JPH10219048A - ポリプロピレン組成物 - Google Patents
ポリプロピレン組成物Info
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- JPH10219048A JPH10219048A JP3258497A JP3258497A JPH10219048A JP H10219048 A JPH10219048 A JP H10219048A JP 3258497 A JP3258497 A JP 3258497A JP 3258497 A JP3258497 A JP 3258497A JP H10219048 A JPH10219048 A JP H10219048A
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- Japan
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- zeolite
- polypropylene resin
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- polypropylene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波ウエルダー性、紫外線遮蔽性のある光
透過性の優れたポリプロピレン組成物。 【解決手段】 ポリプロピレンに対して金属酸化物の微
粒子と粒子径1μm 以下のゼオライト変性体を添加して
なるポリプロピレン組成物。
透過性の優れたポリプロピレン組成物。 【解決手段】 ポリプロピレンに対して金属酸化物の微
粒子と粒子径1μm 以下のゼオライト変性体を添加して
なるポリプロピレン組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】高周波ウエルダー性、抗菌性
及び紫外線遮蔽性が優れ、且つ光透過性の優れたポリプ
ロピレン組成物に関する。
及び紫外線遮蔽性が優れ、且つ光透過性の優れたポリプ
ロピレン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汎用樹脂である塩化ビニル樹脂に
おいては、揮発性の可塑剤使用による空気汚染の問題、
使用後の破棄、焼却にともなう焼却炉、大気汚染の問題
があることから、地球に優しい樹脂としてポリプロピレ
ン樹脂が着目を浴びているが、経済性はともかく、塩化
ビニル樹脂に比してポリプロピレン樹脂の接着加工性、
特に高周波加工性あるいは光透過性の上で問題があり、
塩化ビニル樹脂に代えて、同様の用途にポリプロピレン
樹脂を全般的に転用することは難しかった。特にポリプ
ロピレン樹脂は、高周波による発熱が乏しく、高周波ウ
エルダーに適さず、一般に透明性改善剤として用いるジ
ベンジリデンソルビトールを使用すると、無添加の場合
よりかえって高周波ウエルダー性が一層低下し、さらに
塩化ビニール樹脂に比較して紫外線遮蔽性が劣っている
ので、光透過性の求められる包装材材料として内容物の
保護に問題があり、包装材料として適しているとは言え
なかった。
おいては、揮発性の可塑剤使用による空気汚染の問題、
使用後の破棄、焼却にともなう焼却炉、大気汚染の問題
があることから、地球に優しい樹脂としてポリプロピレ
ン樹脂が着目を浴びているが、経済性はともかく、塩化
ビニル樹脂に比してポリプロピレン樹脂の接着加工性、
特に高周波加工性あるいは光透過性の上で問題があり、
塩化ビニル樹脂に代えて、同様の用途にポリプロピレン
樹脂を全般的に転用することは難しかった。特にポリプ
ロピレン樹脂は、高周波による発熱が乏しく、高周波ウ
エルダーに適さず、一般に透明性改善剤として用いるジ
ベンジリデンソルビトールを使用すると、無添加の場合
よりかえって高周波ウエルダー性が一層低下し、さらに
塩化ビニール樹脂に比較して紫外線遮蔽性が劣っている
ので、光透過性の求められる包装材材料として内容物の
保護に問題があり、包装材料として適しているとは言え
なかった。
【0003】ポリプロピレン樹脂に対して、酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ム、酸化チタンなどの金属酸化物の微粒子を添加して高
