JPH10254171A - 電子写真用トナーの製造方法 - Google Patents
電子写真用トナーの製造方法Info
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- JPH10254171A JPH10254171A JP5760297A JP5760297A JPH10254171A JP H10254171 A JPH10254171 A JP H10254171A JP 5760297 A JP5760297 A JP 5760297A JP 5760297 A JP5760297 A JP 5760297A JP H10254171 A JPH10254171 A JP H10254171A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子写真用トナーの製造方法に関し、粒度分
布が均一なトナーの製造を可能とする方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 電子写真用トナーを二段階膨潤重合法に
よって製造し、その際、シード樹脂粒子を実質的に水不
溶性の溶剤で膨潤させ、膨潤せしめられたシード樹脂粒
子に、13〜16のHLB値を有する非イオン性界面活
性剤を用いてエマルジョン化した重合性単量体を吸収さ
せ、そして粒径が増大せしめられたシード樹脂粒子内の
重合性単量体を重合させるように構成する。
布が均一なトナーの製造を可能とする方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 電子写真用トナーを二段階膨潤重合法に
よって製造し、その際、シード樹脂粒子を実質的に水不
溶性の溶剤で膨潤させ、膨潤せしめられたシード樹脂粒
子に、13〜16のHLB値を有する非イオン性界面活
性剤を用いてエマルジョン化した重合性単量体を吸収さ
せ、そして粒径が増大せしめられたシード樹脂粒子内の
重合性単量体を重合させるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
電子写真プリンタ、静電印刷機などにおいて現像剤とし
て有利に使用することのできる、特に粒度分布が均一な
電子写真用トナーを製造する方法に関する。
電子写真プリンタ、静電印刷機などにおいて現像剤とし
て有利に使用することのできる、特に粒度分布が均一な
電子写真用トナーを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、印刷機などで
広く普及している電子写真法は、一般的には、例えば感
光体ドラムなどのような光導電性絶縁体上に一様な静電
荷を与え、様々な手段によって前記光導電性絶縁体に光
像を照射することによってその絶縁体上の静電荷を部分
的に消去して静電潜像を形成し、その静電荷の残った潜
像部分にトナーと呼ばれる現像剤の微粉体を付着させ、
潜像を可視化するものである。このようにして得られる
トナー像は、印刷物となすため、一般的に、紙などの記
録媒体に転写し、そして定着せしめられる。
広く普及している電子写真法は、一般的には、例えば感
光体ドラムなどのような光導電性絶縁体上に一様な静電
荷を与え、様々な手段によって前記光導電性絶縁体に光
像を照射することによってその絶縁体上の静電荷を部分
的に消去して静電潜像を形成し、その静電荷の残った潜
像部分にトナーと呼ばれる現像剤の微粉体を付着させ、
潜像を可視化するものである。このようにして得られる
トナー像は、印刷物となすため、一般的に、紙などの記
録媒体に転写し、そして定着せしめられる。
【0003】電子写真法において従来より用いられてい
るトナーは、一般に、天然もしくは合成の高分子物質よ
りなるバインダ樹脂に着色剤、帯電制御剤などを分散さ
せた後、これを粉砕、分級して1〜30μm 程度の粒径
を有する微粉体としたものである。トナーの微粉体は、
通常、鉄粉、フェライト粉などの担体物質(キャリヤ)
に混合して現像剤となした後、現像工程に供される。
るトナーは、一般に、天然もしくは合成の高分子物質よ
りなるバインダ樹脂に着色剤、帯電制御剤などを分散さ
せた後、これを粉砕、分級して1〜30μm 程度の粒径
を有する微粉体としたものである。トナーの微粉体は、
通常、鉄粉、フェライト粉などの担体物質(キャリヤ)
に混合して現像剤となした後、現像工程に供される。
【0004】近年、電子写真において高解像度化の要求
が高まるにつれて、高解像度化に有利な小粒径トナーの
簡易な製造方法である重合法が盛んに検討されている。
例えば、特開昭51−148995号公報及び特開昭5
7−53756号公報には懸濁重合法によるトナー製造
方法が、特開昭60−220358号公報及び特開昭6
3−205665号公報には乳化重合法によるトナー製
造方法が、さらに特開平3−229268号公報には分
散重合法によるトナー製造方法が、そしてまた、特開昭
60−258203号公報には、種(シード)粒子に単
量体を吸収させ、シード粒子内で単量体の重合を行わせ
る方式の、すなわち、二段階膨潤重合法によるトナー製
造方法が、それぞれ提案されている。
が高まるにつれて、高解像度化に有利な小粒径トナーの
簡易な製造方法である重合法が盛んに検討されている。
例えば、特開昭51−148995号公報及び特開昭5
7−53756号公報には懸濁重合法によるトナー製造
方法が、特開昭60−220358号公報及び特開昭6
3−205665号公報には乳化重合法によるトナー製
造方法が、さらに特開平3−229268号公報には分
散重合法によるトナー製造方法が、そしてまた、特開昭
60−258203号公報には、種(シード)粒子に単
量体を吸収させ、シード粒子内で単量体の重合を行わせ
る方式の、すなわち、二段階膨潤重合法によるトナー製
造方法が、それぞれ提案されている。
【0005】さらに説明すると、二段階膨潤重合法に係
る特開昭60−258203号公報は、水中の種重合体
粒子に親油性物質を吸収させた後、単量体を吸収させ、
その後カーボンブラックの水性スラリーを添加し、油溶
性重合開始剤を用いて重合を行うことを特徴とするカー
ボン含有微粒子状の重合体の製造方法を開示している。
この重合体の製造方法に従うと、親油性物質の添加の結
果として大粒径でかつ均一な粒径を有する重合体粒子を
容易に得ることができるばかりでなく、多量のカーボン
ブラックを重合体粒子中に混入することができるという
効果が得られる。
る特開昭60−258203号公報は、水中の種重合体
粒子に親油性物質を吸収させた後、単量体を吸収させ、
その後カーボンブラックの水性スラリーを添加し、油溶
性重合開始剤を用いて重合を行うことを特徴とするカー
ボン含有微粒子状の重合体の製造方法を開示している。
この重合体の製造方法に従うと、親油性物質の添加の結
果として大粒径でかつ均一な粒径を有する重合体粒子を
容易に得ることができるばかりでなく、多量のカーボン
ブラックを重合体粒子中に混入することができるという
効果が得られる。
【0006】二段階膨潤重合法によりトナーを製造する
場合に、特に、シード粒子に例えばソープフリー重合法
により得られるポリスチレン粒子などのような粒径分布
が均一な樹脂粒子を用いることにより、粒度分布が極め
て均一なトナー粒子を得ることができ、したがって、ト
ナー帯電量が均一となる、トナーの選択現像が生じない
などの利点をもった、プリンタの高解像度化に対応でき
る高性能なトナーを提供することができる。また、ここ
で使用するシード粒子には、実質的に水不溶性の溶剤を
吸収させてそのシード粒子の単量体吸収能を向上させ、
よって、より多量の単量体を吸収させ、シード粒子の粒
径を増大させた後、重合を行うのが有利である。
場合に、特に、シード粒子に例えばソープフリー重合法
により得られるポリスチレン粒子などのような粒径分布
が均一な樹脂粒子を用いることにより、粒度分布が極め
て均一なトナー粒子を得ることができ、したがって、ト
ナー帯電量が均一となる、トナーの選択現像が生じない
などの利点をもった、プリンタの高解像度化に対応でき
る高性能なトナーを提供することができる。また、ここ
で使用するシード粒子には、実質的に水不溶性の溶剤を
吸収させてそのシード粒子の単量体吸収能を向上させ、
よって、より多量の単量体を吸収させ、シード粒子の粒
径を増大させた後、重合を行うのが有利である。
【0007】しかしながら、通常のソープフリー重合法
で得ることのできるシード樹脂粒子の粒径は最大でも1
μm程度であり、その他の重合法に従って得られる一般
的なトナーの粒径5〜10μmに比較してかなり小さな
値である。したがって、もしも二段階膨潤重合法により
トナーを製造する時には、所期の粒径を得るため、数百
〜数千重量倍もの多量の単量体をシード粒子に吸収させ
ることが必要である。これに関連して、シード粒子の単
量体吸収能を高めるためには上記したように実質的に水
