JPH10279314A - 非磁性黒色顔料粉末、該非磁性黒色顔料粉末を用いた非磁性黒色塗料並びに該非磁性黒色顔料粉末を用いた黒色ゴム・樹脂組成物 - Google Patents

非磁性黒色顔料粉末、該非磁性黒色顔料粉末を用いた非磁性黒色塗料並びに該非磁性黒色顔料粉末を用いた黒色ゴム・樹脂組成物

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JPH10279314A
JPH10279314A JP9098339A JP9833997A JPH10279314A JP H10279314 A JPH10279314 A JP H10279314A JP 9098339 A JP9098339 A JP 9098339A JP 9833997 A JP9833997 A JP 9833997A JP H10279314 A JPH10279314 A JP H10279314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒色度及び耐熱性が優れており、且つ、より
分散性に優れている非磁性黒色顔料粉末を提供するとと
もに、該非磁性黒色顔料粉末によって着色した場合、耐
酸性に優れた黒色塗料や耐老化性に優れた黒色のゴム・
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 Mnを含有している鉄を主成分とするヘ
マタイト構造を有する平均径0.1〜10μmの非磁性
黒色粒状粒子からなるMn含有量が非磁性黒色粉末に対
し5〜40重量%であって、粉体pH値が5.5以上で
あって、且つ、可溶性ナトリウム塩の含有量がNa換算
で500ppm以下、可溶性硫酸塩の含有量がSO4
算で200ppm以下である非磁性黒色粉末であること
を特徴とする非磁性黒色顔料粉末である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、黒色度及び耐熱性が優
れており、且つ、より分散性に優れている非磁性黒色顔
料粉末を提供するとともに、該非磁性黒色顔料粉末によ
って着色した場合、耐酸性に優れた黒色塗膜や耐老化性
に優れた黒色のゴム・樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】黒色顔料として代表的なものとしては、
マグネタイト粒子粉末、カーボンブラック、フッ化黒鉛
等が知られている。これら黒色顔料は、ビヒクル中に混
合分散させることにより塗料として、また、ゴムや樹脂
中に混練分散させることによりゴムや樹脂の着色剤とし
て広く使用されている。
【0003】近時、安全衛生の観点並びに省エネルギー
時代における作業能率の向上や諸特性の向上という観点
から安全、無害であって、黒色度及び耐熱性が優れてい
ることはもちろん、より分散性に優れていることによっ
て、作業性と諸特性に優れた黒色顔料粉末が強く要求さ
れている。
【0004】従来から使用されているマグネタイト粒子
粉末、カーボンブラック、フッ化黒鉛等の黒色顔料は、
塗膜にした時、L* 値が10〜25、a* 値が−2.5
〜2.5及びb* 値で−2.5〜2.5の値を示してお
り、黒色度に優れたものである。
【0005】次に、顔料の耐熱性について言えばゴムや
樹脂の成形加工工程においては、高温にさらされること
になるので、耐熱性に優れていることが要求される。
【0006】更に、塗膜を高温で乾燥する焼付塗装にお
いては、塗料樹脂により異なるが100〜400℃の高
温においても変色しない顔料が求められている。
【0007】作業性の向上のためには、顔料が非磁性で
あって適当な大きさを有するために分散性が優れている
ことによって取り扱いやすい粉末であることが肝要であ
る。
【0008】顔料の分散性が良好であることは、色調が
鮮明となり、着色力、隠蔽力等顔料本来の基本的特性が
向上することはもちろん、塗膜の光沢や鮮映性が良好と
なり、これらは塗膜の耐酸性、耐老化性等の塗膜物性を
向上させることになるので、顔料の分散性の向上が強く
要求されている。
【0009】更に、近年、酸性雨の問題等自然環境、生
活環境が悪化しており、特に、屋外で用いられる塗膜形
成物及びゴムや樹脂組成物の耐酸性や耐老化性の向上が
益々強く要求されている。
【0010】従来、安全、無害であって、且つ、非磁性
である黒色顔料としてMnを含有するヘマタイト粒子粉
末が知られている(特公昭43−17288号公報、特
公昭47−30085号公報、特公昭54−37004
号公報、特開昭49−124127号公報、特開昭51
−149200号公報、特開平8−143316号公報
等)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】黒色度及び耐熱性が優
れており、且つ、より分散性に優れている非磁性黒色顔
料は、現在、最も要求されているところであるが、この
ような諸特性を有する黒色顔料はいまだ得られていな
い。
【0012】即ち、前出公知のマグネタイト粒子粉末
は、安全、無害ではあるが、150℃以上の温度でマグ
ヘマイトへの変化が生起し始めるため、黒色から茶褐色
に変色し耐熱性に問題があった。また、磁性を有するた
め粒子相互間で再凝集が生じ、分散が困難となり、作業
性が悪いものであった。そして、マグネタイト粒子粉末
を用いて塗膜を形成した場合、塗膜の耐酸性は、良好と
は言い難いものであった。
【0013】前出公知のカーボンブラックは、耐熱性が
十分とは言い難く、0.01〜0.1μm程度の超微細
粒子であり、かさ高い粉末であるため、取り扱いが困難
で作業性が悪いものである。また、発ガン性等の安全、
衛生面からの問題も指摘されている。
【0014】前出公知のフッ化黒鉛は、安全であるとは
言い難く、また、500℃程度で色相が大きく変化する
ため、耐熱性が十分ではなく、分散性も十分とは言い難
い。
【0015】前出公知のMnを含有するヘマタイト粒子
粉末は、安全、無害ではあるが、色相は赤褐色乃至黒褐
色で黒色度が十分ではない。また、分散性も十分とは言
い難いものである。そして、この粒子粉末を用いて塗膜
やゴム・樹脂組成物とした場合、耐酸性や耐老化性は良
好なものとは言い難いものであった。
【0016】そこで、本発明は、安全、無害であって、
黒色度及び耐熱性が優れており、且つ、より分散性に優
れている非磁性黒色顔料を得ることができ、該非磁性黒
色顔料を用いて耐酸性に優れた非磁性黒色塗料や耐老化
性に優れた黒色のゴム・樹脂組成物を得ることを技術的
課題とする。
【0017】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0018】即ち、本発明は、Mnを含有している鉄を
主成分とするヘマタイト構造を有する平均径0.1〜1
