JPH10249176A - 界面活性剤組成物の希釈方法 - Google Patents

界面活性剤組成物の希釈方法

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JPH10249176A
JPH10249176A JP9083285A JP8328597A JPH10249176A JP H10249176 A JPH10249176 A JP H10249176A JP 9083285 A JP9083285 A JP 9083285A JP 8328597 A JP8328597 A JP 8328597A JP H10249176 A JPH10249176 A JP H10249176A
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JP
Japan
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surfactant composition
stirring
content liquid
aqueous solvent
stirring tank
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JP9083285A
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English (en)
Inventor
Susumu Sakurai
進 桜井
Hiroaki Umezawa
宏明 梅沢
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 撹拌機9を備えた撹拌槽1内に水系溶媒
を仕込んだ後、この水系溶媒からなる内容液4を撹拌し
ながら循環パイプ2にて循環させると共に、循環装置3
に高粘度及び/又は希釈過程で高粘度化する界面活性剤
組成物を、その供給流量とパイプ一端部2aからの内容
液送出流量との比率が1:2以上になるように供給し、
且つ内容液4と界面活性剤組成物とを循環装置3に備え
られた撹拌羽根の羽根先端速度として10m/s以上の
剪断力を付加して混合する。 【効果】 高粘度の界面活性剤組成物又は水系溶媒で希
釈される際に高粘度化する界面活性剤組成物を複雑な装
置及び精度の良い定量ポンプを用いずに、ゲル化やダマ
状の塊状物を生じさせることなく、効率よく希釈するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高粘度の界面活性
剤組成物や水系溶媒で希釈される際に高粘度化する界面
活性剤組成物の希釈方法に関し、より詳しくは、上記界
面活性剤組成物を簡易な設備を使用するにもかかわら
ず、ダマの発生やゲル化を生じさせることなく、効率よ
く希釈することができ、上記界面活性剤組成物を希釈し
たり、製品配合して製造される食器用洗剤、野菜用洗
剤、シャンプー、リンス、衣料用洗剤、柔軟剤などの繊
維仕上げ剤等を製造するのに好適な界面活性剤組成物の
希釈方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、高粘度流体、又は水系溶媒との接触により増粘・ゲ
ル化する流体と低粘度流体とを、別々の配管から供給し
て両者を合流させた後、ホモミキサー等の集中剪断装置
により連続的に混合希釈する方法が数多く検討されてお
り、例えば、特開平7−34089号公報には、高濃度
界面活性剤と水系希釈剤をいずれも薄膜状にし、これら
を高回転で強力な剪断力を有するミキサー中に連続供給
して、高濃度界面活性剤を希釈する方法が提案されてい
る。しかしながら、ここで使用しているミキサーは、薄
膜を形成するために装置が複雑となるのみならず、更に
は処理液が通る間隔が狭いために処理能力が制限されて
しまうという問題がある。
【0003】また、特開平8−196883号公報に
は、高粘度流体と低粘度流体とを、別々の配管から供給
して両者を合流させ、次いでその下流に設けた混合機に
より平均滞留時間として4秒以上撹拌して、連続希釈す
る方法が提案されている。しかしながら、この提案の場
合、上記提案のように複雑な装置を用いる必要はない
