JPH10246729A - 微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法 - Google Patents

微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法

Info

Publication number
JPH10246729A
JPH10246729A JP6546697A JP6546697A JPH10246729A JP H10246729 A JPH10246729 A JP H10246729A JP 6546697 A JP6546697 A JP 6546697A JP 6546697 A JP6546697 A JP 6546697A JP H10246729 A JPH10246729 A JP H10246729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microtip
layer
substrate
tip
bonding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6546697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Shimada
康弘 島田
Tsutomu Ikeda
勉 池田
Takayuki Yagi
隆行 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6546697A priority Critical patent/JPH10246729A/ja
Publication of JPH10246729A publication Critical patent/JPH10246729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】走査型トンネル電流顕微鏡、あるいは微小な力
を検出する原子間力顕微鏡に用いられる微小ティップ
(探針)と該ティップを有するプローブ、及びこれらの
製造方法。 【解決手段】微小ティップが金属を主材とし、該微小テ
ィップの表面に金属酸化物が形成されている微小ティッ
プと、これを用いた微小電流または微小力検出力プロー
ブを構成する。(a)第1基板の表面に凹部を形成し、
(b)凹部を含む第1基板上に剥離層を形成し、(c)
凹部を含む剥離層上に金属が主材の微小ティップを形成
し、(d)第2基板上に接合層を形成し、(e)第1基
板の凹部を含む剥離層上の微小ティップを、第2基板上
の接合層に接合し、(f)剥離層と微小ティップの界面
で剥離を行い、第2基板の接合層上に微小ティップを転
写し、(g)第2基板の接合層上に転写された微小ティ
ップ表面を酸化する諸工程を有する微小ティップまたは
プローブの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型トンネル電
流顕微鏡、あるいは微小な力を検出する原子間力顕微鏡
等に用いられる微小ティップ(探針)と該ティップを有
するプローブ、及びこれらの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年において、導体の表面原子の電子構
造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、ST
Mと略す)が開発され(G.Binnig et a
l.,Phys.Rev.Lett,49,57(19
82))、単結晶、非晶質を問わず実空間像を高い分解
能をもって測定することができるようになった。しかも
試料に電流による損傷を与えずに低電力で観測できる利
点も有し、更に大気中でも動作し、種々の材料に対して
用いることができるので、今後広範囲な応用が期待され
ている。かかるSTMは金属のティップと導電性物質間
に電圧を加えて1nm程度の距離まで近づけるとトンネ
ル電流が流れることを利用している。この電流は両者の
距離変化に非常に敏感であり、かつ指数関数的に変化す
るので、トンネル電流を一定に保つようにティップを走
査することにより実空間の表面構造を原子オーダーの分
解能で観察することができる。このSTMを用いた解析
の対象物は導電性材料に限られていたが、導電性材料の
表面に薄く形成された絶縁層の構造解析にも応用され始
めている。更に、上述の装置、手段は微小電流を検知す
る方法を用いているため、媒体に損傷を与えず、かつ低
電力で観測できる利点をも有する。また、大気中での作
動も可能であるため、STMの手法を用いて、半導体あ
るいは高分子材料等の原子オーダー、分子オーダーの観
察評価、微細加工(E.E.Ehrichs,Proc
eedings of 4th Internatio
nal Conference on Scannin
g tunneling Micro scopy/S
pectroscopy,“89,S13−3)、及び
情報記録再生装置等のさまざまな分野への応用が研究さ
れている。また、原子間力顕微鏡(以下、AFMと略
す)によれば物質の表面に働く斥力、引力を検知するた
め導体、絶縁体を問わず試料表面の凹凸像が測定でき
る。このAFMには片持ち梁(カンチレバー)の自由端
に微小ティップを形成したものが用いられている。さら
に、AFMプローブの微小ティップに導電性を付与して
AFMとSTMの機能を同時に併せ持つプローブが作製
され、微小ティップと試料との間に電圧を印加して試料
の導電性と形状に関する情報を同時に得たり、微小ティ
ップと記録媒体を接触させて微小ティップと記録媒体の
間に電圧を印加することにより記録媒体の導電性を変化
させるメモリーの技術などが開発されている。
【0003】上記プローブに用いられる微小ティップの
作製方法としては、図8(a)に示されるように、たと
えば基板201上の薄膜層202を円形にパターニング
し、それをマスクにして基板201をエッチングし、サ
イドエッチングを利用してティップ203を形成する方
法(O.Wolter,et al.,“Microm
achined silicon sensors f
or scanning force microsc
opy”,J.Vac.Sci.Technol.B9
(2),Mar/Apr,1991,pp1353−1
357)、さらには図8(b)に示されるように、逆テ
ーパーをつけたレジスト205のレジスト開口部206
に基板204を回転させながら導電性材料207を斜め
から蒸着し、リフトオフすることによりティップ208
を形成するスピント(Spindt)等により提案され
た方法(C.A.Spindt,et al.,“Ph
ysical properties of thin
film fieldemission catho
de with molybdenum cones”
J.Appl.Phys.,47.1976,pp52
48−5263)等がある。また、半導体製造プロセス
技術を使い単結晶シリコンを用いて異方性エッチングに
より形成した微小ティップが知られている(米国特許第
5,221,415号明細書)。この微小ティップの形
成方法は、図9に示すように、まず二酸化シリコン51