0μm以下の非磁性黒色粒状粒子からなるMn含有量が
非磁性黒色顔料粉末に対し5〜70重量%であって、粉
体pH値が5.5以上であって、且つ、可溶性ナトリウ
ム塩の含有量がNa換算で500ppm以下、可溶性硫
酸塩の含有量がSO4 換算で200ppm以下である非
磁性黒色粉末であることを特徴とする非磁性黒色顔料粉
末であり、必要により、粒子表面がアルミニウムの水酸
化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケ
イ素の酸化物の少なくとも1種で被覆されている前記非
磁性黒色粒状粒子からなる非磁性黒色粉末であることを
特徴とする非磁性黒色顔料粉末である。
【0019】また、本発明は、前記いずれかの非磁性黒
色顔料粉末を塗料構成基材中に配合したことを特徴とす
る非磁性黒色塗料である。
【0020】また、本発明は、前記いずれかの非磁性黒
色顔料粉末をゴム・樹脂組成物構成基材中に配合したこ
とを特徴とする非磁性黒色ゴム・樹脂組成物である。
【0021】本発明の構成をより詳しく説明すれば、次
の通りである。
【0022】先ず、本発明に係る非磁性黒色顔料粉末に
ついて述べる。
【0023】本発明に係る非磁性黒色粉末は、後出実施
例に示す通り、X線回折の結果、ヘマタイト構造である
ことから、非磁性であることが認められた。
【0024】本発明に係る非磁性黒色粉末は、粒状粒子
からなり、粒子の大きさは、平均径が0.1〜10μm
である、0.1μm未満の場合は、微粒子であるため分
散が困難となる。10μmを越える場合には、粒子径が
大きすぎるため、塗膜や樹脂組成物としたときに、表面
の平滑性が得られ難くなる。
【0025】本発明に係る非磁性黒色粉末の粒子径の幾
何標準偏差(σg)は2.0以下であり、好ましくは
1.7以下、より好ましくは1.5以下である。σgが
2.0を越える場合は、粗大粒子の存在比率が大きくな
るため、塗膜や樹脂組成物としたときに、表面の平滑性
が得られ難くなる。生産性等の工業性を考慮すれば、σ
gの下限値は1.01である。
【0026】本発明に係る非磁性黒色粉末は、Mn含有
量が非磁性黒色顔料粉末に対し5〜40重量%である。
5重量%未満の場合には、必要な黒色度が得られ難い。
40重量%を越える場合には、所望の黒色度は得られる
が、黒色度が飽和しており、必要以上に含有させる意味
がない。好ましくは9〜35重量%であり、より好まし
くは10〜20重量%である。
【0027】本発明に係る非磁性黒色粉末の粉体pH値
は、5.5以上である。粉体pH値が5.5未満の場合
には、粒子間に多くの酸性不純物が残存するため、架橋
を生じて分散性が阻害される。分散性を考慮すると、粉
体pH値は、6.5以上が好ましく、より好ましくは粉
体pH値が8.0以上である。その上限値は粉体pH値
が12以下、好ましくは粉体pH値が11以下、より好
ましくは粉体pH値が10以下である。
【0028】本発明に係る非磁性黒色粉末の可溶性ナト
リウム塩の含有量はNa換算で500ppm以下であ
る。500ppmを越える場合には、粒子間にナトリウ
ム塩を含む不純物が架橋し、分散性が阻害される。ま
た、ビヒクル中における黒色顔料粉末の分散性を考慮す
ると、好ましくは450ppm以下、より好ましくは4
00ppm以下、更により好ましくは300ppm以下
である。生産性等の工業性を考慮すれば、その下限値は
0.01ppm程度である。
【0029】本発明に係る非磁性黒色粉末の可溶性硫酸
塩の含有量はSO4 換算で200ppm以下である。2
00ppmを越える場合には、粒子間に硫酸塩を含む不
純物が架橋し、分散性が阻害される。ビヒクル中おける
黒色顔料粉末の分散性を考慮すると、好ましくは170
ppm以下、より好ましくは150ppm以下である。
生産性等の工業性を考慮すれば、その下限値は0.01
ppm程度である。
【0030】本発明に係る非磁性黒色粉末は、後出実施
例に示す通り、L* 値が10〜25であって、a* 値が
−2.5〜2.5であって、b* 値が−2.5〜2.5
であることから公知の黒色顔料と比べで遜色のないもの
である。色相を考慮すれば、L* 値は10〜24が好ま
しく、15〜23がより好ましい。a* 値は−2.5〜
2.0が好ましく、−2.0〜1.0がより好ましい。
* 値は−2.5〜2.0が好ましく、−2.5〜1.
0がより好ましい。
【0031】本発明に係る非磁性黒色粉末の耐熱性は0
〜2.5である。2.5を越える場合には、黒色顔料粉
末を用いて樹脂着色等を行なう場合に、変色等が顕著と
なり好ましくない。
【0032】本発明に係る非磁性黒色塗料は、塗膜にし
た場合、後出実施例に示す通り、L* 値が15〜25で
あって、a* 値が−2.5〜2.5であって、b* 値が
−2.5〜2.5であることから、公知の黒色顔料粉末
を用いた場合に比べ、遜色がないものである。また、光
沢度は、80%以上であって、耐酸性はΔG値が8.0
以下、ΔL* 値が1.0以下である。色相を考慮すれ
ば、L* 値は17〜24が好ましく、20〜23がより
好ましい。a* 値は−2.5〜2.0が好ましく、−
2.0〜1.0がより好ましい。b* 値は−2.5〜
2.0が好ましく、−2.0〜1.0がより好ましい。
光沢度は83%以上が好ましく、85%以上がより好ま
しい。耐酸性はΔG値が7.0以下が好ましく、6.0
以下がより好ましい。ΔL* 値は0.8以下が好まし
く、0.6以下がより好ましい。
【0033】本発明に係る非磁性黒色ゴム・樹脂組成物
は、後出実施例に示す通り、L* 値が15〜25であっ
て、a* 値が−2.5〜2.5であって、b* 値が−
2.5〜2.5であることから、公知の黒色顔料粉末を
用いた場合に比べ、遜色がないものである。また、分散
性の目視観察の結果は、4〜5の範囲であった。耐老化
性は、190℃で90分加熱した際の変色した部分の割
合が15%以下である。色相を考慮すれば、L* 値は1
7〜24が好ましく、20〜24がより好ましい。a*
値は−2.5〜2.0が好ましく、−2.0〜1.0が
より好ましい。b* 値は−2.5〜2.0が好ましく、
−2.0〜1.0がより好ましい。耐老化性は10%以
下が好ましく、5%以下がより好ましい。
【0034】次に、本発明に係る非磁性黒色粉末の製造
法について述べる。
【0035】本発明に係る黒色顔料粉末は、前出特開平
4−144924号公報記載の下記製造法により得られ
たMnを含有している鉄を主成分とするヘマタイト構造
を有する平均粒径が0.05〜5.0μmの八面体状粒
子又は球状粒子を含むスラリーを湿式粉砕した後、該ス
ラリーのpH値を13以上に調整し、次いで、80℃以
上の温度で加熱処理した後、濾別、水洗、乾燥すること
により得ることができる。
【0036】Mnを含有している鉄を主成分とするヘマ
タイト構造を有する平均粒径が0.05〜5.0μmの
