JPH1014590A - 光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法 - Google Patents
光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法Info
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- JPH1014590A JPH1014590A JP18881196A JP18881196A JPH1014590A JP H1014590 A JPH1014590 A JP H1014590A JP 18881196 A JP18881196 A JP 18881196A JP 18881196 A JP18881196 A JP 18881196A JP H1014590 A JPH1014590 A JP H1014590A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工業的に優れ、高い光学純度を有するものを
得ることができる光学活性2−置換−3−フェニルプロ
ピオン酸及びそのエステルの製造方法を提供する。 【解決手段】 2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルのエナンチオマー混合物を酵素により加水分解し
て、生成物から(S)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸又は(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン
酸を採取し、未反応物から(R)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステル又は(S)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸エステルを回収する光学活性2−
置換−3−フェニルプロピオン酸及びその対掌体のエス
テルの製造方法。
得ることができる光学活性2−置換−3−フェニルプロ
ピオン酸及びそのエステルの製造方法を提供する。 【解決手段】 2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルのエナンチオマー混合物を酵素により加水分解し
て、生成物から(S)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸又は(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン
酸を採取し、未反応物から(R)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステル又は(S)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸エステルを回収する光学活性2−
置換−3−フェニルプロピオン酸及びその対掌体のエス
テルの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性2−置換−3
−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法に
関する。
−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸及びそのエステルは、医薬品に利用される光学活
性な生理活性化合物の有用中間体である。例えば、特開
平7−48259号公報には、(R)−2−ブロモ−3
−フェニルプロピオン酸を、NEP及びACEの二元抑
制剤又は選択的ACE抑制剤の製造に利用する方法が開
示されている。このため、高い光学純度でこれらのもの
を製造することができる工業的に優れた製造方法の確立
が望まれている。
オン酸及びそのエステルは、医薬品に利用される光学活
性な生理活性化合物の有用中間体である。例えば、特開
平7−48259号公報には、(R)−2−ブロモ−3
−フェニルプロピオン酸を、NEP及びACEの二元抑
制剤又は選択的ACE抑制剤の製造に利用する方法が開
示されている。このため、高い光学純度でこれらのもの
を製造することができる工業的に優れた製造方法の確立
が望まれている。
【0003】光学活性2−ブロモ−3−フェニルプロピ
オン酸の製造方法としては、例えば、バイオオーガニッ
ク・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ
(Bio.Med.Chem.Lett.)、1783
頁(1994年)に、硫酸酸性溶液中においてD−フェ
ニルアラニンを臭化カリウム及び亜硝酸ナトリウムと反
応させる方法が記載されている。
オン酸の製造方法としては、例えば、バイオオーガニッ
ク・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ
(Bio.Med.Chem.Lett.)、1783
頁(1994年)に、硫酸酸性溶液中においてD−フェ
ニルアラニンを臭化カリウム及び亜硝酸ナトリウムと反
応させる方法が記載されている。
【0004】しかし、このような従来公知の製造方法
は、光学活性なD−フェニルアラニンを出発原料に使用
して光学活性な(R)−2−ブロモ−3−フェニルプロ
ピオン酸を合成しており、工業的に実施するには、D−
フェニルアラニンの供給面、経済性の点で問題がある。
は、光学活性なD−フェニルアラニンを出発原料に使用
して光学活性な(R)−2−ブロモ−3−フェニルプロ
ピオン酸を合成しており、工業的に実施するには、D−
フェニルアラニンの供給面、経済性の点で問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、工業的に優れ、高い光学純度を有するものを得るこ
とができる光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン
酸及びそのエステルの製造方法を提供することを目的と
するものである。
み、工業的に優れ、高い光学純度を有するものを得るこ
とができる光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン
酸及びそのエステルの製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1);
(1);
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Rは、直鎖状又は分岐状の炭素数
1〜17のアルキル基、炭素数2〜17のアルケニル基
又は炭素数6〜25のアラルキル基を表す。Aは、フッ
素を除くハロゲン、アルキルスルホニルオキシ基又はア
リールスルホニルオキシ基を表す。)で表される2−置
換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオマ
ー混合物を、上記2−置換−3−フェニルプロピオン酸
エステルのエステル結合を不斉加水分解することができ
る酵素により加水分解して、下記一般式(2);
1〜17のアルキル基、炭素数2〜17のアルケニル基
又は炭素数6〜25のアラルキル基を表す。Aは、フッ
素を除くハロゲン、アルキルスルホニルオキシ基又はア
リールスルホニルオキシ基を表す。)で表される2−置
換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオマ
ー混合物を、上記2−置換−3−フェニルプロピオン酸
エステルのエステル結合を不斉加水分解することができ
る酵素により加水分解して、下記一般式(2);
【0009】
【化7】
【0010】(式中、Aは、上記と同じ。)で表される
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸と下記一
般式(3);
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸と下記一
般式(3);
【0011】
【化8】
【0012】(式中、Aは、上記と同じ。)で表される
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸とからな
る生成物、及び、下記一般式(4);
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸とからな
