JPH10232584A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10232584A
JPH10232584A JP9051174A JP5117497A JPH10232584A JP H10232584 A JPH10232584 A JP H10232584A JP 9051174 A JP9051174 A JP 9051174A JP 5117497 A JP5117497 A JP 5117497A JP H10232584 A JPH10232584 A JP H10232584A
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JP
Japan
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photosensitive drum
vibration
drum
image forming
sliding member
Prior art date
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Pending
Application number
JP9051174A
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English (en)
Inventor
Naoki Kozuka
直樹 小塚
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クリーニングブレードのスティックスリップが
広帯域ノイズの加振源となり、感光体ドラムと感光体ド
ラムに接触した周囲の構造物を共振させる。 【解決手段】感光体ドラム1と連れ廻るように感光体ド
ラム1に内接又は外接して取り付けられた摺動部材8
1、82を有し、摺動部材81、82は例えばクリーニ
ングブレード71がスティックスリップすることで感光
体ドラム1に広帯域ノイズによる振動が発生しかかった
場合、回転する感光体ドラム1と連れ廻りながら内接又
は外接した面から転がり摩擦を付加することで広帯域ノ
イズによる振動を減衰し、感光体ドラム1の表面を音響
放射面として発生する異常騒音と感光体ドラム1と感光
体ドラム1に接触した周囲の構造物の共振を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザプリンタ
や電子複写機等の画像形成装置、特に感光体ドラムの振
動による騒音の低減と画質劣化の防止に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を使用した複写機などにお
いては、印刷媒体として感光体ドラムが使用されてい
る。この感光体ドラムはアルミニウムなどの導体で形成
された円筒状のドラムの外周面に光導電体が塗布されて
いる。そして一様に帯電した感光体ドラムの表面の光導
電体は光書込系から送られた画像情報を含む光によって
物性変化を引き起こして、感光体ドラム表面に静電潜像
を形成する。形成された静電潜像は現像剤であるトナー
により顕像化されて記録紙に転写して画像を形成する。
画像を転写後に感光体ドラム上に残留したトナーはクリ
ーニングブレードによって掻き落されて除去される。
【0003】このように、画像形成時に感光体ドラム上
に残留した現像剤を除去するために、感光体ドラムに当
接したクリーニングブレードで残留した現像剤を掻きと
るが、この感光体ドラムとクリーニングブレードとの間
で発生する摩擦力に起因して異常騒音が発生していた。
そこで、感光体ドラム上に残留した現像剤を除去すると
きに発生する騒音の低減を図る画像形成装置が、例えば
特開昭63-271388号公報や特開昭64-7089号公報等に示さ
れている。これらの画像形成装置では、画像形成時のク
リーニングプロセスで発生する異常騒音が、感光体ドラ
ムとクリーニングブレードとの間で発生する摩擦力に起
因して感光体ドラムが自励振動することによって発生す
る10.65KHzの可聴周波数帯域の音であることを突き止
め、感光体ドラムの内部に感光体ドラムの内壁面と接触
するように形成された制振部材である発泡ポリウレタン
等を感光体ドラム内部に挿入又は弾性圧入している。こ
の制振部材が感光体ドラムで発生しかけた振動を減衰さ
せ、10.65KHzの異常騒音の発生を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子写真複写機等で高