八面体状粒子は、第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中
のFe2+に対して1.01〜1.3当量の水酸化アルカ
リ水溶液とを反応させて得られた水酸化第一鉄コロイド
を含む懸濁液を、45〜100℃の温度範囲に加熱しな
がら酸素含有ガスを通気するマグネタイト生成反応によ
り前記水酸化第一鉄コロイドを酸化してマグネタイト粒
子を生成させることによってマグネタイト粒子を含む懸
濁液とし、当該マグネタイト粒子を含む懸濁液にMn又
はMnとFe2+とを水溶液の状態で添加して液中の全F
eに対して8〜150原子%のMnを存在させた後、当
該懸濁液を前記マグネタイト生成反応と同条件下で加熱
酸化することによってマグネタイト粒子表面をMnの水
酸化物又はMnとFeの水酸化物とによって被覆し、次
いで、当該Mnの水酸化物又はMnとFeの水酸化物と
を被覆したマグネタイト粒子を濾別、水洗、乾燥し、次
いで、750〜1000℃の温度範囲で加熱焼成するこ
とにより得る。
【0037】Mnを含有している鉄を主成分とするヘマ
タイト構造を有する平均粒径が0.1〜10μmの球状
粒子は、第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中のFe2+
に対して0.80〜0.99当量の水酸化アルカリ水溶
液とを反応させて得られた水酸化第一鉄コロイドを含む
懸濁液を、45〜100℃の温度範囲に加熱しながら酸
素含有ガスを通気するマグネタイト粒子を生成反応によ
り前記水酸化第一鉄コロイドを酸化してマグネタイト粒
子を生成させることによってマグネタイト粒子を含む懸
濁液とし、当該マグネタイト粒子を含む懸濁液に液中の
全Feに対し8〜150原子%のMn化合物の水溶液と
当該Mn化合物と残存Fe2+とに対して1.00当量を
越える量の水酸化アルカリ水溶液とを添加した後、前記
マグネタイト生成反応と同条件下で加熱酸化することに
よってマグネタイト粒子表面をMnの水酸化物又はMn
とFeの水酸化物とによって被覆し、次いで、当該Mn
の水酸化物又はMnとFeの水酸化物とを被覆したマグ
ネタイト粒子を濾別、水洗、乾燥し、次いで、750〜
1000℃の温度範囲で加熱焼成することにより得る。
【0038】上掲Mnを含有している鉄を主成分とする
ヘマタイト構造を有する八面体状粒子や球状粒子を製造
するにあたっての諸条件について述べる。
【0039】第一鉄塩水溶液としては、硫酸第一鉄、塩
化第一鉄等を使用することができる。
【0040】Mn化合物の水溶液としては、硫酸マンガ
ン、塩化マンガン等を使用することができ、マグネタイ
ト粒子の粒子表面に均一に被覆するためには、水溶液の
状態で添加することが好ましい。
【0041】水酸化アルカリ水溶液としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等を使用することができる。
【0042】前記八面体状粒子の非磁性黒色顔料粉末が
得られる八面体状を呈したマグネタイト粒子を生成させ
る製造法としては、例えば、特公昭44−668号公報
に開示されている技術手段を用いることができる。
【0043】水酸化アルカリ水溶液の量は、第一鉄塩水
溶液中のFe2+に対して1.01〜1.3当量である。
1.01当量未満の場合には、アルカリ添加比のコント
ロールが難しく、場合により当量比が1.0未満となる
こともあり、また、粒子サイズ等のコントロールも難し
くなる。1.3当量を越える場合には、針状ゲータイト
粒子が混在してくる。
【0044】また、反応温度は45〜100℃の温度範
囲であり、45℃未満の場合には、針状ゲータイト粒子
が混在するおそれがあり、100℃を越える場合にも八
面体状を呈したマグネタイト粒子は生成するが経済的で
はない。
【0045】八面体状を呈したマグネタイト粒子の粒子
表面にMnの水酸化物又はMnとFeの水酸化物とを被
覆するMnの量は、懸濁液中の全Feに対して8〜15
0原子%である。Mnが8原子%未満の場合には、非磁
性の顔料粉末は得られるが、所望の黒色度は得られ難
い。150原子%を越える場合には、所望の黒色度は得
られるが、黒色度が飽和しており、必要以上に含有させ
る意味がない。好ましくは10〜100原子%であり、
より好ましくは15〜50原子%の範囲である。
【0046】また、必要により、MnとともにFe2+
添加するのは、マグネタイト粒子の粒子表面にMnを被
覆しやすくするためであり、添加するFe2+の量として
は、懸濁液中の全Feに対し25原子%未満であり、2
5原子%を越える場合にも非磁性黒色顔料粉末は得られ
るが、黒色度においてやゝ劣るものとなる。
【0047】尚、添加するFe2+の化合物は、マグネタ
イト粒子の生成に用いた第一鉄塩水溶液と同じものを使
用することが望ましく、被覆処理において、さらに水酸
化アルカリ水溶液を追加して添加してもよい。また、被
覆するための処理温度等の条件は、マグネタイト粒子の
生成条件と同一でよい。
【0048】前記球状粒子の非磁性黒色顔料粉末が得ら
れる球状を呈したマグネタイト粒子を生成する製造法と
しては、例えば、特公昭62−51208号公報に開示
されている技術手段を用いることができる。
【0049】水酸化アルカリ水溶液の量は、第一鉄塩水
溶液中のFe2+に対して0.80〜0.99当量であ
る。0.80当量未満又は0.99当量を越える場合に
は、球状を呈したマグネタイト粒子を生成することは困
難である。
【0050】また、反応温度は45〜100℃の温度範
囲であり、45℃未満の場合には、針状ゲータイト粒子
が混在するおそれがあり、100℃を越える場合にも粒
状を呈したマグネタイト粒子は生成するが経済的ではな
い。
【0051】球状を呈したマグネタイト粒子に添加する
Mnの量も懸濁液中の全Feに対して8〜150原子%
である。好ましくは10〜100原子%であり、より好
ましくは15〜50原子%の範囲である。その理由は前
記八面体状を呈したマグネタイト粒子の場合と同様であ
る。
【0052】また、MnとFeの水酸化物とを被覆する
ために添加する水酸化アルカリの量は、添加するMn化
合物と残存するFe2+とに対し1.00当量を越える量
である。1.00当量未満の場合には、MnとFe2+
が全量沈澱しないので均一に被覆することができなくな
る。1.00当量を越える場合には、経済性を考慮する
と、好ましくは1.01〜1.3当量である。
【0053】尚、添加する水酸化アルカリ水溶液は、マ
グネタイト粒子の生成に用いた水酸化アルカリ水溶液と
同じものを使用することが望ましく、被覆するための処
理温度等の条件は、マグネタイト粒子の生成条件と同一
でよい。
【0054】反応の酸化手段としては、酸素含有ガス
(例えば、空気)を反応懸濁液に通気することにより行
