JPH10226004A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH10226004A
JPH10226004A JP2880597A JP2880597A JPH10226004A JP H10226004 A JPH10226004 A JP H10226004A JP 2880597 A JP2880597 A JP 2880597A JP 2880597 A JP2880597 A JP 2880597A JP H10226004 A JPH10226004 A JP H10226004A
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JP
Japan
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layer
foam
foam layer
shape
sheet
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JP2880597A
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English (en)
Inventor
Eiji Okada
英治 岡田
Hitoshi Shirato
斉 白土
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間保管しておいても形状が元に戻らず、
施工後に所定の形状に回復できる積層体を提供する。 【解決手段】 常温にて形状回復性を有する独立気泡発
泡体からなり、少なくとも厚み方向に形状回復可能とさ
れている発泡体層2と、発泡体層2の厚み方向に直交す
る一面に積層された接着剤層3と、発泡体層2の他方の
面に積層された、周縁が発泡体層2の周縁より発泡体層
2の厚み以上喰み出すように設けられたシート層4とか
らなり、接着剤層3と、シート層4が発泡体層2の周縁
から喰み出た部分4bが被着体5に接着し、シート層4
の周縁から喰み出た部分4bの被着体5との接着力が、
発泡体層2の回復力よりも大きくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、隙間用のシール材としては、形状
記憶ポリマーからなる発泡体を施工時に加熱させるもの
(特公平4−17980、特公平7−39506、特開
平6−298988、特開平6−239955号公報
等)が知られていた。しかし、前記の発泡体においては
施工時に加熱させるという手間がかかり、また部位によ
っては加熱できないところもあった。
【0003】そこで、常温にて形状回復性を有する独立
気泡発泡体が、弾性変形領域内の歪み幅で収縮され、少
なくとも厚み方向に形状回復可能とされている発泡体シ
ートが提案されている(特願平7−299654号)。
【0004】この発泡体シートは、必要な大きさに切り
取って所定の場所に施工することが可能なため、隙間用
のシール材として使用したときに、シール性や気密性を
確実に確保することができるとともに、施工性に優れた
ものである。特に、建材の組み立て施工時間を短縮し、
施工の信頼性を向上させるためには、この発泡体シート
を建材の一部にシール材等として一体化しておくと有効
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この発泡体
は、空気中に長時間放置しておくと元の形状に自然に回
復してしまい、保管時間が長いと発泡体の形状回復が進
み、施工しようとしたときには、既に形状回復していて
施工できないという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、上記の問題を解決し、長
時間保管しておいても形状が元に戻らず、施工後に所定
の形状に回復できる積層体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、「本発明1」という)の積層体は、常温にて形状回
復性を有する独立気泡発泡体からなり、少なくとも厚み
方向に形状回復可能とされている発泡体層と、発泡体層
の厚み方向に直交する一面に積層された接着剤層又は粘
着剤層と、発泡体層の他方の面に積層された、周縁が発
泡体層の周縁より発泡体層の厚み以上喰み出すように設
