JPH10250004A - 窓貼り用フイルム - Google Patents

窓貼り用フイルム

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Publication number
JPH10250004A
JPH10250004A JP7268797A JP7268797A JPH10250004A JP H10250004 A JPH10250004 A JP H10250004A JP 7268797 A JP7268797 A JP 7268797A JP 7268797 A JP7268797 A JP 7268797A JP H10250004 A JPH10250004 A JP H10250004A
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JP
Japan
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film
weight
resin
parts
monomer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7268797A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Ozaki
慶英 尾崎
Mutsuo Suga
睦夫 須賀
Takashi Takazawa
孝 高澤
Atsushi Obayashi
厚 大林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽光線による変褪色などが極めて少なく、フ
イルムの機械的強度の低下も少ない窓貼り用フイルムを
提供する。 【解決手段】二軸配向ポリエステルフイルムの片面に、
アクリル系樹脂(A)と飽和ポリエステル系樹脂(B)
の被膜形成樹脂と当該樹脂100重量部に対して5〜4
0重量部の紫外線吸収剤(C)とを含有する被膜層を形
成し、他の片面に、粘着剤層を形成して成り、前記アク
リル系樹脂(A)が架橋アクリル酸エステル系弾性体
(a)の粒子の存在下、メタクリル酸アルキルエステル
単量体(b)または当該単量体(b)を主成分としてこ
れと共重合可能なビニル系単量体(c)との混合物を重
合して得られるグラフト共重合体を含有しており、アク
リル系樹脂中の弾性体(a)の割合が5〜80重量%、
被膜形成樹脂中の樹脂(B)の割合が1〜50重量%、
(a)/(B)重量比が1/1〜20/1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓貼り用フイルム
に関し、詳しくは、耐候性に優れた窓貼り用フイルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や建築物の窓などに、日射遮蔽お
よびガラス飛散防止を目的として、窓貼り用フイルムが
広く利用される様になり、種々の方法が提案されてい
る。一般に、窓貼り用フイルムのベースフイルムとして
は、 耐熱性、耐水性、耐薬品性、機械的強度などに優れ
ている二軸配向ポリエステルフイルムが使用されてい
る。しかしながら、ポリエステルフイルムは、紫外線を
吸収するため、屋外に使用した場合、その機械的強度が
著しく低下するという欠点がある。
【0003】ところで、ポリエステルフイルムの耐候性
を改善する方法としては、フイルム中に紫外線吸収剤を
練り込む方法が知られている。しかしながら、紫外線は
フイルムを透過する際に入射側から反対側に進むに従っ
て徐々に吸収されるが、光線が入射するフイルム側は、
直接、紫外線の影響を受けるため、ポリエステルフイル
ムの耐候性を十分に改良することは出来ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みなされたものであり、その目的は、太陽光線による変
褪色などが極めて少なく、フイルムの機械的強度の低下
も少ない窓貼り用フイルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、二軸配向ポリエステルフイルムの片面に、アクリル
系樹脂(A)と飽和ポリエステル系樹脂(B)を主成分
とする被膜形成樹脂と当該被膜形成樹脂100重量部に
対して5〜40重量部の紫外線吸収剤(C)とを含有す
る被膜層を形成し、他の片面に、粘着剤層を形成して成
る窓貼り用フイルムであって、前記アクリル系樹脂
(A)が幹成分としての架橋アクリル酸エステル系弾性
体(a)の粒子の存在下、分岐成分としてのメタクリル
酸アルキルエステル単量体(b)またはメタクリル酸ア
ルキルエステル単量体(b)を主成分として当該単量体
(b)と共重合可能なビニル系単量体(c)との混合物
を重合して得られるグラフト共重合体を含有しており、
アクリル系樹脂中の前記架橋アクリル酸エステル系弾性
体(a)の割合が5〜80重量%であり、被膜形成樹脂
