JPH10287647A - 新規インドールアルカロイド系化合物 0089−d - Google Patents

新規インドールアルカロイド系化合物 0089−d

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JPH10287647A
JPH10287647A JP9108298A JP10829897A JPH10287647A JP H10287647 A JPH10287647 A JP H10287647A JP 9108298 A JP9108298 A JP 9108298A JP 10829897 A JP10829897 A JP 10829897A JP H10287647 A JPH10287647 A JP H10287647A
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JP9108298A
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Akira Nemoto
明 根本
Taiji Tanaka
泰至 田中
Hisayuki Komaki
久幸 小牧
Noboru Mikami
襄 三上
Katsukiyo Yazawa
勝清 矢沢
Junichi Kobayashi
淳一 小林
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Higeta Shoyu Co Ltd
Original Assignee
Higeta Shoyu Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/10Indoles; Hydrogenated indoles with substituted hydrocarbon radicals attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/18Radicals substituted by carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記化1に示される一般式(1)を有す
る化合物0089−D又はその医薬的に許容される塩。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規化合物008
9−D、その製造法及び用途に関するものである。新規
化合物0089−Dは、微生物、特に放線菌の培養物か
ら分離採取された従来未知の新規インドールアルカロイ
ド系化合物であって、すぐれた生理活性、特にすぐれた
抗腫瘍作用、抗菌作用を有するものである。従って、本
発明に係る新規インドールアルカロイド系化合物は、抗
腫瘍剤、抗菌剤としてこれら疾病の予防及び/又は治療
剤として有効に利用することが出来る。
【0002】
【従来の技術】抗腫瘍剤及び抗菌剤として数多くの新規
化合物が発見され、また、新規化合物が合成され、その
一部は実用化されている。たしかに従来より知られてい
る抗腫瘍剤及び抗菌剤にはすぐれたものが各種知られて
いるが、効果はもとより、安全性、生産性の面からもう
一段の改良が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
当業界における要望に応えるためになされたものであっ
て、抗腫瘍剤、抗菌剤の技術開発の流れに沿いスクリー
ニングを重ねた結果、今迄に知られていない新規な化合
物に抗腫瘍活性及び抗菌活性があることを見い出し、本
発明を完成させた。本発明は、従来既知の物質より更に
すぐれた抗腫瘍活性及び抗菌活性を有する新規な化合物
を提供する目的でなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規な抗
腫瘍作用を有する物質を得ることを目的として、天然
物、特に微生物の代謝産物について広く検索を行い、よ
り有効な抗腫瘍作用を有する物質について検索を行った
結果、新規なNocardia brasiliens
is IFM0089株(FERM BP−5542)
が菌体中に目的とする性質を有する物質を蓄積すること
を発見した。そして、この物質について化学構造式を明
らかにしたところ、従来知られていない新規物質である
ことが確認出来、この物質を0089と命名し、特許出
願を行った(特願平8−149779)。今回、更に本
発明者らが、N. brasiliensis IFM
0089株の菌体抽出物を調べたところ、上記0089
とは異なる抗腫瘍活性及び抗菌活性を有する物質を見出
し、本物質についてその物理化学的性質を詳細に調べ、