周波加工性の改善も試みられたが、塩化ビニルに匹敵す
る高周波ウエルダー性が得られない上に、十分な光透過
性も得られなかった。一方、ポリプロピレン樹脂の光透
過性を向上させる技術として、ポリプロピレン樹脂の急
速な結晶化に大きな役割を果たす造核剤を添加して微細
結晶化作用により光散乱を抑制する技術も数多く知られ
るが、塩化ビニル樹脂に比して光透過性も十分でなく高
周波ウエルダー性も改善できなかった。例えばポリプロ
ピレン樹脂の光透過性を改善するための造核剤として、
二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウ
ムソーダなどの無機ケイ素化合物の造核剤を用いたとき
には、造核剤の添加量に比例して成形体の剛性が向上
し、それとともにある程度の光透過性も向上するが、添
加量を増加していくと、光透過性が急速に低下してくる
欠点があった。また、ジベンジリデンソルビトール、ア
ジピン酸ナトリウム、アジピン酸アルミニウム、安息香
酸ナトリウム、安息香酸アルミニウムなどの有機系化合
物を造核剤として使用した場合、添加量が0.3重量%程
度の上限をもって、透明性の改善効果がなくなってしま
い、実用的ではなかった。
シウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ム、酸化チタンなどの金属酸化物の微粒子を添加して高
周波加工性の改善も試みられたが、塩化ビニルに匹敵す
る高周波ウエルダー性が得られない上に、十分な光透過
性も得られなかった。一方、ポリプロピレン樹脂の光透
過性を向上させる技術として、ポリプロピレン樹脂の急
速な結晶化に大きな役割を果たす造核剤を添加して微細
結晶化作用により光散乱を抑制する技術も数多く知られ
るが、塩化ビニル樹脂に比して光透過性も十分でなく高
周波ウエルダー性も改善できなかった。例えばポリプロ
ピレン樹脂の光透過性を改善するための造核剤として、
二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウ
ムソーダなどの無機ケイ素化合物の造核剤を用いたとき
には、造核剤の添加量に比例して成形体の剛性が向上
し、それとともにある程度の光透過性も向上するが、添
加量を増加していくと、光透過性が急速に低下してくる
欠点があった。また、ジベンジリデンソルビトール、ア
ジピン酸ナトリウム、アジピン酸アルミニウム、安息香
酸ナトリウム、安息香酸アルミニウムなどの有機系化合
物を造核剤として使用した場合、添加量が0.3重量%程
度の上限をもって、透明性の改善効果がなくなってしま
い、実用的ではなかった。
【0004】また、造核剤として代表的な無機ゼオライ
トを有機系造核剤と併用して光透過性を得るの技術も知
られている。例えば、特開昭60-88049号公報では、結晶
性ポリプロピレン樹脂にケイ素化合物として合成ゼオラ
イトを0.05〜2重量部にジベンジリデンソルビトール
0.2重量部を添加することにより二軸延伸ポリプロピレ
ン樹脂の結晶造核剤として作用し、ポリプロピレン樹脂
の光沢度及び光透過性が向上することが報告されてい
る。
トを有機系造核剤と併用して光透過性を得るの技術も知
られている。例えば、特開昭60-88049号公報では、結晶
性ポリプロピレン樹脂にケイ素化合物として合成ゼオラ
イトを0.05〜2重量部にジベンジリデンソルビトール
0.2重量部を添加することにより二軸延伸ポリプロピレ
ン樹脂の結晶造核剤として作用し、ポリプロピレン樹脂
の光沢度及び光透過性が向上することが報告されてい
る。
【0005】また、特開昭59-184288号公報では、ポリ
プロピレン樹脂にジベンジリデンソルビトールとゼオラ
イト・アルカリ土類金属塩複合体として塩基性カルシウ
ムゼオライトを併用し、前者を0.05〜1.0重量部、後者
を0.01〜1.0重量部を添加することにより結晶造核剤及
び塩素捕獲剤として機能し、ポリプロピレン樹脂の光透
過性と剛性を改善し、しかも着色・劣化・臭いの発生が
なくなったとしている。さらに特開昭60-118727号公報
では、フイルム用軟質系ポリプロピレン樹脂にジベンジ
リデンソルビトールとゼオライトを併用してともに0.01
〜2重量部程度添加することによって造核作用によりイ
ンフレーション加工性の優れた、且つ光透過性の改善さ
