JPH10226521A - 酸化ニッケル粒子およびその製造方法 - Google Patents

酸化ニッケル粒子およびその製造方法

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JPH10226521A
JPH10226521A JP4005997A JP4005997A JPH10226521A JP H10226521 A JPH10226521 A JP H10226521A JP 4005997 A JP4005997 A JP 4005997A JP 4005997 A JP4005997 A JP 4005997A JP H10226521 A JPH10226521 A JP H10226521A
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JP
Japan
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nickel oxide
heat resistance
nickel
oxide particles
blackness
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Withdrawn
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JP4005997A
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English (en)
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Tatsuya Nakamura
龍哉 中村
Riyouji Sugano
了次 菅野
Mikio Takano
幹夫 高野
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Toda Kogyo Corp
Original Assignee
Toda Kogyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い黒色度と優れた耐熱性を示し、高い安全
性と優れた作業性を有し、非磁性黒色顔料用として有用
な酸化ニッケル粒子およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 平均粒径が50nm以下で且つBET比
表面積が50m2/g以上であることを特徴とす酸化ニ
ッケル粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化ニッケル粒子
およびその製造方法に関するものであり、詳しくは、高
い黒色度と優れた耐熱性を示し、高い安全性と優れた作
業性を有し、非磁性黒色顔料用として有用な酸化ニッケ
ル粒子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非磁性黒色顔料として、カーボン
ブラック、Fe34等の酸化鉄、酸化クロム、酸化コバ
ルト等が使用されている。これら非磁性黒色顔料は、塗
料、現像用トナー等の原料として使用されている。塗料
原料の顔料としては、ビヒクル中での高い分散性と優れ
た作業性および耐熱性が求められている。また、現像用
トナー原料の顔料としては、高い黒色度の他、製造工程
において150℃以上の高温に曝されるために150℃
以上の温度においても色彩が安定しているという優れた
耐熱性が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
非磁性黒色顔料は、高い黒色度、優れた耐熱性、発癌性
および毒性を示さない高い安全性と優れた作業性等の全
ての要求を同時に満たすものではない。
【0004】例えば、カーボンブラックは、0.01〜
0.02μm程度の超微細粒子で嵩高い粉末であるた
め、粉塵となり易く、取り扱いが困難であり且つ作業性
が悪く、しかも、発癌性を示し、安全性の点でも問題が
ある。酸化クロム、酸化コバルトは、クロムやコバルト
の様な有害な物質を使用するため、製造上の取り扱いに
細心の注意が必要で作業性の悪い。Fe34等の酸化鉄
は、発癌性および毒性を示さず安全性の点では問題はな
いが、酸または硫化物との接触または熱の影響によりそ
の色相が褪変色する欠点がある。特に、Fe34等の酸
化鉄は、150℃以上の温度で黒色から茶褐色に変色
し、耐熱性に問題がある。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、高い黒色度と優れた耐熱性を示し、
高い安全性と優れた作業性を有し、非磁性黒色顔料用と