る生成物、及び、下記一般式(4);
【0013】
【化9】
【0014】(式中、R及びAは、上記と同じ。)で表
される(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルと下記一般式(5);
される(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルと下記一般式(5);
【0015】
【化10】
【0016】(式中、R及びAは、上記と同じ。)で表
される(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルとからなる未反応物を得る工程(I)、上記生成
物中の上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン
酸の含有量が上記(R)−2−置換−3−フェニルプロ
ピオン酸の含有量より多い場合は、上記生成物から上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取す
るか、又は、上記生成物中の上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸の含有量が上記(S)−2−置
換−3−フェニルプロピオン酸の含有量より多い場合
は、上記生成物から上記(R)−2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸を採取する工程(II)、並びに、上記
未反応物中の上記(R)−2−置換−3−フェニルプロ
ピオン酸エステルの含有量が上記(S)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸エステルの含有量より多い場合
は、上記未反応物から上記(R)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステルを回収するか、又は、上記未
反応物中の上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸エステルの含有量が上記(R)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸エステルの含有量より多い場合
は、上記未反応物から上記(S)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステルを回収する工程(III)の
うち、上記工程(I)、並びに、上記工程(II)及び
上記工程(III)のいずれか一方又は両方からなる光
学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びその対
掌体のエステルの製造方法である。以下に本発明を詳述
する。
される(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルとからなる未反応物を得る工程(I)、上記生成
物中の上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン
酸の含有量が上記(R)−2−置換−3−フェニルプロ
ピオン酸の含有量より多い場合は、上記生成物から上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取す
るか、又は、上記生成物中の上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸の含有量が上記(S)−2−置
換−3−フェニルプロピオン酸の含有量より多い場合
は、上記生成物から上記(R)−2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸を採取する工程(II)、並びに、上記
未反応物中の上記(R)−2−置換−3−フェニルプロ
ピオン酸エステルの含有量が上記(S)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸エステルの含有量より多い場合
は、上記未反応物から上記(R)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステルを回収するか、又は、上記未
反応物中の上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸エステルの含有量が上記(R)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸エステルの含有量より多い場合
は、上記未反応物から上記(S)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステルを回収する工程(III)の
うち、上記工程(I)、並びに、上記工程(II)及び
上記工程(III)のいずれか一方又は両方からなる光
学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びその対
掌体のエステルの製造方法である。以下に本発明を詳述
する。
【0017】
【化11】
【0018】本発明の概略は上記反応式で表される。す
なわち、上記一般式(1)で表される2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸エステルのエナンチオマー混合物を
酵素の作用により加水分解して得られる生成物から、上
記一般式(2)で表される(S)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸又は上記一般式(3)で表される
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取
し、また、反応せずに残っている未反応物から上記一般
式(4)で表される(R)−2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸エステル又は上記一般式(5)で表される
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
を回収するものである。
なわち、上記一般式(1)で表される2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸エステルのエナンチオマー混合物を
酵素の作用により加水分解して得られる生成物から、上
記一般式(2)で表される(S)−2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸又は上記一般式(3)で表される
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取
し、また、反応せずに残っている未反応物から上記一般
式(4)で表される(R)−2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸エステル又は上記一般式(5)で表される
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
を回収するものである。
【0019】本発明においては、まず、工程(I)とし
て、上記2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
のエナンチオマー混合物を酵素により加水分解して、上
記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸と上記
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸とからな
る生成物を得る。このとき、上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸エステルと上記(S)−2−置
換−3−フェニルプロピオン酸とからなる未反応物が反
応混合物中に残る。
て、上記2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
のエナンチオマー混合物を酵素により加水分解して、上
記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸と上記
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸とからな
る生成物を得る。このとき、上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸エステルと上記(S)−2−置
換−3−フェニルプロピオン酸とからなる未反応物が反
応混合物中に残る。
【0020】本発明において使用される2−置換−3−
フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオマー混合物
は、上記一般式(1)で表される化合物である。上記一
般式(1)において、上記Rは、直鎖状又は分岐状の炭
素数1〜17のアルキル基、炭素数2〜17のアルケニ
ル基又は炭素数6〜25のアラルキル基である。具体的
には、上記Rがアルキル基である場合は、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、ペンチル基、シクロヘキシル基、アミル基、イソア
ミル基等が挙げられる。上記Rがアルケニル基である場
合は、例えば、2−プロペニル基、3−ブテニル基等が
挙げられる。上記Rがアラルキル基である場合は、フェ
ニル基、ベンジル基等が挙げられる。
フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオマー混合物
は、上記一般式(1)で表される化合物である。上記一
般式(1)において、上記Rは、直鎖状又は分岐状の炭
素数1〜17のアルキル基、炭素数2〜17のアルケニ
ル基又は炭素数6〜25のアラルキル基である。具体的
には、上記Rがアルキル基である場合は、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、ペンチル基、シクロヘキシル基、アミル基、イソア
ミル基等が挙げられる。上記Rがアルケニル基である場
合は、例えば、2−プロペニル基、3−ブテニル基等が
挙げられる。上記Rがアラルキル基である場合は、フェ
ニル基、ベンジル基等が挙げられる。
【0021】また、この他に、プロテクティブ・グルー
プス・イン・オーガニック・シンセシス、第2版(Pr
otective Groups in Organi
cSynthesis,2nd Ed.)、テオドラ・
ダブリュ・グリーン(Theodra W. Gree
n)著、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John
Wiley & Sons)出版(1990年)の2
27〜276頁に記載されている官能基誘導体等が挙げ
られる。好ましくは、メチル基である。
プス・イン・オーガニック・シンセシス、第2版(Pr
otective Groups in Organi
cSynthesis,2nd Ed.)、テオドラ・
ダブリュ・グリーン(Theodra W. Gree
n)著、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John
Wiley & Sons)出版(1990年)の2
27〜276頁に記載されている官能基誘導体等が挙げ
られる。好ましくは、メチル基である。
【0022】上記一般式(1)において、上記Aは、フ
ッ素を除くハロゲン、アルキルスルホニルオキシ基又は
アリールスルホニルオキシ基である。好ましくは、上記
Aがハロゲンである場合は、臭素であり、上記Aがアル
キルスルホニルオキシ基である場合は、メチルスルホニ
ルオキシ基であり、上記Aがアリールスルホニルオキシ
基である場合は、p−トルエンスルホニルオキシ基であ
る。上記2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
のエナンチオマー混合物の対掌体混合比は特に限定され
ないが、入手が容易な点でラセミ体が好ましい。
ッ素を除くハロゲン、アルキルスルホニルオキシ基又は
アリールスルホニルオキシ基である。好ましくは、上記
Aがハロゲンである場合は、臭素であり、上記Aがアル
キルスルホニルオキシ基である場合は、メチルスルホニ
ルオキシ基であり、上記Aがアリールスルホニルオキシ
基である場合は、p−トルエンスルホニルオキシ基であ
る。上記2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
のエナンチオマー混合物の対掌体混合比は特に限定され
ないが、入手が容易な点でラセミ体が好ましい。
【0023】本発明で使用される酵素は、上記2−置換
−3−フェニルプロピオン酸エステルのエステル結合を
不斉加水分解することができる酵素であれば特に限定さ
れず、例えば、自然界から採取した微生物、市販の酵素
等が挙げられる。好ましくは、エステラーゼ、アシラー
ゼである。
−3−フェニルプロピオン酸エステルのエステル結合を
不斉加水分解することができる酵素であれば特に限定さ
れず、例えば、自然界から採取した微生物、市販の酵素
等が挙げられる。好ましくは、エステラーゼ、アシラー
ゼである。
【0024】本発明においては上記酵素として微生物由
来の酵素を好適に用いることができる。上記微生物由来
の酵素としては特に限定されず、例えば、リゾプス(R
hizopus)属、ムコール(Mucor)属、ペニ
シリウム(Penicillium)属、カンジダ(C
andida)属、バチルス(Bacillus)属、
シュードモナス(Pseudomonas)属に属する
微生物由来のリパーゼ等が挙げられるが、本発明におい
ては、これらのうち、リゾプス属、ムコール属、ペニシ
リウム属、カンジダ属又はバチルス属に属する微生物由
来のリパーゼを特に好適に用いることができる。このよ
うなリパーゼとしては特に限定されず、例えば、リゾプ
ス属由来のリパーゼ(L−057 バイオカタリスト社
製)、ムコール属由来のリパーゼ(Lipozyme
IM ノボノルディスク社製)、カンジダ属由来のリパ
ーゼ(L−049、バイオカタリスト社製)、ペニシリ
ウム属由来のリパーゼ(L−055P、バイオカタリス
ト社製)等の市販されているもの等が挙げられる。
来の酵素を好適に用いることができる。上記微生物由来
の酵素としては特に限定されず、例えば、リゾプス(R
hizopus)属、ムコール(Mucor)属、ペニ
シリウム(Penicillium)属、カンジダ(C
andida)属、バチルス(Bacillus)属、
シュードモナス(Pseudomonas)属に属する
微生物由来のリパーゼ等が挙げられるが、本発明におい
ては、これらのうち、リゾプス属、ムコール属、ペニシ
リウム属、カンジダ属又はバチルス属に属する微生物由
来のリパーゼを特に好適に用いることができる。このよ
うなリパーゼとしては特に限定されず、例えば、リゾプ
ス属由来のリパーゼ(L−057 バイオカタリスト社
製)、ムコール属由来のリパーゼ(Lipozyme
IM ノボノルディスク社製)、カンジダ属由来のリパ
ーゼ(L−049、バイオカタリスト社製)、ペニシリ
ウム属由来のリパーゼ(L−055P、バイオカタリス
ト社製)等の市販されているもの等が挙げられる。
【0025】上記酵素の利用形態としては特に限定され
ず、例えば、精製酵素、粗製酵素、菌体や組織に含まれ
た状態等のいずれの形態であってもよい。更に、上記酵
素を無機担体、有機高分子担体等に固定して用いること
も有効であり、特に、反復反応の際に有利に働く。
ず、例えば、精製酵素、粗製酵素、菌体や組織に含まれ
た状態等のいずれの形態であってもよい。更に、上記酵
素を無機担体、有機高分子担体等に固定して用いること
も有効であり、特に、反復反応の際に有利に働く。
【0026】上記酵素による酵素反応により、上記2−
置換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオ
マー混合物の加水分解を行う場合においては、水溶媒又
は緩衝液中で行うことが好ましい。上記酵素反応におい
ては、基質となる上記2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルのエナンチオマー混合物の濃度は、0.1
〜70重量%が好ましい。より好ましくは、5〜40重
量%である。また、上記酵素反応の温度は、使用される
酵素によって決まるが、0〜60℃が好ましい。より好
ましくは、20〜50℃である。また、上記酵素反応に
おける反応液のpHは、2〜11が好ましい。より好ま
しくは、5〜8である。
置換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオ
マー混合物の加水分解を行う場合においては、水溶媒又
は緩衝液中で行うことが好ましい。上記酵素反応におい
