JPH10236334A - 樹脂パネルの取付構造 - Google Patents

樹脂パネルの取付構造

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JPH10236334A
JPH10236334A JP4226697A JP4226697A JPH10236334A JP H10236334 A JPH10236334 A JP H10236334A JP 4226697 A JP4226697 A JP 4226697A JP 4226697 A JP4226697 A JP 4226697A JP H10236334 A JPH10236334 A JP H10236334A
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JP
Japan
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cowl top
top cover
mounting hole
resin panel
engaging member
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Pending
Application number
JP4226697A
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English (en)
Inventor
Takenori Kurata
武則 倉田
Shigehiro Okemoto
重広 桶本
Tomoko Kuroda
朋子 黒田
Kenichi Kamio
建一 神尾
Masayuki Sekine
正幸 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲の温度変化による膨張や収縮が許容され、
取付部位からの浮き上がりや外れが阻止されて安定した
取付状態を維持でき、取付作業が容易で且つ充分な取付
強度が得らる廉価な樹脂パネルの取付構造を提供する。 【解決手段】樹脂パネルであるカウルトップカバー(10)
は後端縁に複数の開口(15)を有し、同開口(15)の一端縁
(15a) に係着部材(16)の一端(16a) が固着されている。
同係着部材(16)は弾性部(16b) が断面略U字状をなし、
固着端(16a) の外側表面と自由端の外側表面との間の寸
法(L1)は取付孔(4b)の係着部材挿入寸法(L2)よりも短
い。前記自由端には垂直部(16c) と水平部(16d) とを有
する略L字状の係着部(16e) が形成され、前記水平部(1
6d) の挿入端にテーパ面(16d')を有している。前記垂直
部(16c) は嵌着状態において同取付孔(4b)から突出する
長さであり、前記水平部(16d) 先端と前記固着端(16a)
の外側表面との間の寸法(L3)は前記取付孔(4b)の前記挿
入寸法(L2)よりも長く、前記垂直部(16c) 及び水平部(1
6d) はそれぞれ前記取付孔(4b)の一部周縁の内周面と下
面とに係着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の樹脂パネル
を他物品へ取り付けるための取付構造に関し、更に詳し
くは、温度変化により膨張や収縮が起きやすい合成樹脂
材料から構成される長尺なパネル成形体、例えばカウル
トップカバー等を、その形態の変化を許容しつつ安定し
た取付状態を維持できる樹脂パネルの取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上述のような樹脂パネルとしては、例え
ば車体のフロントウィンドシールド下端とフロントフー
ドとの間をシールして装着されるカウルトップカバー等
がある。一般にカウルトップカバーは車幅長さをもつ長
尺の一枚パネルか、或いは2分割されたパネル半部を連
結して構成されている。このカウルトップカバーは、適
当な取付手段を用いて車体のカウルトップ部に固着さ
れ、自動車のカウルトップ部に形成された空気取入れ口
から車内に外気を導入する際に雨水や塵埃が侵入するの
を防止すると共に、車体のフロントウィンドシールド下
端部分の美観を向上させている。
【0003】このようなカウルトップカバーの車体への
取付構造は、特開平7−10037号公報に開示されて
いる。同公報に開示されているカウルトップカバーはそ
の本体裏面からクリップが突設されている。同クリップ
は全体形状が略六角形をなした小板片からなり、正面形
