JPH10248645A - テーブル板 - Google Patents

テーブル板

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JPH10248645A
JPH10248645A JP7441797A JP7441797A JPH10248645A JP H10248645 A JPH10248645 A JP H10248645A JP 7441797 A JP7441797 A JP 7441797A JP 7441797 A JP7441797 A JP 7441797A JP H10248645 A JPH10248645 A JP H10248645A
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Tadashi Narita
正 成田
Masami Nakano
正己 中野
Rintarou Tsuruta
凛太郎 鶴田
Hiroshi Iguchi
博司 井口
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Mitsui Chemicals Inc
Narita Kogyo KK
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Mitsui Chemicals Inc
Narita Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合板を使用することなく、軽量化、耐水性の
向上、及び反りの防止を図れ、木ねじ保持力を確保で
き、さらに、振動吸収性を改善して振動及び騒音の低減
を図ることもできるテーブル板を得る。 【解決手段】 刺繍ミシン用のテーブル板1は、発泡樹
脂板2とMDF板3とメラミン樹脂化粧板4との五層構
造による。テーブル板1は、発泡樹脂板2を使用してい
るため軽量で、合板と比較して方向性が無いため反る心
配がなく、耐水性も良い。MDF板3は容易に弾性変形
しないため、木ねじ10のねじ部12の食込みから外れ
ることがなく、テーブル板1全体の木ねじ保持力の向上
に大きく寄与する。発泡樹脂板2とMDF板3とメラミ
ン樹脂化粧板4との三者を組み合わせたことにより、振
動吸収性が改善され、刺繍ミシンの振動及び騒音の低減
に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種テーブル(例
えばミシン、机、車椅子、看護ベッド、幼児椅子、乗物
座席等におけるテーブル)に使用でき、特にミシンのテ
ーブルに適するテーブル板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、後出の図2を援用して示す刺繍ミ
シンのテーブルには、図7に示すような合板製テーブル
板50が使用されてきた。この合板製テーブル板50
は、合板51の上下両面に表面材52を接合したもので
あるが、次のような問題があった。
【0003】 合板製テーブル板50は一般的に厚み
の厚い合板を使用するので重く、刺繍ミシンのフレーム
7に固定するまでの取扱性が悪かった。また、図2に二
点鎖線で示すように、昇降部6を昇降させる際には大き
な動力を要していた。特に、刺繍ヘッド数が多く、従っ
て昇降部6の面積が大きいときには、昇降部を手動で昇
降させる場合には作業者に負担が掛かり、電動で昇降さ
せる場合には大型の昇降機構が必要であった。
【0004】 合板51は振動吸収性が十分でなく、
刺繍ミシンの振動と振動による騒音を十分に抑えること
ができなかった。 合板51の材料としては輸入木材が多く使用されて
いるが、現地では森林伐採が進んでいるため、環境保全
の問題も生じている。 さらに、現状では良質の木の入手が困難になってお
り、中質又はそれ以下の木でも採用せざるを得ない状況
である。こうした中質以下の輸入木材から加工された合
板は、水を吸い易く、加工後の乾燥によって反り易い。
【0005】そこで、本発明者は、合板を使用すること
なく、軽量化、耐水性の向上、及び反りの防止を図るた
めに、発泡樹脂板を使用することに注目した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、発泡樹脂板
には、木ねじが抜けやすいという問題があった。従来の
合板製テーブル板50をフレーム7に固定するために使
用される木ねじ53は、ねじ部54が合板51に垂直に
ねじ込まれて食込み、該食込みによる引掛作用によっ
て、合板製テーブル板50から容易には抜けないように
保持される。しかし、この木ねじ53を発泡樹脂板にね
じ込むと、木ねじを引っ張ったときに木ねじ53周囲の
発泡樹脂がねじ部54の食込みから外れるように容易に
弾性変形し、木ねじ53が簡単に抜けてしまうのであ
る。
【0007】そこで、本発明者は、木ねじを保持するの
に必要十分な範囲で、発泡樹脂板に木質板を併用するこ
とを検討した。木質板の種類には、前記合板の他に、木
材の削片、破砕片に接着剤を付けて熱圧成形したパーテ
ィクルボードと、木材、植物繊維を細かく開繊して接着
剤と混合熱圧成形したファイバーボードとがある。両ボ
ードとも方向性が無いため、合板のように反る心配は無
い。しかも、ファイバーボードは耐水性が高い点で、吸
水膨張し易いパーティクルボードより好ましい。ファイ
バーボードはその密度によって3種類に区別されるが、
低密度(0.25g/cm3 〜0.50g/cm3 )の
インシュレーションボードでは強度が不足し、高密度
(0.80g/cm3 〜1.05g/cm3 )のハード
ボードでは重くなる。よって、本発明者は中密度(0.
