JPH10251966A - コーティング加工布およびその製造方法 - Google Patents
コーティング加工布およびその製造方法Info
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- JPH10251966A JPH10251966A JP9054433A JP5443397A JPH10251966A JP H10251966 A JPH10251966 A JP H10251966A JP 9054433 A JP9054433 A JP 9054433A JP 5443397 A JP5443397 A JP 5443397A JP H10251966 A JPH10251966 A JP H10251966A
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- coating resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、染料移行汚染防止効果が高く、かつ
外観品位の優れたコーティング加工布およびその製造方
法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のコーティング加工布は、分散染料
により染色されたポリエステル繊維布帛が、150オン
グストロームより小さい細孔を有するとともに500m
2 /g以上の表面積を有する二酸化ケイ素粒子を含有す
る乾式コーティング樹脂膜を有し、かつ、該コーティン
グ樹脂膜中の300μm以上の凝集粒径を有する二酸化
ケイ素凝集粒は2個/cm2 以下であることを特徴とする
ものであり、かかるコーティング加工布の製造方法は、
コーティング樹脂および二酸化ケイ素粒子を、これらと
親和性のある極性有機溶媒を用いて、孔径が150オン
グストロームより小さい細孔を有し、かつ、表面積が5
00m2 /g以上である二酸化ケイ素粒子を分散せし
め、次いで該樹脂液を、分散染料により染色されたポリ
エステル繊維布帛に乾式コーティングすることを特徴と
するものである。
外観品位の優れたコーティング加工布およびその製造方
法を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のコーティング加工布は、分散染料
により染色されたポリエステル繊維布帛が、150オン
グストロームより小さい細孔を有するとともに500m
2 /g以上の表面積を有する二酸化ケイ素粒子を含有す
る乾式コーティング樹脂膜を有し、かつ、該コーティン
グ樹脂膜中の300μm以上の凝集粒径を有する二酸化
ケイ素凝集粒は2個/cm2 以下であることを特徴とする
ものであり、かかるコーティング加工布の製造方法は、
コーティング樹脂および二酸化ケイ素粒子を、これらと
親和性のある極性有機溶媒を用いて、孔径が150オン
グストロームより小さい細孔を有し、かつ、表面積が5
00m2 /g以上である二酸化ケイ素粒子を分散せし
め、次いで該樹脂液を、分散染料により染色されたポリ
エステル繊維布帛に乾式コーティングすることを特徴と
するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散染料移行性の
ないコーティング加工布およびその製造方法に関するも
のである。
ないコーティング加工布およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的に利用されている乾式コー
ティング加工布は、ナイロン繊維を主体とした織編物
で、防水コーティング等の加工を施した各種製品が衣料
用または資材用として幅広く利用されている。
ティング加工布は、ナイロン繊維を主体とした織編物
で、防水コーティング等の加工を施した各種製品が衣料
用または資材用として幅広く利用されている。
【0003】ところが、近年になってナイロン繊維の原
料の高騰からポリエステルとの価格差が一段と拡大され
てきた。そこでナイロン繊維にかわるものとして、寸法
安定性、強度、素材の多様性等の特徴に優位性を有する
ポリエステル繊維を用いたコーティング加工布の利用が
行われるようになってきた。
料の高騰からポリエステルとの価格差が一段と拡大され
てきた。そこでナイロン繊維にかわるものとして、寸法
安定性、強度、素材の多様性等の特徴に優位性を有する
ポリエステル繊維を用いたコーティング加工布の利用が
行われるようになってきた。
【0004】しかし、ポリエステル繊維のコーティング
加工布は、コーティング膜を通してポリエステル繊維中
