JPH10226932A - 長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸 - Google Patents
長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸Info
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- JPH10226932A JPH10226932A JP9030182A JP3018297A JPH10226932A JP H10226932 A JPH10226932 A JP H10226932A JP 9030182 A JP9030182 A JP 9030182A JP 3018297 A JP3018297 A JP 3018297A JP H10226932 A JPH10226932 A JP H10226932A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の異収縮混繊糸の限界を打破し、熱処理
により、スラブ・ネップ調の太さ斑の形成が可能であ
り、また、カットパイル立毛布帛に適用したとき長短パ
イルを生起可能な、新規な異収縮混繊糸を創出する。 【解決手段】 2種以上の熱収縮率を異にするマルチフ
ィラメント糸からなる混繊糸において、高熱収縮率側の
糸条が太細を有するポリエステルマルチフィラメント糸
であって、かつ、該太細マルチフィラメント糸の太部の
熱収縮率が細部の熱収縮率より大きい異収縮混繊糸とす
る。
により、スラブ・ネップ調の太さ斑の形成が可能であ
り、また、カットパイル立毛布帛に適用したとき長短パ
イルを生起可能な、新規な異収縮混繊糸を創出する。 【解決手段】 2種以上の熱収縮率を異にするマルチフ
ィラメント糸からなる混繊糸において、高熱収縮率側の
糸条が太細を有するポリエステルマルチフィラメント糸
であって、かつ、該太細マルチフィラメント糸の太部の
熱収縮率が細部の熱収縮率より大きい異収縮混繊糸とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異収縮混繊糸に関
し、更に詳しくは、熱処理により、スラブ、ネップ調の
太さ斑の形成が可能な異収縮混繊糸であり、また、カッ
トパイル立毛布帛に適用したとき、長短パイルを生起可
能な異収縮混繊糸に関する。
し、更に詳しくは、熱処理により、スラブ、ネップ調の
太さ斑の形成が可能な異収縮混繊糸であり、また、カッ
トパイル立毛布帛に適用したとき、長短パイルを生起可
能な異収縮混繊糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、異収縮混繊糸、即ち、2種以
上の熱収縮率を異にするマルチフィラメント糸を複合し
た混繊糸は、シルキー織物分野で基本的な技術として汎
用されてきた。その混繊を構成する設計思想は、低収縮
側の糸条(熱処理により混繊糸の表層を構成する糸条)
で風合、外観上の効果を表現し、さらに、高収縮側の糸
条(熱処理により混繊糸の内層を構成する糸条)との熱
収縮率差により繊維間空隙を発生させて、織物にふくら
み感のある風合を付加するものというものである。
上の熱収縮率を異にするマルチフィラメント糸を複合し
た混繊糸は、シルキー織物分野で基本的な技術として汎
用されてきた。その混繊を構成する設計思想は、低収縮
側の糸条(熱処理により混繊糸の表層を構成する糸条)
で風合、外観上の効果を表現し、さらに、高収縮側の糸
条(熱処理により混繊糸の内層を構成する糸条)との熱
収縮率差により繊維間空隙を発生させて、織物にふくら
み感のある風合を付加するものというものである。
【0003】しかしながら、この混繊糸にも新規混繊糸
開発の限界があった。即ち、その製造技術から来る限
界、シルキー織物を対象分野とした発想から来る限界、
そして、混繊糸構成の設計思想から来る限界があった。
開発の限界があった。即ち、その製造技術から来る限
界、シルキー織物を対象分野とした発想から来る限界、
そして、混繊糸構成の設計思想から来る限界があった。
【0004】先ず、その製造技術から来る限界について
考察すると、混繊の典型的な手法は、所謂インターレー
スノズルを用いて圧空を利用して混繊する方法である
が、その原理から、インターレースノズル部へオーバー
フィード出来る糸量即ち暖めることのできる糸長は高々
3%程度までであり、3%の長さの中で2本の糸条にフ
ィード差を設けその量を変化させたとしても到底スラブ
・ネップ調の太さ斑を有する糸条を形成することは不可
能といえる。
考察すると、混繊の典型的な手法は、所謂インターレー
スノズルを用いて圧空を利用して混繊する方法である
が、その原理から、インターレースノズル部へオーバー
フィード出来る糸量即ち暖めることのできる糸長は高々
3%程度までであり、3%の長さの中で2本の糸条にフ
ィード差を設けその量を変化させたとしても到底スラブ
・ネップ調の太さ斑を有する糸条を形成することは不可
能といえる。
【0005】この問題は、他の混繊手段である電気開繊
による混繊方法や防止混繊法についても同様である。
による混繊方法や防止混繊法についても同様である。
【0006】従って、従来、混繊技術を用いてスラブ・
ネップ調効果を有する混繊糸を製造するという様な概念
は一切認識されていなかった。
ネップ調効果を有する混繊糸を製造するという様な概念
