JPH10274082A - エンジン制御方式 - Google Patents

エンジン制御方式

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JPH10274082A
JPH10274082A JP9078105A JP7810597A JPH10274082A JP H10274082 A JPH10274082 A JP H10274082A JP 9078105 A JP9078105 A JP 9078105A JP 7810597 A JP7810597 A JP 7810597A JP H10274082 A JPH10274082 A JP H10274082A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
fuel
engine
forward model
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JP9078105A
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Inventor
Yoko Fujime
葉子 藤目
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前記噴射燃料の動的挙動を正確に把握するこ
とのできる学習機能付きフィードフォワード制御ロジッ
クで構成されたエンジンの順モデルを用いたエンジン制
御方式を提供すること。 【解決手段】 本発明に係るエンジン制御方式は、ファ
ジーニューラル回路網を用いて燃料噴射装置から噴射さ
れた燃料の動的挙動をモデル化した燃料系順モデルを有
するエンジンの順モデルを用いてエンジンの排気空燃比
を目標とする空燃比に合わせて制御するエンジン制御方
式において、空燃比センサを用いて排気空燃比を検知
し、該排気空燃比と目標空燃比とのずれに基づいて前記
順モデルのずれを補正する教師データを獲得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空燃比を所定の値
に制御するエンジン制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の排ガス規制の強化や、市場からの
燃費向上及び応答性の向上の要望等に対応するためにエ
ンジンの空燃比を目標とする空燃比に合わせるよう制御
することは行われている。このような空燃比の制御方式
としては、エンジンの排気系に酸素センサを設け、該酸
素センサの出力をフィードバックして燃料噴射量を補正
する、所謂O2フィードバック制御方式が従来から一般
的に用いられているが、この制御方式ではフィードバッ
ク制御なので特に過渡時の応答性が悪いという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような応答性の問
題を改善する制御方式として、出願人は、特願平7−2
71188号で、学習機能付きフィードフォワード制御
ロジックを用いてエンジンの順モデルを構成し、該順モ
デルの出力に基づいて燃料噴射量を決定するエンジンの
逆モデルで空燃比を制御すると共に、必要に応じて酸素
センサの出力をフィードバックして前記順モデルのずれ
を補正して学習する制御方式を既に提案している。この
制御方式によれば、エンジンの順モデルを学習機能付き
フィードフォワード制御ロジックを用いて構成している
ので、従来のフィードバック制御方式に比べて応答性が
良く、また、必要に応じて酸素センサから得られる実測
値に基づいて前記順モデルを補正して学習を行うので経
時変化にも十分に対応できるが、実際のエンジンでは燃
料噴射装置から噴射された燃料が全て直接筒内に入ら
ず、一部は吸気管の壁面等に付着した後、蒸発して筒内
に入るため、前記したようにエンジンの順モデルを構成
し、また、モデルと実際のエンジンとの間のずれの補正
を行い、それを学習するためには、噴射燃料の動的挙動
を正確に把握する必要があり、従って、エンジンの順モ
デルのずれを補正する場合にも噴射燃料の動的挙動を正
確に補正する必要が生じる。本発明は、前記噴射燃料の
動的挙動を正確に把握することのできる学習機能付きフ
ィードフォワード制御ロジックで構成されたエンジンの
順モデルを用いたエンジン制御方式を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るエンジン制御方式は、少なくとも
学習機能付きフィードフォワード制御ロジックを用いて
燃料噴射装置から噴射された燃料の動的挙動を表すパラ
メータをモデル化した燃料系順モデルを有するエンジン
の順モデルによってエンジンの排気空燃比を目標とする
空燃比に合わせるエンジン制御方式において、空燃比セ
ンサを用いて排気空燃比をフィードバックし、該排気空
燃比と目標空燃比とのずれに基づいて前記パラメータの
補正を行うと共に、その補正結果を前記制御ロジックの
教師データとして獲得することを特徴とするものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した一実施例
を参照して、本発明に係るエンジン制御方式の実施の形
態について説明する。図1は、エンジン1と本発明に係
るエンジン制御方式を実行可能な制御装置10との関係
を示す概略図である。エンジン1は、吸気管2に設けら
れたエアクリーナ3及び燃料噴射装置4を介してシリン
ダ5の燃焼室内に混合気を導入し、燃焼後の排気ガスを