の分散染料が移行し、他のコーティング加工布を著しく
汚染してしまうという致命的な問題を有していた。
加工布は、コーティング膜を通してポリエステル繊維中
の分散染料が移行し、他のコーティング加工布を著しく
汚染してしまうという致命的な問題を有していた。
【0005】例えば、ポリエステル繊維のコーティング
加工布において、濃色加工布と淡色又は白色加工布のコ
ーティング膜面同志が接触すると、濃色加工布のコーテ
ィング膜面内の分散染料が、淡色又は白色加工布のコー
ティング膜面にまで容易に移行し、汚染を生じる。
加工布において、濃色加工布と淡色又は白色加工布のコ
ーティング膜面同志が接触すると、濃色加工布のコーテ
ィング膜面内の分散染料が、淡色又は白色加工布のコー
ティング膜面にまで容易に移行し、汚染を生じる。
【0006】この理由としては、酸性染料によるナイロ
ン繊維の染色のように繊維と染料が化学的に結合された
ものではなく、分散染料によるポリエステル繊維の染色
の場合は、繊維基質を弛緩し、染料分子を物理的に押し
込んで染色を完結させたものであり、さらに、分散染料
は有機溶剤や合成樹脂に対して、溶解性、親和性を有す
る特性上、コーティング加工時に分散染料がポリエステ
ル繊維からコーティング膜に移行するからであると考え
られる。
ン繊維の染色のように繊維と染料が化学的に結合された
ものではなく、分散染料によるポリエステル繊維の染色
の場合は、繊維基質を弛緩し、染料分子を物理的に押し
込んで染色を完結させたものであり、さらに、分散染料
は有機溶剤や合成樹脂に対して、溶解性、親和性を有す
る特性上、コーティング加工時に分散染料がポリエステ
ル繊維からコーティング膜に移行するからであると考え
られる。
【0007】かかる問題に関し、例えば特公平7−78
310号公報に開示されているように、移行しやすい分
散染料を捕捉する、特定の二酸化ケイ素粒子をコーティ
ング樹脂膜に配合する方法が知られている。
310号公報に開示されているように、移行しやすい分
散染料を捕捉する、特定の二酸化ケイ素粒子をコーティ
ング樹脂膜に配合する方法が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクリ
ル系樹脂を主体とする乾式コーティングの場合、確かに
染料移行汚染防止に効果はあるが、コーティング樹脂液
に配合する二酸化ケイ素粒子の分散性が悪く、結果とし
て、透明なコーティング樹脂膜面に二酸化ケイ素凝集粒
が発生し、製品の外観品位が低下してしまう場合があっ
た。
ル系樹脂を主体とする乾式コーティングの場合、確かに
染料移行汚染防止に効果はあるが、コーティング樹脂液
に配合する二酸化ケイ素粒子の分散性が悪く、結果とし
て、透明なコーティング樹脂膜面に二酸化ケイ素凝集粒
が発生し、製品の外観品位が低下してしまう場合があっ
た。
【0009】本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑み、
染料移行汚染防止効果が高く、かつ外観品位の優れたコ
ーティング加工布およびその製造方法を提供せんとする
ものである。
染料移行汚染防止効果が高く、かつ外観品位の優れたコ
ーティング加工布およびその製造方法を提供せんとする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明のコーティング加工布は、分散染料により染
色されたポリエステル繊維布帛が、150オングストロ
ームより小さい細孔を有するとともに500m2/g以
上の表面積を有する二酸化ケイ素粒子を含有する乾式コ
ーティング樹脂膜を有し、かつ、該コーティング樹脂膜
中の300μm以上の凝集粒径を有する二酸化ケイ素凝
集粒は2個/cm2 以下であることを特徴とするものであ
り、かかるコーティング加工布の製造方法は、コーティ
ング樹脂および二酸化ケイ素粒子を、これらと親和性の
ある極性有機溶媒を用いて、孔径が150オングストロ
ームより小さい細孔を有し、かつ、表面積が500m2
/g以上である二酸化ケイ素粒子を分散せしめ、次いで
該樹脂液を、分散染料により染色されたポリエステル繊
維布帛に乾式コーティングすることを特徴とするもので
ある。
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明のコーティング加工布は、分散染料により染
色されたポリエステル繊維布帛が、150オングストロ
ームより小さい細孔を有するとともに500m2/g以
上の表面積を有する二酸化ケイ素粒子を含有する乾式コ
ーティング樹脂膜を有し、かつ、該コーティング樹脂膜