は一切認識されていなかった。
【0007】次に、シルキー織物を対象分野とした発想
から来る限界、および、混繊糸構成の設計思想から来る
限界にっいて考察すると、混繊糸との構成は、前述の設
計思想に基づき、低熱収縮側の糸条に風合・外観効果を
有する糸を用い、高熱収縮側には両糸条間の熱収縮差に
よってふくらみを付加するために、唯単に必要なふくら
みに応じた高さの一定の熱収縮率の糸を用いるという発
想の範囲に留まり、従って、熱処理後糸条の内層部を形
成する高熱収縮糸側の糸条に単なる熱収縮以外の別の効
果を付加して、従来、類を見なかった新規な製品を創出
しようとするような概念は一切認識されてはいなかっ
た。
から来る限界、および、混繊糸構成の設計思想から来る
限界にっいて考察すると、混繊糸との構成は、前述の設
計思想に基づき、低熱収縮側の糸条に風合・外観効果を
有する糸を用い、高熱収縮側には両糸条間の熱収縮差に
よってふくらみを付加するために、唯単に必要なふくら
みに応じた高さの一定の熱収縮率の糸を用いるという発
想の範囲に留まり、従って、熱処理後糸条の内層部を形
成する高熱収縮糸側の糸条に単なる熱収縮以外の別の効
果を付加して、従来、類を見なかった新規な製品を創出
しようとするような概念は一切認識されてはいなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の異収縮混繊糸の限界を打破し、熱処理により、スラブ
・ネップ調の太さ斑の形成が可能であり、また、カット
パット立毛布帛に適用したとき長短パイルを生起可能
な、新規な異収縮混繊糸を創出することにある。
の異収縮混繊糸の限界を打破し、熱処理により、スラブ
・ネップ調の太さ斑の形成が可能であり、また、カット
パット立毛布帛に適用したとき長短パイルを生起可能
な、新規な異収縮混繊糸を創出することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの手段について種々思考し、以下のような技術手段の
発想に到達した。
めの手段について種々思考し、以下のような技術手段の
発想に到達した。
【0010】即ち、異収縮混繊糸を構成する高収縮糸側
の糸条に、長さ方向に沿って熱収縮率の大きな部分とそ
れよりは小さいが低熱収縮側の糸条の熱収縮率よりは大
きな部分を交互に設け、かつ、それぞれの部分の長さを
熱処理後所望のスラブ・ネップの長さおよび頻度となる
ように設計することによって、潜在的なスラブ・ネップ
効果を有し、従って熱処理によってその効果を発現し得
る異収縮混繊糸を創出することができるであろうという
考えである。
の糸条に、長さ方向に沿って熱収縮率の大きな部分とそ
れよりは小さいが低熱収縮側の糸条の熱収縮率よりは大
きな部分を交互に設け、かつ、それぞれの部分の長さを
熱処理後所望のスラブ・ネップの長さおよび頻度となる
ように設計することによって、潜在的なスラブ・ネップ
効果を有し、従って熱処理によってその効果を発現し得
る異収縮混繊糸を創出することができるであろうという
考えである。
【0011】また、同様にして、上記の糸構成の混繊糸
を用いてカットパイル立毛生機を形成した後、熱処理を
施せば、それぞれのパイルを形成する高熱収縮側糸条の
長さ方向部位の成分収縮率に応じてカットパイル内での
高さが異なるようになり、それにつられて混繊糸の相手
の糸条も沈んでパイル高さに高低が生じ、しかもそれが
個々のパイルの隣接するパイルの高低との関係でパイル
間にまたがって高低を生起して、従来類を見なかった立
毛布帛を創出できるであろうという考えである。
を用いてカットパイル立毛生機を形成した後、熱処理を
施せば、それぞれのパイルを形成する高熱収縮側糸条の
長さ方向部位の成分収縮率に応じてカットパイル内での
高さが異なるようになり、それにつられて混繊糸の相手
の糸条も沈んでパイル高さに高低が生じ、しかもそれが
個々のパイルの隣接するパイルの高低との関係でパイル
間にまたがって高低を生起して、従来類を見なかった立
毛布帛を創出できるであろうという考えである。
【0012】そして、長さ方向に沿って熱収縮の大きな
部分と小さな部分を有する糸条としては、ポリエステル
未延伸糸をそのガラス転位点より低い温度かつ、その自
然延伸倍率よりも低い延伸倍率で延伸して得られる高熱
収縮率を有する太細糸の利用を考えた。
部分と小さな部分を有する糸条としては、ポリエステル
未延伸糸をそのガラス転位点より低い温度かつ、その自
然延伸倍率よりも低い延伸倍率で延伸して得られる高熱
収縮率を有する太細糸の利用を考えた。
【0013】このような発明思想を具体化した、本発明
の課題の解決手段は、2種以上の熱収縮率を異にするマ
ルチフィラメント糸からなる混繊糸において、高熱収縮
率側の糸条が太細を有するポリエステルマルチフィラメ
ント糸であって、かつ、該太細マルチフィラメント糸の
太部の熱収縮率が細部の熱収縮率より大きいことを特徴
とする長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸で
ある。
の課題の解決手段は、2種以上の熱収縮率を異にするマ
ルチフィラメント糸からなる混繊糸において、高熱収縮
率側の糸条が太細を有するポリエステルマルチフィラメ
ント糸であって、かつ、該太細マルチフィラメント糸の
太部の熱収縮率が細部の熱収縮率より大きいことを特徴
とする長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の混繊糸の構成を
