JPH10239498A - 放射線増感紙 - Google Patents

放射線増感紙

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JPH10239498A
JPH10239498A JP4436297A JP4436297A JPH10239498A JP H10239498 A JPH10239498 A JP H10239498A JP 4436297 A JP4436297 A JP 4436297A JP 4436297 A JP4436297 A JP 4436297A JP H10239498 A JPH10239498 A JP H10239498A
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JP
Japan
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phosphor
intensifying screen
rare earth
alkaline earth
earth metal
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Pending
Application number
JP4436297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Takahara
武 高原
Akihisa Saito
昭久 斉藤
Eiji Koyaizu
英二 小柳津
Masaaki Tamaya
正昭 玉谷
Keiko Arubesaaru
恵子 アルベサール
Naohisa Matsuda
直寿 松田
Yoshikazu Fukazawa
美和 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン
化物蛍光体による放射線増感紙の高感度化等を損うこと
なく、撮影系の粒状性を向上させる。 【解決手段】 支持体1上に、希土類付活アルカリ土類
金属フッ化ハロゲン化物蛍光体からなる蛍光体層2を設
ける。蛍光体層2を構成する蛍光体粒子として、高温熱
プラズマ処理等を施した略真球状の希土類付活アルカリ
土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子を用いる。この
蛍光体層2上に保護膜3を設けて放射線増感紙4を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線撮影等に用い
られる放射線増感紙に関する。
【0002】
【従来の技術】医療診断や工業用非破壊検査等に利用さ
れるX線撮影等においては、通常、撮影系の感度を向上
させるために、放射線フィルムを放射線増感紙と組み合
せて使用している。このX線撮影等に用いられる放射線
増感紙としては、紙やプラスチック等からなる支持体上
に、蛍光体層とこれを保護する比較的薄い保護膜とを順
に形成したものが一般的である。
【0003】ところで、近年、医療診断等における被検
者の放射線被爆量の低減に対する要求が強まっている。
そのため、例えばX線直接撮影においては、高感度化し
た放射線フィルムや放射線増感紙を使用することによっ
て、被検者の被爆量低減が図られている。このような高
感度化は、放射線フィルムについては高感度フィルムを
使用することが一般的であり、また放射線増感紙におい
ては高発光効率の蛍光体が使用されている。
【0004】しかし、上述したような放射線フィルムや
放射線増感紙の高感度化は、以下に示すような問題を招
いている。すなわち、高感度フィルムを使用した場合、
鮮鋭度の低下は少ないものの、粒状性の低下を招いてし
まう。一方、放射線増感紙を高感度化した場合にも粒状
性の低下が問題となる。ここで、高発光効率の蛍光体と
して希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍
光体が注目されているが、このような蛍光体を使用した
場合、特に粒状性の低下が問題となる。X線撮影におけ
る被写体の識別能力は、粒状性および鮮鋭度の両方に関
係し、粒状性の悪化は特にコントラストの低い被写体の
識別能を低下させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、放射
線増感紙の高感度化、すなわち発光効率の高い蛍光体の
使用は、被検者の被爆量低減や鮮鋭度の向上には有効で
あるものの、粒状性を低下させるという問題を招いてい
る。特に、高発光効率の蛍光体として希土類付活アルカ
リ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体を用いた場合、粒
状性の低下が顕著になるという問題があった。
【0006】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、希土類付活アルカリ土類金属フッ化
ハロゲン化物蛍光体による放射線増感紙の高感度化等を
損うことなく、撮影系の粒状性を向上させることを可能
にした放射線増感紙を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために種々検討した結果、希土類付活アルカ
リ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体は通常の製造方法
で作製した場合には板状粒子となり、この板状の蛍光体
粒子が主な粒状性の低下要因となっていることを見出し
た。
【0008】本発明はこのような知見に基いて成された
もので、本発明の放射線増感紙は請求項1に記載したよ
