JPH10286523A - 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法 - Google Patents

滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10286523A
JPH10286523A JP9857397A JP9857397A JPH10286523A JP H10286523 A JPH10286523 A JP H10286523A JP 9857397 A JP9857397 A JP 9857397A JP 9857397 A JP9857397 A JP 9857397A JP H10286523 A JPH10286523 A JP H10286523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
coating
paint
coating film
metal plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9857397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kanai
洋 金井
Ryoji Nishioka
良二 西岡
Kenji Inada
賢治 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP9857397A priority Critical patent/JPH10286523A/ja
Publication of JPH10286523A publication Critical patent/JPH10286523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠性を付与し、かつ耐キズ付き性を改善す
る目的で、滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板を
提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂Aをバインダー成分とし、
樹脂Aを架橋するための架橋剤成分を含有する塗料中
に、以下の条件を満たす樹脂Bを混合した塗料Cを塗
布、焼付け乾燥した被膜層を金属板上に形成することに
よって、滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板を提
供する。 (a)メジアン粒径Xと、塗料Cを塗布したときのウェ
ット膜厚Y、乾燥後膜厚Zの間に、2Y≧X≧1.8Z
の関係がある。 (b)常温で固体である。 (c)常温では塗料には溶解しない。 (d)その塗料の焼付け過程で溶融する。 (e)焼付け後の塗膜中において、樹脂A及び架橋剤成
分からなる塗膜と相溶しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材用、自動車
用、家電・器物用等に用いられる、凹凸のある外観を持
つ塗装金属板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属板への塗装は、従来金属板を成形加
工した後に行われていた。このいわゆるポストコートの
塗装は、エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装、
或いはこれらの組み合わせ技術で行われ、乾燥後の外観
は、滑らかな凹凸のあるユズ肌状外観となる。一方、近
年、公害問題の解決、塗装スペースの有効活用、コスト
ダウン等の観点から、あらかじめ金属板に被覆層を設け
た塗装金属板が広く用いられるようになっている。塗装
金属板は、ロールコーターやカーテンコーターで塗装さ
れ、その表面は平滑であり、美麗な外観を呈している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塗装金属板の用途が広
がり、また需要量が増えるに従って、問題点も見られる
ようになってきた。その一つは、塗膜のキズ付き性であ
る。平滑な塗装金属板の塗膜は、凹凸のあるユズ肌外観
のポストコートの塗膜に比べて小さなキズでも目立ちや
すいという欠点がある。製造時、輸送時、加工成形時の
キズのいずれも、凹凸のある外観のほうが目立ちにく
