JPH10271915A - 育苗シート及びその製造方法 - Google Patents

育苗シート及びその製造方法

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JPH10271915A
JPH10271915A JP9080047A JP8004797A JPH10271915A JP H10271915 A JPH10271915 A JP H10271915A JP 9080047 A JP9080047 A JP 9080047A JP 8004797 A JP8004797 A JP 8004797A JP H10271915 A JPH10271915 A JP H10271915A
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JP
Japan
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sheet
support
seedling
laminated sheet
laminated
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JP9080047A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Onodera
恒雄 小野寺
Yoshiaki Watanabe
義明 渡辺
Tsuneo Otake
恒男 大竹
Yasuyoshi Fukuzumi
泰美 福住
Shigetaka Isoyama
重孝 磯山
Tadashi Numabe
匡志 沼部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Toyo Quality One Corp
Paddy Research Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Toyo Quality One Corp
Paddy Research Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】育苗に用いられる育苗シートの小型、軽量化を
図るとともに育苗時に土壌を用いることを不要として清
潔にし、工業的な量産化を可能とする。 【解決手段】幅方向を上下方向として帯状に延びる薄い
支持体121 と、この支持体121 の主面に取り付けられた
積層シート131 とを具備し、前記積層シート131が、連
続気孔を有する多孔性シートと、この多孔性シートの少
なくとも片面に取り付けられた、織布又は不織布からな
る補強シートとを有し、かつ前記積層シート151 に種苗
を収納する収納凹部161 が少なくとも設けられているこ
とを特徴とする育苗シート111

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水稲等の育苗に好
適に用いられる育苗シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の紙筒を相互に接着せしめて
集合化し、土壌を充填した各紙筒に種籾を播種して育成
し、育苗後に各紙筒を分離して植付けるようにしたもの
が、特開昭50−57808号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、各紙筒が相互に接着されて集合体をなす
ので集合体が嵩張って取扱いが容易と言い難い。また、
紙筒に土壌が充填されるので、紙筒の集合体が比較的大
重量となって運搬作業の労力が過大となり、しかも紙筒
への土壌充填時に土壌が周囲に飛散して汚くなりがちで
ある。さらに、機械的な移植を行うためには、各紙筒の
相対位置を厳密に一定に規定する必要があり、工業的な
量産が困難であった。
【0004】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、第一に、小型、軽量化を図るとともに土壌を用
いることを不要とし、工業的な量産化を可能とした育苗
シートを提供することを目的とする。第二に、育苗シー
トの移植時に支持体からの積層シートの剥離を容易とし
て、合理的に育苗シートを製造し得る育苗シートの製造
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、幅方
向を上下方向として帯状に延びる支持体と、この支持体
の主面に取り付けられた積層シートとを具備し、前記積
層シートが、連続気孔を有する多孔性シートと、この多
孔性シートの少なくとも片面に取り付けられた、織布又
は不織布からなる前記補強シートとを有し、かつ前記積
層シートに種苗を収納する収納凹部が少なくとも設けら
れていることを特徴とする育苗シートである。
【0006】本願第2の発明は、連続気孔を有する多孔
質の材料からなる長尺のブロックを形成工程と、前記ブ
ロックを厚さ3〜10mmにスライス加工して多孔性シ
ートを形成する工程と、前記多孔性シートと織布又は不
織布からなる補強シートを接着して積層シートを形成す
る工程と、支持体と前記積層シートを相互に接着する工
程と、前記積層シートに打ち抜き加工を行い種苗を収納
する収納凹部を少なくとも形成する工程とを具備するこ
とを特徴とする育苗シートの製造方法である。
【0007】本発明において、前記支持体としては、下
記の(1) 〜(6) 等を好適に用いることができる。
【0008】(1) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、アクリル及びポリウレタン等の熱可塑性樹
脂からなるフィルム (2) ポリエステルやポリエチレンテレフタレート等の熱
硬化性樹脂からなるフィルム (3) アクリル、ポリプロピレン、ナイロン及びポリエス
テル等の合成繊維あるいは天然繊維の長繊維あるいは短
繊維からなる不織布 (4) 天然繊維、合成繊維あるいは混紡の生地等の織布 (5) 和紙及び洋紙等の製紙あるいは厚紙等のセルロース
製品 (6) ポリ乳酸等の乳酸系、あるいは脂肪族ポリエステル
等からなる生分解性フィルム 前記支持体の厚みは、育苗及び移植作業に支障を生じな
い程度が好ましい。例えば上記(1) ,(2) のフィルムを
用いる場合は、0.05〜0.15mm、望ましくは
0.12mm前後の薄いものを用いる。また、上記(3)
の不織布を用いる場合には、その重量が20〜80g/
2 に設定されるとともに、厚みが0.15〜0.8m
m、望ましくは0.2〜0.4mmに設定されるもので
ある。その場合、天然繊維によるときには、その天然繊
維の密度に応じて後加工を適宜実施するようにすればよ
い。
【0009】本発明において、前記積層シートの一構成
である補強シートの材料としては、支持体の材料である
上記(4) のような織布、上記(3) のような不織布が使用
できる。なお、補強シートとして生分解性のある材料を
使用すれば環境上更に好ましい。前記補強シートの形成
位置は、支持体と反対側の多孔性シートの主面に取り付
けられている場合、あるいは支持体と同じ側の多孔性シ
ートの主面に取り付けられている場合、あるいは多孔性
シートの両面に取り付けられている場合が挙げられる。
前記補強シートの厚みは、積層シートからのシート片を
支持体から剥ぎとる際、後述する移植爪が爪掛け孔の側
部や下部を切断することなくかつロール状の育苗シート
ができるだけ嵩ばらないようにすることが好ましく、具
体的には0.05〜2.00mmである。
【0010】本発明において、多孔性シートと補強シー
トの接着方法としては、例えば多孔性シートが長尺の軟
質ポリウレタンフォームからなる場合には、軟質ポリウ
レタンフォームの主面にドクターブレードを用いた転写
法によりアクリル系やゴム系の接着剤を塗布した後、圧
着する方法等が挙げられるが、これに限定されるもので
はない。
【0011】本発明において、前記「種苗」は種子又は
催芽済み種子を含むものとする。
【0012】本発明において、前記支持体、多孔性シー
ト等には下記の手段を講じることが好ましい。
【0013】手段1:支持体に、該支持体をその長手方
向に送るための送り用係止部を少なくとも一列に並んで
設ける手段。
【0014】手段2:前記手段1記載の送り用係止部
を、支持体の上下両側にそれぞれ設けられる手段。
【0015】手段3:積層シートを複数のシート片に分
離することを可能とするスリットを前記多孔性シートの
長手方向にほぼ等間隔の位置で上下に長く延びるように
設ける手段。
【0016】手段4:支持体をその長手方向に送るため
の送り用係止部が、前記支持体の長手方向に沿って上記
手段3記載のスリットにほぼ対応した位置で、前記支持
体に設けられている手段。
【0017】手段5:積層シートの下端部が、支持体の
下端から突出される手段。
【0018】手段6:収納凹部が積層シートの上部に設
けられている手段。
【0019】手段7:収納凹部が、該収納凹部に収納さ
れる種苗の姿勢を略上下又は略水平に規制する形状に形
成されている手段。
【0020】手段8:上記手段3記載のスリットに、該
スリットの両側のシート片を相互に区画する遮蔽部材が
配設されている手段。
【0021】手段9:育苗及び移植時に育苗シートをロ
ール状に巻く手段。
【0022】手段10:積層シートが育苗シートの外周側
に配置されている手段。
【0023】手段11:積層シートが育苗シートの内周側
に配置されている手段。
【0024】手段12:育苗及び移植時に育苗シートを全
体として矩形状となるように蛇行して折り畳む手段。
【0025】手段13:積層シートの下部に、移植時に移
植爪を係合せしめる爪掛け孔が設けられている手段。
【0026】手段14:前記手段13において、積層シート
の下端部が支持体の下端から突出して設けられ、爪掛け
孔が、その少なくとも一部を支持体の下端よりも下方に
配置して積層シートに設けられる手段。
【0027】手段15:前記手段6において、収納凹部の
上端が積層シートの上端に近接して配置されるか、ある
いは積層シートの上端で開口されている手段。
【0028】手段16:本願第2の発明において、支持体