不溶性の溶剤をシード粒子に吸収させることが有効であ
るというものの、シード粒子に吸収されない単量体が必
然的に生じ、この未吸収の単量体に由来する重合体が副
生成粒子となり、粒度分布の均一性を損なうことの原因
となっている。
で得ることのできるシード樹脂粒子の粒径は最大でも1
μm程度であり、その他の重合法に従って得られる一般
的なトナーの粒径5〜10μmに比較してかなり小さな
値である。したがって、もしも二段階膨潤重合法により
トナーを製造する時には、所期の粒径を得るため、数百
〜数千重量倍もの多量の単量体をシード粒子に吸収させ
ることが必要である。これに関連して、シード粒子の単
量体吸収能を高めるためには上記したように実質的に水
不溶性の溶剤をシード粒子に吸収させることが有効であ
るというものの、シード粒子に吸収されない単量体が必
然的に生じ、この未吸収の単量体に由来する重合体が副
生成粒子となり、粒度分布の均一性を損なうことの原因
となっている。
【0008】未吸収の単量体の減少を目的としてシード
粒子の単量体吸収能を高めるためには、シード粒子に予
め吸収させる水不溶性溶剤の量を増大させることが有効
である。しかし、多量の水不溶性溶剤をシード粒子に吸
収させるためには数百時間以上もの長時間を必要とする
ことから、実際のトナー製造を行ううえでは、水不溶性
溶剤をシード粒子の2〜3重量倍の量で吸収させること
が一般的な限度である。ところで、本発明者らの経験に
よれば、2〜3重量倍もしくはそれ以下の量の水不溶性
溶剤を吸収させたシード粒子を用いた場合、シード粒子
に吸収されるべき単量体の量がシード粒子の百倍程度を
上回るとともに未吸収の単量体が著しく増加する。未吸
収の単量体が顕著に増加すると、これに起因する副生成
微粉の増加を回避することができず、ここでも、粒度分
布の均一性が損なわれることが依然として問題となって
発生する。
粒子の単量体吸収能を高めるためには、シード粒子に予
め吸収させる水不溶性溶剤の量を増大させることが有効
である。しかし、多量の水不溶性溶剤をシード粒子に吸
収させるためには数百時間以上もの長時間を必要とする
ことから、実際のトナー製造を行ううえでは、水不溶性
溶剤をシード粒子の2〜3重量倍の量で吸収させること
が一般的な限度である。ところで、本発明者らの経験に
よれば、2〜3重量倍もしくはそれ以下の量の水不溶性
溶剤を吸収させたシード粒子を用いた場合、シード粒子
に吸収されるべき単量体の量がシード粒子の百倍程度を
上回るとともに未吸収の単量体が著しく増加する。未吸
収の単量体が顕著に増加すると、これに起因する副生成
微粉の増加を回避することができず、ここでも、粒度分
布の均一性が損なわれることが依然として問題となって
発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、二段
階膨潤重合法により電子写真用トナーを製造するに当た
って、粒度分布が均一なトナーの製造を可能とするよう
な電子写真用トナーの製造方法を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、そのようなトナーの製造時
に、シード樹脂粒子に吸収されない未吸収の単量体の存
在に起因する副生成微粉の生成を低レベルに抑えること
ができる製造方法を提供することにある。
階膨潤重合法により電子写真用トナーを製造するに当た
って、粒度分布が均一なトナーの製造を可能とするよう
な電子写真用トナーの製造方法を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、そのようなトナーの製造時
に、シード樹脂粒子に吸収されない未吸収の単量体の存
在に起因する副生成微粉の生成を低レベルに抑えること
ができる製造方法を提供することにある。
【0010】本発明のその他の目的は、以下の詳細な説
明から容易に理解することができるであろう。
明から容易に理解することができるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、重合体の粒子より構成された電子写真用トナ
ーを二段階膨潤重合法によって製造するためのものであ
って、下記の工程:シード樹脂粒子を実質的に水不溶性
の溶剤で膨潤させ、膨潤せしめられたシード樹脂粒子
に、13〜16のHLB(親水親油バランス)値を有す
る非イオン性界面活性剤を用いてエマルジョン化した重
合性単量体を吸収させ、そして前記工程において単量体
吸収の結果として粒径が増大せしめられたシード樹脂粒
子内の重合性単量体を重合させること、を含んでなるこ
とを特徴とする電子写真用トナーの製造方法によって達
成することができる。
によれば、重合体の粒子より構成された電子写真用トナ
ーを二段階膨潤重合法によって製造するためのものであ
って、下記の工程:シード樹脂粒子を実質的に水不溶性
の溶剤で膨潤させ、膨潤せしめられたシード樹脂粒子
に、13〜16のHLB(親水親油バランス)値を有す
る非イオン性界面活性剤を用いてエマルジョン化した重
合性単量体を吸収させ、そして前記工程において単量体
吸収の結果として粒径が増大せしめられたシード樹脂粒
子内の重合性単量体を重合させること、を含んでなるこ
とを特徴とする電子写真用トナーの製造方法によって達
成することができる。
【0012】本発明方法は、特に、シード樹脂粒子に重
合性単量体を吸収させるに当たって、特定の非イオン性
界面活性剤、すなわち、アルキルポリオキシエチレン系
界面活性剤及びアルキルフェニルポリオキシエチレン系
界面活性剤を単独もしくは組み合わせて使用することに
よって単量体をエマルジョン化した後にその吸収工程を
実施することを特徴としており、このようにして単量体
をシード粒子に吸収させることによって、従来最も一般
的に用いられている界面活性剤であるところのドデシル
硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムなどの陰イオン性界面活性剤を用いてエマルジョン化
した単量体をシード粒子に吸収させる場合と比較して、
シード粒子に対する単量体の吸収率を大幅に向上させる
ことができる。
合性単量体を吸収させるに当たって、特定の非イオン性
界面活性剤、すなわち、アルキルポリオキシエチレン系
界面活性剤及びアルキルフェニルポリオキシエチレン系
界面活性剤を単独もしくは組み合わせて使用することに
よって単量体をエマルジョン化した後にその吸収工程を
実施することを特徴としており、このようにして単量体
をシード粒子に吸収させることによって、従来最も一般
的に用いられている界面活性剤であるところのドデシル
硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ムなどの陰イオン性界面活性剤を用いてエマルジョン化
した単量体をシード粒子に吸収させる場合と比較して、
シード粒子に対する単量体の吸収率を大幅に向上させる
ことができる。
【0013】実際に、シード粒子に予め吸収させておく
実質的に水不溶性の溶剤の量、シード粒子に吸収させる
単量体の量などのファクタによって若干の変動があるけ
れども、一般的に、陰イオン性界面活性剤を用いてエマ
ルジョン化した単量体のシード粒子への吸収率が60〜
70%であるのに対して、本発明方法に従って非イオン
性界面活性剤を用いてエマルジョン化した単量体のそれ
は80〜100%である。なお、本発明者らは、本発明
方法における非イオン性界面活性剤の作用効果(単量体
吸収率の向上)のメカニズムを研究中であるけれども、
現段階ではまだ完全に究明されるに至っていない。
実質的に水不溶性の溶剤の量、シード粒子に吸収させる
単量体の量などのファクタによって若干の変動があるけ
れども、一般的に、陰イオン性界面活性剤を用いてエマ
ルジョン化した単量体のシード粒子への吸収率が60〜
70%であるのに対して、本発明方法に従って非イオン
性界面活性剤を用いてエマルジョン化した単量体のそれ
は80〜100%である。なお、本発明者らは、本発明
方法における非イオン性界面活性剤の作用効果(単量体
吸収率の向上)のメカニズムを研究中であるけれども、
現段階ではまだ完全に究明されるに至っていない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による電子写真用トナーの
製造方法は、上記したように、シード樹脂粒子の溶剤に
よる膨潤、膨潤せしめられたシード樹脂粒子に対する単
量体の吸収(13〜16のHLB値を有する非イオン性
界面活性剤を用いて単量体をエマルジョン化した後)、
そしてシード樹脂粒子内の単量体の重合、の各工程を含
んでいる。以下、それぞれの工程について説明する。
製造方法は、上記したように、シード樹脂粒子の溶剤に
よる膨潤、膨潤せしめられたシード樹脂粒子に対する単
量体の吸収(13〜16のHLB値を有する非イオン性