なうことができ、攪拌機能が設置された反応器で行なう
ことが好ましい。
【0055】Mnの水酸化物又はMnとFeの水酸化物
を被覆したマグネタイト粒子は、次いで、750〜10
00℃の温度範囲で加熱してMnを含有している鉄を主
成分とするヘマタイト構造を有する粒状粒子を得る。7
50℃未満の場合には、黒色度が不足し、1000℃を
越える場合には、粒子が大きくなりすぎて着色力が出な
くなる。
【0056】尚、加熱焼成する場合の雰囲気は空気中で
行なう。空気中で加熱焼成するのは、マグネタイトを酸
化してヘマタイト構造に変態させるためである。
【0057】尚、Si,Al,P,B,Cu,Zn,C
r,Co,Sn,Cd,V,Mo等の金属化合物を前出
両製造法における反応前又は反応途中において添加して
もよく、また、反応終了後のMnの水酸化物若しくはM
nとFeの水酸化物を被覆したマグネタイト粒子の粒子
表面を前記金属化合物で被覆処理を施して粒子形状の形
成や粒子形状の維持を行なってもよい。
【0058】Mnを含有している鉄を主成分とするヘマ
タイト構造を有する粒状粒子は、次いで、乾式で粗粉砕
をして粗粒をほぐした後、スラリー化し、次いで、湿式
粉砕することにより更に粗粒をほぐす。湿式粉砕は、少
なくとも44μm以上の粗粒が無くなるようにボールミ
ル、サンドグラインダー、ダイノーミル、コロイドミル
等を用いて行えばよい。湿式粉砕の程度は44μm以上
の粗粒が10%以下、好ましくは5%以下、より好まし
くは0%である。44μm以上の粗粒が10%を越えて
残存していると、次工程におけるアルカリ水溶液中の処
理効果が得られ難い。
【0059】粗粒を除去したMnを含有している鉄を主
成分とするヘマタイト構造を有する粒状粒子を含むスラ
リーは、該スラリーに水酸化ナトリウム等のアルカリ水
溶液を添加してpH値を13以上に調整した後、80℃
以上の温度で加熱処理する。
【0060】Mnを含有している鉄を主成分とするヘマ
タイト構造を有する粒状粒子を含むpH値が13以上の
アルカリ性懸濁液の濃度は、50〜250g/lが好ま
しい。
【0061】Mnを含有している鉄を主成分とするヘマ
タイト構造を有する粒状粒子を含むアルカリ性懸濁液中
のpH値が13未満の場合には、粒子内部及び粒子表面
に存在する可溶性ナトリウム塩、可溶性硫酸塩等の洗い
出しが不十分となる。その上限は、pH値が14程度で
ある。可溶性ナトリウム塩、可溶性硫酸塩等の洗い出し
の効果、更には、アルカリ性水溶液処理中に粒子表面に
付着したナトリウム等のアルカリを除去するための洗浄
効果を考慮すれば、pH値は13.1〜13.8の範囲
が好ましい。
【0062】Mnを含有している鉄を主成分とするヘマ
タイト構造を有する粒状粒子を含むpH値が13以上の
アルカリ性水溶液の加熱温度は、80℃以上が好まし
く、より好ましくは90℃以上ある。80℃未満の場合
には、粒子内部及び粒子表面に存在する可溶性ナトリウ
ム塩や可溶性硫酸塩等の洗い出しが不十分となる。加熱
温度の上限値は103℃が好ましく、より好ましくは1
00℃である。103℃を越える場合には、オートクレ
ーブ等が必要となったり、常圧下おいては、被処理液が
沸騰するなど工業的に有利でなくなる。
【0063】アルカリ水溶液中で加熱処理した粒子は、
常法により、濾別、水洗することにより、粒子内部及び
粒子表面から洗い出した可溶性ナトリウム塩や可溶性硫
酸塩やアルカリ水溶液処理中に粒子表面に付着したナト
リウム等のアルカリを除去し、次いで、乾燥する。
【0064】水洗法としては、デカンテーションによっ
て洗浄する方法、フィルターシックナーを使用して希釈
法で洗浄する方法、フィルタープレスに通水して洗浄す
る方法等の工業的に通常使用されている方法を使用すれ
ばよい。
【0065】尚、Mnを含有している鉄を主成分とする
ヘマタイト構造を有する粒状粒子の粒子内部に含有され
ている可溶性ナトリウム塩や可溶性硫酸塩を水洗して洗
い出しておけば、それ以降の工程、例えば、後出する被
覆処理工程において粒子の粒子表面に可溶性ナトリウム
塩や可溶性硫酸塩が付着しても水洗により容易に除去す
ることができる。
【0066】アルカリ水溶液中で加熱処理した粒状粒子
は、必要により、アルカリ水溶液中で加熱処理した後、
常法により濾別、水洗し、次いで、アルミニウムの水酸
化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケ
イ素の酸化物の少なくとも1種により被覆されていても
よい。
【0067】被覆処理は、アルカリ水溶液中で加熱処理
した粒状粒子のケーキ、スラリー、乾燥粉末を水溶液中
に分散して得られる水懸濁液に、アルミニウム化合物、
ケイ素化合物又は当該両化合物を添加して混合攪拌する
ことにより、または、必要により、pH値を調整するこ
とにより、前記粒状粒子の粒子表面に、アルミニウムの
水酸化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及
びケイ素の酸化物を被着すればよく、次いで、濾別、水
洗、乾燥、粉砕する。必要により、更に、脱気・圧密処
理等を施してもよい。
【0068】被覆処理において添加するアルミニウム化
合物としては、酢酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等のアルミニウム
塩や、アルミン酸ナトリウム等のアルミン酸アルカリ
塩、アルミナゾル等が使用できる。
【0069】アルミニウム化合物の添加量は、アルカリ
水溶液中で加熱処理した粒状粒子粉末に対しAl換算で
0.01〜50.00重量%である。0.01重量%未
満である場合には、ビヒクル中における分散が不十分で
あり、50.00重量%を越える場合には、被覆効果が
飽和するため、必要以上に添加する意味がない。
【0070】被覆処理において添加するケイ素化合物と
しては、3号水ガラス、オルトケイ酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、コロイダルシリカ等が使用できる。
【0071】ケイ素化合物の添加量は、アルカリ水溶液
中で加熱処理した粒状粒子粉末に対しSiO2 換算で
0.01〜50.00重量%である。0.01重量%未
満である場合には、ビヒクル中における分散が不十分で
あり、50.00重量%を越える場合には、被覆効果が
飽和するため、必要以上に添加する意味がない。
【0072】アルミニウム化合物とケイ素化合物とを併
せて使用する場合には、アルカリ水溶液中で加熱処理し
た粒状粒子粉末に対し、Al換算量とSiO2 換算量と
の総和で0.01〜50.00重量%が好ましい。
【0073】次に、本発明に係る塗料について述べる。
【0074】本発明に係る塗料中における非磁性黒色顔
料粉末の配合割合は、塗料構成基材100重量部に対し