説明するためのモデル図である。該図において、糸条
は、2種の熱収縮率を異にするマルチフィラメント糸A
およびBの混繊により構成されている。マルチフィラメ
ント糸Aは、マルチフィラメント糸Bに比べて糸全体の
熱収縮率が高く、かつ、糸の長さ方向に沿って太細を有
し、太部1の熱収縮率が細部2の熱収縮率よりも大きい
糸である。
説明するためのモデル図である。該図において、糸条
は、2種の熱収縮率を異にするマルチフィラメント糸A
およびBの混繊により構成されている。マルチフィラメ
ント糸Aは、マルチフィラメント糸Bに比べて糸全体の
熱収縮率が高く、かつ、糸の長さ方向に沿って太細を有
し、太部1の熱収縮率が細部2の熱収縮率よりも大きい
糸である。
【0015】このマルチフィラメント糸Aは、混繊糸に
熱処理を施したとき、混繊糸の内層部に位置し、その熱
処理時の長さ方向に発現する熱収縮率変化によって、混
繊糸にスラブ・ネップを形成させたり、カットパイル立
毛に高低差を生起させたりする。
熱処理を施したとき、混繊糸の内層部に位置し、その熱
処理時の長さ方向に発現する熱収縮率変化によって、混
繊糸にスラブ・ネップを形成させたり、カットパイル立
毛に高低差を生起させたりする。
【0016】これに対して、マルチフィラメント糸B
は、混繊糸に熱処理を施したとき、混繊糸の外層部に位
置するもので、風合、外観上の効果を表現する効果糸で
ある。
は、混繊糸に熱処理を施したとき、混繊糸の外層部に位
置するもので、風合、外観上の効果を表現する効果糸で
ある。
【0017】ところで、従来は、本発明の異収縮混繊糸
と似て非なるシック・アンド・シン混繊糸が知られてい
る。該糸は、前述の従来技術で説明した従来の異収縮混
繊糸の設計思想に基づく構成をとるものであって、織物
表面にシック・アンド・シンによる濃淡カスリ調外観と
ドライタッチ風合を表現することを目的とし、低熱収縮
糸側に織物にふくらみ感を付加するための高熱収縮率の
均一糸を配している。その為、そこで用いられているシ
ック・アンド・シン糸は、熱収縮の低い、染着差効果と
ドライ風合効果を主目的とする物性を有する糸条が使用
されている。従って、本発明の異収縮混繊糸と従来から
知られているシック・アンド・シン混繊糸は設計思想も
構成も作用・効果も全く別異のものであり、従来のシッ
ク・アンド・シン混繊糸では、本発明の課題の解決には
全く効果は得られない。
と似て非なるシック・アンド・シン混繊糸が知られてい
る。該糸は、前述の従来技術で説明した従来の異収縮混
繊糸の設計思想に基づく構成をとるものであって、織物
表面にシック・アンド・シンによる濃淡カスリ調外観と
ドライタッチ風合を表現することを目的とし、低熱収縮
糸側に織物にふくらみ感を付加するための高熱収縮率の
均一糸を配している。その為、そこで用いられているシ
ック・アンド・シン糸は、熱収縮の低い、染着差効果と
ドライ風合効果を主目的とする物性を有する糸条が使用
されている。従って、本発明の異収縮混繊糸と従来から
知られているシック・アンド・シン混繊糸は設計思想も
構成も作用・効果も全く別異のものであり、従来のシッ
ク・アンド・シン混繊糸では、本発明の課題の解決には
全く効果は得られない。
【0018】図2は、図1の混繊糸の高収縮側の糸条A
のみを取出して説明するためのモデル図である。該図に
おいて、1は太部を、2は細部を示し、太部1は、細部
2よりも熱収縮率が大きく、長さ方向の太細変化に対応
して熱収縮率の変化を有している。ここで、太部1の長
さL1 、L2 、……と細部2の長さl1 、l2 、……と
は、それぞれの熱収縮率を勘案した上で、所望のスラブ
長・ネッブ長、あるはカットパイルの高低分布との関係
で設定される。
のみを取出して説明するためのモデル図である。該図に
おいて、1は太部を、2は細部を示し、太部1は、細部
2よりも熱収縮率が大きく、長さ方向の太細変化に対応
して熱収縮率の変化を有している。ここで、太部1の長
さL1 、L2 、……と細部2の長さl1 、l2 、……と
は、それぞれの熱収縮率を勘案した上で、所望のスラブ
長・ネッブ長、あるはカットパイルの高低分布との関係
で設定される。
【0019】図3は、図1の混繊糸に熱処理を施した後
の混繊糸の形態を説明するためのモデル図である。図1
と図3とを対比させつつ、熱処理によるスラブ、ネップ
の発生機構について説明する。図1の混繊糸を構成する
高収縮側の糸条Aは低収縮側の糸条Bに比べ、両糸条の
熱収縮差に応じた分だけ多く収縮し、糸条Aに比べ糸条
Bは構成フィラメントが弛んだ状態となる。即ち図3に
おいて、高収縮側の糸条はA′となり、低収縮側の糸条
はB′となり、B′はA′に対して弛んだ状態となって
いる。
の混繊糸の形態を説明するためのモデル図である。図1
と図3とを対比させつつ、熱処理によるスラブ、ネップ
の発生機構について説明する。図1の混繊糸を構成する
高収縮側の糸条Aは低収縮側の糸条Bに比べ、両糸条の
熱収縮差に応じた分だけ多く収縮し、糸条Aに比べ糸条
Bは構成フィラメントが弛んだ状態となる。即ち図3に
おいて、高収縮側の糸条はA′となり、低収縮側の糸条
はB′となり、B′はA′に対して弛んだ状態となって
いる。
【0020】そして、糸条Aが収縮してA′となる際、
太部1は細部2より多く収縮し、それぞれ1′、2′と
なる。その為、太部1′では低収縮側の糸条B′の弛み
