JPH10248593A - ω−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールの光学分割方法 - Google Patents

ω−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールの光学分割方法

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JPH10248593A
JPH10248593A JP7284897A JP7284897A JPH10248593A JP H10248593 A JPH10248593 A JP H10248593A JP 7284897 A JP7284897 A JP 7284897A JP 7284897 A JP7284897 A JP 7284897A JP H10248593 A JPH10248593 A JP H10248593A
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trifluoro
lipase
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alkoxy
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JP7284897A
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Tatsuji Harufuji
龍士 春藤
Naoyuki Yoshida
尚之 吉田
Shinichi Saito
伸一 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶材料の原料として有用な光学活性なω−
アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノ
ールの効率的製造方法を提供する。 【解決手段】 リパーゼの存在下に、一般式(1) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基、nは2〜10
の整数を表す。)で表される化合物にアシル化剤を反応
させて不斉エステル交換反応を行い、R−体およびS−
体のどちらか一方に富む光学活性なアルコールおよび他
の一方のエステル体に分割して光学活性なω−アルコキ
シ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールおよ
びそのエステル体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理活性物質や機
能性材料等の出発原料あるいは中間体として有用な光学
活性なω−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2
−アルカノールおよびそのエステル体の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光学活性なアルコールは、医薬、農薬、
液晶化合物等の出発原料あるいは中間体として非常に有
用なものである。一般に医薬、農薬、液晶化合物等が、
十分な活性あるいは特性を呈するためには、十分光学純
度が高い必要がある。特に液晶材料においては、要求さ
れる性能に合わせるため、両鏡像体を必要とする。
【0003】従来、光学活性なアルコールを得る方法と
して、通常の合成化学的手法により得られたラセミ体の
光学分割法、不斉合成法、及び光学活性な出発原料から
の立体特異的手法による合成法があるが、いずれも工程
が煩雑であり、かつ工業的に不利なものがほとんどであ
った。一般式(1)で表される化合物は、液晶化合物の
原料として非常に好適に使用できる。例えば、特開平5
−163208号公報には、光学活性な液晶化合物
(a)とその原料の化合物(b)が開示されている。
【0004】
【化2】
【0005】一般式(1)に該当する上記の光学活性な
化合物(b)の製造方法としては、上述の特開平5−1
63208号公報および特開平6−62872号公報
に、下記の不斉加水分解法が報告されている。
【0006】
【化3】
【0007】また、特開平5−260992号公報に
は、トリフルオロアセト酢酸エステル(5)の不斉還元
を利用して得られた4,4,4−トリフルオロ−3−ヒ
ドロキシブタン酸エステル(6)を原料とした立体特異
的な合成手法と不斉加水分解とを組み合わせた方法が開
示されている。
【0008】
【化4】
【0009】これらのリパーゼを用いた不斉加水分解反
応では、通常水溶液で実施され、pHの調整に燐酸緩衝
液が使用され、その基質濃度は0.1−0.5mol/
literが適当とされている。しかし、燐酸緩衝液等
の使用は工業的な反応装置では不利であり、精製のため
の後処理工程も煩雑である。また、反応の最適条件が基
質濃度の非常に低い領域に存在することが多いので、一
回の反応に大量の反応液を仕込むこととなり、大量生産
は困難である。更に、工程数が多く、製造コストの面で
不利である。加えて、リパーゼは固定化するなどの処理
をして使用しなければ回収再使用することができない。
【0010】パン酵母による不斉還元法は、一方の鏡像
体であるR−体のみしか得られず、しかも光学純度が6
0%eeと低い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一般式
(1)で表される光学活性化合物の光学分割の有機溶媒
中での実施を可能にし、後処理精製の工程を簡便にし、
更に原料の負荷をあげて大量の生産を可能にすることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、アシル化剤と
一般式(1)
【0013】
【化5】
【0014】(式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基、
