JPH10275812A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH10275812A
JPH10275812A JP9094894A JP9489497A JPH10275812A JP H10275812 A JPH10275812 A JP H10275812A JP 9094894 A JP9094894 A JP 9094894A JP 9489497 A JP9489497 A JP 9489497A JP H10275812 A JPH10275812 A JP H10275812A
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JP
Japan
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region
polycrystalline silicon
layer
gettering
semiconductor substrate
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Application number
JP9094894A
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Inventor
Hirobumi Funabashi
博文 船橋
Masahito Kigami
雅人 樹神
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板内部に、オン電圧の劣化を伴わな
い構造にてキャリア消滅領域を形成し、サイリスタ,I
GBTの縦型半導体装置のスイッチングスピードを向上
する。半導体基板表面近傍にゲッタリング層を形成し、
製造プロセスに依存しない、安定したゲッタリング効果
を得るとともに、縦型パワー半導体装置に対しても、オ
ン電圧の劣化なく応用できるゲッタリング方法を提案す
る。 【解決手段】 半導体基板上に、略同一の体積にて形成
された、複数の多結晶シリコン領域(表面がシリコン酸
化膜にて覆われた多結晶シリコン層)を、それぞれ縦横
に規則正しく一定の間隔をもつレイアウトにて形成し、
前記多結晶シリコン領域上に、SPE法により単結晶シ
リコンエピタキシャル層を形成する。そして、前記多結
晶シリコン領域をキャリア消滅層およびゲッタリング層
として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関す
るものであり、特に、サイリスタ,IGBT(Insu
lated Gate Bipolar Transi
stor),CMOSFET等のLSIに関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】半導体装置には、パワーデバイスとして使
用されるサイリスタ,IGBTがある。
【0003】このようなサイリスタ,IGBTは、スイ
ッチング電源,モータ制御,超音波応用機器等において
広く使用されている。しかしながら、電子機器の多様化
により、サイリスタ,IGBTにおけるスイッチングス
ピードのさらなる向上が期待されている。
【0004】サイリスタ,IGBTにおけるスイッチン
グスピード向上対策としては、半導体基板内部に存在す
るキャリアの一部または全部に対して、前記キャリアの
ライフタイムを短くするために、以下に示される〜
に挙げる3つの方法を適用することができる。
【0005】金,白金などの重金属を半導体装置に拡
散する方法金,白金などの重金属は、半導体基板におい
て、キャリアの再結合中心となるため、キャリアのライ
フタイムを短くすることができる。
【0006】放射線を半導体装置に照射する方法放射
線を半導体装置に照射することにより、半導体基板は損
傷を受けるため、前記半導体基板内に再結合中心が発生
し、キャリアのライフタイムを短くすることができる。
【0007】電子線や水素、ヘリウムなどの軽質量の
物質を半導体基板に注入する方法電子線や水素、ヘリウ
ムなどの軽質量の物質の注入により、半導体基板は損傷
を受けるため、再結合中心が発生し、キャリアのライフ
タイムを短くすることができる。
【0008】しかし、以上の従来方法においては、次に
挙げるような問題点がある。
【0009】の方法においては、金,白金などの重金
属は、半導体基板において、部分的に拡散することがで
きず、前記半導体基板全体に拡散してしまう。しかも、
前記重金属の拡散速度が速いため、拡散の抑制が比較的
困難である。また、金,白金等の重金属は、前記半導体
基板上、すなわち、基板表面部に形成されたデバイスに
おいて、pn接合等に損傷を与えるため、ゲート特性あ
るいは接合特性に悪影響を与える。
【0010】したがって、半導体基板への金,白金など
の重金属の拡散を行うことにより、前記重金属がキャリ
アの再結合中心となって、前記キャリアのライフタイム
を短くするという目的は達成できるものの、サイリス
タ,IGBTにおけるリーク電流増加や、オン電圧上昇
等のデバイス特性の悪化が避けられない。
【0011】また、の方法も、前述したの方法と同
様に半導体ウエハ全体に損傷を与えてしまう。ただし、
の方法においては、放射線照射後に、たとえば、不活
性ガス中で300℃〜400℃の温度にてアニール処理
を行うことにより、ゲート特性,接合特性の改善を行う
ことができるため、オン電圧等の回復を行うことがで
き、デバイス特性の悪化を回避することができる。
【0012】しかし、このアニール処理により、半導体
基板内部の再結合中心も同時に消滅していくため、デバ
イス特性の回復とキャリアのライフタイムの短縮とはト
レードオフ関係があり、完全にオン電圧を回復させるこ
とはできないという問題点がある。
【0013】の方法においては、前述した,の各
方法と比較して、制御性が良いため、半導体基板内の断
面方向、すなわち、深さ方向に対して部分的に損傷を与
えることができるが、同時に、半導体基板内部の広い範
囲に損傷を与えてしまう。よって、半導体基板表面に形
成された半導体素子領域にも損傷を与えてしまうため、
サイリスタ,IGBTのオン電圧は劣化する。
【0014】また、この場合も、の方法と同様に、ア
ニール処理によりゲート特性,接合特性の改善を行って
前記オン電圧の回復を行うのが一般的であるが、前述し
たように、半導体基板内部の再結合中心も消滅してしま
うため、完全に前記オン電圧を回復させることはできな
いという問題点がある。
【0015】一方、CMOSFETにおいては、半導体
装置の作製プロセスにおける金属汚染対策としてゲッタ
リング技術が広く利用されている。
【0016】この方法は、半導体基板上において素子を
形成しない領域、すなわち、非アクティブ領域に、金属
汚染物を集める技術であり、たとえば、半導体基板の深
さ方向における中央部や基板裏面部に金属汚染物を集め
る技術である。代表的なゲッタリング方法としては、以
下に挙げる,に示される2つの方法がある。
【0017】半導体基板内部において、半導体作製プ
ロセスにおけるアニール工程にて、自動的に結晶欠陥層
を形成し、前記形成された結晶欠陥層をゲッタリング層
として使用するイントリシックゲッタリング技術。
【0018】半導体基板裏面をサンドブラスト法で荒
らして結晶欠陥を発生させる、または、半導体基板裏面
に多結晶シリコン層を形成し、形成された前記多結晶シ
リコン層を金属汚染吸収層として利用するイクストリシ
ックゲッタリング技術。
【0019】の技術においては、半導体基板中に混入
された酸素が、アニール工程においてゲッタリング中心
となることによって、結晶欠陥層が形成されるものであ
る。しかし、この場合、デバイス特性を劣化させないた
めに、半導体基板表面付近においては結晶欠陥を発生さ
せないようにして、半導体基板内部においてのみ結晶欠
陥層を形成することが必要である。
【0020】しかしながら、前記結晶欠陥の発生につい
ては、半導体作製プロセス依存性が高いため、各種の半
導体装置ごとにアニール工程におけるアニール温度等の
最適化が必要であった。たとえば、CMOSFETの作