けられたシート層とからなり、接着剤層又は粘着剤層
と、シート層が発泡体層の周縁から喰み出た部分が被着
体に接着し、シート層の周縁から喰み出た部分の被着体
との接着力が、発泡体層の回復力よりも大きくされてい
るものである。
【0008】本発明1において常温にて形状回復性を有
する独立気泡発泡体(以下、「形状回復発泡体」と言
う)とは、以下の〜のものを言う。
【0009】 炭酸ガスや液化ガス等のガス透過係数
Pagent が空気のガス透過係数Pair より大きく、常温
でガスもしくは常温で液化するガスを発泡ガスとして用
いたものであって、気泡内のガス置換による体積収縮に
より自然収縮を起こし、収縮後樹脂の弾性回復力とガス
透過により気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもと
の厚さに回復してゆくもの。すなわち、Pagent >Pai
r となるガスを発泡剤として用いた場合、セル膜を通し
て独立気泡(セル)内から外界(大気中)へ逃げる(透
過)ガス量の方が、外界から独立気泡内へ入るガス量よ
りも多くなり、独立気泡内圧<外界圧(大気圧)とな
る。この時、発泡体には外界圧で圧縮される力F1 とそ
れに抵抗する樹脂の弾性力F2 がかかり、F1 とF2
釣り合う状態まで発泡体が収縮する。収縮が進行するに
したがって独立気泡内から外界へ逃げるガス量が次第に
減少し、しばらくすると独立気泡内から外界へ逃げるガ
ス量と外界から独立気泡内に入るガス量が平衡に達し収
縮は停止する。この後、形状回復発泡体は膨張を開始す
る。
【0010】 の発泡ガス以外のガスを発泡ガスと
して用いたものであって、原料となる独立気泡発泡体に
圧縮歪み(樹脂の弾性領域内の歪みが好ましい)を所定
時間以上与えて圧縮され、圧縮を解除すると樹脂の弾性
回復力により気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にも
との厚さに回復してゆく性質を持つもの。すなわち、原
料となる独立気泡発泡体に圧縮歪みを与えた場合、発泡
体を構成する独立気泡の内圧が上昇し、直後に外力を取
り除けば発泡体は瞬時に元の形状に回復するが、所定時
間以上その歪みを保持させれば、樹脂のガス透過性によ
り気泡内のガスが気泡膜から徐々にぬけてゆき内圧と外
圧とが釣り合い、外力を取り除いても瞬間的な形状回復
は起こらず、圧縮を解除すると樹脂の弾性回復力により
気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚さに回
復してゆく。
【0011】 の発泡ガス以外のガスを発泡ガスと
して用いたものであって、減圧下で発泡することにより
気泡中のガス圧力は大気圧以下となった状態で冷却固定
した後大気中に取り出した時、形成された発泡体が大気
圧により一旦圧縮され、樹脂の弾性回復力により気泡の
内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚さに回復して
ゆくもの。
【0012】 冷却すると液化し沸点が成形温度以下
の発泡剤を使用して発泡体を製造したもの。すなわち、
沸点が樹脂の成形温度以下である発泡剤を用いた場合、
発泡体を発泡剤の沸点まで冷却すると、独立気泡内の発
泡剤も冷却されて気体から液体になる。このとき発泡剤
の体積収縮によって独立気泡内圧<外界圧(大気圧)と
なり発泡体が収縮する。その後樹脂の弾性回復力により
気泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚さに回
復してゆく。
【0013】なお、上記の独立気泡樹脂発泡体を圧縮
する場合、圧縮時の温度は、独立気泡樹脂発泡体を構成
する樹脂の軟化点(非晶性樹脂についてはガラス転移
点、結晶性樹脂については融点を軟化点とする)以下で
ある。すなわち、軟化点以上の温度で圧縮を行った場
合、抜重後の形状回復発泡体の形状回復能がなくなる恐
れがある。
【0014】また、圧縮方法は、特に限定されないが、
たとえば、独立気泡発泡体を所望の間隔で対面して配置
された2つの無端ベルト間に通して無端ベルト間で圧縮
する方法や、2枚のプレス板の間で圧縮して所定時間圧
縮状態を保持する方法等が挙げられる。
【0015】形状回復発泡体の独立気泡率は、形状回復
発泡体自体の必要とする回復量により決まり、おおよそ
5%以上であれば使用することが可能であるが、特に好