が、混合機での滞留時間が長いために、使用する混合機
の容量を大きくしなければならず、それに付随して駆動
部動力も大きくする必要が生じるために、自ずと処理能
力が制限されてしまうという問題がある。
【0004】更には、上記提案の場合、いずれも高濃度
界面活性剤又は高粘度流体と水系希釈剤又は低粘度流体
とを目標希釈濃度の割合で各々同時供給して、混合する
連続式の希釈方法を採用しているために、所定濃度の希
釈液を精度よく得るためには、精度の良い定量ポンプが
必要となる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、高粘度の界面活性剤組成物又は水系溶媒で希釈され
る際に高粘度化する界面活性剤組成物を、複雑な装置及
び精度の良い定量ポンプを用いなくても、ゲル化やダマ
状の塊状物を生じさせることなく、効率よく希釈するこ
とができる界面活性剤組成物の希釈方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、
撹拌機を備えた撹拌槽と、両端がそれぞれこの撹拌槽と
連通し、撹拌羽根を備えた混合用循環装置を介装した循
環パイプとを具備し、撹拌槽内の内容液を循環装置内に
送出、混合した後、撹拌槽内に返送する混合装置を使用
して、水系溶媒からなる撹拌槽内の内容液を撹拌槽内で
撹拌しながら上記パイプにて所定送出流量で循環させる
と共に、上記循環装置に高粘度の界面活性剤組成物や水
系溶媒で希釈される際に高粘度化する界面活性剤組成物
を上記送出流量に対して所定割合となる供給流量で供給
し、この界面活性剤組成物と内容液とを所定の剪断力下
で混合した後、撹拌槽内へ返送することにより、上記界
面活性剤組成物を効率よく、且つ容易に希釈したり、製
品配合することができることを見出し、本発明をなすに
至った。
【0007】即ち、上記方法によれば、上記界面活性剤
組成物は、所定速度で循環装置内に徐々に供給され、ま
ず、循環装置内で高粘度物を充分撹拌できる剪断力下で
当初は水系溶媒である内容液と混合されて、内容液中に
分散されるので、撹拌槽内に返送される際にはその界面
積が増大されており、このような界面活性剤組成物分散
液を滞留時間の充分取れる撹拌槽内で撹拌することによ
り、上記界面活性剤組成物を撹拌槽内の内容液に均一溶
解、均一分散することができる。そして、この均一溶解
又は均一分散された撹拌槽内の内容液を更に循環させ
て、上記界面活性剤組成物を希釈する希釈剤として使用
することによって、上記界面活性剤組成物を徐々に希釈
していくことができると共に、希釈が進むにつれて界面
活性剤組成物が希釈剤とよりなじみ易くなり、より希釈
し易くなる。
【0008】従って、本発明は、高粘度の界面活性剤組
成物及び/又は水系溶媒で希釈される際に高粘度化する
界面活性剤組成物を水系溶媒で希釈する方法において、
撹拌機を備えた撹拌槽と、両端がそれぞれこの撹拌槽と
連通し、撹拌羽根を備えた混合用循環装置を介装した循
環パイプとを具備し、このパイプの一端部より上記循環
装置内に上記撹拌槽内の内容液を送出し、この循環装置
の撹拌羽根により上記内容液を混合すると共に、この循
環装置の吐出口より上記パイプ内を通って該パイプの他
端部から上記内容液を上記撹拌槽内に返送する混合装置
を用い、上記撹拌槽内に上記水系溶媒を仕込んだ後、こ
の水系溶媒からなる内容液を上記撹拌槽内で撹拌しなが
ら上記パイプにて循環させると共に、上記循環装置に上
記界面活性剤組成物を、その供給流量と上記パイプ一端
部からの内容液送出流量との比率が1:2以上になるよ
うに供給し、且つ上記内容液と界面活性剤組成物とを上
記撹拌羽根の羽根先端速度として10m/s以上の剪断
力を付加して混合することを特徴とする界面活性剤組成
物の希釈方法を提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の界面活性剤組成物の希釈方法は、高粘度の
界面活性剤組成物又は希釈過程で高粘度化する界面活性
剤組成物を水系溶媒で希釈するに当たり、撹拌機を備え
た撹拌槽と混合用循環装置を介装した循環パイプとを具
備した混合装置によって、水系溶媒からなる撹拌槽内の
内容液を撹拌槽内で撹拌しながら、撹拌槽から循環装