製プロセスにおいては、ウエル拡散工程やフィールド酸
化膜形成工程におけるアニール工程におけるアニール温
度等のアニール条件の最適化が必要であった。
【0021】たとえば、ウエル拡散工程は一般に110
0℃以上の高温中で行われ、この工程では、半導体基板
表面付近である前記半導体基板中に存在する酸素が外部
に抜ける。そして、この後、900℃以上の温度にて、
厚いシリコン酸化膜を成長させることにより、前記半導
体基板内部で酸素析出に起因する結晶欠陥層を形成する
ことができる。
【0022】しかし、前記1100℃以上の高温中のア
ニールにおいて、酸素の外方拡散が不充分な場合は、半
導体素子形成領域である、半導体基板表面にまで結晶欠
陥形成が及んでしまい、デバイス特性を著しく悪化させ
てしまう。
【0023】逆に、前記アニール工程において、半導体
基板中の酸素が外部に抜けすぎると、前記半導体基板中
に結晶欠陥層を形成することができず、ゲッタリング効
果を期待することはできない。
【0024】また、フィールド酸化膜形成工程において
も、ウエル拡散工程と同様に、適切なアニール温度を選
択しないと、半導体基板中の酸素量との依存性との関係
で結晶欠陥が発生しなかったり、半導体基板表面にまで
結晶欠陥形成が及んでしまうことになる。
【0025】そして、電流を半導体基板表面から裏面方
向へ流す方式の半導体装置においては、半導体基板内部
において抵抗が上がってしまう。この半導体基板内部に
おける抵抗の上昇は、同一基板すなわちウエハ上に形成
された全ての半導体チップ上の全ての半導体素子に対し
て悪影響を及ぼすこととなる。このようにして、サイリ
スタ,IGBTのオン電圧の上昇等、デバイス特性の劣
化が発生するため、前記の方法を使用することは困難
であった。
【0026】すなわち、の方法は、電流を基板の断面
方向に流すタイプのサイリスタ,IGBTには使用する
ことができず、また、製造プロセスの依存性が高いた
め、適用する半導体装置ごとに最適化が必要となるもの
であった。
【0027】の技術は、前記ゲッタリング層をプロセ
スに依存させずに、確実に形成することができるという
特徴を有するが、その反面、半導体基板の裏面にゲッタ
リング層が形成されているため、デバイスが形成される
アクティブ領域、すなわち、半導体基板表面から前記ゲ
ッタリング層までの距離が遠くなる。
【0028】ここで、一般に、半導体装置作製プロセス
においては、温度が高いほど、半導体基板中の不純物お
よび金属類の拡散速度は速くなる。また、ゲッタリング
を行う結晶欠陥層すなわちゲッタリング層は、半導体基
板表面から数10μmの位置に形成されているため、半
導体基板表面とゲッタリング層と間の距離が遠くなる。
したがって、金属が充分に拡散される温度をアニールプ
ロセスとして適用しない限り、ゲッタリングの効果は期
待できない。
【0029】しかしながら、素子の微細化に伴って半導
体装置作製プロセスにおける低温化が適用され、この低
温化技術の浸透に伴い、より半導体基板表面に近い領域
にゲッタリング層が必要となってきた。それとともに、
素子の微細化の進展により、特にゲート酸化膜形成以降
のプロセスにおける処理温度の低下が検討されている。
【0030】たとえば、4μm程度のパターンルールの
半導体装置においては1000℃であるアニール温度
が、0.5μmルール以下になると、900℃以下とな
る。この100℃の前記アニール温度の低下により、前
述した金属の拡散距離は約1桁短くなってしまう。この
ため、たとえば、半導体装置作製プロセスの低温化が進
むことにより、のゲッタリング技術による効果が低減
する。
【0031】すなわち、の方法によれば、ゲッタリン
グ層とデバイス形成領域の距離が遠くなるため、金属の
拡散距離の問題上、近年のデバイスの微細化、プロセス
における低温化が進むことにより、のイクストリシッ
クゲッタリング技術による金属汚染防止効果が低減す
る。
【0032】以上述べたように、サイリスタ,IGBT
における金属汚染対策としての、イントリシックゲッタ
リング技術またはイクストリシックゲッタリング技術の
適用においても、種々の二次的な問題が発生してしまう
という問題点があった。
【0033】したがって、半導体装置、特に縦型パワー
デバイスにおけるスピード対策および金属汚染の防止の
両者を実現することは困難であった。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述したよ
うな問題点を鑑みてなされたものであって、半導体基板
内部にキャリア消滅領域を形成することによって、半導
体装置のスイッチングスピードを向上することを目的と
することにある。
【0035】本発明の他の目的は、前記キャリア消滅領
域を、オン電圧の劣化を伴わない構造とすることにあ
る。
【0036】本発明の他の目的は、半導体基板内におい
て、素子が形成される基板表面近傍に多結晶シリコン領
域によるゲッタリング層を形成することにより、プロセ
スに依存しない、安定したゲッタリング効果を得ること
にある。
【0037】本発明の他の目的は、従来のイントリシッ
クゲッタリング技術では不可能であった、電流を半導体
基板表面から裏面に流す方式の縦型パワーデバイスに対
しても、オン電圧の劣化なく応用できるゲッタリング方
法を提案することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板上に形成された第1の単結晶シリコン層上
に、所定のパターンで部分的に存在する多結晶シリコン
層および前記多結晶シリコン層を埋め込んで形成された
第2の単結晶シリコン層を含むことを特徴とする。
【0039】したがって、本発明の半導体装置によれ
ば、前記複数の多結晶シリコン層をそれぞれキャリアの
再結合中心とすることができるので、半導体ウエハに損
傷を与えずに、かつデバイス特性を悪化させることなく
スイッチングスピードを向上することができる。さら
に、前記第2の単結晶シリコン層の形成プロセスとして
固相エピタキシャル成長法を適用しているために、前記
半導体基板において素子が形成される、前記第2の単結
晶シリコン層表面近傍にゲッタリング領域を形成するこ
とができるので、製造プロセスに依存しない、安定した
ゲッタリング効果を得ることができるとともに、製造プ
ロセスを低温化することができ、素子の微細化に対応す
ることができる。
【0040】また、この半導体装置は、前記多結晶シリ
コン層は、半導体チップにおいて、一定幅の直線状に
て、一定の間隔にて複数本形成されており、前記複数本
の直線状に形成された多結晶シリコン層と交差するよう
に、一定幅の直線上に、一定の間隔にて複数本形成され
ることにより、前記多結晶シリコン層が格子状または島
状のパターンにて形成されるものであることが望まし
い。
【0041】この半導体装置によれば、前記半導体装置
における前記多結晶シリコン層の占有面積を大きくする
ことができるため、前記効果を著しく向上することが可
能となる。
【0042】また、この半導体装置は、ゲート電極に印
加する電圧によってチャネル形成領域におけるチャネル
の形成/非形成を制御する絶縁ゲート型半導体装置に適
用することができる。
【0043】この半導体装置によれば、電流を半導体基
板表面から裏面に流す方式の縦型パワーデバイスに適用
しても、オン電圧の劣化なく前記効果を奏することが可
能である。
【0044】さらに、この半導体装置において、前記ゲ
ート電極は、トレンチ構造を有するように構成しても良
い。
【0045】この半導体装置によれば、さらに、素子を
微細化することが可能となるので、半導体装置を大幅に
小型化することが可能となる。
【0046】また、この半導体装置において、本発明の
前記多結晶シリコン層は、略同一の体積にて形成される
とともに、前記半導体基板の深さ方向にて同一の深さ
で、複数形成されていることが望ましい。
【0047】この半導体装置によれば、前記多結晶シリ
コン層をキャリア消滅領域として使用することで、半導
体チップ並びに半導体ウエハ全面にキャリア消滅効果が
及ぶようにすることができる。
【0048】この半導体装置において、前記多結晶シリ