うに、支持体と、前記支持体上に形成された蛍光体層
と、前記蛍光体層上に設けられた保護膜とを具備する放
射線増感紙において、前記蛍光体層は、略真球状の希土
類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子
からなることを特徴としている。
【0009】本発明の放射線増感紙においては、略真球
状の希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍
光体粒子を用いている。この略真球状の蛍光体粒子は、
蛍光体層全体としての発光を効率よくかつ均一に散乱さ
せ、また散乱光の分散を抑制する。よって、撮影系の粒
状性を向上させることができる。また、感度や鮮鋭度に
ついては、希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン
化物蛍光体が本来有する特性を損うことがない。従っ
て、感度や鮮鋭度と粒状性とを共に満足させることが可
能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0011】図1は、本発明の放射線増感紙の一実施形
態の構成を示す断面図である。同図において、1はプラ
スチックフィルムや不織布等からなる支持体であり、こ
の支持体1の一方の面上に蛍光体層2が設けられてい
る。この蛍光体層2上にはプラスチックフィルムやプラ
スチック被覆膜等からなる保護膜3が設けられており、
これらによって放射線増感紙4、例えばX線撮影用増感
紙が構成されている。
【0012】上述した蛍光体層2は、略真球状の希土類
付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子か
らなるものである。この希土類付活アルカリ土類金属フ
ッ化ハロゲン化物蛍光体としては、特に発光効率に優れ
る、 一般式:Ba1-x x FX: yEu (式中、MはSrおよびCaから選ばれる少なくとも 1
種を、XはClおよびBrから選ばれる少なくとも 1種
を示し、 xおよび yはそれぞれ 0≦ x≦ 0.5、0< y≦
0.2を満足する数である)で実質的に表される組成を有
するものが好ましく用いられる。なお、上記一般式の x
および yの値が上記範囲を外れると、いずれも発光効率
の低下を招く。
【0013】蛍光体層2に略真球状の希土類付活アルカ
リ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子を用いること
によって、上記蛍光体が本来有する高発光効率を損うこ
となく、蛍光体層2中における蛍光体粒子からの発光を
効率よくかつ均一に散乱させることができると共に、蛍
光体層2からの散乱光の分散を抑制することができるた
め、感度や鮮鋭度を維持した上で粒状性を向上させるこ
とが可能となる。
【0014】上述した蛍光体層2を構成する略真球状の
希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体
粒子の平均粒径は、 0.1〜20μm の範囲とすることが好
ましい。蛍光体粒子の平均粒径が 0.1μm 未満である
と、発光輝度の低下や蛍光体層2の形成性の低下等を招
くおそれがある。一方、蛍光体粒子の平均粒径が20μm
を超えると、鮮鋭度特性の低下等を招くおそれがある。
【0015】希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲ
ン化物蛍光体粒子は、おおよそ真球状の粒子形状を有し
ていればよいが、粒子の全体形状が真球状に近いと共
に、粒子表面の微細突起物が少なく、かつその粒径が揃
っているほど、蛍光体層2全体として、蛍光体粒子から
の発光を効率よくかつ均一に散乱させることができる。
このため、略真球状蛍光体粒子は短径に対する長径の比
(アスペクト比:長径/短径)が 1.2以下であることが
好ましく、さらに粒子個々の投影像の周囲長をL(μ
m)、投影像の実面積をA(μm 2 )としたとき、L2 /4
πAで表される形状因子Rが 1.5以下であることが好ま
しい。
【0016】すなわち、略真球状蛍光体粒子のアスペク
ト比が 1.2を超えると、蛍光体層2の均一性が損われて
散乱光の均一性が低下し、その結果として粒状性が低下
するおそれがある。ここで、アスペクト比は楕円体のよ
うな粒子の球状度を低く評価する傾向があり、粒子の全
体形状を評価するパラメータとしては有効であるもの
の、例えば粒子表面に微細突起物等が存在していても、
それら突起物自体はアスペクト比にあまり影響を及ぼさ
ない。
【0017】しかし、希土類付活アルカリ土類金属フッ
化ハロゲン化物蛍光体粒子の表面に微細突起物等が存在
していると、散乱光の均一性等が低下するため、アスペ
クト比 1.2以下を満足させた上で、上記した形状因子R
を 1.5以下とすることが好ましい。上記した形状因子R
は、例えば図2(a)に示すように、全体形状としては
真球度が高い粒子であっても、表面に微細突起物等が存
在していると大きな値(部分異形性大)となり、その反
面図2(b)に示すように、表面が比較的滑かであれば
多少真球度が低い粒子であっても低い値となる。すなわ
ち形状因子Rが小さいということは、粒子表面が滑らか
であること(部分異形性小)を意味し、形状因子Rは粒
子の部分形状の評価に有効なパラメータである。このよ
うな形状因子Rが 1.5を超えると、蛍光体層2による散
乱光が分散しやすくなるため、粒状性の向上効果が低下
したり、さらには感度や鮮鋭度が低下するおそれがあ
る。このように、粒子の全体形状を評価するのに有効な
アスペクト比が 1.2以下であると共に、上述した粒子表