が、細部2′での低収縮側の糸条B′の弛みよりも多く
なり、その結果、太部1′では細部2′よりも混繊糸の
太さが太く見え、スラブ調S或はネップ調Nの外観効果
が表現される。
太部1は細部2より多く収縮し、それぞれ1′、2′と
なる。その為、太部1′では低収縮側の糸条B′の弛み
が、細部2′での低収縮側の糸条B′の弛みよりも多く
なり、その結果、太部1′では細部2′よりも混繊糸の
太さが太く見え、スラブ調S或はネップ調Nの外観効果
が表現される。
【0021】スラブ調部分Sは図1において太部1の長
さが長かった部分であり、ネップ調部分Nは図1におい
て太部1の長さが短かった部分である。
さが長かった部分であり、ネップ調部分Nは図1におい
て太部1の長さが短かった部分である。
【0022】図4は、図1の混繊糸でカットパイル立毛
を形成し、熱処理を施した後のパイル形態を説明する為
のモデル図である。該図において、パイルL、H、Mは
典型的なケースを説明している。図1に示す混繊糸でカ
ットパイル立毛布帛の生機を形成したとき、混繊糸の高
収縮側の糸条Aに着目してパイル立毛を観察すると、典
型的なケースとして3者に区別される。即ち、図1の混
繊糸の太部1のみで構成されているケース、細部2のみ
で構成されているケース、そして、太部1と細部2の混
在部で構成されているケースである。
を形成し、熱処理を施した後のパイル形態を説明する為
のモデル図である。該図において、パイルL、H、Mは
典型的なケースを説明している。図1に示す混繊糸でカ
ットパイル立毛布帛の生機を形成したとき、混繊糸の高
収縮側の糸条Aに着目してパイル立毛を観察すると、典
型的なケースとして3者に区別される。即ち、図1の混
繊糸の太部1のみで構成されているケース、細部2のみ
で構成されているケース、そして、太部1と細部2の混
在部で構成されているケースである。
【0023】そして、それら3者のケースで糸条Aは熱
処理されて糸条A′となるとき、太部のみの場合糸条A
の立毛は一番短くなり、細部のみの場合糸条Aの立毛が
一番長くなり、太部と細部が混在している場合はその比
率に応じた中間の長さとなる。その時、低収縮側の糸条
Bも熱処理を受けて、糸条Aよりは少なく収縮し糸条
B′となると共に糸条Aとの混繊絡まりにより糸条Aの
収縮長に応じて下方へ引きづりこまれ、パイル立毛長が
短くなり、パイル立毛間で長短を生じる。その状態を前
記3者のケースについて図示したのが図4のL、H、M
である。
処理されて糸条A′となるとき、太部のみの場合糸条A
の立毛は一番短くなり、細部のみの場合糸条Aの立毛が
一番長くなり、太部と細部が混在している場合はその比
率に応じた中間の長さとなる。その時、低収縮側の糸条
Bも熱処理を受けて、糸条Aよりは少なく収縮し糸条
B′となると共に糸条Aとの混繊絡まりにより糸条Aの
収縮長に応じて下方へ引きづりこまれ、パイル立毛長が
短くなり、パイル立毛間で長短を生じる。その状態を前
記3者のケースについて図示したのが図4のL、H、M
である。
【0024】そして、個々の立毛パイルの周囲にL、
H、Mのどのパイルが隣接するかによって高さと大きさ
の種々のパイル立毛塊が生起し、従来類を見なかった新
規な立毛製品が創出される。
H、Mのどのパイルが隣接するかによって高さと大きさ
の種々のパイル立毛塊が生起し、従来類を見なかった新
規な立毛製品が創出される。
【0025】次に、本発明の異収縮混繊糸の好ましい態
様について説明する。混繊糸を構成する高収縮側の糸条
と低収縮側の糸条との熱収縮率の差は、20〜70%の
範囲にあるのが好ましく就中30〜50%の範囲にある
のが好ましい。20%未満の場合、スラブ糸では高収縮
糸を低収縮糸で十分に被覆できず、低収縮糸の有する風
合・外観効果を十分に発揮させることができない。また
立毛では、パイル布帛表面を低収縮糸で被うことができ
ず、この場合も低収縮率の有する風合・外観効果を十分
に発揮させることができない。一方、70%を越える
と、スラブ糸では糸全体の凹凸が激しくなりスラブ効果
が半減し、立毛では両糸条間のパイル長の差が大きくな
りすぎ高収縮糸が低収縮糸の立毛を支えられなくなり毛
倒れを起す懸念がある。
様について説明する。混繊糸を構成する高収縮側の糸条
と低収縮側の糸条との熱収縮率の差は、20〜70%の
範囲にあるのが好ましく就中30〜50%の範囲にある
のが好ましい。20%未満の場合、スラブ糸では高収縮
糸を低収縮糸で十分に被覆できず、低収縮糸の有する風
合・外観効果を十分に発揮させることができない。また
立毛では、パイル布帛表面を低収縮糸で被うことができ
ず、この場合も低収縮率の有する風合・外観効果を十分
に発揮させることができない。一方、70%を越える
と、スラブ糸では糸全体の凹凸が激しくなりスラブ効果
が半減し、立毛では両糸条間のパイル長の差が大きくな
りすぎ高収縮糸が低収縮糸の立毛を支えられなくなり毛
倒れを起す懸念がある。
【0026】高収縮側糸条と低収縮側糸条との熱収縮率
の差を20〜70%の範囲とするには、低収縮側の糸条
に熱収縮率が−5〜20%の範囲にある糸条を用い、よ
り好ましくは2〜15%の範囲にある糸条を用いるとよ
い。そして高収縮側の糸条に熱収縮率が25〜80%の
範囲、より好ましくは30〜70%の範囲、更に最も好
ましくは50〜70%の範囲にある糸条を用いるとよ
い。
の差を20〜70%の範囲とするには、低収縮側の糸条
に熱収縮率が−5〜20%の範囲にある糸条を用い、よ