れたポリプロピレン樹脂が得られている。
プロピレン樹脂にジベンジリデンソルビトールとゼオラ
イト・アルカリ土類金属塩複合体として塩基性カルシウ
ムゼオライトを併用し、前者を0.05〜1.0重量部、後者
を0.01〜1.0重量部を添加することにより結晶造核剤及
び塩素捕獲剤として機能し、ポリプロピレン樹脂の光透
過性と剛性を改善し、しかも着色・劣化・臭いの発生が
なくなったとしている。さらに特開昭60-118727号公報
では、フイルム用軟質系ポリプロピレン樹脂にジベンジ
リデンソルビトールとゼオライトを併用してともに0.01
〜2重量部程度添加することによって造核作用によりイ
ンフレーション加工性の優れた、且つ光透過性の改善さ
れたポリプロピレン樹脂が得られている。
【0006】このようにポリプロピレン樹脂に対するゼ
オライトの添加効果は、結晶性造核剤としてある程度作
用し、光透過性の改善において有効に作用するが、多量
に使用するとかえって光透過性を低下させるので、単独
では不十分であり、有機系造核剤としてジベンジリデン
ソルビトールと併用するのが一般的であったが、包装材
として用いる高周波ウエルダー性に優れる塩化ビニル樹
脂にとってかわる物性を得ることは難しかった。
オライトの添加効果は、結晶性造核剤としてある程度作
用し、光透過性の改善において有効に作用するが、多量
に使用するとかえって光透過性を低下させるので、単独
では不十分であり、有機系造核剤としてジベンジリデン
ソルビトールと併用するのが一般的であったが、包装材
として用いる高周波ウエルダー性に優れる塩化ビニル樹
脂にとってかわる物性を得ることは難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】塩化ビニール樹脂に代
替してポリプロピレン樹脂を使用する場合には、ポリプ
ロピレン樹脂の高周波ウエルダー性と光透過性において
劣ることは問題であり、高周波ウエルダー性と光透過性
が同時に改善されれば、塩化ビニール樹脂に代替してポ
リプロピレン樹脂を使用することができ、塩化ビニール
樹脂の課題であった可塑剤として添加されているフタル
酸エステル類による印刷のブリード問題も解決されるこ
とになり、塩化ビニール樹脂の廃棄問題に伴う廃棄環境
の改善素材としても社会に対する寄与は大きい。このた
め、合成ゼオライトをポリプロピレン樹脂に添加して結
晶性造核剤及び塩素捕獲剤としての使用の改善を図ると
ともに、優れた高周波ウエルダー性と光透過性を同時に
得るポリプロピレン樹脂組成物を開発する課題があっ
た。
替してポリプロピレン樹脂を使用する場合には、ポリプ
ロピレン樹脂の高周波ウエルダー性と光透過性において
劣ることは問題であり、高周波ウエルダー性と光透過性
が同時に改善されれば、塩化ビニール樹脂に代替してポ
リプロピレン樹脂を使用することができ、塩化ビニール
樹脂の課題であった可塑剤として添加されているフタル
酸エステル類による印刷のブリード問題も解決されるこ
とになり、塩化ビニール樹脂の廃棄問題に伴う廃棄環境
の改善素材としても社会に対する寄与は大きい。このた
め、合成ゼオライトをポリプロピレン樹脂に添加して結
晶性造核剤及び塩素捕獲剤としての使用の改善を図ると
ともに、優れた高周波ウエルダー性と光透過性を同時に
得るポリプロピレン樹脂組成物を開発する課題があっ
た。
【0008】ところで、ポリプロピレン樹脂の結晶造核
剤として合成ゼオライトを用いると次のような問題があ
った。 (1)ポリプロピレン樹脂の重合触媒として汎用の一成分
である三塩化チタン又はその共晶体に起因して、その脱
ハロゲン化によりポリプロピレン樹脂が着色や劣化を招
く原因となっているが、ゼオライトの添加によりその傾
向が著しくなることが知られている。その対策としてゼ
オライト・アルカリ土類金属塩として、例えば塩基性カ
ルシウムゼオライトの使用により塩素捕獲剤の機能を発
揮させる技術(特開昭59-184238号公報)があるけれど
も、ゼオライトの多量の使用はポリプロピレン樹脂の透
明化を阻害するためジベンジリデンソルビトールと併用
するために、塩素捕獲能力も十分でなく、着色性や熱劣
化が避けられなかった。
剤として合成ゼオライトを用いると次のような問題があ
った。 (1)ポリプロピレン樹脂の重合触媒として汎用の一成分