い。また、塗装後の金属板を積み重ねて放置しておいた
ときに生じるプレッシャーマークも、平滑な塗装金属板
の塗膜で目立ちやすいことが多い。
【0004】更に、塗装金属板の適用部位によっては、
むしろ周辺のポストコートされた金属板との調和が要求
される場合もある。また、従来の塗装金属板に見られる
平滑な肌よりも、凹凸のある外観がより意匠的にも優れ
ると考えるデザイナーもおり、この意匠感を簡単に発現
する手段も求められている。本発明は、上述の問題点を
解決するために、滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金
属板を効率よく製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、滑らかな凹凸
のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法であっ
て、樹脂Aをバインダー成分とし、樹脂Aを架橋するた
めの架橋剤成分を含有する塗料Cの中に、以下の条件を
満たす樹脂Bを混合した塗料を塗布し、焼付け乾燥した
ことを特徴とする滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金
属板及びその製造方法である。 (a)メジアン粒径Xと、塗料Cを塗布したときのウェ
ット膜厚Yの間に、2Y≧X≧1.8Zの関係がある。 (b)常温で固体である。 (c)常温では塗料には溶解しない。 (d)その塗料の焼付け過程で溶融する。 (e)焼付け後の塗膜中において、樹脂A及び架橋剤成
分からなる塗膜と相溶しない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明は、樹脂Bの大きさを制御することによっ
て、塗料Cを塗布した後の塗膜表面に、その温度(常
温)で固体である樹脂Bを突出させることによって塗膜
表面に凸部を形成し、その凸部を塗膜の焼付け乾燥過程
で適度にレベリングさせることによって、乾燥後の塗膜
に滑らかな凹凸を持つ外観を与える。樹脂Bのメジアン
粒径Xを、塗料Cを塗布したときの乾燥膜厚の1.8倍
以上とすることによって、塗膜表面に多くの凸部が形成
できる。この凸部の高さは、塗膜の乾燥過程におこるレ
ベリングによって小さくなるが、塗料Cが熱硬化性樹脂
をバインダー成分とするため、乾燥過程のある時点で塗
膜のレベリングが止まり、滑らかな凹凸を持つ外観を与
えるものである。
【0007】樹脂Bのメジアン粒径Xが、塗料Cを塗布
して乾燥した後の塗膜厚みZと、次の関係にあり、かつ
本発明の条件を満たす場合に、樹脂Bによって塗料の塗
布直後から乾燥の初期過程の間に、塗膜に凸部を形成で
きることがわかった。この関係とは、X≧1.8Zであ
る。Xが乾燥膜厚Zの1.8倍以上の大きさであれば、
塗料Cを塗布した後、乾燥過程で溶剤が揮発し、樹脂B
が溶融する前に塗膜表面に樹脂Bが出て、凸部が形成さ
れることがわかった。
【0008】樹脂Bのメジアン粒径Xが、塗料Cを塗布
したときのウェット膜厚Yの2倍よりも大きい場合に
は、乾燥後の外観が滑らかでなく、ごつごつした外観と
なり望ましくない。また、焼付け過程で、樹脂Bは樹脂
Aと架橋剤からなる塗料に相溶せず、焼付けが完了した
後も、両者は相溶しないことが必要である。両者が相溶
すると、塗膜の性質が変わり、また凹凸が不明確になり
やすい。
【0009】樹脂Bは、常温で固体であって、樹脂Bを
加えない状態の塗料に溶解しないことが求められる。常
温とは、通常の塗装金属板の製造設備における塗装時の
温度であり、設備のある場所によるが、最低温度は冬場
のおおむね−10℃程度、最高温度は夏場の40℃程度
である。樹脂Bは、塗料が塗装される温度で固体であれ
ば問題ない。樹脂Bが固体でなく、液体であると、この
塗料を塗装した直後の塗膜表面の凸部の形成が不十分と
なる。
【0010】また、樹脂Bが塗料に容易に溶解すると、
樹脂Bが液状であるのと同じことになり、この塗料を塗
装した直後の塗膜表面の凸部の形成が不十分となる。つ
まり、塗料を製造してから、塗装されるまでに、仮に樹
脂Bが塗料中の溶剤に少し溶解し、あるいは膨潤したと
しても、塗装されるときに固体であれば、凸部の形成に
不都合はない。
【0011】塗膜が形成された直後には、樹脂Bの中で
その径がウェット膜厚Cより大きいもの、あるいは、塗
