JPH10264205A - 抗菌性樹脂成形品の製造方法、及び抗菌性樹脂成形品 - Google Patents
抗菌性樹脂成形品の製造方法、及び抗菌性樹脂成形品Info
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- JPH10264205A JPH10264205A JP8734797A JP8734797A JPH10264205A JP H10264205 A JPH10264205 A JP H10264205A JP 8734797 A JP8734797 A JP 8734797A JP 8734797 A JP8734797 A JP 8734797A JP H10264205 A JPH10264205 A JP H10264205A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂成形品に抗菌性及び装飾効果の両方を付
与し、また効率良く製造する。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも剥離層及び装飾
層が転写層として積層され、且つ転写後の最表層となる
前記剥離層が抗菌剤を有する転写箔Sを用意し、支持体
側がキャビティ面60側を向き転写層側が射出樹脂側と
なる様に成形型70,80内に挿入し、成形型を係合、
合体させキャビティに流動樹脂を充填して固化せしめ、
転写箔と固化樹脂Psとを接着させ、成形型を開き、支
持体を剥離して、転写層が積層され最表層に抗菌剤を含
有した抗菌性成形品200を得る。
与し、また効率良く製造する。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも剥離層及び装飾
層が転写層として積層され、且つ転写後の最表層となる
前記剥離層が抗菌剤を有する転写箔Sを用意し、支持体
側がキャビティ面60側を向き転写層側が射出樹脂側と
なる様に成形型70,80内に挿入し、成形型を係合、
合体させキャビティに流動樹脂を充填して固化せしめ、
転写箔と固化樹脂Psとを接着させ、成形型を開き、支
持体を剥離して、転写層が積層され最表層に抗菌剤を含
有した抗菌性成形品200を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾効果の他に、
更に抗菌性を有する樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方
法に関する。
更に抗菌性を有する樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛生上の観点から、抗菌効果や防
黴効果を備えた抗菌製品が各種提供されている。特に、
最近は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSAによる
院内感染や、病原性大腸菌O−157による食中毒の集
団発生等から、抗菌製品に対する関心はますます高まっ
ている。抗菌製品は、その形状が平面的な壁紙や化粧板
等の平面的なものは、抗菌剤を含有した抗菌塗料を塗工
したり、抗菌剤を基紙に含浸したりする方法で抗菌製品
を得ている。しかし、形状が樹脂成形品等の様に立体的
なものでは、抗菌剤を練り込んだ樹脂を用いて射出成
形したり、或いは成形した後の樹脂成形品に、抗菌塗
料をスプレー塗装する等の方法で抗菌製品を得ていた。
黴効果を備えた抗菌製品が各種提供されている。特に、
最近は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSAによる
院内感染や、病原性大腸菌O−157による食中毒の集
団発生等から、抗菌製品に対する関心はますます高まっ
ている。抗菌製品は、その形状が平面的な壁紙や化粧板
等の平面的なものは、抗菌剤を含有した抗菌塗料を塗工
したり、抗菌剤を基紙に含浸したりする方法で抗菌製品
を得ている。しかし、形状が樹脂成形品等の様に立体的
なものでは、抗菌剤を練り込んだ樹脂を用いて射出成
形したり、或いは成形した後の樹脂成形品に、抗菌塗
料をスプレー塗装する等の方法で抗菌製品を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂成
形品に抗菌性を付与する為に、の抗菌剤練込樹脂を用
いる方法では、抗菌効果に寄与する表面近傍以外の成形
品の樹脂内部に存在する抗菌剤は無駄になる上、その
分、多量の抗菌剤を必要とし、また、樹脂に練り混む
際、或いは射出成形する際に樹脂を溶融させる為に抗菌
剤が高温に晒されて、抗菌剤の抗菌効果に悪影響を及ぼ
すことがあるという問題があった。更に、単に樹脂中に
抗菌剤を練り込んだのみでは、何ら装飾性は無く、その
上から絵柄等を印刷すれば、印刷形成された装飾層が表
面を覆い、抗菌性の効果発現を阻害してしまう。従っ
て、抗菌剤練込樹脂による方法によって、装飾効果もあ
る樹脂成形品を得るには、着色粒子も樹脂中に練り込む
程度の簡単な意匠性しか付与できず、絵柄等の模様を付
与することは不可能であった。また、のスプレー塗装
による方法では、絵柄等を成形品表面に絵柄等を形成後
に塗装すれば、模様による装飾と抗菌性の両立は一応は
可能である。しかし、成形品が立体形状である為に表面
への塗布量が一定せず、余裕を持って塗装しようとして
も、塗布量に限界があり繰り返し塗装すれば手間も煩雑
となる。成形品表面付着量の限界から、得られる抗菌効
果が制限されるという問題があった。また、成形品の完
成までの工程が、成形工程と塗装工程との2工程にな
り、生産性が低下するという問題もあった。
形品に抗菌性を付与する為に、の抗菌剤練込樹脂を用
いる方法では、抗菌効果に寄与する表面近傍以外の成形
品の樹脂内部に存在する抗菌剤は無駄になる上、その
分、多量の抗菌剤を必要とし、また、樹脂に練り混む
際、或いは射出成形する際に樹脂を溶融させる為に抗菌
剤が高温に晒されて、抗菌剤の抗菌効果に悪影響を及ぼ
すことがあるという問題があった。更に、単に樹脂中に
抗菌剤を練り込んだのみでは、何ら装飾性は無く、その
上から絵柄等を印刷すれば、印刷形成された装飾層が表
面を覆い、抗菌性の効果発現を阻害してしまう。従っ
て、抗菌剤練込樹脂による方法によって、装飾効果もあ
る樹脂成形品を得るには、着色粒子も樹脂中に練り込む
程度の簡単な意匠性しか付与できず、絵柄等の模様を付
与することは不可能であった。また、のスプレー塗装
による方法では、絵柄等を成形品表面に絵柄等を形成後
に塗装すれば、模様による装飾と抗菌性の両立は一応は
可能である。しかし、成形品が立体形状である為に表面
への塗布量が一定せず、余裕を持って塗装しようとして
も、塗布量に限界があり繰り返し塗装すれば手間も煩雑
となる。成形品表面付着量の限界から、得られる抗菌効
果が制限されるという問題があった。また、成形品の完
成までの工程が、成形工程と塗装工程との2工程にな
り、生産性が低下するという問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
る為に本発明では、次の様にして抗菌性樹脂成形品を製
造する。すなわち、(A) 支持体上に、少なくとも剥離層
及び装飾層が転写層として順次積層され、且つ転写後の
最表層となる前記剥離層が抗菌剤を有する転写箔を用意
して、(B) 該転写箔を、支持体側がキャビティ面側を向
き、転写層側が射出樹脂側となる様に、成形型内に挿入
し、(C) 成形型を係合、合体させて型締めし、型内に形
成されたキャビティ内に流動状態の樹脂を射出・充填し
て固化せしめ、転写層と固化樹脂とを接着させ、(D) そ
の後、成形型を開いて、支持体を剥離して、表面に抗菌
性を有する転写層が積層された成形品を得る様にした。
この様な製造方法とすることで、意匠性の高い装飾効果
と抗菌性の保持を両立させ、且つ単に転写箔を型に挿入
して射出成形し、支持体を剥離するのみで煩雑な手間も
無く、効率良く抗菌性樹脂成形品を得られる様にした。
る為に本発明では、次の様にして抗菌性樹脂成形品を製
造する。すなわち、(A) 支持体上に、少なくとも剥離層
及び装飾層が転写層として順次積層され、且つ転写後の
最表層となる前記剥離層が抗菌剤を有する転写箔を用意
して、(B) 該転写箔を、支持体側がキャビティ面側を向
き、転写層側が射出樹脂側となる様に、成形型内に挿入
し、(C) 成形型を係合、合体させて型締めし、型内に形
成されたキャビティ内に流動状態の樹脂を射出・充填し
て固化せしめ、転写層と固化樹脂とを接着させ、(D) そ
の後、成形型を開いて、支持体を剥離して、表面に抗菌
性を有する転写層が積層された成形品を得る様にした。
この様な製造方法とすることで、意匠性の高い装飾効果
と抗菌性の保持を両立させ、且つ単に転写箔を型に挿入
して射出成形し、支持体を剥離するのみで煩雑な手間も
無く、効率良く抗菌性樹脂成形品を得られる様にした。
【0005】以下、図面を参照しながら、本発明の、抗
菌性樹脂成形品及び抗菌性樹脂成形品の製造方法につい
て詳述する。
菌性樹脂成形品及び抗菌性樹脂成形品の製造方法につい
て詳述する。
【0006】先ず、図1は本発明の製造方法で用い得る
抗菌性を有する転写箔の一形態を示す断面図である。同
図の転写箔Sは、支持体1上に、転写層2として剥離層
3と装飾層4と接着剤層5とが順次積層され、転写後の
最表層となる剥離層3中に抗菌剤6が含有された構成で
ある。なお、接着剤層が無くても転写層に接着性があれ
ば、接着剤層は省略することもできる。また、抗菌剤6
は、転写層のうちのに少なくとも転写後に最表層となる
層、即ち剥離層中に含有させることが好ましいが、最表
層に含有させると共に、最表層の下の層、例えば装飾層
