JPH10275760A - X線マスクブランク及びx線マスク - Google Patents
X線マスクブランク及びx線マスクInfo
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- JPH10275760A JPH10275760A JP8076297A JP8076297A JPH10275760A JP H10275760 A JPH10275760 A JP H10275760A JP 8076297 A JP8076297 A JP 8076297A JP 8076297 A JP8076297 A JP 8076297A JP H10275760 A JPH10275760 A JP H10275760A
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F1/00—Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
- G03F1/22—Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 X線吸収膜の応力分布を抑えたX線マスクブ
ランク及び高精度なパターン転写を行うことができるX
線マスクを得る。 【解決手段】 X線透過膜12の所定領域内の複数箇所
における表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最
大のRaの値をRamax 、最小のRaの値をRamin と
したとき、該X線透過膜12の表面が、(Ramax −R
amin )/(Ramax +Ramin )≦0.15の式を満
たす表面状態を有するものにする。
ランク及び高精度なパターン転写を行うことができるX
線マスクを得る。 【解決手段】 X線透過膜12の所定領域内の複数箇所
における表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最
大のRaの値をRamax 、最小のRaの値をRamin と
したとき、該X線透過膜12の表面が、(Ramax −R
amin )/(Ramax +Ramin )≦0.15の式を満
たす表面状態を有するものにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線リソグラフィ
ー法に用いるX線マスク及びその材料たるX線マスクブ
ランクに関する。
ー法に用いるX線マスク及びその材料たるX線マスクブ
ランクに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体産業において、シリコン基板等に
微細なパターンからなる集積回路を形成する技術とし
て、露光用電磁波に可視光や紫外線を用いて微細パター
ンを転写するフォトリソグラフィー法がよく知られてい
る。しかし、近年半導体技術の進歩とともに、超LSI
などの半導体装置の高集積化が著しく進み、従来のフォ
トリソグラフィー法に用いてきた可視光や紫外線での転
写限界(波長による原理的限界)を超えた高精度の微細
パターンの転写技術が要求されるに至った。このような
微細パターンを転写させるために、可視光や紫外線より
も波長の短いX線を用いるX線リソグラフィー法が試み
られている。
微細なパターンからなる集積回路を形成する技術とし
て、露光用電磁波に可視光や紫外線を用いて微細パター
ンを転写するフォトリソグラフィー法がよく知られてい
る。しかし、近年半導体技術の進歩とともに、超LSI
などの半導体装置の高集積化が著しく進み、従来のフォ
トリソグラフィー法に用いてきた可視光や紫外線での転
写限界(波長による原理的限界)を超えた高精度の微細
パターンの転写技術が要求されるに至った。このような
微細パターンを転写させるために、可視光や紫外線より
も波長の短いX線を用いるX線リソグラフィー法が試み
られている。
【0003】図2はX線リソグラフィーに用いられるX
線マスクの構造を示す断面図であり、図3はX線マスク
を製造する際の中間工程で得られる中間品としてのX線
マスクブランクの1例の構造を示す断面図である。
線マスクの構造を示す断面図であり、図3はX線マスク
を製造する際の中間工程で得られる中間品としてのX線
マスクブランクの1例の構造を示す断面図である。
【0004】図2に示したようにX線マスク1は、X線
を透過するX線透過膜(メンブレン)12と、該X線透
過膜12の上に形成されたX線吸収膜パターン13aか
ら構成されており、X線透過膜12は、シリコン基板の
周辺部のみを残して他を除去することによって形成され
たシリコン枠体11aに支持されている。このX線マス
ク1を製造する際にはその中間工程において中間品たる
X線マスクブランクが製造され、このX線マスクブラン
クにさらに加工が施されてX線マスクが得られる。当該
産業界においては、完成品たるX線マスクが取り引きの
対象となることは勿論であるが、中間品たるX線マスク
ブランクも独立して取り引きの対象となる場合も多い。
を透過するX線透過膜(メンブレン)12と、該X線透
過膜12の上に形成されたX線吸収膜パターン13aか
ら構成されており、X線透過膜12は、シリコン基板の
周辺部のみを残して他を除去することによって形成され
たシリコン枠体11aに支持されている。このX線マス
ク1を製造する際にはその中間工程において中間品たる
X線マスクブランクが製造され、このX線マスクブラン
クにさらに加工が施されてX線マスクが得られる。当該
産業界においては、完成品たるX線マスクが取り引きの
対象となることは勿論であるが、中間品たるX線マスク
ブランクも独立して取り引きの対象となる場合も多い。
【0005】図3に示したように、X線マスクブランク
2は、シリコン基板11上に形成されたX線透過膜12
と、該X線透過膜の上に形成されたX線吸収膜13とか
ら構成されている。
2は、シリコン基板11上に形成されたX線透過膜12
と、該X線透過膜の上に形成されたX線吸収膜13とか
ら構成されている。
【0006】X線透過膜12としては、窒化硅素、炭化
硅素、ダイヤモンドなどが一般に用いられ、X線吸収膜
13には、X線照射に対して優れた耐性をもつTaを含
むアモルファス材料が良く用いられている。
硅素、ダイヤモンドなどが一般に用いられ、X線吸収膜
13には、X線照射に対して優れた耐性をもつTaを含