画質を阻害する要因の1つにジター、バンディングと呼
ばれる現象がある。特にデジタル技術の導入により画質
の向上が進められるとレーザビームによる書き込みの1
ラインごとの位置精度が厳しく要求され、これを支配す
る要因の1つである感光体ドラムの駆動を精度よく達成
することが良質な画像を形成するために必要である。
【0005】また、画像形成時にクリーニングブレード
が感光体ドラムに対して摩擦摺動するが、摩擦摺動の際
に動摩擦係数が滑り速度に対して負の勾配を持つ場合
に、クリーニングブレードは感光体ドラムの接触面に引
っかかる又は離れるを繰り返すことによるビビリ、即ち
スティックスリップという現象を発生する。このクリー
ニングブレードが発生するスティックスリップは物理的
に広い周波数帯域で一様なエネルギーを持つホワイトノ
イズ又は広帯域ノイズと呼ばれるノイズの加振源とな
り、感光体ドラムと感光体ドラムに接触した周囲の構造
物を共振させたり、広帯域ノイズ中のある周波数成分が
感光体ドラムの表面と内周に伝わって感光体ドラム表面
を音響放射面として耳触りな騒音を発生する。
【0006】しかしながら、特開昭63-271388号公報や
特開昭64-7089号公報等に示されたように、クリーニン
グプロセスで感光体ドラムから発生する10.65KHzの単一
周波数である異常騒音を制振部材によって消去している
が、クリーニングブレードがスティックスリップするこ
とによって発生する広帯域ノイズを消去していないた
め、発生した広帯域ノイズが感光体ドラムと感光体ドラ
ムに接触した周囲の構造物を共振させることで例えば感
光体ドラムの回転速度に変動を生じ、レーザビームによ
る書き込みが乱れ画質の低下を引き起こす可能性があ
る。
【0007】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、感光体ドラムに発生した広帯域ノイ
ズを減衰させることで、感光体ドラム表面を音響放射面
として発生する異常騒音を防ぐとともに感光体ドラムと
感光体ドラムに接触した周囲の構造物が共振することに
よる画質の低下を防ぎ、高画質化、低騒音化を図る画像
形成装置を得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像形成
装置は、光導電体を表面に塗布した導体からなる円筒状
ドラムと、円筒状ドラムの両端に取り付けられたフラン
ジとからなる感光体ドラムを有する画像形成装置におい
て、感光体ドラムに外接又は内接して転がり摩擦を付加
する摺動部材を有することを特徴とする。
【0009】この発明に係る第2の画像形成装置は、光
導電体を表面に塗布した導体からなる円筒状ドラムと、
円筒状ドラムの両端に取り付けられたフランジとからな
る感光体ドラムを有する画像形成装置において、クリー
ニングユニットを挾んで配置した転写ユニットと帯電ユ
ニットとの間に感光体ドラムに外接して転がり摩擦を付
加する摺動部材を有することを特徴とする。
【0010】この発明に係る第3の画像形成装置は、光
導電体を表面に塗布した導体からなる円筒状ドラムと、
円筒状ドラムの両端に取り付けられたフランジとからな
る感光体ドラムを有する画像形成装置において、感光体
ドラムに内接して連れ廻るとともに内周面に沿って移動
して転がり摩擦を付加する摺動部材を有することを特徴
とする。
【0011】また、上記摺動部材はローラ形状であるこ
とが望ましい。
【0012】この発明に係る第4の画像形成装置は、光
導電体を表面に塗布した導体からなる円筒状ドラムと、
円筒状ドラムの両端に取り付けられたフランジとからな
る感光体ドラムを有する画像形成装置において、感光体
ドラムの内周面に沿って移動する粒状の摺動部材を有す
ることを特徴とする。
【0013】この発明に係る第5の画像形成装置は、導
体からなる円筒状ドラムの外周面に形成した減衰率の高
い高分子層と、高分子層の表面に塗布した光導電体層と
からなる感光体ドラムを有することを特徴とする。
【0014】この発明に係る第6の画像形成装置は、導
体からなる円筒状ドラムの内周面に形成した減衰率の高
い高分子層と、円筒状ドラムの外周面に塗布した光導電
体層とからなる感光体ドラムを有することを特徴とす
る。
【0015】また、上記高分子層はゴムで形成されてい
ることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の画像形成装置は、アル
ミニウムなどの導体の外周面に光導電体を塗布して形成
した円筒状ドラムと、円筒状ドラムの両端部に取り付け