界面活性剤を用いて単量体をエマルジョン化した後)、
そしてシード樹脂粒子内の単量体の重合、の各工程を含
んでいる。以下、それぞれの工程について説明する。
【0015】最初に、シード樹脂粒子の単量体吸収能を
向上させるため、実質的に水不溶性の溶剤をシード樹脂
粒子に吸収させ、粒子を膨潤させる。ここで使用するシ
ード樹脂粒子は、二段階膨潤重合法によるトナーの製造
の分野においてシード粒子として一般的に使用されてい
るもののいずれであってもよく、好ましくは、先にも説
明したような、ソープフリー重合法により得られるポリ
スチレン粒子、そしてスチレンブタジエン共重合体、
(メタ)アクリル系重合体及び共重合体、酢酸ビニル重
合体、塩化ビニル重合体などである。また、かかるシー
ド粒子としてポリオレフィン類、特に1000〜100
00の分子量及び100〜150℃の軟化点を有するポ
リオレフィンの粒子を使用することで、得られるトナー
粒子の耐オフセット性を高めることもできる。上記のポ
リオレフィンとしては、具体的には、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイソプレンなどを挙げるこ
とができる。
向上させるため、実質的に水不溶性の溶剤をシード樹脂
粒子に吸収させ、粒子を膨潤させる。ここで使用するシ
ード樹脂粒子は、二段階膨潤重合法によるトナーの製造
の分野においてシード粒子として一般的に使用されてい
るもののいずれであってもよく、好ましくは、先にも説
明したような、ソープフリー重合法により得られるポリ
スチレン粒子、そしてスチレンブタジエン共重合体、
(メタ)アクリル系重合体及び共重合体、酢酸ビニル重
合体、塩化ビニル重合体などである。また、かかるシー
ド粒子としてポリオレフィン類、特に1000〜100
00の分子量及び100〜150℃の軟化点を有するポ
リオレフィンの粒子を使用することで、得られるトナー
粒子の耐オフセット性を高めることもできる。上記のポ
リオレフィンとしては、具体的には、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイソプレンなどを挙げるこ
とができる。
【0016】シード樹脂粒子に吸収させる水不溶性溶剤
としては、比較的に低分子量で、実質的に水に不溶性な
溶剤であるならば、特に限定されるものではない。しか
し、本発明の実施に当たっては、用いられる重合性単量
体との相溶性が高いものを使用することが望ましい。さ
らに、最終的に得られるトナーの定着性を高める目的
で、可塑剤または離型剤として作用し得るものが望まし
い。これらの水不溶性溶剤としては、以下に列挙するも
のに限定されるわけではないけれども、塩化ラウリル、
1−クロロデカンなどのハロゲン化アルキル類、フタル
酸ジブチルなどのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオ
クチルなどの脂肪酸エステル類、燐酸トリクレジルなど
の燐酸エステル類、シリコーンオイル、その他をあげる
ことができる。これらの水不溶性溶剤は、単独で使用し
てもよくあるいは、必要に応じて、2種類もしくはそれ
以上の溶剤を混合して使用してもよい。これらの水不溶
性溶剤は、通常、シード樹脂粒子の0.1〜10重量倍
の量で使用することが好ましく、0.5〜3重量倍の量
で使用することがより好ましい。ここで、水不溶性溶剤
の使用量が、シード樹脂粒子のそれに関して、0.1重
量倍よりも少ないと、後続の工程である重合性単量体の
シード粒子への吸収が十分に行えないといったような不
都合が生じ、反対に、10重量倍よりも多いと、溶剤の
吸収に著しく時間がかかるといったような不都合が生じ
るであろう。
としては、比較的に低分子量で、実質的に水に不溶性な
溶剤であるならば、特に限定されるものではない。しか
し、本発明の実施に当たっては、用いられる重合性単量
体との相溶性が高いものを使用することが望ましい。さ
らに、最終的に得られるトナーの定着性を高める目的
で、可塑剤または離型剤として作用し得るものが望まし
い。これらの水不溶性溶剤としては、以下に列挙するも
のに限定されるわけではないけれども、塩化ラウリル、
1−クロロデカンなどのハロゲン化アルキル類、フタル
酸ジブチルなどのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオ
クチルなどの脂肪酸エステル類、燐酸トリクレジルなど
の燐酸エステル類、シリコーンオイル、その他をあげる
ことができる。これらの水不溶性溶剤は、単独で使用し
てもよくあるいは、必要に応じて、2種類もしくはそれ
以上の溶剤を混合して使用してもよい。これらの水不溶
性溶剤は、通常、シード樹脂粒子の0.1〜10重量倍
の量で使用することが好ましく、0.5〜3重量倍の量
で使用することがより好ましい。ここで、水不溶性溶剤
の使用量が、シード樹脂粒子のそれに関して、0.1重
量倍よりも少ないと、後続の工程である重合性単量体の
シード粒子への吸収が十分に行えないといったような不
都合が生じ、反対に、10重量倍よりも多いと、溶剤の
吸収に著しく時間がかかるといったような不都合が生じ
るであろう。
【0017】実質的に水不溶性の溶剤は、通常、そのま
まの形で使用しないで、シード樹脂粒子への吸収を補助
するため、エマルジョンの状態に変えた後で用いられ
る。すなわち、水不溶性溶剤を界面活性剤の水溶液中に
添加し、高速攪拌、加圧衝突、超音波照射などの手法に
従ってエマルジョン化する。ここで使用する界面活性剤
は、以下に詳細に説明する重合性単量体のエマルジョン
化のための界面活性剤と同一であってもよく、あるいは
異なっていてもよい。
まの形で使用しないで、シード樹脂粒子への吸収を補助
するため、エマルジョンの状態に変えた後で用いられ
る。すなわち、水不溶性溶剤を界面活性剤の水溶液中に
添加し、高速攪拌、加圧衝突、超音波照射などの手法に
従ってエマルジョン化する。ここで使用する界面活性剤
は、以下に詳細に説明する重合性単量体のエマルジョン
化のための界面活性剤と同一であってもよく、あるいは
異なっていてもよい。
【0018】次いで、13〜16のHLB値を有する非
イオン性界面活性剤を用いて重合性単量体をエマルジョ
ン化した後、先の工程で膨潤せしめられたシード樹脂粒
子に対してその単量体を吸収させる。重合性単量体のエ
マルジョン化は、好ましくは、先に説明したシード樹脂
粒子の膨潤の際の水不溶性溶剤のエマルジョン化の場合
と同様な手法に従って、すなわち、重合性単量体を非イ
オン性界面活性剤の水溶液中に添加し、高速攪拌、加圧
衝突、超音波照射などの手法に従ってエマルジョン化す
ることによって、行うことができる。
イオン性界面活性剤を用いて重合性単量体をエマルジョ
ン化した後、先の工程で膨潤せしめられたシード樹脂粒
子に対してその単量体を吸収させる。重合性単量体のエ
マルジョン化は、好ましくは、先に説明したシード樹脂
粒子の膨潤の際の水不溶性溶剤のエマルジョン化の場合
と同様な手法に従って、すなわち、重合性単量体を非イ
オン性界面活性剤の水溶液中に添加し、高速攪拌、加圧
衝突、超音波照射などの手法に従ってエマルジョン化す
ることによって、行うことができる。
【0019】ここで使用する非イオン性界面活性剤は、
前記したように、そのHLB値が13〜16の範囲にあ
ることが好ましい。これは、もしも界面活性剤のHLB
値が13よりも小さいかもしくは16よりも大きいと、
引き続いて実施する単量体の重合工程の間にシード粒子
どうしが衝突して凝集を生じたり、シード粒子への単量
体の吸収率が低下したりするという不都合が発生するか
らである。
前記したように、そのHLB値が13〜16の範囲にあ
ることが好ましい。これは、もしも界面活性剤のHLB
値が13よりも小さいかもしくは16よりも大きいと、
引き続いて実施する単量体の重合工程の間にシード粒子
どうしが衝突して凝集を生じたり、シード粒子への単量
体の吸収率が低下したりするという不都合が発生するか
らである。
【0020】有利に使用することのできる非イオン性界
面活性剤は、特に限定されるわけではないけれども、ア
ルキルポリオキシエチレン系界面活性剤、そしてアルキ
ルフェニルポリオキシエチレン系界面活性剤である。ま
た、非イオン性界面活性剤に特有の物性値である曇り点
(曇点)は、引き続いて実施する単量体の重合工程にお
いて適用される重合温度を上回ることが望ましい。これ
は、もしも界面活性剤の曇り点が重合温度と同一である
かもしくはそれよりも低いと、単量体の重合中にシード
粒子の衝突や合一が生じやすいからである。なお、これ
らの非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を使用する
と、単量体吸収率が低下したり、凝集物が副生成したり
し、また、著しい場合には、粒子が形成できないといっ
た不都合が発生するであろう。
面活性剤は、特に限定されるわけではないけれども、ア