0.1〜200重量部の範囲で使用することができ、塗
料のハンドリングを考慮すれば、好ましくは0.1〜1
00重量部、更に好ましくは0.1〜50重量部であ
る。
【0075】本発明における塗料構成基材としては、樹
脂、溶剤及び必要に応じて体質顔料、乾燥促進剤、界面
活性剤、硬化促進剤、助剤等が配合される。
【0076】樹脂としては、溶剤系塗料用として通常使
用されるアクリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、アミノ樹脂等を用いることができ
る。水系塗料用としては、通常使用される水溶性アルキ
ッド樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性アクリル樹脂、
水溶性ウレタンエマルジョン樹脂を用いることができ
る。
【0077】溶剤としては、溶剤系塗料用として通常使
用されるトルエン、キシレン、ブチルアセテート、メチ
ルアセテート、メチルイソブチルケトン、ブチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、ブチルアルコール、脂肪族炭
化水素等を用いることができる。
【0078】水系塗料用としては、水に加えて通常使用
されるブチルセロソルブ、ブチルアルコール等を使用す
ることができる。
【0079】消泡剤としては、ノプコ8034(商品
名)、SNデフォーマー477(商品名)、SNデフォ
ーマー5013(商品名)、SNデフォーマー247
(商品名)、SNデフォーマー382(商品名)(以
上、いずれもサンノプコ株式会社製)、アンチホーム0
8(商品名)、エマルゲン903(商品名)(以上、い
ずれも花王株式会社製)等の市販品を使用することがで
きる。
【0080】次に、本発明に係るゴム・樹脂組成物及び
その製造法について述べる。
【0081】本発明に係るゴム・樹脂組成物中における
非磁性黒色顔料粉末の配合割合は、構成基材100重量
部に対し0.01〜200重量部の範囲で使用すること
ができ、ゴム・樹脂組成物のハンドリングを考慮すれ
ば、好ましくは0.05〜100重量部、更に好ましく
は0.1〜50重量部である。
【0082】本発明に係るゴム又は樹脂組成物における
構成基材としては、非磁性黒色顔料粉末とゴム又は周知
の熱可塑性樹脂とともに、必要により、滑剤、可塑剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、各種安定剤等の添加剤が配
合される。
【0083】添加剤の量は、非磁性黒色顔料粉末とゴム
又は熱可塑性樹脂との総和に対して50重量%以下であ
ればよい。添加物の含有量が50重量%を越える場合に
は、成形性が低下する。
【0084】本発明に係るゴム又は樹脂組成物は、ゴム
又は樹脂原料と非磁性黒色顔料粉末をあらかじめよく混
合し、次に、混練機もしくは押出機を用いて加熱下で強
いせん断作用を加えて、黒色顔料粉末の凝集体を破壊
し、ゴム又は樹脂中に黒色顔料粉末を均一に分散させた
後、目的に応じた形状に成形加工して使用する。
【0085】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は、
次の通りである。
【0086】黒色顔料の平均粒径は、電子顕微鏡写真
(×20000)を縦方向及び横方向にそれぞれ4倍に
拡大した写真(×80000)に示される粒子約350
個について定方向径をそれぞれ測定し、その平均値で示
した。
【0087】粒子径の幾何標準偏差値(σg)は、下記
の方法により求めた値で示した。即ち、上記拡大写真に
示される粒子径を測定した値を、その測定値から計算し
て求めた粒子の実際の粒子径と個数から統計学的手法に
従って対数正規確率紙上の横軸に粒子の粒子径を、縦軸
に所定の粒子径区間のそれぞれに属する粒子の累積個数
(積算フルイ下)を百分率でプロットする。そして、こ
のグラフから粒子の累積個数が50%及び84.13%
のそれぞれに相当する粒子径の値を読みとり、幾何標準
偏差値(σg)=積算フルイ下84.13%における粒
子径/積算フルイ下50%における粒子径(幾何平均
径)に従って算出した値で示した。幾何標準偏差値が小
さい程、粒子の粒子径の粒度分布が優れていることを意
味する。
【0088】比表面積はBET法により測定した値で示
した。
【0089】黒色顔料粉末の粒子内部や表面に存在する
Mn、Al及びSiのそれぞれの量は蛍光X線分析装置
3063型(理学電機工業株式会社製)を使用し、JI
SK0119の「けい光X線分析通則」に従って測定し
た。
【0090】粉体pH値は、試料5gを300mlの三
角フラスコに秤り取り、煮沸した純水100mlを加
え、加熱して煮沸状態を約5分間保持した後、栓をして
常温まで放冷した後、栓を開き減量に相当する純水を加
えて再び栓をして1分間振り混ぜ、5分間静置した後、
得られた上澄み液のpHをJIS Z 8802−7に
従って測定し、得られた値を粉体pH値とした。
【0091】可溶性ナトリウム塩の含有量及び可溶性硫
酸塩の含有量は、上記粉体pH値の測定用に作製した上
澄み液をNo.5Cの濾紙を用いて濾過し、濾液中のN
+及びSO4 2-を誘導結合プラズマ発光分光分析装置
(セイコー電子工業株式会社製)を用いて測定した。
【0092】黒色顔料粉末の色相は、試料0.5gとヒ
マシ油0.7ccとをフーバー式マーラーで練ってペー
スト状とし、このペーストにクリアーラッカー4.5g
を加え、混練、塗料化してキャストコート紙上に6mi
lのアプリケーターを用いて塗布した塗布片(塗膜厚
み:約30μm)を作製し、該塗料片について、多光源
分光測色計MSC−IS−2D(スガ試験機株式会社
製)を用いてJIS Z8729に定めるところに従っ
て表色指数L* 値、a* 値、b* 値をそれぞれ測定した
値で示した。
【0093】同様に黒色顔料粉末を用いた塗料の色相に
ついては、後述組成の塗料を用いた塗布膜の色相を、樹
脂組成物の色相については、後述組成からなる樹脂プレ
ートの色相を、多光源分光測色計MSC−IS−2D
(スガ試験機株式会社製)を用いてJIS Z8729
に定めるところに従って表色指数L* 値、a* 値、b*
値をそれぞれ測定した値で示した。
【0094】尚、a* 値は赤味を表し、値が大きい程赤
味が強いことを意味する。b* 値は黄味を表し、値が大
きい程黄味が強いことを意味する。L* 値は明度を表
す。
【0095】黒色顔料粉末の耐熱性は、試料10gを磁
製ルツボに入れ、電気炉を用いて500℃で3時間加熱
処理を行い、放冷後、試料粉末の色相を測定し、加熱処
理前と後の色相の変化を測定することによって求め、加
熱処理前の測色値を基準に下式で示されるΔE* で示し
た。ΔE* が小さい程、色相の変化が少なく、耐熱性に
優れていることを示す。 ΔE* ={(ΔL* 2 +(Δa* 2 +(Δ