である三塩化チタン又はその共晶体に起因して、その脱
ハロゲン化によりポリプロピレン樹脂が着色や劣化を招
く原因となっているが、ゼオライトの添加によりその傾
向が著しくなることが知られている。その対策としてゼ
オライト・アルカリ土類金属塩として、例えば塩基性カ
ルシウムゼオライトの使用により塩素捕獲剤の機能を発
揮させる技術(特開昭59-184238号公報)があるけれど
も、ゼオライトの多量の使用はポリプロピレン樹脂の透
明化を阻害するためジベンジリデンソルビトールと併用
するために、塩素捕獲能力も十分でなく、着色性や熱劣
化が避けられなかった。
【0009】(2)ゼオライトは、平均粒子径が2μm程度
で、添加量は普通0.5重量部程度であるが、それをピー
クとしてそれ以上ではゼオライト粒子の光散乱により光
透過性が低下してくるので、従来、造核剤としてゼオラ
イトを多量に使用して十分に効果を発揮することはでき
なかった。
で、添加量は普通0.5重量部程度であるが、それをピー
クとしてそれ以上ではゼオライト粒子の光散乱により光
透過性が低下してくるので、従来、造核剤としてゼオラ
イトを多量に使用して十分に効果を発揮することはでき
なかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒子径
0.5μm程度のゼオライトを用いて、ポリプロピレン樹脂
100重量部に対して2〜5重量部を添加することにより
ゼオライト超微粒子により光散乱がなく、しかも光透過
性も低下することなく、従来より造核剤として多量に添
加することが可能であるので、十分に添加効果が発揮で
きる。本発明で使用するゼオライトの結晶体は、シャー
プな正立方体構造のA型が造核剤として好ましく、ゼオ
ライトの結晶体のイオン交換可能なイオンの一部又は全
部をアンモニウムイオン及び銀イオンで置換した置換体
であることに特徴があり、ゼオライト中の銀イオンの含
有量が0.1〜5重量%、アンモニウムイオンの含有量は
0.5〜2重量%とすることがポリプロピレン樹脂の造核
剤及び塩素捕獲剤として有効である。
0.5μm程度のゼオライトを用いて、ポリプロピレン樹脂
100重量部に対して2〜5重量部を添加することにより
ゼオライト超微粒子により光散乱がなく、しかも光透過
性も低下することなく、従来より造核剤として多量に添
加することが可能であるので、十分に添加効果が発揮で
きる。本発明で使用するゼオライトの結晶体は、シャー
プな正立方体構造のA型が造核剤として好ましく、ゼオ
ライトの結晶体のイオン交換可能なイオンの一部又は全
部をアンモニウムイオン及び銀イオンで置換した置換体
であることに特徴があり、ゼオライト中の銀イオンの含
有量が0.1〜5重量%、アンモニウムイオンの含有量は
0.5〜2重量%とすることがポリプロピレン樹脂の造核
剤及び塩素捕獲剤として有効である。
【0011】本発明は、上記ゼオライトの銀イオン置換
体をポリプロピレン樹脂100重量部に対して0.1〜5重量
部、好ましくは1〜3重量部使用することが必要であ
る。また、本発明ではさらに金属酸化物の微粒子を0.1
〜5重量部使用することにより、ゼオライトの銀イオン
置換体と超微粒子金属酸化物の結晶の両者の造核効果に
よりポリプロピレン樹脂の誘電正接が向上し、誘電損失
が大きくなり、従来得られなかった高周波ウエルダー性
が実現でき、且つ、紫外線遮蔽性及び光透過性の優れた
ポリプロピレン樹脂組成物が得られる。上記の金属酸化
物としては、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化
亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタンの微粒子を用いる
が、粒子径としては平均粒子径が0.1〜1.0μm程度のも
のを使用する。
体をポリプロピレン樹脂100重量部に対して0.1〜5重量
部、好ましくは1〜3重量部使用することが必要であ
る。また、本発明ではさらに金属酸化物の微粒子を0.1
〜5重量部使用することにより、ゼオライトの銀イオン
置換体と超微粒子金属酸化物の結晶の両者の造核効果に
よりポリプロピレン樹脂の誘電正接が向上し、誘電損失
が大きくなり、従来得られなかった高周波ウエルダー性
が実現でき、且つ、紫外線遮蔽性及び光透過性の優れた