ては、基質となる上記2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルのエナンチオマー混合物の濃度は、0.1
〜70重量%が好ましい。より好ましくは、5〜40重
量%である。また、上記酵素反応の温度は、使用される
酵素によって決まるが、0〜60℃が好ましい。より好
ましくは、20〜50℃である。また、上記酵素反応に
おける反応液のpHは、2〜11が好ましい。より好ま
しくは、5〜8である。
【0027】上記酵素反応は、上記酵素が反応液中で分
散状態となり反応が不均一系で進行する場合は、攪拌下
又は振とう下で行うことが好ましいが、静置状態で行っ
てもよい。また、流通式の連続反応系を利用することも
可能である。上記酵素の使用量は、基質となる上記2−
置換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオ
マー混合物に対して、0.1〜50重量%が好ましい。
散状態となり反応が不均一系で進行する場合は、攪拌下
又は振とう下で行うことが好ましいが、静置状態で行っ
てもよい。また、流通式の連続反応系を利用することも
可能である。上記酵素の使用量は、基質となる上記2−
置換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエナンチオ
マー混合物に対して、0.1〜50重量%が好ましい。
【0028】上記酵素反応が終了した後、反応終了液よ
り上記生成物及び上記未反応物を得る方法としては特に
限定されず、例えば、上記反応終了液に対して酢酸エチ
ル、クロロホルム、エーテル等の有機溶媒による抽出を
行い、得られた有機層に蒸留、カラムクロマトグラフィ
ー等の常法を適用することにより上記未反応物を得、抽
出後の水層のpHを3以下に下げることにより、上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸及び上記
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を遊離酸
とした後、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出することによ
り上記反応物を得ることができる。
り上記生成物及び上記未反応物を得る方法としては特に
限定されず、例えば、上記反応終了液に対して酢酸エチ
ル、クロロホルム、エーテル等の有機溶媒による抽出を
行い、得られた有機層に蒸留、カラムクロマトグラフィ
ー等の常法を適用することにより上記未反応物を得、抽
出後の水層のpHを3以下に下げることにより、上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸及び上記
(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を遊離酸
とした後、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出することによ
り上記反応物を得ることができる。
【0029】本発明においては、上記工程(I)を実施
した後、以下に述べる工程(II)及び工程(III)
のいずれか一方又は両方を行う。
した後、以下に述べる工程(II)及び工程(III)
のいずれか一方又は両方を行う。
【0030】上記工程(II)においては、上記生成物
中の上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸
の含有量が上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸の含有量より多い場合は、上記生成物から上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取
し、上記生成物中の上記(R)−2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸の含有量が上記(S)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸の含有量より多い場合は、上記生
成物から上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸を採取する。
中の上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸
の含有量が上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸の含有量より多い場合は、上記生成物から上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取
し、上記生成物中の上記(R)−2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸の含有量が上記(S)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸の含有量より多い場合は、上記生
成物から上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸を採取する。
【0031】上記生成物から上記(S)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸又は上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸を採取する方法としては特に限
定されず、例えば、未反応物を酢酸エチル等の溶媒で抽
出等の操作により除いた後、水層をpH2にして酢酸エ
チル等で抽出した有機層を濃縮することで採取すること
ができる。更に高純度の上記(S)−2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸又は上記(R)−2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸が必要な場合は、例えば、未反応物
を除いた上記生成物の酢酸エチル溶液に50℃でジシク
ロヘキシルアミンを添加し、それを冷却晶析して、高純
度な上記生成物の塩として採取することができる。
−フェニルプロピオン酸又は上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸を採取する方法としては特に限
定されず、例えば、未反応物を酢酸エチル等の溶媒で抽
出等の操作により除いた後、水層をpH2にして酢酸エ
チル等で抽出した有機層を濃縮することで採取すること
ができる。更に高純度の上記(S)−2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸又は上記(R)−2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸が必要な場合は、例えば、未反応物
を除いた上記生成物の酢酸エチル溶液に50℃でジシク
ロヘキシルアミンを添加し、それを冷却晶析して、高純
度な上記生成物の塩として採取することができる。
【0032】上記工程(III)においては、上記未反
応物中の上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルの含有量が上記(S)−2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸エステルの含有量より多い場合は、
上記未反応物から上記(R)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸エステルを回収し、上記未反応物中の上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
の含有量が上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸エステルの含有量より多い場合は、上記未反応物
から上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸
エステルを回収する。
応物中の上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルの含有量が上記(S)−2−置換−3−フ
ェニルプロピオン酸エステルの含有量より多い場合は、