0、512のマスクを被覆したシリコンウエハ514に
異方性エッチングによりピット518を設け、二酸化シ
リコン510、512を除去し、次に全面に窒化シリコ
ン層520、521を被覆してカンチレバー(片持ち
梁)及び微小ティップとなるピラミッド状ピット522
を形成し、カンチレバー形状にパターニングした後、裏
面の窒化シリコン521を除去し、ソウカット534と
Cr層532を設けたガラス板530と窒化シリコン5
20を接合し、シリコンウエハ514をエッチング除去
することによりマウンティングブロック540に転写さ
れた窒化シリコンからなるティップとプローブを作製す
るものである。
【0004】しかし、図8に示したような従来例のもの
においては、ティップを形成する際のシリコンのエッチ
ング条件やレジストのパターニング条件及び導電性材料
の蒸着条件等を一定にするには厳しいプロセス管理が必
要となり、形成される複数の微小ティップの高さや先端
曲率半径等の正確な形状を維持するのが難しい、という
問題点があった。また、図8(a)や図9に示したよう
なプローブは、導電性を付与する場合、導電体材料を真
空蒸着法やスパッタリング法によりコーティングするこ
とになるが、導電体膜の粒塊が現れ、再現性良く粒塊の
制御をすることが困難であるという問題点があった。こ
のようなことから、シリコン基板を異方性エッチングし
た凹部を有する雌型基板に金属材料を堆積し、パターニ
ングし、これを任意の基板に転写する方法が開発された
(特開平06−084455号公報)(図10参照)。
この方法は、異方性エッチングにより先端の形状が再現
性良くかつ鋭利に形成され、材料自体が導電性を有する
ため導電性材料を被覆する必要がなく、雌型基板をエッ
チング除去することなくティップを形成できる優れた技
術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示し
たプローブを用いた場合、以下のような課題を有してい
た。すなわち、ティップを試料に接触させ、試料に対し
て荷重を加えながら走査する場合、金属の先端を有する
微小ティップは摩耗しやすく、また、特に、金属の試料
に対して金属の微小ティップを接触させた場合の摩耗が
大きく、たとえば清浄なAu表面をPtよりなる微小テ
ィップで観察する場合、荷重が1×10-10N以下であ
っても接触走査により摩耗が起こるという問題が生じ
る。さらに、ティップと試料(記録媒体)との間に高い
電圧を印加する場合、金属の先端を有する微小ティップ
は電界や熱の影響により変形しやすいという課題を有し
ていた。
【0006】そこで、本発明は、上記した図8、9、1
0に示すような従来技術の有する課題を解決し、導電性
材料のスパッタリング等による導電性付与の必要がな
く、微小ティップを試料に接触させて荷重走査した場合
に摩耗が小さく、高い電圧印加に対して微小ティップ先
端が変形せず、再現性の良い均一な形状が得られ、先端
が鋭利に形成でき、ティップの複数化(マルチ化)が容
易となる微小ティップとこれを用いた微小電流または微
小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、微小ティップとこれを用いた微小電流また
は微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法を、つ
ぎのように構成したことを特徴とするものである。すな
わち、本発明の微小ティップは、基板と、該基板上に形
成された金属よりなる接合層と、該接合層上に形成され
た微小ティップ部と、該微小ティップ部と接合層に囲ま
れた中空の領域とを有する微小ティップにおいて、該微
小ティップが金属を主材とし、該微小ティップの表面に
金属酸化物が形成されていることを特徴としている。ま
た、本発明のプローブは、基板と、該基板上に形成され
た弾性体と、該弾性体上に形成された金属よりなる接合
層と、該接合層上に、微小ティップ部と該微小ティップ
部と該接合層に囲まれた中空の領域とを有する微小電流
または微小力検出用の微小ティップが設けられてなるプ
ローブにおいて、該微小ティップが金属を主材とし、そ
の表面に金属酸化物が形成されていることを特徴として
いる。そして、これらの本発明においては、そのティッ
プは、その主材である金属がアルミニウムAl、チタン
Ti、バナジウムV、クロムCr、ニッケルNi、ジル
コニウムZr、ニオブNb、モリブデンMo、スズS
n、ハフニウムHf、タンタルTa、タングステンW、
レニウムRe、のいずれかであることを特徴としてい
る。また、本発明の微小ティップの製造方法は、(a)
第1基板の表面に凹部を形成する工程と、(b)前記凹
部を含む第1基板上に剥離層を形成する工程と、(c)
前記凹部を含む剥離層上に金属が主材の微小ティップを
形成する工程と、(d)第2基板上に接合層を形成する
工程と、(e)前記第1基板の凹部を含む剥離層上の微
小ティップを、前記第2基板上の接合層に接合する工程
と、(f)前記剥離層と微小ティップの界面で剥離を行
い、前記第2基板の接合層上に微小ティップを転写する
工程と、(g)前記第2基板の接合層上に転写された微
小ティップ表面を酸化する工程と、を少なくとも有する
ことを特徴としている。また、本発明のプローブの製造
方法における前記(c)の工程の一つの形態は、剥離層
上に形成されたティップ主材上に、確実に微小ティップ
を圧着するために接合補助層を形成したことを特徴とし
ている。また、本発明の微小ティップの製造方法におけ
る前記(c)の工程の他の形態は、剥離層上にティップ
主材を形成する前に、確実に微小ティップを剥離するた
めに剥離補助層を形成し、かつ前記(g)の工程の前に
前記剥離補助層を除去することを特徴としている。ま
た、本発明の微小ティップの製造方法における前記
(c)の工程のさらに他の形態は、剥離層上にティップ
主材を形成する前に確実に微小ティップを剥離するため
に剥離補助層を形成すると共に、該剥離層上に形成され
たティップ主材上に確実に微小ティップを圧着するため
に接合補助層を形成し、かつ前記(g)の工程の前に前
記剥離補助層を除去することを特徴としている。また、
本発明の微小ティップの製造方法の他の形態は、前記第
1基板の表面に複数の該凹部を形成すると共に、前記第
2基板上に複数の該微小ティップを形成することを特徴
としている。また、本発明の微小電流または微小力検出
用プローブの製造方法は、(a)第1基板の表面に凹部
を形成する工程と、(b)前記凹部を含む第1基板上に
剥離層を形成する工程と、(c)前記凹部を含む剥離層
上に微小ティップを形成する工程と、(d)第2基板上
に弾性体材料を形成する工程と、(e)前記第2基板の
弾性体材料上に接合層を形成する工程と、(f)前記第
1基板の凹部を含む剥離層上の微小ティップを、前記第
2基板上の接合層に接合する工程と、(g)前記剥離層
と微小ティップの界面で剥離を行い、前記第2基板にお
ける弾性体材料の接合層上に微小ティップを転写する工
程と、(h)前記第2基板の一部を除去して弾性体材料
から弾性体を形成する工程と、(i)前記第2基板にお
ける弾性体の接合層上に転写された微小ティップ表面を
酸化する工程と、を少なくとも有することを特徴として
いる。また、本発明のプローブの製造方法における前記