中の300μm以上の凝集粒径を有する二酸化ケイ素凝
集粒は2個/cm2 以下であることを特徴とするものであ
り、かかるコーティング加工布の製造方法は、コーティ
ング樹脂および二酸化ケイ素粒子を、これらと親和性の
ある極性有機溶媒を用いて、孔径が150オングストロ
ームより小さい細孔を有し、かつ、表面積が500m2
/g以上である二酸化ケイ素粒子を分散せしめ、次いで
該樹脂液を、分散染料により染色されたポリエステル繊
維布帛に乾式コーティングすることを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、上述のようなコーティ
ング加工布の課題について鋭意検討したところ、特定な
二酸化ケイ素を含有するコーティング樹脂膜を分散染料
で着色されたポリエステル繊維布帛表面に形成したとこ
ろ、意外にも上述課題を一挙に解決することを究明した
ものである。
ング加工布の課題について鋭意検討したところ、特定な
二酸化ケイ素を含有するコーティング樹脂膜を分散染料
で着色されたポリエステル繊維布帛表面に形成したとこ
ろ、意外にも上述課題を一挙に解決することを究明した
ものである。
【0012】本発明におけるポリエステル繊維布帛は、
分散染料によって染色されたものであり、ポリエステル
繊維100%の織物編物、不織布等はもとより、ポリエ
ステル繊維を含む混紡、交織、交撚、混繊、交編等いず
れに対しても可能であり、特に限定されるものではない
が、ポリエステル繊維100%やポリエステル繊維が好
ましくは50%以上、さらに好ましくは70%以上含む
高率混のものが本発明の効果が顕著である。
分散染料によって染色されたものであり、ポリエステル
繊維100%の織物編物、不織布等はもとより、ポリエ
ステル繊維を含む混紡、交織、交撚、混繊、交編等いず
れに対しても可能であり、特に限定されるものではない
が、ポリエステル繊維100%やポリエステル繊維が好
ましくは50%以上、さらに好ましくは70%以上含む
高率混のものが本発明の効果が顕著である。
【0013】本発明で用いる乾式コーティング用樹脂
は、アクリル系、ポリウレタン系、シリコーン系、塩化
ビニル系、酢酸ビニル系の樹脂、またはこれらの複合系
樹脂を使用することができ、特に限定されるものではな
いが、なかでもアクリル系樹脂が好ましく用いられる。
は、アクリル系、ポリウレタン系、シリコーン系、塩化
ビニル系、酢酸ビニル系の樹脂、またはこれらの複合系
樹脂を使用することができ、特に限定されるものではな
いが、なかでもアクリル系樹脂が好ましく用いられる。
【0014】本発明において、繊維布帛にコーティング
されているこれら樹脂に、染料が移行して汚染すること
を防止するために、該コーティング樹脂に多孔性の二酸
化ケイ素粒子を含有させるものである。かかる染料移行
汚染防止機能を有する二酸化ケイ素粒子は、多孔の孔径
が150オングストロームより小さい細孔を有するもの
で、初めて発揮される。さらにかかる機能は好ましくは
100オングストロームより小さい細孔を有するもので
大きな効果を発揮する。ここでいう粒子の細孔の孔径と
は、二酸化ケイ素の単体、すなわち、一次粒子と一次粒
子の平均的な間隔を意味するものであり、JIS−K1
150に記載の水銀圧入法による平均細孔直径の測定に
より求めることができるものである。
されているこれら樹脂に、染料が移行して汚染すること
を防止するために、該コーティング樹脂に多孔性の二酸
化ケイ素粒子を含有させるものである。かかる染料移行
汚染防止機能を有する二酸化ケイ素粒子は、多孔の孔径
が150オングストロームより小さい細孔を有するもの
で、初めて発揮される。さらにかかる機能は好ましくは
100オングストロームより小さい細孔を有するもので
大きな効果を発揮する。ここでいう粒子の細孔の孔径と
は、二酸化ケイ素の単体、すなわち、一次粒子と一次粒
子の平均的な間隔を意味するものであり、JIS−K1
150に記載の水銀圧入法による平均細孔直径の測定に
より求めることができるものである。
【0015】すなわち、ポロシメーター(水銀圧入装
置)を用いて、外部から圧力を加え純粋な水銀を、その
圧力に応じて逐次二酸化ケイ素粒子の細孔内に充満さ
せ、圧力と圧力水銀量を測定し、圧力に対応する細孔直
径に換算して得られる細孔径分布から平均細孔直径を求
める。圧力から細孔直径への換算は具体的には下記式に
より算出される。
置)を用いて、外部から圧力を加え純粋な水銀を、その
圧力に応じて逐次二酸化ケイ素粒子の細孔内に充満さ
せ、圧力と圧力水銀量を測定し、圧力に対応する細孔直
径に換算して得られる細孔径分布から平均細孔直径を求