等にも含有させてもよい。
抗菌性を有する転写箔の一形態を示す断面図である。同
図の転写箔Sは、支持体1上に、転写層2として剥離層
3と装飾層4と接着剤層5とが順次積層され、転写後の
最表層となる剥離層3中に抗菌剤6が含有された構成で
ある。なお、接着剤層が無くても転写層に接着性があれ
ば、接着剤層は省略することもできる。また、抗菌剤6
は、転写層のうちのに少なくとも転写後に最表層となる
層、即ち剥離層中に含有させることが好ましいが、最表
層に含有させると共に、最表層の下の層、例えば装飾層
等にも含有させてもよい。
【0007】次に図2〜図6は、上記転写箔を用いて抗
菌性樹脂成形品を製造する、本発明の製造方法につい
て、その工程を概念的に説明する説明図である。これら
の図は、製造方法の一形態として、射出成形同時転写装
置100を用いた射出成形同時転写法により製造する場
合である。図2は転写箔Sを型内に供給している状態を
示し、図3は転写箔を加熱軟化させている状態、図4は
転写箔を成形型を利用して真空圧空成形した状態、図5
は型締め後に樹脂を射出している状態、図6は冷却後、
型開して、転写箔の支持体を剥離して、抗菌性樹脂成形
品200が取り出される状態を示す。
菌性樹脂成形品を製造する、本発明の製造方法につい
て、その工程を概念的に説明する説明図である。これら
の図は、製造方法の一形態として、射出成形同時転写装
置100を用いた射出成形同時転写法により製造する場
合である。図2は転写箔Sを型内に供給している状態を
示し、図3は転写箔を加熱軟化させている状態、図4は
転写箔を成形型を利用して真空圧空成形した状態、図5
は型締め後に樹脂を射出している状態、図6は冷却後、
型開して、転写箔の支持体を剥離して、抗菌性樹脂成形
品200が取り出される状態を示す。
【0008】以下、本発明で用いる転写箔を構成する各
層について、その支持体から順次説明し、次いで、該転
写箔を用いて抗菌性樹脂成形品を得る、本発明の製造方
法を説明する。
層について、その支持体から順次説明し、次いで、該転
写箔を用いて抗菌性樹脂成形品を得る、本発明の製造方
法を説明する。
【0009】〔支持体〕転写箔Sの支持体1としては、
転写箔を予備成形や樹脂成形中に成形して成形品形状に
追従させる必要があれば、成形性が必要であり、延伸性
の有るものを用いる。もちろん、転写箔の成形性が必要
なけば、非延伸性の紙や金属シート等でも良い。延伸性
の支持体としては、例えば、延伸性の樹脂フィルムを用
いる。例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムでも、形状次第で加熱加圧条件により充分な延伸
性を得られるが、低温低圧で延伸性が発現し易いもの例
えば、ポリブチレンテレフタレート、又はテレフタレー
トイソフタレート共重合体等の熱可塑性共重合体ポリエ
ステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメ
チルペンテン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の
ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド樹脂等の低延伸又は無延伸
のフィルム等が好ましい。なお、延伸性が不要ならば、
強延伸のフィルムでも使用できる。また、ポリ塩化ビニ
リデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等のビニル重合体、酢酸セルロ
ース、セロファン等のセルロース系樹脂、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニル等のフッ素樹脂、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ウレタン系
熱可塑性エラストマー等のフィルムも用いることができ
る。また、常温でも延伸するゴム膜も使用できる。支持
体は、これらの単層或いは2層以上の積層体として用い
る。なお、塩化ビニル樹脂等の塩素含有樹脂は廃棄時の
塩酸ガス発生の問題があるが、この点では、オレフィン
系熱可塑性エラスマトー等の塩素無含有の樹脂は好まし
い支持体材料である。また、転写箔の成形性、抗菌性で
三次元形状の装飾面を持った成形品を得る場合に特に効
果的である。支持体の厚みは材料、用途により適宜選択
するが、通常10〜300μm程度である。成形性なと
の点から20〜100μmが好ましい。薄過ぎると転写
箔が伸ばされた場合に破れや皺等を生じ易く、厚過ぎる
と成形性が低下する。転写する面が平面或いは平面的で
あれば、成形性というよりは、最終製品としての見栄
え、装飾感、或いは材料コスト等の点から厚みは適宜選
定する。
転写箔を予備成形や樹脂成形中に成形して成形品形状に
追従させる必要があれば、成形性が必要であり、延伸性
の有るものを用いる。もちろん、転写箔の成形性が必要
なけば、非延伸性の紙や金属シート等でも良い。延伸性
の支持体としては、例えば、延伸性の樹脂フィルムを用
いる。例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムでも、形状次第で加熱加圧条件により充分な延伸
性を得られるが、低温低圧で延伸性が発現し易いもの例
えば、ポリブチレンテレフタレート、又はテレフタレー
トイソフタレート共重合体等の熱可塑性共重合体ポリエ
ステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメ
チルペンテン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の
ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド樹脂等の低延伸又は無延伸
のフィルム等が好ましい。なお、延伸性が不要ならば、
強延伸のフィルムでも使用できる。また、ポリ塩化ビニ
リデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等のビニル重合体、酢酸セルロ
ース、セロファン等のセルロース系樹脂、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニル等のフッ素樹脂、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ウレタン系
熱可塑性エラストマー等のフィルムも用いることができ
る。また、常温でも延伸するゴム膜も使用できる。支持
体は、これらの単層或いは2層以上の積層体として用い
る。なお、塩化ビニル樹脂等の塩素含有樹脂は廃棄時の
塩酸ガス発生の問題があるが、この点では、オレフィン
系熱可塑性エラスマトー等の塩素無含有の樹脂は好まし
い支持体材料である。また、転写箔の成形性、抗菌性で
三次元形状の装飾面を持った成形品を得る場合に特に効
果的である。支持体の厚みは材料、用途により適宜選択
するが、通常10〜300μm程度である。成形性なと
の点から20〜100μmが好ましい。薄過ぎると転写
箔が伸ばされた場合に破れや皺等を生じ易く、厚過ぎる
と成形性が低下する。転写する面が平面或いは平面的で
あれば、成形性というよりは、最終製品としての見栄
え、装飾感、或いは材料コスト等の点から厚みは適宜選
定する。
【0010】また、支持体には必要に応じ、その転写層
側に剥離層等の転写層との剥離性を向上させる為、公知
の手法によって離型層を設けた支持体として良い。離型
層は支持体を剥離時に支持体と共に転写層から剥離除去
される。離型層には、例えば、シリコーン樹脂、メラミ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂等を単体で、或いは2種以上混合して用いる。ま
た、支持体の転写層側には必要に応じ、公知の手法によ
って、砂目、ヘアライン等の凹凸模様を賦形しても良
い。
側に剥離層等の転写層との剥離性を向上させる為、公知
の手法によって離型層を設けた支持体として良い。離型
層は支持体を剥離時に支持体と共に転写層から剥離除去
される。離型層には、例えば、シリコーン樹脂、メラミ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂等を単体で、或いは2種以上混合して用いる。ま
た、支持体の転写層側には必要に応じ、公知の手法によ
って、砂目、ヘアライン等の凹凸模様を賦形しても良
い。
【0011】〔剥離層〕本発明の転写箔では、転写層の
うち少なくとも転写後に最表面となる層に抗菌剤を含有
させる。抗菌剤を含有させる層は、具体的には少なくと
も剥離層3である。剥離層を構成する樹脂中に抗菌剤を
含有させる。剥離層を構成する樹脂としては従来公知の
樹脂を用いることができる。例えば、アクリル樹脂、塩
素化ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロ
ース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂、アクリル系等の電
離放射線硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体、又は混合
物の形で用いる。抗菌剤の含有量は剥離層全体に対し
て、通常0.1〜10重量%程度である。また、剥離層
の厚みは0.5〜30μm、通常は2〜10μm程度で
ある。なお、抗菌剤を含有させる剥離層中に、更に着色
剤等を含有させて、剥離層を例えば全面ベタ柄などの装
飾層として、独自の装飾層を設けず剥離層と装飾層とが
兼用した転写箔も、本発明で用い得る。
うち少なくとも転写後に最表面となる層に抗菌剤を含有