中の前記飽和ポリエステル系樹脂(B)の割合が1〜5
0重量%であり、(a)/(B)重量比が1/1〜20
/1であることを特徴とする窓貼り用フイルムに存す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の窓貼り用フイルムは、二軸配向ポリエステルフ
イルムとアクリル系樹脂(A)と飽和ポリエステル系樹
脂(B)を主成分とする被膜形成樹脂と紫外線吸収剤
(C)とを含有する被膜層と粘着剤層とから構成され
る。
【0007】前記の二軸配向ポリエステルフイルムを構
成するポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸またはそ
のエステルとグリコールとを主たる出発原料として得ら
れるポリエステルであり、例えば、構成単位の80モル
%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテ
レフタレート(PET)、構成単位の80モル%以上が
エチレン−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN)、構成単位の80モル
%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテ
レフタレート(PCT)等が挙げられる。その他には、
ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等が挙げられる。
【0008】ジカルボン酸成分としては、上記のジカル
ボン酸以外に、例えば、2,7−ナフタレンジカルボン
酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、フタル酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、オキ
シモノカルボン酸などが使用される。
【0009】グリコール成分としては、上記のグリコー
ル及びジメタノール成分以外に、例えば、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、トリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ポリアルキレング
リコール等が使用される。
【0010】上記のポリエステルは、単独重合体または
共重合体の他に、本発明の目的を逸脱しない範囲内あれ
ば他の樹脂を少量ブレンドしてもよい。 ポリエステル
フイルムは、滑り性を付与するため、 突起形成剤とし
て、添加粒子、 析出粒子、その他の触媒残渣などを含有
していてもよい。斯かる突起形成剤の種類、大きさ、配
合量は、目的とする滑り性、透明性などに応じて適宜選
択される。
【0011】また、ポリエステルは、必要に応じて、帯
電防止剤、 安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光線遮断剤、着色剤な
どを含有してもよい。
【0012】二軸配向ポリエステルフイルムの製造方法
は、従来公知の方法を使用することが出来る。例えば、
上記ポリエステルを270〜320℃でシート状に溶融
押出成形した後、40〜70℃で冷却、固化して無定形
シートとし、次いで、縦、横方向に逐次または同時に二
軸延伸し、160〜240℃で熱処理する等の方法を利
用することが出来る(例えば、特公昭30−5639号
公報参照)。通常、延伸温度は80〜140℃、延伸倍
率は縦、横各々2.5〜5倍の範囲内から選択される。
【0013】なお、二軸配向ポリエステルフイルムの厚
さは、作業性、機械的強度などの観点から、通常6〜3
00μm、好ましくは12〜200μmの範囲から選ば
れる。また、二軸配向ポリエステルフイルムは、単層で
も多層でもよい。
【0014】前記のアクリル系樹脂(A)は、幹成分と
しての架橋アクリル酸エステル系弾性体(a)の粒子の
存在下、分岐成分としてのメタクリル酸アルキルエステ
ル単量体(b)またはメタクリル酸アルキルエステル単
量体(b)を主成分として当該単量体(b)と共重合可
能なビニル系単量体(c)との混合物を重合して得られ
るグラフト共重合体を含有している。
【0015】先ず、幹成分としての架橋アクリル酸エス
テル系弾性体(a)について説明する。架橋アクリル酸
エステル系弾性体(a)は、架橋性単量体の存在下、ア
クリル酸アルキルエステル単量体またはアクリル酸アル
キルエステル単量体および共重合可能なビニル系単量体
との混合物を重合して得られる。
【0016】架橋性単量体としては、通常、多官能性化
合物として使用されているものでよく、例えば、エチレ
ングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリ
コールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコール
ジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テ
トラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジプロピ
レングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、
ジビニルアジペート、ジアリルフタレート、ジアリルマ
レート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、
トリアリルシアヌレート等が挙げられ、これらは2種以
上を併用してもよい。
【0017】アクリル酸アルキルエステルとしては、ア
ルキル基の炭素数が1〜8のものが好ましく、直鎖状で
も分岐鎖状の何れでもよい。その具体例としては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸オクチル等が挙げられ、これらは2種以
上を併用してもよい。
【0018】アクリル酸アルキルエステルと共重合可能
なビニル系単量体としては、メタクリル酸およびメタク
リル酸のアルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜1
2)、イタコン酸のジアルキルエステル(アルキル基の
炭素数1〜10)、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、アルキ
ル置換スチレン、α−メチルスチレン等が挙げられる。
これら単量体の混合量は、40重量%以下、好ましくは
25重量%以下とするのがよい。
【0019】架橋アクリル酸エステル系弾性体(a)を
製造する方法としては、公知の重合方法を採用できる
が、その中で乳化重合法が好ましい。重合開始剤として
は、通常の遊離基発生開始剤が使用される。例えば、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物、
クメンハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロ
パーオキサイド、ジターシャリーブチルハイドロパーオ
キサイド等の有機ハイドロパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、ラウロイリルパーオキサイド、クメン
パーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロ
ニトリル等のアゾ系などの重合開始剤が挙げられる。
【0020】更に、上記の重合開始剤に、亜硫酸ナトリ
ウム、酸性亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ナ
トリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、グルコー
ス、ポリアミン、アスコルビン酸ヒドロキシアセトン等
の還元剤を組み合せた、通常のレドックス系開始剤も使
用できる。
【0021】乳化剤としては、通常の乳化重合用の界面
活性剤を挙げることが出来る。例えば、炭素数が8〜2
0個のアルキル硫酸のナトリウム、カリウム、アンモニ
ウム塩およびラウリン酸、ステアリン酸、パルチミン酸
などの脂肪族カルボン酸のナトリウム、カリウム塩など
の陰イオン界面活性剤や、アルキルフェノール類、脂肪
族アルコール類およびポリプロピレンオキサイド類とエ
チレンオキサイドとの反応生成物などの非イオン界面活
性剤が挙げられる。また、これらの界面活性剤は、2種
以上併用することも出来る。更に、ナフタレンホルムア
ルデヒド縮合スルホン酸塩などの陽イオン界面活性剤を
使用することも出来る。
【0022】架橋アクリル酸エステル系弾性体(a)の
製造方法としては、次の乳化重合方法が挙げられる。
【0023】(1)アクリル酸アルキルエステル単量体
またはアクリル酸アルキルエステル単量体および共重合
可能なビニル系単量体の混合物に少量の架橋性単量体を
加えて重合する方法。
【0024】(2)(1)の方法で得た重合体エマルジ
ョンに、更に、アクリル酸アルキルエステル単量体また
はアクリル酸アルキルエステル単量体および共重合可能
なビニル系単量体の混合物を加えて重合する方法。
【0025】(3)(2)の方法において、少量の架橋
剤存在下、アクリル酸アルキルエステル単量体またはア
クリル酸アルキルエステル単量体および共重合可能なビ
ニル系単量体の混合物を加えて重合する方法。
【0026】(4)アクリル酸アルキルエステル単量体
またはアクリル酸アルキルエステル単量体および共重合
可能なビニル系単量体の混合物を乳化重合して未架橋弾
性体を製造する。次いで、上記の重合系に、更に、少量
の架橋性単量体の存在下、アクリル酸アルキルエステル
単量体またはアクリル酸アルキルエステル単量体および
共重合可能なビニル系単量体の混合物を加えて重合する
方法。