むアモルファス材料が良く用いられている。
【0007】このX線マスクブランク2からX線マスク
1を作製するプロセスとしては、例えば、以下の方法が
用いられる。すなわち、図3に示されるX線マスクブラ
ンク2上に所望のパターンを形成したレジスト膜を配
し、このパターンをマスクにしてドライエッチングを行
い、X線吸収膜パターンを形成する。その後裏面に形成
されX線透過膜12のウインドウエリアとなる中心部の
領域をCF4 をエッチングガスとしたリアクティブイオ
ンエッチング(RIE)により除去し、残った膜(12
a;図2参照)をマスクにして、フッ酸と硝酸の混合液
からなるエッチング液によりシリコン基板11をエッチ
ングしてX線マスク1(図2参照)を得る。この場合、
レジストは一般に、電子ビーム(EB)レジストを用い
EB描画法によりパターン形成を行う。
1を作製するプロセスとしては、例えば、以下の方法が
用いられる。すなわち、図3に示されるX線マスクブラ
ンク2上に所望のパターンを形成したレジスト膜を配
し、このパターンをマスクにしてドライエッチングを行
い、X線吸収膜パターンを形成する。その後裏面に形成
されX線透過膜12のウインドウエリアとなる中心部の
領域をCF4 をエッチングガスとしたリアクティブイオ
ンエッチング(RIE)により除去し、残った膜(12
a;図2参照)をマスクにして、フッ酸と硝酸の混合液
からなるエッチング液によりシリコン基板11をエッチ
ングしてX線マスク1(図2参照)を得る。この場合、
レジストは一般に、電子ビーム(EB)レジストを用い
EB描画法によりパターン形成を行う。
【0008】ここで、X線透過膜12としては、X線に
対する高い透過性、高ヤング率、適度な引っ張り応力、
X線に対する照射耐性、可視域での高い透過性などが要
求される。以下にそれぞれの特性を説明する。
対する高い透過性、高ヤング率、適度な引っ張り応力、
X線に対する照射耐性、可視域での高い透過性などが要
求される。以下にそれぞれの特性を説明する。
【0009】X線に対する透過性は、露光時に要求さ
れ、透過性が高いほど露光に要する時間を短くできスル
ープットを上げるのに効果的である。ヤング率は膜の強
度や吸収体パターンの歪みに影響を及ぼし、ヤング率が
高い程膜強度は高くなり位置歪みを抑えるのに効果があ
る。適度な引っ張り応力は、膜を自立化させる上で必要
である。露光時にX線透過膜はX線の照射を受けるが、
このX線の照射に対してダメージがないことが必要であ
り、X線に対する照射耐性が要求される。X線ステッパ
ーへマスクを装着してのマスクとウエハとの位置合わせ
に可視域の光源を用いたアライメントを行うが、高精度
なアライメントを実現するためにアライメント光源(可
視光)に対して高い透過性が必要になる。さらに、膜表
面は平滑であることが要求される。表面平滑性は、吸収
体の高精度なパターン形成に必要とされている。
れ、透過性が高いほど露光に要する時間を短くできスル
ープットを上げるのに効果的である。ヤング率は膜の強
度や吸収体パターンの歪みに影響を及ぼし、ヤング率が
高い程膜強度は高くなり位置歪みを抑えるのに効果があ
る。適度な引っ張り応力は、膜を自立化させる上で必要
である。露光時にX線透過膜はX線の照射を受けるが、
このX線の照射に対してダメージがないことが必要であ
り、X線に対する照射耐性が要求される。X線ステッパ
ーへマスクを装着してのマスクとウエハとの位置合わせ
に可視域の光源を用いたアライメントを行うが、高精度
なアライメントを実現するためにアライメント光源(可
視光)に対して高い透過性が必要になる。さらに、膜表
面は平滑であることが要求される。表面平滑性は、吸収
体の高精度なパターン形成に必要とされている。
【0010】これらの要求を満たすために様々な材料や
製法が研究されてきたが、これまでにX線透過膜として
用いられてきた窒化珪素、炭化珪素(SiC)、ダイヤ
モンドの中で、炭化珪素は、X線に対してダメージがな
いことが確認されており、最も有望な材料であるといえ
る。しかしながら、一般に良く用いられるSiC膜は多
結晶の構造をもち、結晶構造に起因した6nm(Ra:
中心線平均粗さ)以上に粗れた膜表面を有する。このよ
うなSiC膜の表面平滑化として、成膜後にエッチバッ
ク法や機械研磨を行う方法が実施されている。エツチバ
ック法は、粗れたSiC膜上にレジストをコートし、得
られた平滑なレジスト面をドライエッチングによりSi
C膜へ転写する技術であり、機械研磨は、ダイヤモンド
やアルミナのような硬い粒子を研磨材として用いて物理
的にSiC膜表面の凸凹部分を削る方法である。例え
ば、特公平7−75219によれば、エッチバックや機
械研磨により20nm以下の表面粗さを得ている。ここ
での表面粗さの定義は明確でないが、この粗さは最大高
さ(Rmax)と予想され、Ra換算すると約2nm以
下に相当する。
製法が研究されてきたが、これまでにX線透過膜として
用いられてきた窒化珪素、炭化珪素(SiC)、ダイヤ
モンドの中で、炭化珪素は、X線に対してダメージがな
いことが確認されており、最も有望な材料であるといえ
る。しかしながら、一般に良く用いられるSiC膜は多
結晶の構造をもち、結晶構造に起因した6nm(Ra:
中心線平均粗さ)以上に粗れた膜表面を有する。このよ
うなSiC膜の表面平滑化として、成膜後にエッチバッ
ク法や機械研磨を行う方法が実施されている。エツチバ
ック法は、粗れたSiC膜上にレジストをコートし、得
られた平滑なレジスト面をドライエッチングによりSi
C膜へ転写する技術であり、機械研磨は、ダイヤモンド
やアルミナのような硬い粒子を研磨材として用いて物理
的にSiC膜表面の凸凹部分を削る方法である。例え
ば、特公平7−75219によれば、エッチバックや機
械研磨により20nm以下の表面粗さを得ている。ここ
での表面粗さの定義は明確でないが、この粗さは最大高
さ(Rmax)と予想され、Ra換算すると約2nm以
下に相当する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年、フォトリソグラ
フィー技術の進歩に伴い、X線リソグラフィーの導入時
期が先送りされ、現状では1G bit-DRAM (デザインル
ール:0.18μm)の世代から導入される見通しとな
った。そして、X線リソグラフィーは、1Gから導入さ
れた場合でも、4G、16G、64Gまで複数世代に亘