* 2 1/2 但し、ΔL* :比較する試料間のL* 値の差 Δa* :比較する試料間のa* 値の差 Δb* :比較する試料間のb* 値の差
【0096】湿式粉砕後のフルイ残量は、湿式粉砕後の
スラリー濃度を別途に求めておき、黒色顔料粉末の固形
分100gに相当する量のスラリーを325メッシュ
(目開き44μm)のフルイに通し、フルイに残った固
形分量を定量することにより求めた。
【0097】塗料ビヒクルへの分散性は、後出の発明の
実施の形態と同様にして作製した塗布膜について、塗布
面の光沢度により調べた。
【0098】光沢度は、グロスメーターUGV−5D
(スガ試験機株式会社製)を用いて20°の光沢を測定
して求めた。光沢度の値が高い程分散性が良いことを示
す。
【0099】塗料粘度は、後述の処方によって調製した
塗料の25℃における塗料粘度をE型粘度計(コーンプ
レート型粘度計)EMD−R(株式会社東京計器製)を
用いて測定し、ずり速度D=1.92sec-1における
値で示した。
【0100】樹脂組成物への分散性は、得られた樹脂組
成物表面における未分散の凝集粒子の個数を目視により
判定し、5段階で評価した。5が最も分散状態が良いこ
とを示す。 5:未分散物が認められない。 4:1cm2 当たりに1〜4個認められる。 3:1cm2 当たりに5〜9個認められる。 2:1cm2 当たりに10〜49個認められる。 1:1cm2 当たりに50個以上認められる。
【0101】耐酸性は、後述実施例で得られる黒色顔料
粉末を用いた塗料を、冷間圧延鋼板(0.8mm×70
mm×150mm:JIS G−3141)に150μ
mの厚みで塗布、乾燥して製造した塗膜を有する試料を
用意し、光沢度及び色相を測定しておく。次に、100
0ccのビーカーに5wt%硫酸水溶液を入れ、上記試
料を糸でつるして約120mmの深さまで浸し、25℃
で24時間静置する。
【0102】次に、試料を硫酸水溶液中から取り出して
流水で静かに洗い、水を振り切った後、試料の中心部分
の光沢度及び色相を測定する。そして硫酸水溶液への浸
漬前後の光沢度変化(ΔG値)及び色相変化(ΔL
* 値:試料間のL* 値の差)を測定し、これの大小で耐
酸性を評価した、ΔG値及びΔL* 値がともに小さい
程、耐酸性に優れていることを示す。
【0103】耐老化性は、後述実施例等で得られる黒色
顔料粉末を練り込んだ着色樹脂プレート(縦15mm×
横15mm×厚み1mm)を190℃で加熱したとき
に、変色して樹脂が劣化した部分の面積Sを測定した値
と加熱前の着色樹脂プレートの表面の面積S0 (15m
m×15mm=2.25cm2 )との比S/S0 を5%
刻みで定量することにより求めた。即ち、(S/S0
×100が0%のときは、劣化が無い状態を示し、(S
/S0 )×100が100%のときは、樹脂が完全に劣
化した状態を示す。
【0104】<マグネタイト粒子の製造>濃度が1.4
0mol/lの硫酸第一鉄水溶液300lをあらかじめ
攪拌機付反応器中に準備された水210l及び15.7
5Nの水酸化ナトリウム水溶液60lに加え、pH値が
13以上、温度85℃において水酸化第一鉄を含む第一
鉄塩水溶液の生成を行なった。
【0105】上記水酸化第一鉄を含む第一鉄塩水溶液に
温度90℃において毎分250lの空気を90分間通気
してマグネタイト粒子を生成した。
【0106】次いで、上記マグネタイト粒子32.4k
gを含む水懸濁液570lに、濃度1.4mol/lの
硫酸第一鉄水溶液100lと1.4mol/lを含む硫
酸マンガン水溶液100l(Mn量はFe及びMnに対
し20原子%に該当する。)と11.2Nの水酸化ナト
リウム水溶液50l(添加Mn量と添加Fe2+量を中和
する量に該当する。)とを加え、pH値が13以上、温
度90℃において毎分700lの空気を180分間通気
してMn及びFeの水酸化物とを被覆しているマグネタ
イト粒子を生成した。生成した粒子は、常法により、濾
別、水洗、乾燥、粉砕して黒色粉末を得た。
【0107】続いて、得られた黒色粉末をセラミック製
の炉心管を有する連続電気炉に通し、空気中900℃、
60分間の平均滞留時間を与えて黒色粉末を得た。
【0108】得られた黒色粉末は、図1の電子顕微鏡
(×20000)に示す通り、平均粒子径が0.30μ
m、粒子径の幾何標準偏差値が1.39の粒状粒子であ
り、BET比表面積値は3.8m2 /gであった。蛍光
X線分析の結果、Mn含有量は13.8重量%であり、
粉体pH値は7.4、可溶性ナトリウム塩の含有量はN
a換算で712ppm、可溶性硫酸塩の含有量はSO4
換算で856ppm、また、その色相は、L* 値が2
2.10、a* 値が0.21、b* 値が−1.31であ
った。
【0109】また、X線回折の結果、ヘマタイトのピー
クが認められた。磁性は、外部磁場10kOeを印加し
た時の磁化値が0.31emu/gであり、略ヘマタイ
トと同程度であった。
【0110】更に、上記黒色粉末10gの耐熱試験を行
なった、加熱処理後の黒色粉末の色相は L* 値が2
2.08、a* 値が0.16、b* 値が−1.26、耐
熱性はΔEが0.07であり、耐熱性に優れていること
が認められた。
【0111】<黒色顔料粉末のアルカリ加熱処理>次
に、この黒色粉末のうち20kgを純水150lに攪拌
機を用いて邂逅し、さらに、ホモミックラインミル(特
殊機化工業株式会社製)を3回通して、黒色粉末のスラ
リーを得た。
【0112】続いて、得られた黒色スラリーを横形SG
M(マイティーミル:井上製作所株式会社製)を用い
て、軸回転数2000rpmにおいて5回パスさせた。
得られたスラリー中の黒色粉末の325メッシュ(目開
き44μm)におけるフルイ残分は0%であった。
【0113】得られた黒色粉末のスラリーの濃度を10
0g/lとし、スラリーを150l採取した。このスラ
リーを攪拌しながら6Nの水酸化ナトリウム水溶液を加
えてスラリーのpH値を13.1に調整した。続いて、
このスラリーを攪拌しながら加熱して95℃まで昇温
し、その温度で3時間保持した。
【0114】次に、このスラリーをデカンテーション法
により水洗し、pH値が10.5のスラリーとした。正
確を期すため、この時点でスラリー濃度を確認したとこ
ろ99g/lであった。このスラリーを50l分取し、
濾別、乾燥して黒色粉末(A)を得た。
【0115】得られた黒色粉末は、図2の電子顕微鏡
(×20000)に示す通り、平均粒子径が0.30μ
m、粒子径の幾何標準偏差値が1.39の粒状粒子であ
り、BET比表面積値は4.1m2 /gであった。蛍光
X線分析の結果、Mn含有量は13.7重量%であり、
粉体pH値は8.6、可溶性ナトリウム塩の含有量はN
a換算で96ppm、可溶性硫酸塩の含有量はSO4
算で32ppm、耐熱性はΔEが0.07であった。ま