させる。抗菌剤を含有させる層は、具体的には少なくと
も剥離層3である。剥離層を構成する樹脂中に抗菌剤を
含有させる。剥離層を構成する樹脂としては従来公知の
樹脂を用いることができる。例えば、アクリル樹脂、塩
素化ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロ
ース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂、アクリル系等の電
離放射線硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体、又は混合
物の形で用いる。抗菌剤の含有量は剥離層全体に対し
て、通常0.1〜10重量%程度である。また、剥離層
の厚みは0.5〜30μm、通常は2〜10μm程度で
ある。なお、抗菌剤を含有させる剥離層中に、更に着色
剤等を含有させて、剥離層を例えば全面ベタ柄などの装
飾層として、独自の装飾層を設けず剥離層と装飾層とが
兼用した転写箔も、本発明で用い得る。
【0012】〔抗菌剤〕次に、剥離層3等に含有させる
抗菌剤6としては、下記の〜に記載のものが使用で
きる。 抗菌性のAg+ ,Cu2+,Zn2+,Hg+ ,Ni2+,
Cd2+等の金属イオン(特にAg+ が人体に無害であり
効果の持続性が高く、安全性、実績面から好ましい)
を、ゼオライト、アパタイト、ガラス、シリカゲル、リ
ン酸塩、リン酸ジルコニウム等のイオン交換体(中でも
特にゼオライト、リン酸ジルコニウムが実績面、信頼性
が高い点で好ましい)にイオン交換可能に担持させたも
の(特公昭63−54013号公報、特開平4−300
975号公報、特許第2529574号公報等に開
示)。金属イオン含有量はAg+ の場合0.1〜15重
量%、Cu2+又はZn2+の場合は、0.1〜8重量%が
好ましい。 上記のにおいて、抗菌性イオンとして金属インオに
更にアンモニウムイオンを加えたもの(特公平4−28
646号公報、特許第2529574号公報に開示)。 抗菌性を有する有機化合物、例えば、p−アミノベン
ゼンスルホンアミド、スルファチアゾール、スルファピ
リジン、スルファダイアジン等のスルファ剤、ジメチル
ジチオカルバメート、エチレンビスジチオカルバメート
等のジチオカルバミン酸塩、2−(2−フリル)−3−
(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド等。 抗菌性及び防黴性を有するトリメトキシシリルプロピ
ルオクタデシルアンモニウムクロライド、10,10’
−オキシビスフェノキシアルシン、2−(4−チアゾリ
ル)−ベンズイミダゾール、ビス(2−ピリジルチオ−
1−オキシド)亜鉛、2−N−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、2,3,5,6−チトクロロ−4−
(メチルチオ)−フタルイミド、N−(フルオロジクロ
ロメチルチオ)フロルイミド、グリセオフルビン、トリ
コマイシン、アンホテリシンB等。 抗生物質、例えばフェノキシメチルペニシリン、ジク
ロキサシリン等のペニシリン、セファロチン、セファゾ
リン等のセファロスポリン、硫酸ストレプトマイシン、
パロモマシイン(硫酸塩)等のストレプトマイシン、エ
リスロマイシン、ジョサマイシン等のエリスロマイシ
ン、テトラサイクリン、硝酸ロリテトラサイクリン等の
テトラサイクリン、クロラムフェニコール、チアンフェ
ニコール、アミノ酢酸エステル塩酸塩等のクロラムフェ
ニコール等。 カッパ−8−キナリノレイト、カッパ−ナフタレート
等の有機銅化合物。 ビス(トリ−n−ブチル錫)オキシド、トリブチル錫
クロリド、ビス(トリブチル錫)スルフィド、トリブチ
ル錫アセタート、トリブチル錫フルオリド等の有機錫化
合物。 ペンタクロルフェノール、ペンタクロルフェノールラ
ウレート、デヒドロアビエチルアミンペンタクロルフェ
ノール、4−クロロ−2−フェニルフェノール等の有機
塩素化合物。 アナターゼ型二酸化チタン(TiO2 )の微粒子、或
いはアナターゼ型二酸化チタンをゼオライト、シリカゲ
ル、アパタイト、又はケイ酸カルシウム等の無機物多孔
質体粒子中に担持させてなるもの。
抗菌剤6としては、下記の〜に記載のものが使用で
きる。 抗菌性のAg+ ,Cu2+,Zn2+,Hg+ ,Ni2+,
Cd2+等の金属イオン(特にAg+ が人体に無害であり
効果の持続性が高く、安全性、実績面から好ましい)
を、ゼオライト、アパタイト、ガラス、シリカゲル、リ
ン酸塩、リン酸ジルコニウム等のイオン交換体(中でも
特にゼオライト、リン酸ジルコニウムが実績面、信頼性
が高い点で好ましい)にイオン交換可能に担持させたも
の(特公昭63−54013号公報、特開平4−300
975号公報、特許第2529574号公報等に開
示)。金属イオン含有量はAg+ の場合0.1〜15重
量%、Cu2+又はZn2+の場合は、0.1〜8重量%が
好ましい。 上記のにおいて、抗菌性イオンとして金属インオに
更にアンモニウムイオンを加えたもの(特公平4−28
646号公報、特許第2529574号公報に開示)。 抗菌性を有する有機化合物、例えば、p−アミノベン
ゼンスルホンアミド、スルファチアゾール、スルファピ
リジン、スルファダイアジン等のスルファ剤、ジメチル
ジチオカルバメート、エチレンビスジチオカルバメート
等のジチオカルバミン酸塩、2−(2−フリル)−3−
(5−ニトロ−2−フリル)アクリルアミド等。 抗菌性及び防黴性を有するトリメトキシシリルプロピ
ルオクタデシルアンモニウムクロライド、10,10’
−オキシビスフェノキシアルシン、2−(4−チアゾリ
ル)−ベンズイミダゾール、ビス(2−ピリジルチオ−
1−オキシド)亜鉛、2−N−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、2,3,5,6−チトクロロ−4−
(メチルチオ)−フタルイミド、N−(フルオロジクロ
ロメチルチオ)フロルイミド、グリセオフルビン、トリ
コマイシン、アンホテリシンB等。 抗生物質、例えばフェノキシメチルペニシリン、ジク
ロキサシリン等のペニシリン、セファロチン、セファゾ
リン等のセファロスポリン、硫酸ストレプトマイシン、
パロモマシイン(硫酸塩)等のストレプトマイシン、エ
リスロマイシン、ジョサマイシン等のエリスロマイシ
ン、テトラサイクリン、硝酸ロリテトラサイクリン等の
テトラサイクリン、クロラムフェニコール、チアンフェ
ニコール、アミノ酢酸エステル塩酸塩等のクロラムフェ
ニコール等。 カッパ−8−キナリノレイト、カッパ−ナフタレート
等の有機銅化合物。 ビス(トリ−n−ブチル錫)オキシド、トリブチル錫
クロリド、ビス(トリブチル錫)スルフィド、トリブチ
ル錫アセタート、トリブチル錫フルオリド等の有機錫化
合物。 ペンタクロルフェノール、ペンタクロルフェノールラ
ウレート、デヒドロアビエチルアミンペンタクロルフェ
ノール、4−クロロ−2−フェニルフェノール等の有機
塩素化合物。 アナターゼ型二酸化チタン(TiO2 )の微粒子、或
いはアナターゼ型二酸化チタンをゼオライト、シリカゲ
ル、アパタイト、又はケイ酸カルシウム等の無機物多孔
質体粒子中に担持させてなるもの。
【0013】〔装飾層〕装飾層4は、グラビア印刷、シ
ルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方
法、材料で絵柄等を印刷した絵柄層、アルミニウム、ク
ロム等の金属を公知の蒸着法等で部分又は全面に形成し
た金属薄膜層等である。絵柄は、大理石や御影石等の石
目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、木目模様、布目模
様、皮絞模様、文字、図形等の幾何学模様、全面ベタな
ど任意である。絵柄層用インキは、バインダー等からな
るビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える
各種添加剤からなる。バインダーには、アクリル樹脂、
塩素化ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリエステル樹
脂、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セ
ルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂、アクリル系等
の電離放射線硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体、又は
混合物の形で用いる。顔料又は染料等の着色剤として
は、チタン白、カーボンブラック、弁柄、コバルトブル
ー、黄鉛等の無機顔料、フタロシアニンブルー、イソイ
ンドリノン、キナクリドン等の有機顔料、アルミニウム
粉等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢
(パール)顔料等が用いられる。
ルクスクリーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方
法、材料で絵柄等を印刷した絵柄層、アルミニウム、ク
ロム等の金属を公知の蒸着法等で部分又は全面に形成し
た金属薄膜層等である。絵柄は、大理石や御影石等の石
目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、木目模様、布目模
様、皮絞模様、文字、図形等の幾何学模様、全面ベタな
ど任意である。絵柄層用インキは、バインダー等からな
るビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える