って使用できるという特徴を有している。64Gでの使
用を想定した場合、X線マスクに要求される位置精度は
一層厳しくなり10nmという高い位置精度が必要にな
る。そのような位置精度に抑えるために、X線吸収膜の
マスクパターン形成エリアにおける内部応力を均一にす
ることが有効であることを本発明者は既に見出した(特
願平8−233402)。さらに研究を重ねた結果、X
線透過膜表面の粗さが、その上に形成されるX線吸収膜
の応力分布に敏感に影響を与えることを見出した。
フィー技術の進歩に伴い、X線リソグラフィーの導入時
期が先送りされ、現状では1G bit-DRAM (デザインル
ール:0.18μm)の世代から導入される見通しとな
った。そして、X線リソグラフィーは、1Gから導入さ
れた場合でも、4G、16G、64Gまで複数世代に亘
って使用できるという特徴を有している。64Gでの使
用を想定した場合、X線マスクに要求される位置精度は
一層厳しくなり10nmという高い位置精度が必要にな
る。そのような位置精度に抑えるために、X線吸収膜の
マスクパターン形成エリアにおける内部応力を均一にす
ることが有効であることを本発明者は既に見出した(特
願平8−233402)。さらに研究を重ねた結果、X
線透過膜表面の粗さが、その上に形成されるX線吸収膜
の応力分布に敏感に影響を与えることを見出した。
【0012】本発明は、上述の背景の下でなされたもの
であり、X線吸収膜の応力分布を抑えたX線マスクブラ
ンク及び高精度なパターン転写を行うことができるX線
マスクを提供することを目的とする。
であり、X線吸収膜の応力分布を抑えたX線マスクブラ
ンク及び高精度なパターン転写を行うことができるX線
マスクを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、基板上に少なくともX線透過
膜を有するX線マスクブランクにおいて、前記X線透過
膜が下記(1)式を満たす表面状態を有するものである
ことを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、基板上に少なくともX線透過
膜を有するX線マスクブランクにおいて、前記X線透過
膜が下記(1)式を満たす表面状態を有するものである
ことを特徴とする。
【0014】 (Ramax −Ramin )/(Ramax +Ramin )≦0.15…(1) 但し、 Ramax ;X線透過膜の所定領域内の複数箇所における
表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最大のRa
値 Ramin ;X線透過膜の所定領域内の複数箇所における
表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最小のRa
値 とする。
表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最大のRa
値 Ramin ;X線透過膜の所定領域内の複数箇所における
表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最小のRa
値 とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記X線透過膜の所定領域内の複数箇所における表
面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)の平均が1.0nm以
下であることを特徴とする。
て、前記X線透過膜の所定領域内の複数箇所における表
面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)の平均が1.0nm以
下であることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記X線透過膜の表面が略均一に研磨された
面であることを特徴とする。
において、前記X線透過膜の表面が略均一に研磨された
面であることを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明において、前記X線透過膜が炭化珪素膜か
らなることを特徴とする。
ずれかの発明において、前記X線透過膜が炭化珪素膜か
らなることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、枠体に支持されたX線
透過膜上にX線吸収膜パターンを有するX線マスクにお
いて、請求項1〜4に記載のX線マスクブランクを用い
て製造されたことを特徴とする。
透過膜上にX線吸収膜パターンを有するX線マスクにお
いて、請求項1〜4に記載のX線マスクブランクを用い
て製造されたことを特徴とする。
【0019】本発明者等は、X線透過膜の表面粗さとX
線吸収膜の応力分布に関し研究を重ねた結果、X線透過
膜の表面粗さに分布があると吸収膜の応力の分布を引き
起こし、パ夕一ン位置精度の低下を招くことがわかっ
た。表面粗さの分布状態は、式(1)の左辺の値によっ
て現わすことができる。いま、式(1)の左辺の値を表
面粗さの分布値とした場合、X線透過膜の表面粗さの分
布値が0.15(15%)を超えると、X線吸収膜の応
力分布が大きくなり、パターン位置精度の低下を招くお
それがある。X線透過膜の表面粗さの分布値は、0.1
5以下が好ましく、さらには0.1以下であることがよ
り好ましい。
線吸収膜の応力分布に関し研究を重ねた結果、X線透過
膜の表面粗さに分布があると吸収膜の応力の分布を引き
起こし、パ夕一ン位置精度の低下を招くことがわかっ
た。表面粗さの分布状態は、式(1)の左辺の値によっ
て現わすことができる。いま、式(1)の左辺の値を表
面粗さの分布値とした場合、X線透過膜の表面粗さの分
布値が0.15(15%)を超えると、X線吸収膜の応
力分布が大きくなり、パターン位置精度の低下を招くお
それがある。X線透過膜の表面粗さの分布値は、0.1
5以下が好ましく、さらには0.1以下であることがよ
り好ましい。
【0020】X線吸収膜においては、マスクパターン形
成エリア内の応力分布を制御することが重要であるた
め、X線透過膜の表面粗さの分布の制御についてもマス
クパターン形成エリアで行うことか好ましい。また、X
線透過膜の所定領域内の複数箇所における表面粗さ(R
a;中心線平均粗さ)の平均を1.0nm以下とするこ
とにより、X線透過膜の表面粗さの分布をある程度抑え