める。圧力から細孔直径への換算は具体的には下記式に
より算出される。
【0016】
【式1】 また、細孔直径とは、二酸化ケイ素の一次粒子と一次粒
子の間隙である細孔を同一面積の円形とみなしたときの
その直径を表すものである。
子の間隙である細孔を同一面積の円形とみなしたときの
その直径を表すものである。
【0017】さらに、二酸化ケイ素粒子は、染料移行汚
染防止効果の点から、表面積が500m2 /g以上であ
るものを使用する。ここでいう表面積とは、一次粒子の
表面積の和をいい、JIS−K1150に記載の比表面
積測定法に準じて求める。すなわち、窒素吸着等温線を
容積法によって求め、B.E.T式を用いて得られる比
表面積である。
染防止効果の点から、表面積が500m2 /g以上であ
るものを使用する。ここでいう表面積とは、一次粒子の
表面積の和をいい、JIS−K1150に記載の比表面
積測定法に準じて求める。すなわち、窒素吸着等温線を
容積法によって求め、B.E.T式を用いて得られる比
表面積である。
【0018】本発明で用いる二酸化ケイ素粒子の平均粒
子径は、特に制限はないが、好ましくは1〜10μm
(コールカウンター法)である。
子径は、特に制限はないが、好ましくは1〜10μm
(コールカウンター法)である。
【0019】コーティング樹脂液への、二酸化ケイ素粒
子の添加量は、特に制限はないが、本発明の効果を顕著
なものとするために、コーティング樹脂固形分に対して
20重量%以上が好ましく、また、外観品位及び膜物性
の観点から、コーティング樹脂固形分に対して、200
重量%以下が好ましい。
子の添加量は、特に制限はないが、本発明の効果を顕著
なものとするために、コーティング樹脂固形分に対して
20重量%以上が好ましく、また、外観品位及び膜物性
の観点から、コーティング樹脂固形分に対して、200
重量%以下が好ましい。
【0020】本発明では、外観品位を良好とするため
に、上記コーティング用樹脂液を調液するに際し、上記
した二酸化ケイ素粒子の分散媒として、コーティング樹
脂及び二酸化ケイ素粒子と親和性を有する極性有機溶媒
を用いる。
に、上記コーティング用樹脂液を調液するに際し、上記
した二酸化ケイ素粒子の分散媒として、コーティング樹
脂及び二酸化ケイ素粒子と親和性を有する極性有機溶媒
を用いる。
【0021】コーティング樹脂及び二酸化ケイ素粒子と
親和性を有する極性有機溶媒は、分子中にエステル基、
ケトン基、アルコール基等の極性基を有している有機化
合物である。コーティング樹脂及び二酸化ケイ素粒子と
親和性があれば、特に制限はないが、例えば、コーティ
ング樹脂としてアクリル系樹脂(非極性有機溶媒である
トルエンが樹脂の溶媒)の場合、酢酸エチル、メチルエ
チルケトン、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコールなどがあげられ、単独で用いて
も、2種以上用いてもよい。さらにトルエン等の非極性
有機溶媒と併用して分散媒として用いてもよい。
親和性を有する極性有機溶媒は、分子中にエステル基、
ケトン基、アルコール基等の極性基を有している有機化
合物である。コーティング樹脂及び二酸化ケイ素粒子と
親和性があれば、特に制限はないが、例えば、コーティ
ング樹脂としてアクリル系樹脂(非極性有機溶媒である
トルエンが樹脂の溶媒)の場合、酢酸エチル、メチルエ
チルケトン、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコールなどがあげられ、単独で用いて
も、2種以上用いてもよい。さらにトルエン等の非極性
有機溶媒と併用して分散媒として用いてもよい。
【0022】上記した極性有機溶媒を用いて、二酸化ケ
イ素粒子を樹脂液に分散せしめる方法としては、特に制
限はないが、あらかじめ極性有機溶媒中に二酸化ケイ素
粒子を混合・分散後、樹脂液に混合・分散させる方法、
極性有機溶媒と二酸化ケイ素粒子を同時に樹脂液に混合
・分散させる方法、また極性有機溶媒を樹脂液に混合し
た後、二酸化ケイ素粒子を添加、混合する方法が例とし
てあげられる。
イ素粒子を樹脂液に分散せしめる方法としては、特に制
限はないが、あらかじめ極性有機溶媒中に二酸化ケイ素
粒子を混合・分散後、樹脂液に混合・分散させる方法、
極性有機溶媒と二酸化ケイ素粒子を同時に樹脂液に混合
・分散させる方法、また極性有機溶媒を樹脂液に混合し
た後、二酸化ケイ素粒子を添加、混合する方法が例とし
てあげられる。
【0023】本発明は、分散染料により染色されたポリ
エステル繊維布帛に、シリカ粒子が微分散した樹脂液を