各種添加剤からなる。バインダーには、アクリル樹脂、
塩素化ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリエステル樹
脂、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セ
ルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂、アクリル系等
の電離放射線硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体、又は
混合物の形で用いる。顔料又は染料等の着色剤として
は、チタン白、カーボンブラック、弁柄、コバルトブル
ー、黄鉛等の無機顔料、フタロシアニンブルー、イソイ
ンドリノン、キナクリドン等の有機顔料、アルミニウム
粉等の金属顔料、二酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢
(パール)顔料等が用いられる。
【0014】また、装飾層を金属薄膜層として形成する
には、アルミニウム、クロム等の金属を真空蒸着する等
して薄膜として形成する。金属薄膜層は全面に形成して
も良く、前記したような模様が得られるようにパターン
状に形成しても良いが、パターン状に形成するには金属
薄膜層不要部分に水溶性インクにより除去層を所望のパ
ターンで設けた上から全面に金属薄膜層を蒸着形成し、
しかる後水洗して上記除去層とともにその直上の金属薄
膜層を除去する等の公知の手法による。もちろん、転写
印刷法により、予め別の転写箔に形成しておいた金属薄
膜層を、装飾層を形成する面に転写形成しても良い。
には、アルミニウム、クロム等の金属を真空蒸着する等
して薄膜として形成する。金属薄膜層は全面に形成して
も良く、前記したような模様が得られるようにパターン
状に形成しても良いが、パターン状に形成するには金属
薄膜層不要部分に水溶性インクにより除去層を所望のパ
ターンで設けた上から全面に金属薄膜層を蒸着形成し、
しかる後水洗して上記除去層とともにその直上の金属薄
膜層を除去する等の公知の手法による。もちろん、転写
印刷法により、予め別の転写箔に形成しておいた金属薄
膜層を、装飾層を形成する面に転写形成しても良い。
【0015】〔接着剤層〕また、転写層には、成形品と
なる樹脂との接着性向上のため、シート面にコロナ放電
処理、公知の各種プライマー塗工等の易接着処理や、感
熱型等の接着剤層5を、成形樹脂に応じて適宜設けても
良い。接着剤層5としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、アイオノマー等の樹脂が用いられる。樹脂の具体例
としては、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セ
ルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、
ポリスチレン、ポリα−メチルスレチン等のスチレン樹
脂又はスチレン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸メチ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アク
リル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルブチラー
ル等のビニル重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹
脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジン
エステル樹脂、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニト
リルゴム等のゴム系樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン、ブロ
ックイソシアネートを架橋剤とする2液硬化型ポリウレ
タン、フェノール樹脂等の、天然又は合成樹脂、各種ア
イオノマー等の1種又は2種以上の混合物が用いられ
る。
なる樹脂との接着性向上のため、シート面にコロナ放電
処理、公知の各種プライマー塗工等の易接着処理や、感
熱型等の接着剤層5を、成形樹脂に応じて適宜設けても
良い。接着剤層5としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、アイオノマー等の樹脂が用いられる。樹脂の具体例
としては、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セ
ルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、
ポリスチレン、ポリα−メチルスレチン等のスチレン樹
脂又はスチレン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸メチ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アク
リル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルブチラー
ル等のビニル重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹
脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジン
エステル樹脂、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニト
リルゴム等のゴム系樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフィン、ブロ
ックイソシアネートを架橋剤とする2液硬化型ポリウレ
タン、フェノール樹脂等の、天然又は合成樹脂、各種ア
イオノマー等の1種又は2種以上の混合物が用いられ
る。
【0016】なお、転写層の耐光性(耐候性)を向上さ
せる場合には、剥離層や装飾層等の転写層を構成する層
中に、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加させることがで
きる。添加は紫外線吸収剤のみでも良いが、光安定剤と
併用する方がより効果的である。紫外線吸収剤として
は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチ
ル酸系等の有機系の紫外線吸収剤の他に、粒径0.2μ
m以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタ
ン等の無機物も用いることができる。また、光安定剤と
しては、ビス−(2,2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)セバケート等のヒンダードアミン系ラ
ジカル捕捉剤を用いることができる。添加量は、紫外線
吸収剤、光安定剤とも樹脂分全量に対して通常0.5〜
10重量%程度である。これより少ないと、耐光性向上
効果が充分に得られず、またこれよりも多いと着色化し
たり、或いは特に有機物系の場合は表面にブリードした
りして、多量に入れても効果的に変化がなく好ましくな
い。なお、前記の抗菌剤のうち、のアナターゼ型二酸
化チタンを用いる場合、該抗菌剤は、紫外線により励起
されて抗菌作用を発現する機構(光触媒)の為、この抗
菌剤を含む層には紫外線吸収剤は勿論、紫外線を吸収す
るカーボンブラック等の着色剤は添加しないようにす
る。
せる場合には、剥離層や装飾層等の転写層を構成する層
中に、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加させることがで
きる。添加は紫外線吸収剤のみでも良いが、光安定剤と
併用する方がより効果的である。紫外線吸収剤として
は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチ
ル酸系等の有機系の紫外線吸収剤の他に、粒径0.2μ
m以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタ
ン等の無機物も用いることができる。また、光安定剤と
しては、ビス−(2,2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)セバケート等のヒンダードアミン系ラ
ジカル捕捉剤を用いることができる。添加量は、紫外線
吸収剤、光安定剤とも樹脂分全量に対して通常0.5〜
10重量%程度である。これより少ないと、耐光性向上
効果が充分に得られず、またこれよりも多いと着色化し
たり、或いは特に有機物系の場合は表面にブリードした
りして、多量に入れても効果的に変化がなく好ましくな
い。なお、前記の抗菌剤のうち、のアナターゼ型二酸
化チタンを用いる場合、該抗菌剤は、紫外線により励起
されて抗菌作用を発現する機構(光触媒)の為、この抗
菌剤を含む層には紫外線吸収剤は勿論、紫外線を吸収す
るカーボンブラック等の着色剤は添加しないようにす
る。
【0017】〔抗菌性樹脂成形品の製造方法〕次に、上
述の様な抗菌性を有する転写箔を用いる、本発明の抗菌
性樹脂成形品の製造方法について説明する。本発明の抗
菌性樹脂成形品の製造方法は、樹脂成形品の成形と同時
に転写箔の転写層を成形品表面に転写する製造方法であ
る。適用できる樹脂成形方法としては、熱溶融した熱可
塑性樹脂を用いる射出成形は代表的な成形方法である