コン層は、所定の間隔をもって形成されていることが望
ましい。
【0049】この半導体装置によれば、前述した点に加
え、デバイスオン時のオン電圧上昇効果を、無視できる
程度に小さくすることができる。
【0050】この半導体装置において、前記多結晶シリ
コン層は、半導体基板の深さ方向において複数の層に分
割されて形成されていることが望ましい。
【0051】この半導体装置によれば、多結晶シリコン
層をより多く半導体チップ内に形成することができるの
で、前記多結晶シリコン層をキャリア消滅領域として使
用することで、半導体チップ並びに半導体ウエハ全面に
キャリア消滅効果が及ぶようにすることができる。
【0052】この半導体装置は、サイリスタおよびIG
BT(Insulated Gate Bipolar
Transisutor)等の縦型の半導体装置に適
用することができ、前述した効果と同様の効果を奏する
ことができる。
【0053】本発明の半導体装置は、CMOSFETに
適用できる。
【0054】この半導体装置によれば、固相エピタキシ
ャル成長法を製造プロセスとして適用することによっ
て、プロセスを増加させることなく、また、プロセスに
依存することなくゲッタリング層を形成することができ
るため、CMOSFETの歩留りを向上することがで
き、かつ低温プロセスを適用することができ、素子の微
細化に対応することができる。
【0055】本発明の半導体装置は以下の製造方法によ
って得られる。
【0056】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
は、単結晶シリコンにより形成されていると共に、前記
半導体基板の表面に多結晶シリコン層が形成される第1
工程と、前記多結晶シリコン層の表面を覆うようにシリ
コン酸化膜が形成される第2工程と、前記シリコン酸化
膜と前記半導体基板との表面に多結晶シリコン層を形成
した後、熱処理を施すことにより、前記半導体基板の露
出面からなるシード領域を起点とする固相エピタキシャ
ル成長法により単結晶シリコン層が形成される第3工程
とを含む工程を含む。
【0057】この製造方法によって得られる半導体装置
によれば、固相エピタキシャル成長法により、容易に、
前記半導体基板において素子が形成される、前記単結晶
シリコン層表面近傍にゲッタリング領域を形成すること
ができるので、製造プロセスに依存しない、安定したゲ
ッタリング効果を得ることができるとともに、製造プロ
セスを低温化することができ、素子の微細化に対応する
ことができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の半導体装置の要部を、図1
(a),(b)の多結晶シリコン領域の平面レイアウト
パターンを示す図,図2(a),(b)の多結晶シリコ
ン領域を含むデバイスの要部断面図に基づき説明する。
【0059】図2(a),(b)には多結晶シリコン領
域1が形成されている部分のデバイスの要部断面図が模
式的に示されている。なお、図2においては、不純物拡
散層などの半導体素子領域については、記載が省略され
ている。
【0060】図2(a)においては、シリコン基板3上
に、多結晶シリコン領域1が一定の間隔をもって複数、
かつ同一の層にて形成されている。前記複数の多結晶シ
リコン領域1は、多結晶シリコン層の表面がシリコン酸
化膜に覆われることによって各々形成されている。そし
て、この多結晶シリコン領域1上に、単結晶シリコン領
域2が、固相エピタキシャル成長法(SPE;Soli
d Phase Epitaxy)により形成されてい
るが、本デバイスの作製プロセスおよび前記SPE法の
具体的な説明については後述する。
【0061】図2(b)には、図2(a)に示される、
多結晶シリコン領域1が、深さ方向に複数、たとえば3
層にて形成されたデバイスの要部断面図が示されてい
る。そして、複数の多結晶シリコン領域1は各々単結晶
シリコン領域2に覆われて形成されている。
【0062】図2(b)の半導体装置は、図2(a)の
半導体装置と比較すると、多結晶シリコン領域1の形成
プロセスと単結晶シリコン領域2の形成プロセスを各々
3回ずつ行わなければならない。したがって、半導体装
置としての作製プロセスは複雑化するものの、多結晶シ
リコン領域の数は平面的に見た同一領域で数倍に増加す
るため、金属汚染の防止並びにスイッチングスピードの
向上という効果が非常に大きくなる。
【0063】図1(a),(b)の多結晶シリコン領域
の平面レイアウトパターン図は、図2(a)におけるA
−A線に沿った平面におけるパターンを示し、それぞれ
半導体基板3(図2参照)上に複数形成された多結晶シ
リコン領域1と単結晶シリコン領域2の平面レイアウト
パターンについて示している。
【0064】図1(a)に示される半導体デバイスにお
いては、多結晶シリコン領域1は略同一の体積にて形成
され、かつ複数の前記多結晶シリコン領域1が、それぞ
れ縦横に規則正しく一定の間隔をもって配列されること
により形成されている。ここで、本明細書においては、
前記多結晶シリコン領域1は、後に示すように、シリコ
ン酸化膜に表面が覆われた多結晶シリコン層からなる領
域全体をさす。
【0065】また、図1(b)に示される半導体デバイ
スにおいては、図1(a)の多結晶シリコン領域1が複
数分割されてレイアウトされているのに対し、図1
(b)の多結晶シリコン領域は連続されてレイアウトさ
れている。つまり、前記多結晶シリコン領域1が、半導
体基板3上に格子状に形成され、前記格子状に形成され
た多結晶シリコン領域1の内部、すなわち前記多結晶シ
リコン領域1が形成されていない部分に前記単結晶シリ
コン領域2が形成されている。
【0066】図1(a),(b)に示されているよう
な、多結晶シリコン領域・単結晶シリコン領域の平面レ
イアウトパターンは、半導体基板3上に形成されたすべ
ての半導体チップに対しても同一のパターンとなる。つ
まり、半導体基板全面に、多数の多結晶シリコン領域
が、半導体素子領域の下部に埋め込まれて形成されてい
るものである。そして、図1(a),(b)に示されて
いるように、半導体基板を上面から平面的に見て、前記
多結晶シリコン領域1が部分的に所定のパターンをもっ
て埋め込まれて形成されている。
【0067】次に、本実施の形態の半導体装置(図2
(a))の多結晶シリコン領域および単結晶シリコン領
域の形成プロセスについて、図3に基づき説明する。
【0068】図3(a)〜(e)に、本実施の形態の半
導体装置における多結晶シリコン領域と単結晶シリコン
領域の形成プロセスについて示す。
【0069】シリコン基板3上に多結晶シリコン層40
を、たとえば、減圧CVD法により、約630℃,モノ
シランガスSi4にて、0.05〜1.0μm程度の厚
みで形成する。この多結晶シリコン層40の厚みは、プ
ロセス制御により所望の厚みに制御することができる。
(図3(a))次に、前記多結晶シリコン層40を、フ
ォトリソグラフィーとRIEなどのエッチングにより所
定のパターンに加工し、複数の多結晶シリコン層4を形
成する。(図3(b))その後、半導体ウエハを拡散炉
等の酸化処理装置内に配置し、前記半導体ウエハ表面を
約600℃の雰囲気中で酸化することにより、前記各多
結晶シリコン層4の表面かつ半導体基板3全面にシリコ
ン酸化膜50を形成する。(図3(c))そして、再
度、フォトリソグラフィーとRIEなどのエッチングに
より前記シリコン酸化膜50のパターニングを行い、前
記各多結晶シリコン層40の表面を覆うようなパターン
でシリコン酸化膜5を形成することにより、多結晶シリ
コン領域1が形成される。この半導体装置の作製プロセ
スにおいて、前記多結晶シリコン領域1の厚みは、たと
えば、約0.05〜1.0μm程度にすることができる
(図3(d))。
【0070】次に、半導体基板3上に形成された自然酸
化膜をたとえば希フッ化水素溶液に浸すことによって除
去する。次いで、半導体基板3の全面に、たとえば減圧
CVD法によって多結晶シリコン層を形成した後、約6
00℃程度の所定時間のアニールにより、半導体基板3
の露出部からなるシード部(種結晶部)を起点とするS
