. (モル比/MPDA) 0 1 2以上 1 1.2 18 72 5 2 1.7 7 68 20 3 2.3 2 51 46 4 3.0 0 15 85
【0056】b)染料の製造 水65ml中に4−ニトロアニリン13.8部を仕込み
1夜撹拌してから、亜硝酸ナトリウム7部加え30分撹
拌し、これを水200ml、亜硝酸ナトリウム0.06
部、35%塩酸31.3部の混液に10℃で加える。同
温度で10〜20分撹拌するとジアゾ液は殆ど透明にな
る。更に混合物を5〜10℃において1時間撹拌したの
ち過剰の亜硝酸をスルファミン酸で除去する。一方H酸
15.9部を水300mlに溶かした液をジアゾ液に強
撹拌下で1時間で加え、まず酸性カップリングを行う。
反応は約3時間で終了する。引き続き、反応液を20%
炭酸ナトリウム水溶液にてpH8まで中和しアルカリカ
ップリングを行う。反応中はpHを8〜9に保持する。
アルカリカップリングは約2時間で終了し一般式(1
1)(式中R1 、R2 は水素原子である)の染料を含む
カップリング液を得る。次にカップリング液を25℃に
温め、硫化ナトリウム11.7部と水150mlの溶液
を加えると還元は1時間程で終了し一般式(7)(式中
1 、R2 は水素原子である)で示される染料を得る。
次いで35%塩酸52部および氷60gを上記で得られ
たジスアゾ染料の懸濁液に添加し、ジアゾ化を40%亜
硝酸ナトリウム水溶液18.1部の添加により実施す
る。その後混合物を0〜5℃において2時間撹拌し、次
に過剰の亜硝酸をスルファミン酸で除去する。得られる
ビスジアゾニウム塩の懸濁液を、1時間で(a)−2に
より製造した、N−カルボキシメチル化メタフェニレン
ジアミンのナトリウム塩の水溶液、炭酸ナトリウム2
7.4gおよび氷150gの混合物に添加する。カップ
リング反応を完了させ、そして30%塩酸90gを添加
したのち、沈澱した染料を濾別し、水で洗浄して電解質
を除去する。得られた染料ウェットケーキを水500m
l中に懸濁し、その染料ペーストを5N水酸化リチウム
溶液70mlにより中和し、その後得られる染料溶液を
乾燥させることにより、一般式(1)…式中R1
2 、R3 、R4 は水素原子で、r、sは0であり、
p、qは1.7であり、そしてnは1である…で示され
る黒色ポリアゾ化合物(化合物 No.0001)95.0部が
得られる。水中でのこの化合物の吸収スペクトルはλm
ax=661nmである。
【0057】実施例2 一般式(5)…式中R1 、R2 、R3 、R4 は水素原子
であり、r、sは0であり、u、tは4である…で示さ
れるテトラキスアゾ染料10.0部を水100ml中に
懸濁後、クロル酢酸ナトリウム8.8部を加えた。次い
で撹拌下60〜65℃で4時間反応させた後80℃まで
加熱し、同温度で2時間反応させた。反応中は10%炭
酸ナトリウム水溶液にてpHを8〜9に保持した。反応
後30%塩酸9.2部を添加したのち沈澱した染料を濾
別し、水で洗浄して電解質を除去した。得られた染料ウ
ェットケーキを実施例1と同様の処理を行う事により黒
色ポリアゾ化合物(化合物 No.0002)6.3gが得られ
た。λmax=657nm(水中)である。
【0058】実施例3 a)Nー (m−アセチルアミノフェニル)グリシン及び
その塩の製造 m−アミノアセトアニリド15部とモノクロル酢酸ナト
リウム17.5部を水100ml中に導入し、窒素雰囲
気下で混合物を60℃に加熱した。次いで同温度にて4
時間反応させることによりカルボキシメチル化は完了し
た。反応中は10%炭酸ナトリウム水溶液にてpHを7
〜8に保つ。反応生成物は単離せずに反応液のまま次の
染料合成に使用される。 b)染料の製造 実施例1のb)と同様の条件にて製造されたビスジアゾ
ニウム塩の懸濁液を、1時間かけてa)により製造し
た、N−(アセチルアミノフェニル)グリシンのナトリ
ウム塩の水溶液、炭酸ナトリウム27.4部および氷1
50部の混合物に滴下する。カップリング反応を完了さ
せた後、30%塩酸90部を添加し、沈澱した染料を濾
別し、水で洗浄して電解質を除去する。得られた染料ウ
ェットケーキを水500ml中に懸濁し、その染料ペー
ストを5N水酸化リチウム溶液70mlにより中和し、
その後得られる染料溶液を乾燥させることにより、一般
式(1)…式中R1 、R2 、R3 、R4 は水素原子、
A、Bはアセチル基、n、r、sは1であり、p、qは
1.5であり、そしてmは0である…で示される黒色ポ
リアゾ化合物(化合物 No.0003)126gが得られる。
水中でのこの化合物の吸収スペクトルはλmax=64
8nmである。
【0059】実施例4 (A)インクの作成 下記組成の液体を調製し、0.45μmのメンブランフ
ィルターで濾過する事により3種のインクジェット用水