膜の乾燥膜厚のおおむね1.8倍以上のものは塗膜表面
に出て、凸部が形成される。塗装金属板の焼付け過程
で、この凸部がレベリングするが、このレベリングは樹
脂Bが溶融することによって促進されることが実験で確
認された。樹脂Bが、樹脂Aと架橋剤からなる塗膜層に
相溶していないかどうかは、焼付け後の塗装金属板を切
断して、塗膜を断面方向から観察することによって判断
できる。樹脂Bと、樹脂Aと架橋剤成分の着色成分が異
なる場合には、容易に樹脂Bの存在を確認できるので、
樹脂Bが塗膜表面に接しているかどうか、樹脂Bが塗膜
に相溶しているかどうかがわかる。なお、樹脂Bと回り
の塗膜の境界線が確認できる場合に、樹脂Bは回りの塗
膜に相溶していないと判断する。
【0012】樹脂Bが塗膜の焼付け過程で塗膜中に沈む
場合には、特に焼付け後の塗膜の外観が滑らかになる。
ここで「樹脂Bが塗膜中に沈む」とは、焼付けを完了し
た塗膜で、樹脂Bが塗膜表面に出ていないことを表して
いる。樹脂Bが塗膜の焼付け過程で溶融して変形し、塗
膜中に沈むための条件としては、塗膜に樹脂Bが沈める
だけの流動性があり、樹脂Bの表面張力が、その時の樹
脂Bを除いた塗膜の表面張力より大きいことが挙げられ
る。また、樹脂Bの比重がその時の塗膜より重いことも
一つのドライビングフォースとなると考えられる。その
機構は明確でないが、塗膜中に沈む樹脂Bを選択するこ
とが特に望ましい。
【0013】樹脂Bの種類は、本発明における条件を満
たしていれば、特に限定されることはなく、公知の樹脂
を用いることができる。フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、ブチラール樹脂、オレフィン樹脂、あるいは
これらの混合物、共重合体等が例として挙げられる。特
に結晶性を持つポリエステル樹脂を使用すると外観や性
能に優れる。樹脂Bが結晶性を有しているかどうかは、
示差走査熱分析(DSC)で調べることができ、結晶性
を有している場合には結晶融解熱が観察される。
【0014】樹脂Bは、塗料の焼付け過程で溶融状態に
なることが必要である。樹脂Bが焼付け過程で溶融する
と、塗膜の凹凸がより滑らかに形成され、外観に優れる
ことを見いだした。樹脂Bが焼付け過程で溶融しない
と、よりゴツゴツした感じの滑らかでない凹凸を持つ塗
膜となる。塗膜の外観は好みの問題があり、どちらが良
いとは一概には言えないが、本発明では、樹脂Bは焼付
け過程で溶融状態となるように選択する。温度が制御で
きる鉄板の上に樹脂Bを乗せ、鉄板の温度を15℃/分
の速度で昇温し、樹脂Bが目視で溶融状態になったとき
の鉄板の温度を、樹脂Bの軟化点と称する。樹脂Bの軟
化点は、塗料の焼付け板温よりも低いことが必要であ
る。
【0015】樹脂Bのメジアン粒径は、本発明の範囲内
では特に限定されないが、100μm以下であることが
望ましい。100μmを越えると、ロールコーターやカ
ーテンコーター、ローラーカーテンコーターでの塗装作
業性が悪くなる。樹脂Bの塗料中への配合量も特に限定
されるものではないが、乾燥塗膜中に重量で0.5〜3
0%含まれていることが望ましい。0.5%未満では凸
部の形成が不十分となり、30%を越えると凹凸の滑ら
かさが悪くなったり、また、塗膜物性特に加工性が低下
することがある。
【0016】本発明の塗料中のバインダー樹脂の種類は
特に限定されることはなく、公知の熱硬化性樹脂を用い
ることができる。フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹
脂、あるいはこれらの混合物、共重合体等が例として挙
げられる。凹凸をより鮮明に発現するために、バインダ
ー樹脂Aとして熱硬化性樹脂を用いる。熱可塑性樹脂を
バインダー樹脂Aとして用いると、塗膜の焼付け乾燥過
程で温度の上昇とともに塗膜中の樹脂の粘度が低下し、
塗膜を形成した直後に形成された凸部のレベリングが進
みすぎて、凹凸が少なくなってしまうからである。バイ
ンダー樹脂の架橋成分としては、メラミン樹脂、ベンゾ
グアナミン樹脂等のアミノ樹脂、イソシアネート樹脂、
あるいはブロックイソシアネート樹脂、エポキシ樹脂、
酸過剰ポリエステル樹脂等の酸基を含む樹脂、フェノー
ル樹脂等が挙げられる。また、バインダー樹脂Aの分子
中に架橋に寄与する官能基、あるいはブロックされた官