状が矢印状をなす芯部と同芯部の正面及び裏面を除き周
面を被覆する軟質材料からなる被覆部とを備えている。
前記芯部はカウルトップカバー本体と同一の硬質の合成
樹脂材料からなり、前記カウルトップカバー本体と同時
に一体成形され、軟質の合成樹脂材料からなる前記被覆
部は前記芯部に二色成形により全体の正面形状が略5角
形をなすように成形一体化される。一方、前記カウルト
ップカバーが取り付けられるカウルトップ部には、前記
クリップと対応する位置に、同クリップの基部の断面形
状より僅かに小さな同一の形状をなす取付孔が形成され
ている。
【0004】前記カウルトップカバーはそのクリップを
前記取付孔に嵌着することにより車体に取り付けられ
る。このとき、前記クリップはその外周に軟質樹脂製の
被覆部が形成されているため、同被覆部の弾性力により
前記取付孔に隙間なく密嵌して係合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
前記カウルトップカバーはポリプロピレンやABS(ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)等の温度
変化によって膨張や収縮がしやすい合成樹脂から成形さ
れている。更には前記カウルトップカバーは車幅長さか
或いはその半分の長さをもつ長尺なパネル成形体である
ため、周囲の温度変化によって、特に車幅方向での膨張
や収縮の度合いが大きくなる。
【0006】この場合に、上述の公報に開示されたカウ
ルトップカバーは、カウルトップカバー本体と一体に成
形されたクリップをカウルトップ部の取付孔に隙間なく
密着させて、カウルトップカバーとカウルトップ部とが
互いに移動を許さずに固着されているため、例えばカウ
ルトップカバーが膨張すると、カウルトップカバーが固
着部以外の部分で浮き上がってしまい外観を損なうと共
にフロントウインドシールドやフロントフードとの間の
シール機能が損なわれることがある。或いは、カウルト
ップカバーが収縮した場合には、前記取付孔から前記ク
リップが簡単に抜脱してしまい、カウルトップカバーが
車体から外れてしまうおそれがある。
【0007】また、前記クリップは上述のように前記被
覆部の弾性により前記取付孔に密着されるため、その密
着部分、即ちクリップの基部においては芯部を細くして
被覆部の肉厚を大きくしなければならない。そのためク
リップ全体が略5角形状をしているにも関わらず、前記
芯部の形状は上述したように矢印形状とせざるを得ず、
この複雑な形状からなる芯部を前記カウルトップカバー
本体と一体に成形することになるため、その成形金型の
構造も複雑なものとなり、コストアップにつながるばか
りでなく、成形操作が複雑なものとなる。更に、前記芯
部の周囲に軟質材料からなる被覆部を二色成形により成
形するため、更にカウルトップカバー本体の製造コスト
を高くしている。更には、前記クリップは前記取付孔に
対して単に被覆部を構成する軟質材料の弾性変形により
密着しているにすぎず、前記クリップの取付孔に対する
係着部により積極的に係着させていないため、車体の激
しい振動や長期の使用による軟質樹脂材料の劣化などに
より、前記クリップが前記取付孔から抜脱してカウルト
ップカバーが車体から外れてしまうおそれがある。
【0008】本発明はかかる点に鑑み、例えば車体のカ
ウルトップカバーのように長尺な樹脂パネルが、周囲の
温度変化が大きい部位に取り付けられた場合にも、その
温度変化による膨張や収縮が許容され、取付け部位から
の浮き上がりや固着部の外れ等が阻止されて、安定した
取付状態を維持できる樹脂パネルの取付構造であって、
取付作業が容易で且つ充分な取付強度を得ることがで
き、しかも製造コストを廉価に抑えることのできる樹脂
パネルの取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は被取付体に形成された取付孔に樹脂パネル
に設けられた係着部材を嵌着して被取付体に前記樹脂パ
ネルを取り付ける構造において、前記係着部材は一端が
前記パネルに固着されると共に弾性部が曲成された弾性
片からなり、その自由端には前記取付孔の一部周縁の内
周面と下面との双方又はいずれか一方に係着する係着部
が形成され、前記固着端の外側表面と前記自由端の外側
表面との間の寸法が前記取付孔の係着部材挿入寸法より
も短く設定されてなることを特徴とする樹脂パネルの取
付構造を主要な構成とする。
【0010】なお、前記弾性部は前記係着部材の固着端
と自由端とが互いに接近する方向に弾性変形すると共に