ましい範囲は60%〜100%である。形状回復発泡体
を構成する樹脂としては、特に限定されないが、圧縮永
久歪み(JIS K 6767に準拠)が20%以下の
もの、特に10%以下のものが形状回復性に優れ好まし
い。
【0016】このような樹脂としては、以下のような熱
可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0017】〔熱可塑性樹脂〕ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,エチレン−プロピレン共重合体,エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重
合体等のオレフィン系樹脂、ポリメチルアクリレート,
ポリメチルメタクレート,エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体等のアクリル系樹脂、ブタジエン−スチレ
ン,アクリロニトリル−スチレン,スチレン,スチレン
−ブタジエン−スチレン,スチレン−イソプレン−スチ
レン,スチレン−アクリル酸等のスチレン系樹脂、アク
リロニトリル−ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニル−エチ
レン等の塩化ビニル系樹脂、ポリフッ化ビニル,ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ化ビニル系樹脂、6−ナイロ
ン,6・6−ナイロン,12−ナイロン等のアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート等の飽和エステル系樹脂、ポリカーボネート、
ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリフェ
ニレンスルフィド、シリコーン樹脂、熱可塑性ウレタン
樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミ
ド、各種エラストマーやこれらの架橋体。
【0018】〔熱硬化性樹脂〕エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、イミド
系樹脂、ユリア系樹脂、シリコーン系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂の硬化物等。
【0019】また、上記樹脂の中でも、特に形状回復性
に優れるものとして、オレフィン樹脂、スチレン系樹
脂、アミド系樹脂、アクリル共重合体、軟質ポリウレタ
ン、軟質塩化ビニル樹脂、ポリアセタール、シリコーン
樹脂、各種エラストマーが特に挙げられる。発泡方法
は、プラスチックフォームハンドブックに記載されてい
る方法を含め公知の方法が挙げられ、いずれの方法を用
いても構わない。
【0020】本発明で発泡剤として使用される液化ガス
としては、特に限定されないが、たとえば、ブタン,ペ
ンタン,ヘキサン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン,トル
エン,キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン,メチル
エチルケトン等のケトン系炭化水素、メタノール,エタ
ノール,プロパノール等のアルコール系炭化水素、1,
1−ジクロロ−1−フルオロエタン,2・2−ジクロロ
−1・1・1−トリフルオロエタン,1・1・1・2−
テトラフルオロエタン,モノクロロジフルオロメタン等
のハロゲン化炭化水素、水などが挙げられる。また、こ
れらの発泡剤の中でも、常温で液化する発泡剤が好まし
い。
【0021】因に、形状回復発泡体を構成する樹脂がポ
リエチレン(発泡温度100〜110℃)の場合、発泡
剤としてメタノール(沸点64.51℃)、エタノール
(沸点78.32℃)、アセトン(沸点56.5℃)、
ペンタン(沸点36.07℃)、ヘキサン(沸点68.
74℃)、ベンゼン(沸点80.1℃)、エチルエーテ
ル(沸点34.48℃)、水(沸点100℃)を用いる
ことが好ましい。
【0022】また、上記形状回復発泡体には、充填剤、
補強繊維、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤
等を必要に応じて混合されていても構わない。
【0023】充填剤としては、たとえば、炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、カ
ーボンブラック、二酸化ケイ素、酸化チタン、ガラス
粉、ガラスビーズ等が挙げられる。補強繊維としては、
たとえば、ガラス繊維、単層繊維等が挙げられる。着色
剤としては、たとえば、酸化チタン等の顔料が挙げられ
る。
【0024】酸化防止剤としては、一般に用いれるもの
であれば、特に限定されず、たとえば、テトラキス〔メ
チレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシハイ
ドロシンナメート)〕メタン、チオジプロピオン酸ジラ
ウリル、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等が挙げられ
る。
【0025】難燃剤としては、ヘキサブロモフェニルエ
ーテル,デカブロモジフェニルエーテル等の臭素系難燃
剤、ポリリン酸アンモニウム,トリメチルホスフェー
ト,トリエチルホスフェート等の含リン酸系難燃剤、メ
ラミン誘導体、無機系難燃剤等の1種又は2種以上の混
合物が挙げられる。
【0026】形状回復発泡体の形状は、特に限定されな
いが、シート状、ロッド状、チューブ状をしたものなど
が挙げられ、形状回復前の形状と形状回復後の形状とが
非相似となるものが好ましい。また、形状回復発泡体に
は、内部の独立気泡に連通する通気路を一部に設け、そ
の形状回復時間をコントロールすることもできる。
【0027】通気路としては、直線状だけでなく、螺旋
状、円弧状など特にその形状が限定されない。通気路の
断面形状は、特に限定されず、たとえば、円形、三角
形、四角形、星形、線状、波線状等が挙げられる。
【0028】通気路の大きさは、特に限定されないが、
断面積を7mm2 (断面が円形の場合、直径3mm程度)以
下とすることが好ましく、その最大(幅)を独立気泡の
平均気泡径以下とすることがより好ましい。すなわち、
大き過ぎると気泡構造が破壊され、元の形状に回復しな
くなる恐れがある。通気路の中心の間隔は、特に限定さ
れないが、通気路の断面が気泡径より小さい場合、気泡
径の2倍以上とし、通気路の断面が気泡径より大きい場
合、隣接する通気路の外縁間の距離が気泡径以上とする
ことが好ましい。
【0029】通気路の深さは、回復時間により決定さ
れ、特に限定されないが、表面から3つ以上内部の独立
気泡まで達していることが好ましい。さらに、通気路
は、発泡体の表面に対して垂直に設けても構わないし、
表面に対して所定の角度を付けて設けるようにしても構
わない。また、形状回復発泡体の内部に向かって螺旋状
に設けるようにしても構わない。
【0030】通気路を穿設する方法としては、特に限定
されないが、孔状の通気路を設ける場合、針(剣山)、
ドリル、電子ビーム、レーザー光線等を用いる方法が挙
げられ、溝状の通気路を設ける場合、カッター(刃物)
等を用いる方法が挙げられる。なお、上記通気路を穿設
する工程と、原料となる独立気泡樹脂発泡体を収縮させ
る工程とは、いずれの工程が先に行われても構わない
し、同時に並行して行なわれても構わない。
【0031】ただし、ガス透過性の高い気体を発泡剤と
して用いる場合、圧縮状態が保持されている場合、通気
路を裏面側まで貫通させない場合(特に薄物の場合)等
は、通気路を穿設する工程を先に実施することが好まし
い。すなわち、ガス透過性の高い気体を発泡剤として用
いる場合、あるいは、圧縮状態が保持されている場合
は、収縮に際し気泡内から気体を抜かなければならない
ため、先に通気路が形成されている方が収縮に要する時
間が短縮できる。
【0032】また、通気路を裏面側まで貫通させない場
合、先に原料となる独立気泡樹脂発泡体を収縮させて形
状回復発泡体としてから通気路を穿設すると、形状回復
発泡体の厚さが薄いため、針等が貫通してしまう恐れが
ある。
【0033】本発明1の積層体を構成する接着剤層又は
粘着剤層に使用される接着剤又は粘着剤としては、たと
えば、ポリアクリル酸エステル系、ポリエチレン−酢酸
ビニル系、ポリウレタン系、ゴム/粘着剤系、スチレン
−ブタジエン系、スチレン−イソプレン系等があげられ
る。接着剤又は粘着剤の種類としては、圧感接着剤が好
ましいが、低温型熱感接着剤、保管性に優れた反応接着
剤であってもよい。
