JPH10270213A - 酸化亜鉛焼結体の積層接合物 - Google Patents

酸化亜鉛焼結体の積層接合物

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JPH10270213A
JPH10270213A JP9077029A JP7702997A JPH10270213A JP H10270213 A JPH10270213 A JP H10270213A JP 9077029 A JP9077029 A JP 9077029A JP 7702997 A JP7702997 A JP 7702997A JP H10270213 A JPH10270213 A JP H10270213A
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JP
Japan
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zinc oxide
oxide sintered
sintered body
laminated
conductive bonding
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JP9077029A
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English (en)
Inventor
Hideyasu Ando
秀泰 安藤
Yoshiyasu Ito
義康 伊藤
Takahiko Shindou
尊彦 新藤
Hironori Suzuki
洋典 鈴木
Atsushi Kimoto
淳志 木本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合強度が高く、かつ、耐電圧特性に優れた
酸化亜鉛焼結体の積層接合物を提供する。 【解決手段】 複数の酸化亜鉛焼結体1の間を第1の導
電接合材2を用いて接合して積層し、その積層接合物の
端部に第2の導電接合材4を用いて端子金属電極5を接
合し、前記積層された酸化亜鉛焼結体1の側面を側面絶
縁材3で被覆したことを特徴とする酸化亜鉛焼結体の積
層接合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、避雷器、サージア
ブソーバ等に用いられる酸化亜鉛を主成分とした非直線
抵抗特性を有する酸化亜鉛焼結体の積層接合物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統においては、正常な電
圧に重畳される過電圧を除去し、電力系統や電気機器を
保護するために、避雷器やサージアブソーバなどの過電
圧保護装置が用いられている。また、この過電圧保護装
置には、正常な電圧ではほぼ絶縁特性を示し、過電圧が
印加されると低抵抗値となる特性を有する酸化亜鉛焼結
体が多用されている。
【0003】この酸化亜鉛焼結体は、酸化亜鉛を主成分
とし、非直線抵抗特性を得るために添加物として少なく
とも一種類以上の金属酸化物を加えて、混合、造粒、成
形し、焼結することにより得られる。また、この酸化亜
鉛焼結体の側面には絶縁層が形成され、両端面にはアル
ミニウムなどの溶射電極が形成されているものが一般的
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成を有する酸化亜鉛焼結体は、大形状のものを製造す
ることが困難であるため、避雷器等に使用する場合に
は、通常、酸化亜鉛焼結体を必要枚数積層して用いてい
る。しかし、酸化亜鉛焼結体を多数個積層するには、絶
縁体の支持棒を用いる必要があるため、碍管が大きくな
ったり、コストが高くなってしまっていた。
【0005】このため、従来から、酸化亜鉛焼結体の一
体化が求められおり、導電接合技術が重要視されてい
る。このような酸化亜鉛焼結体の導電接合技術として
は、特開平7−211520号に示されているような、
素子−素子間、素子−溶射電極間を金属リングとエポキ
シ系導電性接着剤を用いて接合した積層接合物が報告さ
れている。しかしながら、上記の積層接合物では、素子
−溶射電極間における接合強度が低く、また、接合部の
構造が複雑なため、信頼性が低いという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解消するために提案されたもので、その目的は、接
合強度が高く、かつ、耐電圧特性に優れた酸化亜鉛焼結
体の積層接合物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物は、
複数の酸化亜鉛焼結体の間を第1の導電接合材を用いて
接合して積層し、その積層接合物の端部に第2の導電接