及び積層シートを相互に接着する工程で、支持体及び積
層シートの対向面の一部を接着する手段。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。
【0030】(実施例1)図1〜図13を参照する。ここ
で、図1は育苗シートの側面図、図2は育苗シートの斜
視図、図3は図1のX−X線に沿う拡大断面図、図4は
図1のY−Y線に沿う拡大断面図、図5は図1のZ−Z
線に沿う拡大断面図、図6はロール状に巻かれた状態の
育苗シートの斜視図、図7は育苗装置の縦断側面図、図
8は種籾から育苗過程を順次説明するための図、図9は
発芽率の比較結果を示す図、図10は育苗面積の比較結果
を示す図、図11は田植え機の側面図、図12は田植え機の
平面図、図13は植付け機構の一部構成を簡略化して示す
側面図である。
【0031】図1〜図4において、付番111 は育苗シー
トである。この育苗シート111 は、幅方向を上下方向と
して帯状に延びる薄い支持体121 と、この支持体121
片面に該支持体121 に対して剥離することが可能となる
ように接着された積層シート131 から構成される。ここ
で、積層シート131 は、多孔性シート141 と、この多孔
性シート141 の前記支持体121 側とは反対側の面に取り
付けら補強シート151とから構成されている。
【0032】前記支持体121 としては、上記「課題を解
決するための手段」で述べたポリエチレン等の熱可塑性
樹脂からなるフィルムを用い、その厚みは0.12mm
とした。また、前記補強シート151 としては不織布を用
い、その厚みは0.15mmとした。
【0033】前記多孔性シート141 としては、本実施例
1では軟質(半硬質を含む)ポリウレタンフォームを用
い、その厚みは該多孔性シート141 に種苗全体を収納さ
せ得る程度、例えば3〜10mmに設定した。なお、ポ
リウレタンフォームの代わりに、例えばフォームラバ
ー、不織布を用いてもよい。このように、多孔性シート
141 の厚みに対して支持体121 や補強シート151 の厚み
はごく小さく設定しているが、図2〜図5では、育苗シ
ート111 の構成を明確化するために、支持体121がその
厚みを誇張して描いている。
【0034】前記積層シート131 の幅は支持体121 の幅
と略同一に設定されるが、積層シート131 は、その下端
部を支持体121 の下端から突出させるようにして支持体
121の下端から突出させるようにして支持体121 に接着
されている。積層シート131の上部には、種苗例えば水
稲の種籾を収納する収納凹部161 が、支持体121 の一面
が閉塞端となるようにして、支持体121 の長手方向に等
間隔をあけて設けられている。
【0035】前記各収納凹部161 は、該収納凹部161
収納される種籾の姿勢を略上下又は略水平に規制する形
状に形成されるものであり、本実施例1では、上下の長
さを種籾の縦径と略同等かそれ以上とした縦長の楕円形
状に形成している。しかも、各収納凹部161 は、本実施
例1のように積層シート131 の上端に近接して配置され
るか、積層シート131 の上端で開口される。
【0036】前記積層シート131 には、該積層シート13
1 を複数のシート片171 に分離することを可能とするス
リット181 が、各収納凹部161 間の中央部に位置するよ
うに積層シート131 の長手方向にほぼ等間隔をあけた位
置に設けられる。これらのスリット181 は、積層シート
131 を複数のシート片171 に分離し得るものであればよ
く、本実施例1のように積層シート131 の幅方向即ち上
下方向全長にわたって設けられていてもよく、また積層
シート131 の幅方向に沿って部分的に設けられていても
よい。
【0037】前記支持体121 の上部及び下部には、該支
持体121 をその長手方向に送るための送り用係止部とし
ての送り孔191 ,191 が、複数個それぞれ一列に並んで
設けられている。それらの送り孔191 は、前記スリット
181 にほぼ対応して配置されている。前記積層シート13
1 の下部には、支持体121 の下部に設けられている前記
送り孔191 に対応した孔201 が夫々設けられている。
【0038】各収納凹部161 にほぼ対応する位置で積層
シート131 の下部には、移植時に移植爪65(図10〜図12
参照)を係合せしめる円形の爪掛け孔211 が、複数個設
けられている。それらの爪掛け孔211 は、その下部が支
持体121 の下端よりも下方に位置するようにして積層シ
ート131 に設けられる。しかも、支持体121 の下端に
は、各爪掛け孔211 の上部に対応して半円形の切欠き部
221 が設けられている。
【0039】図1及び図4に示すように、各スリット18
1 には、相互に隣接するシート片171 間を区画する、紙
等からなる遮蔽部材23が挿入されている。これらの各遮
蔽部材23は、育苗時に相互に隣接するシート片171 ,17
1 で夫々育苗される苗の根がスリット181 を跨いで伸び
ることを阻止する働きをする。なお、遮蔽部材23を用い
る代わりに、積層シート131 の長手方向に沿うスリット
181 の幅を比較的大きくして遮蔽部材23を挿入すること
を止めてもよく、またスリット181 に臨むシート片171
の側面から連続気孔を無くす場合も考えられる。このよ
うにして、シート片171 で育成した苗の根が隣接するシ
ート片171 に侵入することを防止して、苗付きシート片
171 の根付けを簡単にすることが可能である。
【0040】このような育苗シート111 の製造は次のよ
うにして行なう。まず、連続気孔を有する多孔質の材料
からなる長尺のブロックを形成した。つづいて、このブ
ロックを厚さ3〜10mmにスライス加工して多孔性シ
ート141 を形成した。次に、この多孔性シート141 に該
多孔性シート141 と同形状の不織布からなる補強シート
151 を接着して積層シート131 を形成した。次いで、こ
の積層シート131 を支持体121 に接着した後、積層シー
ト131 に打ち抜き加工を行い、収納凹部161 ,スリット
181 ,孔201 及び仕掛け孔211 を積層シート131 に形成
するとともに、上下二列の孔191 ,191 及び切欠き部22
1 を支持体121 に形成した。
【0041】連続気孔を有する多孔質の材料として、例
えば軟質ポリウレタンフォームを選択した場合には、ポ
リエーテルポリオール及びポリエステルポリオール等の
ポリオール類と、トリレンジイソシアネート、4,4´
ジフェニルメタンジイソシアネート等の有機イソシアネ
ート類と、トリエチレンジアミン等のアミン触媒と、ジ
ブチルチンジラウレート等の錫触媒と、シリコーン油等
の整泡剤と、H2 O及び低沸点溶剤等の発泡剤とを混
合、撹拌して発泡させた後、架橋を完了させてポリウレ
タンフォームを得る。但し、着色剤、充填剤及び肥料等
を必要に応じて加えてもよい。
【0042】ところで、軟質ポリウレタンフォームを製
造する際の原料の1つであるポリオール類には、上述の
ようにポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオ
ールがあるが、育苗シート111 に用いる多孔性シート14
1 を得るためには、ポリエーテルポリオールを用いるこ
とが望ましい。これは、ポリエーテルポリオールを用い
たものでは、独立気孔が多くて通気性が小さくなり、ま
た加水分解性がポリエーテルを用いたものより大きくな
るからである。
【0043】さらに、軟質ポリウレタンフォームの密度
は14〜15Kg/m3 の一般的に得られるものであれ
ばよいが、密度が16Kg/m3 未満である場合には、
強度(特に引張り強さ及び引裂強さ)が小さくなって移
植時に爪掛け孔211 に移植爪65(図11〜図13参照)を掛
けた時に切れてしまう場合があり、また密度が35Kg
/m3 を越えると、気孔径が小さくなり過ぎて苗の種類
によっては発芽、育苗が妨げられるおそれもあるので、
ポリウレタンフォームの密度は16〜35Kg/m3
あることが望ましい。
【0044】ここで、軟質ポリウレタンフォームの実際
の製造例では、分子量3000、官能基数3、OH価5
6のポリエーテルポリオール100重量部と、トリエチ
レンジアミン(アミン触媒)0.01重量部と、ノルマ
ルエチルモルフォリン0.15重量部と、ジブチルチン
ジラウレート(錫触媒)0.12重量部と、水5.5重
量部と、シリコーン油(整泡剤)1.2重量部と、トリ
レンジイソシアネート(2.4/2.6=80/20)
67重量部とを混合、撹拌して発泡させることにより、
軟質ポリウレタンフォームを得た。そして、得られた軟
質ポリウレタンフォームの物性は、密度18Kg/
3 、引張り強さ1.1Kg/cm2 、引裂強さ0.6
2Kg/cm、伸び160%であった。
【0045】連続気孔を有する多孔質の材料として、軟
質ポリウレタンフォームの代わりに例えば不織布を選択
した場合には、ポリプロピレン繊維及びポリエチレン繊
維等の長繊維、短繊維を連続的に紡糸して絡み合わせ、
所定の厚さに連続成形すればよい。
【0046】このようにして連続気孔を有する多孔質の
材料から得られるブロックは、スライス機により3〜1
0mm厚にスライスすることにより多孔性シート141
して形成されるものであり、本実施例1では4.5mm
厚にスライスされたしたものを用いた。
【0047】支持体121 及び積層シート131 を相互に接
着するにあたって、例えば支持体121 がポリエチレンテ
レフタレートのフィルムからなり、積層シート131 の一
構成である多孔性シート141 が軟質ポリウレタンフォー
ムからなり、かつ積層シート131 の一構成である補強シ
ート151 が不織布からなる場合には、支持体121 及び積
層シート131 の対向面の全面を接着するのではなく、前
記対向面の一部を相互に接着することが望ましい。
【0048】こうした部分接着を行なうことにより、移
植爪65(図11〜図13参照)による積層シート131 の剥が
し力よりも積層シート131 の引張り強度を大きくすると
ともに、積層シート131 を支持体121 から剥離せしめる
