JPH10258424A - ガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂及びその製造方法 - Google Patents

ガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂及びその製造方法

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JPH10258424A
JPH10258424A JP9364189A JP36418997A JPH10258424A JP H10258424 A JPH10258424 A JP H10258424A JP 9364189 A JP9364189 A JP 9364189A JP 36418997 A JP36418997 A JP 36418997A JP H10258424 A JPH10258424 A JP H10258424A
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JP
Japan
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polypropylene
glass fiber
fiber reinforced
reinforced polypropylene
weight
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JP9364189A
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Takeshi Moriwaki
毅 森脇
Toshiharu Sakaguchi
俊春 阪口
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Kishimoto Sangyo Co Ltd
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    • B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/50—Details of extruders
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 酸化防止剤を含有しないポリプロピレン
及びポリプロピレンに対して0.2重量%程度のカルボ
ン酸、少量の過酸化物を二軸押出機の主供給口から供給
し、押出機下流の第2供給口からガラス繊維チョップド
ストランドを強制供給する。必要に応じて、ガラス繊維
と同時に酸化防止剤、光安定剤、滑剤、離型剤、着色剤
を適宜供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安価しかも機械的
強度に優れたガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂及びそ
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂は、
機械的強度、耐熱性、成形性などに優れ、かつ安価な材
料であるため、各種工業部品等に使われている。特にガ
ラス繊維強化により、強度、剛性など機械的な性質が向
上するため、いわゆるエンジニアリングプラスチックが
使用される範囲まで、その用途を拡大することが期待さ
れる。
【0003】しかしながら、短繊維ガラス繊維強化に当
たってのポリプロピレンの基本的な問題は、ガラス繊維
をシランカップリング剤で表面処理しても、ポリプロピ
レンとの接着性が殆どないため、僅かの外力によってポ
リプロピレンとガラス繊維の界面が剥離してしまい、力
を伝える役割を果たすことができない点にあった。
【0004】このため、ポリプロピレンに、カルボキシ
ル基などの極性基を導入して変性したポリプロピレンを
配合することが行われている。この変性ポリプロピレン
は一般に、無水マレイン酸を溶融状態でポリプロピレン
に反応させる方法で製造され、この得られた0.4〜1
0重量%無水マレイン酸で変性されたポリプロピレンを
無水マレイン酸量が0.05〜0.2重量%になるよう
な比率にポリプロピレンと混合し、これにガラス繊維を
配合して押出すことによりガラス繊維強化ポリプロピレ
ンコンパウンドを製造するものである。
【0005】なお、この場合の強度向上の機構(原理)
であるが、図2に示す様に、十分に変性したポリプロピ
レン分子22の相(層)がガラス繊維21と化学結合し
て取り囲み、更にその周囲を無変性のポリプロピレン分
子23の相が一部相溶しながら取り囲むこととなり、こ
れによりポリプロピレンとガラス繊維との良好な界面接
着性が得られるからとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法では、得られるガラス繊維強化ポリプロピレンの
機械的強度は未だ充分ではない。また、十分にカルボン
酸等をグラフトさせるためには、必要な反応時間も長く
なり、このためかかるポリプロピレンを製造するために
は溶液法による反応によったり、酸変性したポリプロピ
レンを製造するために、わざわざ専用の二軸押出機を使
用したりすることが必要となる。更に、別途の工程でわ
ざわざ製造された、しかも生産量の少ない変性ポリプロ
ピレンを使用することとなるため、どうしても高コスト
となる。更に、グラフト反応によるポリプロピレン主鎖
の切断により分子量の低下が起こり、これが配合物の強
度を低下させる。
【0007】更にまた、変性ポリプロピレンは、どうし
ても高温状態でそのペレット製造のため空気に曝される
ため、僅かとはいえ製品が着色する。このため、機械的
強度のみならず価格的にも美観にも優れたガラス繊維強
化ポリプロピレンやその製造方法の開発が望まれてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の発明者らは、上記
課題を解決すべく鋭意研究した結果、以下の事実を見い
だし、もって本発明を完成した。まず第一に、十分に変
性したポリプロピレンを無変性のポリプロピレンに混入
させなくても、全体としての変性度さえ同じならば、均
一に変性したポリプロピレンであってもガラス繊維強化
の効果は同じである。
【0009】この理由であるが、変性度の大きなポリプ
ロピレンはガラス繊維と強固に接着するため、その分子
運動が妨げられ、この界面相が脆性となり、ひいては無
変性ポリプロピレン相との間で応力集中を生じるが、全
体が均一に変性しておればかかる現象は生じないからと
思われる。
【0010】次に、この元でポリプロピレン全体を均一
に0.05〜1.0重量%、好ましくは0.05〜0.