ルキルポリオキシエチレン系界面活性剤、そしてアルキ
ルフェニルポリオキシエチレン系界面活性剤である。ま
た、非イオン性界面活性剤に特有の物性値である曇り点
(曇点)は、引き続いて実施する単量体の重合工程にお
いて適用される重合温度を上回ることが望ましい。これ
は、もしも界面活性剤の曇り点が重合温度と同一である
かもしくはそれよりも低いと、単量体の重合中にシード
粒子の衝突や合一が生じやすいからである。なお、これ
らの非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を使用する
と、単量体吸収率が低下したり、凝集物が副生成したり
し、また、著しい場合には、粒子が形成できないといっ
た不都合が発生するであろう。
【0021】さらに説明すると、有利に使用することの
できる非イオン性界面活性剤の典型的な例は、以下に列
挙するものに限定されるわけではないけれども、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリベ
ンジルフェニルエーテルなどを包含する。これらの界面
活性剤は、単独で使用してもよく、さもなければ、2種
類もしくはそれ以上の界面活性剤を組み合わせて使用し
てもよい。
できる非イオン性界面活性剤の典型的な例は、以下に列
挙するものに限定されるわけではないけれども、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリベ
ンジルフェニルエーテルなどを包含する。これらの界面
活性剤は、単独で使用してもよく、さもなければ、2種
類もしくはそれ以上の界面活性剤を組み合わせて使用し
てもよい。
【0022】重合性単量体のエマルジョン化のために使
用する上記したような非イオン性界面活性剤の量は、そ
の界面活性剤の種類などにもよるが、通常、単量体の分
散に用いられる水溶性溶剤に対して0.01〜1.0重
量%程度であるのが好ましい。この界面活性剤の使用量
が少ないと、単量体のエマルジョンが良好に形成され
ず、シード粒子に単量体が吸収されにくくなる。また、
反対に使用量が多いと、後の洗浄工程が困難になるばか
りでなく、著しい場合には単量体吸収率が低下し、副生
成微粒子の増加を招くという不都合が生じる。
用する上記したような非イオン性界面活性剤の量は、そ
の界面活性剤の種類などにもよるが、通常、単量体の分
散に用いられる水溶性溶剤に対して0.01〜1.0重
量%程度であるのが好ましい。この界面活性剤の使用量
が少ないと、単量体のエマルジョンが良好に形成され
ず、シード粒子に単量体が吸収されにくくなる。また、
反対に使用量が多いと、後の洗浄工程が困難になるばか
りでなく、著しい場合には単量体吸収率が低下し、副生
成微粒子の増加を招くという不都合が生じる。
【0023】上記のようにして調製したシード樹脂粒子
に吸収させる重合性単量体としては、重合の完了後、目
的とするトナーにおいて適当な重合体を提供し得る限り
において特に限定されるものではない。適当な重合性単
量体としては、その単量体の分子中に少なくとも1個の
エチレン性不飽和結合を有する単量体が好適であり、例
えば、以下に列挙するものに限定されるわけではないけ
れども、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p
−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロ
ロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert
−ブチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−
オクチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n
−ドデシルスチレンなどのスチレン及びその誘導体、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどの不
飽和モノオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ビニルベ
ンゾイルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−ク
ロルエチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのメタク
リル酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエ
ーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン
類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、ビニル
ナフタリン類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミドなどのアクリル酸又はメタクリル酸
誘導体、その他を包含する。これらの単量体は、単独で
使用してもよく、さもなければ、2種類もしくはそれ以
上の単量体を組み合わせて使用してもよい。
に吸収させる重合性単量体としては、重合の完了後、目
的とするトナーにおいて適当な重合体を提供し得る限り
において特に限定されるものではない。適当な重合性単
量体としては、その単量体の分子中に少なくとも1個の
エチレン性不飽和結合を有する単量体が好適であり、例
えば、以下に列挙するものに限定されるわけではないけ
れども、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p
−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロ
ロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert
−ブチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−
オクチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n
−ドデシルスチレンなどのスチレン及びその誘導体、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどの不
飽和モノオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ビニルベ
ンゾイルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−ク
ロルエチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリ
ル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのメタク
リル酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエ
ーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン
類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、ビニル
ナフタリン類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミドなどのアクリル酸又はメタクリル酸
誘導体、その他を包含する。これらの単量体は、単独で
使用してもよく、さもなければ、2種類もしくはそれ以
上の単量体を組み合わせて使用してもよい。
【0024】これらの重合性単量体は、使用するシード
樹脂粒子、適用する重合の条件、所望とするトナーの組
成などのいろいろなファクタに依存して任意の量で使用
することができるというものの、通常、シード樹脂粒子
の使用量の10〜1000重量倍の量で使用するのがよ
く、好ましくは、20〜500重量倍の量、さらに好ま
しくは、50〜150重量倍の量である。重合性単量体
の使用量が、シード粒子のそれに関して、10重量倍よ
りも少ないと、トナーの保存安定性が低下するといった
ような不都合が生じ、反対に、1000重量倍よりも多
いと、副生成微粉が増加するといったような不都合が生
じるであろう。
樹脂粒子、適用する重合の条件、所望とするトナーの組
成などのいろいろなファクタに依存して任意の量で使用
することができるというものの、通常、シード樹脂粒子
の使用量の10〜1000重量倍の量で使用するのがよ
く、好ましくは、20〜500重量倍の量、さらに好ま
しくは、50〜150重量倍の量である。重合性単量体
の使用量が、シード粒子のそれに関して、10重量倍よ
りも少ないと、トナーの保存安定性が低下するといった