化学構造を明らかにしたところ、従来知られていない新
規物質であることが確認された。本物質は請求項1に記
載した様に、一般式(1)で示されるインドールアルカ
ロイド系の新規な化合物であった。発明者らは、本化合
物を0089−Dと命名した。
【0005】すなわち本発明は、下記化2に示される一
般式(1)を有する新規な化合物0089−D又は医薬
的に許容し得る塩に関するものである。
【0006】
【化2】
【0007】また、本発明は、新規インドールアルカロ
イド系化合物0089−D又はその医薬的に許容される
塩を有効成分とする新規抗腫瘍剤及び抗菌剤にも関する
ものである。以下、本発明について詳述する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る化合物0089−D
の物理化学的性質は、下記表1に示される。
【0009】
【表1】
【0010】0089−Dの1H NMR及び13C N
MRスペクトルの内、有意なシグナルは下記表2に示さ
れる。
【0011】
【表2】
【0012】本発明に係る化合物0089−Dは、例え
Nocardia brasiliensis IF
M0089株(FERM BP−5542)によって生
産される。
【0013】Nocardia brasiliens
is IFM0089株の菌学的性質は、形態学的に
は、オートミール寒天培地(ISP−3)で培養した
時、形態学的にアクチノミセーテス(Actinomycetes)
の一種に見られる様な分岐した長い菌糸と気中菌糸体を
有していた。また、培養時間を長くすることによって、
桿菌様胞子が数個と気中菌糸断列および栄養菌糸の断列
が観察された。栄養菌糸断列が観察されたことから、形
態学的にNocardia属に属するものと推定され
た。各種培地でのNocardia brasilie
nsis IFM0089株の培養的性質を下記表3に
示した。また、生理生化学的性質について下記表4に示
した。
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】本菌株を培地(2%グルコースを含むブレ
インハート・インフュージョン)中で、攪拌数250r
pmで30℃、72時間振とう培養し、培地中に生育し
た菌体を遠心分離(3000rpm×10分)で集め、
蒸留水で2回洗浄した。更に菌体をエタノールで洗い、
次いで真空乾燥し、乾燥菌体とした。この乾燥菌体の細
胞壁のアミノ酸組成、糖組成、脂質組成をBergey's Man
ual of DeterminativeBacteriology 9th ed., William
s, Baltimore, 1993に基づいて調べた。アミノ酸分析結
果よりメソ−ジアミノピメリン酸、糖分析結果よりアラ
ビノース、ガラクトースが検出された。また脂質分析の
結果からミコール酸の存在が確認され、そのTypeは
Nocardia Typeであった。菌体脂質成分で
あるイソプレノイド・キノンは主たる成分としてMK−
8(H4)cycleが確認された。また、表4に示し
たアデニン、カゼイン、ヒポキサンチン、チロシンの資
化性、さらには糖から酸の生成パターン及び抗菌剤に対
する感受性のパターン(Mikami&Yazawa,
Susceptibility patternof
pathogenic Nocardia to so
me selected antimicrobial
agents and their usefuln
ess in the identification
workin a clinical labora
tory:Bull.JFCC「日本微生物株保存連盟
会誌」5:89、1989)から、本菌株はNocar
dia brasiliensisと同定された。
【0017】この様に本菌は、Nocardia br
asiliensisに分類され、これをNocard
ia brasiliensis IFM0089と命
名し、工業技術院生命工学工業技術研究所に国際寄託し
た(FERM BP−5542)。
【0018】本発明に係る化合物0089−Dは、No
cardia brasiliensis IFM00
89(FERM BP−5542)株によって生産され
るほか、Nocardia属に属する他の菌株によって
も生産されることが確認されており、化合物0089−
Dの生産はこれらの微生物からX線照射、γ線照射、ナ
イトロジェンマスタード、N−メチル−N′−ニトロ−
N−ニトロソグアニジン、2−アミノプリン、エチルメ
タンスルホネート等の変異処理により取得できる人工変
異株ならびに自然変異株を含めて化合物0089−Dを
生産し得るすべての変異株の使用も広く包含するもので