が、この他、未硬化液状の樹脂(原料を)射出後、化学
反応で硬化させて樹脂成形品とする反応性射出成形(R
IM成形)などの成形で可能である。
述の様な抗菌性を有する転写箔を用いる、本発明の抗菌
性樹脂成形品の製造方法について説明する。本発明の抗
菌性樹脂成形品の製造方法は、樹脂成形品の成形と同時
に転写箔の転写層を成形品表面に転写する製造方法であ
る。適用できる樹脂成形方法としては、熱溶融した熱可
塑性樹脂を用いる射出成形は代表的な成形方法である
が、この他、未硬化液状の樹脂(原料を)射出後、化学
反応で硬化させて樹脂成形品とする反応性射出成形(R
IM成形)などの成形で可能である。
【0018】また、成形品の転写面形状が三次元形状で
ある場合には、転写箔を成形品形状に良好に追従させる
為には、射出成形に先立って転写箔を射出成形用雌型の
内部形状であるキャビティ形状と同形状となるように、
真空成形法或いは真空圧空成形法により予備成形を行う
ことが望ましい。予備成形法としては、予め別の成形型
で予備成形された転写箔を射出成形用雌型内に装着して
も良いが、射出成形用雌型にて直接転写箔を予備成形す
る方法が、転写箔の場合は実用的である。もちろん、成
形品(型)形状の絞りが浅く凹凸の段差が小であるか、
又は凹凸の曲率が小さい場合、或いは転写箔の成形性
(熱可塑性)が充分大きい場合は、この予備成形工程は
省略し、射出樹脂の熱と圧力とによって、転写箔を射出
成形型形状に追従させて成形しても良い。
ある場合には、転写箔を成形品形状に良好に追従させる
為には、射出成形に先立って転写箔を射出成形用雌型の
内部形状であるキャビティ形状と同形状となるように、
真空成形法或いは真空圧空成形法により予備成形を行う
ことが望ましい。予備成形法としては、予め別の成形型
で予備成形された転写箔を射出成形用雌型内に装着して
も良いが、射出成形用雌型にて直接転写箔を予備成形す
る方法が、転写箔の場合は実用的である。もちろん、成
形品(型)形状の絞りが浅く凹凸の段差が小であるか、
又は凹凸の曲率が小さい場合、或いは転写箔の成形性
(熱可塑性)が充分大きい場合は、この予備成形工程は
省略し、射出樹脂の熱と圧力とによって、転写箔を射出
成形型形状に追従させて成形しても良い。
【0019】転写箔の予備成形を、射出成形用型にて直
接行う形態では、用いる射出成形用雌型は、真空吸引成
形に適用可能なように丸孔や溝等の真空吸引孔等が設け
られた構造を有するものであり、後述の雄型と合体させ
て射出成形により形成される成形品の形状の一部の逆凹
凸形状をその型内のキャビティ面に有する。上記予備成
形を行うにあたっては、ダイプレート(可動盤又は固定
盤、通常は可動盤)に装着した射出成形用雌型のキャビ
ティ側に転写箔を供給設置して、ヒータ(熱盤)などを
用いて転写箔を加熱軟化させた後、雌型の真空吸引孔を
通して転写箔を雌型内のキャビティ面に吸引密着させる
ことで、転写箔の予備形成が完了する。熱盤としては、
転写箔と密着して接触し、熱伝導にて加熱する接触加熱
方式のものでも、又転写箔から離れた位置からの赤外線
ヒータ等からの輻射熱、又は誘電加熱にて加熱する非接
触式のものでも、いずれでも良い。
接行う形態では、用いる射出成形用雌型は、真空吸引成
形に適用可能なように丸孔や溝等の真空吸引孔等が設け
られた構造を有するものであり、後述の雄型と合体させ
て射出成形により形成される成形品の形状の一部の逆凹
凸形状をその型内のキャビティ面に有する。上記予備成
形を行うにあたっては、ダイプレート(可動盤又は固定
盤、通常は可動盤)に装着した射出成形用雌型のキャビ
ティ側に転写箔を供給設置して、ヒータ(熱盤)などを
用いて転写箔を加熱軟化させた後、雌型の真空吸引孔を
通して転写箔を雌型内のキャビティ面に吸引密着させる
ことで、転写箔の予備形成が完了する。熱盤としては、
転写箔と密着して接触し、熱伝導にて加熱する接触加熱
方式のものでも、又転写箔から離れた位置からの赤外線
ヒータ等からの輻射熱、又は誘電加熱にて加熱する非接
触式のものでも、いずれでも良い。
【0020】なお、以上の様な、転写箔の予備成形工程
は、工程(B) の該転写箔を、支持体側がキャビティ面側
を向き、転写層側が射出樹脂側となる様に、成形型内に
挿入する工程に含まれる。
は、工程(B) の該転写箔を、支持体側がキャビティ面側
を向き、転写層側が射出樹脂側となる様に、成形型内に
挿入する工程に含まれる。
【0021】次いで前記の予備成形により転写箔が密着
したままの雌型に射出成形用雄型を係合、合体させて型
締めした後、両型によって型内に形成されるキャビティ
に溶融させた成形品形成用の樹脂を雄型の湯口(ゲー
ト)を通して充填させて、射出成形を行う。そして、樹
脂が冷却や化学反応で固化した後、成形型を開いて型開
きし、転写箔の支持体を剥離し、成形品を型内から取り
出せば、抗菌性の転写層が、表面に転写された抗菌性樹
脂成形品が得られる。なお、支持体の剥離は、支持体を
キャビティ面に残留させる様にして成形品を型内から取
出すと同時に行っても良いし、転写箔全体が積層された
状態の成形品を型内から取り出した後に、支持体を剥離
しても良い。
したままの雌型に射出成形用雄型を係合、合体させて型
締めした後、両型によって型内に形成されるキャビティ
に溶融させた成形品形成用の樹脂を雄型の湯口(ゲー
ト)を通して充填させて、射出成形を行う。そして、樹
脂が冷却や化学反応で固化した後、成形型を開いて型開
きし、転写箔の支持体を剥離し、成形品を型内から取り
出せば、抗菌性の転写層が、表面に転写された抗菌性樹
脂成形品が得られる。なお、支持体の剥離は、支持体を
キャビティ面に残留させる様にして成形品を型内から取
出すと同時に行っても良いし、転写箔全体が積層された
状態の成形品を型内から取り出した後に、支持体を剥離
しても良い。
【0022】以下、図2〜図6に参照しながら、熱可塑
性樹脂を用いた射出成形同時転写法による製造方法を、
詳述する。図2は転写箔Sを型内に供給している状態を
示す説明図であり、そして、図3は転写箔を加熱軟化さ
せている状態、図4は転写箔を成形型を利用して真空圧
空成形した状態、図5は型締め後に樹脂を射出している
状態、図6は冷却、型開き後に、転写箔の支持体を剥離
すると共に抗菌性樹脂成形品200が取り出される状態
を示す説明図である。以下に例示する製造方法は、(A)
支持体上に、少なくとも剥離層及び装飾層が転写層とし
て順次積層され、且つ転写後の最表層となる前記剥離層
が抗菌剤を有する転写箔を用意して、(B) 該転写箔を、
射出成形同時転写装置の雌型と雄型との間に、支持体側
がキャビティ面側を向き、転写層側が射出樹脂側となる
様に、挿入し、(C) 雌雄両型を係合、合体させて型締め
し、雌雄両型間に形成されたキャビティ内に、雄型のゲ
ートから流動状態の樹脂を射出・充填して、固化せし
め、転写層と固化樹脂とを接着させ、(D) 雌雄両型を開
放して、転写箔の支持体を剥離して、抗菌性を最外層に
有する転写層が、樹脂成形品の表面に積層された成形品
を得る工程による、抗菌性樹脂成形品の製造方法であ
る。
性樹脂を用いた射出成形同時転写法による製造方法を、
詳述する。図2は転写箔Sを型内に供給している状態を
示す説明図であり、そして、図3は転写箔を加熱軟化さ
せている状態、図4は転写箔を成形型を利用して真空圧
空成形した状態、図5は型締め後に樹脂を射出している
状態、図6は冷却、型開き後に、転写箔の支持体を剥離
すると共に抗菌性樹脂成形品200が取り出される状態
を示す説明図である。以下に例示する製造方法は、(A)
支持体上に、少なくとも剥離層及び装飾層が転写層とし
て順次積層され、且つ転写後の最表層となる前記剥離層
が抗菌剤を有する転写箔を用意して、(B) 該転写箔を、
射出成形同時転写装置の雌型と雄型との間に、支持体側
がキャビティ面側を向き、転写層側が射出樹脂側となる
様に、挿入し、(C) 雌雄両型を係合、合体させて型締め
し、雌雄両型間に形成されたキャビティ内に、雄型のゲ
ートから流動状態の樹脂を射出・充填して、固化せし
め、転写層と固化樹脂とを接着させ、(D) 雌雄両型を開
放して、転写箔の支持体を剥離して、抗菌性を最外層に
有する転写層が、樹脂成形品の表面に積層された成形品
を得る工程による、抗菌性樹脂成形品の製造方法であ
る。
【0023】先ず、図2で、射出成形同時転写法に用い
る射出成形同時転写装置100を概説する。雌型(キャ
ビティ型)70の凹形状のキャビィティ面60には、転
写箔Sの成形用の通気孔74が多数穿孔され、通気孔7
4は図示しない真空ポンプに連結し、転写箔の予備成形
時は真空引きできる様になっている。この雌型70は移
動可能なダイプレートである可動盤76に固定される。
可動盤76は背面の油圧等による流体圧シリンダ90で
図面左右方向に可動するピストン(ラム)92に連結さ
れ、型締め時は、可動盤76と摺動自在のタイバー20
で案内されて図面右方向に移動し、雌型70を雄型80
に係合、合体させる。また、型開き時は図2の待機位置
に雌型70を移動させる。一方、雄型(コア型)80は
凸形状のコア面82を有し、コア面82には樹脂充填用
のゲート84が開口している。またゲート84の背面に
は射出ノズルが位置する。雄型80は固定的なダイプレ
ートである固定盤86に固定される。シート搬送用可動
グリップ50は、図面上下方向に移動可能で、図示しな
い供給ロール等から供給される連続帯状の転写箔Sを、
雌型70と雄型80との間の型内に挿入する。転写箔S
は、その転写層側面を図面右側を向く様にして雌雄型間
の空間に最初は挿入される。雌型70の下部に設置され
たシート把持具51は、下方に突出した先端部を残す様
にシート搬送用可動グリップ50で把持され型内に挿入