ることか可能である。
成エリア内の応力分布を制御することが重要であるた
め、X線透過膜の表面粗さの分布の制御についてもマス
クパターン形成エリアで行うことか好ましい。また、X
線透過膜の所定領域内の複数箇所における表面粗さ(R
a;中心線平均粗さ)の平均を1.0nm以下とするこ
とにより、X線透過膜の表面粗さの分布をある程度抑え
ることか可能である。
【0021】ここで、用いる基板としては、シリコン基
板等が挙げられる。また、X線透過膜としては、Si
C,SiN、ダイヤモンド等か挙げられる。中でも、X
線照射耐性の観点からSiCが好ましい。
板等が挙げられる。また、X線透過膜としては、Si
C,SiN、ダイヤモンド等か挙げられる。中でも、X
線照射耐性の観点からSiCが好ましい。
【0022】また、X線透過膜の表面粗さのばらつきを
抑えるためには、X線透過膜付き基板を均等に研磨する
ことが有効であり、そのためには、X線透過膜付き基板
の基板固定治具への貼りつけて固定し、該基板固定治具
に研磨布等の研磨手段に対して荷重をかけて研磨するこ
とにより均等に研磨することが可能である。X線透過膜
付き基板の基板固定治具への貼り付け方としては、SU
S製治具に水を介して貼り付ける方法(水貼り法)が好
ましい。即ちワックスや接着テープ等で基板を基板固定
治具に貼り付ける方法は、X線マスクブランクのような
比較的薄い基板の場合、貼り付け時に基板が変形しやす
く、研磨すると研磨むらが生じてしまい好ましくない。
一方、水貼り法で基板を基板固定治具に貼り付ければ、
貼り付け時の基板の変形を避けることでき、均一な研磨
が可能である。特に、X線透過膜としてSiCを用いる
場合は、荷重を50〜400g/cm2 程度かけること
か好ましい。SiCは硬い膜であるため研磨材としてダ
イヤモンドを用いることが好ましい。但し、表面に傷を
生ずることを防止するために、ダイヤモンドの平均粒径
か0.05〜0.3μm程度と比較的小さい粒径のもの
を用いるか、又はそれより大きいもの(0.3〜0.6
μm程度)のものを用い、その後コロイダルシリカによ
り研磨する方法等がある。また、ダイヤモンドを用いず
にコロイダルシリカを用いる場合、過酸化水素を含有す
ることにより平担で傷のない表面を得ることができる。
抑えるためには、X線透過膜付き基板を均等に研磨する
ことが有効であり、そのためには、X線透過膜付き基板
の基板固定治具への貼りつけて固定し、該基板固定治具
に研磨布等の研磨手段に対して荷重をかけて研磨するこ
とにより均等に研磨することが可能である。X線透過膜
付き基板の基板固定治具への貼り付け方としては、SU
S製治具に水を介して貼り付ける方法(水貼り法)が好
ましい。即ちワックスや接着テープ等で基板を基板固定
治具に貼り付ける方法は、X線マスクブランクのような
比較的薄い基板の場合、貼り付け時に基板が変形しやす
く、研磨すると研磨むらが生じてしまい好ましくない。
一方、水貼り法で基板を基板固定治具に貼り付ければ、
貼り付け時の基板の変形を避けることでき、均一な研磨
が可能である。特に、X線透過膜としてSiCを用いる
場合は、荷重を50〜400g/cm2 程度かけること
か好ましい。SiCは硬い膜であるため研磨材としてダ
イヤモンドを用いることが好ましい。但し、表面に傷を
生ずることを防止するために、ダイヤモンドの平均粒径
か0.05〜0.3μm程度と比較的小さい粒径のもの
を用いるか、又はそれより大きいもの(0.3〜0.6
μm程度)のものを用い、その後コロイダルシリカによ
り研磨する方法等がある。また、ダイヤモンドを用いず
にコロイダルシリカを用いる場合、過酸化水素を含有す
ることにより平担で傷のない表面を得ることができる。
【0023】なお、本発明のX線マスクブランクにおい
ては、X線透過膜とX線吸収膜との間に、エッチング停
止層、密着層、反射防止層、導電層の膜を設けたもので
もよく、また、X線吸収膜上にマスク層、保護層、導伝
層を設けたものでもよい。
ては、X線透過膜とX線吸収膜との間に、エッチング停
止層、密着層、反射防止層、導電層の膜を設けたもので
もよく、また、X線吸収膜上にマスク層、保護層、導伝
層を設けたものでもよい。
【0024】
【実施の形態】図1は本発明の実施例にかかるX線マス
クの製造方法の説明図である。以下、図1を参照にして
実施例のX線マスクブランク及びX線マスクを説明す
る。
クの製造方法の説明図である。以下、図1を参照にして
実施例のX線マスクブランク及びX線マスクを説明す
る。
【0025】(実施例1) [X線透過膜の形成]まず、シリコン基板11の両面に
X線透過膜12として炭化珪素膜を成膜する。シリコン
基板1は、大きさ4インチφ、厚さ2mmで結晶方位
(100)のシリコン基板を用いる。また、X線透過膜
としての炭化珪素膜は、ジクロロシランとアセチレンを
用いてCVD法により2.1μmの厚みに成膜する。次
に、X線透過膜12の表面を機械研磨により平滑化処理
する。機械研磨は、X線透過膜12を形成した基板の裏
面をステンレス(SUS)製の治具に水貼り法で貼り付
け固定し、膜表面を平均粒径1/8μm(0.05〜
0.35μm径;日本エンギス製)のダイヤモンド粒子
を分散させた凝固ポリマータイプの軟質研磨布に当てが
い、治具に200g/cm2 の荷重をかけながら60r
pmで回転させて5分間研磨した。
X線透過膜12として炭化珪素膜を成膜する。シリコン
基板1は、大きさ4インチφ、厚さ2mmで結晶方位
(100)のシリコン基板を用いる。また、X線透過膜
としての炭化珪素膜は、ジクロロシランとアセチレンを
用いてCVD法により2.1μmの厚みに成膜する。次
に、X線透過膜12の表面を機械研磨により平滑化処理
する。機械研磨は、X線透過膜12を形成した基板の裏
面をステンレス(SUS)製の治具に水貼り法で貼り付
け固定し、膜表面を平均粒径1/8μm(0.05〜
0.35μm径;日本エンギス製)のダイヤモンド粒子
を分散させた凝固ポリマータイプの軟質研磨布に当てが
い、治具に200g/cm2 の荷重をかけながら60r
pmで回転させて5分間研磨した。
【0026】ここで得られた表面に対し、基板中央部3
0×30mmの範囲で、100点における表面粗さ(R
a)をそれぞれ原子間力顕微鏡で測定し、その最大値、
最小値から式(1)の左辺の値(表面粗さの分布値)を
求めたところ、0.05であり、表面粗さの平均は0.