(c)の工程の一つの形態は、剥離層上に形成されたテ
ィップ主材上に、確実に微小ティップを圧着するために
接合補助層を形成したことを特徴としている。また、本
発明のプローブの製造方法における前記(c)の工程の
他の形態は、剥離層上にティップ主材を形成する前に確
実に微小ティップを剥離するために剥離補助層を形成
し、かつ前記(i)の工程の前に前記剥離補助層を除去
することを特徴としている。また、本発明のプローブの
製造方法における前記(c)の工程のさらに他の形態
は、剥離層上にティップ主材を形成する前に確実に微小
ティップを剥離するために剥離補助層を形成すると共
に、該剥離層上に形成されたティップ主材上に確実に微
小ティップを圧着するために接合補助層を形成し、かつ
前記(i)の工程の前に前記剥離補助層を除去すること
を特徴としている。また、本発明のプローブの製造方法
の他の形態は、前記第1基板の表面に複数の該凹部を形
成すると共に、前記第2基板上に複数の該微小ティップ
を形成することを特徴としている。そして、本発明のこ
れらの微小ティップの製造方法またはプローブの製造方
法においては、そのティップは、その主材である金属が
アルミニウムAl、チタンTi、バナジウムV、クロム
Cr、ニッケルNi、ジルコニウムZr、ニオブNb、
モリブデンMo、スズSn、ハフニウムHf、タンタル
Ta、タングステンW、レニウムRe、のいずれかであ
ることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、上記したとおり、基板
あるいは弾性体上に形成された接合層、該接合層上に形
成されたティップ、及び該接合層と該ティップとに囲ま
れた中空の領域、を有する微小電流検出用または微小力
検出用のプローブであり、該微小ティップ主材が金属
で、かつ、その表面が金属酸化膜であることを特徴とす
るものであって、これにより前述した本発明の課題を達
成することができるものであるが、以下に、その製造方
法の詳細を図に基づいて説明する。図1はその製造工程
を示す断面図である。第一に、シリコンよりなる第1基
板1の表面に凹部3を形成する。これには、まず第1基
板1に保護層2を形成し、次に、保護層2の所望の箇所
を、フォトリソグラフィとエッチングによりパターニン
グしてシリコンの一部を露出させ、次に、結晶軸異方性
エッチング等を用いてシリコンをエッチングして凹部3
を形成する方法が用いられる。保護層2としては二酸化
シリコンや窒化シリコンを用いることができる。シリコ
ンのエッチングにはティップ先端部を鋭利に形成できる
結晶軸異方性エッチングを用いることが好ましい。エッ
チング液に水酸化カリウム水溶液等を用いることにより
(111)面と等価な4つの面で囲まれた逆ピラミッド
状の凹部3を形成することができる(図1(a)参
照)。
【0009】第二に、第1基板1表面の保護層2を除去
し、剥離層4を形成する。この剥離層4形成後の工程
で、剥離層4上に微小ティップ5材料を成膜した後、微
小ティップ5を剥離層4から剥離するため、微小ティッ
プ5材料が剥離しやすい剥離層4材料を選択する必要が
ある。すなわち、剥離層4の材料はティップ5材料との
反応性・密着性が小さいことが必要である。特に、第1
基板1にシリコンを用いる場合は、熱酸化炉をもちいて
シリコン表面を熱酸化することにより再現性・制御性良
く容易に二酸化シリコン(SiO2)よりなる剥離層4
を得ることができ、また、第1基板凹部を尖鋭化するこ
とが可能である。
【0010】第三に、前記凹部を含む剥離層4上に微小
ティップ5を形成する。微小ティップ5材料の成膜には
既知の薄膜作製技術である真空蒸着法、スパッタリング
法等が用いられる。成膜後既知のフォトリソグラフィー
の手法を用いて微小ティップ5材料をパターニングし、
微小ティップ部とする(図1(c)参照)。微小ティッ
プ5の構成および材料は目的に応じて選択される。本発
明の場合、試料や記録媒体に対して電圧を印加でき、か
つ、接触走査や高電圧印加に対して微小ティップ5先端
の変形が起こりにくい構成及び材料を選択する必要があ
る。すなわち本発明においてはティップ主材51は導電
性を有する金属であり、かつ、ティップの最表面は表面
酸化膜54である。表面酸化が容易でかつ表面酸化によ
り硬い安定な酸化物を形成する金属としてはアルミニウ
ムAl、チタンTi、クロムCr、ニッケルNi、スズ
Sn、タンタルTa、タングステンW、レニウムRe等
をあげることができる。また酸化膜の導電性は絶縁体、
半導体、導体と異なり、目的に応じで材料が選択され
る。しかし、これらの金属は比較的剥離層4との接合力
が大きく、後に述べる圧着工程において剥離しにくい性
質がある。そこで、本発明においては微小ティップ形成
プロセスにおいて接合補助層52および/または剥離補
助層53を設けることを特徴とする。すなわち、接合補
助層52はティップ主材を堆積した後、ティップ主材上
に形成するものである。接合補助層52は、接合層7と
ティップ主材との中間層であり、これら2層との密着力
に優れることにより、確実に微小ティップの圧着を行う
ものである。また、剥離補助層53はティップ主材を形
成する前に、剥離層4上に形成されるものである。剥離
補助層53は、ティップ主材51と剥離層4との中間層
であり、これらのうちいずれかとの剥離性に優れること
により、確実に微小ティップの剥離を行うものである。
剥離補助層53の材料としては剥離層4との反応性の小
さい材料が望ましい。接合補助層52の材料としては、
圧着における接合層7との密着性の大きい材料が望まし
い。剥離補助層53、接合補助層52のいずれもAuが
優れている。
【0011】第四に、第2基板8または第2基板8上に
形成されたカンチレバー等の弾性体9上に接合層7を形
成する。第2基板8および弾性体9は接合層7を介して
微小ティップ5を支持する部材である。接合層7は圧力
によりティップを接合するためのものであり、微小ティ
ップ5と接合層7に金属を用いれば、圧力で互いに変形
することにより金属結合を得ることができる。そこで、
材料としては金属、特にAu、Ptのような延性・展性
に富んだ金属が望ましい。なお、微小電流を取り出すた
めの配線10は、接合層7と同一材料で同一層に形成し
ても良い。また、微小ティップを弾性体の先端に配置す
ることにより、AFMプローブとして使用することが可
能である。弾性体としては、カンチレバー(片持ち梁)
や薄膜平板を2つのねじり梁で支持したトーションレバ
ー等が考えられる。弾性体の材料としては機械特性にす
ぐれ、かつ、薄膜にしたときの残留応力が小さいものが
良い。弾性体はまたアクチュエータの機能を有していて
もよい。
【0012】第五に、前記凹部3を含む剥離層4上の微
小ティップ5材料を接合層7に接合する。これには、そ
れぞれの基板を真空チャック等により保持できるアライ
メント装置を用い、第1基板1上の微小ティップ5と第
2基板8上の接合層7とを位置合わせして対向・接触さ
せ、更に荷重を加えることにより微小ティップ5と接合
層7の接合(圧着)を行う(図1(d)参照)。
【0013】第六に、前記剥離層4と微小ティップ5材
料の界面で剥離を行い接合層7上に微小ティップ5材料
を転写する。すなわち、第1基板1と第2基板8を引き