された転写箔Sの該先端部を、把持し、転写箔Sを固定
する。シート把持具51が転写箔Sを固定後は、シート
搬送用可動グリップ50は転写箔Sの把持を解除し、図
3の如く両型の上方に退避する。シート把持具51は、
下記のシートクランプ40が転写箔Sを雌型70のパー
ティング面に固定するまでの間及びシートクランプ40
が転写箔Sを固定している間は、転写箔Sを固定する。
射出後に型開きし、成形品を取り出すと同時に支持体が
剥離した後に、シート把持具51及びシートクランプ4
0は同時に転写箔Sを開放する。
る射出成形同時転写装置100を概説する。雌型(キャ
ビティ型)70の凹形状のキャビィティ面60には、転
写箔Sの成形用の通気孔74が多数穿孔され、通気孔7
4は図示しない真空ポンプに連結し、転写箔の予備成形
時は真空引きできる様になっている。この雌型70は移
動可能なダイプレートである可動盤76に固定される。
可動盤76は背面の油圧等による流体圧シリンダ90で
図面左右方向に可動するピストン(ラム)92に連結さ
れ、型締め時は、可動盤76と摺動自在のタイバー20
で案内されて図面右方向に移動し、雌型70を雄型80
に係合、合体させる。また、型開き時は図2の待機位置
に雌型70を移動させる。一方、雄型(コア型)80は
凸形状のコア面82を有し、コア面82には樹脂充填用
のゲート84が開口している。またゲート84の背面に
は射出ノズルが位置する。雄型80は固定的なダイプレ
ートである固定盤86に固定される。シート搬送用可動
グリップ50は、図面上下方向に移動可能で、図示しな
い供給ロール等から供給される連続帯状の転写箔Sを、
雌型70と雄型80との間の型内に挿入する。転写箔S
は、その転写層側面を図面右側を向く様にして雌雄型間
の空間に最初は挿入される。雌型70の下部に設置され
たシート把持具51は、下方に突出した先端部を残す様
にシート搬送用可動グリップ50で把持され型内に挿入
された転写箔Sの該先端部を、把持し、転写箔Sを固定
する。シート把持具51が転写箔Sを固定後は、シート
搬送用可動グリップ50は転写箔Sの把持を解除し、図
3の如く両型の上方に退避する。シート把持具51は、
下記のシートクランプ40が転写箔Sを雌型70のパー
ティング面に固定するまでの間及びシートクランプ40
が転写箔Sを固定している間は、転写箔Sを固定する。
射出後に型開きし、成形品を取り出すと同時に支持体が
剥離した後に、シート把持具51及びシートクランプ4
0は同時に転写箔Sを開放する。
【0024】また、図面左右方向に移動可能な額縁状の
シートクランプ40は、雌型70のパーティング面に沿
って設けられており、シート搬送用可動グリップ50で
型内に挿入されて、シート把持具51に下側先端部を把
持された転写箔Sを、キャビティ面60の外側四方で、
雌型70のパーティング面に押圧し固定する。なお、こ
のシートクランプ40は、雌型70で転写箔Sを予備成
形する際の転写箔固定用である。また、雄型80が有す
るパーティング面には、シートクランプ40に対応する
位置に、凹形状のクランプ受溝88が型締め時の逃所と
して設けてある。このシートクランプ40は、雌型70
内に摺動自在に挿入された駆動ロッドに連結し、これに
よって雌型パーティング面に接近したり、離れたりし
て、転写箔Sの固定、開放を行う。また、熱盤30が、
図3に図示の如く、型開き時は雌型70と雄型80間の
移動し、型締め時は型外(図面上方)に退避すべく、油
圧シリンダのラム32により図面上下方向に移動可能
に、また型間に移動した後は、図示しない油圧シリンダ
等の可動手段により図面左右方向に移動可能に設けられ
ている。熱盤30は、転写箔の予備成形の為に、シート
クランプ40で雌型70のパーティング面に押圧固定さ
れた転写箔Sに間隙を開けて接近して、転写箔Sを輻射
熱による非接触加熱する。熱盤30と転写箔Sと接近距
離は、シートクランプ40を間に挟むことによって一定
に維持される。また、シートカッタ34が、熱盤30の
上方に設けられており、熱盤30が図面左方へ移動して
転写箔Sを押圧する際に熱盤30と共に移動し、型内の
所定位置まで挿入された連続帯状の転写箔Sを、成形一
回分の大きさに切断し、シート供給側(上流側)と分離
させ、予備成形時、及び射出成形時のシートに加える熱
や応力が、上流側へ波及する事を防ぐ。なお、シートカ
ッタ34としては刃物又は加熱線条を用いる。
シートクランプ40は、雌型70のパーティング面に沿
って設けられており、シート搬送用可動グリップ50で
型内に挿入されて、シート把持具51に下側先端部を把
持された転写箔Sを、キャビティ面60の外側四方で、
雌型70のパーティング面に押圧し固定する。なお、こ
のシートクランプ40は、雌型70で転写箔Sを予備成
形する際の転写箔固定用である。また、雄型80が有す
るパーティング面には、シートクランプ40に対応する
位置に、凹形状のクランプ受溝88が型締め時の逃所と
して設けてある。このシートクランプ40は、雌型70
内に摺動自在に挿入された駆動ロッドに連結し、これに
よって雌型パーティング面に接近したり、離れたりし
て、転写箔Sの固定、開放を行う。また、熱盤30が、
図3に図示の如く、型開き時は雌型70と雄型80間の
移動し、型締め時は型外(図面上方)に退避すべく、油
圧シリンダのラム32により図面上下方向に移動可能
に、また型間に移動した後は、図示しない油圧シリンダ
等の可動手段により図面左右方向に移動可能に設けられ
ている。熱盤30は、転写箔の予備成形の為に、シート
クランプ40で雌型70のパーティング面に押圧固定さ
れた転写箔Sに間隙を開けて接近して、転写箔Sを輻射
熱による非接触加熱する。熱盤30と転写箔Sと接近距
離は、シートクランプ40を間に挟むことによって一定
に維持される。また、シートカッタ34が、熱盤30の
上方に設けられており、熱盤30が図面左方へ移動して
転写箔Sを押圧する際に熱盤30と共に移動し、型内の
所定位置まで挿入された連続帯状の転写箔Sを、成形一
回分の大きさに切断し、シート供給側(上流側)と分離
させ、予備成形時、及び射出成形時のシートに加える熱
や応力が、上流側へ波及する事を防ぐ。なお、シートカ
ッタ34としては刃物又は加熱線条を用いる。
【0025】そして、上述の様な装置による射出成形同
時転写法により、抗菌性樹脂成形品を以下の様にして製
造する。先ず、前述の転写箔を用意し、次いで、転写箔
Sを図2に示す如く型内に供給する。連続帯状の転写箔
Sを、その先端を上下動するシート搬送用可動グリップ
50で挟持して図面下側に搬送して行き、型開きした雌
型70と雄型80との間に出来た型内の空間に挿入す
る。なお、転写箔Sは支持体側を雌型70のキャビティ
面60側に向け、転写層側をゲート84にある雄型80
側の樹脂側を向けて挿入する。そして、所定位置まで転
写箔Sを搬送したら、その下方の先端部をシート把持具
51に把持固定させた後、シート搬送用可動グリップ5
0は転写箔Sを開放し、図面上方の待機位置に退避させ
た後、転写箔Sを、シートクランプ40によって、雌型
70のパーティング面にキャビティ面60の外側周囲で
押圧し固定する。
時転写法により、抗菌性樹脂成形品を以下の様にして製
造する。先ず、前述の転写箔を用意し、次いで、転写箔
Sを図2に示す如く型内に供給する。連続帯状の転写箔
Sを、その先端を上下動するシート搬送用可動グリップ
50で挟持して図面下側に搬送して行き、型開きした雌
型70と雄型80との間に出来た型内の空間に挿入す
る。なお、転写箔Sは支持体側を雌型70のキャビティ
面60側に向け、転写層側をゲート84にある雄型80
側の樹脂側を向けて挿入する。そして、所定位置まで転
写箔Sを搬送したら、その下方の先端部をシート把持具
51に把持固定させた後、シート搬送用可動グリップ5
0は転写箔Sを開放し、図面上方の待機位置に退避させ
た後、転写箔Sを、シートクランプ40によって、雌型
70のパーティング面にキャビティ面60の外側周囲で
押圧し固定する。
【0026】そして、図3に示す如く、転写箔Sを雌型
70に固定したら、次いで、ラム32で上下動作する熱
盤30を、退避位置から雌雄型間に移動させ、次に雌型
方向に移動させて、転写箔Sに近接させて転写箔Sを加
熱して軟化させる。又、熱盤30を転写箔Sに接近させ
る際に、シートカッタ34で連続帯状の転写箔Sを成形
一回分の大きさに切断する。そして、シートカッタ34
で切断した転写箔Sの送り出し側先端の切断端部を、シ
ート搬送用可動グリップ50で再び把持して転写箔Sを
少し上流側へ引き上げて、次回の待機位置とする。
70に固定したら、次いで、ラム32で上下動作する熱
盤30を、退避位置から雌雄型間に移動させ、次に雌型
方向に移動させて、転写箔Sに近接させて転写箔Sを加
熱して軟化させる。又、熱盤30を転写箔Sに接近させ
る際に、シートカッタ34で連続帯状の転写箔Sを成形
一回分の大きさに切断する。そして、シートカッタ34
で切断した転写箔Sの送り出し側先端の切断端部を、シ
ート搬送用可動グリップ50で再び把持して転写箔Sを
少し上流側へ引き上げて、次回の待機位置とする。
【0027】次に、図4に示す如く、雌型70に設けら
れた通気孔74から、キャビティ面60と転写箔S間に
形成された空間内の空気を吸気することで、転写箔Sの
表裏に空気圧差を与えて、雌型70のキャビティ面60
の形状に追従密着させる様に、転写箔Sを予備成形す
る。なお、予備成形は雌型70側の通気孔74から吸気
して真空成形するか、熱盤30の熱盤面にも通気孔を設
けておけば、熱盤30の圧搾空気の吹出しを併用して真
空圧空成形する。なお、ここまでは、熱盤30及びシー
トクランプ40は、雌型70のパーティング面を押圧し