35nmであった。また、このとき表面の傷は、0.2
μm以下であった。
0×30mmの範囲で、100点における表面粗さ(R
a)をそれぞれ原子間力顕微鏡で測定し、その最大値、
最小値から式(1)の左辺の値(表面粗さの分布値)を
求めたところ、0.05であり、表面粗さの平均は0.
35nmであった。また、このとき表面の傷は、0.2
μm以下であった。
【0027】[X線吸収膜の形成]次に、図1(B)に
示すように、X線透過膜12上にタンタル及びホウ素か
らなるX線吸収膜13をDCマグネトロンスパッタ法に
よって0.5μmの厚さに形成する。スパッタターゲッ
トは、タンタルとホウ素を原子数比(Ta/B)で8/
2の割合で含む焼結体を用いる。スパッタガスは、Xe
で、RFパワー密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧
0.35Paとする。次いで、この基板を窒素中250
℃、2時間の条件でアニーリングを行い、10MPa以
下の低応力のX線吸収膜13を得た。ここで、X線吸収
体膜の応力をNTTアドバンステクノロジー(株)製の
高精度応力測定装置(WSー5000)により、上述の
X線透過膜の表面粗さを測定したときと同様の範囲にお
いて測定したところ、0士4MPaであった。
示すように、X線透過膜12上にタンタル及びホウ素か
らなるX線吸収膜13をDCマグネトロンスパッタ法に
よって0.5μmの厚さに形成する。スパッタターゲッ
トは、タンタルとホウ素を原子数比(Ta/B)で8/
2の割合で含む焼結体を用いる。スパッタガスは、Xe
で、RFパワー密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧
0.35Paとする。次いで、この基板を窒素中250
℃、2時間の条件でアニーリングを行い、10MPa以
下の低応力のX線吸収膜13を得た。ここで、X線吸収
体膜の応力をNTTアドバンステクノロジー(株)製の
高精度応力測定装置(WSー5000)により、上述の
X線透過膜の表面粗さを測定したときと同様の範囲にお
いて測定したところ、0士4MPaであった。
【0028】[エッチングマスク層の形成]次に、図3
(C)に示すように、X線吸収膜13の上にエッチング
マスク層14としてクロム炭化物を含むクロム膜をRF
マグネトロンパッタ法によって0.05μmの厚さに形
成した。スパッタターゲットにCrを用い、スパッタガ
スは、Arにメタンを7%混合したガスで、RFパワー
密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧1.2Paとし
て、100MPa以下の低応力のエッチングマスク層を
得た。
(C)に示すように、X線吸収膜13の上にエッチング
マスク層14としてクロム炭化物を含むクロム膜をRF
マグネトロンパッタ法によって0.05μmの厚さに形
成した。スパッタターゲットにCrを用い、スパッタガ
スは、Arにメタンを7%混合したガスで、RFパワー
密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧1.2Paとし
て、100MPa以下の低応力のエッチングマスク層を
得た。
【0029】この段階で得られたものもX線マスクブラ
ンクの1種として取り扱われる。
ンクの1種として取り扱われる。
【0030】[X線吸収膜パターンの形成及び枠体の形
成]X線マスクブランク2上に所望のパターンを形成し
たレジスト膜を配し、このパターンをマスクにドライエ
ッチングを行い、X線吸収膜パターンを形成する。その
後裏面に形成されX線透過膜12のウインドウエリアと
なる中心部の領域をCF4 をエッチングガスとしたリア
クティブイオンエッチング(RIE)により除去し、残
った膜12aをマスクにして、フッ酸と硝酸の混合液か
らなるエッチング液によりシリコン基板11をエッチン
グしてX線シリコン枠体11aを形成し、X線マスクを
得る。なお、この場合、レジストは一般に、電子ビーム
(EB)レジストを用いEB描画法によりパターン形成
を行う。
成]X線マスクブランク2上に所望のパターンを形成し
たレジスト膜を配し、このパターンをマスクにドライエ
ッチングを行い、X線吸収膜パターンを形成する。その
後裏面に形成されX線透過膜12のウインドウエリアと
なる中心部の領域をCF4 をエッチングガスとしたリア
クティブイオンエッチング(RIE)により除去し、残
った膜12aをマスクにして、フッ酸と硝酸の混合液か
らなるエッチング液によりシリコン基板11をエッチン
グしてX線シリコン枠体11aを形成し、X線マスクを
得る。なお、この場合、レジストは一般に、電子ビーム
(EB)レジストを用いEB描画法によりパターン形成
を行う。
【0031】本実施例で作製したX線マスクについて、
X線吸収膜パターンの位置歪み(設計パターンに対して
実際に形成されたパターンのずれ)を座標測定機によっ
て評価した結果、18nmの位置精度であり、十分なも
のであった。
X線吸収膜パターンの位置歪み(設計パターンに対して
実際に形成されたパターンのずれ)を座標測定機によっ
て評価した結果、18nmの位置精度であり、十分なも
のであった。
【0032】(実施例2) [X線透過膜の形成]まず、シリコン基板11の両面に
X線透過膜12として炭化珪素膜を成膜する。シリコン
基板1は、大きさ4インチφ、厚さ2mmで結晶方位
(100)のシリコン基板を用いる。また、X線透過膜
としての炭化珪素膜は、ジクロロシランとアセチレンを
用いてCVD法により2.1μmの厚みに成膜する。次
に、X線透過膜12の表面を機械研磨により平滑化処理
する。機械研磨は、X線透過膜12を形成した基板の裏
面をステンレス(SUS)製の治具に貼り付け固定し、
膜表面を平均粒径1/4μm(0.1〜0.6μm径;
日本エンギス製)のダイヤモンド粒子を分散させた凝固
ポリマータイプの軟質研磨布に当てがい、治具に200
g/cm2 の荷重をかけながら60rpmで回転させて
5分間研磨し、表面粗さRaで1nm以下の表面を得
る。しかし、こうして得られた膜の表面には、0.2μ
m以上の傷が存在した。そこで、さらに基板の裏面をS
US製の治具に固定し、基板をコロイダルシリカ(粒径
60〜80nm)を分散させたスウェードタイプ(不織
布タイプ)研磨布にあてがい、180g/cm2 の荷重