られたフランジとからなる感光体ドラムと、例えば金属
などで形成した芯棒を軸に回転する感光体ドラムと連れ
廻るように感光体ドラムに内接又は外接して取り付けら
れた摺動部材とを有する。そして、摺動部材は例えばク
リーニングブレードがスティックスリップすることで感
光体ドラムに広帯域ノイズによる振動が発生しかかった
場合、回転する感光体ドラムと連れ廻りながら内接又は
外接した面から感光体ドラムに転がり摩擦を付加するこ
とで広帯域ノイズによる振動を減衰する。これにより、
感光体ドラム表面を音響放射面として発生する異常騒音
を防ぐとともに感光体ドラムと感光体ドラムに接触した
周囲の構造物の共振を防ぐ。
【0017】また、上記摺動部材をローラ状にし、感光
体ドラムに内接又は外接した接触面に付加する転がり摩
擦の接触面を大きくすることで、感光体ドラムに発生し
かかった振動を速やかに減衰する。
【0018】また、感光体ドラムの回転方向に沿ってク
リーニングブレードを挾んで配置した転写ユニットと帯
電ユニットとの間に感光体ドラムに外接して連れ廻る摺
動部材を設けることで感光体ドラム上に残留したトナー
のクリーニング性能を損なうこと無く、感光体ドラムに
発生しかかった振動を転がり摩擦で速やかに減衰するこ
とができる。
【0019】上記では摺動部材を感光体ドラムに内接又
は外接するよう配置する場合、例えば金属などで形成し
た芯棒を軸に感光体ドラムと連れ廻りするよう固定され
ているが、摺動部材を感光体ドラムに内接して連れ廻る
とともに内周面に沿って移動するよう取り付けても良
い。この場合、摺動部材は例えば感光体ドラムの回転の
立上り時又は減速時の変動に対して、固定されていない
ため自己が持つ慣性力により変動に対する逆の変異を生
じる。その結果摺動部材による転がり摩擦が大きくな
り、クリーニングブレードがスティックスリップするこ
とで感光体ドラムに発生しかかった広帯域ノイズによる
振動の他に、感光体ドラムの回転の立上り時又は減速時
の変動による振動を速やかに消散することができる。
【0020】また、上記では転がり摩擦を付加する摺動
部材を用いることで、感光体ドラムに発生しかかった広
帯域ノイズによる振動と、感光体ドラムの回転の立上り
時又は減速時の変動による振動を減衰しているが、感光
体ドラムの内周面に沿って移動する粒状の摺動部材を用
いても良い。この場合、粒状の摺動部材は感光体ドラム
の内周に沿って感光体ドラムの回転にあわせて転がりか
つ分散しながら移動して広く接触した感光体ドラムの内
周面に転がり摩擦と滑り摩擦を付加して発生した振動を
摩擦減衰する他に、接触した感光体ドラムの内周面から
伝達した振動を粒状の摺動部材が持つ材料特性によって
ヒステリシス減衰する。これにより、クリーニングブレ
ードがスティックスリップすることによって感光体ドラ
ムに発生しかかった広帯域ノイズによる振動と、感光体
ドラムの回転の立上り時又は減速時の変動による振動を
確実に速やく減衰する。
【0021】上記では感光体ドラムに接触した摺動部材
を用いることで感光体ドラムに発生する振動を減衰して
いるが、摺動部材を用いることなく感光体ドラムに発生
しかかった振動を減衰することができる。この場合、感
光体ドラムは例えばアルミニウムなどの導体からなる円
筒状ドラムの外周面に形成した減衰率の高い高分子層
と、高分子層の表面に塗布した光導電体層とからなる。
この減衰率の高い高分子層は、例えばクリーニングブレ
ードがスティックスリップすることで広帯域ノイズによ
る振動が発生した場合に、光導電体層を介して伝達した
振動を高分子層が持つ材料特性によってヒステリシス減
衰する。これにより、円筒状ドラムに伝達する振動を遮
断して、感光体ドラムに発生しかかった振動を速やかに
消散する。
【0022】また、上記感光体ドラムでは円筒状ドラム
と光導電体層との間に減衰率の高い高分子層を形成して
いるが、円筒状ドラムの外周面に光導電体層を塗布し、
円筒状ドラムの内周面に減衰率の高い高分子層を形成し
ても良い。この場合、円筒状ドラムの内周面に形成した
減衰率の高い高分子層は円筒状ドラムを介して伝達した
例えばクリーニングブレードがスティックスリップする
ことで発生した広帯域ノイズによる振動を高分子層が持
つ材料特性によってヒステリシス減衰する。これによ
り、感光体ドラムに発生しかかった振動を速やかに消散
する。
【0023】更に、上記高分子層を形成する材料として
分子レベルの結合力が弱い、例えば加流ゴム、天然ゴ
ム、シリコンゴム、ゲルなどを用いることで、高分子層
に伝達した振動をより速くヒステリシス減衰することが
できる。