のに要する力を低減することが可能となる。また、積層
シート131 を支持体121 から剥離せしめる際に支持体12
1 に作用する引張り強さを小さくすることができるの
で、支持体121 が必要とする引張り強度を比較的小さく
設定することが可能となる。
【0049】支持体121 及び積層シート131 に型による
打ち抜き加工を施すにあたっては、全カット及びハーフ
カットの2工程を連続して実行する。まず、全カット工
程では、支持体121 及び積層シート131 が積層されてな
る積層材を積層シート131 が上方位置となるように配置
し、その積層材を完全に打ち抜くようにして刃型部材で
送り孔191 、爪掛け孔211 及び半円形の切欠け部221
形成する。次いで、ハーフカット工程では、別の刃型部
材により支持体121 を該刃型部材でカットすることなく
積層シート131 のみ打ち抜くようにして、収納凹部161
及びスリット181 に形成する。このようにして一連の製
造工程を終了することにより、育苗シート111 を製造す
る。
【0050】上述のように製造された育苗シート111
よる種苗の育苗を行なうにあたっては水耕栽培が用いら
れるものであり、例えば水稲の育苗にあたっては、育苗
シート111 の各収納凹部161 に播種後の種籾を夫々収納
する。ところで、従来の水稲の育苗は、浸種及び催芽処
理を行なってから播種を行なうようにしていたのである
が、本発明の育苗シート111 を用いた育苗では浸種及び
播種のいずれを先行させてもよい。例えば播種を先にし
て浸種を行なう場合には、種籾を約15℃以下の比較的
低温度で貯蔵しておき、播種後の種籾を各収納凹部161
に収納し、その後で、図6に示すように育苗シート111
をロール状に巻き付けて浸種処理を行なう。この際、積
層シート131 が外周側に配置されるようにして育苗シー
ト111 を巻付けておき、ロール状に巻かれたままの育苗
シート111 を10℃前後の低温で10〜15日程度水に
浸して浸種処理を行なうようにする。
【0051】浸種処理後の催芽処理を行なうにあたって
は、図7で示す育苗装置が用いられる。図中の付番31は
育苗ハウスであり、この育苗ハウス31内の育苗室32には
育苗槽33が設置されている。この育苗槽33の底部には載
置棚34が配置され、該載置棚34上にロール状に巻かれた
育苗シート111 が載置される。前記載置棚34は、育苗シ
ート111 から下方に伸びる根が相互に絡み付かないよう
にするために格子状に形成されていることが望ましい。
前記育苗槽33には、循環ポンプ35、ヒータ36が順に接続
され水循環系37を構成している。前記ヒータ36及び育苗
槽33間で水循環系37から分岐した噴霧シャワー装置38
が、載置棚34上の各育苗シート111 に上方から噴霧でき
るように配置されている。
【0052】このような育苗装置による育苗にあたっ
て、育苗シート111 の各収納凹部161に、図8(A)に
示すように、胚39aを上方にかつ胚乳39bを下方にした
播種後の種籾39を収納しておき、ロール状に巻き付けた
育苗シート111 を載置棚34上に載置する。このように種
籾39の姿勢を規制するのは、胚39aの幼芽39cが上か横
に、また幼根39dが下か横に配置されることにより、催
芽率が向上し、苗の高さも揃い易いからである。
【0053】発芽までは、ヒータ36による加熱により32
〜35℃前後に温められた水耕液を水循環系37で循環せし
め、例えば5〜8時間おきに噴霧シャワー装置38から水
耕液を散布する。この際、育苗槽33内で育苗シート111
が水耕液中に浸漬したままであると、酸素不足により発
芽が阻害されるので、育苗槽33内の水耕液面を図7で示
すようにL1 に設定しておき、育苗シート111 を30〜
32℃の空中に保持しておくようにする。また、発芽ま
では光が不要であるので、育苗ハウス31は遮光処理を施
しておく。
【0054】こうした育苗過程では、図8(B)で示す
ように、種籾39から上方に向けて鞘葉39eが成長し、種
籾39から下方に向けて種子根39fが伸びていくことにな
る。
【0055】発芽後には、葉の呼吸作用により酸素を取
入れ可能となるので、育苗シート111 を水耕液中に没す
ることが可能であり、育苗シート111 の下部に対応した
レベルL2 と、育苗シート111 の上端に対応したレベル
3 との間に育苗槽33内の水耕液面を設定する。しかし
て、レベルL3 よりも下方に水耕液面を設定した場合に
は、育苗シート111 における多孔性シート141 の毛管現
象により水耕液を吸上げて種籾39に水耕液を供給するこ
とが可能であり、必要であれば、噴霧シャワー装置38に
よる散水を行なうようにすればよい。しかも、発芽後に
は光が必要となるので、育苗ハウス31の遮光処理を解除
しておく。
【0056】全ての種籾からの発芽が完了した後には、
育苗ハウス31内の温度を育苗末期に20℃程度となるよ
うに徐々に低下させ、湿度も徐々に低下させて風にあて
るようにする。そうすれば、苗の徒長を防止し、丈夫に
育てることができる。しかして、発芽後の育苗に伴い、
図8(C)で示すように、光合成作用等により第1葉39
g及び第2葉39hから図示しない第6葉程度までの葉が
成長し、種子根39fは更に伸び、種子根39fの根元から
は冠根39iが生えてくる。
【0057】このような育苗時に、水耕液については、
その温度、EC(電気伝導率)及びpH(水素イオン指
数)等を自動的に管理しておくことが望ましく、特にp
Hについては変化しやすいので水耕液を循環しながら常
時管理しておくことが望ましい。
【0058】発芽完了後には、田植えの1〜3日前に育
苗シート111 を載置棚34から浮かせておき、育苗シート
111 から下方に伸びる種子根39fを、例えば育苗シート
111及び載置棚34間を走行させるカッタにより切断す
る。しかして、種子根39fの切断後、1〜3日経過して
種籾39から太い活着根が出てきたときに、田植えを行な
うようにすると良好な活着が得られる。
【0059】ところで、種籾39を浸種する目的は、給水
の他に、種籾39の表皮に含まれて発芽を抑える物質を水
に溶かして取り除くことであるが、この発芽阻害物質を
効率的に水に溶かしだすには適度な温度及び湿度保持
と、充分な酸素供給とが必要である。また、発芽から出
芽に至る期間の温度は30〜32℃が最適であり、その
ような温度範囲で発芽が最も早く、発芽揃いも一番よい
ものである。しかして、30℃未満の低温では病気にか
かり易く、32℃を越える高温では呼吸が盛んになり過
ぎて胚乳39bの消費が速くなり、苗丈が異常に徒長して
線香苗になり易いと言われている。
【0060】しかして、上述のような育苗シート111
用いた育苗装置での育苗により、種籾39の育成を阻害す
る水不足や酸素不足の両方が生じることのないようにす
ることができ、発芽阻害物質を水耕液中に溶かして除去
し、均等な発芽、出芽を促進することが可能となる。
【0061】ここで、本発明に従う育苗方法によるもの
と、従来技術によるものとの発芽率を比較した結果を示
すと、図9のようになり、上述のような育苗を行なうこ
とにより、発芽率を高めて均等な発芽、出芽を可能と
し、その後の成育も優れたものとすることができる。
【0062】また、育苗時に育苗シート111 は、図6で
示したようにロール状に巻かれてコンパクトに纏められ
ており、そのコンパクトな形状の育苗シート111 で多数
の種籾の育苗が可能であるので、育苗に必要なスペース
を小さくすることが可能であり、図10で示すように、
従来技術によるものとを比較すると、育苗面積の大幅な
低減が可能となる。
【0063】図11及び図12において、育苗シート11
1 により育苗された苗は、移植機としての例えば二条田
植え機により田圃に移植される。この田植え機は、略V
字形の一対のハンドル45,45の前端に連結された機枠46
を備え、該機枠46にはフロート47が懸架されている。こ
のフロート47の前上部に延出した機枠46にはエンジン48
が搭載されており、該エンジン48からの動力を伝達する
ミッションや伝動機構を内臓した伝動ケース49がエンジ
ン48から後方に延びるようにしてフロート47上を前後に
延びる機枠46に配設されている。しかも、伝動ケース49
の前後方向中間部からは回転軸50,50が両側方に突出さ
れており、両回転軸50,50の夫々の先端には車輪51,51
が取り付けられている。しかして、エンジン48からの動
力は、回転軸50を介して車輪51,51に伝達される。
【0064】前記ハンドル45,45間には、ロール状に巻
かれて育苗処理が施された一対の育苗シート111 ,111
を載せる移植台521 が設けられる。この移植台521 上の
育苗シート111 ,111 は、一対の送り機構531 ,531
より移植台521 から送り出されるものである。前記送り
機構531 は、育苗シート111 に設けられた上下二列の送
り孔191 に噛合する駆動スプロケット54と、この駆動ス
プロケット54及び移植台521 上でロール状となっている
育苗シート111 間に配置されて送り孔191 に噛合する従
動スプロケット55と、移植台521 上でロール状となって
いる育苗シート111 の外周側に弾発的に接触するテンシ
ョンローラ56とを備えている。
【0065】前記駆動スプロケット54は、機枠46の上方
に配置するようにして該機枠46に支持されたギヤボック
ス57で回転自在に支持されるものであり、ギヤボックス
57に内臓されて駆動スプロケット54に連結されたギヤ機
構(図示せず)には、伝動ケース49内の伝動機構から取
り出された動力が無端状のチェーン等の伝動帯58を介し
て伝達される。また、従動スプロケット55は機枠46で回
転自在に支承され、テンションローラ56は移植台521
夫々回転自在に支承される。
【0066】移植台521 には、シート片171 即ち積層シ
ート131 が剥離された後に駆動スプロケット54で送られ
てくる支持体121 を巻き取るための支持体巻取ローラ59
が配設されており、駆動スプロケット54の回転動力がチ
ェーン等の無端状の伝動帯71を介して伝達される。
【0067】植付け機構60は、送り機構531 における駆