5重量%、より好ましくは0.1〜0.2重量%のカル
ボン酸やジカルボン酸で変性させるのであれば、通常の
押出機を使用して製造することができる。
【0011】第二に、従来押出機を使用して酸変性を行
おうとしても、グラフト効率が低く、高い接着効果を持
つ変性ポリプロピレンが製造できなかった一因は、ポリ
プロピレンペレットは、経年による酸化や高温加工時や
高温での使用時における酸化、そしてこれによる劣化を
防止するため酸化防止剤を含ませているが、この酸化防
止剤の作用により、過酸化物によるポリプロピレンのラ
ジカル重合開始が著しく遅延ないし抑制されるためであ
る。しかるに本発明では、高濃度に変性するのではな
く、ポリプロピレンを低濃度に、全体を均一に変性する
ため、酸化防止剤がある程度存在していても、具体的に
は0.05〜0.1%程度含まれていても、十分目的に
叶う酸変性を行うことができる。そして従来の技術によ
る高濃度に変性したポリプロピレンを配合したガラス繊
維強化品と比較して、低コストで優れた製品を製造しう
る。
【0012】具体的には以下の構成としている。請求項
1記載の発明においては、第1段にニーダー型および/
或いはディスク型の混練り機構、第2段にディスク型の
混練り機構を備える二軸押出機を使用したガラス繊維強
化ポリプロピレンの製造方法であって、上流の主供給口
からポリプロピレン、上記ポリプロピレンに対して0.
05〜1.0重量%のカルボン酸若しくはジカルボン酸
又はそれらの無水物、0.01〜0.5重量%の有機過
酸化物を供給する変性ポリプロピレン製造原料供給ステ
ップと、下流の第2供給口からガラス繊維チョップドス
トランドを供給するガラス繊維供給ステップとを有して
いることを特徴とするガラス繊維強化ポリプロピレン樹
脂の製造方法としている。
【0013】上記構成により、第1段にニーダー型およ
び/或いはディスク型の混練り機構、第2段にディスク
型の混練り機構を備える二軸押出機を使用して、ガラス
繊維強化ポリプロピレンが製造される。この際、ポリプ
ロピレンがその0.05〜1.0重量%、好ましくは
0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.1〜0.
2重量%のカルボン酸等により均一に変性され、ガラス
繊維との良好な界面接着性が得られる。次に、押出機の
下流側の第2供給口からガラス繊維チョップドストラン
ドが強制供給される。このもとで、変性ポリプロピレン
とガラス繊維との均一な混合が押出機下流側でなされる
が、カルボン酸は全てポリプロピレンの変性に消費され
ているためガラス繊維強化ポリプロピレンの以降の加工
工程及び成形品の使用において悪影響はない。また、ガ
ラス繊維は、過度の混合がなされるため損傷するという
こともない。
【0014】請求項2記載の発明においては、請求項2
の発明で使用するポリプロピレンは、酸化防止剤を含有
しないあるいは有機過酸化物によるポリプロピレンの酸
化反応に影響を与えるような量は含有しない、すなわ
ち、最大0.1重量%、好ましくは0.05重量%以下
しか含有しないものとしている。上記構成により、押出
機内であるにも係わらず、ポリプロピレンの変性は良好
になされる。
【0015】請求項3記載の発明においては、請求項2
若しくは同3の発明て使用するカルボン酸等は、マレイ
ン酸若しくは無水マレイン酸としている。上記構成によ
り、安価しかも変性作用に優れたマレイン酸等を使用す
るため、一層のコスト削減と品質向上がなされる。
【0016】請求項4記載の発明においては、請求項1
ないし請求項3の発明において、更に、上記第2供給口
からガラス繊維チョップドストランドを供給する際に、
同時に、経年による酸化や使用時の高温による酸化の防
止剤、その他光安定剤、滑剤、離型剤、着色剤等の添加
剤を適宜供給する添加剤供給ステップを有していること
を特徴としている。上記構成により、変性が終わり遊離
カルボン酸等のない変性ポリプロピレンにガラス繊維と
併せてガラス繊維強化ポリプロピレンの各種性能を向上
させる添加剤が添加される。このため、添加剤へのカル
ボン酸の悪影響がない。
【0017】請求項5記載の発明においては、0.05
〜1.0重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%、
より好ましくは0.1〜0.2重量%のカルボン酸若し
くはジカルボン酸又はそれらの無水物により均一に変性