【0024】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の電子写真複写機
の画像形成部の構成図である。図に示すように画像形成
部は、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の周囲に回転
方向に沿って配置された帯電ユニット2と露光ユニット
3、現像ユニット4、転写ユニット5、剥離ユニット6
とクリーニングユニット7及び摺動部材81,82とを
有する。そして帯電ユニット2で帯電した感光体ドラム
1を露光ユニット3で露光して静電潜像を形成し、形成
した静電潜像に現像ユニット4でトナーを付着させてト
ナー像を形成する。形成したトナー像を転写ユニット5
でレジストローラ9によって搬送されてる記録紙に転写
し、トナー像を転写した記録紙を剥離ユニット6で感光
体ドラムから剥離して紙搬送ユニット10で定着ユニッ
ト(不図示)に送り定着する。一方、感光体ドラム1に
残留したトナーをクリーニングユニット7のクリーニン
グブレード71で掻き落して除去する。
【0025】感光体ドラム1は光導電体層11を表面に
塗布した例えばアルミニウムなどの導体からなる円筒状
ドラム12と、円筒状ドラム12の両端部に取り付けら
れたフランジ(不図示)とからなり、ドラムモータやギ
ヤ等を有する駆動機構部(不図示)により回転する。こ
の感光体ドラム1が回転することでクリーニングブレー
ド71は感光体ドラム1に対して摩擦摺動するが、摩擦
摺動の際に動摩擦係数が滑り速度に対して負の勾配を持
つ場合に、クリーニングブレード71はスティックスリ
ップという現象を発生する。このスティックスリップは
微視的には感光体ドラム1とクリーニングブレード71
との表面上の滑りと、それぞれの表面の突起が相互に乗
り越えるときの摩擦とからなる滑り摩擦である。この滑
り摩擦は物理的に広い周波数帯域で一様なエネルギーを
持つホワイトノイズ又は広帯域ノイズと呼ばれるノイズ
の加振源となり、感光体ドラム1と感光体ドラム1に接
触した周囲の構造物を共振させたり、広帯域ノイズ中の
ある周波数成分が感光体ドラム1の表面と内周に伝わっ
て感光体ドラム1の表面を音響放射面として耳触りな騒
音を発生する。
【0026】摺動部材81、82は例えば金属あるいは
プラスティック又はゴム等の材料を用いて球状或いは多
角状又はローラ状に形成したものを保持方法は特にこだ
わらないが例えば金属などで形成した芯棒を軸に回転す
る感光体ドラム1と連れ廻るように感光体ドラム1に内
接又は外接して取り付けたものである。そして、クリー
ニングブレード71がスティックスリップすることで感
光体ドラム1に広帯域ノイズによる振動が発生しかかっ
た場合、回転する感光体ドラム1と内接又は外接した面
で連れ廻ることで広帯域ノイズによる振動を転がり摩擦
で減衰する。
【0027】この転がり摩擦による減衰は互いに接する
構造物間の摩擦により外力である振動エネルギーを熱に
変えて減衰する摩擦減衰と呼ばれるものを用いたもので
ある。この摩擦減衰は図2の包絡特性図に示すように、
横軸を時間T、縦軸を外力である振動振幅lnXとした
場合、外力である振動振幅が時間の経過とともに小さく
減衰するものであり、一般的に構造物間の摩擦力をほぼ
一定とした場合、外力である振動の1周期において、振
幅Hの約2倍の摩擦エネルギーを消散し外力である振動
を減衰する。即ち、摺動部材81,82での転がり摩擦
による減衰は感光体ドラム1と連れ廻ることで摩擦減衰
の発生面を回転させ安定した摩擦状態を保持したもので
あり、この転がり摩擦を感光体ドラム1に付加すること
で、クリーニングブレード71がスティックスリップす
ることによって感光体ドラム1に発生しかかった広帯域
ノイズによる振動を減衰する。
【0028】このようにして、感光体ドラム1に内接又
は外接した摺動部材8により転がり摩擦減衰を感光体ド
ラム1に付加し、感光体ドラム1に発生しかかった広帯
域ノイズによる振動を減衰するようにしたため、感光体
ドラム1表面を音響放射面として発生する異常騒音を防
ぐとともに感光体ドラム1と感光体ドラム1に接触した
周囲の構造物の共振を防ぐことができる。
【0029】なお、摩擦減衰には転がり摩擦による減衰
の他に滑り摩擦による減衰がある。この滑り摩擦は構造
物の表面上を他方の構造物が転がること無く滑りながら
移動するときに生じる摩擦であり、転がり摩擦と比べて
外力である振動を吸収し熱に変換して消散する速さを表
す減衰率は高いがそれに伴い摩擦力が大きくなるため、