をかけながら60rpmで回転させて5分間研磨し表面
の傷を0.2μm以下とした。こうして得られたX線透
過膜の表面粗さの分布を実施例1の場合と同様にして求
めたところ、0.08であり、表面粗さの平均は0.7
0nmであった。こうして得られたものもX線マスクブ
ランクの1種として取り扱われる。
X線透過膜12として炭化珪素膜を成膜する。シリコン
基板1は、大きさ4インチφ、厚さ2mmで結晶方位
(100)のシリコン基板を用いる。また、X線透過膜
としての炭化珪素膜は、ジクロロシランとアセチレンを
用いてCVD法により2.1μmの厚みに成膜する。次
に、X線透過膜12の表面を機械研磨により平滑化処理
する。機械研磨は、X線透過膜12を形成した基板の裏
面をステンレス(SUS)製の治具に貼り付け固定し、
膜表面を平均粒径1/4μm(0.1〜0.6μm径;
日本エンギス製)のダイヤモンド粒子を分散させた凝固
ポリマータイプの軟質研磨布に当てがい、治具に200
g/cm2 の荷重をかけながら60rpmで回転させて
5分間研磨し、表面粗さRaで1nm以下の表面を得
る。しかし、こうして得られた膜の表面には、0.2μ
m以上の傷が存在した。そこで、さらに基板の裏面をS
US製の治具に固定し、基板をコロイダルシリカ(粒径
60〜80nm)を分散させたスウェードタイプ(不織
布タイプ)研磨布にあてがい、180g/cm2 の荷重
をかけながら60rpmで回転させて5分間研磨し表面
の傷を0.2μm以下とした。こうして得られたX線透
過膜の表面粗さの分布を実施例1の場合と同様にして求
めたところ、0.08であり、表面粗さの平均は0.7
0nmであった。こうして得られたものもX線マスクブ
ランクの1種として取り扱われる。
【0033】[X線吸収膜の形成]次に、図1(B)に
示すように、X線透過膜12上にタンタル及びホウ素か
らなるX線吸収膜13をDCマグネトロンスパッタ法に
よって0.5μmの厚さに形成する。スパッタターゲッ
トは、タンタルとホウ素を原子数比(Ta/B)で8/
2の割合で含む焼結体を用いる。スパッタガスは、Xe
で、RFパワー密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧
0.35Paとする。次いで、この基板を窒素中250
℃、2時間の条件でアニーリングを行い、10MPa以
下の低応力のX線吸収膜13を得た。この膜の表面の応
力分布を上記と同様にして求めたところ、0±5MPa
であった。この段階で得られたものもX線マスクブラン
クの1種として取り扱われる。
示すように、X線透過膜12上にタンタル及びホウ素か
らなるX線吸収膜13をDCマグネトロンスパッタ法に
よって0.5μmの厚さに形成する。スパッタターゲッ
トは、タンタルとホウ素を原子数比(Ta/B)で8/
2の割合で含む焼結体を用いる。スパッタガスは、Xe
で、RFパワー密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧
0.35Paとする。次いで、この基板を窒素中250
℃、2時間の条件でアニーリングを行い、10MPa以
下の低応力のX線吸収膜13を得た。この膜の表面の応
力分布を上記と同様にして求めたところ、0±5MPa
であった。この段階で得られたものもX線マスクブラン
クの1種として取り扱われる。
【0034】[エッチングマスク層の形成]次に、図1
(C)に示すように、X線吸収膜13の上にエッチング
マスク層14としてクロム炭化物を含むクロム膜をRF
マグネトロンパッタ法によって0.05μmの厚さに形
成した。スパッタターゲットにCrを用い、スパッタガ
スは、Arにメタンを7%混合したガスで、RFパワー
密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧1.2Paとし
て、100MPa以下の低応力のエッチングマスク層を
得た。なお、この段階で得られたものもX線マスクブラ
ンクの1種として取り扱われる。
(C)に示すように、X線吸収膜13の上にエッチング
マスク層14としてクロム炭化物を含むクロム膜をRF
マグネトロンパッタ法によって0.05μmの厚さに形
成した。スパッタターゲットにCrを用い、スパッタガ
スは、Arにメタンを7%混合したガスで、RFパワー
密度6.5W/cm2 、スパッタガス圧1.2Paとし
て、100MPa以下の低応力のエッチングマスク層を
得た。なお、この段階で得られたものもX線マスクブラ
ンクの1種として取り扱われる。
【0035】[X線吸収膜パターンの形成及び枠体の形
成]X線マスクブランク2上に所望のパターンを形成し
たレジスト膜を配し、このパターンをマスクにドライエ
ッチングを行い、X線吸収膜パターンを形成する。その
後裏面に形成されX線透過膜12のウインドウエリアと
なる中心部の領域をCF4 をエッチングガスとしたリア
クティブイオンエッチング(RIE)により除去し、残
った膜12aをマスクにして、フッ酸と硝酸の混合液か
らなるエッチング液によりシリコン基板11をエッチン
グしてX線シリコン枠体11aを形成し、X線マスクを
得る(図1(D)参照)。なお、この場合、レジストは
一般に、電子ビーム(EB)レジストを用いEB描画法
によりパターン形成を行う。
成]X線マスクブランク2上に所望のパターンを形成し
たレジスト膜を配し、このパターンをマスクにドライエ
ッチングを行い、X線吸収膜パターンを形成する。その
後裏面に形成されX線透過膜12のウインドウエリアと
なる中心部の領域をCF4 をエッチングガスとしたリア
クティブイオンエッチング(RIE)により除去し、残
った膜12aをマスクにして、フッ酸と硝酸の混合液か
らなるエッチング液によりシリコン基板11をエッチン
グしてX線シリコン枠体11aを形成し、X線マスクを
得る(図1(D)参照)。なお、この場合、レジストは
一般に、電子ビーム(EB)レジストを用いEB描画法
によりパターン形成を行う。
【0036】本実施例で作製したX線マスクについて、
X線吸収膜パターンの位置歪みを座標測定機によって評
価した結果、15nmの位置精度であり、十分なもので
あった。
X線吸収膜パターンの位置歪みを座標測定機によって評
価した結果、15nmの位置精度であり、十分なもので
あった。
【0037】(実施例3)この実施例は、上述の実施例
