JPH10292046A - ポリスルホン系樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

ポリスルホン系樹脂フィルムの製造方法

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JPH10292046A
JPH10292046A JP9102926A JP10292697A JPH10292046A JP H10292046 A JPH10292046 A JP H10292046A JP 9102926 A JP9102926 A JP 9102926A JP 10292697 A JP10292697 A JP 10292697A JP H10292046 A JPH10292046 A JP H10292046A
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polysulfone
film
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solvent
solution
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Kunihisa Sato
邦久 佐藤
Akiyoshi Kanemitsu
昭佳 金光
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶素子用基板や位相差フィルムなどの光学
フィルムに要求される透明性および表面平滑性に優れた
樹脂フィルムを、樹脂溶液の濾過などを要せずに生産性
良く、安定的に製造する方法を提供する。 【解決手段】 ポリスルホン系樹脂を溶媒に溶解したポ
リスルホン系樹脂溶液を支持体上に流延し、乾燥後、支
持体から剥離してポリスルホン系樹脂フィルムを製造す
る方法において、重合溶媒としてアミド化合物を用いて
重合して得られたポリスルホン系樹脂を用いることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリスルホン系樹脂
フィルムの製造方法に関する。詳しくは透明性および表
面平滑性に優れたポリスルホン系樹脂フィルムを安定的
に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
にポリスルホンは、特公昭42−7799号公報に記載
されているように、2価フェノールとアルカリ金属水酸
化物とをジメチルスルホキシドと水の混合溶媒中で脱水
しながら中和反応を行い、得られた2価フェノールのア
ルカリ金属塩とジハロゲノジフェニルスルホンとを無水
条件下に反応させる方法、または初めからジハロゲノジ
フェニルスルホンを加えて脱水反応と重縮合反応を同時
に行う方法などにより製造される。
【0003】また、特公昭46−21458号公報に
は、2価フェノールとジハロゲノベンゼノイド化合物を
ジメチルスルホキシドまたはスルホランなどの有機高極
性スルホキシドまたはスルホン溶媒中で、アルカリ金属
の炭酸塩の存在下に重縮合させる方法が記載されてい
る。
【0004】しかしながら、有機高極性スルホキシドま
たはスルホン溶媒中で、重合して得られるポリスルホン
を溶媒、例えば塩化メチレンに溶解した場合は、樹脂中
に存在するポリスルホンの環状オリゴマー、特に二量体
が結晶化し、樹脂溶液に濁りが生じる。光学フィルム用
途にポリスルホンフィルムを製造する場合、表面平滑性
を得るために、例えば、特開平3−97741にあるよ
うな、溶剤キャスト法が広く行われている。しかし、溶
剤キャスト法で上記の濁りの生じた樹脂溶液をそのまま
製膜すると、ヘイズが高く、しかも表面の荒れの大きい
フィルムとなり、光学フィルムとしては使用できない。
【0005】そこで、特開平5−329857号公報、
特開平5−329858公報または特開平7−2332
65号公報に記載されているように、製膜行程に先立
ち、フィルターによる濾過が行われている。しかしなが
ら、濾過工程は生産性を低下させる。
【0006】一方、結晶化そのものを防ぐために、特開
平7−268104号公報には、約80℃以上で樹脂溶
液を加熱する方法が提案されている。しかしながら、樹
脂溶液を加熱する場合は、高沸点溶媒を使う必要があ
り、また、逆に、高沸点溶媒を用いることにより、乾燥
工程が高温、あるいは、長時間になり生産性に問題があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、ポリスルホン系樹脂フィルムの製造方法
について鋭意検討した結果、重合溶媒としてアミド化合
物を用いて重合して得られたポリスルホン系樹脂を用い
てポリスルホン系樹脂フィルムを製造すると、濾過工程
など結晶化に対する対策を必要とすることなく、生産性
よく、透明性および表面平滑性に優れたポリスルホン系