乾式コーティングする。この乾式コーティング方法とし
ては、特に限定されるものではなく、ナイフコータ、グ
ラビアコーター、ロータリースクリーンなどを用いて、
通常のコーティングを行い、しかる後、通常の熱処理を
行って仕上げたものである。
エステル繊維布帛に、シリカ粒子が微分散した樹脂液を
乾式コーティングする。この乾式コーティング方法とし
ては、特に限定されるものではなく、ナイフコータ、グ
ラビアコーター、ロータリースクリーンなどを用いて、
通常のコーティングを行い、しかる後、通常の熱処理を
行って仕上げたものである。
【0024】本発明により得られるものは、染料移行汚
染防止性能に優れているのみならず、二酸化ケイ素粒子
が樹脂中に微分散されており、コーティング樹脂膜面に
おいて、二酸化ケイ素凝集粒が実質的に存在せず、外観
品位が極めて良好なものである。 ここでいう二酸化ケ
イ素凝集粒とは、二酸化ケイ素粒子を樹脂液に混合する
過程で形成された、あるいは微分散できなかった粗大な
凝集粒のことであり、肉眼で観察できる程度のものは、
300μm以上の凝集粒径を有するものである。本発明
において、かかる凝集粒を実質的に含まないとは、粒径
300μm以上の二酸化ケイ素凝集粒が、コーティング
樹脂膜面の単位面積あたり平均2個/cm2 以下、さらに
好ましくは1個/cm2 以下であるものをいう。
染防止性能に優れているのみならず、二酸化ケイ素粒子
が樹脂中に微分散されており、コーティング樹脂膜面に
おいて、二酸化ケイ素凝集粒が実質的に存在せず、外観
品位が極めて良好なものである。 ここでいう二酸化ケ
イ素凝集粒とは、二酸化ケイ素粒子を樹脂液に混合する
過程で形成された、あるいは微分散できなかった粗大な
凝集粒のことであり、肉眼で観察できる程度のものは、
300μm以上の凝集粒径を有するものである。本発明
において、かかる凝集粒を実質的に含まないとは、粒径
300μm以上の二酸化ケイ素凝集粒が、コーティング
樹脂膜面の単位面積あたり平均2個/cm2 以下、さらに
好ましくは1個/cm2 以下であるものをいう。
【0025】かかる凝集粒子径の測定は、コーティング
樹脂膜表面の走査型電子顕微鏡写真を用い、粒径300
μm以上のシリカ凝集粒の数をカウントすることで行わ
れる。
樹脂膜表面の走査型電子顕微鏡写真を用い、粒径300
μm以上のシリカ凝集粒の数をカウントすることで行わ
れる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。
説明する。
【0027】(1)染料移行汚染堅牢性の評価方法 試験片(6cm×6cm)のコーティング面に、これと同サ
イズのポリエステル添付白布のコーティング面が接触す
るように、ガラス板2枚の間にはさみ、4.5kgの荷重
をかけて恒温乾燥機(120℃±2℃)中に80分間放
置し、放冷後、添布白布の染料移行汚染状態に対して汚
染用グレースケールで等級判定を行なう。
イズのポリエステル添付白布のコーティング面が接触す
るように、ガラス板2枚の間にはさみ、4.5kgの荷重
をかけて恒温乾燥機(120℃±2℃)中に80分間放
置し、放冷後、添布白布の染料移行汚染状態に対して汚
染用グレースケールで等級判定を行なう。
【0028】(2)二酸化ケイ素凝集粒径測定方法 コーティング樹脂膜表面を走査型電子顕微鏡により倍率
50倍で写真撮影を行い、300μm以上の二酸化ケイ
素凝集粒を観察した。観察場所の異なる10カ所の個数
の平均値を求める。
50倍で写真撮影を行い、300μm以上の二酸化ケイ
素凝集粒を観察した。観察場所の異なる10カ所の個数
の平均値を求める。
【0029】(3)実施例、比較例に用いたコーティン
グ用樹脂および架橋剤は次のものを使用した。
グ用樹脂および架橋剤は次のものを使用した。
【0030】アクリル樹脂:クリスコートP1018A
(大日本インキ化学工業株式会社製) ポリウレタン樹脂:クリスボン 2016EL(大日本
インキ化学工業株式会社製) 架橋剤:クリスボン NX(大日本インキ化学工業株式
会社製) 実施例1 たて糸が50デニール、よこ糸が75デニールのポリエ
ステルフィラメント糸使いの平織物をアゾ系分散染料
(C.I.Dispers O-29 、C.I.Dispers R-127、C.I.Disp
ers R-167)5%o.w.f を用いて、温度130℃で60
分間の条件で染色し、通常の還元洗浄を行い、乾燥した
後、180℃のヒートセットを行ってコーティング用染
色布を得た。
(大日本インキ化学工業株式会社製) ポリウレタン樹脂:クリスボン 2016EL(大日本