53g/cm3 〜0.80g/cm3 )のMDF板(m
edium density fiberboard,
中質繊維板)に注目した。
【0008】しかし、本発明者による検討では、単に発
泡樹脂板とMDF板とを併用しただけでは、後述する試
験結果から明らかなように、振動吸収性を改善できない
という問題が残った。
【0009】そこで、本発明の目的は、合板を使用する
ことなく、軽量化、耐水性の向上、及び反りの防止を図
るというだけではなく、木ねじ保持力を確保でき、さら
に、振動吸収性を改善して振動及び騒音の低減を図るこ
ともできるテーブル板を提供することにある。
【0010】ところで、特開昭57−96851号公報
には、ファイバーボードの外部を発泡樹脂で被覆した低
発泡プラスチック被覆厚板が開示されているが、該厚板
は建築用、土木用等の用途に使用されるもので、本発明
とは技術分野が相違するだけでなく、耐候、耐水、耐薬
品性、コンクリートの剥離性等の向上を図るもので、本
発明の目的及び効果(特に振動吸収性)を示唆していな
い。
【0011】また、実開平3−98241号公報には、
発泡樹脂板と熱硬化性樹脂板とを積層した内装用複合パ
ネルが開示されているが、該複合パネルは内装材として
壁面等に使用されるもので、本発明とは技術分野が相違
するだけでなく、反り、剥離、クラック等の防止を図る
もので、本発明の目的及び効果(特に振動吸収性と木ね
じ保持力)を示唆していない。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のテーブル板は、次の(1)〜(4)の構成
とした。 (1)少なくとも一層の発泡樹脂板と、少なくとも一層
のMDF板と、少なくとも一層の熱硬化性樹脂板とが積
層されてなるテーブル板。
【0013】(2)厚さ方向中央の少なくとも一層の発
泡樹脂板と、前記発泡樹脂板の上面及び下面に重ねられ
る少なくとも一層の上層のMDF板及び少なくとも一層
の下層のMDF板と、前記上層のMDF板の上面又は前
記下層のMDF板の下面の少なくとも一方に重ねられる
熱硬化性樹脂板とが積層されてなるテーブル板。
【0014】(3)厚さ方向中央の少なくとも一層のM
DF板と、前記MDF板の上面及び下面に重ねられる少
なくとも一層の上層の発泡樹脂板及び少なくとも一層の
下層の発泡樹脂板と、前記上層の発泡樹脂板の上面又は
前記下層の発泡樹脂板の下面の少なくとも一方に重ねら
れる熱硬化性樹脂板とが積層されてなるテーブル板。
【0015】(4)五層以上となるように交互に重ねら
れる発泡樹脂板及びMDF板と、該重ねられたものの上
面又は下面の少なくとも一方に重ねられる熱硬化性樹脂
板とが積層されてなるテーブル板。
【0016】ここで、「発泡樹脂板」としては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリ
アミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、
ポリアクリル樹脂、ポリカーボネイト、ABS樹脂等の
熱可塑性樹脂発泡板、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ユリア樹脂、シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂発泡板等が
挙げられる。これらの内、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系樹脂発泡板が好ましい。市販品
としては、三井東圧プラテック株式会社の商品名「パロ
ニア」「パロニアスーパー」等が挙げられる。
【0017】発泡樹脂板の密度は、使用する樹脂にもよ
るが、0.05g/cm3 〜0.6g/cm3 が好まし
い。さらに好ましくは、0.2g/cm3 〜0.6g/
cm3 である。0.05g/cm3 未満ではテーブル板
としての強度が不足し、0.6g/cm3 を越えると重
くなるからである。
【0018】発泡樹脂板の厚さは、特に制限はないが、
通常、5mm〜50mmのものが用いられる。5mm未