排気管6を介して大気中に排気する4サイクルエンジン
であり、本図では吸気バルブや排気バルブ等の他の構成
部材については省略されている。尚、図1中、符号7は
クランクケースを、また、符号8はスロットルバルブを
各々示している。制御装置10は、燃料噴射装置4から
の燃料噴射量を操作して排気ガス中の空燃比の値を制御
するものである。この制御装置10は、図1に示すよう
に、スロットルバルブ8に設けられたスロットル開度検
知手段12から得られるスロットル開度に関する情報α
と、クランクケース7に設けられたクランク角検知手段
13から得られるクランク角に関する情報rと、吸気管
壁温に関する情報と、大気圧に関する情報とを入力し、
これらの入力情報に基づいて、吸気管2に設けられた燃
料噴射装置4の操作量Mf(即ち、燃料噴射量)を決定
して出力すると共に、排気管6に設けられた空燃比リニ
アセンサ15(以下、単にリニアセンサ15と称す
る。)から得られる空燃比の実測値の信号Eを入力し
て、必要に応じて、この情報に基づく補正及び学習を行
い常時最適な制御が行えるように構成されている。
【0006】図2は、制御装置10の構成を示す概略ブ
ロック図である。制御装置10は、学習機能付きフィー
ドフォワード制御ロジックを用いてモデル化されたエン
ジンの順モデルの出力と目標空燃比Epとに基づいてエ
ンジンの逆モデルで燃料噴射量を決定するモデルベース
制御部20、前記目標空燃比Epを算出する目標空燃比
算出部30、エンジン回転数演算部40、変換部50、
及びエンジンの運転状態が過渡状態にある時にリニアセ
ンサ15の出力に基づいてモデルベース制御部20のず
れを補正する補正信号A(A1〜A3)を決定して前記
モデルベース制御部20に出力するずれ補正量決定部6
0を備えている。モデルベース制御部20は、エンジン
回転数演算部40で算出されたエンジン回転数n、スロ
ットル開度α、大気圧、及び吸気管壁温、及び目標空燃
比算出部30で算出された目標空燃比Epを入力し、こ
れらの情報に基づいて燃料噴射装置4の基本操作量Mf
nを決定し、変換部50で、前記基本操作量Mfnをエ
ンジン1の燃料噴射サイクルに変換して操作量Mfとし
て制御装置10から出力する。目標空燃比算出部30
は、エンジン回転数n、スロットル開度α、及びクラン
ク角rを入力し、これらの情報に基づいて、その時々の
エンジンの運転状態に合った目標空燃比Epを決定して
モデルベース制御部20に出力する。ずれ補正量決定部
60は、スロットル開度検知信号12のスロットル開度
信号αに基づいてエンジンの運転状態が過渡状態にある
か、定常状態にあるかを判断し、定常状態におけるモデ
ルベース制御部20と実際のエンジン1との間のずれ量
は、運転状態が定常状態にある間の所定の時期の目標空
燃比Epと空燃比の実測値Eとの差に基づいて検出し、
また、過渡状態におけるモデルベース制御部20と実際
のエンジン1との間のずれ量は、運転状態が過渡状態に
ある間の目標空燃比Epと空燃比の実測値Eとの差に基
づいて検出し、これらずれを補正する補正量A1〜A3
を決定してモデルベース制御部20に出力する。このず
れ補正量決定部60から出力される前記補正量A1〜A
3は、モデルベース制御部20のモデルのずれを補正す
るために用いられ、また、その補正結果はモデルベース
制御部20がずれの補正を学習するための教師データと
して用いられる。
【0007】(モデルベース制御部について)以下、図
3〜図5を参照してモデルベース制御部20の構成につ
いて説明する。図3は、図2におけるモデルベース制御
部20の構成を示す概略ブロック図である。モデルベー
ス制御部20は、学習機能付きフィードフォワード制御
ロジックを用いて吸気管2内の空気の動的挙動をモデル
化した空気系順モデル21、学習機能付きフィードフォ
ワード制御ロジックを用いて燃料噴射装置4から噴射さ
れる燃料の動的挙動をモデル化した燃料系順モデル2
2、及び各順モデル21及び22から出力される推定空
気量Av及び推定燃料量Fvに基づいて推定空燃比Ev
を算出する推定空燃比演算部23を備えている。また、
モデルベース制御部20は、推定空燃比演算部23から
出力される推定空燃比Evを基本操作量演算部24にフ
ィードバックするフィードバックループを備えている。
前記基本操作量演算部24は、推定空燃比演算部23か
ら出力される推定空燃比Evと、目標空燃比算出部30
から出力される目標空燃比Epとを入力してエンジン1
の燃料噴射装置4に対する基本操作量Mfn(基本燃料
噴射量)を算出する。この基本操作量Mfnは、モデル
ベース制御部20から出力されると共に燃料系順モデル
22にも入力され、燃料系順モデル22は前記基本操作
量Mfnに基づいて推定燃料量Fvを求める。上記した
ように、モデルベース制御部20では、空気系順モデル
21、燃料系順モデル22、及び推定空燃比演算部23
によりエンジン1の順モデルを構成し、かつ、前記燃料
系順モデル22、推定空燃比演算部23、及び基本操作
量演算部24を含むフィードバックループを用いて前記
エンジン1の順モデルから出力される推定空燃比Evを
フィードバックして基本操作量Mfnを出力するエンジ
ンの逆モデルを構成している。
【0008】(燃料系順モデルについて)図4は、前記
燃料系順モデル22の構成を示す概略ブロック図であ
る。この燃料系順モデル22は、前述したように燃料噴
射装置4から噴射された燃料の動的挙動をモデル化した
ものである。この燃料系順モデル22は、非付着燃料演
算部22a、付着燃料演算部22b、一次遅れ部22