両者が互いに離間する方向に弾性復帰できる形状であれ
ばよく、曲成とは例えば弾性部が円弧状に湾曲すること
や、或いは弾性部が屈曲することを含み、前記弾性片は
断面が略U字状をなし、或いは前記弾性片は断面が略V
字状をなすことが好ましい。
【0011】好ましくは、前記係着部は垂直部と水平部
とを有する略L字状をなしており、前記垂直部は前記係
着部材を前記取付孔に嵌着した状態で同取付孔から突出
する長さを有すると共に、前記水平部はその先端と前記
固着端の外側表面との間の寸法が前記取付孔の係着部材
挿入寸法よりも長く設定されており、前記水平部の挿入
端にテーパ面を有している。
【0012】更には、前記樹脂パネルには矩形開口が形
成され、その開口の一周縁に前記係着部材の前記一端が
固着されると共に同開口内に前記係着部材の自由端が収
容され、前記開口の他周縁は前記係着部材の前記固着端
の内側表面と前記係着部の水平部先端との間の寸法より
も長く設定されていることが好ましい。
【0013】前記係着部材は前記樹脂パネルと一体に成
形することができ、或いは前記係着部材は前記樹脂パネ
ルとは別部材からなり、その一端が前記樹脂パネルに固
着することも可能である。
【0014】前記樹脂パネルとしては、例えば車両のカ
ウルトップカバー等が挙げられる。同カウルトップカバ
ーはポリプロピレンやABS(アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン樹脂)等の熱可塑性合成樹脂から射出
成形される。この成形にあたっては、前記係着部材が前
記カウルトップカバーと一体に成形されている場合であ
っても、同係着部材は単純な形状であり、更に前記係着
部材が固着されている部位に前記開口が形成され、特に
同開口の他周縁の寸法が前記係着部材の前記水平部の先
端と前記固着端の内側表面との間の寸法よりも長く設定
されている場合には、上下に開放するタイプの構成が簡
単な金型を使用することができる。そのため、金型コス
トを低減でき、更には製造時の金型の故障が極めて少な
く保守作業も軽減され、安定した操業が可能となる。
【0015】上記取付構造を採用したカウルトップカバ
ーを、被取付体である車体のカウルトップ部に取り付け
るには、カウルトップ部に形成された取付孔とカウルト
ップカバーの前記係着部材との位置を合わせて、カウル
トップカバーをカウルトップ部に押し付ける。このと
き、前記カウルトップカバーに前記開口が形成されてい
る場合には、その開口により前記係着部材の位置を容易
に確認でき、同係着部材と取付孔との位置合わせが容易
になる。
【0016】前記カウルトップカバーをカウルトップ部
に押し付け、前記係着部材はその弾性部から前記取付孔
に挿入される。その際に、前記弾性部は前記自由端が前
記固着端に向けて近接するように弾性変形されて前記係
着部の水平部が前記取付孔を通過し、その後、前記弾性
部が弾性復帰して前記係着部材が前記取付孔に嵌着す
る。このように嵌着作業は極めて容易であるが、前記係
着部材の自由端に形成された係着部がその水平部の挿入
端にテーパ面を有している場合には、前記取付孔の周縁
部に前記テーパ面が当接し、より円滑に弾性部の変形が
なされる。
【0017】この嵌着状態において、前記係着部の前記
垂直部は前記取付孔の一部周縁の内周面に係着すると共
に前記水平部は同周縁の下面に係着して、カウルトップ
カバーの係着部材が取付孔に確実に嵌着されているた
め、車体が振動した場合にも前記取付孔から前記係着部
材が抜脱することはなく、安定した取付状態を維持でき
る。
【0018】また、前記係着部材は前記固着端の外側表
面と前記自由端の外側表面との間の寸法が、前記取付孔
の係着部材挿入寸法よりも短く設定されており、また前
記係着部材は弾性片からなり、その自由端が固着端に向
けて弾性変形可能であるため、前記カウルトップカバー
はカウルトップ部への取付後も同カウルトップ部に対し
て車幅方向で若干、移動が可能となっている。そのた
め、前記カウルトップカバーは周囲の温度変化による伸
長、収縮が許容され、カウルトップ部から浮き上がった
り、外れてしまうことがなく、安定した取付状態及び外
観を維持できると共にシール機能を損なうこともない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図示実施例を参照して詳細に説明する。図1
は本発明の取付構造によりカウルトップカバー10が取
り付けられた車体1の斜視図であり、図2は同カウルト
ップカバー10の斜視図である。
【0020】前記カウルトップカバー10は、フロント