面の微細突起物等の有無の判定に有効な形状因子Rが
1.5以下である略真球状の希土類付活アルカリ土類金属
フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子で蛍光体層2を構成する
ことによって、感度や鮮鋭度を維持した上で粒状性を向
上させることが可能となる。
【0018】上述したような略真球状の希土類付活アル
カリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子は、例えば
以下のようにして作製することができる。すなわち、原
料となる希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化
物蛍光体を溶融した後、急冷することにより略真球状の
希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体
粒子が得られる。具体的には、例えば原料蛍光体粒子を
キャリアガスと共に高温の熱プラズマ中に供給し、短時
間の後に熱プラズマの外部に出して急冷する方法が用い
られる。ここで、熱プラズマとは気体の高温電離状態を
意味し、数〜数十メガヘルツの高周波電磁波または直流
電流による気体放電により発生させることができ、いわ
ゆるトーチまたはフレーム部のガス温度は数千〜数万度
Cに達するものである。
【0019】略真球状の希土類付活アルカリ土類金属フ
ッ化ハロゲン化物蛍光体粒子の作製に、熱プラズマ中で
の溶融を適用する場合、高温での蛍光体の蒸発を避ける
ために、熱プラズマの出力、原料蛍光体の供給位置等を
調整し、数千〜数万度Cの高温プラズマフレーム部より
も温度が低いフレーム部周辺に原料蛍光体を投入するこ
とが望ましい。そして、上記したような製造工程の条件
を制御すると共に、必要に応じて形状分級や篩分け等を
行うことによって、上述したような形状および粒子径を
有する略真球状の希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハ
ロゲン化物蛍光体粒子が得られる。
【0020】上述した実施形態の放射線増感紙4は、例
えば以下のようにして作製する。すなわち、まず略真球
状の希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍
光体粒子を結合剤と共に適当量混合し、さらにこれに有
機溶剤を加えて適当な粘度の蛍光体塗布液を調製する。
この蛍光体塗布液をナイフコータやロールコータ等によ
り支持体1上に塗布、乾燥して、蛍光体層2を形成す
る。なお、増感紙の中には支持体1と蛍光体層2との間
に光反射層、光吸収層、金属箔層等を設けた構造のもの
があるが、その場合には予め支持体1上に光反射層、光
吸収層、金属箔層等を形成しておき、その上に蛍光体塗
布液を塗布、乾燥して蛍光体層2を形成すればよい。
【0021】蛍光体塗布液の調製に使用する結合剤とし
ては、硝化綿、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポ
リビニルブチラール、綿状ポリエステル、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマー、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)アク
リレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、セルロー
スアセテートブチレート、ポリビニルアルコール等の従
来から使用されているものが例示される。また、有機溶
剤としては、例えばエタノール、メチルエチルエーテ
ル、酢酸ブチル、酢酸エチル、エチルエーテル、キシレ
ン等が用いられる。なお、蛍光体塗布液には必要に応じ
て、フタル酸、ステアリン酸等の分散剤や燐酸トリフェ
ニル、フタル酸ジエチル等の可塑剤を添加することがで
きる。
【0022】また、支持体1としては、例えば酢酸セル
ロース、プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、
ポリイミド、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリ
カーボネート等の樹脂をフィルム状に成形したものを用
いることができる。
【0023】そして、上記した蛍光体層2の上に保護膜
3を形成することによって、目的とする放射線増感紙4
が得られる。保護膜3としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミ
ド等の透明樹脂フィルムを用いることができる。これら
透明樹脂フィルムからなる保護膜3は蛍光体層2上にラ
ミネートする。また、酢酸セルロース、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘
導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−
酢酸ビニルコポリマー、ポリカーボネート、ポリビニル
ブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルホ
ルマール、ポリウレタン等の樹脂を溶剤に溶解させて適
当な粘度とした保護膜塗布液を、蛍光体層2上に塗布、
乾燥することによっても、放射線増感紙4を得ることが
できる。
【0024】上述した実施形態の放射線増感紙4におい
ては、蛍光体層2に発光効率の高い希土類付活アルカリ
土類金属フッ化ハロゲン化物蛍光体を用いて、この蛍光
体の特性に由来する優れた感度特性や鮮鋭度特性を得た