た、その色相は、L* 値が22.12、a* 値が0.1
9、b* 値が−1.26であった。
【0116】また、X線回折の結果、ヘマタイトのピー
クが認められた。磁性は、外部磁場10kOeを印加し
た時の磁化値が0.36emu/gであり、略ヘマタイ
トと同程度であった。
【0117】<黒色顔料粉末の被覆処理>残部の前記ス
ラリー100lを加熱して60℃とし、このスラリー中
に1.0mol/lのアルミン酸ナトリウム水溶液36
67ml(黒顔料粉末に対してAl換算で1.0重量%
に該当する。)を加え、30分間保持した後、酢酸を用
いてpH値が8.0に調整した。この状態で30分間保
持した後、3号水ガラス水溶液685.1g(黒顔料粉
末に対してSiO2 換算で2.0重量%に該当する。)
を加え、30分間保持した後、酢酸を用いてpH値が
7.5に調整した。次いで、濾過、水洗、乾燥、粉砕し
て粒子表面にアルミニウムの水酸化物とケイ素の酸化物
により被覆されている黒色粒子からなる黒色粉末(B)
を得た。
【0118】得られた黒色粉末は、電子顕微鏡写真観察
の結果、平均粒子径が0.30μm、粒子径の幾何標準
偏差値が1.39の粒状粒子であり、BET比表面積値
は11.2m2 /gであった。蛍光X線分析の結果、M
n含有量は13.5重量%、Al含有量は0.97重量
%、SiO2 含有量は1.93重量%であり、粉体pH
値は8.1、可溶性ナトリウム塩の含有量はNa換算で
123ppm、可溶性硫酸塩の含有量はSO4 換算で7
8ppm、耐熱性はΔEが0.1であった。また、その
色相は、L* 値が22.31、a* 値が0.37、b*
値が−1.31であった。また、X線回折の結果、ヘマ
タイト構造を示すピークが認められた。
【0119】<黒色顔料粉末を用いた塗料の製造>14
0mlのガラスビンに前記黒色顔料粉末(A)及び
(B)のそれぞれ10gを用い、塗料組成を下記割合で
配合して3mmφガラスビーズ90gとともにペイント
シェーカーで90分間混合分散し、ミルベースを作製し
た。
【0120】得られた塗料組成は、下記の通りであっ
た。 黒顔料粉末(A)又は(B) 12.2重量部 アミノアルキッド樹脂 19.5重量部 (アミラックNo.1026:関西ペイント株式会社製) シンナー 7.3重量部
【0121】上記ミルベースを用いて、塗料組成を下記
割合で配合してペイントシェーカーでさらに15分間混
合分散して、黒色顔料粉末(A)を含む塗料(A)及び
黒色顔料粉末(B)を含む塗料(B)を得た。
【0122】得られた塗料組成は、下記の通りであっ
た。 ミルベース 39.0重量部 アミノアルキッド樹脂 61.0重量部 (アミラックNo.1026:関西ペイント株式会社製)
【0123】次に、得られた塗料を冷間圧延鋼板(0.
8mm×70mm×150mm:JIS G−314
1)に150μmの厚みて塗布、乾燥した。
【0124】塗料(A)を用いて製造した塗膜は、光沢
度が96%、色相は、L* 値が22.81、a* 値が
0.41、b* 値が−1.49であり、塗膜の耐酸性テ
ストに基づく光沢度変化ΔG値が3.8%、明度変化Δ
* 値が0.31であった。
【0125】塗料(B)を用いて製造した塗膜の光沢度
が105%、色相は、L* 値が22.76、a* 値が
0.37、b* 値が−1.51であり、塗膜の耐酸性テ
ストに基づく光沢度変化ΔG値が2.1%、明度変化Δ
* 値が0.10であった。
【0126】<黒色顔料粉末を含む樹脂組成物の製造>
前記黒顔料粉末(A)及び(B)のそれぞれを用い、黒
色顔料粉末1.5gとポリ塩化ビニル樹脂粉末103E
P8D(日本ゼオン株式会社製)48.5gとを秤量
し、これらを100ccポリビーカーに入れ、スパチュ
ラでよく混合して混合粉末を得た。
【0127】得られた混合粉末にステアリン酸カルシウ
ムを0.5gを加えて混合し、160℃に加熱した熱間
ロールのクリアランスを0.2mmに設定し、上記混合
粉末を少しづつロールに練り込んで樹脂組成物が一体と
なるまで混練を続けた後、樹脂組成物をロールから剥離
して着色樹脂プレート原料をとして用いた。
【0128】次に、表面研磨されたステンレス板の間に
上記樹脂組成物を挟んで180℃に加熱したホットプレ
ス内に入れ、1トン/cm2 の圧力で加圧成形して厚さ
1mmの着色樹脂プレート(A)及び(B)を得た。
【0129】得られた着色樹脂プレート(A)の分散状
態は5であった。着色樹脂プレート(A)を1.5cm
角に裁断した試験片3枚を190℃に加熱されたギヤオ
ーブン中に入れ、30分毎に1枚づつ取り出し、樹脂劣
化の状態を調べたところ、30分後の劣化程度(S/S
0 ×100)は0%、60分後の樹脂劣化程度は5%、
90分後の樹脂劣化程度は5%であった。
【0130】得られた着色樹脂プレート(B)の分散状
態は5であった。着色樹脂プレート(B)を1.5cm
角に裁断した試験片3枚を190℃に加熱されたギヤオ
ーブン中に入れ、60分毎に1枚づつ取り出し、樹脂劣
化の状態を調べたところ、30分後の劣化程度(S/S
0 ×100)は0%、60分後の樹脂劣化程度は0%、
90分後の樹脂劣化程度は0%であった。
【0131】
【作用】先ず、本発明において最も重要な点は、Mnを
含有している鉄を主成分とするヘマタイト構造を有する
平均径0.1〜10μmの非磁性黒色粒状粒子からなる
Mn含有量がFeに対し5〜70重量%であって、粉体
pH値が5.5以上であって、且つ、可溶性ナトリウム
塩の含有量がNa換算で500ppm以下、可溶性硫酸
塩の含有量がSO4 換算で200ppm以下である非磁
性黒色粒状粒子粉末は、黒色度及び耐熱性が優れてお
り、且つ、より分散性に優れているという事実である。
【0132】黒色度が優れている理由について、本発明
者は、Mnが粒子内部に不均一に含有されていたり、表
面層のみに含有されているヘマタイト粒子である場合に
は、黒色度が優れておらず、Mnの水酸化物又はMnと
Feの水酸化物とを被覆したマグネタイト粒子を750
〜1000℃の温度範囲で加熱焼成することにより、マ
グネタイトが酸化されてヘマタイト構造に変化するとと
もに、被覆したMnの水酸化物が粒子表面から粒子内部
に拡散した場合には、黒色度が優れていることから、ヘ
マタイト構造中のMnの存在位置が影響しているものと
考えている。
【0133】耐熱性が優れている理由について、本発明
者は、Mnを含有している鉄を主成分とするヘマタイト
構造を有する粒子は、750℃以上の高温で製造されて
いることによるものと考えている。
【0134】より分散性が優れていることについて、本
発明者は、固体架橋の原因となっている原料に由来する
可溶性ナトリウム塩や可溶性硫酸塩がアルカリ処理によ
り除去できたことにより、固体架橋が解きほぐされ凝集
が解けるので、分散性が改善されたものと考えている。