ポリプロピレン樹脂組成物が得られる。上記の金属酸化
物としては、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化
亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタンの微粒子を用いる
が、粒子径としては平均粒子径が0.1〜1.0μm程度のも
のを使用する。
【0012】一般に樹脂添加用のゼオライトは、平均粒
子径が2μm程度のものが汎用されており、これを用い
た場合に添加量が約 0.5重量部程度をピークとしてそれ
以上では光透過性が低下していたのに対して本発明で
は、ゼオライトの平均粒子径が0.5μmを分別して使用す
るので、ポリプロピレン樹脂の造核剤として多量使用が
可能であり、サブミクロンの微粒子であるので従来より
も多量に添加可能であり、例えば5重量部も添加しても
高周波ウエルダー性とともに光散乱による光透過性の低
下はない。また、造核剤として5重量部と、従来造核剤
の使用量としては想像もできなかったような多量使用が
可能であるので、ジベンジリデンソルビトールと併用す
ることなく単独使用で従来以上の高周波ウエルダー性と
ともに光透過性が得ることができる。しかし、造核剤を
5重量部以上使用したときは高周波ウエルダー性は十分
であるが、光透過性の低下があって、好ましくない。ま
た、0.1重量部以下の使用量では高周波ウエルダー性が
不十分である。
子径が2μm程度のものが汎用されており、これを用い
た場合に添加量が約 0.5重量部程度をピークとしてそれ
以上では光透過性が低下していたのに対して本発明で
は、ゼオライトの平均粒子径が0.5μmを分別して使用す
るので、ポリプロピレン樹脂の造核剤として多量使用が
可能であり、サブミクロンの微粒子であるので従来より
も多量に添加可能であり、例えば5重量部も添加しても
高周波ウエルダー性とともに光散乱による光透過性の低
下はない。また、造核剤として5重量部と、従来造核剤
の使用量としては想像もできなかったような多量使用が
可能であるので、ジベンジリデンソルビトールと併用す
ることなく単独使用で従来以上の高周波ウエルダー性と
ともに光透過性が得ることができる。しかし、造核剤を
5重量部以上使用したときは高周波ウエルダー性は十分
であるが、光透過性の低下があって、好ましくない。ま
た、0.1重量部以下の使用量では高周波ウエルダー性が
不十分である。
【0013】ゼオライトが、アンモニウムイオンと銀イ
オンによる置換体であることによって、ポリプロピレン
樹脂のチグラー触媒系の分解した塩素を塩化アンモニウ
ムや塩化銀として捕獲する機能をもつことになるので、
塩基性カルシウムゼオライトより優れた塩素捕獲能力を
有している。さらにゼオライトのイオン置換体を従来よ
り多量に使用することができるので、分解触媒の塩素を
捕獲する機能は著しく優れており、ポリプロピレン樹脂
の着色防止や劣化防止が万全となり、追加的に銀イオン
未置換のゼオライトを併用しても従来のように物性に悪
影響を及ぼすことはなくなった。また、本発明では透明
性を損なわない範囲内で、通常の樹脂用フィラーを使用
することは何ら妨げとなるものではない。
オンによる置換体であることによって、ポリプロピレン
樹脂のチグラー触媒系の分解した塩素を塩化アンモニウ
ムや塩化銀として捕獲する機能をもつことになるので、
塩基性カルシウムゼオライトより優れた塩素捕獲能力を
有している。さらにゼオライトのイオン置換体を従来よ
り多量に使用することができるので、分解触媒の塩素を
捕獲する機能は著しく優れており、ポリプロピレン樹脂
の着色防止や劣化防止が万全となり、追加的に銀イオン
未置換のゼオライトを併用しても従来のように物性に悪
影響を及ぼすことはなくなった。また、本発明では透明
性を損なわない範囲内で、通常の樹脂用フィラーを使用
することは何ら妨げとなるものではない。
【0014】さらに本発明のゼオライト置換体の使用に
よりポリプロピレン樹脂組成物は、細菌や真菌に対して
恒久的な抗菌効果を付与することができる。ゼオライト
を銀イオン置換体とすることにより、銀ゼオライト0.1
〜5重量部を金属酸化物の微粒子0.1〜5重量部との併
用によってポリプロピレン樹脂の誘電損失が大きくな
る。一般に通常のポリプロピレン樹脂の誘電正接は、0.