樹脂フィルムが得られることを見出し、本発明に至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、ポリスルホン系樹脂を
溶媒に溶解したポリスルホン系樹脂溶液を支持体上に流
延し、乾燥後、支持体から剥離してポリスルホン系樹脂
フィルムを製造する方法において、重合溶媒としてアミ
ド化合物を用いて重合して得られたポリスルホン系樹脂
を用いることを特徴とするポリスルホン系樹脂フィルム
の製造方法である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔ポリスルホン系樹脂の製造〕ポリスルホンの重合方法
としては、下記の方法が用いられる。 (1)2価フェノールとアルカリ金属水酸化物とを共沸
溶媒の存在下にアミド化合物と水の混合溶媒中で脱水し
ながら中和反応を行い、得られた2価フェノールのアル
カリ金属塩とジハロゲノジフェニルスルホンとを無水条
件下に反応させる方法。 (2)2価フェノールとアルカリ金属水酸化物とを共沸
溶媒の存在下に、初めからジハロゲノジフェニルスルホ
ンを加えて、アミド化合物と水の混合溶媒中で、脱水反
応と重縮合反応を同時に行う方法。 (3)2価フェノールとジハロゲノベンゼノイド化合物
をアミド化合物を溶媒とし、アルカリ金属の炭酸塩また
は重炭酸塩の存在下に共沸溶媒を用いて重縮合させる方
法。 (4)2価フェノールとジハロゲノベンゼノイド化合物
をアミド化合物を溶媒とし、アルカリ金属の炭酸塩また
は重炭酸塩の存在下に共沸溶媒を用いずに重縮合させる
方法。
【0010】本発明に用いられる2価フェノールとして
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジヒドロ
キシベンゼン、4,4’−ビフェノール、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルサルファイド、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルメタン、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、および上記フェノールの水酸基のオル
ト位のアルキル置換体等が挙げられる。これらのうち、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが好
ましく、2価フェノールの80モル%以上が2,2−ビ
ス(4ヒドロキシフェニル)プロパンであることが特に
好ましい。
【0011】本発明で用いられるジハロゲノジフェニル
スルホンとしては、4,4’−ジクロロジフェニルスル
ホン、4,4’−ジフロロジフェニルスルホンが好まし
い。本発明に用いられるジハロゲノジフェニルスルホン
は、2価フェノールと実質的に等モルであれば良く、用
いられる2価フェノールの全量に対して、90〜110
モル%の範囲で使用される。より高分子量のポリマーを
得るためには、95〜105モル%の範囲で使用するの
が好ましい。
【0012】溶媒として用いられるアミド化合物として
は、重合温度において生成する重合体を溶解するもので
あれば、特に制限はないが、通常、下記の一般式 化5
または化6で示される脂肪属アミン、化7または化8で
示される脂環式アミンが用いられる。
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】これらのアミン化合物として具体的には、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセ
トアミド、N,N−ジプロピルアセトアミド、N,N−
ジメチル安息香酸アミド、テトラメチル尿素、テトラエ
チル尿素、テトラプロピル尿素、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−プロピル−
2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピペリドン、N−エチル−2−ピ
ペリドン、N−プロピル−2−ピペリドン、N−シクロ
ヘキシル−2−ピペリドン、N−メチルカプロラクタ
ム、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、N,N−ジエ
チルイミダゾリジノン、N,N−ジプロピルイミダゾリ
ジノン等が挙げられ、特にN−メチル−2−ピロリドン
が好ましく用いられる。
【0018】溶媒としてアミド化合物は、通常、用いら
れる2価フェノールの重量を基準として0.05〜30
倍の範囲で使用される。更に好ましくは0.1〜15倍
の範囲である。上記の範囲より少ない場合には、溶媒と
しての効果が認められず、特に生成した重合体が低分子
量であっても析出してしまうため、実用性のある高分子
量重合体が得られなくなる。一方、上記範囲より多くす
ると、モノマー濃度が低下するため、分子量を高めるた