1、2におけるX線透過膜12の形成工程において、X
線透過膜12たる炭化珪素膜を研磨する工程として、以
下のメカノケミカル研磨を行うようにした点を除けば実
施例1、2と同一である。
1、2におけるX線透過膜12の形成工程において、X
線透過膜12たる炭化珪素膜を研磨する工程として、以
下のメカノケミカル研磨を行うようにした点を除けば実
施例1、2と同一である。
【0038】この実施例のメカノケミカル研磨は、基板
をコロイダルシリカ(粒径60〜80nm)を分散させ
た凝固ポリマータイプの研磨布にあてがい、180g/
cm2 の荷重をかけながら60rpmで回転させて10
分間研磨する。ここで、コロイダスラリー中にH2 O2
を30%添加し、溶媒のpHを弱アルカリ(8.5)に
する。これにより、触媒作用が活発になり、研磨速度の
増加と表面平滑化が実現できた。
をコロイダルシリカ(粒径60〜80nm)を分散させ
た凝固ポリマータイプの研磨布にあてがい、180g/
cm2 の荷重をかけながら60rpmで回転させて10
分間研磨する。ここで、コロイダスラリー中にH2 O2
を30%添加し、溶媒のpHを弱アルカリ(8.5)に
する。これにより、触媒作用が活発になり、研磨速度の
増加と表面平滑化が実現できた。
【0039】この実施例においては、X線透過膜の研磨
が終了した後に該X線透過膜の表面粗さの分布を実施例
1の場合と同様にして求めたところ、0.12であり、
表面粗さの平均は0.85nmであった。
が終了した後に該X線透過膜の表面粗さの分布を実施例
1の場合と同様にして求めたところ、0.12であり、
表面粗さの平均は0.85nmであった。
【0040】また、X線吸収膜を形成した後に該X線吸
収膜の応力分布を実施例1の場合と同様にして求めたと
ころ、0±6MPaであった。
収膜の応力分布を実施例1の場合と同様にして求めたと
ころ、0±6MPaであった。
【0041】さらに、本実施例で作製したX線マスクに
ついて、X線吸収膜パターンの位置歪みを座標測定機に
よって評価した結果、20nmの位置精度であり、要請
される位置精度を満たすものであった。
ついて、X線吸収膜パターンの位置歪みを座標測定機に
よって評価した結果、20nmの位置精度であり、要請
される位置精度を満たすものであった。
【0042】(比較例)この比較例は、上述の実施例1
におけるX線透過膜12の研磨工程において、X線透過
膜12を形成した基板の裏面をステンレス(SUS)製
の治具に固定する方法として、実施例1の場合と異なり
(実施例1の場合は水貼り法を用いた)、ワックスを用
いて固定した点を除けば、実施例1と同一である。
におけるX線透過膜12の研磨工程において、X線透過
膜12を形成した基板の裏面をステンレス(SUS)製
の治具に固定する方法として、実施例1の場合と異なり
(実施例1の場合は水貼り法を用いた)、ワックスを用
いて固定した点を除けば、実施例1と同一である。
【0043】この比較例においては、X線透過膜の研磨
が終了した後に該X線透過膜の表面粗さの分布を実施例
1の場合と同様にして求めたところ、0.25であり、
表面粗さの平均は0.43nmであった。
が終了した後に該X線透過膜の表面粗さの分布を実施例
1の場合と同様にして求めたところ、0.25であり、
表面粗さの平均は0.43nmであった。
【0044】また、X線吸収膜を形成した後に該X線吸
収膜の応力分布を実施例1の場合と同様にして求めたと
ころ、0±15MPaであった。
収膜の応力分布を実施例1の場合と同様にして求めたと
ころ、0±15MPaであった。
【0045】さらに、本実施例で作製したX線マスクに
ついて、X線吸収膜パターンの位置歪みを座標測定機に
よって評価した結果、35nmの位置精度であり、要請
される位置精度を満たすことのできないものであった。
ついて、X線吸収膜パターンの位置歪みを座標測定機に
よって評価した結果、35nmの位置精度であり、要請
される位置精度を満たすことのできないものであった。
【0046】図4は以上の各実施例及び比較例のX線透
過膜の表面粗さの分布値、X線透過膜の表面粗さの平
均、X線吸収膜の応力分布及びX線吸膜パターンの位置
精度をまとめて表にして掲げた図である。
過膜の表面粗さの分布値、X線透過膜の表面粗さの平
均、X線吸収膜の応力分布及びX線吸膜パターンの位置
精度をまとめて表にして掲げた図である。
【0047】なお、上述の実施例においては、X線吸収
膜として、TaとBの化合物(Ta/B=8/2)を用
いたが、この代わりに、例えば、金属Ta、Taを含む
アモルファス材料、Ta4 B以外の組成を持つホウ化タ
ンタル等を用いてもよい。
膜として、TaとBの化合物(Ta/B=8/2)を用
いたが、この代わりに、例えば、金属Ta、Taを含む
アモルファス材料、Ta4 B以外の組成を持つホウ化タ
ンタル等を用いてもよい。
【0048】また、X線マスクブランクの構造として
は、実施例で掲げたものの外に、基板にX線透過膜を形
成した後に、基板の裏面からその中央部を除去して枠体
を形成し、この枠体にX線透過膜が張られた状態のいわ
ゆるメンブレン化した構造のものも考えられる。要する
に、X線マスク製造工程における中間品は全てX線マス
クブランクであるということができる。
は、実施例で掲げたものの外に、基板にX線透過膜を形
成した後に、基板の裏面からその中央部を除去して枠体
を形成し、この枠体にX線透過膜が張られた状態のいわ
ゆるメンブレン化した構造のものも考えられる。要する
に、X線マスク製造工程における中間品は全てX線マス
クブランクであるということができる。
【0049】さらに、X線透過膜とX線吸収膜との間
に、密着層、反射防止膜等を設けてもよ鋳。その場合、
それらの膜形成後にその表面の欠陥検査を行うようにす
る。
に、密着層、反射防止膜等を設けてもよ鋳。その場合、
それらの膜形成後にその表面の欠陥検査を行うようにす
る。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、X線透
過膜の所定領域内の複数箇所における表面粗さ(Ra;
中心線平均粗さ)のうちの最大のRaの値をRamax 、
最小のRaの値をRamin としたとき、該X線透過膜表
面が、(Ramax −Ramin )/(Ramax +R
amin )≦0.15の式を満たす表面状態を有するもの