上で、上記蛍光体の粒子形状を略真球状とすることによ
り、粒状性を向上させることができる。すなわち、優れ
た感度特性や鮮鋭度特性を維持した上で、粒状性の向上
を図ることが可能となる。従って、例えば医療用X線撮
影等に使用した場合に、被検者に対するX線被曝量を低
減した上で、良好な診断能を得ることができる。また、
工業用非破壊検査等に使用した場合には、X線量を低減
した上で検査精度の向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0026】実施例1 まず、希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物
蛍光体粒子として略真球状のBaFCl:Eu蛍光体粒
子を以下のようにして作製した。
【0027】すなわち、BaF2 粒子をBaFClの化
学量論組成より過剰のBaCl2 を含むBaCl2 水溶
液中に懸濁し、BaF2 がBaFClになるまでよく撹
拌した。次いで、これを濾過して水と過剰のBaCl2
を除去した。得られたBaFClを再び水中に懸濁さ
せ、これに適当量のEuF2 とEuCl3 を加えてよく
撹拌した。これを再び濾過し、得られた粉体を乾燥し
た。
【0028】次に、上記した粉体を窒素雰囲気中にて 7
00℃で焼成した。冷却後粉体を水洗してBaFCl:E
u蛍光体を得た。そして、このBaFCl:Eu蛍光体
粒子を、アルゴンガスをキャリアガスとして4MHz、 6kW
出力の高周波プラズマの周辺部に供給し、溶融した後に
急冷することによって、平均粒径が 3.5μm の略真球状
のBaFCl:Eu蛍光体粒子を得た。この略真球状の
BaFCl:Eu蛍光体粒子のアスペクト比および形状
因子Rを画像処理により評価したところ、アスペクト比
は 1.2以下、形状因子Rは 1.5以下であった。
【0029】上述した略真球状のBaFCl:Eu蛍光
体粒子(粒体)10重量部に、結合剤として塩化ビニル−
酢酸ビニルコポリマー 1重量部と有機溶剤として適当量
の酢酸エチルとを混合して、蛍光体塗布液を調製した。
この蛍光体塗布液を、カーボンブラックを練込んだ厚さ
250μm のポリエチレンテレフタレートフィルムからな
る支持体上に、乾燥後の蛍光体塗布重量が 50mg/cm2
なるようにナイフコータで均一に塗布し、乾燥させて蛍
光体層を形成した。この蛍光体層の上に厚さ 9μm のポ
リエチレンテレフタレートフィルムからなる保護膜をラ
ミネートして、目的とするX線増感紙(X線フロント増
感紙)を作製した。このX線増感紙を後述する特性評価
に供した。
【0030】比較例1 実施例1の蛍光体粒子の製造工程において、高周波プラ
ズマ処理を施していないBaFCl:Eu蛍光体、すな
わち焼成後のBaFCl:Eu蛍光体粉末を用いる以外
は、実施例1と同様にしてX線増感紙を作製し、後述す
る特性評価に供した。ここで用いたBaFCl:Eu蛍
光体は板状粒子からなり、そのアスペクト比および形状
因子Rを画像処理により評価したところ、アスペクト比
は 2以上、形状因子Rは 3以上であった。
【0031】上述した実施例1および比較例1による各
X線増感紙について、レギュラータイプフィルム(コニ
カ社製、A)を用いて、その感度、鮮鋭度、粒状性を測
定、評価した。その結果を表1に示す。なお、増感紙の
写真性能は、厚さ 100mmの水ファントムを通して、管電
圧 120kVのX線で撮影した場合の写真感度、鮮鋭度、粒
状性であり、写真感度は比較例1の増感紙を 100とした
場合の相対値、鮮鋭度は空間周波数 2本/mm におけるM
TF値を求め、該空間周波数における比較例1の増感紙
のMTF値を 100とした場合の相対値、粒状性は写真濃
度 1.0、空間周波数3.12本/mm における相対RMS値で
ある。
【0032】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1によるX線増感紙は
比較例1による増感紙に比べて、粒状性が大幅に向上し
ており、その上で感度や鮮鋭度も向上していることが分
かる。
【0033】実施例2 まず、希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物
蛍光体粒子として略真球状のBaFBr:Eu蛍光体粒
子を以下のようにして作製した。
【0034】すなわち、BaF2 粒子をBaFBrの化
学量論組成より過剰のBaBr2 を含むBaBr2 水溶
液中に懸濁し、BaF2 がBaFBrになるまでよく撹
拌した。次いで、これを濾過して水と過剰のBaBr2
を除去した。得られたBaFBrを再び水中に懸濁さ
せ、これに適当量のEuF2 とEuBr3 を加えてよく
撹拌した。これを再び濾過し、得られた粉体を乾燥し
た。
【0035】次に、上記した粉体を窒素雰囲気中にて 7
00℃で焼成した。冷却後粉体を水洗してBaFBr:E
u蛍光体を得た。そして、このBaFBr:Eu蛍光体
粒子を、アルゴンガスをキャリアガスとして4MHz、 6kW
出力の高周波プラズマの周辺部に供給し、溶融した後に
急冷することによって、平均粒径が 4.0μm の略真球状
のBaFBr:Eu蛍光体粒子を得た。この略真球状の
BaFBr:Eu蛍光体粒子のアスペクト比および形状
因子Rを画像処理により評価したところ、アスペクト比
は 1.2以下、形状因子Rは 1.5以下であった。
【0036】上述した略真球状のBaFBr:Eu蛍光
体粒子(粒体)10重量部に、結合剤として塩化ビニル−
酢酸ビニルコポリマー 1重量部と有機溶剤として適当量
の酢酸エチルとを混合して、蛍光体塗布液を調製した。
この蛍光体塗布液を、カーボンブラックを練込んだ厚さ