満ではテーブル板の面剛性等の強度が低下し、50mm
を越える用途はほとんど無い。厚い発泡樹脂板の製造が
困難な場合には、薄い発泡樹脂板を二層以上に重ねるこ
ともできる。
【0019】発泡樹脂板を製造する方法は特に制限され
ず、公知の製造方法により製造されたものでよい。例え
ば、発泡剤を含む上記樹脂を押出発泡法、ビーズ発泡
法、発泡射出成形法、型内発泡成形法等により成形する
方法が挙げられる。
【0020】「MDF板」の厚さは、特に制限はない
が、2.5mm〜30mmが好ましい。2.5mm未満
では木ねじ保持力が不足し、30mmを越えると重くな
るからである。市販品としては、ホクシン株式会社の商
品名「スターウッドTL」「スターウッドTLM」等が
挙げられる。
【0021】「熱硬化性樹脂化粧板」としては、メラミ
ン樹脂化粧板、ダップ樹脂化粧板、フェノール樹脂化粧
板等が挙げられる。熱硬化性樹脂化粧板の厚さは0.4
〜2.5mmが好ましい。0.4mm未満では振動吸収
性の改善が不足したりテーブル板の面剛性等の強度が低
下したりし、2.5mmを越えると重くなるからであ
る。市販品としては、日本デコラックス株式会社の商品
名「デコラックス」等が挙げられる。
【0022】熱硬化性樹脂化粧板を製造する方法は公知
の製造方法でよく、例えば、メラミン樹脂化粧板は、メ
ラミン樹脂をクラフト紙等に含浸させて乾燥させた塗布
紙と、フェノール樹脂をクラフト紙等に含浸させて乾燥
させた塗布紙とを、複数枚重ね合せて加圧、加熱して積
層成形する。また、ダップ樹脂化粧板は、ダップ樹脂を
クラフト紙等に含浸させて乾燥させた塗布紙を複数枚重
ね合せて加圧、加熱して積層成形する。同様にフェノー
ル樹脂化粧板は、フェノール樹脂をクラフト紙等に含浸
させて乾燥させた塗布紙を複数枚重ね合せて加圧、加熱
して積層成形する。
【0023】発泡樹脂板、MDF板及び熱硬化性樹脂化
粧板の相互間の接合方法は公知の方法でよく、例えば、
接着剤接合、ホットメルト接合、熱溶接法等が挙げられ
る。接着剤接合の場合、使用する接着剤は公知の接着剤
でよい。例えば、エポキシ系、ゴム系、ポリウレタン
系、ポリ酢酸ビニル系等の接着剤が挙げられる。また、
接合方法も公知のものでよい。例えば、接着剤を発泡樹
脂板、MDF板及び熱硬化性樹脂化粧板に塗布して、所
定の構成に積層し加圧し、必要があれば加熱して接合層
を形成する方法が挙げられる。
【0024】ホットメルト接合の場合、使用するホット
メルト剤は公知のものでよい。例えば、ポリアミド系、
EVA系、ポリエステル系、ゴム系等のホットメルト剤
が挙げられる。また、接合方法も公知の接合方法でよ
い。例えば、ホットメルト剤を加熱、溶融させ発泡樹脂
板、MDF板及び熱硬化性樹脂化粧板に塗布して所定の
構成に積層し加圧して接合層を形成する方法が挙げられ
る。フィルム状ホットメルト剤を所定の構成に積層し加
圧しながら高周波を照射し接合層を成形する方法も挙げ
られる。
【0025】発泡樹脂板として熱可塑性樹脂発泡板を使
用する場合には熱溶接法が使用でき、発泡樹脂板を熱で
部分的に溶融したりした後、プレスすることにより、M
DF板又は熱硬化性樹脂化粧板との間を接合してもよ
い。
【0026】本発明のテーブル板はミシン用テーブル板
として特に有用である。ミシン用テーブル板は、前述の
理由から軽量性を要するだけでなく、フレームに木ねじ
で固定されるため十分な木ねじ保持力を要する。さら
に、ミシン用テーブル板の上には激しく振動するミシン
ヘッドが設置されるため、十分な振動吸収性も要する。
従って、優れた軽量性、木ねじ保持力、振動吸収性を兼
ね備えた本発明のテーブル板は、ミシン用テーブル板に
特に適するのである。適用できるミシンとしては、刺繍
用ミシンをはじめ、メリヤス用、すくい縫い用、伏せ縫
い用、ボタン付用、穴かがり用、しつけ縫い用、手袋
用、運動靴用、皮革用、毛皮用、製帽用、製袋用、製本
用等の各種ミシンを例示できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した形態例を
図1〜図5に基づいて説明する。図1に示す第一実施形
態のテーブル板1は、三井東圧プラテック株式会社の商