摩擦状態が不安定となりやすくクリーニングブレード7
1のようにスティックスリップすることによって振動の
加振源となるおそれがあり採用しなかった。また、摩擦
減衰の他にヒステリシス減衰と呼ばれるものがある。こ
のヒステリシス減衰は、摩擦減衰と同様に外力である振
動振幅が時間の経過とともに小さく減衰するものである
が図3の内部損失の特性図に示すように縦軸を外力であ
る振動振幅F、横軸に振動振幅Fが伝達した構造物の変
位Xとしたときに、破線に示すように単純に変位Xが振
動振幅Fに比例して大きくなる特性とはならずに楕円形
状のヒステリシスループになる。この楕円の面積が内部
損失エネルギーに相当し、構造物内部に伝達した外力で
ある振動エネルギーを構造物を形成する材料の分子レベ
ルの摩擦、即ち内部損失によって熱に変えて減衰するこ
とを示している。また、この内部損失は材料の分子レベ
ルの摩擦によって定まるため、分子結合力が小さい例え
ば高分子材料等は一般的に内部損失が大きく楕円面積が
広くなり、分子結合力が大きい例えば金属等は内部損失
が小さく楕円面積が狭くなる。即ち、分子結合力が小さ
く内部損失が大きくなるほど図2の包絡特性に示す振動
の収束時間が短くなる。なお、構造物に金属を用いて摩
擦減衰とヒステリシス減衰の減衰率を比較した場合に摩
擦減衰では数パーセント、ヒステリシス減衰ではコンマ
数パーセントとなり一般的に摩擦減衰の方が振動の収束
時間が短い。
【0030】また、上記摺動部材81、82をローラ形
状にし感光体ドラム1に内接又は外接して付加する転が
り摩擦の接触面を大きく取ることで摩擦力を増やし、振
動の収束時間を速くすることができる。なお、ローラ形
状にした摺動部材81,82の材質が柔らかいほど接触
面を大きく取ることができるため望ましい。
【0031】このようにして、摺動部材8をローラ形状
にすることで感光体ドラム1に内接又は外接して付加す
る転がり摩擦の接触面を大きくし摩擦力を増やすように
したため、感光体ドラム1に発生しかかった振動を速み
やか減衰することができる。
【0032】また、上記では摺動部材81,82を回転
する感光体ドラム1と連れ廻るように感光体ドラム1に
内接又は外接して配置したときの動作について説明した
が、図4に示すように感光体ドラム1の回転方向に沿っ
てクリーニングブレード71を挾んで配置した転写ユニ
ット5と帯電ユニット2との間に感光体ドラム1に外接
して連れ廻る摺動部材81、82を設けることで感光体
ドラム1上に残留したトナーのクリーニング性能を損な
うこと無く、感光体ドラム1に発生しかかった振動を転
がり摩擦で減衰することができる。つまり、転写ユニッ
ト5とクリーニングブレード71の間に摺動部81を設
けた場合には、摺動部81には感光体ドラム1上に残留
したトナーが付着するが、その後のクリーニングブレー
ド71によって残留したトナーをクリーニングするため
クリーニング性能を損ねることは無い。また、クリーニ
ングブレード71と帯電ユニット2との間に摺動部82
を設けた場合には、既にクリーニングブレード71によ
って感光体ドラム1上に残留したトナーが除去されてい
るためクリーニング性能を維持することができる。
【0033】このようにして、クリーニングブレード7
1を挾んで配置した転写ユニット5と帯電ユニット2と
の間に摺動部材8を配置して感光体ドラム1に転がり摩
擦を付加するようにしたため、感光体ドラム上に残留し
たトナーのクリーニング性能を損なうこと無く、感光体
ドラム1に発生しかかった振動を速やかに減衰すること
ができる。
【0034】また、上記では摺動部材8を感光体ドラム
1に内接又は外接するよう配置する場合に例えば金属な
どで形成した芯棒を軸に感光体ドラム1と連れ廻りする
よう固定されているが、摺動部材8を感光体ドラム1に
内接して連れ廻るとともに内周面に沿って移動すること
ができるよう取り付けることで摺動部材8の転がり摩擦
の摩擦力を増やし振動の収束時間を速くすることができ
る。この場合、図5(a)に示すように、例えば感光体
ドラム1の回転軸に対して感光体ドラム1の内周面に沿
って移動可能に連結した支持部材83と、感光体ドラム
1の内周面に内接して連れ廻るよう支持部材83に保持
された摺動部材8を有する。これにより、例えば感光体
ドラム1の回転の立上り時又は減速時の変動が生じた場
合に摺動部材8が持つ慣性力により変動に対する逆の変
異R、Fが生じる。その結果摺動部材8による転がり摩
擦の摩擦力が増加し、クリーニングブレード71がステ
ィックスリップすることによって感光体ドラム1に発生
しかかった広帯域ノイズによる振動の他に、感光体ドラ