インキ化学工業株式会社製) 架橋剤:クリスボン NX(大日本インキ化学工業株式
会社製) 実施例1 たて糸が50デニール、よこ糸が75デニールのポリエ
ステルフィラメント糸使いの平織物をアゾ系分散染料
(C.I.Dispers O-29 、C.I.Dispers R-127、C.I.Disp
ers R-167)5%o.w.f を用いて、温度130℃で60
分間の条件で染色し、通常の還元洗浄を行い、乾燥した
後、180℃のヒートセットを行ってコーティング用染
色布を得た。
【0031】一方、二酸化ケイ素粒子(細孔径:25オ
ングストローム、表面積:700m2 /g、平均粒子
径:3.5 μm)10部をメチルエチルケトン50部に添
加し、モーターで5分間攪拌した。該二酸化ケイ素粒子
分散液を、アクリル樹脂100部(樹脂固形分20部)
に混合し、架橋剤を2部混合し、さらに5分間攪拌して
コーティング樹脂液を作成した。次に、この樹脂液を上
述の染色布にナイフコーターでコーティングして、熱処
理を行い、塗布量5.5g/m2 のコーティング加工布
を得た。
ングストローム、表面積:700m2 /g、平均粒子
径:3.5 μm)10部をメチルエチルケトン50部に添
加し、モーターで5分間攪拌した。該二酸化ケイ素粒子
分散液を、アクリル樹脂100部(樹脂固形分20部)
に混合し、架橋剤を2部混合し、さらに5分間攪拌して
コーティング樹脂液を作成した。次に、この樹脂液を上
述の染色布にナイフコーターでコーティングして、熱処
理を行い、塗布量5.5g/m2 のコーティング加工布
を得た。
【0032】得られたコーティング樹脂膜中の二酸化ケ
イ素凝集粒の平均値は0.2個/cm2 であり、良好な外
観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染料
移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
イ素凝集粒の平均値は0.2個/cm2 であり、良好な外
観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染料
移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
【0033】比較例1 二酸化ケイ素粒子を用いなかったこと以外は実施例1と
同様に行った。外観は良好であるが、染料移行汚染堅牢
度は2級であった。
同様に行った。外観は良好であるが、染料移行汚染堅牢
度は2級であった。
【0034】比較例2 二酸化ケイ素粒子として、細孔径:210オングストロ
ーム、表面積:300m2 /g、平均粒子径:2μmの
ものを用いたこと以外は実施例1と同様に行った。外観
は良好であるが、染料移行汚染堅牢度は2級であった。
ーム、表面積:300m2 /g、平均粒子径:2μmの
ものを用いたこと以外は実施例1と同様に行った。外観
は良好であるが、染料移行汚染堅牢度は2級であった。
【0035】比較例3 二酸化ケイ素粒子として、細孔径:170オングストロ
ーム、表面積:300m2 /g、平均粒子径:3.5 μm
のものを用いたこと以外は実施例1と同様に行った。外
観は良好であるが、染料移行汚染堅牢度は2−3級であ
った。
ーム、表面積:300m2 /g、平均粒子径:3.5 μm
のものを用いたこと以外は実施例1と同様に行った。外
観は良好であるが、染料移行汚染堅牢度は2−3級であ
った。
【0036】比較例4 メチルエチルケトンの代わりに、トルエンのみを用いた
こと以外は、実施例1と同様に行った。コーティング加
工布の染料移行汚染堅牢度は4級と良好であるが、コー
ティング樹脂膜中の二酸化ケイ素凝集粒の平均値は4個
/cm2 であり、外観は不良であった。
こと以外は、実施例1と同様に行った。コーティング加
工布の染料移行汚染堅牢度は4級と良好であるが、コー
ティング樹脂膜中の二酸化ケイ素凝集粒の平均値は4個
/cm2 であり、外観は不良であった。
【0037】実施例2〜4 二酸化ケイ素粒子の種類を変える以外は実施例1と同様
の条件にてコーティング加工を行った。このコーティン
グ加工布の評価結果を表1に示す。
の条件にてコーティング加工を行った。このコーティン
グ加工布の評価結果を表1に示す。
【0038】
【表1】 実施例5〜10 二酸化ケイ素粒子の添加量を変える以外は実施例1と同
様の条件にてコーティング加工を行った。このコーティ
ング加工布の評価結果を表2に示す。
様の条件にてコーティング加工を行った。このコーティ
ング加工布の評価結果を表2に示す。
【0039】
【表2】 実施例11〜13 極性有機溶媒の種類を変える以外は実施例1と同様の条