ある。
【0019】本発明に係る一般式(1)で示される新規
化合物0089−Dは、化学合成法によって製造できる
ほか、上記のように微生物によっても製造することがで
きる。
【0020】後者の場合、本発明に係る一般式(1)で
示される新規化合物0089−DはNocardia
に属する該化合物生産菌、例えばNocardia
rasiliensis IFM0089が資化しうる
炭素源及び窒素源を含む培地で培養して製造することが
出来るが好気的深部培養条件(例えば振とう培養、通気
攪拌培養等)で生産せしめることが好ましい。
【0021】炭素源としては、グルコース、グリセロー
ル、シュークロース、澱粉、デキストリンその他の炭水
化物を使用することが好ましい。窒素源としては、オー
トミール、イースト抽出物、牛肉抽出物、ツナ肉抽出
物、ペプトン、グルテンミール、綿実粉、大豆ミール、
コーンスティープリカー、乾燥イースト、小麦胚芽、落
花生粉、チキン骨肉ミール等を使用するのが好ましい
が、アンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム、硫酸
アンモニウム、リン酸アンモニウム等)、尿素、アミノ
酸等の無機及び有機の窒素化合物も有利に使用すること
が出来る。
【0022】これらの炭素源及び窒素源は併用すること
が有利であるが、必ずしも純粋なものを使用する必要は
ない。純粋でないものには、生長因子が微量含まれてい
るため、これを使用することが望ましい為である。必要
ならば、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸
ナトリウム、リン酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、マグネシ
ウム塩、銅塩、コバルト塩等のような無機塩類を培地に
添加することが出来る。必要ならば、特に、培地が発泡
するのであれば、流動パラフィン、動物油、植物油、鉱
物油、シリコン等の消泡剤を加えることが出来る。
【0023】目的物質を大量に工業生産するには、他の
発酵生産物の場合と同様に、通気攪拌培養するのが好ま
しい。少量生産の場合は、フラスコを用いる振とう培養
が好適である。また、培養を大きなタンクで行う場合、
化合物0089−Dの生産工程において菌の生育遅延を
防止するため、はじめに比較的少量の培地に生産菌を接
種培養した後、次に培養物を大きな生産タンクに移して
そこで生産培養するのが好ましい。この場合、前培養に
使用する培地及び生産培養に使用する培地の組成は、両
者ともに同一であってもよいし必要があれば両者を変え
てもよい。
【0024】培養は通気攪拌条件で行うのが好ましく、
例えばプロペラやその他機械による攪拌、ファーメンタ
ーの回転または振とう、ポンプ処理、空気の吹込み等既
知の方法が適宜使用される。通気用の空気は滅菌してお
くのが良い。
【0025】培養温度は、化合物0089−D生産菌が
本物質を生産する範囲で適宜変更しうるが、通常は10
〜40℃、好ましくは25〜35℃で培養するのがよ
い。培養時間は、培養条件や培養量によっても異なる
が、通常は約1日〜1週間である。
【0026】発酵終了後、培養物から目的とする化合物
0089−Dを回収する。すなわち、菌体は、直接水及
び/又は有機溶媒による抽出、あるいは、これを機械的
に又は超音波等既知の手段を用いて破壊した後、水及び
/又は有機溶媒で抽出し、常法に従って回収、精製す
る。培養液の場合は、直接、溶媒で抽出してもよいし、
また、培養液の濾過又は遠心分離後、減圧濃縮、凍結乾
燥、pH調節、アニオン又はカチオン交換樹脂、活性
炭、粉末セルロース、シリカゲル、アルミナ、吸着性樹
脂等の担体に接触させて化合物0089−Dを吸着させ
た後、これを担体から溶出すればよい。
【0027】回収、精製方法としては、抗生物質採取の
際の常法が適宜利用され、例えば、水、有機溶媒これら
の混合溶媒による溶媒抽出;クロマトグラフィー;単一
溶媒又は混合溶媒からの再結晶等常法が適宜単独である
いは組合わせて使用できる。
【0028】化合物0089−Dの回収、精製は上記の
様に既知の方法を適宜利用して行うが、例えば次の様に
してもよい。先ず、培養物を遠心分離またはMF膜で処
理することによって菌体を集めた後、メタノールで抽出
し、この抽出画分を更にn−ヘキサンで抽出し、減圧濃
縮し、更にシリカゲルクロマトグラフィーに供し、吸着
させ、ヘキサン−酢酸エチルで段階的溶出操作を行い分
画精製し減圧下で濃縮、乾固すればよい。
【0029】本発明化合物0089−Dを医薬として投
与する場合、本発明化合物をそのまま又は医薬的に許容