【0034】本発明1の積層体を構成するシート層とし
ては、形状回復発泡体の形状回復応力を押さえつけるだ
けの弾性を有するものであれば、特に限定されないが、
シートの吸湿による伸び等の形状変化、強度低下を考慮
して、予め実験をして確認する必要があり、一つの目安
としては、シートが二軸延伸ポリプロピレンフィルム
で、長さが1m、形状回復発泡体の回復力が100g/
cm2 であれば、1kg/10mm幅で十分である。
【0035】上記シート層の厚みとしては、薄すぎると
シートを剥がすときの作業性が悪く、厚すぎると、保管
の際に嵩張るので、巻回して保存する際には10〜20
0μm、積み重ねて保存する際には10〜1000μm
が好ましい。
【0036】上記シート層が発泡体層の周縁より喰み出
す長さは、発泡体層の厚み以上あれば特に限定されない
が、短すぎると発泡体層の側面を覆いきれないことがあ
り、長すぎると保管時に嵩張るだけでなく、被着体に接
着する際に作業性が悪いので、発泡体層の厚み+2〜1
5mmが好ましい。
【0037】シート層が発泡体層の周縁から喰み出た部
分の被着体との接着力は、発泡体層の回復力よりも大き
くされている必要がある。この理由は、積層体が被着体
に接着されている間、形状回復しないようにするためで
ある。
【0038】又、発泡体層とシート層との接着強度は、
被着体とシート層の発泡体層の周縁より喰み出している
層との接着強度より小さいことが好ましい。この理由
は、発泡体層とシート層との接着強度がより大きいと、
シートを剥がしたときに発泡体層が破壊されやすいため
である。
【0039】発泡体層とシート層との接着強度を、被着
体とシート層の発泡体層の周縁より喰み出している層と
が接着したときの接着強度より小さくする方法は特に限
定されないが、たとえば以下の方法があげられる。
【0040】発泡体層とシート層との強度が、被着体
と発泡体層の周縁より喰み出している層との接着強度よ
り小さくなるように、接着剤の種類を選定し、それぞれ
別個に発泡体層表面及び/又はシート層表面に塗布す
る。 シート層の発泡体層と接着されてる側の面に、発泡体
層の周縁より喰み出しているシート層の面より薄く接着
剤を塗布する。 シート層全面に接着剤を塗布した後、発泡体層との接
着面に離型剤を塗布する。
【0041】本発明1の積層体は、上記発泡体層と、発
泡体層の厚み方向に直交する一面に積層された接着剤層
又は粘着剤層と、発泡体層の他方の面に積層されたシー
ト層とからなり、接着剤層又は粘着剤層と、シート層が
発泡体層の周縁から喰み出た部分が被着体に接着してい
るものである。
【0042】請求項2記載の発明(以下、「本発明2」
という)の積層体は、本発明1の積層体の、シート層の
発泡体層の周縁より喰み出している部分に、発泡体層の
周縁に沿ってミシン目が形成されているものである。
【0043】上記シート層の周縁が発泡体層の周縁より
喰み出す長さは、本発明1と同様である。
【0044】上記ミシン目の位置は、シート層の発泡体
層の周縁に対応する位置から発泡体層の厚み以内の位置
に設けられるとよい。ミシン目は1本であってもよい
が、2本あるとミシン目を破る時の作業性がよいのでよ
り好ましい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
をもってさらに詳細に説明する。図1(a)は、本発明
1の積層体を施工し、被着体に被着した状態の一例を示
す斜視図、(b)は、積層体を施工し、シート層を剥が
す様子を示す斜視図、(c)は、積層体からシート層を
剥がした後、発泡体層の形状が回復する過程を示す斜視
図である。
【0046】積層体1は、常温にて形状回復性を有する
独立気泡発泡体からなり、少なくとも厚み方向に形状回
復可能とされている発泡体層2と、発泡体層2の厚み方
向に直交する一面に積層された接着剤層3と、発泡体層
2の他方の面に積層された、周縁が発泡体層2の周縁よ
り発泡体層2の厚み以上喰み出すように設けられたシー
ト層4とからなり、接着剤層3と、シート層4が発泡体
層2の周縁から喰み出た部分4bが被着体5に接着し、
被着体5との接着力が、発泡体層2の回復力よりも大き
くされている。又、発泡体層2とシート層4との接着強
度は、シート層4の発泡体層2と積層されていない側の
面4aと、シート層4が発泡体層2の周縁より喰み出し
ている部分4bとの接着強度より小さくされている。