ウィンドシールド2の下端とエンジンルーム3との間に
配されているカウルトップ部4の上面に、車幅方向にわ
たって取り付けられる一枚の長尺樹脂パネルである。前
記カウルトップカバー10の後側端縁にはシール部材1
1を備えていると共に、前側端部にその車幅方向にわた
って図示せぬ弾性体が取り付けられており、それぞれ前
記フロントウィンドシールド3とフロントフード5とを
弾性的に密着シールする。
【0021】前記カウルトップカバー10は前記カウル
トップ部4の吸気口に対応する位置に略矩形状のメッシ
ュ状開口12を有しており、同カウルトップ部4のワイ
パー駆動軸に対応する位置には同駆動軸を挿通するため
の円孔13が形成されている。後側端部の車幅中央には
ボルト挿通孔14が形成されており、同ボルト挿通孔1
4と前記カウルトップ部4の対応する部位に形成された
ボルト挿通孔4aとを図3に示すようにクリップ6及び
グロメット7等の固着手段により固着して、前記カウル
トップカバー10と前記カウルトップ部4とをその中央
で位置決め固定する。
【0022】更に、前記後側端部に沿って本発明の取付
構造をなす複数の矩形状開口15及び係着部材16が形
成されている。以下、本発明の特徴部をなす取付構造に
ついて詳細に説明する。図4は本発明の第1実施例によ
るカウルトップカバー10の取付構造を示す上面斜視図
であり、図5は前記カウルトップカバー10を取り付け
た状態での前記取付構造の断面図である。
【0023】前記開口15は車幅方向に長い矩形状をな
し、車両前後方向の一周縁15aには前記係着部材16
の一端部16aが固着されている。前記カウルトップ部
4の前記矩形状開口15に対応する部位には、車両前後
方向寸法が前記開口15の同寸法と同一で、車幅方向寸
法が前記開口15の同寸法よりも短い矩形状の取付孔4
bが形成されており、同取付孔4bには前記係着部材1
6が嵌着される。
【0024】前記係着部材16は前記一周縁15aの寸
法と同一の幅をもつ弾性片からなり、弾性部16bが円
弧状に湾曲して曲成され、断面が略U字状をなしてい
る。なお、前記弾性部16bの形状は前記係着部材16
がその固着端16aと自由端とが互いに接近する方向に
弾性変形すると共に両者が互いに離間する方向に弾性復
帰できる形状であればよく、例えば図8に示すように屈
曲して曲成された断面略V字状とすることもできる。前
記固着端16aの外側表面と前記自由端の外側表面との
間の寸法L1 が前記取付孔4bの車幅方向寸法L2 より
も短く設定されている。前記係着部材16の自由端に
は、垂直部16cと水平部16dとを有する略L字状を
なす係着部16eが形成されている。前記垂直部16c
は前記係着部材16を前記取付孔4bに嵌着した状態で
同取付孔4bから突出する長さを有している。一方、前
記水平部16dはその先端と前記固着端16aの外側表
面との間の寸法L3 は、前記取付孔4bの車幅方向の寸
法L2 よりも長く設定されている。更に前記水平部16
dの挿入端、即ち下面にテーパ面16d′を有してい
る。
【0025】前記カウルトップカバー10はポリプロピ
レンやABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン樹脂)等の熱可塑性合成樹脂から射出成形される。こ
の成形にあたっては、係着部材16は上述のように単純
な形状であり、更にカウルトップカバー10の前記係着
部材16が固着されている部位には開口15が形成さ
れ、特に本実施例では前記係着部材16の前記水平部1
6dの先端と前記固着端16aの内側表面との間の寸法
4 が前記開口15の車幅方向の寸法L5 よりも短く設
定されているため、上下に開放するタイプの構成が簡単
な金型を使用することができる。そのため、金型コスト
を低減でき、更には製造時の金型の故障が極めて少なく
保守作業も軽減され、安定した操業が可能となる。
【0026】上述したような取付構造を備えたカウルト
ップカバー10を車体のカウルトップ部4に取り付ける
には、同カウルトップ部4の取付孔4aとカウルトップ
カバー10の前記係着部材16との位置を合わせてか
ら、カウルトップカバー10をカウルトップ部4に押し
付ける。このとき、前記係着部材16は前記開口15の
一周縁15aに固着されているため、カウルトップカバ
ー10の上方からでも前記係着部材16の存在部位を簡
単に確認でき、同係着部材16と前記取付孔4aとの位
置合わせが容易である。
【0027】前記カウルトップカバー10をカウルトッ
プ部4に押し付けると、前記係着部材16はその弾性部