置、循環装置から撹拌槽へと循環させると共に、循環装
置内に上記界面活性剤組成物を上記内容液送出流量に対
して所定割合となる供給流量で供給し、循環装置内で上
記内容液と界面活性剤組成物とを所定の剪断力を付加し
て混合した後、その混合液を循環装置から撹拌槽へと返
送し、更に上記内容液として循環パイプ系内を循環させ
て上記界面活性剤組成物の希釈剤として使用することに
よって、上記界面活性剤組成物を回分方式で徐々に希釈
するものである。
【0010】ここで、上記界面活性剤組成物は、高粘度
の界面活性剤組成物又は希釈過程で高粘度化する界面活
性剤組成物であるが、本発明において「高粘度の界面活
性剤組成物」とは、B型回転粘度計を使用し、30rp
mで回転させて10回転目の粘度を測定する場合、50
00cP以上(希釈温度)である界面活性剤組成物を意
味する。なお、以下において「粘度」は、上記測定方法
による粘度を意味する。また、「希釈過程で高粘度化す
る界面活性剤組成物」とは、常法により、界面活性剤組
成物を水系溶媒で逐次的に希釈する希釈過程におけるピ
ーク粘度(最高値)が希釈前の粘度の10倍以上となる
界面活性剤組成物を意味する。
【0011】本発明の希釈方法で希釈される界面活性剤
組成物は、高粘度であるか水系溶媒で希釈される際に高
粘度化する界面活性剤組成物であれば、その種類は特に
制限されるものではなく、高粘度の界面活性剤組成物と
しては、例えば界面活性剤のみからなるもの、界面活性
剤濃度が30%(重量%、以下同様)以上の高濃度の界
面活性剤水溶液又は界面活性剤,高濃度界面活性剤水溶
液にエタノールのような減粘剤等を配合したり、高級ア
ルコールや水溶性溶媒と混合した界面活性剤組成物であ
って、高粘度のものを挙げることができ、高粘度化する
界面活性剤組成物としては、例えば水系溶媒を逐次添加
する過程で増粘・ゲル化する界面活性剤、高濃度の界面
活性剤水溶液又はこれらにエタノールのような減粘剤等
を配合した界面活性剤組成物であって、上記過程で高粘
度となるものを挙げることができる。このような界面活
性剤として、具体的にはポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸塩,ラウリル硫酸塩等のアニオン性界面活性
剤、ジアルキルアンモニウム塩,モノアルキルアンモニ
ウム塩等のカチオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル,脂肪酸ジエタノールアミド等のノニ
オン性界面活性剤などを挙げることができ、これらは1
種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用すること
ができる。本発明の希釈方法の場合、これらの中でも特
にポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ジアル
キルアンモニウム塩、ポリオキシエチレンラウリルエー
テルを使用すると効果的である。
【0012】上記界面活性剤組成物の希釈剤として用い
られる水系溶媒としては、通常の希釈溶液を使用するこ
とができ、このような水系溶媒として、水は勿論のこ
と、例えば界面活性剤、エタノール、プロピレングリコ
ール等を比較的低濃度含有した水溶液等があげられる。
なお、本発明の場合、上記水系溶媒には、本発明の効果
を妨げない範囲で、最終製品に通常配合される各種添加
剤を適宜量配合することもできる。
【0013】次に、本発明の希釈方法に使用される装置
を図面を用いて説明する。図中1は、撹拌槽、2は撹拌
羽根(図示せず)を備えた混合用循環装置3を介装する
循環パイプで、この循環パイプ2の一端2aは、上記撹
拌槽1の一側壁下部に連結されていると共に、他端2b
は、上記撹拌槽1内に収容された内容液4中に浸漬され
ており、上記循環装置3の作動により、撹拌槽1内の内
容液4は、循環パイプ2の一端2aから循環装置3内に
送出され、この循環装置3内の撹拌羽根(図示せず)に
よって混合作用を受け、次いでこの循環装置3の吐出口
より循環パイプ2内を通り、その他端2bから撹拌槽1
内に戻るように循環する。ここで、上記循環パイプ2
は、撹拌槽1と循環装置3とを撹拌槽1内の内容液4が