PEを生じせしめ、前記多結晶シリコン層を単結晶化
し、単結晶シリコン層2を形成する。このことにより、
前記各多結晶シリコン領域1は、SPE法により形成さ
れた単結晶シリコン領域2により埋め込まれる(図3
(e))。
【0071】なお、前記SPE法に関しては、本願出願
人が先に提案している方法(特願平6−193604号
に開示されている技術)を利用することができる。
【0072】このようにして、図3(a)〜(e)に示
されるプロセスにより、前記多結晶シリコン領域1を、
埋め込むようにして、半導体基板3全面に単結晶シリコ
ン領域2が形成される。
【0073】また、前記単結晶シリコンエピタキシャル
層2の形成(図3(e)の工程)については、前述した
方法以外の方法を適用することもできる。すなわち、多
結晶シリコン層1の埋め込みにはSPE法を使用し、そ
の後の単結晶シリコン領域形成プロセスにおいては、成
膜速度の速い常圧のCVD法によるエピタキシャル成長
法を用いることもできる。
【0074】このように、SPE法を利用した半導体装
置の作製プロセスによって本発明の半導体装置を作製す
ることができる。この半導体装置では、オン抵抗の劣化
を伴わないスイッチングスピード改善を行うことができ
る。
【0075】すなわち、本発明の半導体装置において
は、前記多結晶シリコン領域1では、キャリアのライフ
タイムが極端に短く、それ自体がキャリア消滅領域とし
て作用する。したがって、これをパワーデバイス、たと
えばサイリスタ,IGBT(Insulated Ga
te Bipolar Transistor)等に応
用すれば、スイッチングスピードを改善することができ
る。
【0076】このキャリア消滅領域の効果は、前記単結
晶シリコン領域の不純物濃度に依存するが、たとえば、
前記単結晶シリコン領域の不純物濃度を、1×1013
1×1016cm-3程度にすることにより一層の効果を奏
することができる。
【0077】そして、前記多結晶シリコン領域1の周囲
10μm程度の範囲で、キャリアのライフタイムを消滅
させることができるので、同一の層に形成された、前記
多結晶シリコン領域1同志の間隔を1〜10μmとして
形成することで、前記効果を奏することができる。
【0078】すなわち、例えば、図1(a)の多結晶シ
リコン領域の平面レイアウトパターンにおいては、図1
(a)に示される幅aを9μm,幅bを1μmに設定し
て多結晶シリコン領域1をレイアウトする。すなわち、
多結晶シリコン領域1同志の間隔が9μmである、長方
形状の多結晶シリコン領域1を1μm角にて形成するこ
とができるようにレイアウトを行う。このレイアウトに
よれば、前記多結晶シリコン領域1を、前述したキャリ
ア消滅領域として使用することで、半導体チップ並びに
半導体ウエハ全面にキャリア消滅効果が及ぶようにする
ことができる。
【0079】一方、この多結晶シリコン領域1の半導体
ウエハ全体に対する占有面積の割合は、図1(a)の例
で、100μm2角の正方形内に1μm2角の多結晶シリ
コン領域が存在していることになるため、面積としては
全体の1%を占有することになる。よって、本発明によ
れば、デバイスオン時のオン電圧上昇効果を、無視でき
る程度に小さくすることができる。
【0080】また、図1(b)の平面レイアウトパター
ンにおいては、図1(b)における幅aを9μm,幅b
を1μmに設定して、多結晶シリコン領域1のレイアウ
トパターンを、1μmの幅、一辺を9μmとした格子状
に設定する。このとき、図1(a)の多結晶シリコン領
域1の占有面積よりも、図1(b)の多結晶シリコン領
域1の占有面積の方が大きくなるため、前述したキャリ
ア消滅領域として使用することで、半導体チップ並びに
半導体ウエハ全面にキャリア消滅効果が及ぶようにする
ことができる。
【0081】さらに、図2(b)に示されるような、多
層構造の多結晶シリコン領域1においても、前述した理
由と同様の理由により、1層目と2層目、および2層目
と3層目の前記多結晶シリコン領域1同志の間の距離、
たとえば、図2(b)における多結晶シリコン領域1
a,1b間および1b,1c間の距離cは、約0.1〜
10μmに設定することができる。したがって、前記多
結晶シリコン領域1は、キャリア消滅領域として使用す
ることで、半導体チップ並びに半導体ウエハ全面におい
て、スイッチングスピードを向上させることができる。
【0082】すなわち、図1(a),(b),図2
(a),(b)のような、半導体装置の平面または断面
レイアウトパターンにおいて、前記多結晶シリコン領域
1のチップ占有面積が大きいほど、ゲッタリング層,キ
ャリア消滅層としての効果は大きくなる。しかし、前記
多結晶シリコン領域1の占有面積が大きくなりすぎる
と、デバイスのオン電圧の上昇を招いてしまうので、前
記多結晶シリコン領域1のレイアウトを最適化すること
が必要となる。
【0083】ゲッタリングとしては、図4に示されるイ
ントリシックゲッタリング方法が、一般に知られてい
る。このイントリシックゲッタリングとよばれる、ゲッ
タリング方法は、半導体ウエハ内部、すなわち、半導体
基板3上かつ無結晶欠陥領域7中に結晶欠陥領域6を形
成し、これをゲッタリング領域として利用する方法であ
る。
【0084】従来は、縦方向に電流を流すタイプのパワ
ーデバイスにおいては、図4に示されるように、結晶欠
陥領域6が存在すると、この部分の抵抗が増加し、デバ
イスのオン電圧の劣化を招くため、ゲッタリング方法と
しては、イントリシックゲッタリング方法を適用するこ
とができなかった。
【0085】しかし、本実施の形態の半導体装置のよう
に、図1(a),(b),図2(a),(b)に示され
るように、多結晶シリコン領域を、部分的に単結晶シリ
コン領域に埋め込み、これをゲッタリング領域として利
用すれば、上述したようにオン電圧の劣化を伴わないゲ
ッタリング領域の形成が実現できる。
【0086】また、前記ゲッタリング領域の数は、半導
体ウエハ上方から見る方向に対し、上記図1(a)のレ
イアウトでは106個/cm2となる。したがって、一般
にイントリシックゲッタリングのゲッタリング領域の結
晶欠陥の数は105〜106個/cm2であれば充分であ
るとされているので、本実施の形態による方法によって
充分なゲッタリング効果を得ることができる。さらに、
図1(b)のレイアウトでは、多結晶シリコン領域の格
子状パターンの幅を選択することによってゲッタリング
領域の半導体チップ全体に対する占有面積が増加させる
ことができるため、さらなるゲッタリング効果が期待で
きる。
【0087】また、図2(a),(b)においても、前
述した点から多結晶シリコン領域1の数が多いほど、ゲ
ッタリング効果は大きくなるため、ゲッタリングのみの
観点からは図2(b)の方が図2(a)よりも効果的で
ある。その反面、前述したように、前記多結晶シリコン
領域1を形成するプロセスが複雑になるため、半導体装
置としても全体的にプロセスが複雑になるとともに、前
述したオン電圧の上昇についても考慮した、ゲッタリン
グ領域のレイアウトの最適化が必要となる。すなわち、
ゲッタリング領域の3次元的なレイアウトにおいては、
図1(a),(b)に示す平面的なパターンと、図2
(a),(b)に示す断面的なパターンを組み合わせる
ことにより、多結晶シリコン領域のレイアウトを容易に
最適化がすることができる。
【0088】一方、CMOSFETに代表されるLSI
においては、図4に示すイントリシックゲッタリングが
広く使用されている。このイントリシックゲッタリング
は、前述したようにシリコン基板内部に、図4に示され
る結晶欠陥領域6のような微小結晶欠陥を、無結晶欠陥
領域7に対して、面積的に大きく占有させるように形成
することで、シリコン基板自体にゲッタリング能力を持
たせようとする方法である。
【0089】すなわち、半導体ウエハ製造プロセスにお
いて、前記半導体ウエハ中に溶け込んだ酸素は、アニー
ルを行うことによって酸素析出物,転移などの微小結晶
欠陥を内部に発生させ、ゲッタリング中心となる。微小
結晶欠陥の発生は、結晶中の酸素濃度,炭素などの析出
核分布,熱履歴に強く依存するので、結晶育成から素子