合材を用いて端子金属電極を接合し、前記積層された酸
化亜鉛焼結体の側面を側面絶縁材で被覆したことを特徴
とするものである。上記のような構成を有する請求項1
に記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物によれば、酸化亜
鉛焼結体間の接合に用いられる第1の導電接合材の強度
に、側面絶縁層の強度が加味されるため高い接合強度が
得られ、また、焼結体間の第1の導電接合材が絶縁物で
覆われ、沿面放電しにくくなるため、高い耐電圧特性が
得られる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の酸化亜鉛焼結体の積層接合物において、前記酸化亜鉛
焼結体の側面と前記端子金属電極の一部を、前記側面絶
縁材で被覆したことを特徴とするものである。上記のよ
うな構成を有する請求項2に記載の酸化亜鉛焼結体の積
層接合物によれば、酸化亜鉛焼結体の側面だけでなく、
端子金属電極の一部まで側面絶縁材で被覆することによ
り、電極−焼結体間の接合強度も高くなり、また、焼結
体間の第1の導電接合材及び電極と焼結体間の第2の導
電接合材の双方が絶縁物で覆われ、沿面放電しにくくな
るため、さらに高い耐電圧特性が得られる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の酸化亜鉛焼結体の積層接合物において、前記酸化亜鉛
焼結体の径をR1とし、酸化亜鉛焼結体−酸化亜鉛焼結
体間の第1の導電接合材の径をR2とした時に、これら
の比R2/R1が、0.9<R2/R1≦1の範囲内で
あることを特徴とするものである。上記のような構成を
有する請求項3に記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物に
よれば、R2/R1の値を9より大きくすることによ
り、焼結体間の接合面積を適切に設定することができる
ので、高い接合強度を得ることができる。また、R2/
R1の値を1以下とすることにより、焼結体間の第1の
導電接合材が焼結体よりはみ出すことを防止し、沿面放
電を防止することができるので、高い耐電圧特性が得ら
れる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の酸化亜鉛焼結体の積層接合物において、端子金属電極
の径をR3とし、端子金属電極−酸化亜鉛焼結体間の第
2の導電接合材の径をR4とした時に、これらの比R4
/R3が、0.9<R4/R3≦1の範囲内であること
を特徴とするものである。上記のような構成を有する請
求項4に記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物によれば、
R4/R3の値を9より大きくすることにより、電極−
焼結体間の接合面積を適切に設定することができるの
で、高い接合強度を得ることができる。また、R4/R
3の値を1以下とすることにより、電極−焼結体間の第
2の導電接合材が電極端部よりはみ出すことを防止し、
沿面放電を防止することができるので、高い耐電圧特性
が得られる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物におい
て、前記酸化亜鉛焼結体−酸化亜鉛焼結体間の第1の導
電接合材の側端部が、前記側面絶縁材で充填されている
ことを特徴とするものである。上記のような構成を有す
る請求項5に記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物によれ
ば、焼結体間に塗布される第1の導電接合材端部の空隙
をなくすことにより、電界集中を緩和することができる
ため、高い耐電圧特性が得られる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の酸化亜鉛焼結体の積層接合物において、前記端子金属
電極−酸化亜鉛焼結体間の第2の導電接合材の側端部
が、前記側面絶縁材で充填されていることを特徴とする
ものである。上記のような構成を有する請求項6に記載
の酸化亜鉛焼結体の積層接合物によれば、電極−焼結体
間に塗布される第2の導電接合材端部の空隙をなくすこ
とにより、電界集中を緩和することができるため、高い
耐電圧特性が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して具体的に説明する。
【0014】[1.第1実施形態]本実施形態は、酸化
亜鉛焼結体同士、または、酸化亜鉛焼結体と端子金属電
極との導電接合物を種々の条件で製造し、これらの製造
条件が積層接合物の特性に及ぼす効果を検証し、酸化亜
鉛焼結体の積層接合体の最適な構成を検討したものであ
る。
【0015】(酸化亜鉛焼結体の調製)まず、酸化亜鉛