16bから前記取付孔4bに挿入される。前記係着部材
16の自由端に形成された係着部16eはその水平部1
6dの挿入端にテーパ面16d′を有しているため、前
記取付孔4bの周縁部に前記テーパ面16d′が当接
し、前記弾性部16bは前記自由端が前記固着端16a
に向けて近接するように弾性変形され、それにより前記
係着部16eの水平部16dが前記取付孔4bを通過す
る。その後、前記弾性部16bが弾性復帰し、前記係着
部16eの前記垂直部15cは前記取付孔4bの一部周
縁の内周面に係着すると共に前記水平部15dは同周縁
の下面に係着して、前記係着部材16は前記取付孔4b
に嵌着される。この嵌着状態において前記係着部材16
は前記固着端16aの外側表面と前記自由端の外側表面
との間の寸法L1 が、前記取付孔4bの車幅方向の寸法
2よりも短く設定されているため、図5に示すように
前記係着部材16の固着端16aの外側表面と前記取付
孔4bの係着側とは反対側の周縁内周面との間には(L
2 −L1 )の寸法だけ間隙が形成され、カウルトップカ
バー10がカウルトップ部4に対して車幅方向で移動可
能に嵌着されている。
【0028】この状態で、上述したように、カウルトッ
プカバー10に形成されたボルト挿通孔14とカウルト
ップ部4に形成されたボルト挿通孔4aとを一致させ
て、両者をクリップ6及びグロメット7により固着して
カウルトップカバー10のカウルトップ部4への取付け
が完了する。この作業において、カウルトップカバー1
0はカウルトップ部4に対して移動可能に嵌着されてい
るため、カウルトップカバー10に若干の成形誤差があ
る場合でもその誤差を吸収し、カウルトップカバー10
をカウルトップ部4の所定の部位に正確に取り付けるこ
とができる。
【0029】また、カウルトップカバー10を車体1の
カウルトップ部4への取付けは前記カウルトップカバー
10をカウルトップ部4の上方から押圧して前記係着部
材16を取付孔4bに嵌着させ、中央部分の一か所でク
リップ6及びグロメット7を用いて固着するだけである
ためその作業は容易であり、また、煩雑なクリップによ
る固着作業は一か所だけであるため作業効率も著しく向
上する。更に、車体が上下に激しく振動した場合にも、
前記係着部材16の水平部16dが取付孔4bの周縁下
面に係着し、前記係着部材16は前記取付孔4bにしっ
かりと嵌着されているため同取付孔4bから抜脱するこ
とがなく、安定した取付状態を維持できる。
【0030】ところで、温度変化により膨張や伸縮しや
すい合成樹脂から成形されているカウルトップカバー1
0は温度変化の激しい環境に設置されているため、周囲
の温度変化により膨張、収縮する。更には車幅にわたっ
て取り付けられる長尺な樹脂パネルであるため、特に長
さ方向(車幅方向)での伸長や収縮の度合いが大きくな
る。本発明の取付構造を備えたカウルトップカバー10
は中央でカウルトップ部4に固着されているため、温度
変化によりその固着された中央部を中心に伸長或いは収
縮する。このカウルトップカバー10が収縮したときの
取付状態を示す断面図を図6に、伸長したときの取付状
態を示す断面図を図7に示す。なお、これら図面におい
て左側が車体中央である。
【0031】前記カウルトップカバー10が中央に向け
て収縮する場合に、同カウルトップカバー10はその係
着部材16の固着端16aの外側表面と前記取付孔4b
の係着側とは反対側の周縁内周面との間に寸法(L2
1 )の間隙をもってカウルトップ部4に嵌着されてい
るため、図6に示すように前記固着端16aの外側表面
と前記取付孔4bの前記周縁内周面とが当接するまで前
記寸法(L2 −L1 )だけカウルトップカバー10の収
縮が許容される。なお、この状態においても、前記係着
部材16は固着端16aの外側表面と水平部16d先端
との間の寸法L3 を前記取付孔4bの車幅方向の寸法L
2 よりも大きく設定しているため、前記水平部16dは
依然として前記取付孔4bの周縁下面に係着している。
そのため、従来のようにカウルトップカバーの係着部材
をカウルトップ部の取付孔に対して隙間なく密着させ、
両者の移動を許さずに固着されている場合とは異なり、
前記取付孔4bから前記係着部材16が抜脱することは
なく、安定した取付状態を維持できる。
【0032】一方、前記カウルトップカバー10が外側
に向けて伸長する場合にも、前記係着部材16は弾性片
からなるため、図7に示すように前記係着部16eの垂
直部16cが前記取付孔4bの周縁内周面により押圧さ
れて、自由端が固着端16aの側へ向けて弾性変形する
ため、前記カウルトップカバー10の伸長が許容され