して有用な酸化ニッケル粒子およびその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、ニッケル水可溶性塩とアルカリ水溶液と
を特定の割合で混合し、得られた沈殿生成物を特定の温
度で焼成することによって得られた酸化ニッケル粒子に
より、上記の目的を達成し得ることを見い出し、本発明
を完成するに到った。
【0007】すなわち、本発明の第1の要旨は、平均粒
径が50nm以下で且つBET比表面積が50m2/g
以上であることを特徴とす酸化ニッケル粒子に存し、本
発明の第2の要旨は、ニッケル水可溶性塩とアルカリ水
溶液とをNi2+イオンに対するアルカリ金属イオンのモ
ル比が2.0以上の割合で混合した後、得られた沈殿生
成物を280〜400℃で焼成することを特徴とする酸
化ニッケル粒子の製造方法に存する。
【発明の実施の形態】
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明の酸化ニッケル粒子について説明する。本発明の酸
化ニッケル粒子は、平均粒子径が50nm以下、好まし
くは5〜50nmで、そのBET比表面積が50m2
g以上、好ましくは50〜250m2/gである。平均
粒子径が50nmを超える場合、または、BET比表面
積が50m2/g未満の場合は、黒色度が低下して塗料
用または現像トナー用の黒色顔料としての目的を達成し
得ない。
【0009】本発明の酸化ニッケル粒子は、黒色度が7
0以上であることが好ましく、特に好ましい黒色度は8
0以上である。また、本発明の酸化ニッケル粒子は、耐
熱温度が300℃以上であることが好ましく、特に好ま
しい耐熱温度は400℃以上である。
【0010】黒色度が70未満の場合は、塗料用または
現像トナー用の黒色顔料としての目的を達成し得ないこ
とがある。また、耐熱温度が300℃未満の場合は、耐
熱性が不十分となり、現像用トナーの製造工程で褪変色
を生じることがある。
【0011】次に、本発明の酸化ニッケル粒子の製造方
法について説明する。先ず、本発明の製造方法において
は、ニッケル水可溶性塩とアルカリ水溶液とを混合して
沈殿生成物を得る。ニッケル水可溶性塩としては、塩化
ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル等が使用され
る。アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の水溶液
が使用される。
【0012】ニッケル水可溶性塩とアルカリ水溶液との
混合割合は、Ni2+イオンに対するアルカリ金属イオン
のモル比として、2.0以上、好ましくは2.0〜3.
0である。モル比が2.0未満の場合は、Ni2+イオン
の一部分が溶解したまま水溶液中に残存するため、収率
が低下する。
【0013】ニッケル水可溶性塩とアルカリ水溶液との
混合は、通常、撹拌条件下に行なわれ、混合温度は、通
常100℃以下、好ましくは5〜80℃、更に好ましく
は15〜50℃、混合時間は、通常60分間以下、好ま
しくは5〜30分間とされる。沈殿生成物の回収は、通
常、瀘別手段によって行なわれ、回収された沈殿生成物
は水洗処理される。
【0014】次に、本発明の製造方法においては、上記
の沈殿生成物を280〜400℃で焼成する。本発明に
おいては、上記の焼成を280〜400℃、好ましくは
300〜350℃の温度で行うことが重要である。焼成
温度が280℃未満の場合は、沈殿物であるニッケル水
酸化物の一部分のみが分解して酸化物となり、未分解の
ニッケル水酸化物の中にニッケル酸化物が存在する混合
粒子が生成する。この混合粒子の黒色度は低く、塗料用
または現像トナー用の黒色顔料としての目的を達成し得
ない。焼成温度が400℃を超える場合は、粒子径が5
0nmを超え且つBET比表面積が50m2/g未満と
なり、黒色度が低下して塗料用または現像トナー用の黒
色顔料としての目的を達成し得ない。焼成時間は、特に
限定されないが、通常15〜300分である。
【0015】上述の方法によって得られた酸化ニッケル
粒子は、平均粒径が50nm以下で且つBET比表面積
が50m2/g以上であり、また、黒色度が70以上で
且つ耐熱温度が300℃以上であるという特性を有す
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
【0017】(1)粒子径 電子顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
【0018】(2)BET比表面積 BET法により測定した値で示した。吸着剤としてはモ
ノソーブMSー11(カンタクロム(株)製)を使用
し、吸着ガスとしては窒素ガスを使用した。
【0019】(3)黒色度 試料粉末0.5gとヒマシ油0.5mlをフーバーマー
ラーで十分混練りし、次いで、ラッカー4.5gを加え