c,22d、及び燃料付着率・蒸発時定数推定部22e
を備え、前記基本操作量演算部24から入力される基本
操作量Mfn(基本燃料噴射量)から、実際にシリンダ
8内に入る燃料量を推定する。前記燃料付着率・蒸発時
定数推定部22eは、エンジン回転数n及びスロットル
開度αと燃料付着率x及び付着燃料の蒸発時定数τfと
の関係を予め学習させたファジーニューラル回路網を用
いて噴射燃料の動的挙動のパラメータとして燃料付着率
x及び蒸発時定数τfをモデル化したものであり(図5
参照)、エンジン回転数n及びスロットル開度αを入力
し、これらの情報に基づいて、燃料噴射装置4から噴射
された燃料が吸気管2等の壁面に付着する割合x(即
ち、燃料付着率x)と付着燃料が蒸発する時定数τf
(即ち、蒸発時定数τf)とを推定する。尚、燃料噴射
装置4から噴射されて直接筒内に入る燃料の蒸発時定数
τvは非常に小さい値であり、筒内に入る噴射燃料の推
定に対して影響を及ぼすものではないので、ここでは所
定の定数として演算している。非付着燃料演算部22a
は、前記燃料付着率・蒸発時定数推定部22eから得ら
れる燃料付着率xに基づいて、基本操作量演算部24か
ら入力される基本操作量Mfn(即ち、基本燃料噴射
量)における燃料噴射装置4から直接シリンダ5の燃焼
室内に入る燃料量を算出する。付着燃料演算部22b
は、前記燃料付着率・蒸発時定数推定部22eから得ら
れる燃料付着率xに基づいて、基本操作量演算部24か
ら入力される基本操作量Mfn(基本燃料噴射量)にお
いて一度壁面に付着した後でシリンダ5内に入る燃料量
を算出する。前記非付着燃料演算部22a及び付着燃料
演算部22bから得られる燃料量は、各々一次遅れ部2
2c,22dで、前記燃料付着率・蒸発時定数推定部2
2eから得られる蒸発時定数τfと定数τvに基づいて
一次遅れ系にて近似された後、加算され、推定燃料量F
vとして燃料系順モデル22から出力される。尚、通
常、エンジン1における燃料噴射装置4から噴射された
燃料の挙動をモデル化する場合、噴射燃料が燃料噴射装
置4からシリンダ5内に入るまでの無駄時間を考慮し
て、図4に破線で示すように無駄時間分だけ位相を遅ら
せる無駄時間用位相遅れ部22gを設ける必要がある
が、本実施例における燃料系順モデル22では、前記無
駄時間分だけ燃料系順モデルの位相を進ませることで無
駄時間用位相遅れ部22gを設ける必要をなくしてい
る。これにより、燃料系順モデル22は単純な一次遅れ
系になるので、燃料系順モデル22の出力を用いてフィ
ードバック制御を行う場合に、フィードバックゲインを
大きくすることが可能になり、過渡時にも適正な基本操
作量が得られる正確な逆モデルを構成している。
【0009】上記したように構成された燃料系順モデル
22は、燃料系順モデル22と実際のエンジンとの間の
ずれを検出するずれ補正量決定部60から出力される補
正信号A1及びA2を教師データとして学習を行いモデ
ルのずれを補正する。ずれ補正量決定部60による燃料
系順モデル22と実際のエンジンとの間のずれの検出方
法については後で詳細に説明する。
【0010】(空気系順モデルについて)図6は、前記
空気系順モデル21の構成を示す概略ブロック図であ
る。この空気系順モデル21は、スロットル開度用位相
進み部21a、空気量演算部21b、圧力変換部21
c、吸気負圧演算部21d、体積効率推定部21e、及
びエンジン回転数用位相進み部21fを備えている。
【0011】(各位相進み部21a及び21fについ
て)前記スロットル開度用位相進み部21a及びエンジ
ン回転数用位相進み部21fは、前記燃料系順モデル2
2において、取り除いた無駄時間(即ち、噴射燃料が燃
料噴射装置4から噴射された後、シリンダ5内に入るま
での時間)分だけ入力されるスロットル開度α及びエン
ジン回転数nの位相を進める。具体的には、各位相進み
部21a及び21fは、時刻に対するエンジン回転数又
はスロットル開度の変化パターンを予め学習したニュー
ラル回路網を各々備えており、このニューラル回路網に
より、過去の複数の時刻におけるエンジン回転数又はス
ロットル開度に基づいてエンジン回転数又はスロットル
開度の未来値を求めることにより、位相を進める。この
ように、空気系順モデル21において、スロットル開度
及びエンジン回転数の位相を無駄時間分だけ進めること
により、燃料系順モデル22及び空気系順モデル21の
両方の位相を無駄時間分だけ進めることになり、燃料系
順モデル22で無駄時間を取り除いたことにより推定燃
料量Fvと推定空気量Avとの位相のずれがなくなり、
推定空燃比演算部23で適正な推定空燃比を推定するこ
とが可能になる。また、例えば、筒内噴射式のエンジン
のように、噴射燃料が燃料噴射装置からシリンダ内に入
るまでの無駄時間が存在しないものや、前記無駄時間が
無視できる程小さいものの場合には、噴射燃料の挙動を
モデル化する時に、始めから無駄時間用位相遅れ部を設
ける必要がないので、空気系順モデル21における各位
相進み部21a及び21fも設ける必要はない。尚、各
位相の進め方はニューラル回路網を用いる方法に限られ
ず任意の方法でよく、例えば、最小二乗法等を用いても
よい。
【0012】空気量Av及び吸気負圧Pmanの演算部
21b、21dは流体力学的な数式(1),(2)での
モデル化を行う。 ここで、Ctはスロットルでの流量計数、Dはスロット
ルの直径、Pambは大気圧、kは空気の比熱、Tam
bは大気温、Rは気体定数、Maoは補正計数、Tma
nは吸気管温度、Vは吸気管体積、β1はスロットル開