【0027】架橋アクリル酸エステル系弾性体(a)
は、界面活性剤の使用量または使用する水性媒体の量に
より、架橋弾性体エマルジョン粒子の平均粒子径を調整
し、0.05〜0.30μmの範囲とする。平均粒子径
が0.05μm未満の場合は、得られたアクリル系樹脂
の機械的強度が劣る傾向にある。また、0.30μmを
超える場合は、応力白化が著しくなる傾向にある。架橋
アクリル酸エステル系弾性体は、前記の何れの方法で製
造したものであっても、次の方法で測定したゲル含量が
80%以上で且つ膨潤度が15以下であることが好まし
い。
【0028】ゲル含量および膨潤度は、架橋アクリル酸
エステル系弾性体(a)の所定量(W0)を採取し、常
温でメチルエチルケトンに48時間浸漬した後の膨潤し
た重量(W1)及び前記の試料を減圧乾燥機で乾燥した
後の重量(W2)を測定し、次式により算出することが
出来る。
【0029】
【数1】ゲル含量=(W2/W0)×100(%) 膨潤度 =(W1−W2)/W0
【0030】ゲル含量および膨潤度は、前述の架橋性単
量体の種類および量の調整以外に、弾性体成分を重合温
度、開始剤の種類とその使用量、弾性体成分を構成する
単量体の添加方法、分子量調節剤の有無などの重合諸条
件によって影響されるので適宜調節するのがよい。ゲル
含量が80%未満の場合は、その弾性体から得られる被
膜形成用アクリル系樹脂は、後述する有機溶媒に完全に
溶解し又は過度に膨潤し、弾性体粒子が変形し、機械的
強度、特に、耐衝撃性を改善する効果を十分に発揮する
ことが出来ない傾向にある。膨潤度についても、15を
超る場合は、応力白化する傾向にある。
【0031】次いで、前記のグラフト共重合体について
説明する。幹成分としての架橋アクリル酸エステル系弾
性体(a)にグラフトさせる分岐成分のメタクリル酸ア
ルキルエステル単量体(b)としては、アルキル基の炭
素数が1〜8のものが好ましく、直鎖状でも分岐鎖状の
何れでもよい。例えば、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸
オクチル等が挙げられ、これらは2種以上を併用しても
よい。
【0032】分岐成分としてのメタクリル酸アルキルエ
ステル単量体(b)と共重合可能なビニル系単量体
(c)としては、アクリル酸およびアクリル酸のアルキ
ルエステル(アルキル基の炭素数1〜8)、イタコン酸
のジアルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜1
0)、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、スチレン、アルキル置換スチレ
ン、α−メチルスチレン等が挙げられる。
【0033】クラフト反応においてグラフトさせる単量
体成分から得られる重合体または共重合体自体のガラス
転移温度が50℃以上となる様に、単量体の種類や組み
合せを選ぶことが好ましい。ガラス転移温度が50℃未
満の場合は、被膜層の耐ブロッキング性が劣る様にな
る。
【0034】グラフト重合は、溶液重合法によって行っ
てもよいが乳化重合によって行うのが好ましい。例え
ば、乳化重合法によってグラフト重合を行う場合は、架
橋アクリル酸エステル系弾性体(a)のエマルジョン
に、グラフトさせる単量体を加え、必要に応じて、乳化
剤、重合開始剤、分子量調節剤、水などを加えて通常の
乳化重合の条件を選択することが出来る。グラフトさせ
る単量体の割合は、架橋アクリル酸エステル系弾性体
(a)100重量部に対し、通常10重量部以上、好ま
しくは30重量部以上とする。
【0035】アクリル系樹脂中に含まれる架橋アクリル
酸エステル系弾性体(a)の割合は5〜80重量%、好
ましくは10〜70重量%の範囲である。架橋アクリル
酸エステル系弾性体(a)の割合が5重量%未満の場合
は、機械的強度が劣り、80重量%を超える場合は、形
成される被膜の耐ブロッキング性が劣る。
【0036】アクリル系樹脂(A)中には、グラフト共
重合体以外に、例えば、メタクリル酸アルキルエステル
単量体(b)またはメタクリル酸アルキルエステル単量
体(b)を主成分として当該単量体(b)と共重合可能
なビニル系単量体(c)の混合物を重合して得られるメ
タクリル樹脂、または、グラフト共重合体製造の際に生
成するフリーなメタクリル樹脂も含まれる。
【0037】前記の飽和ポリエステル系樹脂(B)とし
ては、芳香族ジカルボン酸またはそのエステルとグリコ
ールとを主たる出発原料として得られるポリエステルが
挙げられる。芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸を主成分とし、その他に、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸などのニ塩基
酸またはその酸無水物などが挙げられる。グリコールと
しては、エチレングリコールを主成分とし、その他に、