離すことにより、剥離層4と微小ティップ5との界面で
剥離させる。第七に、剥離補助層53を除去する。これ
は、エッチングにより剥離層全体を除去する方法と、微
小ティップ先端を試料表面に接触させて電圧あるいは荷
重走査等の方法により先端部の剥離補助層のみを除去す
る方法がある。第八に、ティップ主材の表面を酸化する
(図1(e)参照)。これは通常大気中または酸素雰囲
気中で加熱する方法を用いる。この方法により薄い酸化
膜を制御良く確実に形成できる。たとえばスパッタリン
グ法等により表面に酸化膜を堆積する場合はティップ先
端形状がスパッタ粒子の形状に支配されるため、第1基
板の熱酸化により尖鋭化されたティップ先端形状を保存
することができないが、この方法により第1基板凹部の
形状をほぼそのまま微小ティップ先端形状とすることが
できる。また、化学変化に対して安定であり、融点が高
く、摩耗しにくいという特長を有する。また、過剰な電
流がティップと媒体の間に流れるのを抑制する効果も有
する。また、一部の金属には酸化膜との接合により整流
特性を有するものがあり、これを利用することにより逆
バイアスでの過電流を防止し、順バイアスでの微弱電流
検出に有利なプローブを提供することができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]実施例1は、本発明の第一態様であるST
M用プローブ及びその製造方法を構成したものである。
図2にプローブの構成を示す。基板上に形成された接合
層7上に微小ティップ5が接合されている。また、配線
10が接合層7に接続されている。図1は本実施例のプ
ローブの製造工程を示す断面図である。以下、この図に
従い製造方法を説明する。まず、面方位(100)の単
結晶シリコンウエハを第1基板1として用意した。次
に、保護層2としてシリコン熱酸化膜を100nm形成
した。次に、保護層2の所望の箇所を、フォトリソグラ
フィとエッチングによりパターニングし、4μm平方の
シリコンを露出した。次に、水酸化カリウム水溶液を用
いた結晶軸異方性エッチングによりパターニング部のシ
リコンをエッチングした。なお、エッチング条件は、濃
度30%の水酸化カリウム水溶液を用い、液温90℃、
エッチング時間は10分とした。このとき(111)面
と等価な4つの面で囲まれた深さ約3μmの逆ピラミッ
ド状の凹部3が形成された(図1(a)参照)。
【0015】次に、保護層2である熱酸化膜をフッ酸と
フッ化アンモニウムの混合水溶液(HF:NH4F=
1:5)で除去した。次に、120℃に加熱した硫酸と
過酸化水素水の混合液、及び、2%フッ酸水溶液を用い
て第1基板1の洗浄を行った。次に、酸化炉をもちいて
第1基板1を酸素及び水素雰囲気中で1000℃に加熱
し、剥離層4である二酸化シリコンを400nm堆積し
た(図1(b)参照)。次に、微小ティップ5となる部
分を作製する。まず、ティップ主材51としてレニウム
Reをスパッタリング法により100nm堆積した。次
に接合補助層52として金Auをスパッタリング法によ
り200nm堆積した。次に、ティップ主材51および
接合補助層52をフォトリソグラフィおよびSF6ガス
とBCl3ガスを用いたドライエッチングによりパター
ニングし、微小ティップ5を形成した。
【0016】次に第2基板8として表面酸化膜を形成し
たシリコン基板を用意し、この表面にクロムCrを5n
m、Auを300nm真空蒸着法により、成膜しフォト
リソグラフィとエッチングによりパターン形成を行い、
接合層7及び配線10とした。次に、第1基板1上の微
小ティップ5と第2基板8上の接合層7とを位置合わせ
して対向・接触させ、更に荷重を加えることにより微小
ティップ5と接合層7の接合(圧着)を行った(図1
(d)参照)。次に、第1基板1と第2基板8を引き離
すことにより、剥離層4と微小ティップ5との界面で剥
離させた。このとき、基板表面からのティップの高さは
約3μmであった。また、ティップ先端の曲率半径は約
30nmであった。次に、ティップを酸素雰囲気中20
0℃でアニールし、ティップ表面に酸化レニウム層を形
成することにより表面酸化膜54とした(図1(e)参
照)。
【0017】図3は本実施例の微小ティップを適用した
STM装置のブロック図を示す。図3において、微小テ
ィップ5と試料11との間にバイアス電圧を印加し、こ
の間を流れるトンネル電流Itを検出し、Itが一定と
なるようにフィードバックをかけ、XYZ駆動ピエゾ素
子12のZ方向を駆動しティップ5と試料11との間隔
を一定に保っている。更に、XYZ駆動ピエゾ素子12
のXYを駆動することにより試料の2次元像であるST
M像が観察される。この装置を用いて本実施例による微
小ティップを試料面内に走査しながら10V3μsのパ
ルス電圧を10万回印加した後に、先端形状を観察した
ところ、形状の変化は認められなかった。また、この時
形成された導電性変化による記録ビットの形状の、パル
ス印加の回数による変化は認められなかった。これを白
金Ptよりなる表面を有するティップにてパルス印加を
同様に行った実験と比較すると、Ptの場合には先端形
状に明らかな変化が認められる。また、記録ビットの形
状は回数に伴う変化が認められた。
【0018】[実施例2]実施例2は、本発明による第
2態様であるAFM/STM用カンチレバー型プローブ
及びその製造方法を構成したものである。図5にプロー
ブの構成を示す。カンチレバー9上に形成された接合層
7上に微小ティップ5が接合されている。図4は本実施
例のプローブの製造工程を示す断面図である。以下、こ
の図に従い製造方法を説明する。まず、面方位(10
0)の単結晶シリコンウエハを第1基板1として用意し
た。次に、保護層2としてシリコン熱酸化膜を100n
m形成した。次に、保護層2の所望の箇所を、フォトリ
ソグラフィとエッチングによりパターニングし、4μm
平方のシリコシを露出した。次に、水酸化カリウム水溶
液を用いた結晶軸異方性エッチングによりパターニング
部のシリコンをエッチングした。なお、エッチング条件
は、濃度30%の水酸化カリウム水溶液を用、液温90
℃、エッチング時間は10分とした。このとき(11
1)面と等価な4つの面で囲まれた深さ約3μmの逆ピ
ラミッド状の凹部3が形成された(図4(a)参照)。
【0019】次に、保護層2である熱酸化膜をフッ酸と
フッ化アンモニウムの混合水溶液(HF:NH4F=
1:5)で除去した。次に、120℃に加熱した硫酸と
過酸化水素水の混合液、及び、2%フッ酸水溶液を用い
て第1基板1の洗浄を行った。次に、熱酸化炉をもちい
て第1基板1を酸素及び水素雰囲気中で1000℃に加
熱し、剥離層4である二酸化シリコンを400nm堆積
した(図4(b)参照)。次に、微小ティップ5となる
部分を作製する。まず、ティップ主材51としてレニウ
ムReをスパッタリング法により100nm堆積した。
次に接合補助層52として金Auをスパッタリング法に
より200nm堆積した。次に、ティップ主材51およ
び接合補助層52をフォトリソグラフィおよびSF6
スとBCl3ガスを用いたドライエッチングによりパタ
ーニングし、微小ティップ5を形成した。
【0020】次に第2基板8として単結晶シリコン基板
を用意し、第2基板8両面に二酸化シリコン13を0.