上記未反応物から上記(R)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸エステルを回収し、上記未反応物中の上記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステル
の含有量が上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸エステルの含有量より多い場合は、上記未反応物
から上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸
エステルを回収する。
【0033】上記未反応物から上記(R)−2−置換−
3−フェニルプロピオン酸エステル又は上記(S)−2
−置換−3−フェニルプロピオン酸エステルを回収する
方法としては特に限定されず、例えば、反応液を酢酸エ
チル等で抽出し、その有機層を濃縮することで採取する
ことができる。更に高純度の上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸エステル又は上記(S)−2−
置換−3−フェニルプロピオン酸エステルが必要な場合
は、例えば、上記未反応抽出物を塩酸等で酸加水分解し
カルボン酸とした後、酢酸エチルで抽出し50℃でジシ
クロヘキシルアミンを添加し、それを冷却晶析を行い、
カルボン酸塩とする。得られたカルボン酸塩をメタノー
ルに溶解し、酸、例えば、p−トルエンスルホン酸等で
酸性化する。その後、加熱脱水することにより、高純度
な上記エステルを採取することができる。
3−フェニルプロピオン酸エステル又は上記(S)−2
−置換−3−フェニルプロピオン酸エステルを回収する
方法としては特に限定されず、例えば、反応液を酢酸エ
チル等で抽出し、その有機層を濃縮することで採取する
ことができる。更に高純度の上記(R)−2−置換−3
−フェニルプロピオン酸エステル又は上記(S)−2−
置換−3−フェニルプロピオン酸エステルが必要な場合
は、例えば、上記未反応抽出物を塩酸等で酸加水分解し
カルボン酸とした後、酢酸エチルで抽出し50℃でジシ
クロヘキシルアミンを添加し、それを冷却晶析を行い、
カルボン酸塩とする。得られたカルボン酸塩をメタノー
ルに溶解し、酸、例えば、p−トルエンスルホン酸等で
酸性化する。その後、加熱脱水することにより、高純度
な上記エステルを採取することができる。
【0034】本発明において、上記工程(II)及び上
記工程(III)の両方を実施する場合は、上記工程
(II)において上記(S)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸を採取した場合は、上記工程(III)に
おいては上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルを回収することができる。また、上記工程
(II)において上記(R)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸を採取した場合は、上記工程(III)に
おいては上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルを回収することができる。
記工程(III)の両方を実施する場合は、上記工程
(II)において上記(S)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸を採取した場合は、上記工程(III)に
おいては上記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルを回収することができる。また、上記工程
(II)において上記(R)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸を採取した場合は、上記工程(III)に
おいては上記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルを回収することができる。
【0035】上述のようにして得られた光学活性2−置
換−3−フェニルプロピオン酸及びその対掌体のエステ
ルは、公知の方法でそれぞれエステル又はカルボン酸に
誘導することができる。
換−3−フェニルプロピオン酸及びその対掌体のエステ
ルは、公知の方法でそれぞれエステル又はカルボン酸に
誘導することができる。
【0036】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0037】参考例1 2−p−トルエンスルホニルオ
キシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステルの製造 ラセミ体の2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸
メチルエステル2.0g(11.lmmol)をTHF
20mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン3.07
ml、及び、塩化p−トルエンスルホニル3.17g
(16.6mmol)を順次添加した。氷冷下で10
分、室温で1時間攪拌後、30℃で1時間攪拌し、溶媒
を減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、その酢酸
エチル溶液を1NのHC1水溶液、5%のNaHCO3
水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。有機層を濃縮後、シリカゲルカラム(ヘキサン
−酢酸エチル=3:1)にかけ、ラセミ体の2−p−ト
ルエンスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メ
チルエステル(3.06g、収率82%)を得た。
キシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステルの製造 ラセミ体の2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸
メチルエステル2.0g(11.lmmol)をTHF
20mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン3.07
ml、及び、塩化p−トルエンスルホニル3.17g
(16.6mmol)を順次添加した。氷冷下で10
分、室温で1時間攪拌後、30℃で1時間攪拌し、溶媒
を減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、その酢酸
エチル溶液を1NのHC1水溶液、5%のNaHCO3
水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。有機層を濃縮後、シリカゲルカラム(ヘキサン
−酢酸エチル=3:1)にかけ、ラセミ体の2−p−ト
ルエンスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メ
チルエステル(3.06g、収率82%)を得た。
【0038】1H NMR(CDCl3 );δ2.40
(s,3H)、3.02〜3.08(dd,1H)、
3.12〜3.17(dd,1H)、3.68(s,3
H)、4.92〜4.95(q,1H)、7.04〜
7.07(dd,2H)、7.17〜7.19(m,5
H)、7.55(dd,2H)ppm 元素分析値;C17H18SO5 として 計算値(%);C,61.06;H,5.43;S,
9.59 実測値(%);C,61.05;H,5.32;S,
9.63
(s,3H)、3.02〜3.08(dd,1H)、
3.12〜3.17(dd,1H)、3.68(s,3
H)、4.92〜4.95(q,1H)、7.04〜
7.07(dd,2H)、7.17〜7.19(m,5
H)、7.55(dd,2H)ppm 元素分析値;C17H18SO5 として 計算値(%);C,61.06;H,5.43;S,
9.59 実測値(%);C,61.05;H,5.32;S,
9.63
【0039】実施例1 光学活性2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸及びその対掌体のメチルエステルの製
造 ラセミ体の2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フ
ェニルプロピオン酸メチルエステル20.0mgをリパ
ーゼ(リゾプスジャバニカス菌由来、長瀬産業社製)2
0.0mgを含んだ100mMリン酸緩衝液(pH7.