nは1〜10の整数を表す。)で表される化合物に作用
してR−体およびS−体のどちらか一方の化合物と優先
的にエステル交換させる能力を有するリパーゼの存在下
に、前記化合物の(R,S)混合物(1)と前記アシル
化剤を反応させエステル交換反応を行い、R−体および
S−体のどちらか一方に富む光学活性なアルコール(1
4)および他の一方のエステル体(15)に分割するこ
とを特徴とする光学活性なω−アルコキシ−1,1,1
−トリフルオロ−2−アルカノールおよびそのエステル
体の製造方法である。
【0015】
【化6】
【0016】この反応は、実質的に水分の無い状態で実
施され、不斉加水分解反応法で水の代わりに用いられる
事のある低級のアルコールも必要としない。従って生成
するエステルの加水分解及び目的物以外のエステルの生
成を防止でき、光学純度の高い目的物が得られる。更
に、有機溶媒中で直接菌を用いることによる微生物汚染
等が発生せず、微生物汚染に対する特別な装置、防腐処
理、滅菌処理等の煩雑な操作が不要である。リパーゼ自
身は有機溶媒により変質しないので、反応に用いたリパ
ーゼは濾過等により容易に分離回収でき、再利用も可能
である。また、本発明の方法では通常の有機合成反応と
同等かあるいはそれ以上の基質濃度で実施でき、また、
開放系でも実施できるので、反応装置を小型化できかつ
耐圧設計を必要としない。
【0017】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、nが2〜
10であるラセミ体のω−アルコキシ−1,1,1−ト
リフルオロ−2−アルカノールは、特開平5−1632
08号公報に記載されている方法、あるいは下記の方法
にて好適に製造できる。
【0018】
【化7】
【0019】すなわち、トリフルオロ酢酸エステルにア
ルコキシアルキルマグネシウムブロミド(21)を作用
させて得られるケトン(22)を水素化ホウ素ナトリウ
ムや水素化アルミニウムリチウムなどの還元剤を用いて
還元することによって(23)が得られる。グリニヤー
ル試薬(21)は、アルカンジオール(16)のモノベ
ンジル体(17)をアルキル化し(18)、脱保護(1
9)し、臭素化(20)し、これにマグネシウムを作用
させて得られる。
【0020】一般式(1)において、nが1であるω−
アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノ
ールは、下記の経路で好適に製造できる。すなわち、ト
リフルオロアセトアルデヒドメチルアセタール(24)
にトリメチルシリルニトリルを作用させてシアノヒドリ
ン(25)とし、硫酸などで加水分解してトリフルオロ
乳酸(26)に導き、エステル化(27)した後、保護
基を導入(28)し、エステル部分を水素化ホウ素ナト
リウムや水素化アルミニウムリチウムなどの還元剤を用
いて還元することによってアルコール(29)を得、こ
れをアルキル化(30)の後、脱保護基することによっ
て目的の化合物(31)が得られる。
【0021】
【化8】
【0022】本発明において使用するアシル化剤として
は、無水安息香酸、無水1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸等のカルボン酸無水物、酢酸イソプロペニルなど
のエノールエステル類、トリアセチン、トリプロピオニ
ン、トリブチリン、トリステアリン、トリラウリン、ト
リミリスチン、トリオレイン等のトリグリセリド類、プ
ロピオン酸メチル、酪酸エチル、ステアリン酸エチル、
ラウリン酸トリクロロエチル、ラウリン酸ブチル、エチ
レングリコールジアセテート等の脂肪酸エステル類、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル等のビニルエステル類を挙げることがで
き、なかでもビニルエステル類が好ましく使用できる。
また、これらは、反応に際しての特別な処理は必要とし
ない。
【0023】本発明において使用するリパーゼは、
(R,S)−アルコールに作用して、R−体およびS−
体のどちらか一方に富む光学活性なω−アルコキシ−
1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールのエステ
ル体に変換する、不斉エステル交換能力を有する物であ
り、リパーゼ、リポプロテインリパーゼあるいはエステ
ラーゼと総称されるものが好ましい。具体的には、表1
に示したような市販の酵素が利用できる。
【0024】
【表1】
【0025】また、前記の不斉エステル交換能力を有す
るリパーゼを産生する微生物を培養した菌体を殺菌し、
濃縮乾固してそのまま利用することも可能であるし、精
製して使用することもできる。微生物の例としては、カ
ンジダ属、シュウドモナス属、クロモバクテリウム属、
ムコール属、リゾプス属、アルスロバクター属、アクロ
モバクター属、アルカリゲネス属などを挙げることが出
来る。さらに、前記の不斉エステル交換能力を有するリ
パーゼを含有する動物の臓器からの抽出物も利用でき
る。
【0026】反応は、(R,S)−アルコールとアシル
化剤とを混合し、リパーゼと効率よく接触させて行う。
上記のアルコールとアシル化剤とが均一な混合物を作ら
ず、反応系中に固相が存在する場合には、適当な有機溶
媒を使用して均一相とすることが好ましい。有機溶媒と
しては、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、1,2−ジク
ロルエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等を例示できる。
【0027】反応温度は、20℃ないし100℃、好ま
しくは30℃ないし45℃の範囲である。反応圧力は大
気圧でよいが、加圧あるいは減圧で実施することも可能
である。反応時間はリパーゼの活性、反応温度等に影響
され、数時間から数日間を要する。基質である(R,
S)−アルコールとアシル化剤との割合(モル比)は、
1:0.5ないし1:2の範囲、好ましくは、1:1.