る。そのため、カウルトップカバー10がカウルトップ
部4から浮き上がることはなく、所定のシール機能及び
外観を維持できる。
【0033】図9は本発明の第2実施例である取付構造
を示す断面図である。カウルトップカバー20には後端
縁に沿って複数の開口25が形成されている。同開口2
5は車幅方向に長い矩形状をなし、車両前後方向の一周
縁25aの裏面からは係着部材26の固着突起25bが
形成されている。
【0034】係着部材26はカウルトップカバー20と
は別体であり、前記開口25の前記一周縁25aの寸法
と同一の幅をもつバネ材からなる。一端部には前記固着
突起25bに係着する固着部26aが形成されており、
弾性部26bは円弧状に湾曲して曲成され、断面が略U
字状をなしている。前記係着部材26の自由端には、垂
直部26cと水平部26dとを有する略L字状をなす係
着部26eが形成されている。前記固着部26aの外側
表面と前記垂直部26cの外側表面との間の寸法L6
前記取付孔4bの車幅方向寸法L7 よりも短く設定され
ている。前記垂直部26cは前記係着部材26を前記取
付孔4bに嵌着した状態で同取付孔4bから突出する長
さを有しており、一方、前記水平部26dはその先端と
前記固着部26aの外側表面との間の寸法L8 は、前記
取付孔4bの車幅方向の寸法L7よりも長く設定されて
いる。
【0035】前記カウルトップカバー20はポリプロピ
レンやABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン樹脂)等の熱可塑性合成樹脂から射出成形される。前
記カウルトップカバー20は係着部材26が別体であ
り、取付構造としては単に開口25と固着突起25bが
形成されているにすぎないため、上述した第1実施例よ
りも更に簡単な構造の金型を使用することができる。そ
のため、金型コストを更に低減でき、製造時の金型の故
障が極めて少なく保守作業も軽減され、安定した操業が
可能となる。
【0036】上述したような取付構造を備えたカウルト
ップカバー20を車体のカウルトップ部4に取り付ける
には、上述の第1実施例と同様に、先ずカウルトップ部
4の取付孔4aとカウルトップカバー20の前記係着部
材26との位置を合わせてから、カウルトップカバー2
0をカウルトップ部4に押し付ける。このとき、前記係
着部材26は前記開口15からその位置が確認できるた
め、同係着部材26と前記取付孔4aとの位置合わせが
容易である。
【0037】前記カウルトップカバー20をカウルトッ
プ部4に押し付けると、前記係着部材26はその弾性部
26bから前記取付孔4bに挿入され、同弾性部26b
は自由端が前記固着部26aに向けて近接するように弾
性変形され、前記係着部26eの水平部26dが前記取
付孔4bを通過した後、前記弾性部26bが弾性復帰す
る。それにより前記係着部26eの前記垂直部25cは
前記取付孔4bの一部周縁の内周面に係着すると共に前
記水平部25dは同周縁の下面に係着して、前記係着部
材26は前記取付孔4bに嵌着される。この嵌着状態に
おいて前記係着部材26は前記固着部26aの外側表面
と前記垂直部26cの外側表面との間の寸法L8 が、前
記取付孔4bの車幅方向の寸法L7 よりも短く設定され
ているため、図9に示すように前記係着部材26の固着
部26aの外側表面と前記取付孔4bの係着側とは反対
側の周縁内周面との間には寸法(L7 −L6 )だけ間隙
が形成され、カウルトップカバー20がカウルトップ部
4に対して車幅方向で移動可能に嵌着されている。
【0038】この状態で、上記第1実施例と同様にカウ
ルトップカバー20に形成されたボルト挿通孔とカウル
トップ部4に形成されたボルト挿通孔とを一致させて、
両者をクリップ及びグロメット等の固着手段により固着
してカウルトップカバー20のカウルトップ部4への取
付けが完了する。この作業において、カウルトップカバ
ー20はカウルトップ部4に対して移動可能に嵌着され
ているため、カウルトップカバー20に若干の成形誤差
がある場合でもその誤差を吸収し、カウルトップカバー
20の位置をカウルトップ部4に対して補正しながら所
定の部位に正確に取り付けることができる。
【0039】この第2実施例においても上述の第1実施
例と同様に、前記固着部26aの外側表面と前記垂直部
26cの外側表面との間の寸法L6 を前記取付孔4bの
車幅方向寸法L7 よりも短く設定し、前記カウルトップ
カバー20をカウルトップ部4に対して移動可能にして
いるため、周囲の温度変化による伸長、収縮が許容され