件にてコーティング加工を行った。このコーティング加
工布の評価結果を表3に示す。
件にてコーティング加工を行った。このコーティング加
工布の評価結果を表3に示す。
【0040】
【表3】 実施例14 実施例1と同様に、コーティング用染色布を得た。
【0041】一方、二酸化ケイ素粒子(細孔径:25オ
ングストローム、表面積:700m2 /g、平均粒子
径:3μm)15部を酢酸エチル40部に添加し、モー
ターで5分間攪拌した。該二酸化ケイ素粒子分散液を、
ポリウレタン樹脂100部(樹脂固形分30部)に混合
し、架橋剤を2部混合し、さらに5分間攪拌してコーテ
ィング樹脂液を作成した。次に、この樹脂液を上述の染
色布にナイフコーターでコーティングして、熱処理を行
い、塗布量6.5g/m2 のコーティング加工布を得
た。
ングストローム、表面積:700m2 /g、平均粒子
径:3μm)15部を酢酸エチル40部に添加し、モー
ターで5分間攪拌した。該二酸化ケイ素粒子分散液を、
ポリウレタン樹脂100部(樹脂固形分30部)に混合
し、架橋剤を2部混合し、さらに5分間攪拌してコーテ
ィング樹脂液を作成した。次に、この樹脂液を上述の染
色布にナイフコーターでコーティングして、熱処理を行
い、塗布量6.5g/m2 のコーティング加工布を得
た。
【0042】得られたコーティング樹脂膜中の二酸化ケ
イ素凝集粒の平均値は0.3個/cm2 であり、良好な外
観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染料
移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
イ素凝集粒の平均値は0.3個/cm2 であり、良好な外
観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染料
移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
【0043】実施例15 実施例1と同様に、コーティング用染色布を得た。
【0044】一方、二酸化ケイ素粒子(細孔径:25オ
ングストローム、表面積:700 m2/g、平均粒子径:
3.5 μm)15部と酢酸エチル50部をあらかじめ混合
せずに、アクリル樹脂100部(樹脂固形分20部)に
添加、混合した。さらに架橋剤を2部添加し、10分間
攪拌してコーティング樹脂液を作成した。次に、この樹
脂液を上述の染色布にナイフコーターでコーティングし
て、熱処理を行い、塗布量6g/m2 のコーティング加
工布を得た。
ングストローム、表面積:700 m2/g、平均粒子径:
3.5 μm)15部と酢酸エチル50部をあらかじめ混合
せずに、アクリル樹脂100部(樹脂固形分20部)に
添加、混合した。さらに架橋剤を2部添加し、10分間
攪拌してコーティング樹脂液を作成した。次に、この樹
脂液を上述の染色布にナイフコーターでコーティングし
て、熱処理を行い、塗布量6g/m2 のコーティング加
工布を得た。
【0045】得られたコーティング樹脂膜中の二酸化ケ
イ素の凝集粒の平均値は1.0個/cm2 であり、良好な
外観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染
料移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
イ素の凝集粒の平均値は1.0個/cm2 であり、良好な
外観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染
料移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
【0046】実施例16 実施例1と同様に、コーティング用染色布を得た。
【0047】酢酸エチル50部をアクリル樹脂100部
(樹脂固形分20部)に添加混合した後、二酸化ケイ素
粒子(細孔径:25オングストローム、表面積:700 m
2 /g、平均粒子径:3.5 μm)15部を添加、混合し
た。さらに架橋剤を2部添加し、10分間攪拌してコー
ティング樹脂液を作成した。次に、この樹脂液を上述の
染色布にナイフコーターでコーティングして、熱処理を
行い、塗布量5.5g/m2 のコーティング加工布を得
た。
(樹脂固形分20部)に添加混合した後、二酸化ケイ素
粒子(細孔径:25オングストローム、表面積:700 m
2 /g、平均粒子径:3.5 μm)15部を添加、混合し
た。さらに架橋剤を2部添加し、10分間攪拌してコー