1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
トリメチルヘキサンジオール等が挙げられる。飽和ポリ
エステル系樹脂(B)は、重量平均分子量が5000〜
50000の範囲のものが好適に使用される。
【0038】飽和ポリエステル系樹脂(B)の含有割合
は、被膜形成樹脂重量に対し、1〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%の範囲である。飽和ポリエステル系
樹脂(B)の割合が1重量%未満の場合は、形成される
被膜のポリエステルフイルム基材への密着性が劣り、ま
た、50重量%を超える場合は、被膜の耐候性が劣る。
【0039】アクリル系樹脂中の架橋アクリル酸エステ
ル系弾性体(a)と飽和ポリエステル系樹脂(B)の配
合割合は、重量比で1/1〜20/1の範囲である。
(a)/(B)の重量比が1/1未満の場合は、機械的
強度が十分でなく、20/1を超える場合は、ポリエス
テルフイルム基材との密着性が低下する。
【0040】被膜形成樹脂には、アクリル系樹脂(A)
と飽和ポリエステル系樹脂(B)に加えて、エポキシ系
樹脂、ウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などを
必要に応じて混合してもよい。
【0041】前記の紫外線吸収剤(C)としては、従来
公知の紫外線吸収剤、例えば、サリチル酸系化合物、ベ
ンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、
シアノアクリレート系化合物、インドール系化合物など
が挙げられる。これらの中では、被膜形成樹脂への溶解
性、耐候性などの観点からベンゾフェノン系化合物また
はベンゾトリアゾール系化合物が好ましい。これらは2
種以上の併用であってもよい。
【0042】紫外線吸収剤(C)の含有割合は、被膜形
成樹脂100重量部に対し、5〜40重量部、好ましく
は10〜25重量部の範囲である。含有割合が5重量部
未満の場合は、被膜層の耐候性が劣り、また、40重量
部を超える場合は、紫外線吸収剤のブリードアウトの問
題が生じる。
【0043】被膜形成樹脂および紫外線吸収剤(C)
は、メチルエチルケトン等のケトン類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢
酸エチル等の酢酸エステル類などの1種または2種以上
を混合した有機溶媒などに溶解され、ポリエステルフイ
ルムの片面に塗布後、乾燥されて被膜層を構成する。塗
布方法としては、バーコート、リバースロールコート、
グラビアコート、ロッドコート、エアドクターコート、
ドクターブレードコート等、従来より公知の方式を使用
することが出来る。
【0044】被膜層の厚さは、通常1〜10μm、好ま
しくは1〜5μmの範囲とされる。厚さが1μm未満の
場合は、耐候性に劣る傾向にあり、また、10μmを超
える場合は、被膜層が剥離し易くなる傾向にある。被膜
形成樹脂は、必要に応じて、例えば、無機フィラー、シ
リコーン系化合物、熱線遮断剤、着色剤、顔料などの添
加剤を含有してもよい。
【0045】ポリエステルフイルムへの塗布性または接
着性などを改良するため、塗布前にポリエステルフイル
ムには、化学処理または放電処理を施してもよい。ま
た、ポリエステルフイルムと被膜層との間には、易接着
層、帯電防止層、着色層、金属蒸着層などの中間層を必
要に応じて適宜設けてもよい。
【0046】前記の粘着剤層について説明する。粘着剤
層を形成する粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シ
リコーン系などが挙げられる。粘着剤層には、必要に応
じて、紫外線吸収剤、光線遮断剤、着色剤などを添加し
てもよい。
【0047】粘着剤層を形成する方法としては、バーコ
ート、リバースロールコート、グラビアコート、ロッド
コート、エアドクターコート、ドクターブレードコート
等、従来より公知の方式を使用することが出来る。粘着
剤層は粘着性があるため、通常、離型剤を塗布した離型
フイルムが粘着剤層上に積層される。
【0048】粘着剤層の厚さは、通常3〜50μmの範
囲から適宜選択される。また、ポリエステルフイルムと
粘着剤層との間には、易接着層、帯電防止層、着色層、
金属蒸着層などの中間層を必要に応じて適宜設けてもよ
い。
【0049】本発明の窓貼り用フイルムを窓ガラスに貼
り付ける場合は、紫外線吸収剤(C)含有被膜層面が太
陽光入射面となる様に貼り付ければよい。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されない。なお、実施例および比較例中
「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発明で使
用した評価方法は次の通りである。