3μm、窒化シリコン14を0.5μm成膜した。次に
表面の窒化シリコン14をフォトリソグラフィとエッチ
ングによりカンチレバー9(片持ち梁)の形状にパター
ニングした。このとき、カンチレバーの寸法は幅50μ
m、長さ300μmとした。次に、裏面の窒化シリコン
14及び二酸化シリコン13を同様にエッチングマスク
形状にパターニングした。次に、チタンTiを3nm、
金Auを50nm成膜し、フォトリソグラフィとエッチ
ングによりパターン形成を行い、カンチレバー上に接合
層7及び配線10を形成した。次に、第1基板1上の微
小ティップ5と第2基板8上の接合層7とを位置合わせ
して対向・接触させ、更に荷重を加えることにより微小
ティップ5と接合層7の接合(圧着)を行った(図4
(d)参照)。次に、第1基板1と第2基板8を引き離
すことに、剥離層4と微小ティップ5との界面で剥離さ
せた(図4(e)参照)。次に、表面保護層15として
ポリイミド層をスピンコートにより塗布し、ベークして
形成した。次に、裏面の窒化シリコン14をエッチング
マスクにして、90℃に加熱した30%水酸化カリウム
水溶液により裏面からシリコン基板8のエッチングを行
った。次に、フッ酸とフッ化アンモニウム混合水溶液に
より二酸化シリコン層13を除去した。最後に、酸素プ
ラズマを用いて表面保護層を除去してカンチレバー型プ
ローブを形成した。次に、ティップを酸素雰囲気中20
0℃でアニールすることによりティップ表面に酸化レニ
ウム層を形成することにより表面酸化膜54とした(図
4(f)参照)。ティップ先端の曲率半径は約30nm
であった。
【0021】本実施例のプローブを用いた光てこ方式の
AFM/STM装置のブロック図を図6に示す。AFM
/STM装置はカンチレバー9と接合層7と接合層7に
接合した微小ティップ5からなるプローブと、レーザー
光61と、カンチレバー自由端の接合層裏面にレーザー
光を集光するためのレンズ62とカンチレバーのたわみ
変位による光の反射角の変化を検出するポジションセン
サー63と、ポジションセンサーからの信号により変位
検出を行う変位検出回路66と、XYZ軸駆動ピエゾ素
子65と、XYZ軸駆動ピエゾ素子をXYZ方向に駆動
するためのXYZ駆動用ドライバー67とからなる。ま
た、微小ティップ5と試料64との間に電圧印加回路6
8により電圧を印加し、この間を流れる微小電流Itを
電流検出回路69により検出する。この装置を用いて、
XYZ駆動ピエゾ素子12のXYを駆動しながら変位検
出と電流検出を行うことにより試料の凹凸と導電性の2
次元像を同時に得ることができる。このAFM/STM
装置を用い、電極上に成膜したポリイミドLB膜からな
る試料64にプローブを接近させた後に、バイアス電圧
を印加しながらXYZ軸駆動ピエゾ素子65のXY方向
を駆動することにより試料表面の凹凸と導電性を観察す
ることができた。また、この時5×10-8Nの荷重を加
えて2μm□のエリアで走査周波数10Hzのラスタス
キャンを繰り返した後に先端形状を観察したところ、形
状の変化は認められなかった。これを白金Ptよりなる
表面を有するティップによる同様の実験と比較すると、
Ptの場合には先端に摩耗の跡が認められた。また、上
記の荷重を加えて微小ティップを試料面内に走査しなが
ら10V3μsのパルス電圧を10万回印加した後に、
先端形状を観察したところ、形状の変化は認められなか
った。また、この時形成された導電性変化による記録ビ
ットの形状の、パルス印加の回数による変化は認められ
なかった。これを白金Ptよりなる表面を有するティッ
プにてパルス印加を同様に行った実験と比較すると、P
tの場合には先端形状に明らかな変化が認められる。ま
た、記録ビットの形状は回数に伴う変化が認められた。
【0022】[実施例3]実施例3は、本発明によるA
FM/STM用プローブの実施例2とは別の構成であ
り、またその製造方法である。プローブの構成は実施例
2と同一であり、プローブの製造工程もほぼ同一であ
る。本実施例の製造工程を図7に示す。実施例2と異な
る部分は以下の部分である。第1に、微小ティップ5と
なる部分を作製する工程において、まず、剥離補助層5
3としてAuをスパッタリング法により30nm成膜
し、次にティップ主材51としてタングステンWをスパ
ッタリング法により100nm堆積し、次に接合補助層
52として金Auをスパッタリング法により200nm
堆積した。次に、剥離補助層53・ティップ主材51お
よび接合補助層52をフォトリソグラフィおよびSF6
ガスとBCl3ガスを用いたドライエッチングによりパ
ターニングし、微小ティップ5を形成した(図7(c)
参照)。第2に、圧着・剥離工程の後、Auよりなる剥
離補助層53をヨウ素とヨウ化カリウムの混合水溶液に
よりエッチング除去した図7(e)。第3に、表面酸化
の工程において、ティップを大気中200℃で10分間
加熱することにより酸化タングステン層よりなる表面酸
化膜54を形成した(図7(f)参照)。
【0023】上記製造方法によりWO3/W/Auより
なる微小ティップを有するAFM/STMプローブを提
供することができた。本実施例のプローブを用いて図6
と同様のAFM/STM装置を作製した。このAFM/
STM装置を用い、電極上に成膜したポリイミドLB膜
からなる試料64にプローブを接近させた後に、バイア
ス電圧を印加しながらXYZ軸駆動ピエゾ素子65のX
Y方向を駆動することにより試料表面の凹凸と導電性を
観察することができた。また、この時5×10-8Nの荷
重を加えて2μm□のエリアで走査周波数10Hzのラ
スタスキャンを繰り返した後に先端形状を観察したとこ
ろ、形状の変化は認められなかった。また、上記の荷重
を加えて微小ティップを試料面内に走査しながら10V
3μsのパルス電圧を10万回印加した後に、先端形状
を観察したところ、形状の変化は認められなかった。ま
た、この時形成された導電性変化による記録ビットの形
状の、パルス印加の回数による変化は認められなかっ
た。
【0024】[実施例4]実施例4は本発明によるAF
M/STM用プローブの実施例2および3とは別の構成
であり、またその製造方法である。プローブの構成は実
施例2および3と同一であり、プローブの製造工程も図
7で示されるものと同一である。実施例3と異なる部分
は以下の部分である。第1に、微小ティップ5となる部
分を作製する工程において、まず、剥離補助層53とし
てAuをスパッタリング法により30nm成膜し、次に
ティップ主材51としてチタンTiをスパッタリング法
により100nm堆積し、次に接合補助層52として金
Auをスパッタリング法により200nm堆積した。次
に、剥離補助層53・ティップ主材51および接合補助
層52をフォトリソグラフィおよびCF4ガスとBCl3
ガスを用いたドライエッチングによりパターニングし、
微小ティップ5を形成した(図7(c)参照)。第2
に、圧着・剥離工程の後、Auよりなる剥離補助層53
をヨウ素とヨウ化カリウムの混合水溶液によりエッチン
グ除去した図7(e)。第3に、表面酸化の工程におい
て、ティップを大気中300℃で10分間加熱すること
により酸化チタン層よりなる表面酸化膜54を形成した
(図7(f)参照)。
【0025】上記製造方法によりTiO2/Ti/Au
よりなる微小ティップを有するAFM/STMプローブ
を提供することができた。
【0026】本実施例のプローブを用いて図6と同様の