ム1の回転の立上り時又は減速時の変動による振動をよ
り速く消散することができる。また、図5(b)に示す
ように、感光体ドラム1に内接して内周面に沿って転が
り移動するよう形成した回転体からなる摺動部材8を感
光体ドラム1から全く拘束されないよう配置しても良
い。
【0035】このようにして、摺動部材8は感光体ドラ
ム1に内接して連れ廻るとともに内周面に沿って移動す
ることで感光体ドラム1に付加する転がり摩擦の摩擦力
を増やすようにしたため、感光体ドラム1に発生しかか
った広帯域ノイズによる振動と、感光体ドラムの回転の
立上り時又は減速時の変動による振動を速く減衰するこ
とができる。
【0036】上記では転がり摩擦を付加する摺動部材8
によって、クリーニングブレード71がスティックスリ
ップすることによって感光体ドラム1に発生しかかった
広帯域ノイズによる振動と、感光体ドラム1の回転の立
上り時又は減速時の変動による振動を減衰するときの動
作について説明したが、感光体ドラム1に転がり摩擦を
付加する他に滑り摩擦を付加して発生した振動を摩擦減
衰し、更に伝達した振動をヒステリシス減衰することで
振動の収束時間を更に速くすることができる。この場
合、図6に示すように感光体ドラム1の内周面に例えば
砂、粉体、プラスチック球などからなる粒状の摺動部材
84を有する。この粒状の摺動部材84は感光体ドラム
1の内周に沿って感光体ドラム1の回転にあわせて転が
りかつ分散しながら移動し、分散することで広く接触し
た感光体ドラム1の内周面に転がり摩擦と滑り摩擦を付
加して感光体ドラムに発生した振動を摩擦減衰する他
に、感光体ドラム1から粒状の摺動部材84に伝達した
振動をヒステリシス減衰する。これにより、粒状の摺動
部材84はクリーニングブレード71がスティックスリ
ップすることによって感光体ドラム1に発生しかかった
広帯域ノイズによる振動と、感光体ドラム1の回転の立
上り時又は減速時の変動による振動を速やかに消散する
ことができる。この際、粒状の摺動部材84による滑り
摩擦で問題になるスティックスリップは発生しない。そ
の理由として、スティックスリップを発生するためには
適当な質量と弾性をもつ必要があるが粒状の摺動部材8
4は弾性を持たないためである。なお、ヒステリシス摩
擦は構造物内部に伝達した外力である振動エネルギーを
構造物を形成する材料の分子レベルの摩擦によって熱に
変えて減衰するものであるため、粒状の摺動部材84の
材料は分子結合力が小さいポリウレタン、エポキシ、ゴ
ムのような柔らかいものが好ましいが、アクリルのよう
な固い材料でも効果は得られる。また、感光体ドラム1
の内部に仕切を設け、仕切られた中に粒状の摺動部材8
4を設けるようにしても良い。
【0037】このようにして、感光体ドラム1の回転に
あわせて転がりかつ分散しながら内周面にそって移動す
る粒状の摺動部材84により感光体ドラム1の内周面に
転がり摩擦と滑り摩擦を付加して発生した振動を摩擦減
衰する他に、粒状の摺動部材84に伝達した振動をヒス
テリシス減衰するようにしたため、感光体ドラム1に発
生しかかった広帯域ノイズによる振動と、感光体ドラム
の回転の立上り時又は減速時の変動による振動を確実に
速く減衰することができる。
【0038】上記では感光体ドラム1に接触させた摺動
部材8を用いることで感光体ドラム1に発生する振動を
減衰させているが、摺動部材8を用いることなく感光体
ドラム1に発生しかかった振動を減衰することができ
る。この場合、感光体ドラム1は図7の感光体ドラム1
の拡大断面図に示すように、例えばアルミニウムなどの
導体で形成された円筒状ドラム12の外周面に形成した
減衰率の高い高分子層13と、高分子層13の表面に塗
布された光導電体層11からなる。この減衰率の高い高
分子層13は、例えばクリーニングブレード71がステ
ィックスリップすることで広帯域ノイズによる振動を発
生した場合に、光導電体11を介して高分子層13内部
に伝達した振動をヒステリシス減衰し、円筒状ドラム1
2に伝達する振動を遮断する。なお、ヒステリシス減衰
の内部損失が大きいほど振動の収束時間を短くすること
ができるため、高分子層13は厚い方が望ましい。
【0039】このようにして、円筒状ドラム12と光導
電体層11との間に減衰率の高い高分子層13を形成
し、高分子層13に伝達した振動をヒステリシス減衰す
るようにしたため、円筒状ドラム12に伝達する振動を
遮断して感光体ドラム1による振動の発生を防ぐことが
できる。
【0040】また、上記では円筒状ドラム12と光導電