(ZnO)に、二酸化マンガン(MnO2 )、二酸化ケ
イ素(SiO2 )、酸化クロム(Cr2 3 )をそれぞ
れ0.5mol%、酸化ビスマス(Bi2 3 )、酸化
アンチモン(Sb2 3 )、酸化ニッケル(NiO)を
それぞれ1mol%添加する。次いで、この原料を水と
分散剤の有機バインダー類とともに混合装置に入れて混
合し、この混合物をスプレードライヤーで噴霧造粒す
る。そして、これら造粒粉を金型に入れて加圧し、直径
40mm、厚さ30mmの円板に成形し、この成形体を
1200℃で焼成して酸化亜鉛焼結体を得た。
【0016】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルB)上記のようにして得られた酸化亜鉛焼結体1
の上下面を研磨し、その面に銀(Ag)とガラスからな
る第1の導電接合材2を塗布し、加圧しながら約450
℃で熱処理することにより、複数個の酸化亜鉛焼結体1
の間を接合した。次いで、接合した複数個の酸化亜鉛焼
結体1の側面全体に、アルミナ系の無機絶縁物またはエ
ポキシ系の有機絶縁物からなる側面絶縁材3を塗布し、
約400℃の温度で焼き付け、側面絶縁層を形成した。
さらに、積層した酸化亜鉛焼結体1の端部と端子金属電
極5の間に、低温溶融ハンダの第2の導電接合材4を挟
み、約350℃で熱処理することにより、図1に示すよ
うな酸化亜鉛焼結体の積層接合物を作製した。
【0017】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルA)本サンプルは、複数個の酸化亜鉛焼結体1を
接合する前に、各酸化亜鉛焼結体1の側面に前記アルミ
ナ系の無機絶縁物またはエポキシ系の有機絶縁物からな
る側面絶縁材3を塗布し、所定の温度で焼き付け、側面
絶縁層を形成する。その後、酸化亜鉛焼結体間の導電接
合及び酸化亜鉛焼結体と端子金属電極の間の導電接合を
行うことにより、酸化亜鉛焼結体の積層接合物を作製し
たものである。なお、この場合には、図2に示したよう
に、酸化亜鉛焼結体1の側面のみに側面絶縁層が形成さ
れる。
【0018】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルC)また、酸化亜鉛焼結体間の導電接合、酸化亜
鉛焼結体と端子金属電極の間の導電接合を行った後に、
接合した複数個の酸化亜鉛焼結体の側面全体及び端子金
属電極の一部に、アルミナ系の無機絶縁物またはエポキ
シ系の有機絶縁物からなる側面絶縁材3を塗布し、所定
の温度で焼き付け、側面絶縁層を形成することにより、
図3に示すような絶縁物でモールドした構造の酸化亜鉛
焼結体の積層接合物を作製した。
【0019】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルN)また、酸化亜鉛焼結体間の導電接合、酸化亜
鉛焼結体と端子金属電極の間の導電接合を行った後、接
合した複数個の酸化亜鉛焼結体の側面全体及び端子金属
電極の一部に、アルミナ系の無機絶縁物またはエポキシ
系の有機絶縁物を塗布する際に、酸化亜鉛焼結体間の第
1の導電接合材2の端部にまで前記側面絶縁層を形成す
る絶縁物が浸透するように塗布する。その後、所定の温
度で焼き付け、側面絶縁層を形成することにより、図4
に示すような酸化亜鉛焼結体の積層接合物を作製した。
【0020】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルO)また、酸化亜鉛焼結体間の導電接合、酸化亜
鉛焼結体と端子金属電極の間の導電接合を行った後、接
合した複数個の酸化亜鉛焼結体の側面全体及び端子金属
電極の一部に、アルミナ系の無機絶縁物またはエポキシ
系の有機絶縁物を塗布する際に、酸化亜鉛焼結体と端子
金属電極の間の第2の導電接合材4の端部にまで前記側
面絶縁層を形成する絶縁物が浸透するように塗布する。
その後、所定の温度で焼き付け、側面絶縁層を形成する
ことにより、図5に示すような酸化亜鉛焼結体の積層接
合物を作製した。
【0021】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルD〜H)また、酸化亜鉛焼結体の積層接合物の製
造条件として、図1に示したように、酸化亜鉛焼結体1
の径をR1とし、酸化亜鉛焼結体間の接合に用いられる
第1の導電接合材2の径をR2とした時に、これらの比
(R2/R1)を変化させて、酸化亜鉛焼結体の積層接
合物を作製した。
【0022】(酸化亜鉛焼結体の積層接合物の調製…サ
ンプルI〜M)また、酸化亜鉛焼結体の積層接合物の製
造条件として、図1に示したように、端子金属電極5の
径をR3とし、端子金属電極と酸化亜鉛焼結体間の接合
に用いられる第2の導電接合材4の径をR4とした時