AFM/STM装置を作製した。本実施例のプローブを
情報の記録再生に用いる際に、TiO2/Ti接合の整
流性を利用することができる。まず情報記録時には微小
ティップと記録媒体の間に逆方向極性のパルス電圧を印
加することにより記録ビット形成時に過剰な電流が流れ
ることを防止できる。また、情報再生時には順方向バイ
アス電圧による電流を観察することにより微弱な電流を
検知できる。このAFM/STM装置を用い、電極上に
成膜したポリイミドLB膜からなる試料64にプローブ
を接近させた後に、バイアス電圧を印加しながらXYZ
軸駆動ピエゾ素子65のXY方向を駆動することにより
試料表面の凹凸と導電性を観察することができた。ま
た、この時5×10-8Nの荷重を加えて2μm□のエリ
アで走査周波数10Hzのラスタスキャンを繰り返した
後に先端形状を観察したところ、形状の変化は認められ
なかった。また、上記の荷重を加えて微小ティップを試
料面内に走査しながら10V3μsの逆方向極性のパル
ス電圧を10万回印加した後に、先端形状を観察したと
ころ、形状の変化は認められなかった。また、この時形
成された導電性変化による記録ビットを順方向バイアス
により観察したところ、パルス印加の回数によるビット
の変化は認められなかった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、微
小ティップとしてスパッタリング等による導電性付与の
必要がなく、再現性の良い均一な形状が得られ、かつ第
1基板凹部の尖鋭化された形状をほぼそのまま微小ティ
ップ先端形状とすることができるために先端を鋭利に形
成でき、ティップの複数化(マルチ化)が容易な微小テ
ィップまたはプローブの製造方法を提供することができ
る。また、本発明により、化学的に安定であり、微小テ
ィップを試料に接触させて走査した場合の摩耗が小さ
く、高い電圧印加に対して微小ティップ先端が変形しに
くく、過剰な電流がティップと媒体の間に流れるのを抑
制する効果を有する微小ティップまたはプローブを提供
することができ、また、逆バイアス電圧印加時に過剰な
電流を抑制し順バイアス印加時に微弱な電流を検知でき
る整流特性を有するプローブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図2】実施例1によるプローブを示す図である。
【図3】実施例1によるプローブを用いたSTM装置の
ブロック図である。
【図4】実施例2によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図5】実施例2によるプローブを示す図である。
【図6】実施例2によるプローブを用いたAFM装置の
ブロック図である。
【図7】実施例3によるプローブの製造方法を示す図で
ある。
【図8】従来例の微小ティップの製造工程断面図であ
る。
【図9】従来例の微小ティップの製造方法の主要工程を
示す断面図である。
【図10】従来例の微小ティップの製造工程断面図であ
る。
【符号の説明】
1:第1基板 2:保護層 3:凹部 4:剥離層 5:微小ティップ 7:接合層 8:第2基板 9:弾性体(カンチレバー) 10:配線 11:試料 12:XYZ軸駆動ピエゾ素子 13:二酸化シリコン 14:窒化シリコン 15:表面保護層 51:ティップ主材 52:接合補助層 53:剥離補助層 54:表面酸化膜 61:レーザー光 62:レンズ 63:ポジションセンサ 64:試料 65:XYZ軸駆動ピエゾ素子 66:変位検出回路 67:XYZ駆動用ドライバー 68:電圧印加回路 69:電流検出回路 201:基板 202:薄膜層 203:ティップ 204:基板 205:レジスト 206:レジスト開口部 207:導電性材料 208:ティップ 510、512:二酸化シリコン 514:シリコンウエハ 518:ピット 520、521:窒化シリコン 522:ピラミッド状ピット 532:Cr層 534:ソウカット 540:マウンティングブロック 542:金属膜

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、該基板上に形成された金属よりな
    る接合層と、該接合層上に形成された微小ティップ部
    と、該微小ティップ部と接合層に囲まれた中空の領域と
    を有する微小ティップにおいて、該微小ティップが金属
    を主材とし、該微小ティップの表面に金属酸化物が形成
    されていることを特徴とする微小ティップ。
  2. 【請求項2】前記ティップは、その主材である金属がア
    ルミニウムAl、チタンTi、バナジウムV、クロムC
    r、ニッケルNi、ジルコニウムZr、ニオブNb、モ
    リブデンMo、スズSn、ハフニウムHf、タンタルT
    a、タングステンW、レニウムRe、のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の微小ティップ。
  3. 【請求項3】基板と、該基板上に形成された弾性体と、
    該弾性体上に形成された金属よりなる接合層と、該接合
    層上に、微小ティップ部と該微小ティップ部と該接合層
    に囲まれた中空の領域とを有する微小電流または微小力
    検出用の微小ティップが設けられてなるプローブにおい
    て、該微小ティップが金属を主材とし、その表面に金属
    酸化物が形成されていることを特徴とするプローブ。
  4. 【請求項4】前記ティップは、その主材である金属がア
    ルミニウムAl、チタンTi、バナジウムV、クロムC
    r、ニッケルNi、ジルコニウムZr、ニオブNb、モ
    リブデンMo、スズSn、ハフニウムHf、タンタルT
    a、タングステンW、レニウムRe、のいずれかである
    ことを特徴とする請求項3に記載のプローブ。
  5. 【請求項5】微小ティップの製造方法であって、 (a)第1基板の表面に凹部を形成する工程と、 (b)前記凹部を含む第1基板上に剥離層を形成する工
    程と、 (c)前記凹部を含む剥離層上に金属が主材の微小ティ
    ップを形成する工程と、 (d)第2基板上に接合層を形成する工程と、 (e)前記第1基板の凹部を含む剥離層上の微小ティッ
    プを、前記第2基板上の接合層に接合する工程と、 (f)前記剥離層と微小ティップの界面で剥離を行い、
    前記第2基板の接合層上に微小ティップを転写する工程
    と、 (g)前記第2基板の接合層上に転写された微小ティッ
    プ表面を酸化する工程と、 を少なくとも有することを特徴とする微小ティップの製
    造方法。
  6. 【請求項6】前記ティップは、その主材である金属がア
    ルミニウムAl、チタンTi、バナジウムV、クロムC
    r、ニッケルNi、ジルコニウムZr、ニオブNb、モ
    リブデンMo、スズSn、ハフニウムHf、タンタルT
    a、タングステンW、レニウムRe、のいずれかである
    ことを特徴とする請求項5に記載の微小ティップの製造
    方法。
  7. 【請求項7】前記(c)の工程において、剥離層上に形
    成されたティップ主材上に、確実に微小ティップを圧着
    するために接合補助層を形成したことを特徴とする請求
    項5または請求項6に記載の微小ティップの製造方法。
  8. 【請求項8】前記(c)の工程において、剥離層上にテ