0)1000μl中に加えた。密栓をして30℃の振と
う培養器で20時間反応させた。反応終了後、濾過して
酵素を除き、未反応の2−p−トルエンスルホニルオキ
シ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステルを酢酸エ
チルで抽出した。有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて
脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活性な2−p−トルエ
ンスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メチル
エステル(10.2mg、回収率51%)を得た。この
光学活性2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸メチルエステルは、光学分割カラム
(キラルセルOJ、ダイセル化学工業社製)を用いて光
学純度を測定したところ、(R)体で97.3%eeで
あった。一方、水層は希硫酸でpH2.0に調整し、酢
酸エチルを加え2−p−トルエンスルホニルオキシ−3
−フェニルプロピオン酸を抽出した。有機層に無水硫酸
ナトリウムを加えて脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活
性な2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェニル
プロピオン酸(9.4mg、収率49%)を得た。この
光学活性2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸は、光学分割カラム(キラルセルOD
−R、ダイセル化学工業社製)を用いて光学純度を測定
したところ、(S)体で89.6%eeであった。
ニルプロピオン酸及びその対掌体のメチルエステルの製
造 ラセミ体の2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フ
ェニルプロピオン酸メチルエステル20.0mgをリパ
ーゼ(リゾプスジャバニカス菌由来、長瀬産業社製)2
0.0mgを含んだ100mMリン酸緩衝液(pH7.
0)1000μl中に加えた。密栓をして30℃の振と
う培養器で20時間反応させた。反応終了後、濾過して
酵素を除き、未反応の2−p−トルエンスルホニルオキ
シ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステルを酢酸エ
チルで抽出した。有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて
脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活性な2−p−トルエ
ンスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メチル
エステル(10.2mg、回収率51%)を得た。この
光学活性2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸メチルエステルは、光学分割カラム
(キラルセルOJ、ダイセル化学工業社製)を用いて光
学純度を測定したところ、(R)体で97.3%eeで
あった。一方、水層は希硫酸でpH2.0に調整し、酢
酸エチルを加え2−p−トルエンスルホニルオキシ−3
−フェニルプロピオン酸を抽出した。有機層に無水硫酸
ナトリウムを加えて脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活
性な2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェニル
プロピオン酸(9.4mg、収率49%)を得た。この
光学活性2−p−トルエンスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸は、光学分割カラム(キラルセルOD
−R、ダイセル化学工業社製)を用いて光学純度を測定
したところ、(S)体で89.6%eeであった。
【0040】1H NMR(CDCl3 );δ2.40
(s,3H)、3.04〜3.10(dd,1H)、
3.19〜3.23(dd,1H)、4.97〜5.0
0(q,1H)、7.07(dd,2H)、7.15〜
7.22(m,5H)、7.52(dd,2H)ppm 元素分析値;C16H16SO5 として 計算値(%);C,59.98;H,5.03.;S,
10.01 実測値(%);C,60.01;H,5.01;S,1
0.04
(s,3H)、3.04〜3.10(dd,1H)、
3.19〜3.23(dd,1H)、4.97〜5.0
0(q,1H)、7.07(dd,2H)、7.15〜
7.22(m,5H)、7.52(dd,2H)ppm 元素分析値;C16H16SO5 として 計算値(%);C,59.98;H,5.03.;S,
10.01 実測値(%);C,60.01;H,5.01;S,1
0.04
【0041】表1に示す不斉加水分解酵素を使用して、
同様の実験を行い同表に示す結果を得た。なお、表中、
「−−」は、測定していないことを示す。
同様の実験を行い同表に示す結果を得た。なお、表中、
「−−」は、測定していないことを示す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例2 光学活性2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニルプ
ロピオン酸及びその対掌体のメチルエステルの製造 ラセミ体の2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニル
プロピオン酸メチルエステル20.0mgをリパーゼL
−116P(ムコールジャバニカス菌由来、バイオカタ
リスト社製)20.0mgを含んだ100mMリン酸緩
衝液(pH7.0)1000μl中に加えた。密栓をし
て30℃の振とう培養器で20時間反応させた。反応終
了後、濾過して酵素を除き、未反応の2−メチルスルホ
ニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル
を酢酸エチルで抽出した。有機層に無水硫酸ナトリウム
を加えて脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活性な2−メ
チルスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メチ
ルエステル(9.5mg、回収率47.5%)を得た。
この光学活性2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニ
ルプロピオン酸メチルエステルは、光学分割カラム(キ
ラルセルOD−H、ダイセル化学工業社製)を用いて光
学純度を測定したところ、(R)体で98.9%eeで
あった。一方、水層は希硫酸でpH2.0に調整し、酢
酸エチルを加え2−メチルスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸を抽出した。有機層に無水硫酸ナトリ
ウムを加えて脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活性な2
−メチルスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸
(9.9mg、収率52.5%)を得た。この光学活性
2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン
酸は、ジアゾメタンでメチルエステルヘ誘導化した後、
光学分割カラム(キラルセルOD−H,ダイセル化学工
業社製)を用いて光学純度を測定したところ、(S)体
で76.3%eeであった。表2に示す不斉加水分解酵
素を使用して、同様の実験を行い同表に示す結果を得
た。なお、表中、「−−」は、測定していないことを示
す。
ロピオン酸及びその対掌体のメチルエステルの製造 ラセミ体の2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニル
プロピオン酸メチルエステル20.0mgをリパーゼL