度に依存する計数、β2は吸気管圧力に依存する計数で
ある。また、体積効率ηに関しては数式によるモデル化
が困難なため、体積効率推定部21eは、エンジン回転
数信号n及びスロットル開度αと体積効率ηとの関係を
予め学習させたファジーニューラル回路網(又はニュー
ラル回路網、CMAC等)によるモデル化を行う(図示
せず)。
【0013】上記したように構成された空気系順モデル
21も、燃料系順モデル22と同様、空気系順モデル2
1と実際のエンジンとの間のずれを検出するずれ補正量
決定部60から出力される補正信号A3により、その体
積効率推定部21eから出力される体積効率ηが、実際
のエンジンの状態に合わせて補正され、体積効率推定部
21eは、この補正信号A3による補正後の体積効率η
を教師データとして学習を行いモデルのずれを補正す
る。補正量決定部60による燃料系順モデル22と実際
のエンジンとの間のずれの検出及び補正の決定方法につ
いては後で詳細に説明する。
【0014】(目標空燃比算出部30について)目標空
燃比算出部30は、スロットル開度α及びエンジン回転
数nを入力し、これらの情報に基づいて、その時々に最
適な目標空燃比を決定してモデルベース制御部20に出
力する。
【0015】(補正量決定部60について)次に、補正
量決定部60によるモデルと実際のエンジンとの間のず
れの検出方法と補正量決定方法について説明する。補正
量決定部60は、スロットル開度検知手段12から得ら
れるスロットル開度信号αに加えて、リニアセンサ15
から得られる空燃比の実測値Eと目標空燃比算出部30
から得られる目標空燃比Epとを入力し、スロットル開
度信号αに基づいてエンジンの運転状態が定常状態にあ
るか過渡状態にあるかを判断し、空燃比の実測値Eと目
標空燃比Epとからモデルと実際のエンジンとの間のず
れを検出し、対応するモデル(燃料系順モデル22又は
空気系順モデル21)に学習させるための教師データと
しての補正量を決定する。
【0016】(空気順モデル21に関するずれの補正に
ついて)空気系順モデル21のずれ(詳細には体積効率
推定部21eを構成するファジーニューラル回路網のず
れ)は、エンジンの運転状態が定常状態にある時に、空
燃比の実測値Eと目標空燃比Epとの差に基づいて検出
され、この差に基づいて、例えば、実測値Eが目標空燃
比Epよりリッチの場合には空気系順モデル21におけ
る推定体積効率ηが大きくなるように、また、実測値E
が目標空燃比Epよりリーンの場合には空気系順モデル
21における推定体積効率ηが小さくなるように補正信
号A3が決定される。この補正信号A3は、前記したよ
うに空気系順モデル21の体積効率推定部21eに教師
データとして入力され、体積効率推定部21eでは、こ
の教師データに基づいてバックプロバケーション法等に
よる学習を行い、ファジーニューラル回路網の結合係数
を更新してモデルのずれを補正する。この空気系順モデ
ル21のずれの補正は、所定のタイミング、例えば、運
転状態が変化した時等に開始され、ずれが所定の値以下
になるまで繰り返し行われる。尚、この空気系順モデル
のずれの補正方法については、出願人が先に出願した特
願平9−20643号により詳細に開示されている。
【0017】(燃料系順モデルに関するずれの補正につ
いて)燃料系順モデル22のずれ(詳細には燃料付着率
・蒸発時定数推定部22eを構成するファジーニューラ
ル回路網のずれ)は、図7に示すように、エンジンの運
転状態が過渡状態にある間の実測値Eと目標空燃比Ep
とのずれ面積Sに基づいて検出され、このずれ面積Sが
小さくなるように、具体的には、このずれ面積Sが図7
に示すように、リーン側に大きい場合には、燃料系順モ
デル21における燃料付着率x及び蒸発時定数τfが大
きくなるように補正信号A1及びA2を決定し、また、
ずれ面積がリッチ側に大きい場合には、燃料系順モデル
21における燃料付着率x及び蒸発時定数τfが小さく
なるように補正信号A1及びA2を決定して出力する。
これら補正信号A1及びA2は前記したように燃料系順
モデル22の燃料付着率・蒸発時定数推定部22eに教
師データとして入力され、燃料付着率・蒸発時定数推定
部22eではこの教師データに基づいてバックプロバケ
ーション法等による学習を行い、ファジーニューラル回
路網の結合係数を更新してモデルのずれを補正する。こ
の学習により、例えば、教師データとしての補正信号A
1及びA2がプラスの場合には、ファジーニューラル回
路網の推定出力はΔVだけ増加し、また、教師データと
しての補正信号A1及びA2がマイナスの場合には、フ
ァジーニューラル回路網の推定出力はΔVだけ減少す
る。このずれ面積Sの検出はエンジンの運転状態が過渡
状態になる毎に行われ、前記ずれ面積Sが所定の値より
小さい場合には、モデルの補正は行わない。次に、図8
のフローチャートを参照して、補正量決定部60におけ
る上記した燃料系順モデルに関するずれの検出及び補正
量の決定方法についてさらに具体的に説明する。エンジ
ンが始動すると、ずれ補正量決定部60は、初めに、現
在、過渡状態の監視状態にあるか、ずれ面積検出状態に
あるかを過渡フラグから判断し(ステップ1)、過渡フ
ラグが”0”の場合には、過渡状態の監視を行うステッ
プ2へ、また、過渡フラグが”1”の場合にはずれ面積
Sの検出を行うステップ4へ進む。ずれ補正量決定部6
0は運転状態が過渡状態に入ったか否かをスロットル開
度信号αに基づいて監視し(ステップ2)、スロットル
開度信号αが所定の変化率以上変化した場合、過渡フラ