り好ましくは2〜15%の範囲にある糸条を用いるとよ
い。そして高収縮側の糸条に熱収縮率が25〜80%の
範囲、より好ましくは30〜70%の範囲、更に最も好
ましくは50〜70%の範囲にある糸条を用いるとよ
い。
【0027】高収縮糸側の糸条の太部と細部の熱収縮率
の差については、熱収縮率の高いポリエステル太細糸と
して、未延伸糸を用いてそのガラス転移点未満の温度で
かつその自然延伸倍率未満の延伸倍率で延伸して製造し
たものを採用する場合には、その太部、細部共に繊維微
細構造が高分子鎖で形成されているが故の構造の分布に
起因する熱収縮率の分布幅を有するので、太部の熱収縮
率が細部の熱収縮率よりも20〜60%の範囲で、より
好ましくは30〜50%の範囲で高い太部が存在すれば
よい。例えば、太部の熱収縮率が50〜90%の範囲内
分布しており、細部の熱収縮率が30〜70%の範囲内
を分布している太細糸を用いるとよい。太部の熱収縮率
が細部のそれより20〜60%の範囲で高い太部が存在
しない場合、即ち20%未満では、スラブ糸の場合、ス
ラブ効果が細繊度の混繊糸では目立っても、太繊度の混
繊糸では目立ち難くなり、また立毛パイルの場合、立毛
の長短効果が不十分となる場合がある。一方60%を越
えると、スラブの場合、スラブ部分が太くなりすぎた
り、また立毛パイルの場合、パイル長短がつきすぎクッ
ション性が不足したりする懸念がある。
の差については、熱収縮率の高いポリエステル太細糸と
して、未延伸糸を用いてそのガラス転移点未満の温度で
かつその自然延伸倍率未満の延伸倍率で延伸して製造し
たものを採用する場合には、その太部、細部共に繊維微
細構造が高分子鎖で形成されているが故の構造の分布に
起因する熱収縮率の分布幅を有するので、太部の熱収縮
率が細部の熱収縮率よりも20〜60%の範囲で、より
好ましくは30〜50%の範囲で高い太部が存在すれば
よい。例えば、太部の熱収縮率が50〜90%の範囲内
分布しており、細部の熱収縮率が30〜70%の範囲内
を分布している太細糸を用いるとよい。太部の熱収縮率
が細部のそれより20〜60%の範囲で高い太部が存在
しない場合、即ち20%未満では、スラブ糸の場合、ス
ラブ効果が細繊度の混繊糸では目立っても、太繊度の混
繊糸では目立ち難くなり、また立毛パイルの場合、立毛
の長短効果が不十分となる場合がある。一方60%を越
えると、スラブの場合、スラブ部分が太くなりすぎた
り、また立毛パイルの場合、パイル長短がつきすぎクッ
ション性が不足したりする懸念がある。
【0028】熱収縮率は、下記の測定方法によって測定
した値である。検尺機[周1.125m]を用いて試料
を10回転サンプリングし綛を作り、綛をスケール板の
吊るし釘に掛け下部に測定荷重[デニール×1/30×
10×2]を吊るし、処理前長L1 を読む、次に測定荷
重を外し木綿袋に入れ沸騰中の温水に30分浸ける、そ
の後取り出し木綿袋からも取り出し濾紙で水分をきって
24時間風乾したのち再びスケール板の吊るし釘に掛け
下部に測定荷重を吊るし処理後L2 を読み取る。 熱収縮率(%)=(L1 −L2 )×100/L1
した値である。検尺機[周1.125m]を用いて試料
を10回転サンプリングし綛を作り、綛をスケール板の
吊るし釘に掛け下部に測定荷重[デニール×1/30×
10×2]を吊るし、処理前長L1 を読む、次に測定荷
重を外し木綿袋に入れ沸騰中の温水に30分浸ける、そ
の後取り出し木綿袋からも取り出し濾紙で水分をきって
24時間風乾したのち再びスケール板の吊るし釘に掛け
下部に測定荷重を吊るし処理後L2 を読み取る。 熱収縮率(%)=(L1 −L2 )×100/L1
【0029】高収縮側の糸条の太部と細部の長さについ
ては、太部の長さの効果はその間にある細部の長さが短
い場合には一つの連なった太部として作用するので、そ
の点も勘案して選べばよい。目安としてはスラブの形成
には太部に20〜100mmの範囲、より好ましくは3
0〜70mmの範囲のものが存在し、立毛の長短の形成
には太部細部共に2〜35mmの範囲、より好ましくは
5〜20mmの範囲にあるものを用いるとよい。その範
囲外では効果が不足または過剰となり審美性に欠けるも
のとなる場合がある。
ては、太部の長さの効果はその間にある細部の長さが短
い場合には一つの連なった太部として作用するので、そ
の点も勘案して選べばよい。目安としてはスラブの形成
には太部に20〜100mmの範囲、より好ましくは3
0〜70mmの範囲のものが存在し、立毛の長短の形成
には太部細部共に2〜35mmの範囲、より好ましくは
5〜20mmの範囲にあるものを用いるとよい。その範
囲外では効果が不足または過剰となり審美性に欠けるも
のとなる場合がある。
【0030】高収縮糸側の糸条には、太細糸を用いる
が、ポリエステルマルチフィラメント糸の太細延伸糸の
太部と細部の熱収縮率の違いを利用しているのであっ
て、太細の太さやその構造差による染着差は本発明に直
接必要な要件ではない。
が、ポリエステルマルチフィラメント糸の太細延伸糸の
太部と細部の熱収縮率の違いを利用しているのであっ
て、太細の太さやその構造差による染着差は本発明に直
接必要な要件ではない。
【0031】混繊糸の繊度は、50〜300デニールの
範囲にあるのが好ましい。50デニール未満の場合は、
混繊する2糸条のデニールが細すぎ原糸製造コストが高
くつき、300デニールを越えると熱処理後太くなりす