250μm のポリエチレンテレフタレートフィルムからな
る支持体上に、乾燥後の蛍光体塗布重量が 50mg/cm2
なるようにナイフコータで均一に塗布し、乾燥させて蛍
光体層を形成した。この蛍光体層の上に厚さ 9μm のポ
リエチレンテレフタレートフィルムからなる保護膜をラ
ミネートして、目的とするX線増感紙(X線フロント増
感紙)を作製した。このX線増感紙を後述する特性評価
に供した。
【0037】比較例2 実施例1の蛍光体粒子の製造工程において、高周波プラ
ズマ処理を施していないBaFBr:Eu蛍光体、すな
わち焼成後のBaFBr:Eu蛍光体粉末を用いる以外
は、実施例1と同様にしてX線増感紙を作製し、後述す
る特性評価に供した。ここで用いたBaFBr:Eu蛍
光体は板状粒子からなり、そのアスペクト比および形状
因子Rを画像処理により評価したところ、アスペクト比
は 2以上、形状因子Rは 3以上であった。
【0038】上述した実施例2および比較例2による各
X線増感紙について、レギュラータイプフィルム(コニ
カ社製、A)を用いて、その感度、鮮鋭度、粒状性を、
実施例1と同様にして測定、評価した。その結果を表2
に示す。
【0039】
【表2】 表2から明らかなように、実施例2によるX線増感紙は
比較例2による増感紙に比べて、粒状性が大幅に向上し
ており、その上で感度や鮮鋭度も向上していることが分
かる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線増
感紙によれば、希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロ
ゲン化物蛍光体による感度特性や鮮鋭度特性を維持した
上で、粒状性を向上させることができる。従って、低放
射線量で粒状性に優れた高画質の放射線像を得ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の放射線増感紙の一実施形態の構成を
示す断面図である。
【図2】 本発明の放射線増感紙に用いる略真球状の蛍
光体粒子の形状を説明するための図である。
【符号の説明】 1……支持体 2……略真球状の希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハ
ロゲン化物蛍光体粒子からなる蛍光体層 3……保護膜 4……放射線増感紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉谷 正昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 アルベサール 恵子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 松田 直寿 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 深澤 美和 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、前記支持体上に形成された蛍
    光体層と、前記蛍光体層上に設けられた保護膜とを具備
    する放射線増感紙において、 前記蛍光体層は、略真球状の希土類付活アルカリ土類金
    属フッ化ハロゲン化物蛍光体粒子からなることを特徴と
    する放射線増感紙。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放射線増感紙において、 前記希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物蛍
    光体は、 一般式:Ba1-x x FX: yEu (式中、MはSrおよびCaから選ばれる少なくとも 1
    種を、XはClおよびBrから選ばれる少なくとも 1種
    を示し、 xおよび yはそれぞれ 0≦ x≦ 0.5、0< y≦
    0.2を満足する数である)で実質的に表される組成を有
    することを特徴とする放射線増感紙。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の放射線増感紙において、 前記略真球状の希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロ
    ゲン化物蛍光体粒子は短径に対する長径の比が 1.2以下
    であることを特徴とする放射線増感紙。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の放射線増感紙において、 前記略真球状の希土類付活アルカリ土類金属フッ化ハロ
    ゲン化物蛍光体粒子は粒子個々の投影像の周囲長をL、
    投影像の実面積をAとしたとき、L2 /4πAで表される
    形状因子Rが 1.5以下であることを特徴とする放射線増
    感紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7288769B2 (en) 2002-11-18 2007-10-30 Siemens Aktiengesellschaft Method for the production of and protective layer for a layer of luminescent material
JP2020086356A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 日亜化学工業株式会社 波長変換部材の製造方法、及び、発光装置の製造方法

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