動スプロケット54及び従動スプロケット55間の中間部に
対応して配置されている。ここで、前記植付け機構60
は、前記送り機構531 で送り出された育苗シート111
支持体121 から苗を有するシート片171 を剥がして地中
に植付ける働きをする。
【0068】図13を併せて参照すると明らかのよう
に、前記植付け機構60は、伝動ケース49の後端部で回転
自在に支承されるとともに伝動ケース49内の伝動機構
(図示せず)を介してエンジン48からの動力が伝達され
る軸61と、該軸61が中央部に固着される爪伝動ケース62
と、この爪伝動ケース62の両端で前記軸61と平行な軸線
を有してそれぞれ回転自在に支承されるとともに爪伝動
ケース62に内臓された電動機構(図示せず)を介して軸
61からの動力が伝達される一対の軸63,63と、それらの
軸63,63に基端がそれぞれ固着された一対のアーム64,
64と、それらのアーム64,64の先端に夫々配設される移
植爪65,65とを備えている。
【0069】移植爪65は、アーム64の先端に固着される
針66と、該針66に沿う往復移動を可能として針66に挿着
される苗押し具67を備えている。この苗押し具67には、
アーム64内に挿入される連結部材68が固着されている。
この連結部材68にはアーム64に内臓された駆動機構(図
示せず)が連結され、この駆動機構は軸63に動力を伝達
する伝動機構から動力を受けて作動する。これにより、
苗押し具67は、アーム64の回転動作に同期して往復駆動
されることになる。
【0070】このような植付け機構60によれば、送り機
構531 において従動スプロケット55から駆動スプロケッ
ト54側に送られてくる育苗シート111 の爪掛け孔211
支持体121 側から移植爪65の針66が係合し、軸61,63,
63の回転によるアーム64の回転により、支持体121 から
剥ぎ取られたシート片171 付きの苗が針66により地中に
埋没せしめられる際、苗押し具67が前記シート171 付き
の苗を針66から離脱せしめて地中に埋め込む方向に移動
し、積層シート131 付きの苗が植付けられる。
【0071】しかして、育苗シート111 から離脱した苗
付けのシート片171 を移植爪65の針66で地面に運ぶまで
の過程で針66からシート片171 が落下することを防止す
るために、例えば一対のワイヤあるいはロッドからなる
ガイド部材69(図11及び図13参照)が針66の移動奇
跡に沿ってシート片171 をガイドするようにして機枠46
に取り付けられる。
【0072】なお、送り機構531 によって送られる育苗
シート111 で保持されている苗を図示しないセンサで検
出するようにし、該センサで苗が検出されないときには
送り機構531 による育苗シート111 の送り速度を速める
ようにしてもよい。
【0073】また、実施例1では、水稲の種籾を収納す
る収納凹部の平面形状が図2に示すように育苗シートの
長手方向に対し略垂直方向(上下方向)に沿う楕円形で
ある場合について述べたが、これに限定されず、図31
のように平面形状が円形の収納凹部166 を設ける場合で
もよいし、更に略水平方向に沿う楕円形の収納凹部でも
よく、その形状は特に限定されない。
【0074】次に、上記実施例1の作用について説明す
る。幅方向を上下方向として帯状に延びる支持体121
一面に、積層シート131 が前記支持体121 から剥離する
ことを可能として接着され、収納凹部161 が積層シート
131 に設けられており、種籾等の種苗が収納凹部161
収納された状態で育苗が行なわれるので、土壌充填を不
要として清潔な取扱いが可能となるとともに、軽量かつ
簡素化された育苗シート111 をコンパクトに纏めること
ができ運搬時の労力を軽減することができる。
【0075】また、前記積層シート131 は多孔性シート
141 の片面に補強シート151 を積層した構成となってい
るため、育苗シート111 の爪掛け孔211 に移植爪65の針
65を係合してシート片171 を支持体121 から剥ぎとる
際、シート片171 の側部や下部を切断することなく、確
実に剥ぎとることができ、この部分における欠株を防止
できる。さらに、移植爪65の回転速度を早くして移植ス
ピードを向上しようとすると、移植爪65の針65を係合し
てシート片171 を支持体121 から剥ぎとる際、爪掛け孔
211 に瞬間的に強い力がかかるが、上記と同様な理由よ
りシート片171 の側部や下部を切断することなく、確実
に剥ぎとることができる。
【0076】しかも、育苗シート111 で一度に多量の育
苗ができるので工業的な量産化を図ることが可能とな
り、帯状である育苗シート111 をその長手方向に送るの
が容易である。従って、育苗後の苗を移植することも容
易となり、田植え機の移植機が備える送り機構531 の構
成を単純化して移植作業を行なうことができる。また、
帯状である支持体121 を用いたことにより、苗送りのト
ラブルが生じることもなく、例えば田植え時の欠株発生
を防止することができる。
【0077】育苗及び移植時には、育苗シート111 がロ
ール状に巻かれているので、育苗シート111 をよりコン
パクトに纏めることができ、育苗に必要な面積を減少す
ることが可能となるともに、運搬作業をより容易とし、
育苗シート111 の田植え機等の移植機へのセットを容易
とすることができる。
【0078】また、育苗シート111 は、積層シート131
が外周側に位置するようにしてロール状に巻かれるの
で、各収納凹部161 の種籾から出た根が相互に絡みつく
ことを極力回避するとともに、各シート片171 の剥離を
ロール状の育苗シート111 の外方側から行なうことがで
きることにより剥離作業が容易となる。
【0079】更に、育苗時において、収納凹部161 が積
層シート131 の上部に設けられていることにより、種苗
が育苗シート111 から上方に成育することを促進するこ
とができ、ほとんど全ての種苗を正常に成育させること
により、移植時に欠株が生じることを極力防止すること
ができる。しかも、収納凹部161 の上端が積層シート13
1 の上端に近接して配置されるか、積層シート131 の上
端で開口されていることにより、苗育成及び発芽(催
芽)がより容易となり、その成長方向を上方に向けて一
定することができる。さらに、収納凹部161 が、該収納
凹部161 に収納される種苗の姿勢を略上下とするために
縦長の楕円形に形成されるものであり、これによって発
芽(催芽)及び成育方向を一定にし、苗の育成をより正
常とすることができる。
【0080】即ち、図8に関連して説明したように、幼
芽は種籾の上部又は横に位置することが重要であり、上
述のように種苗の姿勢を規制することによって苗の成育
を正常化することができる。それに加えて、積層シート
131 を複数のシート片171 に分離するためのスリット18
1 が積層シート131 に設けられていることにより、相互
い隣接する種籾の根が相互に絡みつくことが極力抑制さ
れ、各スリット181 に遮蔽部材23が夫々挿入されている
ことにより、隣接する相互の種籾の絡み付きがより確実
に防止される。従って、田植え時に移植爪65の針66によ
って支持体121から苗付きのシート片171 を容易に剥ぎ
とることができので、正常な田植えができ、根の育成を
助けることができる。
【0081】しかも、育苗時に水耕栽培を用いることに
より、苗の育成が簡素化され、育苗管理も容易となり、
その上、育苗シート111 を用いた水耕栽培により育苗装
置の構成を簡略化し、育苗コストを低下させて工業化を
図ることができる。
【0082】また、田植え機などの移植機による移植時
には、育苗シート111 の支持体121に、該支持体121
その長手方向に送るための送り孔191 が夫々設けられて
いることにより、移植機の送り機構531 を簡素化するこ
とが可能となるとともに育苗シート111 の送り速度を容
易に調整可能となり、欠株が生じることを極力防止する
ことが可能となる。
【0083】さらに、複数の送り孔191 が等間隔に並ん
で配置されていることにより、育苗シート111 の送り速
度をほぼ一定に維持することが可能であり、また送り孔
191が支持体121 の上下両側に夫々一列に並んで設けら
れていることにより、育苗シート111 の移植時の姿勢を
ほぼ一定に保つことができ、それにより移植作業を円滑
とすることができる。
【0084】なお、移植機の植付け機構60による植付け
時には、該植付け機構60による移植爪65の針66を積層シ
ート131 の下部に設けられている爪掛け孔211 に係合せ
しめるのであるが、スリット181 が積層シート131 の長
手方向に略等間隔をあけた位置に設けられていることに
より、苗をそれぞれ有するシート片171 を支持体121
ら剥離することが容易となる。また、積層シート131
下端部が支持体121 の下端から突出され、爪掛け孔211
が、その少なくとも一部を支持体121 の下端よりも下方
に配置して積層シート131 に設けられていることによ
り、移植爪65の針66を爪掛け孔211 に係合することが容
易となり、さらに前記針66は育苗シート111 の爪掛け孔
211 に、支持体121 が係合するものであるので、シート
片171 を支持体121 から容易に剥がすことができ、シー
ト片171 即ち苗の移植を円滑に行なうことができる。こ
の際、支持体121 をそのまま長手方向に送るための送り
孔191 が、支持体121 の長手方向に沿って前記スリット
181 にほぼ対応した位置で、支持体121 に設けられてい
ることにより、移植爪65の針66が送り孔191 に係合して
しまうことが避けられ、シート片171 の地中への埋設、
即ち移植がより確実となる。
【0085】(実施例2)図14、図15及び図16を
参照する。ここで、図13は実施例2に係る育苗シート
の側面図、図14は同育苗シートの斜視図、図15は図
13のX−X線に沿う拡大断面図である。また、本実施
例2における各部材の材質,厚みは、実施例1と同様と
する。
【0086】育苗シート112 は、幅方向を上下方向とし