ぎ、織物が粗目のざっくりしたものに限定されてしま
う。また立毛パイル布帛に適用する場合は75〜250
デニールの範囲にあるのがより好ましい。75デニール
未満の場合は、例えば28ゲージ以上のハイゲージシン
カーパイル編機で編成しても編目が十分に詰まらず立毛
パイルが粗になって低級品となってしまう。逆に250
デニールを越えると編物の場合密度に対する糸条の収縮
応力が大きく地組織の収縮が大きくなって風合が硬化し
てしまう場合がある。
範囲にあるのが好ましい。50デニール未満の場合は、
混繊する2糸条のデニールが細すぎ原糸製造コストが高
くつき、300デニールを越えると熱処理後太くなりす
ぎ、織物が粗目のざっくりしたものに限定されてしま
う。また立毛パイル布帛に適用する場合は75〜250
デニールの範囲にあるのがより好ましい。75デニール
未満の場合は、例えば28ゲージ以上のハイゲージシン
カーパイル編機で編成しても編目が十分に詰まらず立毛
パイルが粗になって低級品となってしまう。逆に250
デニールを越えると編物の場合密度に対する糸条の収縮
応力が大きく地組織の収縮が大きくなって風合が硬化し
てしまう場合がある。
【0032】単繊維デニールは、高収縮側の糸条は平均
1.3〜5デニールの範囲がスラブ織物の腰反撥性、立
毛パイル布帛の耐へたり性の点で好ましい。また、低収
縮側の糸条は、0.3〜2デニールの範囲、より好まし
くは0.3〜1.2の範囲が、ソフトな風合付与の点で
好ましい。
1.3〜5デニールの範囲がスラブ織物の腰反撥性、立
毛パイル布帛の耐へたり性の点で好ましい。また、低収
縮側の糸条は、0.3〜2デニールの範囲、より好まし
くは0.3〜1.2の範囲が、ソフトな風合付与の点で
好ましい。
【0033】高収縮側の糸条は、ポリエステル未延伸糸
又は中間配向糸をそのガラス転移点未満の温度、かつ、
その自然延伸倍率未満の延伸倍率で延伸した太細糸が適
している。その際、熱収縮率の大きい糸条を必要とする
場合には、未延伸糸の配向の低い原糸を用いて太細延伸
した糸条が適しており、勿論延伸時だけでなく延伸後も
熱処理していない糸条が適している。また、熱収縮率の
より高い糸条を使用する場合、共重合ポリエステルの太
細糸を用いてもよいが、ガラス転移点が50℃以上に維
持できる範囲で共重合したポリエステルから作られた糸
条が適している。
又は中間配向糸をそのガラス転移点未満の温度、かつ、
その自然延伸倍率未満の延伸倍率で延伸した太細糸が適
している。その際、熱収縮率の大きい糸条を必要とする
場合には、未延伸糸の配向の低い原糸を用いて太細延伸
した糸条が適しており、勿論延伸時だけでなく延伸後も
熱処理していない糸条が適している。また、熱収縮率の
より高い糸条を使用する場合、共重合ポリエステルの太
細糸を用いてもよいが、ガラス転移点が50℃以上に維
持できる範囲で共重合したポリエステルから作られた糸
条が適している。
【0034】低収縮糸側の糸条は、風合、外観硬化を表
現する為の糸条であり、その狙いに応じて適した糸条を
使用すればよい。ポリエステル、ナイロン、アセテー
ト、レーヨン、シルク等のマルチフィラメント糸から選
べば良いが、染色仕上工程の容易さを考えるとポリエス
テルが最も好ましい。また均一フィラメントだけでなく
不均一フィラメントを用いてもよいし、非捲縮フィラメ
ントだけでなく捲縮糸を用いてもよい。
現する為の糸条であり、その狙いに応じて適した糸条を
使用すればよい。ポリエステル、ナイロン、アセテー
ト、レーヨン、シルク等のマルチフィラメント糸から選
べば良いが、染色仕上工程の容易さを考えるとポリエス
テルが最も好ましい。また均一フィラメントだけでなく
不均一フィラメントを用いてもよいし、非捲縮フィラメ
ントだけでなく捲縮糸を用いてもよい。
【0035】次に、本発明の混繊糸の製造方法について
説明する。高収縮糸側の糸条は、ポリエステル未延伸糸
又は中間配向糸をそのガラス転位点未満、かつ、その自
然延伸倍率以下の延伸倍率で延伸して得た太細糸を用い
る。また、太細延伸できるようにガラス転移点を50℃
以上に維持できる範囲で共重合したポリエステル未延伸
糸から得た太細糸を用いてもよい。低収縮側の糸条には
前記したものを風合、外観の目的に合わせて選択して用
いる。
説明する。高収縮糸側の糸条は、ポリエステル未延伸糸
又は中間配向糸をそのガラス転位点未満、かつ、その自
然延伸倍率以下の延伸倍率で延伸して得た太細糸を用い
る。また、太細延伸できるようにガラス転移点を50℃
以上に維持できる範囲で共重合したポリエステル未延伸
糸から得た太細糸を用いてもよい。低収縮側の糸条には
前記したものを風合、外観の目的に合わせて選択して用
いる。
【0036】混繊する手法は、空気ノズルを用いたイン
ターレース抱合が最適であり、圧空圧1〜5kg/cm
2 、オーバーフィード率1〜3%の範囲で必要な交絡数
を付与する。交絡数は30〜120個/mの範囲にある
のが好ましく、50〜80個/mがより好ましい。少な
すぎると取扱性が悪かったり、スラブ糸の抱合性が悪か
ったりすることがあり、また多すぎるとスラブ糸が硬く
なったり、パイル立毛の仕上げでの毛さばきが悪く立毛
性が悪くなることがある。
ターレース抱合が最適であり、圧空圧1〜5kg/cm
2 、オーバーフィード率1〜3%の範囲で必要な交絡数
を付与する。交絡数は30〜120個/mの範囲にある
のが好ましく、50〜80個/mがより好ましい。少な