めにはより高温、長時間の反応を要し、実用的でない。
【0019】本発明に用いられるアルカリ金属水酸化物
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ルビジウム、水酸化セシウムが挙げられるが、安価で入
手し易く、反応性の高い水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムが好ましく用いられる。アルカリ金属水酸化物の使
用量は、2価フェノール1.0モルに対して2.0モル
以上である。
【0020】本発明に用いられるアルカリ金属の炭酸塩
または重炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム、重炭酸ルビジウム、重炭酸セシウ
ム等が挙げられるが、安価で入手し易く、反応性の高い
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが好ましく用いられる。
また、上記アルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩は水和物
としても使用できるが、より高分子量のポリマーを得る
ためには、アルカリ金属の炭酸塩はたは重炭酸塩は無水
のものを用いるのが好ましい。
【0021】アルカリ金属の炭酸塩の使用量は、2価フ
ェノール1.0モルに対して少なくとも0.9モル以
上、好ましくは1.0モル以上である。アルカリ金属の
重炭酸塩を使用する場合は、2価フェノール1.0モル
に対して少なくとも1.8モル以上、好ましくは2.0
モル以上である。
【0022】重合反応の温度は、反応原料成分の種類、
重合反応の形式により変わるが、通常、80〜400℃
の範囲、好ましくは100〜350℃の範囲である。上
記の温度範囲よりも、反応温度が低い場合は目的とする
重合反応は殆ど実用に耐える速度で進行せず、必要とす
る分子量の重合体を得ることは困難である。一方、上記
の範囲よりも反応温度が高い場合は、目的とする重合反
応以外の複反応が無視できなくなり、得られる重合体の
着色も著しくなる。また、反応は一定の温度で実施して
も良いし、温度を徐々に変化させるか、または段階的に
変化させても良い。
【0023】重合反応に要する時間は、反応原料成分の
種類、重合反応の形式、反応温度により大幅に変わる
が、通常、30分〜24時間の範囲、好ましくは1〜1
2時間の範囲である。
【0024】重合反応は実質上無水条件下で行うことが
好ましい。従って、反応中にアルカリ金属炭酸塩または
重炭酸塩を使用した場合に、アルカリ金属重炭酸塩の分
解により生じた水は、出来るだけ速やかに系外に除去す
ることが好ましい。水を除去する方法として次の方法が
例示される。 (1)ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン
等の共沸溶媒を用いて脱水する方法。 (2)高沸点溶媒を用いて減圧下で水を留去する方法。 (3)常圧下で溶媒とともに水を蒸留除去させる方法。
【0025】重合反応の反応雰囲気としては、酸素が存
在しないことが好ましく、窒素またはその他の不活性ガ
ス中で行うことが好ましい。
【0026】重合反応を停止させるためには、通常、反
応物を冷却すればよい。しかしながら、重合体の末端に
存在する可能性のあるフェノキサイド末端を安定化させ
るために、脂肪族ハロゲン化物、芳香族ハロゲン化物な
どを添加反応させることも必要に応じ実施される。これ
らハロゲン化物の具体例として、メチルクロライド、エ
チルクロライド、メチルブロマイド、4−クロロジフェ
ニルスルホン、4−クロロベンゾフェノン、4,4ージ
クロロジフェノルスルホン、p−クロロニトロベンゼン
などが挙げられる。
【0027】重合反応終了後の重合体の分離精製する方
法は、公知の方法が適用できる。例えば、反応溶媒中に
析出した塩(アルカリハライド)、過剰のアルカリ金属
水酸化物もしくはアルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩を
濾別した後、濾液である重合体溶液を通常は重合体の非
溶媒に滴下するか、逆に重合体の非溶媒を重合体溶液に
加えることにより、目的とする重合体を析出させて行わ
れる。通常、重合体の非溶媒として用いられる化合物の
例としては、メタノール、水、エタノール、イソプロパ
ノール、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる
が、これらの溶媒は単独で、2種以上の混合物として使
用してもよい。
【0028】なお、アミド化合物を溶媒として用いてポ
リスルホンを製造する方法として、例えば、特開昭59
−109521号公報には、N,Nージメチル−2−イ
ミダゾリジノンを用いた方法が、特開昭62−1720
20号公報には、N−メチル−2−ピロリドンを用いた