体層11との間に減衰率の高い高分子層13を形成して
いるが、図8に示すように、円筒状ドラム12の外周面
に光導電体層11を塗布し、円筒状ドラム12の内周面
に減衰率の高い高分子層13を形成しても良い。この
際、高分子層13と円筒状ドラム12の接合面は密着す
る必要があるが、取付け方法として接着、溶着又は圧入
のいずれであっても構わず、接着の場合に気泡などが接
着面に介在していても構わない。これにより、円筒状ド
ラムの12の内周面に設けられた減衰率の高い高分子層
13は円筒状ドラム12を介して伝達した例えばクリー
ニングブレード71がスティックスリップすることによ
って発生した広帯域ノイズによる振動をヒステリシス減
衰する。
【0041】このようにして、円筒状ドラムの12の内
周面に減衰率の高い高分子層13を形成し、高分子層1
3に伝達した振動をヒステリシス減衰するようにしたた
め、感光体ドラム1による振動の発生を防ぐことができ
る。
【0042】また、上記高分子層13はヒステリシス減
衰を用いて感光体ドラム1に発生した振動を減衰するた
め、高分子層13を形成する材料として分子レベルの結
合力が弱い、例えば加流ゴム、天然ゴム、シリコンゴ
ム、ゲルなどを用いることでヒステリシス減衰の内部損
失を大きくし振動の収束時間を短くすることができる。
【0043】このように、高分子層13の材料として分
子レベルの結合力の弱いゴム等を用いることでヒステリ
シス減衰の内部損失を大きくしたため、感光体ドラム1
に発生しかかった振動を更に速く減衰することができ
る。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、感光体
ドラムに内接又は外接した摺動部材により転がり摩擦を
感光体ドラムに付加し、感光体ドラムに発生しかかった
広帯域ノイズによる振動を減衰するようにしたから、感
光体ドラム表面を音響放射面として発生する異常騒音を
防ぐとともに感光体ドラムと感光体ドラムに接触した周
囲の構造物が共振することによる画質の低下を防ぎ、装
置の高画質化、低騒音化を図ることができる。
【0045】また、クリーニングブレードを挾んで配置
した転写ユニットと帯電ユニットとの間に摺動部材を配
置して感光体ドラムに転がり摩擦を付加するようにした
から、感光体ドラム上に残留したトナーのクリーニング
性能を損なうこと無く、装置の高画質化、低騒音化を図
ることができる。
【0046】また、摺動部材は感光体ドラムに内接して
連れ廻るとともに内周面に沿って移動することで感光体
ドラムに付加する転がり摩擦の摩擦力を増やすようにし
たから、感光体ドラムに発生しかかった広帯域ノイズに
よる振動と、感光体ドラムの回転の立上り時又は減速時
の変動による振動を速く減衰することができ、装置の高
画質化、低騒音化を図ることができる。
【0047】更に、摺動部材をローラ形状にすることで
感光体ドラムに内接又は外接して付加する転がり摩擦の
接触面を大きくし摩擦力を増やすようにしたから、感光
体ドラムに発生しかかった振動を速みやか減衰すること
ができ、装置の高画質化、低騒音化を更に図ることがで
きる。
【0048】また、感光体ドラムの回転にあわせて転が
りかつ分散しながら内周面にそって移動する粒状の摺動
部材により感光体ドラムの内周面に転がり摩擦と滑り摩
擦を付加することで発生した振動を摩擦減衰する他に、
粒状の摺動部材に伝達した振動をヒステリシス減衰する
ようにしたから、感光体ドラムに発生しかかった広帯域
ノイズによる振動と、感光体ドラムの回転の立上り時又
は減速時の変動による振動を速く減衰することができ、
装置の高画質化、低騒音化を確実に図ることができる。
また、製造工程が粒状の摺動部材である安価な材料を感
光体ドラム内部に設けるだけで済み、コストダウンを大
幅に図ることができる。
【0049】また、円筒状ドラムと光導電体層との間に
減衰率の高い高分子層を形成し、高分子層に伝達した振
動をヒステリシス減衰するようにしたから、円筒状ドラ
ムに伝達する振動を遮断して感光体ドラムによる振動の
発生を防ぎ、装置の高画質化、低騒音化を確実に図るこ
とができる。
【0050】また、円筒状ドラムの内周面に減衰率の高
い高分子層を形成し、高分子層に伝達した振動をヒステ
リシス減衰するようにしたから、感光体ドラムによる振
動の発生を防ぎ、装置の高画質化、低騒音化を確実に図
ることができる。
【0051】更に、高分子層の材料として分子レベルの
結合力の弱いゴム等を用いることでヒステリシス減衰の
内部損失を大きくしたから、感光体ドラムに発生しかか