される無毒性かつ不活性の担体中に、例えば、0.1%
〜99.5%好ましくは0.5%〜90%含有する医薬
組成物として投与される。
【0030】担体としては、固形、半固形、又は液状の
希釈剤、充填剤、及びその他の処方用の助剤一種以上が
用いられる。医薬組成物は、投与単位形態で投与するこ
とが望ましい。本発明医薬組成物は、経口投与、組織内
投与、局所投与(経皮投与等)、又は経直腸的に投与す
る事ができるが、外用剤としても使用できる。これらの
投与方法に適した剤型で投与されるのはもちろんであ
る。
【0031】抗腫瘍剤または抗菌剤としての用量は、年
齢、体重等の患者の状態、投与経路、病気の性質と程度
等を考慮した上で調整することが望ましいが、通常は、
成人に対して本発明の有効成分量として、一日当たり、
10〜2000mg範囲が一般的である。場合によって
は、これ以下で足りるしまた逆にこれ以上の用量を必要
とする事もある。多量に投与するときは、一日数回に分
割して投与することが望ましい。
【0032】経口投与は、固形又は液状の用量単位、例
えば、末剤、散剤、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、ドロッ
プ剤、舌下錠その他の剤型によって行う事ができる。
【0033】末剤は、活性物質を適当な細かさにする事
により製造される。散剤は活性物質を適当な細かさと成
し、次いで同様に細かくした医薬用担体、例えば、澱
粉、マンニトールの如き可食性炭水化物その他と混合す
ることにより製造される。必要に応じて風味剤、保存
剤、分散剤、着色剤、香料その他のものを混じても良
い。
【0034】カプセル剤は、まず粉末状となった末剤や
散剤あるいは顆粒化したものを、例えばゼラチンカプセ
ルのようなカプセル外皮の中へ充填することにより製造
される。滑沢剤や流動化剤、例えばコロイド状のシリ
カ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
カルシウム、固形のポリエチレングリコールの如きもの
を粉末状態のものに混合し、然るのちに充填操作を行う
事もできる。崩壊剤や可溶化剤、例えばカルボキシメチ
ルセルロース、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムを添加
すれば、カプセル剤が摂取された時の医薬の有効性を改
善する事ができる。また、本品の微粉末を植物油、ポリ
エチレングリコール、グリセリン、界面活性剤中に懸濁
分散し、これをゼラチンシートで包んで軟カプセル剤と
することもできる。
【0035】錠剤は粉末混合物を作り、顆粒化若しくは
スラグ化し、次いで崩壊剤又は滑沢剤を加えたのち打錠
することにより製造される。
【0036】粉末混合物は、適当に粉末化された物質を
上述の希釈剤やベースと混合し、必要に応じ結合剤(例
えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン
酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコールなど)、溶解遅延化剤(例えばパラフィンな
ど)、再吸収剤(例えば四級塩)及び/又は吸着剤(例
えばベントナイト、カオリン、リン酸ジカルシウムな
ど)を併用してもよい。粉末混合物は、まずシロップ、
でんぷん糊、アラビアゴム、セルロース溶液又は高分子
物質溶液などの結合剤で湿らせ、次いで篩を強制通過さ
せて顆粒とする事ができる。このように粉末を顆粒化す
るかわりに、まず打錠機にかけたのち、得られる不完全
な形態のスラグを破砕して顆粒にすることも可能であ
る。
【0037】このようにして作られる顆粒は、滑沢剤と
してステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、ミネラル
オイルその他を添加することにより、互いに付着する事
を防ぐ事ができる。このように滑沢化された混合物を、
次いで打錠する。また薬物は、上述のように顆粒化やス
ラグ化の工程を経ることなく、流動性の不活性担体と結
合したのちに直接打錠しても良い。シェラックの密閉被
膜からなる透明又は半透明の保護被膜、糖や高分子材料
の被覆、及びワックスよりなる磨上被覆の如きも用いう
る。
【0038】他の経口投与剤型、例えば溶液、シロッ
プ、エリキシルなどもまたその一定量が含有するように
用量単位形態にする事ができる。シロップは、化合物を
適当な香味化水溶液に溶解して製造され、またエリキシ
ルは非毒性のアルコール性担体中に分散させることによ
り処方される。可溶化剤や乳化剤(例えばエトキシ化さ
れたイソステアリルアルコール類、ポリオキシエチレン