【0135】次に、本発明において重要な点は、本発明
に係るMnを含有している鉄を主成分とするヘマタイト
構造を有する粒子を用いて得られる塗料やゴム・樹脂組
成物は、黒色度及び耐熱性が優れていることはもちろ
ん、塗料の場合には、耐酸性が優れており、ゴム・樹脂
組成物の場合には、耐老化性が優れているという事実で
ある。
【0136】塗料の耐酸性やゴム・樹脂組成物の耐老化
性が優れている理由については未だ明らかではないが、
本発明者は、加熱処理後の黒色粉末中の耐酸性を阻害す
る成分、例えば、原料に由来する可溶性ナトリウム塩や
可溶性硫酸塩がアルカリ処理により取り除くことができ
たものと考えている。
【0137】
【実施例】次に、実施例並びに比較例を挙げる。
【0138】<黒色顔料粉末の製造> 実施例1〜6 出発原料1〜4を前記本発明の実施の形態と同様にして
製造した。
【0139】得られた出発原料1〜4の諸特性を表1に
示す。
【0140】出発原料1〜4を用いて、前記本発明の実
施の形態と同様にしてMnを含有している鉄を主成分と
するヘマタイト構造を有する黒色顔料粉末を製造した。
【0141】この時の主要条件及び諸特性を表2に示
す。
【0142】
【表1】
【0143】
【表2】
【0144】実施例7〜12 Mnを含有している鉄を主成分とするヘマタイト構造を
有する黒色粉末の種類、湿式粉砕の有無、アルカリ水溶
液中加熱処理におけるpH値、温度、時間を種々変化さ
せた以外は、前記本発明の実施の形態と同様にしてアル
カリ水溶液処理済黒色顔料粉末を得た。
【0145】この時の主要製造条件及び諸特性を表3に
示す。
【0146】
【表3】
【0147】実施例13〜18 実施例7〜12の各黒色顔料粉末を用い、表面被覆物の
種類及び量を種々変化させた以外は、前記本発明の実施
の形態と同様にして粒子表面が被覆物で被覆されている
黒色粒子からなる黒色顔料粉末を得た。
【0148】この時の主要製造条件及び諸特性を表4に
示す。
【0149】
【表4】
【0150】比較例1〜10 アルカリ処理前のMnを含有している鉄を主成分とする
ヘマタイト構造を有する黒色顔料粉末である比較例1〜
3、公知の黒色顔料粉末である比較例4〜7及びアルカ
リ処理後のMnを含有している鉄を主成分とするヘマタ
イト構造を有する黒色顔料粉末である比較例8〜10を
準備した。
【0151】これら黒色顔料粉末の諸特性を表5及び表
6に示す。
【0152】尚、比較例7のMn固溶酸化鉄系顔料粉末
は前出特開平8−143316号公報に記載の製造法に
従って製造したものである。
【0153】
【表5】
【0154】
【表6】
【0155】<塗料の製造> 実施例19〜30及び比較例11〜20 黒色顔料粉末の種類を種々変化させた以外は、前記本発
明の実施の形態と同様にして塗料を製造し、塗膜を形成
した。
【0156】この時の主要製造条件及び塗膜特性を表7
及び表8に示す。
【0157】
【表7】
【0158】
【表8】
【0159】<樹脂組成物の製造> 実施例31〜42及び比較例21〜30 黒色顔料粉末の種類を種々変化させた以外は、前記本発
明の実施の形態と同様にして樹脂組成物を得た。
【0160】この時の主要製造条件及び諸特性を表9及
び表10に示す。
【0161】
【表9】
【0162】
【表10】
【0163】
【発明の効果】本発明に係る非磁性黒色顔料粉末は、黒
色度及び耐熱性が優れており、且つ、より分散性に優れ
ているので、塗料用、ゴム・樹脂組成物用の着色材及び
充填材として好適である。
【0164】本発明に係る塗料は、上記諸特性を有する
非磁性黒色顔料粉末を用いたことに起因して、黒色度が
優れており、且つ、耐酸性に優れた塗膜を得ることがで
きる。
【0165】本発明に係るゴム・樹脂組成物は、上記諸
特性を有する非磁性黒色顔料粉末を用いたことに起因し
て、黒色度が優れており、且つ、耐老化性に優れたゴム
・樹脂組成物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態で得られたアルカリ処理
前のMnを含有している鉄を主成分とするヘマタイト構
造を有する黒色顔料粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写
真(×20000)である。
【図2】 本発明の実施の形態で得られたアルカリ処理
前のMnを含有している鉄を主成分とするヘマタイト構
造を有するアルカリ水溶液加熱処理後の黒色顔料粉末の
粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×20000)であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09C 1/24 C09C 1/24 C09D 7/12 C09D 7/12 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mnを含有している鉄を主成分とするヘ
    マタイト構造を有する平均径0.1〜10μm以下の非
    磁性黒色粒状粒子からなるMn含有量が非磁性黒色顔料
    粉末に対し5〜40重量%であって、粉体pH値が5.
    5以上であって、且つ、可溶性ナトリウム塩の含有量が
    Na換算で500ppm以下、可溶性硫酸塩の含有量が
    SO4 換算で200ppm以下である非磁性黒色粉末で
    あることを特徴とする非磁性黒色顔料粉末。
  2. 【請求項2】 粒子表面がアルミニウムの水酸化物、ア
    ルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸
    化物の少なくとも1種で被覆されているMnを含有して
    いる鉄を主成分とするヘマタイト構造を有する平均径
    0.1〜10μmの非磁性黒色粒状粒子からなるMn含
    有量が非磁性黒色顔料粉末に対し5〜40重量%であっ
    て、粉体pH値が5.5以上であって、且つ、可溶性ナ
    トリウム塩の含有量がNa換算で500ppm以下、可
    溶性硫酸塩の含有量がSO4 換算で200ppm以下で
    ある非磁性黒色粉末であることを特徴とする非磁性黒色
    顔料粉末。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の非磁性黒色
    顔料粉末を塗料構成基材中に配合したことを特徴とする
    非磁性黒色塗料。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の非磁性黒色
    顔料粉末をゴム・樹脂組成物構成基材中に配合したこと
    を特徴とする非磁性黒色ゴム・樹脂組成物。
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