されたガラス繊維強化ポリプロピレンとしている。上記
構成により、ポリプロピレンとガラス繊維との良好なし
かも応力集中が生じない界面接着性が得られるため、強
度的に優れたガラス繊維強化ポリプロピレンがえられ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、押出機について説明する。本発明の
プロセスでは、2段型の二軸押出機を使用する。これは
種々の形態があるが、最も適しているのは、全体のL/
Dが30以上であり、かつ第1段のL/Dが20以上で
その内少なくとも5以上がニーディングブロックで構成
されており、また第2段はL/Dが10以上でその内少
なくとも5以上がディスク型の分散型ブロックで構成さ
れている。
【0019】その概略の機構の一例を図1に示す。な
お、グラフト反応を安定させるために、シリンダー内を
窒素等の不活性ガスで置換するのが好ましく、このため
の設備等が備わっているが、これは周知技術であるため
図示はしていない。また、同じく、第2段の後半にベン
ト孔を設け、減圧下で水分やガス分を吸引除去するため
の設備も有しているが、同様に図示はしていない。
【0020】第1段へ供給するポリプロピレン、変性ポ
リプロピレン混合物と第2段へ供給するガラス繊維の比
率は、配合物の目的により80/20から40/60ま
で、任意に選ぶことができる。また、同じく第2段の後
半にベント孔を設け、減圧化で水分やガス分を吸引除去
するのが好ましいため、かかる設備も有しているが、こ
れも同様に図示は省略してある。
【0021】次に、原料について説明する。ポリプロピ
レンであるが、最終製品の使用目的によって、ホモポリ
マー、ブロックコポリマーの何れかが使用される。すな
わち、もっぱら引張強度や剛性を高めたいときはホモポ
リマーを、一方耐衝撃性が必要なときには好ましくはブ
ロックコポリマーを使用する。
【0022】本発明においては、ポリプロピレンの形態
としては、ペレットでもよいが粒度が直径1mm以内の
粒状ポリプロピレンが最も好ましい。かかるポリプロピ
レンとしては、顆粒状の平均粒度0.6〜0.7mmの
材料が市販されており、これが最も好ましい。但し、こ
の発明はこれに限定するものではない。
【0023】また、重合後の未ペレット品でも使用でき
るが、これらには粒子径100μ以下の微粒子が多く含
まれるため粉塵が発生しやすく、作業環境上好ましくな
いばかりか粉塵爆発の恐れもある。このような原料に対
しては、適当な湿潤剤を添加するのが好ましい。かかる
湿潤剤としては、アルキル・ナフタレン・スルホン酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレン・ソルビタン・モノラウ
レート、ポリエチレングリコール、グリセリン、流動パ
ラフィンなどがあるが、これに限られるものではない。
次に、ポリプロピレンの材質の面からは、当然酸化防止
剤が含有されていないのが好ましい。
【0024】次に、変性に使用するカルボン酸、ジカル
ボン酸若しくはそれらの無水物であるが、通常は、2官
能性であること、安価なことよりマレイン酸の無水物が
使用される。ここで、マレイン酸でなく、その無水物と
したのは立体障害、極性因子等の面からモノマー反応性
が高くグラフトし易いことによる。その他、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、シトラコン酸無水物、イタコン酸無
水物などが使用可能である。
【0025】有機過酸化物としては、半減期1分間の分
解温度が150℃〜250℃、好ましくは160℃〜1
80℃のものが使用できる。これらには、ラウロイルパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジターシャ
リブチルパーオキサイド、ターシャリブチルパーベンゾ
エート、ジクミルパーオキサイド、1,3ビス(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどがあるが、
これらに限定されるものではない。
【0026】分解温度が150℃より低い有機過酸化物
は、ポリプロピレンが溶融する前に分解して効果を失
い、また分解温度が250℃より高い有機過酸化物は、
射出成形機のシリンダー内の滞留時間内に作用すること
ができず、ポリプロピレンからの水素引き抜き反応の機