【0051】(1)耐候性試験:紫外線ロングライフ・
フェードメーター(スガ試験機(株)製「FAL−5
型」)にてサンシャインカーボーンアーク光源を使用
し、耐候性試験を行った。
【0052】(2)光線透過率:ダブルビーム型分光光
度計(日立製作所(株)製 「228型」)においてタ
ングステンランプ光源を使用し、波長300〜900n
m領域で連続的に光線透過率を測定し、記録チャートよ
り340nm及び550nm波長における光線透過率を
読み取った。
【0053】(3)引張破断伸度:引張試験機(インテ
スコ(株)製「インテスコモデル2001型」)を使用
し、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内にお
いて200m/minの速度で引張り、引張応力ーひず
み曲線より下記式にて引張破断伸度を求めた。試料は、
長さ50、幅150mmのものを使用した。式中、Lは
破断の際のチャック間距離、L0 はチャック間距離を示
す。
【0054】
【数2】 引張破断伸度(%)=[(L−L0) /L0 ]×100
【0055】(4)密着性評価:各フイルムの被膜層を
形成した面に粘着テープを貼り、粘着テープを急速に剥
離し、剥離面積により評価した。判定基準は以下の通り
である。
【0056】
【表1】 ◎・・・被膜層が全く剥離しない。 ○・・・被膜層がわずかに剥離する。 △・・・被膜層の2/3以上が剥離せず残っている。 ×・・・被膜層の2/3以上が剥離する。
【0057】(5)透明性:各フイルムの透明性を目視
によって観察した。判定基準は以下の通りである。
【0058】
【表2】 ○・・・表面に白化した部分が認められない。 △・・・表面に白化した部分が若干認められる。 ×・・・表面に白化した部分が著しく認められる。
【0059】(6)グラフト率:グラフト反応における
グラフト率は下記の式により求めた。式中、(a)は架
橋アクリル酸エステル系弾性体重量、(b)は反応した
メタクリル酸アルキルエステル単量体重量、(b)+
(c)は反応したメタクリル酸アルキルエステル単量体
重量および共重合可能なビニル系単量体重量の合計重量
を示す。
【0060】
【数3】
【0061】
【数4】
【0062】製造例1(被膜形成樹脂溶液X) 重合缶に、脱イオン水300部、過硫酸カリウム0.3
部、燐酸二ナトリウム12水塩0.5部、燐酸水素ナト
リウム2水塩0.3部を仕込み、十分窒素置換を行った
後、温度を70℃に昇温し、攪拌しつつ、スチレン1
9.8部、アクリル酸ブチル69.3部、メタクリル酸
アリル0.9部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
(乳化剤)2.5部からなる混合物を2時間かけて連続
的に添加した。
【0063】添加終了後、直ちに、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート1.0部、スチレン2.
2部、アクリル酸ブチル7.7部、アクリル酸アリル
0.1部からなる混合物を加えた。添加終了後、30分
間経過してから、温度を90℃に昇温し、3時間熟成を
行い、架橋アクリル酸エステル系弾性体のエマルジョン
を得た。得られた架橋弾性体の平均粒径は0.20μm
であり、ゲル含量は97.1%、膨潤度は7.2であっ
た。
【0064】得られた架橋弾性体エマルジョン400部
(固形分含量100部)を重合缶に仕込み、攪拌しつ
つ、窒素置換した後、温度を80℃に昇温した。次い
で、温度を保持し、攪拌しつつ、脱イオン水3.0部の
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.15
部を溶解した液を添加してからメタクリル酸メチル3
0.0部、n−オクチルメルカプタン0.03部、p−
メンタンハイドロパーオキサイド(50%溶液)0.1
5部の混合物を30分間かけて連続的に添加した。
【0065】添加終了後、更に、30分間重合反応を継
続し、グラフト共重合体エマルジョンを得た。得られた
グラフト共重合体エマルジョンは、常法に従って、塩
析、濾別、水洗、乾燥してグラフト共重合体の粉末とし
た。グラフト率は30%であった。
【0066】得られたグラフト共重合体6.5部に、メ
タクリル樹脂(メタクリル酸メチルとメタクリル酸エチ
ルとの重量比が96/4である共重合体)のビーズ1
1.5部と分子量15000〜20000の飽和ポリエ
ステル系樹脂(東洋紡(株)製「バイロン200」)
2.0部を混合し、得られた混合物をメチルエチルケト
ン64部とトルエン16部からなる混合溶媒中に添加
し、攪拌しつつ溶解し、固形分が20重量%の被膜形成
樹脂溶液Xを調製した。
【0067】製造例2(被膜形成樹脂溶液Y) 製造例1で得たグラフト共重合体7.0部にメタクリル
樹脂のビーズ10.0部と分子量18000〜2000
0の飽和ポリエステル系樹脂(東洋紡(株)製「バイロ
ン103」)3.0部を混合し、得られた混合物をメチ