1ないし1:1.5の範囲で行う。
【0028】このようにして不斉エステル交換反応を行
った後、リパーゼは通常の濾過操作で除去できる。これ
を再利用することも可能である。リパーゼを除去した濾
液を、減圧蒸留、あるいはクロマトグラフィー等の手段
に付し、残存するアルコールと生成した目的のエステル
とに分離する。生成した目的のエステルをアルカリ加水
分解、あるいは酸加水分解等の通常の処理方法によっ
て、残存アルコールとは対掌体の光学活性アルコールを
得る。転化率が不十分のため、得られた光学活性アルコ
ールの光学純度が低い場合は、再度エステル交換反応を
行うことにより、光学純度を高めることができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例に従って本発明の製造法を更に
詳しく説明する。実施例1 (+)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−2
−ヘプタノールの製造 第1段階 ペンタンジオールモノベンジルエーテル194g(1m
ol)のテトラヒドロフラン(以後THFと略す)1L
の溶液にアイスバスで冷却しながら、水素化ナトリウム
48g(2mol)を加え、次いで2時間加熱還流し
た。反応液を室温にまで放冷し、臭化エチル140g
(1.3mol)のTHF300ml溶液を滴下した
後、さらに6時間加熱還流した。水500mlを加え反
応を終了させ、生成物をエーテル500mlで抽出し
た。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
エーテルを留去し、残存する油状物を減圧蒸留により精
製して、ペンタンジオールベンジルエチルエーテル19
2gを得た。このものの沸点は110〜117℃(1m
mHg)であった。
【0030】第2段階 エタノール500ml中に、ペンタンジオールベンジル
エチルエーテル90g(0.4mol)及び水酸化パラ
ジウム炭素5.7gを加え、常圧で約9Lの水素が吸収
されるまで室温で攪拌した。反応液を濾過して水酸化パ
ラジウム炭素を除去した後、溶媒を留去し、残存する油
状物を減圧蒸留により精製して、ペンタンジオールモノ
エチルエーテルを得た。このものの沸点は55〜58℃
(0.3mmHg)であった。
【0031】第3段階 三臭化リン78g(0.29mol)を乾燥ベンゼン5
0mlに溶解した後、ピリジン10gを滴下した。10
分間攪拌した後、−5℃まで冷却して、ペンタンジオー
ルモノエチルエーテル102g(0.77mol)とピ
リジン5gの混合物を滴下した。液温を0℃に保ちなが
ら2時間攪拌した後、室温で8時間攪拌した。水100
mlを加えて反応を終了させ、生成物をエーテル抽出し
た。エーテル層を6N塩酸水、炭酸水素ナトリウム水で
順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エ
ーテルを留去した残査を減圧蒸留して(5―ブロモペン
チル)エチルエーテル103gを得た。このものの沸点
は47〜48℃(1mmHg)であった。
【0032】第4段階 金属マグネシウム6.4g(0.27mol)に、乾燥
エーテル150mlに溶解した(5―ブロモペンチル)
エチルエーテル48.7g(0.25mol)を滴下し
て、グリニャール試薬を調製した。トリフルオロ酢酸エ
チル35.5g(0.25mol)をエーテル300m
lに溶解した溶液を−60℃まで冷却した後、先に調製
したグリニャール試薬を45分かけて滴下し、−60℃
を保ちながら2時間さらに攪拌した。液温を−20℃ま
で上げた後、塩化アンモニウム水を加え反応を終了させ
た。エーテル層を分取し、水洗した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。エーテルを留去し、残査を減圧蒸留
により精製して7−エトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロ−2−ヘプタノン31gを得た。このものの沸点は9
0〜92℃(47mmHg)であった。
【0033】第5段階 7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−ヘプタ
ノン30g(0.14mol)をエタノール200ml
に溶解した溶液を0℃まで冷却した後、水素化ホウ素ナ
トリウム2.6g(0.07mol)を徐々に加えた。
室温で24時間攪拌した後、水200mlを加え反応を
終了させた。生成物をエーテルで抽出した。エーテル層
を少量の水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。エーテルを留去し、残査を減圧蒸留により精製し
てラセミ体の7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ
−2−ヘプタノール28gを得た。このものの沸点は1
33〜137℃(50mmHg)であった。
【0034】第6段階 ラセミ体の7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−
2−ヘプタノール21.4g(0.1mol)をヘプタ
ン30mlに溶解し、酢酸ビニル5.17g(0.06
0mol)、リパーゼ(ノボザイム 435、ノボノル
ディスク社製)3.0gを順次加え、35℃で4日間攪
拌した。反応混合物を濾過し、リパーゼを濾別した。濾
液を減圧濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶媒:ヘプタン/酢酸エチル=10/1(v/
v))を用いて精製し、(+)−7−エトキシ−1,
1,1−トリフルオロ−2−ヘプタノール8.17g
と、(−)−酢酸2−(7−エトキシ−1,1,1−ト
リフルオロヘプチル)10.57gとを得た。(+)−
7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−ヘプタ