グを”1”に設定する(ステップ3)。エンジンの運転
状態が過渡状態に入ったら、空燃比の実測値Eと目標空
燃比Epとを比較し、実測値Eが目標空燃比Epに対し
てリッチ側に外れているかリーン側に外れているかを判
断し(ステップ5)、リーン側に外れている場合には目
標空燃比Epに対する実測値Eのずれの絶対値をリーン
面積として記憶し(ステップ6)、また、リッチ側に外
れている場合には目標空燃比Epに対する実測値Eのず
れの絶対値をリッチ面積として記憶する(ステップ
7)。上記した処理は、実測値Eが目標空燃比Epに対
して同じ方向に外れているかを判断し(ステップ4)、
実測値Eが目標空燃比Epに対してリッチ側或いはリー
ン側の何れか同じ方向に外れ続けている間(即ち、運転
状態が過渡状態にある間)、繰り返し行われ、目標空燃
比Epに対する実測値Eのずれの絶対値がリーン面積又
はリッチ面積として次々に累積加算されていく(ステッ
プ6又は7)。実測値Eが目標空燃比Epに対して前回
と異なる方向に外れると、過渡状態が終了したと判断し
(ステップ4)、次いでリーン面積が0より大きいか否
かを判断し(ステップ8)、リーン面積が0より大きい
場合は、過渡状態の間に実測値Eが目標値空燃比Epに
対してリーン側に外れていると判断し、累積加算された
リーン面積に所定の係数a及びbを乗算して燃料付着率
補正量A1及び蒸発時定数補正量A2を算出する(ステ
ップ9)。また、リーン面積が0より小さい場合は、過
渡状態の間に実測値Eが目標値空燃比Epに対してリッ
チ側に外れていると判断し(ステップ8)、累積加算さ
れたリッチ面積に所定の係数a及びbを乗算して燃料付
着率補正量A1及び蒸発時定数補正量A2を算出する
(ステップ11)。燃料付着率補正量A1及び蒸発時定
数補正量A2を出力した後は、記憶されたリッチ面積及
びリーン面積をクリアすると共に、過渡フラグをクリア
して、再度エンジンの運転状態が過渡状態に入ったか否
かの監視状態に戻る。上記したように補正量検出部60
では、スロットル開度信号αの変化に基づいてエンジン
の運転状態が過渡状態に入ったか否かを判定し、目標空
燃比Epに対する空燃比の実測値Eのずれ方向に基づい
て過渡状態が終了したか否かを判断し、エンジンの運転
状態が過渡状態に入った後、空燃比の実測値Eが目標空
燃比Epに対して同じ方向に外れ続けている間のずれ量
の絶対値を累積加算した値をずれ面積(即ち、リッチ側
に外れている場合にはリッチ面積、リーン側に外れてい
る場合にはリーン面積)として検出し、過渡状態が終了
した後に、前記ずれ面積Sが小さくなるように燃料系順
モデル22に対する補正信号A1及びA2を決定する。
燃料系順モデル22では、前記したように補正信号A1
及びA2を用いて燃料付着率・蒸発時定数推定部22e
が、学習を行い、そのファジーニューラル回路網の結合
係数を調整してモデルのずれを補正するので、学習後に
再びエンジンが過渡状態に入った時には、ずれ面積は小
さくなり、エンジンの運転状態が過渡状態に入った時の
応答性が向上する。上記した処理は、エンジンの運転状
態が過渡状態に入る毎に行われ、エンジンの経時変化等
により再び過渡時のずれ面積が大きくなった場合でも、
直ぐに補正・学習が行われるので、エンジンの運転状態
が過渡状態に入った時に、常に安定した応答性が得られ
るようになる。尚、上記ずれ面積の検出処理はエンジン
運転中、常時行われるが、ずれ面積に基づく補正信号出
力処理は、ずれ面積が所定の値より大きい場合のみしか
行わず、ずれ面積が所定の値より小さくなった場合には
行わない。これは、ずれ面積が小さい時に、更に補正・
学習を行うと、スロットル開度の変化と実際の空燃比の
変動との間の無駄時間の影響で、例えば、空燃比の実測
値Eが目標空燃比Epに対してリーン側に僅かに外れて
いる場合には、補正・学習後の燃料付着率x及び蒸発時
定数τfが大きくなりすぎて、逆にリッチ側に振れてし
まい、また、空燃比の実測値Eが目標空燃比Epに対し
てリッチ側に僅かに外れている場合には、補正・学習後
の燃料付着率x及び蒸発時定数τfが小さくなりすぎ
て、逆にリーン側に振れてしまい、空燃比が振動的にな
ってしまうことを防止するためである
【0018】(第二の実施例について)次に、本発明に
係るエンジン制御方式の第二の実施例について図9〜図
○を参照して説明する。図9は、本発明に係るエンジン
制御方式を実行する制御装置100の概略ブロック図で
ある。この制御装置100は、学習機能付きフィードフ
ォワード制御ロジックを用いてモデル化されたエンジン
の順モデルの出力を用いたエンジンの逆モデルで空燃比
を理論空燃比に維持するよう燃料噴射量を決定するモデ
ルベース制御部120と、酸素センサ115の出力に基
づいて前記モデルベース制御部120におけるエンジン
のモデルと実際のエンジンとのずれを補正する補正量を
決定してモデルベース制御部120に出力する補正量決
定部160と、酸素センサ115からの出力に基づくO
2フィードバック制御を行うO2フィードバック制御部
170とから成り、理論空燃比に沿って空燃比を制御す
る。前記モデルベース制御部120は、燃料系順モデル
と空気系順モデルとを備え、これら順モデルから得られ
た仮想空燃比に基づいて、理論空燃比に沿って基本燃料
噴射量を決定する。尚、モデルベース制御部120の内
部構成、即ち、各順モデルの構成やモデルの出力に基づ
く空燃比の推定方法等については第一実施例のモデルベ
ース制御部20と同じであるのでここでは詳細な説明は
省略する。また、モデルベース制御部120の出力を燃