に、これらの比(R4/R3)を変化させて、酸化亜鉛
焼結体の積層接合物を作製した。
【0023】(上記各積層接合物の特性)上記の各製造
条件にしたがって各サンプルを20個ずつ作製し、各々
について、酸化亜鉛焼結体間の接合強度、酸化亜鉛焼結
体と端子金属電極の間の接合強度及び得られた積層接合
物の耐電圧特性を調べ、その結果を表1に示した。な
お、表1に示した接合強度は、各接合物に剪断荷重をか
けたときの酸化亜鉛焼結体面、または端子金属電極面に
対する剪断接合強度の平均値であり、また、耐電圧は、
接合物に4×10μsのインパルス電流を約5kV/c
mから約1kV/cmずつ上げて印加し、冷却を繰り返
す試験を行ったとき、閃絡しなかった電界強度の最大値
の平均値である。
【0024】表1において、“絶縁層”が“単体”と
は、図2に示したような積層接合物(サンプルA)を示
し、“全体(焼結体のみ)”とは、図1に示したような
積層接合物(サンプルB)を示し、“全体(電極ま
で)”とは、図3に示したような積層接合物を(サンプ
ルC)を示す。また、“接合材端部”が“空”とは、図
3に示したような積層接合物を示し、“接合体端部(焼
結体間)”、“接合体端部(電極−焼結体間)”が
“充”とは、それぞれ図4(サンプルN)、図5(サン
プルO)に示したような積層接合物を示す。
【0025】
【表1】 表1に示した試験結果から、次のことが明らかとなっ
た。
【0026】(1)サンプルA、Bの結果から、酸化亜
鉛焼結体間を導電接合した後、酸化亜鉛焼結体の側面に
側面絶縁層を一体に形成した方が(すなわち、サンプル
Bの方が)、焼結体間の接合強度、耐電圧特性が高い積
層接合物が得られることが分かった。すなわち、サンプ
ルAの焼結体間の接合強度は4.9であるのに対し、サ
ンプルBでは6.6と高く、また、サンプルAの耐電圧
は12.8であるのに対し、サンプルBでは15.8と
高くなっている。
【0027】このように、サンプルBの方が接合強度が
高い理由は、酸化亜鉛焼結体間の接合に用いられる第1
の導電接合材の強度に、側面絶縁層の強度が加味される
ためであり、また、耐電圧特性が高い理由は、焼結体間
の第1の導電接合材が絶縁物で覆われ、沿面放電しにく
くなるためである。
【0028】(2)サンプルB、Cの結果から、側面絶
縁層は電極上まで一体に形成した方が(すなわち、サン
プルCの方が)、電極−焼結体間の接合強度、耐電圧特
性が高い積層接合物が得られることが分かった。すなわ
ち、サンプルBの電極−焼結体間の接合強度は5.1で
あるのに対し、サンプルCでは6.9と高く、また、サ
ンプルBの耐電圧は15.8であるのに対し、サンプル
Cでは16.9と高くなっている。
【0029】このように、サンプルCの方が電極−焼結
体間の接合強度が高い理由は、電極と焼結体間の接合に
用いられる第2の導電接合材の強度に、側面絶縁層の強
度が加味されるためであり、また、耐電圧特性が高い理
由は、焼結体間の第1の導電接合材及び電極と焼結体間
の第2の導電接合材が絶縁物で覆われ、沿面放電しにく
くなるためである。
【0030】(3)サンプルC、D、E、F、G、Hの
結果から、酸化亜鉛焼結体の径R1と焼結体間の接合に
用いられる第1の導電接合材の径R2の比(R2/R
1)が0.9より大きく、1以下の時に、焼結体間の接
合強度及び耐電圧特性が高い積層接合物が得られること
が分かった。
【0031】すなわち、R2/R1が0.9より小さい
場合(サンプルD,E)、焼結体間の接合強度はそれぞ
れ5.9、6.0であるのに対し、R2/R1が0.9
より大きい場合(サンプルC,F,G,H)、焼結体間
の接合強度はそれぞれ6.6、6.5、6.8、6.8
と高くなる。一方、R2/R1が1.00より大きい場
合(サンプルH)、耐電圧特性が13.5と低くなる。
【0032】このように、R2/R1の値が0.9以下
では、焼結体間の接合面積が小さいため接合強度が低下
し、R2/R1の値が1より大きいと、前記第1の導電
接合材が焼結体よりはみ出て沿面放電しやすくなるた
め、耐電圧特性が低下すると考えられる。
【0033】(4)サンプルC、I、J、K、L、Mの
結果から、端子金属電極の径R3と電極−焼結体間の接
合に用いられる第2の導電接合材の径R4の比(R3/
R4)が0.9より大きく、1以下の時に、電極−焼結
体間の接合強度及び耐電圧特性が高い積層接合物が得ら
れることが分かった。
【0034】すなわち、R4/R3が0.9より小さい
場合(サンプルI,J)、電極−焼結体間の接合強度は
それぞれ6.2、6.3であるのに対し、R4/R3が
0.9より大きい場合(サンプルC,K,L,M)、電
極−焼結体間の接合強度はそれぞれ6.9、6.8、
7.0、7.0と高くなる。一方、R4/R3が1.0
0より大きい場合(サンプルM)、耐電圧特性が14.