たままである。以上で、転写箔Sの型内への挿入、すな
わちここで例示する方法では、雌型70のキャビティ面
60に接する位置への挿入が完了する。
れた通気孔74から、キャビティ面60と転写箔S間に
形成された空間内の空気を吸気することで、転写箔Sの
表裏に空気圧差を与えて、雌型70のキャビティ面60
の形状に追従密着させる様に、転写箔Sを予備成形す
る。なお、予備成形は雌型70側の通気孔74から吸気
して真空成形するか、熱盤30の熱盤面にも通気孔を設
けておけば、熱盤30の圧搾空気の吹出しを併用して真
空圧空成形する。なお、ここまでは、熱盤30及びシー
トクランプ40は、雌型70のパーティング面を押圧し
たままである。以上で、転写箔Sの型内への挿入、すな
わちここで例示する方法では、雌型70のキャビティ面
60に接する位置への挿入が完了する。
【0028】そして、図5に示す如く、熱盤30を図面
上方の型外に退避させる。なお、シートクランプ40は
転写箔Sを押圧したままである。次いで、流体圧シリン
ダ90によりピストン(ラム)92を図面右方向に動か
し、雌型70を雄型80に係合、合体させて型締めを行
う。そして、雌型70及び雄型80間に形成されるキャ
ビティ(成形窩)内に、ゲートから溶融樹脂PL を射
出、充填して、射出成形を行う。
上方の型外に退避させる。なお、シートクランプ40は
転写箔Sを押圧したままである。次いで、流体圧シリン
ダ90によりピストン(ラム)92を図面右方向に動か
し、雌型70を雄型80に係合、合体させて型締めを行
う。そして、雌型70及び雄型80間に形成されるキャ
ビティ(成形窩)内に、ゲートから溶融樹脂PL を射
出、充填して、射出成形を行う。
【0029】次は、図6に示す如く、樹脂が冷却して固
化した後、雌型70を図面左方向に移動して雄型から離
して型開きを行う。この際、シートクランプ40は転写
箔Sを押圧したままとして、転写箔Sの支持体は雌型7
0側の残し、成形品は雄型80側の型面に付着して、型
開きが行われる。この結果、転写箔Sの支持体が成形品
表面から剥離され、転写層2が固化樹脂PS に接着積層
した抗菌性樹脂成形品200を型内から取出す。型開き
し支持体剥離後にシートクランプ40及びシート把持具
51を開放し、転写箔Sの支持体を型外に除去する。
化した後、雌型70を図面左方向に移動して雄型から離
して型開きを行う。この際、シートクランプ40は転写
箔Sを押圧したままとして、転写箔Sの支持体は雌型7
0側の残し、成形品は雄型80側の型面に付着して、型
開きが行われる。この結果、転写箔Sの支持体が成形品
表面から剥離され、転写層2が固化樹脂PS に接着積層
した抗菌性樹脂成形品200を型内から取出す。型開き
し支持体剥離後にシートクランプ40及びシート把持具
51を開放し、転写箔Sの支持体を型外に除去する。
【0030】以上、いわゆる射出成形によって本発明を
説明したが、本発明における射出成形とは、熱可塑性樹
脂が加熱溶融した溶融樹脂を射出する方法以外に、いわ
ゆる反応射出成形(RIM成形:Reaction I
njection Molding)の様に、化学反応
によって硬化する硬化型樹脂の未硬化液を型内に射出
(注入)する方法も包含する。RIM成形では通常の射
出成形が加熱溶融した溶融樹脂を用いるのに代わって、
熱溶融していない反応硬化型樹脂液を用いる。従って、
本発明でいう流動状態の樹脂とは、熱可塑性樹脂が加熱
溶融した溶融樹脂の他に、上記の反応硬化型樹脂液も含
む。
説明したが、本発明における射出成形とは、熱可塑性樹
脂が加熱溶融した溶融樹脂を射出する方法以外に、いわ
ゆる反応射出成形(RIM成形:Reaction I
njection Molding)の様に、化学反応
によって硬化する硬化型樹脂の未硬化液を型内に射出
(注入)する方法も包含する。RIM成形では通常の射
出成形が加熱溶融した溶融樹脂を用いるのに代わって、
熱溶融していない反応硬化型樹脂液を用いる。従って、
本発明でいう流動状態の樹脂とは、熱可塑性樹脂が加熱
溶融した溶融樹脂の他に、上記の反応硬化型樹脂液も含
む。
【0031】なお、樹脂成形で用いる樹脂としては、射
出成形であれば、公知の射出成形用樹脂が使用でき、例
えば、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、AS(アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体)樹脂、ABS(アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、アク
リル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の熱可塑性樹脂を使用できる。また、RIM成
形の場合の(反応硬化型)樹脂としては、硬化剤として
イソシアネートを用いるポリウレタン樹脂、或いは硬化
剤としてイソシアネート、有機スルホン酸塩、過酸化ベ
ンゾイル等を用いる不飽和ポリエステル等の樹脂液を使
用することができる。
出成形であれば、公知の射出成形用樹脂が使用でき、例
えば、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、AS(アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体)樹脂、ABS(アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、アク
リル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の熱可塑性樹脂を使用できる。また、RIM成
形の場合の(反応硬化型)樹脂としては、硬化剤として
イソシアネートを用いるポリウレタン樹脂、或いは硬化
剤としてイソシアネート、有機スルホン酸塩、過酸化ベ
ンゾイル等を用いる不飽和ポリエステル等の樹脂液を使
用することができる。
【0032】本発明で製造される、転写層を表面に転写
してなる成形品は、各種用途に使用できる。例えば、建
築物内装材、什器、自動車、電車等の車両内装材、船舶
や航空機の内装材、厨房、浴槽、浴室等の住設機器、弱
電機器、OA機器のキャビネット、箱等の容器等として
用いられる。特に、抗菌性という観点から、病院、食
堂、浴室の内装乃至は備品、食品関係の容器、厨房、浴
槽等の内装乃至は備品用途には特に適するものである。
してなる成形品は、各種用途に使用できる。例えば、建
築物内装材、什器、自動車、電車等の車両内装材、船舶
や航空機の内装材、厨房、浴槽、浴室等の住設機器、弱
電機器、OA機器のキャビネット、箱等の容器等として
用いられる。特に、抗菌性という観点から、病院、食
堂、浴室の内装乃至は備品、食品関係の容器、厨房、浴
槽等の内装乃至は備品用途には特に適するものである。
【0033】
【実施例】以下、本発明の製造方法を射出成形同時転写
法を一具体例として、実施例及び比較例により更に説明
する。
法を一具体例として、実施例及び比較例により更に説明
する。
【0034】(実施例)転写箔の製作 図1に示す様な構成の、支持体、剥離層、装飾層、接着
剤層からなる転写箔を以下の如く作製して用意した。支
持体として、厚さ100μmの可塑剤としてDOPを2
0重量部含む塩化ビニル樹脂フィルムの表面に離型層と
してウレタン樹脂系の水分散型エマルションを塗布し、
乾燥固化させた厚さ3μmの層を形成した物を支持体と
して用意した。この支持体の片面に、先ず、抗菌剤を有
する剥離層を次の様にして形成した。塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体とアクリル樹脂の1:1重量比混合物か
らなるバインダー樹脂に、抗菌剤として粒径分布が2〜
5μm、銀含有量が2.5重量%、亜鉛含有量が14.
5重量%である銀イオン系のゼオライト抗菌剤を5重量
%、及び体質顔料として平均一次粒子径16nm、比表
面積が110m2 /gのマイクロシリカを添加してなる
塗工液を用い、これをグラビアロールコート方式により
支持体表面の樹脂シート上に平均厚さ3μm(乾燥時)
に塗工して、剥離層を形成した。次に、剥離層の上に、
アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とを重
量比で1:1で混合したバインダー樹脂に、墨(カーボ
ンブラック)を添加した黒色インキにて、木目の絵柄を
グラビア印刷し、更に、その印刷された面に、上記バイ
ンダー樹脂に、チタン白、弁柄、黄鉛を添加してなる黄
褐色インキにて、全面ベタのグラビア印刷を行って、装
飾層を形成した。次いで、装飾層表面に、アクリル樹脂
と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との重量比1:1の
混合物からなる感熱型接着剤を、グラビアロールコート
にて厚さ3μm(乾燥時)に形成して、接着剤層を形成
した。以上により本発明で用いる抗菌性を有する転写箔
を用意した。
剤層からなる転写箔を以下の如く作製して用意した。支
持体として、厚さ100μmの可塑剤としてDOPを2
0重量部含む塩化ビニル樹脂フィルムの表面に離型層と
してウレタン樹脂系の水分散型エマルションを塗布し、
乾燥固化させた厚さ3μmの層を形成した物を支持体と
して用意した。この支持体の片面に、先ず、抗菌剤を有
する剥離層を次の様にして形成した。塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体とアクリル樹脂の1:1重量比混合物か
らなるバインダー樹脂に、抗菌剤として粒径分布が2〜
5μm、銀含有量が2.5重量%、亜鉛含有量が14.