会がなくなる。つまり、何れの場合もポリプロピレンの
酸変性度が低く、効果が低くなる。
【0027】この有機過酸化物は、粉体でも液状でも使
用できるが、均一にブレンドできる点では液状のものが
好ましいが、分解する前に揮発して損失することもあ
る。そのため、沸点の高い粉体の方が好ましい。粉体の
ものはそのままでは爆発の恐れがあり、このため、作業
の危険防止の見地から、パラフィンワックスや無機物粉
末などに50〜80重量%配合したマスターバッチの形
態で使用するのがよい。しかしこの場合、マスターバッ
チの粒度はポリプロピレンと同程度或いはそれ以下であ
ることが必要条件である。
【0028】この有機過酸化物の配合量は、ポリプロピ
レン100部に対し、0.01〜0.2部である。これ
よりも配合量が少ないと、酸変性が不充分となり、また
これより多いとポリプロピレンの分子量が低下し、製品
の強度が損なわれることにもよる。
【0029】ガラス繊維は、通常直径10μm程度(耐
折損性等の面からは、大体5〜15μの範囲内)、長さ
3〜6mm程度のE−ガラスであり、また表面は変性ポ
リプロピレンとの界面接着性がより良好となるべく、あ
らかじめシランカップリング剤で処理されているものが
よい。なお、シランカップリング剤としては通常アミノ
シラン、エポキシシラン、アクリルシランが使用され
る。
【0030】また、ガラス繊維を収束するために、ポリ
ウレタン、エポキシ樹脂などをフィルムフォーマーとし
て使用している。そして、ガラス繊維は数百〜千本収束
し、これを3mm程度(大体2.5〜3.5mmの範囲
内)に切断した、いわゆるチョップドストランドの形態
で供給される。なお、ガラス繊維は、あまり長くなると
分散性が低下するため好ましくなく、また短すぎるのも
取扱い、製品強度の面等から好ましくない。
【0031】各原料の配合比であるが、ポリプロピレン
とカルボン酸と有機過酸化物の配合比は、ポリプロピレ
ンの酸による変性量が少なすぎるとガラスとの適切な接
着性を得ることができず、多すぎても接着性向上には限
界があるのみならずポリプロピレンの分子量が低下し、
組成物の強度が低下する。一般的には、無水カルボン酸
はポリプロピレンに対して0.05〜1.0重量%であ
り、好ましくは0.05〜0.5重量%であり、更によ
り好ましくは0.1〜0.2重量%である。
【0032】次に、第2段からはガラス繊維と同時に酸
化防止剤、光安定剤、カーボンブラック導電剤、難燃
剤、滑剤、離型剤、着色剤等の添加剤が供給されてもよ
い。これらは、ガラス繊維と事前にブレンドした形態
で、あるいは別の計量装置から直接第2供給口へ供給さ
れる。また、それぞれのマスターバッチの形で供給され
てもよい。なお、カルボン酸や過酸化物に化学的に不活
性な添加剤は、主供給口から供給してもよい。
【0033】更に、従来、ポリプロピレンにしばしば配
合される充てん材も配合することができる。これらに
は、炭酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、ワラス
トナイトなどであり、これらは主供給口からでも、第2
供給口からでも供給することができる。
【0034】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例を挙げ
て具体的に説明する。 加工機 混練押出機:フリージアマクロス社製NRII−46mmSG二軸押出機 シリンダー温度 250℃ スクリュー回転数 300rpm L/D=40 第1段 L/D=24 内ニーディングブロック 6.5 第2段 L/D=16 内ニーディングディスク 4.0 尚、図1は本実施例の混練押出機の構成と本実施例にお
ける原材料供給の様子を示したものである。
【0035】 原料: ポリプロピレン (株)トクヤマ製 PN640 微粒状 酸化防止剤少量を含む (大よそ0.05〜0.1重量%) (株)トクヤマ製 MS640 ペレット状 酸化防止剤含有 (大よそ0.1〜0.2重量%) 三井東圧(株)製 BJHH−P 微粒状 酸化防止剤少量を含む (大よそ0.05〜0.1重量%) 三井東圧(株)製 BJHH−1352 ペレット状 酸化防止剤含有 (大よそ0.1〜0.2重量%)
【0036】〔第1実施例〕本実施例は、従来技術のガ
ラス繊維強化ポリプロピレン、即ち無変性のポリプロピ
レンにその1/3〜1/5の十分に変性したポリプロピ
レンを配合したポリプロピレンを使用したガラス繊維強