品名「パロニア」(厚さ10mm、密度0.28g/c
3 )よりなる発泡樹脂板2を厚さ方向中央に用い、発
泡樹脂板2の上面及び下面に、ホクシン株式会社の商品
名「スターウッドTLM」(厚さ4mm、密度0.7g
/cm3 )よりなる上層及び下層のMDF板3を各々を
エポキシ系接着剤で接合して積層し、さらに上層のMD
F板3の上面及び下層のMDF板3の下面に、日本デコ
ラックス株式会社の商品名「デコラックス」よりなる厚
さ1mmのメラミン樹脂化粧板4をエポキシ系接着剤で
接合して積層し、得られた五層構造の接合板を所定の形
状に切断したものである。
【0028】テーブル板1は、図2に示すような刺繍ミ
シン20のテーブルに使用され、テーブルの固定部5
と、同図に二点鎖線で示すように上下に昇降可能なテー
ブルの昇降部6とを構成する。なお、テーブル板1のエ
ッジ処理及び刺繍ミシン自体の構成については、本発明
と直接関係が無いので説明を省略する。
【0029】テーブル板1を刺繍ミシンの鋼材製フレー
ム7に固定するために、頭部11及びねじ部12を備え
た木ねじ10が使用される。フレーム7の挿通穴8に対
応した、テーブル板1の下面位置には、ねじ部12より
小径で浅い案内穴9が予めドリルによって穿設される。
ねじ部12を挿通穴8を経て案内穴9に差し込み、テー
ブル板1に垂直にねじ込むと、ねじ部12が下層のMD
F板3及び発泡樹脂板2に食込み、テーブル板1から容
易には抜けないように保持される。これにより、テーブ
ル板1はフレーム7上にしっかりと固定される。
【0030】本形態例のテーブル板1によれば、厚さの
主要部に発泡樹脂板2を使用しているため、従来の合板
製テーブル板に比べて軽量化でき、もって、手動・電動
の別に拘らず、昇降部6を小さな動力で昇降させること
ができる。
【0031】さらに、合板と比較して方向性の無い発泡
樹脂板2及びMDF板3を使用しているため、反る心配
がなく、耐水性も良好である。
【0032】また、MDF板3は、発泡樹脂板のように
容易には弾性変形しないため、ねじ部12の食込みから
外れることがなく、全体の木ねじ保持力の向上に大きく
寄与する。さらに、メラミン樹脂化粧板4も、その硬質
性ゆえに木ねじ保持力の向上に寄与する。このため、た
とえフレーム7が外方に非常に強く引っ張られた場合で
あっても、木ねじ10がテーブル板1から抜ける心配が
ない。
【0033】さらに、本形態例のテーブル板1は、発泡
樹脂板2とMDF板3とメラミン樹脂化粧板4の三者を
組み合わせたことにより、特に振動吸収性が改善されて
おり、刺繍ミシンの振動及び騒音の低減に寄与する。こ
のように振動吸収性が改善される理由は、発泡樹脂板2
とMDF板3とメラミン樹脂化粧板4の各々の固有振動
周波数が異なること、特に、発泡樹脂板2及びMDF板
3の各固有振動周波数とメラミン樹脂化粧板4の固有振
動周波数とが大きく異なることにより、各層の振動が打
ち消されることによるものと考えられる。
【0034】図3に示す第二実施形態のテーブル板15
は、全体の厚さを増加させるべく、上層及び下層のMD
F板3の間で二層の発泡樹脂板2が接合・積層された点
においてのみ、第一実施形態と相違する。従って、第一
実施形態と共通の部分については、図3に第一実施形態
と同一符号を付して説明を省略する。現状では、厚い発
泡樹脂板2の製造が困難なため、このような手段が有効
である。本形態例のテーブル板15によっても、第一実
施形態と同様の効果が得られる。
【0035】図4に示す第三実施形態のテーブル板16
は、発泡樹脂板2とMDF板3の配置及び層数が入れ代
わり、厚さ9mmのMDF板3を厚さ方向中央に用い、
MDF板3の上面及び下面に各々上層及び下層の発泡樹
脂板2が接合・積層された点と、木ねじ10のねじ部1
2がMDF板3まで届くように長い点においてのみ、第
一実施形態と相違する。従って、第一実施形態と共通の
部分については、図4に第一実施形態と同一符号を付し
て説明を省略する。本形態例のテーブル板16によって
も、第一実施形態と同様の効果が得られる。
【0036】図5に示す第四実施形態のテーブル板17