料噴射サイクルに変換する変換部や、各入力情報を検知
する検知手段や演算部等の構成についても第一実施例の
制御装置10と同じ構成であるので、ここでは詳細な説
明は省略する。O2フィードバック制御部170は、所
謂O2フィードバック制御を行う。
【0019】ずれ補正量決定部160は、スロットル開
度検知手段から得られるスロットル開度信号αに加え
て、酸素センサ115から得られる検知信号E2を入力
し、スロットル開度信号αに基づいてエンジンの運転状
態が定常状態にあるか過渡状態にあるかを判断し、酸素
センサ115の検知信号E2に基づいてモデルと実際の
エンジンとの間のずれを検出し、モデルベース制御部1
20におけるモデル(燃料系順モデル又は空気系順モデ
ル)の補正量を決定して出力すると共に、必要に応じて
O2フィードバック制御部170にO2フィードバック
開始信号及び終了信号を出力し、エンジンが過渡状態に
入った後の所定の期間だけO2フィードバック制御を行
わせる。空気系順モデルのずれは、ずれ補正量決定部1
60で、定常運転時の所定の時期に、酸素センサ115
からの検知信号に基づいて所謂O2フィードバック制御
を行うことにより実行される。尚、この空気系順モデル
のずれの補正方法については、出願人が先に出願した特
願平9−20643号により詳細に開示されている。
【0020】燃料系順モデルのずれ(詳細には燃料付着
率・蒸発時定数推定部を構成するファジーニューラル回
路網のずれ)は、図10に示すように、エンジンの運転
状態が過渡状態にある間の酸素センサ115のずれ時
間、例えば、酸素センサ115の出力信号がリッチ信号
又はリーン信号の何れか一方に実質的に維持される時間
に基づいて検出され、このずれ時間が短くなるように、
具体的には、エンジンの運転状態が過渡状態に入った時
に、酸素センサ115の検知信号E2がリーン信号を実
質的に維持し続ける場合は、燃料系順モデルにおける燃
料付着率x及び蒸発時定数τfが大きくなるように補正
信号A1及びA2を決定し、また、酸素センサ115の
検知信号E2がリッチ信号を実質的に維持し続ける場合
には、燃料系順モデルにおける燃料付着率x及び蒸発時
定数τfが小さくなるように補正信号A1及びA2を決
定して出力する。また、運転状態が定常状態にある時の
空燃比が、過渡状態のずれ方向(即ち、リッチ側又はリ
ーン側)と同じ方向に若干ずれていると、過渡状態が終
了した後も酸素センサ115からの検知信号が過渡状態
の時のずれ方向と同じ方向に固定されてしまい過渡状態
の終了が判断できなくなるため、ずれ補正量決定部16
0は、酸素センサ115のずれ時間を検出する場合に
は、エンジンの運転状態が過渡状態に入った時にO2フ
ィードバック制御部170に制御開始信号を出力する。
これにより、過渡状態が終了するとO2フィードバック
制御部170からの出力により酸素センサ115の出力
は図10に示すようにリッチとリーンとに振動し始める
ので、前記ずれ時間を確実に検出することが可能にな
る。この場合、ずれ補正量決定部160は、過渡状態が
終了し、酸素センサ115の出力がリッチとリーンとに
振動し始めたらO2フィードバック制御部170に制御
終了信号を出力してO2フィードバック制御を止めさせ
る。尚、酸素センサ115の出力信号が空燃比の変化に
関係なくノイズ等の他の原因で変化してしまう場合に
は、その変化はずれ時間の判定に用いないほうが好まし
く、このようにノイズ等の他の原因の変化をずれ時間の
判定に用いないことにより、ずれ時間の検出精度が向上
し、より正確にモデルのずれを検出することが可能にな
る。上記した補正信号A1及びA2は第一実施例の制御
装置と同様、燃料系順モデルの燃料付着率・蒸発時定数
推定部におけるファジーニューラル回路網の教師データ
として用いられる。このずれ時間の検出はエンジンの運
転状態が過渡状態になる毎に行われる。次に、図11の
フローチャートを参照して、補正量決定部160におけ
る上記した燃料系順モデルに関するずれの検出及び補正
量の決定方法についてさらに具体的に説明する。エンジ
ンが始動すると、補正量決定部160は、初めに、現
在、過渡状態の監視状態にあるか、ずれ時間検出状態に
あるかを過渡フラグから判断し(ステップ1)、過渡フ
ラグが”0”の場合には、過渡状態の監視を行うステッ
プ2へ、また、過渡フラグが”1”の場合にはずれ時間
の検出を行うステップ4へ進む。補正量決定部は運転状
態が過渡状態に入ったか否かをスロットル開度信号αに
基づいて監視し(ステップ2)、スロットル開度信号α
が所定の変化率以上変化した場合、過渡フラグを”1”
に設定する(ステップ3)。エンジンの運転状態が過渡
状態に入ったら、酸素センサ115の信号がリッチ信号
であるかリーン信号であるかを判断し、(ステップ
5)、リーン信号の場合にはリーン時間カウンタをスタ
ートさせ(ステップ6)、また、リッチ信号の場合には
リッチ時間カウンタをスタートさせる(ステップ7)。
上記した処理は、酸素センサ115の信号の変動を判断
し、具体的には、リッチ信号からリーン信号へ、又はリ
ーン信号からリッチ信号への変動を判断し(ステップ
4)、酸素センサ115が同一の信号(リーン信号又は
リッチ信号の何れかの信号)を実質的に維持し続ける
間、繰り返し行われ、リーン時間カウンタ又はリッチ時
間カウンタがずれ時間を計測する(ステップ6又は
7)。酸素センサ115の信号が実質的に変動すると、
過渡状態が終了したと判断し(ステップ4)、次いでリ
ーン時間カウンタが0より大きいか否かを判断し(ステ