化ポリプロピレンと本発明のガラス繊維強化ポリプロピ
レン、即ち全体の変性度は従来と同じであるが均一に変
性したポリプロピレンを使用したガラス繊維強化ポリプ
ロピレンとの強度比較に関するものである。
【0037】実施例1は、ポリプロピレン樹脂((株)
徳山製 PN640)100部を無水マレイン酸(試薬
一級)0.2部、過酸化物(1.3ビス(t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルベンゼン)0.1部で均一に変性
させたポリプロピレンとガラス繊維100部とを原料と
して上述の二軸押出機を使用して製造したガラス繊維強
化ポリプロピレンである。但し、シリンダー温度は、比
較例ともども200℃であった。
【0038】比較例1は、参考例に記したようにポリプ
ロピレン((株)トクヤマ製 PN640)100部を
無水マレイン酸(試薬一級)0.6部と過酸化物(1.
3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピルベンゼン)
0.1部で変性させた(グラフト率0.46%)ポリプ
ロピレン33部と無変性のポリプロピレン((株)トク
ヤマ製MS640)67部とガラス繊維100部とを原
料として製造したガラス繊維強化ポリプロピレンであ
る。
【0039】表1に示す如く、本発明のガラス繊維強化
ポリプロピレンは、従来技術の物と比較して強度が何ら
遜色ないのが分かる。なお、何れのガラス繊維強化ポリ
プロピレンも、ガラス繊維の分散不良が見られず、また
表面状態は平滑であった。
【0040】
【表1】
【0041】〔第2実施例〕本実施例は、原料ポリプロ
ピレン中の酸化防止剤の有無がポリプロピレンの変性に
及ぼす効果に関する。
【0042】 (実施例1) A.ポリプロピレン樹脂((株)トクヤマ製 PN640) 100kg 無水マレイン酸(試薬1級) 200g 1.3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン 100g の混合物を、主供給口より50kg/hr供給した。 B.ガラス繊維(セントラル硝子(株)ECS03−6
20)を第2供給口から、50kg/hrサイドフィー
ダーで供給した。押出されたストランドは、水冷後ペレ
タイザーで切断して、ペレットを作製した。
【0043】 (比較例1) A.ポリプロピレン樹脂((株)トクヤマ製 MS640) 100kg 無水マレイン酸(試薬1級) 200g 1.3ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン 100g B.ガラス繊維(セントラル硝子(株)ECS03−6
20)を第2供給口から、50kg/hrサイドフィー
ダーで供給した。押出されたストランドは、水冷後ペレ
タイザーで切断して、ペレットを作製した。
【0044】 (実施例2) A.ポリプロピレン樹脂(三井東圧(株)製 BJHH−P) 100kg 無水マレイン酸(試薬1級) 200g ジ t−ブチルパーオキサイド 100g の混合物を、主供給口より50kg/hr供給した。 B.ガラス繊維(セントラル硝子(株)ECS03−6
20)を第2供給口から、50kg/hrサイドフィー
ダーで供給した。押出されたストランドは、水冷後ペレ
タイザーで切断して、ペレットを作製した。
【0045】 (比較例2) A.ポリプロピレン樹脂(三井東圧(株)製 BJHH−1352) 100kg 無水マレイン酸(試薬1級) 200g ジ t−ブチルパーオキサイド(日本油脂社製) 100g B.ガラス繊維(セントラル硝子(株)ECS03−6
20)を第2供給口から、50kg/hrサイドフィー
ダーで供給した。押出されたストランドは、水冷後ペレ
タイザーで切断して、ペレットを作製した。
【0046】 (比較例3) A.ポリプロピレン樹脂(三井東圧(株)製 BJHH−1352) 100kg 変性ポリプロピレン(三洋化成工業(株)製 ユーメックス 1010(無 水マレイン酸10%変性ポリプロピレン)) 2kg B.ガラス繊維(セントラル硝子(株)ECS03−6
20)を第2供給口から、50kg/hrサイドフィー
ダーで供給した。押出されたストランドは、水冷後ペレ
タイザーで切断して、ペレットを作製した。得られたガ
ラス繊維強化ポリプロピレンペレットは、(株)新潟鉄
工所製SN75射出成形機で、ASTMで規定された試