性インク組成物を得た。 組成 実施例1〜3で得られた各化合物 3.0部 (脱塩処理されたものを使用) 水 67.0部 エチレングリコール 5.0部 グリセリン 5.0部 N−メチルピロリドン 7.0部 尿素 10.0部 IPA 3.0部
【0060】(B)インクジェットプリント インクジェットプリンター(商品名 ENCAD社NO
VAJET III )を用いて、普通紙(キャノンプリン
ターペーパーA4(TLB5A4S))、専用紙A(C
olor BJ PaperLC101(キャノン
製))及び専用紙B(カラーイメージジェット用コート
紙STX73A4(シャープ製))の3種の紙にインク
ジェット記録を行った。 (C)記録画像の耐光堅牢度試験 カーボンアークフェードメーター(スガ試験機社製)を
用い、記録画像に20時間照射した。判定級はJIS
L−0841に規定されたブルースケールの等級に準じ
て決定した。 (D)記録画像の耐水堅牢度試験 試験片をビーカーに張った水にゆるやかな撹拌と共に2
分間浸し乾燥後、試験処理前との化合物の脱落の程度を
目視により判定する。 ◎ 殆ど脱落せず。 ○ 約10%脱落する。 △ 約50%脱落する。 × 80%以上脱落する。 (E)演色性 標準光源の色相を基準にタングステン光下で見た場合の
変色の程度を目視により判定する。 ○ 色相変化小さい。 △ 色相変化やや大きい。 × 色相変化大。
【0061】比較例1、2、3 インクジェットプリントのブラックとして用いられてい
るか提案されている三つの型の染料を採り上げ、比較例
として試験した。 (1)比較例1 C.I.Direct Black 19を前記(A)
(B)に準じてインクを作成しそれぞれの紙にプリント
した。 (2)比較例2 Canon Black インク(BC1−21) (3)比較例3 EPSON Black インク(MJ1C7C) 評価結果は表4に記載した。
【0062】
【表4】 表4 耐光堅牢度 耐水堅牢度 演色性 普通紙 普通紙 専用紙A 専用紙B 実施例1 5級 ◎ ◎ ◎ ○ 実施例2 5級 ◎ ◎ ◎ ○ 実施例3 5級 ◎ ◎ ◎ ○ 比較例1 5級 ○ ○ ○ ○ 比較例2 4−5級 ○ ◎ ○ × 比較例3 3−4級 ○ ○ ○ ×
【0063】表4より、本発明の実施例1、2、3のイ
ンク組成物は従来の黒色染料(比較例)と同等以上の耐
光堅牢度を示すと同時に耐水性、演色性においてより優
れている。また、本発明のインク組成物は水に対する溶
解性が高いことから記録液の保存安定性、吐出安定性も
優れている事がわかった。
【0064】
【発明の効果】本発明の化合物を含有する水性インク組
成物は、インクジェット記録用、筆記用具用として用い
られ、紙に記録した場合の記録画像の印字濃度が高く、
しかも耐光性、耐水性及び演色性に優れているほか、記
録液としての保存安定性も良好である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されるポリアゾ化合
    物またはその塩。 【化1】 (式中、Yは一般式(2) 【化2】 (式中、R3 は水素原子、(C1〜C4)−アルキル
    基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Aは(C1〜C
    4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコキシ
    −(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CONH2
    を表す。pは平均値で1〜4の数であり、rは0または
    1で示され、tは4−(p+r)である。)で示される
    基であり、Y′は一般式(3) 【化3】 (式中、R4 は水素原子、(C1〜C4)−アルキル
    基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Bは(C1〜C
    4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコキシ
    −(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CONH2
    を表す。qは平均値で1〜4の数であり、sは0または
    1で示され、uは4−(q+s)である。)で示される
    基であり、R1 、R2 はそれぞれ独立に水素原子、(C
    1〜C4)アルキル基、ハロゲンまたは−SO3 Hであ
    る。)
  2. 【請求項2】塩がリチウム塩、ナトリウム塩または一般
    式(4) 【化4】 (式中、R5 ないしR8 はそれぞれ独立に水素原子、
    (C1〜C4)アルキル基、ヒドロキシ−(C1〜C
    4)アルキル基またはヒドロキシエトキシ−(C1〜C
    4)アルキル基である)で示されるアンモニウム塩であ