【0047】積層体1を施工するには、まず接着剤層3
により被着体5に接着する。その後、シート層4を剥が
すと、空気がシート層4が貼られていた面から発泡体層
2に浸入し、発泡体層2は元の形状に回復してゆく。
【0048】図2(a)は、本発明2の積層体11を施
工し、被着体に被着した状態の一例を示す斜視図、
(b)は、積層体を施工し、シート層を剥がす様子を示
す斜視図、(c)は、積層体からシート層を剥がした
後、発泡体層の形状が回復する過程を示す斜視図であ
る。
【0049】積層体11は、常温にて形状回復性を有す
る独立気泡発泡体からなり、少なくとも厚み方向に形状
回復可能とされている発泡体層21と、発泡体層21の
厚み方向に直交する一面に積層された接着剤層31と、
発泡体層21の他方の面に積層された、周縁が発泡体層
21の周縁より発泡体層21の厚み以上喰み出すように
設けられたシート層41とからなり、シート層41の発
泡体層21の周縁より喰み出している部分に、発泡体層
21の周縁に沿ってミシン目41c、41dが形成され
ている。上記接着剤層31と、シート層41が発泡体層
21の周縁から喰み出た部分が被着体51に接着し、シ
ート層41が発泡体層21の周縁から喰み出た部分の被
着体との接着力が、発泡体層21の回復力よりも大きく
されている。
【0050】積層体11を施工するには、まず接着剤層
31により被着体51に接着する。その後、シート層4
1のミシン目41c、41dに挟まれた部分を、ミシン
目41c、41dに沿って剥がすと、空気が、シート層
41のミシン目41c、41dに挟まれた部分が貼られ
ていた面(発泡体層21の側面)から発泡体層21に浸
入し、発泡体層21は元の形状に回復してゆく。
【0051】図3(a)は、本発明2の積層体を施工
し、被着体に被着した状態の別の例を示す斜視図、
(b)は、積層体を施工し、シート層を剥がす様子を示
す斜視図、(c)は、積層体からシート層を剥がした
後、発泡体層の形状が回復する過程を示す斜視図であ
る。
【0052】積層体12は、常温にて形状回復性を有す
る独立気泡発泡体からなり、少なくとも厚み方向に形状
回復可能とされている発泡体層22と、発泡体層22の
厚み方向に直交する一面に積層された接着剤層32と、
発泡体層22の他方の面に積層された、周縁が発泡体層
22の周縁より発泡体層22の厚み以上、喰み出すよう
に設けられたシート層42とからなり、シート層42の
発泡体層22の周縁より喰み出している部分に、発泡体
層22の周縁に沿ってミシン目42cが形成されてい
る。
【0053】上記接着剤層32と、シート層42が発泡
体層22の周縁から喰み出た部分が被着体52に接着
し、シート層42が発泡体層22の周縁から喰み出た部
分の被着体との接着力が、発泡体層22の回復力よりも
大きくされている。発泡体層22とシート層42との接
着強度は、シート層42の発泡体層22と積層されてい
ない側の面42aと、シート層42が発泡体層22の周
縁より喰み出している層42bとの接着強度より小さく
されている。
【0054】積層体12を施工するには、まず接着剤層
32により被着体52に接着する。その後、シート層4
2のミシン目42cに沿って剥がすと、空気が、シート
層42が貼られていた面(発泡体層22の上面)から発
泡体層22に浸入し、発泡体層22は元の形状に回復し
てゆく。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施の形態を図面をもってさ
らに詳細に説明する。
【0056】(実施例1:本発明1の実施例) 低密度ポリエチレン(三菱化学社製、商品名「三菱ポリエチ−LD LF44 0HB」:融点112.5℃) 100重量部 アゾジカルボン酸アミド(大塚化学社製、商品名「SO−L」) 15重量部 ステアリン酸亜鉛 1重量部 ジクミルパーオキサイド 0.5重量部 を混合し、ロールにより140℃で5分間混練し、プレ
ス成形機により140℃、100kg/cm2 で5分間
混練し、150×150×3mmのシートを得た。
【0057】得られたシートを230℃のオーブン中で
5分間加熱し、発泡倍率32倍、独立気泡率90%、厚
み10mmの発泡体を得た。の発泡体シートを得た。得
られた発泡体シートを150×30mmに裁断し、直径
0.5mmの針でシート厚み方向に4個所/cm2 の孔
空け密度でシート裏面まで貫通する孔を空けた。