ような不都合が生じ、反対に、1000重量倍よりも多
いと、副生成微粉が増加するといったような不都合が生
じるであろう。
【0025】上記したような重合性単量体には、得られ
る重合体の分子量分布を制御する目的で、架橋剤、連鎖
移動剤などを添加してもよい。適当な架橋剤としては、
以下に列挙するものに限定されるわけではないけれど
も、架橋剤化合物1分子中に2個もしくはそれ以上の不
飽和二重結合を有する化合物、例えば、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルナフタレン及びその誘導体、エチレングリ
コールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタ
クリレートなどのエチレン系不飽和カルボン酸エステル
類、ジビニルエーテル、N,N−ジビニルアニリンなど
のジビニル化合物、その他を挙げることができる。ま
た、適当な連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプ
タン、t−デシルメルカプタン、t−テトラデシルメル
カプタン、t−ヘキサデシルメルカプタンなどのメルカ
プタン系化合物、ジイソプロピルザントゲンジスルフィ
ドなどのジスルフィド系化合物、クロロホルム、三塩化
臭化メタン、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲン系
化合物、ジアゾチオエーテル系化合物、その他を挙げる
ことができる。これらの架橋剤及び連鎖移動剤は、それ
ぞれ、単独で使用してもよく、あるいは2種類もしくは
それ以上を混合した形で使用してもよい。
る重合体の分子量分布を制御する目的で、架橋剤、連鎖
移動剤などを添加してもよい。適当な架橋剤としては、
以下に列挙するものに限定されるわけではないけれど
も、架橋剤化合物1分子中に2個もしくはそれ以上の不
飽和二重結合を有する化合物、例えば、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルナフタレン及びその誘導体、エチレングリ
コールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタ
クリレートなどのエチレン系不飽和カルボン酸エステル
類、ジビニルエーテル、N,N−ジビニルアニリンなど
のジビニル化合物、その他を挙げることができる。ま
た、適当な連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカプ
タン、t−デシルメルカプタン、t−テトラデシルメル
カプタン、t−ヘキサデシルメルカプタンなどのメルカ
プタン系化合物、ジイソプロピルザントゲンジスルフィ
ドなどのジスルフィド系化合物、クロロホルム、三塩化
臭化メタン、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲン系
化合物、ジアゾチオエーテル系化合物、その他を挙げる
ことができる。これらの架橋剤及び連鎖移動剤は、それ
ぞれ、単独で使用してもよく、あるいは2種類もしくは
それ以上を混合した形で使用してもよい。
【0026】さらに、上記したような重合性単量体の重
合を惹起するために重合開始剤を使用する。本発明の実
施においては、水溶性重合開始剤及び油溶性重合開始剤
のいずれを用いてもよいが、水中での副生成粒子の発生
を抑える点で、油溶性重合開始剤を使用することが好ま
しい。適当な油溶性重合開始剤は、以下に列挙するもの
に限定されるわけではないけれども、ベンゾイルパーオ
キサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、イソプ
ロピルパーオキシカーボネート、キュメンハイドロパー
オキサイド、ジオクタノイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイドなどの過酸化物、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル) 、2,2−アゾビ
ス(イソブチロニトリル)などの各種のアゾ系化合物、
例えばV−70、V−68、V−65、V−59、V−
40及びV−601(いずれも、和光純薬工業製)、そ
の他を包含する。通常、これらの重合開始剤の使用量
は、単量体の約0.01〜10重量%の量で十分であ
り、さらに好ましくは0.05〜7重量%の量である。
合を惹起するために重合開始剤を使用する。本発明の実
施においては、水溶性重合開始剤及び油溶性重合開始剤
のいずれを用いてもよいが、水中での副生成粒子の発生
を抑える点で、油溶性重合開始剤を使用することが好ま
しい。適当な油溶性重合開始剤は、以下に列挙するもの
に限定されるわけではないけれども、ベンゾイルパーオ
キサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、イソプ
ロピルパーオキシカーボネート、キュメンハイドロパー
オキサイド、ジオクタノイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイドなどの過酸化物、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル) 、2,2−アゾビ
ス(イソブチロニトリル)などの各種のアゾ系化合物、
例えばV−70、V−68、V−65、V−59、V−
40及びV−601(いずれも、和光純薬工業製)、そ
の他を包含する。通常、これらの重合開始剤の使用量
は、単量体の約0.01〜10重量%の量で十分であ
り、さらに好ましくは0.05〜7重量%の量である。
【0027】また、重合開始剤に加えて、水中での副生
成粒子の発生をさらに効果的に抑制することを目的とし
て、単量体を吸収して成長したシード粒子の重合の際に
例えばハイドロキノンなどのような水溶性重合禁止剤を
添加してもよい。さらに、単量体を吸収して成長したシ
ード粒子を重合させる際、油滴状のシード粒子の安定性
を高める目的で懸濁安定剤を用いることも可能である。
適当な懸濁安定剤としては、例えば、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、メチルセルロ
ースなどの親水性高分子、燐酸三カルシウム、硫酸バリ
ウム、水酸化アルミニウム、シリカなどの非水溶性無機
粉末、アニオン系、非イオン系などの界面活性剤、その
他を挙げることができる。
成粒子の発生をさらに効果的に抑制することを目的とし
て、単量体を吸収して成長したシード粒子の重合の際に
例えばハイドロキノンなどのような水溶性重合禁止剤を
添加してもよい。さらに、単量体を吸収して成長したシ
ード粒子を重合させる際、油滴状のシード粒子の安定性
を高める目的で懸濁安定剤を用いることも可能である。
適当な懸濁安定剤としては、例えば、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、メチルセルロ
ースなどの親水性高分子、燐酸三カルシウム、硫酸バリ
ウム、水酸化アルミニウム、シリカなどの非水溶性無機
粉末、アニオン系、非イオン系などの界面活性剤、その
他を挙げることができる。
【0028】本発明の電子写真用トナーには、その製造
の任意の段階において、トナーの着色のための着色剤を
含ませることができる。本発明においてトナーの構成成
分として有利に使用することができる着色剤は、多くの
公知な顔料及び染料を包含し、任意に選択して使用する
ことができる。適当な顔料及び染料としては、例えば、
黒色顔料の各種カーボンブラック(チャネルブラック、
ファーネスブラック等)や黒色染料のニグロシン系化合
物、そしてカラー顔料、例えば、ベンジジン系のイエロ
ー顔料、キナクドリン系、ローダミン系のマゼンタ顔
料、フタロシアニン系のシアン顔料などを挙げることが
できる。これらの顔料及び染料は、単独で使用してもよ
く、さもなければ、所望とするトナー色を得るために混
合して使用してもよい。
の任意の段階において、トナーの着色のための着色剤を
含ませることができる。本発明においてトナーの構成成
分として有利に使用することができる着色剤は、多くの
公知な顔料及び染料を包含し、任意に選択して使用する
ことができる。適当な顔料及び染料としては、例えば、
黒色顔料の各種カーボンブラック(チャネルブラック、
ファーネスブラック等)や黒色染料のニグロシン系化合
物、そしてカラー顔料、例えば、ベンジジン系のイエロ
ー顔料、キナクドリン系、ローダミン系のマゼンタ顔
料、フタロシアニン系のシアン顔料などを挙げることが
できる。これらの顔料及び染料は、単独で使用してもよ
く、さもなければ、所望とするトナー色を得るために混
合して使用してもよい。
【0029】以上に、本発明の電子写真用トナーに含ま
せることのできるいろいろな構成成分を説明したけれど