て帯状に延びる薄い支持体122 と、この支持体122 の片
面に該支持体122 に対し剥離することが可能となるよう
に接着された積層シート132 とから構成される。ここ
で、積層シート132 は、連続気孔を有する多孔性シート
142 と、この多孔性シート142 の前記支持体122 とは反
対側の面に取り付けられた補強シート152 とから構成さ
れている。
【0087】前記積層シート132 の幅は支持体122 の幅
より小さく形成されており、積層シート132 は、その上
下に支持体122 の上下両側部が露出するように支持体12
2 に接着されている。前記積層シート132 の上部には、
種苗例えば水稲の種籾を収納する収納凹部162 が、支持
体122 の一端が閉塞端となるようにして、支持体122
長手方向に等間隔をあけて設けられている。ここで、前
記収納凹部162 の形状は、該収納凹部162 に収納される
種籾の姿勢を略水平に規制すべく略楕円状になってい
る。
【0088】前記積層シート132 には、該積層シート13
2 を複数のシート片172 に分離することを可能とするス
リット182 が、各収納凹部162 間の中央部に位置するよ
うにして積層シート132 の長手方向にほぼ等間隔をあけ
た位置に積層シート132 の幅方向即ち上下方向全長にわ
たって設けられている。前記支持体122 の上部及び下部
には、該支持体122 をその長手方向に送るための送り用
係止部としての四角形状の送り孔192 が複数個それぞれ
一列に並んで設けられている。それらの送り孔192 は、
前記スリット182 にほぼ対応して配置される。
【0089】各収納凹部162 にほぼ対応する位置で積層
シート132 の上下方向中間部には、移植爪65の針66(図
13参照)を係合せしめるべく、例えば上下方向に長く
延びるスリット状の爪掛け孔212 が複数設けられてい
る。また、各爪掛け孔212 の下端には、前記針66を爪掛
け孔212 に係合せしめて支持体122 からシート片172
剥離する際にシート片172 が破れることを防止するため
に、例えば合成樹脂製のテープ等の比較的固くかつ薄い
部材を切断して形成される薄片状のストッパ72が装着さ
れている。
【0090】このような育苗シート112 を用いた育苗及
び移植時に、該育苗シート112 は、積層シート132 を内
周側にしてロール状に巻かれることになり、そのように
巻くことにより、収納凹部192 からの種苗の脱落を防止
することができる。
【0091】上記実施例2の変形例として、前記育苗シ
ート112 の上下位置を逆とし、スリット状の爪掛け孔21
2 を収納凹部とし、楕円状の収納凹部192 を爪掛け孔と
して用いるようにしてもよく、その際、ストッパ72はス
リット状の収納凹部には装着されず、必要であれば楕円
状である爪掛け孔の下部に装着されればよい。
【0092】(実施例3)図17、図18、図19及び
図20を参照する。ここで、図17は実施例3に係る育
苗シートの側面図、図18は同育苗シートの斜視図、図
19は図17のX−X線に沿う拡大断面図、図20は図
17のY−Y線に沿う拡大断面図である。また、本実施
例3における各部材の材質,厚みは、実施例1と同様と
する。
【0093】育苗シート113 は、幅方向を上下方向とし
て帯状に延びる薄い支持体123 と、この支持体123 の片
面に該支持体123 に対し剥離することが可能となるよう
に接着された積層シート133 とから構成される。ここ
で、積層シート133 は、連続気孔を有する多孔性シート
143 と、この多孔性シート143 の前記支持体123 とは反
対側の面に取り付けられた補強シート153 とから構成さ
れている。
【0094】前記積層シート133 は、その上下両端を支
持体123 の上下両端にほぼ合わせて支持体123 に接着さ
れている。前記積層シート133 の上部には、種苗例えば
水稲の種籾を収納する収納凹部163 が、支持体123 の一
端が閉塞端となるようにして支持体123 の長手方向に等
間隔をあけて設けられている。ここで、前記収納凹部16
3 の形状は、該収納凹部163 に収納される種籾の縦径と
ほぼ同等かそれ以上として縦長の楕円状になっている。
【0095】前記積層シート133 には、該積層シート13
3 を複数のシート片173 に分離することを可能とするス
リット183 が、各収納凹部163 間の中央部に位置するよ
うにして積層シート133 の長手方向にほぼ等間隔をあけ
た位置で積層シート133 の幅方向即ち上下方向全長にわ
たって設けられている。また、支持体123 の上部及び下
部に設けられている送り孔193 に対応した孔203 がそれ
ぞれ設けられている。
【0096】各収納凹部163 にほぼ対応する位置で積層
シート133 の下部には、移植爪65の針66(図13参照)
を係合せしめるべく円形の爪掛け孔213 が設けられ、支
持体123 の下部には、それらの爪掛け孔213 から支持体
123 の下端縁までの切欠け部223 が設けられている。
【0097】このような育苗シート113 を用いた育苗及
び移植時に、該育苗シート113 は、積層シート133 を内
周側にしてロール状に巻かれることになり、上記実施例
1と同様の効果を得ることができる。
【0098】(実施例4)図21、図22、図23及び
図24を参照する。ここで、図21は実施例4に係る育
苗シートの側面図、図22は同育苗シートの斜視図、図
23は図21のX−X線に沿う拡大断面図、図24は図
21のY−Y線に沿う拡大断面図である。また、本実施
例4における各部材の材質,厚みは、実施例1と同様と
する。
【0099】育苗シート114 は、幅方向を上下方向とし
て帯状に延びる薄い支持体124 と、この支持体124 の片
面に該支持体124 に対し剥離することが可能となるよう
に接着された積層シート134 とから構成される。ここ
で、積層シート134 は、連続気孔を有する多孔性シート
144 と、この多孔性シート144 の前記支持体124 とは反
対側の面に取り付けられた補強シート154 とから構成さ
れている。
【0100】前記積層シート134 は、その下部を支持体
124 の下端から突出させるようにして支持体124 に接着
されている。前記積層シート134 の上部には、種苗例え
ば水稲の種籾を収納する縦長の収納凹部164 が、支持体
124 の一端が閉塞端となるようにして、支持体124 の長
手方向に等間隔をあけて設けられている。前記積層シー
ト134 には、該積層シート134 を複数のシート片174
分離することを可能とするスリット184 が、各収納凹部
164 間の中央部に位置するようにして積層シート134
長手方向にほぼ等間隔をあけた位置で積層シート134
幅方向即ち上下方向全長にわたって設けられている。
【0101】前記支持体124 の上部及び下部には、該支
持体124 をその長手方向に送るための円形の送り孔194
が複数個、各スリット184 にほぼ対応するようにしてそ
れぞれ一列に並んで設けられている。前記積層シート13
4 の下部には、支持体124 の下部に設けられている送り
孔194 に対応した孔203 がそれぞれ設けられている。各
収納凹部164 にほぼ対応する位置において支持体124
下端から突出した積層シート134 の下端部には、移植爪
65の針66(図13参照)を係合せしめるべく円形の爪掛
け孔214 が設けられている。
【0102】このような育苗シート114 を用いた育苗及
び移植時に、該育苗シート114 は、積層シート134 を内
周側にしてロール状に巻かれることになり、上記実施例
1あるいは実施例2と同様の効果を得ることができる。
【0103】(実施例5)本発明の実施例5として、例
えば育苗シート111 (他の育苗シート112 〜114も同様
であるので、実施例1における部材の付番をもって説明
し、他の実施例における部材の付番を省略する)が、図
25で示すように、育苗及び移植時に、全体として矩形
状となるように蛇行して折り畳まれるようにしてもよ
い。この際、育苗シート111 を蛇行して折り畳んだまま
では、積層シート131 が接触したままとなるので、積層
シート131 相互間に、紙や合成樹脂からなるシート状の
遮蔽部材を挟み込むようにして、育苗時に苗の根が絡み
つくことを防止するようにしてもよい。
【0104】このような育苗シート111 によって例えば
田植えを行なうときには、例えば田植え機には、図26
及び図27で示すような移植台522 及び送り機構532
設けられる。これらの図において、移植台522 は、その
周縁に壁74を有した矩形の箱形に形成され、矩形状に折
り畳まれた育苗シート111 が前記移植台522 上に載置さ
れる。
【0105】前記移植台522 の前端で壁74には、育苗シ
ート111 を移植台522 から引き出すための開口部74aが
設けられ、移植台522 の前後方向中間部には、矩形状と
なっている育苗シート111 の前端両側に係合して移植台
522 上での育苗シート111 の前端位置を規制する規制部
75,75が夫々設けられている。また、矩形状となってい
る育苗シート111 の後端には、シート押し具76が当接さ
れている。シート押し具76は、ストッカ送り機構771
より移植台522 上を前後方向に駆動される。
【0106】前記ストッカ送り機構771 は、移植台522
の一側方に配置されるものであり、モータ78により回転
駆動される駆動プーリ79と、該駆動プーリ79から後方側
に間隔をあけた位置で自由に回転する従動プーリ80と、
駆動プーリ79及び従動プーリ80に巻き掛けられる無端状
のベルト81とを備えている。駆動プーリ79及び従動プー
リ80は、それらの回転軸線を上下方向として配置されて
いる。
【0107】前記移植台522 には、その前後方向に延び
る一対のガイド孔82が設けられており、それらのガイド
孔82を上下に貫通する連結板83がシート押し具76に固着
されている。それらの連結板83の下には移動板84に固定
的に連結される。従って、モータ78によりベルト81即ち
移動板84を移植台522 の前後に走行せしめることが可能
であり、それによりシート押し具76により、移植台522