方法が、特開平1−315421号公報および特開平1
−245018公報には、N,N−ジメチルアセトアミ
ドを用いた方法が開示されている。
【0029】〔ポリスルホン系樹脂フィルムの製造〕フ
ィルムを製造するにあたり、ポリスルホン系樹脂を溶解
する溶媒は、樹脂を溶解するものであれば特に制限され
るものではなく、N,N−ジメチルホルムアミド、N−
メチル−2−ピロリドン、塩化メチレン、クロロホル
ム、アセトン、メタノールなどが挙げられる。なお、こ
れらの溶媒は2種以上を混合して用いることができる。
【0030】ポリスルホン系樹脂の濃度は、均一で安定
な溶液が得られ、安定した流延が行える粘度が確保され
れば特に限定されるものではないが、乾燥時に風紋やさ
ざ波状の欠陥が生じないために、樹脂溶液の溶液粘度が
15ポイズ以上になるような濃度が好ましい。
【0031】ポリスルホン系樹脂溶液の流延方法は、通
常の溶剤キャスト法で用いられる方法が用いられ、スピ
ンコート法、ドクターナイフを用いる方法、ダイを用い
る方法、回転ロールを用いる方法、コンマロールを用い
る方法などが挙げられる。
【0032】ポリスルホン系樹脂フィルムの製造は、通
常、上記の粘度になるよう樹脂濃度を調整した樹脂溶液
をガラス製またはステンレスなどの金属製支持体上に流
延し、乾燥した後、フィルムを剥離して行われる。乾燥
方法は、特に制限されるものではないが、樹脂の耐熱温
度、溶媒の揮発性を考慮して設定された温度の熱風によ
って行うのが好ましい。
【0033】本発明のポリスルホン系樹脂フィルムは、
液晶素子用基板や位相差フィルムなどの光学用フィルム
として好適であり、得られるポリスルホン系樹脂フィル
ムはそのまま、延伸等、公知の方法によって光学用フィ
ルムとして使用される。
【0034】
【発明の効果】本発明により、液晶素子用基板や位相差
フィルムなどの光学用フィルムに要求される透明性およ
び表面平滑性に優れた樹脂フィルムを、樹脂溶液の濾過
などを要せずに生産性良く、安定的に製造することがで
きる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (1)還元粘度:還元粘度(RV)は次式によって表さ
れる。 RV=〔(t−t0 )/t0 〕×〔1/c〕 ここで、tは重合体溶液の粘度計における標線間の通過
時間(秒)、t0 は純溶媒の粘度計における標線間の通
過時間(秒)、cは重合体溶液の濃度(g/100ml
溶媒)、を表す。粘度の測定は、25℃、N−メチル−
2−ピロリドン溶媒を用いて、重合体溶液の濃度1.0
g/100mlで行った。 (2)フィルム厚み:(株)ミツトヨ社製 マイクロメ
ータで測定した。 (3)全光線透過率TtおよびヘーズTd:日本精密光
学(株)社製 ポイック積分球式ヘーズメーターにて測
定した。
【0036】実施例1 N−メチル−2−ピロリドン400ml、共沸溶媒とし
てクロロベンゼン50ml、2,2’−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン45.7g(0.200モ
ル)、4,4’−ジクロロジフェニルスルホン58.6
g(0.204モル)、および炭酸カリウム27.6g
(0.200モル)を使用して、窒素雰囲気下、約16
5℃で6時間撹拌したのち、温度を室温まで戻し、析出
した塩および過剰の炭酸カリウムを濾別した。次に濾液
を大量のイオン交換水中に投入し、生成ポリマーを析出
させた。生成ポリマーは、さらに水洗、メタノール洗浄
を繰り返した後、150℃で1晩乾燥してポリスルホン
樹脂Aを得た。この樹脂の還元粘度は0.45dl/g
であった。
【0037】このポリスルホン樹脂A20重量部を、塩
化メチレン80重量部に溶解した樹脂溶液を室温下で静
置し、溶液の状態を観察した。その結果、樹脂溶液の透
明性は2週間以上変わらなかった。
【0038】このポリスルホン樹脂A25重量部を、塩
化メチレン75重量部に溶解し、約30ポイズの樹脂溶
液を得た。この樹脂溶液を1日間静置することにより脱
泡した。次に、この樹脂溶液を表面の平滑なガラス板上
に流延し、室温で塩化メチレンを揮発させた後、剥離
し、さらに120℃の熱風で8時間乾燥させ、樹脂フィ
ルムを得た。樹脂フィルムの厚みは102μm、全光線
透過率は89.6%、ヘーズは0.3%であった。ま
た、フィルムの表面状態は平滑で、良好であった。
【0039】比較例1 重合溶媒として、N−メチル−2ピロリドンにかわりに
ジメチルスルホキシドを用いた以外は、実施例1と同様
に行い、ポリスルホン樹脂Bを得た。この樹脂の還元粘
度は0.42dl/gであった。
【0040】このポリスルホン樹脂B20重量部を、塩
化メチレン80重量部に溶解した樹脂溶液を室温下で静
置し、溶液の状態を観察した。その結果、3日間で樹脂
溶液に濁りが発生した。
【0041】このポリスルホン樹脂Bを用いて実施例1
と同様にして樹脂フィルムを得た。樹脂フィルムの厚み