ソルビトールエステル類)、保存剤、風味賦与剤(例え
ばペパーミント油、サッカリン)その他もまた必要に応
じ添加できる。必要とあれば、経口投与のための用量単
位処方はマイクロカプセル化してもよい。該処方はまた
被覆をしたり、高分子・ワックス等中にうめ込んだりす
ることにより作用時間の延長や持続放出をもたらす事も
できる。
【0039】非経口的投与は、皮下、筋肉内又は静脈内
注射用としたところの液状用量単位形態、例えば溶液や
懸濁剤の形態を用いることによって行い得る。これらの
ものは、化合物の一定量を、注射の目的に適合する非毒
性の液状担体、例えば、水性や油性の媒体に懸濁し又は
溶解し、次いで該懸濁液又は溶液を滅菌することにより
製造される。あるいは化合物の一定量をバイアルにと
り、然るのち該バイアルとその内容物を滅菌し密閉して
も良い。投与直前に溶解又は混合するために、粉末又は
凍結乾燥した有効成分に添えて、予備的なバイアルや担
体を準備しても良い。注射液を等張にするために非毒性
の塩や塩溶液を添加しても良い。さらに安定剤、保存
剤、乳化剤の如きものを併用する事もできる。
【0040】直腸投与は、化合物を低融点の固体、例え
ばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級エステル類
(例えばパルミチン酸ミリスチルエステル)及びそれら
の混合物を混じた座剤を用いることによって行い得る。
【0041】以下、本発明を実施例について更に詳しく
説明するが、本発明は実施例によって限定されるもので
はない。
【0042】
【実施例1】 (1)発酵生産Nocardia brasiliensis IFM
0089株(FERMBP−5542)を2%グルコー
ス添加Brain Heart Infusion液体
培地(Difco社製)25mlを50ml三角フラスコに
分注したものに接種し、30℃、72時間振とう培養し
た。これを更に、同培地200mlを500mlの三角フラ
スコに分注したものに2ml接種し、同様の前培養を行っ
た。この前培養液(1.5L)をグルコース2%、肉エ
キス(和光純薬工業株式会社)0.5%、ポリペプトン
P1 0.5%、ポリペプトン(日本製薬株式会社)
0.5%、塩化ナトリウム0.3%、pH7.0からな
る生産培地150Lを入れた200Lタンク培養槽に接
種し、通気量毎分150L、攪拌数200rpm、28
℃、90時間培養した。
【0043】(2)回収精製 得られた培養液150Lを濾布で濾過することにより菌
体を回収した。菌体にメタノール20Lを加え、抽出操
作を行った。この抽出液をエバポレーターで濃縮、乾固
した。乾固物4gに対し蒸留水1Lを加え懸濁液とした
後に、n−ヘキサン1Lで3回、分配抽出をした。n−
ヘキサン層(3L)をエバポレーターで濃縮、乾固し、
n−ヘキサン:酢酸エチル(20:1)8mlに溶解後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した(カラム
6cm×20cm)。n−ヘキサン:酢酸エチル(20:
1)2Lで不純物を溶出した後、n−ヘキサン:酢酸エ
チル(10:1)2Lで0089−Dを溶出した。溶出
画分中の0089−Dの検出は、Micrococcu
luteusを被検菌としたペーパーディスク法に
よる生育阻害活性を指標として行った。即ち、溶出画分
をペーパーディスクに吸着させ、これをM. lute
usを表面に塗抹したNutrient agar培地
(Difco社製)に置き、30℃で24時間培養し、
培地上にM. luteusの生育阻止帯を確認するこ
とで検出した。M. luteus生育阻害活性画分を
集め、エバポレーターで濃縮、乾固して30mgの008
9−Dの精製標品を得た。
【0044】
【実施例2:抗腫瘍活性】培養腫瘍細胞株であるP38
8、アドリアマイシン耐性P388(P388/AD
R)、L1210、KBに対する0089−Dの細胞毒
性の検討を以下の様に行った。L1210はRPMI1
640培地、P388及びP388/ADRは20μM
2−メルカプトエタノールを含むRPMI1640培
地、KBはダルベッコMEM培地(いずれも10%牛血
清を含む)でそれぞれ細胞浮遊液(5.6×104個/m
l)を調製した。被検体をメタノールに溶解後、各培地
を用いて段階希釈を行うことで種々の濃度の被検体液を
調製した。細胞浮遊液180μlと被検液体20μlを
96穴マイクロプレートに分注し、5%CO2−95%
空気の湿潤環境下、37℃で培養した。72時間後、3
−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5