    る請求項1のポリアゾ化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】R1 、R2 、R3 、R4 が水素原子である
    請求項1または2に記載のポリアゾ化合物またはその
    塩。
  4. 【請求項4】r、sが0であり、R1 、R2 、R3 、R
    4 が水素原子であることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載のポリアゾ化合物またはその塩。
  5. 【請求項5】r、sが1であり、R1 、R2 、R3 、R
    4 が水素原子であり、A、Bがそれぞれ独立にアセチル
    基、−CONH2 である請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載のポリアゾ化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】R1 、R2 、R3 、R4 が水素原子であ
    り、そして塩はそれぞれ独立にリチウム塩、ナトリウム
    塩または請求項2記載の一般式(4)で示されるアンモ
    ニウム塩である請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    のポリアゾ化合物またはその塩。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    ポリアゾ化合物又はその塩を製造する方法において、一
    般式(5) 【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ独立に水素
    原子、(C1〜C4)アルキル基、ハロゲンまたは−S
    3 Hであり、A、Bはそれぞれ独立に(C1〜C4)
    アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコキシ−
    (C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CONH2
    表し、r、sはそれぞれ独立に0または1である)で示
    される化合物またはその塩と一般式(6) X−CH2 COOH (6) (式中、Xはハロゲンを意味する)で示される化合物ま
    たはその塩とを反応させる事を特徴とする請求項1記載
    のポリアゾ化合物及びその塩の製法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    ポリアゾ化合物又はその塩を製造する方法において、一
    般式(7) 【化6】 (式中、R1 、R2 は請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載の意味を有する)で示される化合物またはその塩
    をテトラゾ化し、生成物を一般式(8) 【化7】 (式中、R3 は水素原子、(C1〜C4)−アルキル
    基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Aは(C1〜C
    4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコキシ
    −(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CONH2
    を表す。pは平均値で1〜4の数であり、rは0または
    1で示され、tは4−(p+r)である。)で示される
    化合物、および/または一般式(9) 【化8】 (式中、R4 は水素原子、(C1〜C4)−アルキル
    基、ハロゲンまたは−SO3 Hであり、Bは(C1〜C
    4)アルキルカルボニル基、(C1〜C4)アルコキシ
    −(C1〜C4)アルキルカルボニル基、−CONH2
    を表す。qは平均値で1〜4の数であり、sは0または
    1で示され、uは4−(q+s)である。)で示される
    化合物とカップリングさせる事を特徴とする請求項1記
    載のポリアゾ化合物またはその塩の製法。
  9. 【請求項9】請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    ポリアゾ化合物またはその塩を含む事を特徴とする水性
    インク組成物。
  10. 【請求項10】請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    のポリアゾ化合物もしくはその塩又は請求項9記載の水
    性インク組成物で着色された着色体。
  11. 【請求項11】着色がプリンタによりなされた請求項1
    1の着色体。
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