上での育苗シート111が前後方向に駆動されることにな
る。
【0108】前記送り機構532 は、育苗シート111 に設
けられた上下二列の送り孔191 に噛合する駆動スプロケ
ット86と、該駆動スプロケット86との間で育苗シート11
1 に張力を与えて緩みをとるための従動スプロケット87
と、該従動スプロケット87との間に育苗シート111 を挟
むローラ88と、該ローラ88を従動スプロケット87側に付
勢するバネ89とを備え、移植爪65が駆動及び従動スプロ
ケット87側に配置される。また、移植台522 の開口部74
aに対応する位置には、育苗シート111 の倒れを防止す
るための一対の姿勢保持ローラ90,90が配置されてい
る。
【0109】移植爪65によりシート片171 が剥取られて
駆動スプロケット86から送り出された支持体121 は、後
方側に傾斜したガイドローラ91に巻回され、さらに前方
側に傾斜してモータ93により駆動される支持体巻取ロー
ラ92に巻き取られる。
【0110】このような構成により、育苗シート111
送り出すようにすると、田植え機等の移植機による移植
時に、育苗シート111 を送るにつれて生じた移植台522
の空きスペースに、育苗シート111 を補充することがで
き、移植台522 での苗の補充が容易となる。
【0111】図28は、ストッカ送り機構772 及び支持
体巻取部の変形例を示す。ストッカ送り機構772 は、モ
ータ78´により回転駆動される駆動プーリ79´と、この
駆動プーリ79´から後方側に間隔をあけた位置で自由に
回転する従動プーリ80´と、前記駆動プーリ79´及び従
動プーリ80´に巻き掛けられる無端状のベルト81´とを
備えている。駆動プーリ79´及び従動プーリ80´は、そ
れらの回転軸線を略水平として配置される。
【0112】前記移植台522 のガイド孔82,82を貫通し
てシート押し具76に夫々固着された連結板83,83は、ベ
ルト81´に固く連結された移動板84´に固定的に連結さ
れている。この移動板84´は、移植台522 の一側方で前
後方向に延びるガイドロック94により前後方向の移動を
案内される。また、移植爪65によりシート片171 が剥取
られて駆動スプロケット86から送り出された支持体121
は、前方側に傾斜したガイドローラ95,96に順次巻回さ
れ、上下に伸びる軸線を有した支持体巻取ローラ92´に
巻き取られる。
【0113】なお、図26〜図28における駆動スプロ
ケット86のモータ並びに支持体巻取ローラ92,92´のモ
ータ93に代えて、図11及び図12において駆動スプロ
ケット55及び支持体巻取ローラ59を駆動するために用い
たスプロケット等の無端伝動機構を介してエンジン48か
らの動力を駆動スプロケット86及び支持体巻取ローラ9
2,92´に伝達するようにしてもよい。また、ストッカ
送り機構771 ,772 のモータ78,78´を図11及び図1
2に示した植え付け機構60に連動、連結された伝動機構
で置き換えてもよい。
【0114】(実施例6)図29及び図30を参照す
る。ここで、図29は本実施例6に係る育苗シートの斜
視図、図30は図29の育苗シートを広げた状態の斜視
図である。
【0115】育苗シート115 は、幅方向を上下方向とし
て帯状に延びる薄い支持体125 と、この支持体125 の片
面に該支持体125 に対し剥離することが可能となるよう
に接着された積層シート135 とから構成される。ここ
で、積層シート135 は、連続気孔を有する多孔性シート
145 と、この多孔性シート145 の前記支持体125 とは反
対側の面に取り付けられた補強シート155 とから構成さ
れている。
【0116】前記積層シート135 は、上記実施例1にお
けるシート片175 とほぼ同等の形状を有するように形成
されており、相互間に等間隔をあけるようにして支持体
125に接着されている。即ち、実施例6では、実施例1
で積層シート131 に設けられていたスリット181 が不要
となる。前記積層シート135 の上部には、種苗例えば水
稲の種籾を収納する縦長の収納凹部165 が、支持体125
の一端が閉塞端となるようにして、支持体125 の長手方
向に等間隔をあけて設けられている。また、各収納凹部
165 にほぼ対応する位置において支持体125 の下端から
突出した積層シート135 の下端部には、移植爪65の針66
(図13参照)を係合せしめるべく円形の爪掛け孔215
が設けられている。
【0117】前記支持体125 の上部及び下部には、該支
持体125 をその長手方向に送るための円形の送り孔195
がそれぞれ一列に並んで設けられている。それらの送り
孔195 ,195 相互間の間隔は、相互に隣接する位置にあ
る積層シート135 ,135 間の間隔の1/2に設定され
る。
【0118】実施例6に係る育苗シート115 は、その育
苗及び移植時において、図29で示すように折り畳まれ
る。即ち、育苗シート115 における支持体125 は、積層
シート135 ,135 相互間に対応する部分を折り返し部12
aとして折り畳まれることになり、育苗及び移植時に
は、折り畳んだ状態での育苗シート115 がロール状に巻
かれたり、図25(実施例5)のように蛇行して折り畳ま
れたりすることになる。この際、折り畳んだ状態でも送
り孔195 の位置を一致させることができ、育苗シート11
5 を長手方向に送ることが可能である。
【0119】このような育苗シート115 は、育苗及び移
植時にロール状に巻付けたり、蛇行して折り畳んだりし
て、上記各実施例と同様の育苗装置及び移植機を用いた
育苗及び移植が可能である。しかして、実施例6の場
合、積層シート135 ,135 相互の間隔を略一定とするこ
とができるので、収納凹部165 に種苗を収納した状態で
育苗シート115 を地中に直接植え付けて直播き栽培を行
なっても株間の間隔を略一定に保つことができ、移植機
が不要となり、また育苗装置も不要となるので大幅なコ
ストダウンを図ることができる。
【0120】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載され本発明を逸脱することなく種々
の設計変更を行なうことが可能である。
【0121】例えば、収納凹部は、楕円形やスリット状
のものに限定されず、円形、角形、多角形等の形状であ
ってもよい。爪掛け孔も円形や楕円形に限定されず、角
形、多角形及びスリット形状であってもよい。また、支
持体を送るための送り用係止部は送り孔に限らず、凹凸
部であってもよく、スリットに遮蔽部材を挿入するのに
代えて、シート片の両側を焼くようにしてもよい。更
に、移植機の伝動駆動系は、上述の実施例の構成に限定
されるものではなく、各種の伝達経路が考えられる。
【0122】又、育苗時に積層シートを内周側としてロ
ール状に育苗シートを巻いておき、移植時には積層シー
トが外周側となるように巻き直すようにしてもよい。そ
うすれば、育苗時に収納凹部からの種苗の脱落を回避
し、移植時には苗の有無を確認し易くして確実な移植を
行なうことが可能である。これとは逆に、育苗に積層シ
ートを外周側としてロール状に育苗シートを巻いてお
き、移植時には積層シートが内周側となるようにして巻
き直すようにしてもよい。
【0123】更に、上記各実施例では、各収納凹部に種
苗を1つずつ収納せしめるようにしたが、各収納凹部に
複数の種苗を収納せしめることも可能である。
【0124】更には、上記各実施例では、積層シート
を、多孔性シートと、支持体とは反対側の多孔性シート
の片面に形成した補強シートとから構成する場合につい
て述べたが、これに限らない。例えば、積層シートを、
多孔性シートと支持体と同じ側の多孔性シートの片面に
形成した補強シートとから構成する場合、あるいは多孔
性シートと該多孔性シートの両面に形成された補強シー
トとから構成する場合が挙げられる。
【0125】また、本明細書の特許請求の範囲の請求項
1に記載の発明は、下記1.に示す通りである。しかし
て、本明細書の特許請求の範囲には記載されていない
が、前記「課題を解決するための手段」の欄に記載した
各手段1〜手段16を採用した構成とすることにより、以
下に述べる作用を有する。なお、付番は図1〜図4に記
載された部材の符号をもって説明し、他の部材は便宜上
省略する。
【0126】1.幅方向を上下方向として帯状に延びる
支持体121 と、この支持体121 の主面に取り付けられた
積層シート131 を具備し、前記積層シート131 が、連続
気孔を有する多孔性シート141 と、この多孔性シート14
1 の少なくとも片面に取り付けられた、織布又は不織布
からなる補強シート151 とを有し、前記積層シート151
に種苗を収納する収納凹部161 が少なくとも設けられて
いることを特徴とする育苗シート111
【0127】(作用)幅方向を上下方向として帯状に延
びる支持体121 の一面に、積層シート131 が前記支持体
121 から剥離することを可能として接着され、収納凹部
161が積層シート131 に設けられており、種籾等の種苗
が収納凹部161 に収納された状態で育苗が行なわれるの
で、土壌充填を不要として清潔な取扱いが可能となると
ともに、軽量かつ簡素化された育苗シート111 をコンパ
クトに纏めることができて運搬時の労力を軽減すること
ができる。また、前記積層シート131 は連続気孔を有す
る多孔性シート141 の少なくとも片面に補強シート151
を積層した構成となっているため、育苗シート111 の爪
掛け孔211 に移植爪の針を係合してシート片171 を支持
体から剥ぎとる際、シート片171 の側部や下部を切断す
ることなく、確実に剥ぎ取ることができ、この部分にお
ける欠株を防止できる。さらに、移植爪の回転速度を早
くして移植スピードを向上しようとすると、移植爪の針
を係合してシート片171 を支持体121 から剥ぎとる際、
爪掛け孔211 に瞬間的に強い力がかかるが、上記と同様
な理由よりシート片171 の側部や下部を切断することな
く、確実に剥ぎ取ることができる。しかも、育苗シート
111 で一度に多量の育苗ができるので工業的な量産化を