形成プロセスまでを通して半導体ウエハを設計,最適化
することが重要である。
【0090】そして、半導体素子形成プロセスにおい
て、アニールにより酸素の析出は進行するから、前述し
たようにして最適化された半導体ウエハを使用すること
により、素子形成プロセスを行うだけでゲッタリング能
力を最後まで持続することができる。
【0091】すなわち、イントリシックゲッタリング技
術によれば、シリコン結晶内部に微小結晶欠陥を発生さ
せ、その微小欠陥結晶領域でゲッタリングするのである
から、素子活性領域は無欠陥に保たなければならない。
【0092】しかし、前述したように、半導体装置の微
細化が進むと、半導体装置作製プロセスの低温化が進
み、より素子形成領域に近い領域、すなわち、アクティ
ブ領域にてゲッタリング領域が必要になる。しかし、シ
リコン基板内部に結晶欠陥を形成するイントリシックゲ
ッタリング方法においては、結晶欠陥の位置を、たとえ
ば±1μm程度以下で正確に制御することは不可能であ
る。
【0093】この対策として、多結晶シリコン領域を全
面に形成した半導体ウエハをはりあわせ、研磨して薄く
する方法も考えられるが、現在の研磨技術では前記結晶
欠陥の位置を±1μm程度以下で制御することが困難で
あると共に、この方法は電流を縦に流すパワーデバイス
には適用できないという問題点があった。
【0094】しかしながら、微細LSIにおけるゲッタ
リング方法の改善を目的とした本発明の方法において
は、半導体素子形成領域とゲッタリング領域の距離はS
PE法又はエピタキシャル成長による単結晶シリコン領
域の厚みで制御することができる。したがって、本発明
の半導体装置によれば、この程度の半導体素子形成領域
とゲッタリング領域の距離の制御は容易であり、デバイ
ス領域の特性劣化を招かないごく近くの領域にゲッタリ
ング領域を形成することができる。
【0095】以上説明したように、本発明の半導体装置
によれば、半導体基板内部にオン電圧の劣化を伴わない
構造のキャリア消滅領域を形成することによって、半導
体装置のスイッチングスピードを向上することができ
る。また、半導体基板において素子が形成される基板表
面(単結晶シリコンエピタキシャル層表面)近傍にゲッ
タリング領域を形成することができるので、プロセスに
依存しない、安定したゲッタリング効果を得ることがで
きるとともに、製造プロセスを低温化することができ、
素子の微細化に対応することができる。
【0096】更に、本発明は、電流を半導体基板表面か
ら裏面に流す方式の縦型パワーデバイスに対しても適用
することができ、オン電圧の劣化なくイントリシックゲ
ッタリングを実施することができる。
【0097】(実施の形態2)実施の形態1において
は、各デバイスについて共通した多結晶シリコン領域の
形成方法、言い換えれば、キャリア消滅領域,ゲッタリ
ング領域の形成方法について説明してきた。そして、前
述したように、前記多結晶シリコン領域は、種々の半導
体装置に適用することができる。
【0098】実施の形態2において、本発明をサイリス
タに応用した例を示す。
【0099】図5(b)に実施の形態2のサイリスタの
デバイスの要部断面図を示す。実施の形態2のサイリス
タにおいては、スイッチングスピード改善のため、p+
型シリコン基板3上に形成されたn型単結晶シリコンエ
ピタキシャル層11をシード部として、図3に示される
SPE法により形成されたn型単結晶シリコンエピタキ
シャル層12に、多結晶シリコン領域1を埋め込んで形
成したものである。また、この多結晶シリコン領域1
は、ゲッタリング層としても機能しているため、サイリ
スタの歩留り向上も図ることができる。
【0100】実施の形態2のサイリスタにおいては、p
+型シリコン基板3上に形成されたn型単結晶シリコン
エピタキシャル層11上に、多結晶シリコン領域1が複
数形成されている。そして、前記複数の多結晶シリコン
領域1を埋め込むようにしてn型単結晶シリコン層エピ
タキシャル12aが形成されており、このn型単結晶シ
リコン層エピタキシャル12a内に、n+型拡散層によ
り形成されたカソード領域26が形成されている。
【0101】また、前記n+型拡散層により形成された
カソード領域26を挟んで、p+型拡散層により形成さ
れたゲート領域27が形成されている。
【0102】前記カソード領域26上には、単結晶シリ
コン層により形成されたカソード電極14、前記ゲート
領域27上にはゲート電極13が設けられ、前記カソー
ド電極14、前記ゲート電極13間は、シリコン酸化膜
54により絶縁されている。さらに、前記p+型シリコ
ン基板3の裏面には、前記カソード電極13と対向する
ように、単結晶シリコン層にて形成されたアノード電極
15が形成されている。
【0103】図5(a)に実施の形態2のサイリスタの
回路図を示し、実施の形態2のサイリスタの動作を説明
する。
【0104】このサイリスタは静電誘導型バイポーラト
ランジスタQ1とpnpトランジスタQ2が組み合わせ
られた構造として説明することができる。
【0105】ここで、バイポーラトランジスタとして動
作する領域は、ゲート領域27,カソード領域26,お
よびp+型シリコン基板3である。
【0106】通常ゲートG・カソードC間にバイアスが
加えられていない状態では、アノードAに電圧を印加し
ても、バイポーラトランジスタQ1,pnpトランジス
タQ2の両トランジスタはオフ状態にあるため、サイリ
スタはオフ状態にある。
【0107】次に、ゲート電極G(13)に正の電圧を
加えると、ゲート領域27から正孔が、カソード領域2
6から電子が、チャネル領域へ注入され、前記正孔、電
子電流がゲート電流として流れる。前記正孔,電子は、
前記チャネル領域内部に充満し、カソード領域26の中
へ流れ込む、所謂伝導率変調の状態になる。この状態
は、カソード領域26にキャリアが充満している状態で
あり、すなわちバイポーラトランジスタQ1のオン状態
と同等である。
【0108】次にアノード電極A(15)側に正電圧を
加えることにより、pnpトランジスタQ2をオンさせ
る。アノード電極A側に正電圧を加えることにより、ゲ
ート領域27とp+型シリコン基板3から正孔が、カソ
ード領域26から電子が注入される。これはカソード電
極C(14)から注入された電子とアノード電極A(1
5)から注入された正孔とがアノード電流として流れる
ことを示している。
【0109】このようなサイリスタにおいてターンオン
を速くするためには、ゲート電極Gに電圧が印加される
ことにより、いかに多くの電子をカソードから注入させ
るかがポイントとなる。
【0110】次に、実施の形態2のサイリスタの作製プ
ロセスを図6(a)〜(d)を用いて説明する。また、
実施の形態2においては、多結晶シリコン領域を1層に
て形成するものとし、実施の形態1と同一の部材につい
ては同一符号にて示し、実施の形態1と同様な部分につ
いては省略して説明する。
【0111】まず、p+型シリコン基板3上に、約10
00〜1150℃,モノシランSi4または塩化シリコ
ンガスSi2Cl2を使用して、常圧CVD法により、単
結晶シリコンエピタキシャル層を5〜100μmの厚み
にて成長させる。そして、前記単結晶シリコンエピタキ
シャル層に、例えば、リンPを打ち込むことによって、
n型単結晶シリコンエピタキシャル層11を形成する。
このn型単結晶シリコンエピタキシャル層11厚みは、
所望の耐圧に適合させて設定することができる。
【0112】次に、前記n型単結晶シリコンエピタキシ
ャル層11上に、多結晶シリコン領域1を実施の形態1
で説明した方法により複数形成する。この多結晶シリコ
ン領域1の平面レイアウトパターンは、例えば、図1
(a),(b)に例示するようなパターンをいずれも適
用することができる(図6(a))。
【0113】次に、例えば、約1000〜1150℃、
モノシラン,ジシラン,または塩化シラン等を使用して
常圧CVD法により多結晶シリコン層を形成する。次い
で、SPE法により、前記n型単結晶シリコンエピタキ
シャル層11の露出面をシード部として、単結晶シリコ
ンエピタキシャル層を形成し、例えば、リンPを打ち込
むことによって、前記シリコン酸化膜5上に、n型単結