も、本発明のトナーは、その他の添加剤をさらに有して
いてもよい。例えば、本発明のトナーは、トナー帯電特
性の環境安全性を高める目的で、この技術分野において
常用の帯電制御剤を有していてもよい。また、トナー表
面の改質、トナー流動性の向上、その他の目的のために
常用の外添剤を有していてもよい。
せることのできるいろいろな構成成分を説明したけれど
も、本発明のトナーは、その他の添加剤をさらに有して
いてもよい。例えば、本発明のトナーは、トナー帯電特
性の環境安全性を高める目的で、この技術分野において
常用の帯電制御剤を有していてもよい。また、トナー表
面の改質、トナー流動性の向上、その他の目的のために
常用の外添剤を有していてもよい。
【0030】本発明による電子写真用トナーは、上記し
たような構成成分を使用して、いろいろな手順に従って
調製することができる。好ましくは、本発明の電子写真
用トナーは、次のような好適な手順に従って調製するこ
とができる。
たような構成成分を使用して、いろいろな手順に従って
調製することができる。好ましくは、本発明の電子写真
用トナーは、次のような好適な手順に従って調製するこ
とができる。
【0031】シード樹脂粒子への実質的に水不溶性の溶
剤の吸収:実質的に水不溶性の溶剤を界面活性剤の水溶
液に添加し、高速攪拌、加圧衝突、超音波照射などによ
り入念に混合し、エマルジョン化する。高速攪拌には、
例えば、ロータステータ型ホモジナイザ、ナイフ型ホモ
ジナイザなどを有利に使用することができる。この結
果、水不溶性溶剤を微分散せしめた水性エマルジョンが
得られる。次いで、得られたエマルジョンに、別に調製
したかもしくは商業的に入手したシード樹脂粒子を添加
し、室温以下の温度で緩やかに攪拌する。この際、シー
ド粒子への水不溶性溶剤の吸収を促進するため、アセト
ン、アルコールなどの水溶性溶剤を界面活性剤の水溶液
中に添加すること、さらには、なるべく微細な水不溶性
溶剤エマルジョンを調製することが望ましい。溶剤の吸
収に要する時間は、吸収させる水不溶性溶剤の量、添加
する水溶性溶剤の量などにもよるが、通常、数時間から
数百時間の範囲である。シード粒子に水不溶性溶剤が吸
収された結果、膨潤せしめられたシード粒子を含む懸濁
液が得られる。
剤の吸収:実質的に水不溶性の溶剤を界面活性剤の水溶
液に添加し、高速攪拌、加圧衝突、超音波照射などによ
り入念に混合し、エマルジョン化する。高速攪拌には、
例えば、ロータステータ型ホモジナイザ、ナイフ型ホモ
ジナイザなどを有利に使用することができる。この結
果、水不溶性溶剤を微分散せしめた水性エマルジョンが
得られる。次いで、得られたエマルジョンに、別に調製
したかもしくは商業的に入手したシード樹脂粒子を添加
し、室温以下の温度で緩やかに攪拌する。この際、シー
ド粒子への水不溶性溶剤の吸収を促進するため、アセト
ン、アルコールなどの水溶性溶剤を界面活性剤の水溶液
中に添加すること、さらには、なるべく微細な水不溶性
溶剤エマルジョンを調製することが望ましい。溶剤の吸
収に要する時間は、吸収させる水不溶性溶剤の量、添加
する水溶性溶剤の量などにもよるが、通常、数時間から
数百時間の範囲である。シード粒子に水不溶性溶剤が吸
収された結果、膨潤せしめられたシード粒子を含む懸濁
液が得られる。
【0032】水不溶性溶剤を吸収したシード粒子への重
合性単量体の吸収:引き続いて、水不溶性溶剤を吸収し
て膨潤せしめられたシード粒子にさらに、重合性単量体
を吸収させる。この単量体吸収工程は、先の工程におい
て得られたシード粒子懸濁液に対して、界面活性剤を用
いてエマルジョン化した単量体を添加することによって
有利に行うことができる。ここで、単量体のエマルジョ
ン化の方法は、高速攪拌、加圧衝突、超音波照射などい
ずれも可能で、特に限定されない。さらに、シード粒子
への単量体の吸収を速やかに行うために、なるべく微細
なエマルジョンを調製することが望ましい。シード粒子
への単量体の吸収に要する時間は、吸収させる単量体の
量にもよるが、通常、1〜3時間程度で十分である。単
量体吸収の結果として粒径が増大せしめられたシード粒
子を含む分散液が得られる。
合性単量体の吸収:引き続いて、水不溶性溶剤を吸収し
て膨潤せしめられたシード粒子にさらに、重合性単量体
を吸収させる。この単量体吸収工程は、先の工程におい
て得られたシード粒子懸濁液に対して、界面活性剤を用
いてエマルジョン化した単量体を添加することによって
有利に行うことができる。ここで、単量体のエマルジョ
ン化の方法は、高速攪拌、加圧衝突、超音波照射などい
ずれも可能で、特に限定されない。さらに、シード粒子
への単量体の吸収を速やかに行うために、なるべく微細
なエマルジョンを調製することが望ましい。シード粒子
への単量体の吸収に要する時間は、吸収させる単量体の
量にもよるが、通常、1〜3時間程度で十分である。単
量体吸収の結果として粒径が増大せしめられたシード粒
子を含む分散液が得られる。
【0033】重合性単量体の重合:上記のようにして調
製した分散液に必要に応じて懸濁安定剤、水溶性重合禁
止剤などを添加した後、常法に従って単量体の加熱重合
を行う。この加熱重合は、例えば、懸濁重合などと同様
な装置及び重合条件で、例えば約60〜100℃の温度
で約2〜100時間にわたって加熱することにより、有
利に実施することができる。但し、重合温度は、重合時
のシード粒子の衝突合一を防止するために、単量体エマ
ルジョンの調製に用いられた界面活性剤の曇り点よりも
低い温度であることが望ましい。さらに、重合時の粒子
の沈降を防止する目的で、緩やかに攪拌を行うことが望
ましい。このようにして、単量体由来の重合体が均一に
分散したシード粒子からなる重合体粒子が得られる。
製した分散液に必要に応じて懸濁安定剤、水溶性重合禁
止剤などを添加した後、常法に従って単量体の加熱重合
を行う。この加熱重合は、例えば、懸濁重合などと同様
な装置及び重合条件で、例えば約60〜100℃の温度
で約2〜100時間にわたって加熱することにより、有
利に実施することができる。但し、重合温度は、重合時
のシード粒子の衝突合一を防止するために、単量体エマ
ルジョンの調製に用いられた界面活性剤の曇り点よりも
低い温度であることが望ましい。さらに、重合時の粒子
の沈降を防止する目的で、緩やかに攪拌を行うことが望
ましい。このようにして、単量体由来の重合体が均一に
分散したシード粒子からなる重合体粒子が得られる。
【0034】重合体粒子の着色:重合体粒子の着色は、
本発明のトナー製造プロセスの任意の段階で、好ましく
は上記のようにして重合体粒子を調製した後、公知の様
々な手法を使用して行うことができる。例えば、特開昭
60−258203号公報及び特開平5−222109
号公報に記載されるように、トナー粒子の表面に着色剤
を静電吸着により付着させることができる。また、特開
平2−264967号公報に記載されるように、重合性
単量体中に予め着色剤を分散させておいて、シード粒子
への単量体の吸収とともにその着色剤を取り込むことも
できる。さらに、特開平6−67467号公報及び特開
平6−59517号公報に記載されるように、重合後に
得られた重合体粒子を染着する着色法、重合後の粒子に
乾式混合法により着色剤を固定化する着色法など、いろ
いろな着色法を適宜使用することができる。
本発明のトナー製造プロセスの任意の段階で、好ましく
は上記のようにして重合体粒子を調製した後、公知の様
々な手法を使用して行うことができる。例えば、特開昭
60−258203号公報及び特開平5−222109
号公報に記載されるように、トナー粒子の表面に着色剤
を静電吸着により付着させることができる。また、特開
平2−264967号公報に記載されるように、重合性
単量体中に予め着色剤を分散させておいて、シード粒子
への単量体の吸収とともにその着色剤を取り込むことも
できる。さらに、特開平6−67467号公報及び特開
平6−59517号公報に記載されるように、重合後に
得られた重合体粒子を染着する着色法、重合後の粒子に
乾式混合法により着色剤を固定化する着色法など、いろ
いろな着色法を適宜使用することができる。
【0035】上記のようにして着色重合体粒子を調製し
た後、必要に応じて、シリカ、酸化チタンなどの無機粒
子及び(又は)樹脂粒子などを外添処理する。所望とす
る組成及び特性を具えたトナーが得られる。
た後、必要に応じて、シリカ、酸化チタンなどの無機粒
子及び(又は)樹脂粒子などを外添処理する。所望とす
る組成及び特性を具えたトナーが得られる。
【0036】
【実施例】以下、本発明をその好ましい実施例を参照し
て詳細に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではないことを理解されたい。また、実
施例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り、重量