能基を含んでいても良い。
【0017】塗装金属板を製造する通常のラインでは、
焼付けの板温は最大でも250℃程度、通常は210〜
240℃程度であることを考えると、エネルギーコスト
を増大させずに、効率的に塗装鋼板を製造するために
は、塗料の焼付け温度もこの範囲であることが望まし
い。従って、樹脂Aとその架橋成分も250℃より低い
焼付け板温で焼付け可能であることが望ましい。この点
から、樹脂Bの軟化点も、塗膜の焼付け過程で樹脂Bを
溶融させるために、250℃以下であることが望まし
い。さらに、塗膜の焼付け硬化が充分進み、塗膜の流動
性が完全になくなってから樹脂Bが溶融すると、塗膜の
凹凸に滑らかさが不足する。実験により、塗膜の焼付け
板温(最高到達板温)よりも、樹脂Bの軟化点が30℃
以上低いときに、特に滑らかな凹凸を生じることがわか
った。つまり、樹脂Bの軟化点は210℃以下で、かつ
塗料の焼付け板温よりも30℃以上低いことが望まし
い。
【0018】塗装金属板には、加工性、硬度、耐汚染
性、耐薬品性など多くの性能が要求されるため、使用さ
れている主樹脂の種類はポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂にほぼ
限定されている。樹脂Bは塗膜中に残り、塗膜の性能に
影響を与えるので、樹脂Bの種類も、この中から選択す
ることが望ましい。この内、フッ素樹脂は、融点や軟化
点が高いため、前述の樹脂Bに望ましい軟化点である2
30℃より高いものが多いこと、さらに高価であること
から望ましくない。樹脂Aとしては、加工性に優れ、硬
度や耐汚染性など他の性能とのバランスがとりやすいポ
リエステル樹脂が最も適している。架橋剤としては、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹脂やイ
ソシアネート樹脂が、加工性と他の性能のバランスの点
から優れている。
【0019】金属板としては、たとえば鋼板、アルミ
板、ステンレス板、チタン板、銅板等が挙げられる。こ
のうち鋼板の例として、冷延鋼板、熱延鋼板、亜鉛めっ
き鋼板、合金化亜鉛めっき鋼板、亜鉛−鉄合金めっき鋼
板、亜鉛−アルミ合金めっき鋼板、アルミめっき鋼板、
クロムめっき鋼板、ニッケルめっき鋼板、亜鉛−ニッケ
ル合金めっき鋼板、すずめっき鋼板等が挙げられる。次
いで合金板には必要に応じて前処理を施すことができ
る。前処理としては、水洗、湯洗、酸洗、アルカリ脱
脂、研削、研磨、クロメート処理、リン酸亜鉛処理、複
合酸化皮膜処理等があり、これらを単独または組み合わ
せて塗装前処理を行う。塗装前処理の条件は適宜選択す
ればよい。
【0020】次いで必要に応じて、下塗り塗料を金属板
上に塗布し、硬化乾燥させることにより下塗り塗膜層を
形成することができる。下塗り塗料としては、種類は特
に限定されないが、ポリエステル樹脂系、エポキシ樹脂
系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系等があり、これを
ロールコーター、カーテンフローコーター、ローラーカ
ーテンコーター、静電塗装機、ハケ、ブレードコータ
ー、ダイコーター等で必要な膜厚になるように塗装し、
次いで常温放置であるいは熱風炉、誘導加熱炉、近赤外
線炉、遠赤外線炉、エネルギー線硬化炉等で硬化乾燥す
ることによって下塗り塗膜層が得られる。下塗り塗膜層
には必要に応じて公知の顔料や添加剤を加えることがで
きる。膜厚は任意であるが、塗装金属板においては1〜
30μm程度、特に3〜12μmの乾燥膜厚が一般的で
ある。乾燥条件は塗料の内容と得たい性能に応じて適宜
選択すればよいが、熱風炉や誘導加熱炉、近赤外線炉等
で最高到達板温150〜240℃、到達時間10〜20
0秒程度の条件が一般的である。下塗り塗膜層はなくて
もよいし、1層であっても、多層であっても差し支えな
い。
【0021】最後に、表面に出る滑らかな凹凸外観を発
現する塗料によって被覆層(上塗り塗膜層)を形成す
る。塗料内容の詳細はすでに述べた通りである。この塗
料を、ロールコーター、カーテンフローコーター、ロー
ラーカーテンコーター、静電塗装機、ハケ、プレードコ
ーター、ダイコーター等で必要な膜厚になるように塗装
し、次いで熱風炉、誘導加熱炉、近赤外線炉、遠赤外線
炉等で、樹脂Bの軟化点以上の温度で硬化乾燥すること
によって(樹脂Bは焼付け過程で溶融状態となる)上塗