は、MDF板3の厚さを5.5mmとし、下面側のメラ
ミン樹脂化粧板を省略した点においてのみ、第二実施形
態と相違する。従って、第二実施形態と共通の部分につ
いては、図5に第二実施形態と同一符号を付して説明を
省略する。本形態例のテーブル板17によっても、第一
実施形態と同様の効果が得られる。
【0037】図6に示す第五実施形態のテーブル板18
は、三層のMDF板3と二層の発泡樹脂板2とを交互に
重ねて五層に接合・積層した点と、下面のメラミン樹脂
化粧板を省略した点においてのみ、第一実施形態と相違
する。従って、第一実施形態と共通の部分については、
図6に第一実施形態と同一符号を付して説明を省略す
る。本形態例のテーブル板18によっても、第一実施形
態と同様の効果が得られる。
【0038】本発明による効果を確認するため、前記第
一実施形態のテーブル板1と比較例1〜4のテーブル板
について、重量の測定と、木ねじ保持力及び振動吸収性
の試験とを行なった。比較例、試験方法、試験結果(表
1)の順に説明する。
【0039】[比較例1] 厚さ24mmの合板の上面
及び下面に各々厚さ1mmのメラミン樹脂化粧板を接合
・積層してなるテーブル板である。図7に示す従来の合
板製テーブル板50に相当する。 [比較例2] 厚さ20mmの発泡樹脂板(前記「パロ
ニア」を2枚積層したもの)の上面及び下面に各々厚さ
1mmのメラミン樹脂化粧板を接合・積層してなるテー
ブル板である。
【0040】[比較例3] 厚さ20mmのMDF板の
上面及び下面に各々厚さ1mmのメラミン樹脂化粧板を
接合・積層してなるテーブル板である。 [比較例4] 厚さ10mmの発泡樹脂板(前記「パロ
ニア」)の上面及び下面に各々厚さ4mmのMDF板を
接合してなるテーブル板である。本発明のテーブル板1
から上面側及び下面側のメラミン樹脂化粧板4を取り除
いたものに相当する。
【0041】[重量] 各テーブル板を3尺×6尺(9
10mm×1820mm)に切断し、その重量を測定し
た。重量は、軽い方が良い。
【0042】[木ねじ保持力] JIS A5905
-1994 に規定されている「木ねじ保持力試験法」により
測定した。同試験には、JIS B1112に規定され
ている、呼び径2.7mm、長さ16mmの木ねじ(ね
じ部は約11mm)を使用した。まず、テーブル板を5
0mm×100mmの試験片に切断し、その上面の長短
両端辺から25mm離れた2ヶ所に直径2mmのドリル
で深さ約3mmの案内穴を設けた。次に、2つの案内穴
に2本の木ねじのねじ部先端を各々差し込み、試験片に
垂直にねじ込んだ。そして、試験片を固定した後、試験
片に食込んだ木ねじを精密万能試験機を用いて垂直に引
き抜いた。この引き抜きに要した最大荷重を各位置につ
いて測定し、2ヶ所の平均値をもって木ねじ保持力とし
た。刺繍ミシン用テーブル板の場合、木ねじ保持力は、
一般的に40kg以上必要とされる。
【0043】[振動吸収性] 動電型試験機で厚み方向
の振動伝達性を測定した。測定には、テーブル板を15
0mm×150mmに切断して得た試験片を使用した。
まず、上下方向振動発生プレートの上に試験片を瞬間接
着剤で固定し、その上に3kgの重りを固定し、さらに
その上にセンサーを固定した。そして、正弦波周波数掃
引試験で一定加速度2Gを与え、300〜700Hz域
での周波数応答関数(=振動加速度/加振力)dBを測
定した。周波数応答関数が小さい方が、振動吸収性が良
い。
【0044】
【表1】
【0045】表1において、◎は非常に良い、○は良
い、△は普通、×は悪い、をそれぞれ示す。表1から分
かる通り、発泡樹脂板を使用しない比較例1及び3は重
量が大きく、好ましくない。比較例2は、木質板を使用
しないため、軽量ではあるが、木ねじ保持力において劣
る。メラミン樹脂化粧板を使用しない比較例4は、振動
吸収性において比較例1及び本発明より劣る。
【0046】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)発泡樹脂板2及びMDF板3の配置及び層数をさ
らに変更すること。 (2)メラミン樹脂化粧板4に代えて、別の熱硬化性樹