晶シリコンエピタキシャル層12aを形成する。
【0114】このとき、図6(b)に示すように、前記
n型単結晶シリコンエピタキシャル層12aを薄く形成
しておいて、その上に常圧CVD法により膜厚のn型単
結晶シリコンエピタキシャル層12bを形成する方法
と、図6(c)に示すような全てSPE法でn型単結晶
シリコンエピタキシャル層12aを形成する方法とがあ
り、いずれの方法も使用することができる。実施の形態
2における、図6においては、後者の方法を適用した場
合について例を示している。
【0115】そして、例えば、ボロンBを前記n型単結
晶シリコンエピタキシャル12bに拡散することによ
り、p+型拡散層を形成してゲート領域27とするとと
もに、例えば、リンPを前記n型単結晶シリコンエピタ
キシャル12bに拡散することにより、n+型拡散層を
形成して、カソード領域26とする。さらに、一般的な
電極形成方法にて、単結晶シリコンエピタキシャル層を
形成することにより、ゲート電極13,カソード電極1
4,アノード電極15を形成し、基本的なサイリスタ構
造が形成される(図6(d))。
【0116】以上説明したように、本発明のサイリスタ
の作製プロセスは、SPE法の特質を利用して、容易
に、半導体基板内部にオン電圧の劣化を伴わない構造に
てキャリア消滅領域を形成し、サイリスタのスイッチン
グスピードを向上することができる。
【0117】また、実施の形態2の方法によれば、半導
体基板表面(n型単結晶シリコンエピタキシャル層表
面)近傍にゲッタリング層を形成することができるた
め、プロセスに依存しない、安定したゲッタリング効果
を得ることができるサイリスタを実現することができ
る。したがって、本発明のサイリスタによれば、低温プ
ロセスを採用することができ、素子の微細化に対応する
ことができる。
【0118】(実施の形態3)次に、本発明をIGBT
(Insulated Gate BipolarTr
ansistor)に応用した例を実施の形態3にて説
明する。
【0119】図7(a)に本発明のIGBTの回路図を
示す。
【0120】IGBTは、図7(a)に示すような、M
OSトランジスタM1を入力段トランジスタとし、pn
pバイポーラトランジスタQ1を出力段トランジスタと
するコンプリメンタリ接続のダーリントン(インバーテ
ッドダーリントン)バイポーラ・MOS複合トランジス
タである。
【0121】図7(b)に実施の形態3のIGBTのデ
バイスの要部断面図を示す。実施の形態3のIGBTに
おいては、実施の形態2のサイリスタと同様に、スイッ
チングスピード改善のため、p+型シリコン基板3上に
形成されたn型単結晶シリコンエピタキシャル層11を
シード部として、SPE法により形成されたn型単結晶
シリコンエピタキシャル層12a内に、多結晶シリコン
領域1を埋め込んで形成したものである。また、この多
結晶シリコン領域1はゲッタリング層としても機能して
いるため、IGBTの歩留り向上も図ることができる。
【0122】ところで、実施の形態3のIGBTにおい
ては、p+型シリコン基板3(コレクタ)上に、形成さ
れたn型単結晶シリコンエピタキシャル層11上に、多
結晶シリコン領域1が複数形成されている。そして、前
記複数の多結晶シリコン領域1を埋め込むようにしてn
型単結晶シリコンエピタキシャル層12aが形成されて
いる。そして、前記n型単結晶シリコンエピタキシャル
層12aの表面近傍に、p型ボディ層29(エミッタ)
が形成されており、その内部には、n+型拡散層がソー
ス領域22として形成されている。
【0123】そして、前記ソース領域22上にはシリコ
ン酸化膜55が形成され、さらに前記シリコン酸化膜5
5上には多結晶シリコンゲート電極21が設けられ、さ
らに前記p+型シリコン基板3の裏面には、前記多結晶
シリコンゲート電極21と対向するようにしてアノード
電極15が形成されている。
【0124】次に、実施の形態3のIGBTの作製プロ
セスについて、図8(a)〜(c)および図9(d),
(e)を用いて説明する。また、実施の形態3において
は、多結晶シリコン領域1を1層にて形成するものと
し、実施の形態1及び2と同一の部材については同一符
号にて示し、実施の形態1及び2と同様な部分について
は省略して説明する。
【0125】まず、p+型シリコン基板3上に、100
0〜1150℃,モノシランSi4または塩化シリコン
ガスSi2Cl2を使用して、常圧CVD法により、単結
晶シリコンエピタキシャル層を、5〜100μmの厚み
にて成長させる。そして、前記単結晶シリコンエピタキ
シャル層に、たとえば、リンPを打ち込むことによりn
型単結晶シリコンエピタキシャル層11を形成する。こ
のn型単結晶シリコンエピタキシャル層11の厚みは、
所望の耐圧に適合させて設定することができる。
【0126】次に、前記n型単結晶シリコンエピタキシ
ャル層11上に、多結晶シリコン領域1を、実施の形態
1で説明した方法により複数形成する。この多結晶シリ
コン領域1の平面レイアウトパターンは図1(a),
(b)に例示するようなパターンをいずれも適用するこ
とができる。(図8(a)) 次に、例えば、約1000〜1150℃、モノシラン,
ジシラン,または塩化シランなどを使用して常圧CVD
法により多結晶シリコン層を形成する。次いで、SPE
法により、前記n型単結晶シリコンエピタキシャル層1
1の露出面をシード部として、単結晶シリコンエピタキ
シャル層を形成し、例えば、リンPを打ち込むことによ
って、前記シリコン酸化膜5上に、n型単結晶シリコン
エピタキシャル層12aを形成する。
【0127】このとき、図8(b)に示すように、前記
n型単結晶シリコンエピタキシャル層12aを薄く形成
しておいて、その上に常圧CVD法により膜厚のn型単
結晶シリコンエピタキシャル層12bを形成する方法
と、図8(c)に示すような全てSPE法でn型単結晶
シリコンエピタキシャル層12aを形成する方法とがあ
り、いずれの方法も使用することができる。実施の形態
3における、図8,図9においては、後者の方法を適用
した場合について例を示している。
【0128】次に、前記n型単結晶シリコンエピタキシ
ャル層12aの表面に、例えば、ボロンBを拡散するこ
とにより、p型ボディ層29を形成し、リンPを拡散す
ることにより、n+型拡散層をソース領域22を形成す
る。そして、その後、前記n型単結晶シリコンエピタキ
シャル層12aの表面にゲート酸化膜55を形成する。
(図9(d))そして、ゲート電極となる多結晶シリコ
ン層を形成し、フォトリソグラフィーとRIEエッチン
グ方法により前記多結晶シリコン層を加工することで、
多結晶シリコンゲート電極21を形成し、基本的なIG
BT構造が形成される(図9(e))。
【0129】以上説明したように、本発明のIGBTの
作製プロセスは、SPE法の特質を利用して、容易に、
半導体基板内部に、オン電圧の劣化を伴わない構造にて
キャリア消滅領域を形成し、IGBTのスイッチングス
ピードを向上することができる。
【0130】また、特に、半導体素子形成領域とゲッタ
リング領域との距離をSPE法による単結晶シリコンエ
ピタキシャル層の厚みで制御することができるという点
で、実施の形態3に示したような縦方向に電流を流すI
GBTにおいては大きなゲッタリング効果を得ることが
できる。すなわち、半導体基板表面(n型単結晶シリコ
ンエピタキシャル層表面)近傍にゲッタリング層を形成
することができるため、プロセスに依存しない、安定し
たゲッタリング効果を得ることができるIGBTを実現
することができる。したがって、本発明のIGBTによ
れば、低温プロセスを採用することができ、素子の微細
化に対応することができる。
【0131】(実施の形態4)IGBTについて本発明
を適用した例を実施の形態3に示したが、前述したよう
に、半導体装置においては、素子の微細化が進展してい
るため、IGBTについてもトレンチゲートを適用して
素子を微細化するというニーズが高まってきた。
【0132】本発明をトレンチゲート型IGBTに応用
した例について、実施の形態4にて説明する。
【0133】図10に本発明のトレンチゲート型IGB