1と低くなる。
【0035】このように、R4/R3の値が0.9以下
では、電極−焼結体間の接合面積が小さいため接合強度
が低下し、R4/R3の値が1より大きいと、前記第2
の導電接合材が端子金属電極よりはみ出て沿面放電しや
すくなるため、耐電圧特性が低下すると考えられる。
【0036】(5)サンプルC、Nの結果から、焼結体
間の接合に用いられる第1の導電接合材端部に空隙がな
く、側面絶縁層を構成する絶縁材が充填されていた方が
(すなわち、サンプルNの方が)、耐電圧特性の高い積
層接合物が得られることが分かった。すなわち、サンプ
ルCの耐電圧は16.9であるのに対し、サンプルNの
耐電圧は17.8と高くなっている。その理由は、焼結
体間に塗布される第1の導電接合材端部の空隙をなくす
ことにより、電界集中が緩和されるためと考えられる。
【0037】(6)サンプルC、Oの結果から、電極−
焼結体間の接合に用いられる第2の導電接合材端部に空
隙がなく、側面絶縁層を構成する絶縁材が充填されてい
た方が(すなわち、サンプルOの方が)、耐電圧特性の
高い積層接合物が得られることが分かった。すなわち、
サンプルCの耐電圧は16.9であるのに対し、サンプ
ルOの耐電圧は17.9と高くなっている。その理由
は、電極−焼結体間に塗布される第2の導電接合材端部
の空隙をなくすことにより、電界集中が緩和されるため
と考えられる。
【0038】(結論)以上の結果から、酸化亜鉛焼結体
の積層接合物としては、積層された酸化亜鉛焼結体の側
面と端子金属電極の一部を側面絶縁材で被覆し、また、
酸化亜鉛焼結体の径をR1とし、酸化亜鉛焼結体−酸化
亜鉛焼結体間の第1の導電接合材の径をR2とした時
に、これらの比R2/R1が、0.9<R2/R1≦1
の範囲内であり、さらに、端子金属電極の径をR3と
し、端子金属電極−酸化亜鉛焼結体間の第2の導電接合
材の径をR4とした時に、これらの比R4/R3が、
0.9<R4/R3≦1の範囲内であることが望まし
い。さらに、酸化亜鉛焼結体−酸化亜鉛焼結体間の第1
の導電接合材の側端部、あるいは端子金属電極−酸化亜
鉛焼結体間の第2の導電接合材の側端部まで側面絶縁材
を充填することが望ましい。
【0039】[2.第2実施形態]本実施形態は、第1
実施形態に示した酸化亜鉛焼結体の積層接合物を用い
て、避雷器を構成したものである。すなわち、従来の避
雷器は、図6に示したように、複数個の非直線抵抗体2
0とその端部に設けられた端子金属電極21を、支持ロ
ッド22で支持・固定し、これらを碍管23内に収納す
ることにより構成されていた。
【0040】これに対し、本実施形態の避雷器は、図7
に示したように、第1実施形態に示した接合強度の高い
非直線抵抗体の積層接合物10を碍管11内に配設する
ことにより構成することができる。
【0041】従って、本実施形態の避雷器によれば、従
来必要であった支持ロッドが不要となるため、部品点数
及び組立て工数が大幅に削減できる。また、コンパクト
な構成となるため、小型でコストの安い避雷器を提供す
ることができる。
【0042】[3.第3実施形態]本実施形態は、第1
実施形態に示した酸化亜鉛焼結体の積層接合物を用いて
構成した避雷器を内蔵した油絶縁変圧器に関するもので
ある。すなわち、従来の避雷器内蔵油絶縁変圧器の避雷
器部分は、図8に示したように、複数個の非直線抵抗体
20とその端部に設けられた端子金属電極21を、バネ
24で固定し、これらを碍管23内に収納することによ
り構成されていた。
【0043】これに対し、本実施形態の避雷器内蔵油絶
縁変圧器の避雷器部分は、図9に示したように、第1実
施形態に示した接合強度の高い非直線抵抗体の積層接合
物10を碍管11内に配設することにより構成すること
ができる。
【0044】従って、本実施形態の避雷器内蔵油絶縁変
圧器によれば、従来必要であったバネ24が不要となる
ため、部品点数及び組立て工数が大幅に削減できる。ま
た、コンパクトな構成となるため、小型でコストの安い
避雷器内蔵油絶縁変圧器を提供することができる。
【0045】[4.第4実施形態]本実施形態は、第1
実施形態に示した酸化亜鉛焼結体の積層接合物を用いて
構成した避雷器を内蔵したガス絶縁開閉装置に関するも
のである。すなわち、従来の避雷器内蔵ガス絶縁開閉装
置の避雷器部分は、図10に示したように、複数個の非
直線抵抗体20とその端部に設けられた端子金属電極2
1を、バネ24で固定し、これらを碍管23内に収納す
ることにより構成されていた。
【0046】これに対し、本実施形態の避雷器内蔵ガス
絶縁開閉装置の避雷器部分は、図11に示したように、
第1実施形態に示した接合強度の高い非直線抵抗体の積