−116P(ムコールジャバニカス菌由来、バイオカタ
リスト社製)20.0mgを含んだ100mMリン酸緩
衝液(pH7.0)1000μl中に加えた。密栓をし
て30℃の振とう培養器で20時間反応させた。反応終
了後、濾過して酵素を除き、未反応の2−メチルスルホ
ニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルエステル
を酢酸エチルで抽出した。有機層に無水硫酸ナトリウム
を加えて脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活性な2−メ
チルスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸メチ
ルエステル(9.5mg、回収率47.5%)を得た。
この光学活性2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニ
ルプロピオン酸メチルエステルは、光学分割カラム(キ
ラルセルOD−H、ダイセル化学工業社製)を用いて光
学純度を測定したところ、(R)体で98.9%eeで
あった。一方、水層は希硫酸でpH2.0に調整し、酢
酸エチルを加え2−メチルスルホニルオキシ−3−フェ
ニルプロピオン酸を抽出した。有機層に無水硫酸ナトリ
ウムを加えて脱水し、溶媒を減圧留去し、光学活性な2
−メチルスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン酸
(9.9mg、収率52.5%)を得た。この光学活性
2−メチルスルホニルオキシ−3−フェニルプロピオン
酸は、ジアゾメタンでメチルエステルヘ誘導化した後、
光学分割カラム(キラルセルOD−H,ダイセル化学工
業社製)を用いて光学純度を測定したところ、(S)体
で76.3%eeであった。表2に示す不斉加水分解酵
素を使用して、同様の実験を行い同表に示す結果を得
た。なお、表中、「−−」は、測定していないことを示
す。
【0044】
【表2】
【0045】実施例3 光学活性2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸及びそ
の対掌体のメチルエステルの製造。 ラセミ体の2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸メチ
ルエステル20.0mgをリパーゼL−057(リゾプ
スアーヒザス菌由来、バイオカタリスト社製)20.0
mgを含んだ100mMリン酸緩衝液(pH7.0)1
000μl中に加えた。密栓をして30℃の振とう培養
器で20時間反応させた。反応終了後、濾過して酵素を
除き、未反応の2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸
メチルエステルを酢酸エチルで抽出した。有機層に無水
硫酸ナトリウムを加えて脱水し、溶媒を滅圧留去し、光
学活性な2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸メチル
エステル(6.2mg、回収率31%)を得た。この光
学活性2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸メチルエ
ステルは、光学分割カラム(キラルセルOD−H、ダイ
セル化学工業社製)を用いて光学純度を測定したとこ
ろ、(S)体で90.5%eeであった。一方、水層は
希硫酸でpH2.0に調整し、酢酸エチルを加え2−ブ
ロモ−3−フェニルプロピオン酸を抽出した。有機層に
無水硫酸ナトリウムを加えて脱水し、溶媒を減圧留去
し、光学活性な2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸
(13.0mg、収率69%)を得た。この光学活性2
−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸は、ジアゾメタン
でメチルエステルヘ誘導化した後、光学分割カラム(キ
ラルセルOD−H,ダイセル化学工業社製)を用いて光
学純度を測定したところ、(R)体で38.6%eeで
あった。表3に示す不斉加水分解酵素を使用して、同様
の実験を行い同表に示す結果を得た。なお、表中、「−
−」は、測定していないことを示す。
の対掌体のメチルエステルの製造。 ラセミ体の2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸メチ
ルエステル20.0mgをリパーゼL−057(リゾプ
スアーヒザス菌由来、バイオカタリスト社製)20.0
mgを含んだ100mMリン酸緩衝液(pH7.0)1
000μl中に加えた。密栓をして30℃の振とう培養
器で20時間反応させた。反応終了後、濾過して酵素を
除き、未反応の2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸
メチルエステルを酢酸エチルで抽出した。有機層に無水
硫酸ナトリウムを加えて脱水し、溶媒を滅圧留去し、光
学活性な2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸メチル
エステル(6.2mg、回収率31%)を得た。この光
学活性2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸メチルエ
ステルは、光学分割カラム(キラルセルOD−H、ダイ
セル化学工業社製)を用いて光学純度を測定したとこ
ろ、(S)体で90.5%eeであった。一方、水層は
希硫酸でpH2.0に調整し、酢酸エチルを加え2−ブ
ロモ−3−フェニルプロピオン酸を抽出した。有機層に
無水硫酸ナトリウムを加えて脱水し、溶媒を減圧留去
し、光学活性な2−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸
(13.0mg、収率69%)を得た。この光学活性2
−ブロモ−3−フェニルプロピオン酸は、ジアゾメタン
でメチルエステルヘ誘導化した後、光学分割カラム(キ
ラルセルOD−H,ダイセル化学工業社製)を用いて光
学純度を測定したところ、(R)体で38.6%eeで
あった。表3に示す不斉加水分解酵素を使用して、同様
の実験を行い同表に示す結果を得た。なお、表中、「−
−」は、測定していないことを示す。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】本発明は、上述の構成よりなるので、高
い光学純度を有する光学活性2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸及びその対掌体のエステルを工業的に効率よ
く生産することができる。
い光学純度を有する光学活性2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸及びその対掌体のエステルを工業的に効率よ
く生産することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(1); 【化1】 (式中、Rは、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜17のア
ルキル基、炭素数2〜17のアルケニル基又は炭素数6
〜25のアラルキル基を表す。Aは、フッ素を除くハロ
ゲン、アルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホ
ニルオキシ基を表す。)で表される2−置換−3−フェ
ニルプロピオン酸エステルのエナンチオマー混合物を、
前記2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステルのエ
ステル結合を不斉加水分解することができる酵素により
加水分解して、下記一般式(2); 【化2】 (式中、Aは、前記と同じ。)で表される(S)−2−
置換−3−フェニルプロピオン酸と下記一般式(3); 【化3】 (式中、Aは、前記と同じ。)で表される(R)−2−
置換−3−フェニルプロピオン酸とからなる生成物、及
び、下記一般式(4); 【化4】 (式中、R及びAは、前記と同じ。)で表される(R)
−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステルと下記