循環可能となるように配管されていればよいが、循環装
置3から戻ってくる液による撹拌槽1内の内容液4の泡
立ちを抑制することを考慮すれば、上述したように、循
環パイプ2の他端2bを内容液4中に浸漬させることが
望ましい。また、後述するように上記循環装置3は、図
示しない吐出機構によって内容液4を循環させるもので
あり、この場合、流量を制御する手段は特に制限される
ものではなく、例えば循環パイプ2の循環装置3の下流
側に循環流量コントロール弁2cを介装させることによ
って、循環パイプ2内の循環流量(送出流量)を好適に
制御することができる。
【0014】図中5は、図示しない貯留槽或いはライン
から上記界面活性剤組成物を循環装置3内に供給する供
給装置で、この供給装置5には、供給パイプ6の一端が
連結されていると共に、供給パイプ6の他端は、上記循
環パイプ2に上記循環装置3の配設位置より上流側位置
において連結され、上記界面活性剤組成物が供給装置5
から供給パイプ6を通って循環パイプ2に供給され、次
いで循環装置3内に供給されるようになっている。な
お、上記ラインに供給能力がある場合は、供給装置5は
不要である。
【0015】上記撹拌槽1は、撹拌羽根7及び撹拌羽根
7を回転させる撹拌動力であるモーター8からなる撹拌
機9が付設されている。ここで、本発明の場合、撹拌槽
1の容量としては、特に制限されるものではないが、最
終製品を製造する際の製造効率を考慮すれば、撹拌槽1
の容量が1〜10キロリットル程度であれば、希釈品
(上記界面活性剤組成物を最終目的濃度に希釈したも
の)貯蔵槽及び製品配合槽として兼用することができる
ので好適である。そして、上記撹拌機9としては、特に
特別な装置を必要とせず、撹拌羽根7としては、通常の
撹拌力、剪断力を備えていればよく、例えばパドル、プ
ロペラ等の一般的な撹拌羽根を使用することができる。
【0016】上記循環装置3は、図示しない撹拌羽根と
吐出機構を備えており、この吐出機構により、撹拌槽1
内の内容液4を撹拌槽1と循環装置3が介装された循環
パイプ2とからなる混合装置A内を上記循環流量コント
ロール弁2cを適宜併用することによって所定の流量で
循環させるものであり、このような吐出機構を備えた装
置としては、例えばターボポンプ、ラインミキサー等を
挙げることができる。
【0017】そして、循環装置3の撹拌羽根としては、
先端速度が10m/s以上、好ましくは20m/s以上
であるものが使用される。速度が遅すぎると界面活性剤
組成物を内容液中に分散することができない。即ち、本
発明の場合、上述したように、まず、循環装置3内で上
記界面活性剤組成物を当初は水系溶媒である内容液4と
混合して、上記界面活性剤組成物を水系溶媒(内容液)
中に分散させるものであり、撹拌槽内で均一溶解液又は
均一分散液を得ることを考慮すれば、できるだけこの工
程で界面活性剤組成物を微分散させることが望ましい。
従って、循環装置3の撹拌羽根としては、上記の羽根先
端速度を確保して、十分な剪断力を付与することができ
るものを使用する必要があり、循環装置3として、例え
ばターボポンプを採用する場合、このような羽根先端速
度、剪断力を有する撹拌羽根としては、オープンタイプ
の羽根車又はセミオープンタイプの羽根車が好適に用い
られる。なお、この循環装置3の容量は、特に制限され
るものではないが、例えば循環液の滞留時間が0.1秒
以上確保できる程度の容量であることが望ましい。
【0018】上記供給装置5としては、界面活性剤組成
物が既に高粘度のものであっても、所定の速度で循環装
置3内に供給できる必要があるが、本発明の場合、上述
したように目標希釈濃度となるまで回分方式で希釈する
ため、撹拌槽1内に仕込まれた水系溶媒量に対して目標
希釈濃度に対応する所定量を最終的に供給できればよい
ので、従来方法のようにプランジャーのような精度の良
いポンプは必要とせず、ギア、ロータリー、スネークポ
ンプ等の一般的な装置を使用することができる。なお、
供給パイプ6は、界面活性剤組成物を供給装置5から循
環装置3内に供給できるように配管されていればよい
が、本発明の場合、循環装置3内で界面活性剤組成物を
内容液中に分散させて界面積を増大させたものを撹拌槽