5重量%である銀イオン系のゼオライト抗菌剤を5重量
%、及び体質顔料として平均一次粒子径16nm、比表
面積が110m2 /gのマイクロシリカを添加してなる
塗工液を用い、これをグラビアロールコート方式により
支持体表面の樹脂シート上に平均厚さ3μm(乾燥時)
に塗工して、剥離層を形成した。次に、剥離層の上に、
アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とを重
量比で1:1で混合したバインダー樹脂に、墨(カーボ
ンブラック)を添加した黒色インキにて、木目の絵柄を
グラビア印刷し、更に、その印刷された面に、上記バイ
ンダー樹脂に、チタン白、弁柄、黄鉛を添加してなる黄
褐色インキにて、全面ベタのグラビア印刷を行って、装
飾層を形成した。次いで、装飾層表面に、アクリル樹脂
と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との重量比1:1の
混合物からなる感熱型接着剤を、グラビアロールコート
にて厚さ3μm(乾燥時)に形成して、接着剤層を形成
した。以上により本発明で用いる抗菌性を有する転写箔
を用意した。
【0035】抗菌性樹脂成形品の製作 上記転写箔を、図2〜図6に示す様な装置、工程による
予備成形有りの射出成形同時転写法により、転写箔の支
持体側が、雌側のキャビティ面側を向く様に、転写層は
雄型のゲート方向を向く様に、雌雄両型間に挿入して、
射出成形と同時に射出成形品表面に転写層を転写した。
射出樹脂はABS樹脂を用い、ゲート部射出温度210
℃、金型温度50℃の成形条件で成形して、抗菌性樹脂
成形品を作製した。
予備成形有りの射出成形同時転写法により、転写箔の支
持体側が、雌側のキャビティ面側を向く様に、転写層は
雄型のゲート方向を向く様に、雌雄両型間に挿入して、
射出成形と同時に射出成形品表面に転写層を転写した。
射出樹脂はABS樹脂を用い、ゲート部射出温度210
℃、金型温度50℃の成形条件で成形して、抗菌性樹脂
成形品を作製した。
【0036】(比較例)実施例において、剥離層の形成
に用いた塗工液から抗菌剤を除いた塗工液を、実施例と
同条件で塗工して抗菌剤を含有しない剥離層とした。そ
の他は、実施例と同様にして、樹脂成形品を得た。
に用いた塗工液から抗菌剤を除いた塗工液を、実施例と
同条件で塗工して抗菌剤を含有しない剥離層とした。そ
の他は、実施例と同様にして、樹脂成形品を得た。
【0037】(抗菌性試験)上記実施例及び比較例で作
製した成形品について、下記の方法で細菌に対する抑制
効果を試験した。
製した成形品について、下記の方法で細菌に対する抑制
効果を試験した。
【0038】試験菌種 (A) エッシェリシア・コリ(Escherichia coli IFO 330
1)(大腸菌、以下「E.coli」と記す) (B) メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・
アウレウス(Methicillin Resistant Staphylococcus a
ureus )(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、以下「MR
SA」と記す) 試験菌液の調整 普通ブイヨン培地(栄研化学株式会社製)で35℃、1
6〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を減菌リン酸
緩衝液で20,000倍に希釈して菌液とした。また、
菌液は別途生菌数を測定した。 抗菌性試験 検体(成形品)の表側面(抗菌性塗膜、或いは抗菌剤を
添加してなる樹脂シートの表面)に菌液1mlを滴下
し、25℃で24時間保存後に菌数を測定して、検体の
抗菌性を判定した。なお、対照試料としてシャーレに菌
液1mlを滴下し、同様に試験した。 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP(Soy
Casein Digest Lecithin Polysorbate)培地(日本製薬
株式会社製)10mlで洗い出し、この洗い出し液につ
いて標準寒天培地(栄研化学株式会社製)を用いた混釈
平板培養液(35℃、2日間培養)により生菌数を測定
し、検体及び対照試料当たりの菌数を算出した。
1)(大腸菌、以下「E.coli」と記す) (B) メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・
アウレウス(Methicillin Resistant Staphylococcus a
ureus )(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、以下「MR
SA」と記す) 試験菌液の調整 普通ブイヨン培地(栄研化学株式会社製)で35℃、1
6〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を減菌リン酸
緩衝液で20,000倍に希釈して菌液とした。また、
菌液は別途生菌数を測定した。 抗菌性試験 検体(成形品)の表側面(抗菌性塗膜、或いは抗菌剤を
添加してなる樹脂シートの表面)に菌液1mlを滴下
し、25℃で24時間保存後に菌数を測定して、検体の
抗菌性を判定した。なお、対照試料としてシャーレに菌
液1mlを滴下し、同様に試験した。 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP(Soy
Casein Digest Lecithin Polysorbate)培地(日本製薬
株式会社製)10mlで洗い出し、この洗い出し液につ
いて標準寒天培地(栄研化学株式会社製)を用いた混釈
平板培養液(35℃、2日間培養)により生菌数を測定
し、検体及び対照試料当たりの菌数を算出した。
【0039】試験結果は表1に示すとおりで、実施例で
作製した成形品は殺菌効果が比較例に比べて優れてお
り、本発明で得られる抗菌性樹脂成形品の優れた抗菌性
が実証された。
作製した成形品は殺菌効果が比較例に比べて優れてお
り、本発明で得られる抗菌性樹脂成形品の優れた抗菌性
が実証された。
【0040】
【表1】
【0041】すなわち、実施例で作製した成形品では、
24時間後の時点で、E.coliでは、初期菌数1.
2×105 個から30個に、MRSAでは、初期菌数
1.7×105 個から10個以下に減少しており、E.
coli及びMRSAに対する成形品の殺菌率は99.
99%以上である。一方、比較例の成形品では、E.c
oli及びMRSAの両方で菌数の変化は殆どなく、殺
菌効果は不充分である。(通常、微生物を殺菌する場
合、初期菌数から2桁や3桁の菌数減少となる殺菌率、
すなわち、殺菌率99%や99.9%では殺菌効果が充
分とは言えない。)
24時間後の時点で、E.coliでは、初期菌数1.
2×105 個から30個に、MRSAでは、初期菌数
1.7×105 個から10個以下に減少しており、E.
coli及びMRSAに対する成形品の殺菌率は99.
99%以上である。一方、比較例の成形品では、E.c
oli及びMRSAの両方で菌数の変化は殆どなく、殺
菌効果は不充分である。(通常、微生物を殺菌する場
合、初期菌数から2桁や3桁の菌数減少となる殺菌率、
すなわち、殺菌率99%や99.9%では殺菌効果が充
分とは言えない。)
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂成形品について、
意匠性の高い装飾効果と、優れた抗菌性の両方を付与で
きる。しかも、従来の抗菌塗料の様に塗装工程が不要で
ある。また、樹脂練込に比較して、表面近傍のみに抗菌
剤を用いるので、少量の抗菌剤でも優れた抗菌効果を発
揮できる。また、本発明の製造方法によれば、樹脂成形
品の成形と同時に、装飾と抗菌性の付与が行える為に生
産性に優れ、しかも凹凸面への装飾及び抗菌性付与も可
能である。更に、用いる転写箔を変更するだけで、柄や
使用する抗菌剤等を変更でき、多様な用途に対応できる
等の利点がある。
意匠性の高い装飾効果と、優れた抗菌性の両方を付与で
きる。しかも、従来の抗菌塗料の様に塗装工程が不要で
ある。また、樹脂練込に比較して、表面近傍のみに抗菌
剤を用いるので、少量の抗菌剤でも優れた抗菌効果を発
揮できる。また、本発明の製造方法によれば、樹脂成形
品の成形と同時に、装飾と抗菌性の付与が行える為に生
産性に優れ、しかも凹凸面への装飾及び抗菌性付与も可
能である。更に、用いる転写箔を変更するだけで、柄や
使用する抗菌剤等を変更でき、多様な用途に対応できる
等の利点がある。
【図1】本発明の転写箔の一形態を示す断面図。
【図2】本発明の抗菌性樹脂成形品の製造方法の一形態
として、射出成形同時転写法の一実施例の概念図:転写
箔を型内に供給している状態。
として、射出成形同時転写法の一実施例の概念図:転写
箔を型内に供給している状態。
【図3】同:転写箔を加熱軟化させている状態。
【図4】同:転写箔を成形型を利用して真空成形した状
態。
態。
【図5】同:型締め後に、樹脂を射出している状態。
【図6】同:冷却後、型開して転写箔支持体を剥離し、
転写層が積層された抗菌性樹脂成形品が取り出される状
態。
転写層が積層された抗菌性樹脂成形品が取り出される状
態。
1 支持体 2 転写層 3 剥離層 4 装飾層 5 接着剤層 6 抗菌剤 20 タイバー 30 熱盤 32 ラム 34 シートカッタ 40 シートクランプ 50 シート搬送用可動グリップ 51 シート把持具 60 キャビティ面 70 雌型 74 通気孔 76 可動盤 80 雄型 82 コア面 84 ゲート 86 固定盤 88 クランプ受溝 90 流体圧シリンダ 92 ピストン(ラム) 100 射出成形同時転写装置 200 抗菌性樹脂成形品 PL 溶融樹脂 PS 固化樹脂 S 転写箔
Claims (2)
- 【請求項1】 (A) 支持体上に、少なくとも剥離層及び
装飾層が転写層として順次積層され、且つ転写後の最表
層となる前記剥離層が抗菌剤を有する転写箔を用意し
て、 (B) 該転写箔を、支持体側がキャビティ面側を向き、転
写層側が射出樹脂側となる様に、成形型内に挿入し、 (C) 成形型を係合、合体させて型締めし、型内に形成さ
れたキャビティ内に流動状態の樹脂を射出・充填して固
化せしめ、転写層と固化樹脂とを接着させ、 (D) 成形型を開き、支持体を剥離して、表面に抗菌性の
転写層が積層された成形品を得る、抗菌性樹脂成形品の
製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法で得られる抗
菌性樹脂成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8734797A JPH10264205A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 抗菌性樹脂成形品の製造方法、及び抗菌性樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8734797A JPH10264205A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 抗菌性樹脂成形品の製造方法、及び抗菌性樹脂成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10264205A true JPH10264205A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13912351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8734797A Withdrawn JPH10264205A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 抗菌性樹脂成形品の製造方法、及び抗菌性樹脂成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10264205A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010088115A (ko) * | 2000-03-10 | 2001-09-26 | 문종현 | 입체성형물 제조장치 |
| JP2012150323A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Toppan Printing Co Ltd | カラーフィルタの欠陥修正方法及びカラーフィルタ基板 |
| JP2022125544A (ja) * | 2021-02-17 | 2022-08-29 | 株式会社イノアックコーポレーション | 抗菌性樹脂成形品およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP8734797A patent/JPH10264205A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010088115A (ko) * | 2000-03-10 | 2001-09-26 | 문종현 | 입체성형물 제조장치 |
| JP2012150323A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Toppan Printing Co Ltd | カラーフィルタの欠陥修正方法及びカラーフィルタ基板 |
| JP2022125544A (ja) * | 2021-02-17 | 2022-08-29 | 株式会社イノアックコーポレーション | 抗菌性樹脂成形品およびその製造方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
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