ルエチルケトン64部とトルエン16部とからなる混合
溶媒中に添加し、攪拌しつつ溶解し、固形分が20重量
%の被膜形成樹脂溶液Yを調製した。
【0068】製造例3(被膜形成樹脂溶液V1) 製造例1で得たグラフト共重合体6.5部にメタクリル
樹脂のビーズ13.5部を混合し、得られた混合物をメ
チルエチルケトン64部とトルエン16部とからなる混
合溶媒中に添加し、攪拌しつつ溶解し、固形分が20重
量%の被膜形成樹脂溶液(V1)を調製した。
【0069】製造例4(被膜形成樹脂溶液V2) メタクリル樹脂のビーズ11.5部、飽和ポリエステル
系樹脂(東洋紡(株)製「バイロン103」)を8.5
部混合し、得られた混合物をメチルエチルケトン64部
とトルエン16部からなる混合溶媒中に添加し、攪拌し
つつ溶解し、固形分が20重量%の被膜形成樹脂溶液
(V2)を調製した。
【0070】実施例1〜5 厚さ50μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフ
イルムの片面に下記表3に示す配合液をロールコーター
法により塗布し、100℃で乾燥し、紫外線吸収剤含有
の被膜層を得た。次いで、二軸配向ポリエチレンテレフ
タレートフイルムの他の片面に、厚さ25μmの粘着剤
層を形成後、前記粘着剤層上に厚さ38μmの離型フイ
ルムを積層し、窓貼り用フイルムを得た。
【0071】比較例1 実施例1において、被膜層を形成しない以外は、実施例
1と同様して窓貼り用フイルムを得た。
【0072】比較例2 実施例1において、紫外線吸収剤を含有しない被膜層を
形成する以外は、実施例1と同様にして窓貼り用フイル
ムを得た。
【0073】比較例3 紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−ターシャ
リーブチルフェニル)ベンゾトリアゾールを1.0wt
%含有する厚さ50μmの二軸配向ポリエチレンテレフ
タレートフイルムの片面に、厚さ25μmの粘着剤層を
形成後、前記の粘着剤層上に厚さ38μmの離型フイル
ムを積層し、窓貼り用フイルムを得た。
【0074】比較例4〜5 実施例1において、被膜樹脂溶液および紫外線吸収剤を
下記表3の様に含有する被膜層を形成する以外は、実施
例1と同様にして窓貼り用フイルムを得た。
【0075】
【表3】
【0076】U1:2−(2'−ヒドロキシ−5'−ター
シャリーブチルフェニル)ベンゾトリアゾール U2:2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン U3:2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
【0077】上記の各試料について、光線透過性、引張
破断伸度、透明性などを測定した。測定結果を表4及び
5に示す。
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】 H:時間 ε:引張破断伸度
【0080】
【発明の効果】本発明の窓貼り用フイルムは、耐候性に
優れ、外貼り用として好適であり、その工業的利用価値
は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須賀 睦夫 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 高澤 孝 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 大林 厚 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸配向ポリエステルフイルムの片面
    に、アクリル系樹脂(A)と飽和ポリエステル系樹脂
    (B)を主成分とする被膜形成樹脂と当該被膜形成樹脂
    100重量部に対して5〜40重量部の紫外線吸収剤
    (C)とを含有する被膜層を形成し、他の片面に、粘着
    剤層を形成して成る窓貼り用フイルムであって、前記ア
    クリル系樹脂(A)が幹成分としての架橋アクリル酸エ
    ステル系弾性体(a)の粒子の存在下、分岐成分として
    のメタクリル酸アルキルエステル単量体(b)またはメ
    タクリル酸アルキルエステル単量体(b)を主成分とし
    て当該単量体(b)と共重合可能なビニル系単量体
    (c)との混合物を重合して得られるグラフト共重合体
    を含有しており、アクリル系樹脂中の前記架橋アクリル
    酸エステル系弾性体(a)の割合が5〜80重量%であ
    り、被膜形成樹脂中の前記飽和ポリエステル系樹脂
    (B)の割合が1〜50重量%であり、(a)/(B)
    重量比が1/1〜20/1であることを特徴とする窓貼
    り用フイルム。
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