内に返送するものであるので、循環装置3内に界面活性
剤組成物を供給する際には、循環装置3のサクション側
から供給することが望ましく、供給パイプ6の他端は、
上述したように、通常循環パイプ2の一端2aの循環装
置3の配設位置より上流側に連結されるが、この場合、
循環パイプ2の一端2aの循環装置3近傍(供給口付
近)に連結させると好適である。
【0019】本発明の希釈方法は、上記混合装置Aを使
用して、まず、撹拌槽1内に所定量の上記水系溶媒を仕
込むと共に、図示しない貯留槽又はラインから上記界面
活性剤組成物を上記水系溶媒量に対して目標希釈濃度に
対応する所定量を循環装置3内に供給できる量を仕込
む。ここで、目標希釈濃度は、特に制限されるものでは
ないが、通常界面活性剤濃度として30%以下である。
目標希釈濃度が高すぎると、混合装置内の液がゲル化
し、循環が困難となる場合がある。なお、本発明の場
合、希釈温度は特に制限されるものではないが、通常供
給する界面活性剤組成物の凝固温度以上とすると好適で
ある。希釈温度が上記温度未満では、水系溶媒と接触し
た時に界面活性剤組成物が固化する場合がある。従っ
て、撹拌槽1、貯留槽及び循環装置3は、上記希釈温度
に温度コントールしておくことが望ましい。
【0020】次いで、循環装置3を作動させて撹拌槽1
内の当初は上記水系溶媒である内容液4を所定の送出流
量で循環させながら、供給装置5を作動させて上記貯留
槽内の上記界面活性剤組成物を所定の供給流量で循環装
置3内に供給する。ここで、本発明の希釈方法は、上記
内容液送出流量と界面活性剤組成物供給流量とが、重量
比で送出流量が供給流量の2倍以上、特に5〜15倍と
することが重要である。送出流量比が小さすぎると混合
装置A内の界面活性剤濃度が高くなり、ゲル化するおそ
れがある。即ち、本発明の希釈方法は、循環装置内の混
合工程において、上述した剪断力の付加によって両者を
混合して、この混合分散液を循環装置の吐出口から循環
パイプ内に吐出するものであり、この場合、高粘度の界
面活性剤組成物又は高粘度化する界面活性剤組成物を流
動性のある粘度までに希釈することが必要であり、吐出
口における粘度としては、3000cP以下、特に50
0cP以下とすることが望ましい。ここで、通常の界面
活性剤は濃度30〜60%に高粘度領域を持つので、こ
のような粘度まで希釈するには、循環装置の吐出口で
は、界面活性剤濃度を30%以下の低粘度領域まで希釈
できるような内容液(希釈剤)量が必要となり、これよ
り、上記送出流量/供給流量≧2(重量比)が算出され
る。なお、上記比率の上限値は、特に制限されるもので
はないが、循環装置のポンプ能力及び循環装置内におけ
る内容液及び界面活性剤組成物の滞留時間を考慮する
と、上記比率は20倍以下であることが望ましい。
【0021】なお、本発明の場合、上記内容液送出流量
と上記界面活性剤組成物供給流量との割合が上記範囲と
なる限り、上記界面活性剤組成物を断続的に供給するこ
ともできるが、界面活性剤を均一溶解、分散させる際の
容易性等を考慮すれば、上記界面活性剤組成物を連続的
に供給することが望ましい。
【0022】ここで、上記内容液送出流量及び界面活性
剤組成物供給流量は、両者が上記割合になる限り、その
速度は特に制限されるものではないが、通常内容液送出
流量は、(撹拌槽の内容液の量)/(内容液送出流量)
=5〜50(分)、特に10〜20分程度が好適であ
る。内容液送出流量が遅すぎると撹拌熱による循環液の
温度上昇が生じる場合があり、速すぎると界面活性剤を
均一に分散させるのが困難となる場合がある。また、循
環装置内での内容液及び界面活性剤組成物の滞留時間
は、0.1〜5秒程度が好適である。滞留時間が長すぎ
ると撹拌熱による温度上昇が生じる場合があり、短すぎ
ると界面活性剤を均一に分散させるのが困難となる場合
がある。
【0023】そして、上記循環装置内の混合工程によっ
て、界面活性剤組成物が内容液に分散された混合分散液
を循環パイプを経て撹拌槽へと返送し、滞留時間が十分
に取れる撹拌槽内で通常の撹拌を行って、界面活性剤組
成物を均一溶解又は均一分散させる。この場合、撹拌力
は通常の撹拌力でよく、例えば分散させた界面活性剤