て、手早く混練りした。得られた混練ペーストをアプリ
ケーターによりミラーコート紙上に塗布した。塗布厚み
は約10μmとした。そして、温度30℃、湿度(R
H)50%で5時間乾燥した後、スガ試験機(株)製カ
ラーテスターにて塗布膜の測色試験を行って、JIS
Z8729に記載の表色指数L*,a*およびb*を測定
し、黒色度(100ーL*)を評価した。
【0020】(4)耐熱性 黒色粉末を50℃から漸次昇温し、100℃とそれより
50℃ずつ高い各温度において2時間保持した後、上述
(3)の黒色度試験に供した。塗布膜の黒色度が70未
満となった温度を耐熱温度とした。
【0021】実施例1 200mlの水に0.2モルのNi(NO32.7H2
Oを溶解した。別に、50mlの水に0.45モルのN
aOHを溶かして水溶液とし、この水溶液を先に作った
硝酸ニッケル水溶液に添加し、得られた混合液を25℃
で10分間機械的に攪拌した。生成した沈殿物を瀘別、
水洗した後、60℃で乾燥して粉末を得た。得られた粉
末をアルミナるつぼに入れて、大気中で300℃で30
分間加熱焼成して黒色粉末を得た。粉末X線回析の結
果、得られた黒色粉末はNiO粒子であり、TEMでの
観察の結果、その粒子径は10nmであった。
【0022】実施例2〜5、比較例1〜2 Ni2+イオンに対するアルカリ金属イオンのモル比、ア
ルカリ水溶液の種類、焼成温度を変化させた以外は実施
例1と同様にして黒色粉末を得た。得られた粒子は、い
ずれも粉末X線回析の結果、NiO粒子であることが認
められた。主要製造条件を表1に、諸特性を表2および
表3に示す。
【0023】比較例3 焼成温度を250℃とした以外は実施例1と同じ方法を
行った。得られた粒子は未分解のニッケル水酸化物の中
にニッケル酸化物が存在する混合粒子であって、その粒
子径は60nmを超え且つ粒子の色は濃緑色で黒色度が
低いものであった。
【0024】
【表1】 Na+/Ni2+ アルカリ 焼成温度 (℃) 実施例1 2.25 NaOH 300 実施例2 2.25 Na2CO3 300 実施例3 2.50 NaOH 300 実施例4 2.25 NaOH 350 実施例5 2.25 Na2CO3 380 比較例1 2.25 NaOH 500 比較例2 2.25 Na2CO3 700 比較例3 2.25 NaOH 250
【0025】
【表2】 BET比表面積 粒子径 (m2/g) (nm) 実施例1 110 10 実施例2 175 6 実施例3 98 12 実施例4 58 20 実施例5 80 15 比較例1 16 150 比較例2 0.3 >1000 比較例3 ― >60
【0026】
【表3】 黒色度 耐熱温度 (℃) 実施例1 75 400 実施例2 78 400 実施例3 74 400 実施例4 70 400 実施例5 73 400 比較例1 61 ― 比較例2 50 ― 比較例3 ― ―
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、高い黒色
度と優れた耐熱性を示し、高い安全性と優れた作業性を
有し、非磁性黒色顔料用として有用な酸化ニッケル粒子
およびその製造方法が提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が50nm以下で且つBET比
    表面積が50m2/g以上であることを特徴とす酸化ニ
    ッケル粒子。
  2. 【請求項2】 黒色度が70以上で且つ耐熱温度が30
    0℃以上である請求項1に記載の酸化ニッケル粒子。
  3. 【請求項3】 ニッケル水可溶性塩とアルカリ水溶液と
    をNi2+イオンに対するアルカリ金属イオンのモル比が
    2.0以上の割合で混合した後、得られた沈殿生成物を
    280〜400℃で焼成することを特徴とする酸化ニッ
    ケル粒子の製造方法。
JP4005997A 1997-02-07 1997-02-07 酸化ニッケル粒子およびその製造方法 Withdrawn JPH10226521A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092119A (ja) * 1999-09-22 2001-04-06 Toray Ind Inc 感光性ペースト、ディスプレイおよびディスプレイ用部材
JP2007225592A (ja) * 2006-01-26 2007-09-06 Denso Corp 被水確認試験方法及び被水確認用粉末
JP2020508283A (ja) * 2017-06-30 2020-03-19 エルジー・ケム・リミテッド 酸化ニッケルナノ粒子の製造方法

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Effective date: 20040511