基準である。
て詳細に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではないことを理解されたい。また、実
施例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り、重量
基準である。
【0037】例1 シード粒子への水不溶性溶剤の吸収:500部の純水に
1.9部のドデシル硫酸ナトリウム(和光純薬工業製)
及び80部のアセトン(和光純薬工業製)を溶解させ
た。さらに、15重量部の塩化ラウリル(和光純薬工業
製)を添加し、ロータステータ型ホモジナイザ(ヒスコ
トロン、SMT製)を用いて10000rpmで20分
間攪拌した。得られた均一な乳化液に、ソープフリー重
合により調製した粒径0.8μmのポリスチレン粒子の
懸濁液(固形分9%)を330部の量で添加し、室温で
2時間にわたって攪拌した。得られたエマルジョンで
は、ポリスチレンシード粒子中に塩化ラウリルが均一に
吸収せしめられた。
1.9部のドデシル硫酸ナトリウム(和光純薬工業製)
及び80部のアセトン(和光純薬工業製)を溶解させ
た。さらに、15重量部の塩化ラウリル(和光純薬工業
製)を添加し、ロータステータ型ホモジナイザ(ヒスコ
トロン、SMT製)を用いて10000rpmで20分
間攪拌した。得られた均一な乳化液に、ソープフリー重
合により調製した粒径0.8μmのポリスチレン粒子の
懸濁液(固形分9%)を330部の量で添加し、室温で
2時間にわたって攪拌した。得られたエマルジョンで
は、ポリスチレンシード粒子中に塩化ラウリルが均一に
吸収せしめられた。
【0038】重合性単量体のエマルジョンの調製:64
部のスチレン(和光純薬工業製)、11部のアクリル酸
n−ブチル(和光純薬工業製)、0.5部のジビニルベ
ンゼン(和光純薬工業製)及び4部のアゾ系重合開始剤
(アゾニトリル化合物:V−65、和光純薬工業製)を
混合して単量体組成物を調製した。
部のスチレン(和光純薬工業製)、11部のアクリル酸
n−ブチル(和光純薬工業製)、0.5部のジビニルベ
ンゼン(和光純薬工業製)及び4部のアゾ系重合開始剤
(アゾニトリル化合物:V−65、和光純薬工業製)を
混合して単量体組成物を調製した。
【0039】シード粒子への単量体の吸収:750部の
イオン交換水に1.0部のポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル系界面活性剤(HLB=14.5及び
曇り点90℃)(エマルゲン913、花王製)を溶解さ
せた後、ロータステータ型ホモジナイザ(前出)に先の
工程で調製した単量体組成物ともども投入して乳化させ
た。次いで、7.5部の最初の工程で調製したシード粒
子のエマルジョンにこの乳化液を投入し、室温で3時間
にわたって緩やかに攪拌した。単量体を吸収したシード
粒子を含む分散液が得られた。
イオン交換水に1.0部のポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル系界面活性剤(HLB=14.5及び
曇り点90℃)(エマルゲン913、花王製)を溶解さ
せた後、ロータステータ型ホモジナイザ(前出)に先の
工程で調製した単量体組成物ともども投入して乳化させ
た。次いで、7.5部の最初の工程で調製したシード粒
子のエマルジョンにこの乳化液を投入し、室温で3時間
にわたって緩やかに攪拌した。単量体を吸収したシード
粒子を含む分散液が得られた。
【0040】単量体の重合:得られた分散液を、窒素雰
囲気下、70℃で8時間にわたって重合させた。重合体
が均一に分散したシード粒子からなる重合体粒子の分散
液が得られた。 重合体粒子の着色、トナー化:得られた重合体粒子の分
散液に2.0部の着色剤(Miketon Polye
ster、三井東圧染料製)を添加し、80℃で1時間
にわたって攪拌した。着色作業の完了後、得られた着色
粒子を水洗し、乾燥した。所期のカラートナーが得られ
た。
囲気下、70℃で8時間にわたって重合させた。重合体
が均一に分散したシード粒子からなる重合体粒子の分散
液が得られた。 重合体粒子の着色、トナー化:得られた重合体粒子の分
散液に2.0部の着色剤(Miketon Polye
ster、三井東圧染料製)を添加し、80℃で1時間
にわたって攪拌した。着色作業の完了後、得られた着色
粒子を水洗し、乾燥した。所期のカラートナーが得られ
た。
【0041】トナーの評価:得られたカラートナーの粒
度分布をCoulter MultisizerII(コ
ールタ社製)により測定したところ、体積平均粒径が
5.9μmであり、満足し得る粒径を有することが確認
された。また、このトナーにおける未吸収単量体に起因
する副生成微粉量を評価するため、その副生成微粉量の
指標である粒径4μm以下の微粉の総量を測定したとこ
ろ、5%以下であり、単量体吸収率が良好であったこと
が確認された。
度分布をCoulter MultisizerII(コ
ールタ社製)により測定したところ、体積平均粒径が
5.9μmであり、満足し得る粒径を有することが確認
された。また、このトナーにおける未吸収単量体に起因
する副生成微粉量を評価するため、その副生成微粉量の
指標である粒径4μm以下の微粉の総量を測定したとこ
ろ、5%以下であり、単量体吸収率が良好であったこと
が確認された。
【0042】例2〜例4 前記例1に記載の手法を繰り返した。しかし、本例で
は、使用する非イオン性界面活性剤の種類を次のように
変更した。使用量は、同量である。 例2 アルキルポリオキシエチレン系界面活性剤(エマ
ルゲン109P、花王製) 例3 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面活性
剤(エマルゲン911、花王製) 例4 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面活性
剤(エマルゲン120、花王製) 各例において得られたカラートナーの体積平均粒径及び
副生成した微粉の総量を求めるとともに、トナーにおけ
る凝集の有無を評価したところ、次の第1表に示すよう
な結果が得られた。
は、使用する非イオン性界面活性剤の種類を次のように
変更した。使用量は、同量である。 例2 アルキルポリオキシエチレン系界面活性剤(エマ
ルゲン109P、花王製) 例3 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面活性
剤(エマルゲン911、花王製) 例4 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面活性
剤(エマルゲン120、花王製) 各例において得られたカラートナーの体積平均粒径及び
副生成した微粉の総量を求めるとともに、トナーにおけ
る凝集の有無を評価したところ、次の第1表に示すよう
な結果が得られた。
【0043】 第1表 例 界面活性剤 HLB値 曇り点 平均粒径 微粉総量 凝集 2 エマルゲン109P 13.6 83℃ 5.6μm 6%以下 発生せず 3 エマルゲン911 13.7 74℃ 5.5μm 7%以下 発生せず 4 エマルゲン120 15.3 98℃ 5.5μm 7%以下 発生せず
【0044】比較例1〜比較例4 前記例1に記載の手法を繰り返した。しかし、本例で
は、比較のため、非イオン性界面活性剤として、下記の
ように、そのHLB値が13未満あるいは16以上のア
ルキルポリオキシエチレン系界面活性剤又はアルキルフ
ェニルポリオキシエチレン系界面活性剤を同量で使用し
た。
は、比較のため、非イオン性界面活性剤として、下記の
ように、そのHLB値が13未満あるいは16以上のア
ルキルポリオキシエチレン系界面活性剤又はアルキルフ
ェニルポリオキシエチレン系界面活性剤を同量で使用し
た。
【0045】比較例1 アルキルポリオキシエチレン系
界面活性剤(エマルゲン108、花王製)(HLB値=
12.1) 比較例2 アルキルポリオキシエチレン系界面活性剤
(ノニポール85、三洋化成製)(HLB値=12.
6) 比較例3 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面
活性剤(エマルゲン147、花王製)(HLB値=1
6.3) 比較例4 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面
活性剤(エマルゲン950、花王製)(HLB値=1
8.2) 各比較例において得られたカラートナーの体積平均粒径
及び副生成した微粉の総量を求めるとともに、トナーに
おける凝集の有無を評価したところ、次の第2表に示す
ような結果が得られた。
界面活性剤(エマルゲン108、花王製)(HLB値=
12.1) 比較例2 アルキルポリオキシエチレン系界面活性剤
(ノニポール85、三洋化成製)(HLB値=12.