    ィップ主材を形成する前に、確実に微小ティップを剥離
    するために剥離補助層を形成し、かつ前記(g)の工程
    の前に前記剥離補助層を除去することを特徴とする請求
    項5または請求項6に記載の微小ティップの製造方法。
  9. 【請求項9】前記(c)の工程において、剥離層上にテ
    ィップ主材を形成する前に確実に微小ティップを剥離す
    るために剥離補助層を形成すると共に、該剥離層上に形
    成されたティップ主材上に確実に微小ティップを圧着す
    るために接合補助層を形成し、かつ前記(g)の工程の
    前に前記剥離補助層を除去することを特徴とする請求項
    5または請求項6に記載の微小ティップの製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1基板の表面に複数の該凹部を形
    成すると共に、前記第2基板上に複数の該微小ティップ
    を形成することを特徴とする請求項5〜請求項9のいず
    れか1項に記載の微小ティップの製造方法。
  11. 【請求項11】微小電流または微小力検出用プローブの
    製造方法であって、 (a)第1基板の表面に凹部を形成する工程と、 (b)前記凹部を含む第1基板上に剥離層を形成する工
    程と、 (c)前記凹部を含む剥離層上に微小ティップを形成す
    る工程と、 (d)第2基板上に弾性体材料を形成する工程と、 (e)前記第2基板の弾性体材料上に接合層を形成する
    工程と、 (f)前記第1基板の凹部を含む剥離層上の微小ティッ
    プを、前記第2基板上の接合層に接合する工程と、 (g)前記剥離層と微小ティップの界面で剥離を行い、
    前記第2基板における弾性体材料の接合層上に微小ティ
    ップを転写する工程と、 (h)前記第2基板の一部を除去して弾性体材料から弾
    性体を形成する工程と、 (i)前記第2基板における弾性体の接合層上に転写さ
    れた微小ティップ表面を酸化する工程と、 を少なくとも有することを特徴とするプローブの製造方
    法。
  12. 【請求項12】前記ティップは、その主材である金属が
    アルミニウムAl、チタンTi、バナジウムV、クロム
    Cr、ニッケルNi、ジルコニウムZr、ニオブNb、
    モリブデンMo、スズSn、ハフニウムHf、タンタル
    Ta、タングステンW、レニウムRe、のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項5に記載のプローブの製造方
    法。
  13. 【請求項13】前記(c)の工程において、剥離層上に
    形成されたティップ主材上に、確実に微小ティップを圧
    着するために接合補助層を形成したことを特徴とする請
    求項11または請求項12に記載のプローブの製造方
    法。
  14. 【請求項14】前記(c)の工程において、剥離層上に
    ティップ主材を形成する前に、確実に微小ティップを剥
    離するために剥離補助層を形成し、かつ前記(i)の工
    程の前に前記剥離補助層を除去することを特徴とする請
    求項11または請求項12に記載のプローブの製造方
    法。
  15. 【請求項15】前記(c)の工程において、剥離層上に
    ティップ主材を形成する前に確実に微小ティップを剥離
    するために剥離補助層を形成すると共に、該剥離層上に
    形成されたティップ主材上に確実に微小ティップを圧着
    するために接合補助層を形成し、かつ前記(i)の工程
    の前に前記剥離補助層を除去することを特徴とする請求
    項11または請求項12に記載のプローブの製造方法。
  16. 【請求項16】前記第1基板の表面に複数の該凹部を形
    成すると共に、前記第2基板上に複数の該微小ティップ
    を形成することを特徴とする請求項11〜請求項15の
    いずれか1項に記載の微小ティップの製造方法。
JP6546697A 1997-03-04 1997-03-04 微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法 Pending JPH10246729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6546697A JPH10246729A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6546697A JPH10246729A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10246729A true JPH10246729A (ja) 1998-09-14

Family

ID=13287937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6546697A Pending JPH10246729A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10246729A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1191331A3 (en) * 2000-09-18 2004-02-25 Interuniversitair Microelektronica Centrum Vzw Method for manufacturing tips and probes for a STM or an AFM
JP2006337105A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電流記録体
EP2898332A4 (en) * 2012-08-31 2016-07-20 Bruker Nano Inc MINIATURIZED FREQUENT BEAM PROBE FOR GRID CONDUCTIVE MICROSCOPY AND MANUFACTURE THEREOF
CN106841689A (zh) * 2017-03-27 2017-06-13 贵州大学 制作扫描隧道显微镜探针设备的探针棒减振装置及方法
US9718768B2 (en) 2011-04-12 2017-08-01 Adc Biotechnology Ltd. System for purifying, producing and storing biomolecules
WO2018003183A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 株式会社Sumco 試料表面の作製方法、試料表面の分析方法、電界支援酸化用プローブおよびこれを備えた走査型プローブ顕微鏡

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1191331A3 (en) * 2000-09-18 2004-02-25 Interuniversitair Microelektronica Centrum Vzw Method for manufacturing tips and probes for a STM or an AFM