ノールの比旋光度は、[α]26 D +14.93 (c
1.147,CHCl3)〕であった。
【0035】第7段階 第6段階で得られた、(+)−7−エトキシ−1,1,
1−トリフルオロ−2−ヘプタノール10.81gをヘ
プタン30mlに溶解し、これに酢酸ビニル2.58g
(0.030mol)、及び第6段階で使用したリパー
ゼ3.0gを順次加え、35℃で6日間攪拌した。反応
混合物から濾過によりリパーゼを除去した。濾液を減圧
濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒:ヘプタン/酢酸エチル=10/1(v/v))
を用いて精製し、(+)−7−エトキシ−1,1,1−
トリフルオロ−2−ヘプタノール7.31gを得た。こ
れを、ピリジンの存在下、(R)−(−)−α−メトキ
シ−α−トリフルオロフェニルメチル酢酸クロライド
(以下MTPAクロライドと略記する)によりエステル
化し、キャピラリーカラムガスクロマトグラフィーにて
分析したところ、光学純度は95.2%eeであった。
【0036】実施例2 (−)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−2
−ヘプタノールの製造実施例1の第6段階で得られた、
(−)−酢酸 2−(7−エトキシ−1,1,1−トリ
フルオロヘプチル)10.57g(0.0412mo
l)をメタノールに溶解し、水酸化ナトリウム2.08
g(0.0495mol)を水50mlに溶解したもの
を加え、1時間、加熱還流した。室温まで冷却後、クロ
ロホルム総量100mlで抽出し、これを硫酸マグネシ
ウム上で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別後、減圧濃
縮し、(−)−7−エトキシ−1,1,1−トリフルオ
ロ−2−ヘプタノールを8.47g(0.0395mo
l)得た。このものの比旋光度は、[α]26 D −19.
45 (c1.052, CHCl3)であった。
【0037】これをMTPAクロライドによりエステル
化し、キャピラリーカラムガスクロマトグラフィーにて
分析したところ、光学純度は93.7%eeであった。
【0038】
【発明の効果】本発明により、光学活性なω−アルコキ
シ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールおよ
びそのエステル体を効率よく、高い(90%ee以上)
光学純度で製造することが出来る。加水分解法に比較し
て、ラセミ体のエステル体を製造する工数を省くことが
出来る。反応液中の基質濃度を高くすることが出来る。
リパーゼの回収再使用が容易である。
【0039】本発明の製造法によって得られる光学活性
なω−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−ア
ルカノールおよびそのエステル体は、特開昭64−31
54、特開平5−163208号公報、特開平5−18
6402号公報、特開平8−157423号公報などに
記載されている液晶材料の原料として利用することがで
きる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アシル化剤と一般式(1) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を示し、nは1
    〜10の整数を示す。)で表される化合物とに作用して
    R−体およびS−体のどちらか一方と優先的にエステル
    交換させる能力を有するリパーゼの存在下に、前記化合
    物の(R,S)混合物と前記アシル化剤とを反応させて
    エステル交換反応を行い、R−体およびS−体のどちら
    か一方に富む光学活性なアルコールおよび他の一方のエ
    ステル体に分割することを特徴とするω−アルコキシ−
    1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールの光学分
    割方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、Rがメチル基ま
    たはエチル基であり、かつ、nが4〜7の整数であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の光学分割方法。
  3. 【請求項3】 リパーゼがカンジダ菌由来であることを
    特徴とする、請求項1記載の光学分割方法。
  4. 【請求項4】 アシル化剤がビニルエステルであること
    を特徴とする、請求項1記載の光学分割方法。
  5. 【請求項5】 リパーゼがカンジダ菌由来であり、アシ
    ル化剤がビニルエステルであることを特徴とする、請求
    項1記載の光学分割方法。
JP7284897A 1997-03-11 1997-03-11 ω−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−2−アルカノールの光学分割方法 Pending JPH10248593A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0908522A1 (en) * 1997-09-25 1999-04-14 Chisso Corporation A method for producing an optically active 2-alkanol

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0908522A1 (en) * 1997-09-25 1999-04-14 Chisso Corporation A method for producing an optically active 2-alkanol

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