った振動を更に速く減衰することができ、装置の高画質
化、低騒音化を更に確実に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図2】上記実施例の摩擦減衰の包絡特性図である。
【図3】ヒステリシス減衰の内部損失を示す特性図であ
る。
【図4】第2の実施例の構成を示す構成図である。
【図5】第3の実施例の構成を示す構成図である。
【図6】第4の実施例の構成を示す構成図である。
【図7】第5の実施例の円筒状ドラムの拡大断面図であ
る。
【図8】第6の実施例の円筒状ドラムの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 11 光導電体層 12 円筒状ドラム 13 高分子層 2 帯電ユニット 3 露光ユニット 4 現像ユニット 5 転写ユニット 6 剥離ユニット 7 クリーニングユニット 71 クリーニングブレード 8 摺動部材 9 レジストローラ 10 紙搬送ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電体を表面に塗布した導体からなる
    円筒状ドラムと、円筒状ドラムの両端に取り付けられた
    フランジとからなる感光体ドラムを有する画像形成装置
    において、感光体ドラムに外接又は内接して転がり摩擦
    を付加する摺動部材を有することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 光導電体を表面に塗布した導体からなる
    円筒状ドラムと、円筒状ドラムの両端に取り付けられた
    フランジとからなる感光体ドラムを有する画像形成装置
    において、クリーニングユニットを挾んで配置した転写
    ユニットと帯電ユニットとの間に感光体ドラムに外接し
    て転がり摩擦を付加する摺動部材を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 光導電体を表面に塗布した導体からなる
    円筒状ドラムと、円筒状ドラムの両端に取り付けられた
    フランジとからなる感光体ドラムを有する画像形成装置
    において、感光体ドラムに内接して連れ廻るとともに内
    周面に沿って移動して転がり摩擦を付加する摺動部材を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記摺動部材はローラ形状である請求項
    1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 光導電体を表面に塗布した導体からなる
    円筒状ドラムと、円筒状ドラムの両端に取り付けられた
    フランジとからなる感光体ドラムを有する画像形成装置
    において、感光体ドラムの内周面に沿って移動する粒状
    の摺動部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 導体からなる円筒状ドラムの外周面に形
    成した減衰率の高い高分子層と、高分子層の表面に塗布
    した光導電体層とからなる感光体ドラムを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 導体からなる円筒状ドラムの内周面に形
    成した減衰率の高い高分子層と、円筒状ドラムの外周面
    に塗布した光導電体層とからなる感光体ドラムを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記高分子層はゴムで形成されている請
    求項6又は7記載の画像形成装置。
JP9051174A 1997-02-20 1997-02-20 画像形成装置 Pending JPH10232584A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049466A1 (en) * 1999-02-19 2000-08-24 Shishiai-Kabushikigaisha Image forming apparatus
JP2001282070A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Canon Inc クリーニング装置及び画像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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