8×10-3であるのに対して、本発明で得られるポリプロ
ピレン樹脂の誘電正接は2.8〜3.2×10-3と向上するの
で、本発明のポリプロピレン樹脂は高周波ウエルダーが
可能でなり、同時に優れた紫外線遮蔽効果も光透過性も
得られる。また、アンモニウムイオンと銀イオンに置換
されたゼオライト及び微粒子酸化亜鉛を使用することに
より抗菌性が発揮されるので、現在、新たな社会問題と
なっている"O−157"に代表される菌類に対して対応
できる素材としても有効に活用できる。
よりポリプロピレン樹脂組成物は、細菌や真菌に対して
恒久的な抗菌効果を付与することができる。ゼオライト
を銀イオン置換体とすることにより、銀ゼオライト0.1
〜5重量部を金属酸化物の微粒子0.1〜5重量部との併
用によってポリプロピレン樹脂の誘電損失が大きくな
る。一般に通常のポリプロピレン樹脂の誘電正接は、0.
8×10-3であるのに対して、本発明で得られるポリプロ
ピレン樹脂の誘電正接は2.8〜3.2×10-3と向上するの
で、本発明のポリプロピレン樹脂は高周波ウエルダーが
可能でなり、同時に優れた紫外線遮蔽効果も光透過性も
得られる。また、アンモニウムイオンと銀イオンに置換
されたゼオライト及び微粒子酸化亜鉛を使用することに
より抗菌性が発揮されるので、現在、新たな社会問題と
なっている"O−157"に代表される菌類に対して対応
できる素材としても有効に活用できる。
【0015】本発明のゼオライトは、汎用ゼオライトよ
りも粒径が小さく、平均粒子径が0.5μmのゼオライトの
ものであり、本発明で用いるアンモニウムイオンと銀イ
オンによって置換体としたものは、銀イオンの含有量が
0.5重量%、アンモニウムイオンの含有量が1重量%の
もので、ゼオミックAW-80N (商品名:品川燃料株式会社
製品)として市販されているものを用いる。また、本発
明で用いる金属酸化物の微粒子の使用量は、0.1重量部
以下では効果が乏しく、5重量部以上では白濁して光透
過性が低下する。金属酸化物の微粒子の市販のものとし
ては、微粒子酸化チタンの"TTO-D","TTO-F","TTO-55"
(商品名:石原産業株式会社製品)がある。微粒子酸化
亜鉛としては、"Zn0-350"(商品名:住友大阪セメント
株式会社製品)などが知られている。
りも粒径が小さく、平均粒子径が0.5μmのゼオライトの
ものであり、本発明で用いるアンモニウムイオンと銀イ
オンによって置換体としたものは、銀イオンの含有量が
0.5重量%、アンモニウムイオンの含有量が1重量%の
もので、ゼオミックAW-80N (商品名:品川燃料株式会社
製品)として市販されているものを用いる。また、本発
明で用いる金属酸化物の微粒子の使用量は、0.1重量部
以下では効果が乏しく、5重量部以上では白濁して光透
過性が低下する。金属酸化物の微粒子の市販のものとし
ては、微粒子酸化チタンの"TTO-D","TTO-F","TTO-55"
(商品名:石原産業株式会社製品)がある。微粒子酸化
亜鉛としては、"Zn0-350"(商品名:住友大阪セメント
株式会社製品)などが知られている。
【0016】
【実施例1】ポリプロピレン樹脂(MI=9) に"ゼオミッ
クAW-80N"(品川燃料株式会社製品)を20重量%添加した
マスターペレット("ペレットA"と略記する)と、ポリ
プロピレン樹脂(MI=9) に微粒子酸化亜鉛10重量%と微
粒子酸化チタン10重量%とを添加したマスターペレット
("ペレットZ"と略記する)と、ポリプロピレン樹脂ペ
レット(MI=9)("PPペレット"と略記する) とを第1表
に示す配合割合で混合した。配合物を280℃でTダイよ
り押し出して急速冷却して無延伸の厚さ250μmのシート
とした。得られたシートは、第1表に示す通り高周波ウ
エルダー性が改善され、光透過性の良好なポリプロピレ
ン樹脂シートであることがわかった。なお、測定に当た
って、誘電正接はJIS-C-2151に基づく1MHZブリッジ法
により、光透過性はJIS-K 6714によりヘイズを測定し
た。
クAW-80N"(品川燃料株式会社製品)を20重量%添加した
マスターペレット("ペレットA"と略記する)と、ポリ
プロピレン樹脂(MI=9) に微粒子酸化亜鉛10重量%と微
粒子酸化チタン10重量%とを添加したマスターペレット
("ペレットZ"と略記する)と、ポリプロピレン樹脂ペ
レット(MI=9)("PPペレット"と略記する) とを第1表
に示す配合割合で混合した。配合物を280℃でTダイよ
り押し出して急速冷却して無延伸の厚さ250μmのシート
とした。得られたシートは、第1表に示す通り高周波ウ
エルダー性が改善され、光透過性の良好なポリプロピレ
ン樹脂シートであることがわかった。なお、測定に当た
って、誘電正接はJIS-C-2151に基づく1MHZブリッジ法
により、光透過性はJIS-K 6714によりヘイズを測定し
た。
【0017】
【表1】
【実施例2】ポリプロピレン樹脂(MI=20)100重量部
に対して、"ゼオミックー80N"(品川燃料株式会社製品)を
20重量%含有するポリプロピレン樹脂マスターペレット
5重量部と、微粒子酸化亜鉛10重量%含有するポリプロ
ピレン樹脂マスターペレット5重量部とを混合した配合
物を射出成形機を用いてプリフォームを作り、室温まで
冷却し、そのプリフォームを再加熱し二軸延伸ブロー成
形機で0.5mm厚のストレッチブローボトルを作った。一
般に射出成形されたプリフォームの首部は、透明性が悪
いのが普通であるけれども、上記工程で成形されたボト
ルは、首部を含む全体に亙っての光透過性が優れてお