ティング樹脂液を作成した。次に、この樹脂液を上述の
染色布にナイフコーターでコーティングして、熱処理を
行い、塗布量5.5g/m2 のコーティング加工布を得
た。
【0048】得られたコーティング樹脂膜中の二酸化ケ
イ素の凝集粒の平均値は0.9個/cm2 であり、良好な
外観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染
料移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
イ素の凝集粒の平均値は0.9個/cm2 であり、良好な
外観を有していた。さらにこのコーティング加工布の染
料移行汚染堅牢性は4−5級と良好であった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、染料移行汚染防止性お
よび外観品位の優れたコーティング加工布を安定して提
供でき、雨ガッパやウインドブレーカー等の衣料や傘、
鞄等の資材として好適に使用することができる。
よび外観品位の優れたコーティング加工布を安定して提
供でき、雨ガッパやウインドブレーカー等の衣料や傘、
鞄等の資材として好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/643 D06M 5/12 15/21
Claims (4)
- 【請求項1】 分散染料により染色されたポリエステル
繊維布帛が、150オングストロームより小さい細孔を
有するとともに500m2 /g以上の表面積を有する二
酸化ケイ素粒子を含有する乾式コーティング樹脂膜を有
し、かつ、該コーティング樹脂膜中の300μm以上の
凝集粒径を有する二酸化ケイ素凝集粒は2個/cm2 以下
であることを特徴とするコーティング加工布。 - 【請求項2】 該コーティング樹脂膜が、アクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂および酢酸ビニル系樹脂から選ばれた少なくと
も1種である請求項1記載のコーティング加工布。 - 【請求項3】 コーティング樹脂および二酸化ケイ素粒
子を、これらと親和性のある極性有機溶媒を用いて、孔
径が150オングストロームより小さい細孔を有し、か
つ、表面積が500m2 /g以上である二酸化ケイ素粒
子を分散せしめ、次いで該樹脂液を、分散染料により染
色されたポリエステル繊維布帛に乾式コーティングする
ことを特徴とするコーティング加工布の製造方法。 - 【請求項4】 該極性有機溶媒が、酢酸エチル、メチル
エチルケトンおよび低級アルコールから選ばれた少なく
とも1種である請求項3記載のコーティング加工布の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9054433A JPH10251966A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | コーティング加工布およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9054433A JPH10251966A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | コーティング加工布およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10251966A true JPH10251966A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12970589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9054433A Pending JPH10251966A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | コーティング加工布およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10251966A (ja) |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP9054433A patent/JPH10251966A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041116 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050315 |