JP2006337105A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電流記録体
US9718768B2 (en) 2011-04-12 2017-08-01 Adc Biotechnology Ltd. System for purifying, producing and storing biomolecules
JP2019032341A (ja) * 2012-08-31 2019-02-28 ブルカー ナノ インコーポレイテッドBruker Nano,Inc. 走査型プローブ顕微鏡検査法用の小型カンチレバー・プローブ、及びその製造方法
EP2898332A4 (en) * 2012-08-31 2016-07-20 Bruker Nano Inc MINIATURIZED FREQUENT BEAM PROBE FOR GRID CONDUCTIVE MICROSCOPY AND MANUFACTURE THEREOF
JP2021047212A (ja) * 2012-08-31 2021-03-25 ブルカー ナノ インコーポレイテッドBruker Nano,Inc. 走査型プローブ顕微鏡検査法用の小型カンチレバー・プローブ、及びその製造方法
US9709597B2 (en) 2012-08-31 2017-07-18 Bruker-Nano, Inc. Miniaturized cantilever probe for scanning probe microscopy and fabrication thereof
WO2018003183A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 株式会社Sumco 試料表面の作製方法、試料表面の分析方法、電界支援酸化用プローブおよびこれを備えた走査型プローブ顕微鏡
CN109313107A (zh) * 2016-06-30 2019-02-05 胜高股份有限公司 试样表面的制作方法、试样表面的分析方法、电场辅助氧化用探针及具备该探针的扫描型探针显微镜
JP2018004403A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 株式会社Sumco 試料表面の作製方法、試料表面の分析方法、電界支援酸化用プローブおよびこれを備えた走査型プローブ顕微鏡
EP3480578A4 (en) * 2016-06-30 2020-05-06 Sumco Corporation METHOD FOR PRODUCING A SAMPLE SURFACE, METHOD FOR ANALYZING A SAMPLE SURFACE, PROBE FOR VOLTAGE FIELD-RESISTANT OXIDATION AND SCREEN PROBE MICROSCOPE THEREFOR
US10895538B2 (en) 2016-06-30 2021-01-19 Sumco Corporation Method of preparing sample surface, method of analyzing sample surface, field-enhanced oxidation probe, and scanning probe microscope including field-enhanced oxidation probe
CN109313107B (zh) * 2016-06-30 2021-05-11 胜高股份有限公司 试样表面的制作方法、试样表面的分析方法
CN106841689A (zh) * 2017-03-27 2017-06-13 贵州大学 制作扫描隧道显微镜探针设备的探针棒减振装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3576655B2 (ja) 微小探針の製造方法及びその製造用雌型基板、並びにその微小探針を有するプローブの製造方法
JP3679519B2 (ja) トンネル電流または微小力または磁気力検出用の微小ティップの製造方法、並びにその微小ティップを有するプローブの製造方法とそのプローブ、該プローブを有するプローブユニットと走査型プローブ顕微鏡及び情報記録再生装置
US5546375A (en) Method of manufacturing a tip for scanning tunneling microscope using peeling layer
US5959957A (en) Probe and a cantilever formed with same material
JP2752755B2 (ja) 集積方式の走査型トンネル顕微鏡
JPH1166650A (ja) 微小開口を有する突起の製造方法と微小開口を有する突起、及びそれらによるプローブまたはマルチプローブ
US20020178801A1 (en) Self-detecting type SPM probe
JPH06132579A (ja) 変位素子及びそれを用いたプローブ、同プローブを有する機器
JPH10246729A (ja) 微小ティップとこれを用いた微小電流または微小力検出用プローブ、及びこれらの製造方法
JPH097238A (ja) 情報高速記録装置のプローブ及び記録媒体、並びにこれらを用いた情報高速記録方法
JPH1090287A (ja) 原子間力顕微鏡用プローブ及びその製造方法
JP3524326B2 (ja) 微小短針の製造に用いる雌型基板と該雌型基板の製造方法、及び該雌型基板を用いた微小短針とプローブの製造方法
JP3406940B2 (ja) 微小構造体およびその形成方法
JPH07311206A (ja) 微小探針の製造方法
JPH09196934A (ja) トンネル電流または微小力検出用の微小ティップの製造方法と微小ティップ、およびその微小ティップを有するプローブの製造方法とプローブ
JPH09218207A (ja) トンネル電流検出用の微小ティップとその製造方法、およびトンネル電流または微小力検出用のプローブとその製造方法
JPH10253642A (ja) 微小ティップの製造方法と微小電流または微小力検出用プローブの製造方法、及びその製造に用いる雌型基板、並びにその微小ティップとプローブ
JP3044424B2 (ja) 情報処理装置及び微小ティップの製造方法
JPH10206436A (ja) トンネル電流または微小力検出用の微小ティップの製造方法とプローブの製造方法、及びそのプローブ
JP3441928B2 (ja) 微小力または微小電流検出用のプローブ及びその製造方法
JPH09229946A (ja) トンネル電流及び/または微小力検出用の微小ティップと該微小ティップを有するプローブ、及びそれらの製造方法
JPH10197540A (ja) 微小探針の製造方法及びプローブの製造方法
JPH09222430A (ja) プローブユニット、及びこれを用いた情報記録再生装置
JPH09281121A (ja) トンネル電流検出又は微小力検出に用いる微小探針と該微小探針を有するプローブ及び該プローブを備えた走査型プローブ顕微鏡、並びに該微小探針または該プローブの製造方法及び該微小探針形成用の雌型基板と該雌型基板の作成方法
JPH09229944A (ja) 微小探針の製造方法と微小探針、プローブの製造方法とプローブ、および雌型基板の製造方法と雌型基板