【0058】得られた有孔シートを、厚み3mmのスペ
ーサーにより1日間プレス成形し、厚さ3mmの、厚み
方向に形状回復可能とされている発泡体(以下、「発泡
体層」という)を得た。
【0059】図4は、実施例1の積層体を示す正面図で
ある。図4に示したように、得られた発泡体層2の厚み
方向に直交する一面に、予め、離型紙8に、押出成形で
得られた厚み100μmのブチルゴム3を積層した積層
シートを積層し、他方の面に、接着剤(綜研化学社製、
商品名「SKダイン1131P」)6をキャスティング
で5μm積層し、さらにその上に、シート層4として幅
60mmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(東京セル
ファン紙社製、商品名「OP U−0」、以下「OPP
フィルム」という)を、両端15mmずつ喰み出させて
積層した。さらに喰み出した面にはブチルゴム7を積層
し、被着体(鉄板)との接着力が、発泡体層2の回復力
より大きい積層体1を得た。なお、接着剤6とOPPフ
ィルム4の接着力は、ブチルゴム7とOPPフィルム4
の接着力より弱くされている。
【0060】(実施例2)OPPフィルム4に、接着剤
6に代えて、接着剤(綜研化学社製、商品名「SKダイ
ン101VLB)を、発泡体層2に積層される面に5μ
m、発泡体層2から喰み出す面に30μmパートコート
したこと、喰み出す面分にブチルゴムを積層しなかった
こと以外は、実施例1と同様にして被着体(鉄板)との
接着力が、発泡体層2の回復力より大きい積層体1を得
た。
【0061】(実施例3)OPPフィルム4の表面に、
厚み100μmのブチルゴムを積層し、発泡体層と積層
する面には、シリコーン系離型剤(信越化学社製、商品
名「KS−702」)を3μm、キャスティングで積層
したこと以外は、実施例1と同様にして被着体(鉄板)
との接着力が、発泡体層2の回復力より大きい積層体を
得た。
【0062】実施例1〜3で得られた積層体を、 (1)積層体成形直後 (2)積層体を1週間、23℃、65%RH保管後 (3)積層体を3週間、23℃、65%RH保管後 それぞれ離型紙8を剥がして被着体5(鉄板)に積層
し、OPPフィルム4を剥がして、発泡体層の厚みをノ
ギスで測定した。(表中回復前厚み:以下同様) (1)〜(3)についてOPPフィルム4を剥がして3
0日後、発泡体層の厚み(表中回復前厚み:以下同様)
をノギスで測定し、又、それぞれについて、発泡体層の
損傷の有無を目視で判定し、以上の結果を表1に示し
た。
【0063】(実施例4:本発明2の実施例)発泡体層
と積層する面に離型剤を積層しなかったこと、OPPフ
ィルム41の表面に、図2に示したようにミシン目41
c、41dを入れたこと以外は、実施例3と同様にして
積層体11を得た。
【0064】得られた積層体11を、実施例1と同様に
して離型紙を剥がして被着体51(鉄板)に積層し、O
PPフィルムのミシン目41c、41d間を剥がして発
泡体層の厚み及びOPPフィルム4を剥がして30日後
の発泡体層の厚みをノギスで測定し、又、それぞれにつ
いて、発泡体層の損傷の有無を目視で判定し、以上の結
果を表1に示した。
【0065】(実施例5:本発明2の実施例)図3に示
したように、ミシン目42cを入れ、発泡体層と積層す
る面のOPPフィルムを剥がしたこと以外は実施例1と
同様にして発泡体層の厚み及びOPPフィルム4を剥が
して30日後の発泡体層の厚みをノギスで測定し、又、
それぞれについて、発泡体層の損傷の有無を目視で判定
し、以上の結果を表1に示した。
【0066】(実施例6:本発明1の実施例)OPPフ
ィルムに離型処理を行わなかったこと以外は、実施例3
と同様にして積層体を得、実施例1と同様にしてOPP
フィルム4を剥がして30日後の発泡体層の厚みをノギ
スで測定し、又、それぞれについて、発泡体層の損傷の
有無を目視で判定し、以上の結果を表1に示した。
【0067】(比較例1)発泡体層の片面にOPPフィ
ルムを積層しなかったこと以外は、実施例1と同様にし
て積層体を得、離型紙を剥がして被着体(鉄板)に積層
し、30日後の発泡体層の厚みをノギスで測定し、以上
の結果を表1に示した。
【0068】
【表1】
【0069】実施例3と実施例6を比較すると、発泡体
層とシート層との接着強度は、シート層の発泡体層と積
層されていない側の面と、シート層が発泡体層の発泡体