一般式(5); 【化5】 (式中、R及びAは、前記と同じ。)で表される(S)
−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エステルとから
なる未反応物を得る工程(I)、前記生成物中の前記
(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸の含有量
が前記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸の
含有量より多い場合は、前記生成物から前記(S)−2
−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取するか、又
は、前記生成物中の前記(R)−2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸の含有量が前記(S)−2−置換−3−
フェニルプロピオン酸の含有量より多い場合は、前記生
成物から前記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸を採取する工程(II)、並びに、前記未反応物中
の前記(R)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルの含有量が前記(S)−2−置換−3−フェニル
プロピオン酸エステルの含有量より多い場合は、前記未
反応物から前記(R)−2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸エステルを回収するか、又は、前記未反応物中の
前記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオン酸エス
テルの含有量が前記(R)−2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸エステルの含有量より多い場合は、前記未反
応物から前記(S)−2−置換−3−フェニルプロピオ
ン酸エステルを回収する工程(III)のうち、前記工
程(I)、並びに、前記工程(II)及び前記工程(I
II)のいずれか一方又は両方からなることを特徴とす
る光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそ
の対掌体のエステルの製造方法。 - 【請求項2】 工程(II)が、生成物から(S)−2
−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取する工程であ
り、工程(III)が、未反応物から(R)−2−置換
−3−フェニルプロピオン酸エステルを回収する工程で
ある請求項1記載の光学活性2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸及びその対掌体のエステルの製造方法。 - 【請求項3】 工程(II)が、生成物から(R)−2
−置換−3−フェニルプロピオン酸を採取する工程であ
り、工程(III)が、未反応物から(S)−2−置換
−3−フェニルプロピオン酸エステルを回収する工程で
ある請求項1記載の光学活性2−置換−3−フェニルプ
ロピオン酸及びその対掌体のエステルの製造方法。 - 【請求項4】 2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルのエステル結合を不斉加水分解することができる
酵素が、エステラーゼ又はアシラーゼである請求項1、
2又は3記載の光学活性2−置換−3−フェニルプロピ
オン酸及びその対掌体のエステルの製造方法。 - 【請求項5】 2−置換−3−フェニルプロピオン酸エ
ステルのエステル結合を不斉加水分解することができる
酵素が、リゾプス(Rhizopus)属、ムコール
(Mucor)属、ペニシリウム(Penicilli
um)属、カンジダ(Candida)属又はバチルス
(Bacillus)属に属する微生物由来のリパーゼ
である請求項1、2又は3記載の光学活性2−置換−3
−フェニルプロピオン酸及びその対掌体のエステルの製
造方法。 - 【請求項6】 Aが、臭素、メチルスルホニルオキシ
基、p−トルエンスルホニルオキシ基である請求項1、
2、3、4又は5記載の光学活性2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸及びその対掌体のエステルの製造方法。 - 【請求項7】 Rが、メチル基である請求項1、2、
3、4、5又は6記載の光学活性2−置換−3−フェニ
ルプロピオン酸及びその対掌体のエステルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18881196A JPH1014590A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18881196A JPH1014590A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1014590A true JPH1014590A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16230235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18881196A Pending JPH1014590A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1014590A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003014056A1 (fr) * | 2001-08-08 | 2003-02-20 | Kaneka Corporation | Procede de production d'un acide carboxylique 2-substitue optiquement actif |
| JP2005528358A (ja) * | 2002-03-19 | 2005-09-22 | アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | エタン−1,2−ジアミニウムビス[(2r)−2−ブロモ−3−フェニルプロパノエート]、その製造方法およびその使用 |
| US7388098B2 (en) | 2000-09-29 | 2008-06-17 | Bristol-Myers Squibb Company | Dynamic resolution of isomers and resolved isomers |
| WO2015037388A1 (ja) | 2013-09-12 | 2015-03-19 | ヤマハ株式会社 | ユーザインタフェース装置、音響制御装置、音響システム、音響制御方法及びプログラム |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18881196A patent/JPH1014590A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7388098B2 (en) | 2000-09-29 | 2008-06-17 | Bristol-Myers Squibb Company | Dynamic resolution of isomers and resolved isomers |
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| JP2005528358A (ja) * | 2002-03-19 | 2005-09-22 | アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | エタン−1,2−ジアミニウムビス[(2r)−2−ブロモ−3−フェニルプロパノエート]、その製造方法およびその使用 |
| WO2015037388A1 (ja) | 2013-09-12 | 2015-03-19 | ヤマハ株式会社 | ユーザインタフェース装置、音響制御装置、音響システム、音響制御方法及びプログラム |
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