る。即ち、カウルトップカバー20はその係着部材26
の固着部26aの外側表面と前記取付孔4bの係着側と
は反対側の周縁内周面との間に寸法(L7 −L6 )の間
隙をもってカウルトップ部4に嵌着されているため、前
記固着部16aの外側表面と前記取付孔4bの前記周縁
内周面とが当接するまでカウルトップカバー20の収縮
可能であり、更には、前記係着部材26はバネ材からな
るため、前記係着部26eの垂直部26cが前記取付孔
4bの周縁内周面により押圧されて、自由端が固着部2
6aの側へ向けて弾性変形するため、前記カウルトップ
カバー20の伸長が可能となる。そのため、カウルトッ
プカバー20がカウルトップ部4から浮き上がったり、
或いは外れたりすることはなく、所定のシール機能及び
外観を維持できる。
【0040】なお、上述した実施例では樹脂パネルとし
てカウルトップカバーを例示しているが、勿論、本発明
の取付構造を多様な樹脂パネルに適用することも可能で
ある。
【0041】図10には本発明の第3実施例による取付
構造を示す。本実施例における樹脂パネル30は上述の
カウルトップカバー10,20とは異なり、被取付体3
1には密接させずに同被取付体31との間に所定の間隙
をもって取り付けられている。本実施例では樹脂パネル
30には開口が形成されておらず、同樹脂パネル30の
裏面からは、被取付体31に形成された取付孔31aの
外周面に対応する部位に凸部30aが形成されている。
同凸部30aは前記樹脂パネル30と被取付体31との
間に形成されている前記間隙と同一の突出寸法を有して
おり、その頂面が前記被取付体31の表面に当接してい
る。更に前記取付孔31aの一周縁の内側に対応する部
位には、係着部材26を固着する固着突起30bが前記
凸部30aよりも高く突設されている。前記係着部材2
6は上述の第2実施例と同様に樹脂パネル30とは別体
からなり、第2実施例と全く同一の構成及び寸法に形成
されている。そのため同係着部材26には同一の符号を
付してその説明は省略するが、前記係着部材26の係着
部26eは、その垂直部26cが前記取付孔31aから
突出し、前記樹脂パネル30と被取付体31との間の前
記間隙内に配されるような長さに設定されている。
【0042】この第3実施例でも、上述の実施例と同様
に樹脂パネル30の収縮や伸長が許容され、樹脂パネル
30と被取付体31との安定した取付状態を維持するこ
とができる。更には、開口が形成されていないため、樹
脂パネル30表面の外観が向上する。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の樹脂パ
ネルの取付構造では、例えば樹脂パネルが温度変化の大
きな部位に取り付けられるカウルトップカバーであった
場合にも、係着部材の固着端の外側表面と自由端の外側
表面との間の寸法が取付孔の係着部材挿入寸法よりも短
く設定されている。そのため、前記係着部材を取付孔に
嵌着した後にも前記カウルトップカバーがカウルトップ
部に対して移動可能となり、カウルトップカバーが周囲
の温度変化により伸縮した場合にもその伸縮を許容で
き、カウルトップカバーがカウルトップ部から浮き上が
ったり外れてしまうことがなくなり、外観も維持され
る。
【0044】また、前記カウルトップカバーの係着部材
を取付孔に合わせてから、カウルトップカバーをカウル
トップ部に押し付けるだけで、前記係着部材を取付孔に
嵌着させることができ、その作業は容易である。また、
前記係着部材は自由端に形成された係着部が取付孔の一
部周縁の内周面と下面とに係着するため、強固に嵌着さ
れ、例えば車体が激しく振動した場合などにも係着部材
が取付孔から抜脱することがなく、安定した取付状態が
維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付構造によりカウルトップカバーが
取り付けられた車体の斜視図である。
【図2】図1のカウルトップカバーの斜視図である。
【図3】前記カウルトップカバーの中央固着部の車両前
後方向の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例によるカウルトップカバー
の取付構造を示す上面斜視図である。
【図5】上記カウルトップカバーの係着部材をカウルト
ップ部の取付孔に嵌着させた状態を示す断面図である。
【図6】前記カウルトップカバーが収縮したときの取付
状態を示す断面図である。
【図7】前記カウルトップカバーが伸長したときの取付
状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施例の変形例による固着構造を