層の厚み以上、周縁より喰み出している層との接着強度
より小さいほうが、施工しようとするときに、離型紙を
剥がしたときの損傷がなく好ましいことがわかる。
【0070】
【発明の効果】本発明1の積層体は、常温にて形状回復
性を有する独立気泡発泡体からなり、少なくとも厚み方
向に形状回復可能とされている発泡体層と、発泡体層の
厚み方向に直交する一面に積層された接着剤層又は粘着
剤層と、発泡体層の他方の面に積層された、周縁が発泡
体層の周縁より発泡体層の厚み以上喰み出すように設け
られたシート層とからなり、発泡体層とシート層との接
着強度が、被着体とシート層の発泡体層の周縁より喰み
出している層とが接着したときの接着強度より小さくさ
れているものであるから、長時間保管しておいても形状
が元に戻らず、施工後に所定の形状に回復できる。
【0071】本発明2の積層体は、本発明1の積層体
の、シート層の発泡体層の周縁より喰み出している部分
に、発泡体層の周縁に沿ってミシン目が形成されている
ものであるから、長時間保管しておいても形状が元に戻
らず、施工後に所定の形状に回復できる。
【0072】又、本発明2の積層体は、施工時にシート
層の剥離が容易に出来るだけでなく、粘着剤層の選定に
自由度が増える。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明1の積層体を施工し、被着体
に被着した状態の一例を示す斜視図、(b)は、積層体
を施工し、シート層を剥がす様子を示す斜視図、(c)
は、積層体からシート層を剥がした後、発泡体層の形状
が回復する過程を示す斜視図である。
【図2】(a)は、本発明2の積層体を施工し、被着体
に被着した状態の一例を示す斜視図、(b)は、積層体
を施工し、シート層を剥がす様子を示す斜視図、(c)
は、積層体からシート層を剥がした後、発泡体層の形状
が回復する過程を示す斜視図である。
【図3】(a)は、本発明2の積層体を施工し、被着体
に被着した状態の別の例を示す斜視図、(b)は、積層
体を施工し、シート層を剥がす様子を示す斜視図、
(c)は、積層体からシート層を剥がした後、発泡体層
の形状が回復する過程を示す斜視図である。
【図4】実施例1の積層体を示す正面図である。
【符号の説明】
1、11、12 積層体 2、21、31 発泡体層 3、31、32 接着剤層 4、41、41 シート層 4a シート層の発泡体層と積層されていない側の面 4b シート層が発泡体層の周縁より喰み出している部
分 41c、41d、42c ミシン目 5、51、52 被着体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温にて形状回復性を有する独立気泡発
    泡体からなり、少なくとも厚み方向に形状回復可能とさ
    れている発泡体層と、 発泡体層の厚み方向に直交する一面に積層された接着剤
    層又は粘着剤層と、 発泡体層の他方の面に積層された、周縁が発泡体層の周
    縁より発泡体層の厚み以上喰み出すように設けられたシ
    ート層とからなり、 接着剤層又は粘着剤層と、シート層が発泡体層の周縁か
    ら喰み出た部分が被着体に接着し、シート層の周縁から
    喰み出た部分の被着体との接着力が、発泡体層の回復力
    よりも大きくされていることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層体の、シート層の発
    泡体層の周縁より喰み出している部分に、発泡体層の周
    縁に沿ってミシン目が形成されていることを特徴とする
    積層体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241431A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sekisui Chem Co Ltd 積層発泡シート

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JP2009241431A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sekisui Chem Co Ltd 積層発泡シート

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