すぎると取扱性が悪かったり、スラブ糸の抱合性が悪か
ったりすることがあり、また多すぎるとスラブ糸が硬く
なったり、パイル立毛の仕上げでの毛さばきが悪く立毛
性が悪くなることがある。
【0037】
[実施例1]固有粘度[η]が0.64のポリエチレン
テレフタレートポリマーを紡糸速度1800m/min
で溶融紡糸して巻取った。この未延伸糸を室温で延伸倍
率1.28倍で延伸して太細糸とし、更にその糸を1.
3倍に追加延伸して太細糸を得た。太部の熱収縮率は5
0〜90%の範囲に分布しており、細部の熱収縮率は3
0〜55%の範囲に分布していて、糸条全体の熱収縮率
は68%であった。また糸条の繊度は75デニール36
フィラメントであった。
テレフタレートポリマーを紡糸速度1800m/min
で溶融紡糸して巻取った。この未延伸糸を室温で延伸倍
率1.28倍で延伸して太細糸とし、更にその糸を1.
3倍に追加延伸して太細糸を得た。太部の熱収縮率は5
0〜90%の範囲に分布しており、細部の熱収縮率は3
0〜55%の範囲に分布していて、糸条全体の熱収縮率
は68%であった。また糸条の繊度は75デニール36
フィラメントであった。
【0038】この糸条に繊度50デニール48フィラメ
ント、熱収縮率7%のポリエステル延伸糸を組合せて混
繊した。
ント、熱収縮率7%のポリエステル延伸糸を組合せて混
繊した。
【0039】混繊はインターレースノズルを用い、速度
700m/minで、前者のオーバーフィード率を0.
8%、後者のオーバーフィード率を1.7%とし、圧空
圧2kg/cm2 で処理し、交絡数68個/mの混繊糸
とした。
700m/minで、前者のオーバーフィード率を0.
8%、後者のオーバーフィード率を1.7%とし、圧空
圧2kg/cm2 で処理し、交絡数68個/mの混繊糸
とした。
【0040】この混繊糸を経糸に用い、緯糸には100
デニール48フィラメントのフラットヤーンを用いて経
朱子組織で製織した。この織物を熱水でリラックスして
スラブを発現させ染色、セットをして仕上げた。
デニール48フィラメントのフラットヤーンを用いて経
朱子組織で製織した。この織物を熱水でリラックスして
スラブを発現させ染色、セットをして仕上げた。
【0041】得られた織物は経方向にスラブ効果のある
ソフトな風合織物で、従来の混繊糸織物或はシック・ア
ンド・シン混繊糸織物では得ることの出来なかった新規
な外観・風合織物であった。
ソフトな風合織物で、従来の混繊糸織物或はシック・ア
ンド・シン混繊糸織物では得ることの出来なかった新規
な外観・風合織物であった。
【0042】[実施例2]ポリエチレンテレフタレート
のチップを溶融し、第一引取りローラ速度1700m/
minで紡糸、続いて第二引取ローラ2700m/mi
nとの間で延伸し、繊度165デニール72フィラメン
ト、伸度250%の太細糸とした後、更に1.4倍で冷
延伸し、平均熱収縮率60%、太部の熱収縮率80%、
細部の熱収縮率50%の繊度115デニール72フィラ
メントの太細糸とした。
のチップを溶融し、第一引取りローラ速度1700m/
minで紡糸、続いて第二引取ローラ2700m/mi
nとの間で延伸し、繊度165デニール72フィラメン
ト、伸度250%の太細糸とした後、更に1.4倍で冷
延伸し、平均熱収縮率60%、太部の熱収縮率80%、
細部の熱収縮率50%の繊度115デニール72フィラ
メントの太細糸とした。
【0043】この糸と繊度64デニール144フィラメ
ント、捲縮率2%、熱収縮率5%の仮撚捲縮糸を引揃え
て、オーバーフィード率2%、圧空圧2kg/cm2 、
速度300m/minで混繊し、交絡数90個/m、繊
度190デニール216フィラメントの混繊糸とした。
ント、捲縮率2%、熱収縮率5%の仮撚捲縮糸を引揃え
て、オーバーフィード率2%、圧空圧2kg/cm2 、
速度300m/minで混繊し、交絡数90個/m、繊
度190デニール216フィラメントの混繊糸とした。
【0044】次いで、カールマイヤー製28ゲージシン
カーを備えた経経機を用い、地組織にはポリエステルフ
ィラメント150デニール48フィラメントを用い、パ
イル組織に前記混繊糸を用いて2mmのループパイル形
状をもった編地とした。
カーを備えた経経機を用い、地組織にはポリエステルフ
ィラメント150デニール48フィラメントを用い、パ
イル組織に前記混繊糸を用いて2mmのループパイル形
状をもった編地とした。
【0045】その編地パイルの先端部をシャーリング機
で0.2mmカットしカットパイル状布帛とした。この
布帛をリラックス、染色、セットして仕上げた。
で0.2mmカットしカットパイル状布帛とした。この
布帛をリラックス、染色、セットして仕上げた。
【0046】得られた立毛布帛には立毛の長短があり、
それがパイル間にまたがった大小の塊状長短パイルとな
っていた。
それがパイル間にまたがった大小の塊状長短パイルとな
っていた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、従来の異収縮混繊糸の
限界を打破し、熱処理により、スラブ・ネップ調の太さ
斑の形成が可能であり、また、カットパイル立毛布帛に
適用したとき長短パイルを生起可能な、新規な異収縮混
繊糸を提供できる。
限界を打破し、熱処理により、スラブ・ネップ調の太さ
斑の形成が可能であり、また、カットパイル立毛布帛に
適用したとき長短パイルを生起可能な、新規な異収縮混
繊糸を提供できる。