層接合物10を碍管11内に配設することにより構成す
ることができる。
【0047】従って、本実施形態の避雷器内蔵ガス絶縁
開閉装置によれば、従来必要であったバネ24が不要と
なるため、部品点数及び組立て工数が大幅に削減でき
る。また、コンパクトな構成となるため、小型でコスト
の安い避雷器内蔵ガス絶縁開閉装置を提供することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、接
合強度が高く、かつ、耐電圧特性に優れた酸化亜鉛焼結
体の積層接合物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸化亜鉛焼結体の積層接合物(サ
ンプルB)の断面図。
【図2】本発明に係る酸化亜鉛焼結体の積層接合物(サ
ンプルA)の断面図。
【図3】本発明に係る酸化亜鉛焼結体の積層接合物(サ
ンプルC)の断面図。
【図4】本発明に係る酸化亜鉛焼結体の積層接合物(サ
ンプルN)の断面図。
【図5】本発明に係る酸化亜鉛焼結体の積層接合物(サ
ンプルO)の断面図。
【図6】従来から用いられている避雷器の概略図。
【図7】本発明に係る避雷器の概略図。
【図8】従来から用いられている避雷器を内蔵した油絶
縁変圧器の概略図。
【図9】本発明に係る避雷器を内蔵した油絶縁変圧器の
概略図。
【図10】従来から用いられている避雷器を内蔵したガ
ス絶縁開閉装置の概略図。
【図11】本発明に係る避雷器を内蔵したガス絶縁開閉
装置の概略図。
【符号の説明】
1…酸化亜鉛焼結体 2…第1の導電接合材 3…側面絶縁材 4…第2の導電接合材 5…端子金属電極 10…酸化亜鉛焼結体の積層接合物 11…碍管 20…非直線抵抗体 21…端子金属電極 22…支持ロッド 23…碍管 24…バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 洋典 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 木本 淳志 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の酸化亜鉛焼結体の間を第1の導電
    接合材を用いて接合して積層し、その積層接合物の端部
    に第2の導電接合材を用いて端子金属電極を接合し、前
    記積層された酸化亜鉛焼結体の側面を側面絶縁材で被覆
    したことを特徴とする酸化亜鉛焼結体の積層接合物。
  2. 【請求項2】 前記酸化亜鉛焼結体の側面と前記端子金
    属電極の一部を、前記側面絶縁材で被覆したことを特徴
    とする請求項1記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物。
  3. 【請求項3】 前記酸化亜鉛焼結体の径をR1とし、酸
    化亜鉛焼結体−酸化亜鉛焼結体間の第1の導電接合材の
    径をR2とした時に、これらの比R2/R1が、0.9
    <R2/R1≦1の範囲内であることを特徴とする請求
    項1記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物。
  4. 【請求項4】 端子金属電極の径をR3とし、端子金属
    電極−酸化亜鉛焼結体間の第2の導電接合材の径をR4
    とした時に、これらの比R4/R3が、0.9<R4/
    R3≦1の範囲内であることを特徴とする請求項1記載
    の酸化亜鉛焼結体の積層接合物。
  5. 【請求項5】 前記酸化亜鉛焼結体−酸化亜鉛焼結体間
    の第1の導電接合材の側端部が、前記側面絶縁材で充填
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の酸化亜鉛焼結体の積層接合物。
  6. 【請求項6】 前記端子金属電極−酸化亜鉛焼結体間の
    第2の導電接合材の側端部が、前記側面絶縁材で充填さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の酸化亜鉛焼
    結体の積層接合物。
JP9077029A 1997-03-28 1997-03-28 酸化亜鉛焼結体の積層接合物 Pending JPH10270213A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102881387A (zh) * 2011-07-14 2013-01-16 乾坤科技股份有限公司 运用压合胶贴合的微电阻产品及其制造方法

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