ップ8)、リーン時間が0より大きい場合は、過渡状態
の間に空燃比がリーン側に外れていると判断して、リー
ン時間カウンタの計測したずれ時間に所定の係数a及び
bを乗算して燃料付着率補正量A1及び蒸発時定数補正
量A2を算出する(ステップ9)。また、リーン時間が
0より小さい場合は、過渡状態の間に空燃比がリッチ側
に外れていると判断して、リッチ時間カウンタの計測し
たずれ時間に所定の係数a及びbを乗算して燃料付着率
補正量A1及び蒸発時定数補正量A2を算出する(ステ
ップ11)。燃料付着率補正量A1及び蒸発時定数補正
量A2を出力した後は、記憶されたリッチ時間カウンタ
及びリーン時間カウンタをクリアすると共に、過渡フラ
グをクリアして、再度エンジンの運転状態が過渡状態に
入ったか否かの監視状態に戻る。上記したようにずれ補
正量検出部160では、スロットル開度信号αの変化に
基づいてエンジンの運転状態が過渡状態に入ったか否か
を判定し、目標空燃比Epに対する空燃比の実測値Eの
ずれ方向に基づいて過渡状態が終了したか否かを判断
し、エンジンの運転状態が過渡状態に入った後、空燃比
の実測値Eが目標空燃比Epに対して同じ方向に外れ続
けている間の時間をずれ時間(即ち、リッチ側に外れて
いる場合にはリッチ時間、リーン側に外れている場合に
はリーン時間)として検出し、過渡状態が終了した後
に、検出したずれ時間に基づいて燃料系順モデル22に
対する補正信号A1及びA2を決定する。尚、上記した
実施例では、過渡状態の開始と同時にO2フィードバッ
ク制御を行うことにより、運転状態が定常状態にある時
の空燃比が過渡状態のずれ方向(即ち、リッチ側又はリ
ーン側)と同じ方向に若干ずれている時の不具合を解消
しているが、O2フィードバック制御の代わりに、例え
ば、エンジンの運転状態が過渡状態に入ったと判断した
後、空燃比が理論空燃比付近で若干変動するようにモデ
ルの出力に、エンジンの運転状態に影響を及ぼさない程
度の変動を与えてもよい。また、過渡状態に入った時に
O2フィードバック制御を始める場合には、過渡状態が
終了した後もO2フィードバック制御を続けて、そのま
ま空気系順モデルのずれを補正する制御を実行すること
が可能である。モデルベース制御部120は、前記補正
信号A1,A2に基づいて、その燃料系順モデルにおけ
るファジーニューラル回路網の学習を行いモデルのずれ
を補正する。この処理は第一実施例における制御装置と
同じであるので、ここでは詳細な説明は省略する。尚、
上記ずれ時間の検出処理はエンジン運転中、常時行われ
るが、ずれ時間に基づく補正信号出力処理は、ずれ時間
が所定の値より大きい場合のみしか行わず、ずれ時間が
所定の値より小さくなった場合には行わない。これは、
ずれ時間が小さい時に、更に補正・学習を行うと、スロ
ットル開度の変化と実際の空燃比の変動との間の無駄時
間の影響で、空燃比がずれている方向と逆の方向に振れ
てしまい、その結果振動してしまうことを防止するため
である(図12参照)。
【0021】以上説明した実施例では、学習機能付きフ
ィードフォワード制御ロジックとしてファジーニューラ
ル回路網を用いているが、これは本実施例に限定される
ことなく、例えば、ニューラル回路網やCMAC等を用
いてもよい。さらに、本実施例では、エンジンの運転状
態が過渡状態に入るタイミングをスロットル開度の変化
に基づいて判断しているが、これは本実施例に限定され
ることなく、その他のパラメータ、例えば、エンジン回
転数等を用いて判断してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明した本発明に係るエンジン制御
方式によれば、少なくとも学習機能付きフィードフォワ
ード制御ロジックを用いて燃料噴射装置から噴射された
燃料の動的挙動を表すパラメータをモデル化した燃料系
順モデルを有するエンジンの順モデルによってエンジン
の排気空燃比を目標とする空燃比に合わせて制御するエ
ンジン制御方式において、空燃比センサを用いて排気空
燃比を検知し、該排気空燃比と目標空燃比とのずれに基
づいて前記パラメータの補正量を決定すると共に、その
補正結果を前記制御ロジックの教師データとして獲得す
るので、燃料系順モデルの燃料の動的挙動を表すパラメ
ータを正確に算出することが可能になり、より正確な制
御を実行することができるようになり、また、補正結果
を教師データとして学習するのでエンジンの経時変化や
運転状況の変化に追従した制御を行うことができる。ま
た、請求項2及び3に係るエンジン制御方式によれば、
ずれ面積及びずれ時間に基づいて補正量を決定するた
め、簡単に、エンジンの順モデルと実際のエンジンとの
間のずれを検出することが可能になる。さらに請求項3
に係るエンジン制御方式によれば安価な酸素センサ等を
使用することが可能になる。さらにまた、請求項4〜6
に係るエンジン制御方式によれば、パラメータの補正に
対して下限制限を設けているので、パラメータに過度な
補正を与えることがなくなる。また、請求項8に係るエ
ンジン制御方式によれば、エンジンの運転状態の変化に
基づいて前記過渡状態の開始を判定し、前記空燃比セン
サの検知結果に基づいて前記過渡状態の終了を判定する
ので、エンジンの運転状態における過渡状態を正確に判
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジン1と本発明に係るエンジン制御方式
を実行可能な制御装置10との関係を示す概略図であ
る。
【図2】 制御装置10の構成を示す概略ブロック図で
ある。