図ることが可能となり、帯状である育苗シート111 をそ
の長手方向に送るのが容易である。従って、育苗後の苗
を移植することも容易となり、田植え機の移植機が備え
る送り機構の構成を単純化して移植作業を行なうことが
できる。また、帯状である支持体121 を用いたことによ
り、苗送りのトラブルが生じることもなく、例えば田植
え時の欠株発生を防止することができる。
【0128】2.前記支持体121 に、該支持体121 をそ
の長手方向に送るための送り用係止部としての送り孔19
1 が少なくとも一列に並んで設けられることを特徴とす
る前記1.記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、支持体12
1 に、該支持体121 をその長手方向に送るための送り孔
191 が少なくとも一列に並んで設けられるので、移植機
の送り機構を簡素化することが可能となり、育苗シート
111 の送り速度を容易に調整することができるとともに
欠株が生じることを極力防止することが可能となる。ま
た、送り孔191 を等間隔に配置した場合には、育苗シー
ト111 の送り速度をほぼ一定に維持することができる。
【0129】3.前記送り孔191 が、支持体の上下両側
にそれぞれ設けられることを特徴とする前記2.記載の
育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、送り孔19
1 が、支持体121 の上下両側に夫々設けられるので、育
苗シート111 の移植時の姿勢をほぼ均一に保つことがで
き、それにより移植作業をより円滑とすることができ
る。
【0130】4.積層シート131 を複数のシート片171
に分離することを可能とするスリット181 が、前記積層
シート131 の長手方向にほぼ等間隔の位置で上下に長く
延びるように設けられていることを特徴とする前記1.
記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、帯状に形成さ
れた積層シート131 を複数のシート片171 に分離するこ
とを可能とするスリット181 が、前記積層シート131
長手方向にほぼ等間隔の位置で上下に長く延びるように
設けられているので、支持体121 からの苗付きのシート
片171 の剥離が容易となるとともに、育苗時に根の絡み
付きを極力防止することができる。
【0131】5.支持体121 をその長手方向に送るため
の送り孔191 が、前記支持体121 の長手方向に沿って前
記スリット181 にほぼ対応した位置で、前記支持体121
に設けられていることを特徴とする前記4.記載の育苗
シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、支持体121
その長手方向に送るための送り孔191 が、前記支持体12
1 の長手方向に沿って前記スリット181 にほぼ対応した
位置で、前記支持体121 に設けられているので、移植機
の移植爪で積層シート131 を支持体121 から剥離せしめ
るときに移植爪が送り孔191 に係合することを避け、確
実な移植が可能となる。
【0132】6.積層シート131 の下端部が、支持体12
1 の下端から突出されることを特徴とする前記1.記載
の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、積層シート13
1 の下端部が、支持体121 の下端から突出されるので、
積層シート131 を支持体121 から剥離するのが容易とな
る。
【0133】7.前記収納凹部161 が積層シート131
上部に設けられていることを特徴とする前記1.記載の
育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、収納凹部161
が積層シート131 の上部に設けられているので、育苗時
に種苗が育苗シート111 から上方に成育することを促進
でき、ほとんど全ての種苗を正常に成育させ、移植時に
欠株が生じることを極力防止することができる。
【0134】8.前記収納凹部161 が、該収納凹部161
に収納される種苗の姿勢を略上下又は略水平に規制する
形状に形成されていることを特徴とする前記1.記載の
育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、収納凹部161
が、該収納凹部161 に収納される種苗の姿勢を略上下ま
たは略水平に規制する形状に形成されているので、発芽
及び生育方向を一定にし、苗の育成をより正常化するこ
とができる。
【0135】9.前記スリット181 に、該スリット181
の両側のシート片171 を相互に区画する遮蔽部材23が配
設されていることを特徴とする前記4.記載の育苗シー
ト111 。 (作用)こうした構成にすることにより、スリット181
に、該スリット181 の両側のシート片171 を相互に区画
する遮蔽部材23が配設されているので、隣接相互の種籾
の絡みつきがより確実に防止され、シート片171 から確
実に分離して移植を行なうことができ、また根の育成を
助けることができる。
【0136】10.育苗及び移植時にロール状に巻かれて
いることを特徴とする前記1.記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、育苗シート11
1 が育苗及び移植時にロール状に巻かれているので、育
苗シート111 をコンパクトにまとめることができ、育苗
装置の小形化を図るとともに移植機への育苗シート111
のセットが容易となる。
【0137】11.積層シート131 が外周側に配置されて
いることを特徴とする前記10.記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、積層シート13
1 が外周側に配置されて育苗シート111 がロール状に巻
かれているので、各収納凹部161 の種苗から出た根が相
互に絡みつくことを極力回避するとともに、ロール状の
育苗シート111の外方側から積層シート131 を剥離する
ことができ、剥離作業が容易となる。
【0138】12.積層シート131 が内周側に配置されて
いることを特徴とする前記10.記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、積層シート13
1 が内周側に配置されて育苗シート111 がロール状に巻
かれているので、収納凹部161 からの種苗の脱落を防止
することができる。
【0139】13.育苗及び移植時には、全体として矩形
状となるように蛇行して折り畳まれることを特徴とする
前記1.記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、育苗及び移植
時には、育苗シート111 が全体として矩形状となるよう
に蛇行して折り畳まれるので、育苗シート111が送られ
るにつれて生じた空きスペースを詰めるようにして育苗
シート111 を移動せしめることによって育苗シート111
を補充することが可能となり、移植台での苗の補充構造
が簡単となる。
【0140】14.積層シート131 の下部に、移植時に移
植爪65を係合せしめる爪掛け孔211が設けられているこ
とを特徴とする前記1.記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、積層シート13
1 の下部に、移植時に移植爪65を係合せしめる爪掛け孔
211 が設けられているので、積層シート131 の支持体12
1 からの剥離作業を容易とすることができる。
【0141】15.積層シート131 の下端部が支持体121
の下端から突出して設けられ、爪掛け孔211 が、その少
なくとも一部を支持体121 の下端よりも下方に配置して
積層シート131 に設けられることを特徴とする前記14.
記載の育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、積層シート13
1 の下端部が支持体121 の下端から突出して設けられ、
爪掛け孔211 が、その少なくとも一部を支持体121 の下
端よりも下方に配置して積層シート131 に設けられるの
で、移植爪65により積層シート131 の剥離がより容易と
なり、また冠根等の根が支持体121 よりも下方に張出し
易くなり、苗の成長が促進される。
【0142】16.収納凹部161 の上端が積層シート131
の上端に近接して配置されるか、あるいは積層シート13
1 の上端で開口されることを特徴とする前記7.記載の
育苗シート111 。 (作用)こうした構成にすることにより、収納凹部161
の上端が積層シート131 の上端に近接して配置される
か、あるいは積層シート131 の上端で開口されるので、
苗の育成及び発芽が容易となり、成育方向も一定に揃え
ることができる。
【0143】更に、本明細書の特許請求の範囲の請求項
4に記載の発明は、下記17.に示す通りである。しかし
て、本明細書の特許請求の範囲には記載されていない
が、下記手段を採用した構成とすることにより、以下に
述べる作用を有する。
【0144】17.連続気孔を有する多孔質の材料からな
る長尺のブロックを形成工程と、前記ブロックを厚さ3
〜10mmにスライス加工して多孔性シート141 を形成
する工程と、前記多孔性シート141 と織布又は不織布か
らなる補強シート151 を接着して積層シート131 を形成
する工程と、支持体121 と前記積層シート131 を相互に
接着する工程と、前記積層シート131 に打ち抜き加工を
行ない種苗を収納する収納凹部161 を形成する工程とを
具備することを特徴とする育苗シートの製造方法。 (作用)こうした構成にすることにより、支持体121
積層シート131 が接着されてなる育苗シート111 を、移
植時に支持体121 からの積層シート131 の剥離を容易と
して合理的に製造することが可能である。
【0145】18.支持体121 及び積層シート131 を相互
に接着する工程で、支持体121 及び積層シート131 の対
向面の一部を相互に接着することを特徴とする前記17.