り塗膜層を形成する。塗膜層の厚みは特に限定されるも
のではないが、乾燥膜厚として5〜40μmで製造すれ
ばよい。
【0022】塗料の色は特に限定されない。クリアーで
もよい。また、下塗り、上塗り塗料ともに必要に応じて
消泡剤、レベリング剤等の添加剤や、体質顔料、着色顔
料、防錆顔料等の公知の顔料、キシレン、シクロヘキサ
ノン、ソルベッソ150、ブチルセロソルブ等の公知の
溶剤等を加えることができる。また、樹脂Aが水系樹脂
の場合には、水やブチルセロソルブなどの水に混ざる溶
剤を加えることが可能である。また、この滑らかな凹凸
を持つ塗膜の上にさらに、塗膜を塗り重ねることも可能
である。たとえば、クリアー塗膜を塗り重ねて光沢の向
上をはかる、保護層とする、別の機能を付与するなどが
考えられる。また、色のついたエナメル塗膜を塗り重ね
ても良い。また、滑らかな凹凸を持つ塗膜を重ねて形成
してもよい。
【0023】
【実施例】本発明の塗装金属板の実施例を説明する。厚
み0.6mmの溶融亜鉛めっき鋼板に塗装前処理用の塗
布型クロメート処理を施し(Crとして50mg/m2
の付着量)、下塗りとして市販のポリエステル樹脂系プ
ライマー塗料(日本ペイント製P185)を乾燥膜厚が
5μmとなるようにロールコーターで塗布したのち、高
周波誘導加熱炉で最高到達板温215℃となるように焼
付けた。ついで表の塗料をロールコーターで塗布し、高
周波誘導加熱炉で焼付けた。上塗り塗膜のウェット膜厚
は30〜80μm、最高到達板温は樹脂Aがポリエステ
ル樹脂系の場合は230℃、アクリル樹脂系の場合は2
10℃となるように塗布・焼付けを行った。上塗り塗料
の不揮発分は50%、塗料比重は1.2、塗膜比重は
1.8であった。
【0024】使用した樹脂Aの種類、架橋剤種類、樹脂
Bの種類、軟化点、メジアン粒径、配合量は表1中に示
した。ポリエステル樹脂1は平均分子量16000で、
メラミン樹脂で架橋するもの、ポリエステル樹脂2は平
均分子量8000で、メラミン樹脂で架橋するもの、ポ
リエステル樹脂3は平均分子量3000でイソシアネー
ト樹脂で架橋するものである。アクリル樹脂は平均分子
量30000でメラミン樹脂でもイソシアネート樹脂で
も架橋できるものである。樹脂Bのメジアン粒径はいず
れも100μm以下である。焼付けを完了した後に、樹
脂Bと樹脂Aの相溶性を確認した結果も表1中に示し
た。
【0025】
【表1】
【0026】塗装金属板は、その外観と20℃における
折り曲げ加工性を評価した。滑らかな凹凸外観が得られ
ている場合は、◎とし、凹凸外観が得られていない場合
には×とした。また、凹凸があるが滑らかでない場合、
凹凸感に乏しい場合は◎から減点し、良いほうから順に
〇、△と評価した。評点が〇と△の中間の場合には、〇
△、のように表示した。評点が〇△以上の場合に、滑ら
かな凹凸感がある、と評価した。なお、「滑らかな凹凸
感」はいわゆるユズ肌といわれるような外観である。
【0027】20℃における折り曲げ加工性は、塗装金
属板を所定の枚数の板(塗装金属板と同じ厚みの板)を
挟んで180曲げ(T折り曲げ)し、加工を受けた塗膜
を観察して割れの程度を評価した。7点は割れなし、1
点は全面に大きな亀裂を生じる場合で、その間を程度に
応じて点数化した。なお、加工性は樹脂Bの配合されて
いない元の塗料の性能に依存しており、各樹脂系によっ
てレベルが異なる。加工性は、樹脂Bの配合によって加
工性のレベルが元の塗料から大きく劣化するかどうかを
見るために評価した。各塗装金属板の外観と加工性を表
中に示した。本発明の範囲にある例は、滑らかな凹凸外
観を持ち、加工性のレベルが元の塗料から大きく低下し
ていないことがわかる。
【0028】実施例と比較例について説明する。本発明
例は、いずれも、滑らかな凹凸外観を持ち、加工性も元
の塗料と比べて低下しておらず、目的を達している。比
較例である例1、30、37は、樹脂Bが配合されてい
ないため、凹凸が無い平滑な肌となっている。本発明例
であるが、樹脂Bの配合量が0.5〜1%と少ない例2
と3では、凹凸の形成が不十分で、やや凹凸感が少ない
外観となっている。また、本発明例ではあるが、樹脂B
の配合量が40%と多い例18では樹脂Bの配合量が多
すぎて、凹凸の滑らかさがやや劣り、加工性が20℃0
Tで2点と、元の塗料である例1(7点)に比べて低下
している。