は100μm、全光線透過率は89.3%、ヘーズは
6.2%であった。また、フィルムの表面には細かい凹
凸があり光沢がなかった。
【0042】実施例2 実施例1で得られたポリスルホン樹脂A25重量部を、
塩化メチレン75重量部に溶解し、約30ポイズの樹脂
溶液を得た。この樹脂溶液を10日間静置することによ
り脱泡した。次に、この樹脂溶液を表面の平滑なガラス
板上に流延し、室温で塩化メチレンを揮発させた後、剥
離し、さらに120℃の熱風で8時間乾燥させ、樹脂フ
ィルムを得た。樹脂フィルムの厚みは116μm、全光
線透過率は89.7%、ヘーズは0.8%であった。ま
た、フィルムの表面状態は平滑で、良好であった。
【0043】比較例2 比較例1で得られたポリスルホン樹脂B25重量部を、
塩化メチレン75重量部に溶解し、約30ポイズの樹脂
溶液を得た。この樹脂溶液を10日間静置することによ
り脱泡した。次に、この樹脂溶液を用いて実施例2と同
様にして樹脂フィルムを得た。樹脂フィルムの厚みは8
9μm、全光線透過率は88.3%、ヘーズは24.5
%であった。また、フィルムの表面には細かい凹凸があ
り光沢がなかった。
【0044】実施例3 実施例1で得られたポリスルホン樹脂A20重量部を、
塩化メチレン80重量部に溶解し、約10ポイズの樹脂
溶液を得た。この樹脂溶液を10日間静置することによ
り脱泡した。次に、この樹脂溶液を表面の平滑なガラス
板上に流延し、室温で塩化メチレンを揮発させた後、剥
離し、さらに120℃の熱風で8時間乾燥させ、樹脂フ
ィルムを得た。樹脂フィルムの厚みは117μm、全光
線透過率は89.7%、ヘーズは0.6%であった。ま
た、フィルムの表面状態は平滑で、良好であった。
【0045】比較例3 比較例1で得られたポリスルホン樹脂B20重量部を、
塩化メチレン80重量部に溶解し、約10ポイズの樹脂
溶液を得た。この樹脂溶液を10日間静置することによ
り脱泡した。次に、この樹脂溶液を用いて実施例3と同
様にして樹脂フィルムを得た。樹脂フィルムの厚みは1
03μm、全光線透過率は88.5%、ヘーズは20.
3%であった。また、フィルムの表面には細かい凹凸が
あり光沢がなかった。
【0046】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 81:06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリスルホン系樹脂を溶媒に溶解したポリ
    スルホン系樹脂溶液を支持体上に流延し、乾燥後、支持
    体から剥離してポリスルホン系樹脂フィルムを製造する
    方法において、重合溶媒としてアミド化合物を用いて重
    合して得られたポリスルホン系樹脂を用いることを特徴
    とするポリスルホン系樹脂フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】アミド化合物が一般式 化1または化2 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜6
    の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよい。) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ炭素数
    1〜6の炭化水素基を表し、同一でも異なっていてもよ
    い。)で示される脂肪族アミドである請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】アミド化合物が一般式 化3または化4 【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜6の炭化水素基を、nは1〜
    6の整数を表す。) 【化4】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ炭素数1〜6の炭化
    水素基を表し、同一でも異なっていてもよく、nは1〜
    6の整数を表す。)で示される脂環式アミドである請求
    項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】ポリスルホン系樹脂フィルムが光学用フィ
    ルムである請求項1記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000256468A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Konica Corp ポリマー溶液調製装置、ポリマーフィルムの製造装置、ポリマー溶液の調製方法、ポリマーフィルムの製造方法及びポリマーフィルム
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