であることを特徴とするもので、これにより、X線吸収
膜の応力分布を抑えたX線マスクブランク及び高精度な
パターン転写を行うことができるX線マスクを得ること
を可能にしたものである。
過膜の所定領域内の複数箇所における表面粗さ(Ra;
中心線平均粗さ)のうちの最大のRaの値をRamax 、
最小のRaの値をRamin としたとき、該X線透過膜表
面が、(Ramax −Ramin )/(Ramax +R
amin )≦0.15の式を満たす表面状態を有するもの
であることを特徴とするもので、これにより、X線吸収
膜の応力分布を抑えたX線マスクブランク及び高精度な
パターン転写を行うことができるX線マスクを得ること
を可能にしたものである。
【図1】本発明の実施例にかかるX線マスクの製造方法
の説明図である。
の説明図である。
【図2】X線マスクの構造を説明するための断面図であ
る。
る。
【図3】X線マスクブランクの構造を説明するための断
面図である。
面図である。
【図4】各実施例及び比較例のX線透過膜の表面粗さの
分布値、X線透過膜の表面粗さの平均、X線吸収膜の応
力分布及びX線吸膜パターンの位置精度をまとめて表に
して掲げた図である。
分布値、X線透過膜の表面粗さの平均、X線吸収膜の応
力分布及びX線吸膜パターンの位置精度をまとめて表に
して掲げた図である。
1…X線マスク 2…X線マスクブランク 11a…シリコン支持枠 11…シリコン基板 12…X線透過膜 13…X線吸収膜 13a…X線吸収膜パターン 14…エッチングマスク層
Claims (5)
- 【請求項1】 基板上に少なくともX線透過膜を有する
X線マスクブランクにおいて、 前記X線透過膜が下記(1)式を満たす表面状態を有す
るものであることを特徴とするX線マスクブランク。 (Ramax −Ramin )/(Ramax +Ramin )≦0.15…(1) 但し、 Ramax ;X線透過膜の所定領域内の複数箇所における
表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最大のRa
値 Ramin ;X線透過膜の所定領域内の複数箇所における
表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)のうちの最小のRa
値 とする。 - 【請求項2】 前記X線透過膜の所定領域内の複数箇所
における表面粗さ(Ra;中心線平均粗さ)の平均が
1.0nm以下であることを特徴とする請求項1に記載
のX線マスクブランク。 - 【請求項3】 前記X線透過膜の表面が略均一に研磨さ
れた面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
X線マスクブランク。 - 【請求項4】 前記X線透過膜が炭化珪素膜からなるこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のX
線マスクブランク。 - 【請求項5】 枠体に支持されたX線透過膜上にX線吸
収膜パターンを有するX線マスクにおいて、 請求項1〜4に記載のX線マスクブランクを用いて製造
されたことを特徴とするX線マスク。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8076297A JPH10275760A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | X線マスクブランク及びx線マスク |
| US09/052,670 US7261980B1 (en) | 1997-03-31 | 1998-03-31 | X-ray mask blank and x-ray mask |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8076297A JPH10275760A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | X線マスクブランク及びx線マスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10275760A true JPH10275760A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13727443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8076297A Pending JPH10275760A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | X線マスクブランク及びx線マスク |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US7261980B1 (ja) |
| JP (1) | JPH10275760A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0775219B2 (ja) | 1989-01-18 | 1995-08-09 | 富士通株式会社 | X線露光マスクの製造方法 |
| US5005075A (en) | 1989-01-31 | 1991-04-02 | Hoya Corporation | X-ray mask and method of manufacturing an X-ray mask |
| JPH0775219A (ja) | 1993-07-07 | 1995-03-17 | Nabco Ltd | 電動車両 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8076297A patent/JPH10275760A/ja active Pending
-
1998
- 1998-03-31 US US09/052,670 patent/US7261980B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US7261980B1 (en) | 2007-08-28 |
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