【0029】比較例である例8と例36では、樹脂Bの
メジアン粒径Xが乾燥膜厚の1.5倍よりも小さいた
め、凹凸感が少なく、外観が不良である。また、比較例
である例12、15、35では、樹脂Bのメジアン粒径
Xがウェット膜厚Yの2倍よりも大きく、凹凸はある
が、滑らかさに欠ける外観となっている。比較例の、例
22では、樹脂Bの軟化点が250℃以上で、焼付け温
度が230℃であるため、樹脂Bが焼付け過程で溶融せ
ず、凹凸外観が滑らかさに欠け、ゴツゴツした外観とな
る。比較例である例25も例22と同様である。例25
では加工性もやや低下している。比較例の例29は樹脂
Bとして融点の高いポリテトラフルオロエチレン樹脂を
用いており、樹脂Bが焼付け過程で溶融しないため、滑
らかさに欠ける外観となっている。さらに、加工性も悪
くなっているが、表面に樹脂Bが顔を出している(表面
に接している)ためと思われる。
【0030】樹脂Bの種類について見ると、結晶性ポリ
エステル樹脂を用いた本発明例が他の樹脂を用いた場合
よりも、滑らかさでまさっている。樹脂Bとして結晶性
ポリエステル樹脂を用いた例5、6、9、10、11で
は、配合量5%で滑らかな凹凸外観が得られているが、
若干粒径が異なるものの、樹脂Bとしてアクリル樹脂や
ウレタン樹脂を用いた場合には、それぞれ本発明例23
〜24、26〜28に示したように、配合量5%ではや
や滑らかさが劣る結果となっている。樹脂Bのうち、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、4フッ化エチレン樹脂(P
TFE)は、塗膜の焼付け過程で塗膜中に完全には沈ま
ず、樹脂の一部が塗膜表面に出ていた。これも、外観の
滑らかさに影響している。樹脂Bで、結晶性ポリエステ
ル樹脂は、焼付け過程で塗膜中に沈み、樹脂Bは塗膜表
面には出ていない。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、塗装金属板の上塗り
塗膜層に、メジアン粒径と乾燥膜厚、あるいはウェット
膜厚との関係を特定した、常温で固体の樹脂Bを配合
し、焼付けることによって、滑らかな凹凸のある外観を
持つ塗装金属板を効率よく提供できる。意匠性の付与、
耐キズ付き性の向上等がはかれる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂Aをバインダー成分とし、
    樹脂Aを架橋するための架橋剤成分を含有する塗料中
    に、以下の条件を満たす樹脂Bを混合した塗料Cを塗
    布、焼付け乾燥した被膜層が金属板上に形成されている
    ことを特徴とする滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金
    属板。 (a)メジアン粒径Xと、塗料Cを塗布したときのウェ
    ット膜厚Y、乾燥後膜厚Zの間に、2Y≧X≧1.8Z
    の関係がある。 (b)常温で固体である。 (c)常温では塗料には溶解しない。 (d)その塗料の焼付け過程で溶融する。 (e)焼付け後の塗膜中において、樹脂A及び架橋剤成
    分からなる塗膜と相溶しない。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂Aをバインダー成分とし、
    樹脂Aを架橋するための架橋剤成分を含有する塗料中
    に、以下の条件を満たす樹脂Bを混合した塗料Cを金属
    板に塗布し、樹脂Bが溶融する温度以上で焼付け乾燥し
    たことを特徴とする滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装
    金属板の製造方法。 (a)メジアン粒径Xと、塗料Cを塗布したときのウェ
    ット膜厚Yの間に、2Y≧X≧1.8Zの関係がある。 (b)常温で固体である。 (c)常温では塗料には溶解しない。 (d)その塗料の焼付け過程で溶融する。 (e)焼付け後の塗膜中において、樹脂A及び架橋剤成
    分からなる塗膜と相溶しない。
  3. 【請求項3】 樹脂Bが結晶性を持つポリエステル樹脂
    であることを特徴とする請求項1に記載の凹凸のある外
    観を持つ塗装金属板。
  4. 【請求項4】 樹脂Bが結晶性を持つポリエステル樹脂
    であることを特徴とする請求項2に記載の凹凸のある外