【図1】本発明の混繊糸の構成を説明する為のモデル図
である。
である。
【図2】図1の混繊糸の高収縮側の糸条のみを取出して
説明する為のモデル図である。
説明する為のモデル図である。
【図3】図1の混繊糸の熱処理を施した後の混繊糸の形
態を説明する為の図である。
態を説明する為の図である。
【図4】図1の混繊糸でカットパイル立毛を形成し、熱
処理を施した後のパイル形態を説明する為のモデル図で
ある。
処理を施した後のパイル形態を説明する為のモデル図で
ある。
A 混繊糸を構成する高収縮側の糸条 B 混繊糸を構成する低収縮側の糸条 1 高収縮側の糸条の太部 2 高収縮側の糸条の細部 L1 、L2 太部の長さ l1 細部の長さ S スラブ状部分 N ネップ状部分 1′ 熱処理後の太部 2′ 熱処理後の細部 L 高収縮側糸条の太部のみからなる場合のパイル(長
パイル) M 高収縮側糸条の細部のみからなる場合のパイル(短
パイル) H 高収縮側糸条の太部と細部とが混在した場合のパイ
ル(中間パイル)
パイル) M 高収縮側糸条の細部のみからなる場合のパイル(短
パイル) H 高収縮側糸条の太部と細部とが混在した場合のパイ
ル(中間パイル)
Claims (3)
- 【請求項1】 2種以上の熱収縮率を異にするマルチフ
ィラメント糸からなる混繊糸において、高熱収縮率側の
糸条が太細を有するポリエステルマルチフィラメント糸
であって、かつ、該太細マルチフィラメント糸の太部の
熱収縮率が細部の熱収縮率より大きいことを特徴とする
長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸。 - 【請求項2】 2種の熱収縮率を異にするマルチフィラ
メント糸間の熱収縮率の差が20〜70%の範囲にある
請求項1記載の長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮
混繊糸。 - 【請求項3】 太部の熱収縮率が細部の熱収縮率よりも
20〜30%の範囲で高い太部が存在する請求項1また
は2記載の長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊
糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9030182A JPH10226932A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9030182A JPH10226932A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10226932A true JPH10226932A (ja) | 1998-08-25 |
Family
ID=12296628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9030182A Pending JPH10226932A (ja) | 1997-02-14 | 1997-02-14 | 長さ方向に熱収縮率変化を有する異収縮混繊糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10226932A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006152495A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Teijin Fibers Ltd | ソフトな風合いと濃淡コントラストを有するシボ外観編物および製造方法および繊維製品 |
| CN100360730C (zh) * | 2003-03-12 | 2008-01-09 | 厦门翔鹭化纤股份有限公司 | 一种极细双收缩纤维假捻复合纱的制造方法 |
| JP2023518769A (ja) * | 2020-03-18 | 2023-05-08 | エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション | 織物、このような織物を使用する埋め込み可能医療用デバイス、およびこれらを作るための過程 |
-
1997
- 1997-02-14 JP JP9030182A patent/JPH10226932A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100360730C (zh) * | 2003-03-12 | 2008-01-09 | 厦门翔鹭化纤股份有限公司 | 一种极细双收缩纤维假捻复合纱的制造方法 |
| JP2006152495A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Teijin Fibers Ltd | ソフトな風合いと濃淡コントラストを有するシボ外観編物および製造方法および繊維製品 |
| JP2023518769A (ja) * | 2020-03-18 | 2023-05-08 | エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション | 織物、このような織物を使用する埋め込み可能医療用デバイス、およびこれらを作るための過程 |
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