示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例による固着構造を示す断面
図である。
【図10】本発明の第3実施例による固着構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントウィンドシールド 3 エンジンルーム 4 カウルトップ部 4a ボルト挿通孔 4b 取付孔 5 フロントフード 6 クリップ 7 グロメット 10 カウルトップカバー 11 シール部材 12 メッシュ状開口 13 円孔 14 ボルト挿通孔 15 開口 15a 一周縁 16 係着部材 16a 固着端 16b 弾性部 16c 垂直部 16d 水平部 16d′ テーパ面 16e 係着部 20 カウルトップカバー 25 開口 25a 一周縁 25b 固着突起 26 係着部材 26a 固着部 26b 弾性部 26c 垂直部 26d 水平部 26e 係着部 30 樹脂パネル 30a 凸部 30b 固着突起 31 被取付体 31a 取付孔
フロントページの続き (72)発明者 神尾 建一 静岡県富士市青島町218番地日本プラスト 株式会社内 (72)発明者 関根 正幸 静岡県富士市青島町218番地日本プラスト 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付体に形成された取付孔に樹脂パネ
    ルに設けられた係着部材を嵌着して被取付体に前記樹脂
    パネルを取り付ける構造において、 前記係着部材は一端が前記パネルに固着されると共に弾
    性部が曲成された弾性片からなり、その自由端には前記
    取付孔の一部周縁の内周面と下面との双方又はいずれか
    一方に係着する係着部が形成され、前記固着端の外側表
    面と前記自由端の外側表面との間の寸法が前記取付孔の
    係着部材挿入寸法よりも短く設定されてなることを特徴
    とする樹脂パネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記係着部は垂直部と水平部とを有する
    略L字状をなしており、前記垂直部は前記係着部材を前
    記取付孔に嵌着した状態で同取付孔から突出する長さを
    有すると共に、前記水平部はその先端と前記固着端の外
    側表面との間の寸法が前記取付孔の係着部材挿入寸法よ
    りも長く設定されてなり、前記水平部の挿入端にテーパ
    面を有してなる請求項1記載の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性片は断面が略U字状をなす請求
    項1又は2記載の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記弾性片は断面が略V字状をなす請求
    項1又は2記載の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記樹脂パネルには矩形開口が形成さ
    れ、その開口の一周縁に前記係着部材の前記一端が固着
    されると共に同開口内に前記係着部材の自由端が収容さ
    れ、前記開口の他周縁は前記係着部材の前記固着端の内
    側表面と前記係着部の水平部先端との間の寸法よりも長
    く設定されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の取付
    構造。
  6. 【請求項6】 前記係着部材は前記樹脂パネルと一体に
    成形されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の取付構
    造。
  7. 【請求項7】 前記係着部材は前記樹脂パネルとは別部
    材からなり、その一端が前記樹脂パネルに固着されてな
    る請求項1〜5のいずれかに記載の取付構造。
  8. 【請求項8】 前記樹脂パネルは車両のカウルトップカ
    バーである請求項1〜7のいずれかに記載のカバー体取
    付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012106716A (ja) * 2010-10-22 2012-06-07 Kojima Press Industry Co Ltd カウルルーバー

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