脂化粧板を使用すること。
【0047】(3)刺繍ミシン用テーブル板以外の、例
えばメリヤス用、すくい縫い用、伏せ縫い用、ボタン付
用、穴かがり用、しつけ縫い用、手袋用、運動靴用、皮
革用、毛皮用、製帽用、製袋用、製本用等の各種ミシン
用テーブル板として具体化すること。 (4)ミシン用テーブル板以外の、例えば乗物座席用テ
ーブル、車椅子用テーブル、看護ベッド用テーブル、幼
児椅子用テーブル等のテーブル板として具体化するこ
と。
【0048】
【発明の効果】本発明のテーブル板は、上記の通り構成
されているので、合板を使用することなく、軽量化、耐
水性の向上、及び反りの防止を図るというだけではな
く、木ねじ保持力を確保でき、さらに、振動吸収性を改
善して振動及び騒音の低減を図ることもできるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のテーブル板を示す断面図であ
る。
【図2】同テーブル板を使用した刺繍ミシンを示す斜視
図である。
【図3】第二実施形態のテーブル板を示す断面図であ
る。
【図4】第三実施形態のテーブル板を示す断面図であ
る。
【図5】第四実施形態のテーブル板を示す断面図であ
る。
【図6】第五実施形態のテーブル板を示す断面図であ
る。
【図7】従来の合板製テーブル板を示す断面図である。
【符号の説明】
1 テーブル板 2 発泡樹脂板 3 MDF板 4 メラミン樹脂化粧板 15 テーブル板 16 テーブル板 17 テーブル板 18 テーブル板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 凛太郎 愛知県安城市赤松町本郷50 (72)発明者 井口 博司 岐阜県土岐市泉町252−20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一層の発泡樹脂板と、少なく
    とも一層のMDF板と、少なくとも一層の熱硬化性樹脂
    板とが積層されてなるテーブル板。
  2. 【請求項2】 厚さ方向中央の少なくとも一層の発泡樹
    脂板と、前記発泡樹脂板の上面及び下面に重ねられる少
    なくとも一層の上層のMDF板及び少なくとも一層の下
    層のMDF板と、前記上層のMDF板の上面又は前記下
    層のMDF板の下面の少なくとも一方に重ねられる熱硬
    化性樹脂板とが積層されてなるテーブル板。
  3. 【請求項3】 厚さ方向中央の少なくとも一層のMDF
    板と、前記MDF板の上面及び下面に重ねられる少なく
    とも一層の上層の発泡樹脂板及び少なくとも一層の下層
    の発泡樹脂板と、前記上層の発泡樹脂板の上面又は前記
    下層の発泡樹脂板の下面の少なくとも一方に重ねられる
    熱硬化性樹脂板とが積層されてなるテーブル板。
  4. 【請求項4】 五層以上となるように交互に重ねられる
    発泡樹脂板及びMDF板と、該重ねられたものの上面又
    は下面の少なくとも一方に重ねられる熱硬化性樹脂板と
    が積層されてなるテーブル板。
  5. 【請求項5】 前記テーブル板はミシン用テーブル板で
    ある請求項1〜4のいずれか一項に記載のテーブル板。
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JP2011083313A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Tokiha Sangyo Kk 家具の天板及びその製造方法
JP2016195636A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 山田工業株式会社 テーブル用天板及び該テーブル用天板を生産する方法
JP2020188928A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 コバヤシ産業株式会社 天板

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