6) 比較例3 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面
活性剤(エマルゲン147、花王製)(HLB値=1
6.3) 比較例4 アルキルフェニルポリオキシエチレン系界面
活性剤(エマルゲン950、花王製)(HLB値=1
8.2) 各比較例において得られたカラートナーの体積平均粒径
及び副生成した微粉の総量を求めるとともに、トナーに
おける凝集の有無を評価したところ、次の第2表に示す
ような結果が得られた。
【0046】 第2表 比較例 界面活性剤 HLB値 曇り点 平均粒径 微粉総量 凝集 1 エマルゲン108 12.1 40℃ 5.0μm 約30% 発生 2 ノニポール85 12.6 41℃ 5.3μm 約20% 発生 3 エマルゲン147 16.3 100℃ 5.0μm 約20% 発生 4 エマルゲン950 18.2 100℃ 粒子形成せず 発生
【0047】比較例5〜比較例10 前記例1に記載の手法を繰り返した。しかし、本例で
は、比較のため、界面活性剤として、下記のように、ア
ルキルポリオキシエチレン系界面活性剤及びアルキルフ
ェニルポリオキシエチレン系界面活性剤以外の界面活性
剤を同量で使用した。
は、比較のため、界面活性剤として、下記のように、ア
ルキルポリオキシエチレン系界面活性剤及びアルキルフ
ェニルポリオキシエチレン系界面活性剤以外の界面活性
剤を同量で使用した。
【0048】比較例5 ドデシル硫酸ナトリウム(和光
純薬工業製) 比較例6 高級アルコールポリオキシエチレン系界面活
性剤(エマルゲン707、花王製) 比較例7 酸化プロピレン−酸化エチレン系界面活性剤
(ニューポールPE62)(三洋化成製) 比較例8 酸化プロピレン−酸化エチレン系界面活性剤
(ニューポールPE68)(三洋化成製) 比較例9 ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩系
界面活性剤(デモールN、花王製) 比較例10 アルキルスルホこはく酸塩系界面活性剤(ペ
レックスCS、花王製) 各比較例において得られたカラートナーの体積平均粒径
及び副生成した微粉の総量を求めるとともに、トナーに
おける凝集の有無を評価したところ、次の第3表に示す
ような結果が得られた。
純薬工業製) 比較例6 高級アルコールポリオキシエチレン系界面活
性剤(エマルゲン707、花王製) 比較例7 酸化プロピレン−酸化エチレン系界面活性剤
(ニューポールPE62)(三洋化成製) 比較例8 酸化プロピレン−酸化エチレン系界面活性剤
(ニューポールPE68)(三洋化成製) 比較例9 ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩系
界面活性剤(デモールN、花王製) 比較例10 アルキルスルホこはく酸塩系界面活性剤(ペ
レックスCS、花王製) 各比較例において得られたカラートナーの体積平均粒径
及び副生成した微粉の総量を求めるとともに、トナーに
おける凝集の有無を評価したところ、次の第3表に示す
ような結果が得られた。
【0049】 第3表 比較例 界面活性剤 平均粒径 微粉総量 凝集 5 ドデシル硫酸ナトリウム 5.2μm 約30% なし 6 エマルゲン707 4.0μm − 発生 7 ニューポールPE62 粒子形成せず 発生 8 ニューポールPE68 粒子形成せず 発生 9 デモールN 粒子形成せず 発生 10 ペレックスCS 粒子形成せず 発生
【0050】例5 本例では、先の例で実際に調製したカラートナーを使用
してその印刷特性を評価した。前記例1〜例4において
調製したカラートナーのそれぞれに1.0部の外添剤、
酸化チタン(STT30A、チタン工業製)を添加し
た。次いで、このトナーをマグネタイトキャリヤ(GF
330、関東電化製)と混合してトナー濃度5重量%の
現像剤を調製した。帯電量は、いずれの例のトナーにお
いても約−20μC/gであった。得られた現像剤を電
子写真プリンタ(F6671V、富士通製)に搭載し、
定着温度170℃で印刷を行ったところ、いずれの例の
トナーの時にも、良好な細線再現性を示す画像が得られ
た。
してその印刷特性を評価した。前記例1〜例4において
調製したカラートナーのそれぞれに1.0部の外添剤、
酸化チタン(STT30A、チタン工業製)を添加し
た。次いで、このトナーをマグネタイトキャリヤ(GF
330、関東電化製)と混合してトナー濃度5重量%の
現像剤を調製した。帯電量は、いずれの例のトナーにお
いても約−20μC/gであった。得られた現像剤を電
子写真プリンタ(F6671V、富士通製)に搭載し、
定着温度170℃で印刷を行ったところ、いずれの例の
トナーの時にも、良好な細線再現性を示す画像が得られ
た。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、粒度分布が均一な電子写真用トナーを提供すること
ができる。また、このトナーは、二段階膨潤重合法によ
って製造されるものであるが、従来の方法で避けること
のできなかった未吸収単量体に起因する副生成微粉の生
成を低レベルに抑えることができる。よって、本発明の
トナーは、電子写真プロセスにおいて高解像度現像に効
果的に対応することができる。
ば、粒度分布が均一な電子写真用トナーを提供すること
ができる。また、このトナーは、二段階膨潤重合法によ
って製造されるものであるが、従来の方法で避けること
のできなかった未吸収単量体に起因する副生成微粉の生
成を低レベルに抑えることができる。よって、本発明の
トナーは、電子写真プロセスにおいて高解像度現像に効
果的に対応することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 重合体の粒子より構成された電子写真用
トナーを二段階膨潤重合法によって製造するためのもの
であって、下記の工程:シード樹脂粒子を実質的に水不
溶性の溶剤で膨潤させ、 膨潤せしめられたシード樹脂粒子に、13〜16のHL
B値を有する非イオン性界面活性剤を用いてエマルジョ
ン化した重合性単量体を吸収させ、そして前記工程にお
いて単量体吸収の結果として粒径が増大せしめられたシ
ード樹脂粒子内の重合性単量体を重合させること、を含
んでなることを特徴とする電子写真用トナーの製造方
法。 - 【請求項2】 前記非イオン性界面活性剤が、アルキル
ポリオキシエチレン系界面活性剤及び(又は)アルキル
フェニルポリオキシエチレン系界面活性剤であることを
特徴とする請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 前記重合性単量体の重合を、前記界面活
性剤の曇り点を下回る温度で実施することを特徴とする
請求項1又は2に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5760297A JPH10254171A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 電子写真用トナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5760297A JPH10254171A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 電子写真用トナーの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10254171A true JPH10254171A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13060414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5760297A Pending JPH10254171A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 電子写真用トナーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10254171A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7887983B2 (en) | 2004-09-09 | 2011-02-15 | Kao Corporation | Process for preparing toner for electrophotography |
| CN102289162A (zh) * | 2010-06-15 | 2011-12-21 | 佳能株式会社 | 生产调色剂的方法 |
| JPWO2021039798A1 (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-04 |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP5760297A patent/JPH10254171A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7887983B2 (en) | 2004-09-09 | 2011-02-15 | Kao Corporation | Process for preparing toner for electrophotography |
| CN102289162A (zh) * | 2010-06-15 | 2011-12-21 | 佳能株式会社 | 生产调色剂的方法 |
| JPWO2021039798A1 (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-04 | ||
| WO2021039798A1 (ja) * | 2019-08-28 | 2021-03-04 | 積水化成品工業株式会社 | 樹脂微粒子及びその製造方法 |
| US12325766B2 (en) | 2019-08-28 | 2025-06-10 | Sekisui Kasei Co., Ltd. | Fine resin particles and method for producing the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050603 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050614 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050913 |