−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド(MTT)を用
いた色素定量法により細胞の生育を測定した。
【0045】すなわち、2mg/ml MTT溶液を20μ
lずつ各ウェルに添加し、4時間、37℃で培養した。
その後、20%ドデシル硫酸ナトリウムを含む50%ジ
メチルホルムアミド溶液を50μl加え、形成された紫
色のホルマザン結晶を溶解させ、マイクロプレート吸光
光度計(イムノリーダー)を用いて570nmにおける吸
光度を測定し、生育の指標とした。以下の式より生育抑
制率を算出し、被検体濃度と抑制率の関係から50%生
育阻害する被検体濃度(IC50値)を求めた。 抑制率=(1−被検体を添加した場合の吸光度/被検体
未添加の場合の吸光度)×100
【0046】その結果、本物質のIC50値は、L121
0に対して0.25μg/ml、P388に対して0.
44μg/ml、P388/ADRに対して0.56μ
g/ml、KBに対して0.75μg/mlであり、培
養腫瘍細胞に対して強い細胞毒性(≒抗ガン活性)を有
していた(表5)。
【0047】
【表5】
【0048】
【実施例3:抗菌活性】0089−Dの抗菌活性を、最
小発育阻止濃度(MIC)の測定によって確認した。
【0049】各種微生物に対する0089−DのMIC
測定を日本化学療法学会の規定に基づき(抗生物質大要
第4版 東京大学出版会 1992)、0.2%グル
コースを含むミュラーヒントン培地を用いて行った。被
検菌を上記培地で1×106cfu/mlになるように
調製し、被検菌液とした。また、真菌類のMIC測定に
は、サブローデキストロース液体培地を使用し、被検菌
濃度は1×104cfu/mlとした。被検体(008
9−D)はメタノールに溶解後、上記したミュラーヒン
トン培地を用いて希釈し、1mg/ml濃度から2倍希
釈を繰り返し、調製した。被検菌液180μlと被検体
液20μlを96穴マイクロプレートに分注し、37℃
で培養した。24時間目の生育の可否を目視によって確
認し、MIC値を算出した。0089−Dは広い抗菌ス
ペクトルを示した(表6)。
【0050】
【表6】
【0051】
【発明の効果】本発明は、化合物0089−Dを提供す
るものであるが、本化合物は新規物質であってすぐれた
生理活性を有し、抗腫瘍剤、抗菌剤等として各種の医薬
品に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12N 1/20 C12R 1:365) (C12P 17/10 C12R 1:365) (72)発明者 矢沢 勝清 船橋市三山9−13−1 (72)発明者 小林 淳一 札幌市西区8軒2条西4丁目1−14−16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1に示される一般式(1)を有す
    る化合物0089−D又はその医薬的に許容される塩。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される化合物またはその
    薬理的に許容される塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される化合物またはその
    薬理的に許容される塩を有効成分とする抗菌剤。
  4. 【請求項4】 Nocardia属に属する請求項1に
    記載の化合物生産菌を培養し、培養物より該化合物を採
    取することを特徴とする請求項1に記載の化合物または
    その塩の製造法。
JP9108298A 1997-04-11 1997-04-11 新規インドールアルカロイド系化合物 0089−d Pending JPH10287647A (ja)

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WO1992004321A1 (en) * 1990-09-10 1992-03-19 Rhone-Poulenc Rorer International (Holdings) Inc. Substituted bicyclic aryl compounds exhibiting selective leukotriene b4 antagonist activity
JPH09309861A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Higeta Shoyu Co Ltd 新規アントラキノン系化合物0089

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