    観を持つ塗装金属板の製造方法。
JP9857397A 1997-04-16 1997-04-16 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法 Pending JPH10286523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9857397A JPH10286523A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9857397A JPH10286523A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10286523A true JPH10286523A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14223424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9857397A Pending JPH10286523A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10286523A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009046564A (ja) 超重防食塗料、その塗装方法および塗装物
JP4085400B2 (ja) 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法
JP3686513B2 (ja) 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板の製造方法
JP2001335738A (ja) 塗装金属板とそのための塗料組成物
JPH10286523A (ja) 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法
CN113321991A (zh) 一种抗磨损家电彩涂钢板及其制备方法
JP4324093B2 (ja) 加工性と耐汚染性に優れたプレコート金属板及びその製造方法
JPH10226014A (ja) 滑らかな凹凸のある外観を持つ塗装金属板及びその製造方法
JP3143316B2 (ja) ゆず肌外観を呈する塗装金属板
JP3757744B2 (ja) 意匠性と耐磨耗性とに優れた塗装金属板
JPH1044309A (ja) 意匠性塗装金属板の製造方法
JP3254121B2 (ja) ユズ肌外観を持つ塗装金属板
JP2005028851A (ja) 塗装金属板
JPH11104558A (ja) 凹凸外観を持つ耐汚染性、耐傷つき性、耐ブロッキング性に優れた塗装金属板
JP2006123373A (ja) 化粧鋼板およびその製造方法
JP2008174663A (ja) 厚膜形成塗料、その塗装方法および塗装物
JP3207755B2 (ja) ユズ肌外観を持つ塗装金属板
JPH08192102A (ja) プレス加工性と加工後耐熱性に優れた無塗油型有機被覆金属板
JPH11104559A (ja) 凹凸外観を持つ耐汚染性と加工性に優れた塗装金属板およびその製造方法
JPH0411677A (ja) プレコートメタル用上塗り塗料
JPH0635175B2 (ja) 塗装鋼板
JPH11104557A (ja) 凹凸外観を持つ耐汚染性、耐傷つき性、耐ブロッキング性に優れた塗装金属板
JP2009102543A (ja) 硝化綿樹脂系塗料、その塗装方法および塗装物
JPH11309807A (ja) エンボス加工をほどこした塗装鋼板
JPH1157607A (ja) ハンマートーン調プレコート金属板

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041008

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041019

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041216

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628