(組成物)が浮遊したり、沈降せずに、槽内の液全体が
流動する程度とすると好適である。
【0024】更に、上記工程を循環装置内に上記貯留槽
内の界面活性剤組成物の上記所定量が供給されるまで続
行することによって、界面活性剤組成物を目標濃度まで
希釈することができる。なお、界面活性剤組成物の供給
時間は、特に制限されるものではなく、撹拌槽1の容量
及び希釈前後の界面活性剤濃度などによって適宜選定す
ることができる。また、本発明の希釈方法の場合、界面
活性剤組成物の供給が終了した後に、液の状態によって
は、必要に応じて更に循環・撹拌を続けて、より均一溶
解、均一分散させることもできる。
【0025】上記方法によれば、循環装置内で所定割合
の界面活性剤組成物と水系溶媒からなる撹拌槽内の内容
液とを混合して、高粘度状態にある界面活性剤組成物を
水系溶媒中に分散させた後、界面積が増大した界面活性
剤組成物を滞留時間の充分取れる撹拌槽で撹拌するの
で、内容液中に界面活性剤組成物を均一溶解又は均一分
散させることができる。そして、本発明は、このように
界面活性剤組成物が均一溶解又は均一分散した内容液を
撹拌槽内から繰り返し循環させて、所定割合で界面活性
剤組成物を繰り返し希釈する回分式の希釈方法を採用し
たので、希釈が進むにつれて、希釈剤(循環する内容
液)中の界面活性剤濃度が増加して、界面活性剤組成物
と希釈剤との親和性が増大するために、より容易に希釈
が可能となり、上記界面活性剤組成物を簡易な設備を使
用するにもかかわらず、ダマの発生やゲル化を生じさせ
ることなく、効率よく希釈することができる。
【0026】本発明の希釈方法によって希釈された界面
活性剤組成物の希釈液は、その製造時に上記界面活性剤
組成物を希釈したり、希釈後に更に製品化のために各種
添加剤を配合する製品の製造に好適に使用することがで
き、このような製品としては、例えば食器用洗剤,野菜
用洗剤,シャンプー,衣料用洗剤などの液状洗浄剤、リ
ンスなどの化粧料、柔軟剤などの繊維仕上げ剤等を挙げ
ることができる。なお、上記製品を製造する場合、上述
したように予め上記水系溶媒に通常製品に配合される各
種添加剤を配合しておくこともでき、また、上記界面活
性剤組成物の希釈液に各種添加剤を配合して、常法によ
り混合、撹拌して製品化することもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明の界面活性剤組成物の希釈方法に
よれば、高粘度の界面活性剤組成物又は水系溶媒で希釈
される際に高粘度化する界面活性剤組成物を、複雑な装
置及び精度の良い定量ポンプを用いなくても、ゲル化や
ダマ状の塊状物を生じさせることなく、効率よく希釈す
ることができる。従って、本発明は、例えばヘアリン
ス、クリーム、乳液、液体洗剤、柔軟剤などの繊維仕上
げ剤等として使用される高粘度界面活性剤含有組成物を
製造する方法として好適である。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0029】[実施例1〜5及び比較例1、2]図1に
示す混合装置Aの循環装置(循環ポンプ)として撹拌羽
根(羽根車)がオープンタイプであるターボポンプを使
用し、撹拌槽として容量1000リットルのパドル撹拌
槽を用いて、水系溶媒として精製水5%エタノール
水溶液5%プロピレングリコール水溶液の三種類をそ
れぞれ用いた場合につき、表1に示す希釈温度にした上
記三種類の水系溶媒のいずれか500リットルを上記タ
ーボポンプによって表1に示す送出流量(対供給量)で
循環させながら、表1に示す希釈温度にした界面活性剤
組成物を撹拌羽根(羽根車)を表1に示す羽根車周速で
回転させた上記ターボポンプのサクション近傍よりター
ボポンプ内に5kg/分で10分間供給して、界面活性
剤組成物を水系溶媒で希釈して目標希釈濃度まで分散希
釈した後、界面活性剤組成物を供給することなく、更に
5分間ターボポンプにより循環、撹拌を行って、界面活
性剤組成物の希釈品を得た。得られた界面活性剤組成物
の希釈品を撹拌槽の上段、中段、下段よりサンプリング
し、それぞれ目視観察して下記評価基準により評価した
ところ、各実施例及び比較例において、希釈方法(上記
条件)が同じであれば三種類の水系溶媒のいずれを使用