Tのデバイスの要部断面図を示す。
【0134】本発明のトレンチ型IGBTにおいては、
実施の形態2,3のサイリスタ及びIGBTと同様に、
スイッチングスピード改善のため、SPE法により形成
されたn型単結晶シリコンエピタキシャル層12aに、
多結晶シリコン領域1を埋め込んで形成したものであ
る。また、本発明のIGBTにおいては、前記多結晶シ
リコン領域1はゲッタリング層としても機能させること
ができるため、トレンチゲート型IGBTの歩留り向上
も図ることができる。
【0135】ところで、実施の形態4のトレンチゲート
型IGBTにおいては、p+型シリコン基板3上に形成
されたn型単結晶シリコンエピタキシャル層11上に、
多結晶シリコン領域1が複数形成されている。そして、
前記複数の多結晶シリコン領域1を埋め込むようにして
n型単結晶シリコンエピタキシャル層12aが形成され
ている。
【0136】そして、このn型単結晶シリコンエピタキ
シャル層12aの表面近傍に、p型ボディ層29が形成
されており、その内部には、トレンチ30が形成されて
いる。そして、前記トレンチ30の表面に全面的にシリ
コン酸化膜56が形成され、前記シリコン酸化膜56上
に多結晶シリコンが埋め込まれて形成されることによ
り、多結晶シリコンゲート電極21が形成されている。
そして、前記多結晶シリコン領域21を囲むようにして
+型拡散層が形成され、ソース領域22として機能し
ている。さらに、前記p+型シリコン基板3の裏面に
は、前記多結晶シリコンゲート電極21と対向するよう
にしてアノード電極15が形成されている。
【0137】トレンチゲート型IGBTの作製プロセス
について以下に説明するが、実施の形態4においては、
多結晶シリコン領域1を1層にて形成するものとする。
【0138】n型単結晶シリコンエピタキシャル層12
aを形成するプロセスまでの工程は、実施の形態3のI
GBTと同一のため、詳細な説明を省略するが、多結晶
シリコン領域1の形成プロセス(図8(a))後、多結
晶シリコン領域1上にn型単結晶シリコンエピタキシャ
ル層12aをSPE法により形成し、所定の厚みで成長
させる。このとき、n型単結晶シリコンエピタキシャル
層12aをSPE法により薄く形成し、その後、常圧C
VD法により膜厚のn型単結晶シリコンエピタキシャル
層12bを形成することも可能である。(図8(b)お
よび(c))そして、特に図示しないが、前記n型単結
晶シリコンエピタキシャル層12aの表面に、例えば、
ボロンBを拡散することにより、p型ボディ層29を形
成する。そして、前記p型ボディ層29に、フォトリソ
グラフィーとRIEなどのエッチングによりトレンチ3
0を形成する。
【0139】次に、前記トレンチ30に対して、950
〜1150℃の雰囲気中にて、酸化を行うことにより、
前記トレンチ30上にシリコン酸化膜56を形成する。
そして、前記p型ボディ層29上にリンPを拡散するこ
とにより、n+型拡散層を形成しソース領域22が形成
される。
【0140】そして、トレンチ30における前記シリコ
ン酸化膜56上に、前記トレンチ30を埋め込むように
して常圧CVD法等により多結晶シリコンを形成し、フ
ォトリソグラフィーとRIEなどのエッチングにより前
記多結晶シリコンを加工することで、多結晶シリコンゲ
ート電極21を形成することができ、基本的なトレンチ
ゲート型IGBT構造が形成される。
【0141】この例においても、本発明の多結晶シリコ
ン領域1は、キャリア消滅層として働き、オン電圧の上
昇を伴わないスイッチングスピード向上を達成できる。
また、このキャリア消滅層はゲッタリング領域としても
働き、トレンチゲート型IGBTの歩留り向上も期待で
きる。
【0142】本発明のトレンチ型IGBTの作製プロセ
スは、SPE法の特質を利用して、容易に、半導体基板
内部に、オン電圧の劣化を伴わない構造にてキャリア消
滅領域を形成し、トレンチ型IGBTのスイッチングス
ピードを向上することができる。
【0143】また、特に、半導体素子形成領域とゲッタ
リング領域との距離をSPE法による単結晶シリコンエ
ピタキシャル層の厚みで制御することができるという点
で、実施の形態3に示したような縦方向に電流を流すI
GBTにおいては大きなゲッタリング効果を得ることが
できる。すなわち、半導体基板表面近傍(p型ボディ層
表面近傍)にゲッタリング層を形成し、プロセスに依存
しない、安定したゲッタリング効果を得ることができ
る。したがって、本発明のトレンチゲート型IGBTに
よれば、低温プロセスを採用することができ、素子の微
細化に対応することができる。さらに、実施の形態4で
は、トレンチゲート構造を採用したことで、さらなる素
子の微細化に対応しうるデバイスを実現することがで
き、半導体装置の小型化に大いに寄与することができ
る。
【0144】(実施の形態5)次に、本発明をCMOS
FETに応用した実施の形態5について説明する。
【0145】図11(a)に本発明のCMOSFETを
適用したインバータ回路を示す。
【0146】本発明のインバータ回路は、pMOSFE
TQ10と、nMOSFETQ11を有する。そして、
前記pMOSFETQ10と前記nMOSFETQ11
の各ゲートが接続されて、共通の入力ゲートとされてい
る。そして、前記pMOSFETQ10と前記nMOS
FETQ11の各ドレインは互いに接続され、前記ドレ
インが共通の出力ゲートとされている。そして、前記p
MOSFETQ10のソースには電源電圧Vddが印加さ
れ、前記nMOSFETQ11のソースには接地電圧が
印加されている。
【0147】図11(b)に、本発明のCMOSFET
のデバイスの要部断面図を示す。実施の形態5のCMO
SFETにおいては、p+型シリコン基板3の表面、す
なわち、p型単結晶シリコンエピタキシャル層28をシ
ード部として、図3に示されるSPE法により形成され
たp型単結晶シリコンエピタキシャル層33aに、多結
晶シリコン領域1を埋め込んで形成したものである。そ
して、実施の形態2〜4と同様に、前記多結晶シリコン
領域1をゲッタリング領域としても機能させることがで
きるため、CMOSFETの歩留りの向上を図ることが
できる。
【0148】ところで、実施の形態5のCMOSFET
においては、p+型シリコン基板3の表面、すなわち、
p型単結晶シリコンエピタキシャル層28上に、多結晶
シリコン領域1が複数形成されている。そして、前記複
数の多結晶シリコン領域1を埋め込むようにしてp型単
結晶シリコンエピタキシャル層33aが形成されてい
る。
【0149】さらに前記p型単結晶シリコンエピタキシ
ャル層33a内に、Nウエル23,Pウエル20が形成
されており、前記Nウエル23内に、ソース領域または
ドレイン領域として機能するp+型拡散層34a,34
bが形成され、前記Pウエル20内に、ソース領域また
はドレイン領域として機能するn+型拡散層34c,3
4dが形成されている。
【0150】そして、前記Pウエル20及びNウエル2
3表面にLOCOS酸化膜35が全面的に形成されてい
るので、前記p+型拡散層34a,34bおよびn+型拡
散層34c,34d上に、前記LOCOS酸化膜35の
一部分である、薄いシリコン酸化膜がそれぞれ形成され
ており、前記Pウエル20側及びNウエル23側の前記
シリコン酸化膜上にゲート電極13n,13pがそれぞ
れ形成されている。
【0151】これらのゲート電極は、それぞれ、nMO
SFETにおけるゲート電極13nと、pMOSFET
13pにおけるゲート電極である。そして、前記ゲート
電極13n,13p上に層間絶縁膜24が形成されてお
り、前記金属配線25と前記ゲート電極13n,13b
とをそれぞれ絶縁している。また、前記金属配線25
は、部分的に前記層間絶縁膜24内にも貫通して形成さ
れており、前記金属配線25は前記n+型拡散層13
a,13bおよびp+型拡散層13c,13dとを接続
している。このことにより、MOSFETにおけるソー
ス電極,ドレイン電極を引き出すことができ、pMOS
FET、nMOSFETに流れる電流を金属配線25上
に取り出すことができる。
【0152】次に、実施の形態5のCMOSFETの作