【図3】 図2におけるモデルベース制御部20の構成
を示す概略ブロック図である。
【図4】 燃料系順モデル22の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図5】 前記燃料付着率・蒸発時定数推定部22eを
構成するファジーニューラル回路網の概略構成図であ
る。
【図6】 空気系順モデル21の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【図7】 過渡状態における空燃比のずれ面積S及び燃
料噴射量の変化を学習前と学習後とで比較した図であ
る。
【図8】 ずれ補正量決定部60における過渡状態のず
れ補正処理のフローチャートである。
【図9】 本発明に係るエンジン制御方式を実行可能な
第二の実施例である制御装置100の構成を示す概略ブ
ロック図である。
【図10】 過渡状態における空燃比のずれ時間及び燃
料噴射量の変化を学習前と学習後とで比較した図であ
る。
【図11】 ずれ補正量決定部160における過渡状態
のずれ補正処理のフローチャートである。
【図12】 過度な補正により空燃比が振動してしまう
状態を示す空燃比、酸素センサ出力信号、及び燃料噴射
量を用いて表した図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気管 3 エアクリーナ 4 燃料噴射装置 5 シリンダ 6 排気管 7 クランクケース 8 スロットルバルブ 10 制御装置 12 スロットル開度検知手段 13 クランク角検知手段 15 酸素センサ 20 モデルベース制御部 21 空気系順モデル 21a スロットル開度用位相進み部 21b 空気量演算部 21c 圧力変換部 21d 吸気負圧演算部 21e 体積効率推定部 21f エンジン回転数用位相進み部 22 燃料系順モデル 22a 非付着燃料演算部 22b 付着燃料演算部 22c 一次遅れ部 22d 一次遅れ部 22e 燃料付着率・蒸発時定数推定部 23 推定空燃比演算部 24 基本操作量演算部 30 目標空燃比算出部 40 エンジン回転数演算部 50 変換部 60 ずれ補正量決定部 α スロットル開度 r クランク角 n エンジン回転数 Mf 操作量 Mfn 基本操作量 E 実際の空燃比に関する検知信号 Ep 目標空燃比 Ev 推定空燃比 Av 推定空気量 Fv 推定燃料量 A1〜3 補正信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも学習機能付きフィードフォワ
    ード制御ロジックを用いて燃料噴射装置から噴射された
    燃料の動的挙動を表すパラメータをモデル化した燃料系
    順モデルを有するエンジンの順モデルを用いてエンジン
    の排気空燃比を目標とする空燃比に合わせて制御するエ
    ンジン制御方式において、 空燃比センサを用いて排気空燃比を検知し、該排気空燃
    比と目標空燃比とのずれに基づいて前記順モデルのずれ
    を補正する教師データを獲得することを特徴とするエン
    ジン制御方式。
  2. 【請求項2】 前記空燃比センサが排気空燃比をリニア
    に検知するセンサであり、前記空燃比センサから得られ
    る排気空燃比と目標空燃比との間のずれ面積を用いて前
    記パラメータの補正を行うことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジン制御方式。
  3. 【請求項3】 前記空燃比センサが排気空燃比が目標空
    燃比に対してリッチであるか、リーンであるかを検知す
    るセンサであって、前記空燃比センサから得られる出力
    信号の不変時間を用いて前記パラメータの補正を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御方式。
  4. 【請求項4】 前記ずれが予め設定した値以下になるま
    で前記パラメータを補正を行うことを特徴とする請求項
    1〜3の何れか一項に記載のエンジン制御方式。
  5. 【請求項5】 前記動作パラメータの補正量が予め設定
    した値以下になるまで前記パラメータの補正を行うこと
    を特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のエンジ
    ン制御方式。
  6. 【請求項6】 空燃比センサからの出力がリッチとリー
    ンと間で振動的になるまで前記パラメータの補正を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のエ
    ンジン制御方式。
  7. 【請求項7】 前記教師データの獲得をエンジンの運転
    状態が過渡状態である間に行うことを特徴とする請求項
    1〜6の何れか一項に記載のエンジン制御方式。
  8. 【請求項8】 エンジンの運転状態の変化に基づいて前
    記過渡状態の開始を判定し、前記空燃比センサの検知結
    果に基づいて前記過渡状態の終了を判定することを特徴
    とする請求項1〜7の何れか一項に記載のエンジン制御
    方式。
  9. 【請求項9】 前記エンジンの運転状態の変化をスロッ
    トル開度及び/又はエンジン回転数の変化量に基づいて
    判断することを特徴とする請求項8に記載のエンジン制
    御方式。
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