験片を成形し、物性、特に機械的強度を測定した結果を
次の表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】本表に示す様に、酸化防止剤をほとんど含
有しない微粒上ポリプロピレンを原料とする実施例1、
同2は、酸化防止剤を含有するペレット状ポリプロピレ
ンを使用した比較例1、同2よりも機械的強度が優れ、
また色相も着色がなくすぐれているのが分かる。次に、
従来技術の比較例3は、全体の変性度は約0.2%と実
施例1、同2、比較例1、同2と同じであるが、機械的
強度は最も低い。これは、ポリプロピレンの変性度が1
0%と大であるため、前述の如くこのポリプロピレンが
ガラス繊維の表面に強固に固定されることにより変性ポ
リプロピレン層が脆性となり、ポリプロピレン界面の応
力集中のため比較的小さな外力で破壊するためと思われ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、従来の溶解グラフト反応による変性ポリプロピレン
を配合するよりも簡単なプロセスで、しかも物性の優れ
たガラス繊維強化ポリプロピレンを製造することが可能
となる。また、高価な変性ポリプロピレンを使用しない
ためコスト的にも優れたものとなる。また、変性ポリプ
ロピレンが、そのペレットの製造途中で空気に曝される
こともないので、最終製品の着色も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用する二軸押出機の概略図であ
る。
【図2】 従来のガラス繊維強化ポリプロピレンにおけ
る変性度の高いポリプロピレンがガラス繊維と無変性の
ポリプロピレンとの間にバインダーとして介在している
様子を概念的に示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29C 47/64 B29C 47/64 C08J 3/20 CES C08J 3/20 CESB CESZ 5/08 CES 5/08 CES C08K 5/09 C08K 5/09 5/14 5/14 7/14 7/14 C08L 23/10 C08L 23/10 // B29K 23:00 105:12 309:08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段にニーダー型および/或いはディ
    スク型の混練り機構、第2段にディスク型の混練り機構
    を備える二軸押出機を使用したガラス繊維強化ポリプロ
    ピレンの製造方法であって、 上流の主供給口からポリプロピレン、 上記ポリプロピレンに対して0.05〜1.0重量%の
    カルボン酸若しくはジカルボン酸又はそれらの無水物、 0.01〜0.5重量%の有機過酸化物を供給する変性
    ポリプロピレン製造原料供給ステップと、 下流の第2供給口からガラス繊維チョップドストランド
    を供給するガラス繊維供給ステップとを有していること
    を特徴とするガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記ポリプロピレンは、 過酸化物によるポリプロピレンの酸化反応に影響する程
    度には酸化防止剤を含有しないものであることを特徴と
    する請求項1記載のガラス繊維強化ポリプロピレンの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記カルボン酸若しくはジカルボン酸ま
    たはそれらの無水物は、 マレイン酸若しくは無水マレイン酸であることを特徴と
    する請求項1若しくは請求項2記載のガラス繊維強化ポ
    リプロピレンの製造方法
  4. 【請求項4】 上記第2供給口からガラス繊維チョップ
    ドストランドを供給する際に、同時に、酸化防止剤、光
    安定剤、滑剤、離型剤、着色剤等の添加剤を適宜供給す
    る添加剤供給ステップを有していることを特徴とする請
    求項1、請求項2若しくは請求項3記載のガラス繊維強
    化ポリプロピレン樹脂の製造法
  5. 【請求項5】 組成物ポリプロピレンが、全体がほぼ均
    一に0.05〜1.0重量%変性されたものであること
    を特徴とするガラス繊維強化ポリプロピレン組成物。
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