り、しかも紫外線遮蔽性も優れていることがわかった。
に対して、"ゼオミックー80N"(品川燃料株式会社製品)を
20重量%含有するポリプロピレン樹脂マスターペレット
5重量部と、微粒子酸化亜鉛10重量%含有するポリプロ
ピレン樹脂マスターペレット5重量部とを混合した配合
物を射出成形機を用いてプリフォームを作り、室温まで
冷却し、そのプリフォームを再加熱し二軸延伸ブロー成
形機で0.5mm厚のストレッチブローボトルを作った。一
般に射出成形されたプリフォームの首部は、透明性が悪
いのが普通であるけれども、上記工程で成形されたボト
ルは、首部を含む全体に亙っての光透過性が優れてお
り、しかも紫外線遮蔽性も優れていることがわかった。
【0018】
【実施例3】ポリプロピレン樹脂(MI=1)100重量部
に対して、"ゼオミックー80N"(品川燃料株式会社製品)を
20重量%含有するポリプロピレン樹脂マスターペレット
5重量部と、微粒子酸化亜鉛を10重量%含有するポリプ
ロピレン樹脂マスターペレット5重量部を混合した配合
物をエクストルージョンブロー成形機を用いて円筒状の
500CCの中空ボトルを作った。得られたボトルは、光透
過性に優れており、しかも紫外線遮蔽性も有しているの
で、内容物が紫外線に対して保護される。また、ボトル
は抗菌性をもっているので、内容物を衛生的に保存する
ことができた。
に対して、"ゼオミックー80N"(品川燃料株式会社製品)を
20重量%含有するポリプロピレン樹脂マスターペレット
5重量部と、微粒子酸化亜鉛を10重量%含有するポリプ
ロピレン樹脂マスターペレット5重量部を混合した配合
物をエクストルージョンブロー成形機を用いて円筒状の
500CCの中空ボトルを作った。得られたボトルは、光透
過性に優れており、しかも紫外線遮蔽性も有しているの
で、内容物が紫外線に対して保護される。また、ボトル
は抗菌性をもっているので、内容物を衛生的に保存する
ことができた。
【0019】
【本発明の効果】本発明では、高周波ウエルダー性、光
透過性と紫外線遮蔽性が同時に改善されたポリプロピレ
ン樹脂組成物が得られるので、塩化ビニール樹脂に代替
してポリプロピレン樹脂を使用することができ、塩化ビ
ニール樹脂の課題であった可塑剤として添加されている
フタル酸エステル類による印刷のブリード問題も解決さ
れることになり、塩化ビニール樹脂の廃棄問題に伴う廃
棄環境の改善素材としても社会に対する寄与は大きい。
透過性と紫外線遮蔽性が同時に改善されたポリプロピレ
ン樹脂組成物が得られるので、塩化ビニール樹脂に代替
してポリプロピレン樹脂を使用することができ、塩化ビ
ニール樹脂の課題であった可塑剤として添加されている
フタル酸エステル類による印刷のブリード問題も解決さ
れることになり、塩化ビニール樹脂の廃棄問題に伴う廃
棄環境の改善素材としても社会に対する寄与は大きい。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属酸化物の微粒子0.1〜5重量部、ゼ
オライトのイオン置換体0.1〜5重量部及びポリプロピ
レン100重量部からなるポリプロピレン組成物 - 【請求項2】 ゼオライト置換体としてゼオライトのイ
オン交換可能なイオンの一部又は全部をアンモニウムイ
オン及び銀イオンで置換した置換ゼオライトであること
を特徴とする請求項1に記載のポリプロピレン組成物 - 【請求項3】 平均粒子径0.1〜1.0μmのゼオライトを
使用することを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ
プロピレン組成物 - 【請求項4】 金属酸化物として酸化マグネシウム、酸
化カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム及び酸化チ
タンより選ばれた一成分以上の微粒子を用いることを特
徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポリ
プロピレン組成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09032584A JP3133268B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ポリプロピレン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09032584A JP3133268B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ポリプロピレン組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10219048A true JPH10219048A (ja) | 1998-08-18 |
| JP3133268B2 JP3133268B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=12362925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09032584A Expired - Fee Related JP3133268B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ポリプロピレン組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3133268B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100882808B1 (ko) * | 2007-12-24 | 2009-02-10 | 호남석유화학 주식회사 | 폴리프로필렌 수지 조성물 및 폴리프로필렌 열접착 필름 |