した場合であっても評価結果に変わりはなかった。結果
を表1に併記する。なお、表中の%は重量%を意味す
る。 <評価基準> ○:均一溶解又は均一分散[目視でダマが観察されな
い] △:100ミクロン程度のゲル粒子あり[10分間程度
の放置でダマが消滅する](許容範囲内) ×:数ミリのゲル粒子あり(許容範囲外)
【0030】
【表1】
【0031】[実施例6]上記ターボポンプを使用し、
撹拌槽として容量10キロリットルのパドル撹拌槽を用
いて、25℃にした5%トルエンスルホン酸ナトリウム
水溶液(水系溶媒)5キロリットルを上記ターボポンプ
によって600kg/分の送出流量で循環させながら、
25℃にした60%ポリオキシエチレン(EO=3)ラ
ウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液(界面活性剤組成
物)を撹拌羽根(羽根車)を羽根車周速30m/sで回
転させた上記ターボポンプのサクション近傍よりターボ
ポンプ内に200kg/分で10分間供給して、界面活
性剤組成物を水系溶媒で希釈して目標希釈濃度まで分散
希釈した後、界面活性剤組成物を供給することなく、更
に5分間ターボポンプにより循環、撹拌を行って、界面
活性剤組成物の希釈品を得、この界面活性剤組成物の希
釈品を上記と同様にして評価したところ、界面活性剤組
成物は全段に均一に溶解していることが認められた。従
って、本発明によれば、従来の希釈方法に比べて短時間
で大量処理ができるのみならず、撹拌槽を希釈品の貯蔵
槽又は配合槽として兼用することができ、効率的である
ことが認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される混合装置の一例を説明する
混合装置の模式図である。
【符号の説明】
A 混合装置 1 撹拌槽 2 循環パイプ 3 循環装置 4 内容液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高粘度の界面活性剤組成物及び/又は水
    系溶媒で希釈される際に高粘度化する界面活性剤組成物
    を水系溶媒で希釈する方法において、撹拌機を備えた撹
    拌槽と、両端がそれぞれこの撹拌槽と連通し、撹拌羽根
    を備えた混合用循環装置を介装した循環パイプとを具備
    し、このパイプの一端部より上記循環装置内に上記撹拌
    槽内の内容液を送出し、この循環装置の撹拌羽根により
    上記内容液を混合すると共に、この循環装置の吐出口よ
    り上記パイプ内を通って該パイプの他端部から上記内容
    液を上記撹拌槽内に返送する混合装置を用い、上記撹拌
    槽内に上記水系溶媒を仕込んだ後、この水系溶媒からな
    る内容液を上記撹拌槽内で撹拌しながら上記パイプにて
    循環させると共に、上記循環装置に上記界面活性剤組成
    物を、その供給流量と上記パイプ一端部からの内容液送
    出流量との比率が1:2以上になるように供給し、且つ
    上記内容液と界面活性剤組成物とを上記撹拌羽根の羽根
    先端速度として10m/s以上の剪断力を付加して混合
    することを特徴とする界面活性剤組成物の希釈方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002169334A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Canon Inc 重合トナーの製造方法
JP2017006857A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 花王株式会社 スラリー組成物の製造方法及び製造装置
CN110302715A (zh) * 2019-05-31 2019-10-08 江苏哈工药机科技股份有限公司 一种大麻素提取用乙醇智能调配系统及其智能调配方法
CN115532093A (zh) * 2022-10-16 2022-12-30 山东舜天绿色循环产业研究院有限公司 一种水溶肥生产自动搅拌装置

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