製プロセスについて、図13(a)〜(d)を用いて説
明する。また、実施の形態5においては、多結晶シリコ
ン領域1すなわちゲッタリング層を1層にて形成するも
のとし、実施の形態1〜4と同一の部材については同一
符号にて示し、実施の形態1〜4と同様な部分について
は省略して説明する。
【0153】まず、前記p型シリコン基板3(p型単結
晶シリコンエピタキシャル層28)上に、多結晶シリコ
ン領域1を実施の形態1で説明した方法により複数形成
する。この多結晶シリコン領域1の平面レイアウトパタ
ーンは図1(a),(b)に例示するようなパターンを
いずれも適用することができる(図12(a))。
【0154】次に、例えば、約1000〜1150℃,
モノシラン,ジシラン,または塩化シランなどを使用し
て常圧CVD法により多結晶シリコン層を形成する。次
いで、SPE法により、前記p型シリコン基板3の表面
におけるp型単結晶シリコンエピタキシャル層28の露
出部をシード部として、単結晶シリコンエピタキシャル
層を形成し、たとえば、ボロンBを打ち込むことによっ
て、前記シリコン酸化膜5上に、p型単結晶シリコンエ
ピタキシャル層33aを形成する。
【0155】このとき、図12(b)に示すように、前
記p型単結晶シリコンエピタキシャル層28を薄く形成
しておいて、その上に常圧CVD法により膜厚のp型単
結晶シリコンエピタキシャル層33bを形成する方法
と、図12(c)に示すような全てSPE法でp型単結
晶シリコンエピタキシャル層33aを形成する方法とが
あり、いずれの方法も使用することができる。実施の形
態5における、図12においては、後者の方法を適用し
た場合について例を示している。
【0156】次に、前記p型単結晶シリコンエピタキシ
ャル層33aの表面に、LOCOS酸化膜35を図に示
すようなパターンで形成し、例えば、リンPを拡散する
ことにより、Nウエル23を形成し、ボロンBを拡散す
ることにより、Pウエル20を形成する。そして、その
後、一般的な方法にて、nMOSFET,pMOSFE
Tにおけるゲート電極13n,13pおよびソース・ド
レイン領域34a〜34dを前記nウエル23,pウエ
ル20内に形成する。さらに、前記ゲート電極13n,
13p上に層間絶縁膜24,金属配線25を、一般的な
方法にて形成することにより、nMOSFET,pMO
SFETが形成されることで、基本的なCMOSFET
構造が形成される。(図12(d)) 以上説明したように、本発明のCMOSFETの作製プ
ロセスは、SPE法の特質を利用して、半導体基板その
ものをシード部として前記SPE法を行うことができる
ため、プロセスを増加させずにを容易に実施することが
できる。また、本発明のCMOSFETにおいては、特
に、プロセスに依存させることなく、半導体基板表面近
傍にゲッタリング層を形成することができるため、安定
したゲッタリング効果を得ることができる。したがっ
て、本発明のCMOSFETによれば、低温プロセスを
採用することができ、素子の微細化に対応することがで
きる。さらに、ゲート電極として、トレンチゲート構造
を採用すれば、さらに素子の微細化に対応しうるデバイ
スを実現することができ、半導体装置の小型化に大いに
寄与することができる。
【0157】また、この例においては、多結晶シリコン
領域はゲッタリング領域として働き、CMOSFETの
歩留り向上が期待できる。
【0158】以上実施の形態1〜5について説明してき
たが、前記多結晶シリコン領域のレイアウトパターンと
して、多結晶シリコン領域1層のデバイスについて例を
挙げて説明してきたが、多結晶シリコン領域を複数層設
けることも、前述したように可能である。その場合、図
3に示される(a)〜(d)のプロセスを、前記多結晶
シリコン領域の数だけ繰り返し行えば良い。
【0159】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の平面レイアウトパターン
を表わす図である。
【図2】本発明の半導体装置の断面構造を示す要部概略
図である。
【図3】本発明の半導体装置における多結晶シリコン領
域の形成プロセスを表わす図である。
【図4】イントリシックゲッタリングを説明するための
図である。
【図5】実施の形態2のサイリスタの回路図(a)と、
サイリスタの断面構造を示す要部概略図(b)である。
【図6】実施の形態2のサイリスタの作製プロセスを表
わす図である。
【図7】実施の形態3のIGBTの回路図(b)と、I
GBTの断面構造を示す要部概略図(b)である。
【図8】実施の形態3のIGBTの作製プロセスを表わ
す第1の図である。
【図9】実施の形態3のIGBTの作製プロセスを表わ
す第2の図である。
【図10】実施の形態4のトレンチゲート型IGBTの
断面構造を示す要部概略図である。
【図11】実施の形態5のCMOSFETを適用したイ
ンバータ回路の回路図(a)と、実施の形態5のCMO
SFETの断面構造を示す要部概略図(b)である。
【図12】実施の形態5のCMOSFETの作製プロセ
スを表わす図である。
【符号の説明】
1 多結晶シリコン領域 2 単結晶シリコン領域 3 p+型シリコン基板 4,40 多結晶シリコン層 5,50,54,55,56 シリコン酸化膜 6 結晶欠陥領域 7 結晶無欠陥領域 11 n型単結晶シリコンエピタキシャル層 12a SPE法により形成したn型単結晶シリコ
ンエピタキシャル層 12b 常圧CVD法により形成したn型単結晶シ
リコンエピタキシャル 13 ゲート電極 14 カソード電極 15 アノード電極 20 PWELL 21 多結晶シリコンゲート電極 22 ソース領域 23 NWELL 24 層間絶縁膜 25 金属配線 26 カソード領域 27 ゲート領域 28 p+型単結晶シリコンエピタキシャル層 29 p型ボディ層(エミッタ) 30 トレンチ 31a,b 種結晶部分(シード部分) 32 アモルファスシリコン 33a SPE法により形成したp型単結晶シリコ
ンエピタキシャル層 33b 常圧CVD法により形成したn型単結晶シ
リコンエピタキシャル層 34a,b ソース,ドレイン層 35 LOCOS酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 H01L 29/78 658H 21/336

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第1の単結晶
    シリコン層上に、所定のパターンで部分的に存在する多
    結晶シリコン層および前記多結晶シリコン層を埋め込ん
    で形成された第2の単結晶シリコン層を含むことを特徴
    とする半導体装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005191160A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Fuji Electric Holdings Co Ltd 逆阻止型絶縁ゲート形バイポーラトランジスタおよびその製造方法
JP2006344823A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Sumco Corp Igbt用のシリコンウェーハ及びその製造方法
JP2008181975A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2011086891A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Toyota Motor Corp 半導体モジュールとその制御方法
US8617311B2 (en) 2006-02-21 2013-12-31 Sumco Corporation Silicon single crystal wafer for IGBT and method for manufacturing silicon single crystal wafer for IGBT

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