| WO2009138990A1 (en) * | 2008-05-15 | 2009-11-19 | Pythagoras Solar Inc. | Encapsulation material |
| WO2013096705A1 (en) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable polyolefin compositions containing zeolites |
| WO2013096711A1 (en) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable polyolefin compositions including polar polymers |
| JP2014185284A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物、およびその成形品 |
| WO2016054242A1 (en) | 2014-10-02 | 2016-04-07 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable ethylene-based polymer compositions with good flame retardancy |
| EP4190858A1 (en) | 2021-12-03 | 2023-06-07 | Borealis AG | High frequency weldable polyolefin composition |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP09032584A patent/JP3133268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100882808B1 (ko) * | 2007-12-24 | 2009-02-10 | 호남석유화학 주식회사 | 폴리프로필렌 수지 조성물 및 폴리프로필렌 열접착 필름 |
| WO2009138990A1 (en) * | 2008-05-15 | 2009-11-19 | Pythagoras Solar Inc. | Encapsulation material |
| WO2013096705A1 (en) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable polyolefin compositions containing zeolites |
| WO2013096711A1 (en) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable polyolefin compositions including polar polymers |
| US9617399B2 (en) | 2011-12-21 | 2017-04-11 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable polyolefin compositions containing zeolites |
| EP3438185A2 (en) | 2011-12-21 | 2019-02-06 | Dow Global Technologies, LLC | High frequency weldable polyolefin compositions including polar polymers |
| JP2014185284A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物、およびその成形品 |
| WO2016054242A1 (en) | 2014-10-02 | 2016-04-07 | Dow Global Technologies Llc | High frequency weldable ethylene-based polymer compositions with good flame retardancy |
| EP4190858A1 (en) | 2021-12-03 | 2023-06-07 | Borealis AG | High frequency weldable polyolefin composition |
| WO2023099323A1 (en) | 2021-12-03 | 2023-06-08 | Borealis Ag | High frequency weldable polyolefin composition |
| EP4194500A1 (en) | 2021-12-03 | 2023-06-14 | Borealis AG | High frequency weldable polyolefin composition |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3133268B2 (ja) | 2001-02-05 |
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