記載の育苗シートの製造方法。 (作用)こうした構成にすることにより、支持体121
び積層シート131 を相互に接着する工程で、支持体121
及び積層シート131 の対向面の一部を相互に接着するの
で、積層シート131 を支持体121 から剥離するのに要す
る力を低減することができるとともに、支持体121 で必
要とする引張り強度を低減することができる。
【0146】更には、本発明は、上述した項目の内容の
一部を適宜取り入れることにより、下記のような育苗方
法、栽培方法、移植機に応用可能である。
【0147】19.前記10.ないし13.のいずれかに記載
の育苗シート111 の収納凹部161 に収納した種苗を、水
耕栽培により育苗することを特徴とする育苗方法。 (作用)この育苗方法によれば、育苗シート111 の収納
凹部161 に収納した種苗を、水耕栽培により育苗するの
で、苗の育成が簡素化され、育苗管理も容易となり、育
苗装置の構成を簡略化して育苗コストを低下させ、工業
化を図ることができる。
【0148】20.前記1.記載の育苗シート111 を、そ
の収納凹部161 に種苗を収納した状態で地中に直接植え
付けて直播き栽培を行なうことを特徴とする栽培方法。 (作用)この栽培方法によれば、育苗シート111 を、そ
の収納凹部161 に種苗を収納した状態で地中に直接植え
付けて直播き栽培を行なうため、移植機が不要となりま
た育苗装置も不要となるので、大幅なコストダウンを図
ることができ、田植え等の移植作業が向上する。
【0149】21.前記1.記載の育苗シート111 を載せ
る移植台521 と、この移植台521 上から育苗シート111
を送り出す送り機構531 と、この送り機構531 で送り出
された育苗シート111 の支持体121 から積層シート131
を剥して地中に植え付ける植付け機構60とを具備するこ
とを特徴とする移植機。 (作用)この移植機によれば、育苗シート111 を用いる
にあたって移植機の構造を簡素化,小型軽量化し、苗の
移植を容易とするとともに植えた苗の欠株発生を防止す
ることができる。
【0150】22.前記14.又は15.記載の育苗シート11
1 の爪掛け孔211 に、支持体121 側から移植爪65を係合
して積層シート131 を支持体121 から剥がす植付け機構
60を具備することを特徴とする移植機。
【0151】(作用)この移植機によれば、苗付きの積
層シート131 を支持体121 から剥離するのがより容易と
なり、より小さな力で積層シート131 を支持体121 から
剥離することができる。
【0152】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、以
下の効果を有する。
【0153】幅方向を上下方向として帯状に延びる支持
体の一面に、積層シートが前記支持体から剥離すること
を可能として接着され、収納凹部が積層シートに設けら
れており、種籾等の種苗が収納凹部に収納された状態で
育苗が行なわれるので、土壌充填を不要として清潔な取
扱いが可能となるとともに、軽量かつ簡素化された育苗
シートをコンパクトに纏めることができて運搬時の労力
を軽減することができる。また、前記積層シートは連続
気孔を有する多孔性シートの少なくとも片面に補強シー
トを積層した構成となっているため、育苗シートの爪掛
け孔に移植爪の針を係合してシート片を支持体から剥ぎ
とる際、シート片の側部や下部を切断することなく、確
実に剥ぎ取ることができ、この部分における欠株を防止
できる。さらに、移植爪の回転速度を早くして移植スピ
ードを向上しようとすると、移植爪の針を係合してシー
ト片を支持体から剥ぎとる際、爪掛け孔に瞬間的に強い
力がかかるが、上記と同様な理由よりシート片の側部や
下部を切断することなく、確実に剥ぎ取ることができ
る。
【0154】しかも、育苗シートで一度に多量の育苗が
できるので工業的な量産化を図ることが可能となり、帯
状である育苗シートをその長手方向に送るのが容易であ
る。従って、育苗後の苗を移植することも容易となり、
田植え機の移植機が備える送り機構の構成を単純化して
移植作業を行なうことができる。また、帯状である支持
体を用いたことにより、苗送りのトラブルが生じること
もなく、例えば田植え時の欠株発生を防止することがで
きる。
【0155】更に、支持体に積層シートが接着されてな
る育苗シートを、移植時に支持体からの積層シートの剥
離を容易として合理的に製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る育苗シートの側面図。
【図2】図1の育苗シートの斜視図。
【図3】図1のX−X線に沿う拡大断面図。
【図4】図1のY−Y線に沿う拡大断面図。
【図5】図1のZ−Z線に沿う拡大断面図。
【図6】ロール状に巻かれた状態の育苗シートの斜視
図。
【図7】育苗装置の縦断側面図。
【図8】種籾から育苗過程を順次説明するための図。
【図9】催芽率の比較結果を示す図。
【図10】育苗面積の比較結果を示す図。
【図11】田植え機の側面図。
【図12】田植え機の平面図。
【図13】植付け機構の一部構成を簡略化して示す側面
図。
【図14】本発明の実施例2に係る育苗シートの側面
図。
【図15】図14の育苗シートの斜視図。
【図16】図14のX−X線に沿う拡大断面図。
【図17】本発明の実施例3に係る育苗シートの側面
図。
【図18】図17の育苗シートの斜視図。
【図19】図17のX−X線に沿う拡大断面図。
【図20】図17のY−Y線に沿う拡大断面図。
【図21】本発明の実施例4に係る育苗シートの側面
図。
【図22】図21の育苗シートの斜視図。
【図23】図21のX−X線に沿う拡大断面図。
【図24】図21のY−Y線に沿う拡大断面図。
【図25】本発明の実施例5に係る育苗シートの斜視
図。
【図26】図25の育苗シートに適用した移植台及び送
り機構の簡略化した平面図。
【図27】図26のX−X線に沿う断面図。
【図28】ストッカ送り機構及び支持体巻取部の変形例
を示す図26に対応した平面図。
【図29】本発明の実施例6に係る育苗シートの斜視
図。
【図30】図29の育苗シートを広げた状態での斜視図。
【図31】収納凹部の平面形状を円形した育苗シートの
斜視図。
【符号の説明】
111 ,112 ,113 ,114 ,115 …育苗シート、 121 ,122 ,123 ,124 ,125 …支持体、 131 ,132 ,133 ,134 ,135 …積層シート、 141 ,142 ,143 ,144 ,145 …多孔性シート、 151 ,152 ,153 ,154 ,155 …補強シート、 161 ,162 ,163 ,164 ,165 ,166 …収納凹部、 171 ,172 ,173 ,174 …シート片、 181 ,182 ,183 ,184 …スリット、 191 ,192 ,193 ,194 ,195 …送り用係止部としての
送り孔、 211 ,212 ,213 ,214 ,215 …爪掛け孔、 23…遮蔽部材、 521 ,522 …移植台、 531 ,532 …送り機構、 60…植付け機構、 65…移植爪。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 義明 宮城県登米郡南方町畑岡9番地 株式会社 パディ研究所内 (72)発明者 大竹 恒男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 福住 泰美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 磯山 重孝 埼玉県川越市霞ヶ関北4−16−10 (72)発明者 沼部 匡志 埼玉県坂戸市花影町31−12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向を上下方向として帯状に延びる支
    持体と、この支持体の主面に取り付けられた積層シート
    とを具備し、 前記積層シートが、連続気孔を有する多孔性シートと、
    この多孔性シートの少なくとも片面に取り付けられた、
    織布又は不織布からなる前記補強シートとを有し、かつ
    前記積層シートに種苗を収納する収納凹部が少なくとも
    設けられていることを特徴とする育苗シート。
  2. 【請求項2】 前記補強シートは、支持体と反対側の多
    孔性シートの主面に取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の育苗シート。
  3. 【請求項3】 前記補強シートは、支持体と多孔性シー
    トの中間に取り付けられていることを特徴とする請求項
    1記載の育苗シート。
  4. 【請求項4】 連続気孔を有する多孔質の材料からなる
    長尺のブロックを形成工程と、前記ブロックを厚さ3〜
    10mmにスライス加工して多孔性シートを形成する工
    程と、前記多孔性シートと織布又は不織布からなる補強
    シートを接着して積層シートを形成する工程と、支持体
    と前記積層シートを相互に接着する工程と、前記積層シ
    ートに打ち抜き加工を行い種苗を収納する収納凹部を少
    なくとも形成する工程とを具備することを特徴とする育
    苗シートの製造方法。
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